JPH11138697A - ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器 - Google Patents

ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器

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JPH11138697A
JPH11138697A JP9329677A JP32967797A JPH11138697A JP H11138697 A JPH11138697 A JP H11138697A JP 9329677 A JP9329677 A JP 9329677A JP 32967797 A JP32967797 A JP 32967797A JP H11138697 A JPH11138697 A JP H11138697A
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film
layer
laminated
tube container
laminating
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JP9329677A
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Hiroshi Matsuzaki
弘 松嵜
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Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐アルカリ性等の耐薬品性、保香性、ガスバ
リア−性、柔軟性等に優れ、染毛剤等のアルカリ成分を
含有する内容物は勿論のこと、その他、練り歯磨き、食
品、化粧品、医薬品、化学品等の種々の内容物の充填包
装に適するラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材および
それを使用したラミネ−トチュ−ブ容器を提供すること
である。 【解決手段】 少なくとも、表面樹脂層、中間層、およ
び、内面樹脂層を順次に積層させた構成からなるラミネ
−トチュ−ブ容器形成用積層材において、中間層とし
て、少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
または、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性フィ
ルム層を含むことを特徴とするラミネ−トチュ−ブ容器
形成用積層材およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ
容器に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネ−トチュ−
ブ容器形成用積層材およびそれを使用したラミネ−トチ
ュ−ブ容器に関するものであり、更に詳しくは、耐薬品
性、保香性、ガスバリア−性、柔軟性等に優れ、例え
ば、練り歯磨き、食品、化粧品、医薬品、化学品、その
他等の内容物の充填包装に適するラミネ−トチュ−ブ容
器形成用積層材およびそれを使用したラミネ−トチュ−
ブ容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラミネ−トチュ−ブ容器は、通常、少な
くとも、表面樹脂層、中間層、および、内面樹脂層を順
次に積層してなる積層材を使用し、該積層材の両端部の
表面樹脂層と内面樹脂層の面を重ね合わせてその対向面
をシ−ルして筒状胴部を製造し、更に、該筒状胴部の一
方の開口部に口部、肩部等からなる頭部を形成し、更
に、これにキャップを螺合させ、他方、上記の筒状胴部
の他方の開口部から内容物を充填し、しかる後その開口
部を密閉シ−ルして底部シ−ル部を形成して、ラミネ−
トチュ−ブ容器からなる包装製品を製造している。而し
て、上記のようなラミネ−トチュ−ブ容器においては、
中間層を構成する材料として、例えば、柔軟性、強度、
ガスバリア−性等を付与するために、2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレ−トフィルム、アルミニウム箔ないし該
アルミニウムの蒸着膜を有する樹脂のフィルム、あるい
は、酸化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸
着膜有する樹脂のフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体のケン化物のフィルム、その他等の各種の素材が使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ラミネ−トチュ−ブ容器において、上記の2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム等の各素材は、耐アル
カリ性等の耐薬品性に劣り、例えば、酸化染毛剤のよう
に、その成分中にアンモニア、トリエチルアミン等のア
ルカリ成分を含有している場合、それらが内面樹脂層を
通して、各層間に移行し、ラミネ−トチュ−ブ容器を構
成する積層材において、デラミネ−ション等を発生する
という問題点がある。更に、アルカリ成分が、上記の2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム等の各素材
に移行すると、該2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−ト
フィルム等の各素材に、その影響を与え、それらを変
色、あるいは、溶解ないし分解し、結果的に、内容物が
外部に滲出するという問題点がある。そのため、現在、
耐アルカリ性等の耐薬品性容器としては、通常、ガラス
製容器、あるいは、金属製容器等が、一般的に使用され
ているのが実状であるが、しかし、これらは、軽量性、
表面装飾等の印刷適正、取り扱い性等に劣るという問題
点がある。そこで本発明は、耐アルカリ性等の耐薬品
性、保香性、ガスバリア−性、柔軟性等に優れ、染毛剤
等のアルカリ成分を含有する内容物は勿論のこと、その
他、練り歯磨き、食品、化粧品、医薬品、化学品等の種
々の内容物の充填包装に適するラミネ−トチュ−ブ容器
形成用積層材およびそれを使用した押し出しラミネ−ト
チュ−ブ容器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく鋭意研究した結果、ポリフェニレ
ンサルフイァドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリア
ミドイミドフィルム、または、ポリイミドフィルム等の
耐アルカリ性フィルムに着目し、少なくとも、表面樹脂
層、中間層、および、内面樹脂層を順次に積層してなる
ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材において、中間層
として、少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィル
ム、または、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性
フィルム層を含み、更に、該耐アルカリ性フィルム層
に、バリア−性基材等を組み合わせて、ラミネ−トチュ
−ブ容器形成用積層材を製造し、而して、該ラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材から筒状胴部を製造し、更
に、該筒状胴部を使用してラミネ−トチュ−ブ容器を製
造し、該ラミネ−トチュ−ブ容器に染毛剤等の内容物を
充填包装したところ、ラミネ−トチュ−ブ容器を構成す
る積層材の各層間において、デラミネ−ション等の発生
が認められず、更に、該積層材を構成する各素材におい
ても、変色、あるいは、溶解ないし分解等の現象を認め
られず、結果的に、内容物が外部に滲出するということ
もなく、耐アルカリ性等の耐薬品性、保香性、ガスバリ
ア−性、柔軟性等に極めて優れ、染毛剤等のアルカリ成
分を含有する内容物は勿論のこと、その他、練り歯磨
き、食品、化粧品、医薬品、化学品等の種々の内容物の
充填包装に適するラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材
およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器を製造し
得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、少なくとも、表面樹
脂層、中間層、および、内面樹脂層を順次に積層させた
構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材にお
いて、中間層として、少なくとも、ポリフェニレンサル
ファイドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイ
ミドフィルム、または、ポリイミドフィルムからなる耐
アルカリ性フィルム層を含むことを特徴とするラミネ−
トチュ−ブ容器形成用積層材およびそれを使用したラミ
ネ−トチュ−ブ容器に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明にかかるラミネ−トチュ
−ブ容器形成用積層材の構成について図面を用いて説明
すると、図1、図2、図3および図4は、本発明にかか
るラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材の層構成の二三
例を示す概略的断面図である。まず、本発明にかかるラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材としては、図1に示
すように、外側から、少なくとも、表面樹脂層1、中間
層2、および内面樹脂層3を順次に積層したラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材において、中間層2として、
少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポ
リアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、また
は、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性フィルム
層2aを含む構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成
用積層材Aを使用することができるものである。
【0007】また、本発明において、本発明にかかるラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材としては、図2に示
すように、外側から、少なくとも、表面樹脂層1、中間
層2、および内面樹脂層3を順次に積層したラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材において、中間層2として、
少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポ
リアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、また
は、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性フィルム
層2aを含み、更に、バリア−性基材4を含む構成から
なるラミネ−トチュ−ブ容器形成用性層材Bを使用する
ことができるものである。
【0008】更に、本発明において、本発明にかかるラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材としては、図3に示
すように、耐アルカリ性フィルム層2aとバリア−性基
材4との積層順序は任意であり、例えば、外側から、少
なくとも、表面樹脂層1、中間層2、および内面樹脂層
3を順次に積層したラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層
材において、中間層2として、少なくとも、ポリフェニ
レンサルファイドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ
アミドイミドフィルム、または、ポリイミドフィルムか
らなる耐アルカリ性フィルム層2aおよびバリア−性基
材4の順に積層させた構成からなるラミネ−トチュ−ブ
容器形成用性層材Cを使用することができるものであ
る。
【0009】あるいは、本発明においては、図4に示す
ように、例えば、外側から、少なくとも、表面樹脂層
1、中間層2、および内面樹脂層3を順次に積層したラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材において、中間層2
として、少なくとも、バリア−性基材4およびポリフェ
ニレンサルファイドフィルム、ポリアミドフィルム、ポ
リアミドイミドフィルム、または、ポリイミドフィルム
からなる耐アルカリ性フィルム層2aの順に積層させた
構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用性層材Dを
使用することができるものである。なお、本発明におい
ては、上記のように、耐アルカリ性フィルム層が内容物
側に位置してい場合には、内容物の影響をより受けにく
いという利点を有するものである。
【0010】而して、上記に例示したラミネ−トチュ−
ブ容器形成用積層材は、その二三を例示したものであ
り、本発明は、上記に例示した構成からなるラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材に限定されるものではなく、
種々の形態の積層材を使用することができる。例えば、
図示しないが、各層間には、用途、充填する内容物等に
よって、更に別の材料からなる層を設けることができ、
また、その積層順序としては、任意に積層することがで
きるものである。
【0011】次に、本発明において、上記のようなラミ
ネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を使用して、本発明に
かかるラミネ−トチュ−ブ容器を製造する一例を挙げれ
ば、図5は、上記の図1に示すラミネ−トチュ−ブ容器
形成用積層材Aを使用して製造した本発明にかかるラミ
ネ−トチュ−ブ容器の構成を示す概略的半断面図であ
る。図5に示すように、まず、上記のラミネ−トチュ−
ブ容器形成用積層材Aを丸めて、その端縁を重ね合わ
せ、その重合端部を溶着して溶着部11を形成して筒状
胴部12を製造し、該筒状胴部12をラミネ−トチュ−
ブ容器を構成する胴部とするものである。次いで、本発
明においては、上記の筒状胴部12の一方の開口部の上
部に、ラミネ−トチュ−ブ容器を構成する肩部13、口
部14等の頭部を常法に従って形成し、更に該口部14
等に密閉するキャップ15を取り付けて、本発明にかか
るラミネ−トチュ−ブ容器Rを製造するものである。而
して、上記で製造したラミネ−トチュ−ブ容器Rは、筒
状胴部12の他方の開口部より、例えば、染毛剤等の内
容物16を適量分だけ充填包装し、しかる後該開口部を
溶着して底溶着部17を形成して、内容物16を充填包
装したチュ−ブ包装体Raを製造することができる。上
記に挙げた例は、本発明のラミネ−トチュ−ブ容器形成
用積層材およびそれを使用したラミネ−トチュ−ブ容器
の一例を例示したにしか過ぎないものであり、これによ
って本発明は限定されるものではない。
【0012】次に、本発明において、上記のような積層
材、ラミネ−トチュ−ブ容器等を構成する材料について
説明する。まず、本発明において、表面樹脂層、およ
び、内面樹脂層を構成する材料としては、前述のよう
に、積層材を丸めてその重合端部を溶着して筒状胴部を
製造することから、加熱により溶融して相互に融着する
ことができるヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィルムな
いしシ−トを使用することが好ましい。具体的には、例
えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイ
オノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル
酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ
−、ポリブテンポリマ−、ポリエチレンまたはポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタク
リル酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマ−ル酸、イ
タコン酸等の不飽和カルボン酸で酸変性した酸変性ポリ
オレフィン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他等
の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ
る。而して、上記のフィルムないしシ−トは、その樹脂
を含む組成物によるコ−ティング膜の状態で使用するこ
とができる。その膜もしくはフィルムないしシ−トとし
ては、単層、あるいは、例えば、共押し出し等により2
種以上から構成した多層のものでもよく、その膜厚さと
しては、5μmないし200μm位、好ましくは、10
μmないし50μm位が望ましい。
【0013】更に、本発明においては、上記の表面樹脂
層、および、内面樹脂層を構成する材料として、メタロ
セン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン
共重合体を使用することができる。上記のメタロセン触
媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体
としては、例えば、二塩化ジルコノセンとメチルアルモ
キサンの組み合わせによる触媒等のメタロセン錯体とア
ルモキサンとの組み合わせによる触媒、すなわち、メタ
ロセン触媒を使用して重合してなるエチレン−α・オレ
フィン共重合体を使用することができる。メタロセン触
媒は、現行の触媒が、活性点が不均一でマルチサイト触
媒と呼ばれているのに対し、活性点が均一であることか
らシングルサイト触媒とも呼ばれているものである。具
体的には、三菱化学株式会社製の商品名「カ−ネル」、
三井石油化学工業株式会社製の商品名「エボリュ−」、
米国、エクソン・ケミカル(EXXON CHEMIC
AL)社製の商品名「エクザクト(EXACT)」、米
国、ダウ・ケミカル(DOW CHEMICAL)社製
の商品名「アフィニティ−(AFFINITY)、商品
名「エンゲ−ジ(ENGAGE)」等のメタロセン触媒
を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体を
使用することができる。而して、本発明において、上記
のようなメタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α
・オレフィン共重合体の樹脂層としては、そのフィルム
ないしシ−ト、あるいはその共重合体を含む組成物によ
るコ−ティング膜等の状態で使用することができ、それ
によって、表面樹脂層または内面樹脂層、もしくはその
両者の層を構成するヒ−トシ−ル性を有する樹脂のフィ
ルムないしシ−トとして機能するものである。その膜も
しくはフィルムないしシ−トの厚さとしては、5μmな
いし200μm位、好ましくは、10μmないし50μ
m位が望ましい。
【0014】次に、本発明において、中間層を構成する
耐アルカリ性フィルム層としてのポリフェニレンサルフ
ァイドフィルムとしては、例えば、パラジクロロベンゼ
ンと硫化ナトリウムとを使用し、芳香族求核置換反応等
により合成されるポリフェニレンスルフィド系樹脂のフ
ィルムないしシ−トを使用することができる。また、本
発明において、中間層を構成する耐アルカリ性フィルム
層としてのポリアミドフィルムとしては、その構造中に
酸アミド結合を有する重合体、例えば、ナイロン6、ナ
イロン66、ナイロン610、ナイロン11等の各種の
ポリアミド系樹脂のフィルムないしシ−トを使用するこ
とがてきる。次にまた、本発明において、中間層を構成
する耐アルカリ性フィルム層としてのポリアミドイミド
フィルムとしては、例えば、その分子主鎖骨格中に酸ア
ミド結合を有し、更に、環状イミド基を有する高分子、
具体的には、芳香族トリカルボン酸(トリメリット酸)
と芳香族ジアミンとの重縮合により合成されるポリアミ
ドイミド系樹脂のフィルムないしシ−トを使用すること
ができる。更に、本発明において、中間層を構成する耐
アルカリ性フィルム層としてのポリイミドフィルムとし
ては、その分子主鎖骨格中に環状イミド基を有する高分
子、具体的には、芳香族テトラカルボン酸二無水物と芳
香族ジアミンとの重縮合により合成されるポリイミド系
樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、本発明において、上記のような耐アルカリ性フ
ィルム層を構成するポリフェニレンサルフイァドフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
または、ポリイミドフィルムとしては、pH.8以上の
アルカリ性条件下で不溶解性の熱可塑性樹脂のフィルム
ないしシ−トであることが望ましく、また、その膜厚と
しては、内容物中に含まれるアルカリ成分等の浸透を防
止し、耐アルカリ性等の耐薬品性の効果奏するために、
約7〜120μm位、好ましくは、約10〜80μm位
が望ましいものである。
【0015】次にまた、本発明において、中間層を構成
するバリア−性基材としては、例えば、太陽光等の光を
遮光する性質、あるいは、水蒸気、水、酸素ガス等を透
過しないバリア−性等の性質、更に、保香性等の性質等
を有する材料を使用することができ、これは、単体の基
材でもよく、あるいは、二種以上の基材を組み合わせて
なる複合基材等であってもよい。具体的には、例えば、
遮光性とバリア−性と保香性を有するアルミニュウム箔
またはその蒸着膜を有する樹脂のフィルム、バリア−
性、保香性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の
無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、
水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重
合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性
を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコ−ル、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィ
ルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、
所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光
性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を
使用することができる。これらの材料は、一種ないしそ
れ以上を組み合わせて使用することができる。上記のフ
ィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通
常、5μmないし300μm位、更には、10μmない
し100μm位が望ましい。更に、上記において、アル
ミニュウム箔としては、5μmないし30μm位の厚さ
のもの、また、アルミニュウムまたは無機酸化物の蒸着
膜としては、厚さ100Åないし2000Å位のものを
使用することができる。また、上記の蒸着膜を支持する
樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィル
ム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポ
リ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポ
リ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィ
ルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィル
ム、その他等を使用することができる。
【0016】更に、上記において、上記の無機酸化物の
蒸着膜層を構成する無機酸化物としては、例えば、ケイ
素酸化物(SiOx )、酸化アルミニウム、酸化インジ
ウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム等を使用することが
できる。更に、本発明においては、無機酸化物として
は、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいは
ケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であっても
よい。而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を
形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法
等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を
構成することによって形成することができる。上記にお
いて、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリ
ア−性を得るために、通常、100Å〜2000Å位で
あることが好ましく、特に、本発明においては、150
Å〜1500Å位が望ましい。上記において、無機酸化
物の薄膜層の厚さが、1500Åを超えると、特に、2
000Åを超えると、無機酸化物の薄膜層にクラック等
が入りやすくなり、そりによりバリア−性が低下すると
いう危険性があると共に、材料コストが高くなるという
問題点であるので好ましくはなく、また、150Å、更
には、100Å未満になると、その効果を期待すること
が困難であることから好ましくないものである。
【0017】次に、本発明において、中間層を構成する
材料としては、上記のような材料の他に、更に、例え
ば、ラミネ−トチュ−ブ容器を構成する基本素材として
の、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた
性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱
性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用すること
ができる。具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリオレフィ
ン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系
樹脂、フッ素系樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルム
ないしシ−ト、その他等を使用することができる。而し
て、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延
伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸し
た延伸フィルム等のいずれのものでも使用することがで
きる。そのフィルムの厚さとしては、5μmないし10
0μm位、好ましくは、10μmないし50μm位が望
ましい。なお、本発明においては、上記のような基材フ
ィルムには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等
の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは
裏刷り印刷等が施されていてもよい。
【0018】次にまた、本発明において、上記の中間層
を構成する材料としては、例えば、紙層を構成する各種
の紙基材を使用することができ、具体的には、本発明に
おいて、紙基材としては、賦型性、耐屈曲性、剛性等を
持たせるものであり、例えば、強サイズ性の晒または未
晒の紙基材、あるいは純白ロ−ル紙、クラフト紙、板
紙、加工紙等の紙基材、その他等を使用することができ
る。上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪
量約80〜600g/m2位のもの、好ましくは、坪量
約100〜450g/m2 位のものを使用することが望
ましい。勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基
材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂の
フィルムないしシ−ト等を併用して使用することができ
る。
【0019】ところで、通常、ラミネ−トチュ−ブ容器
は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることか
ら、かかる容器を構成する積層材には、厳しい包装適性
が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ−
ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生性、
その他等の種々の条件が要求され、このために、本発明
においては、上記のような材料の他に、上記のような諸
条件を充足するその他の材料を任意に使用することがで
き、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテ
ンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリ
ビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセ
タ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−
ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから
任意に選択して使用することができる。その他、例え
ば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することが
できる。本発明において、上記のフィルムないしシ−ト
は、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等の
いずれのものでも使用することができる。また、その厚
さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲か
ら選択して使用することができる。更に、本発明におい
ては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、
インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性
状の膜でもよい。
【0020】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して、本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ
容器形成用積層材を製造する方法について説明すると、
かかる方法としては、通常の包装材料を製造するときに
使用するラミネ−トする方法、例えば、ウエットラミネ
−ション法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライ
ラミネ−ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ
共押し出し成形法、共押し出しラミネ−ション法、イン
フレ−ション法、その他等の任意の方法で行うことがで
きる。而して、本発明においては、上記のラミネ−トを
行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処
理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を任意に使用するこ
とができる。
【0021】ところで、上記のような積層材の製造法に
おいて、押し出しラミネ−トする際の接着性樹脂層を構
成する押し出し樹脂としては、例えば、ポリエチレン、
エチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、
ポリブテン、ポリイソブテン、ポエイソブチレン、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、エチレン−メタクリル酸
共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等の
エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいはそ
れらを変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、その他等を使用することが
できる。また、本発明において、ドライラミネ−トする
際の接着剤層を構成する接着剤としては、具体的には、
ドライラミネ−ト等において使用される2液硬化型ウレ
タン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエ
−テルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエス
テル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリ酢酸ビニル系
接着剤、エボキシ系接着剤、ゴム系接着剤、その他等を
使用することができる。
【0022】次に、本発明においては、本発明にかかる
ラミネ−トチュ−ブ容器を製造するに際し、例えば、筒
状胴部を製造する際のヒ−トシ−ルする方法としては、
例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−
ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル、
火炎シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
【0023】次に本発明においては、上記で製造したラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を使用し、まず、そ
れを丸めてその重合端部を溶着して押し出しラミネ−ト
チュ−ブを構成する筒状胴部を製造し、次にその筒状胴
部の上方に、例えば、高密度ポリエチレン等を射出成
形、その他の成形法で成形溶着して肩部および口部等の
頭部を形成し、しかる後その口部にキャップを取り付け
て、本発明にかかる押し出しラミネ−トチュ−ブ容器を
製造することができる。而して、本発明においては、上
記で製造した押し出しラミネ−トチュ−ブ容器の下端部
の開口部から充填包装する内容物を充填し、次いでその
開口部をヒ−トシ−ルして底溶着部を形成して、チュ−
ブ包装体を製造することができる。上記において、充填
包装する内容物としては、例えば、染毛剤の他に、練り
歯磨き、化粧品、糊、練りがらし、練りわさび、クリ−
ム、絵の具、軟膏、医薬品、接着剤等の化学品、その他
等を挙げることができる。
【0024】また、上記において、ラミネ−トチュ−ブ
容器の肩部、頭部等を構成する材料として、上記のよう
な高密度ポリエチレンの他に、更に、前述のメタロセン
触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重
合体、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等を使
用することもできる。更にまた、本発明において、上記
のラミネ−トチュ−ブ容器の口部、肩部等からなる頭部
の内面に、例えば、前述の耐アルカリ性を有する、ポリ
フェニレンサルファイド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポ
リアミドイミド系樹脂、または、ポリイミド系樹脂等も
使用し、これを射出成形あるいは圧縮成形等の成形法に
より成形してロンデル成形体を製造し、該ロンデル成形
体を上記の口部、肩部等からなる頭部を成形するときに
成形溶着することもできる。かかる場合には、口部、肩
部等からなる頭部部分の耐アルカリ性を奏することがで
きるものである。
【0025】
【実施例】次に本発明について実施例を挙げて更に具体
的に本発明を説明する。 実施例1 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、まず、該フィル
ムの片面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用
接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着
剤層を形成し、次に、該接着剤層面に、バリア−性基材
として、酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ12μmの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、
その酸化ケイ素の蒸着膜面を対向させて重ね合わせ、そ
の両者をドライラミネ−トして積層体を製造した。次
に、上記で製造した積層体の両面に、上記と同様にし
て、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を
塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形
成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ40μmの低密
度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、外側
から内側に向かって、下記の層構成からなるラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ40μmの
低密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/酸化ケイ素の
蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ25μmのポリ
フェニレンサルファイドフィルム/接着剤層/厚さ40
μmの低密度ポリエチレンフィルム
【0026】実施例2 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、まず、該フィル
ムの片面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用
接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着
剤層を形成し、次に、該接着剤層面に、バリア−性基材
として、酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ15μmの2
軸延伸ナイロンフィルムを使用し、その酸化ケイ素の蒸
着膜面を対向させて重ね合わせ、その両者をドライラミ
ネ−トして積層体を製造した。次に、上記で製造した積
層体の両面に、上記と同様にして、2液硬化型ウレタン
系ドライラミネ−ト用接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μ
m(乾燥状態)の接着剤層を形成し、次に、該接着剤層
の両面に、厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム
をドライラミネ−トして、外側から内側に向かって、下
記の層構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層
材を製造した。厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィ
ルム/接着剤層/酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ15
μmの2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/厚さ25
μmのポリフェニレンサルファイドフィルム/接着剤層
/厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム
【0027】実施例3 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、まず、該フィル
ムの片面に、エチレン−メタクリル酸共重合体系ドライ
ラミネ−ト用接着剤を塗布、乾燥して厚さ6μm(乾燥
状態)の接着剤層を形成し、次に、該接着剤層面に、バ
リア−性基材として、アルミニウム蒸着膜を有する厚さ
15μmの2軸延伸ナイロンフィルムを使用し、その蒸
着膜面を対向させて重ね合わせ、その両者をドライラミ
ネ−トして積層体を製造した。次に、上記で製造した積
層体の両面に、上記と同様にして、エチレン−メタクリ
ル酸共重合体系ドライラミネ−ト用接着剤を塗布、乾燥
して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形成し、次
に、該接着剤層の両面に、厚さ100μmの線状低密度
ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、外側か
ら内側に向かって、下記の層構成からなるラミネ−トチ
ュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ100μmの
線状低密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/蒸着膜を
有する厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルム/接着
剤層/厚さ25μmのポリフェニレンサルファイドフィ
ルム/接着剤層/厚さ100μmの線状低密度ポリエチ
レンフィルム
【0028】実施例4 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmの2軸延伸
ポリアミドフィルムを使用し、まず、該フィルムの片面
に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を
塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形
成し、次に、該接着剤層面に、バリア−性基材として、
厚さ10μmのアルミニウム箔を使用し、これを対向さ
せて重ね合わせ、その両者をドライラミネ−トして積層
体を製造した。次に、上記で製造した積層体の両面に、
上記と同様にして、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ
−ト用接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)
の接着剤層を形成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ
75μmの高密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ
−トして、外側から内側に向かって、下記の層構成から
なるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。
厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層
/厚さ10μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚さ25
μmの2軸延伸ポリアミドフィルム/接着剤層/厚さ7
5μmの高密度ポリエチレンフィルム上記において、厚
さ25μmの2軸延伸ポリアミドフィルムを使用する代
わりに、厚さ25μmのポリアミドイミドフィルムを使
用し、以下、上記と同様にしてラミネ−トチュ−ブ容器
形成用積層材を製造した。
【0029】実施例5 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリイミ
ドフィルムを使用し、まず、該フィルムの片面に、2液
硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を塗布、乾
燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形成し、次
に、該接着剤層面に、バリア−性基材として、酸化ケイ
素の蒸着膜を有する厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフ
ィルムを使用し、その酸化ケイ素の蒸着膜面を対向させ
て重ね合わせ、その両者をドライラミネ−トして積層体
を製造した。次に、上記で製造した積層体の両面に、上
記と同様にして、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−
ト用接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の
接着剤層を形成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ7
5μmの高密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−
トして、外側から内側に向かって、下記の層構成からな
るラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚
さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/
酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ15μmの2軸延伸ナ
イロンフィルム/接着剤層/厚さ25μmのポリイミド
フィルム/接着剤層/厚さ75μmの高密度ポリエチレ
ンフィルム
【0030】実施例6 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、まず、該フィル
ムの片面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用
接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着
剤層を形成し、次に、該接着剤層面に、バリア−性基材
として、酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ12μmの2
軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルムを使用し、
その酸化ケイ素の蒸着膜面を対向させて重ね合わせ、そ
の両者をドライラミネ−トして積層体を製造した。次
に、上記で製造した積層体の両面に、上記と同様にし
て、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を
塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形
成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ75μmの高密
度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、外側
から内側に向かって、下記の層構成からなるラミネ−ト
チュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ75μmの
高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/酸化ケイ素の
蒸着膜を有する厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ25μmのポリ
フェニレンサルファイドフィルム/接着剤層/厚さ75
μmの高密度ポリエチレンフィルム
【0031】実施例7 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、まず、該フィル
ムの片面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用
接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着
剤層を形成し、次に、該接着剤層面に、バリア−性基材
として、厚さ15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体
のケン化物フィルムを使用し、そのフィルムを対向させ
て重ね合わせ、その両者をドライラミネ−トして積層体
を製造した。次に、上記で製造した積層体の両面に、上
記と同様にして、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−
ト用接着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の
接着剤層を形成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ7
5μmの高密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−
トして、外側から内側に向かって、下記の層構成からな
るラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚
さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/
厚さ15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物フィルム/接着剤層/厚さ25μmのポリフェニレン
サルファイドフィルム/接着剤層/厚さ75μmの高密
度ポリエチレンフィルム
【0032】比較例1 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムを使用し、まず、該フィルムの片面に、2液硬化
型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を塗布、乾燥し
て厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層を形成し、次に、
該接着剤層面に、バリア−性基材として、厚さ10μm
のアルミニウム箔を使用し、これを対向させて重ね合わ
せ、その両者をドライラミネ−トして積層体を製造し
た。次に、上記で製造した積層体の両面に、上記と同様
にして、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着
剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤層
を形成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ75μmの
高密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、
外側から内側に向かって、下記の層構成からなるラミネ
−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ75μ
mの高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/厚さ10
μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚さ12μmの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/
厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム
【0033】比較例2 厚さ15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化
物フィルムを使用し、そのフィルムの両面に、上記と同
様にして、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接
着剤を塗布、乾燥して厚さ4μm(乾燥状態)の接着剤
層を形成し、次に、該接着剤層の両面に、厚さ75μm
の高密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トし
て、外側から内側に向かって、下記の層構成からなるラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ7
5μmの高密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/厚さ
15μmのエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物フ
ィルム/接着剤層/厚さ75μmの高密度ポリエチレン
フィルム
【0034】実験例 上記で製造した実施例1〜7、および、比較例1〜2の
各ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を使用し、ま
ず、該積層材を打ち抜き加工してブランク板を製造し、
それを丸めてその背貼り部を、210℃、3秒間、3K
g/cm2 の熱溶着条件で、内面が内面側になるよう
に、ヒ−トシ−ルして、直径35mm、高さ150mm
のチュ−ブ容器の胴部となる円筒体を製造した。次い
で、上記ので製造した円筒体をチュ−ブ容器成形用のマ
ンドレルに装着し、次に該円筒体の一方の端部に、常法
により円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頸部
からなる頭部を、高密度ポリエチレン98.0重量部
に、乳白顔料を2.0重量%添加した高密度ポリエチレ
ン組成物を使用し、樹脂温度245℃で圧縮成形法で成
形した。次に、上記の頭部を有する円筒体の口頸部に、
キャップを螺旋し、次いで該円筒体をマンドレルからは
ずし、しかる後該円筒体の他方の開口部から、アンモニ
ア30%水溶液とトリエチルアミン20%水溶液をそれ
ぞれに充填し、次いで、該円筒体の開口部を、210
℃、3秒間、3Kg/cm2 の熱溶着条件で、ヒ−トシ
−ルした。次に、上記で製造した各チュ−ブ包装体につ
いて、50℃で3週間保存し、しかる後、その保存試験
とラミ強度試験を行った。保存試験は、チュ−ブ包装体
について、内容物の滲出の有無を目視で観察し、また、
ラミ強度(g/15mm巾)は、耐アルカリ性フィルム
層と内面樹脂層との層間強度を測定した。その測定は、
積層材を15mm巾短冊状に切ったサンプルを低速引張
試験機により、引張速度300mm/min、180度
剥離にてラミネ−ト強度を測定した。その結果を下記の
表1に示す。
【0035】
【表1】 上記において、◎は、内容物の滲出を認められないこと
を表し、×は、内容物の滲出を認められたことを表す。
【0036】上記の表1の結果より明らかなように、本
発明にかかるものは、いずれも良好な結果を示し、特
に、層間剥離も認められず、優れたラミ強度を示した。
【0037】実施例8 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、その片面に、2
液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4
μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、
次いで、その接着剤層面に、バリア−性基材として、厚
さ10μmのアルミニウム箔を使用し、それを重ね合わ
せ、その両者をドライラミネ−トして積層体を製造し
た。次に、上記で製造した積層体の両面に、更に、上記
と同様に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接
着剤を厚さ4μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤
層を形成し、次いで、その接着剤層の両面に、厚さ40
μmの低密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−ト
して、外側から内側に向かって、下記の層構成からなる
ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ
40μmの低密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/厚
さ25μmのポリフェニレンサルファイドフィルム/接
着剤層/厚さ10μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚
さ40μmの低密度ポリエチレンフィルム
【0038】実施例9 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、その片面に、2
液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4
μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、
次いで、その接着剤層面に、バリア−性基材として、酸
化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ15μmの二軸延伸ナイ
ロンフィルムを使用し、その酸化ケイ素の蒸着膜面を対
向して重ね合わせて、その両者をドライラミネ−トして
積層体を製造した。次に、上記で製造した積層体の両面
に、更に、上記と同様に、2液硬化型ウレタン系ドライ
ラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状態)に塗布、
乾燥して接着剤層を形成し、次いで、その接着剤層の両
面に、厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルムをド
ライラミネ−トして、外側から内側に向かって、下記の
層構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を
製造した。厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム
/接着剤層/厚さ25μmのポリフェニレンサルファイ
ドフィルム/接着剤層/酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚
さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/厚
さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム
【0039】実施例10 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリフェ
ニレンサルファイドフィルムを使用し、その片面に、エ
チレン−メタクリル酸共重合体系ドライラミネ−ト用接
着剤を厚さ6μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤
層を形成し、次いで、その接着剤層面に、バリア−性基
材として、アルミニウム蒸着膜を有する厚さ15μmの
二軸延伸ナイロンフィルムを使用し、そのアルミニウム
蒸着膜面を対向して重ね合わせて、その両者をドライラ
ミネ−トして積層体を製造した。次に、上記で製造した
積層体の両面に、上記と同様に、エチレン−メタクリル
酸共重合体系ドライラミネ−ト用接着剤を塗布、乾燥し
て接着剤層を形成し、次いで、その両接着剤層面に、厚
さ100μmの低密度ポリエチレンフィルムをドライラ
ミネ−トして、外側から内側に向かって、下記の層構成
からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造し
た。厚さ100μmの低密度ポリエチレンフィルム/接
着剤層/厚さ25μmのポリフェニレンサルファイドフ
ィルム/接着剤層/アルミニウム蒸着膜を有する厚さ1
5μmの2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/厚さ1
00μmの低密度ポリエチレンフィルム
【0040】実施例11 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmの2軸延伸
ポリアミドフィルムを使用し、その片面に、2液硬化型
ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾
燥状態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、次いで、
その接着剤層面に、バリア−性基材として、厚さ10μ
mのアルミニウム箔を使用し、それを積層し、ドライラ
ミネ−トして積層体を製造した。次に、上記で製造した
積層体の両面に、更に、上記と同様に、2液硬化型ウレ
タン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状
態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、次いで、その
接着剤層の両面の塗布面に、厚さ75μmの高密度ポリ
エチレンフィルムをドライラミネ−トして、外側から内
側に向かって、下記の層構成からなるラミネ−トチュ−
ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ75μmの高密度
ポリエチレンフィルム/接着剤層/厚さ25μmの2軸
延伸ポリアミドフィルム/接着剤層/厚さ10μmのア
ルミニウム箔/接着剤層/厚さ75μmの高密度ポリエ
チレンフィルム上記において、厚さ25μmの2軸延伸
ポリアミドフィルムを使用する代わりに、厚さ25μm
のポリアミドイミドフィルムを使用し、以下、上記と同
様にしてラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造し
た。
【0041】実施例12 耐アルカリ性フィルムとして、厚さ25μmのポリイミ
ドフィルムを使用し、その片面に、2液硬化型ウレタン
系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状態)
に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、次いで、その接着
剤層面に、バリア−性基材として、酸化ケイ素の蒸着膜
を有する厚さ15μmの2軸延伸ナイロンフィルムを使
用し、その酸化ケイ素の蒸着膜面を対向して重ね合わせ
て、その両者をドライラミネ−トして積層体を製造し
た。次に、上記で製造した積層体の両面に、更に、上記
と同様に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接
着剤を厚さ4μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤
層を形成し、次いで、その接着剤層の両面の塗布面に、
厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルムをドライラ
ミネ−トして、外側から内側に向かって、下記の層構成
からなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造し
た。厚さ75μmの高密度ポリエチレンフィルム/接着
剤層/厚さ25μmの2軸延伸ポリイミドフィルム/接
着剤層/酸化ケイ素の蒸着膜を有する厚さ15μmの2
軸延伸ナイロンフィルム/接着剤層/厚さ75μmの高
密度ポリエチレンフィルム
【0042】実施例13 アンカ−処理した厚さ10μmのアルミニウム箔のアン
カ−処理面に、厚さ20μmの中密度ポリエチレンと厚
さ30μmのアイオノマ−樹脂とを、そのアイオノマ−
樹脂面を対向させて、共押し出しして積層した。次に、
上記で製造した積層体の両面に、更に、2液硬化型ウレ
タン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状
態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、次いで、その
接着剤層の両面の一方のアルミニウム箔面側に、厚さ4
0μmの線状低密度ポリエチレンフィルムをドライラミ
ネ−トし、また、他方の厚さ20μmの中密度ポリエチ
レン層面に、厚さ25μmのポリフェニレンサルファイ
ドフィルムをドライラミネ−トした。更に、上記の厚さ
25μmのポリフェニレンサルファイドフィルム面に、
2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ
4μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成
し、次いで、その接着剤層面に、厚さ40μmの線状低
密度ポリエチレンフィルムをドライラミネ−トして、外
側から内側に向かって、下記の層構成からなるラミネ−
トチュ−ブ容器形成用積層材を製造した。厚さ40μm
の線状低密度ポリエチレンフィルム/接着剤層/厚さ2
5μmのポリフェニレンサルファイドフィルム/接着剤
層/厚さ30μmのアイオノ−樹脂と厚さ20μmの中
密度ポリエチレンとの共押し出し層/接着剤層/厚さ1
0μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚さ40μmの線
状低密度ポリエチレンフィルム
【0043】比較例3 厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムの片面に、2液硬化型ウレタン系ドライラミネ−
ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状態)に塗布、乾燥して
接着剤層を形成し、次いで、その接着剤層面に、厚さ1
0μmのアルミニウム箔を積層し、その両者をドライラ
ミネ−トして積層体を製造した。次に、上記で製造した
積層体の両面に、更に、上記と同様に、2液硬化型ウレ
タン系ドライラミネ−ト用接着剤を厚さ4μm(乾燥状
態)に塗布、乾燥して接着剤層を形成し、次いで、その
接着剤層の両面に、厚さ75μmの高密度ポリエチレン
フィルムをドライラミネ−トして、外側から内側に向か
って、下記の層構成からなるラミネ−トチュ−ブ容器形
成用積層材を製造した。厚さ75μmの高密度ポリエチ
レンフィルム/接着剤層/厚さ12μmの2軸延伸ポリ
エチレンテレフタレ−トフィルム/接着剤層/厚さ10
μmのアルミニウム箔/接着剤層/厚さ75μmの高密
度ポリエチレンフィルム
【0044】実験例 上記で製造した実施例8〜13、および、比較例3の各
ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を使用し、まず、
該積層材を打ち抜き加工してブランク板を製造し、それ
を丸めてその背貼り部を、210℃、3秒間、3Kg/
cm2 の熱溶着条件で、内面が内面側になるように、ヒ
−トシ−ルして、直径35mm、高さ150mmのチュ
−ブ容器の胴部となる円筒体を製造した。次いで、上記
ので製造した円筒体をチュ−ブ容器成形用のマンドレル
に装着し、次に該円筒体の一方の端部に、常法により円
錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頸部からなる
頭部を、高密度ポリエチレン98.0重量部に、乳白顔
料を2.0重量%添加した高密度ポリエチレン組成物を
使用し、樹脂温度245℃で圧縮成形法で成形した。次
に、上記の頭部を有する円筒体の口頸部に、キャップを
螺旋し、次いで該円筒体をマンドレルからはずし、しか
る後該円筒体の他方の開口部から、アンモニア30%水
溶液とトリエチルアミン20%水溶液をそれぞれ充填
し、次いで、該円筒体の開口部を、210℃、3秒間、
3Kg/cm2 の熱溶着条件で、ヒ−トシ−ルした。次
に、上記で製造した各チュ−ブ包装体について、50℃
で3週間保存し、しかる後、その保存試験とラミ強度試
験を行った。保存試験は、チュ−ブ包装体について、内
容物の滲出の有無を目視で観察し、また、ラミ強度(g
/15mm巾)は、耐アルカリ性フィルム層と内面樹脂
層との層間強度を測定した。その測定は、積層材を15
mm巾短冊状に切ったサンプルを低速引張試験機によ
り、引張速度300mm/min、180度剥離にてラ
ミネ−ト強度を測定した。その結果を下記の表2に示
す。
【0045】
【表2】 上記において、◎は、内容物の滲出を認められないこと
を表し、×は、内容物の滲出を認められたことを表す。
【0046】上記の表1の結果より明らかなように、本
発明にかかるものは、いずれも良好な結果を示し、特
に、層間剥離は認められず、優れたラミ強度を確認し
た。
【0047】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリアミドイミドフィルム、または、ポリイ
ミドフィルム等の耐アルカリ性フィルムに着目し、少な
くとも、表面樹脂層、中間層、および、内面樹脂層を順
次に積層してなるラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材
において、中間層として、少なくとも、ポリフェニレン
サルファイドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアミ
ドイミドフィルム、または、ポリイミドフィルムからな
る耐アルカリ性フィルム層を含み、更に、該耐アルカリ
性フィルム層に、バリア−性基材等を組み合わせて、ラ
ミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を製造し、而して、
該ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材から筒状胴部を
製造し、更に、該筒状胴部を使用してラミネ−トチュ−
ブ容器を製造し、該ラミネ−トチュ−ブ容器に染毛剤等
の内容物を充填包装して、ラミネ−トチュ−ブ容器を構
成する積層材の各層間において、デラミネ−ション等の
発生が認められず、更に、該積層材を構成する各素材に
おいても、変色、あるいは、溶解ないし分解等の現象を
認められず、結果的に、内容物が外部に滲出するという
こともなく、耐アルカリ性等の耐薬品性、保香性、ガス
バリア−性、柔軟性等に極めて優れ、染毛剤等のアルカ
リ成分を含有する内容物は勿論のこと、その他、練り歯
磨き、食品、化粧品、医薬品、化学品等の種々の内容物
の充填包装に適するラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層
材およびそれを使用した押し出しラミネ−トチュ−ブ容
器を製造し得ることができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器形成用
積層材の層構成の一例を示す概略的断面図である。
【図2】本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器形成用
積層材の層構成の一例を示す概略的断面図である。
【図3】本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器形成用
積層材の層構成の一例を示す概略的断面図である。
【図4】本発明にかかるラミネ−トチュ−ブ容器形成用
積層材の層構成の一例を示す概略的断面図である。
【図5】上記の図1に示すラミネ−トチュ−ブ容器形成
用積層材Aを使用して製造した本発明にかかるラミネ−
トチュ−ブ容器の構成を示す概略的半断面図である。
【符号の説明】
1 表面樹脂層 2 中間層 2a 耐アルカリ性フィルム層 3 内面樹脂層 4 バリア−性基材 A ラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材 B ラミネ−トチュ−ブ容器形成用性層材 C ラミネ−トチュ−ブ容器形成用性層材 D ラミネ−トチュ−ブ容器形成用性層材 11 溶着部 12 筒状胴部 13 肩部 14 口部 15 キャップ 16 内容物 17 底溶着部 R ラミネ−トチュ−ブ容器 Ra チュ−ブ包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 79/08 C08L 79/08 Z C 81/02 81/02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、表面樹脂層、中間層、およ
    び、内面樹脂層を順次に積層させた構成からなるラミネ
    −トチュ−ブ容器形成用積層材において、中間層とし
    て、少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィル
    ム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
    または、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性フィ
    ルム層を含むことを特徴とするラミネ−トチュ−ブ容器
    形成用積層材。
  2. 【請求項2】 中間層が、更に、バリア−性基材を含む
    ことを特徴とする上記の請求項1に記載するラミネ−ト
    チュ−ブ容器形成用性層材。
  3. 【請求項3】 中間層が、耐アルカリ性フィルム層およ
    びバリア−性基材の順に積層されていることを特徴とす
    る上記の請求項1または2に記載されているラミネ−ト
    チュ−ブ容器形成用積層材。
  4. 【請求項4】 中間層が、バリア−性基材および耐アル
    カリ性フィルム層の順に積層されていることを特徴とす
    る上記の請求項1、2または3に記載されているラミネ
    −トチュ−ブ容器形成用積層材。
  5. 【請求項5】 少なくとも、表面樹脂層、中間層、およ
    び、内面樹脂層を順次に積層させた構成からなるラミネ
    −トチュ−ブ容器形成用積層材において、中間層とし
    て、少なくとも、ポリフェニレンサルファイドフィル
    ム、ポリアミドフィルム、ポリアミドイミドフィルム、
    または、ポリイミドフィルムからなる耐アルカリ性フィ
    ルム層を含むラミネ−トチュ−ブ容器形成用積層材を使
    用し、該積層材の両端部の最外層である表面樹脂層面と
    最内層である内面樹脂層面を重ね合わせてその対向面を
    シ−ルした筒状胴部からなり、更に、該筒状胴部の一方
    の開口部に、肩部、口部からなる頭部を設けてなること
    を特徴とするラミネ−トチュ−ブ容器。
  6. 【請求項6】 中間層が、更に、バリア−性基材を含む
    ことを特徴とする上記の請求項5に記載するラミネ−ト
    チュ−ブ容器。
  7. 【請求項7】 中間層が、耐アルカリ性フィルム層およ
    びバリア−性基材の順に積層されていることを特徴とす
    る上記の請求項5または6に記載されているラミネ−ト
    チュ−ブ容器。
  8. 【請求項8】 中間層が、バリア−性基材および耐アル
    カリ性フィルム層の順に積層されていることを特徴とす
    る上記の請求項5、6または7に記載されているラミネ
    −トチュ−ブ容器。
  9. 【請求項9】 頭部の内面に、ポリフェニレンサルファ
    イド、ポリアミド、ポリアミドイミド、または、ポリイ
    ミドからなる樹脂を射出成形してなるロンデル成形体を
    成形溶着していることを特徴とする上記の請求項5、
    6、7または8に記載されているラミネ−トチュ−ブ容
    器。
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