JP2002176256A - プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

プリント配線板及びその製造方法

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JP2002176256A
JP2002176256A JP2000371706A JP2000371706A JP2002176256A JP 2002176256 A JP2002176256 A JP 2002176256A JP 2000371706 A JP2000371706 A JP 2000371706A JP 2000371706 A JP2000371706 A JP 2000371706A JP 2002176256 A JP2002176256 A JP 2002176256A
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printed wiring
wiring board
layer
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metal
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JP2000371706A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Tsukada
輝代隆 塚田
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Ibiden Co Ltd
Suzuki Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Suzuki Co Ltd
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない工数で,容易かつ確実に層間導電部を
形成することができるプリント配線板及びその製造方法
を提供すること。 【解決手段】 絶縁樹脂層21を有する基板としての銅
張板2とメタルプレート3とを,開口部41を有するダ
イ4の上面42に順次載置する。次いで,ダイ4の開口
部41に挿通可能な大きさの打ち抜き手段51によっ
て,メタルプレート3からメタル片31を下方へ打ち抜
くと共に,銅張板2から基板片29を下方へ打ち抜いて
銅張板2に貫通穴25を形成する。次いで,ダイ4の下
方に配置された埋め込み手段52によって,メタル片3
1を下方から押し上げて,貫通穴25に埋め込む。これ
により,銅張板2の上下面の電気的導通を図るための層
間導電部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,絶縁樹脂層の上下面の電気的導
通を図るための層間導電部を有するプリント配線板及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,絶縁樹脂層の上下面の電気的導
通を図る層間導電部を,メタル片を埋め込むことにより
形成したプリント配線板がある。該プリント配線板は,
上記層間導電部の直上又は直下において電子部品の接続
等を行ったり,また,上記層間導電部の上下面に直接配
線を形成することもできるなど,高密度配線を可能とす
る。
【0003】上記プリント配線板を製造するに当って
は,例えば特公平5−19315号公報に示されるよう
に,まず,絶縁樹脂層を有する基板にドリル等を用いて
穴明けを行い,貫通穴を設ける。次いで,該貫通穴内に
メタル片を圧入する。これにより,上記基板に上記層間
導電部を形成することができる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のプ
リント配線板の製造方法は,工数が多く,複雑であると
いう問題がある。即ち,上記プリント配線板の製造方法
においては,上記層間導電部を形成する際には,上述の
ごとく基板への穴明けと,メタル片の埋め込みとをそれ
ぞれ行う必要がある。しかも,穴明けに際しては,埋め
込むメタル片の外形に合せた穴明けを行い,また,メタ
ル片は所定の形状に形成しておく必要がある。
【0005】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,少ない工数で,容易かつ確実に層間導電
部を形成することができるプリント配線板及びその製造
方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,絶縁樹脂
層を有する基板とメタルプレートとを,開口部を有する
ダイの上面に順次載置し,次いで,上記ダイの開口部に
挿通可能な大きさの打ち抜き手段によって,上記メタル
プレートからメタル片を下方へ打ち抜くと共に,上記基
板から基板片を下方へ打ち抜いて上記基板に貫通穴を形
成し,次いで,上記ダイの下方に配置された埋め込み手
段によって,上記メタル片を下方から押し上げて,上記
貫通穴に埋め込むことにより,上記基板の上下面の電気
的導通を図るための層間導電部を形成することを特徴と
するプリント配線板の製造方法にある。
【0007】本発明において最も注目すべきことは,上
記打ち抜き手段によって上記メタル片を打ち抜くと共に
上記基板に貫通穴を形成し,次いで,上記埋め込み手段
によって上記メタル片を上記貫通穴に埋め込むことによ
り層間導電部を形成することである。
【0008】上記基板は,絶縁樹脂層のみからなる樹脂
基板,絶縁樹脂層の上下面の少なくとも一方に金属層を
有する金属張板,或いは,既に配線が形成されているプ
リント基板,複数の絶縁樹脂層と導電層が順次積層され
た多層基板など,上記絶縁樹脂層を有する基板であれば
よい。
【0009】上記メタルプレートは,Cu金属,Sn金
属,Sn−Pb合金などからなる単層のメタルプレート
であってもよいし,異なる金属等からなる層を複数層有
するメタルプレートであってもよい。
【0010】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記プリント配線板の製造方法においては,上述のごと
く,打ち抜き手段によって上記メタル片を打ち抜くと共
に上記基板に貫通穴を形成する。そのため,埋め込むべ
きメタル片と,該メタル片の外形と同等の内形を有する
貫通穴とを,上記打ち抜き手段の一つの動作により得る
ことができる。それ故,少ない工数で,しかも,正確な
形状のメタル片と貫通穴を略同時に,容易に得ることが
できる。
【0011】また,上記メタル片と貫通穴を形成した後
は,下方へ打ち抜かれたメタル片を,上記埋め込み手段
によってそのまま上方へ押し上げて上記貫通穴に埋め込
む。そのため,上記メタル片と貫通穴の形成後,略連続
して上記メタル片の埋め込みを行うことができるため,
生産効率が向上する。また,上記メタル片の位置合せも
特に必要がないため,容易かつ確実にメタル片の埋め込
みを行うことができる。
【0012】上記のごとく,少ない工数で,容易かつ確
実に,メタル片の打ち抜き,貫通穴の形成,メタル片の
貫通穴への埋め込みを行うことができる。そして,これ
らの工程を略同時に或いは略連続して行うことにより上
記層間導電部を形成することができるため,少ない工数
で,容易かつ確実に層間導電部を形成することができ
る。
【0013】以上のごとく,本発明によれば,少ない工
数で,容易かつ確実に層間導電部を形成することができ
るプリント配線板の製造方法を提供することができる。
【0014】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記メタルプレートは,コア層と,その上層及び下層の少
なくとも一方に形成され上記コア層よりも融点が低い低
融点層を有することが好ましい。これにより,メタル片
が基板に埋め込まれたとき,上記絶縁樹脂層の中央部に
配されるコア層を溶融させることなく,上記基板の上面
又は下面付近に配される低融点層を,基板の上面又は下
面における導電層等に溶着させることができる。そのた
め,耐久性,信頼性が高く,確実に基板の上下面の電気
的導通を得ることができるプリント配線板を製造するこ
とができる。
【0015】即ち,上記コア層が,上記低融点層と同等
か或いはそれよりも低い融点である場合には,上記層間
導電部の上層又は下層の低融点層を,基板の上面又は下
面の導電層等に溶着させる際に,上記コア層まで溶融す
るおそれがある。この溶融したコア層が再凝固すると,
基板の貫通穴内において空隙が生ずる場合がある。この
空隙が原因となり,プリント配線板に亀裂やボイド等の
不具合が生ずるおそれがある。上記メタルプレートを上
記のような構成にすることにより,かかる不具合を防止
することができる。
【0016】上記メタルプレートの構成としては,例え
ば,コア層としてCu金属を用いた場合には,低融点層
としてSn金属,Sn−Pb合金,Sn−Ag合金等を
用いることができる。また,上記コア層と低融点層との
間には,密着性を確保するためにNi等を介在させるこ
ともできる。また,上記低融点層の形成方法は,上記コ
ア層に対してメッキを行う方法,圧延により形成する方
法等がある。
【0017】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記低融点層は,上記コア層よりも,融点が50℃以上低
いことが好ましい。これにより,耐久性,信頼性が高
く,確実に基板の上下面の電気的導通を得ることができ
るプリント配線板を,一層確実に製造することができ
る。上記融点の差が50℃未満である場合には,上記コ
ア層を溶融させずに,上記低融点層を,基板の上下面の
導電層等に溶着させることが困難となるおそれがある。
【0018】次に,請求項4に記載の発明のように,絶
縁樹脂層と,その上下面の少なくとも一方に配設された
導電層とを有するプリント配線板において,上記絶縁樹
脂層には,上記絶縁樹脂層の上下面の電気的導通を図る
ための層間導電部が形成されており,該層間導電部は,
上記絶縁樹脂層に埋め込まれたメタル片によって構成さ
れていることを特徴とするプリント配線板がある。
【0019】該プリント配線板は,例えば電子部品を搭
載するためのプリント配線板であり,単層であっても多
層であってもよい。上記メタル片は,Cu金属,Sn金
属,Sn−Pb合金などからなる単層のメタル片であっ
てもよいし,異なる金属からなる層を複数層有するメタ
ル片であってもよい。
【0020】上記プリント配線板は,上述のごとく,絶
縁樹脂層に埋め込まれたメタル片により,その上下面の
電気的導通を図るための層間導電部を構成している。そ
のため,該層間導電部の直上又は直下において,導電層
の配線や電子部品の接続を行うことができる。それ故,
プリント配線板の高密度化に対応することができる。
【0021】また,上記プリント配線板は,上記請求項
1に記載の製造方法により製造することができる。それ
故,上述のごとく,少ない工数で,容易かつ確実に層間
導電部を形成することができる。
【0022】次に,請求項5に記載の発明のように,上
記層間導電部は,コア層と,その上層及び下層の少なく
とも一方に形成され上記コア層よりも融点が低い低融点
層を有し,該融点層は,上記導電層に溶着していること
が好ましい。これにより,請求項2の発明の説明で述べ
たごとく,上記絶縁樹脂層の中央部に配置されるコア層
を溶融させることなく,上記基板の上面又は下面付近に
配される低融点層を,基板の上面又は下面における導電
層等に溶着させることができる。そのため,耐久性,信
頼性が高く,確実に基板の上下面の電気的導通を得るこ
とができるプリント配線板を得ることができる。
【0023】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記低融点層は,上記コア層よりも,融点が50℃以上低
いことが好ましい。これにより,請求項3の発明の説明
で述べたごとく,耐久性,信頼性が高く,確実に基板の
上下面の電気的導通を得ることができるプリント配線板
を,一層確実に得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるプリント配線板及びその製
造方法につき,図1〜図5を用いて説明する。始めに,
本例のプリント配線板の製造方法につき以下に説明す
る。図1に示すごとく,まず,絶縁樹脂層21を有する
基板としての銅張板2と,メタルプレート3とを,開口
部41を有するダイ4の上面42に順次載置する。
【0025】次いで,図2(A)に示すごとく,上記ダ
イ4の開口部41に挿通可能な大きさの打ち抜き手段5
1によって,上記メタルプレート3からメタル片31を
下方へ打ち抜くと共に,上記銅張板2から基板片29を
下方へ打ち抜いて銅張板2に貫通穴25を形成する。
【0026】次いで,図2(B)に示すごとく,上記ダ
イ4の下方に配置された埋め込み手段52によって,上
記メタル片31を下方から押し上げて,上記貫通穴25
に埋め込む。上記埋め込み手段52は,上記基板片29
を介して上記メタル片31を押し上げる。そして,上記
基板片29は,メタル片31の埋め込み後に除去する。
【0027】これにより,図3に示すごとく,上記銅張
板2の上下面の電気的導通を図るための層間導電部13
を形成して,プリント配線板1を製造する。即ち,上記
のごとく上記銅張板2に埋め込まれたメタル片31が,
上記層間導電部13を構成している。
【0028】上記銅張板2は,上記絶縁樹脂層21の上
面に銅箔22を貼着してなる。上記メタルプレート3
は,Cu金属からなる。ただし,該メタルプレート3の
材質は,例えばSn金属,Sn−Pb合金など他の金属
であってもよい。
【0029】また,図4(B),(A)に示すごとく,
上記メタル片31は円筒形状であり,上記銅張板2の貫
通穴25は,上記円筒形状のメタル片31の上面311
及び下面312と略同等の形状の水平断面を有する円筒
形状に形成されている。また,図3に示すごとく,上記
メタル片31は,その上面311が上記銅張板2の上面
23より約5μm程度突出した状態で埋め込まれる。一
方,上記メタル片31の下面312は,上記銅張板2の
下面24よりも約5μm程度上方まで入り込んでいる。
【0030】上記メタル片31を上記銅張板2に埋め込
んだ後,上記メタル片31の上層部分を上記銅箔22に
溶着させる。その後,上記銅箔22に対してエッチング
やメッキ等を行うことによって,導体配線221を形成
する。なお,導体配線221の形成は,上記銅張板2へ
の貫通穴25の形成及びメタル片31の埋め込みよりも
前に行うこともできる。このようにして得られた上記プ
リント配線板1は,例えば,図5に示すごとく,電子部
品を搭載し,他のプリント配線板に接続するためのパッ
ケージとして用いられる。
【0031】即ち,上記プリント配線板1の上面に電子
部品6を搭載し,該電子部品61の接続端子612を上
記導体配線221に接続する。そして,上記電子部品6
1を封止樹脂62により封止する。一方,上記プリント
配線板1の下面には,上記貫通穴25の開口部にはんだ
ボール63を搭載する。即ち,上記層間導通部13の下
面132に上記はんだボール63を接続する。該はんだ
ボール63は,他のプリント配線板との接続に用いられ
る。
【0032】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記プリント配線板1の製造方法においては,上述のごと
く,打ち抜き手段51によって上記メタル片31を打ち
抜くと共に上記銅張板2に貫通穴25を形成する(図
2)。そのため,埋め込むべきメタル片31と,該メタ
ル片31の外形と同等の内形を有する貫通穴25とを,
上記打ち抜き手段51の一つの動作により得ることがで
きる。それ故,少ない工数で,しかも,正確な形状のメ
タル片31と貫通穴25を略同時に,容易に得ることが
できる。
【0033】また,上記メタル片31と貫通穴25を形
成した後は,下方へ打ち抜かれたメタル片31を,上記
埋め込み手段52によってそのまま上方へ押し上げて上
記貫通穴25に埋め込む。そのため,上記メタル片31
と貫通穴25の形成後,略連続して上記メタル片31の
埋め込みを行うことができるため(図2(A),
(B)),生産効率が向上する。また,上記メタル片3
1の位置合せも特に必要がないため,容易かつ確実にメ
タル片31の埋め込みを行うことができる。
【0034】上記のごとく,少ない工数で,容易かつ確
実に,メタル片31の打ち抜き,貫通穴25の形成,メ
タル片31の貫通穴25への埋め込みを行うことができ
る。そして,これらの工程を略同時に或いは略連続して
行うことにより上記層間導電部13を形成することがで
きるため,少ない工数で,容易かつ確実に層間導電部1
3を形成することができる。
【0035】以上のごとく,本例によれば,少ない工数
で,容易かつ確実に層間導電部を形成することができる
プリント配線板及びその製造方法を提供することができ
る。
【0036】実施形態例2 本例は,図6に示すごとく,コア層32と,その上層に
形成され上記コア層32よりも融点が低い低融点層33
を有するメタルプレート30(図6(A))を用いた,
プリント配線板1aの製造方法の例である。従って,本
例のプリント配線板1aの製造方法において得られるメ
タル片31は,図6(B)に示すごとく,上記コア層3
2と上記低融点層33とを有する。該低融点層33は,
上記コア層32よりも,融点が50℃以上低い。
【0037】上記コア層32にはCu金属,上記低融点
層33にはSn金属を用いている。また,上記コア層3
2と低融点層33との間には,密着性を確保するために
Ni金属からなる介在層34を介在させている。なお,
上記低融点層33として,Sn−Pb合金,Sn−Ag
合金等を用いることもできる。また,上記低融点層33
の形成方法は,上記コア層32に対してメッキを行う方
法,圧延により形成する方法等がある。その他は,実施
形態例1と同様である。
【0038】本例の場合には,上記メタル片31を上記
銅張板2の貫通穴25に埋め込んだとき,図6(C)に
示すごとく,上記コア層32が絶縁樹脂層21の中央部
に配置され,上記低融点層33が銅張板2の上面23付
近,即ち銅箔22の部分に配置される。
【0039】これにより,上記コア層32を溶融させる
ことなく,上記低融点層33を,上記銅箔22に溶着さ
せることができる。そのため,耐久性,信頼性が高く,
確実に銅張板2の上下面の電気的導通を得ることができ
るプリント配線板1aを製造することができる。
【0040】即ち,上記コア層32が,上記低融点層3
3と変わらないか或いはそれよりも低い融点である場合
には,上記層間導電部13の上層23の低融点層33
を,銅張板2の上面23の銅箔22に溶着させる際に,
上記コア層32まで溶融するおそれがある。この溶融し
たコア層32が再凝固すると,銅張板2の貫通穴25内
において,空隙が生ずる場合がある。この空隙が原因と
なり,プリント配線板1aに亀裂やボイド等の不具合が
生ずるおそれがある。上記メタルプレート30を上記の
ような構成(図6(A))にすることにより,かかる不
具合を防止することができる。その他,実施形態例1と
同様の作用効果を有する。
【0041】実施形態例3 本例は,図7に示すごとく,メタル片31を埋め込む基
板を,絶縁樹脂層21の上下面に銅箔22を貼着してな
る両面銅張板20とした例である。上記両面銅張板20
の銅箔22をエッチングやメッキ等して上面及び下面の
導体配線221,222を形成し,図7(A)に示す,
層間導電部13を有するプリント配線板1bを製造す
る。導体配線221,222の形成は,両面銅張板20
への貫通穴25の形成とメタル片31の埋め込みの前に
行うことも,後に行うこともできる。
【0042】また,上記メタル片31は,その上面31
1及び下面312をそれぞれ,上記両面銅張板20の上
面23及び下面24より約5μm程度突出させた状態で
埋め込まれる。
【0043】本例のプリント配線板1bは,例えば,図
7(B)に示すごとく,電子部品61を搭載し,他のプ
リント配線板に接続するためのパッケージとして用いら
れる。即ち,上記プリント配線板1bの上面に電子部品
61を搭載し,該電子部品61の接続端子612を上記
導体配線221に接続する。そして,上記電子部品61
を封止樹脂62により封止する。
【0044】一方,上記プリント配線板1bの下面は,
導体配線222の端子等が配されている所望部分を残し
てソルダーレジスト64により覆い,該ソルダーレジス
ト64の開口部641に,はんだボール63を搭載す
る。その他は,実施形態例1と同様である。
【0045】この場合にも,実施形態例1と同様に,少
ない工数で,容易かつ確実に層間導電部を形成すること
ができるプリント配線板及びその製造方法を提供するこ
とができる。
【0046】実施形態例4 本例は,図8に示すごとく,実施形態例2で示した低融
点層33を,コア層32の上層及び下層に形成したメタ
ルプレート300(図8(A))を用いた,プリント配
線板1cの製造方法の例である。
【0047】従って,本例のプリント配線板1cの製造
方法において得られるメタル片31は,図8(B)に示
すごとく,上記コア層32とその上層及び下層の上記低
融点層33とを有する。その他,メタルプレート30
0,メタル片31の構成は,実施形態例2と同様であ
る。また,上記メタル片31を埋め込む基板は,図8
(C)に示すごとく,例えば,実施形態例2で示した両
面銅張板20とすることができる。その他は,実施形態
例3と同様である。
【0048】本例の場合には,上記メタル片31を上記
銅張板2の貫通穴25に埋め込んだとき,図8(C)に
示すごとく,上記コア層32が絶縁樹脂層21の中央部
に配置され,上層及び下層の低融点層33が,銅張板2
の上面23付近及び下面24付近,即ち上下の銅箔22
の部分にそれぞれ配置される。
【0049】これにより,実施形態例2と同様に,上記
コア層32を溶融させることなく,上記上下層の低融点
層33を,上記両面銅張板20の上面23付近及び下面
24の銅箔22にそれぞれ溶着させることができる。そ
のため,耐久性,信頼性が高く,確実に両面銅張板20
の上下面の電気的導通を得ることができるプリント配線
板1cを製造することができる。その他,実施形態例3
と同様の作用効果を有する。
【0050】実施形態例5 本例は,図9に示すごとく,メタル片31を埋め込む基
板を,ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させたプリプ
レグ2aとした例である。そして,上記メタル片31を
埋め込んだプリプレグ2a(図9(A))は,図9
(B)に示すごとく,多層プリント配線板1eの層間絶
縁層として用いられる。
【0051】該多層プリント配線板1eを製造するに当
っては,まず,上記メタル片31を埋め込んだプリプレ
グ2aの上下面に,導体配線221,222を形成した
2枚のプリント配線板1dを配置する。該プリント配線
板1dにも,メタル片31が埋め込んである。
【0052】上記プリプレグ2aに埋め込まれたメタル
片31の上面311及び下面312には,上下のプリン
ト配線板1dに埋め込まれたメタル片31が配置され
る。そして,上記プリプレグ2aとプリント配線板1d
とを上下から加圧して接着する際に,加熱することによ
り上記各メタル片31を溶着させる。これにより,層間
導電部13を有する多層プリント配線板1eを得る。そ
の他は,実施形態例1と同様である。
【0053】この場合にも,実施形態例1と同様に,少
ない工数で,容易かつ確実に層間導電部を形成すること
ができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0054】実施形態例6 本例は,図10に示すごとく,メタル片31を埋め込む
基板を,上面に銅箔を貼着した銅張板2の下面に接着層
26を形成した接着層付銅張板2bとした例である。そ
して,メタル片31を埋め込んだ接着層付銅張板2bを
複数積層して,図10(B)に示す,層間導電部13を
有する多層プリント配線板1fを得る。
【0055】該多層プリント配線板1fを製造するに当
っては,メタル片31を埋め込んだ接着層付銅張板2b
を複数用意し,各接着層付銅張板2bのメタル片31が
互いに重なるように積層する。次いで,これらを加圧
し,加熱する。これにより上記各メタル片31を溶着さ
せ,上記多層プリント配線板1fを得る。その他は,実
施形態例1と同様である。
【0056】この場合にも,実施形態例1と同様に,少
ない工数で,容易かつ確実に層間導電部を形成すること
ができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0057】実施形態例7 本例は,図11に示すごとく,メタル片31を埋め込む
基板を,上面及び下面に導体配線221,222を形成
した両面銅張板20の下面に,上記導体配線222を覆
うように接着層26を形成した接着層付銅張板2c(図
11(A))とした例である。そして,メタル片31を
埋め込んだ接着層付銅張板2cを複数積層して,図11
(B)に示す,層間導電部13を有する多層プリント配
線板1gを得る。該多層プリント配線板1gの製造方法
は,実施形態例6と同様である。その他は,実施形態例
1と同様である。
【0058】この場合にも,実施形態例1と同様に,少
ない工数で,容易かつ確実に層間導電部を形成すること
ができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0059】実施形態例5〜7において,実施形態例4
(図8)で示した,低融点層が上下層に配されたメタル
プレート(メタル片)を用いることもできる。この場合
には,耐久性,信頼性が高く,確実に銅張板の上下面の
電気的導通を得ることができるプリント配線板を,一層
確実に製造することができる。
【0060】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,少ない
工数で,容易かつ確実に層間導電部を形成することがで
きるプリント配線板及びその製造方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,プリント配線板の製造
方法の説明図。
【図2】実施形態例1における,(A)メタル片と基板
片の打ち抜き後,(B)メタル片の埋め込み後の状態を
それぞれ表す説明図。
【図3】実施形態例1における,プリント配線板の断面
図。
【図4】実施形態例1における,(A)貫通穴,(B)
メタル片の斜視図。
【図5】実施形態例1における,プリント配線板を用い
たパッケージの断面図。
【図6】実施形態例2における,(A)メタルプレート
の斜視図,(B)メタル片の斜視図,(C)プリント配
線板の断面図。
【図7】実施形態例3における,(A)プリント配線
板,(B)プリント配線板を用いたパッケージの断面
図。
【図8】実施形態例4における,(A)メタルプレート
の斜視図,(B)メタル片の斜視図,(C)プリント配
線板の断面図。
【図9】実施形態例5における,(A)メタル片を埋め
込んだプリプレグ,(B)多層プリント配線板の断面
図。
【図10】実施形態例6における,(A)メタル片を埋
め込んだ接着層付銅張板,(B)多層プリント配線板の
断面図。
【図11】実施形態例7における,(A)メタル片を埋
め込んだ接着層付銅張板,(B)多層プリント配線板の
断面図。
【符号の説明】
1,1a〜1g...プリント配線板, 13...層間導電部, 2...銅張板, 21...絶縁樹脂層, 22...銅箔, 25...貫通穴, 3,30,300...メタルプレート 31...メタル片, 32...コア層, 33...低融点層, 4...ダイ, 41...開口部, 51...打ち抜き手段, 52...埋め込み手段,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁樹脂層を有する基板とメタルプレー
    トとを,開口部を有するダイの上面に順次載置し,次い
    で,上記ダイの開口部に挿通可能な大きさの打ち抜き手
    段によって,上記メタルプレートからメタル片を下方へ
    打ち抜くと共に,上記基板から基板片を下方へ打ち抜い
    て上記基板に貫通穴を形成し,次いで,上記ダイの下方
    に配置された埋め込み手段によって,上記メタル片を下
    方から押し上げて,上記貫通穴に埋め込むことにより,
    上記基板の上下面の電気的導通を図るための層間導電部
    を形成することを特徴とするプリント配線板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記メタルプレート
    は,コア層と,その上層及び下層の少なくとも一方に形
    成され上記コア層よりも融点が低い低融点層を有するこ
    とを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記低融点層
    は,上記コア層よりも,融点が50℃以上低いことを特
    徴とするプリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 絶縁樹脂層と,その上下面の少なくとも
    一方に配設された導電層とを有するプリント配線板にお
    いて,上記絶縁樹脂層には,上記絶縁樹脂層の上下面の
    電気的導通を図るための層間導電部が形成されており,
    該層間導電部は,上記絶縁樹脂層に埋め込まれたメタル
    片によって構成されていることを特徴とするプリント配
    線板。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記層間導電部は,
    コア層と,その上層及び下層の少なくとも一方に形成さ
    れ上記コア層よりも融点が低い低融点層を有し,該融点
    層は,上記導電層に溶着していることを特徴とするプリ
    ント配線板。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において,上記低融点層
    は,上記コア層よりも,融点が50℃以上低いことを特
    徴とするプリント配線板。
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