JP3139612B2 - 電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリングの組立方法 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及び電動パワーステアリングの組立方法

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JP3139612B2
JP3139612B2 JP08126139A JP12613996A JP3139612B2 JP 3139612 B2 JP3139612 B2 JP 3139612B2 JP 08126139 A JP08126139 A JP 08126139A JP 12613996 A JP12613996 A JP 12613996A JP 3139612 B2 JP3139612 B2 JP 3139612B2
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    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動パワーステアリ
ング装置及び電動パワーステアリングの組立方法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステアリングハンドルの操舵力を
軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステ
アリング装置が多用されてきた。この種の電動パワース
テアリング装置は、電動機で操舵トルクに応じた補助ト
ルクを発生し、この補助トルクを機械式クラッチを介し
てステアリング系に伝達するものであって、例えば特開
平1−172058号「電動パワーステアリング装置」
の技術がある。この技術は、その公報の第1図によれ
ば、ステアリング系の操舵トルクを操舵トルク検出手段
で検出し、その検出信号に基づいた補助トルクを電動モ
ータ24(番号は公報に記載されたものを引用した。以
下同じ。)で発生するものである。また、公報の第2図
によれば、電動モータ24に連結したアウタースリーブ
23と、操舵輪に連結した6角部12b付き出力軸12
とを、クラッチ機構を介して連結し、電動モータ24か
ら出力軸12へ補助トルクを伝達するようにしたもので
ある。一方、この技術は、アッパーハウジング14aに
クラッチ機構のアウタースリーブ23を回転自在に支承
し、このアウタースリーブ23及びロワーハウジング1
4bに出力軸12を回転自在に支承したものである。
【0003】上記操舵トルク検出手段の形式は、次の
,に示す通りである。 公報の第2図によれば、操舵トルク検出手段は、入
力軸11と出力軸12との相対ねじり変位に応じてリン
グ20が入力軸11の軸方向に移動し、その移動量を歪
ゲージが検出する形式である。リング20は入力軸11
に挿通される。 公報の第6図によれば、操舵トルク検出手段は、入
力軸111のフランジ部111eと出力軸112のフラ
ンジ部112cとの間にブラシ134を挟んで構成した
スリップリングにて、入力軸111と出力軸112との
相対回転角を検出する形式である。フランジ部111e
は入力軸111に形成し、フランジ部112cは出力軸
112に形成し、互いに同軸上に配置したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の操舵トルク検出手段は、入力軸11に取付けたリング
20とケース26に取付けたレバー28とを組合せたも
のである。このため、ハウジング(アッパーハウジング
14a、ロワーハウジング14b)に電動パワーステア
リング装置を組付け途中で、操舵トルク検出手段も取付
ける必要があり、組付け性が劣り、交換も簡単にはでき
ない。しかも、ハウジングへ操舵トルク検出手段を収納
した後に、その中立位置の調整をすることになり、中立
位置の調整作業が容易でなく、また、中立位置の精度を
高めることも容易でない。
【0005】上記の操舵トルク検出手段は、入・出力
軸111,112に各フランジ部111e,112cを
形成してスリップリングをなすとともに、クラッチ機構
の構成要素の一部である大径部又は6角部を形成したも
のである。このため、簡単に交換することができず、ま
た、操舵トルク検出手段の中立位置の調整と、クラッチ
機構の中立位置の調整とを個別に行うことができないの
で、調整作業が容易でなく、しかも、各中立位置の精度
を高めることが容易でない。
【0006】一方、出力軸12の一部が、アウタースリ
ーブ23を介してアッパーハウジング14aに支承され
るので、電動パワーステアリング装置の組立精度を高め
ることが容易でない。ところで、クラッチ機構を部分組
立した後、ハウジングへ収納する前に、中立位置の調整
作業をすれば、クラッチ機構の調整作業が容易であり、
しかも、中立位置の精度を高めることができるので、都
合がよい。
【0007】そこで本発明の目的は、次の(1)〜
(3)にある。 (1)操舵トルク検出手段の中立位置の調整作業を容易
にするとともに、中立位置の精度を高め、更に、操舵ト
ルク検出手段の組付け性を高めるとともに、交換を容易
にすること。 (2)クラッチ機構の中立位置の調整作業を容易にする
とともに、中立位置の精度を高め、更に、クラッチ機構
の組付け性を高めること。 (3)電動パワーステアリング装置の組立精度を高める
こと。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ステアリングハンドルに連
結した入力軸と、操舵輪に連結した出力軸とを、弾性部
材を介して連結し、入・出力軸間の相対ねじれ角を操舵
トルク検出手段にて検出することによりステアリング系
の操舵トルクを検出し、この検出信号に応じた補助トル
クを電動機で発生し、この電動機の補助トルクをトルク
伝達手段を介して出力軸に伝達する電動パワーステアリ
ング装置において、前記操舵トルク検出手段を、抵抗素
子及び抵抗素子に沿って移動する摺動接点を内蔵した
出本体部及びこの検出本体部内の摺動接点を作動する作
動子で構成し、これらを前記出力軸やトルク伝達手段を
収納するハウジングに一括収納し、前記検出本体部を、
前記入力軸と前記出力軸との一方の外周面ボルトで
付け、前記作動子の先端を、他方に係合したことを特徴
とする電動パワーステアリング装置である。
【0009】入・出力軸、操舵トルク検出手段、及びト
ルク伝達手段を部分組立した後、ハウジングへ収納する
前に、操舵トルク検出手段の中立位置を調整することが
できる。このため、部分組立した姿で調整できるので、
調整作業が容易であり、しかも、中立位置の精度を高め
ることも容易である。また、入・出力軸、操舵トルク検
出手段、及びトルク伝達手段をハウジングへ収納する際
に、操舵トルク検出手段の検出本体部と作動子とをハウ
ジングに一括収納するので、操舵トルク検出手段の組付
け性が高まる。このため、電動パワーステアリング装置
の組付けが容易であり、しかも、操舵トルク検出手段を
交換することも容易である。
【0010】請求項2記載の発明は、電動機の発生トル
クをトルク伝達手段及びクラッチ機構を介して、ステア
リング系のラックアンドピニオン機構のピニオン軸に伝
達する電動パワーステアリング装置において、前記クラ
ッチ機構を、前記トルク伝達手段と前記ピニオン軸との
間に介設し、且つ、トルク伝達手段やピニオン軸を収納
するハウジングに一括収納し、更に、このハウジングに
のみ、前記ピニオン軸を回転自在に取付け、このピニオ
ン軸にのみ、前記トルク伝達手段と前記クラッチ機構と
を連結するためのホイールを回転自在に取付けたことを
特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0011】ピニオン軸、トルク伝達手段及びクラッチ
機構を部分組立した後、ハウジングへ収納する前に、ク
ラッチ機構の中立位置の調整作業を実施することができ
る。このため、部分組立した姿で調整できるので、調整
作業が容易であり、しかも、中立位置の精度を高めるこ
とが容易である。また、クラッチ機構を含んで組立てた
部分組立品を、ハウジングに一括収納できる。このた
め、ハウジングにクラッチ機構を個別に組付ける必要が
なく、組付け性が高まる。従って、電動パワーステアリ
ング装置の組付けが容易である。更に、ハウジングにの
みピニオン軸を回転自在に取付け、このピニオン軸にの
みホイールを回転自在に取付けたので、ピニオン軸をハ
ウジングに直接嵌合することができ、電動パワーステア
リング装置の組立精度を高めることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、ステアリングハン
ドルに連結した入力軸と、操舵輪に連結した出力軸と
を、弾性部材を介して連結し、入・出力軸間の相対ねじ
れ角を操舵トルク検出手段にて検出することによりステ
アリング系の操舵トルクを検出し、この検出信号に応じ
た補助トルクを電動機で発生し、この電動機の補助トル
クをトルク伝達手段及びクラッチ機構を介して出力軸に
伝達する電動パワーステアリング装置において、前記操
舵トルク検出手段を、検出本体部及びこの検出本体部を
作動する作動子で構成し、前記検出本体部を前記入力軸
と前記出力軸との一方に直接的に取付け、前記作動子の
先端を他方に係合し、一方、前記クラッチ機構を前記ト
ルク伝達手段と前記出力軸との間に介在し、しかも、前
記トルク伝達手段と前記クラッチ機構とを連結するため
のホイールを、前記出力軸に回転自在に支承し、更に、
前記操舵トルク検出手段及びクラッチ機構を、前記出力
軸やトルク伝達手段を収納するハウジングに一括収納し
たことを特徴とする電動パワーステアリング装置であ
る。
【0013】入・出力軸、操舵トルク検出手段、トルク
伝達手段及びクラッチ機構を部分組立した後、ハウジン
グへ収納する前に、クラッチ機構の中立位置の調整作業
と、操舵トルク検出手段の中立位置の調整作業とを実施
することができる。このため、部分組立した姿で各中立
位置を調整できるので、調整作業が容易であり、しか
も、各中立位置の精度を高めることが容易である。操舵
トルク検出手段及びクラッチ機構を含んで組立てた部分
組立品を、ハウジングに一括収納できる。このため、ハ
ウジングに操舵トルク検出手段及びクラッチ機構を個別
に組付ける必要がなく、組付け性が高まる。従って、電
動パワーステアリング装置の組付けが容易であり、しか
も、操舵トルク検出手段を交換することも容易である。
【0014】請求項4記載の発明は、ステアリングハン
ドルに連結する入力軸と、操舵輪に連結する出力軸と、
これらの軸を連結する弾性部材と、入・出力軸の間の相
対ねじれ角を検出する操舵トルク検出手段と、電動機で
発生する補助トルクを出力軸へ伝達するトルク伝達手段
と、クラッチ機構とを組立てて、部分組立品を得る工程
と、一端が開口したハウジングに、入力軸の一部、出力
軸、操舵トルク検出手段、トルク伝達手段及びクラッチ
機構を収納するべく、前記工程で組立てた部分組立品を
挿入する工程と、ハウジングの開口をリッドで塞ぐ工程
とからなる電動パワーステアリングの組立方法である。
【0015】部分組立品を得る工程と、部分組立品を挿
入する工程との間で、クラッチ機構の中立位置の調整作
業と、操舵トルク検出手段の中立位置の調整作業とを実
施することができる。このため、部分組立した姿で各中
立位置を調整できるので、調整作業が容易であり、しか
も、各中立位置の精度を高めることも容易である。ま
た、一端が開口したハウジングに、トルク伝達手段及び
クラッチ機構を含んで組立てた部分組立品を挿入するこ
とで一括収納できる。このため、ハウジングに操舵トル
ク検出手段及びクラッチ機構を個別に組付ける必要がな
く、組付け性が高まる。従って、電動パワーステアリン
グ装置の組付けが容易であり、しかも、操舵トルク検出
手段を交換することも容易である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図であり、電動パワーステアリング
装置1は、ステアリングハンドル2で発生したステアリ
ング系の操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段3
と、この操舵トルク検出手段3の検出信号に基づいて制
御信号を発生する制御手段4と、この制御手段4の制御
信号に基づいて操舵トルクに応じた補助トルクを発生す
る電動機5と、この電動機5の補助トルクをステアリン
グ系に伝達するトルク伝達手段6及び機械式クラッチ4
0とからなり、ラックアンドピニオン機構(ピニオン7
及びラック8aからなる。)を介して、操舵輪としての
車輪9,9を転舵するものである。
【0017】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部拡大断面図であり、上記ステアリングハン
ドル2(図1参照)に連結した管状の入力軸11と、こ
の入力軸11内に挿通し且つ入力軸11に上部をピン1
2で結合した弾性部材としてのトーションバー13と、
このトーションバー13の下部にピン14で結合し下部
に上記ピニオン7を刻設した出力軸(ピニオン軸)15
とで、主たるステアリング系を構成したものである。ト
ーションバー13は、文字通りトルクに対して正確にね
じれ角が発生するメンバーであって、入力軸11と出力
軸15との間での相対ねじり変位を発生する。なお、ラ
ック8aは、この図の表裏方向に延びたラック軸8に刻
設したものである。また、入力軸11とトーションバー
13と出力軸15とは同心上にある。
【0018】操舵トルク検出手段3は、入・出力軸1
1,15間の相対ねじれ角を検出することによりステア
リング系の操舵トルクを検出するものであり、本実施の
形態では、ポテンショメータを用いた。
【0019】後述するトルク伝達手段6のホイール32
は、出力軸15の上部に直接に回転自在に支承した厚肉
の円筒部材であり、この円筒部材に、ギヤ部32aと入
力部材32bとを軸方向に下から順に形成したものであ
る。ホイール32は、例えば、焼結含油合金材料等の自
己潤滑性を有する材料からなる。機械式クラッチ40
は、入力部材32bの内部に配置したものであり、その
断面構成は図6にて詳述する。
【0020】ところで、電動パワーステアリング装置1
は、トルク伝達手段6、入力軸11の一部、トーション
バー13、出力軸15及び機械式クラッチ40をハウジ
ング26に収納し、このハウジング26上端の開口をリ
ッド71で塞いだものである。詳しくは、ハウジング2
6の上部フランジ26aとリッド71とをボルト72で
固定し、しかも、上部フランジ26aとリッド71との
間をOリング73でシールしたものである。リッド71
は中央の膨出した軸受部71aに、入力軸11を回転自
在に支承するための軸受74を取付けたものであって、
この軸受74は、少なくとも上部が防水シール(片シー
ル又は両シール)構造であり、例えば、ゴムシールが内
輪に摺接する接触ゴムシール形軸受である。
【0021】一方、入力軸11はゴム製カバー75を嵌
装したものであって、このカバー75は、リッド71の
軸受部71aを覆い、しかも、カバー75の内周面に設
けた防水リップ75a…にて、軸受部71aとの間をシ
ールして防水するものである。このように、ハウジング
26の上部において、入力軸11を支承する部分の防水
構造は、部品数が少なく簡単な構成で組立性が良く、し
かも、確実な防水機能を果たすことができる。図中、6
6は出力軸15に圧入した平ワッシャ、76,77は出
力軸15をハウジング26に支承する軸受、78はナッ
ト、79はハウジング26下端の開口を塞ぐキャップ
(プラグ)である。
【0022】図3(a),(b)は本発明に係る操舵ト
ルク検出手段の構成図であり、(a)は側面図であり、
(b)は正面図である。操舵トルク検出手段(ポテンシ
ョメータ)3は、図示せぬ抵抗素子及び抵抗素子に沿っ
て移動する摺動接点を内蔵した検出本体部21と、この
検出本体部21内の摺動接点を作動するべく回動する棒
状の作動子22とからなる。
【0023】そして、操舵トルク検出手段3は、入力軸
11の下部の外周面に検出本体部21をボルトで取付
け、出力軸15の上部の外周面に設けた右上がりの傾斜
溝15aに作動子22の先端部を係合することで、入・
出力軸11,15間の相対ねじれ角を検出するものであ
る。なお、操舵トルク検出手段3は、作動子22を傾斜
溝15aの一方の側壁側に付勢するための、ねじりばね
23を備える。このため、傾斜溝15aと作動子22と
の間に回動方向の遊びがない。
【0024】一旦、図2に戻って説明すると、入力軸1
1はケーブルリール24に複数巻回した(例えば、3巻
き程度)電気ケーブル25を備え、この電気ケーブル2
5の一端を操舵トルク検出手段3の検出本体部21に接
続し、他端をハウジング26側のコネクタ27に接続し
たものである。
【0025】図4は図2の4−4線断面図であり、トル
ク伝達手段6の断面構造を示す。トルク伝達手段6は、
電動機5の出力軸5aに結合したウォーム31と、出力
軸15に回転自在に支承したホイール32とからなるウ
ォームギヤ機構である。なお、電動機5はハウジング2
6にボルト止めした。従って、図2においてステアリン
グ系(入力軸11→トーションバー13→出力軸15)
の操舵トルクに、電動機5からの補助トルクを付加した
複合トルクで、ピニオン7を介してラック8を駆動す
る。
【0026】図5は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部分解斜視図である。入力軸11の下端に、
機械式クラッチ40の一構成部品である三脚付き環状の
位置制御手段63をセレーション嵌合し、この位置制御
手段63の下部に3つの位置制御部材64…(…は複数
を示す。以下同じ。)を備える。このため、位置制御部
材64…は図1に示すステアリングハンドル2に連結し
たことになる。一方、出力軸15は基部上端に出力部材
34を備える。
【0027】図6は図2の6−6線断面図であり、本発
明に係る機械式クラッチ40の断面構成を示す。なお、
ハウジング26は省略した。機械式クラッチ40は、上
記電動機5の補助トルクの作用方向がステアリング系の
操舵方向と一致した場合のみ、電動機5の補助トルクを
ステアリング系に伝達するものであり(ワンウエイクラ
ッチの集合体)、すなわち、複数組の摩擦係合式クラッ
チ機構の集合体である。これらの摩擦係合式クラッチ機
構は、入力部材32bの矢印X方向(図反時計回り方
向)に係合する3組の第1クラッチ機構41…と、矢印
Xと逆廻り方向に係合する3組の第2クラッチ機構51
…である。第1クラッチ機構41…と第2クラッチ機構
51…とは、同一円上に交互に並べる。
【0028】詳しくは、第1・第2クラッチ機構41
…,51…は、上記入力・出力部材32b,34間に形
成したテーパ状空間部61…と、これらのテーパ状空間
部61…に介在して入力部材32bと出力部材34とを
係合する円柱状の係合部材62…と、これらの係合部材
62…の位置決めをなす位置制御部材64…と、これら
の位置制御部材64…に向って係合部材62…を付勢す
る付勢部材としての圧縮ばね65…とからなる。
【0029】出力部材34は、概ねおむすび形断面形状
(角部を切り落とした2等辺三角形断面の3つの辺を円
弧状とした形状)を呈する。テーパ状空間部61…は、
入力部材32bの円形内周面と出力部材34の係合面
(多角形外周面)との間に形成した、周方向端部がテー
パ形状を呈する空間部である。位置制御部材64…は、
互いに離間しつつ、入力部材32bと出力部材34との
間の同一円上に等ピッチで、回動可能に配置された部材
である。このような構成の機械式クラッチ40は、位置
制御部材64…の移動にともなって、入力部材32bと
出力部材34とを係合・非係合に選択的に切換えるもの
である。
【0030】ところで、第1・第2クラッチ機構41
…,51…のうち、特定の各1組(以下、「特定第1・
第2クラッチ機構41A,51A」と称する。)は、他
の組よりも早いタイミングで非係合状態になるものであ
る。具体的には、特定第1・第2クラッチ機構41A,
51Aの係合部材62…の位置決めをなす位置制御部材
64(以下、「特定位置制御部材64A」と称する。)
の円弧長L1が、他の位置制御部材64…の円弧長L2
りも大きい。そして、断面略2等辺三角形である出力部
材34において、1つの角部に特定位置制御部材64A
を配置し、互いに等角度の2つの角部に他の位置制御部
材64…を配置したものである。
【0031】更に、上記出力部材34を、出力軸15に
径方向移動可能に取付けたことを特徴とする。具体的に
は、出力部材34に長円若しくは楕円の貫通孔34aを
開け、この貫通孔34aに円形の出力軸15を嵌合し、
且つ、貫通孔34aの長手軸上にピン14を通し、この
ピン14に弾性部材(皿ばね等)35を介設して、この
弾性部材35で出力部材34の貫通孔34aを出力軸1
5に相対的に押圧する構成にした。すなわち、出力軸1
5の外周面と貫通孔34aの長手軸方向の面との間に弾
性部材35を介在し、この弾性部材35の弾性方向を出
力部材34の移動方向(貫通孔34aの長手軸方向)に
合致させ、出力部材34を出力軸15へ押圧する構成に
した。なお、出力部材34を特定位置制御部材64Aの
幅中心へ相対的に押圧する。
【0032】1組のクラッチ機構(特定第1クラッチ機
構41A又は特定第2クラッチ機構51A)のみ解除し
た際に、出力部材34を径方向移動自在となすべく、他
のクラッチ機構41…,51…の係合部材62…と係合
する出力部材34の係合面を抜け勾配とした。このた
め、1組を解除した場合に、出力部材34は何等規制さ
れることなく径方向に移動できる。このため、1組のク
ラッチ機構を解除するだけで、他のクラッチ機構をも確
実に解除できる。
【0033】次に、上記構成の機械式クラッチ40の作
用を、図1、図6、及び図7に基づき説明する。図7は
本発明に係る機械式クラッチの作用図である。図1にお
いて、ステアリングハンドル2を操舵しない場合、操舵
トルク検出手段3の信号が無いので、制御装置4はアシ
スト命令信号を出力しない。このため、電動機5は補助
トルクを発生しない状態であり、図6に示すように各第
1・第2クラッチ機構41…、51…は、全て解除状態
(中立状態)にある。
【0034】次に、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが小さく、電動機5が補助トルクを発生しない場合、
入力軸11(図2参照)に連結した位置制御部材64…
と出力部材34との間の位相は、ほとんど変化しない。
この場合には、各位置制御部材64…が、例えば、この
図の反時計回り方向に若干移動するものの、第1クラッ
チ機構41…は係合するには至らない。このため、出力
部材34は、電動機5のフリクションやイナーシャの影
響を受けず、図2に示すステアリング系(入力軸11→
トーションバー13→出力軸15)の操舵トルクで回転
し、出力軸15を駆動する。
【0035】一方、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが大きく、電動機5が補助トルクを発生している場
合、入力軸11に連結した位置制御部材64…(特定位
置制御部材64Aを含む)と出力部材34との間の位相
が大きく変化する。例えば図6に示すように、位置制御
部材64…が矢印X方向に大きく移動すると、全ての第
1クラッチ機構41…の係合部材62…は、付勢部材6
5…の付勢力で、テーパ状空間部61…の周方向端部に
移動し、摩擦力にて入力・出力部材32b,34間を係
合状態に切換える。その結果、全ての第1クラッチ機構
41…は係合状態になる。電動機5が回転することで、
入力部材32bは矢印X方向に回転し、第1クラッチ機
構41…を介して出力部材34に補助トルクを伝達す
る。このため、出力部材34は、ステアリング系(入力
軸11→トーションバー13→出力軸15)の操舵トル
クに、電動機5が発生した補助トルクを付加した複合ト
ルクで矢印X方向に回転し、出力軸15を駆動する。
【0036】その後、何等かの理由で電動機5による補
助トルクの伝達が継続している場合に、第1クラッチ機
構41…は次のようにして解除される。図7でステアリ
ングハンドル2を逆方向に操舵すると、全ての位置制御
部材64…は入力部材32bの回転方向と反対方向に回
る。そして、特定位置制御部材64Aは、他の位置制御
部材64…よりも先に、右隣の係合部材62(便宜的に
「係合部材62A」と称する。)に当接し、摩擦力及び
付勢力に抗して押出す。
【0037】このため、係合部材62Aは特定第1クラ
ッチ機構41Aの係合を解除する。この時点で、他の位
置制御部材64…は係合部材62…と当接していない。
従って、他の係合部材62…から出力部材34に継続し
て、図中の矢印Z1,Z2で示すベクトルが作用してお
り、これらのベクトルの合力に基づき、出力部材34に
図中の矢印Z3で示す偏荷重が作用する。その結果、出
力部材34は弾性部材35の弾発力に抗し、ピン14を
案内として特定位置制御部材64A側に僅かに移動す
る。従って、他の係合部材62…の係合力が弱まる。
【0038】その直後に、他の位置制御部材64…も係
合部材62…と当接して、元の中立位置に戻す。その結
果、他の第1クラッチ機構41…も解除される。出力部
材34は弾性部材35の弾発力により、中立位置に自動
復帰する。
【0039】なお、第2クラッチ機構51…は、上記第
1クラッチ機構41…と逆作動をするものであり、ステ
アリングハンドル2を逆方向に操舵した場合に、上記図
6、図7にて説明した作用と同様の操作で、係合・非係
合に切換えることができる。
【0040】次に、操舵トルク検出手段3の調整原理を
図8に基づき説明する。図8(a)〜(c)は本発明に
係る操舵トルク検出手段の調整原理図である。 (a)において、操舵トルク検出手段3は、検出本体部
21を入力軸11に取付け、作動子22の先端部を傾斜
溝15aに係合した状態にある。 (b)のように、入力軸11を上方に移動すると、作動
子22は右上がりの傾斜溝15aに案内されて、図反時
計回りに回動する。 (c)のように、入力軸11を下方に移動すると、作動
子22は傾斜溝15aに案内されて、図時計回りに回動
する。このように、入力軸11を軸方向に移動すること
により、作動子22が回動するので、操舵トルク検出手
段3の中立位置を容易に且つ正確に調整できる。
【0041】次に、操舵トルク検出手段3及び機械式ク
ラッチ40の調整方法を図9に基づき説明する。図9
(a)〜(c)は本発明に係る操舵トルク検出手段及び
機械式クラッチ(摩擦係合式クラッチ機構)の調整手順
説明図である。 (1)先ず、(a)において、上部にピン固定用下孔1
1aを開けた入力軸11にトーションバー13を挿通
し、トルク伝達手段6の一部、入力軸11、トーション
バー13、出力軸15、機械式クラッチ40を組立て
る。
【0042】(2)入力軸11の外周面に操舵トルク検
出手段3の検出本体部21を取付けるとともに、出力軸
15の外周面の傾斜溝15aに操舵トルク検出手段3の
作動子22を係合する。このようにして、入力軸11、
出力軸15、トーションバー13、操舵トルク検出手段
3、トルク伝達手段6及びクラッチ機構40を組立てて
部分組立品Aを得る。 (3)トーションバー13に対して回転自在とした入力
軸11を、機械式クラッチ40の中立位置まで回動す
る。詳しくは、入力軸11を回動することで、位置制御
部材64…を第1・第2クラッチ機構41…,51…の
中立位置に設定する。この調整作業で、機械式クラッチ
40の中立位置の調整を完了する。
【0043】(4)その後、(b)において、入力軸1
1を操舵トルク検出手段3の中立位置まで軸方向に移動
する。詳しくは、入力軸11を軸方向に移動すること
で、上記図8の調整原理により中立位置に設定する。こ
の調整作業で、操舵トルク検出手段3の中立位置の調整
を完了する。 (5)最後に、(c)において、入力軸11のピン固定
用下孔11aに合せてトーションバー13にピン用孔1
3aを開け、これらの下孔11a及びピン用孔13aに
ピン12を圧入して、入力軸11をトーションバー13
に固定する。このように、最初に、機械式クラッチ40
の中立位置を調整し、その後、操舵トルク検出器3の中
立位置を調整することで、それぞれ個別に高精度に調整
できる。
【0044】次に、電動パワーステアリングの組立方法
を図10に基づき説明する。図10(a),(b)は本
発明に係る電動パワーステアリングの組立手順説明図で
ある。 (1)先ず、(a)において、部分組立品A(図9
(a)参照)に電気ケーブル25及びコネクタ27を取
付ける。一方、ハウジング26の下部に軸受77を取付
けておく。そして、上端の開口からハウジング26に部
分組立品Aを挿入し(矢印)、入力軸11の一部、出
力軸15、操舵トルク検出手段3、トルク伝達手段6及
びクラッチ機構40を収納する。
【0045】(2)次に、(b)において、ハウジング
26下端の開口から挿入したナット78で出力軸15と
軸受77とをセットする(矢印)。これにて、出力軸
15は(b)に示すように、軸受76,77にてハウジ
ング26に支承された状態になる。その後、ハウジング
26下端の開口をキャップ79で塞ぐ(矢印)。 (3)次に、入力軸11に軸受74付きリッド71を挿
入し(矢印)、ハウジング26にボルト72にて固定
することで、ハウジング26上端の開口をリッド71で
塞ぐ。
【0046】(4)最後に、入力軸11にカバー75を
挿入し(矢印)、リッド71の軸受部71aを覆う。
なお、ハウジング26にトルク伝達手段6のウォーム3
1を取付ける順序は、ハウジング26に部分組立品Aを
収納する前又は後のどちらでもよい。このようにして、
トルク伝達手段6及び機械式クラッチ40(第1・第2
クラッチ機構41…,51…)を含んで組立てた部分組
立品Aを、一端が開口したハウジング26に挿入するこ
とで、一括収納できる。
【0047】なお、上記実施の形態において、弾性部材
13は、操舵トルクに比例して入力軸11と出力軸15
との間での相対ねじり変位を発生させるものであればよ
く、トーションバーに限定するものではない。また、入
力軸11の外周面に傾斜溝を備え、この傾斜溝に操舵ト
ルク検出手段3の作動子22を係合し、出力軸15の外
周面に操舵トルク検出手段3の検出本体部21を取付け
たものでもよい。第1・第2クラッチ機構41…,51
…の数量は、3組ずつに限定するものではなく、任意に
設定可能である。
【0048】出力部材34は、一部の係合部材62が外
れた際に、他の係合部材62…で押圧されて、径方向移
動するものであればよく、移動方向を問わない。出力部
材34を他の係合部材62…で押圧して移動させれば、
これら他の係合部材62…と出力部材34との摩擦係合
力を低下させることができるからである。出力部材34
の径方向移動を案内する部材は、ピン14に限定するも
のではない。出力軸15に出力部材34を押圧する弾性
部材は、皿ばね35に限定するものではなく、例えば、
圧縮ばね(コイルばね)でもよい。
【0049】テーパ状空間部61は、入力部材32bの
内周面と出力部材34の外周面との間に形成するもので
あればよく、出力部材34の外周面(係合面)の形状も
図6に示すものに限定しない。そして、入力部材32b
の内周面を所定の多角形とし、出力部材34の外周面を
円形としてもよい。係合部材62は、テーパ状空間部6
1の周方向端部と係合・非係合の切換えができるもので
あればよく、円柱状の他に、例えば球状でもよい。機械
式クラッチ40の付勢部材は圧縮ばね(コイルばね)6
5に限定せず、例えば、硬質ゴム材や板ばね等で構成し
てもよい。
【0050】更に、第1・第2クラッチ機構41…,5
1…は、摩擦係合式クラッチの構成であればよく、例え
ば、周知のスプラグ式クラッチでもよい。スプラグ式ク
ラッチとは、円筒状の内周係合面を有する外方部材(入
力部材32bに相当)と、円筒状の外周係合面を有する
内方部材(出力部材34に相当)とを同心に配置し、こ
れらの両係合面を対向させ、その間の隙間に、複数のス
プラグ(くさび作用をするこま)と、これらのスプラグ
の位置決めをなすためにステアリングハンドルに連結し
た部材(位置制御部材64に相当)と、スプラグを前記
両係合面に向ってくさび係合させるように付勢するばね
とを介設したものである(特開平1−188727号に
示すクラッチ装置など)。
【0051】上記電動パワーステアリングの中立調整方
法は、弾性部材13に対して回転自在とした入力軸11
もしくは出力軸15を機械式クラッチ40の中立位置ま
で回動し、次に、入力軸11もしくは出力軸15を操舵
トルク検出手段3の中立位置まで軸方向に移動し、この
後、入力軸11もしくは出力軸15を弾性部材13に固
定するようにしたものであればよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1記載の発明は、操舵トルク検出手段を、
抵抗素子及び抵抗素子に沿って移動する摺動接点を内蔵
した検出本体部及びこの検出本体部内の摺動接点を作動
する作動子で構成し、検出本体部を、入力軸と出力軸と
の一方の外周面ボルトで取付け、作動子の先端を他方
に係合したので、入・出力軸、操舵トルク検出手段、及
びトルク伝達手段を部分組立した後、ハウジングへ収納
する前に、操舵トルク検出手段の中立位置を調整するこ
とができる。このため、部分組立した姿で調整できるの
で、調整作業が容易であり、しかも、中立位置の精度を
高めることも容易である。また、入・出力軸、操舵トル
ク検出手段、及びトルク伝達手段をハウジングへ収納す
る際に、操舵トルク検出手段の検出本体部と作動子とを
ハウジングに一括収納するので、操舵トルク検出手段の
組付け性が高まる。このため、電動パワーステアリング
装置の組付けが容易であり、しかも、操舵トルク検出手
段を交換することも容易である。
【0053】請求項2記載の発明は、クラッチ機構を、
トルク伝達手段とピニオン軸との間に介設し、且つ、ト
ルク伝達手段やピニオン軸を収納するハウジングに一括
収納し、更に、このハウジングにのみ、ピニオン軸を回
転自在に取付け、このピニオン軸にのみ、トルク伝達手
段とクラッチ機構とを連結するためのホイールを回転自
在に取付けたので、ピニオン軸、トルク伝達手段及びク
ラッチ機構を部分組立した後、ハウジングへ収納する前
に、クラッチ機構の中立位置の調整作業を実施すること
ができる。このため、部分組立した姿で調整できるの
で、調整作業が容易であり、しかも、中立位置の精度を
高めることも容易である。また、一端が開口したハウジ
ングに、クラッチ機構を含んで組立てた部分組立品を挿
入することで一括収納できる。このため、ハウジングに
クラッチ機構を個別に組付ける必要がなく、組付け性が
高まる。従って、電動パワーステアリング装置の組付け
が容易である。更に、ハウジングにのみピニオン軸を回
転自在に取付け、このピニオン軸にのみホイールを回転
自在に取付けたので、ピニオン軸をハウジングに直接嵌
合することができ、電動パワーステアリング装置の組立
精度を高めることができる。
【0054】請求項3記載の発明は、操舵トルク検出手
段を、検出本体部及びこの検出本体部を作動する作動子
で構成し、検出本体部を入力軸と出力軸との一方に直接
的に取付け、作動子の先端を他方に係合し、一方、クラ
ッチ機構をトルク伝達手段と出力軸との間に介在し、し
かも、トルク伝達手段とクラッチ機構とを連結するため
のホイールを、出力軸に回転自在に支承し、更に、操舵
トルク検出手段及びクラッチ機構を、出力軸やトルク伝
達手段を収納するハウジングに一括収納したので、入・
出力軸、操舵トルク検出手段、トルク伝達手段及びクラ
ッチ機構を部分組立した後、ハウジングへ収納する前
に、クラッチ機構の中立位置の調整作業と、操舵トルク
検出手段の中立位置の調整作業とを実施することができ
る。このため、部分組立した姿で各中立位置を調整でき
るので、調整作業が容易であり、しかも、各中立位置の
精度を高めることも容易である。また、操舵トルク検出
手段及びクラッチ機構を含んで組立てた部分組立品を、
ハウジングに一括収納できる。このため、ハウジングに
操舵トルク検出手段及びクラッチ機構を個別に組付ける
必要がなく、組付け性が高まる。従って、電動パワース
テアリング装置の組付けが容易であり、しかも、操舵ト
ルク検出手段を交換することも容易である。
【0055】請求項4記載の発明は、入力軸、出力軸、
弾性部材、操舵トルク検出手段、トルク伝達手段及びク
ラッチ機構を組立てて部分組立品を得る工程と、一端が
開口したハウジングに、入力軸の一部、出力軸、操舵ト
ルク検出手段、トルク伝達手段及びクラッチ機構を収納
するべく、前記工程で組立てた部分組立品を挿入する工
程と、ハウジングの開口をリッドで塞ぐ工程とからなる
組立方法なので、部分組立品を得る工程と、部分組立品
を挿入する工程との間で、クラッチ機構の中立位置の調
整作業と、操舵トルク検出手段の中立位置の調整作業と
を実施することができる。このため、部分組立した姿で
各中立位置を調整できるので、調整作業が容易であり、
しかも、各中立位置の精度を高めることも容易である。
また、一端が開口したハウジングに、トルク伝達手段及
びクラッチ機構を含んで組立てた部分組立品を挿入する
ことで一括収納できる。このため、ハウジングに操舵ト
ルク検出手段及びクラッチ機構を個別に組付ける必要が
なく、組付け性が高まる。従って、電動パワーステアリ
ング装置の組付けが容易であり、しかも、操舵トルク検
出手段を交換することも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部拡大断面図
【図3】本発明に係る操舵トルク検出手段の構成図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部分解斜視図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図8】本発明に係る操舵トルク検出手段の調整原理図
【図9】本発明に係る操舵トルク検出手段及び機械式ク
ラッチ(摩擦係合式クラッチ機構)の調整手順説明図
【図10】本発明に係る電動パワーステアリングの組立
手順説明図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングハ
ンドル、3…操舵トルク検出手段、21…検出本体部、
22…作動子、5…電動機、6…トルク伝達手段、9…
操舵輪(車輪)、11…入力軸、13…弾性部材(トー
ションバー)、15…出力軸(ピニオン軸)、15a…
係合溝、26…ハウジング、32…ホイール、32b…
入力部材、34…出力部材、41,41A、51,51
A…摩擦係合式クラッチ(クラッチ機構)、61…テー
パ状空間部、62…係合部材、64,64A…位置制御
部材、65…付勢部材(圧縮ばね)、71…リッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−70266(JP,A) 特開 平1−195330(JP,A) 特開 平2−18161(JP,A) 特開 昭64−30878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドル(2)に連結した
    入力軸(11)と、操舵輪(9)に連結した出力軸(1
    5)とを、弾性部材(13)を介して連結し、入・出力
    (11,15)間の相対ねじれ角を操舵トルク検出手
    (3)にて検出することによりステアリング系の操舵
    トルクを検出し、この検出信号に応じた補助トルクを電
    動機(5)で発生し、この電動機(5)の補助トルクを
    トルク伝達手段(6)を介して出力軸(15)に伝達す
    る電動パワーステアリング装置(1)において、前記操
    舵トルク検出手段(3)を、抵抗素子及び抵抗素子に沿
    って移動する摺動接点を内蔵した検出本体部(21)
    びこの検出本体部(21)内の摺動接点を作動する作動
    (22)で構成し、これら(21,22)を前記出力
    (15)やトルク伝達手段(6)を収納するハウジン
    (26)に一括収納し、前記検出本体部(21)を、
    前記入力軸(11)と前記出力軸(15)との一方の外
    周面ボルトで取付け、前記作動子(22)の先端を、
    他方に係合したことを特徴とする電動パワーステアリン
    グ装置(1)
  2. 【請求項2】 電動機(5)の発生トルクをトルク伝達
    手段(6)及びクラッチ機構(41,51)を介して、
    ステアリング系のラックアンドピニオン機構(7,8
    a)のピニオン軸(15)に伝達する電動パワーステア
    リング装置(1)において、前記クラッチ機構(41,
    51)を、前記トルク伝達手段(6)と前記ピニオン軸
    (15)との間に介設し、且つ、トルク伝達手段(6)
    やピニオン軸(15)を収納するハウジング(26)
    一括収納し、更に、このハウジング(26)にのみ、前
    記ピニオン軸(15)を回転自在に取付け、このピニオ
    ン軸(15)にのみ、前記トルク伝達手段(6)と前記
    クラッチ機構(41,51)とを連結するためのホイー
    (32)を回転自在に取付けたことを特徴とする電動
    パワーステアリング装置(1)
  3. 【請求項3】 ステアリングハンドル(2)に連結した
    入力軸(11)と、操舵輪(9)に連結した出力軸(1
    5)とを、弾性部材(13)を介して連結し、入・出力
    (11,15)間の相対ねじれ角を操舵トルク検出手
    (3)にて検出することによりステアリング系の操舵
    トルクを検出し、この検出信号に応じた補助トルクを電
    動機(5)で発生し、この電動機(5)の補助トルクを
    トルク伝達手段(6)及びクラッチ機構(41,51)
    を介して出力軸(15)に伝達する電動パワーステアリ
    ング装置(1)において、前記操舵トルク検出手段
    (3)を、検出本体部(21)及びこの検出本体部(2
    1)を作動する作動子(22)で構成し、前記検出本体
    (21)を前記入力軸(11)と前記出力軸(15)
    との一方に直接的に取付け、前記作動子(22)の先端
    を他方に係合し、一方、前記クラッチ機構(41,5
    1)を前記トルク伝達手段(6)と前記出力軸(15)
    との間に介在し、しかも、前記トルク伝達手段(6)
    前記クラッチ機構(41,51)とを連結するためのホ
    イール(32)を、前記出力軸(15)に回転自在に支
    承し、更に、前記操舵トルク検出手段(3)及びクラッ
    チ機構(41,51)を、前記出力軸(15)やトルク
    伝達手段(6)を収納するハウジング(26)に一括収
    納したことを特徴とする電動パワーステアリング装置
    (1)
  4. 【請求項4】 ステアリングハンドル(2)に連結する
    入力軸(11)と、操舵輪(9)に連結する出力軸(1
    5)と、これらの軸(11,15)を連結する弾性部材
    (13)と、入・出力軸(11,15)の間の相対ねじ
    れ角を検出する操舵トルク検出手段(3)と、電動機
    (5)で発生する補助トルクを前記出力軸(15)へ伝
    達するトルク伝達手段(6)と、クラッチ機構(41,
    51)とを組立てて、部分組立品(A)を得る工程と、
    一端が開口したハウジング(26)に、前記入力軸(1
    1)の一部、出力軸(15)、操舵トルク検出手段
    (3)、トルク伝達手段(6)及びクラッチ機構(4
    1,51)を収納するべく、前記工程で組立てた部分組
    立品(A)を挿入する工程と、前記ハウジング(26)
    の開口をリッド(71)で塞ぐ工程とからなる電動パワ
    ーステアリングの組立方法。
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