JPH0929422A - 鋳物加速冷却装置 - Google Patents
鋳物加速冷却装置Info
- Publication number
- JPH0929422A JPH0929422A JP18710595A JP18710595A JPH0929422A JP H0929422 A JPH0929422 A JP H0929422A JP 18710595 A JP18710595 A JP 18710595A JP 18710595 A JP18710595 A JP 18710595A JP H0929422 A JPH0929422 A JP H0929422A
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- JP
- Japan
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- casing
- casting
- cooling
- type
- plate
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- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳物の品質向上を図る。
【解決手段】 縦て方向に複数の長方形穴があけられか
つ一面側に対向して突出し縦て方向に長い結合板2を持
った放熱板1、軸方向にスリットがあけられ同スリット
が結合板の付け根を挟むように取付けられる筒形のケー
シング3、同ケーシング内に積層され板環状で径方向に
平行な切り欠きを持ち半分がn型で他の半分がp型の半
導体製の冷却素子4を有する冷却体と、同冷却体に電力
を供給する電源を設ける。
つ一面側に対向して突出し縦て方向に長い結合板2を持
った放熱板1、軸方向にスリットがあけられ同スリット
が結合板の付け根を挟むように取付けられる筒形のケー
シング3、同ケーシング内に積層され板環状で径方向に
平行な切り欠きを持ち半分がn型で他の半分がp型の半
導体製の冷却素子4を有する冷却体と、同冷却体に電力
を供給する電源を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銅合金鋳物等を製造
する際に、鋳型の冷却速度を加速することにより、高品
質な機械的性質を有するタービン車室等を製造する鋳物
の鋳型に適用される鋳物加速冷却装置に関するものであ
る。
する際に、鋳型の冷却速度を加速することにより、高品
質な機械的性質を有するタービン車室等を製造する鋳物
の鋳型に適用される鋳物加速冷却装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、大型の銅合金鋳物、アルミニウム
合金鋳物、鋳鋼を製造する場合、特に大型の鋳物を製造
する場合、質量効果により冷却速度が遅くなるために、
結晶粒子内から不純物の排出、再分配が起こる。これに
より結晶粒界に低融点の化合物が残留するために、高温
割れや溶接割れの原因となりやすく問題となっていた。
また、有機系粘結材を使用した場合、バインダーからの
発生ガスによる鋳肌の表面欠陥の原因となる。従来、こ
の様な冷却速度を促進するために画期的な方法はなく、
最近では、熱伝導性の優れた金属粒を砂型の替わりに使
用する金属粒鋳型の開発も進められているが、まだ実用
化には至ってはいない。
合金鋳物、鋳鋼を製造する場合、特に大型の鋳物を製造
する場合、質量効果により冷却速度が遅くなるために、
結晶粒子内から不純物の排出、再分配が起こる。これに
より結晶粒界に低融点の化合物が残留するために、高温
割れや溶接割れの原因となりやすく問題となっていた。
また、有機系粘結材を使用した場合、バインダーからの
発生ガスによる鋳肌の表面欠陥の原因となる。従来、こ
の様な冷却速度を促進するために画期的な方法はなく、
最近では、熱伝導性の優れた金属粒を砂型の替わりに使
用する金属粒鋳型の開発も進められているが、まだ実用
化には至ってはいない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、火力プラント部
品、タービン車室などの大型鋳物を製造する場合、質量
効果により凝固速度が遅くなるために、凝固組織中の結
晶粒界に低融点の化合物が濃縮することに起因する高温
割れや溶接割れの原因となることがあった。また、従
来、鋳型材料には砂型を使用しており、粘結材として有
機系バインダーを使用した場合、凝固速度が遅いと、鋳
型から発生したガスが溶湯中から抜け出せず鋳肌にガス
欠陥が生じる問題があった。
品、タービン車室などの大型鋳物を製造する場合、質量
効果により凝固速度が遅くなるために、凝固組織中の結
晶粒界に低融点の化合物が濃縮することに起因する高温
割れや溶接割れの原因となることがあった。また、従
来、鋳型材料には砂型を使用しており、粘結材として有
機系バインダーを使用した場合、凝固速度が遅いと、鋳
型から発生したガスが溶湯中から抜け出せず鋳肌にガス
欠陥が生じる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
するため次の手段を講ずる。
【0005】すなわち、鋳物加速冷却装置として、同縦
て方向に複数の長方形穴があけられかつ一面側に対向し
て突出し縦て方向に長い結合板を持つ放熱板と、軸方向
にスリットがあけられ同スリットが上記結合板の付け根
を挟むように取付けられる筒形のケーシングと、同ケー
シング内に積層され板環状で径方向に平行な切り欠きを
持ち半分がn型で他半分がp型の半導体製の冷却素子と
を有する冷却体と、同冷却体に電力を供給する電源とを
設ける。
て方向に複数の長方形穴があけられかつ一面側に対向し
て突出し縦て方向に長い結合板を持つ放熱板と、軸方向
にスリットがあけられ同スリットが上記結合板の付け根
を挟むように取付けられる筒形のケーシングと、同ケー
シング内に積層され板環状で径方向に平行な切り欠きを
持ち半分がn型で他半分がp型の半導体製の冷却素子と
を有する冷却体と、同冷却体に電力を供給する電源とを
設ける。
【0006】以上において、鋳造時に鋳物砂型の鋳肌面
周辺に冷却体がケーシング側を内側にして挿入される。
そして順次接続され電源につながれ、所定の電流が流さ
れると、冷却素子の電子冷凍作用でケーシングが冷却さ
れ、結合板を経て放電板より放熱される。
周辺に冷却体がケーシング側を内側にして挿入される。
そして順次接続され電源につながれ、所定の電流が流さ
れると、冷却素子の電子冷凍作用でケーシングが冷却さ
れ、結合板を経て放電板より放熱される。
【0007】このようにして、鋳物の凝固の際に放出さ
れる熱量が吸収されることにより、鋳物の凝固速度が促
進される。この作用により鋳物の品質向上、機械的性質
の向上が図れる。
れる熱量が吸収されることにより、鋳物の凝固速度が促
進される。この作用により鋳物の品質向上、機械的性質
の向上が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1〜図
5により説明する。
5により説明する。
【0009】図1および図2にて、放熱板1は一側面側
に対向して突出し、縦て方向に長い結合板2が所定間隔
で配置されている。一対の結合板2の先端部aは拡がり
円弧状になっている。また放熱板1は長方形の穴bが狭
い間隔で縦方向にあけられている。
に対向して突出し、縦て方向に長い結合板2が所定間隔
で配置されている。一対の結合板2の先端部aは拡がり
円弧状になっている。また放熱板1は長方形の穴bが狭
い間隔で縦方向にあけられている。
【0010】ケーシング3は上端開で下端閉の円筒形
で、側面に軸方向にスリットcがあけられている。ケー
シング3はスリットc部が1対の結合板2の付根を挟む
ように、放熱板1の一側面側に接して取付けられる。冷
却素子4は図3に示すように、板環状で、外径はケーシ
ング3の内径よりやや小さく、内径は結合板2の先端部
aの外面にほぼ接する径を持つ。また切り欠きdは径方
向に平行でかつ端が1対の結合板2の外面にほぼ接する
幅を持っている。冷却素子4は半導体製で、半分がn型
で他の半分がp型に形成されている。
で、側面に軸方向にスリットcがあけられている。ケー
シング3はスリットc部が1対の結合板2の付根を挟む
ように、放熱板1の一側面側に接して取付けられる。冷
却素子4は図3に示すように、板環状で、外径はケーシ
ング3の内径よりやや小さく、内径は結合板2の先端部
aの外面にほぼ接する径を持つ。また切り欠きdは径方
向に平行でかつ端が1対の結合板2の外面にほぼ接する
幅を持っている。冷却素子4は半導体製で、半分がn型
で他の半分がp型に形成されている。
【0011】各冷却素子4は、図2に示すようにケーシ
ング3内に、n型部とp型部が対向するように積層され
る。そして切り欠きdの端部sで順次上の素子4に電気
的に接続される(図3)。素子4間、素子とケーシング
間等の他の面はすべて絶縁されている。
ング3内に、n型部とp型部が対向するように積層され
る。そして切り欠きdの端部sで順次上の素子4に電気
的に接続される(図3)。素子4間、素子とケーシング
間等の他の面はすべて絶縁されている。
【0012】また積層された素子4の上端と下端の面の
切り欠きdに近い部分にはリード線6がつながれる。リ
ード線6は放熱板1の中を通って引き出される。
切り欠きdに近い部分にはリード線6がつながれる。リ
ード線6は放熱板1の中を通って引き出される。
【0013】素子4間の電気的接続には、例えば導電A
gペーストを、また各部の絶縁には、例えば鉄けい酸ガ
ラスを使用する。また、1対の結合板2の間等は、例え
ばAl2 O3 セメント5が充填される。
gペーストを、また各部の絶縁には、例えば鉄けい酸ガ
ラスを使用する。また、1対の結合板2の間等は、例え
ばAl2 O3 セメント5が充填される。
【0014】これらが冷却体01,02となる。
【0015】図4および図5に示すように冷却体01,
02が、鋳物砂型11の鋳肌面10近くにケーシング3
を内側にして挿入される。そしてリード線6が順次つな
がれて、電源7につながれる。
02が、鋳物砂型11の鋳肌面10近くにケーシング3
を内側にして挿入される。そしてリード線6が順次つな
がれて、電源7につながれる。
【0016】以上において、電源7から所定の電流が流
されると、素子4の電子冷凍作用でケーシング3が冷却
され、結合板2を経て放電板1より放熱される。
されると、素子4の電子冷凍作用でケーシング3が冷却
され、結合板2を経て放電板1より放熱される。
【0017】このようにして、鋳物の凝固の際に放出さ
れる熱量が吸収されることにより鋳物の凝固速度が促進
される。この作用により鋳物の品質向上、機械的性質の
向上が図れる。
れる熱量が吸収されることにより鋳物の凝固速度が促進
される。この作用により鋳物の品質向上、機械的性質の
向上が図れる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、鋳物の凝固速度を増加
させ、徐冷時に生じる様な成分偏析による高温割れ、溶
接割れを防止し品質の向上、機械的性質の向上が図れ
る。
させ、徐冷時に生じる様な成分偏析による高温割れ、溶
接割れを防止し品質の向上、機械的性質の向上が図れ
る。
【図1】本発明の実施の一形態の冷却体部の平面図であ
る。
る。
【図2】同一形態のケーシング部の断面斜視図である。
【図3】同一形態の冷却素子の斜視図である。
【図4】同一形態の作用説明図である。
【図5】同一形態の作用説明図である。
01,02 冷却体 1 放熱板 2 結合板 3 ケーシング 4 冷却素子 5 充填物 6 リード線 7 電源 10 鋳肌面 11 砂型
Claims (1)
- 【請求項1】 縦て方向に複数の長方形穴があけられか
つ一面側に対向して突出し縦て方向に長い結合板を持っ
た放熱板と、軸方向にスリットがあけられ同スリットが
上記結合板の付け根を挟むように取付けられる筒形のケ
ーシングと、同ケーシング内に積層され板環状で径方向
に平行な切り欠きを持ち半分がn型で他半分がp型の半
導体製の冷却素子とを有する冷却体と、同冷却体に電力
を供給する電源とを備えてなることを特徴とする鋳物加
速冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18710595A JPH0929422A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 鋳物加速冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18710595A JPH0929422A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 鋳物加速冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0929422A true JPH0929422A (ja) | 1997-02-04 |
Family
ID=16200197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18710595A Withdrawn JPH0929422A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 鋳物加速冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0929422A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110340336A (zh) * | 2019-07-03 | 2019-10-18 | 黑龙江兰德超声科技股份有限公司 | 一种用于铸造的耦合搅拌装置快速降温系统 |
CN114273647A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-05 | 天长市兴宇交通装备科技有限公司 | 一种铸造加工用冷却装置 |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP18710595A patent/JPH0929422A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110340336A (zh) * | 2019-07-03 | 2019-10-18 | 黑龙江兰德超声科技股份有限公司 | 一种用于铸造的耦合搅拌装置快速降温系统 |
CN114273647A (zh) * | 2021-12-24 | 2022-04-05 | 天长市兴宇交通装备科技有限公司 | 一种铸造加工用冷却装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |