JPH09300457A - ポリエステル支持体の製造方法およびポリエステル支持体、それを用いた写真感光フイルム - Google Patents

ポリエステル支持体の製造方法およびポリエステル支持体、それを用いた写真感光フイルム

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JPH09300457A
JPH09300457A JP12507096A JP12507096A JPH09300457A JP H09300457 A JPH09300457 A JP H09300457A JP 12507096 A JP12507096 A JP 12507096A JP 12507096 A JP12507096 A JP 12507096A JP H09300457 A JPH09300457 A JP H09300457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱処理後の平面性に優れた、写真感光材料の製
造方法、および写真感光材料を提供する。 【解決手段】両端と中央の「配向角」の差が0度以上4
0度以下のポリエステル支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱処理後の平面性に
優れた、ハロゲン化銀写真感光フィルムの製造方法、お
よびハロゲン化銀写真感光フィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル支持体は、50℃以上、そ
のガラス転移温度(以下Tgと略することがある)で熱
処理することで巻癖カ−ルが付きにくくなることが、U
S−4,141,735号特許に記載されている。しか
し、このような方法を製造規模、即ち幅50cm以上、
長さ500m以上で実施しようとすると、この熱処理中
に発生するポリエステルフィルムの熱収縮に伴う「巻締
まり」(中心部に向かってロ−ルを締め付けようとする
力)が発生し、平面性が低下するという故障が発生して
いた。高い平面性が要求される写真感光フィルム(以下
写真感材、写真フィルム、あるいは感光フィルムと略す
ることがある)にとって極めて重大な問題であった。こ
のような問題を解決する方法として、特開平6−123
937号公報に記載されているような、表裏面間のきし
み値を10g以上、400g以下にする方法が知られて
いた。しかし、この方法では、巻芯から100m以上の
フィルムに対しては十分な効果を発揮したが、100m
未満の巻芯近傍のフィルムに対してはまだ不十分であ
り、平面性故障が発生していた。これは、巻芯近傍が
「最も巻締まり」による応力が強くなり、その結果「巻
ヨジレ故障」(布を絞った時のように、フィルムの幅方
向にねじれ皺が発生する故障)するためである。その結
果熱処理後の得率を十分に上げることができないという
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、熱処理後の平面性に優れた、写真感光材料の製造方
法、および写真感光材料の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの課題は、両端と
中央の「配向角」の差が0度以上、40度以下のポリエ
ステル支持体によって達成された。
【0005】
【発明の実施の形態】長尺かつ広幅のポリエステル支持
体に対し、巻癖を付きにくくする目的で、50℃以上、
Tg以下の温度での熱処理(以下BTA処理と略するこ
とがある)を実施すると、巻芯近傍(巻芯から100m
未満)で上記のような「巻ヨジレ」故障が発生する。本
発明ではこの発生原因を鋭意解析した結果、下記のよう
な理由によることを明きらかにした。ポリエステルフィ
ルムは、高い力学強度を達成するために一般に縦方向、
横方向に2軸以上に延伸して製膜されることが多い。延
伸時、特に横延伸される時、フィルムはチャックで両端
をつかんで延伸されるため、端部に比べて中央部は、少
し遅れて延伸される。この差がフィルムの幅方向の配向
ムラ(ボーイング)となって現れる。このように幅方向
で延伸むらを有するフィルムは、BTA処理等で熱が加
わった時に収縮の差となって現れ、その結果「巻ヨジ
レ」故障の発生の原因となりやすい。
【0006】このような「巻ヨジレ」の原因となる幅方
向の配向ムラ(ボーイング)を最も感度よく検出する方
法が、「複屈折配向計」による測定である。この測定で
は、分子の平均的な配向方向である「配向角」を求める
ことができる。即ちフィルムの複屈折を全周方向(36
0度)で測定し、その最も大きくなる角度を「配向角」
として表す。この方向に分子の主軸が最も配向してい
る。このため「配向角」が幅方向で均一であれば、分子
の主軸が同一方向を向いていおり、配向が均一であるこ
とを示している。
【0007】製膜工程ではフィルムは縦延伸後の横延伸
されることが多い。横延伸はフィルムをチャックに挟ん
で延伸するため、チャックに近いフィルム端部は最初に
延伸され、縦延伸倍率と横延伸倍率の合成ベクトル方向
に分子が配列される。一方、フィルム中央部は、両端か
ら均等に逆向きの力を加えられるため、横方向の延伸の
合成力は0となり、その前に行った縦方向の分子配向の
みが残る。この結果見かけの分子配向は長手方向のみが
残ることになり、配向角は90度となる。このため、幅
方向に配向角をプロットすると両端が小さく、中央部に
凸の形をした弓型(ボーイング)を形成する。このよう
な幅方向の配向角の差、即ち分子の延伸方向の差が、熱
処理を行った時の不均一な熱収縮を発生し、これに伴う
不均一な収縮応力により、「巻ヨジレ」が発生する。こ
のようなボーイングは、特にポリエチレンナフタレート
(以下PENと略することがある)フィルムで特に著し
い。これはPET等に比べネッキングを発生しやすく、
延伸ムラを発生しやすいためである。さらに、ボーイン
グは60μm以上、特に80μm 以上の厚手フィルム発
生しやすい。これは厚いほど延伸時の延伸ムラを発生し
やすく、配向ムラが大きくなり易いためである。
【0008】したがって、熱処理する支持体の中央と端
の配向角の差(両端の配向角と幅方向中央の配向角の差
の絶対値の平均値)が0度以上40度以下、より好まし
くは0度以上、25度以下、さらに好ましくは0度以上
15度以下である。この範囲を上回ると、熱処理中の
「巻ヨジレ」が発生しやすく好ましくない。このような
配向角を有する支持体を調製するには、BTA処理する
ロ−ルの幅をA(m)とすると、2A(m)以上で製膜
し、この中からA(m) 幅に切り出すことで達成される。
即ち、2A(m) 幅の製膜支持体の両端の配向角がθe
度、中央部の配向角がθc 度とすると、両端の配向角の
差は、(θe −θc )度となる。一方この支持体をA
(m)幅の2本にスリットした場合、スリット後の支持
体の中央部は、製膜後の支持体の端と中央の1/2のと
ころとなる。この位置での配向角はおおよそθe とθc
の中間の値(θe +θc )/2となる。このため、この
支持体の両端と中央部の配向角の差は{θe −(θe +
θc )/2}=(θe −θc )/2となるり、配向角の
差を1/2にすることができる。同様に、3A(m)幅
で製膜し、3本のA(m)幅の支持体をスリットした場
合、中央のスリットの配向角の差は、(θe −θc )/
3となり、一層配向角の差を小さくすることができる。
このように、広幅で製膜を行い、なるべく多くのスリッ
トを行うことで配向角の差を小さくできる。
【0009】しかし、スリットをあまり多くすること
は、生産性から制約される。即ち一定幅の支持体からス
リット本数を多くし過ぎると、スリット後の支持体の幅
が狭くなり、この後に実施する下塗り、感光層塗設等の
塗布工程の効率が著しく低下する。一方幅を確保しなが
ら多くのスリットを取るためには製膜幅が広くなり、長
大な製膜設備を必要とし、実現困難となる。好ましいス
リット幅は、0.5m以上5m以下、より好ましくは
0.8m以上4m以下、さらに好ましくは1m以上3m
以下である。好ましいスリット本数は2本以上30本以
下、より好ましくは2本以上10本以下、さらに好まし
くは2本以上5本以下である。
【0010】しかし,このような広幅で製膜しようとす
ると、逆に幅方向の配向角の差が大きくなるという問題
が存在した。この傾向は、特に製膜後の幅が1m以上で
発生しやすかった。これは、横延伸の間、端部はチャッ
クで固定されており、延伸されにくいのに対し、中央部
は延伸され易く、中央部から厚みが薄くなりやすいため
である。一度このような薄いところが発生すると、そこ
に加わる単位断面積あたりの力は大きくなり、一層そこ
が延伸され易くなり、加速度的にその部分の延伸が進行
し、配向も強くなる。この結果端部との配向角の差も大
きくなりやすい。従って、このような傾向は延伸製膜幅
が大きくなればなるほど顕著になる。このため本発明が
有効な製膜後の幅は1m以上であり、さらに好ましくは
1.5m以上、さらに好ましくは2m以上である。一
方、製膜後の幅の上限は製膜機により制限を受け、20
mを越えるものは可能性が乏しい。さらに、この傾向は
PETに比べ、特にPENで顕著であった。これは、P
ENがわずかな応力でネッキングを発生しやすいことと
対応しているものと推定される。このようなネッキング
は、PENの骨格がPETに比べてより平面性の高いナ
フタレン環から形成されており、分子が面内にきれいに
層状に配列し層間の絡み合いが少ないことが原因と推定
される。
【0011】この対策として有効な方策が、未延伸シ−
トの端部の厚みを平均厚みに比べて、0.1%以上10
%以下の間で、より好ましくは0.2%以上5%以下、
さらに好ましくは0.3%以上3%以下の間で厚くする
ことで達成される。(この率(%)を端部の「厚化率」
と称する)このような端部の幅は3mm以上200mm以下
が好ましく、5mm以上100mm以下がより好ましく、
10mm以上50mm以下がさらに好ましい。ここで云う端
部の厚みとは、未延伸フィルムの端から5mmのところ
を、長手方向に5cm毎に片側20点ずつ測定した平均
値をさす。また平均厚みとは、未延伸フィルムを幅方向
に20点等間隔に測定し、その平均値とした。厚化率が
この範囲を下回ると、端部は、チャックにより薄くなり
やすいため、この部分から延伸が進行し、端部と中央不
の配向角の差が大きくなりやすい。さらにこれが進むと
チャックされた時に破損を生じる。逆にこの範囲を上回
ると、上記のように配向角の差が大きくなりやすく好ま
しくない。このような端部の「厚化部」の幅は3mm以上
200mm以下が好ましく、5mm以上100mm以下がよ
り好ましく、10mm以上50mm以下がさらに好ましい。
また端部の厚化部から、中央部に向かっての厚みの減少
は急激に変化するのではなく、なだらかに変化するのが
好ましい。0.1mm以上200mm以下の幅で厚みが
減少するのが好ましい。
【0012】さらに、製膜後の幅が2m以上の広幅の支
持体は、上記のように、中央が延伸されやすいことに起
因する配向角の差が一層顕著になる。この対策として、
溶融押し出し後の未延伸シートの「中部」(両端以外の
所、即ち幅方向、両端から10%を除いた部分)の厚み
を平均厚みより、0.1%以上10%以下、より好まし
くは0.2%以上5%以下、さらに好ましくは0.3%
以上3%以下厚くすることが有効である。(このように
厚くした部分を「厚化部」と称する)この範囲を下回る
と、この効果を十分発現できない。一方、この範囲を上
回ると、逆に厚手化したところの周辺から、応力が集中
に伴う延伸が進行し、配向角の差が大きくなりやすい。
このような中部の「厚化部」の幅は3mm以上200mm以
下が好ましく、5mm以上100mm以下がより好まし
く、10mm以上50mm以下がさらに好ましい。このよう
な「中部」の厚みアップは、製膜幅が大きくなるにつれ
て大きくしてゆくことが望ましい。しかし、「中部」の
1個所(例えば幅方向の中央)のみを厚くしすぎると、
逆に幅方向での厚みの不均一性からネッキングが発生し
やすくなる。このため、2個所以上に分散して「厚化
部」を設けるのが好ましい。延伸機の特性、延伸条件
(延伸倍率、延伸温度)により最適値は異なるが、おお
よその目安として、幅方向1〜3m毎に1個所の割合で
上記のような厚みアップを行えばよい。また端部の厚化
部から平坦部に向かっての厚みの減少は急激に変化する
のではなく、なだらかに変化するのが好ましい。0.1
mm以上200mm以下の幅で厚みが減少するのが好ま
しい。
【0013】このような「中部」、および「端部」の厚
みの調製は、押し出し機に接続したTダイのスリット間
隔を幅方向で調製することで容易に達成することができ
る。即ちTダイスリットは2枚の板から構成されてお
り、これが複数のボルトでTダイに固定されている。こ
のボルトの締め付け強さを調整することで、微妙にスリ
ット間隔を調整できる。このため固定しているボルトの
間隔が多いほど、即ちボルトの間隔が小さい程、幅方向
の厚み制御を行い易い。このようなスリット間隔の制御
は、厚みゲ−ジを用いてスリット間隔を幅方向に調べる
ことでも達成でき、またポリマ−を実際にTダイを通し
て押出し、冷却固化したものを幅方向に厚み測定を行っ
てもよい。後者の方法が一般的である。また、T−ダイ
スリットの調整以外にも、押出し後の冷却ドラムに、厚
化したい部分に予め凹状に円周方向にくぼまみを形成す
る方法も良い。これは押し出された溶融ポリマーが凹部
のところに滞留し厚化が達成されるためである。これを
行うには、冷却ドラムの温度が重要であり、Tg+30
℃〜Tg−30℃にするのが好ましい。この温度以下で
は、溶融ポリマーが凹部に流れ込み滞留する前に冷却固
化するため、厚化部を形成しにくい。一方この温度以上
では、溶融ポリマーの厚化に時間を必要とし、製膜速度
を上げることができない。
【0014】このようにして支持体を製膜するが、これ
に本発明の目的である巻癖を付きにくくするための、5
0℃以上ガラス転移温度(Tg)以下、より好ましくは
55℃以上Tg−2℃以下、さらに好ましくは60℃以
上Tg−5℃以下で熱処理(以下BTA処理と呼ぶ)を
施すのが好ましい。BTA処理は一定温度で行ってもよ
い(定温BTA法)。この場合の処理時間な5分以上1
500時間以下、より好ましくは10分以上500時間
以下、さらに好ましくは30分以上200時間以下であ
る。またTgからゆっくり冷却しながら熱処理してもよ
い(徐冷BTA法)。Tg以上の温度からTg未満の温
度にまで徐冷する方法がさらによい。この場合の平均冷
却速度は−0.001℃/分〜−100℃/分、より好
ましくは−0.001℃/分〜−10℃/分、さらに好
ましくは−0.001℃/分〜−1℃/分にするのが好
ましい。またこの方法と前述の定温BTA法を組み合わ
せることも好ましい。これらのBTA処理の前に、Tg
以上Tg+130℃以下、より好ましくはTg+20℃
以上Tg+110℃以下、さらに好ましくはTg+30
℃以上Tg+90℃以下の温度で「BTA前熱処理」を
施しても良い。BTA前熱処理は、ポリエステル支持体
の熱履歴を完全に壊し、BTA処理をかかり易くするた
めに実施する。このためTg以上の温度で行う必要があ
る。一方、Tg+130℃を越えると、一般にベースの
流動性が増大し取扱い上問題が生じる。従って、これら
の温度で熱処理を行うことが好ましい。BTA前熱処理
の時間は、0.1分以上、1500時間以下、より好ま
しくは、0.2分以上100時間以下、さらに好ましく
は、0.3分以上1時間以下である。これ以上の熱処理
を行うと、ベースの着色が発生し好ましくない。これ以
下の時間では十分にBTA処理をかかり易くする効果を
発揮できない。
【0015】このようなBTA処理、あるいはBTA前
熱処理後、BTA処理を行った支持体を示差熱分析計
(DSC)で測定すると、Tg−20℃〜Tg+80℃
の間に極大値をもつ吸熱ピークが現れる。この吸熱ピ−
クの面積(吸熱量)が大きいほど、巻癖はつきにくくな
る。10mgの試料を20℃/分で昇温しながら窒素気
流中でDSC測定した場合、この吸熱量が100mca
l/g以上1000mcal/g以下であるのが好まし
い。これ以下では、十分に巻癖をつけることができず、
一方これ以上の値では、巻癖をつきにくくする効果は飽
和する。より好ましくは、150mcal/g以上50
0mcal/g以下、さらに好ましくは、200mca
l/g以上400mcal/g以下である。
【0016】本発明のように、支持体をロールに巻き付
けて熱処理を施す場合、ロールの単位幅あたりの巻張力
は初期張力が3〜75kg/mが好ましく、より好まし
くは10〜40kg/m、さらに好ましくは12〜30
kg/mである。巻終わりの張力は、3〜75kg/m
が好ましいく、より好ましくは5〜35kg/m、さら
に好ましくは7〜30kg/mである。この範囲以下で
は、緩巻きのため熱処理中にロールが自重でたるみ変形
が発生しやすく、一方、この値以上は、巻締まりによる
シワが発生しやすい。さらに、巻初めの張力を巻終わり
の張力より大きくする方がより好ましい。巻き付けはバ
ック層を塗設するつもりの面を内巻にしたほうが好まし
い。
【0017】さらに、この支持体を巻き付ける巻芯の直
径は50mm以上2000mm以下、より好ましくは1
00mm以上1000mm以下、さらに好ましくは15
0mm以上600mm以下である。直径がこの範囲より
大きいと運搬等の取扱いが行いにくくなり、一方、この
範囲以下では巻き付ける支持体の巻回数が多くなる。巻
回数が多くなると、巻芯近くの支持体が受ける熱収縮応
力が高くなりやすく、平面性の低下を引き起こし易い。
熱処理で用いられるロール巻き芯の材質は特に限定され
ないが、熱による強度低下や変形のないものが好まし
く、例えばステンレス,アルミニウム、ガラスファイバ
ー入り樹脂を挙げることが出来る。また、これらの巻芯
上に、必要に応じて、ゴムや樹脂をライニングしてもよ
い。さらにこのロール巻き芯は、フィルムへの温度伝播
が効率を上げるために中空ないしは、加熱出来るように
電気ヒーター内蔵または高温液体を流液できるような構
造を有していても良い。このような熱処理は、製膜後か
ら感光層塗布までの間、どこで実施してもよいが、感光
層の下塗り前、表面処理後に実施するのが好ましい。
【0018】次に本発明で用いるポリエステル支持体に
ついて述べる。本発明のポリエステル支持体は、力学特
性、耐熱性に優れる芳香族ポリエステルを用いることが
好ましい。ポリエステルは、一般にジオールとジカルボ
ン酸を必須成分として形成されるが、ここで言う芳香族
ポリエステルとは、ジカルボン酸の主成分が芳香族ジカ
ルボン酸からなるものであるが、必要に応じて脂肪族ジ
カルボン酸、脂環族ジカルボン酸と混用してもよい。こ
のようななかで好ましいジカルボン酸として、(2,6
−、1,5−、1,4−、2,7−)ナフタレンジカル
ボン酸(NDCA)、テレフタル酸(TPA)、イソフ
タル酸(IPA)、オルトフタル酸(OPA)、パラフ
ェニレンジカルボン酸(PPDC)およびそのエステル
形成体を挙げることができる。この中で、さらに2,6
−ナフタレンジカルボン酸(2,6−NDCA)および
そのエステル形成体が好ましい。しかし、3−スルフォ
イソフタル酸塩やスルフォナフタレンジカルボン酸塩の
ような親水性モノマーを共重合させると、現像処理中に
吸水に起因する力学強度(特に曲げ弾性)の低下を引き
起こし好ましくない。
【0019】ジオールは、エチレングリコール(E
G)、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)、ネオ
ペンチルグリコール(NPG)、ビスフェノールA(B
PA)、ビフェノール(BP)が好ましく、さらにエチ
レングリコールが好ましい。ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール等のポリアルキレングリコールは、現像処理中に吸
水に起因する力学強度(特に曲げ弾性)の低下を引き起
こし好ましくない。
【0020】ヒドロキシカルボン酸としてパラヒドロキ
シ安息香酸(PHBA)、6−ヒドロキシ−2−ナフタ
レンカルボン酸(HNCA)を用いてもよい。これら
の、ナフタレンジカルボン酸残基、エチレングリコール
残基はいずれも、共重合体の形で存在してもよく、また
ポリマーブレンドの形で存在してもよい。実質的に線状
である範囲において、必要に応じて単官能または3以上
の多官能の水酸基含有化合物(例えばペンタエリストー
ルやグリセリン)、あるいは酸含有化合物(例えばトリ
メリット酸)が共重合されていてもよい。本発明のポリ
エステルには、分子内に水酸基とカルボキシル基(ある
いはそのエステル)を同時に有するヒドロキシカルボン
酸(例えばヒドロキシ安息香酸のような芳香族オキシ
酸、ω−ヒドロキシカプロン酸)を共重合していてもよ
い。また、安息香酸、ナフタレンモノカルボン酸、メト
キシポリアルキレングリコールのような1官能性化合物
によって、末端の水酸基を封鎖したものであってもよ
い。
【0021】これらのポリエステルは、ガラス転移温度
(Tg)が65℃以上200℃以下のものが好ましく、
より好ましくは80℃以上190℃以下、さらに好まし
くは100℃以上180℃以下である。本発明の写真感
光フィルムが一般適に曝される最高温度は夏期の店頭販
売での温度に相当する65℃である。従って支持体のT
gはこの温度を上回っていることが必要である。さらに
希ではあるが、最も過酷な条件が、真夏の屋外に駐車し
た自動車内に放置された場合で、80℃以上の温度に達
する。このため、支持体のTgは90℃以上であること
がより好ましい。一方汎用性を有しかつ透明なTgが2
00℃を越えるポリエステルはまだ開発されていない。
【0022】このようなポリエステルを達成する上で好
ましいのが、ポリエチレンナフタレートを主成分とする
ものである。ナフタレンジカルボン酸を含有するポリエ
ステルは、その剛直な分子構造のために、Tgを高くし
やすい上に、ヤング率等の力学強度も上昇させやすいた
めである。このような「ポリエチレンナフタレートを主
成分とする」ポリエステルとは、全ジカルボン酸残基中
に含まれる2,6−ナフタレンジカルボン酸の含率が5
0mol%以上であることが好ましい。より好ましく
は、70mol%以上、さらに好ましくは、90mol
%以上である。これは、共重合体であってもよく、ポリ
マーブレンドであってもよい。ポリマーブレンドの好ま
しい相手は、相溶性の観点からポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリアリレ−ト(PAr)、ポリカー
ボネイト(PC)、ポリシクロヘキサンジメタノールテ
レフテレート(PCT)等を挙げることができる。最も
好ましいのは、ポリエチレンナフタレートホモポリマ−
であり、特にポリエチレン−2,6−ナフタレートホモ
ポリマーが好ましい。
【0023】これらのホモポリマーおよびコポリマー
は、従来公知のポリエステルの製造方法に従って合成で
きる。例えば酸成分をグリコール成分と直接エステル化
反応してもよく(直重法)、または酸成分としてジアル
キルエステル(例えばジメチルエステル、やジエチルエ
ステルが好ましい)を用いて、グリコール成分とエステ
ル交換反応をし、これを減圧下で加熱して余剰のグリコ
ール成分を除去してもよい(エステル交換法)。あるい
は、酸成分を酸ハライドとしておき、グリコールと反応
させてもよい。なかでも好ましいのはエステル交換法で
ある。これらの重合時、必要に応じて、エステル交換反
応触媒あるいは重合反応触媒を用いたり、耐熱安定化剤
(例えば亜リン酸、リン酸、トリメチルフォスフェ−
ト、トリエチルフォスフェ−ト、テトラエチルアンモニ
ウム)を添加してもよい。これらのポリエステル合成法
については、例えば、高分子実験学第5巻「重縮合と重
付加」(共立出版、1980年)第103頁〜第136
頁、“合成高分子V”(朝倉書店、1971年)第18
7頁〜第286頁の記載や特開平5−163337、同
3−179052、同2−3420、同1−27562
8、特開昭62−290722、同61−241316
等を参考に行うことができる。このようにして重合した
ポリマーは、オルソクロロフェノール溶媒中にて、35
℃で測定した極限粘度が0.40以上,0.9以下のも
のが好ましく、0.45〜0.70のものがさらに好ま
しい。
【0024】本発明に用いるポリエステルの好ましい具
体的化合物例を示すが、本発明がこれに限定されるもの
ではない。 ポリエステル ホモポリマー例 HP−1:ポリエチレンナフタレート(PEN) 〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリコー ル(EG)(100/100)〕(PEN) Tg=119℃ HP−2:ポリエチレンテレフタレート(PET) {テレフタル酸(TPA)/エチレングリコ−ル(EG)(100/ 100)}(PET) Tg=69℃
【0025】 ポリエステル コポリマー例(括弧内の数字はモル比を示す) CP−1:2,6−NDCA/TPA/EG(50/50/100) Tg= 92℃ CP−2:2,6−NDCA/TPA/EG(75/25/100) Tg=102℃ CP−3:2,6−NDCA/TPA/EG/BPA(50/50/75/ 25) Tg=112℃ CP−4:2,6−NDCA/EG/BPA(100/50/50) Tg=155℃ CP−5:2,6−NDCA/EG/BPA(100/25/75) Tg=155℃ CP−6:2,6−NDCA/EG/CHDM/BPA(100/25/25 /50) Tg=150℃ CP−7:2,6−NDCA/NPG/EG(100/70/30) Tg=145℃ CP−8:2,6−NDCA/EG/BP(100/20/80) Tg=130℃ CP−9:PHBA/EG/2,6−NDCA(200/100/100) Tg=150℃
【0026】 ポリエステル ポリマーブレンド例(括弧内の数字は重量比を示す) PB−1:PEN/PET(60/40) Tg= 95℃ PB−2:PEN/PET(80/20) Tg=104℃ PB−3:PAr/PEN(15/85) Tg=138℃ PB−4:PAr/PCT/PEN(10/10/80) Tg=135℃ PB−5:PAr/PC/PEN(10/10/80) Tg=140℃ PB−6:PEN/PET/PAr(50/25/25) Tg=108℃
【0027】これらのポリエステル中に経時安定性付与
の目的で紫外線吸収剤を添加しても良い。紫外線吸収剤
としては、可視領域に吸収を持たないものが望ましく、
かつその添加量はポリマーフィルムの重量に対して通常
0.5重量%ないし20重量%、好ましくは1重量%な
いし10重量%程度である。0.5重量%未満では紫外
線劣化を抑える効果を期待できない。紫外線吸収剤とし
ては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ドデシルオキ
シ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジ
ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系、2(2′−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2′−ヒドロキ
シ3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2(2′−ヒドロキシ−3′−ジ−t−ブチル
−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベン
ゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル、サリチル酸メ
チル等のサリチル酸系紫外線収剤が挙げられる。
【0028】また、芳香族系ポリエステルの屈折率は、
1.6〜1.7と高いのに対し、この上に塗設する感光
層の主成分であるゼラチンの屈折率は1.50〜1.5
5とこの値より小さいので、光がフィルムエッジから入
射した時、ベースと乳剤層の界面で反射していわゆるラ
イトパイピング現象(縁被り)を起こす。この様なライ
トパイピング現象を回避するため、フィルムに不活性無
機粒子等を含有させる方法ならびに染料を添加する方法
等が知られている。染料添加による方法はフィルムヘイ
ズを著しく増加させないので好ましい。フィルム染色に
使用する染料については、色調は感光材料の一般的な性
質上グレー染色が好ましく、ポリエステルフィルムの製
膜温度域での耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶
性に優れたものが好ましい。染料としては、上記の観点
から三菱化成製のDiaresin、日本化薬製のKa
yaset等ポリエステル用として市販されている染料
を混合することにより目的を達成することが可能であ
る。特に耐熱安定性の観点から、特願平5−05080
6に記載の染料が好ましい。
【0029】本発明によるポリエステルフィルムは、用
途に応じて易滑性を付与することも可能であり、不活性
無機化合物の練り込み、あるいは界面活性剤の塗布等が
一般的手法として用いられる。このような不活性無機粒
子としてはSiO2 、TiO2 、BaSO4 、CaCO
3 、タルク、カオリン等が例示される。また、上記のポ
リエステル合成反応系に不活性な粒子を添加する外部粒
子系による易滑性付与以外にポリエステルの重合反応時
に添加する触媒等を析出させる内部粒子系による易滑性
付与方法も採用可能である。外部粒子系としてはポリエ
ステルフィルムと比較的近い屈折率をもつSiO2 、あ
るいは析出する粒子径を比較的小さくすることが可能な
内部粒子系を選択することが望ましい。更には、よりフ
ィルムの透明性を得るために機能付与した層を積層する
方法も好ましい。この手段としては具体的には複数の押
し出し機ならびにフィードブロック、あるいはマルチマ
ニフォールドダイによる共押出し法が例示される。
【0030】次に、本発明に用いられる支持体の表面処
理について示す。本発明のポリエステル誘導体からなる
支持体上に写真層(例えば感光性ハロゲン化銀乳剤層、
中間層、フィルター層、導電性層、など)を強固に接着
させるためには薬品処理、機械的処理、コロナ処理、火
焔処理、紫外線処理、高周波処理、グロー処理、活性プ
ラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、オゾン酸化処
理、などの表面活性化処理をした後、直接写真層を塗布
する手法、あるいは一旦これらの表面処理をした後、下
塗り層を設けこの上に写真乳剤層を塗布する方法が有効
である(例えば米国特許第2,698,241号、同
2,764,520号、同2,864,755号、同
3,462,335号、同3,475,193号、同
3,143,421号、同3,501,301号、同
3,460,944号、同3,674,531号、英国
特許第788,365号、同804,005号、同89
1,469号、特公昭48−43122号、同51−4
46号等)。支持体の表面処理としては、上記の中でも
コロナ処理、紫外線処理、グロー処理、火焔処理が特に
効果があるり、このなかでも特にグロ−処理が有効であ
る。これらについては「発明協会公開技法 公技番号9
4−6023号」に記載の方法に従って実施することが
できる。
【0031】本発明の支持体には、帯電防止層を付与す
ることが好ましい。このような帯電防止剤は特に制限さ
れず、導電性の帯電防止剤でも良いし、帯電列調整作用
を有する化合物でも良い。導電性帯電防止剤としては、
金属酸化物やイオン性化合物などを挙げることができ、
本発明で好ましく用いられる導電性の帯電防止剤は、現
像処理後も帯電防止性が失活しない導電性金属酸化物及
びその誘導体,導電性金属,炭素繊維,π共役系高分子
(ポリアリーレンビニレン等)などであり、この中でも
特に好ましく用いられる導電性材料は結晶性の金属酸化
物粒子である。この導電性金属酸化物粒子の最も好まし
い物は、ZnO、TiO2 、SnO2、Al2 3 、I
2 3 、SiO2 、MgO、BaO、MoO3 、V2
5 の中から選ばれた少なくとも1種の結晶性の金属酸
化物或いはこれらの複合酸化物の微粒子である。この中
で特に好ましい物は、SnO2 を主成分とし酸化アンチ
モン約5〜20%含有させ及び/又はさらに他成分(例
えば酸化珪素、ホウ素、リンなど)を含有させた導電性
材料である。これらの導電性の結晶性酸化物、或いはそ
の複合酸化物の微粒子はその体積抵抗率が107 Ωcm
以下、よりこのましくは106 Ω以下、さらに好ましく
は105 Ωcm以下である。これらの導電性素材および
塗設方法の詳細はは「発明協会公開技法 公技番号94
−6023号」に記載されており、これに従って実施す
ることができる。
【0032】次に表面処理した支持体と感光層の間に設
ける下塗り層について述べる。下塗り層としては、第1
層として支持体によく接着する層(以下、下塗り第1層
と略す)を設け、その上に第2層として下塗り第1層と
写真層をよく接着する層(以下、下塗り第2層と略す)
を塗布するいわゆる重層法と、支持体と写真層をよく接
着する層を一層のみ塗布する単層法とがある。重層法に
おける下塗り第1層では、例えば、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、ブタジエン、酢酸ビニル、スチレン、アクリ
ロニトリル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸、ア
クリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸等の中から選ば
れた単量体を出発原料とする共重合体、エポキシ樹脂、
ゼラチン、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニルなどが用
いられる。下塗り第2層では、主としてゼラチンが用い
られる。
【0033】単層法においては、多くは支持体を膨潤さ
せ、下塗りポリマーと界面混合させる事によって良好な
接着性を得る方法が多く用いられる。この下塗りポリマ
ーとしては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、ガゼイン、寒
天、アルギン酸ソーダ、でんぷん、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸共重合体、無水マレイン酸共重合体
などの水溶性ポリマー、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースエステル、
塩化ビニル含有共重合体、塩化ビニリデン含有共重合
体、アクリル酸エステル含有共重合体、酢酸ビニル含有
共重合体、酢酸ビニル含有共重合体等のラテックスポリ
マー、などが用いられる。これらのうち好ましいのはゼ
ラチンである。ゼラチンとしては、いわゆる石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理ゼラチン、ゼラチン
誘導体及び変性ゼラチン等当業界で一般に用いられてい
るものはいずれも用いることができる。これらのゼラチ
ンのうち、最も好ましく用いられるのは石灰処理ゼラチ
ン、酸処理ゼラチンである。
【0034】上記の下塗りポリマーは、硬化することが
できる。硬膜剤としては例えば、クロム塩(クロム明ば
んなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グルター
ルアルデヒドなど)、エポキシ化合物類、イソシアネー
ト類、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロロ−6−ヒ
ドロキシ−s−トリアジンなど)、エピクロルヒドリン
樹脂、ポリアマイド−エピクロルヒドリン樹脂、シアヌ
ルクロリド系化合物)、ビニルスルホンあるいはスルホ
ニル系化合物、カルバモイルアンモニウム塩系化合物、
アミジニウム塩系化合物、カルボジイミド系化合物、ピ
リジニウム塩系化合物などを挙げることができる。
【0035】本発明の下塗り層には、必要に応じて各種
の添加剤を含有させることができる。例えば界面活性
剤、帯電防止剤、アンチハレーション剤着色用染料、顔
料、塗布助剤、カブレ防止剤等である。また、本発明の
下塗り層には画像の透明性や粒状性を実質的に損なわな
い程度に無機または、有機の微粒子をマット剤として含
有させることができる。無機の微粒子のマット剤として
はシリカ(SiO2 ),二酸化チタン(TiO2 ),炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどを使用することが
できる。有機の微粒子マット剤としては、ポリメチルメ
タクリレート、セルロースアセテートプロピオネート、
ポリスチレン、米国特許第4,142,894号に記載
されている処理液可溶性のもの、米国特許第4,39
6,706号に記載されているポリマーなどを用いるこ
とができる。これらの微粒子マット剤の平均粒径は0.
01〜10μmのものが好ましい。より好ましくは、
0.05〜5μmである。また、その含有量は0.5〜
600mg/m2 が好ましく、更に好ましくは、1〜4
00mg/m2 である。本発明に使用される支持体を膨
潤させる化合物として、レゾルシン、クロルレゾルシ
ン、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾー
ル、フェノール、o−クロルフェノール、p−クロルフ
ェノール、ジクロルフェノール、トリクロルフェノー
ル、モノクロル酢酸、ジクロル酢酸、トリフルオロ酢
酸、抱水クロラール等が用いられる。この中で好ましい
のはレゾルシンとp−クロルフェノールである。これら
の下塗り素材の詳細はは「発明協会公開技法 公技番号
94−6023号」に記載されており、これに従って実
施することができる。
【0036】これらの下塗り液は、一般によく知られた
塗布方法、例えばディップコート法、エアーナイフコー
ト法、カーテンコート法、ローラーコート法、ワイヤー
バーコート法、グラビアコート法、或いは米国特許第
2,681,294号明細書に記載のホッパーを使用す
るエクストルージョンコート法等により塗布することが
できる。また必要に応じて、米国特許第2,761,7
91号、3,508,947号、2,941,898
号、及び3,526,528号明細書、原崎勇次著「コ
ーティング工学」253頁(1973年朝倉書店発行)
等に記載された方法により2層以上の層を同時に塗布す
ることができる。このような下塗り層の塗設は本発明の
熱処理後に実施するのが好ましい。これらの下塗り層
は、接着性を付与するための層であるため、粘着性を有
するものが多く、その結果ブロッキングを発生しやすく
好ましくない。
【0037】また、本発明においては感光性ハロゲン化
銀乳剤層を両面に有する感材、片面だけの感材のどちら
でもよい。片面に乳剤層を有する場合、本支持体の反対
側にバック層を付与することが好ましく用いられる。こ
のバック層には、種々の機能を発現させるために数層の
構成層を有するのが一般である。それらは、例えば密着
層、帯電防止層、耐傷性付与層、滑り層、耐くっつき防
止層、カ−ル防止層などを挙げることができる。さら
に、US3,782,947号やUS4,279,94
5号に記載されているような透明磁気記録層を塗設して
もよい。これらの層の構成順や、その厚さも特に限定さ
れなく、場合により同一機能層を2層以上にしてもよ
い。また、各層の厚さは、好ましくは、0.0001μ
m〜10μmであり、0.001μm〜5μmがより好
ましい。全層の厚さは、0.001〜10μmが好まし
い。バック側の構成層は、それぞれの機能を有する素材
のみからなってもよいが、一般にはバインダ−と共に用
いられる。このバインダ−は、疎水性のポリマ−でもよ
く、また下引き層に用いるような親水性のポリマ−であ
ってもよく、あるいはラテックスのように架橋されてい
てもよい。バック層の機能の一つに帯電防止層がある
が、これは上述した方法により設けることができる。
【0038】また、滑り層を付与する場合、用いられる
滑り剤としては、例えば、特公昭53−292号公報に
開示されているようなポリオルガノシロキサン、米国特
許第4、275、146号明細書に開示されているよう
な高級脂肪酸アミド、特公昭58−33541号公報、
英国特許第927、446号明細書或いは特開昭55−
126238号及び同58−90633号公報に開示さ
れているような高級脂肪酸エステル(炭素数10〜24
の脂肪酸と炭素数10〜24のアルコールのエステ
ル)、そして、米国特許第3、933、516号明細書
に開示されているような高級脂肪酸金属塩、また、特開
昭58−50534に開示されているような、直鎖高級
脂肪酸と直鎖高級アルコールのエステル、世界公開90
108115.8に開示されているような分岐アルキル
基を含む高級脂肪酸−高級アルコールエステル等が知ら
れている。
【0039】このうちポリオルガノシロキサンとして
は、一般的に知られている、ポリジメチルシロキサンポ
リジエチルシロキサン等のポリアルキルシロキサン、ポ
リジフェニルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサ
ン等のポリアリールシロキサンのほかに、特公昭53−
292,特公昭55−49294、特開昭60−140
341等に示されるような、C5 以上のアルキル基を持
つオルガノポリシロキサン、側鎖にポリオキシアルキレ
ン基を有するアルキルポリシロキサン、側鎖にアルコキ
シ、ヒドロキシ、水素、カルボキシル、アミノ、メルカ
プト基を有するようなオルガノポリシロキサン等の変性
ポリシロキサンを用いることもできる。また、シロキサ
ンユニットを有するブロックコポリマーや、特開昭60
−191240に示されるようなシロキサンユニットを
側鎖に持つグラフトコポリマーを用いることもできる。
高級脂肪酸及びその誘導体、高級アルコール及びその誘
導体としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸の金属塩、高級
脂肪酸エステル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸の多価
アルコールエステル等、また、高級脂肪族アルコール、
高級脂肪族アルコールのモノアルキルフォスファイト、
ジアルキルフォスファイト、トリアルキルフォスファイ
ト、モノアルキルフォスフェート、ジアルキルフォスフ
ェート、トリアルキルフォスフェート、高級脂肪族のア
ルキルスルフォン酸、そのアミドこれらの滑り層を構成
する素材の詳細はは「発明協会公開技法 公技番号94
−6023号」に記載されており、これに従って実施す
ることができる。
【0040】これらの滑り剤の使用量は特に限定されな
いが、その含有量は十分な滑り、耐傷性を発現するため
には0.001〜0.1g/m2 が好ましく、より好ま
しくは0.005〜0.05g/m2 である。これらの
滑り剤は疎水性が高いため溶剤にたいして溶解性が悪い
ものが多い。そのためトルエンやキシレン等の非極性の
有機溶剤中に溶解する方法または塗布液中に分散する方
法があるが非極性有機溶剤は取扱い難いため分散する方
法が好ましい。滑り剤を分散する方法としては、一般的
に知られている乳化、分散法を利用する事が出来る。具
体的には、有機溶剤に溶解しておいて水中で乳化する方
法、滑り剤を高温で溶融して水中で乳化する方法、ボー
ルミル、サンドグラインダーによる固体分散法等であ
る。このような乳化分散法については、刈米、小石、日
高編集、「乳化・分散技術応用ハンドブック」(サイエ
ンスフォーラム版)等の成書に記載されている。
【0041】更に、本発明のハロゲン化銀写真感光材料
には、各種の情報を記録するために特開平6−0593
57に記載されているような磁気記録層を有していても
よい。磁気記録層は支持体層のバック面に用いるのが好
ましく、塗布または印刷によって設けることができる。
又、各種の情報を記録するために光学的に記録するスペ
ースを感光材料に与えてもよい。
【0042】こようにして下塗り層、バック層を塗設し
た支持体上にハロゲン化銀感光層を塗設する。ハロゲン
化銀乳剤層としてはカラー用黒白用何れでもよく、「発
明協会公開技法 公技番号94−6023号」に記載さ
れているような感光層を塗設するとよい。
【0043】最後に、本発明で採用した評価・測定法に
ついて説明する。 (1)配向角 製膜後、あるいはスリット後の支持体の中央部、及びフ
ィルム両端から7cmのところを中心に幅方向7cm、長
手方向10cmサンプリングする。これを「自動複屈折
計」(新王子製紙(株)製 KOBURA−21DH
型)を用い、測定波長:590nmで360度にわたっ
て360点測定し、配向角(光学主軸の傾き:Incline
)を求める。中央部の配向角をθc 、一方の端部の配
向角をθe-1、他方の端部の配向角をθe-2とする。θ
c とθe-1の差の絶対値と、θc とθe-2の差の絶対値
の平均値を、「配向角の差」とした。
【0044】(2)ガラス転移温度(Tg) (1) 窒素気流中で10mgのサンプルをアルミニウム製
のパンの中にセット。 (2) 走査型示差熱分析計(DSC)を用いて次の手順
で、窒素気流中で測定。 20℃/分で300℃まで昇温(1st run ) 室温まで急冷し、非晶とする 再び20℃/分で昇温(2nd run ) 2nd run でベースラインから偏奇しはじめる温度と新
たなベースラインに戻る温度の算術平均をTgとした。
【0045】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 (1)支持体の作成 (1-1) PEN支持体の作成(HP−1) PENの固形分に対して、特開平7−168309号公
報記載の染料、化合物I−6と化合物I−24をそれぞ
れ54ppm、平均粒径0.3μmの球状シリカ粒子を
0.1%添加した、ポリエチレン−2,6−ナフタレ−
トを常法に従ってエステル交換法で重合した。この固有
粘度は0.62であった。このペレットを170℃で4
時間乾燥した後、300℃で溶融後T型ダイから押し出
したあと急冷し、未延伸フィルムを作製した。このとき
未延伸フィルムの「端部」およびそれ以外の以外のとこ
ろ(「中部」)に長手方向に厚み分布を有するようにT
型ダイのリップ間隔を調整した。即ち、端部(両端)
は、平均厚みに対しTe%だけ厚みを増やした。「中
部」は、膜厚の厚いところ(厚化部:平均厚みに対しT
c%厚くしたところ)を幅方向に等間隔でn本発生する
ように調整した。(Tc%はこのn本とも同じ値とし
た) 表1では、Te%、Tc%を「厚化率」、この中
央部の(両端を除く)厚化部の本数を「厚化本数」とし
て示している)これを縦方向に3倍、横方向に3.2
倍、おのおの140℃、130℃で逐次二軸延伸した。
この後245℃で30秒、3%緩和しながら熱固定を行
った。このようにして、表1に示した幅の支持体を得
た。なお、この厚み、長さはいずれの水準も90μm 、
3000mであった。製膜幅は、表1に示した「スリッ
ト本数」に「スリット幅」を掛け合わせた値に、0.1
5(m)加えた値である。また、この支持体のTg=1
19℃であった。
【0046】(1-2) 共重合体・ポリマーブレンド支持体
の作成 CP−2:2.6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエ
ステル:テレフタル酸ジメチルエステル:エチレングリ
コール(モル比;75:25:100)を構成要素とす
るポリエステル共重合体を常法に従ってエステル交換法
で重合した。この固有粘度は0.62であった。このポ
リマー中にも上記PEN支持体と同じ染料、球状シリカ
を同量添加した。これを表1に示した厚み分布(厚化本
数、厚化率)となるようT型ダイのリップ間隔を調整し
たT型ダイから、300℃で溶融後押し出したあと急冷
し、未延伸フィルムを作成した。これを上記PEN支持
体と同条件で、縦方向に3倍、横方向に3.2倍、おの
おの140℃、130℃で逐次二軸延伸した。この後2
20℃で30秒、3%緩和しながら熱固定を行った。こ
のようにして、表1に示した幅の支持体を得た。なお、
厚み、長さはいずれの水準も90μm 、3000mであ
った。製膜幅は、表1に示した「スリット本数」に「ス
リット幅」を掛け合わせた値に、0.15(m)加えた
値である。また、Tg=102℃であった。 PB−3:常法に従って重合したテレフタール酸とビス
フェノールAからなるポリアリレート(固有粘度0.5
5)と、上記方法で重合したPENをそれぞれ15:8
5の重量比で加え、さらに上記PEN支持体と同じ染
料、球状シリカを同量添加し、2軸混練押し出し機を用
い300℃でブレンドしたあとペレット化した。これを
表1に示した厚み分布(厚化本数、厚化率)となるよう
T型ダイのリップ間隔を調整したT型ダイから、300
℃で溶融後押し出したあと急冷し、未延伸フィルムを作
成した。これを縦方向に3倍、横方向に3.2倍、おの
おの145℃、150℃で逐次二軸延伸した。この後2
40℃で30秒、3%緩和しながら熱固定を行った。こ
のようにして、表1に示した幅の支持体を得た。なお、
厚み、長さはいずれの水準も90μm 、3000mであ
った。製膜幅は、表1に示した「スリット本数」に「ス
リット幅」を掛け合わせた値に、0.15(m)加えた
値である。また、Tgは138℃であった。
【0047】(1-3) PET支持体の作成(HP−2) 常法に従い、固有粘度0.56のPETポリマーを得
た。このポリマーを上記PENと同じ条件で乾燥後、上
記PEN支持体と同じ染料、球状シリカを同量添加し
た。これを表1に示した厚みとなるようT型ダイのリッ
プ間隔を調整したT型ダイから、290℃で溶融後押し
出したあと急冷し、未延伸フィルムを作成した。これを
縦方向に3.3倍、横方向に3.6倍、おのおの95
℃、100℃で逐次二軸延伸した。この後235℃で3
0秒、3%緩和しながら熱固定を行った。このようにし
て、表1に示した幅の支持体を得た。なお、厚み、長さ
はいずれの水準も90μm、3000mであった。製膜
幅は、表1に示した「スリット本数」に「スリット幅」
を掛け合わせた値に、0.15(m)加えた値である。
また、Tgは69℃であった。
【0048】(2)支持体のスリット 熱固定まで終わった支持体を、各スリット幅が同一とな
るように、表1に示した本数でスリットし、全長ロール
に巻き付けた。スリットは、常法に従って実施し、同時
にスリット後の支持体の両端に、幅10mm、高さ20
μmの厚みだし加工(ローレットづけ)を実施した。ス
リット後のロールは、スリット前の端部の方から順に番
号(「スリット番号」)を付け、表1に示した。このよ
うにスリットした支持体をサンプリングし、「配向角」
を測定し、「配向角の差」を求めた。(スリット前に端
部に近かった方を「B端」、もう一方を「A端」とし
た)これらの結果を表1に示した。また、一部のサンプ
ルはスリットを実施せずに、両端、中央部の配向角を測
定し、表1に示した。
【0049】
【表1】
【0050】全ての水準の支持体に対し、下記の表面処
理、導電層の塗設、BTA処理、下塗りを行った。
【0051】(2)支持体の表面処理 下記条件でグロー表面処理を実施した。断面が直径2c
mの円柱状の長さ120cmの棒状電極を10cm間隔
に4本絶縁板上に固定した。この電極板を真空タンク内
に固定し、この電極面から15cm離れ、電極面に正対
するように、この支持体を2秒間の表面処理が行われる
ように走行させた。フィルムが電極を通過する直前に、
フィルムが直径50cmの温度コントローラー付き加熱
ロールに3/4周接触するように加熱ロールを配置し、
さらに加熱ロールと電極ゾーンの間のフィルム面に熱電
対温度計を接触させることによりフィルム面温度を各フ
ィルムのTg−5℃にコントロールした。真空槽内の圧
力は0.2Torr、雰囲気気体中のH2 O分圧は75
%で行った。放電周波数は30KHz、各水準の処理強
度は表1に示す条件で行った。真空グロー放電電極は特
開平7−3056号公報記載の方法に従った。放電処理
後の支持体が巻き取られる前に表面温度が30℃になる
ように、直径50cmの温度コントローラー付き冷却ロ
ールに接触させ巻き取った。
【0052】(3)バック第1層(導電層)の塗設 塩化第2スズ水和物230重量部と三塩化アンチモン2
3重量部をエタノール3000重量部に溶解し均一溶液
を得た。この溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液を前記
溶液がpH3になるまで滴下し、コロイド状酸化第2スズ
と酸化アンチモンの共沈澱物を得た。得られた共沈澱を
50℃に24時間放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を得
た。赤褐色コロイド状沈澱を遠心分離により分離した。
過剰なイオンを除くため沈澱に水を加え遠心分離によっ
て水洗した。この操作を3回繰り返し過剰イオンを除去
した。過剰イオンを除去したコロイド状沈澱200重量
部を水1500重量部に再分散し、500℃に加熱した
焼成炉に噴霧し、青みがかった平均粒径0.005μm
の酸化第二スズ一酸化アンチモン複合物の微粒子を得
た。この微粒子粉末の抵抗率は25Ω・cmであった。上
記微粉末40重量部と水60重量部の混合液をpH7.0
に調製し、攪はん機で粗分散の後横型サンドミル(ダイ
ノミル、Willy A. Backfen AG製)で滞留時間が30
分になるまで分散して、一次粒子が一部凝集して2次凝
集体として0.05μm になる分散液を調製した。
【0053】下記処方の液を乾燥膜厚が0.3μm にな
るように塗布し、110℃で30秒間乾燥した。 ・上記導電性微粒子分散液(SnO2 /Sb2 2 、0.15μm ) 100重量部 ・ゼラチン(Ca++を100ppm含有した石灰処理ゼラチン) 10重量部 ・水 270重量部 ・メタノール 600重量部 ・レゾルシン 20重量部 ・ノニオン性界面活性剤(特公平3−27099号に記載の ノニオン性界面活性剤 I−13) 0.1重量部
【0054】(4)支持体の熱処理(BTA処理) TAC以外の支持体に対して、表面処理、バック第1層
の塗設終了後、各支持体のガラス転移温度(Tg)より
5℃低く設定した温度のゾーンを通過させ支持体を昇温
した。これをTg−5℃に保持した巻取り室で巻取った
後、Tg−5℃に設定した恒温槽にいれ、48時間熱処
理を行った。なお、巻芯への巻き付けは全てバック層塗
布面を内巻にして実施した。このときの条件を以下に示
す。 ・巻芯 :直径300mm、長さ1500mmの中空の
アルミニウム製巻芯 ・支持体:幅1200mm、長さ2000m ・巻張力:巻芯側15kg/m,巻外側10kg/m BTA処理後、室温まで冷却した支持体のロールを巻ほ
ぐし(張力:15kg/m、搬送速度:5m/分)、巻
芯から100mの支持体の平面性を評価した。評価は目
視で行い、巻ヨジレの発生長を記録し、表1に示した。
【0055】(5)下塗り層(乳剤層側)の塗設 BTA処理の終わった支持体に、下記組成の下塗り液を
ワイヤーバーを用いて10ml/m2 塗布し、115℃
で2分間乾燥後卷き取った。 ・ゼラチン 10.0 重量部 ・水 24.0 重量部 ・メタノール 961.0 重量部 ・サリチル酸 3.0 重量部 ・特開昭51−3619号記載 0.5 重量部 合成例1 ポリアマイド−エピクロルヒドリン樹脂 ・ノニオン性界面活性剤 (特公平3−27099号に記載の ノニオン性界面活性剤 I−13) 0.1 重量部
【0056】(6)バック第2層の塗設 表面処理、下塗り層、バック第1層(導電層)、の塗設
後に、下記処方の液を乾燥膜厚が1.2μm になるよう
に塗布した。乾燥はTg−5℃で行った。 ・ジアセチルセルロース 100重量部 ・トリメチロールプロパン−3−トルエンジイソシアネート 25重量部 ・メチルエチルケトン 1050重量部 ・シクロヘキサノン 1050重量部
【0057】(7)バック第3層(滑り層)の塗設 (7-1) 滑り層第1液の調製 下記の1液を90℃加温容解し、2液に添加後、高圧ホ
モジナイザーで分散し滑り分散原液とした。 1液 ・滑り剤:C 613CH(OH)(CH2 10COOC4061 0.7 g ・滑り剤:n-C1735COOC4081-n 1.1 g ・キシレン 2.5 g (7-2) 滑り層第2液の調製 上記滑り層第1液に下記のバインダー、溶剤を加え塗布
液とした。 ・プロピレングリコールモノメチルエーテル 34.0 g ・ジアセチルセルロース 3.0 g ・アセトン 600.0 g ・シクロヘキサノン 350.0 g (7-3) 滑り層の塗設 上記塗布液を10cc/m2 の塗布量でバック層最上層
にワイヤーバーを用いてコートした。
【0058】(8)感光材料の調整 全ての支持体上に、下記に示すような組成の各層を重層
塗布し、多層カラー感光材料である試料を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2単位で表した塗布量を
示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0059】第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.60 ExM−1 0.12 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 0.030 固体分散染料ExF−3 0.040 HBS−1 0.15 HBS−2 0.02
【0060】第2層(中間層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.065 ExC−2 0.04 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 1.04
【0061】第3層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤A 銀 0.25 沃臭化銀乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−3 0.030 ExC−4 0.10 ExC−5 0.020 ExC−6 0.010 Cpd−2 0.025 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.87
【0062】第4層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.70 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.13 ExC−2 0.060 ExC−3 0.0070 ExC−4 0.090 ExC−5 0.015 ExC−6 0.0070 Cpd−2 0.023 HBS−1 0.10 ゼラチン 0.75
【0063】第5層(高感度赤感乳剤Y層) 沃臭化銀乳剤D 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.10 ExC−3 0.045 ExC−6 0.020 ExC−7 0.010 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.22 HBS−2 0.050 ゼラチン 1.10
【0064】第6層(中間層) Cpd−1 0.090 固体分散染料ExF−4 0.030 HBS−1 0.050 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.10
【0065】第7層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.15 沃臭化銀乳剤F 銀 0.10 沃臭化銀乳剤G 銀 0.10 ExS−4 3.0×10 ExS−5 2.1×10-4 ExS−6 8.0×10-4 ExM−2 0.33 ExM−3 0.086 ExY−1 0.015 HBS−1 0.30 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.73
【0066】第8層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤H 銀 0.80 ExS−4 3.2×10-5 ExS−5 2.2×10-4 ExS−6 8.4×10-4 ExC−8 0.010 ExM−2 0.10 ExM−3 0.025 ExY−1 0.018 ExY−4 0.010 ExY−5 0.040 HBS−1 0.13 HBS−3 4.0×10-3 ゼラチン 0.80
【0067】第9層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤I 銀 1.25 ExS−4 3.7×10-5 ExS−5 8.1×10-5 ExS−6 3.2×10-4 ExC−1 0.010 ExM−1 0.020 ExM−4 0.025 ExM−5 0.040 Cpd−3 0.040 HBS−1 0.25 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.33
【0068】第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.015 Cpd−1 0.16 固体分散染料ExF−5 0.060 固体分散染料ExF−6 0.060 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.60 ゼラチン 0.60
【0069】第11層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤J 銀 0.09 沃臭化銀乳剤K 銀 0.09 ExS−7 8.6×10-4 ExC−8 7.0×10-3 ExY−1 0.050 ExY−2 0.22 ExY−3 0.50 ExY−4 0.020 Cpd−2 0.10 Cpd−3 4.0×10-3 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.20
【0070】第12層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤L 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−2 0.10 ExY−3 0.10 ExY−4 0.010 Cpd−2 0.10 Cpd−3 1.0×10-3 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.70
【0071】第13層(第1保護層) UV−1 0.19 UV−2 0.075 UV−3 0.065 ExF−8 0.045 ExF−9 0.050 HBS−1 5.0×10-2 HBS−4 5.0×10-2 ゼラチン 1.8
【0072】第14層(第2保護層) 沃臭化銀乳剤M 銀 0.10 H−1 0.40 B−1(直径 1.7 μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7 μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.20 ゼラチン 0.70
【0073】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ために W−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F
−1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、
パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有されて
いる。
【0074】(A)乳剤J〜Lは特開平2-191938号の実
施例に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフォン酸を用い
て粒子調製時に還元増感されている。 (B)乳剤A〜Iは特開平3-237450号の実施例に従い、
各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸ナトリウ
ムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が施されて
いる。 (C)平板状粒子の調製には特開平1-158426号の実施例
に従い、低分子量ゼラチンを使用している。 (D)平板状粒子には特開平3-237450号に記載されてい
るような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察されてい
る。 (E)乳剤Lは特開昭60-143331 号に記載されている内
部高ヨードコアーを含有する二重構造粒子である。
【0075】有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水21.7
ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェノキシ
エトキシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリリット
ル並びに5%水溶液のp−オクチルフェノキシポリオキ
シエチレンエーテル(重合度10) 0.5gとを 700ミリリ
ットルのポットミルに入れ、染料ExF−2を 5.0gと
酸化ジルコニウムビーズ(直径1mm) 500ミリリットル
を添加して内容物を2時間分散した。この分散には中央
工機製のBO型振動ボールミルを用いた。分散後、内容
物を取り出し、12.5%ゼラチン水溶液8gに添加し、ビ
ーズを濾過して除き、染料のゼラチン分散物を得た。染
料微粒子の平均粒径は0.44μmであった。
【0076】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ、0.24μm、0.45μm、0.52μmであった。
ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第549,489A号明細
書の実施例1に記載の微小析出(Microprecipitation)
分散方法により分散した。平均粒径は0.06μmであっ
た。
【0077】
【化1】
【0078】
【化2】
【0079】
【化3】
【0080】
【化4】
【0081】
【化5】
【0082】
【化6】
【0083】
【化7】
【0084】
【化8】
【0085】
【化9】
【0086】
【化10】
【0087】
【化11】
【0088】
【化12】
【0089】
【化13】
【0090】
【化14】
【0091】
【化15】
【0092】
【化16】
【0093】(9)結果 本発明を実施し、配向角を0度以上、40度以下にする
ことで、熱処理(BTA)後の巻ヨジレを著しく小さく
することができた。
【0094】
【発明の効果】両端と中央の「配向角」の差が0度以
上、40度以下のポリエステル支持体によって、熱処理
後の平面性に優れた、写真感光材料の製造方法、および
写真感光材料を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 67:00 B29L 7:00 C08L 65:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端と中央の「配向角」の差が0度以上
    40度以下のポリエステル支持体。
  2. 【請求項2】 製膜フィルムを幅方向に2本以上30本
    以下にスリットすることを特徴とする請求項1ポリエス
    テル支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 該スリット後のポリエステルの平均幅が
    0.5m以上5m以下であることを特徴とする請求項2
    に記載のポリエステル支持体の製造方法。
  4. 【請求項4】 該ポリエステルフィルムが両端を平均厚
    みより0.1%以上10%以下厚くした未延伸フィルム
    を2軸以上延伸して製膜したことを特徴とする請求項
    2,3に記載のポリエステル支持体の製造方法。
  5. 【請求項5】 該ポリエステルフィルムが両端以外にも
    2本以上30本以下長手方向に厚くした「厚化部」を形
    成したことを特徴とする未延伸フィルムを2軸以上延伸
    して製膜したことを特徴とする請求項4に記載のポリエ
    ステル支持体の製造方法。
  6. 【請求項6】 該厚化部が、該未延伸フィルムの平均厚
    みより0.1%以上10%以下厚いことを特徴とする、
    請求項5に記載のポリエステル支持体の製造方法。
  7. 【請求項7】 該ポリエステル支持体がポリエチレン−
    2,6−ナフタレ−トを主成分とすることを特徴とす
    る、請求項1に記載の写真用支持体。
  8. 【請求項8】 該ポリエステル支持体がポリエチレン−
    2,6−ナフタレ−トフィルムであることを特徴とす
    る、請求項1,7に記載の写真感光フィルムの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1,7,8に記載のポリエステル
    支持体に、50℃以上、該ポリエステル支持体のガラス
    転移温度(Tg)以下の温度で熱処理した後、感光層を
    塗設することを特徴とする、ポリエステル支持体。
  10. 【請求項10】 請求項1,7〜9に記載のポリエステ
    ル支持体の少なくとも片面に、ハロゲン化銀写真感光層
    を少なくとも1層設けたことを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光フィルム。
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