JPH11273031A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH11273031A
JPH11273031A JP7576798A JP7576798A JPH11273031A JP H11273031 A JPH11273031 A JP H11273031A JP 7576798 A JP7576798 A JP 7576798A JP 7576798 A JP7576798 A JP 7576798A JP H11273031 A JPH11273031 A JP H11273031A
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JP
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head
magnetic
plane
magnetic shield
face
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JP7576798A
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Teruyuki Inaguma
輝往 稲熊
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性が良好で、信頼性の高い磁気抵抗効
果型磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 単結晶フェライト材料よりなる一対の磁
気シールド基板2,6の面方位を、磁気記録媒体と摺接
する媒体摺動面が(110)面、一対の磁気シールド基
板の突き合わせ面が(100)面となるように設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗効果を利
用して磁気記録媒体に記録された信号を読み取る磁気抵
抗効果型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、磁気ヘッドが取り付けられた
回転ドラムに、走行する磁気テープを斜めに接触させ、
磁気ヘッドが回転ドラムの回転に伴って磁気テープ上を
その走行方向に対して斜めに摺動し、この磁気テープに
所定のデータを書き込み又はこの磁気テープに書き込ま
れたデータを読み取るようにした、いわゆるヘリカルス
キャン(Helical Scan:斜め走査)方式の記録再生装置
が提案されている。
【0003】このヘリカルスキャン方式の記録再生装置
は、磁気ヘッドが、走行する磁気テープ上を高速で摺動
してデータの記録及び再生を行うので、磁気テープと磁
気ヘッドとの相対摺動速度が速く、データ転送レートの
向上が実現されている。
【0004】近年、このヘリカルスキャン方式の記録再
生装置において、再生用磁気ヘッドとして、良好な再生
感度を有する磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以下、MRヘ
ッドという。)を用いる技術が提案されている。
【0005】MRヘッドは、磁気抵抗効果素子(以下、
MR素子という。)の磁気抵抗効果を利用して、磁気記
録媒体に記録された信号を読み取る磁気ヘッドであり、
テープストリーマシステムにおいて固定された状態で磁
気テープに記録された信号を読み取る再生用ヘッドとし
て用いられて、高い実績を残している。
【0006】このようなテープストリーマシステム等に
おいて再生用ヘッドとして用いられているMRヘッド
は、多結晶フェライトを一対の基板として用い、この一
対の基板間のギャップ内に磁気抵抗効果素子を配設する
ようにしていた。このMRヘッドにおいては、多結晶フ
ェライトよりなる基板が磁気シールド部材を兼ねてお
り、磁気抵抗効果素子をこれら一対の基板により挟み込
むことにより、高密度記録に対応するようになされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板を
多結晶フェライトより構成したMRヘッドは、ヘリカル
スキャン方式の記録再生装置における再生用ヘッドとし
て用いた場合、摩耗、偏摩耗の量が多くなるとの問題が
ある。
【0008】すなわち、ヘリカルスキャン方式の記録再
生装置においては、磁気ヘッドは、走行する磁気テープ
上を高速で摺動するため、基板として比較的摩耗しやす
い多結晶フェライトを用いたMRヘッドは、基板の摩
耗、偏摩耗の量が多くなる。
【0009】特に、MRヘッドにおいては、摩耗により
その形状が初期の形状と異なると、バイアス状態やMR
素子の抵抗値等が変化してしまい、出力の変動、波形非
対称、再生感度低下、バルクハウゼンノイズの発生等、
種々の問題が生じる。
【0010】そこで、本発明は、耐摩耗性が良好で、信
頼性の高い磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気抵抗効
果型磁気ヘッドは、一対の磁気シールド基板を構成する
単結晶フェライト材料が、磁気記録媒体と摺接する媒体
摺動面が(110)面、一対の磁気シールド基板の突き
合わせ面が(100)面となるような面方位とされてい
る。
【0012】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、一対の磁気シールド基板を構成する単結晶フェ
ライト材料が、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が
(100)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ面
が(100)面となるような面方位とされている。
【0013】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、一対の磁気シールド基板を構成する単結晶フェ
ライト材料が、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が
(100)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ面
が(100)面となるような面方位とされ、これら単結
晶フェライト材料内の〈100〉方向と磁気記録媒体の
摺動方向とのなす角度が両磁気シールド基板共に略同一
角度とされている。
【0014】磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、一対の磁気
シールド基板に単結晶フェライトを用い、その面方位を
以上のように設定することにより、良好な耐摩耗性を発
揮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明を適用した磁気抵抗効果型
磁気ヘッドの一構成例を図1に示す。この磁気抵抗効果
型磁気ヘッド(以下、MRヘッド1という。)は、第1
の磁気シールド基板2と、この第1の磁気シールド基板
2上に、非磁性非導電性膜(以下、第1のギャップ膜3
という。)を介して形成された磁気抵抗効果素子(以
下、MR素子4という。)と、このMR素子4上に、非
磁性非導電性膜(以下、第2のギャップ膜5という。)
を介して接合された第2の磁気シールド基板6とを備え
ている。
【0016】第1及び第2の磁気シールド基板2,6
は、磁気シールド部材としての機能とガード材としての
機能を兼ね備えるものであり、例えばMn−Znフェラ
イト等の単結晶フェライト材料が略長方形の薄板状に形
成されてなる。そして、この第1及び第2の磁気シール
ド基板2,6は、その上部端面がテープ摺動面2a,6
aとされており、このテープ摺動面2a,6aは、所定
の曲率を有する円弧状の曲面とされている。
【0017】また、この第1及び第2の磁気シールド基
板2,6は、それぞれのテープ摺動面2a,6aと略垂
直な一面を突き合わせ面2b,6bとして、これら突き
合わせ面2b,6b間に第1及び第2のギャップ膜3,
5を介してMR素子4を挟持した形で接合一体化されて
いる。
【0018】MRヘッド1は、この第1及び第2の磁気
シールド基板2,6が単結晶フェライトよりなり、その
面方位が、摩耗量の少ない面方位に設定されていること
を特徴としている。
【0019】一対の磁気シールド基板に多結晶フェライ
トを用いたMRヘッドと、一対の磁気シールド基板に単
結晶フェライトを用いたMRヘッドとを、それぞれ磁気
テープ上を摺動させ、その摩耗量を測定した結果を図2
に示す。
【0020】この図2において、横軸はMRヘッドが磁
気テープ上を走行した時間を示しており、縦軸はMRヘ
ッドの摩耗量を示している。また、図2中(a)は、一
対の磁気シールド基板に多結晶フェライトを用いたMR
ヘッドを示し、図2中(b)は、一対の磁気シールド基
板に単結晶フェライトを用い、テープ摺動面を(21
1)面としたMRヘッドを示し、図2中(c)は、一対
の磁気シールド基板に単結晶フェライトを用い、テープ
摺動面を(110)面としたMRヘッドを示し、図2中
(d)は、一対の磁気シールド基板に単結晶フェライト
を用い、テープ摺動面を(100)面としたMRヘッド
を示している。
【0021】磁気テープ上を1000時間走行した時点
で、MRヘッド(a)の摩耗量は20μmであり、MR
ヘッド(b)の摩耗量は17μmであり、MRヘッド
(c)の摩耗量は5μmであり、MRヘッド(d)の摩
耗量は3μmであった。
【0022】以上の結果から判るように、MRヘッド
は、一対の磁気シールド基板に単結晶フェライトを用
い、媒体摺動面を(100)面、または(110)面、
または(211)面となるように面方位を設定すること
により、一対の磁気シールド基板に多結晶フェライトを
用いた場合に比べて、良好な耐摩耗性を発揮することが
できる。なお、媒体摺動面を(211)面とした場合
は、比較的摩耗量が多いが、一対の磁気シールド基板内
の〈100〉方向を揃えることにより、偏摩耗が抑制さ
れ、結果的に良好な耐摩耗性を発揮する。
【0023】本発明に係るMRヘッド1は、例えば、第
1及び第2の磁気シールド基板2,6は、図3に示すよ
うに、単結晶フェライト材料が、その面方位を、テープ
摺動面2a,6aが(110)面、突き合わせ面2b,
6bが(100)面、突き合わせ面2b,6bと略平行
な面(以下、ヘッド端面2c,6cという。)が(10
0)面、テープ摺動面2a,6a、突き合わせ面2b,
6b及びヘッド端面2c,6cのそれぞれに対して略垂
直に交わる面(以下、ヘッド側面2d,6dという。)
が(110)面となるように配設されてなる。
【0024】この磁気シールド基板2,6の面方位は、
いわゆるベータ方位と呼ばれるものであり、例えば磁気
ギャップ近傍に飽和磁化の高い合金膜を配設したMIG
(Metal In Gap)型の磁気ヘッドに多く適用されている
面方位である。
【0025】MRヘッド1は、第1及び第2の磁気シー
ルド基板2,6の媒体摺動面2a,6a及び突き合わせ
面2b,6bの面方位が以上のように設定されることに
より、良好な耐摩耗性を発揮する。
【0026】また、第1及び第2の磁気シールド基板
2,6は、図4に示すように、単結晶フェライト材料
が、その面方位を、テープ摺動面2a,6aが(10
0)面、突き合わせ面2b,6bが(100)面、ヘッ
ド端面2c,6cが(100)面、ヘッド側面2d,6
dが(100)面となるように配設されてなるようにし
てもよい。
【0027】このように第1及び第2の磁気シールド基
板2,6の媒体摺動面2a,6a及び突き合わせ面2
b,6bの面方位を設定することにより、MRヘッド1
は、上述したように、テープ摺動面2a,6aが(11
0)面、突き合わせ面2b,6bが(100)面に設定
されたMRヘッドよりもさらに良好な耐摩耗性を発揮す
ることができる。ただし、このMRヘッド1は、単結晶
フェライト材料の切り出しが比較的困難であり、生産性
の点に関しては上述したMRヘッド1に劣る。
【0028】また、第1及び第2の磁気シールド基板
2,6は、図5に示すように、単結晶フェライト材料
が、その面方位を、テープ摺動面2a,6aが(21
1)面、突き合わせ面2b,6bが(111)面、ヘッ
ド端面2c,6cが(111)面、ヘッド側面2d,6
dが(110)面となるように配設されてなるようにし
てもよい。
【0029】この磁気シールド基板2,6の面方位は、
いわゆるVHS方位と呼ばれるものであり、MRヘッド
1は、第1及び第2の磁気シールド基板2,6の媒体摺
動面2a,6a及び突き合わせ面2b,6bの面方位を
以上のように設定した場合も良好な耐摩耗性を発揮す
る。
【0030】また、MRヘッド1は、磁気シールド基板
2,6の面方位を以上のように設定した場合は、第1の
磁気シールド基板2内の〈100〉方向と図4中矢印A
で示す磁気記録媒体の摺動方向とのなす角度θ1と、第
2の磁気シールド基板6内の〈100〉方向と磁気記録
媒体の摺動方向とのなす角度θ2が、共に略同一角度と
なるようにする。
【0031】これにより、MRヘッド1は、一対の磁気
シールド基板2,6が均等に摩耗しない、いわゆる偏減
りの発生を抑制することができる。
【0032】MR素子4は、磁気抵抗効果によって磁気
テープからの信号を検出するものである。すなわち、M
R素子4は、このMR素子5を流れる電流の方向と磁気
テープからの磁界によって磁化された方向とのずれ角が
変わることによって、抵抗値が変化する。MRヘッド1
は、このMR素子4の抵抗値変化を検出することによ
り、磁気テープに記録された信号を読み取るようにして
いる。
【0033】なお、このMR素子4としては、例えばス
ピンバルブ膜や超格子GMR膜、グラニュラGMR膜等
のように、巨大磁気抵抗効果によって磁気テープからの
信号を検出するものを用いるようにしてもよい。
【0034】MR素子4の長辺方向の両端には、このM
R素子4の磁区を単磁区化するための一対の永久磁石膜
7,8が設けられている。また、MRヘッド1には、M
R素子5に電流を供給するための一対の導体部9,10
が、一方の端部が一対の永久磁石膜7,8と接続された
形で設けられている。また、この一対の導体部9,10
の他方の端部上には、外部回路と接続される外部接続端
子11,12が設けられている。
【0035】以上のように構成されるMRヘッド1は、
例えば、図6に示すように、回転ドラム20に取り付け
られ、回転ドラム20の回転に伴って回転しながら、走
行する磁気テープ30上を高速で摺動し、この磁気テー
プ30に記録された信号をヘリカルスキャン方式により
再生する。
【0036】MRヘッド1は、一対の磁気シールド基板
2,6の面方位を上述したように設定するようにしてい
るので、例えば、走行する磁気テープ30上を高速で摺
動するといったように摩耗の激しい環境において用いら
れた場合であっても、良好な耐摩耗性を発揮し、長時間
安定した再生出力を得ることができる。
【0037】また、このMRヘッド1は、一対の磁気シ
ールド基板2,6間のギャップ長が薄膜形成工程によっ
て形成される第1及び第2のギャップ膜3,5の膜厚に
より規定される。したがって、このMRヘッド1は、狭
ギャップ化が図りやすく、電磁誘導を利用して記録再生
を行うインダクティブ型磁気ヘッドに比べて高密度記録
に適している。
【0038】また、このMRヘッド1は、一対の磁気シ
ールド基板2,6間のギャップ内にMR素子4が配設さ
れた構造とされていることにより、周波数特性及び分解
能の向上が図られている。
【0039】なお、図1においては、特徴を分かりやす
く図示するために、MR素子4を大きく図示している
が、実際には、MR素子4は一対の磁気シールド基板
2,6と比べると非常に微細である。具体的には、第1
の磁気シールド基板2の磁気テープが走行する方向の長
さt1は、例えば0.8mm程度とされ、MR素子4の
磁気テープが走行する方向の長さt2は、例えば5μm
程度とされる。したがって、このMRヘッド1におい
て、テープ摺動面2a,6aとなるのは、ほとんど一対
の磁気シールド基板2,6の上部端面だけである。
【0040】次に、以上のように構成されたMRヘッド
1の製造方法について説明する。なお、以下の説明で用
いる図面は、特徴を分かりやすく図示するために、図1
と同様に、特徴となる部分を拡大して示している場合が
あり、各部材の寸法の比率が実際と同じであるとは限ら
ない。
【0041】また、以下の説明では、MRヘッド1を構
成する各部材並びにその材料、大きさ及び膜厚等につい
て具体的な例を挙げるが、本発明は以下の例に限定され
るものではない。例えば、以下の説明では、ハードディ
スク装置等で実用化されているものと同様な構造を有す
る、いわゆるシールド型のSAL(Soft Adjacent Laye
r)バイアス方式のMR素子4を用いた例を挙げるが、
バイアス方法はこの例に限定されるものではない。
【0042】本発明に係るMRヘッド1を作製する際
は、まず、第1の磁気シールド基板2となる例えば直径
3インチの円盤状の第1の基板材40を用意し、この第
1の基板材40の表面に対して鏡面研磨加工を施す。こ
の第1の基板材40上には、後述するように、最終的に
MRヘッド1となるヘッド素子が多数形成される。
【0043】この第1の基板材40は、最終的に第1の
磁気シールド基板2となり、リーディング側のガード材
とMR素子4の下層シールドとを兼ねるものであり、そ
の材料には単結晶フェライトを用いる。具体的には、例
えばMn−Znフェライトが好適である。
【0044】この第1の基板材40の面方位は、作製す
るMRヘッド1の第1の磁気シールド基板2の面方位に
応じて設定され、例えば、先に図3にて示したように、
テープ摺動面2aが(110)面、突き合わせ面2bが
(100)面、ヘッド端面2cが(100)面、ヘッド
側面2dが(110)面となるMRヘッドを作製する場
合は、図7に示すような第1の基板材40が用意され
る。
【0045】また、先に図4にて示したように、テープ
摺動面2aが(100)面、突き合わせ面2bが(10
0)面、ヘッド端面2cが(100)面、ヘッド側面2
dが(100)面となるMRヘッドを作製する場合は、
図8に示すような第1の基板材40が用意される。
【0046】また、先に図5にて示したように、テープ
摺動面2aが(211)面、突き合わせ面2bが(11
1)面、ヘッド端面2cが(111)面、ヘッド側面2
dが(110)面となるMRヘッドを作製する場合は、
図9に示すような第1の基板材40が用意される。
【0047】なお、図7乃至図9に示す円盤状の第1の
基板材40において、側面の一部に平面となる部分が形
成されているが、この平面部分がいわゆるオリエンテー
ションフラット40aと呼ばれるパターン形成のための
基準面となる。このオリエンテーションフラット40a
と平行で、且つこのオリエンテーションフラット40a
に近い部分が、最終的にMRヘッド1となったときに、
テープ摺動面2aとなる。
【0048】以上のように、先に図3にて示したMRヘ
ッド1を作製する場合は、図7に示す面方位の第1の基
板材40、すなわち、主面が(100)面、側面が(1
10)面、オリエンテーションフラット40aが(11
0)面とされた第1の基板材40が用意され、先に図4
にて示したMRヘッド1を作製する場合は、図8に示す
面方位の基板40、すなわち、主面が(100)面、側
面が(100)面、オリエンテーションフラット40a
が(100)面とされた第1の基板材40が用意され、
先に図5にて示したMRヘッド1を作製する場合は、図
9に示す面方位の基板40、すなわち、主面が(11
1)面、側面が(110)面、オリエンテーションフラ
ット40aが(211)面とされた第1の基板材40が
用意される。そして、これらの第1の基板材40上に、
それぞれ、最終的にMRヘッド1となるヘッド素子が多
数形成される。
【0049】このヘッド素子を形成する工程は、上述し
たMRヘッド1において全て共通であるので、以下、ヘ
ッド素子を形成する工程の説明においては、特に面方位
を指定しない。
【0050】第1の磁気シールド基板2となる第1の基
板材40が用意されると、次に、図10及び図11に示
すように、第1の基板材40上に、最終的に第1のギャ
ップ膜3となる非磁性非導電性膜41がスパッタリング
等により成膜される。ここで、非磁性非導電性膜41の
材料としては、絶縁特性や耐摩耗性等の観点から、Al
23が好適である。なお、この非磁性非導電性膜41の
膜厚は、記録信号の周波数等に応じて適切な値に設定す
ればよい。本例においては、この非磁性非導電性膜41
の膜厚を190nmに設定している。
【0051】次に、図12及び図13に示すように、非
磁性非導電性膜41上に、SALバイアス方式のMR素
子4を構成する薄膜(以下、MR素子用薄膜42とい
う。)がスパッタリング等により成膜される。具体的に
は、MR素子用薄膜42は、例えば、膜厚約5nmのT
a層、膜厚約43nmのNiFeNb層、膜厚約5nm
のTa層、膜厚約40nmのNiFe層及び膜厚約1n
mのTa層が以上の順序でスパッタリングにより順次成
膜されることにより形成される。
【0052】以上のMR素子用薄膜42においては、N
iFe層が磁気抵抗効果を有する軟磁性膜であり、MR
素子4の感磁部となる。また、以上のMR素子用薄膜4
2においては、NiFeNb層がNiFe層に対してバ
イアス磁界を印加するためのいわゆるSAL膜となる。
【0053】なお、MR素子用薄膜42を構成する各層
の材料及びその膜厚は、以上の例に限定されるものでは
なく、MRヘッド1の使用目的等に応じて適切な材料を
選択し、適切な膜厚に設定するようにすればよい。
【0054】次に、図14乃至図16に示すように、M
R素子4の動作の安定化を図るために、フォトリソグラ
フィ技術を用いて、各MR素子4毎に2つの矩形状の永
久磁石膜43a,43bをMR素子用薄膜42に埋め込
む。この永久磁石膜43a,43bは、上述したMRヘ
ッド1の永久磁石膜7,8となるものであり、例えば、
長辺方向の長さt3が約50μm、短辺方向の長さt4
が約10μmとなり、2つの永久磁石膜43a,43b
間の間隔t5が約5μmとなるように形成される。これ
ら2つの永久磁石膜43a,43b間の間隔t5が、最
終的にMR素子4のトラック幅となる。すなわち、MR
ヘッド1においては、MR素子4のトラック幅が約5μ
mとなる。
【0055】なお、MR素子4のトラック幅は、以上の
例に限定されるものではなく、MRヘッド1の使用目的
等に応じて適切な値に設定すればよい。
【0056】このような永久磁石膜43a,43bをM
R素子用薄膜42に埋め込む際は、例えば、まず、フォ
トレジストにより、各MR素子4毎に2つの長方形の開
口部を有するマスクを形成する。次に、エッチングを施
して、開口部に露呈していたMR素子用薄膜42を除去
する。なお、ここでのエッチングはドライ方式でもウェ
ット方式でも構わないが、加工のし易さ等を考慮する
と、イオンエッチングが好適である。
【0057】次に、マスクが形成されたMR素子用薄膜
42上に、スパッタリング等により永久磁石膜43a,
43bを成膜する。なお、永久磁石膜43a,43bの
材料としては、保磁力が1000[Oe]以上ある材料
が好ましく、例えば、CoNiPtやCoCrPt等が
好適である。
【0058】次に、マスクとなっていたフォトレジスト
を、このフォトレジスト上に成膜された永久磁石膜とと
もに除去する。これにより、図14乃至図16に示した
ように、所定のパターンの永久磁石膜43a,43b
が、MR素子用薄膜42に埋め込まれた状態とされる。
【0059】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図17及び図18に示すように、最終的にMR素子4と
なる部分42a及びこのMR素子4にセンス電流を供給
するための導体部9,10となる部分42b,42cを
残して、MR素子用薄膜42をエッチング除去する。
【0060】具体的には、例えば、まずフォトレジスト
により、各ヘッド素子毎に、最終的にMR素子4となる
部分42a及びこのMR素子4にセンス電流を供給する
ための導体部9,10となる部分42b,42cとに開
口部を有するマスクを形成する。
【0061】次に、エッチングを施して、開口部に露呈
していたMR素子用薄膜42を除去する。なお、ここで
のエッチングは、ドライ方式でもウェット方式でも構わ
ないが、加工のしやすさ等を考慮すると、イオンエッチ
ングが好適である。
【0062】次に、マスクとなっていたフォトレジスト
を除去することにより、図17及び図18に示すよう
に、MR素子用薄膜42のうち、最終的にMR素子4と
なる部分32a及び導体部9,10となる部分42b,
42cとが残された状態となる。
【0063】なお、最終的にMR素子4となる部分42
aの幅、すなわちMR素子4の幅t6や導体部9,10
となる部分42b,42cの長さt7及び幅t8、さら
に一対の導体部9,10となる部分42b,42c間の
間隔t9は、MRヘッド1が用いられる環境に応じて最
適な値に設定するようにすればよい。本例においては、
MR素子4の幅t6を約4μmとした。MR素子4の幅
t6は、テープ媒体摺動面の端部から他端までの長さ、
すなわちデプス長dに相当する。したがって、本例のM
Rヘッド1においては、MR素子4のデプス長dは、約
4μmとなる。
【0064】また、本例においては、導体部9,10と
なる部分42b,42cのそれぞれの長さt7を約2m
mとし、それぞれの幅t8を約80μmとし、それらの
間隔t9を約40μmとした。
【0065】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図19及び図20に示すように、導体部9,10となる
部分42b,42cを、MR素子用薄膜42よりも電気
抵抗の小さい導電膜に置き換えて、最終的に導体部9,
10となる導体部45a,45bを形成する。
【0066】具体的には、まず、フォトレジストによ
り、導体部9,10となる部分42b,42cに開口部
を有するマスクを形成する。次に、エッチングを施し
て、開口部に露呈している部分、すなわち導体部9,1
0となる部分42b,42cに残されていたMR素子用
薄膜42を除去する。次に、フォトレジストのマスクを
そのまま残した状態でその上に導電膜を成膜する。ここ
で、導電膜は、例えば、膜厚15nmのTi膜、膜厚7
0nmのCu膜、膜厚15nmのTi膜が以上の順序で
スパッタリングにより順次成膜されることにより形成さ
れる。その後、マスクとなっていたフォトレジストを、
このフォトレジスト上に成膜された導電膜とともに除去
する。これにより、図19及び図20に示したように、
導電膜からなる導体部45a,45bが形成される。
【0067】次に、図21及び図22に示すように、最
終的にMRヘッド1の第2のギャップ膜5となる非磁性
非導電性膜46をスパッタリング等により成膜する。こ
こで、非磁性非導電成膜46の材料には、絶縁特性や耐
磨耗性等の観点から、Al23が好適である。また、こ
の非磁性非導電成膜46の膜厚は、記録信号の周波数等
に応じて適切な値に設定すればよく、本例においては1
80nm程度とした。
【0068】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図23及び図24に示すように、最終的にMRヘッド1
の外部接続端子11,12となる導電体47a,47b
を導体部45a,45bの端部上に形成する。
【0069】具体的には、例えば、まずフォトレジスト
により、最終的に外部接続端子11,12となる部分に
開口部を有するマスクを形成する。次に、エッチングを
施して、開口部に露呈している部分、すなわち外部接続
端子11,12となる部分の非磁性非導電性膜46を除
去し、上記導体部45a,45bの端部を露出させる。
次に、フォトレジストのマスクをそのまま残した状態
で、その上に導電膜を形成する。ここで導電膜は、例え
ばスパッタリング等により、膜厚約500nmのCu膜
と、膜厚約500nmのAu膜とが以上の順で順次成膜
されることにより形成される。その後、マスクとなって
いたフォトレジストを、このフォトレジスト上に成膜さ
れた導電膜とともに除去する。これにより、図23及び
図24に示すように、導体部45a,45bの端部上に
導電体47a,47bが形成される。
【0070】なお、この導電体47a,47bの長さt
10は、例えば約50μmとされる。また、この導電体
47a,47bの幅t11は、導体部45a,45bの
幅t8と同じであり、例えば約80μmとされる。
【0071】以上のようにして、図25に示すように、
最終的にMRヘッド1の第1の磁気シールド基板2とな
る第1の基板材40上に、多数のヘッド素子50が形成
された状態となる。
【0072】次に、図26に示すように、多数のヘッド
素子50が形成された第1の基板材40を、横方向にヘ
ッド素子50が並ぶ短冊状に切り分け、磁気ヘッドブロ
ック60を形成する。ここで、横方向に並ぶヘッド素子
50の数は生産性を考慮するとできる限り多い方がよ
い。図26においては、簡略化のため、ヘッド素子50
が横方向に5個並ぶ磁気ヘッドブロック60を図示して
いるが、実際は、磁気ヘッドブロック60は、これ以上
のヘッド素子50が並ぶようにしても構わない。また、
本例においては、磁気ヘッドブロック60の幅t12は
2mmとしている。
【0073】次に、図27乃至図29に示すように、磁
気ヘッドブロック60上に、最終的にMRヘッド1の第
2の磁気シールド基板6となる、例えば、厚さt13が
約0.7mmの第2の基板材70が接合される。この第
2の基板材70の接合には、例えば樹脂等の接着剤が用
いられる。このとき第2の基板材70の高さt13を磁
気ヘッドブロック60の高さよりも低くして、磁気ヘッ
ドブロック60に形成されたヘッド素子50の導電体4
8a,48bを外部に露出させてこれらの導電体48
a,48bへの接続が行われるようにする。
【0074】この第2の基板材70は、トレーディング
側のガード材とMR素子4の上層シールドとを兼ねるも
のであり、その材料には、第1の第1の基板材40と同
様に、単結晶フェライトが用いられる。具体的には、例
えばMn−Znフェライトが好適である。
【0075】そして、この第2の基板材70は、その面
方位が、作製するMRヘッド1の第2の磁気シールド基
板6の面方位に応じて設定され、作製するMRヘッド1
の面方位に対応した形で、磁気ヘッドブロック60に接
合される。
【0076】例えば、先に図3にて示したように、テー
プ摺動面6aが(110)面、突き合わせ面6bが(1
00)面、ヘッド端面6cが(100)面、ヘッド側面
6dが(110)面となるMRヘッドを作製する場合
は、図27に示すような第2の基板材70が用意され、
図27に示すような磁気ヘッドブロック60に接合され
る。
【0077】また、先に図4にて示したように、テープ
摺動面6aが(100)面、突き合わせ面6bが(10
0)面、ヘッド端面6cが(100)面、ヘッド側面6
dが(100)面となるMRヘッドを作製する場合は、
図28に示すような第2の基板材70が用意され、図2
8に示すような磁気ヘッドブロック60に接合される。
【0078】また、先に図5にて示したように、テープ
摺動面6aが(211)面、突き合わせ面6bが(11
1)面、ヘッド端面6cが(111)面、ヘッド側面6
dが(110)面となるMRヘッドを作製する場合は、
図29に示すような第2の基板材70が用意され、図2
9に示すような磁気ヘッドブロック60に接合される。
なお、この場合は、磁気ヘッドブロック60内の〈10
0〉方向とテープ摺動面2aとなる(211)面とのな
す角θ1と、第2の基板材70内の〈100〉方向とテ
ープ摺動面6aとなる(211)面とのなす角θ2とが
ともに略同一角度となるように、第2の基板材70を磁
気ヘッドブロック60に接合する。
【0079】次に、図30に示すように、最終的にMR
ヘッド1のテープ摺動面2a,6aとなる面に対して円
筒研磨加工を施し、この面を円弧状に成形する。具体的
には、MR素子4の前端がテープ摺動面に露呈するとと
もに、このMR素子4のデプス長dが所定の長さとなる
まで円筒研磨を施す。これにより、最終的にMRヘッド
1のテープ摺動面2a,6aとなる面が円弧状の曲面と
される。なお、この円筒研磨によって形成されるテープ
摺動面2a,6a9となる面の曲面形状はテープテンシ
ョン等に応じて最適な形状とすればよく、特に限定され
るものではない。
【0080】最後に、第2の基板70が接合された磁気
ヘッドブロック60を各ヘッド素子50毎に分割する。
具体的には、例えば、MRヘッド1の磁気テープ走行方
向の長さが約0.8mm、幅が約300μm、高が約2
mmとなるように、ヘッド素子50毎に切断する。これ
により、先に図1にて示したMRヘッド1が多数得られ
る。
【0081】以上のように製造されたMRヘッド1は、
図31に示すように、ヘッドベース80に搭載され、外
部接続端子11,12がヘッドベース80に設けられた
端子部81,82に電気的に接続される。そして、MR
ヘッド1は、ヘッドベース80に搭載された状態で回転
ドラム20に取り付けられ再生用の磁気ヘッドとして用
いられる。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘッド
は、磁気シールド基板として単結晶フェライトが用いら
れ、その面方位が、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面
が(110)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ
面が(100)面に設定されているので、良好な耐摩耗
性を発揮し、長時間安定して再生出力を得ることができ
る。
【0083】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、磁気シールド基板として単結晶フェライトが用
いられ、その面方位が、磁気記録媒体と摺接する媒体摺
動面が(100)面、一対の磁気シールド基板の突き合
わせ面が(100)面に設定されているので、良好な耐
摩耗性を発揮し、長時間安定して再生出力を得ることが
できる。
【0084】また、本発明に係る磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドは、磁気シールド基板として単結晶フェライトが用
いられ、その面方位が、磁気記録媒体と摺接する媒体摺
動面が(100)面、一対の磁気シールド基板の突き合
わせ面が(100)面に設定され、単結晶フェライト材
料内の〈100〉方向と磁気記録媒体の摺動方向とのな
す角度が両磁気シールド基板共に略同一角度とされてい
るので、良好な耐摩耗性を発揮し、長時間安定して再生
出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るMRヘッドの平面図である。
【図2】多結晶フェライトの摩耗量と単結晶フェライト
の摩耗量とを説明する図である。
【図3】本発明に係るMRヘッドの一例を示す分解斜視
図である。
【図4】本発明に係るMRヘッドの他の例を示す分解斜
視図である。
【図5】本発明に係るMRヘッドの更に他の例を示す分
解斜視図である。
【図6】本発明に係るMRヘッドが回転ドラムに取り付
けられた状態を示す斜視図である。
【図7】第1の基板材の一例を示す図である。
【図8】第1の基板材の他の例を示す図である。
【図9】第1の基板材の更に他の例を示す図である。
【図10】本発明に係るMRヘッドの製造工程を説明す
る図であり、基板材上に非磁性非導電性膜が成膜された
状態を示す平面図である。
【図11】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図10におけるX1−X2線断面図である。
【図12】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、MR素子用薄膜が成膜された状態を示す平面図であ
る。
【図13】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図12におけるX3−X4線断面図である。
【図14】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、一対の永久磁石膜が形成された状態を示す平面図で
ある。
【図15】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図14におけるC部を拡大して示す平面図である。
【図16】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図15におけるX5−X6線断面図である。
【図17】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、MR素子となる部分及び導体部となる部分以外のM
R素子用薄膜が除去された状態を示す平面図である。
【図18】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図17におけるX7−X8線断面図である。
【図19】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、導体部が形成された状態を示す平面図である。
【図20】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図19におけるX9−X10線断面図である。
【図21】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、第2のギャップ膜となる非磁性非導電成膜が形成さ
れた状態を示す平面図である。
【図22】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図21におけるX11−X12線断面図である。
【図23】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、導体部の端部に導電体が形成された状態を示す平面
図である。
【図24】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、図23におけるX13−X14線断面図である。
【図25】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、多数の磁気ヘッド素子が形成された第1の基板材を
示す平面図である。
【図26】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、多数のヘッド素子が横方向に並ぶよう切断された磁
気ヘッドブロックの平面図である。
【図27】同MRヘッドの製造工程を説明する図であ
り、磁気ヘッドブロックに第2の基板材を接合する状態
を示す斜視図である。
【図28】本発明に係る他のMRヘッドの製造工程を説
明する図であり、磁気ヘッドブロックに第2の基板材を
接合する状態を示す斜視図である。
【図29】本発明に係る更に他のMRヘッドの製造工程
を説明する図であり、磁気ヘッドブロックに第2の基板
材を接合する状態を示す斜視図である。
【図30】本発明に係るMRヘッドの製造工程を説明す
る図であり、磁気ヘッドブロックに第2の基板材が接合
された状態を示す斜視図である。
【図31】本発明に係るMRヘッドをヘッドベースに搭
載した状態を示す平面図である。
【符号の説明】 1 MRヘッド、2 第1の磁気シールド基板、4 M
R素子、6 第2の磁気シールド基板、20 回転ドラ
ム、30 磁気テープ、40 第1の基板材、70 第
2の基板材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶フェライト材料よりなる一対の磁
    気シールド基板が接合一体化され、これら磁気シールド
    基板間に磁気抵抗効果素子が設けられた磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドにおいて、 上記一対の磁気シールド基板を構成する単結晶フェライ
    ト材料は、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が(11
    0)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ面が(1
    00)面となるような面方位とされていることを特徴と
    する磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 回転ドラムに搭載され、この回転ドラム
    の回転にともなって回転しながら走行する磁気テープ上
    を斜めに摺動して、この磁気テープに記録された信号を
    読み取ることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 単結晶フェライト材料よりなる一対の磁
    気シールド基板が接合一体化され、これら磁気シールド
    基板間に磁気抵抗効果素子が設けられた磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドにおいて、 上記一対の磁気シールド基板を構成する結晶フェライト
    材料は、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が(10
    0)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ面が(1
    00)面となるような面方位とされていることを特徴と
    する磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 回転ドラムに搭載され、この回転ドラム
    の回転にともなって回転しながら走行する磁気テープ上
    を斜めに摺動して、この磁気テープに記録された信号を
    読み取ることを特徴とする請求項3記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 単結晶フェライト材料よりなる一対の磁
    気シールド基板が接合一体化され、これら磁気シールド
    基板間に磁気抵抗効果素子が設けられた磁気抵抗効果型
    磁気ヘッドにおいて、 上記一対の磁気シールド基板を構成する単結晶フェライ
    ト材料は、磁気記録媒体と摺接する媒体摺動面が(21
    1)面、一対の磁気シールド基板の突き合わせ面が(1
    11)面となるような面方位とされており、 上記単結晶フェライト材料内の〈100〉方向と上記磁
    気記録媒体の摺動方向とのなす角度が両磁気シールド基
    板共に略同一角度であることを特徴とする磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 回転ドラムに搭載され、この回転ドラム
    の回転にともなって回転しながら走行する磁気テープ上
    を斜めに摺動して、この磁気テープに記録された信号を
    読み取ることを特徴とする請求項5記載の磁気抵抗効果
    型磁気ヘッド。
JP7576798A 1998-03-24 1998-03-24 磁気抵抗効果型磁気ヘッド Withdrawn JPH11273031A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735047B1 (en) 1999-10-14 2004-05-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head and magnetic recording/reproducing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6735047B1 (en) 1999-10-14 2004-05-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Magnetic head and magnetic recording/reproducing apparatus

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