JP2022171255A - 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法 - Google Patents

金属-セラミックス接合基板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022171255A
JP2022171255A JP2021077802A JP2021077802A JP2022171255A JP 2022171255 A JP2022171255 A JP 2022171255A JP 2021077802 A JP2021077802 A JP 2021077802A JP 2021077802 A JP2021077802 A JP 2021077802A JP 2022171255 A JP2022171255 A JP 2022171255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
base plate
ceramic
plate
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021077802A
Other languages
English (en)
Inventor
悟 井手口
Satoru Ideguchi
英世 小山内
Hideyo Osanai
友保 宮原
Tomoyasu Miyahara
敬一 高橋
Keiichi Takahashi
和人 荒井
Kazuto Arai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Metaltech Co Ltd
Nakamura Manufacturing Co Ltd
Nakamura Seisakusho KK
Original Assignee
Dowa Metaltech Co Ltd
Nakamura Manufacturing Co Ltd
Nakamura Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Metaltech Co Ltd, Nakamura Manufacturing Co Ltd, Nakamura Seisakusho KK filed Critical Dowa Metaltech Co Ltd
Priority to JP2021077802A priority Critical patent/JP2022171255A/ja
Publication of JP2022171255A publication Critical patent/JP2022171255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

Figure 2022171255000001
【課題】変形が抑制された微細な放熱フィンを備え、他の部品を接続(締結)した場合も金属ベース板の変形の少ない金属-セラミックス接合基板およびその製造方法を提供することを目的とする
【解決手段】本発明の金属-セラミックス接合基板100は、セラミックス基板10の一方の面に金属回路板14の一方の面が接合され、セラミックス基板10の他方の面に金属ベース板12の一方の面が接合され、金属ベース板12の他方の面から突出して所定の間隔で起立成形された複数の板状の放熱フィン24を備え、金属回路板14の厚さに対し金属ベース板12の厚さが1.5倍以上であることを特徴とする。
【選択図】図1A

Description

本発明は、金属-セラミックス接合基板およびその製造方法に関し、特に、放熱フィンを備えた金属ベース板がセラミックス基板に接合した金属-セラミックス接合基板およびその製造方法に関する。
電気自動車、電車、工作機械などの大電流を制御するために使用される従来のパワーモジュールでは、ベース板と呼ばれる金属板または複合材の一方の面に金属-セラミックス絶縁基板(金属-セラミックス接合基板)が半田付けにより固定されるとともに、この金属-セラミックス絶縁基板上に半導体チップが半田付けにより固定され、ベース板の他方の面(裏面)に熱伝導グリースを介してねじ止めなどにより金属製の放熱フィンや冷却ジャケットが取り付けられている。
この金属-セラミックス絶縁基板へのベース板や半導体チップの半田付けは加熱により行われるため、半田付けの際に接合部材間の熱膨張係数の差によりベース板の反りが生じ易い。また、半導体チップから発生した熱は、金属-セラミックス絶縁基板と半田とベース板を介して放熱フィンや冷却ジャケットにより空気や冷却水に逃がされるため、半田付けの際にベース板の反りが生じると、放熱フィンや冷却ジャケットを熱伝導グリースを介してベース板に取り付けたときのクリアランスが大きくなり、放熱性が極端に低下する。また、半田は熱伝導率が低いため接合層として半田層が形成されると放熱性は良好とはいえない。
このような問題を解決するため、放熱フィン等の放熱部材を熱伝導グリースを使用せずにベース板に形成するために、放熱フィンが形成された金属ベース板を金属-セラミックス接合基板に接合した(パワーモジュールなどの)半導体装置の構造が提案されている。
特許文献1には、(セラミックス基板からなる)絶縁層の一方の面に回路層が配設されたパワーモジュール用基板(金属-セラミックス接合基板)と、放熱フィンを有する(アルミニウム合金板からなる)ヒートシンクと、を備えたヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法であって、パワーモジュール用基板の他方の面側の金属層に金属板を(ろう材を介して)接合した後に、前記放熱フィンを前記金属板の表面に機械加工を用いて起立成形することにより、前記放熱フィンを有する前記ヒートシンクを形成することが開示されている。
これにより、ヒートシンク付パワーモジュール用基板において、ヒートシンクを薄肉化した場合であっても、放熱フィンの作製時にヒートシンクに反りやうねり等の変形が発生することを抑制可能なヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法を提供するとしている。
また、さらに放熱性を改善するために、(ベース板を半田付けなどにより金属-セラミックス接合基板のベース板接合用の金属板に接合しないで)セラミックス基板にフィンが形成された金属ベース板が接合している金属-セラミックス基板が提案されている。
特許文献2には、セラミックス部材とフィン付き放熱部材との接合体(金属-セラミックス接合基板)として、薄いアルミニウム板と、厚いアルミニウムとでセラミック基板を、アルミ合金系ロウを介して挟んでロウ付けして、接合体仕掛品とした後、薄いアルミニウム板をエッチングにより所定のパターンの回路用金属層に形成し、その後、厚いアルミニウム板の表面に、切り起こし法によってフィンを形成して、セラミック部材とフィン付き放熱部材との接合体を製造することが開示され、ロウ付け過程では、フィンはないから、それに座屈等の変形を生じさせることなく、薄く、微小ピッチのフィン付きの接合体が得られるとしている。
特開2013-211288号公報 特開2011-230954号公報
しかし、特許文献1の金属-セラミックス接合基板は、ベース板を半田付けにより金属-セラミックス接合基板のベース板接合用の金属板に接合しているので、放熱性が十分でない。
また、特許文献2の金属-セラミックス基板は、薄いアルミニウム板と、厚いアルミニウム板とでセラミック基板を接合して、接合体仕掛品とした後、厚いアルミニウム板(金属ベース板)の表面に、切り起こし法によってフィンを形成する。しかし、セラミックス基板の表裏に異なる厚さのアルミニウム板を接合すると、前記接合体仕掛品に反りが発生し、厚いアルミニウム(金属ベース板)側が凹となる。この反った金属ベース板に切り起こし法によりフィンを形成すると、切り起こし刃の金属ベース板への接触状態(切り起こしの深さ)が安定せず、その結果、形成されるフィンの高さなどが大きくばらつき良好なフィン形状を作製することができない。そのため金属-セラミックス接合基板の放熱性を確保できない恐れがある。特に切り起こし法(起立成形)による放熱フィンの形成において、その形状制御に接合体仕掛品(中間製品)の被加工領域の反りの影響が大きいことがわかってきた。
接合仕掛品の反りを制御するために、金属回路板と金属ベース板の厚さを略同一とすれば、前記中間製品反りは抑制できるが、金属ベース板は剛性の確保のためある程度の厚さが必要であり、薄いと他の部品を接続(水冷ジャケットやチップ等を覆う筐体をボルト締めするなど)すると金属ベース板が変形する不具合が発生する可能性がある。また、起立成形すると被加工部の厚さが小さくなるので、フィン加工の観点からも所定の厚さを確保することが必要である。
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、変形が抑制された微細な放熱フィンを備え、他の部品を接続(締結)した場合も金属ベース板の変形の少ない金属-セラミックス接合基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の金属-セラミックス接合基板は、セラミックス基板の一方の面に金属回路板の一方の面が接合され、前記セラミックス基板の他方の面に金属ベース板の一方の面が接合され、前記金属ベース板の他方の面から突出して所定の間隔で起立成形された複数の板状の放熱フィンを備え、前記金属回路板の厚さに対し前記金属ベース板の厚さが1.5倍以上であることを特徴とする。
前記金属ベース板の厚さが2.0mm以上であることが好ましく、前記金属ベース板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましく、前記金属回路板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差が3.0mm以下であることが好ましく、前記金属ベース板の平均結晶粒径が20mm以下であることが好ましい。
本発明の前記金属-セラミックス接合基板の製造方法として、セラミックス基板の一方の面に回路用金属板の一方の面を接合し、セラミックス基板の他方の面にベース板用金属板の一方の面を接合して、中間製品である金属-セラミックス接合体を作製し、前記ベース板用金属板の他方の面において放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とし、前記放熱フィンの被加工領域に起立成形を施し複数の板状の放熱フィンを形成することを特徴とする。
また、前記セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの0.7~1.3倍の厚さを有する前記ベース板用金属板の一方の面を接合し前記金属-セラミックス接合体を作製することにより、前記放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とすることが好ましく、前記金属-セラミックス接合体の前記回路用金属板の他方の面を切削して所定の厚さの金属回路板を形成することが好ましい。
また、前記セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの1.5倍以上の厚さを有する前記ベース板用金属板の一方の面を接合して、前記中間製品である前記金属-セラミックス接合体を作製し、前記金属-セラミックス接合体に反り矯正加工を施して、前記前記放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とすることが好ましい。
前記ベース板用金属板の材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることが好ましく、前記回路用金属板の材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることが好ましい。また、前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差を3.0mm以下とすることが好ましく、前記ベース板用金属板の平均結晶粒径を20mm以下とすることが好ましい。
本発明は、変形が抑制された微細な放熱フィンを備え、他の部品を接続した場合も金属ベース板の変形の少ない金属-セラミックス接合基板およびその製造方法を提供することができる。
本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態を示す(セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視した)平面図(上面図)である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板のA-A線断面図である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板のB-B線断面図である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板の背面図である。 図1Aの金属-セラミックス接合基板のC-C線断面図である。 図5A~図5Eに示す中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するために使用する鋳型を構成する下側鋳型部材を示す平面図である。 図2Aの下側鋳型部材のA-A線断面図である。 図2Aの下側鋳型部材のB-B線断面図である。 図2Aの下側鋳型部材のC-C線断面図である。 図5A~図5Eに示す中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するために使用する鋳型を構成する上側鋳型部材を示す平面図である。 図3Aの上側鋳型部材のA-A線断面図である。 図3Aの上側鋳型部材のB-B線断面図である。 図2A~図2Dに示す下側鋳型部材に、図3A~図3Cに示す上側鋳型部材をかぶせて図5A~図5Eに示す中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するための鋳型を構成したときの、図5Aに示す金属-セラミックス接合体のA-A線断面に相当する鋳型の断面図である。 図2A~図2Dに示す下側鋳型部材に、図3A~図3Cに示す上側鋳型部材をかぶせて図5A~図5Eに示す中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するための鋳型を構成したときの、図5Aに示す金属-セラミックス接合体のB-B線断面に相当する鋳型の断面図である。 図2A~図2Dに示す下側鋳型部材に、図3A~図3Cに示す上側鋳型部材をかぶせて図5A~図5Eに示す中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するための鋳型を構成したときの、図5Aに示す金属-セラミックス接合体のC-C線断面に相当する鋳型の断面図である。 図1A~図1Eに示す金属-セラミックス接合基板を作製するための中間製品である(起立成形加工前の)金属-セラミックス接合体を示す(セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視した)平面図(上面図)である。 図5Aの金属-セラミックス接合体のA-A線断面図である。 図5Aの金属-セラミックス接合体のB-B線断面図である。 図5Aの金属-セラミックス接合体の背面図である。 図5Aの金属-セラミックス接合体のC-C線断面図である。 本発明による金属-セラミックス接合基板の第2の実施の形態を示す(セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視した)平面図(上面図)である。 図6Aの金属-セラミックス接合基板のA-A線断面図である。 図6Aの金属-セラミックス接合基板の背面図である。 図6Aの金属-セラミックス接合基板のC-C線断面図である。 図6A~図6Dの中間製品である金属-セラミックス接合体を製造するための鋳型を構成したときの、図6Aに示す金属-セラミックス接合体のA-A線断面に相当する鋳型の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による金属-セラミックス接合基板の実施の形態について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<金属-セラミックス接合基板>
[第1の実施の形態]
図1A~図1Eは本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態を示し、図2A~図2D、図3A~図3Cおよび図4A~図4Cはその金属-セラミックス接合基板を製造するための中間製品である図5A~図5Eに示す金属-セラミックス接合体の作製に使用する鋳型部材および鋳型を示している。また、図5A~図5Eは前記金属-セラミックス接合基板を作製するための、放熱フィンの起立成形前の中間製品である金属-セラミックス接合体を示している。
図1A~図1Eに示すように、本発明による金属-セラミックス接合基板の第1の実施の形態は、平面形状が略矩形のセラミックス基板10と、このセラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の面(図示の形態では上面))に1以上(図示した実施の形態では3つ)の金属回路板14が接合され、セラミックス基板10の他方の面(図示の形態では下面)の略全面に平面形状が略矩形の金属ベース板12の一方の面が接合された金属-セラミックス接合基板100であって、(図1Aに示される)セラミックス基板10の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12がセラミックス基板10よりも大きく、金属ベース板12はその他方の面から突出して所定の間隔で起立成形された複数の板状の放熱フィン24を備えている。
本発明による第1の実施の形態の金属-セラミックス接合基板100は、前記金属回路板14の厚さT14に対し前記金属ベース板12の厚さT12が1.5倍以上であり、好ましくは1.7倍以上である。前記金属回路板14の厚さT14に対し前記金属ベース板12の厚さT12の上限は特にないが、厚すぎるとセラミックス基板10が割れる可能性があるので20倍以下であるのが好ましく、15倍以下であるのがより好ましい。
また、前記金属ベース板12の厚さT12は2.0mm以上であるのが好ましく、2.5mm以上であるのがより好ましい。金属ベース板12が厚すぎるとセラミックス基板10が割れる可能性があるので、厚さT12が10mm以下であるのが好ましく、8mm以下であるのがより好ましい。
なお、前記金属ベース板12の厚さT12は、セラミックス基板10の一方の面に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12のセラミックス基板10が接合していない領域の厚さ指し、すなわち金属ベース板12の周縁部22の領域の厚さ(通常は最も厚い他の部材を締結する部分)である。
また、前記金属ベース板12の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましく、前記金属回路板14の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
金属ベース板12および/または金属回路板14の材質がアルミニウム合金の場合、例えばAl-Si(-B)系、Al-Mg系、Al-Fe系、Al-Ni系、Al-Ti(-B)系等のアルミニウム合金であることが好ましい。アルミニウムに添加するSi、Mg、Fe、Ni、Ti、Bから選ばれる少なくとも一つの元素は総量で2質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下である。
また、金属ベース板12のビッカース硬さHVが13~100であるのが好ましく、50以下であるのがより好ましい。ビッカース硬さは前記アルミニウム合金の組成や加工方法により異なる。ビッカース硬さが小さいと、金属-セラミックス接合基板100に熱履歴が負荷されたときに、セラミックス基板に発生する熱応力が小さくなるので好ましい。
また、前記複数の放熱フィン24の高さDの最大値と最小値の差が3mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0.8mm以下であることがさらに好ましく、0.5mm以下であるのが最も好ましい。放熱フィン24の高さDの最大値と最小値の差が小さい、すなわち高さのばらつきが小さいと金属-セラミックス接合基板100の放熱性が安定して確保される。
また、前記放熱フィン24の高さDの平均値が5mm以上であることが好ましく、さらに30mm以下であることが好ましい。
なお、セラミックス基板10の他方の面を基準(高さ0mm)とし、放熱フィン24の先端部までの垂直方向の高さを測定して、放熱フィン24の底部(根元)とセラミックス基板10の他方の面の間の金属ベース板12の高さ(厚さ)を除いたものを、放熱フィン24の高さDとした。
また、前記放熱フィン24の厚さL1が0.1~1.0mmであり、隣接する前記放熱フィン24(の底部)の間隔L2が0.1~1.0mmであることが好ましい。
金属ベース板12の他方の面の平均結晶粒径が20mm以下であるのが好ましく、より好ましくは10mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。
また、図1A~図1C、図1Eに示されるように、セラミックス基板10の一方の面において金属回路板14の接合領域を除く領域は、セラミックス基板10の表面(一方の面)が露出していてもよく(即ちセラミックス基板10の一方の面は金属回路板14の接合領域および該接合領域を除くセラミックス基板10表面が露出した領域からなっていてもよく)、金属ベース板12がセラミックス基板10の周囲の表面に形成された凹部16と、(金属ベース板12の)周縁部22を有していてもよい。
セラミックス基板10は窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ等を主成分とすることが好ましく、厚さが0.3~2.0mm程度のものを用いることができる。熱伝導性、強度などの観点から窒化アルミニウムまたは窒化珪素を主成分とすることが好ましい。
また、複数の板状の放熱フィン24は、金属ベース板12の他方の面を起立成形されたものである。通常、基端部(金属ベース板12の他方の面と一体となった放熱フィン24の根本の部分)から先端に向けて湾曲した板状の形状となっている。ただし、加工方法によりストレート形状の放熱フィン24であってもよい。
また、金属ベース板12の他方の面の、複数の放熱フィン24が形成された領域以外の領域(周縁部)は、他の部材との接続、締結に適した平面形状となっていることが好ましい。
また、本発明の実施の形態としての図1A~図1C、図1Eに示される凹部16は、セラミックス基板10の周囲に露出している金属ベース板12において、金属ベース板12の周縁部22(外周部)とセラミックス基板10の外周(側面)との間に形成され、セラミックス基板10の外周に沿って金属ベース板12の表面に形成されていてもよい。金属ベース板12は、さらにセラミックス基板10の側面に接合されたセラミックス基板側面接合部20を備え、セラミックス基板側面接合部20に隣接して凹部16が形成されていることが好ましい。なお、凹部16は、底部より開口部が大きくなるように形成されていることが好ましい。
また、金属ベース板12の周縁部22の高さは、セラミックス基板10の他方の面(金属ベース板12が接合されている面)の高さ以上であり、さらにはセラミックス基板10の一方の面(金属回路板14が接合されている面)の高さ以上が好ましく、金属回路板14の表面の高さ以下であってもよい。図1に示す金属-セラミックス接合基板100においては、金属ベース板12の周縁部22(の表面の)高さが金属回路板14の高さと同じである。また、金属ベース板12の周縁部22の高さは略同一としてもよい。
セラミックス基板10の他方の面に接合している(周縁部でない)領域の金属ベース板12の厚さ(フィンの高さを除く)は、金属回路板14の厚さ以下としてもよい。例えば0.3~1.5mmであることが好ましい。
金属ベース板12の周縁部22には、貫通孔18が形成されていることが好ましい。半導体装置を製造する際に、金属ベース板12の貫通孔18を他の部材とネジやボルトで締結するための締結用の孔として使用できる。例えば、水冷ジャケット(図示しない)や、回路パターン用の金属回路板14やそれに搭載された半導体など囲む筺体(図示しない)を、貫通孔18を介してネジやボルト等で取り付けることができる。すなわち、金属ベース板12の周縁部22は、他の部材との締結部として使用することができる。
本発明の第1の実施の形態の金属-セラミックス接合基板100の金属ベース板12は、周縁部の厚さT12が大きく(前述の通り例えば2.0mm以上であり)他の部材との接続・締結に対して十分な剛性を有している。
金属ベース板12はセラミックス基板10に直接接合またはろう材を介して接合しているのが好ましく、回路パターン用の金属回路板14はセラミックス基板10に直接接合またはろう材を介して接合しているのが好ましい。
また、金属ベース板12の内部にセラミックスや金属からなる板状の強化部材が、セラミックス基板10と金属ベース板12の接合面に平行な(仮想)平面に配置(接合)されていてもよい。
[第2の実施の形態]
本発明の金属-セラミックス接合基板の第2の実施の形態としては、図6A~図6Dに示すように、平面形状が略矩形のセラミックス基板10と、このセラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の面(図示の形態では上面))に1以上(図示した実施の形態では3つ)の金属回路板14が接合され、セラミックス基板10の他方の面(図示の形態では下面)の略全面に平面形状が略矩形の金属ベース板12の一方の面が接合された金属-セラミックス接合基板400であって、(図6Aに示される)セラミックス基板10の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12がセラミックス基板10よりも大きく、金属ベース板12はその他方の面から突出して所定の間隔で起立成形された複数の板状の放熱フィン24を備えている。
本発明の第1の実施の形態と同様に、第2の実施の形態の金属-セラミックス接合基板400は、前記金属回路板14の厚さT14に対し前記金属ベース板12の厚さT12が1.5倍以上であり、好ましくは1.7倍以上である。前記金属回路板14の厚さT14に対し前記金属ベース板12の厚さT12の上限は特にないが、厚すぎるとセラミックス基板10が割れる可能性があるので20倍以下であるのが好ましく、15倍以下であるのがより好ましい。
また、前記金属ベース板12の厚さT12は2.0mm以上であるのが好ましく、2.5mm以上であるのがより好ましい。金属ベース板12が厚すぎるとセラミックス基板10が割れる可能性があるので、厚さT12が10mm以下であるのが好ましく、8mm以下であるのがより好ましい。
なお、前記金属ベース板12の厚さT12は、セラミックス基板10の一方の面に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12のセラミックス基板10が接合していない領域の厚さ指し、すなわち金属ベース板12の周縁部22の領域の厚さ(通常は最も厚い他の部材を締結する部分)である。
また、前記金属ベース板12の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましく、前記金属回路板14の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
金属ベース板12および/または金属回路板14の材質がアルミニウム合金の場合、例えばAl-Si(-B)系、Al-Mg系、Al-Fe系、Al-Ni系、Al-Ti(-B)系等のアルミニウム合金であることが好ましい。アルミニウムに添加するSi、Mg、Fe、Ni、Ti、Bから選ばれる少なくとも一つの元素は総量で2質量%以下であることが好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下である。
また、金属ベース板12のビッカース硬さHVが13~100であるのが好ましく、50以下であるのがより好ましい。ビッカース硬さは前記アルミニウム合金の組成や加工方法により異なる。ビッカース硬さが小さいと、金属-セラミックス接合基板100に熱履歴が負荷されたときに、セラミックス基板に発生する熱応力が小さくなるので好ましい。
また、前記複数の放熱フィン24の高さDの最大値と最小値の差が3mm以下であることが好ましく、1mm以下であることがより好ましく、0.8mm以下であることがさらに好ましく、0.5mm以下であるのが最も好ましい。放熱フィン24の高さDの最大値と最小値の差が小さい、すなわち高さのばらつきが小さいと金属-セラミックス接合基板の放熱性が安定して確保される。
また、前記放熱フィン24の高さDの平均値が5mm以上であることが好ましく、さらに30mm以下であることが好ましい。
なお、セラミックス基板10の他方の面を基準(高さ0mm)とし、放熱フィン24の先端部までの垂直方向の高さを測定して、放熱フィン24の底部(根元)とセラミックス基板10の他方の面の間の金属ベース板12の高さ(厚さ)を除いたものを、放熱フィン24の高さDとした。
また、前記放熱フィン24の厚さL1が0.1~1.0mmであり、隣接する前記放熱フィン24(の底部)の間隔L2が0.1~1.0mmであることが好ましい。
金属ベース板12の平均結晶粒径が20mm以下であるのが好ましく、より好ましくは10mm以下、さらに好ましくは3mm以下である。
また、図6A、図6B、図6Dに示されるように、セラミックス基板10の一方の面において金属回路板14の接合領域を除く領域は、セラミックス基板10の表面(一方の面)が露出していてもよい(即ちセラミックス基板10の一方の面は金属回路板14の接合領域および該接合領域を除くセラミックス基板10表面が露出した領域からなっていてもよい)。金属ベース板12は(図6Aの平面図に示されるようにセラミックス基板10が接合されていない)周縁部22を有していることが好ましい。
セラミックス基板10は窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ等を主成分とすることが好ましく、厚さが0.3~2.0mm程度のものを用いることができる。熱伝導性、強度などの観点から窒化アルミニウムまたは窒化珪素を主成分とすることが好ましい。
また、複数の板状の放熱フィン24は、金属ベース板12の他方の面を起立成形されたものである。通常、基端部(金属ベース板12の他方の面と一体となった放熱フィン24の根本の部分)から先端に向けて湾曲した板状の形状となっている。ただし、加工方法によりストレート形状の放熱フィン24であってもよい。
また、金属ベース板12の他方の面の、複数の放熱フィン24が形成された領域以外の領域(周縁部)は、他の部材との接続、締結に適した平面形状となっていることが好ましい。
また、金属ベース板12の周縁部22の高さは限定されないが、セラミックス基板10の他方の面(金属ベース板12が接合されている面)の高さ以上、さらにはセラミックス基板10の一方の面(金属回路板14が接合されている面)の高さ以上であってもよく、金属回路板14の表面の高さ以下であってもよい。図6に示す金属-セラミックス接合基板400においては、金属ベース板12の周縁部22(の表面の)高さはセラミックス基板10の他方の面の高さと略同一である。
セラミックス基板10の他方の面に接合している(周縁部でない)領域の金属ベース板12の厚さ(フィンの高さを除く)は、金属回路板14の厚さ以下としてもよい。例えば0.3~1.5mmであることが好ましい。
金属ベース板12の周縁部22には、貫通孔18が形成されていることが好ましい。半導体装置を製造する際に、金属ベース板12の貫通孔18を他の部材とネジやボルトで締結するための締結用の孔として使用できる。例えば、水冷ジャケット(図示しない)や、回路パターン用の金属回路板14やそれに搭載された半導体など囲む筺体(図示しない)を、貫通孔18を介してネジやボルト等で取り付けることができる。すなわち、金属ベース板12の周縁部22は、他の部材との締結部として使用することができる。
本発明の第2の実施の形態の金属-セラミックス接合基板400の金属ベース板12は、周縁部の厚さT12が大きく(前述の通り例えば2.0mm以上であり)他の部材との接続・締結に対して十分な剛性を有している。
金属ベース板12はセラミックス基板10に直接接合またはろう材を介して接合しているのが好ましく、回路パターン用の金属回路板14はセラミックス基板10に直接接合またはろう材を介して接合しているのが好ましい。
また、金属ベース板12の内部にセラミックスや金属からなる板状の強化部材が、セラミックス基板10と金属ベース板12の接合面に平行な(仮想)平面に配置(接合)されていてもよい。
<金属-セラミックス接合基板の製造方法>
本発明の金属-セラミックス接合基板の製造方法の実施の形態は、セラミックス基板の一方の面に回路用金属板の一方の面を接合し、セラミックス基板の他方の面にベース板用金属板の一方の面を接合して、中間製品である金属-セラミックス接合体を作製し、前記ベース板用金属板の他方の面の他方の面において放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とし、前記放熱フィンの被加工領域に起立成形を施し複数の板状の放熱フィンを備えた金属ベース板を形成することを特徴とする、前述の実施の形態の金属-セラミックス接合基板の製造方法である。
また、前述の第1の実施の形態の金属-セラミックス基板の製造方法として、前記セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの0.7~1.3倍の厚さを有する前記ベース板用金属板の一方の面を接合し前記金属-セラミックス接合体を作製することにより、前記放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とすることが好ましく、前記金属-セラミックス接合体を作製した後、前記金属-セラミックス接合体の前記回路用金属板の他方の面を切削して所定の厚さの金属回路板を形成することが好ましい。
また、放熱フィンの被加工領域にさらに切削加工を施してその表面を平滑化し、平坦度を小さくしてもよい。
また、前記ベース板用金属板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましく、前記回路用金属板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
回路用金属板は加工されて金属回路板となり半導体素子などのチップ部品が搭載されるため、電気伝導性、熱伝導性に優れた金属が好ましく、アルミニウムの場合は99.7質量%以上、さらに好ましくは99.9質量%以上のアルミニウムを含むアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。また、ベース板用金属板と同一の金属としてもよい。
ベース用金属板は加工されて金属ベース板となり、例えばAl-Si(-B)系、Al-Mg系、Al-Fe系、Al-Ni系、Al-Ti(-B)系等のアルミニウム合金であることが好ましい。アルミニウムにSi、Mg、Fe、Ni、Ti、Bから選ばれる少なくとも一つの元素を総量で2質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらには0.5質量%以下とすることが好ましい。
また、前記ベース板用金属板の平均結晶粒径を20mm以下とすることが好ましく、10mm以下とすることがより好ましく、3mm以下とすることがさらに好ましい。下限は特にないが0.05mm以上とすることが好ましい。平均結晶粒径は上記アルミニウム合金の組成や熱処理などの製造条件などにより調整することができる。
また、ベース板用金属板312の他方の面の放熱フィンの前記被加工領域に(例えば特開2009-54731号に記載の公知の方法で)起立成形を施す。
すなわち、起立成形とは、ベース板用金属板312の他方の面の前記被加工領域(の表面)と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具(図示しない)とを、所定の角度を有した状態で相対移動させて、前記掘り起こし工具の刃部により上記ベース板用金属板312の他方の面から一方の面方向に掘り下げることにより、基端部(ベース板用金属板312の他方の面と一体となった放熱フィン24の根本の部分)から先端に向けて板状の放熱フィン24を一体に起立形成することである。また、前記放熱フィン24の起立成形によって形成された被加工面よりも形成ピッチ分の上流側(被加工面から所定の間隔をあけた手前側)から、前記ベース板用金属板312と前記掘り起こし工具とを相対移動させ、前記掘り起こし工具により前記ベース板用金属板312を掘り起こすことにより、基端部から先端に向けて次の板状の前記放熱フィン24を一体に起立形成して、隣接する放熱フィン24の間隔を形成するとともに、前記放熱部の隣接する前記放熱フィン24の間に形成される底面の板厚を前記ベース板用金属板312の(被加工領域の)板厚よりも小さく形成し、以後前記放熱フィン24を一体に起立形成する掘り起こし工程を順次繰り返して前記ベース板用金属板312の他方の面に複数の前記放熱フィン24を連続形成して放熱部が形成される。
また、ベース板用金属板312の他方の面の、複数の放熱フィン24が形成された領域以外の領域(周縁部)は、(不要な一部の放熱フィン部も含めて)切削して他の部材との接続に適した平面とすることが好ましい。
なお、後述するようにベース板用金属板312の他方の面に設けられた放熱フィンの被加工領域である(ベース板用金属板312の一部である)フィン加工用凸部25を予め形成しておき、前記起立成形を行うことが好ましい。
また、放熱フィン24は、前記起立成形により基端部から先端に向けて湾曲した板状の形状、さらには(例えば特開2018-117107号に記載の公知の方法で)起立成形時に掘り起こし工具の前進側(移動する側)に設けた押圧部材に当接させて図1に示す真っすぐ(ストレート)な形状にすることも可能である。
以上のようにベース板用金属板312を加工して金属ベース板12を作製する。
また、前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差を3mm以下とすることが好ましく、1mm以下とすることがより好ましく、0.8mm以下とすることがさらに好ましく、0.5mm以下とすることが最も好ましい。
本発明の金属-セラミックス基板の製造方法においては、金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の放熱フィンの前記被加工領域の平坦度が1.0mm以下であるので、放熱フィンの高さのばらつきを抑制することができる。平坦度を0.6mm以下とすることが好ましく、0.3mm以下とすることがより好ましく、0.1mm以下とすることがさらに好ましく、0.05mm以下とすることが最も好ましい。
また、前記放熱フィンの高さの平均値を5mm以上とすることが好ましく、さらに30mm以下とすることが好ましい。
また、前記放熱フィンの厚さを0.1~1.0mmとし、隣接する前記放熱フィンの(底部)の間隔を0.1~1.0mmとすることが好ましい。
以下、さらに詳細に実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態の金属-セラミックス接合基板100は、図4A~図4Cに示すような鋳型200内にセラミックス基板10を配置し、後述の中間製品である金属-セラミックス接合体300のベース板用金属板312と回路用金属板314に対応するセラミックス基板10の部分に接触するように、アルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却することによってベース板用金属板312の他方の面の放熱フィンの被加工領域の平坦度が1.0mm以下の中間製品である金属-セラミックス接合体300を製造し、この金属-セラミックス接合体300の放熱フィンの被加工領域に、放熱フィンの起立成形などの加工を実施することによって製造することができる。
セラミックス基板10は窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ等を主成分とすることが好ましく、厚さが0.3~2.0mm程度のものを用いることができる。
図4A、図4B、図4Cは、それぞれ図5Aに示す金属-セラミックス接合体300のA-A線断面、B-B線断面、C-C線断面に相当する鋳型200の断面図である。
鋳型200は、(多孔質の)カーボンまたは多孔質金属などの(溶湯不透過の)通気性材料からなり、それぞれ平面形状が略矩形の図2A~図2Dに示す下側鋳型部材202と図3A~図3Cに示す上側鋳型部材204とから構成されている。
図2A~図2Dに示すように、下側鋳型部材202の上面には、ベース板用金属板312を形成するための凹部(ベース板用金属板形成部)202aが形成されている。
このベース板用金属板形成部202aの底面の略中央部には、この底面から略垂直方向に隆起したセラミックス基板10を支持する基板支持部202bがセラミックス基板10の周囲(側面、外周)を囲むように形成され、基板支持部202bはセラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部および回路パターン間に対応する部分に当接し、またセラミックス基板10を所定の位置で支持するために略L字型の断面を有する段差が設けられており、セラミックス基板10を収容する空間であるセラミックス基板収容部202eが形成される。
この基板支持部202bの上面(セラミックス基板の一方の面が当接する面)の略中央部には、回路用金属板314を形成するための1以上(図示した実施の形態では3つ)の凹部(回路用金属板形成部)202cが形成されている。この回路用金属板形成部202cは、基板支持部202bを介してベース板用金属板形成部202aから離間しており、ベース板用金属板312と回路用金属板314との間の絶縁を確保するようになっている。
なお、図4A~図4Cおよび図2B~図2Dには、セラミックス基板収容部202eにセラミックス基板10が収容された状態を示している。
また、図3A~図3Cに示すように上側鋳型部材204の下面にはベース板用金属板312を形成するための凹部(ベース板用金属板形成部)204aと放熱フィンの被加工領域となるフィン加工用凸部形成部204bが形成されている。フィン加工用凸部はベース板用金属板312の一部であり、ベース板用金属板形成部204aの空間とフィン加工用凸部形成部204bの空間は一体となっている。
また、セラミックス基板10を下側鋳型部材202の基板支持部202bの上面のセラミックス基板収容部202eに載置し、上側鋳型部材204を下側鋳型部材202に被せると、セラミックス基板10によって回路用金属板形成部202cの開口部が塞がれるとともに、セラミックス基板10の他方の面(裏面の全面)の周囲にベース板用金属板形成部202a、204aおよびフィン加工用凸部形成部204bが確保されるようになっている。
なお、上側鋳型部材204には、(図示しない)注湯ノズルから上側鋳型部材204および下側鋳型部材202のベース板用金属板形成部202a、204a内およびフィン加工用凸部形成部204bに溶湯を注湯するための(図示しない)注湯口が形成されている。また、下側鋳型部材202には、回路用金属板形成部202cに溶湯を供給するための(図示しない)溶湯流路が形成されており、セラミックス基板10を基板支持部202bの上面に載置したときにも回路用金属板形成部202cに金属の溶湯の給湯が可能となっている。
また、下側鋳型部材202のベース板用金属板形成部202aの底面には、基板支持部202bから離間して円柱状の隆起部(貫通孔形成部)202dが形成されており、金属-セラミックス接合基板100を作製したときに、金属ベース板12の周縁部22に水冷冷却ジャケットなどをネジやボルトで締結するために使用する貫通孔18を形成することができる。
このような鋳型200を使用して図1A~図1Eに示す実施の形態の金属-セラミックス接合基板100を製造するためには、まず、放熱フィン24を起立成形する前の中間製品である図5A~図5Eに示す金属-セラミックス接合体300を作製する。すなわち下側鋳型部材202の基板支持部202b上にセラミックス基板10を配置した後、上側鋳型部材204を下側鋳型部材202に被せる。この状態で鋳型200内に金属の溶湯として例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却すると、セラミックス基板10の他方の面(裏面)の全面にアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板用金属板312が直接接合するとともに、このベース板用金属板312から離間してセラミックス基板10の一方の面に回路用金属板314が直接接合した金属-セラミックス接合体300を得る。なお、ベース板用金属板312にはフィン加工用凸部25がベース板用金属板312の一部として一体となって形成される。
次いで、鋳型200から前記金属-セラミックス接合体300を取り出し、注湯口や溶湯通路(湯道)に対応して形成された(図示しない)不要なアルミニウムの部分を切断し、回路用金属板314およびベース板用金属板312の表面をアルカリや酸などで表面を洗浄、水洗する。次いで、回路用金属板314の表面をマシニングセンタなどにより切削してその高さ(厚さ)の調整や表面の平滑化を図る。例えば回路用金属板314の表面を切削することにより、製品の金属回路板14の厚さとなるようにする。本実施の形態では回路用金属板314を切削することで金属回路板14が形成されるので、エッチングによる回路パターンの形成は不要である。
また、図5A~図5Eに示す本発明の実施の形態の金属-セラミックス接合体300では、セラミックス基板10の一方の面に接合する回路用金属板314の厚さを、製品である金属-セラミックス接合基板100の金属回路板14よりも厚く形成している。これによりセラミックス基板10の他方の面に接合されるベース板用金属板312の大きさ(厚さ)のバランスをとり、金属-セラミックス接合体300のベース板用金属板の被起立成形領域の平坦度(反り量)が1.0mm以下となるようにしている。金属-セラミックス接合体300の反りが大きいと放熱フィンの起立成形が困難となる。
このため、本発明の実施の形態として、平坦度を1.0mm以下とするために、前記回路用金属板の厚さの0.7~1.3倍(好ましくは0.85~1.15倍)の厚さを有するベース板用金属板を接合する。なお、ベース板用金属板の厚さは、セラミックス基板の他方の面にベース板用金属板が接合している領域において、最も厚い部分であり、図5A~図5Eにおいてはフィン加工用凸部25の領域の厚さを意味する。
前記平坦度は0.6mm以下とすることが好ましく、0.3mm以下とすることがより好ましく、0.1mm以下とすることがさらに好ましく、0.05mm以下とすることが最も好ましい。
次いで、フィン加工用凸部25の領域に対し、前述の起立成形による加工で放熱フィン24を形成する。切削、起立成形時には前記貫通孔18などを用いて装置に固定することが好ましい。
次いで、必要に応じて、放熱フィン24が形成された周囲のベース板用金属板312を、マシニングセンタなどを用いて切削し、ベース板用金属板312(金属ベース板12)の(他方の面の)周縁部322の領域が平滑となるように切削してもよい。このとき、周縁部322に不要な放熱フィン24が形成されていれば、同時に切削すればよい。
このようにして金属-セラミックス接合基板100を製造することができる。
なお、必要に応じて、金属-セラミックス接合基板100の例えば金属回路板14のチップ半田付け領域などにNiめっき、Agめっき、Auめっきなどのめっきを施してもよい。
また、本発明の第1の実施の形態の製造方法では、金属-セラミックス接合基板100は、セラミックス基板10の一方の面において金属回路板14の接合領域を除く領域はセラミックス基板10の表面が露出しており、セラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の主面)に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12はセラミックス基板10よりも大きく、また、セラミックス基板10の周囲の金属ベース板12の表面に、セラミックス基板10を取り囲むように(基板支持部202bに対応して)凹部16が形成され、凹部16の周囲に金属ベース板12の周縁部22を形成する。
また、ベース板用金属板312および回路用金属板314をセラミックス基板10に接合する際に、ベース板用金属板312の周縁部22(外周領域)に貫通孔形成部202dにより(貫通孔形成部202dに対応して)貫通孔18が形成される。
さらに、セラミックス基板10の他方の面に接合している領域の(起立成形後の放熱フィンの高さを除く)金属ベース板12の厚さを金属回路板14の厚さ以下とすることが好ましく、金属-セラミックス接合基板100反りを良好に抑制することができる。
また、金属ベース板12の周縁部22(外周部の領域)の高さをセラミックス基板10の他方の面の高さ以上、さらにはセラミックス基板10の一方の表面(金属回路板14が接合している面)の高さ以上、金属回路板14の表面の高さ以下とすることが好ましい。
さらには金属ベース板12の周縁部の高さを金属回路板14の高さと略同一とすることが好ましく、金属-セラミックス接合基板100の金属回路板14にチップ部品などを半田付けしたり金属ベース板12にケースを取り付ける際に、使用する治具を簡略化したり高さの設定が容易になる等により、パワーモジュールを組み立てる際の製造に有利となる。
また、金属ベース板12の周縁部の高さが金属回路板14の高さと略同一の場合は、前述の鋳型から金属-セラミックス接合体300を取り出した後に、前述のベース板用金属板312と回路用金属板314の表面の切削や研削が同時にできるので生産性に優れるメリットがある。
金属ベース板12および金属回路板14は、前述の通り、金属の溶湯をセラミックス基板10に接触させ、冷却して凝固させて接合する溶湯接合法により直接接合していることが好ましい。
また、ろう材を介してベース板用金属板312(金属ベース板12)および回路用金属板314(金属回路板14)を接合してもよい。
溶湯接合法による接合は、金属の溶湯をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることが好ましく、電気伝導性、放熱性、信頼性に優れた金属-セラミックス接合基板とすることができる。
溶湯接合法によりアルミニウムまたはアルミニウム合金とセラミックス基板とを直接接合するには、前記鋳型を加熱炉に挿入し、窒素ガスなどの非酸化性ガス雰囲気中で加熱しておき、(図示しない)溶解炉で溶融させたアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を鋳型に注湯する際、注湯される金属溶湯は溶湯表面の酸化皮膜が除去された状態のものであることが望ましい。ここで、酸化皮膜の除去処理としては、例えば、金属溶湯を極小ノズルを通過させることにより、溶湯表面の酸化皮膜を除去しながら注湯する手法が有効である。
ベース板用金属板形成部202a、204aと回路用金属板形成部202cへの溶湯供給は、鋳型の注湯口や溶湯通路を別々に設けることにより、例えば金属回路板を(純)アルミニウムとし、金属ベース板をアルミニウム合金とするなど、目的に応じて組成や特性を設定することができる。アルミニウム合金の使用する場合は、前述の合金組成であることが好ましい。
また、セラミックス基板10の基板支持部202bにセラミックス基板10を配置する際、セラミックス基板10の側面と基板支持部202bとの間には所定の隙間を設け、セラミックス基板10を容易にセラミックス基板収容部202eに配置できるようにするとともに、金属-セラミックス接合体300(さらには金属-セラミックス接合基板100)のベース板用金属板312(金属ベース板12)の表面のセラミックス基板10の位置が所定の範囲に収まるように設計するのが好ましい。この隙間は例えば0.5mm以下であることが好ましく、0.1~0.3mmとしてもよい。
金属の溶湯が鋳型200に給湯されたときには、この隙間に溶湯が入り込むため、セラミックス基板10の側面に、ベース板用金属板312(金属ベース板12)と一体のセラミックス基板側面接合部20が接合(形成)されるのが好ましい。このときはセラミックス基板側面接合部20に隣接して凹部16が形成される。
なお、隙間を小さくすると(隙間が実質的になくなり)溶湯が入り込まず、セラミックス基板側面接合部20が形成されない場合もある。
また、凹部16は、その断面において底部より開口部が大きくなるように形成されていることが好ましく、鋳型200から金属-セラミックス接合基板100を取り出すときの離型性を向上させることができる。
前述の第2の実施の形態の金属-セラミックス基板の製造方法として、セラミックス基板の一方の面に回路用金属板の一方の面を接合し、セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの1.5倍以上の厚さを有するベース板用金属板の一方の面を接合して、中間製品である金属-セラミックス接合体を作製し、前記金属-セラミックス接合体に反り矯正加工を施して、前記ベース板用金属板の他方の面において放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とし、(前記金属-セラミックス接合体の前記ベース板用金属板の他方の面の)前記放熱フィンの被加工領域に起立成形を施し複数の板状の放熱フィンを備えた金属ベース板を形成することを特徴とする前記金属-セラミックス接合基板の製造方法である。
前記ベース板用金属板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましく、前記回路用金属板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。
回路用金属板は加工されて金属回路板となり半導体素子などのチップ部品が搭載されるため、電気伝導性、熱伝導性に優れた金属が好ましく、アルミニウムの場合は99.7質量%以上、さらに好ましくは99.9質量%以上のアルミニウムを含むアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが好ましい。また、ベース板用金属板と同一の金属としてもよい。
ベース用金属板は加工されて金属ベース板となり、例えばAl-Si(-B)系、Al-Mg系、Al-Fe系、Al-Ni系、Al-Ti(-B)系等のアルミニウム合金であることが好ましい。アルミニウムにSi、Mg、Fe、Ni、Ti、Bから選ばれる少なくとも一つの元素を総量で2質量%以下とすることが好ましく、より好ましくは1.0質量%以下、さらには0.5質量%以下とすることが好ましい。
また、前記ベース板用金属板の平均結晶粒径を20mm以下とすることが好ましく、10mm以下とすることがより好ましく、3mm以下とすることがさらに好ましい。下限は特にないが0.05mm以上とすることが好ましい。平均結晶粒径は上記アルミニウム合金の組成や熱処理などの製造条件などにより調整することができる。
また、ベース板用金属板312の他方の面の放熱フィンの前記被加工領域に(例えば特開2009-54731号に記載の公知の方法で)起立成形を施す。
すなわち、起立成形とは、ベース板用金属板312の他方の面の前記被加工領域(の表面)と、移動方向の先端側に刃部が形成された掘り起こし工具(図示しない)とを、所定の角度を有した状態で相対移動させて、前記掘り起こし工具の刃部により上記ベース板用金属板の他方の面から一方の面方向に掘り下げることにより、基端部(ベース板用金属板の他方の面と一体となった放熱フィン24の根本の部分)から先端に向けて板状の放熱フィン24を一体に起立形成することである。また、前記放熱フィン24の起立成形によって形成された被加工面よりも形成ピッチ分の上流側(被加工面から所定の間隔をあけた手前側)から、前記ベース板用金属板と前記掘り起こし工具とを相対移動させ、前記掘り起こし工具により前記ベース板用金属板312を掘り起こすことにより、基端部から先端に向けて次の板状の前記放熱フィン24を一体に起立形成して、隣接する放熱フィン24の間隔を形成するとともに、前記放熱部の隣接する前記放熱フィン24の間に形成される底面の板厚を前記ベース板用金属板の(被加工領域の)板厚よりも小さく形成し、以後前記放熱フィン24を一体に起立形成する掘り起こし工程を順次繰り返して前記ベース板用金属板の他方の面に複数の前記放熱フィン24を連続形成して放熱部が形成される。
また、ベース板用金属板の他方の面の、複数の放熱フィン24が形成された領域以外の領域(周縁部)は、必要に応じて(不要な一部の放熱フィン部も含めて)切削や研削を施して他の部材との接続に適した平面とすることが好ましい。
また、放熱フィン24は、前記起立成形により基端部から先端に向けて湾曲した板状の形状、さらには(例えば特開2018-117107号に記載の公知の方法で)起立成形時に掘り起こし工具の前進側(移動する側)に設けた押圧部材に当接させて図1に示す真っすぐ(ストレート)な形状にすることも可能である。
以上のようにベース板用金属板を加工して金属ベース板12を作製する。
また、前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差を3mm以下とすることが好ましく、1mm以下とすることがより好ましく、0.8mm以下とすることがさらに好ましく、0.5mm以下とすることが最も好ましい。
本発明の金属-セラミックス基板の製造方法においては、金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の放熱フィンの前記被加工領域の平坦度が1.0mm以下であるので、放熱フィンの高さのばらつきを抑制することができる。
また、前記放熱フィンの高さの平均値を5mm以上とすることが好ましく、さらに30mm以下とすることが好ましい。
また、前記放熱フィンの厚さを0.1~1.0mmとし、隣接する前記放熱フィンの(底部)の間隔を0.1~1.0mmとすることが好ましい。
以下、さらに詳細に実施の形態について説明する。
本発明の第2の実施の形態の金属-セラミックス接合基板400は、第1の実施の形態の金属-セラミックス接合基板100と同様に、前述のいわゆる溶湯接合法により中間製品である金属-セラミックス接合体を作製し、この金属-セラミックス接合体に反り矯正加工を施してベース板用金属板の他方の面の放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とした後、前記金属-セラミックス接合体の前記ベース板用金属板の他方の面の放熱フィンの被加工領域に起立成形を施し複数の放熱フィンを備えた金属ベース板を形成することによって製造することができる。
セラミックス基板10は窒化アルミニウム、窒化珪素、アルミナ等を主成分とすることが好ましく、厚さが0.3~2.0mm程度のものを用いることができる。
溶湯接合に用いる図7に示す鋳型500は、第1の実施の形態の金属-セラミックス接合体の製造に用いるものと同様の構成であるが、鋳型500の内部空間が第2の実施の形態の金属-セラミックス接合体に即して(合わせて)形状が異なる。
すなわち鋳型500は(多孔質の)カーボンまたは多孔質金属などの(溶湯不透過の)通気性材料からなり、下側鋳型部材502の上面の略央部には、セラミックス基板10を支持する凹部である基板支持部502bがセラミックス基板10の周囲(側面、外周)を囲むように形成され、基板支持部502bはセラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の面)の周縁部および回路パターン間に対応する部分に当接し、セラミックス基板10を収容する空間であるセラミックス基板収容部502eが形成される。
この基板支持部の上面(セラミックス基板の一方の面が当接する面)の略中央部には、回路用金属板314を形成するための1以上(図示した実施の形態では3つ)の凹部(回路用金属板形成部502c)が形成されている。
なお、図7には、セラミックス基板収容部にセラミックス基板10が収容された状態を示している。
また、図7に示すように上側鋳型部材504の下面にはベース板用金属板を形成するための凹部(ベース板用金属板形成部)504aが形成されている。
また、セラミックス基板10を下側鋳型部材502の基板支持部502bの上面のセラミックス基板収容部502eに載置し、上側鋳型部材504を下側鋳型部材502に被せると、セラミックス基板10によって回路用金属板形成部502cの開口部が塞がれるとともに、セラミックス基板10の他方の面(裏面の全面)にベース板用金属板形成部504aが確保されるようになっている。
なお、上側鋳型部材504には、(図示しない)注湯ノズルから上側鋳型部材504のベース板用金属板形成部504aに溶湯を注湯するための(図示しない)注湯口が形成されている。また、下側鋳型部材502には、回路用金属板形成部502cに溶湯を供給するための(図示しない)溶湯流路が形成されており、セラミックス基板10を基板支持部502bの上面に載置したときにも回路用金属板形成部502cに金属の溶湯の給湯が可能となっている。
このような鋳型を使用して図6A~図6Dに示す第2の実施の形態の金属-セラミックス接合基板100を製造するためには、まず、放熱フィン24を起立成形する前の中間製品である金属-セラミックス接合体を作製する。すなわち下側鋳型部材502の基板支持部502b上にセラミックス基板10を配置した後、上側鋳型部材504を下側鋳型部材502に被せる。この状態で鋳型500内に金属の溶湯として例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を流し込んで冷却すると、セラミックス基板10の他方の面(裏面)の全面にアルミニウムまたはアルミニウム合金からなるベース板用金属板が直接接合するとともに、このベース板用金属板から離間してセラミックス基板10の一方の面に回路用金属板が直接接合した金属-セラミックス接合体を得る。ベース板用金属板は(凹凸のない)板状(略直方体)のものが形成される。
次いで、鋳型500から前記金属-セラミックス接合体を取り出し、注湯口や溶湯通路(湯道)に対応して形成された(図示しない)アルミニウムの不要部分を切断し、回路用金属板およびベース板用金属板の表面をアルカリや酸などで表面を洗浄、水洗する。
次いで、必要に応じてマシニングセンタなどによりボルト締結等のための貫通孔を、例えばベース板用金属板の周縁部(4隅)に形成してもよい。本実施の形態では回路用金属板は、回路パターン形状にセラミックス基板10上に接合されるので、エッチングによる回路パターンの形成をせずに金属回路板として使用することができる。
また、本発明の第2の実施の形態の金属-セラミックス接合体では、セラミックス基板10の他方の面に接合するベース板用金属板の厚さを回路用金属板の厚さの1.5倍以上(好ましくは5倍以上、さらに好ましくは10倍以上、15倍以下)の厚さを有するベース板用金属板を接合する。なお、このベース板用金属板の厚さとは、セラミックス基板の他方の面にベース板用金属板が接合している領域において、最も厚い部分であるが、図7に関わる第2の実施の形態の金属-セラミックス接合体においてベース板用金属板はどの部分も同じ厚さとなっている。
次いで、金属-セラミックス接合体の上下に平らな板を設置して、プレス機によりプレス加工(押圧)することにより、金属-セラミックス接合体の反りを矯正する。これにより前記ベース板用金属板の他方の面の平坦度を1.0mm以下とする。平坦度が0.6mm以下とすることが好ましく、0.3mm以下とすることがより好ましく、0.1mm以下とすることがさらに好ましく、0.05mm以下とすることが最も好ましい。
次いで、ベース板用金属板の他方の面の所定の被加工領域に対し、前述の起立成形による加工を施し放熱フィン24を形成する。起立成形時には前記貫通孔18などを用いて装置に固定することが好ましい。
次いで、必要に応じて放熱フィン24が形成された金属ベース板の外周部を、マシニングセンタなどを用いて切削し、金属ベース板の(他方の面の)周縁部322の領域が平滑となるように研削してもよい。このとき、周縁部に不要な放熱フィン24が形成されていれば、同時に切削すればよい。なお製造コスト低減などを考慮して切削、研削を省略してもよい。
このようにして金属-セラミックス接合基板400を製造することができる。
なお、必要に応じて、金属-セラミックス接合基板400の例えば金属回路板14のチップ半田付け領域などにNiめっき、Agめっき、Auめっきなどのめっきを施してもよい。
また、本発明の実施の形態の製造方法では、金属-セラミックス接合基板400は、セラミックス基板10の一方の面において金属回路板14の接合領域を除く領域はセラミックス基板10の表面が露出しており、セラミックス基板10の一方の面(回路パターン側の主面)に垂直な方向から平面視したときに、金属ベース板12はセラミックス基板10よりも大きく、セラミックス基板10の周囲に金属ベース板12の周縁部22を形成してもよい。
セラミックス基板10の他方の面に接合している領域の(起立成形後の放熱フィンを除く)金属ベース板12の厚さを金属回路板14の厚さ以下とすることが好ましく、金属-セラミックス接合基板400の反りを良好に抑制することができる。
また、(金属回路板14側の表面の)金属ベース板12の周縁部22(外周部の領域)の高さをセラミックス基板10の他方の面の高さ以上、金属回路板14の表面の高さ以下とすることが好ましい。
金属ベース板12および金属回路板14は、前述の通り、金属の溶湯をセラミックス基板10に接触させ、冷却して凝固させて接合する溶湯接合法により直接接合していることが好ましい。
また、ろう材を介してベース板用金属板(金属ベース板12)および回路用金属板(金属回路板14)を接合してもよい。
溶湯接合法またはろう接法よる接合は、金属をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることが好ましく、電気伝導性、放熱性、信頼性に優れた金属-セラミックス接合基板とすることができる。
溶湯接合法によりアルミニウムまたはアルミニウム合金とセラミックス基板とを直接接合するには、前記鋳型を加熱炉に挿入し、窒素ガスなどの非酸化性ガス雰囲気中で加熱しておき、(図示しない)溶解炉で溶融させたアルミニウムまたはアルミニウム合金の溶湯を鋳型に注湯する際、注湯される金属溶湯は溶湯表面の酸化皮膜が除去された状態のものであることが望ましい。ここで、酸化皮膜の除去処理としては、例えば、金属溶湯を極小ノズルを通過させることにより、溶湯表面の酸化皮膜を除去しながら注湯する手法が有効である。
ベース板用金属板形成部504aと回路用金属板形成部502cへの溶湯供給は、鋳型の注湯口や溶湯通路を別々に設けることにより、例えば金属回路板を(純)アルミニウムとし、金属ベース板をアルミニウム合金とするなど、目的に応じて組成や特性を設定することができる。アルミニウム合金の使用する場合は、前述の合金組成であることが好ましい。
また、セラミックス基板10の基板支持部502bにセラミックス基板10を配置する際、セラミックス基板10の側面と基板支持部502bとの間には所定の隙間を設け、セラミックス基板10を容易にセラミックス基板収容部502eに配置できるようにするとともに、金属-セラミックス接合体(さらには金属-セラミックス接合基板400)のベース用金属板(金属ベース板12)の表面のセラミックス基板10の位置が所定の範囲に収まるように設計するのが好ましい。この隙間は例えば0.5mm以下であることが好ましく、0.1~0.3mmとしてもよい。
以下、本発明による金属-セラミックス接合基板およびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
(実施例1)
セラミックス基板として、長さ69mm×幅67mm×厚さ0.32mmの矩形の窒化ケイ素基板(SiN基板)からなるセラミックス基板を用意した。
次いで、図2A~図2Dに示す下側鋳型部材と同様の下側鋳型部材の基板支持部上のセラミックス基板収容部に前記セラミックス基板を配置した後、図3A~図3Cに示される上側鋳型部材を下側鋳型部材に被せ、図4A~図4Cに示される鋳型を構成した。
鋳型内を窒素雰囲気にした状態で加熱し、0.04質量%のTi(チタン)と0.008質量%のB(ボロン)と残部Al(アルミニウム)からなるアルミニウム合金を720℃に加熱して金属溶湯を得、その表面の酸化膜を取り除きながら(図示しない)注湯口、溶湯通路から鋳型内に注湯(給湯)し、その後、注湯口から窒素ガスにより16kPaの圧力で溶湯を加圧しながら、鋳型を冷却して溶湯を凝固させる溶湯接合法により、セラミックス基板の一方の面に回路用金属板を接合し、他方の面にベース板用金属板の一方の面を接合して金属-セラミックス接合体を得た。なお、金属ベース板の他方の面にはフィン加工用凸部が形成されている。
次いで、鋳型から前記金属-セラミックス接合体を取り出し、注湯口や溶湯通路(湯道)に対応して形成されたアルミニウムの不要部分を切断した。次いで、回路用金属板およびベース板用金属板の表面を3%の水酸化ナトリウム水溶液でスプレー洗浄し、硫酸で酸洗後、水洗した。
得られた中間製品である図5A~図5Eと同様の形状の金属-セラミックス接合体のベース板用金属板のサイズは長さ100mm×幅90mmであり、全厚が9.6mm(セラミックス基板の一方の面に回路用金属板が形成され、他方の面にフィン加工用凸部のベース板用金属板が形成されている最も厚い部分)である。回路用金属板の厚さは4.88mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板のフィン加工用凸部を含めた厚さは4.4mm(フィン加工用凸部のみの厚さは3.3mm)、それ以外のベース板用金属板の厚さは1.1mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分のベース板用金属板の周縁部の厚さは3.2mm(ただし図5A~図5Eに示すように一部はフィン加工用凸部が形成されており、その部分の厚さは6.5mm)であり、貫通孔の直径は6mmである。なお、フィン加工用凸部は、セラミックス基板の一方の面に形成されている回路用金属板の領域の、セラミックス基板を挟んで他方の面(反対側の面)の領域に形成されている(実施例1において図5に示されるようにフィン加工用凸部の領域は回路用金属板の領域よりも大きい)。
この金属-セラミックス接合体は、セラミックス基板の一方の面に(4つの)回路用金属板が直接接合され、セラミックス基板の一方の面において回路用金属板の接合領域を除く領域は、セラミックス基板の表面が露出している(アルミニウムが接合していない)状態であり、セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視したときに、セラミックス基板より大きいベース板用金属板が、セラミックス基板の他方の面の全面に直接接合されている。なお、セラミックス基板はベース板用金属板の中央部に形成されている。
セラミックス基板の周囲(外周部)のベース板用金属板の表面には、底部より開口部が大きい形状の、セラミックス基板の一方の表面より深さ0.3mmであり、幅2mmの凹部(溝部)がセラミックス基板の周囲(全周)にわたって形成されている。
なお、セラミックス基板の側面には、金属ベース板と一体のセラミックス幅が0.2mmの基板側面接合部が直接接合され、セラミックス基板側面接合部に隣接して前記凹部が金属ベース板の表面の周縁部との間に形成されている。
この金属-セラミックス接合体の前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を測定したところ、0.47mmであった。
平坦度の測定は、3D形状測定機(3Dワンショット3D形状測定機 VR-5000、株式会社キーエンス社製)を用いて(白色干渉法で)前記フィン加工用凸部の領域(放熱フィンの被加工領域)の高さを測定し、その領域の最大高さと最小高さの差を平坦度とした。
次いで、前記貫通孔を用いて金属-セラミックス接合体をマシニングセンタ(自動工具交換装置を有するNC工作機械)に固定し、回路用金属板の表面およびベース板用金属板の表面(上面、フィン形成用凸部が形成されている面とは反対側の面)を同時に切削した。
切削後のベース板用金属板のサイズは、長さ100mm×幅90mmであり、全厚が6.3mmである。回路用金属板の厚さは1.58mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板のフィン加工用凸部を含めた厚さは4.4mm、それ以外のベース板用金属板の厚さは1.1mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分のベース板用金属板の厚さは3.0mm(ただしフィン加工用凸部が形成されている部分の厚さは6.3mm)であり、貫通孔の直径は6mmである。
すなわち、回路用金属板の表面を3.3mm研削すると同時に、ベース板用金属板の表面を0.2mm研削し、回路用金属板の表面とベース板用金属板の表面を同じ高さにした。
ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部およびそれ以外の部分の表面のビッカース硬さHVは15であり、平均結晶粒径は0.5mmであった。なお、ビッカース硬さはJIS Z2244にしたがって測定し、平均結晶粒径はJIS H501の切断法により測定した。
次いで、フィン加工用凸部の表面を、マシニングセンタを用いて切削した。切削後のフィン加工用凸部の表面の平坦度を上記の方法で測定したところ0.02mmであった。
そして、起立成形機(プレス機)により、フィン加工用凸部に前述の起立成形加工を実施して多数の放熱フィンを形成した。
放熱フィンの起立成形後のベース板用金属板のサイズは、長さ100mm×幅90mmであり、全厚が11mm(放熱フィンの高さも含む)である。回路用金属板の厚さは1.58mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板から起立した放熱フィンの高さは7.9mm、フィン台(ベース板用金属板の放熱フィンの下部の放熱フィンが形成されていない部分であって周囲のベース板に対して凸となっている部分の高さ(図1B、図1Eにおいて「フィン台26」として示す。))の高さは0.1mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.3mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外のベース板用金属板の厚さは1.1mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分のベース板用金属板の厚さは3.0mmであり、貫通孔の直径は6mmである。
次いで、マシニングセンタによりベース板用金属板の他方の面の放熱フィン形成部の周囲の不要部を切削により除去して(不要な一部の放熱フィンも切削)、金属-セラミックス接合基板を作製した。
この金属-セラミックス接合基板の金属ベース板のサイズは長さ100mm×幅90mmであり、全厚が11mmである。金属回路板の厚さは1.58mm、セラミック基板の他方の面に形成された金属ベース板の放熱フィンの高さは7.9mm、フィン台の高さは0.2mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.3mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外の金属ベース板の厚さは1.0mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の厚さは2.9mmであり、貫通孔の直径は6mmである。
すなわち、金属ベース板の放熱フィン形成部の周囲の不要部を、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の厚さを基準として0.1mm切削した。
このようにして、放熱フィンが金属ベース板と一体となっている金属-セラミックス接合基板を得た。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
さらに、金属-セラミックス接合基板の金属回路板のチップ半田つけする領域に部分的に厚さ5μmの電気Niめっきを施し評価用サンプルとした。
(実施例2)
0.1質量%のTiと0.02質量%のBと残部Alからなるアルミニウム合金の溶湯を使用した以外は実施例1と同様の方法で金属-セラミックス接合基板を作製した。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.51mmであった。
また、マシニングセンタを用いて切削後(放熱フィンの起立成形前)のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
また、実施例1と同様に金属-セラミックス接合体のビッカース硬さおよび平均結晶粒径を測定したところ、金属ベース板のビッカース硬さHVは16、平均結晶粒径は0.1mmであった。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
(実施例3)
セラミックス基板として、長さ69mm×幅67mm×厚さ1.0mmの矩形の窒化アルミニウム基板(AlN基板)からなるセラミックス基板を用意した以外は、実施例1と同様の方法により、金属-セラミックス接合体を得た。
得られた中間製品である図5A~図5Eと同様の形状の金属-セラミックス接合体の金属ベース板のサイズは長さ100mm×幅90mmであり、全厚が9.6mmである。金属回路板の厚さは4.5mm、セラミック基板の他方の面に形成された金属ベース板のフィン加工用凸部を含めた厚さは4.1mm(フィン加工用凸部のみの厚さは3.3mm)、それ以外の金属ベース板の厚さは0.8mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の周縁部の厚さは3.2mm(ただし図5A~図5Eに示すように一部はフィン加工用凸部が形成されており、その部分の厚さは6.5mm)であり、貫通孔の直径は6mmである。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.37mmであった。
次いで、実施例1と同様の方法で金属回路板および金属ベース板の表面を同時に切削した。
切削後の金属ベース板のサイズは、長さ100mm×幅90mmであり、全厚が6.3mmである。金属回路板の厚さは1.2mm、セラミック基板の他方の面に形成された金属ベース板のフィン加工用凸部を含めた厚さは4.1mm、それ以外の金属ベース板の厚さは0.8mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の厚さは3.0mm(ただしフィン加工用凸部が形成されている部分の厚さは6.3mm)であり、貫通孔の直径は6mmである。
すなわち、金属回路板の表面を3.3mm研削すると同時に、金属ベース板の表面を0.2mm研削し、金属回路板の表面と金属ベース板の表面を同じ高さにした。
実施例1と同様の方法でビッカース硬さと平均結晶粒径を測定した結果、金属ベース板の他方の面の(フィン形成用凸部およびそれ以外の部分)のビッカース硬さHVは15であり、平均結晶粒径は0.5mmであった。
次いで、フィン加工用凸部の表面を、実施例1と同様の方法でマシニングセンタを用いて切削した。切削後のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
次いで、実施例1と同様の方法で放熱フィンの起立成形加工を実施した。
放熱フィンの起立成形後の金属ベース板のサイズは、長さ100mm×幅90mmであり、全厚が11mm(放熱フィンの高さも含む)である。金属回路板の厚さは1.2mm、セラミック基板の他方の面に形成された金属ベース板から起立した放熱フィンの高さは7.9mm、フィン台の高さは0.1mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.3mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外の金属ベース板の厚さは0.8mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の周縁部の厚さは3.0mmであり、貫通孔の直径は6mmである。
次いで、実施例1と同様にマシニングセンタにより金属ベース板の他方の面の放熱フィン形成部の周囲の不要部を切削により除去した(不要な一部の放熱フィンも切削)。
切削後の金属ベース板のサイズは長さ100mm×幅90mmであり、全厚が11mmである。金属回路板の厚さは1.2mm、セラミック基板の他方の面に形成された金属ベース板の放熱フィンの高さは7.9mm、フィン台の高さは0.2mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.3mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外の金属ベース板の厚さは0.7mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の周縁部の厚さは2.9mmであり、貫通孔の直径は6mmである。
すなわち、金属ベース板の放熱フィン形成部の周囲の不要部を、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベー板の厚さを基準として0.1mm切削した。
このようにして、放熱フィンが金属ベース板と一体となっている金属-セラミックス接合基板を得た。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
さらに、実施例1と同様に電気Niめっきを施し評価用サンプルとした。
(実施例4)
0.1質量%のTiと0.02質量%のBと残部Alからなるアルミニウム合金の溶湯を使用した以外は実施例3と同様の方法で金属-セラミックス接合基板を作製した。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.41mmであった。
また、マシニングセンタを用いて切削後(放熱フィンの起立成形前)のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
また、実施例1と同様に金属-セラミックス接合体のビッカース硬さおよび平均結晶粒径を測定したところ、金属ベース板のビッカース硬さHVは16、平均結晶粒径は0.1mmであった。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
(実施例5)
99.9質量%以上のAlを含む純アルミニウムの溶湯を使用し、前記鋳型の内部に結晶粒微細化剤としてTiAlの粉末を塗布した以外は実施例1と同様の方法で金属-セラミックス接合基板を作製した。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.5mmであった。
また、マシニングセンタを用いて切削後(放熱フィンの起立成形前)のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
また、実施例1と同様に金属-セラミックス接合体のビッカース硬さおよび平均結晶粒径を測定したところ、金属ベース板のビッカース硬さHVは15、平均結晶粒径は5mmであった。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
(実施例6)
99.9質量%以上のAlを含む純アルミニウムの溶湯を使用し、前記鋳型の内部に結晶粒微細化剤としてTiAl3の粉末を塗布した以外は実施例3と同様の方法で金属-セラミックス接合基板を作製した。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.5mmであった。
また、マシニングセンタを用いて切削後(放熱フィンの起立成形前)のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
また、実施例1と同様に金属-セラミックス接合体のビッカース硬さおよび平均結晶粒径を測定したところ、金属ベース板のビッカース硬さHVは15、平均結晶粒径は5mmであった。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
(実施例7)
99.9質量%以上のAlを含む純アルミニウムの溶湯を使用した以外は実施例1と同様の方法で金属-セラミックス接合基板を作製した。
硫酸で酸洗後、水洗した後の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面のフィン加工用凸部の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、0.8mmであった。
また、マシニングセンタを用いて切削後(放熱フィンの起立成形前)のフィン加工用凸部の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.02mmであった。
また、実施例1と同様に金属-セラミックス接合体のビッカース硬さおよび平均結晶粒径を測定したところ、金属ベース板のビッカース硬さHVは15、平均結晶粒径は15mmであった。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
(実施例8)
セラミックス基板として、長さ120mm×幅92mm×厚さ0.32mmの矩形の窒化ケイ素基板(SiN基板)からなるセラミックス基板を用意した。
次いで、図7に示す下側鋳型部材と同様の下側鋳型部材の基板支持部上のセラミックス基板収容部に前記セラミックス基板を配置した後、上側鋳型部材を下側鋳型部材に被せ、図7に示される鋳型を構成した以外は、実施例5と同様の製造方法により中間製品である金属-セラミックス接合体を得た。
次いで、鋳型から前記金属-セラミックス接合体を取り出し、注湯口や溶湯通路(湯道)に対応して形成されたアルミニウムの不要部分を切断した。次いで、回路用金属板およびベース板用金属板の表面を3%の水酸化ナトリウム水溶液でスプレー洗浄し、硫酸で酸洗後、水洗した。
この中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面の放熱フィンの被加工領域の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、1.4mmであった。
得られた中間製品である金属-セラミックス接合体の金属ベース板のサイズは長さ140mm×幅100mmであり、全厚が5.04mm(セラミックス基板の一方の面に回路用金属板が形成され、他方の面にベース板用金属板が形成されている最も厚い部分)である。回路用金属板の厚さは0.4mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板の厚さは4.0mm(それ以外の金属ベース板の厚さも4.0mm)であり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の周縁部の厚さは4.0mmである。
この金属-セラミックス接合体は、セラミックス基板の一方の面に(4つの)回路用金属板が直接接合され、セラミックス基板の一方の面において回路用金属板の接合領域を除く領域は、セラミックス基板の表面が露出している(アルミニウムが接合していない)状態であり、セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視したときに、セラミックス基板より大きいベース板用金属板が、セラミックス基板の他方の面の全面に直接接合されている。なお、セラミックス基板はベース板用金属板の中央部に形成されている。
次いで、金属-セラミックス接合体をマシニングセンタに固定し、ベース板用金属板の4隅にそれぞれ1個の直径4mmの貫通孔を形成した。
ベース板用金属板の他方の面の表面のビッカース硬さHVは15であり、平均結晶粒径は5mmであった。
次いで、金属-セラミックス接合体の上下に平らな板を設置して、プレス機によりプレス加工(押圧)することにより、金属-セラミックス接合体の反りを矯正した。
反り矯正後(放熱フィンの起立成形前)の放熱フィンの被加工領域の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.2mmであった。
次いで起立成形機(プレス機)により、放熱フィン形成用凸部に起立成形加工を実施して多数の放熱フィンを形成した。
放熱フィンの起立成形後の金属ベース板のサイズは、長さ140mm×幅100mmであり、全厚が13mm(放熱フィンの高さも含む)である。回路用金属板の厚さは0.4mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板から起立した放熱フィンの高さは11mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.5mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外の金属ベース板の厚さは4.0mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の厚さは4.0mmであり、貫通孔の直径は4mmである。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
さらに、金属-セラミックス接合基板の金属回路板のチップ半田つけする領域に部分的に厚さ5μmの電気Niめっきを施し評価用サンプルとした。
(実施例9)
セラミックス基板として、長さ120mm×幅92mm×厚さ1.0mmの矩形の窒化アルミニウム(AlN基板)からなるセラミックス基板を用意した以外は実施例8と同様の製造方法により中間製品である金属-セラミックス接合体を得た。
次いで、注湯口や溶湯通路(湯道)に対応して形成されたアルミニウムの不要部分を切断した。次いで、鋳型から前記金属-セラミックス接合体を取り出し、回路用金属板およびベース板用金属板の表面を3%の水酸化ナトリウム水溶液でスプレー洗浄し、硫酸で酸洗後、水洗した。
この中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面の放熱フィンの被加工領域の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、1.1mmであった。
得られた中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板のサイズは長さ140mm×幅100mmであり、全厚が5.04mm(セラミックス基板の一方の面に回路用金属板が形成され、他方の面にベース板用金属板が形成されている最も厚い部分)である。回路用金属板の厚さは0.4mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板の厚さは4.0mm(それ以外のベース板用金属板の厚さも4.0mm)であり、セラミックス基板に接合されていない部分のベース板用金属板の厚さは4.0mmである。
この金属-セラミックス接合体は、セラミックス基板の一方の面に(4つの)回路用金属板が直接接合され、セラミックス基板の一方の面において回路用金属板の接合領域を除く領域は、セラミックス基板の表面が露出している(アルミニウムが接合していない)状態であり、セラミックス基板の一方の面(主面)に垂直な方向から平面視したときに、セラミックス基板より大きいベース板用金属板が、セラミックス基板の他方の面の全面に直接接合されている。なお、セラミックス基板はベース板用金属板の中央部に形成されている。
次いで、金属-セラミックス接合体をマシニングセンタに固定し、ベース板用金属板の4隅にそれぞれ1個の直径4mmの貫通孔を形成した。
ベース板用金属板のビッカース硬さHVは15であり、平均結晶粒径は5mmであった。
次いで、金属-セラミックス接合体の上下に平らな板を設置して、プレス機によりプレス加工(押圧)することにより、金属-セラミックス接合体の反りを矯正した。
反り矯正後(放熱フィンの起立成形前)の放熱フィンの被加工領域の表面の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ0.2mmであった。
次いで起立成形機(プレス機)により、放熱フィン形成用凸部に起立成形加工を実施して多数の放熱フィンを形成した。
放熱フィンの起立成形後の金属ベース板のサイズは、長さ140mm×幅100mmであり、全厚が13mm(放熱フィンの高さも含む)である。回路用金属板の厚さは0.4mm、セラミック基板の他方の面に形成されたベース板用金属板から起立した放熱フィンの高さは11mm、放熱フィンの幅が70mm、放熱フィンの(底部の)厚さが0.5mm、隣接する放熱フィンの底部の間隔が0.5mm、それ以外の金属ベース板の厚さは4.0mmであり、セラミックス基板に接合されていない部分の金属ベース板の厚さは4.0mmであり、貫通孔の直径は4mmである。
なお、放熱フィン起立成形加工前の中間製品である金属-セラミックス接合体のベース板用金属板の他方の面の前記ビッカース硬さおよび前記平均結晶粒径と、金属-セラミックス接合基板の金属ベース板の他方の面の周縁部のビッカース硬さおよび平均結晶粒径は変化がなく同じである。
さらに、金属-セラミックス接合基板の金属回路板のチップ半田つけする領域に部分的に実施例8と同様に電気Niめっきを施し評価用サンプルとした。
(比較例1)
前記プレス機による金属-セラミックス接合体の反りを矯正を行わなかった以外は、実施例8と同様の方法で、金属-セラミックス接合基板を作製した。
放熱フィンの起立成形前の中間製品である金属-セラミックス接合体の、前記ベース板用金属板の他方の面の放熱フィンの被加工領域の平坦度を実施例1と同様の方法で測定したところ、1.4mmであった。
<評価および結果>
実施例および比較例の金属-セラミックス接合基板の放熱フィンの形状(変形量)について評価した。
(放熱フィンの高さの最大値と最小値の差)
複数の放熱フィンにおいて、最も高い放熱フィンの高さと最も低い放熱フィンの高さの差を算出した。
その結果、実施例1、3は0.6mmで高さの差が小さく優れており、実施例2、4は0.2mmで特に小さく優れていることがわかった。また、実施例5、6はが2.5mmであり、実施例7~9は3.0mmであり良好であった。
また、比較例1は最も高い放熱フィンの高さと最も低い放熱フィンの高さの差が5mm以上であり高さの差が非常に大きく金属-セラミックス接合基板として使用できないレベルである。
本発明は金属-セラミックス接合基板に適用できる。
10: セラミックス基板
12: 金属ベース板
14: 金属回路板
16: 凹部
18: 貫通孔
20: セラミックス基板側面接合部
22: 周縁部
24: 放熱フィン
25: フィン加工用凸部
26: フィン台
100、400 金属-セラミックス接合基板
200、500 鋳型
202、502 下側鋳型部材
204、504 上側鋳型部材
202a ベース板用金属板形成部
202b、502b 基板支持部
202c、502c 回路用金属板形成部
202d 貫通孔形成部
202e、502e セラミックス基板収容部
204a、504a ベース板用金属板形成部
204b フィン加工用凸部形成部
300 金属-セラミックス接合体(中間製品)
312 ベース板用金属板
314 回路用金属板
322 周縁部(起立加工前)

Claims (14)

  1. セラミックス基板の一方の面に金属回路板の一方の面が接合され、
    前記セラミックス基板の他方の面に金属ベース板の一方の面が接合され、
    前記金属ベース板の他方の面から突出して所定の間隔で起立成形された複数の板状の放熱フィンを備え、
    前記金属回路板の厚さに対し前記金属ベース板の厚さが1.5倍以上であることを特徴とする、
    金属-セラミックス接合基板。
  2. 前記金属ベース板の厚さが2.0mm以上であることを特徴とする、
    請求項1に記載の金属-セラミックス接合基板。
  3. 前記金属ベース板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の金属-セラミックス接合基板。
  4. 前記金属回路板の材質がアルミニウムまたはアルミニウム合金であることを特徴とする、
    請求項1~3のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板。
  5. 前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差が3.0mm以下であることを特徴とする、
    請求項1~4のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板。
  6. 前記金属ベース板の平均結晶粒径が20mm以下であることを特徴とする、
    請求項1~5のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板。
  7. セラミックス基板の一方の面に回路用金属板の一方の面を接合し、
    セラミックス基板の他方の面にベース板用金属板の一方の面を接合して、
    中間製品である金属-セラミックス接合体を作製し、
    前記ベース板用金属板の他方の面において放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とし、
    前記放熱フィンの被加工領域に起立成形を施し複数の板状の放熱フィンを形成することを特徴とする、
    請求項1~6のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  8. 前記セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの0.7~1.3倍の厚さを有する前記ベース板用金属板の一方の面を接合し前記金属-セラミックス接合体を作製することにより、
    前記放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とすることを特徴とする、
    請求項7に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  9. 前記金属-セラミックス接合体の前記回路用金属板の他方の面を切削して所定の厚さの金属回路板を形成することを特徴とする、
    請求項8に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  10. 前記セラミックス基板の他方の面に前記回路用金属板の厚さの1.5倍以上の厚さを有する前記ベース板用金属板の一方の面を接合して、
    前記中間製品である前記金属-セラミックス接合体を作製し、
    前記金属-セラミックス接合体に反り矯正加工を施して、
    前記放熱フィンの被加工領域の平坦度を1.0mm以下とすることを特徴とする、
    請求項7に記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  11. 前記ベース板用金属板の材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることを特徴とする、
    請求項7~10のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  12. 前記回路用金属板の材質をアルミニウムまたはアルミニウム合金とすることを特徴とする、
    請求項7~11のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  13. 前記複数の放熱フィンの高さの最大値と最小値の差を3.0mm以下とすることを特徴とする、
    請求項7~12のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。
  14. 前記ベース板用金属板の平均結晶粒径を20mm以下とすることを特徴とする、
    請求項7~13のいずれかに記載の金属-セラミックス接合基板の製造方法。

JP2021077802A 2021-04-30 2021-04-30 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法 Pending JP2022171255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021077802A JP2022171255A (ja) 2021-04-30 2021-04-30 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021077802A JP2022171255A (ja) 2021-04-30 2021-04-30 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022171255A true JP2022171255A (ja) 2022-11-11

Family

ID=83946328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021077802A Pending JP2022171255A (ja) 2021-04-30 2021-04-30 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022171255A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5686606B2 (ja) フィン一体型基板の製造方法およびフィン一体型基板
US8039757B2 (en) Electronic part mounting substrate and method for producing same
JP5837754B2 (ja) 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
EP3358615B1 (en) Silicon nitride circuit board and semiconductor module using same
JP2008218938A (ja) 金属−セラミックス接合基板
JP5619437B2 (ja) 金属−セラミックス接合基板の製造方法
JP5665355B2 (ja) セラミック部材とフィン付き放熱部材との接合体の製造方法
JP5631446B2 (ja) 金属−セラミックス接合基板の製造方法
JP4496404B2 (ja) 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
JP4806803B2 (ja) 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
JP2022171255A (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JP6020256B2 (ja) ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法
JP2004307307A (ja) セラミックス回路基板とその製造方法
JP7422608B2 (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JP3531133B2 (ja) パワーモジュール用基板及びその製造法
WO2020262015A1 (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JP2008159946A (ja) 半導体モジュールの冷却装置およびその製造方法
JP2022171241A (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JPH08274423A (ja) セラミックス回路基板
JP5131205B2 (ja) パワーモジュール用基板の製造方法
JP2022157227A (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JP7267030B2 (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
JP2020050548A (ja) 金属−セラミックス接合基板およびその製造方法
JP2023074714A (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法
WO2022209024A1 (ja) 金属-セラミックス接合基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240306