JPH09293950A - 厚銅回路基板の製造方法 - Google Patents

厚銅回路基板の製造方法

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JPH09293950A
JPH09293950A JP10686796A JP10686796A JPH09293950A JP H09293950 A JPH09293950 A JP H09293950A JP 10686796 A JP10686796 A JP 10686796A JP 10686796 A JP10686796 A JP 10686796A JP H09293950 A JPH09293950 A JP H09293950A
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JP
Japan
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thick copper
punch
punching
copper plate
support material
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Pending
Application number
JP10686796A
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English (en)
Inventor
Osamu Fujita
治 藤田
Hiroshi Sahoda
浩 佐保田
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性支持材に確実に厚銅板を打ち抜いて嵌
合でき、性能の優れた大電流厚銅回路基板が得られ、パ
ワーモジュール分野での利用性の大きい厚銅回路基板の
製造方法を提供する。 【解決手段】 厚銅板からなる回路材を絶縁性支持材に
嵌合した基板の片面に絶縁層を介して金属板を積層して
なる厚銅回路基板の製造方法において、下記(a)〜
(d)工程、(a) 受け台A上に位置決めされた絶縁
性支持材5を打ち抜き用パンチ3で垂下打ち抜く工程、
(b) 次いで、受け台上に位置決めされた打ち抜き済
みの絶縁性支持材9の上面に、同じく位置決めされた厚
銅板6を乗せる工程、(c) 該厚銅板6を前記支持材
の打ち抜き片穴に沿って、打ち抜き用パンチ3で垂下打
ち抜きする工程、(d) しかる後、厚銅板の打ち抜き
片の上面が前記支持材の上面と面一になるように突き上
げ用パンチ2によって押し上げ嵌合する工程、とを含む
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大電流厚銅回路基
板、特にパワーモジュール分野に使用する厚銅回路基板
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来上記厚銅回路基板の製造方法とし
て、絶縁性支持材に厚銅板を打ち抜いて嵌合し厚銅回路
を形成する方法が知られ、絶縁性支持材と厚銅板を2枚
重ねて厚銅板から打ち抜く場合は同時打ち抜き時の総厚
が大となり、必然的に型クリアランスが大となり、絶縁
性支持材のクラックや白化の増大につながり、品質不良
をもたらすという問題があった。また支持体に厚銅板を
打ち抜き嵌合するときに支持材料が打ち抜き後打ち抜き
部寸法が収縮するものでは、支持材のクラック、白化の
増大の問題もあり、支持材材料が打ち抜き後打ち抜き部
寸法が拡大するものでは回路材が支持材から脱落すると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の問題点を解決した新規の厚銅回路基板の製造方法を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0005】すなわち、本発明は、厚銅板からなる回路
材を絶縁性支持材に嵌合した基板の片面に絶縁層を介し
て金属板を積層してなる厚銅回路基板の製造方法におい
て、水平ダイ1と該ダイに設けた垂直に摺動可能な突き
上げ用パンチ2とからなる受け台Aと、上記突き上げ用
パンチ2が引っ込み状態で摺動面に向かい垂下嵌合する
ように設けた打ち抜き用パンチ3とからなる金型を用い
て基板を作製するに際し、下記(a)〜(d)工程、
(a) 受け台A上に位置決めされた絶縁性支持材5を
打ち抜き用パンチ3で垂下打ち抜く工程、(b) 次い
で、受け台上に位置決めされた打ち抜き済みの絶縁性支
持材9の上面に、同じく位置決めされた厚銅板6を乗せ
る工程、(c) 該厚銅板6を前記支持材の打ち抜き片
穴に沿って、打ち抜き用パンチ3で垂下打ち抜きする工
程、(d) しかる後、厚銅板の打ち抜き片の上面が前
記支持材の上面と面一になるように突き上げ用パンチ2
によって押し上げ嵌合する工程、とを含むことを特徴と
する厚銅回路基板の製造方法を提供するもので、絶縁性
支持材の打ち抜き用パンチ7と厚銅板の打ち抜き用パン
チ8に寸法の異なるパンチを使用し、上記絶縁性支持材
の打ち抜き後の収縮又は膨張分に見合う寸法差を厚銅板
の打ち抜き用パンチ8の寸法に減少又は追加すること、
前記銅板及び絶縁性支持材の厚さを略0.3〜1.0m
mとしたこと、前記厚銅板の硬度をHV90以上のもの
としたことを含む。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を参照して説明
する。
【0007】図1は本発明で用いられる金型の概略断面
図であり、図2(a)〜(e)は本発明の製造工程を示
す断面図である。
【0008】本発明の製造方法に用いる金型は図1のよ
うに水平ダイ1.1’と該水平ダイ1.1’に設けた垂
直に摺動可能な突き上げ用パンチ2とからなる受け台A
と前記突き上げ用パンチ2を引っ込み状態で摺動面に向
かい垂下嵌合するように設けた打ち抜き用パンチ3とか
らなる金型を用いる。
【0009】上記金型を用いた厚銅回路基板の製造方法
を図2により説明すると、まず、受け台A上に絶縁性支
持材5を位置決めして載置し、合せピン4で固定して打
ち抜き用パンチ3により図2(a)のように打ち抜く
(図2(a))。
【0010】次に打ち抜いた支持材5上に厚銅板6を載
置し、合せピン4で固定し、打ち抜き用パンチ3により
図2(c)のように打ち抜く(図2(c))。
【0011】次いで厚銅板6の打ち抜き片の上面が前記
支持材5の上面と面一になるように突き上げ用パンチ2
によって押し上げる(図2(d))。
【0012】次に支持材5と厚銅板6とが面一になるよ
うにして支持材5に厚銅板を嵌合させる(図2
(e))。
【0013】厚銅板6の厚みは0.3〜1.0mmの範
囲のものが好適に使用できる。
【0014】また絶縁性支持材5としては、ガラス不織
布基材エポキシ樹脂積層板、ガラス布基材ポリイミド樹
脂積層板、ガラス布基材エポキシ樹脂積層板、ガラス布
ガラス不織布基材エポキシ樹脂積層板等が挙げられ、厚
み0.3〜1.0mmの範囲が好ましい。
【0015】前記絶縁性支持材5の打ち抜き工程と打ち
抜き済みの絶縁性支持材5上の厚銅板6の打ち抜き及び
嵌合の工程においては絶縁性支持材5がその材質によっ
て打ち抜き後収縮したり膨張するため、打ち抜き後の穴
が拡大したり縮小したりするので、この変化の寸法差に
合せて厚銅板の打ち抜き寸法を設定するのが好ましい。
【0016】上記の打ち抜き用パンチの寸法を相違させ
る製造方法の一例を図3に示した。この方法は装置、工
程等図2に示したものとほぼ同一であり、打ち抜き用パ
ンチに異なる寸法のパンチを使用することに特徴があ
る。
【0017】図3に示すように絶縁性支持材5を金型の
受け台A上に載置し、第1の打ち抜き用パンチ7により
打ち抜き(図3(a))、打ち抜き済みの支持材の打ち
抜き寸法Wは支持材5の材質によって収縮(穴寸法W>
W’)する場合と膨張(W<W’)する場合とがある
(図3(b))。
【0018】次に第2の打ち抜き用パンチ8により厚銅
板6を打ち抜き済み支持材上に載置して打ち抜く場合に
は第2の打ち抜き用パンチ8の型寸法W’’をW’とほ
ぼ等しい寸法で打ち抜く(図3(c))ことにより、厚
銅板6を打ち抜き済み支持材9に完全に嵌合させること
ができる(図3(d))。この方法では嵌合による支持
材のクラックを防止し得ると共に嵌合板の反りを低減で
き、更に厚銅板6の打ち抜き済み支持材9からの脱落も
防止し得る。
【0019】ここで本発明で使用する厚銅板6としては
硬度HV90以上のものを用いることが好ましい。
【0020】このような硬度が大きい厚銅板6を使用す
れば、打ち抜き時に引き伸ばされることが少なく、切断
面が丸みをおびることがないため表面が均一な嵌合板が
得られるという利点がある。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば絶縁性支持材
に確実に厚銅板を打ち抜いて嵌合でき、性能の優れた大
電流厚銅回路基板が得られ、パワーモジュール分野での
利用性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打ち抜き嵌合方法に用いられる金型の
側面図である。
【図2】図2(a)〜(e)は本発明の製造方法の工程
を示す断面図である。
【図3】図3(a)〜(d)は本発明の他の製造工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 水平ダイ 2 突き上げ用パンチ 3 打ち抜き用パンチ A 受け台 4 合せピン 5 絶縁性支持材 5’ 支持材打ち抜き片 6 厚銅板 7 絶縁性支持材の打ち抜き用パンチ 8 厚銅板の打ち抜き用パンチ 9 打ち抜き済み支持材 10 嵌合板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚銅板からなる回路材を絶縁性支持材に
    嵌合した基板の片面に絶縁層を介して金属板を積層して
    なる厚銅回路基板の製造方法において、水平ダイ1と該
    ダイに設けた垂直に摺動可能な突き上げ用パンチ2とか
    らなる受け台Aと、上記突き上げ用パンチ2が引っ込み
    状態で摺動面に向かい垂下嵌合するように設けた打ち抜
    き用パンチ3とからなる金型を用いて基板を作製するに
    際し、下記(a)〜(d)工程、 (a) 受け台A上に位置決めされた絶縁性支持材5を
    打ち抜き用パンチ3で垂下打ち抜く工程、 (b) 次いで、受け台上に位置決めされた打ち抜き済
    みの絶縁性支持材9の上面に、同じく位置決めされた厚
    銅板6を乗せる工程、 (c) 該厚銅板6を前記支持材の打ち抜き片穴に沿っ
    て、打ち抜き用パンチ3で垂下打ち抜きする工程、 (d) しかる後、厚銅板の打ち抜き片の上面が前記支
    持材の上面と面一になるように突き上げ用パンチ2によ
    って押し上げ嵌合する工程、 とを含むことを特徴とする厚銅回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁性支持材の打ち抜き用パンチ7と厚
    銅板の打ち抜き用パンチ8に寸法の異なるパンチを使用
    し、上記絶縁性支持材の打ち抜き後の収縮又は膨張分に
    見合う寸法差を厚銅板の打ち抜き用パンチ8の寸法に減
    少又は追加する請求項1記載の厚銅回路基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記厚銅板及び絶縁性支持材の厚さを略
    0.3mm〜1.0mmとした請求項1記載の厚銅回路
    基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記厚銅板の硬度をHV90以上のもの
    とした請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の厚銅回
    路基板の製造方法。
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