JPH09300828A - 熱記録受像シート及びドナーフィルム - Google Patents

熱記録受像シート及びドナーフィルム

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JPH09300828A
JPH09300828A JP8124202A JP12420296A JPH09300828A JP H09300828 A JPH09300828 A JP H09300828A JP 8124202 A JP8124202 A JP 8124202A JP 12420296 A JP12420296 A JP 12420296A JP H09300828 A JPH09300828 A JP H09300828A
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JP
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resin
film
image
vinyl chloride
layer
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JP8124202A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Taguchi
信義 田口
Yasuo Fukui
康雄 福井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レンチキュラ−レンズ等プラスチ
ックシ−トの背面に昇華転写技術で安定に、画像を熱記
録形成するための、記録メディアに関する。 【解決手段】 表面にレンチキュラ−レンズ部を有する
プラスチックシ−トの裏面に画像を形成する熱記録受像
シ−トにおいて、前記プラスチックシ−トが複数枚の積
層型フィルムで構成されることを特徴とする熱記録受像
シ−トである。また、熱記録受像シ−トの画像記録面
に、色素とそしてまたは白色隠ぺい層を供するものであ
って、裏面に滑性耐熱層を有する基体フィルムの表面に
少なくとも白色隠ぺい層を形成したドナ−フィルムにお
いて、前記白色隠ぺい層が少なくとも樹脂と白色粒子を
含み、前記樹脂が少なくとも熱可塑性樹脂または熱溶融
性樹脂またはその両者の混合系からなることを特徴とす
るドナ−フィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンチキュラーレ
ンズ等プラスチックシートの背面に昇華転写技術で画像
を安定に、熱記録形成するための、記録メディアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】立体画像や疑似動画像(以下3D画像と
言う)を観察するために使われているレンチキュラーレ
ンズは、その目的を果たすため、透明性の高いアクリル
系のプラスチック材料が採用されている。このレンチキ
ュラーレンズ背面に形成される画像は、銀塩写真技術や
グラビア印刷等が用いられている。また、特許公開情報
として、レンチキュラーレンズの背面に染着樹脂層を形
成し、これに昇華染料転写技術で画像を形成し、3D画
像を得る方法等が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】昇華転写技術で、アク
リル系レンチキュラーレンズ背面に画像を形成するため
には、レンズ背面に染料を受理するための染着樹脂層を
塗工形成しなければならない。レンズの厚みは一般に1
mm程度あり、このような剛性レンズシートに5μm程
度の均質塗工膜を形成するのは、非常に困難であった。
また、アクリル系レンズシートはその剛性のため、昇華
染料転写技術で安定で均質な画像を形成するのが困難で
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面にレンチ
キュラーレンズ部を有するプラスチックシートの裏面に
画像を形成する熱記録受像シートにおいて、前記プラス
チックシートが複数枚の積層型フィルムで構成されるこ
とを特徴とする熱記録受像シートである。
【0005】また、本発明は前記積層型フィルムの少な
くとも画像記録を行う表層樹脂系フィルムの耐熱性が内
部の樹脂系フィルムより高い材料で構成されることを特
徴とする熱記録受像シートである。
【0006】また、本発明は前記積層型フィルムの少な
くとも画像記録を行う表層樹脂系フィルムの透明性より
内部の樹脂系フィルムの透明性が優れた材料で構成され
ることを特徴とする熱記録受像シートである。
【0007】また、本発明は塩化ビニル樹脂系フィルム
で構成され、かつ含有可塑剤量が10%未満の硬質塩化
ビニル樹脂系フィルムであることを特徴とする熱記録受
像シートである。
【0008】また、本発明は表面にレンチキュラーレン
ズ部を有するプラスチックシートの裏面に画像を形成す
る熱記録受像シートにおいて、前記プラスチックシート
が含有可塑剤量10%未満の硬質塩化ビニル系樹脂であ
ることを特徴とする熱記録受像シートである。
【0009】また、本発明は熱記録受像シートの画像記
録面に、色素とそしてまたは白色隠ぺい層を供するもの
であって、裏面に滑性耐熱層を有する基体フィルムの表
面に少なくとも白色隠ぺい層を形成したドナーフィルム
において、前記白色隠ぺい層が少なくとも樹脂と白色粒
子を含み、前記樹脂が少なくとも熱可塑性樹脂または熱
溶融性樹脂またはその両者の混合系からなることを特徴
とするドナーフィルムである。
【0010】
【発明の実施の形態】プラスチックレンズシートを薄い
フィルムの積層型で構成しているため、それぞれのフィ
ルムに必要な耐熱性と透明性を付与することができ、そ
のためレンズシート全体として、高い昇華染料染着性
と、高い透明性が得られる。
【0011】まず染着層を塗工する必要がなく、直接染
料画像が形成できるためには、プラスチックレンズシー
ト材料として、塩化ビニル系樹脂フィルムが選ばれる。
また、塩化ビニル系樹脂フィルム表面に最適な硬度、耐
熱性を求めることにより、染料を担持する染料転写体の
色材層面との記録整合性を向上できる。また、硬質と軟
質の塩化ビニル樹脂フィルムを最適に組み合わせること
により、レンズシート全体としての剛性を低減させてい
るため、安定な記録ができる。更に、シート内部に塩化
ビニルより高い透明フィルム(または樹脂)を採用する
ことにより、シート全体の透明性を高め、レンズとして
の機能を向上させることができる。
【0012】また、ドナーフィルム上の白色隠ぺい層を
積層構成とし、かつ白色層そのものを熱可塑性樹脂、熱
溶融樹脂、白色顔料等で構成することにより、安定に任
意の形状に熱記録受像シート上に切断転写できる。
【0013】本発明の昇華転写技術によるフルカラーの
3D画像を形成するための記録メディアに関する実施例
について述べる。図1に本発明による熱記録受像シート
の基本構成図を示す。また、図2および図3に本発明に
よるドナーシートの実施例の基本構成図を示す。ドナー
シートは画像を形成するための色素及びレンズ側から画
像を観察するために反射板として必要な白色隠ぺい層を
供給するためのものである。1はレンチキュラーレンズ
部2を表面に有するプラスチックシートである。このプ
ラスチックシートは1a,1b,1c,1d等で示すよ
うに薄いフィルムの積層型で作製される。背面に滑性耐
熱層6を有するドナーシート3の表面には、イエロ,マ
ゼンタ,シアン等の色材層5と白色隠ぺい層4が面順次
に形成されている。
【0014】まず、記録原理を簡単の述べる。プラスチ
ックシート1のレンチキュラーレンズ2の形成されてい
る表面と反対の記録面(裏面)1asにドナーシート3
を用いて熱記録手段により画像を形成し、続いて画像の
上に白色隠ぺい層を画像を覆うように熱転写形成する。
画像は1個のレンズ当り、3ないし6個程度の画素(1
ai)が隣接画素と独立した画信号により記録面全体に
わたり形成される。目10の方向からレンズを通して画
像をみると、立体または3ないし6画面の疑似動画が観
察できる。従って、プラスチックシートの機能として、
安定な昇華転写記録が可能なこと、なるべく透明である
こと、白色隠ぺい層が熱転写形成可能等の性質が求めら
れる。
【0015】次に、熱記録受像シートの構成について述
べる。プラスチックシート1は表面処理を施す必要なし
に昇華染料転写記録が可能とするために、塩化ビニル樹
脂系材料で構成されることが好ましい。しかも、多岐に
わたる応用を考えるとレンズシートの厚みを0.5mm
程度から1.5mm程度迄、自由に製造されることが好
ましい。また、記録最適化を図るため、プラスチックシ
ートの表層と内部の性質を変える必要もある。そのた
め、0.1mm程度のフィルムを積層しシート化したも
のがより効果が大きい。フィルムのシート化は減圧熱プ
レス法で容易に加工することができる。まず、記録安定
性を図るためには、以下のような構成が好ましい。プラ
スチックシート記録面1asはドナーシートを用いて安
定に染料転写記録ができめために、適度の剛性と離型性
(可塑性)を備える必要がある。そのため、塩化ビニル
樹脂内添可塑材量が10%未満の硬質塩化ビニル樹脂系
フィルムが好ましい。可塑材量の多い軟質塩化ビニルで
は、熱記録時に色材層5の樹脂の一部が記録面に転移し
てしまうブロッキング現象等のトラブルが発生しやす
い。しかし、シート全体を硬質フィルムで構成すると、
記録時に記録手段の必ずしも平坦でない表面平滑性等を
吸収できず、記録シワ等が発生し安定に記録できない。
そのため、シート内部は可塑材をより多く含み耐熱性を
低下させた軟質フィルムで構成することが好ましい。用
いるドナーシートの色材層によっては、プラスチックレ
ンズシート記録面を軟質フィルムで、シート内部を硬質
フィルムで構成した方がよい場合もある。
【0016】更に、フィルムの積層加工性や、昇華染料
転写記録性の向上を図るため、塩化ビニル樹脂が100
%のホモポリマーだけでなく、酢酸ビニルとの共重合体
を用いた方が効果が大きい。塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体のそれぞれの成分の重量比率は9/1程度が好ま
しい。また、フィルムに離型性を付与するために、ポリ
スチレンを含有してもよい。3つの高分子単位を含むば
あいには、塩化ビニル/酢酸ビニル/ポリスチレンの成
分重量比は88/8/1程度が好ましい。更に、硬質塩
化ビニルとしての、適度の可塑材には長鎖脂肪族炭化水
素類が好ましい。更に具体的には、オレイン酸ブチル等
の脂肪族一塩基酸エステルや、アセチルリシノール酸メ
チル等のオキシ酸エステル等が用いられる。含有される
可塑材重量比は硬質の場合は10%未満、好ましくは5
%程度が望まれる。また、硬質フィルムとしてのガラス
転移温度(Tg)は65℃前後が望まれる。プラスチッ
クシート内部に積層される耐熱性の低い軟質フィルムの
Tgは55℃前後が好ましい。
【0017】レンズとしての透明性を増大させるには、
積層フィルムの内部に配置する材料として、塩化ビニル
系樹脂より透明性の高いアクリル樹脂系、ポリカーボネ
ート樹脂系、ポリアミド樹脂系、ABS樹脂、ポリアセ
タール樹脂系、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂系等
からから選ばれるフィルムが望ましい。最も透明性の高
いポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂はレンチ
キュラーレンズの主たる材料として使われているが、A
BSやポリアミド系であるナイロン等も選択の余地があ
る。
【0018】また、上記ではフィルムの積層工法につい
て述べたが、表層,下層のフィルムを上記で述べた性質
を有する材料で接着した構成も採用される。
【0019】また、レンズ形状シートを成形するに当
り、上記の性質を有する材料である限り、押しだし成形
法も用いて、一体加工してもよい。
【0020】上記ではプラスチックシートの表面にレン
チキュラーレンズが設けられる場合について述べた。し
かし、上記のプラスチックシートに要望される特性は、
本シートがICカードのような通常の(レンチキュラー
レンズのない)白色カードの場合にも同じように適用で
きる。白色カードの場合は内部のフィルム部が白色顔料
入りのフィルムになるだけである。
【0021】次にドナーフィルムの構成について述べ
る。ドナーフィルムは、背面に滑性耐熱層6を有する基
材3の表面に色相の異なる色材層5と白色隠ぺい層4が
面順次で形成されている。基材3は通常昇華転写技術に
用いられている厚み3〜10μmのPETフィルム等
で、滑性耐熱層6も通常昇華転写技術に用いられる材料
で構成される。また、色材層5も通常昇華転写技術に用
いられるものである。白色隠ぺい層4は画像が形成され
た後の熱記録受像シートの反射板機能を持つ。従って、
白色隠ぺい層4はプラスチックシート1に熱転写により
接着しやすく、また、記録画像が安定に保存できる性質
を有しなければならない。さらに、プラスチックシート
1の外形に沿って熱記録手段により切断されるか、シー
ト1面内で任意の形に切断されることが好ましい。
【0022】白色隠ぺい層は樹脂と白色粒子で2〜5μ
mに構成される。粒子は層が切断され易いこと、高い白
色性が求められることから、樹脂に対して40〜80重
量%含有することが好ましい。
【0023】白色隠ぺい層の層構成としては、次のよう
なものが有効である。白色層1層で構成されるもの。白
色層の上に透明な接着層42が形成されたもの。白色層
の下に保護層43を設けたもの。以上三形態が基本であ
るが、基材3上に離型層44を設け、この上に前記三形
態の白色層を設けてもよい。白色層下の保護層は、光や
温湿度、機械的接触に対して画像を保護するほか、基材
3上の離型層と白色層間で、両層が熱記録で容易に剥離
するための機能も有する。
【0024】白色粒子はルチル型等の酸化チタン、硫酸
バリウム、塩基性炭酸鉛(鉛白)、二酸化珪素、モリブ
デンホワイト等が用いられる。
【0025】樹脂としては、熱可塑性樹脂単独の場合、
あるいは必要に応じて、各種の熱溶融性樹脂や粘着付与
材、ワックス類、可塑材等を添加すると熱転写性または
切断性が向上する。
【0026】熱可塑性樹脂としては、ポリメチルメタク
リレート系樹脂(PMMA)、塩化ビニル系樹脂、塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合体系樹脂、塩化ビニル/酢酸
ビニル/ビニルアルコール共重合体系樹脂、ブチラール
等のポリアセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリウレタン系、セルロース誘導体系、
ポリカーボネート系等からまたは、その混合系から選ば
れるものが用いられる。
【0027】熱溶融樹脂としては、エチレン酢酸ビニル
共重合体樹脂(EVA)系、各種ホットメルト材(ポリ
アミド系、ポリエステル系、プチラール系、セルロース
誘導体系、ポリメチルメタクリレート系、ポリビニルエ
ーテル系、ポリウレタン系、ポリカーボネート系等)等
が選ばれる。
【0028】粘着付与材としては、ロジン系誘導体、テ
ルペン系樹脂、各種石油樹脂、クマロンーインデン樹脂
等が選ばれる。ワックス類としては、パラフィン、マイ
クロクリスタリン、各種構成ワックス、変性ワックス等
が用いられる。
【0029】白色隠ぺい層の多層を構成する透明または
白色層の樹脂は上記のものから選ばれる。
【0030】白色隠ぺい層の離型層には、特定はしない
が以下のものが使われる。離型性シリコーン樹脂や弗素
樹脂等を薄く形成したもの、または一般の樹脂に離型材
を混入・分散したもの、または樹脂に離型材を反応させ
たものが用いられる。シリコーン樹脂としてはコーティ
ング用または剥離紙用または粘着紙用の付加重合あるい
は縮合重合して成膜できるものが好ましい。弗素樹脂と
しはポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、
ビニリデンフルオライド・ヘキサフルオロプロピレン系
ゴム材料、各種含弗素樹脂等が有効である。樹脂に添加
させる離型材としては、各種のシリコーン系潤滑材、弗
素系界面活性材、パラフィン及びポリエチレン等のワッ
クス類、高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸アミド及び
エステル等がある。液状潤滑材としては、ジメチルポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、弗素シリ
コーンオイル、その他の各種変性シリコーンオイル、2
種以上の反応性シリコーンオイルの反応物(例えば、エ
ポキシ変性とカルボキシルまたはアミノ変性の反応物
等)がある。また、樹脂と潤滑材の反応型でもよく、例
えば、ポリシロキサンをアクリル樹脂にグラフト重合さ
せた水溶性ポリシロキサングラフトアクリル樹脂、シロ
キサンメタクリレートを末端または側鎖に付加したアク
リルシリコーン(シリコン)またはアクリルウレタンシ
リコーン(シリコン)樹脂等も有効である。
【0031】次に更に詳細な実施例を述べる。 1.熱記録受像シートの作製 ・0.1mm厚の透明な塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体系フィルム(成分重量比、塩化ビニル:酢酸ビニル:
ポリスチレン:可塑材(長鎖脂肪族炭化水素)=88:
8:1:3)を11枚重ね、温度が最高130℃前後の
減圧熱プレス機内で加熱積層して、1.1mm厚のプラ
スチックシートを作製する。
【0032】・上記の平坦なプラスチックシートを、所
定のレンチキュラーレンズ形状を有する金型で、熱プレ
ス成形する。レンズ金型形状の一例としては、レンズピ
ッチ;0.253mm、レンズ径;0.340mmが採
用される。
【0033】2.ドナーフィルムの作製 ・白色層以外は通常市販されている材料構成が使用され
る。一般的仕様としては、以下のものがあげられる。基
材;4.5μmのポリエチレンテケフタレート(PE
T)フィルム。滑性耐熱層;熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂と微粒子とシリコーンオイル等からなる厚み約
1.5μmの層。色材層;昇華性染料と熱可塑性樹脂
(必要に応じて離型付与剤)からなるインクをY,M,
C色及びブランクの面順次に製膜したもの。以上は通常
のグラビア印刷機で製膜される。
【0034】・白色層の作製;(上記ブランクの位置に
白色層を形成)白色層構成として、基材上の保護層/白
色層/接着層の3層構成を実施例として記述する。まず
保護層として、透明なPMMA樹脂膜を0.5μm厚で
製膜。次にこの上に白色層として、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル/ビニルアルコール共重合体系樹脂とEVAと酸化
チタン白色粒子を1:0.3:2の重量比率で混合分散
したインクをグラビア印刷機で3μmの厚さに製膜。更
に、接着層として、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹
脂膜を0.4μm製膜。以上を色材層形成と同じグラビ
ア印刷機で積層形成した。
【0035】3.記録実験 以上の熱記録受像シートとドナーフィルム、及び600
dpiの分解能を有する(C)端面型ラインサーマルヘ
ッドを具備するプリンタを含む記録装置を用いて、画像
作製実験を行った。記録装置はビデオカメラとパソコン
とプリンタからなる。記録はレンズの長手方向とヘッド
のラインが垂直になるように配置し、かつ1レンズ内に
ヘッドの6発熱素子が配置するようにセットして行っ
た。画像は印字速度8ms/ライン、各画素256階調
で、Y,M,C白色層の順に熱記録受像シート背面に形
成された。これをレンズ側から所定の距離を離して観察
すると、ビデオカメラの撮影の仕方により、立体画に見
えたり、6画面の動きのある動画(疑似動画)に見えた
りする。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レンチ
キュラーレンズ背面に直接、安定なフルカラーの立体画
または、疑似動画を作製できる。更に、一般的に硬く、
厚いプラスチックシートに直接、安定な昇華転写記録が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱記録受像シートの実施例の構成断面
【図2】本発明のドナーフイルムの実施例の構成断面図
【図3】本発明のドナーフイルムの他の実施例の構成断
面図
【符号の説明】
1 プラスチックシート 1a〜d 積層フィルム 2 レンチキュラーレンズ部 3 ドナーフィルム 4,41 白色隠ぺい層 5 色材層 6 滑性耐熱層 42 接着層 43 保護層 44 離型層

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面にレンチキュラーレンズ部を有するプ
    ラスチックシートの裏面に画像を形成する熱記録受像シ
    ートにおいて、前記プラスチックシートが複数枚の積層
    型フィルムで構成されることを特徴とする熱記録受像シ
    ート。
  2. 【請求項2】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層樹脂系フィルムの耐熱性が内部の樹脂系フィ
    ルムより高い材料で構成されることを特徴とする請求項
    1記載の熱記録受像シート。
  3. 【請求項3】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層樹脂系フィルムの耐熱性が内部の樹脂系フィ
    ルムより低い材料で構成されることを特徴とする請求項
    1記載の熱記録受像シート。
  4. 【請求項4】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層樹脂系フィルムの透明性より内部の樹脂系フ
    ィルムの透明性が優れた材料で構成されることを特徴と
    する請求項1記載の熱記録受像シート。
  5. 【請求項5】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層が塩化ビニル樹脂系フィルムで構成される請
    求項1から4のいずれか1項に記載の熱記録受像シー
    ト。
  6. 【請求項6】前記塩化ビニル樹脂系フィルムの含有可塑
    剤量が10%未満の硬質塩化ビニル樹脂系フィルムであ
    ることを特徴とする請求項5記載の熱記録受像シート。
  7. 【請求項7】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層が硬質塩化ビニル樹脂系フィルムで構成さ
    れ、内部の層が軟質塩化ビニル樹脂系フィルムで構成さ
    れることを特徴とする請求項1,2,5または6記載の
    熱記録受像シート。
  8. 【請求項8】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層が軟質塩化ビニル樹脂系フィルムで構成さ
    れ、内部の層が硬質塩化ビニル樹脂系フィルムで構成さ
    れることを特徴とする請求項3記載の熱記録受像シー
    ト。
  9. 【請求項9】前記積層型フィルムの少なくとも画像記録
    を行う表層が塩化ビニル樹脂系フィルムで構成され、内
    部の層が少なくともアクリル樹脂系、ポリカーボネート
    樹脂系、ポリアミド樹脂系、ABS樹脂、ポリアセター
    ル樹脂系、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂系から選
    ばれるフィルムで構成されることを特徴とする請求項
    4,5または6記載の熱記録受像シート。
  10. 【請求項10】前記塩化ビニル樹脂系フィルムが塩化ビ
    ニルと酢酸ビニルの共重合体を含むことを特徴とする請
    求項記1から9のいずれか1項に記載の熱記録受像シー
    ト。
  11. 【請求項11】前記塩化ビニル樹脂系フィルムが塩化ビ
    ニルと酢酸ビニルとポリスチレンの単位を含むことを特
    徴とする請求項記2から9のいずれか1項に記載の熱記
    録受像シート。
  12. 【請求項12】前記塩化ビニル樹脂系フィルムの含有可
    塑剤が長鎖脂肪族炭化水素類を含むことを特徴とする請
    求項記6記載の熱記録受像シート。
  13. 【請求項13】前記塩化ビニル樹脂系フィルムが耐熱性
    または透明性の異なる樹脂で接着された構成であること
    を特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の
    熱記録受像シート。
  14. 【請求項14】表面にレンチキュラーレンズ部を有する
    プラスチックシートの裏面に画像を形成する熱記録受像
    シートにおいて、前記プラスチックシートが含有可塑剤
    量10%未満の硬質塩化ビニル系樹脂であることを特徴
    とする熱記録受像シート。
  15. 【請求項15】前記塩化ビニル系樹脂が塩化ビニルと酢
    酸ビニルの共重合体を含むことを特徴とする請求項記1
    4記載の熱記録受像シート。
  16. 【請求項16】前記塩化ビニル系樹脂が塩化ビニルと酢
    酸ビニルとポリスチレンの単位を含むことを特徴とする
    請求項14記載の熱記録受像シート。
  17. 【請求項17】前記塩化ビニル系樹脂の含有可塑剤が長
    鎖脂肪族炭化水素類を含むことを特徴とする請求項14
    記載の熱記録受像シート。
  18. 【請求項18】前記プラスチックシートの表面にレンチ
    キュラーレンズ部が形成されていないことを特徴とする
    請求項1から17のいずれか1項に記載の熱記録受像シ
    ート。
  19. 【請求項19】前記内部の樹脂系フィルムが白色顔料を
    含むことを特徴とする請求項18記載の熱記録受像シー
    ト。
  20. 【請求項20】請求項1から19のいずれか1項に記載
    の熱記録受像シートの画像記録面に、色素とそしてまた
    は白色隠ぺい層を供するものであって、裏面に滑性耐熱
    層を有する基体フィルムの表面に少なくとも白色隠ぺい
    層を形成したドナーフィルムにおいて、前記白色隠ぺい
    層が少なくとも樹脂と白色粒子を含み、前記樹脂が少な
    くとも熱可塑性樹脂または熱溶融性樹脂またはその両者
    の混合系からなることを特徴とするドナーフィルム。
  21. 【請求項21】前記樹脂がポリメチルメタクリレート系
    樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合
    体系樹脂、塩化ビニル酢酸ビニルビニルアルコール共重
    合体系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリエステル系樹
    脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカー
    ボネート系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂系、
    セルロース系から選ばれる熱可塑性または熱溶融性樹脂
    であることを特徴とする請求項20記載のドナーフィル
    ム。
  22. 【請求項22】前記白色隠ぺい層上に、接着層を設けた
    ことを特徴とする請求項20または21記載のドナーフ
    ィルム。
  23. 【請求項23】前記白色隠ぺい層が、保護層上に白色隠
    ぺい層を設けたことを特徴とする請求項20から22の
    いずれか1項に記載のドナーフィルム。
  24. 【請求項24】前記基体フィルム上に離型層を介して、
    前記白色隠ぺい層を構成する各層を設けたことを特徴と
    する請求項20から23のいずれか1項に記載のドナー
    シート。
  25. 【請求項25】前記接着層または保護層が少なくとも請
    求項21記載の樹脂から選ばれることを特徴とする請求
    項22から24のいずれか1項に記載のドナーフィル
    ム。
  26. 【請求項26】前記白色隠ぺい層が熱記録ヘッドによ
    り、任意の形状に切断され、前記熱記録受像シート上に
    転写されることを特徴とする請求項20から25のいず
    れか1項に記載のドナーフィルム。
  27. 【請求項27】前記基体フィルム表面に少なくとも色材
    層と前記白色隠ぺい層が面順次に形成されていることを
    特徴とする請求項20から26のいずれか1項に記載の
    ドナーフィルム。
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