JPH09301197A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

Info

Publication number
JPH09301197A
JPH09301197A JP8123739A JP12373996A JPH09301197A JP H09301197 A JPH09301197 A JP H09301197A JP 8123739 A JP8123739 A JP 8123739A JP 12373996 A JP12373996 A JP 12373996A JP H09301197 A JPH09301197 A JP H09301197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
position control
clutch
members
output shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8123739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3666764B2 (ja
Inventor
Yasuo Shimizu
康夫 清水
Katsuji Watanabe
勝治 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP12373996A priority Critical patent/JP3666764B2/ja
Priority to KR1019970019177A priority patent/KR100458378B1/ko
Priority to DE69701270T priority patent/DE69701270T2/de
Priority to EP97303405A priority patent/EP0807765B1/en
Priority to US08/858,656 priority patent/US5899294A/en
Priority to CA002205697A priority patent/CA2205697C/en
Publication of JPH09301197A publication Critical patent/JPH09301197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666764B2 publication Critical patent/JP3666764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 電動機に連結した入力部材32bと操舵
輪に連結した出力部材34付き出力軸15とを、複数組
の摩擦係合式クラッチ機構41…,51…を介して連結
し、電動機からの補助トルクを出力軸15に伝達する電
動パワーステアリング装置において、出力軸15と出力
部材34とを別部材で構成するとともに、出力軸に出力
部材を径方向移動可能に取付けた。 【効果】 出力部材が出力軸と別部材なので、製作が容
易であり、生産性が高い。一部のクラッチ機構が解除さ
れると、出力部材が他の係合部材で一方に押圧されて、
径方向に移動するので、他のクラッチ機構も摩擦力が低
下して解除される。一度に全てのクラッチ機構を解除に
するよりも小さな解除力で、しかも、確実に解除でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動パワーステアリ
ング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングハンドルの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多用されてきた。この種の電動パワース
テアリング装置は、電動機で操舵トルクに応じた補助ト
ルクを発生し、この補助トルクを機械式クラッチを介し
てステアリング系に伝達するものであって、例えば特開
昭64−69829号「クラッチ装置」の技術がある。
この技術は、その公報の第1図〜第3図によれば、モー
タ15(番号は公報に記載されたものを引用した。以下
同じ。)に連結した円筒状の外部部材21と、操舵輪に
連結した内方部材22付き軸部32とを、クラッチ装置
20を介して連結したものである。
【0003】クラッチ装置20は、同一円上に配置され
た複数組の摩擦係合式クラッチ機構からなり、これらの
クラッチ機構は、外部部材21の内面と内方部材22の
外面との間で形成した1対の楔状空間28,28’(テ
ーパ状空間部に相当)と、楔状空間28,28’に介在
した1対の転動体24,24’と、転動体24,24’
間に介在したばね25と、転動体24,24’の位置決
めをなす保持器23とからなる。転動体24,24’
は、保持器23の移動にともなって外部部材21と内方
部材22を係合・非係合に選択的に切換える(クラッチ
を係合・解除する)ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ハンドル11
の反転操舵を始めた時点(例えば、右操舵状態から左操
舵状態へ変え始めた時点)では、操舵トルクが微小なの
でモータ15が停止しており、補助トルクはクラッチ装
置20に伝達されない。このため、クラッチ装置20を
解除するには、転動体24又は24’を係合するための
摩擦力よりも大きい解除力を加える必要がある。しか
し、運転者が快適な操舵感を得るためには、解除力はで
きるだけ小さいことが好ましい。一方、電動パワーステ
アリング装置のクラッチ装置20は、何等かの理由でモ
ータ15による補助トルクが伝達されている場合であっ
ても、確実に解除できることが求められる。このときに
は、通常よりも大きな解除力が必要となり運転者の負担
が大きくなるという不都合がある。
【0005】そこで本発明の目的は、次の(1)及び
(2)にある。 (1)解除力の小さい摩擦係合式クラッチ機構を備え
た、電動パワーステアリング装置を提供すること。 (2)一層確実に解除できる摩擦係合式クラッチ機構を
備えた、電動パワーステアリング装置を提供すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電動機に連結した入力部材
と操舵輪に連結した出力部材付き出力軸とを、複数組の
摩擦係合式クラッチ機構を介して連結し、これらのクラ
ッチ機構を、前記入力・出力部材を係合するべくこれら
入力・出力部材間に介在した係合部材と、この係合部材
の位置決めをなすためにステアリングハンドルに連結し
た位置制御部材と、この位置制御部材に向って係合部材
を付勢する付勢部材とで構成し、前記位置制御部材の回
動にともなって係合部材で入力・出力部材を係合・非係
合に切換えて、電動機からの補助トルクを出力軸に伝達
する電動パワーステアリング装置において、前記出力部
材と前記出力軸とを別部材で構成するとともに、前記出
力部材を、前記出力軸に径方向移動可能に取付けたこと
を特徴とする。
【0007】入力・出力部材間に係合部材を係合するた
めに複雑な形状とした出力部材を、出力軸と別部材で構
成したので、出力部材の製作が容易であり、生産性が高
い。また、出力軸に出力部材を径方向移動可能に取付け
たので、出力部材に係合している複数の係合部材の一部
が外れると、係合部材で出力部材を押圧する力のバラン
スが崩れる。このため、出力部材は他の係合部材で一方
に押圧されて、径方向に移動する。その結果、出力部材
と他の係合部材との摩擦力は低下して、係合が外れる。
このように、一部のクラッチ機構が解除されると、他の
クラッチ機構も摩擦力が低下して解除される。従って、
一度に全てのクラッチ機構を解除するよりも小さな解除
力で、しかも、確実に解除できる。
【0008】請求項2記載の発明は、前記複数組のクラ
ッチ機構の位置制御部材を互いに離間しつつ同一円上に
配置し、しかも、前記複数組のクラッチ機構の内の1組
を他のクラッチ機構よりも早いタイミングで非係合状態
になるようにするべく、前記1組のクラッチ機構の位置
制御部材の円弧長を他の位置制御部材よりも大きく設定
したことを特徴とする。1組のクラッチ機構の位置制御
部材の円弧長を大きくしただけの簡単な構成で、1組の
クラッチ機構だけを早いタイミングで簡単に解除でき
る。その結果、1組のクラッチ機構が解除されると、他
のクラッチ機構も摩擦力が低下して解除される。従っ
て、一度に全てのクラッチ機構を解除するよりも小さな
解除力で、しかも、確実に解除できる。
【0009】請求項3記載の発明は、前記1組のクラッ
チ機構のみ非係合とした際に、前記出力部材の径方向移
動を自在となすべく、前記他のクラッチ機構の係合部材
と係合する出力部材の係合面を抜け勾配としたことを特
徴とする。1組が解除された場合に、出力部材は何等規
制されることなく径方向に移動できる。このため、1組
のクラッチ機構を解除するだけで、他のクラッチ機構を
も、より一層確実に解除できる。
【0010】請求項4記載の発明は、前記出力部材を前
記出力軸へ押圧する弾性部材を備えたことを特徴とす
る。径方向移動した出力部材を、すべてのクラッチ機構
が解除した後に、弾性部材の弾発力によって、出力軸に
対する元の中立位置に自動復帰させることができる。こ
のため、出力部材を自動的に径方向に反復移動させるこ
とができ、従って、クラッチ機構を何度でも小さな解除
力で、しかも、確実に解除できる。
【0011】請求項5記載の発明は、前記弾性部材の弾
性方向を前記出力部材の移動方向に合致させたことを特
徴とする。弾性部材の弾発力で、出力部材を出力軸に対
する元の中立位置に保持することができ、このため、出
力部材が移動方向にがたつかない。この結果、出力部材
と出力軸とを分離構造としたにもかかわらず、がたつき
音等は発生せず、品質を高めることができる。
【0012】請求項6記載の発明は、前記出力軸に前記
出力部材を、ゴム等の減衰機能を有する弾性部材によっ
て保持したことを特徴とする。クラッチ機構に発生した
作動音(打音)を、弾性部材によって減衰することがで
きる。このため、作動音が車室内に伝わり難いので騒音
防止効果が高く、電動パワーステアリング装置の商品価
値が高まる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図であり、電動パワーステアリング
装置1は、ステアリングハンドル2で発生したステアリ
ング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段3
と、この操舵トルク検出手段3の検出信号に基づいて制
御信号を発生する制御手段4と、この制御手段4の制御
信号に基づいて操舵トルクに応じた補助トルクを発生す
る電動機5と、この電動機5の補助トルクをステアリン
グ系に伝達するトルク伝達手段6及び機械式クラッチ4
0とからなり、ピニオン7、ラック8aを介して車輪
(操舵輪)9,9を転舵するものである。
【0014】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部拡大断面図であり、上記ステアリングハン
ドル2(図1参照)に連結した管状の入力軸11と、こ
の入力軸11内に挿通し且つ入力軸11に上部をピン1
2で結合したトーションバー(弾性部材)13と、この
トーションバー13の下部にピン14で結合し下部に上
記ピニオン7を刻設した出力軸15とで、主たるステア
リング系を構成したものである。トーションバー13
は、文字通りトルクに対して正確にねじれ角が発生する
メンバーであって、入力軸11と出力軸15との間での
相対ねじり変位を発生する。なお、ラック8aは、この
図の表裏方向に延びたラック軸8に刻設したものであ
る。また、入力軸11とトーションバー13と出力軸1
5とは同心上にある。
【0015】操舵トルク検出手段3は、入・出力軸1
1,15間の相対ねじれ角を検出することによりステア
リング系の操舵トルクを検出するものであり、本実施の
形態では、ポテンショメータを用いた。操舵トルク検出
手段(ポテンショメータ)3は、図示せぬ抵抗素子及び
抵抗素子に沿って移動する摺動接点を内蔵した検出本体
部21と、この検出本体部21内の摺動接点を作動する
べく回動する棒状の作動子22とからなる。そして、操
舵トルク検出手段3は、入力軸11の下部の外周面に検
出本体部21をボルトで取付け、出力軸15の上部の外
周面に設けた係合溝15aに作動子22の先端部を係合
することで、入・出力軸11,15間の相対ねじれ角を
検出するものである。
【0016】なお、操舵トルク検出手段3は、作動子2
2を係合溝15aの一方の側壁側に付勢するための、ね
じりばね23を備える。このため、作動子22は回動方
向への遊びがない。入力軸11はケーブルリール24に
複数巻回した(例えば、3巻き程度)電気ケーブル25
を備え、この電気ケーブル25の一端を操舵トルク検出
手段3の検出本体部21に接続し、他端をハウジング2
6側のコネクタ27に接続したものである。
【0017】後述するトルク伝達手段6のホイール32
は、ブッシュ33を介して出力軸15の上部に回転自在
に支承した厚肉の円筒部材であり、この円筒部材に、ギ
ヤ部32aと入力部材32bとを軸方向に下から順に形
成したものである。機械式クラッチ40は、入力部材3
2bの内部に配置したものであり、その断面構成は図5
にて詳述する。図中、36,37,38は軸受、39は
ダストカバーである。
【0018】図3は図2の3−3線断面図であり、トル
ク伝達手段6の断面構造を示す。トルク伝達手段6は、
電動機5の出力軸5aに結合したウォーム31と、出力
軸15に回転自在に支承したホイール32とからなるウ
ォームギヤ機構である。なお、電動機5はハウジング2
6にボルト止めした。従って、図2においてステアリン
グ系(入力軸11→トーションバー13→出力軸15)
の操舵トルクに、電動機5からの補助トルクを付加した
複合トルクで、ピニオン7を介してラック8を駆動す
る。
【0019】図4は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部分解斜視図である。入力軸11の下端に、
機械式クラッチ40の一構成部品である三脚付き環状の
位置制御手段63をセレーション嵌合し、この位置制御
手段63の下部に3つの位置制御部材64…(…は複数
を示す。以下同じ。)を備える。このため、位置制御部
材64…は図1に示すステアリングハンドル2に連結し
たことになる。一方、出力軸15は基部上端に出力部材
34を備える。
【0020】図5は図2の5−5線断面図であり、本発
明に係る機械式クラッチ40の断面構成を示す。なお、
ハウジング26は省略した。機械式クラッチ40は、上
記電動機5の補助トルクの作用方向がステアリング系の
操舵方向と一致した場合のみ、電動機5の補助トルクを
ステアリング系に伝達するものであり(ワンウエイクラ
ッチの集合体)、すなわち、複数組の摩擦係合式クラッ
チ機構の集合体である。これらの摩擦係合式クラッチ機
構は、入力部材32bの矢印X方向(図反時計回り方
向)に係合する3組の第1クラッチ機構41…と、矢印
Xと逆廻り方向に係合する3組の第2クラッチ機構51
…である。第1クラッチ機構41…と第2クラッチ機構
51…とは、同一円上に交互に並べる。
【0021】詳しくは、第1・第2クラッチ機構41
…,51…は、上記入力・出力部材32b,34間に形
成したテーパ状空間部61…と、これらのテーパ状空間
部61…に介在して入力部材32bと出力部材34とを
係合する円柱状の係合部材62…と、これらの係合部材
62…の位置決めをなす位置制御部材64…と、これら
の位置制御部材64…に向って係合部材62…を付勢す
る付勢部材としての圧縮ばね65…とからなる。
【0022】出力部材34は、概ねおむすび形断面形状
(角部を切り落とした2等辺三角形断面の3つの辺を円
弧状とした形状)を呈する。テーパ状空間部61…は、
入力部材32bの円形内周面と出力部材34の係合面
(多角形外周面)との間に形成した、周方向端部がテー
パ形状を呈する空間部である。位置制御部材64…は、
互いに離間しつつ、入力部材32bと出力部材34との
間の同一円上に等ピッチで、回動可能に配置された部材
である。このような構成の機械式クラッチ40は、位置
制御部材64…の移動にともなって、入力部材32bと
出力部材34とを係合・非係合に選択的に切換えるもの
である。
【0023】ところで、第1・第2クラッチ機構41
…,51…のうち、特定の各1組(以下、「特定第1・
第2クラッチ機構41A,51A」と称する。)は、他
の組よりも早いタイミングで非係合状態になるものであ
る。具体的には、特定第1・第2クラッチ機構41A,
51Aの係合部材62…の位置決めをなす位置制御部材
64(以下、「特定位置制御部材64A」と称する。)
の円弧長L1が、他の位置制御部材64…の円弧長L2
りも大きい。そして、断面略2等辺三角形である出力部
材34において、1つの角部に特定位置制御部材64A
を配置し、互いに等角度の2つの角部に他の位置制御部
材64…を配置したものである。
【0024】更に、上記出力部材34を、出力軸15に
径方向移動可能に取付けたことを特徴とする。具体的に
は、出力部材34に長円若しくは楕円の貫通孔34aを
開け、この貫通孔34aに円形の出力軸15を嵌合し、
且つ、貫通孔34aの長手軸上にピン14を通し、この
ピン14に弾性部材(圧縮ばね等)35を介設して、こ
の弾性部材35で出力部材34の貫通孔34aを出力軸
15に相対的に押圧する構成にした。すなわち、出力軸
15の外周面と貫通孔34aの長手軸方向の面との間に
弾性部材35を介在し、この弾性部材35の弾性方向を
出力部材34の移動方向(貫通孔34aの長手軸方向)
に合致させ、出力部材34を出力軸15へ押圧する構成
にした。なお、出力部材34を特定位置制御部材64A
の幅中心へ相対的に押圧する。
【0025】1組のクラッチ機構(特定第1クラッチ機
構41A又は特定第2クラッチ機構51A)のみ解除し
た際に、出力部材34を径方向移動自在となすべく、他
のクラッチ機構41…,51…の係合部材62…と係合
する出力部材34の係合面を抜け勾配とした。このた
め、1組を解除した場合に、出力部材34は何等規制さ
れることなく径方向に移動できる。このため、1組のク
ラッチ機構を解除するだけで、他のクラッチ機構をも確
実に解除できる。
【0026】次に、上記構成の機械式クラッチ40の作
用を、図1、図6〜図9に基づき説明する。図6〜図9
は本発明に係る機械式クラッチの作用図である。図1に
おいて、ステアリングハンドル2を操舵しない場合、操
舵トルク検出手段3の信号が無いので、制御装置4はア
シスト命令信号を出力しない。このため、電動機5は補
助トルクを発生しない状態であり、図6に示すように各
第1・第2クラッチ機構41…、51…は、全て解除状
態(中立状態)にある。
【0027】次に、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが小さく、電動機5が補助トルクを発生しない場合、
入力軸11(図2参照)に連結した位置制御部材64…
と出力部材34との間の位相は、ほとんど変化しない。
この場合には、各位置制御部材64…が、例えば、この
図の反時計回り方向に若干移動するものの、第1クラッ
チ機構41…は係合するには至らない。このため、出力
部材34は、電動機5のフリクションやイナーシャの影
響を受けず、図2に示すステアリング系(入力軸11→
トーションバー13→出力軸15)の操舵トルクで回転
し、出力軸15を駆動する。
【0028】一方、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが大きく、電動機5が補助トルクを発生している場
合、入力軸11に連結した位置制御部材64…(特定位
置制御部材64Aを含む)と出力部材34との間の位相
が大きく変化する。例えば図7に示すように、位置制御
部材64…が矢印X方向に大きく移動すると、全ての第
1クラッチ機構41…の係合部材62…は、付勢部材6
5…の付勢力で、テーパ状空間部61…の周方向端部に
移動し、摩擦力にて入力・出力部材32b,34間を係
合状態に切換える。その結果、全ての第1クラッチ機構
41…は係合状態になる。電動機5が回転することで、
入力部材32bは矢印X方向に回転し、第1クラッチ機
構41…を介して出力部材32bに補助トルクを伝達す
る。このため、出力部材34は、ステアリング系(入力
軸11→トーションバー13→出力軸15)の操舵トル
クに、電動機5が発生した補助トルクを付加した複合ト
ルクで矢印X方向に回転し、出力軸15を駆動する。
【0029】その後、何等かの理由で電動機5による補
助トルクの伝達が継続している場合に、第1クラッチ機
構41…は次のようにして解除される。ステアリングハ
ンドル2を逆方向に操舵すると、図8に示すように全て
の位置制御部材64…は入力部材32bの回転方向と反
対方向(矢印Y方向)に回る。そして、特定位置制御部
材64Aは、他の位置制御部材64…よりも先に、右隣
の係合部材62(便宜的に「係合部材62A」と称す
る。)に当接し、摩擦力及び付勢力に抗して押出す。
【0030】このため、係合部材62Aは特定第1クラ
ッチ機構41Aの係合を解除する。この時点で、他の位
置制御部材64…は係合部材62…と当接していない。
従って、他の係合部材62…から出力部材34に継続し
て、図中の矢印Z1,Z2で示すベクトルが作用してお
り、これらのベクトルの合力に基づき、出力部材34に
図中の矢印Z3で示す偏荷重が作用する。その結果、出
力部材34は弾性部材35の弾発力に抗し、ピン14を
案内として特定位置制御部材64A側に僅かに移動す
る。従って、他の係合部材62…の係合力が弱まる。
【0031】その直後に、他の位置制御部材64…も係
合部材62…と当接して、図9に示すように元の中立位
置に戻す。その結果、他の第1クラッチ機構41…も解
除される。出力部材34は弾性部材35の弾発力によ
り、中立位置に自動復帰する。この場合、係合部材62
…には摩擦力が発生しないので、他の位置制御部材64
…で押圧する解除力は、付勢部材65…の付勢力に抗す
るだけの小さいものですむ。このように、入力部材32
bの回転が持続しているにもかかわらず、3組の第1ク
ラッチ機構41…の係合を解除するのに、最大1組分の
小さい解除力ですみ、しかも、確実に解除できる。
【0032】なお、第2クラッチ機構51…は、上記第
1クラッチ機構41…と逆作動をするものであり、ステ
アリングハンドル2を逆方向に操舵した場合に、上記図
6〜図9にて説明した作用と同様の操作で、係合・非係
合に切換えることができる。
【0033】次に、本発明の他の実施の形態を、図10
〜図15に基づき説明する。なお、上記実施の形態と同
じ構成については同一符号を付し、その説明を省略す
る。図10は本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の
形態)の断面図であり、上記図2に示す機械式クラッチ
40の変形例を示す。他の実施の形態の機械式クラッチ
40は、出力軸15の先端部に軸方向に延びたスリット
Sを形成することで、出力軸15に弾性を有する軸片部
15bを設け、この軸片部15bが上記弾性部材35の
役割を果たすことを特徴とする。軸片部15bは、出力
部材34を出力軸15に押圧するべく介在し、弾性方向
を出力部材34の移動方向に合致させたものである。
【0034】図11は図10の11−11線断面図であ
り、出力部材34は、概ねおむすび形断面形状(角部を
切り落とした正三角形断面の3つの辺を円弧状とした形
状)を呈する。他の実施の形態は、出力軸15の先端部
両側部を面取りしてストレート部15cとし、一方、出
力部材34の貫通孔34aを、出力軸15のストレート
部15cに嵌合するための細長い孔としたことを特徴と
する。ストレート部15cは、出力部材34の径方向移
動を案内する役割を有する。
【0035】また、位置制御部材64…は、同一円上に
等ピッチで配置するが、特定クラッチ機構41A,51
A側の爪が他のクラッチ機構41…,51…側の爪より
も長い(L3>L4)。具体的には、位置制御部材64…
は、それらの各中心O1〜O3を断面略正三角形である出
力部材34の各角部に合致させたものである。そして、
2つの位置制御部材64…(特定位置制御部材64A,
64A)は、中心O1,O2から互いに向い合った方の部
分(「長爪」と称する。)の円弧長L3が他方の部分
(「短爪」と称する。)の円弧長L4よりも大きい。長
爪は特定第1・第2クラッチ機構41A,51Aの係合
部材62…の位置決めをなす。他の1つの位置制御部材
64は、中心O3から左右両方の円弧長が等しいL4,L
4であり、上記短爪の円弧長と同一である。
【0036】出力部材34は、特定第1クラッチ機構4
1Aと特定第2クラッチ機構51Aとの中間位置(特定
位置制御部材64A,64A間の中間位置)に向って移
動可能であり、このため、ストレート部15c及び貫通
孔34aの向きは、出力部材34の移動方向に合致する
なお、トーションバー13は出力軸15にセレーション
等で結合することになる。このような他の実施の形態に
よれば、別部材からなるピン14や弾性部材35が不要
であり、部品数が少なく、電動パワーステアリング装置
の組付けが容易である。
【0037】次に、上記他の実施の形態の機械式クラッ
チ40の作用を、図1、図12〜図15に基づき説明す
る。図12〜図15は本発明に係る機械式クラッチ(他
の実施の形態)の作用図である。ステアリングハンドル
2を操舵しない場合、図12に示すように各第1・第2
クラッチ機構41…、51…は、全て解除状態(中立状
態)にある。
【0038】次に、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが小さく、電動機5が補助トルクを発生しない場合、
位置制御部材64…と出力部材34との間の位相がほと
んど変化しないので、第1クラッチ機構41…が係合す
るには至らない。このため、出力部材34は、電動機5
のフリクションやイナーシャの影響を受けず、図2に示
すステアリング系の操舵トルクで回転し、出力軸15を
駆動する。
【0039】一方、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが大きく、電動機5が補助トルクを発生している場
合、位置制御部材64…と出力部材34との間の位相が
大きく変化する。例えば図13に示すように、位置制御
部材64…が矢印X方向に大きく移動するので、全ての
第1クラッチ機構41…は係合状態になる。このため、
出力部材34は、ステアリング系の操舵トルクに、電動
機5が発生した補助トルクを付加した複合トルクで矢印
X方向に回転し、出力軸15を駆動する。
【0040】その後、何等かの理由で電動機5による補
助トルクの伝達が継続している場合に、ステアリングハ
ンドル2を逆方向に操舵すると、図14に示すように全
ての位置制御部材64…は入力部材32bの回転方向と
反対方向(矢印Y方向)に回る。そして、特定位置制御
部材64Aは、他の位置制御部材64…よりも先に、係
合部材62Aに当接して押出す。このため、係合部材6
2Aは、特定第1クラッチ機構41Aの係合を解除す
る。
【0041】この時点で、他の位置制御部材64…は係
合部材62…と当接していない。従って、他の係合部材
62…から出力部材34に継続して、図中の矢印Z1
2で示すベクトルが作用しており、これらのベクトル
の合力に基づき、出力部材34に図中の矢印Z3で示す
偏荷重が作用する。その結果、出力部材34は軸片部1
5bの弾発力に抗し、ストレート部15cを案内として
僅かに移動する。従って、他の係合部材62…の係合力
が弱まる。その直後に、他の位置制御部材64…が係合
部材62…を押圧するので、図15に示すように他の第
1クラッチ機構41…も解除する。出力部材34は軸片
部15bの弾発力により、中立位置に自動復帰する。
【0042】このように、入力部材32bの回転が持続
しているにもかかわらず、3組の第1クラッチ機構41
…の係合を解除するのに、最大1組分の小さい解除力で
すみ、しかも、確実に解除できる。なお、第2クラッチ
機構51…は、上記第1クラッチ機構41…と逆作動を
するものであり、ステアリングハンドル2を逆方向に操
舵した場合に、上記図12〜図15にて説明した作用と
同様の操作で、係合・非係合に切換えることができる。
【0043】次に、本発明の更なる他の実施の形態を、
図16に基づき説明する。なお、上記他の実施の形態と
同じ構成については同一符号を付し、その説明を省略す
る。図16は本発明に係る機械式クラッチ(更なる他の
実施の形態)の断面図であり、上記図11に示す他の実
施の形態の機械式クラッチ40の変形例を示す。更なる
他の実施の形態の機械式クラッチ40は、出力軸15に
出力部材34を、ゴム等の減衰機能を有する弾性部材7
1によって保持したことを特徴とする。
【0044】詳しくは、弾性部材71は、出力軸15の
ストレート部15cと、出力部材34の貫通孔34aと
の間に介在したものである。また、弾性部材71は、図
5の圧縮ばね35や図11の軸片部15bと同様の役割
を果たすべく、空洞を有した弾性押圧部71aを備え
る。すなわち、弾性押圧部71aは、出力部材34を出
力軸15に押圧するべく介在し、弾性方向を出力部材3
4の移動方向に合致させたものである。このような更な
る他の実施の形態によれば、機械式クラッチ40に発生
した作動音(打音)を、弾性部材71によって減衰する
ことができる。機械式クラッチ40の作用は、上記図1
2〜図15に示す他の実施の形態と同様であり、説明を
省略する。
【0045】なお、上記実施の形態及び他の実施の形
態、更なる他の実施の形態において、弾性部材13は、
操舵トルクに比例して入力軸11と出力軸15との間で
の相対ねじり変位を発生させるものであればよく、トー
ションバーに限定するものではない。第1・第2クラッ
チ機構41…,51…の数量は、3組ずつに限定するも
のではなく、任意に設定可能である。
【0046】出力部材34は、一部の係合部材62が外
れた際に、他の係合部材62…で押圧されて、径方向移
動するものであればよく、移動方向を問わない。出力部
材34を他の係合部材62…で押圧して移動させれば、
これら他の係合部材62…と出力部材34との摩擦係合
力を低下させることができるからである。出力部材34
の径方向移動を案内する部材は、ピン14、出力軸15
のストレート部15cに限定するものではない。出力軸
15に出力部材34を押圧する弾性部材は、圧縮ばね3
5、軸片部15b、弾性押圧部71aに限定するもので
はなく、例えば、皿ばねでもよい。
【0047】テーパ状空間部61は、入力部材32bの
内周面と出力部材34の外周面との間に形成するもので
あればよく、出力部材34の外周面(係合面)の形状も
図5や図11に示すものに限定しない。そして、入力部
材32bの内周面を所定の多角形とし、出力部材34の
外周面を円形としてもよい。係合部材62は、テーパ状
空間部61の周方向端部と係合・非係合の切換えができ
るものであればよく、円柱状の他に、例えば球状でもよ
い。機械式クラッチ40の付勢部材は圧縮ばね65に限
定せず、例えば、硬質ゴム材や板ばね等で構成してもよ
い。
【0048】更に、第1・第2クラッチ機構41…,5
1…は、摩擦係合式クラッチの構成であればよく、例え
ば、周知のスプラグ式クラッチでもよい。スプラグ式ク
ラッチとは、円筒状の内周係合面を有する外方部材(入
力部材32bに相当)と、円筒状の外周係合面を有する
内方部材(出力部材34に相当)とを同心に配置し、こ
れらの両係合面を対向させ、その間の隙間に、複数のス
プラグ(くさび作用をするこま)と、これらのスプラグ
の位置決めをなすためにステアリングハンドルに連結し
た部材(位置制御部材64に相当)と、スプラグを前記
両係合面に向ってくさび係合させるように付勢するばね
とを介在したものである(特開平1−188727号に
示すクラッチ装置など)。
【0049】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1記載の発明は、入力・出力部材間に係合
部材を係合するために複雑な形状とした出力部材を、出
力軸と別部材で構成したので、出力部材の製作が容易で
あり、生産性が高い。また、出力軸に出力部材を径方向
移動可能に取付けたので、出力部材に係合している複数
の係合部材の一部が外れると、係合部材で出力部材を押
圧する力のバランスが崩れる。このため、出力部材は他
の係合部材で一方に押圧されて、径方向に移動する。そ
の結果、出力部材と他の係合部材との摩擦力は低下し
て、係合が外れる。このように、一部のクラッチ機構が
解除されると、他のクラッチ機構も摩擦力が低下して解
除される。従って、一度に全てのクラッチ機構を解除す
るよりも小さな解除力で、しかも、確実に解除できる。
【0050】請求項2記載の発明は、複数組のクラッチ
機構の位置制御部材を互いに離間しつつ同一円上に配置
し、しかも、複数組のクラッチ機構の内の1組を他のク
ラッチ機構よりも早いタイミングで非係合状態になるよ
うにするべく、1組のクラッチ機構の位置制御部材の円
弧長を他の位置制御部材よりも大きく設定したので、1
組のクラッチ機構の位置制御部材の円弧長を大きくした
だけの簡単な構成で、1組のクラッチ機構だけを早いタ
イミングで簡単に解除できる。その結果、1組のクラッ
チ機構が解除されると、他のクラッチ機構も摩擦力が低
下して解除される。従って、一度に全てのクラッチ機構
を解除するよりも小さな解除力で、しかも、確実に解除
できる。
【0051】請求項3記載の発明は、1組のクラッチ機
構のみ非係合とした際に、出力部材の径方向移動を自在
となすべく、他のクラッチ機構の係合部材と係合する出
力部材の係合面を抜け勾配としたので、1組が解除され
た場合に、出力部材は何等規制されることなく径方向に
移動できる。このため、1組のクラッチ機構を解除する
だけで、他のクラッチ機構をも、より一層確実に解除で
きる。
【0052】請求項4記載の発明は、出力部材を出力軸
へ押圧する弾性部材を備えたので、径方向移動した出力
部材を、すべてのクラッチ機構が解除した後に、弾性部
材の弾発力によって、出力軸に対する元の中立位置に自
動復帰させることができる。このため、出力部材を自動
的に径方向に反復移動させることができ、従って、クラ
ッチ機構を何度でも小さな解除力で、しかも、確実に解
除できる。
【0053】請求項5記載の発明は、弾性部材の弾性方
向を出力部材の移動方向に合致させたので、弾性部材の
弾発力で、出力部材を出力軸に対する元の中立位置に保
持することができ、このため、出力部材が移動方向にが
たつかない。この結果、出力部材と出力軸とを分離構造
としたにもかかわらず、がたつき音等を発生せず、高品
質を維持できる。
【0054】請求項6記載の発明は、出力軸に出力部材
を、ゴム等の減衰機能を有する弾性部材によって保持し
たので、クラッチ機構に発生した作動音(打音)を、弾
性部材によって減衰することができる。このため、作動
音が車室内に伝わり難いので騒音防止効果が高く、電動
パワーステアリング装置の商品価値が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部分解斜視図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図7】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図8】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図9】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図10】本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の形
態)の断面図
【図11】図10の11−11線断面図
【図12】本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の形
態)の作用図
【図13】本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の形
態)の作用図
【図14】本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の形
態)の作用図
【図15】本発明に係る機械式クラッチ(他の実施の形
態)の作用図
【図16】本発明に係る機械式クラッチ(更なる他の実
施の形態)の断面図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングハ
ンドル、5…電動機、6…トルク伝達手段、9…操舵輪
(車輪)、11…入力軸、13…弾性部材(トーション
バー)、15…出力軸、15b…弾性部材(軸片部)、
15c…ストレート部、32b…入力部材、34…出力
部材、34a…貫通孔、35…弾性部材(圧縮ばね)、
40…機械式クラッチ、41,41A…摩擦係合式クラ
ッチ(第1クラッチ機構)、51,51A…摩擦係合式
クラッチ(第2クラッチ機構)、61…テーパ状空間
部、62…係合部材、64,64A…位置制御部材、6
5…付勢部材(圧縮ばね)、71…弾性部材、71a…
弾性部材(弾性押圧部)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機に連結した入力部材と操舵輪に連
    結した出力部材付き出力軸とを、複数組の摩擦係合式ク
    ラッチ機構を介して連結し、これらのクラッチ機構を、
    前記入力・出力部材を係合するべくこれら入力・出力部
    材間に介在した係合部材と、この係合部材の位置決めを
    なすためにステアリングハンドルに連結した位置制御部
    材と、この位置制御部材に向って係合部材を付勢する付
    勢部材とで構成し、前記位置制御部材の回動にともなっ
    て係合部材で入力・出力部材を係合・非係合に切換え
    て、電動機からの補助トルクを出力軸に伝達する電動パ
    ワーステアリング装置において、前記出力部材と前記出
    力軸とを別部材で構成するとともに、前記出力部材を、
    前記出力軸に径方向移動可能に取付けたことを特徴とす
    る電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記複数組のクラッチ機構の位置制御部
    材を互いに離間しつつ同一円上に配置し、しかも、前記
    複数組のクラッチ機構の内の1組を他のクラッチ機構よ
    りも早いタイミングで非係合状態になるようにするべ
    く、前記1組のクラッチ機構の位置制御部材の円弧長を
    他の位置制御部材よりも大きく設定したことを特徴とす
    る請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記1組のクラッチ機構のみ非係合とし
    た際に、前記出力部材の径方向移動を自在となすべく、
    前記他のクラッチ機構の係合部材と係合する出力部材の
    係合面を抜け勾配としたことを特徴とする請求項2記載
    の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記出力部材を前記出力軸へ押圧する弾
    性部材を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又
    は請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材の弾性方向を前記出力部材
    の移動方向に合致させたことを特徴とする請求項4記載
    の電動パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記出力部材は、ゴム等の減衰機能を有
    する弾性部材によって前記出力軸に保持されていること
    を特徴とした請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    又は請求項5記載の電動パワーステアリング装置。
JP12373996A 1996-05-17 1996-05-17 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP3666764B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12373996A JP3666764B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 電動パワーステアリング装置
KR1019970019177A KR100458378B1 (ko) 1996-05-17 1997-05-17 전동파워스티어링장치
DE69701270T DE69701270T2 (de) 1996-05-17 1997-05-19 Elektrische Servolenkung
EP97303405A EP0807765B1 (en) 1996-05-17 1997-05-19 Electric power steering device
US08/858,656 US5899294A (en) 1996-05-17 1997-05-19 Electric power steering device
CA002205697A CA2205697C (en) 1996-05-17 1997-05-20 Electric power steering device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12373996A JP3666764B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09301197A true JPH09301197A (ja) 1997-11-25
JP3666764B2 JP3666764B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=14868145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12373996A Expired - Fee Related JP3666764B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666764B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016199750A1 (ja) * 2015-06-10 2016-12-15 Ntn株式会社 逆入力遮断クラッチ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016199750A1 (ja) * 2015-06-10 2016-12-15 Ntn株式会社 逆入力遮断クラッチ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3666764B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100458378B1 (ko) 전동파워스티어링장치
JP4052592B2 (ja) ウォームギヤ機構及びウォームギヤ機構を搭載した電動パワーステアリング装置
JP2004332921A (ja) ウォームギヤ機構及びウォームギヤ機構を搭載した電動パワーステアリング装置
JP3516315B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3139612B2 (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリングの組立方法
JP2001239944A (ja) 伸縮自在シャフトの結合構造
JP3666764B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0930432A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH10129509A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3701422B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3751418B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3701423B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3795135B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH06183356A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP3117072B2 (ja) 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリングの中立調整方法
JPH09303514A (ja) リニアアクチュエータ
JPH09142317A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0781597B2 (ja) クラッチ装置
JPH09301199A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0738742Y2 (ja) クラッチ
WO2023248864A1 (ja) 逆入力遮断クラッチ付アクチュエータおよび転舵装置、並びに、逆入力遮断クラッチの制御方法
JP2000234971A (ja) トルクセンサ及び同トルクセンサを備えた電動パワーステアリング装置
JP2661665B2 (ja) クラッチ装置
JP2002337703A (ja) 電動パワーステアリング装置
JPH0529397Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees