JPH09293209A - 薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及び薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH09293209A
JPH09293209A JP8106931A JP10693196A JPH09293209A JP H09293209 A JPH09293209 A JP H09293209A JP 8106931 A JP8106931 A JP 8106931A JP 10693196 A JP10693196 A JP 10693196A JP H09293209 A JPH09293209 A JP H09293209A
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film
magnetic pole
flux density
recording
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Yoshinori Otsuka
善徳 大塚
Junzo Toda
順三 戸田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ディスク装置或いは磁気テープ装置等への
記録や再生に用いられる薄膜磁気ヘッドに関し、記録ヘ
ッド側の磁極端において記録磁界の広がりを抑制する。 【解決手段】導体コイル33を挟んで上及び下に形成さ
れ、ギャップ層27を介して先端部同士が対向する2つ
の磁極24,26を有する薄膜磁気ヘッドにおいて、2
つの磁極24,26のうち、少なくとも一方の磁極26
の先端部で、磁極26の側部26bは残りの部分よりも
高い飽和磁束密度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッド、
磁気記録装置及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に関し、よ
り詳しくは、磁気ディスク装置或いは磁気テープ装置等
への記録や再生に用いられる薄膜磁気ヘッド、磁気記録
装置及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】近年、磁気ディスク装置の高記録密度化や
小型化に対応できる薄膜磁気ヘッドが注目され、その高
性能化が要求されている。再生用ヘッド(MRヘッド)
においては高性能なMR素子の開発が進展し、磁気記録
媒体の移動速度に依存せず、かつ高い出力が得られるス
ピンバルブ磁気抵抗効果素子等が注目されている。一
方、記録用ヘッドとしては、更なる高性能化が望まれて
おり、高い周波数まで記録でき、かつ記録にじみの少な
いものが要求されている。
【0003】
【従来の技術】図15(a)は従来例に係る共用型の薄
膜磁気ヘッドを示す斜視図で、図15(b)は図15
(a)のI−I線断面図である。図16は薄膜磁気ヘッ
ドの先端側からみた薄膜磁気ヘッド先端部の正面図であ
る。図15(a),(b)及び図16に示すように、再
生側(R)では、磁気抵抗効果型素子(MR素子)2を
挟むようにMR素子2の上下に絶縁膜を介して下部及び
上部磁気シールド1,4が形成されている。MR素子2
の下部及び上部磁気シールド1,4は隣接する記録トラ
ックからの磁界の入力を防止するため、トラック幅方向
に幅広く形成されている。
【0004】記録側(W)では、記録用ヘッドの下部磁
極4は再生用ヘッドの上部磁気シールド4と共用されて
いる。記録用ヘッドの上部磁極6が下部磁極4の上に絶
縁膜5を介して形成され、上部磁極6の先端部の幅は記
録トラックの幅に合わせて細くなっている。上部磁極6
の材料として、加工の容易さからNiFeが用いられて
いる。
【0005】また、上記の薄膜磁気ヘッドよりもさらに
記録磁界強度を大きくするため、NiFe膜からなる上
部磁極の下部磁極との対向部にFeN膜を形成して高性
能化を図った例もある(特開平6−131630号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、下部磁極4を
幅広く形成してあると、記録磁界はトラック幅方向に広
がってしまい、図4(b)に示すように、記録トラック
に記録された磁化は本来の記録領域の幅よりも広がると
ともにその両端部で曲がりが生じてしまう。これは、以
下の理由によるものと考えられる。即ち、記録ヘッド
(磁界流出端側)の上部磁極6の先端部は細いので、そ
の先端部の下部磁極4に対向する部分と側部は飽和し易
く、記録の際、先端部から順次磁気飽和していく。従っ
て、図4(b)に示すように、磁気飽和領域は先端部か
ら次第に広がっていくため、先端部から遠いところから
も磁力線が出てくるようになる。
【0007】これにより、磁気記録媒体10上の記録磁
化の幅が広がり、かつ先端部から遠いところから流出す
る磁力線の位相の遅れにより記録磁化の両端部が曲が
る。記録磁化の両端部に曲がりが生じると、それは再生
時にノイズとなり、再生エラーが生じる。また、記録磁
化の広がりは記録トラックの高密度化の妨げになる。
【0008】文献(S.X.Wang and P.R.Webb,"Modeling
of Submicron Trackwidth Inductive Write Head Desig
ns",IEEE,Trans.Magn.,vol.31.,p2687,1995 )では、上
部磁極の軟磁性材料として飽和磁束密度(Bs)が高い
FeNを用いた磁気ヘッドを調査している。FeNは磁
気飽和を抑制するのに有効であるが、反応性スパッタ法
でしか堆積できないため、磁極に加工するためにはエッ
チングが必要になるが、エッチング生成物がエッチング
マスクの側壁に付着し、バリとして残ってしまう。ま
た、エッチングできたとしてもクラックが生じやすく、
使いにくいという問題がある。
【0009】また、前記文献では、ギャップの縁部から
外側に磁場が漏れないように、ギャップの側部に上部磁
極の材料であるFeN膜を設けてシャントしているが、
予想された結果は得られず、通常のものよりも磁場の広
がりが大きくなっている。本発明は、上記の従来例の問
題点に鑑みて創作されたものであり、記録ヘッド側の磁
極端において記録磁界の広がりを抑制することができる
薄膜磁気ヘッド、磁気記録装置及び薄膜磁気ヘッドの製
造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の発明
である、導体コイルを挟んで上及び下に形成され、ギャ
ップ層を介して先端部同士が対向する2つの磁極を有す
る薄膜磁気ヘッドにおいて、前記2つの磁極のうち、少
なくとも一方の磁極の先端部で、該磁極の側部は残りの
部分よりも高い飽和磁束密度を有することを特徴とする
薄膜磁気ヘッドによって解決され、第2の発明である、
前記一方の磁極の前記ギャップ層側の部分は前記残りの
部分よりも高い飽和磁束密度を有することを特徴とする
第1の発明に記載の薄膜磁気ヘッドによって解決され、
第3の発明である、前記薄膜磁気ヘッドは記録部と再生
部が隣接して設けられており、前記2つの磁極は前記記
録部に形成され、前記一方の磁極と対向する他方の磁極
は前記再生部の磁気シールドと共用されてなることを特
徴とする第1又は第2の発明に記載の薄膜磁気ヘッドに
よって解決され、第4の発明である、前記一方の磁極と
対向する他方の磁極の前記ギャップ層側の部分は残りの
部分よりも高い飽和磁束密度を有することを特徴とする
第3の発明に記載の薄膜磁気ヘッドによって解決され、
第5の発明である、前記他方の磁極の前記一方の磁極と
対向する側の面は、前記一方の磁極と対向する領域が他
の領域よりも突出していることを特徴とする第3の発明
に記載の薄膜磁気ヘッドによって解決され、第6の発明
である、前記一方の磁極と前記一方の磁極に対向する他
方の磁極はほぼ等しい幅を有することを特徴とする第1
又は第2の発明に記載の薄膜磁気ヘッドによって解決さ
れ、第7の発明である、前記一方の磁極に対向する他方
の磁極は、該他方の磁極の側部が残りの部分よりも高い
飽和磁束密度を有することを特徴とする第6の発明に記
載の薄膜磁気ヘッドによって解決され、第8の発明であ
る、前記他方の磁極の前記ギャップ層側の部分は前記残
りの部分よりも高い飽和磁束密度を有するによって解決
され、第9の発明である、第1乃至第8の発明のいずれ
かに記載の薄膜磁気ヘッドを備えたスライダと、磁気記
録媒体とを有する磁気記録装置によって解決され、第1
0の発明である、絶縁膜上にメッキマスクを形成する工
程と、前記メッキマスクにしたがって前記開口内に軟磁
性膜を形成する工程と、前記メッキマスクを除去した
後、高飽和磁束密度膜を形成して前記軟磁性膜を被覆す
る工程と、前記高飽和磁束密度膜を異方性エッチングし
て前記絶縁膜上の高飽和磁束密度膜を除去するととも
に、前記軟磁性膜の側壁に前記高飽和磁束密度膜を残す
工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造
方法によって解決され、第11の発明である、絶縁膜の
上に高飽和磁束密度膜を形成する工程と、前記高飽和磁
束密度膜上に開口を有するメッキマスクを形成する工程
と、前記メッキマスクにしたがって前記開口内に軟磁性
膜を形成する工程と、前記メッキマスクを除去した後、
前記高飽和磁束密度膜をエッチングし、そのエッチング
生成物である高飽和磁束密度膜を前記軟磁性膜の側壁に
形成する工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法によって解決され、第12の発明である、
前記軟磁性膜はNiFe膜であり、前記高飽和磁束密度
膜はFe系又はCoZr系の膜であることを特徴とする
第10又は第11の発明に記載の薄膜磁気ヘッドの製造
方法によって解決され、第13の発明である、前記絶縁
膜は記録部側の2つの磁極のうちの一方の磁極の上に形
成されて、前記2つの磁極の間のギャップ層となること
を特徴とする第10乃至第12の発明のいずれかに記載
の薄膜磁気ヘッドの製造方法によって解決される。
【0011】本発明の薄膜磁気ヘッドにおいては、ギャ
ップ層を介して先端部同士が対向する2つの磁極のう
ち、少なくとも一方の磁極の先端部において、磁極の側
部が残りの部分よりも高い飽和磁束密度を有している。
従って、磁気記録媒体に磁気記録を行う際、磁極の側部
が磁気飽和するのを抑制することができる。このため、
磁力線の流出領域を磁気記録媒体との対向面或いはそれ
に近いところに限定し、ギャップの外への磁場の広がり
を抑制することができる。これにより、磁気記録媒体に
記録された磁化の幅が広がらず、その両端部での曲がり
も生じないため、再生エラーの発生を防止し、磁気記録
の高密度化を図ることができる。
【0012】また、一方の磁極の側部と、他方の磁極と
対向する部分が高い飽和磁束密度を有するので、磁気記
録を行う際、磁極に磁気飽和が生ずるのを抑制すること
ができる。従って、磁気記録媒体との対向面或いはそれ
に近いところから磁力線が発生し、ギャップの外まで磁
界が広がるのを一層よく抑制することができる。更に、
一方の磁極の側部、又は側部及び他方の磁極との対向部
の両部が高い飽和磁束密度を有し、かつ他方の磁極の表
層が高い飽和磁束密度を有するので、一方の磁極の磁気
飽和のみならず、他方の磁極が磁気飽和するのを抑制す
ることができる。従って、磁力線の流出領域及び流入領
域が広がらないため、磁極からギャップの外への磁場の
広がりを一層よく抑制することができる。
【0013】また、一方の磁極と対向する部分の他方の
磁極が一方の磁極と同じ幅で突出しているので、一方の
磁極から流出した磁力線はギャップの外に広がらずに磁
気記録媒体を通して他方の磁極の突出部に流入する。従
って、一方の磁極の磁気飽和抑制効果と協働して、記録
トラックの幅方向への磁場の広がりを防止することがで
きる。
【0014】更に、他方の磁極を一方の磁極と同じ幅で
突出させる代わりに、一方の磁極の幅と、他方の磁極の
幅とをほぼ等しくしてもよい。また、他方の磁極の幅を
一方の磁極と同じように細くした場合、他方の磁極にも
磁気飽和が生じやすくなるため、他方の磁極の側部や対
向部を残りの部分よりも高い飽和磁束密度を持たせるこ
とが磁気飽和を抑制するのに有効である。
【0015】更に、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
によれば、軟磁性膜、例えばNiFe膜を高飽和磁束密
度膜、例えばFeN膜で被覆して異方性エッチングする
ことにより、エッチングマスクを用いずに軟磁性膜の側
壁に高飽和磁束密度膜を形成することができる。従っ
て、高飽和磁束密度膜のバリが残らず、かつ磁極の主な
部分をNiFe膜とすることができるので、クラックの
発生も防止することができる。
【0016】ところで、FeN膜をイオンミリング等に
よりエッチングするとエッチング生成物が生じて突出部
の側壁に付着することはよく知られている。本発明の他
の薄膜磁気ヘッドの製造方法においては、この性質を利
用している。即ち、高飽和磁束密度膜、例えばFeN膜
の上にメッキマスクにしたがって選択的に軟磁性膜を形
成した後、下地の高飽和磁束密度膜をエッチングし、そ
のエッチング生成物である高飽和磁束密度膜を軟磁性膜
の側壁に形成している。
【0017】このため、エッチングマスクを用いずに軟
磁性膜の側壁及び対向部に高飽和磁束密度膜を形成する
ことができる。これにより、高飽和磁束密度膜のバリが
残らず、かつ磁極の主な部分をNiFe膜とすることが
できるので、クラックの発生も防止することができる。
また、本発明の磁気記録装置によれば、第1乃至第9の
発明に係る薄膜磁気ヘッドを備えているので、記録部の
磁極の先端部から磁気記録媒体に出入りする磁力線がギ
ャップの外に広がるのを抑制することができる。
【0018】これにより、磁気記録媒体に記録される記
録磁化の広がりとその両端部での曲がりを抑制すること
ができるため、再生エラーを抑制し、記録トラックの高
密度化の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (1)第1の実施の形態 図2(a)は本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気
ヘッドの先端部分の斜視図であり、図2(b)は図2
(a)のII−II線断面図である。また、図1は、図2
(a)のIII-III 線断面図である。
【0020】図2(a)に示すように、再生側(R)で
は、磁気抵抗効果型素子(MR素子)22を挟むように
してMR素子22の上下にアルミナ膜又はシリコン酸化
膜からなる絶縁膜23を介して下部及び上部磁気シール
ド21,24が形成されている。MR素子22の下部磁
気シールド21及び上部磁気シールド24は隣接する記
録トラックからの磁界の入力を防止するため、トラック
幅方向に幅広く形成されている。
【0021】記録側(W)では、記録ヘッドの下部磁極
24は再生ヘッドの上部磁気シールド24と共用されて
いる。下部磁極24としてNiFe膜が用いられてい
る。下部磁極24の上に記録ヘッドの上部磁極26がア
ルミナ膜又はシリコン酸化膜からなる絶縁膜(ギャップ
層)を介して形成され、上部磁極26の先端部の幅は記
録トラック幅に合わせて細くなっている。ギャップ層の
膜厚はギャップ27の間隔を決める。また、上部磁極2
6はNiFe膜(残りの部分)26aで形成され、細く
なっている先端部の両側部全面に飽和磁束密度(Bs)
の高い材料のFeN膜(高飽和磁束密度膜)26bが形
成されている。なお、BsはNiFe膜26aでは凡そ
1Tであるのに対して、FeN膜26bでは凡そ2Tで
ある。
【0022】更に、上部磁極26全体はアルミナ膜又は
シリコン酸化膜からなる絶縁膜25により被覆されてい
る。次に、上記薄膜磁気ヘッドの製造方法について図3
(a)〜(e)を参照しながら説明する。図3(a)〜
(e)はその製造工程を示す断面図である。図3(a)
に上部磁極26を形成する前の状態を示す。同図に示す
ように、再生側(R)の下部磁気シールド21上に膜厚
約50〜400nmのアルミナ膜又はシリコン酸化膜か
らなる絶縁膜23を介して膜厚約0.5〜3μmのNi
Fe膜からなる上部磁気シールド24が形成されてい
る。MR素子22は下部磁気シールド21と上部磁気シ
ールド24の間に下部磁気シールド21及び上部磁気シ
ールド24と絶縁されて形成されている。また、上部磁
気シールド24上には膜厚約0.1〜0.6μmのアル
ミナ膜又はシリコン酸化膜からなる絶縁膜(ギャップ
層)25aが形成されている。その膜厚は記録ヘッドの
ギャップの間隔を決める。
【0023】この状態で、図3(b)に示すように、絶
縁膜25aの上に上部磁極26を形成するための幅3〜
4μmの開口32aを有するレジストパターン31aを
形成する。次いで、レジストパターン31aをマスクと
してメッキを行い、レジストパターン31aの開口32
a内に膜厚約3μmのNiFe膜26aを形成する。
【0024】次に、レジストパターン31を除去した
後、図3(c)に示すように、膜厚100〜1500n
mのFeN膜26bをスパッタにより形成する。次い
で、アルゴンを用いたイオンミリングによりFeN膜2
6bを異方性エッチングし、NiFe膜26aの側壁に
FeN膜26bを残す。このとき、エッチングマスクを
用いなくてもよいので、エッチングマスクの側壁にFe
N膜26bのエッチング生成物が付着し、バリとして残
ることもない。これにより、図3(d)に示すように、
NiFe膜26aの先端部の側部にFeN膜26bが形
成された上部磁極26が完成する。
【0025】次に、アルミナ膜又はシリコン酸化膜から
なる絶縁膜25bを形成し、上部磁極26を被覆する。
その後、所定の工程を経て薄膜磁気ヘッドが完成する。
なお、上記ではNiFe膜26aの先端部の側部だけで
はなく、NiFe膜26a全体の側部にFeN膜26b
が形成されるが、先端部における磁気飽和の抑制効果は
変わらないし、他の磁気特性への影響もない。
【0026】上記のようにして作成された薄膜磁気ヘッ
ドにより記録を行った結果について説明する。比較のた
め、上部磁極の先端部の側部にFeN膜を設けないもの
も調査した。導電コイル33に電流を流し、0.5A-tu
rns の起磁力を発生させて記録を行った。調査結果によ
れば、図4(a)に示すように、第1の実施の形態に係
る磁気ヘッドでは、記録磁化の幅が広がらず、記録磁化
の両端部で曲がりも生じなかった。一方、比較例では、
図4(b)に示すように、記録磁化の幅が広がり、記録
磁化の両端部で曲がりが生じた。
【0027】第1の実施の形態に係る磁気ヘッドでは、
記録ヘッド側(磁界流出端側)の上部磁極26の側部の
FeN膜26bが高い飽和磁束密度を有するので、上部
磁極26の側部では磁気飽和が生じず、従って、磁気記
録媒体44との対向面或いはそれに近いところから磁力
線が発生し、ギャップ27の外側まで広がらないためで
あると考えられる。一方、比較例では、図4(b)に示
すように、記録ヘッド(磁界流出端側)の上部磁極6の
先端部の下部磁極4に対向する部分とその側部が磁気飽
和し、磁気記録媒体10との対向面から遠いところから
も磁力線が出てくるようになったためであると考えられ
る。
【0028】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、磁極からギャップの外への磁場の広がりを抑制する
ことができるので、記録磁化の幅が広がらず、その両端
部での曲がりも生じない。これにより、再生エラーの発
生を防止し、高密度記録化を図ることができる。 (2)第2の実施の形態 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの先端部について示す断面図である。
【0029】第1の実施の形態と異なるところは、記録
側(R)の上部磁極26の下部磁極24との対向面にも
飽和磁束密度の高いFeN膜26cが形成されているこ
とである。なお、図5において、図1と同じ符号で示す
ものは図1と同じものを示す。次に、上記薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法について図6(a)〜(e)を参照しなが
ら説明する。図6(a)〜(e)はその製造工程を示す
断面図である。
【0030】図6(a)は上部磁極26を形成する前の
状態を示す。同図に示すように、再生側(R)の下部磁
気シールド21上にアルミナ膜からなる絶縁膜23を介
して上部磁気シールド24が形成されている。MR素子
22は下部磁気シールド21と上部磁気シールド24の
間に下部磁気シールド21及び上部磁気シールド24と
絶縁されて形成されている。また、上部磁気シールド2
4上には膜厚約0.1〜0.6μmのアルミナ膜又はシ
リコン酸化膜からなる絶縁膜25aが形成されている。
膜厚は記録ヘッドのギャップの隙間の間隔を決める。
【0031】この状態で、反応性スパッタにより絶縁膜
25a上に膜厚約0.1〜1μmのFeN膜26cを形
成する。次いで、図6(b)に示すように、絶縁膜25
aの上に上部磁極26を形成するための幅3〜4μmの
開口32bを有するレジストパターン31bを形成す
る。続いて、レジストパターン31bをマスクとしてメ
ッキを行い、レジストパターン31bの開口32b内に
膜厚約3μmのNiFe膜26aを形成する。
【0032】次に、レジストパターン31bを除去した
後、ガス圧2×10-4Torrのアルゴンガスを用いた
イオンミリングを行い、絶縁膜25a上のFeN膜26
cをエッチングする。このとき、図6(c)に示すよう
に、エッチングされたFeN膜26cはNiFe膜26
aの側壁に再付着していく。このとき、エッチングマス
クを用いなくてもよいので、エッチングマスクの側壁に
FeN膜26bのエッチング生成物が付着し、バリとし
て残ることもない。
【0033】これにより、図6(d)に示すように、N
iFe膜26aの側部と下部磁極24との対向面にそれ
ぞれ膜厚10〜1000nmのFeN膜26b,26c
が形成され、上部磁極26が完成する。次に、図6
(e)に示すように、アルミナ膜又はシリコン酸化膜か
らなる絶縁膜25bを形成する。その後、所定の工程を
経て薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0034】上記のようにして作成された薄膜磁気ヘッ
ドでは、上部磁極26の側部と、下部磁極24との対向
面のFeN膜26bが高い飽和磁束密度を有するので、
磁気記録を行う際上部磁極26には磁気飽和が生じな
い。従って、磁気記録媒体との対向面或いはそれに近い
ところから磁力線が発生し、ギャップ27の外まで磁界
が広がらない。
【0035】これにより、上記磁気ヘッドを用いて記録
を行うと、図4(a)と同様に、記録磁化の幅が広がら
ず、記録磁化の両端部で曲がりも生じない。従って、再
生エラーの発生を防止し、高密度記録化を図ることがで
きる。 (3)第3及び第4の実施の形態 (第3の実施の形態)図7は、本発明の第3の実施の形
態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図で
ある。
【0036】第2の実施の形態と異なるところは、記録
側(R)の上部磁極26と対向する下部磁極24の面上
に飽和磁束密度の高いFeN膜28が形成されているこ
とである。なお、図7において、図5と同じ符号で示す
ものは図5と同じものを示す。この場合は、図6(a)
で下部磁極24となるNiFe膜を形成した後、FeN
膜28を形成する。以降は、図6(b)〜(e)と同じ
工程を経て薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0037】ところで、下部磁極24は、幅の狭い上部
磁極26ほどではないが、上部磁極26と対向するため
磁気飽和する。下部磁極24が上部磁極26との対向部
で磁気飽和すると飽和領域が次第にその周辺部まで広が
ってくる。上記第3の実施の形態によれば、下部磁極2
4上に高い飽和磁束密度を有するFeN膜28が形成さ
れているので、上部磁極26のみならず対向面の下部磁
極24が磁気飽和するのを抑制することができる。これ
により、磁極からギャップの外への磁場の広がりを一層
抑制することができる。
【0038】(第4の実施の形態)図8は、本発明の第
4の実施の形態に係る磁気ヘッドの先端部について示す
断面図である。記録側(R)の上部磁極26と対向する
下部磁極24の面上に飽和磁束密度の高いFeN膜28
aが形成されていることは第3の実施の形態と同じであ
るが、上部磁極26の下のみに限定して形成されている
ことが第3の実施の形態と異なる。なお、図8におい
て、図7と同じ符号で示すものは図7と同じものを示
す。
【0039】この場合は、図6(a)で下部磁極24と
なるNiFe膜を形成した後、FeN膜28を形成し、
更にパターニングする。以降は、図6(b)〜(e)と
同じ工程を経て薄膜磁気ヘッドが完成する。上記第4の
実施の形態によれば、下部磁極24上に高い飽和磁束密
度を有するFeN膜28aが形成されているので、第3
の実施の形態と同じように、上部磁極24と対向する下
部磁極24の部分が磁気飽和するのを抑制することがで
きる。これにより、磁極からギャップの外への磁場の広
がりを一層抑制することができる。
【0040】以上のように、第3及び第4の実施の形態
によれば、磁極からギャップの外への磁場の広がりを抑
制することができるので、記録磁化の幅が広がらず、そ
の両端部での曲がりも生じない。これにより、再生エラ
ーの発生を防止し、高密度化を図ることができる。 (4)第5の実施の形態 図9は、本発明の第5の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッ
ドの先端部について示す断面図である。
【0041】第2の実施の形態と異なるところは、記録
側(R)の上部磁極26と対向する下部磁極24が上部
磁極26と対向する部分で上部磁極26とほぼ同じ幅
で、高さ0.1〜1μmの突出部29を有することであ
る。なお、図9において、図5と同じ符号で示すものは
図5と同じものを示す。この場合は、図6(a)で下部
磁極24となるNiFe膜を形成した後、そのNiFe
膜を高さ0.1〜1μmの分だけ選択的にエッチングす
る。以降は、図6(b)〜(e)と同じ工程を経て薄膜
磁気ヘッドが完成する。
【0042】上記第5の実施の形態によれば、上部磁極
26と対向する部分の下部磁極24が上部磁極26と同
じ幅で突出しているので、上部磁極26から漏洩した磁
力線はギャップ27の外に広がらずに磁気記録媒体を通
して下部磁極24の突出部29に入る。従って、FeN
膜26a〜26cの磁気飽和抑制効果と協働して、記録
トラックの幅方向への磁場の広がりが防止される。
【0043】従って、記録磁化の幅が広がらず、その両
端部での曲がりも生じない。これにより、再生エラーの
発生を防止し、高密度化を図ることができる。なお、上
記第3乃至第5の実施の形態では、上部磁極26の下部
磁極24との対向部分にFeN膜26cが形成されてい
るが、上部磁極26の側部にFeN膜26bが形成され
ていれば対向部分には形成されていなくてもよい。
【0044】(5)第6乃至第9の実施の形態 (第6の実施の形態)図10は、本発明の第6の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図
である。第1の実施の形態と異なるところは、記録側
(W)の上部磁極26と対向する下部磁極30が上部磁
極26ととほぼ同じ幅で、再生側(R)の上部磁気シー
ルド24とは別に形成されていることである。なお、図
10において、図1と同じ符号で示すものは図1と同じ
ものを示す。
【0045】この場合は、図3(a),(b)と同様に
して、絶縁膜25aを形成した後、下部磁極30となる
膜厚約0.5〜3μmのNiFe膜(残りの部分)30
aを形成する。続いて、絶縁膜25aを形成した後、図
3(a)〜(e)と同じ工程を経て薄膜磁気ヘッドが完
成する。上記第6の実施の形態によれば、上部磁極26
の先端部の側部にFeN膜26bが形成されており、か
つ磁気ヘッドの先端部で上部磁極26と同じ幅になって
いる下部磁極30が再生側(R)の上部磁気シールド2
4とは別に形成されているので、上部磁極26の側部で
磁気飽和が生じず、上部磁極26から漏洩した磁力線は
ギャップ27の外に広がらずに磁気記録媒体を通して下
部磁極30に入る。
【0046】従って、この磁気ヘッドを用いて記録を行
うと、記録磁化の幅が広がらず、その両端部での曲がり
も生じない。これにより、再生エラーの発生を防止し、
高密度化を図ることができる。 (第7の実施の形態)図11は、本発明の第7の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図
である。
【0047】第6の実施の形態と異なるところは、磁気
ヘッドの先端部で、記録側(W)の上部磁極26の下部
磁極30と対向する面にも高い飽和磁束密度を有するF
eN膜26cが形成されていることである。なお、図1
1において、図10と同じ符号で示すものは図10と同
じものを示す。この場合は、図3(a),(b)と同様
にして、絶縁膜25aを形成した後、下部磁極30とな
る膜厚約0.5〜3μmのNiFe膜30aを形成す
る。続いて、絶縁膜25aを形成した後、図6(a)〜
(e)と同じ工程を経て薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0048】上記第7の実施の形態によれば、上部磁極
26の側部のみならず下部磁極30との対向面にもFe
N膜26cが形成されているので、上部磁極26の側部
及び対向部での磁気飽和を抑制することができる。従っ
て、上部磁極26から漏洩した磁力線はギャップ27の
外に広がらずに磁気記録媒体を通して下部磁極30に入
る。
【0049】(第8の実施の形態)図12は、本発明の
第8の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部につい
て示す断面図である。第7の実施の形態と異なるところ
は、記録側(W)の上部磁極26と同じ幅の下部磁極3
0の側部に高い飽和磁束密度を有するFeN膜30bが
形成されていることである。特に、下部磁極30を上部
磁極26と同じ幅にすると磁気飽和が生じやすくなるた
め、有効である。なお、図12において、図11と同じ
符号で示すものは図11と同じものを示す。
【0050】この場合は、図2(a)〜(d)と同様に
して、絶縁膜25aを形成した後、下部磁極30となる
膜厚約0.5〜3μmのNiFe膜30aとその側部の
FeN膜30bを形成する。続いて、絶縁膜25aを形
成した後、図6(a)〜(e)と同じ工程を経て薄膜磁
気ヘッドが完成する。上記第8の実施の形態によれば、
上部磁極26と同じ幅の下部磁極30が再生側(R)の
上部磁気シールド24とは別に形成されているので、上
部磁極26から漏洩した磁力線はギャップ27の外に広
がらずに磁気記録媒体を通して下部磁極30に入る。ま
た、下部磁極30のNiFe膜30aの側部に高い飽和
磁束密度を有するFeN膜30bが形成されているの
で、下部磁極30の磁気飽和も抑制することができ、こ
のため、ギャップ27の外への磁力線の広がりを抑制す
ることが出来る。
【0051】(第9の実施の形態)図13は、本発明の
第9の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの先端部につい
て示す断面図である。第8の実施の形態と異なるところ
は、記録側(W)の下部磁極30の上部磁極26との対
向面にも高い飽和磁束密度を有するFeN膜30cが形
成されていることである。なお、図13において、図1
2と同じ符号で示すものは図12と同じものを示す。
【0052】この場合は、第1の実施の形態と同様な方
法により下部磁極30の側部のFeN膜30bを形成し
た後、FeN膜を形成し、パターニングして下部磁極3
0上にFeN膜30cを残す。続いて、絶縁膜25aを
形成した後、図6(a)〜(d)の工程を経て薄膜磁気
ヘッドが完成する。上記第9の実施の形態によれば、上
部磁極26と同じ幅の下部磁極30が再生側(R)の上
部磁気シールド24とは別に形成されているので、上部
磁極26から漏洩した磁力線はギャップ27の外に広が
らずに磁気記録媒体を通して下部磁極30に入る。ま
た、下部磁極30の側部及び対向面と、上部磁極26の
側部及び対向面に高い飽和磁束密度を有するFeN膜2
6b,26c,30b,30cが形成されているので、
上部磁極26及び下部磁極30の磁気飽和を抑制するこ
とができ、このため、ギャップ27の外への磁力線の広
がりを防止することができる。
【0053】以上のように、第6及び第9の実施の形態
によれば、下部磁極30と上部磁極26の間のギャップ
の外への磁場の広がりを抑制することができるので、記
録磁化の幅が広がらず、その両端部での曲がりも生じな
い。これにより、再生エラーの発生を防止し、高密度化
を図ることができる。なお、上記第1ないし第9の実施
の形態では、飽和磁束密度の高い部分を形成するためF
eN膜を形成しているが、これに限られるものではな
い。例えば、FeZrN膜、FeTaN膜、CoZr膜
又はCoNiFe膜等を用いてもよい。また、下部磁極
30又は上部磁極26となる軟磁性層にFeやCoを選
択的にイオン注入してその側部に飽和磁束密度の高い部
分を形成してもよい。
【0054】(6)第10の実施の形態 図14は、本発明の第10の実施の形態に係る磁気記録
装置について示す平面図である。第1乃至第9の実施の
形態に係るMRヘッドがスライダに取り付けられてい
る。図14に示すように、磁気記録装置41はMRヘッ
ドを備えたスライダ43と、磁気ディスク(磁気記録媒
体)44と、スライダ43を指示するスプリングアーム
42とを有している。
【0055】上記磁気記録装置によれば、第1乃至第9
の実施の形態に係るMRヘッドを備えているので、上部
磁極26及び下部磁極30の先端部から磁気記録媒体4
4に出入りする磁力線がギャップ27の外に広がるのを
なお一層抑制することができる。これにより、磁気ディ
スク44に記録される記録磁化の広がりとその両端部で
の曲がりを抑制することができるため、再生エラーを抑
制し、記録トラックの高密度化の向上を図ることができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の薄膜磁気ヘッド
においては、ギャップ層を介して先端部同士が対向する
2つの磁極のうち、少なくとも一方の磁極の先端部にお
いて、磁極の側部が残りの部分よりも高い飽和磁束密度
を有している。従って、磁気記録媒体に磁気記録を行う
際、磁極の側部が磁気飽和するのを抑制することができ
る。このため、磁力線の流出領域を磁気記録媒体との対
向面或いはそれに近いところに限定し、ギャップの外へ
の磁場の広がりを抑制することができる。これにより、
磁気記録媒体に記録された磁化の幅が広がらず、その両
端部での曲がりも生じないため、再生エラーの発生を防
止し、磁気記録の高密度化を図ることができる。
【0057】また、一方の磁極と対向する他方の磁極を
一方の磁極とほぼ同じ幅としているので、一方の磁極か
ら流出した磁力線はギャップの外に広がらずに磁気記録
媒体を通して他方の磁極に流入する。従って、一方の磁
極の磁気飽和抑制効果と協働して、記録トラックの幅方
向への磁場の広がりを防止することができる。更に、他
方の磁極の幅を一方の磁極と同じように細くした場合、
他方の磁極にも磁気飽和が生じやすくなるため、他方の
磁極の側部や対向部を残りの部分よりも高い飽和磁束密
度を持たせることが磁気飽和を抑制するのに有効であ
る。
【0058】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
によれば、軟磁性膜、例えばNiFe膜を高飽和磁束密
度膜、例えばFeN膜で被覆して異方性エッチングする
ことにより、エッチングマスクを用いずに軟磁性膜の側
壁に高飽和磁束密度膜を形成することができる。更に、
本発明の他の薄膜磁気ヘッドの製造方法においては、F
eN膜をイオンミリング等によりエッチングするとエッ
チング生成物が生じて突出部の側壁に付着する性質を利
用して、エッチング生成物である高飽和磁束密度膜を軟
磁性膜の側壁に形成している。
【0059】以上の製造方法では、エッチングマスクを
用いずに軟磁性膜の側壁及び対向部に高飽和磁束密度膜
を形成することができるので、高飽和磁束密度膜のバリ
が残らない。しかも磁極の主な部分をNiFe膜とする
ことができるので、クラックの発生も防止することがで
きる。また、本発明の磁気記録装置によれば、本発明の
薄膜磁気ヘッドを備えているので、記録部の磁極の先端
部から磁気記録媒体に出入りする磁力線がギャップの外
に広がるのを抑制することができる。これにより、磁気
記録媒体に記録される記録磁化の広がりとその両端部で
の曲がりを抑制することができるため、再生エラーを抑
制し、記録トラックの高密度化の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る薄膜磁気ヘッドの先端部について示す斜視図であり、
図2(b)は図2(a)のII−II線断面図である。
【図3】図3(a)〜(e)は、本発明の第1の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法について示す断面
図である。
【図4】図4(a)は、本発明の第1の実施の形態に係
る薄膜磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に記録する方法
について示す斜視図であり、図4(b)は、比較例に係
る薄膜磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に記録する方法
について示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図6】図6(a)〜(e)は、本発明の第2の実施の
形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法について示す断面
図である。
【図7】図7は、本発明の第3の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の第4の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図9】図9は、本発明の第5の実施の形態に係る薄膜
磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の第6の実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図11】図11は、本発明の第7の実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図12】図12は、本発明の第8の実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図13】図13は、本発明の第9の実施の形態に係る
薄膜磁気ヘッドの先端部について示す断面図である。
【図14】図14は、本発明の第1乃至第9の実施の形
態に係る薄膜磁気ヘッドを用いた、第10の実施の形態
に係る磁気記録装置について示す平面図である。
【図15】図15(a)は、従来例に係る薄膜磁気ヘッ
ドの先端部について示す斜視図であり、図15(b)は
図15(a)のI−I線断面図である。
【図16】図16は、従来例に係る薄膜磁気ヘッドの先
端部について示す断面図である。
【符号の説明】
21 下部磁気シールド、 22 磁気抵抗効果型素子、 23,25,25b 絶縁膜、 24 上部磁気シールド(下部磁極)、 25a 絶縁膜(ギャップ層)、 27 ギャップ、 26 上部磁極、 26a,30a NiFe膜(残りの部分)、 26b,26c,28,28a,30b,30c Fe
N膜(高飽和磁束密度膜)、 29 突出部、 30 下部磁極、 31a,31b レジストマスク、 32a,32b 開口、 33 導電コイル、 41 磁気記録装置、 42 スプリングアーム、 43 スライダ、 44 磁気記録媒体(磁気ディスク)。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体コイルを挟んで上及び下に形成さ
    れ、ギャップ層を介して先端部同士が対向する2つの磁
    極を有する薄膜磁気ヘッドにおいて、 前記2つの磁極のうち、少なくとも一方の磁極の先端部
    で、該磁極の側部は残りの部分よりも高い飽和磁束密度
    を有することを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記一方の磁極の前記ギャップ層側の部
    分は前記残りの部分よりも高い飽和磁束密度を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記薄膜磁気ヘッドは記録部と再生部が
    隣接して設けられており、前記2つの磁極は前記記録部
    に形成され、前記一方の磁極と対向する他方の磁極は前
    記再生部の磁気シールドと共用されてなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記一方の磁極と対向する他方の磁極の
    前記ギャップ層側の部分は残りの部分よりも高い飽和磁
    束密度を有することを特徴とする請求項3に記載の薄膜
    磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記他方の磁極の前記一方の磁極と対向
    する側の面は、前記一方の磁極と対向する領域が他の領
    域よりも突出していることを特徴とする請求項3に記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記一方の磁極と前記一方の磁極に対向
    する他方の磁極はほぼ等しい幅を有することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記一方の磁極に対向する他方の磁極
    は、該他方の磁極の側部が残りの部分よりも高い飽和磁
    束密度を有することを特徴とする請求項6に記載の薄膜
    磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記他方の磁極の前記ギャップ層側の部
    分は前記残りの部分よりも高い飽和磁束密度を有するこ
    とを特徴とする請求項7に記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の薄膜磁気ヘッドを備えたスライダと、磁気記録媒体と
    を有する磁気記録装置。
  10. 【請求項10】 絶縁膜上にメッキマスクを形成する工
    程と、 前記メッキマスクにしたがって前記開口内に軟磁性膜を
    形成する工程と、 前記メッキマスクを除去した後、高飽和磁束密度膜を形
    成して前記軟磁性膜を被覆する工程と、 前記高飽和磁束密度膜を異方性エッチングして前記絶縁
    膜上の高飽和磁束密度膜を除去するとともに、前記軟磁
    性膜の側壁に前記高飽和磁束密度膜を残す工程とを有す
    ることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁膜の上に高飽和磁束密度膜を形成
    する工程と、 前記高飽和磁束密度膜上に開口を有するメッキマスクを
    形成する工程と、 前記メッキマスクにしたがって前記開口内に軟磁性膜を
    形成する工程と、 前記メッキマスクを除去した後、前記高飽和磁束密度膜
    をエッチングし、そのエッチング生成物である高飽和磁
    束密度膜を前記軟磁性膜の側壁に形成する工程とを有す
    ることを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記軟磁性膜はNiFe膜であり、前
    記高飽和磁束密度膜はFe系又はCoZr系の膜である
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の薄
    膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記絶縁膜は記録部側の2つの磁極の
    うちの一方の磁極の上に形成されて、前記2つの磁極の
    間のギャップ層となることを特徴とする請求項10乃至
    請求項12の発明のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの
    製造方法。
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