JP2019141879A - アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率とビッカース硬さを維持しながらアルミニウムの結晶粒を微細化することができる、アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法を提供する。【解決手段】溶湯保持炉内に投入した固体のアルミニウムと固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を得た後、この溶湯を、鋳型10内に配置されたセラミックス基板の一方の面に接触するように注湯した後に冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム回路板を形成して直接接合させる。【選択図】図1

Description

本発明は、アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法に関し、特に、セラミックス基板を設置した鋳型内にアルミニウム溶湯を注湯した後に冷却して溶湯を固化させることによりアルミニウム板がセラミックス基板に接合したアルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法に関する。
電気自動車、電車、工作機械などの大電流を制御するために使用されている従来のパワーモジュールでは、ベース板と呼ばれている金属板または複合材の一方の面に金属−セラミックス絶縁基板が半田付けにより固定され、この金属−セラミックス絶縁基板上に半導体チップが半田付けにより固定されている。また、ベース板の他方の面(裏面)には、ねじ止めなどにより熱伝導グリースを介して金属製の放熱フィンや冷却ジャケットが取り付けられている。
この金属−セラミックス絶縁基板へのベース板や半導体チップの半田付けは加熱により行われるため、半田付けの際に接合部材間の熱膨張係数の差によりベース板の反りが生じ易い。また、半導体チップから発生した熱は、金属−セラミックス絶縁基板と半田とベース板を介して放熱フィンや冷却ジャケットにより空気や冷却水に逃がされるため、半田付けの際にベース板の反りが生じると、放熱フィンや冷却ジャケットをベース板に取り付けたときのクリアランスが大きくなり、放熱性が極端に低下する。さらに、半田自体の熱伝導率が低いため、大電流を流すパワーモジュールでは、より高い放熱性が求められている。
これらの問題を解決するため、ベース板と金属−セラミックス絶縁基板との間を半田付けすることなく、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板をセラミックス基板に直接接合した金属−セラミックス回路基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このような金属−セラミックス接合基板を製造するための鋳型として、内部にセラミックス部材を配置させ、金属溶湯を内部に注湯してセラミックス部材の両面に接触させた後に冷却して固化させることにより、セラミックス部材の両面に金属部材を接合する鋳型において、セラミックス部材を鋳型内の所定の位置に配置させたときに、セラミックス部材の上側および下側に金属部材を形成するための空間が形成されるとともにセラミックス部材の上側および下側の空間を連通させる溶湯流路が形成され、セラミックス部材の上側の空間に金属溶湯を注湯するための注湯口が形成された鋳型が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このような鋳型内にセラミックス基板を配置し、アルミニウム溶湯を鋳型内に注湯してセラミックス基板の表面に接触させた後に冷却して固化させることにより、アルミニウム板がセラミックス基板に接合したアルミニウム−セラミックス接合基板を製造する場合、アルミニウムが鋳型に接合(または付着)するのを防止するために、鋳型の内面に予め(炭素粉末、窒化珪素粉末、窒化ホウ素粉末などの)離型剤が塗布されている。
このようなアルミニウム−セラミックス接合基板にヒートサイクルが加えられると、このヒートサイクルによってアルミニウム−セラミックス接合基板のセラミックスとアルミニウムの熱膨張差に起因して熱応力が発生するが、アルミニウムは柔らかい金属であるため、セラミックス基板に接合したアルミニウム板が塑性変形して応力を緩和する。このときの歪は、変形しやすいアルミニウムの結晶粒界に集まり、アルミニウムの結晶粒界に段差が生じる。この段差は、アルミニウムの結晶粒径が小さい場合には分散されて小さくなるが、結晶粒径が大きいと、結晶粒界が短いために大きな段差になる。
また、鋳型を使用してアルミニウム−セラミックス接合基板を製造すると、セラミックス基板に接合したアルミニウムの結晶粒径が大きくなり、アルミニウムの結晶粒界に大きな段差が生じるため、このような大きい段差の上に薄い半導体チップを実装すると、この実装の際のヒートサイクルにより半導体チップに応力が集中してクラックが生じ易くなる。
このような問題を解決するため、アルミニウム−珪素−ホウ素系合金などのアルミニウム合金の溶湯を使用して結晶粒を微細化する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−76551号公報(段落番号0015) 特開2005−74434号公報(段落番号0008) 特開2008−253996号公報(段落番号0021)
しかし、特許文献3のように、アルミニウム−珪素−ホウ素系合金などのアルミニウム合金の溶湯を使用して結晶粒を微細化すると、セラミックス基板に接合したアルミニウム板の導電率が低下して電気的特性が悪化したり、アルミニウム板のビッカース硬さが高くなって耐熱衝撃性などの信頼性が悪化するおそれがある。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率とビッカース硬さを維持しながらアルミニウムの結晶粒を微細化することができる、アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、溶湯保持炉内に投入した固体のアルミニウムと固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を得た後、この溶湯を、鋳型内に配置されたセラミックス基板の一方の面に接触するように注湯した後に冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を形成して直接接合させれば、セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率とビッカース硬さを維持しながらアルミニウムの結晶粒を微細化することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法は、溶湯保持炉内に投入した固体のアルミニウムと固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を得た後、この溶湯を、鋳型内に配置されたセラミックス基板の一方の面に接触するように注湯した後に冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を形成して直接接合させることを特徴とする。
このアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法において、加熱の温度が700〜740℃であるのが好ましく、加熱を開始して溶湯保持炉の温度が660℃に達してから注湯までの時間が30分以下であるのが好ましい。また、固体のAl−Ti−B合金が、3〜8質量%のTiと0.1〜3質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる合金であるのが好ましい。
また、本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板は、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板が直接接合したアルミニウム−セラミックス接合基板において、アルミニウム板が、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなり、アルミニウム板の表面の平均結晶粒径が3mm以下であることを特徴とする。
このアルミニウム−セラミックス接合基板において、アルミニウム板のビッカース硬さが23HV以下であるのが好ましく、アルミニウム板の導電率が60%IACS以上であるのが好ましい。
本発明によれば、セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率とビッカース硬さを維持しながらアルミニウムの結晶粒を微細化することができる、アルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法を提供することができる。
本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法の実施の形態において使用する鋳型の断面図である。 図1に示す鋳型を使用して製造されるアルミニウム−セラミックス接合基板の平面図である。 図2AのIIB−IIB線断面図である。
本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法の実施の形態では、溶湯保持炉内に投入した固体のアルミニウム(好ましくはAlが99.9質量%以上または99.99質量%以上の純Al)と固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を得た後、この溶湯を、鋳型内に配置されたセラミックス基板の一方の面に接触するように注湯した後に冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を形成して直接接合させる。
固体のAl−Ti−B合金は、アルミニウムの凝固核成分として結晶粒を微細化するために添加しており、固体のアルミニウムとともに加熱して溶融させている。また、固体のAl−Ti−B合金は、TiAl、AlB、TiBなどの化合物を含んでおり、加熱温度が高過ぎたり、加熱して溶融させて長時間保持すると、その化合物がアルミニウム中に溶解して凝固核の生成が抑制されるため、比較的低温(700〜740℃)で加熱して溶融させ、速やかに(加熱を開始して溶湯保持炉の温度(溶湯の温度)がアルミニウムの融点660℃に達してから30分以内、好ましくは20分以内、さらに好ましくは15分以内で)鋳型内に注湯するのが好ましい。このように注湯することにより、TiやBがAl中に固溶するのを抑制して、セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率とビッカース硬さを維持しながらアルミニウムの結晶粒をさらに微細化することができる。
また、TiやBの濃度が高いと、結晶粒径が小さくなるが、その濃度が高過ぎると、セラミックス基板に接合するアルミニウム板の導電率や熱伝導率が低下するため、固体のアルミニウムと固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて得られる溶湯として、0.01〜0.2質量%(好ましくは0.02〜0.15質量%)のTiと0.001〜0.1質量%(好ましくは0.003〜0.05質量%)のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を使用している。そのため、固体のアルミニウムとともに加熱して溶融させる固体のAl−Ti−B合金は、3〜8質量%のTiと0.1〜3質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる合金であるのが好ましい。
また、鋳型の内部に、アルミニウムベース板を形成する空間であるアルミニウムベース板形成部を形成し、アルミニウム溶湯を鋳型内に注湯してセラミックス基板の一方の面に接触させる際にセラミックス基板の他方の面に接触させて、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を形成して直接接合させる際にセラミックス基板の他方の面にアルミニウムベース板を形成して直接接合させてもよい。このアルミニウムベース板は、セラミックス基板と反対側の面(裏面)に多数のピンやフィンが一体に形成されたアルミニウムベース板でもよい。また、アルミニウムベース板の内部にセラミックス基板などからなる強化材を配置してもよい。
なお、(鋳型を冷却することにより)アルミニウム溶湯を冷却して固化させる際の冷却速度は、セラミックス基板への熱衝撃を抑えてセラミックス基板の割れを防止し且つ結晶粒径を粗大化させ難い冷却速度、例えば、10℃/分〜100℃/分の範囲の冷却速度が好ましく、25℃/分〜75℃/分の範囲の冷却速度がさらに好ましい。この鋳型の冷却は、鋳型(の注湯口とは反対側の面)に冷却板を接触させて鋳型を冷却してアルミニウム溶湯を凝固させるのが好ましい。この鋳型の冷却では、注湯口に窒素ガスを吹き込むことによって鋳型内のアルミニウム溶湯を加圧しながら冷却して、冷却板が接触する鋳型の面に対向する鋳型内の部分のアルミニウム溶湯から凝固を開始させ、注湯口側のアルミニウム溶湯に向かって順次凝固させ、注湯口側のアルミニウム溶湯を最後に凝固させるのが好ましい。
また、セラミックス基板は、アルミナなどの酸化物系セラミックス基板でもよいし、窒化アルミニウム、窒化珪素などの非酸化物系セラミックス基板でもよい。さらに、鋳型としては、金属の金型と比べてアルミニウム溶湯と反応し難いカーボン製の鋳型を使用するのが好ましく、特に、溶湯を加圧したときに鋳型と溶湯との間にガスが残留している場合でも、残留するガスが鋳型を通過するのを許容し且つ溶湯が鋳型を通過するのを防止して溶湯が鋳型内の端部まで回り易くなるように、多孔質のカーボン製の鋳型を使用するのが好ましい。
図1は、本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法の実施の形態において使用する鋳型を概略的に示している。図1に示すように、本実施の形態のアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法において使用する鋳型10は、平面形状が略矩形の下側鋳型部材12と、この下側鋳型部材12の蓋体としての平面形状が略矩形の上側鋳型部材14とから構成されている。下側鋳型部材12の上面には、アルミニウムベース板と略同一の形状および大きさの凹部(アルミニウムベース板を形成するためのアルミニウムベース板形成部)12aが形成されている。このアルミニウムベース板形成部12aの底面には、セラミックス基板と略同一の形状および大きさの1つまたは複数(図1では1つを示す)の凹部(セラミックス基板を収容するためのセラミックス基板収容部)12bが形成されている。このセラミックス基板収容部12bの各々の底面には、アルミニウム回路板と略同一の形状および大きさの1つまたは複数(図1では1つを示す)の凹部(アルミニウム回路板を形成するためのアルミニウム回路板形成部)12cが形成されている。上側鋳型部材14の底面(下側鋳型部材12と対向する側の面)には、(図示しない)注湯ノズルから鋳型10内に溶湯を注湯するための注湯口14aが形成されている。なお、下側鋳型部材12には、アルミニウムベース板形成部12aとアルミニウム回路板形成部12cとの間に延びる(図示しない)溶湯流路が形成され、セラミックス基板収容部12b内にセラミックス基板を収容したときにもアルミニウムベース板形成部12aとアルミニウム回路板形成部12cとの間が連通するようになっている。また、(図示しない)注湯ノズルは、(図示しない)外部の溶湯保持炉に連通する狭い流路を有しており、溶湯保持炉から供給されたアルミニウム溶湯を、その狭い流路を通してアルミニウム酸化膜を除去しながら、注湯口14aから鋳型10内に注湯することができるようになっている。
次に、この鋳型10を使用してアルミニウム−セラミックス接合基板を製造する方法について説明する。まず、鋳型10の下側鋳型部材12のセラミックス基板収容部12b内にセラミックス基板を設置した後、下側鋳型部材12に上側鋳型部材14を被せて、鋳型10のアルミニウムベース板形成部12a内にアルミニウム溶湯を注湯して充填するとともに、(図示しない)溶湯流路を介してアルミニウム回路板形成部12cまで溶湯を充填し、その後、冷却して溶湯を凝固させる。このようにして、図2Aおよび図2Bに示すように、アルミニウム回路板22にセラミックス基板20の一方の面が直接接合するとともに、セラミックス基板20の他方の面にアルミニウムベース板24が直接接合したアルミニウム−セラミックス接合基板を製造することができる。
このようにして製造したアルミニウム−セラミックス接合基板のアルミニウム回路板22上に回路パターン形状の回路パターン形成用レジストを印刷し、アルミニウム回路板22の不要部分をエッチング除去した後に、回路パターン形成用レジストを剥離して回路パターンを形成してもよい。また、アルミニウム回路板22上の半導体チップなどの半田付けが必要な部分などにNiめっきなどによりめっきを施してもよい。
上述したアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法の実施の形態により、本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板の実施の形態として、0.01〜0.2質量%(好ましくは0.02〜0.15質量%)のTiと0.001〜0.1質量%(好ましくは0.003〜0.05質量%)のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなり、アルミニウム板の表面の平均結晶粒径が3mm以下(好ましくは2mm以下)であるアルミニウム板がセラミックス基板の一方の面に直接接合したアルミニウム−セラミックス接合基板を製造することができる。このアルミニウム−セラミックス接合基板のアルミニウム板のビッカース硬さは、23HV以下であるのが好ましく、22HV以下であるのがさらに好ましく、21HV以下であるのが最も好ましい。また、このアルミニウム板の導電率は、60%IACS以上であるのが好ましく、61%IACS以上であるのがさらに好ましく、61.5%IACS以上であるのが最も好ましい。
以下、本発明によるアルミニウム−セラミックス接合基板およびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
図1に示す鋳型10と同様の鋳型を用意し、この鋳型内に70mm×70mm×0.6mmの大きさの窒化アルミニウムからなるセラミックス基板を収容した後、この鋳型を炉内に入れ、炉内を725℃に加熱した。
また、溶湯保持炉内に、5質量%のTiと1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−Ti−B合金の1gのチップ(Al−Ti−B合金ショット1g)を投入した後、純度99.9質量%(3N)のアルミニウムからなるアルミニウムショット200gを投入し、725℃に加熱して溶融させて得られた溶湯(0.025質量%のTiと0.005質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−Ti−B合金の溶湯)を、725℃まで加熱してから90秒後(加熱を開始して溶湯保持炉の温度がアルミニウムの融点660℃に達してから12分後)に、上記の鋳型内に16kPaの圧力で流し込んだ。
その後、鋳型(の注湯口とは反対側の面)に冷却板を接触させて鋳型を冷却して溶湯を凝固させた。なお、この鋳型の冷却では、注湯口に窒素ガスを吹き込むことによって鋳型内の溶湯を加圧しながら平均冷却速度50℃/分で冷却して、冷却板が接触する鋳型の面に対向する鋳型内の部分の溶湯から凝固を開始させ、注湯口側の溶湯に向かって順次凝固させ、注湯口側の溶湯が最後に凝固するようにした。
このようにして、セラミックス基板の一方の面(アルミニウム回路板形成部側の面)に65mm×65mm×0.6mmのアルミニウム板(アルミニウム回路板)が直接接触して接合するとともに他方の面(アルミニウムベース板形成部側の面)に80mm×100mm×1.5mmのアルミニウム板(アルミニウムベース板)が直接接触して接合した接合体を製造し、この接合体を鋳型から取り出して、図2Aおよび図2Bに示すようなアルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このようにして得られたアルミニウム−セラミックス接合基板のアルミニウム回路板の表面を研磨し、塩化第二鉄溶液によってエッチング処理を行った後、その表面を目視して、その表面の平均結晶粒径をJIS H0501の切断法に準じた方法により求めた。具体的には、アルミニウム回路板の表面に長さ65mmの3本の直線を互いに平行に10mm間隔で引いて、それらの直線を横切る結晶粒を数えて、平均結晶粒径=(65mm×3)/(結晶粒の個数)から平均結晶粒径を算出した。その結果、平均結晶粒径は、1.86mmであった。
また、アルミニウム回路板の導電率を渦電流式導電率計(日本フェルスター株式会社製のシグマテスト2.069)により測定周波数480kHzで測定したところ、62.9%IACSであった。
また、アルミニウム回路板の表面のビッカース硬さをマイクロビッカース硬度計(株式会社ミツトヨ製のHM−210)により試験荷重1kgfを5秒間加えて測定したところ、20.4HVであった。
[実施例2]
溶湯保持炉内に実施例1と同様のAl−Ti−B合金ショット2gを投入した以外は、実施例1と同様の方法により、得られた溶湯(0.05質量%のTiと0.01質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−Ti−B合金の溶湯)を使用して、アルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このアルミニウム−セラミックス接合基板について、実施例1と同様の方法により、アルミニウム回路板の表面の平均結晶粒径と、アルミニウム回路板の導電率と、アルミニウム回路板の表面のビッカース硬さを求めたところ、平均結晶粒径1.30mm、導電率は62.8%IACS、ビッカース硬さは20.3HVであった。
[実施例3]
溶湯保持炉内に実施例1と同様のAl−Ti−B合金ショット4gを投入した以外は、実施例1と同様の方法により、得られた溶湯(0.1質量%のTiと0.02質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−Ti−B合金の溶湯)を使用して、アルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このアルミニウム−セラミックス接合基板について、実施例1と同様の方法により、アルミニウム回路板の表面の平均結晶粒径と、アルミニウム回路板の導電率と、アルミニウム回路板の表面のビッカース硬さを求めたところ、平均結晶粒径0.68mm、導電率は61.8%IACS、ビッカース硬さは20.0HVであった。
[比較例1]
Al−Ti−B合金ショットを投入しなかった以外は、実施例1と同様の方法により、得られた溶湯(3Nのアルミニウムからなる溶湯)を使用して、アルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このアルミニウム−セラミックス接合基板について、実施例1と同様の方法により、アルミニウム回路板の表面の平均結晶粒径と、アルミニウム回路板の導電率と、アルミニウム回路板の表面のビッカース硬さを求めたところ、平均結晶粒径10.90mm、導電率は62.1%IACS、ビッカース硬さは20.3HVであった。
[比較例2]
溶湯保持炉内に、純度99.9質量%(3N)のアルミニウムからなるアルミニウムショット200gを投入して750℃に加熱して溶融させた後に、実施例1と同様のAl−Ti−B合金ショット4gを添加して得られた溶湯(0.1質量%のTiと0.02質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−Ti−B合金の溶湯)を、750℃に加熱してから45分後(加熱を開始して溶湯保持炉の温度がアルミニウムの融点660℃に達してから60分後)に鋳型内に注湯した以外は、実施例1と同様の方法により、アルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このアルミニウム−セラミックス接合基板について、実施例1と同様の方法により、アルミニウム回路板の表面の平均結晶粒径と、アルミニウム回路板の導電率を求めたところ、平均結晶粒径4.00mmであり、導電率は55.8%IACSであった。
[比較例3]
0.04質量%のBと0.4質量%のSiと0.01質量%のFe含み、残部がAlと不可避不純物からなるAl−B−Si−Fe合金の溶湯を使用した以外は、実施例1と同様の方法により、アルミニウム−セラミックス接合基板を得た。
このアルミニウム−セラミックス接合基板について、実施例1と同様の方法により、アルミニウム回路板の表面の平均結晶粒径と、アルミニウム回路板の導電率と、アルミニウム回路板の表面のビッカース硬さを求めたところ、平均結晶粒径1.30mm、導電率は59.4%IACS、ビッカース硬さは25.2HVであった。
これらの実施例および比較例の結果を表1〜表2に示す。
Figure 2019141879
Figure 2019141879
10 鋳型
12 下側鋳型部材
12a アルミニウムベース板形成部
12b セラミックス基板収容部
12c アルミニウム回路板形成部
14 上側鋳型部材
14a 注湯口
20 セラミックス基板
22 アルミニウム回路板
24 アルミニウムベース板

Claims (7)

  1. 溶湯保持炉内に投入した固体のアルミニウムと固体のAl−Ti−B合金を加熱して溶融させて、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる溶湯を得た後、この溶湯を、鋳型内に配置されたセラミックス基板の一方の面に接触するように注湯した後に冷却して固化させることにより、セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板を形成して直接接合させることを特徴とする、アルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法。
  2. 前記加熱の温度が700〜740℃であることを特徴とする、請求項1に記載のアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法。
  3. 前記加熱を開始して前記溶湯保持炉の温度が660℃に達してから前記注湯までの時間が30分以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載のアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法。
  4. 前記固体のAl−Ti−B合金が、3〜8質量%のTiと0.1〜3質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなる合金であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のアルミニウム−セラミックス接合基板の製造方法。
  5. セラミックス基板の一方の面にアルミニウム板が直接接合したアルミニウム−セラミックス接合基板において、アルミニウム板が、0.01〜0.2質量%のTiと0.001〜0.1質量%のBを含み、残部がAlと不可避不純物からなり、アルミニウム板の表面の平均結晶粒径が3mm以下であることを特徴とする、アルミニウム−セラミックス接合基板。
  6. 前記アルミニウム板のビッカース硬さが23HV以下であることを特徴とする、請求項5に記載のアルミニウム−セラミックス接合基板。
  7. 前記アルミニウム板の導電率が60%IACS以上であることを特徴とする、請求項5または6に記載のアルミニウム−セラミックス接合基板。
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