JP2001110017A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び回転型磁気ヘッド装置 - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び回転型磁気ヘッド装置

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JP2001110017A
JP2001110017A JP29153199A JP29153199A JP2001110017A JP 2001110017 A JP2001110017 A JP 2001110017A JP 29153199 A JP29153199 A JP 29153199A JP 29153199 A JP29153199 A JP 29153199A JP 2001110017 A JP2001110017 A JP 2001110017A
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magnetic
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thin film
magnetic head
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Teruyuki Inaguma
輝往 稲熊
Eiji Nakashio
栄治 中塩
Kazunori Onuma
一紀 大沼
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜シールドタイプのMRヘッドにおいて、
磁気シールド薄膜の膜剥がれやガード材としての基板の
欠け等の欠損を生じさせないようにし、ヘリカルスキャ
ン方式の再生用ヘッドとして好適なものとする。 【解決手段】 下層シールド薄膜3の幅W1及び上層シ
ールド薄膜7の幅W2を、MR素子5の幅W3よりも大
きく、且つ、当たり幅W4よりも小さくなるように設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果を利
用して磁気記録媒体に記録された信号を読み取る磁気抵
抗効果型磁気ヘッド及びこれを用いた回転型磁気ヘッド
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、固定ドラムとこの固定ドラム
に対して回転可能に設けられた回転ドラムとを有し、回
転ドラムに磁気ヘッドが取り付けられてなる回転型磁気
ヘッド装置を用い、この回転型磁気ヘッド装置の外周面
に磁気テープを斜めに巻き付けて、回転ドラムの回転に
伴って移動する磁気ヘッドを磁気テープ上に斜めに摺動
させて、この磁気テープに対する信号の記録又は再生を
行うようにした、ヘリカルスキャン(Helical Scan:斜
め走査)と呼ばれる記録再生方式が提案されている。
【0003】このヘリカルスキャン方式では、磁気ヘッ
ドが、走行する磁気テープ上を高速で摺動して信号の記
録及び再生を行うので、磁気テープと磁気ヘッドとの相
対摺動速度が速く、データ転送レートの向上が実現され
ている。
【0004】近年、このヘリカルスキャン方式におい
て、ハードディスクドライブ等の再生用磁気ヘッドとし
て普及している磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MR
ヘッドという。)を再生用ヘッドとして用いる技術が提
案されている。
【0005】MRヘッドは、磁気抵抗効果素子(以下、
MR素子という。)の磁気抵抗効果を利用して磁気記録
媒体に記録された信号を読み取る磁気ヘッドであり、一
対の基板がギャップを介して接合一体化され、ギャップ
中に磁気抵抗効果を発揮するMR素子が薄膜形成されて
なる。このMRヘッドは、薄膜形成されるMR素子の幅
によりトラック幅が決定されるので、狭トラック化が容
易であると共に、MR素子が磁気記録媒体と対向する面
から露出しているので再生感度が高いという特徴を有し
ている。
【0006】したがって、ヘリカルスキャン方式の再生
用ヘッドとして以上のような特徴を有するMRヘッドを
用いることにより、記録トラックの狭トラック化を実現
して、より高密度で信号の記録再生を行うことが期待さ
れている。
【0007】ところで、MRヘッドとしては、一対の磁
気シールド部材間のシールド間ギャップ内にMR素子が
配された、いわゆるシールド型MRヘッドが普及してい
る。このシールド型MRヘッドは、一対の非磁性材間に
MR素子が設けられたノンシールド型MRヘッドに比較
し、周波数特性が良好であり、高い分解能が得られると
いう特徴を有している。
【0008】このようなシールド型MRヘッドとして
は、一対の磁気シールド部材を軟磁性薄膜により構成し
た、いわゆる薄膜シールドタイプのMRヘッドが知られ
ている。この薄膜シールドタイプのMRヘッドは、一対
の磁気シールド部材を軟磁性基板により構成した基板シ
ールドタイプのMRヘッドに比べて、一対の磁気シール
ド部材間の間隔、すなわちシールド間ギャップの厚さの
制御が容易で、良好な周波数特性を得やすいという利点
を有している。
【0009】以上のような理由から、ヘリカルスキャン
方式の再生用ヘッドとして用いるには、薄膜シールドタ
イプのMRヘッドが最適と思われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した薄
膜シールドタイプのMRヘッドをヘリカルスキャン方式
の再生用ヘッドとして用いる場合には、従来ヘリカルス
キャン方式で用いられていたインダクティブ型のバルク
ヘッドと同様に、一対のガード材が接合一体化されてこ
れらの接合面間に感磁部が設けられた構造とされる。そ
して、このような構造とされた薄膜シールドタイプのM
Rヘッドは、ヘリカルスキャン方式で使用するのに適し
た形状に成形されることになる。
【0011】この薄膜シールドタイプのMRヘッドは、
ヘリカルスキャン方式で使用するのに適した形状に成形
する過程で、磁気シールド部材となる軟磁性薄膜の膜剥
がれやチップの欠け等の欠損を生じてしまう場合があっ
た。このように欠損が生じた薄膜シールドタイプのMR
ヘッドを、ヘリカルスキャン方式の再生用ヘッドとして
用いると、磁気テープを傷つけてしまう場合がある。特
に、ヘリカルスキャン方式では、磁気ヘッドが磁気テー
プ上を高速で摺動するので、再生用ヘッドとして用いる
薄膜シールドタイプのMRヘッドに以上のような欠損が
生じていると、磁気テープの損傷を招く可能性が大き
い。
【0012】以上のような薄膜シールドタイプのMRヘ
ッドの欠損は、主に、ガード材となる基板とこの基板上
に形成された磁気シールド部材となる軟磁性薄膜との熱
膨張係数の違いに起因して生じることが分かってきた。
【0013】すなわち、磁気シールド部材となる軟磁性
薄膜に対しては、その磁気特性を向上させるために、成
膜後に加熱処理を施すことが一般的に行われているが、
この軟磁性薄膜と基板との熱膨張係数が異なるために、
軟磁性薄膜に加熱処理を行う過程で、これらの界面に応
力が加わってひびが生じてしまう場合があった。そし
て、軟磁性薄膜と基板との界面にひびが生じると、この
薄膜シールドタイプのMRヘッドをヘリカルスキャン方
式で使用するのに適した形状に成形する過程で、シール
ド薄膜の膜剥がれやチップの欠け等の欠損を生じてしま
う場合があった。
【0014】特に、軟磁性薄膜と基板との接触面積が大
きい場合、すなわち、軟磁性薄膜が基板上に広い範囲で
形成されている場合には、このような応力が強く働いて
界面にひびが生じやすい。
【0015】本発明は、以上のような実情に鑑みて創案
されたものであり、軟磁性薄膜の膜剥がれやチップの欠
け等の欠損が生じることを有効に抑制し、ヘリカルスキ
ャン方式の再生用ヘッドとして用いて好適なMRヘッド
及びこのMRヘッドを用いた回転型磁気ヘッド装置を提
供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気抵抗効
果型磁気ヘッドは、一対のガード材の接合面間に一対の
磁気シールド薄膜を介してシールド間ギャップが形成さ
れ、このシールド間ギャップ内に磁気抵抗効果素子が配
されてなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、磁気記
録媒体に対する摺動面の幅方向の両端部に、その長さ方
向に沿って溝が形成され、この溝により当該磁気抵抗効
果型磁気ヘッドの磁気記録媒体に対する当たり幅が規制
されていると共に、上記一対の磁気シールド薄膜の幅
が、上記磁気抵抗効果素子の幅よりも大きく且つ上記当
たり幅よりも小さくされていることを特徴としている。
【0017】すなわち、この磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、いわゆる薄膜シールドタイプの磁気抵抗効果型磁気
ヘッドとして構成されており、一対の磁気シールド薄膜
の幅が、磁気抵抗効果素子の幅よりも大きく且つ当たり
幅よりも小さくなるように設定されている。
【0018】一対の磁気シールド薄膜は、その幅が磁気
抵抗効果素子の幅よりも小さいと、十分な磁気シールド
効果を発揮することができない。また、一対の磁気シー
ルド薄膜の幅があまり大きいと、この磁気シールド薄膜
とガード材との接触面積が大きくなって、これらの熱膨
張係数の違いにより、これらの界面にひびが生じてしま
い、この磁気シールド薄膜の膜剥がれやガード材の欠け
等の欠損を招来してしまう場合がある。
【0019】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッドに
おいては、一対の磁気シールド薄膜の幅が、磁気抵抗効
果素子の幅よりも大きく且つ上記当たり幅よりも小さく
なる範囲に設定されているので、この磁気シールド薄膜
に十分な磁気シールド効果を発揮させることができると
共に、磁気シールド薄膜とガード材との接触面積が制限
されることによって、これらの界面にひびが生じてしま
う不都合が有効に抑制され、磁気シールド薄膜の膜剥が
れやガード材の欠け等の欠損が防止される。
【0020】また、本発明に係る回転型磁気ヘッド装置
は、固定ドラムとこの固定ドラムに対して回転可能に設
けられた回転ドラムとを有する装置本体と、この装置本
体の回転ドラム側に取り付けられた再生用磁気ヘッドと
を備えている。そして、この回転型磁気ヘッド装置にお
いて、再生用磁気ヘッドは、一対のガード材の接合面間
に一対の磁気シールド薄膜を介してシールド間ギャップ
が形成され、このシールド間ギャップ内に磁気抵抗効果
素子が配されてなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドであっ
て、磁気記録媒体に対する摺動面の幅方向の両端部に、
その長さ方向に沿って溝が形成され、この溝により当該
磁気抵抗効果型磁気ヘッドの磁気記録媒体に対する当た
り幅が規制されていると共に、上記一対の磁気シールド
薄膜の幅が、上記磁気抵抗効果素子の幅よりも大きく且
つ上記当たり幅よりも小さくされていることを特徴とし
ている。
【0021】この回転型磁気ヘッド装置において、再生
用磁気ヘッドは、いわゆる薄膜シールドタイプの磁気抵
抗効果型磁気ヘッドとして構成され、回転ドラムに取り
付けられている。そして、この再生用磁気ヘッドは、回
転ドラムが回転操作されることにより円軌跡を描いて移
動し、装置本体の外周面に巻き付けられた磁気記録媒体
上を摺動する。これにより、磁気記録媒体に書き込まれ
ていた信号が読み出されることになる。
【0022】この回転型磁気ヘッド装置において、薄膜
シールドタイプの磁気抵抗効果型磁気ヘッドとして構成
された再生用磁気ヘッドは、一対の磁気シールド薄膜の
幅が、磁気抵抗効果素子の幅よりも大きく且つ上記当た
り幅よりも小さくなる範囲に設定されているので、この
磁気シールド薄膜に十分な磁気シールド効果を発揮させ
ることができると共に、磁気シールド薄膜とガード材と
の接触面積が制限されることによって、これらの界面に
ひびが生じてしまう不都合が有効に抑制され、磁気シー
ルド薄膜の膜剥がれやガード材の欠け等の欠損が防止さ
れる。
【0023】本発明に係る回転型磁気ヘッド装置は、以
上のように、磁気シールド薄膜の膜剥がれやガード材の
欠け等の欠損が有効に抑制された磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを再生用磁気ヘッドとして用いているので、再生用
磁気ヘッドが磁気記録媒体上を摺動する際に磁気記録媒
体を傷つけてしまうことがなく、磁気記録媒体に書き込
まれていた信号を適切に読み出すことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0025】本発明を適用した磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドの一例を図1及び図2に示す。この磁気抵抗効果型磁
気ヘッド(以下、MRヘッド1という。)は、第1の基
板2と、この第1の基板2上に形成された第1の軟磁性
薄膜(以下、下層シールド薄膜3という。)と、この下
層シールド薄膜3上に形成された非磁性非導電性膜(以
下、下層ギャップ膜4という。)と、この下層ギャップ
膜4上に形成された磁気抵抗効果素子(以下、MR素子
5という。)と、このMR素子5上に形成された非磁性
非導電性膜(以下、上層ギャップ膜6という。)と、こ
の上層ギャップ膜6上に形成された第2の軟磁性薄膜
(以下、上層シールド薄膜7という。)と、この上層シ
ールド薄膜7上に接着材を介して接合された第2の基板
8とを備えている。
【0026】このMRヘッド1は、接合一体化された一
対の基板2,8により一対のガード材が構成されてい
る。そして、これら一対の基板2,8の接合面間に、下
層シールド薄膜3と上層シールド薄膜7とにより挟持さ
れたかたちで、下層ギャップ膜4、MR素子5、上層ギ
ャップ膜6がそれぞれ設けられており、下層ギャップ膜
4及び上層ギャップ膜6によりシールド間ギャップが構
成されている。このシールド間ギャップ内には、MR素
子5が配設されており、このMR素子5の一端部が、記
録媒体である磁気テープに対する摺動面(以下、テープ
摺動面11という。)から外部に露出するようになさ
れ、感磁部とされている。
【0027】なお、図1は本発明に係るMRヘッド1を
示す斜視図であり、図2は図1におけるA部をテープ摺
動面11側から見た図である。これら図1及び図2で
は、特徴を分かり易く示すために、上記MRヘッド1の
各部を実際のものとは異なる比率で示している。
【0028】第1の基板2及び第2の基板8は、それぞ
れ平面形状が略長方形の薄板状に形成されてなり、その
上部端面が所定の曲率を有する円弧状に成形されてい
る。また、この円弧状に成形された第1の基板2及び第
2の基板8の上部端面には、その幅方向の両端部に、長
さ方向に沿って2本の溝9,10が形成されており、こ
れら2本の溝9,10間の領域がテープ摺動面11とさ
れている。
【0029】すなわち、このMRヘッド1においては、
図1中矢印Bで示す当該MRヘッド1の磁気テープに対
する摺動方向に沿って、第1の基板2及び第2の基板8
の上部端面の幅方向の両端部に2本の溝9,10が形成
されることにより、テープ摺動面11の幅、すなわち、
磁気テープに対する当たり幅が規制されるようになされ
ている。
【0030】下層ギャップ膜4と上層ギャップ膜6は、
一対のシールド部材間のシールド間ギャップを構成する
ものである。そして、MRヘッド1においては、MR素
子5がこれら下層ギャップ膜4と上層ギャップ膜6とに
より挟み込まれた状態で配設されている。
【0031】MR素子5は、磁気抵抗効果によって磁気
テープ等の磁気記録媒体からの信号を検出するものであ
る。すなわち、MR素子5は、磁気記録媒体からの磁界
によって、その磁化方向が初めに磁化している方向から
変化することによって、その抵抗値を変化させる。MR
ヘッド1は、このMR素子5の抵抗値変化を検出するこ
とにより、磁気記録媒体に記録された信号を読み取るよ
うにしている。
【0032】MR素子5のトラック方向の両端には、こ
のMR素子5の磁区を単磁区化するための一対の安定化
膜12,13が設けられている。また、この安定化膜1
2,13上には、MR素子5及びMR素子5に電気的に
接続される部分の抵抗値を低くするための一対の低抵抗
化膜14,15が設けられている。
【0033】さらに、MRヘッド1には、MR素子5に
センス電流を供給するための一対の導体部16,17
が、一方の端部が一対の安定化膜12,13と接続され
た形で設けられている。この一対の導体部16,17
は、一対の安定化膜12,13を介してMR素子5に電
気的に接続されている。
【0034】また、この一対の導体部16,17の他方
の端部上には、外部回路と接続される外部接続端子1
8,19が設けられている。この外部接続端子18,1
9は、端面が外部に露呈して、この端面にリード線等が
接続されるようになされている。
【0035】下層シールド薄膜3と上層シールド薄膜7
は、一対の磁気シールド部材として機能するものであ
り、シールド間ギャップを構成する下層ギャップ膜4及
び上層ギャップ膜6とシールド間ギャップ内に配設され
たMR素子5を挟み込むように、第1の基板2と第2の
基板8の接合面間に配設されている。
【0036】これら下層シールド薄膜3と上層シールド
薄膜7は、それぞれの幅W1,W2が、MR素子5の幅
W3よりも大きく、且つ、2本の溝9,10により規制
されたテープ摺動面11の幅、すなわち、磁気テープに
対する当たり幅W4よりも小さくなるように形成されて
いる。特に、下層シールド薄膜3の幅W1と上層シール
ド薄膜7の幅W2は、当たり幅W4に対する比率で7/
8以下とされていることが望ましい。
【0037】ここで、第1の基板2と第2の基板8との
接合面は、図1中矢印Bで示す磁気テープに対する摺動
方向と直交する方向に対して所定のアジマス角をもって
傾斜するようになされている。そして、これらの接合面
の傾斜する方向に沿った下層シールド薄膜3の長さが、
ここでいう下層シールド薄膜の幅W1であり、これらの
接合面の傾斜する方向に沿った上層シールド薄膜7の長
さが、ここでいう上層シールド薄膜の幅W2である。ま
た、これらの接合面の傾斜する方向に沿ったMR素子5
の長さが、ここでいうMR素子5の幅W3である。
【0038】以上のように構成されたMRヘッド1は、
薄膜形成されるMR素子5の幅によりトラック幅が決定
されるので、狭トラック化が容易である。また、このM
Rヘッド1は、MR素子5がテープ摺動面11から露出
しているので、高い再生感度が得られる。
【0039】また、このMRヘッド1は、いわゆる薄膜
シールドタイプのMRヘッドとして構成されているの
で、シールド間ギャップの厚さの制御が容易で、良好な
周波数特性が得られる。
【0040】さらに、このMRヘッド1は、下層シール
ド薄膜3の幅W1及び上層シールド薄膜7の幅W2が、
MR素子5の幅W3よりも大きく、且つ、磁気テープに
対する当たり幅W4よりも小さくされているので、これ
ら下層シールド薄膜3及び上層シールド薄膜7に十分な
磁気シールド効果を発揮させることができると共に、下
層シールド薄膜3と第1の基板2との接触面積及び上層
シールド薄膜7と第2の基板8との接触面積が制限され
ることによって、下層シールド薄膜3の膜剥がれや上層
シールド薄膜7の膜剥がれ、第1の基板2や第2の基板
8の欠け等の欠損を招来してしまうといった不都合が有
効に抑制される。
【0041】すなわち、この種の薄膜シールドタイプの
MRヘッドにおいては、下層シールド薄膜及び上層シー
ルド薄膜の幅が磁気抵抗効果素子の幅よりも小さいと、
これら下層シールド薄膜及び上層シールド薄膜に十分な
磁気シールド効果を発揮させることができない。また、
下層シールド薄膜及び上層シールド薄膜の幅があまり大
きいと、下層シールド薄膜と第1の基板との接触面積及
び上層シールド薄膜と第2の基板との接触面積が大きく
なって、これらの熱膨張係数の違いにより、これらの界
面にひびが生じてしまい、下層シールド薄膜の膜剥がれ
や上層シールド薄膜7の膜剥がれ、第1の基板2や第2
の基板8の欠け等の欠損を招来してしまう場合がある。
【0042】しかしながら、本発明を適用したMRヘッ
ド1においては、下層シールド薄膜3の幅W1及び上層
シールド薄膜7の幅W2が、MR素子5の幅W3よりも
大きく、且つ、磁気テープに対する当たり幅W4よりも
小さくされているので、以上のような不都合が有効に抑
制されることになる。
【0043】特に、下層シールド薄膜3の幅W1と上層
シールド薄膜7の幅W2が、当たり幅W4に対する比率
で7/8以下とされている場合には、下記の表1に示す
ように、MRヘッド1に欠損が生じる割合を5%以下に
することができる。MRヘッド1に欠損が生じる割合を
5%以下に抑えることができれば、十分に実用性のある
ものと判断できる。
【0044】
【表1】
【0045】なお、この表1は、この種の薄膜シールド
タイプのMRヘッドにおいて、当たり幅に対する下層シ
ールド薄膜及び上層シールド薄膜の幅の比率と、欠損が
生じる割合との関係を示したものであり、当たり幅が8
0μmに設定されたMRヘッドにおいて、下層シールド
薄膜及び上層シールド薄膜の幅を変化させたときの欠損
が生じた割合を表にしたものである。
【0046】以上のように構成されたMRヘッド1は、
例えば図3に示すような回転型磁気ヘッド装置20に搭
載される。
【0047】この図3に示す回転型磁気ヘッド装置20
は、ヘリカルスキャン方式により磁気テープTに対して
信号の記録再生を行うように構成された記録再生装置に
用いられ、テープ走行系に案内されてこの記録再生装置
内を所定の経路で走行する磁気テープTの記録面上に磁
気ヘッドを摺動させ、この磁気テープTに対して信号を
書き込み、また、信号が書き込まれた磁気テープTの記
録面上に磁気ヘッドを摺動させ、この磁気テープTに書
き込まれた信号を読み出すものである。
【0048】この回転型磁気ヘッド装置20は、記録再
生装置内に固定されて設けられる固定ドラム21と、こ
の固定ドラム21と同軸上に設けられ、モータの駆動に
より回転操作される回転ドラム22とを備え、全体略円
柱状に形成されている。
【0049】固定ドラム21は、アルミニウム等の金属
材料が所定の厚みを有する略円盤状に成形されてなり、
その外周面には、磁気テープTの巻き付きを案内して、
その姿勢を維持するためのテープガイド溝23が設けら
れている。このテープガイド溝23は、固定ドラム21
の中心軸と垂直な方向に対して所定の角度で傾斜して形
成されている。磁気テープTは、この固定ドラム21の
外周面に設けられたテープガイド溝23に下端部を支持
された状態で、この回転型磁気ヘッド装置20の外周面
に斜めに巻き付けられることになる。
【0050】回転ドラム22は、固定ドラム21と同様
にアルミニウム等の金属材料が所定の厚みを有する略円
盤状に成形されてなる。そして、回転ドラム22は、そ
の中心部にモータの軸部が挿通され、モータの駆動によ
り回転操作されるようになされている。
【0051】また、回転ドラム22には、磁気テープT
に対して信号を書き込む記録用の磁気ヘッドとしてイン
ダクティブ型の磁気ヘッド24が取り付けられ、また、
磁気テープTに書き込まれている信号を読み出す再生用
の磁気ヘッドとして上述したMRヘッド1が取り付けら
れている。これらの磁気ヘッドは、ヘッド支持基板に支
持された状態で、その先端部が回転型磁気ヘッド装置2
0の外周面から外方を臨むように、回転ドラム22に取
り付けられている。
【0052】以上のように構成される回転型磁気ヘッド
装置20は、ヘリカルスキャン方式の記録再生装置内に
配設される。そして、この回転型磁気ヘッド装置20の
外周面には、テープ走行系に案内されて図3中矢印Cで
示す方向へと走行する磁気テープTが、例えば180度
の巻き付け角で巻き付けられる。このとき、磁気テープ
Tは、固定ドラム21の外周面に形成されたテープガイ
ド溝23に沿って巻き付けられることにより、回転型磁
気ヘッド装置20の外周面に斜めに巻き付けられること
になる。
【0053】回転型磁気ヘッド装置20は、その外周面
に磁気テープTが巻き付けられた状態で回転ドラム22
が回転操作される。そして、この回転ドラム22の回転
に伴って、回転ドラム22に取り付けられた記録用の磁
気ヘッド24や再生用のMRヘッド1が、回転型磁気ヘ
ッド装置20の外周面に沿って図3中矢印D方向へ移動
し、回転型磁気ヘッド装置20の外周面に巻き付けられ
た磁気テープTの記録面上を斜めに摺動する。これによ
り、この磁気テープTの信号記録面に信号が書き込ま
れ、また、信号が書き込まれた磁気テープTの記録面か
ら信号が読み出される。
【0054】この回転型磁気ヘッド装置20において
は、再生用の磁気ヘッドとして、上述したMRヘッド1
が用いられているので、記録トラックの狭トラック化を
実現して、より高密度で信号の記録再生を行うことが可
能となる。
【0055】また、この回転型磁気ヘッド装置20にお
いて再生用の磁気ヘッドとして用いられるMRヘッド1
は、上述したように、下層シールド薄膜3の膜剥がれや
上層シールド薄膜7の膜剥がれ、ガード材となる第1の
基板2や第2の基板8の欠け等の欠損が抑制された構造
とされているので、このMRヘッド1を再生用の磁気ヘ
ッドとして用いた回転型磁気ヘッド装置20では、磁気
テープTを傷つけてしまうことがなく、磁気テープTに
対する信号の記録再生を適切に行うことができる。
【0056】ここで、上述したMRヘッド1の製造方法
について以下に説明する。なお、以下の説明で用いる図
面は、特徴を分かりやすく図示するために、図1及び図
2と同様に、特徴となる部分を拡大して示している場合
があり、各部材の寸法の比率が実際と同じであるとは限
らない。
【0057】また、以下の説明では、MRヘッド1を構
成する各部材並びにその材料、大きさ及び膜厚等につい
て具体的な例を挙げるが、本発明は以下の例に限定され
るものではない。例えば、以下の説明では、ハードディ
スク装置等で実用化されているものと同様な構造を有す
る、いわゆるSAL(Soft Adjacent Layer)バイアス
方式のMR素子4を用いた例を挙げるが、バイアス方法
はこの例に限定されるものではない。
【0058】本発明に係るMRヘッド1を作製する際
は、まず、第1の基板2となる例えば直径4インチの円
盤状の第1の基板材30を用意し、この第1の基板材3
0の表面に対して鏡面研磨加工を施す。この第1の基板
材30上には、後述するように、最終的にMRヘッド1
となるヘッド素子が多数形成される。
【0059】この第1の基板材30は、最終的にガード
材としての第1の基板2となるものであり、その材料に
は高硬度の軟磁性フェライト材料を用いる。具体的に
は、例えばNi−ZnフェライトやMn−Znフェライ
トが好適である。
【0060】次に、図4及び図5に示すように、第1の
基板材30上に、最終的に下層シールド薄膜3となる軟
磁性薄膜31をスパッタリング等により成膜する。ここ
で、軟磁性薄膜31としては、例えば、Ni−Fe系の
合金膜が好適である。
【0061】次に、図6及び図7に示すように、フォト
リソグラフィ技術を用いて、軟磁性薄膜31上に、最終
的に得られるMRヘッド1の下層シールド薄膜3に対応
した形状のレジスト膜32を、第1の基板材30上に形
成される多数のヘッド素子毎に形成する。具体的には、
図6中t1で示す長さが、最終的に得られるMRヘッド
1のMR素子5の幅W3よりも大きく、且つ、当たり幅
W4よりも小さい値、例えば60μm程度とされたレジ
スト膜32を、第1の基板材30上に形成される多数の
ヘッド素子毎に形成する。
【0062】そして、このレジスト膜32をマスクとし
てドライエッチングを行った後、マスクとして用いたレ
ジスト膜32を除去する。これにより、図8及び図9に
示すように、軟磁性薄膜31が最終的に得られるMRヘ
ッド1の下層シールド薄膜3の形状、すなわち、幅W1
が、最終的に得られるMRヘッド1のMR素子5の幅W
3よりも大きく、且つ、当たり幅W4よりも小くされた
形状に成形されることになる。
【0063】次に、下層シールド薄膜3となる軟磁性薄
膜31に対して、アニール処理を行う。このアニール処
理は、軟磁性薄膜31に磁場をかけながら熱処理を行う
ものであり、軟磁性薄膜31の磁気特性の向上を図るた
めのものである。
【0064】次に、下層シールド薄膜3となる軟磁性薄
膜31が形成された第1の基板材30上に、非磁性非導
電性膜33をスパッタリング等により成膜し、表面を平
坦化する。これにより、図10及び図11に示すよう
に、隣接する軟磁性薄膜31間の隙間が非磁性非導電性
膜33で埋められることになる。
【0065】次に、図12及び図13に示すように、非
磁性非導電性膜33が成膜され、表面が平坦化された第
1の基板材30上に、更に、最終的に下層ギャップ膜4
となる非磁性非導電性膜34をスパッタリング等により
成膜する。ここで、非磁性非導電性膜34の材料として
は、絶縁特性や耐摩耗性等の観点から、Al23が好適
である。なお、この非磁性非導電性膜41の膜厚は、記
録信号の周波数等に応じて適切な値に設定すればよい。
本例においては、この非磁性非導電性膜41の膜厚を1
90nmに設定している。
【0066】次に、図14及び図15に示すように、非
磁性非導電性膜34上に、SALバイアス方式のMR素
子5を構成する薄膜(以下、MR素子用薄膜35とい
う。)をスパッタリング等により成膜する。具体的に
は、MR素子用薄膜35は、例えば、膜厚約5nmのT
a層、膜厚約43nmのNiFeNb層、膜厚約5nm
のTa層、膜厚約40nmのNiFe層及び膜厚約1n
mのTa層が以上の順序でスパッタリングにより順次成
膜されることにより形成される。
【0067】以上のMR素子用薄膜35においては、N
iFe層が磁気抵抗効果を有する軟磁性膜であり、MR
素子5の感磁部となる。また、以上のMR素子用薄膜3
5においては、NiFeNb層がNiFe層に対してバ
イアス磁界を印加するためのいわゆるSAL膜となる。
【0068】なお、MR素子用薄膜35を構成する各層
の材料及びその膜厚は、以上の例に限定されるものでは
なく、MRヘッド1の使用目的等に応じて適切な材料を
選択し、適切な膜厚に設定するようにすればよい。
【0069】次に、図16及び図17示すように、フォ
トリソグラフィ技術を用いて、各ヘッド素子毎に2つの
矩形状の永久磁石膜36a,36bをMR素子用薄膜3
5に埋め込む。この永久磁石膜36a,36bは、最終
的に上述したMRヘッド1の安定化膜12,13となる
ものであり、例えば、長辺方向の長さt2が約50μ
m、短辺方向の長さt3が約10μmとなり、2つの永
久磁石膜36a,36b間の間隔t4が約5μmとなる
ように形成される。これら2つの永久磁石膜36a,3
6b間の間隔t4が、最終的にMR素子5のトラック幅
となる。すなわち、MRヘッド1においては、MR素子
5のトラック幅が約5μmとなる。
【0070】なお、MR素子5のトラック幅は、以上の
例に限定されるものではなく、MRヘッド1の使用目的
等に応じて適切な値に設定すればよい。
【0071】次に、図18及び図19に示すように、M
R素子5及びMR素子5に電気的に接続される部分の抵
抗値を減少させるために、永久磁石膜36a,36b上
に、抵抗値の低い低抵抗化膜37a,37bを成膜す
る。この低抵抗化膜37a,37bは、最終的にMRヘ
ッド1の低抵抗化膜14,15となるものである。
【0072】このような永久磁石膜36a,36bと低
抵抗化膜37a,37bをMR素子用薄膜35に埋め込
む際は、例えば、まず、フォトレジストにより、各ヘッ
ド素子毎に2つの長方形の開口部を有するマスクを形成
する。次に、エッチングを施して、開口部に露呈してい
たMR素子用薄膜35を除去する。なお、ここでのエッ
チングはドライ方式でもウェット方式でも構わないが、
加工のしやすさ等を考慮すると、イオンエッチングが好
適である。
【0073】次に、マスクが形成されたMR素子用薄膜
35上に、スパッタリング等により永久磁石膜36a,
36bを成膜する。なお、永久磁石膜36a,36bの
材料としては、保磁力が1000[Oe]以上ある材料
が好ましく、例えば、CoNiPtやCoCrPt等が
好適である。
【0074】次に、低抵抗化膜37a,37bをスパッ
タリング等により成膜する。なお、低抵抗化膜37a,
37bの材料としては、例えばCr,Ta等が好適であ
る。
【0075】また、永久磁石膜36a,36bの膜厚及
び低抵抗化膜37a,37bの膜厚は、MRヘッド1が
用いられる環境において必要とされる抵抗値やMR素子
5のトラック幅等により決定される。本例においては、
永久磁石膜36a,36bの膜厚をMR素子用薄膜35
と同程度とし、低抵抗化膜37a,37bの膜厚を約6
0nmとした。
【0076】次に、マスクとなっていたフォトレジスト
を、このフォトレジスト上に成膜された永久磁石膜及び
低抵抗化膜とともに除去する。これにより、図19に示
したように、所定のパターンの永久磁石膜36a,36
b及び低抵抗化膜37a,37bが、MR素子用薄膜3
5に埋め込まれた状態とされる。なお、図17乃至図1
9は、一つのMR素子5に対応する部分、すなわち図1
6のE部に相当する部分を拡大して示している。また、
後掲する図22乃至図31も同様に一つのMR素子5に
対応する部分、すなわち図16中のE部に相当する部分
を拡大して示している。
【0077】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図20及び図21に示すように、最終的にMR素子5と
なる部分35a及びこのMR素子5にセンス電流を供給
するための導体部16,17となる部分35b,35c
を残して、MR素子用薄膜35をエッチング除去する。
【0078】具体的には、例えば、まずフォトレジスト
により、各ヘッド素子毎に、最終的にMR素子5となる
部分35a及びこのMR素子5にセンス電流を供給する
ための導体部16,17となる部分35b,35cとに
開口部を有するマスクを形成する。
【0079】次に、エッチングを施して、開口部に露呈
していたMR素子用薄膜35を除去する。なお、ここで
のエッチングは、ドライ方式でもウェット方式でも構わ
ないが、加工のしやすさ等を考慮すると、イオンエッチ
ングが好適である。
【0080】次に、マスクとなっていたフォトレジスト
を除去することにより、図22及び図23に示すよう
に、MR素子用薄膜35のうち、最終的にMR素子5と
なる部分35a及び導体部16,17となる部分35
b,35cとが残された状態となる。
【0081】なお、最終的にMR素子5となる部分35
aの高さ、すなわちMR素子5の高さt5や導体部1
6,17となる部分35b,35cの長さt6及び幅t
7、さらに一対の導体部16,17となる部分35b,
35c間の間隔t8は、MRヘッド1が用いられる環境
に応じて最適な値に設定するようにすればよい。本例に
おいては、MR素子5の高さt5を約4μmとした。M
R素子5の高さt5は、テープ摺動面11の端部から他
端までの長さ、すなわちMR素子5のデプス長に相当す
る。したがって、本例のMRヘッド1においては、MR
素子5のデプス長は、約5μmとなる。
【0082】また、本例においては、導体部16,17
となる部分35b,35cのそれぞれの長さt6を約2
mmとし、それぞれの幅t7を約80μmとし、それら
の間隔t8を約40μmとした。ここで、導体部16,
17となる部分35b,35cの間隔t8は、MR素子
5の幅W3と等しくされている。したがって、本例のM
Rヘッド1においては、MR素子5の幅W3は、約40
μmとされる。
【0083】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図22及び図23に示すように、MR素子用薄膜35の
導体部16,17となる部分35b,35cを、MR素
子用薄膜35よりも電気抵抗の小さい導電膜に置き換え
て、導体部16,17を形成する。
【0084】具体的には、まず、フォトレジストによ
り、MR素子用薄膜35の導体部16,17となる部分
35b,35cに開口部を有するマスクを形成する。次
に、エッチングを施して、開口部に露呈している部分、
すなわち導体部16,17となる部分35b,35cに
残されていたMR素子用薄膜35を除去する。次に、フ
ォトレジストのマスクをそのまま残した状態でその上に
導電膜を成膜する。ここで、導電膜は、例えば、膜厚1
5nmのTi膜、膜厚4μmのCu膜、膜厚15nmの
Ti膜が以上の順序でスパッタリングにより順次成膜さ
れることにより形成される。その後、マスクとなってい
たフォトレジストを、このフォトレジスト上に成膜され
た導電膜とともに除去する。これにより、図22及び図
23に示したように、一対の導体部16,17が形成さ
れる。
【0085】次に、図24及び図25に示すように、最
終的にMRヘッド1の上層ギャップ膜6となる非磁性非
導電性膜38をスパッタリング等により成膜する。ここ
で、非磁性非導電成膜38の材料には、絶縁特性や耐磨
耗性等の観点から、Al23が好適である。また、この
非磁性非導電成膜38の膜厚は、記録信号の周波数等に
応じて適切な値に設定すればよく、本例においては18
0nm程度とした。
【0086】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図26及び図27に示すように、非磁性非導電性膜38
上に、最終的にMRヘッド1の上層シールド薄膜7とな
る軟磁性薄膜39を形成する。
【0087】具体的には、まず、フォトレストにより、
下層シールド薄膜3となる軟磁性薄膜31が形成された
部分の直上に短冊状の開口部を有するマスクを形成す
る。次に、上層シールド薄膜7となる軟磁性薄膜39を
スパッタリング等により成膜する。なお、軟磁性薄膜3
9の材料としては、例えばCoZrNbTa等のアモル
ファス積層膜が好適である。また、軟磁性薄膜39の膜
厚は、磁気シールド効果を発揮するのに十分な膜厚とさ
れていればよく、本例においては約2.3μmとした。
【0088】次に、マスクとなっていたフォトレジスト
を、このフォトレジスト上に成膜された軟磁性薄膜とと
もに除去する。これにより、図26及び図27に示すよ
うに、最終的に得られる多数のMRヘッド1の上層シー
ルド薄膜7の形状、すなわち、幅W2が、最終的に得ら
れるMRヘッド1のMR素子5の幅W3よりも大きく、
且つ、当たり幅W4よりも小くされた形状の軟磁性薄膜
39が形成される。
【0089】なお、上層シールド薄膜7となる軟磁性薄
膜39の材料には、MR素子5等を構成する膜に影響を
与えないものであれば、上記アモルファス積層膜以外の
材料も使用可能である。また、その形成方法も、上述の
ようなスパッタリング法以外によるものであってもよ
く、例えば蒸着等によって形成するようにしてもよい。
【0090】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図28及び図29に示すように、導体部16,17の端
部上に外部接続端子18,19を形成する。
【0091】具体的には、例えば、まずフォトレジスト
により、外部接続端子18,19が形成される導体部1
6,17の端部上に開口部を有するマスクを形成する。
次に、エッチングを施して、開口部に露呈している部
分、すなわち外部接続端子18,19が形成される部分
の非磁性非導電性膜38を除去し、上記導体部16,1
7の端部を露出させる。次に、フォトレジストのマスク
をそのまま残した状態で、その上に導電膜を成膜する。
ここで導電膜は、例えば、硫酸銅溶液を用いた電解めっ
きにより、Cuを6μm程度の膜厚となるように形成す
る。この導電膜の形成方法は、他の膜に影響を与えない
ものであれば、電解めっき以外の方法であってもよい。
その後、マスクとなっていたフォトレジストを、このフ
ォトレジスト上に成膜された導電膜とともに除去する。
これにより、図30及び図31に示すように、導体部1
6,17の端部上に外部接続端子18,19が形成され
る。
【0092】なお、この外部接続端子18,19の長さ
t9は、例えば約50μmとされる。また、この外部接
続端子18,19の幅t10は、導体部16,17の幅
t7と同じであり、例えば約80μmとされる。
【0093】次に、図30及び図31に示すように、M
Rヘッド1全体を外部と遮断するとともに表面の平坦化
を図るために、Al2O3等よりなる平坦化膜40を全面
に成膜し、一対の外部接続端子18,19が表面に露出
するまで、この平坦化膜40を研磨する。ここでの研磨
は、例えば、粒径が約2μmのダイヤモンド砥粒によ
り、外部接続端子18,19の表面が露出するまで粗研
磨した後、シリコン砥粒によるバフ研磨を施して、表面
を鏡面状態に仕上げるようにする。なお、この平坦化膜
40の材料は、非磁性非導電性の材料であればAl2O3
以外も使用可能であるが、耐環境性や耐摩耗性等を考慮
するとAl23が好適である。また、この平坦化膜40
の形成方法は、スパッタリング以外の方法によるもので
あってもよく、例えば、蒸着等によって形成するように
してもよい。
【0094】以上の工程を経ることにより、第1の基板
材30上に、最終的にMRヘッド1となる多数のヘッド
素子が形成された状態となる。
【0095】次に、多数のヘッド素子が形成された第1
の基板材30を、横方向にヘッド素子が並ぶ短冊状に切
り分け、図32に示すような磁気ヘッドブロック50を
形成する。ここで、横方向に並ぶヘッド素子の数は生産
性を考慮するとできる限り多い方がよい。図32におい
ては、ヘッド素子が横方向に5個並ぶ磁気ヘッドブロッ
ク50を図示しているが、実際は、磁気ヘッドブロック
50は、これ以上のヘッド素子が並ぶようにしても構わ
ない。また、本例においては、磁気ヘッドブロック50
の高さt11は約2mmとしている。
【0096】次に、図33に示すように、磁気ヘッドブ
ロック50上に、最終的にMRヘッド1の第2の基板8
となる、例えば、厚さt12が約0.7mmの第2の基
板材60を貼り付け、これらを接合一体化する。この第
2の基板材60の貼り付けには、例えば樹脂等の接着材
が用いられる。このとき、第2の基板材60の高さt1
3を磁気ヘッドブロック50の高さt11よりも低くし
て、外部接続端子16,17を外部に露出させ、これら
の外部接続端子16,17に外部から接続することがで
きるようにする。この第2の基板材60には硬質の非磁
性材料が使用される。この非磁性材料の具体的な例とし
ては、アルミナ−チタン−カーバイト(アルチック)等
が挙げられる。
【0097】次に、最終的にMRヘッド1のテープ摺動
面11となる面に対して円筒研磨加工を施し、この面を
円弧状に成形する。具体的には、MR素子5の前端がテ
ープ摺動面11に露呈するとともに、このMR素子5の
デプス長が所定の長さとなるまで円筒研磨を施す。これ
により、図34に示すように、最終的にMRヘッド1の
テープ摺動面11となる面が円弧状の曲面とされる。な
お、この円筒研磨によって形成されるテープ摺動面11
となる面の曲面形状はテープテンション等に応じて最適
な形状とすればよく、特に限定されるものではない。
【0098】次に、図35に示すように、円筒研磨加工
により円弧状の曲面とされた面に砥石による研削加工を
施し、MRヘッド1の当たり幅を規制するための溝9,
10となる複数条の溝70を形成する。これらの溝70
は、隣接するヘッド素子間に位置して、磁気ヘッドブロ
ック50と第2の基板材60との接合面と直交する方向
に対して所定のアジマス角θをもって傾斜する方向に形
成される。これら複数条の溝70が形成された面におい
て、隣接する溝70間の領域が、最終的にMRヘッド1
のテープ摺動面11となる。そして、この領域の幅が、
磁気テープに対する当たり幅とされる。したがって、こ
の溝70の溝幅を最適な値に設定することにより、最終
的に得られるMRヘッド1の当たり幅を所望の値とする
ことができる。
【0099】最後に、図36に示すように、第2の基板
材60が接合された磁気ヘッドブロック50を、溝70
の中心線(図36中の一点鎖線)に沿って分断されるよ
うに切断し、切断された各MRヘッド1を成形する。具
体的には、例えば、MRヘッド1の磁気テープ走行方向
の長さが約0.8mm、幅が約300μm、高さが約2
mmとなるように、第2の基板材60が接合された磁気
ヘッドブロック50を、各MRヘッド1毎に切断して成
形する。これにより、先に図1にて示したMRヘッド1
が多数得られる。
【0100】以上のように製造されたMRヘッド1は、
ヘッドベースに搭載され、外部接続端子18,19がヘ
ッドベースに設けられた端子部に電気的に接続される。
そして、MRヘッド1は、ヘッドベースに搭載された状
態で回転ドラム22に取り付けられ、回転型磁気ヘッド
装置20の再生用の磁気ヘッドとして用いられることに
なる。
【0101】
【発明の効果】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
においては、一対の磁気シールド薄膜の幅が、磁気抵抗
効果素子の幅よりも大きいので、この磁気シールド薄膜
に十分な磁気シールド効果を発揮させることができる。
また、この磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいては、一対
の磁気シールド薄膜の幅が、当たり幅よりも小さくさ
れ、磁気シールド薄膜とガード材との接触面積が制限さ
れているので、これらの界面にひびが生じてしまう不都
合が有効に抑制され、磁気シールド薄膜の膜剥がれやガ
ード材の欠け等の欠損が防止される。
【0102】また、本発明に係る回転型磁気ヘッド装置
は、磁気シールド薄膜の膜剥がれやガード材の欠け等の
欠損が有効に抑制された磁気抵抗効果型磁気ヘッドを再
生用磁気ヘッドとして用いているので、再生用磁気ヘッ
ドが磁気記録媒体上を摺動する際に磁気記録媒体を傷つ
けてしまうことがなく、磁気記録媒体に書き込まれてい
た信号を適切に読み出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMRヘッドを示す斜視図である。
【図2】図1におけるA部をテープ摺動面側からみた様
子を示す模式図である。
【図3】上記MRヘッドを再生用磁気ヘッドとして用い
た回転型磁気ヘッド装置を示す斜視図である。
【図4】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、第1の基板材上に下層シールド薄膜となる軟磁性薄
膜を成膜した状態を示す平面図である。
【図5】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図4におけるX1−X2線断面図である。
【図6】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、下層シールド薄膜となる軟磁性薄膜上にレジスト層
を成膜した状態を示す平面図である。
【図7】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図6におけるX3−X4線断面図である。
【図8】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、下層シールド薄膜となる軟磁性薄膜を成形した状態
を示す平面図である。
【図9】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図8におけるX5−X6線断面図である。
【図10】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、隣接する軟磁性薄膜間の隙間を埋めるように非磁性
非導電性膜を成膜した状態を示す平面図である。
【図11】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図10におけるX7−X8線断面図である。
【図12】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、下層ギャップ膜となる非磁性非導電性膜が成膜され
た状態を示す平面図である。
【図13】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図12におけるX9−X10線断面図である。
【図14】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、下層ギャップ膜となる非磁性非導電性膜上にMR素
子用薄膜を成膜した状態を示す平面図である。
【図15】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図14におけるX11−X12線断面図である。
【図16】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、一対の永久磁石膜を形成した状態を示す平面図であ
る。
【図17】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図16におけるE部を拡大して示す平面図である。
【図18】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、一対の永久磁石膜上に一対の低抵抗化膜を形成した
状態を示す平面図である。
【図19】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図18におけるX13−X14線断面図である。
【図20】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、MR素子となる部分及び一対の導体部となる部分以
外のMR素子用薄膜を除去した状態を示す平面図であ
る。
【図21】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図20におけるX15−X16線断面図である。
【図22】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、一対の導体部を形成した状態を示す平面図である。
【図23】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図22におけるX17−X18線断面図である。
【図24】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、上層ギャップ膜となる非磁性非導電成膜を形成した
状態を示す平面図である。
【図25】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図24におけるX19−X20線断面図である。
【図26】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、上層シールド薄膜となる軟磁性薄膜を形成した状態
を示す平面図である。
【図27】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図26におけるX21−X22線断面図である。
【図28】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、導体部の端部に外部接続端子を形成した状態を示す
平面図である。
【図29】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図28におけるX23−X24線断面図である。
【図30】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、平坦化膜を形成した状態を示す平面図である。
【図31】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図30におけるX25−X26線断面図である。
【図32】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、多数のヘッド素子が形成された第1の基板材が横方
向にヘッド素子が並ぶ短冊状に切り分けられてなる磁気
ヘッドブロックを示す平面図である。
【図33】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、上記磁気ヘッドブロックに第2の基板材を接合した
状態を示す斜視図である。
【図34】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、第2の基板材が接合された磁気ヘッドブロックのテ
ープ摺動面となる面に円筒研磨加工を施した状態を示す
斜視図である。
【図35】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、第2の基板材が接合された磁気ヘッドブロックの円
筒研磨加工が施された面に複数条の溝を形成した状態を
示す平面図である。
【図36】上記MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、第2の基板材が接合された磁気ヘッドブロックを各
MRヘッド毎に分断する様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 MRヘッド、2 第1の基板、3 下層シールド薄
膜、4 下層ギャップ膜、5 MR素子、6 上層ギャ
ップ膜、7 上層シールド薄膜、8 第2の基板、9,
10 溝、11 テープ摺動面、20 回転型磁気ヘッ
ド装置、21固定ドラム、22 回転ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 一紀 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA03 BA19 BB08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガード材の接合面間に一対の磁気
    シールド薄膜を介してシールド間ギャップが形成され、
    このシールド間ギャップ内に磁気抵抗効果素子が配され
    てなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、 磁気記録媒体に対する摺動面の幅方向の両端部に、その
    長さ方向に沿って溝が形成され、この溝により当該磁気
    抵抗効果型磁気ヘッドの磁気記録媒体に対する当たり幅
    が規制されていると共に、 上記一対の磁気シールド薄膜の幅が、上記磁気抵抗効果
    素子の幅よりも大きく且つ上記当たり幅よりも小さくさ
    れていることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記一対の磁気シールド薄膜の幅が、上
    記当たり幅に対する比率で7/8以下とされていること
    を特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 固定ドラムとこの固定ドラムに対して回
    転可能に設けられた回転ドラムとを有する装置本体と、 上記装置本体の回転ドラム側に取り付けられた再生用磁
    気ヘッドとを備え、 上記再生用磁気ヘッドは、一対のガード材の接合面間に
    一対の磁気シールド薄膜を介してシールド間ギャップが
    形成され、このシールド間ギャップ内に磁気抵抗効果素
    子が配されてなる磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、
    磁気記録媒体に対する摺動面の幅方向の両端部に、その
    長さ方向に沿って溝が形成され、この溝により当該再生
    用磁気ヘッドの磁気記録媒体に対する当たり幅が規制さ
    れていると共に、上記一対の磁気シールド薄膜の幅が、
    上記磁気抵抗効果素子の幅よりも大きく且つ上記当たり
    幅よりも小さくされていることを特徴とする回転型磁気
    ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 上記再生用磁気ヘッドは、上記一対の磁
    気シールド薄膜の幅が、上記当たり幅に対する比率で7
    /8以下とされていることを特徴とする請求項3記載の
    回転型磁気ヘッド装置。
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