JPH09293402A - 放電バルブを有する車両用灯具 - Google Patents

放電バルブを有する車両用灯具

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JPH09293402A
JPH09293402A JP8108891A JP10889196A JPH09293402A JP H09293402 A JPH09293402 A JP H09293402A JP 8108891 A JP8108891 A JP 8108891A JP 10889196 A JP10889196 A JP 10889196A JP H09293402 A JPH09293402 A JP H09293402A
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宇司 堀
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仁志 武田
Masatoshi Yoneyama
正敏 米山
Hirokazu Endo
博和 遠藤
Yoshio Suehiro
賀男 末広
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電バルブを有する車両用灯具では、放電バ
ルブから放射される電磁波の放射を抑制するためにシー
ルド部材を設けるが、放電バルブのソケット部からの電
磁放射を有効に抑制することは難しい。 【解決手段】 放電バルブ16が取着されるリフレクタ
11を導電材で形成し、かつこのリフレクタを囲繞する
灯具ボディ1の後部開口部に導電材からなるケース(点
灯回路ケース)30を取着し、開口部を閉塞する。ま
た、放電バルブ16の周囲には接地されたカバー部材2
1を設け、リフレクタ11の開口部には接地された擬似
リフレクタ3Bを設ける。少なくともリフレクタ11と
ケース30とを共に接地することで、放電バルブ16か
ら周囲に放射される電磁波を抑制することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の前照灯に用
いて好適な車両用灯具に関し、特に放電バルブを光源と
した灯具における電磁波の影響を防止した車両用灯具に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年における自動車の前照灯として、発
光効率及び演色性が良好で寿命の長い放電バルブを光源
とする灯具の適用が検討されている。しかしながら、こ
の種の灯具では、放電バルブでの放電を発生させるため
の高電圧が必要とされるため、車載バッテリ電圧を必要
とされる高電圧まで昇圧させるための点灯回路を灯具に
付属させる必要がある。そして、この点灯回路ではその
二次側において高電圧が発生されるため、この高電圧に
伴う電磁波が外部に放射され、この電磁波は自動車の各
種電子装置にノイズとして影響を与え、これら電子装置
の正常動作を妨げることになる。例えば、ラジオに雑音
を生じさせたり、或いは自動車に搭載のマイクロコンピ
ュータの信号系にノイズを混入させることになり、いわ
ゆるEMI障害を発生させる。
【0003】また、このような電磁波は前記した高電圧
が印加される放電バルブにおいても発生し、この放電バ
ルブからの電磁波により前記したEMI障害が発生され
ている。このため、例えば、特開平5−101703号
公報では、灯具ボディの内面に沿って放電バルブないし
リフレクタの周囲を覆うようにシールド部材を設けたも
のが提案されている。この技術によれば、シールド部材
によって放電バルブの周囲に向けての電磁波の放射を抑
制し、前記したEMI対策を図ることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の技術では、放電バルブの周囲に対する電磁波の放射
を抑制する上では有効であるが、灯具ボディ内のリフレ
クタの周囲の全域にわたってシールド部材を配設する必
要があるために、その配設スペースを確保するために灯
具ボディの寸法がそれだけ大きくなり、灯具の小型化を
図る上では好ましくない。特に、リフレクタは光軸(エ
イミング)調整のために上下、左右方向に傾動される
が、その際における移動量が大きなリフレクタの前側領
域にまでシールド部材が配設されているため、リフレク
タとシールド部材との干渉を防止するためには両者間の
間隔を大きくとらざるを得ず、灯具ボディが大型化され
る原因になる。
【0005】また、この従来技術では、シールド部材で
包囲されている放電バルブからの電磁波放射を抑制する
上では有効であるが、放電バルブの口金部、すなわちバ
ルブソケット部から放射される電磁波の放射を抑制する
ことは難しい。特に、バルブソケット部からの電磁波
は、樹脂により形成された灯具ボディを介して外部に放
射されるおそれがある。この場合、灯具ボディを金属材
で形成すればこのような電磁放射は抑制できるが、これ
では灯具全体が高重量となる。また、シールド部材とリ
フレクタとの間隙から灯具の前方に向けられた電磁波を
抑制することは困難である。
【0006】本発明の目的は、このような放電バルブを
光源とする車両用灯具における電磁波の放射を有効に抑
制し、かつ灯具の小型化、軽量化を可能にした放電バル
ブを有する車両用灯具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電材で形成
されたリフレクタと、このリフレクタ内に配設された放
電バルブと、前記リフレクタを内装する灯具ボディとを
備えた灯具において、前記放電バルブの背後の前記灯具
ボディ位置に設けられた開口部に導電材からなるケース
が取着されて前記開口部が覆われ、かつこのケースとリ
フレクタとが共に接地されることを特徴とする。
【0008】また、本発明では、放電バルブと灯具ボデ
ィとの間には放電バルブの周囲を覆う導電材のカバー部
材が設けられ、このカバー部材がリフレクタに電気接続
された構成とされる。さらには、リフレクタの前面開口
部には筒状をしたレンズホルダが取着され、このレンズ
ホルダは導電材で形成されてリフレクタに電気接続され
る。また、リフレクタと灯具ボディとの間隙を閉じるよ
うに擬似リフレクタが配置され、この擬似リフレクタが
導電材で形成されてリフレクタに電気接続される。この
場合、放電バルブはソケットホルダによりリフレクタに
取着され、前記ソケットホルダの近傍のリフレクタの一
部に電極が設けられ、この電極に接地用の接続線が接続
される構成とされることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1(a),(b)は本発明の灯具を自
動車の前照灯に適用した実施形態のの組立状態の正面図
と背面図、図2および図3はそれぞれそのAA線、BB
線断面図、図4は背面方向から見た斜視図である。これ
らの図において、前照灯は走行ビームランプHHLと、
すれ違いビームランプLHLを一体に構成した所謂4灯
式の前照灯の左側のランプとして構成されており、灯具
ボディ1はその前面開口部にはレンズ2が取着され、こ
れらで灯室を画成している。この灯室内の一領域内には
リフレクタ3Aが配置され、このリフレクタ3Aは前記
走行ビームランプHHLのリフレクタとして構成され
る。また、隣接する灯室内には前記すれ違いビームラン
プLHLの擬似リフレクタ3Bが配置される。この疑似
リフレクタ3Bは金属材または樹脂成形品の表面に導電
膜を形成した構成とされ、これには開口3aが設けら
れ、ここにすれ違いビームユニット10が内装され、す
れ違いビームユニット10と灯具ボディとの間の隙間を
閉じるように配置される。また、走行ビームランプHH
Lにおいては、リフレクタ3Aの背面にバルブ挿通穴3
bがあけられており、ここに取着されるソケットコネク
タ4によりバルブ5が支持される。このソケットコネク
タ4の背後位置の前記灯具ボディ1の背面にはバルブ挿
通穴1bが開設され、バックカバー6により封止され
る。
【0010】前記すれ違いビームユニット10は、プロ
ジェクタランプとして構成されており、アルミニウム等
の金属材で形成される回転楕円形面をしたリフレクタ
(集光鏡)11と、このリフレクタ11の前側開口フラ
ンジにネジにより取着されて同じくアルミニウム等の金
属材で形成される円筒状のレンズホルダ12と、このレ
ンズホルダ12の前端部に取着されるレンズ13とでハ
ウジングが構成され、図4にその一部のみを示すエイミ
ング調整機構7A,7Bを介して前記灯具ボディ1に対
して上下、左右の各方向にエイミング調整可能に支持さ
れている。このエイミング調整機構としては、エイミン
グボルトを利用した公知の構成が採用されており、ここ
ではその詳細な説明は省略する。また、前記灯具ボディ
1はその背面に立設されたスタッドボルト8により車体
に固定される。
【0011】そして、前記リフレクタ11の背面に開口
されたバルブ挿通穴部14にソケットコネクタ15が取
着され、このソケットコネクタ15により放電バルブ1
6がリフレクタ11の焦点位置に支持されている。な
お、この放電バルブ16に対して所定の配光特性を満た
すためのシェード17及び遮熱板18が前記レンズホル
ダ12に支持される。また、図5に斜視図を示すよう
に、リフレクタ11のバルブ挿通穴部14の一側部には
金属板を加工した接地ターミナル19が小ネジ20によ
り固定される。この接地ターミナル19には2個の接続
片19a,19bが一体に形成されており、これらの接
続片19a.19bには後述するように接地電線が取着
される。
【0012】また、前記灯具ボディ1の内部には、前記
すれ違いビームユニット10のソケットコネクタの周囲
を囲むように幾分円錐状に形成された金属材からなるシ
ールド筒21が配置され灯具ボディの内面に沿って固定
支持される。さらに、前記すれ違いビームユニット10
が内装された灯具ボディ1の背面には、前記放電バルブ
16をソケットコネクタ15と共に着脱可能な開口窓1
aが開設される。そして、この開口窓1aには前記放電
バルブ16を点灯させるための点灯回路の一部、すなわ
ちスタータ部が内装された点灯回路ケース30が取着さ
れる。前記点灯回路ケース30は、ここでは図6に図1
(b)のCC線断面構造を示すように、アルミニウム等
の金属材により上ケース31と下ケース32とで分割可
能な構造とされており、灯具ボディ1の上下方向に対し
て幾分傾斜された姿勢で取り付けられている。
【0013】上ケース31は横向きの短円筒容器状に形
成されており、その周面壁の一部に設られた矩形のフラ
ンジ33がネジ34により下ケース32の開口部に連結
されている。また、上ケース31の底面に位置される周
面壁の一部に開口35が設けられ、下ケース32に連通
されている。そして、上ケース31はその周縁三箇所に
設けられた舌片状のネジ挿通部36を利用し、シールリ
ング38を介してボルト37で灯具ボディ1に一体的に
固定支持されるように構成される。一方、下ケース32
は矩形容器として形成されておいる。
【0014】そして、前記点灯回路ケース30には点灯
回路の一部であるスタータ回路部39が内蔵される。こ
のスタータ回路部39は、公知のようにトランスやコン
デンサを有する回路構成とされており、これらの部品の
大部分は下ケース32内に内装し、他の部品を上ケース
31の内周面に沿った領域に配置している。さらに、こ
の下ケース32に内装されたスタータ回路部39におい
て高電圧が印加されるコード40は下ケース32から前
記周面壁に設けた開口35を通して上ケース31にまで
延長され、この上ケース31内においてその先端部にコ
ネクタ41が接続され、このコネクタ41をソケットコ
ネクタ15に嵌合させる構成とする。このときコード4
0はコネクタ42を介して接続されている。また、スタ
ータ回路部39の低電圧の一次配線コード42は、下ケ
ース32の上縁部の上ケース31との接続部に設けた切
欠きを通して外部に引き出している。この一次配線コー
ド43の外被覆を利用することで、下ケース32および
上ケース31を同時に自動車の接地電極に接続し、点灯
回路ケースを接地電位に保持している。
【0015】しかる上で、図7に電気接続構造の分解図
を示すように、前記擬似リフレクタ3Bは前記リフレク
タ11に電気接続される。この電気接続は、両端部にラ
グ22a,22bがかしめ固定された網線構造の接地電
線22で行われており、その一端部のラグ22aが擬似
リフレクタ3Bにネジ23で固定され、他端部のラグ2
2bは前記リフレクタ11のフランジ11aの一部に前
記レンズホルダを固定するためのネジ24により一体的
に締結されている。また、前記シールド筒21も同様に
前記リフレクタ11に電気接続されている。この電気接
続は、一端部に嵌合片25aがかしめ固定された網線で
構成される接地電線25が用いられ、その一端部の嵌合
片25は前記リフレクタ11に固定した接地ターミナル
19の一方の接続片19aに嵌合され、他端部はシール
ド筒21の一部に半田付けされる。
【0016】さらに、前記点灯回路ケース30の上ケー
ス31も前記リフレクタ11に電気接続される。この電
気接続は、一端部にラグ26aが他端部に嵌合片26b
がそれぞれかしめ固定された網線で構成される接地電線
26が用いられ、一端部のラグ26aがネジ27により
前記上ケース31にネジ止めされ、他端部の嵌合片26
bが前記前記接地ターミナル19の他方の接続片19b
に嵌合される。この結果、前記レンズホルダ12、シー
ルド筒21、擬似リフレクタ3Bはリフレクタ11に電
気接続され、さらにこのリフレクタ11は点灯回路ケー
ス30を介して接地電位に保持されることになる。
【0017】この構成の車両用灯具によれば、放電バル
ブ16が金属製のリフレクタ11及びレンズホルダ12
の内部に内装されており、かつリフレクタ11およびレ
ンズホルダ12は接地電位に保持されているために、放
電バルブ16から放射される電磁波は、これらリフレク
タ11およびレンズホルダ12によって遮蔽され、その
周辺部への放射が防止される。また、スタータ回路部3
9、コード40、放電バルブ16、放電バルブソケット
41等の高電圧が発生され伝達される経路が点灯回路ケ
ース30によって覆われているため、スタータ回路部3
9やコード40、並びに放電バルブ16のソケットコネ
クタ15から灯具ボディの後方に向けて放射される電磁
波は点灯回路ケース30によって遮蔽される。
【0018】さらに、放電バルブ16のソケットコネク
タ15から放射される電磁波のうち、周囲に向けて放射
される電磁波は、シールド筒21が接地電位に保持され
ていることによって遮蔽され、灯具ボディ1の外部に放
射されることが防止される。さらに、シールド筒21と
リフレクタ11およびレンズホルダ12との間隔を通っ
て灯具ボディ1の前方に放射される電磁波は、この間隔
を閉じている擬似リフレクタ3Bが接地電位に保持され
ていることによって遮蔽され、灯具ボディ1の前方に向
けて放射されることが防止される。
【0019】特に、本発明者の実験によれば、この実施
形態のように、レンズホルダ12をリフレクタ11に対
して直接に電気接続し、かつ擬似リフレクタ3B、シー
ルド筒21、点灯回路ケース30をそれぞれ網線構造の
接地電線によりリフレクタ11に対して一括集中して電
気接続した構成を採用することで、それぞれを個別に接
地接続する場合に比較して極めて有効な電磁波のシール
ド効果が得られている。
【0020】また、ここでは、リフレクタ11の周囲に
配置されるシールド筒21は、ソケットコネクタ15の
周囲を覆うように、リフレクタ11の後部側の周囲領域
のみに配置すればよいため、リフレクタ11やレンズホ
ルダ12等がエイミング調整時に上下、左右に傾動され
る場合でもリフレクタ11やレンズホルダ12とシール
ド筒21との干渉が防止でき、これらの間の間隙を小さ
くし、灯具ボディ1がいたずらに大型化されることが防
止できる。
【0021】なお、この実施形態では、点灯回路ケース
30を上ケース31と下ケース32とに分割しているた
め、スタータ回路部39の点検や部品を交換するような
必要が生じた場合には、下ケース32を上ケース31か
ら取り外せば、上ケース31を灯具ボディ1に取着した
ままで下ケース32を灯具ボディ1から取り外し、その
内部に収納されているスタータ回路部39の点検や部品
交換を行うことができる。このように点灯回路ケース3
0の全体を灯具ボディ1から取り外す必要がないため、
灯具ボディの背面側の車体スペースが狭い場合でも作業
を容易に行うことが可能となる。この場合、図5に示さ
れるように、コード40とスタータ回路部39とを下ケ
ース32の内部においてコネクタ42により接続してお
けば、この部分で分離させることも可能であり、極めて
簡単に下ケース42の着脱が可能となり、かつこれによ
り点灯回路ケース30ないし灯具の組立作業を容易に行
うことも可能となる。
【0022】また、リフレクタ11と、カバー部材21
との間の隙間からの電磁波の放射を防止するために、図
8に示すように、周囲に複数枚のシールド片28aを放
射状に突出させた全体が菊花弁状をした弾性を有する導
電材、例えば金属板からなるフィルタ28を設けてもよ
い。このフィルタ28は、中心部の円環状部28bをリ
フレクタ11のバルブ挿通穴部14にネジ止めにより固
定され、周辺部のシールド片28aを弾性変形させた状
態でカバー部材21の全周の内面に弾接させて配置され
る。なお、図示のシールド片28aは簡略化した構成と
して表されているが、実際にはシールド片28aは隣接
するものとの間隔が極めて小さなものとして設計、製造
される。
【0023】このフィルタ28を設けることにより、リ
フレクタ11とカバー部材21との間の隙間は、径方向
に延長される複数枚のシールド片28aによって概ね遮
断されることになる。しかもこのフィルタ28はその中
心部の円環状部28bではリフレクタ11に直接固定さ
れることで相互に電気接続され、周辺部ではシールド片
28aとカバー部材21との直接接触によって相互に電
気接続されるため、この隙間は接地状態とされたシール
ド片28aによって遮蔽されることになる。これによ
り、この隙間を通しての電磁波の放射を抑制することも
可能となる。また、このフィルタ28を利用すれば、前
記実施形態におけるカバー部材21とリフレクタ11と
を電気接続するための接地電線25を省略することも可
能である。
【0024】なお、前記実施形態は自動車の4灯式の前
照灯に本発明を適用した例を示しているが、2灯式の前
照灯やフォグランプ等の他の車両用灯具においても、放
電バルブを光源とするものであれば同様に適用できる。
また、プロジェクタランプに限られるものではなく、放
物面反射鏡を有する灯具であれば、同様に本発明を適用
することができる。リフレクタ内の放電バルブ5の前側
に配置されているシェードを金属材で構成し、これをリ
フレクタまたはレンズホルダに一体形成し、あるいは電
気接続した構成とすることにより、放電バルブの前方に
向けての電磁波の放射を抑制することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、放電バル
ブが取着されたリフレクタを導電材で形成し、このリフ
レクタに取着されるレンズホルダを導電材で形成して前
記リフレクタと共に接地電位に保持しているので、放電
バルブから放射される電磁波をリフレクタおよびレンズ
ホルダによってシールドし、自動車のラジオやその他の
電子装置に対するEMI障害を有効に防止することがで
きる。また、リフレクタの周囲に擬似リフレクタや、シ
ールド筒や点灯回路ケースで構成されるカバー部材を配
設し、これら擬似リフレクタやカバー部材を導電材で形
成して前記リフレタクに電気接続して接地電位に保持す
ることで、放電バルブから放射される電磁波はもとよ
り、コネクタやこれに接続されるコード等から放射され
る電磁波を、しかも灯具の前方、後方および周方向のい
ずれの方向に対してもシールドし、その放射を抑制する
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前照灯の一実施形態の正面図と背面図
である。
【図2】図1(a)のAA線断面図である。
【図3】図1(a)のBB線断面図である。
【図4】前照灯の背面方向からの斜視図である。
【図5】リフレクタ背面開口部の斜視図である。
【図6】図1(b)のCC線断面図である。
【図7】電気接続構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態の要部を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 灯具ボディ 2 レンズ 3A リフレクタ 3B 擬似リフレクタ 10 すれ違いビームユニット 11 リフレクタ 12 レンズホルダ 13 レンズ 15 ソケットコネクタ 16 放電バルブ 19 接地ターミナル 21 シールド筒 22,25,26 網線からなる接地電線 28 フィルタ 28a シールド片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 博和 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内 (72)発明者 末広 賀男 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小糸 製作所静岡工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材で形成されたリフレクタと、この
    リフレクタ内に配設された放電バルブと、前記リフレク
    タを内装する灯具ボディとを備えた灯具において、前記
    放電バルブの背後の前記灯具ボディ位置に設けられた開
    口部に導電体からなるケースが取着されて前記開口部が
    覆われ、かつこのケースと前記リフレクタとが共に接地
    されることを特徴とする放電バルブを有する車両用灯
    具。
  2. 【請求項2】 前記放電バルブと灯具ボディとの間には
    放電バルブの周囲を覆う導電材のカバー部材が設けら
    れ、このカバー部材が前記リフレクタに電気接続されて
    なる請求項1の放電バルブを有する車両用灯具。
  3. 【請求項3】 リフレクタの前面開口部には筒状をした
    レンズホルダが取着され、このレンズホルダは導電材で
    形成され、かつ前記リフレクタに電気接続されてなる請
    求項1または2のいずれかの放電バルブを有する車両用
    灯具。
  4. 【請求項4】 リフレクタと灯具ボディとの間隙を閉じ
    るように擬似リフレクタが配置され、この擬似リフレク
    タは導電材で形成され、かつ前記リフレクタに電気接続
    されてなる請求項3の放電バルブを有する車両用灯具。
  5. 【請求項5】 放電バルブはソケットホルダによりリフ
    レクタに取着され、前記ソケットホルダの近傍の前記リ
    フレクタの一部に電極が設けられ、この電極に接地用の
    接続線が接続されてなる請求項1また4のいずれかの放
    電バルブを有する車両用灯具。
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