JPH1123389A - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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JPH1123389A
JPH1123389A JP18284397A JP18284397A JPH1123389A JP H1123389 A JPH1123389 A JP H1123389A JP 18284397 A JP18284397 A JP 18284397A JP 18284397 A JP18284397 A JP 18284397A JP H1123389 A JPH1123389 A JP H1123389A
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JP
Japan
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torque
actuator
shafts
torque detector
engagement groove
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Application number
JP18284397A
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English (en)
Inventor
Yasuo Shimizu
康夫 清水
Shigeru Yamawaki
茂 山脇
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価格化を招かずに、2つの軸間の相対ねじ
れ方向にかかわらず、相対ねじれ角に応じて正確なトル
クを検出できること。 【解決手段】 トルク検出装置は、ポテンショメータ形
式のトルク検出器を検出本体部及び作動子22とで構成
し、検出本体部を、トーションバーで連結した2つの軸
の一方に取付け、作動子を、2つの軸の他方に形成した
係合溝15bに掛けることで、両軸間の相対ねじれ方向
及び相対ねじれ角に応じて作動子が移動し、この移動量
に応じて変化したトルク検出器の電気抵抗値により、ト
ルクを検出するようにした装置であり、係合溝を、底1
5dが狭い台形断面溝にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルク検出装置の改
良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】トーションバー等の弾性部材で連結した
2つの軸間のトルクを検出するには、両軸間の相対ねじ
れ角を検出し、この相対ねじれ角からトルクを知る方法
が多用されてきた。この方法で使用する検出手段には、
ポテンショメータを使用したトルク検出装置があり、こ
の種のトルク検出装置として、例えば、特開平8−14
2882号「電動パワーステアリング装置」の技術があ
る。
【0003】この技術は、その公報の図8〜図10によ
れば、弾性部材34(番号は公報に記載されたものを引
用した。以下同じ。)で入力軸32と出力軸33との間
を連結し、これら入・出力軸32,33間のトルクをト
ルク検出手段35で検出するようにしたものである。ト
ルク検出手段35は入力軸32に取付けるものであり、
出力軸33の凹部39に掛ける回動部材38を備える。
回動部材38は、スプリング40にて回転方向への遊び
を抑制された構成である。なお、凹部39は係合溝に相
当し、トルク検出手段35はポテンショメータ形式のト
ルク検出器に相当し、回動部材38はトルク検出器の作
動子に相当する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術のような凹部39は矩形断面溝であり、入・出力軸
32,33間の相対ねじれ角が変位した場合に、出力軸
33の凹部39と回動部材38との掛り具合は、一般に
次の図15のように変化する。
【0005】図15(a)〜(c)は従来のトルク検出
装置の作用図であり、出力軸101の係合溝102にト
ルク検出器の作動子103を掛けた部分の断面を示す。
係合溝102は矩形断面溝である。(a)は図示せぬ入
力軸と出力軸101との間の相対ねじれ角が零である、
中立時の状態を示す。この状態では、係合溝102の右
の壁102aに作動子103の側面をばね104で押し
付けた状態である。このときの作動子103の中心はP
ooである。
【0006】(b)は図示せぬ入力軸に対する出力軸1
01の相対ねじれ方向を、図の右方向XRとした場合を
示す。この状態では、係合溝102は右方向XRに角度
変位する。作動子103はばね104で押し付けられて
いるので、先端の角が係合溝102の右の壁102aに
当る。このときの当接点はQroであり、作動子103の
中心はProである。作動子103の移動量Sroは、上記
中立時の中心Pooから移動後の中心Proまでの距離であ
る。
【0007】(c)は図示せぬ入力軸に対する出力軸1
01の相対ねじれ方向を、図の左方向XLとした場合を
示し、このときの相対ねじれ角は上記(b)と同一であ
る。この状態では、係合溝102は左方向XLに角度変
位する。作動子103はばね104で押し付けられてい
るので、側面が右の壁102aの開口端に当る。このと
きの当接点はQloであり、作動子103の中心はPlo
ある。作動子103の移動量Sloは、上記中立時の中心
ooから移動後の中心Ploまでの距離である。
【0008】以上の説明から明らかなように、右方向X
Rでは、作動子103の先端の角が、右の壁102aに
当る(当接点Qro)。左方向XLでは、作動子103の
側面が、右の壁102aの開口端に当る(当接点
lo)。当接点Qroの位置と当接点Qloの位置とは、大
きくずれる。このため、右方向XRと左方向XLとで、入
力軸に対する出力軸101の相対ねじれ角が同一であっ
ても、作動子103の右の移動量Sroと左の移動量Slo
とは異なる。この結果、作動子103の移動量に応じて
変化するトルク検出器の電気抵抗値が左右異なることに
なり、これに伴い、検出されるトルクも左右異なる。
【0009】このように、入力軸に対する出力軸101
の相対ねじれ方向によって、トルク検出器で検出するト
ルクが変わるのでは、トルク検出装置として使いにく
い。例えば、トルク検出装置を上記公報に示す電動パワ
ーステアリング装置に装着した場合に、検出された操舵
トルクが入・出力軸32,33間の相対ねじれ方向(操
舵方向)によって変わるのでは、操舵トルクに応じて電
動機36から発生する補助トルクが左右で変化してしま
う。これでは、良好な操舵感覚を得ることは容易でな
い。トルクが変わらないように電気的に補正することも
考えられるが、コストがかかる。
【0010】そこで本発明の目的は、高価格化を招かず
に、2つの軸間の相対ねじれ方向にかかわらず、相対ね
じれ角に応じて正確なトルクを検出することができる技
術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ポテンショメータ形式のト
ルク検出器を検出本体部及び作動子とで構成し、検出本
体部を、トーションバーで連結した2つの軸の一方に取
付け、作動子を、2つの軸の他方に形成した係合溝に掛
けることで、両軸間の相対ねじれ方向及び相対ねじれ角
に応じて作動子が移動し、この移動量に応じて変化した
トルク検出器の電気抵抗値により、トルクを検出するよ
うにしたトルク検出装置において、係合溝を、底が狭い
台形断面溝にしたことを特徴とする。
【0012】係合溝を、底が狭い台形断面溝にしたの
で、両軸間の相対ねじれ方向にかかわらず、作動子の先
端は常に係合溝の壁に当る。このため、相対ねじれ角が
左右同一であれば、作動子の右の移動量と左の移動量と
は概ね同一であり、この結果、作動子の移動量に応じて
変化するトルク検出器の電気抵抗値は概ね左右同一であ
り、これに伴い、検出されるトルクも概ね左右同一にな
る。このように、2つの軸間の相対ねじれ方向にかかわ
らず、相対ねじれ角に応じて正確なトルクを検出するこ
とができる。しかも、係合溝を、底が狭い台形断面溝に
しただけであり、コストが増大することはない。
【0013】請求項2記載の発明は、作動子の先端を球
体にするとともに、係合溝の壁を凹面とし、この凹面の
曲率半径を球体の曲率半径よりも大きく設定したことを
特徴とする。
【0014】作動子の先端と係合溝の壁との接触面積が
増すので、接触応力は低下する。応力が下がるので、摩
耗に対する耐久性は高まる。しかも、接触応力が下がる
ので、接触抵抗は下がる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図であり、電動パワーステアリング
装置1は、ステアリングハンドル2で発生したステアリ
ング系の操舵トルクを検出するトルク検出器3と、この
トルク検出器3の検出信号に基づいて制御信号を発生す
る制御手段4と、この制御手段4の制御信号に基づいて
操舵トルクに応じた補助トルクを発生する電動機5と、
この電動機5の補助トルクをステアリング系に伝達する
トルク伝達手段6並びに機械式クラッチ40とからな
り、ラックアンドピニオン機構(ピニオン7及びラック
8aからなる。)を介して操舵車輪9,9を操舵するも
のである。
【0016】図2は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部拡大断面図であり、電動パワーステアリン
グ装置1は、上記ステアリングハンドル2(図1参照)
に連結した管状の入力軸11と、この入力軸11内に挿
通し且つ入力軸11に上部をピン12で結合したトーシ
ョンバー(弾性部材)13と、このトーションバー13
の下部にピン14で結合し下部に上記ピニオン7を刻設
した出力軸15とで、主たるステアリング系を構成した
ものである。すなわち、2つの軸(入・出力軸11,1
5)は機械構造用炭素鋼等の鋼材からなり、トーション
バー13で連結した構成である。
【0017】トーションバー13は、文字通りトルクに
対して正確にねじれ角が発生するメンバーであって、入
力軸11と出力軸15との間での相対ねじり変位を発生
する。なお、トーションバー13は、これと同等の機能
を有する部材(コイルばね等)と置換してもよく、これ
らの部材とトーションバー13とを包含して、弾性部材
13と称する。
【0018】トルク検出器3は、入・出力軸11,15
間の相対ねじれ角を検出することにより、ステアリング
系の操舵トルクを検出する検出器である。このトルク検
出器3は、フレキシブルケーブルからなる電気ケーブル
16を接続したものであり、この電気ケーブル16は、
入力軸11側のケーブルリール17に複数巻回した(例
えば、3巻き程度)後、ハウジング18側のカプラ19
に接続したものである。すなわち、電気ケーブル16の
一端をトルク検出器3の検出本体部21に接続し、電気
ケーブル16の他端をカプラ19の端子19aに接続す
ることにより、トルク検出器3の検出信号をカプラ19
を介してハウジング18外へ取り出すようにした。
【0019】後述するトルク伝達手段6のホイール32
は、出力軸15の上部に直接に回転自在に支持した厚肉
の円筒部材であり、この円筒部材に、ギヤ部32aと入
力部材32bとを軸方向に下から順に形成したものであ
る。ホイール32は、例えば、焼結含油合金材料等の自
己潤滑性を有する材料からなる。機械式クラッチ40
は、入力部材32bの内部に配置したものであり、その
断面構成は図7にて詳述する。なお、ラック8aは、こ
の図の表裏方向に延びたラック軸8に刻設したものであ
る。また、入力軸11とトーションバー13と出力軸1
5とは同軸上にある。
【0020】ところで、電動パワーステアリング装置1
は、トルク検出器3、トルク伝達手段6、入力軸11の
一部、トーションバー13、出力軸15、電気ケーブル
16、ケーブルリール17及び機械式クラッチ40をハ
ウジング18に収納し、このハウジング18上端の開口
をリッド71で塞いだものである。詳しくは、ハウジン
グ18の上端に環状の上部フランジ18aを形成し、こ
の上部フランジ18aにリッド71を被せてボルト72
で固定し、しかも、上部フランジ18aとリッド71と
の間をOリング73でシール(上部フランジ18aの溝
部18bにOリング73を嵌めてシール)したものであ
る。リッド71は側方を向いた上記カプラ19を一体的
に形成したものであり、これらリッド71及びカプラ1
9は電気絶縁性樹脂材料からなる成型品である。そし
て、上記カプラの端子19aは、リッド71並びにカプ
ラ19と共に一体的に成形したものである。
【0021】リッド71は中央の膨出した軸受部71a
に、入力軸11を回転自在に支持するための軸受74を
取付けたものであって、この軸受74は、少なくとも上
部が防水シール(片シール又は両シール)構造であり、
例えば、ゴムシールが内輪に摺接する接触ゴムシール形
軸受である。また、軸受74は補強部材としてのアルミ
ニウム合金製芯金71bを介して、軸受部71aに取付
けられているが、軸受部71aに直接嵌合した構成でも
よい。軸受部71aと芯金71bと軸受74とは、一体
的にモールド成形することができる。
【0022】入力軸11はゴム製カバー75を嵌めたも
のであって、このカバー75は、リッド71の軸受部7
1aを覆い、しかも、カバー75の内周面に設けた防水
リップ75a…にて、軸受部71aとの間をシールする
ものである。上述のように、入力軸11は軸受74を介
して、また、出力軸15は軸受76,77を介して、リ
ッド71の付いたハウジング18内に回転自在に支持さ
れることになる。なお、軸受74,77は外輪をしまり
ばめとし、内輪をすきまばめとした嵌合になりまた、軸
受76は外輪をすきまばめとし、内輪をしまりばめとし
た嵌合になる。図中、66は出力軸15に圧入した平ワ
ッシャ、78はナット、79はハウジング18下端の開
口を塞ぐプラグである。
【0023】図3(a),(b)は本発明に係るトルク
検出装置の構成図であり、(a)は側面図、(b)は正
面図である。トルク検出器3は検出本体部21と、丸棒
状の作動子(レバー)22と、この作動子22を回転方
向の一方に弾発するねじりばね23とからなる。トルク
検出器3は、入力軸11(2つの軸の一方)の下部外周
面に、検出本体部21をボルト止めし、出力軸15(2
つの軸の他方)の上部外周面に形成した右上がりの係合
溝(傾斜溝)15bに、側面視略逆L字形である作動子
22の先端を掛けて使用することで、入・出力軸11,
15間の相対ねじれ角を検出するものである。作動子2
2は先端を、ねじりばね23にて係合溝15bの一方の
壁(右の壁)15dに常に押し付けられるので、回転方
向への遊びがない。
【0024】図4(a),(b)は本発明に係るトルク
検出装置の断面図であり、(a)は係合溝15bと作動
子22の先端との掛り具合を示す平面断面図、(b)は
それの要部拡大図である。係合溝15bと作動子22の
先端との掛り具合を詳述すると、(a)に示すように、
出力軸15は上部外周面に平面部15aを形成し、この
平面部15aに係合溝(傾斜溝)15bを形成したもの
である。係合溝15bは(b)に示すように、底15c
が狭い台形断面溝であり、このため、右の壁15d及び
左の壁15eは傾斜面である。作動子22は先端22a
の角部を右の壁15dに当て、さらに、図3に示すねじ
りばね23によって、押し付けられた構成である。な
お、平面部15aの有無は任意である。
【0025】図5は本発明に係るトルク検出器の内部構
成図である。トルク検出器3はポテンショメータからな
り、このポテンショメータの検出本体部21は抵抗基板
24、この抵抗基板24に接するスライダ25及びこの
スライダ25を支える回転軸26を収納した構成であ
り、この回転軸26に側面視L字状の作動子22を取付
けたものである。このため、作動子22とスライダ25
と回転軸26とは一体的に結合したことになる。そし
て、トルク検出器3は、入・出力軸11,15間の相対
ねじれ角に応じて作動子22が左右に回転し、この作動
子22の回転に伴いスライダ25が抵抗基板24上をス
ライドし、スライド位置に応じて変化した電気抵抗値に
より、ステアリング系の操舵トルクを検出するようにし
た検出器である。
【0026】抵抗基板24は回転軸26を中心とした円
弧状基板であり、基板面に電気抵抗パターン24aと導
電パターン24bとを形成したものである。スライダ2
5は、回転軸26から径方向へ延びるアーム部25a
と、このアーム部25aからアーム部25aの回転方向
へ延びるブラシ部25bとからなり、このブラシ部25
bは、先端部が抵抗基板24上をスライドして電気抵抗
パターン24aと導電パターン24bとの間を導通させ
るものである。なお、抵抗基板24の電気抵抗・導電パ
ターン24a,24bの形状、数量及びブラシ部25b
の形状、数量については、トルク検出器3から出力する
電気信号の形態や出力端子の数を勘案して、決定するこ
とになる。
【0027】図6は図2の6−6線断面図であり、トル
ク伝達手段6の断面構造を示す。トルク伝達手段6は、
電動機5の出力軸5aに結合したウォーム31と、出力
軸15に回転自在に支持したホイール32とからなるウ
ォームギヤ機構である。なお、電動機5はハウジング1
8にボルト止めしたものである。従って、図2において
ステアリング系(入力軸11→トーションバー13→出
力軸15)の操舵トルクに、電動機5からの補助トルク
を付加した複合トルクで、ピニオン7を介してラック8
aを駆動する。
【0028】図7は本発明に係る電動パワーステアリン
グ装置の要部分解斜視図である。入力軸11は下端に、
機械式クラッチ40の一構成部品である環状の位置制御
手段63をセレーション嵌合し、この位置制御手段63
は、下方に延びる3つの位置制御部材64…を一体に形
成したものである。このため、位置制御部材64…は入
力軸11を介して、図1に示すステアリングハンドル2
に連結したことになる。出力軸15は基部上端に出力部
材34を連結したものであり、この出力部材34は入力
部材32bに対して同軸上に配列した部材である。
【0029】図8は図2の8−8線断面図であり、機械
式クラッチ40の断面構成を示す。なお、ハウジング1
8は省略した。機械式クラッチ40は、上記電動機5
(図2参照)の補助トルクの作用方向がステアリング系
の操舵方向と一致した場合のみ、電動機5の補助トルク
をステアリング系に伝達する複数組の摩擦係合式クラッ
チ機構の集合体である。詳しくは、機械式クラッチ40
は、入力部材32bの矢印X方向(図反時計回り方向)
に係合する3組の第1クラッチ機構41…と、逆廻り方
向に係合する3組の第2クラッチ機構51…とを、同一
円上に交互に並べたものであり、これら第1・第2クラ
ッチ機構41…,51…は摩擦係合式クラッチ機構から
なるワンウエイクラッチである。
【0030】更に詳しくは、第1・第2クラッチ機構4
1…,51…は、上記入力・出力部材32b,34間に
形成したテーパ状空間部61…と、これらテーパ状空間
部61…に介在して入力部材32bと出力部材34とを
係合する円柱状の係合部材62…と、これら係合部材6
2…の位置決めをなすための位置制御部材64…と、こ
れら位置制御部材64…に向って係合部材62…を弾発
する(テーパ状空間部61…のテーパ方向に係合部材6
2…を弾発する)弾発部材としての圧縮ばね65…とか
らなる。
【0031】出力部材34は、概ねおむすび形断面形状
(角部を切り落とした2等辺三角形断面の3つの辺を円
弧状とした形状)を呈する。テーパ状空間部61…は、
入力部材32bの円形内周面と出力部材34の多角形外
周面との間に形成した、周方向端部がテーパ形状を呈す
る空間部である。位置制御部材64…は、互いに離間し
つつ、入力部材32bと出力部材34との間の同一円上
に等ピッチで、回転可能に配置された部材である。この
ような構成の機械式クラッチ40は、位置制御部材64
…の移動(回転)に伴って、テーパ状空間部61…の摩
擦係合面にくさび作用により係合又は非係合する係合部
材62…で、入力部材32bと出力部材34とを係合・
非係合に選択的に切換えて、電動機5からの補助トルク
を出力軸15に伝達するものである。
【0032】ところで、第1・第2クラッチ機構41
…,51…のうち、特定の各1組(以下、「特定第1・
第2クラッチ機構41A,51A」と称する。)は、他
の組よりも早いタイミングで非係合状態になるものであ
る。具体的には、特定第1・第2クラッチ機構41A,
51Aの係合部材62…の位置決めをなす位置制御部材
64(以下、「特定位置制御部材64A」と称する。)
の円弧長L1が、他の位置制御部材64…の円弧長L2
りも大きい。そして、断面略2等辺三角形である出力部
材34において、1つの角部に特定位置制御部材64A
を配置し、互いに等角度の2つの角部に他の位置制御部
材64…を配置したものである。
【0033】また、上記出力部材34は、出力軸15に
径方向移動可能に取付けたものである。具体的には、出
力部材34を、特定位置制御部材64Aの幅中心方向に
向って移動可能とした。詳しくは、出力部材34に長円
若しくは楕円の貫通孔34aを開け、この貫通孔34a
に円形の出力軸15を嵌合し、且つ、貫通孔34aの長
手軸上にピン14を通し、このピン14に弾発部材とし
ての皿ばね35を介設して、この皿ばね35で出力部材
34の貫通孔34aを出力軸15に相対的に押圧する構
成にした。すなわち、出力軸15の外周面と貫通孔34
aの長手軸方向の面との間に皿ばね35を介在し、この
皿ばね35の弾発方向を出力部材34の移動方向(貫通
孔34aの長手軸方向)に合致させ、出力部材34を出
力軸15へ押圧する構成にした。これにより、出力軸1
5に対して出力部材34に移動方向への予圧を付与する
ことができる。
【0034】さらに、1組のクラッチ機構(特定第1ク
ラッチ機構41A又は特定第2クラッチ機構51A)の
み解除した際に、出力部材34を径方向移動自在となす
べく、他のクラッチ機構41…,51…の係合部材62
…と係合する出力部材34の係合面を抜け勾配とした。
すなわち、出力部材34が径方向へ移動するときに、こ
れの多角形外周面が係合部材62…から離れ易い形状と
した。このため、1組を解除した場合に、出力部材34
は何等規制されることなく径方向に移動できる。従っ
て、1組のクラッチ機構を解除するだけで、他のクラッ
チ機構をも確実に解除できる。
【0035】次に、上記構成の機械式クラッチ40の作
用を、図1、図8、及び図9に基づき説明する。図9は
本発明に係る機械式クラッチの作用図である。図1にお
いて、ステアリングハンドル2を操舵しない場合、トル
ク検出器3の信号が無いので、制御装置4は制御信号
(アシスト命令信号)を出力しない。このため、電動機
5は補助トルクを発生しない状態であり、図8に示すよ
うに各第1・第2クラッチ機構41…、51…は、全て
解除状態(中立状態)にある。
【0036】次に、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが小さく、電動機5が補助トルクを発生しない場合、
入力軸11(図2参照)に連結した位置制御部材64…
と出力部材34との間の位相は、ほとんど変化しない。
この場合には、各位置制御部材64…が、例えば、この
図の反時計回り方向に若干移動するものの、第1クラッ
チ機構41…は係合するには至らない。このため、出力
部材34は、電動機5のフリクションやイナーシャの影
響を受けず、図2に示すステアリング系(入力軸11→
トーションバー13→出力軸15)の操舵トルクで回転
し、出力軸15を駆動する。
【0037】一方、ステアリングハンドル2の操舵トル
クが大きく、電動機5が補助トルクを発生している場
合、入力軸11に連結した位置制御部材64…(特定位
置制御部材64Aを含む)と出力部材34との間の位相
が大きく変化する。例えば図7に示すように、位置制御
部材64…が矢印X方向に大きく移動すると、全ての第
1クラッチ機構41…の係合部材62…は、圧縮ばね6
5…の弾発力で、テーパ状空間部61…の周方向端部に
移動し、摩擦力にて入力・出力部材32b,34間を係
合状態に切換える。その結果、全ての第1クラッチ機構
41…は係合状態になる。電動機5が回転することで、
入力部材32bは矢印X方向に回転し、第1クラッチ機
構41…を介して出力部材34に補助トルクを伝達す
る。このため、出力部材34は、ステアリング系(入力
軸11→トーションバー13→出力軸15)の操舵トル
クに、電動機5が発生した補助トルクを付加した複合ト
ルクで矢印X方向に回転し、出力軸15を駆動する。
【0038】その後、何等かの理由で電動機5による補
助トルクの伝達が継続している場合に、第1クラッチ機
構41…は次のようにして解除される。ステアリングハ
ンドル2を逆方向に操舵すると、図9で全ての位置制御
部材64…は入力部材32bの回転方向と反対方向に回
る。そして、特定位置制御部材64Aは、他の位置制御
部材64…よりも先に、右隣の係合部材62(便宜的に
「係合部材62A」と称する。)に当接し、摩擦力及び
弾発力に抗して押出す。
【0039】このため、係合部材62Aは特定第1クラ
ッチ機構41Aの係合を解除する。この時点で、他の位
置制御部材64…は係合部材62…と当接していない。
従って、他の係合部材62…から出力部材34に継続し
て、図中の矢印Z1,Z2で示すベクトルが作用してお
り、これらのベクトルの合力に基づき、出力部材34に
図中の矢印Z3で示す偏荷重が作用する。その結果、出
力部材34は皿ばね35の弾発力に抗し、ピン14を案
内として特定位置制御部材64A側に僅かに移動する。
従って、他の係合部材62…の係合力が弱まる。
【0040】その直後に、他の位置制御部材64…も係
合部材62…と当接して、元の中立位置に戻す。その結
果、他の第1クラッチ機構41…も解除される。出力部
材34は皿ばね35の弾発力により、中立位置に自動復
帰する。
【0041】なお、第2クラッチ機構51…は、上記第
1クラッチ機構41…と逆作動をするものであり、ステ
アリングハンドル2を逆方向に操舵した場合に、上記図
8、図9にて説明した作用と同様の操作で、係合・非係
合に切換えることができる。
【0042】次に、2つの軸間に取付けたトルク検出器
3の、中立位置調整原理を図10に基づき説明する。図
10(a)〜(c)は本発明に係るトルク検出器の中立
位置調整原理図である。(a)において、トルク検出器
3は、検出本体部21を入力軸11に取付け、作動子2
2の先端部を係合溝15bに係合した状態にある。
(b)のように、入力軸11を上方に移動すると、作動
子22は右上がりの係合溝15bに案内されて、図反時
計回りに回る。(c)のように、入力軸11を下方に移
動すると、作動子22は係合溝15bに案内されて、図
時計回りに回る。このように、入力軸11を軸方向に移
動することにより作動子22が回るので、トルク検出器
3の中立位置を容易に且つ正確に調整できる。
【0043】次に、上記構成のトルク検出装置の作用を
図11に基づき説明する。図11(a)〜(c)は本発
明に係るトルク検出装置の作用図であり、出力軸15の
係合溝15bにトルク検出器の作動子22を掛けた部分
の断面を示す。なお、この図における「ねじりばね2
3」については、理解を容易にするために便宜的に圧縮
コイルばねで表した。
【0044】(a)は入力軸11(図3参照)と出力軸
15との間の相対ねじれ角が零である、中立状態を示
す。この状態は、係合溝15bの右の壁15dに、作動
子22の先端22aの角部を当て、しかも、ねじりばね
23で押し付けた状態である。右の壁15dに先端22
aの角部が当った当接点はQoであり、このときの作動
子22の中心はPoである。
【0045】(b)は入力軸11に対する出力軸15の
相対ねじれ方向を、図の右方向XRとした状態を示す。
このとき、係合溝15bは入力軸11に対して、右方向
Rに相対的に角度変位することになる。上述のよう
に、係合溝15bは底が狭い台形断面溝であり、このた
め、右の壁15dは傾斜面である。従って、係合溝15
bが右方向XRに角度変位しても、作動子22は先端2
2aの角部だけが右の壁15dに当る。作動子22は右
の壁15dに、ねじりばね23で押し付けられているの
で、先端22aの角部が右の壁15dに当った状態を維
持する。このときの当接点はQrであり、作動子22の
中心はPrである。作動子22の移動量Srは、上記中立
時の中心Poから移動後の中心Prまでの距離である。
【0046】(c)は入力軸11に対する出力軸15の
相対ねじれ方向を、図の左方向XLとした状態を示す。
このとき、係合溝15bは入力軸11に対して、左方向
Lに相対的に角度変位することになる。出力軸15の
相対ねじれ角は、上記(b)と同一である。右の壁15
dが傾斜面なので、係合溝15bが左方向XLに角度変
位しても、上記(b)と同様に、作動子22は先端22
aの角部だけが右の壁15dに当る。作動子22は右の
壁15dに、ねじりばね23で押し付けられているの
で、先端22aの角部が右の壁15dに当った状態を維
持する。このときの当接点はQlであり、作動子22の
中心はPlである。作動子22の移動量Slは、上記中立
時の中心Poから移動後の中心Plまでの距離である。
【0047】以上の説明から明らかなように、入力軸1
1に対する出力軸15の相対ねじれ方向が、右方向XR
と左方向XLのどちらであっても、作動子22は先端2
2aの角部だけが右の壁15d、すなわち、壁面に当
る。このため、右方向XRと左方向XLとで、入力軸11
に対する出力軸15の相対ねじれ角が同一であれば、作
動子22の右の移動量Srと左の移動量Slとは概ね同一
である。この結果、作動子22の移動量に応じて変化す
るトルク検出器の電気抵抗値は概ね左右同一であり、こ
れに伴い、検出されるトルクも概ね左右同一になる。こ
のように、2つの軸間の相対ねじれ方向にかかわらず、
相対ねじれ角に対応したトルクを検出することができ
る。
【0048】このようなトルク検出装置を、図1に示す
電動パワーステアリング装置1に搭載したので、ステア
リングハンドル2の左操舵時と右操舵時とで操舵トルク
が同一であれば、トルク検出器3から出力される検出信
号は、左右でずれることがない。このため、トルク検出
器3の検出信号に基づいて電動機5から補助トルクを発
生し、この補助トルクでステアリングハンドル2の操舵
力を軽減する際に、左操舵時と右操舵時とで同等の補助
トルクを付加されることになる。従って、ステアリング
ハンドル2の操舵力を左右均等に軽減することができる
ので、、快適な操舵感を得ることができる。
【0049】入力軸11に対する出力軸15の許容相対
ねじれ角は、次の範囲である。 右方向XRには、作動子22の先端22aの角部が、
右の壁15dから外れない範囲。 左方向XLには、作動子22の先端22aの角部だけ
が、右の壁15dに当る範囲。 ところで、入力軸11に対する出力軸15の相対ねじれ
角が左右同一であっても、作動子22の右の移動量Sr
と左の移動量Slとは、完全には一致しない。右の当接
点Qrの変位量と左の当接点Qlの変位量とが、完全に一
致しないからである。しかしこれは、入力軸11に対す
る出力軸15の相対ねじれ角を比較的小さい範囲内に抑
えれば、実用上無視できる範囲の誤差である。また、右
の壁15dの傾斜角を適宜設定することにより、左右の
移動量Sl,Srの差を、より一層小さくできる。また、
作動子22の長さ(図5に示す回転軸26の中心Oから
先端22aまでの長さ)は、入力軸11に対する出力軸
15の相対ねじれ角をトルク検出器3で検出するのに、
実用上差し支えない程度の十分な長さである。
【0050】なお、この作用図においては理解を容易に
するために、入力軸11に対して出力軸15が相対的に
ねじれ変位した場合を説明したが、これは、一方の軸に
対して他方の軸が相対的にねじれ変位する点において、
入力軸11がねじれ変位しても、同様の作用をなすもの
である。
【0051】次に、トルク検出装置の変形例を図12〜
図14に基づき説明する。なお、上記図4の構成と同様
の構成については同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0052】図12は本発明に係るトルク検出装置の第
1変形例図であり、第1変形例のトルク検出装置は、作
動子22の先端22aを球体にしたことを示す。
【0053】図13は本発明に係るトルク検出装置の第
2変形例図であり、第2変形例のトルク検出装置は、作
動子22の先端22aを球体にするとともに、係合溝1
5bの左右の壁15d,15eを凹面(曲面)とし、こ
の凹面の曲率半径R1を先端22a(球体)の曲率半径
2よりも大きく設定したことを示す。第2変形例によ
れば、作動子22の先端22aと係合溝15bの左右の
壁15d,15eとの接触面積が増すので、接触応力は
低下する。応力が下がるので、摩耗に対する耐久性は高
まる。しかも、接触応力が下がるので、接触抵抗は下が
る。
【0054】図14は本発明に係るトルク検出装置(第
2変形例)の接触応力の比率を示すグラフであり、横軸
を作動子22の先端22aと左右の壁15d,15eと
の曲率半径比(R1/R2)とし、縦軸を平面に対する接
触応力の比率(α)としたものである。一般に、左右の
壁15d,15eを平面で構成した場合に対して、凹面
(曲面)で構成した場合の接触応力の比率αは、次の
(1)式にて求められる。この(1)式は、2曲面の接
触面の接触応力に関する基礎式であるところの、周知の
ヘルツ(Hertz)の式に基づく。但し、図13で説明し
たように、R1は係合溝15bの左右の壁15d,15
e(凹面)の曲率半径、R2は作動子22の先端22a
(球体)の曲率半径である。
【0055】
【数1】
【0056】図14のグラフは上記(1)式を表したも
のであり、平面に対する接触応力の比率αは、左右の壁
15d,15eを平面で構成した場合に「1」である。
グラフから明らかなように、曲率半径比(R1/R2)が
小さいほど、接触応力の比率αは小さい。接触応力の比
率αが小さいと、摩耗に対する耐久性は高まる。しか
も、比率αが小さいので、接触抵抗は小さい。
【0057】なお、上記実施の形態において、トルク検
出器3は、トーションバー等の弾性部材13で連結した
2つの軸(例えば、入・出力軸11,15)間の相対ね
じれ角を検出することにより、トルクを検出するもので
あればよい。そして、検出本体部21を2つの軸の一方
に取付け、作動子22の先端22aを2つの軸の他方に
形成した係合溝15bに掛けることを特徴とする。
【0058】また、係合溝15bは底15cが狭い台形
断面溝であることを特徴とし、右の壁15dの傾斜角と
左の壁15eの傾斜角とを一致させる必要はない。すな
わち、係合溝15bは作動子22の先端22aが当る、
いずれか一方の壁15d又は15eだけを傾斜面とした
構成であればよい。しかも、作動子22の先端22aが
当る、いずれか一方の壁15d又は15eは、傾斜面で
あることを特徴とし、上記図13に示すように傾斜した
凹面(曲面)の構成を包含するものである。
【0059】さらに、係合溝15bは上記図3(a)に
示す右上がりの傾斜溝の形状に限定するものではなく、
例えば、上下に延びる縦溝の形状や螺旋溝の形状であっ
てもよい。さらにまた、作動子22の先端を係合溝15
bの右の壁15dに押し付けるばねは、ねじりばね23
に限定するものではなく、例えば、コイルばねでもよ
い。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1記載の発明は、係合溝を、底が狭い台形
断面溝にしたので、両軸間の相対ねじれ方向にかかわら
ず、作動子の先端は常に係合溝の壁に当る。このため、
相対ねじれ角が左右同一であれば、作動子の右の移動量
と左の移動量とは概ね同一であり、この結果、作動子の
移動量に応じて変化するトルク検出器の電気抵抗値は概
ね左右同一であり、これに伴い、検出されるトルクも概
ね左右同一になる。このように、2つの軸間の相対ねじ
れ方向にかかわらず、相対ねじれ角に応じて正確なトル
クを検出することができる。しかも、係合溝を、底が狭
い台形断面溝にしただけであり、コストが増大すること
はない。
【0061】請求項2記載の発明は、作動子の先端を球
体にするとともに、係合溝の壁を凹面とし、この凹面の
曲率半径を球体の曲率半径よりも大きく設定したことに
より、作動子の先端と係合溝の壁との接触面積が増すの
で、接触応力は低下する。応力が下がるので、摩耗に対
する耐久性は高まる。しかも、接触応力が下がるので、
接触抵抗は下がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の全
体構成図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部拡大断面図
【図3】本発明に係るトルク検出装置の構成図
【図4】本発明に係るトルク検出装置の断面図
【図5】本発明に係るトルク検出器の内部構成図
【図6】図2の6−6線断面図
【図7】本発明に係る電動パワーステアリング装置の要
部分解斜視図
【図8】図2の8−8線断面図
【図9】本発明に係る機械式クラッチの作用図
【図10】本発明に係るトルク検出器の中立位置調整原
理図
【図11】本発明に係るトルク検出装置の作用図
【図12】本発明に係るトルク検出装置の第1変形例図
【図13】本発明に係るトルク検出装置の第2変形例図
【図14】本発明に係るトルク検出装置(第2変形例)
の接触応力の比率を示すグラフ
【図15】従来のトルク検出装置の作用図
【符号の説明】
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングハ
ンドル、3…トルク検出器(ポテンショメータ)、11
…入力軸、13…トーションバー(弾性部材)、15…
出力軸、15b…係合溝、15c…底、15d…右の
壁、15e…左の壁、21…検出本体部、22…作動
子、22a…先端、23…ばね(ねじりばね)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポテンショメータ形式のトルク検出器を
    検出本体部及び作動子とで構成し、前記検出本体部を、
    トーションバーで連結した2つの軸の一方に取付け、前
    記作動子を、2つの軸の他方に形成した係合溝に掛ける
    ことで、両軸間の相対ねじれ方向及び相対ねじれ角に応
    じて前記作動子が移動し、この移動量に応じて変化した
    前記トルク検出器の電気抵抗値により、トルクを検出す
    るようにしたトルク検出装置において、前記係合溝は、
    底が狭い台形断面溝であることを特徴とするトルク検出
    装置。
  2. 【請求項2】 前記作動子の先端を球体にするととも
    に、前記係合溝の壁を凹面とし、この凹面の曲率半径を
    前記球体の曲率半径よりも大きく設定したことを特徴と
    する請求項1記載のトルク検出装置。
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