JP7267030B2 - 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法 - Google Patents

金属-セラミックス接合基板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属-セラミックス接合基板およびその製造方法に関し、特に、金属部材がセラミックス基板に接合した金属-セラミックス接合基板およびその製造方法に関する。
従来、電気自動車、電車、工作機械などの大電流を制御するために使用されるパワーモジュールでは、ベース板と呼ばれる金属板または複合材の一方の面に金属-セラミックス絶縁基板が半田付けにより固定されるとともに、この金属-セラミックス絶縁基板上に半導体チップが半田付けにより固定され、ベース板の他方の面(裏面)に熱伝導グリースを介してねじ止めなどにより金属製の放熱フィンや冷却ジャケットが取り付けられている。
この金属-セラミックス絶縁基板へのベース板や半導体チップの半田付けは加熱により行われるため、半田付けの際に接合部材間の熱膨張係数の差によりベース板の反りが生じ易い。また、半導体チップから発生した熱は、金属-セラミックス絶縁基板と半田とベース板を介して放熱フィンや冷却ジャケットにより空気や冷却水に逃がされるため、半田付けの際にベース板の反りが生じると、放熱フィンや冷却ジャケットをベース板に取り付けたときのクリアランスが大きくなり、放熱性が極端に低下する。
このような問題を解消して、金属-セラミックス絶縁基板の信頼性を高めるため、降伏応力が非常に低いアルミニウムをベース板に使用した金属-セラミックス回路基板、例えば、耐力が320MPa以下であり且つ厚さが1mm以上のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板を溶湯法によってセラミックス基板に直接接合した金属-セラミックス回路基板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、パワーモジュール用の絶縁基板として、セラミックス基板の一方の面に接合された金属回路板上のチップ部品や端子の半田付けが必要な部分などにめっきを施そて半田濡れ性を良好にした金属-セラミックス回路基板が使用されている。
このようなパワーモジュール用の金属-セラミックス回路基板に使用する金属-セラミックス接合部材として、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属部材の全面または一部の面に1.0μmより厚く且つ15.0μm以下の厚さの電気ニッケルめっきが施され、ヒートサイクルが繰り返し加えられても半田クラックの発生やチップの破損を防止することができる、金属-セラミックス接合部材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
近年のパワーモジュール用の金属-セラミックス回路基板板では、基板上に搭載する半導体チップなどの電子部品の高出力化や高密度実装化により発熱量が増大しており、従来よりも厳しい条件のヒートサイクルが繰り返し加えられても半田クラックの発生やチップの破損を防止できるようにすることが望まれている。
しかし、特許文献2の金属-セラミックス接合部材などの従来の金属-セラミックス接合部材をパワーモジュール用の金属-セラミックス回路基板に使用して、厚さ100μm以下の小型で高性能な薄型チップを基板に半田付けした場合、従来よりも厳しい条件のヒートサイクルが繰り返されると、半田クラックが発生したり、チップが破損するおそれがある。
このような問題を解消するため、セラミックス基板の一方の面にアルミニウムからなる金属回路板の一方の面が直接接合し、金属回路板の他方の面に厚さ17μm以上のニッケルめっき皮膜が形成された金属-セラミックス回路基板が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002-76551号公報(段落番号0015-0017) 特開2005-288716号公報(段落番号0008) 特開2018-18992号公報(段落番号0009-0012)
しかし、特許文献3の金属-セラミックス回路基板を製造するためには、アルミニウムからなる金属回路板上にニッケルめっき皮膜を形成する工程が必要になり、厚さ17μm以上のニッケルめっき皮膜を形成するためには、かなり時間がかかり、製造コストが増大する。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、回路パターン用金属板上に厚いニッケルめっき皮膜を形成する場合と比べて安価で且つニッケルめっき皮膜と同等の半田濡れ性を有する金属-セラミックス回路基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、鋳型内に略水平方向に延びるようにニッケル板とセラミックス基板を互いに離間して配置し、このセラミックス基板の表面に接触するようにアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を注湯した後に溶湯を冷却して固化させることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路パターン用金属板をセラミックス基板の一方の面に形成してその回路パターン用金属板の一方の面をセラミックス基板に直接接合させ、その回路パターン用金属板の他方の面にニッケル板を直接接合させるとともに、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板をセラミックス基板の他方の面に形成してセラミックス基板に直接接合させることにより、回路パターン用金属板上に厚いニッケルめっき皮膜を形成する場合と比べて安価で且つニッケルめっき皮膜と同等の半田濡れ性を有する金属-セラミックス回路基板を製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明による金属-セラミックス接合基板の製造方法は、鋳型内に略水平方向に延びるようにニッケル板とセラミックス基板を互いに離間して配置し、このセラミックス基板の表面に接触するようにアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を注湯した後に溶湯を冷却して固化させることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路パターン用金属板をセラミックス基板の一方の面に形成してその回路パターン用金属板の一方の面をセラミックス基板に直接接合させ、その回路パターン用金属板の他方の面にニッケル板を直接接合させるとともに、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板をセラミックス基板の他方の面に形成してセラミックス基板に直接接合させることを特徴とする。
この金属-セラミックス接合基板の製造方法において、鋳型が上側鋳型部材と下側鋳型部材とからなり、この下側鋳型部材にベース板の外形と略同一の形状および大きさのベース板形成用凹部が形成され、このベース板形成部の底面に、セラミックス基板と略等しい形状および大きさのセラミックス基板収容用凹部が形成され、このセラミックス基板収容用凹部の底面に、回路パターン用金属板を形成するための回路パターン形成用凹部が形成され、この回路パターン用金属板形成部の底面に、ニッケル板と略等しい形状および大きさのニッケル板収容用凹部が形成されているのが好ましい。
また、上記の金属-セラミックス接合基板の製造方法において、溶湯を冷却して固化させることにより、ベース板をセラミックス基板の一方の面の周縁部と側面および他方の面の全面に形成してセラミックス基板に直接接合させ、回路パターン用金属板をベース板から離間してセラミックス基板の一方の面に形成して回路パターン用金属板の一方の面をセラミックス基板に直接接合させるのが好ましい。この場合、鋳型が上側鋳型部材と下側鋳型部材とからなり、この下側鋳型部材にベース板の外形と略同一の形状および大きさのベース板形成用凹部が形成され、このベース板形成部の底面に、この底面から略垂直方向に隆起した隆起部が形成され、この隆起部の上面に、回路パターン用金属板を形成するための回路パターン形成用凹部が形成され、この回路パターン用金属板形成部の底面に、ニッケル板と略等しい形状および大きさのニッケル板収容用凹部が形成されているのが好ましい。また、ベース板形成用凹部の底面の周縁部に互いに離間して複数のセラミックス基板支持部が突設され、これらのセラミックス基板支持部にセラミックス基板の底面の周縁部が支持されるのが好ましい。さらに、ベース板を形成してセラミックス基板に直接接合させる際に、ベース板の底面に、互いに離間して突出する多数の柱状突起部をベース板と一体に形成するのが好ましい。
また、上記の金属-セラミックス接合基板の製造方法において、鋳型内への溶湯の注湯開始から10~300秒後に冷却による固化を開始し、冷却による固化の開始から10~300秒間で冷却による固化を終了するのが好ましい。また、セラミックス基板に直接接合した回路パターン用金属板の表面と、この回路パターン用金属板に直接接合したニッケル板の表面を、薬液でエッチングするのが好ましい。
また、本発明による金属-セラミックス接合基板は、セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に一方の面が直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路パターン用金属板と、この回路パターン用金属板の他方の面に直接接合したニッケル板と、セラミックス基板の他方の面に直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板とからなることを特徴とする。
この金属-セラミックス接合基板において、ベース板がセラミックス基板の一方の面の周縁部と側面および他方の面の全面に直接接合し、回路パターン用金属板の一方の面がベース板から離間してセラミックス基板の一方の面に直接接合し、セラミックス基板の他方の面の周縁部の一部が外部に露出しているのが好ましい。この場合、セラミックス基板の側面の一部が外部に露出しているのが好ましい。また、ベース板のセラミックス基板と反対側の面に、互いに離間して突出する複数の柱状突起部が、ベース板と一体に形成されているのが好ましい。また、回路パターン用金属板とニッケル板との接合界面にNi-Al合金層が形成されているのが好ましい。
本発明によれば、回路パターン用金属板上に厚いニッケルめっき皮膜を形成する場合と比べて安価で且つニッケルめっき皮膜と同等の半田濡れ性を有する金属-セラミックス回路基板を製造することができる。
本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態の平面図である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板のIB-IB線断面図である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板を製造するために使用する鋳型の断面図である。 図2Aの鋳型の下側鋳型部材の平面図である。 本発明による金属-セラミックス接合基板の第2の実施の形態の平面図である。 図3Aの金属-セラミックス接合基板の底面図である。 図3Bの金属-セラミックス接合基板のIIIC-IIIC線断面図である。 図3Aの金属-セラミックス接合基板を製造するために使用する鋳型の断面図である。 図4Aの鋳型の上側鋳型部材の底面図である。 図4Aの鋳型の下側鋳型部材の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による金属-セラミックス接合基板およびその製造方法の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1A~図1Bは、本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態を示し、図2A~図2Bは、その金属-セラミックス接合基板を製造するために使用する鋳型を示している。
図1A~図1Bに示すように、本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態は、平面形状が略矩形のセラミックス基板10と、このセラミックス基板10の一方の面に(一方の面が)直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる1以上(図示した実施の形態では2つ)の回路パターン用金属板(回路パターン用アルミニウム板)14と、この回路パターン用金属板14の他方の面に直接接合したニッケル板16と、セラミックス基板10の他方の面(裏面)の全面に直接接合した平面形状が略矩形のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板(アルミニウムベース板)12を備えている。
この金属-セラミックス接合基板の実施の形態は、図2A~図2Bに示すような鋳型20内にセラミックス基板10とニッケル板16を互いに離間して配置し、セラックス基板10の表面(セラミックス基板10の両面のベース板12と回路パターン用金属板14に対応する部分)に接触するように、アルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却することによって製造することができる。
図2Aに示すように、鋳型20は、(多孔質の)カーボンまたは多孔質金属などの(溶湯不透過の)通気性材料からなり、それぞれ平面形状が略矩形の下側鋳型部材22と上側鋳型部材24とから構成されている。
図2Aおよび図2Bに示すように、下側鋳型部材22の上面には、ベース板12を形成するための(ベース板形成用)凹部(ベース板形成部)22aが形成されている。このベース板形成部22aの底面の略中央部には、セラミックス基板10と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図示した第1の実施の形態では1つを示す)の(セラミックス基板収容用)凹部(セラミックス基板収容部)22bが形成されている。このセラミックス基板収容部22bの底面には、回路パターン用金属板を形成するための1以上(図示した第1の実施の形態では2つ)の(回路パターン形成用)凹部(回路パターン用金属板形成部)22cが形成されている。これらの回路パターン用金属板形成部22cの各々の底面の略中央部には、ニッケル板と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図示した第1の実施の形態ではそれぞれ1つ)の(ニッケル板収容用)凹部(ニッケル板収容部)22dが形成されている。
なお、上側鋳型部材24には、(図示しない)注湯ノズルから下側鋳型部材22のベース板形成部22a内に溶湯を注湯するための(図示しない)注湯口が形成されているとともに、下側鋳型部材22には、ベース板形成部22aと回路パターン用金属板形成部22cとの間(と複数の回路パターン用金属板形成部22cが形成されている場合は回路パターン用金属板形成部22c同士の間)に延びる(図示しない)溶湯流路が形成され、セラミックス基板10をセラミックス基板収容部22b内に載置したときにもベース板形成部22aと回路パターン用金属板形成部22cとの間が連通するようになっている。
このような鋳型20を使用して図1A~図1Bに示す実施の形態の金属-セラミックス接合基板を製造するためには、まず、下側鋳型部材22のニッケル板収容部22d内にニッケル板16を入れ、セラミックス基板収容部22b内にセラミックス基板10を配置した後、上側鋳型部材24を下側鋳型部材22に被せる。この状態で鋳型20内にアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却すると、セラミックス基板10の一方の面に回路パターン用金属板14の一方の面が直接接合し、この回路パターン用金属板14の他方の面にニッケル板16が直接接合するとともに、セラミックス基板10の他方の面にベース板12が直接接合した金属-セラミックス接合基板を製造することができる。
[第2の実施の形態]
図3A~図3Cは、本発明による金属-セラミックス接合基板の第2の実施の形態を示し、図4A~図4Cは、その金属-セラミックス接合基板を製造するために使用する鋳型を示している。
図3A~図3Cに示すように、本発明による金属-セラミックス接合基板の実施の形態は、平面形状が略矩形のセラミックス基板110と、このセラミックス基板110の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面および他方の面(裏面)の全面に直接接合した平面形状が略矩形のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板(アルミニウムベース板)112と、セラミックス基板110の一方の面の周縁部に直接接合したベース板112から離間してセラミックス基板110の一方の面に(一方の面が)直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる1以上(図示した実施の形態では2つ)の回路パターン用金属板(回路パターン用アルミニウム板)114と、この回路パターン用金属板114の他方の面に直接接合したニッケル板116とを備えている。なお、ベース板112(の回路パターン側の部分)と回路パターン用金属板114を離間して配置させることにより、ベース板112と回路パターン用金属板114との間の絶縁を確保するようになっている。
また、ベース板112のセラミックス基板110と反対側の面(裏面)には、(放熱フィンとしての)多数の柱状突起部112aが突出するように一体に形成されている。各々の柱状突起部112aは、略円柱形状または略円錐台形状(略円錐の上端を底面と略平行に切断した形状)を有し、ベース板112の裏面に対して略垂直方向に延びている。また、柱状突起部112aは、それぞれ所定の間隔で離間して一列に配置された柱状突起部112aの複数列が互いに平行に且つ隣接する柱状突起部112aの列と互いに半ピッチ(隣接する柱状突起部112aの中心線(柱状突起部112aが延びる軸線)間の距離の半分)ずれるように配置され、隣接する柱状突起部112aの間隔を確保しながらより多くの柱状突起部112aが配置されるようにしているが、隣接する柱状突起部112aの間隔を確保しながら多数の柱状突起部112aを配置することができれば、他の配置でもよい。
この金属-セラミックス接合基板の実施の形態は、図4A~図4Cに示すような鋳型120内にセラミックス基板110を配置し、セラックス基板110の表面(セラミックス基板110の両面のベース板112と回路パターン用金属板114に対応する部分)に接触するように、アルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却することによって製造することができる。
図4Aに示すように、鋳型120は、(多孔質の)カーボンまたは多孔質金属などの(溶湯不透過の)通気性材料からなり、それぞれ平面形状が略矩形の下側鋳型部材122と上側鋳型部材124とから構成されている。
図4Aおよび図4Cに示すように、下側鋳型部材122の上面には、ベース板112の柱状突起部112a以外の部分(セラミックス基板110の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面に直接接合した部分と他方の面(裏面)の全面に直接接合した平板状の部分)を形成するための(ベース板形成用)凹部(ベース板形成部)122aが形成されている。
このベース板形成部122aの底面の略中央部には、この底面から略垂直方向に隆起した平面形状が略矩形の隆起部122bが形成されている。この隆起部122bの上面の略中央部には、回路パターン用金属板を形成するための1以上(図示した実施の形態では2つ)の(回路パターン形成用)凹部(回路パターン用金属板形成部)122cが形成されている。これらの回路パターン用金属板形成部122cの各々の底面の略中央部には、ニッケル板と略等しい形状および大きさの1つまたは複数(図示した実施の形態ではそれぞれ1つ)の(ニッケル板収容用)凹部(ニッケル板収容部)122dが形成されている。
また、ベース板形成部122aの底面には、セラミックス基板110の長手方向両端部を支持する平面形状が略矩形の複数(図示した実施の形態では2対)の基板支持部(長手方向基板支持部)122eと、セラミックス基板110の幅方向両端部を支持する平面形状が略矩形の複数(図示した実施の形態では2対)の基板支持部(幅方向基板支持部)122fが、その底面から略垂直方向に突出して形成されている。これらの基板支持部122eおよび122fは、セラミックス基板110の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面に当接してセラミックス基板110を所定の位置で支持するために、それぞれ略L字型の断面を有するように段差が設けられている。これらの基板支持部122eおよび122f上にセラミックス基板110を配置すると、ベース板形成部122aの底面の略中央部に形成された隆起部122bの上面にセラミックス基板110(の対向する部分)が当接して載置されるようになっている。このようにセラミックス基板110を隆起部122bの上面に載置すると、セラミックス基板110によって回路パターン用金属板形成部122cの開口部が塞がれるとともに、セラミックス基板110の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面および他方の面(裏面)の全面の周囲にベース板形成部122aが確保されるようになっている。
図4Aおよび図4Bに示すように、上側鋳型部材124の底面には、多数の柱状突起部112aを形成するための(柱状突起形成用)凹部(柱状突起形成部)124aが形成されている。
なお、上側鋳型部材124には、(図示しない)注湯ノズルから上側鋳型部材124の柱状突起形成部124aと下側鋳型部材122のベース板形成部122a内に溶湯を注湯するための(図示しない)注湯口が形成されているとともに、下側鋳型部材122には、ベース板形成部122aと回路パターン用金属板形成部122cとの間(と複数の回路パターン用金属板形成部122cが形成されている場合は回路パターン用金属板形成部122c同士の間)に延びる(図示しない)溶湯流路が形成されて、セラミックス基板110を隆起部122bの上面に載置したときにもベース板形成部122aと回路パターン用金属板形成部122cとの間が連通するようになっている。
このような鋳型120を使用して図3A~図3Cに示す第1の実施の形態の金属-セラミックス接合基板を製造するためには、まず、下側鋳型部材122のニッケル板収容部122d内にニッケル板116を入れ、下側鋳型部材122の基板支持部122eおよび122f上にセラミックス基板110を配置した後、上側鋳型部材124を下側鋳型部材122に被せる。この状態で鋳型120内にアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却すると、セラミックス基板110の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面および他方の面(裏面)の全面にベース板112が直接接合し、そのベース板112(の回路パターン側の部分)から離間してセラミックス基板110の一方の面に回路パターン用金属板114の一方の面が直接接合し、この回路パターン用金属板114の他方の面にニッケル板116が直接接合した金属-セラミックス接合基板を製造することができる。なお、ベース板112には、基板支持部122eおよび122fに対応する(図示しない)複数の凹部が形成されてセラミックス基板110の周縁部の一部が露出しているが、これらの凹部は小さいため、金属-セラミックス接合基板の信頼性や熱伝導率に殆ど影響しない。
なお、上記の金属-セラミックス接合基板およびその製造方法の第1および第2の実施の形態において、セラミックス基板として、窒化アルミニウム、アルミナ、窒化珪素などを主成分とするセラミックス基板を使用することができる。窒化アルミニウムを主成分とするセラミックス基板の場合は、厚さ0.3~2.0mmであるのが好ましく、回路パターン用金属板の厚さは0.5~2.0mmであるのが好ましい。また、ベース板の主面の面積がセラミックス基板の主面の面積よりも大きいのが好ましい。
また、上記の金属-セラミックス接合基板の製造方法の第1および第2の実施の形態では、鋳型を窒素雰囲気の炉内に入れ、溶湯口から金属ベース板形成部内に溶湯を5~30kPa(好ましくは10~20kPa)で加圧しながら10~300秒間(好ましくは60~120秒間)で注湯し、溶湯流路を介して回路用金属板形成部まで金属溶湯を充填し、注湯開始から10~300秒後(好ましくは50~200秒後、さらに好ましくは80~120秒)後に、5~30kPa(好ましくは10~20kPa)で加圧しながら冷却して金属溶湯を10~300秒(好ましくは50~200秒、さらに好ましくは80~150秒)間で固化(凝固)させれば、セラミックス基板とベース板と回路パターン用金属板とニッケル板をさらに良好に接合させることができる。
また、上記の金属-セラミックス接合基板の製造方法の第1および第2の実施の形態により製造した金属-セラミックス接合基板を鋳型から取り出した後、機械加工や薬液によるエッチングなどにより、鋳型の溶湯流路に対応する部分(ベース板と回路パターン用金属板との間(と複数の回路パターン用金属板が形成されている場合は回路パターン用金属板同士の間)に延びる部分)を除去する。エッチングにより溶湯流路に対応する部分を除去する場合には、回路パターン用金属板とベース板の表面にエッチングレジストを形成してエッチングしてもよいが、エッチングレジストを形成しないで、薬液により(ニッケル板の表面とともに)エッチングするのが好ましい。このようにエッチングレジストを形成しないでエッチングすれば、工程を短縮することができるとともに、ニッケル板の表面のエッチングにより、ニッケル板の半田濡れ性を向上させることができる。
以下、本発明による金属-セラミックス接合基板およびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
[実施例1]
下側鋳型部材の上面に、ベース板の柱状突起部以外の部分(セラミックス基板の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面に直接接合した部分と他方の面(裏面)の全面に直接接合した平板状の部分)を形成するための(他方の面(裏面)側の大きさが長さ98mm×幅81mm×厚さ1.3mm、一方の面側の大きさが幅2mm×厚さ1.3mm、長手方向の側面とセラミックス基板の長手方向の側面との距離が14mmで幅方向の側面とセラミックス基板の幅方向の側面との距離が5mmの)(ベース板形成用)凹部(ベース板形成部)が形成され、このベース板形成部の底面の略中央部に、この底面から略垂直方向に隆起した平面形状が略矩形の隆起部(長さ71mm×幅70mm×厚さ0.6mmの大きさの略矩形のセラミックス基板(の対向する部分)を支持する長さ67mm×幅66mm×高さ1.3mmの大きさの隆起部)が形成され、この隆起部の上面の略中央部に、長さ65mm×幅30mm×厚さ1.3mmの大きさの回路パターン用金属板を形成するための2つの(回路パターン形成用)凹部(回路パターン用金属板形成部)がパターン間距離2mm離間して形成され、これらの回路パターン用金属板形成部の各々の底面の略中央部に、長さ14.4mm×幅14mm×厚さ0.2mmの大きさのニッケル板と略等しい形状および大きさの3つの(ニッケル板収容用)凹部(ニッケル板収容部)と14.4mm×9mm×0.2mmの大きさのニッケル板と略等しい形状および大きさの3つの(ニッケル板収容用)凹部(ニッケル板収容部)がそれぞれ離間して2列に形成され、ベース板形成部の底面に、セラミックス基板の長手方向両端部を支持する平面形状が略矩形の2対の基板支持部(長手方向基板支持部)と、セラミックス基板の幅方向両端部を支持する平面形状が略矩形の2対の基板支持部(幅方向基板支持部)が、ベース板形成部の底面から略垂直方向に突出して形成され、これらの基板支持部は、セラミックス基板の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部と側面に当接してセラミックス基板を所定の位置で支持するように、それぞれ略L字型の断面を有するように段差(セラミックス基板の一方の面の周縁部に当接する部分の高さが1.3mmでセラミックス基板の側面に当接する部分の高さが1.6mm)が設けられ、上側鋳型部材の底面に、高さ8mm、直径2.4mm、テーパ角度2°の525個の柱状突起部を形成するための(柱状突起形成用)凹部(柱状突起形成部)が形成され、金属ベース板形成部と回路パターン用金属板形成部との間および回路パターン用金属板形成部同士の間に延びる溶湯流路が形成された(図4A~図4Cに示す鋳型120と同様の形状の)カーボン製の鋳型を用意した。
この鋳型の下側鋳型部材のニッケル板収容部にニッケル板を入れ、セラミックス基板収容部内にセラミックス基板を収容し、上側鋳型部材を被せて密閉した後、鋳型を窒素雰囲気の炉内に入れ、溶湯口から金属ベース板形成部内に純度99.9質量%(3N)のアルミニウムの溶湯を16kPaで加圧しながら90秒間で注湯し、溶湯流路を介して回路用金属板形成部まで金属溶湯を充填し、注湯開始から240秒後に、16kPaで加圧しながら冷却して金属溶湯を180秒間で固化(凝固)させることにより、セラミックス基板の一方の面の周縁部と側面および他方の面の全面にベース板が直接接合し、このベース板から離間してセラミックス基板の一方の面に回路パターン用金属板の一方の面が直接接合するとともに、この回路パターン用金属板の他方の面にニッケル板が直接接合した(図3A~図3Cに示す金属-セラミックス接合基板と同様の形状の)一体の金属-セラミックス接合基板を得た後、塩化第二鉄を含む水溶液によりエッチングして、(金属ベース板形成部と回路パターン用金属板形成部との間および回路パターン用金属板形成部同士の間に延びる)溶湯流路を除去するとともに、(アルミニウムからなる)回路パターン用金属板とニッケル板の表面を厚さ0.05mm分だけ溶解してニッケル板の厚さを0.15mmとし、その後、硝酸で酸洗し、水洗し、乾燥させた。
このようにして作製した金属-セラミックス接合基板をその厚さ方向に切断して研磨した断面を観察し、回路パターン用金属板とニッケル板の接合界面を走査電子顕微鏡(SEM)で観察することにより、ニッケル板の接合状態を調べたところ、接合状態は良好であった。
また、走査電子顕微鏡(SEM)・エネルギー分散型X線分析(EDS)装置により回路パターン用金属板の断面組織を調べたところ、過共晶であり、主として、初晶の析出物(NiAl)と、AlとNiAlの共晶組織が観察された。また、回路パターン用金属板とニッケル板との接合界面には、ニッケル板側にNiリッチな厚さ数μmの第1のNi-Al合金層が形成され、回路パターン用金属板側に第1のNi-Al合金層よりAlリッチな第2のNi-Al合金層が形成された組織が観察された。
また、金属-セラミックス接合基板をその厚さ方向に切断した断面のビッカース硬さをマイクロビッカース硬度計(株式会社ミツトヨ製のHM-210)により試験荷重10gfを5秒間加えて測定したところ、ニッケル板のビッカース硬さは、厚さ方向中央部で149.0HV、回路パターン用金属板のビッカース硬さは、ニッケル板から厚さ方向に(初晶の析出物(NiAl)上を避けて)100μmの位置で57.5HV、200μmの位置で61.3HV、400μmの位置で59.6HV、1000μmの位置で75.4HV、セラミックス基板との界面から25μmの位置で67.8HVであり、回路パターン用金属板内の析出物(NiAl)のビッカース硬さは413.6HVであった。
また、作製した金属-セラミックス接合基板のニッケル板の半田濡れ性を評価するために、3質量%のAgと0.5質量%のCuを含み、残部がSnからなるフラックス入り半田ペーストを厚さ0.5mmになるようにニッケル板上に塗布し、半田付け炉により窒素雰囲気において270℃で3分間保持し、放冷した後、ニッケル板の表面が濡れた面積率(半田濡れ率)を測定したところ、半田濡れ率は95%以上であり、ニッケル板の半田濡れ性は良好であった。
[実施例2]
注湯開始から100秒後に、16kPaで加圧しながら冷却して金属溶湯を120秒間で固化(凝固)させた以外は、実施例1と同様の方法により、金属-セラミックス接合基板を作製し、接合状態とを回路パターン用金属板の断面組織を調べるとともに、ビッカース硬さを測定した。その結果、接合状態は良好であり、回路パターン用金属板の断面組織は、亜共晶であり、首都相手、初晶の析出物(Al)と、AlとNiAlの共晶組織が観察された。また、回路パターン用金属板とニッケル板との接合界面には、ニッケル板側にNiリッチな厚さ数μmの第1のNi-Al合金層が形成され、回路パターン用金属板側に第1のNi-Al合金層よりAlリッチな第2のNi-Al合金層が形成された組織が観察された。また、ニッケル板のビッカース硬さは、厚さ方向中央部で124.2HV、回路パターン用金属板のビッカース硬さは、ニッケル板から100μmの位置で53.2HV、400μmの位置で52.1HV,1000μmの位置で41.0HV、セラミックス基板との界面から25μmの位置で37.5HVであった。また、実施例1と同様の方法により、ニッケル板の半田濡れ性を評価したところ、半田濡れ率は95%以上であり、ニッケル板の半田濡れ性は良好であった。
なお、セラミックス基板と銅板の接合強度に優れ且つ耐ヒートサイクル特性に優れた金属-セラミックス接合基板を得るためには、回路パターン用金属板のビッカース硬さは、セラミックス基板との界面から25μmの位置で70HV以下であるのが好ましく、50HV以下であるのがさらに好ましく、45HV以下であるのが最も好ましい。
10、110 セラミックス基板
12、112 ベース板
112a 柱状突起部
14、114 回路パターン用金属板
16、116 ニッケル板
20、120 鋳型
22、122 下側鋳型部材
22a、122a ベース板形成用凹部(ベース板形成部)
22b セラミックス基板収容用凹部(セラミックス基板収容部)
122b 隆起部
22c、122c 回路パターン形成用凹部(回路パターン用金属板形成部)
22d、122d ニッケル板収容用凹部(ニッケル板収容部)
122e 長手方向基板支持部
122f 幅方向基板支持部
24、124 上側鋳型部材
124a 柱状突起形成用凹部(柱状突起形成部)

Claims (13)

  1. 鋳型内に略水平方向に延びるようにニッケル板とセラミックス基板を互いに離間して配置し、このセラミックス基板の表面に接触するようにアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を注湯した後に溶湯を冷却して固化させることにより、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路パターン用金属板をセラミックス基板の一方の面に形成してその回路パターン用金属板の一方の面をセラミックス基板に直接接合させ、その回路パターン用金属板の他方の面にニッケル板を直接接合させるとともに、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板をセラミックス基板の他方の面に形成してセラミックス基板に直接接合させる金属-セラミックス接合基板の製造方法であって、鋳型内への溶湯の注湯開始から10~300秒後に冷却による固化を開始し、冷却による固化の開始から10~300秒間で冷却による固化を終了することを特徴とする、金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  2. 前記鋳型が上側鋳型部材と下側鋳型部材とからなり、この下側鋳型部材に前記ベース板の外形と略同一の形状および大きさのベース板形成用凹部が形成され、このベース板形成用凹部の底面に、前記セラミックス基板と略等しい形状および大きさのセラミックス基板収容用凹部が形成され、このセラミックス基板収容用凹部の底面に、前記回路パターン用金属板を形成するための回路パターン形成用凹部が形成され、この回路パターン形成用凹部の底面に、前記ニッケル板と略等しい形状および大きさのニッケル板収容用凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  3. 前記溶湯を冷却して固化させることにより、前記ベース板を前記セラミックス基板の一方の面の周縁部と側面および他方の面の全面に形成して前記セラミックス基板に直接接合させ、前記回路パターン用金属板を前記ベース板から離間して前記セラミックス基板の一方の面に形成して前記回路パターン用金属板の一方の面を前記セラミックス基板に直接接合させることを特徴とする、請求項1に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  4. 前記鋳型が上側鋳型部材と下側鋳型部材とからなり、この下側鋳型部材に前記ベース板の外形と略同一の形状および大きさのベース板形成用凹部が形成され、このベース板形成用凹部の底面に、この底面から略垂直方向に隆起した隆起部が形成され、この隆起部の上面に、前記回路パターン用金属板を形成するための回路パターン形成用凹部が形成され、この回路パターン形成用凹部の底面に、前記ニッケル板と略等しい形状および大きさのニッケル板収容用凹部が形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  5. 前記ベース板形成用凹部の底面の周縁部に互いに離間して複数のセラミックス基板支持部が突設され、これらのセラミックス基板支持部に前記セラミックス基板の底面の周縁部が支持されることを特徴とする、請求項4に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  6. 前記ベース板を形成して前記セラミックス基板に直接接合させる際に、前記ベース板の底面に、互いに離間して突出する多数の柱状突起部を前記ベース板と一体に形成することを特徴とする、請求項3乃至5のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  7. 前記セラミックス基板に直接接合した回路パターン用金属板の表面と、この回路パターン用金属板に直接接合したニッケル板の表面を、薬液でエッチングすることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  8. セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に一方の面が直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる回路パターン用金属板と、この回路パターン用金属板の他方の面に直接接合したニッケル板と、セラミックス基板の他方の面に直接接合したアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板とからなり、回路パターン用金属板とニッケル板との接合界面にNi-Al合金層が形成されていることを特徴とする、金属-セラミックス接合基板。
  9. 前記ベース板が前記セラミックス基板の一方の面の周縁部と側面および他方の面の全面に直接接合し、前記回路パターン用金属板の一方の面が前記ベース板から離間して前記セラミックス基板の一方の面に直接接合し、前記セラミックス基板の他方の面の周縁部の一部が外部に露出していることを特徴とする、請求項8に記載の金属-セラミックス接合基板。
  10. 前記セラミックス基板の側面の一部が外部に露出していることを特徴とする、請求項9に記載の金属-セラミックス接合基板。
  11. 前記ベース板の前記セラミックス基板と反対側の面に、互いに離間して突出する複数の柱状突起部が、前記ベース板と一体に形成されていることを特徴とする、請求項9または10に記載の金属-セラミックス接合基板。
  12. 前記回路パターン用金属板のビッカース硬さが、前記セラミックス基板との界面から25μmの位置で70HV以下であることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板。
  13. 前記ニッケル板上に、3質量%のAgと0.5質量%のCuを含み、残部がSnからなるフラックス入り半田ペーストを厚さ0.5mmになるように塗布し、半田付け炉により窒素雰囲気において270℃で3分間保持し、放冷した後、ニッケル板の表面が濡れた面積率(半田濡れ率)を測定したときに、半田濡れ率が95%以上であることを特徴とする、請求項9乃至12のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板。
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