JP2001023120A - 磁気ヘッド及び磁気テープ装置 - Google Patents

磁気ヘッド及び磁気テープ装置

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JP2001023120A
JP2001023120A JP11196592A JP19659299A JP2001023120A JP 2001023120 A JP2001023120 A JP 2001023120A JP 11196592 A JP11196592 A JP 11196592A JP 19659299 A JP19659299 A JP 19659299A JP 2001023120 A JP2001023120 A JP 2001023120A
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head
shield
thin film
magnetic head
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JP11196592A
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English (en)
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Teruyuki Inaguma
輝往 稲熊
Kazunori Onuma
一紀 大沼
Shinji Kudo
伸二 工藤
Tadashi Saito
正 齋藤
Yoichi Inmaki
洋一 印牧
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐磨耗性があり、かつ低ノイズな磁気ヘッド
及び磁気テープ装置を提供すること。 【解決手段】 多結晶フェライトで成る一対のヘッド基
体11a,11bと、前記各ヘッド基体に成膜された軟
磁性薄膜で成るシールド12a,12bと、前記各ヘッ
ド基体のシールド形成面で挟み込まれている磁気抵抗効
果素子13を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に記
録されている情報を再生する磁気抵抗効果型の磁気ヘッ
ド及びその磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置に関し、
特に磁気テープを記録媒体としたヘリカルスキャン方式
の磁気テープ装置の回転ドラムに搭載される磁気抵抗効
果型の磁気ヘッド及びその磁気ヘッドを備えた磁気テー
プ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気抵抗効果素子(MR素子)
を用いた磁気ヘッド(磁気抵抗ヘッド(以下、MRへッ
ドという))は、電磁誘導を利用して情報の記録再生を
行うインダクティブ型磁気ヘッドよりも高感度であり、
高密度記録に適している。このため、近年、MRへッド
は、磁気ディスクを情報記録媒体として用いた磁気記録
・再生装置(以下、磁気ディスク装置という)を中心に
実用化されており、特にハードディスク装置では、PR
ML(Partial Response Maxim
um Likelihood)の実用化とともに、記録
面密度の向上に大きく貢献している。
【0003】ハードディスク装置に使用されているMR
へッドは、シールドがそれぞれ成膜された一対のヘッド
基体のシールド形成面間に、MR素子が挟み込まれた構
造となっている。このMRへッドのヘッド基体の材料と
しては、例えばAl2 3 −TiC(アルチック)が用
いられ、各シールドの材料としては、例えばFeAlS
i(センダスト)とパーマロイが用いられている。
【0004】一方、磁気テープを情報記録媒体として用
いた磁気記録・再生装置あるいは磁気再生装置(以下、
磁気テープ装置という)の1つであるデジタルデータス
トリーマー装置においても、記録信号の高密度化に伴
い、MRへッドが実用化されている。デジタルデータス
トリーマー装置に使用されているMRへッドは、シール
ド機能を兼ね備えた多結晶フェライトで成るヘッド基体
で構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的にハードディス
ク装置は、浮上スライダに搭載されたMRヘッドが磁気
ディスク上を浮上して動作する。このため、ハードディ
スク装置においては、MRヘッドの磨耗はほとんど問題
にならないので、センダストやパーマロイといった軟磁
性薄膜が用いられている。また、デジタルデータストリ
ーマー装置は、固定されたMRヘッドが磁気テープと比
較的低速で摺動して動作する。このため、デジタルデー
タストリーマー装置においては、MRヘッドの磨耗が若
干影響するので、多結晶フェライトといった硬質材が用
いられている。
【0006】ところが、デジタルVCR(Video
Cassette Recorder)等の磁気テープ
装置は、ヘリカルスキャン型の回転ドラムに搭載された
磁気ヘッドが磁気テープと高速摺動して動作する。この
ため、ヘリカルスキャン型の磁気テープ装置に使用する
MRヘッドは、耐磨耗性が高いことが必要である。従っ
て、上述したハードディスク装置用のMRへッドをヘリ
カルスキャン型の磁気テープ装置用のMRへッドとして
転用した場合、ヘッド基体とシールドとの間あるいはシ
ールド同士間の磨耗の相違から大きな偏磨耗が生じ、寿
命が極端に短くなるという問題がある。さらに、アルチ
ックで成るヘッド基体と磁気テープが高速摺動すると、
ヘッド基体の摺動面にステインが付着し、再生信号の出
力が大幅に低下する場合があるという問題もある。
【0007】そこで、上述したデジタルデータストリー
マー装置用のMRへッドをヘリカルスキャン型の磁気テ
ープ装置用のMRへッドとして転用することにより、M
Rへッドの磨耗の問題を解消することができる。しか
し、この場合は、フェライトのグレインに伴うランダム
な向きの磁束の影響がMR素子にも加わり、MR素子の
磁区が安定化できず、バルクハウゼンノイズの原因にな
るという新たな問題がある。これは特に高周波に対応し
た狭ギャップヘッドになるほど顕著になる。
【0008】本発明は、上述した事情から成されたもの
であり、耐磨耗性があり、かつ低ノイズな磁気ヘッド及
び磁気テープ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、磁気記録媒体に記録されている情報を再生する
磁気抵抗効果型の磁気ヘッドであって、多結晶フェライ
トで成る一対のヘッド基体と、前記各ヘッド基体に成膜
された軟磁性薄膜で成るシールドとを備え、磁気抵抗効
果素子が前記各ヘッド基体のシールド形成面で挟み込ま
れていることにより達成される。
【0010】また、上記目的は、本発明にあっては、磁
気テープを記録媒体としたヘリカルスキャン方式の回転
ドラムと、前記回転ドラムに搭載されており、前記磁気
テープと摺動することにより、前記磁気テープに記録さ
れている情報を再生する磁気抵抗効果型の磁気ヘッドと
を備えた磁気テープ装置であって、前記磁気ヘッドは、
多結晶フェライトで成る一対のヘッド基体と、前記各ヘ
ッド基体に成膜された軟磁性薄膜で成るシールドとを備
え、磁気抵抗効果素子が前記各ヘッド基体のシールド形
成面で挟み込まれていることにより達成される。
【0011】上記構成によれば、ヘッド基体を摩耗性や
走行性が良好な多結晶フェライトで作製しているので、
走行中のステイン付着がほとんど問題にならなくなり、
ヘッド寿命を延ばすことができる。さらに、シールドを
多結晶フェライトとの摩耗量の差が小さい軟磁性薄膜で
作製しているので、偏摩耗が生じにくく、更にヘッド寿
命を延ばすことができる。また、ヘッド基体自体がシー
ルドの役目も果たすことになるので、上下のシールドに
多少の磁気的特性の違いが有っても、MR素子に対して
同様に働き、出力波形の非対称性が無くなる。また、多
結晶フェライト表面のフェライトグレインに伴う不規則
な磁束の影響を軟磁性薄膜で遮断することができるの
で、MR素子への不均一な磁束を無くしてMR素子の動
作の安定化を図り、バルクハウゼンノイズの発生を抑え
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において、特に本発明を限定する旨の記
載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0013】図1は、本発明の磁気ヘッドの実施形態を
示す斜視図である。この磁気ヘッドは、磁気テープを記
録媒体としたヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置の
回転ドラムに搭載されるMRヘッド10であり、硬質材
で成る一対のヘッド基体11a、11bの間に、軟磁性
薄膜で成る下層シールド12aと上層シールド12bが
挟み込まれ、下層シールド12aと上層シールド12b
との間に、MR素子13が挟み込まれた構成となってい
る。
【0014】下層シールド12a、MR素子13及び上
層シールド12bは、一方のヘッド基体11aに対して
薄膜プロセスにより形成されており、他方のヘッド基体
11bは、上層シールド12bに対して接合されてい
る。そして、MRヘッド10のMR素子13等が露出し
ている面は、磁気テープ摺動面10aとして磁気テープ
の走行方向に沿った円弧状の曲面に加工されている。
【0015】ヘッド基体11a、11bの材料として
は、透磁率が600程度の例えばNiZnやMnZn等
の多結晶フェライトが用いられる。この理由は、多結晶
フェライトは、硬質であるので耐摩耗性に優れ、多少の
ヒートショック(熱衝撃)では割れないので加工性に優
れ、さらに材料費が安価であるからである。ただし、多
結晶フェライトは、多結晶であるため一軸異方性はな
く、磁区の磁化方向はランダムであり、また、結晶粒の
固まりグレインが大きく存在している。
【0016】このようなランダムな磁化方向のため、近
傍にMR素子13が存在した場合、MR素子13に不均
一な磁束が影響し、MR素子13の磁化回転や磁区構造
が不安定になる、いわゆるバルクハウゼンノイズが発生
する。そこで、多結晶フェライト上に更に軟磁性薄膜を
形成することで、このような不均一な磁束を遮断し、M
R素子13を安定して用いるようにしている。
【0017】下層シールド12aの材料としては、デプ
ス方向の透磁率がヘッド基体11a、11bよりも高い
例えばFeAlSi(センダスト)等が用いられるが、
良好な軟磁性を示し、かつ摩耗腐食に優れたものであれ
ば特に限定されるものではない。上層シールド12bの
材料としては、デプス方向の透磁率がヘッド基体11
a、11bよりも高い材料である必要があるが、以下の
点で注意を要する。即ち、上層シールド12bの形成時
点では既にMR素子13が形成されているため、下層シ
ールド12aの形成時に行う高温での熱処理工程を行う
ことができない点である。
【0018】そのため、上層シールド11bとして用い
ることができる材料には制限が有り、MR素子13の耐
熱温度である350°C以下の熱処理で軟磁性を示し、
または熱処理無しで軟磁性を示す材料である必要があ
る。従って、上層シールド12bの材料としては、例え
ばCoZrNbTaあるいはこのTaの代わりにMo、
Cr、Ti、Hf、Pd、W、V等やそれらの複合物を
用いたCo系のアモルファスが用いられる。
【0019】CoZrNbTaを用いた場合は、Coa
ZrbNbcTad(a、b、c、dは原子%)とした
とき、68≦a≦90、0≦b≦10、0≦c≦20、
0≦d≦10、a+b+c+d=100で優れた軟磁気
特性を示すが、特に、79≦a≦83、2≦b≦6、1
0≦c≦14、1≦d≦5、a+b+c+d=100で
優れた耐熱性耐摩耗性を示す。この組成を用いることに
より偏摩耗を減少させてへッド寿命を延ばすことができ
ると共に、スペーシングロスを減少させて高い出力を維
持することができる。
【0020】尚、図面では、特徴を分かりやすくするた
めに、MR素子13の部分を大きく表記しているが、実
際には、MR素子13はヘッド基体11a、11bに比
べると非常に微細である。具体的には、例えば、ヘッド
基体11a、11bの磁気テープ走行方向の長さは、
0.8mm程度とされ、MR素子13の磁気テープ走行
方向の長さは、5μm程度とされる。したがって、この
MRヘッド10において、磁気テープ摺動面となるの
は、殆どヘッド基体11a、11bの上部端面だけであ
る。
【0021】図2〜図20は、図1のMRへッド10の
製造方法を示す概略図であり、以下図面に沿って作製工
程を説明する。尚、図2(A)、(B)〜図7(A)、
(B)は、後述する基板の平面図及び断面側面図を示
し、図9(A)、(B)〜図16(A)、(B)は、図
8のA部の拡大図及びA−A線断面側面図を示す。ま
た、図面では、特徴部分を分かりやすくするために特徴
部分のみを拡大して示している場合があり、各部材の寸
法の比率が実際と同じであるとは限らない。
【0022】先ず、図2(A)、(B)に示すように、
ヘッド基体11aとなるNiZnで成る直径3インチ〜
4インチの円盤状の基板21aを用意し、この基板21
aの表面に対して鏡面加工を施す。この基板21a上に
は、以下に説明するように、MR素子13等が多数形成
される。そして、MR素子13等が形成された基板21
aを切り分けることにより、最終的に多数のMRヘッド
10が得られる。
【0023】次に、図3(A)、(B)に示すように、
基板21aの全表面に下層シールド12aとなるFeA
lSiで成る軟磁性薄膜22aをスパッタリングにより
厚さ3μm程度成膜する。尚、軟磁性薄膜22aは、蒸
着により成膜するようにしても良い。また、この軟磁性
薄膜22aの代わりに例えば厚さ0.28μmの磁性膜
と例えばSiO2 で成る厚さ5nmの非磁性膜を交互に
10層ずつ堆積した厚さ3μm程度のいわゆる積層膜を
成膜することにより、より高周波特性に優れたものとす
ることができる。即ち、磁性膜がそれぞれ静磁気的な結
合となって磁壁が生じなくなる。そのため、磁壁移動に
伴う高周波への対応の遅れやノイズの発生を抑えること
ができる。また、磁性膜の下地にCr等を数nm程度堆
積させれば、磁性特性を安定させることができる。
【0024】次に、図4(A)、(B)に示すように、
軟磁性薄膜22a上にフォトレジストを塗布、乾燥した
後、各ヘッド毎のMR素子13が形成される位置に横8
0μm、縦100μmの形状のフォトレジスト膜31が
残るように、フォトレジストをフォトリソグラフィ技術
を用いて露光、現像する。そして、フォトレジスト膜3
1が形成されていない部分の軟磁性薄膜22aをイオン
エッチングにより除去することで、軟磁性薄膜22aを
各ヘッド毎に分離し、上記形状の下層シールド12aを
形成する。
【0025】次に、図5(A)、(B)に示すように、
基板21aの全表面にAl2 3 で成る埋込材32をス
パッタリングにより下層シールド12aが埋まるまで形
成、即ち下層シールド12aの厚み以上に形成した後、
下層シールド12aの表面が現れるまで埋込材32の表
面を化学的研磨(バフ研磨)し、下層シールド12aの
表面の凹凸を無くす。尚、埋込材32は、蒸着により形
成するようにしても良い。また、埋込材32は、Al2
3 の代わりにSiO2 等で形成しても良い。
【0026】表面研磨は、ダイヤモンド砥粒で粗く削っ
た後に化学的研磨で表面を均すようにしても良い。ま
た、基板21aの反り等により下層シールド12aの厚
みが多少異なる可能性があるが、下層シールド12aと
しては2μm以上あれば良い。続いて、下層シールド1
2aを550°Cまで1時間で加熱し、同温度で1時間
保持した後に自然冷却させる。尚、この熱処理条件は、
下層シールド12aに用いた軟磁性材料により異なる。
【0027】次に、図6(A)、(B)に示すように、
下層シールド12a及び埋込材32上にMR素子13の
下層半ギャップとなるAl2 3 で成る非磁性非導電性
薄膜33をスパッタリングにより厚さ100nm程度成
膜する。尚、この非磁性非導電性薄膜33の材料は、例
えば絶縁特性や耐磨耗性等の観点から選択し、膜厚は、
記録信号の周波数等に応じて適切な値に設定するように
する。
【0028】次に、図7(A)、(B)に示すように、
非磁性非導電性薄膜33上にSALバイアス方式のMR
素子13となるMR素子用薄膜23、即ちTaで成る絶
縁膜、NiFeNbで成る軟磁性膜(SAL膜)、Ta
で成る絶縁膜、NiFeで成るMR膜及びTaで成る絶
縁膜をそれぞれ5nm、43nm、5nm、40nm、
1nmの厚さでスパッタリングにより順次成膜する。こ
こで、SAL膜は、感磁部となるMR膜に対してバイア
ス磁界を印加するためのものである。
【0029】尚、最終的にシステムに必要なシールドシ
ールド間距離(いわゆる再生ギャップ)をGとして、G
/2一(絶縁膜の厚さ+軟磁性膜(SAL膜)の厚さ+
絶縁膜の厚さ+MR膜の厚さ/2)を非磁性非導電性薄
膜33の膜厚と決定することで、MR素子13を下層シ
ールド12aと上層シールド12bの真中間に設置する
ことができる。
【0030】次に、各下層シールド12aに対応するM
R素子用薄膜23上に2つの矩形状の永久磁石薄膜13
a(図8参照)の埋込用穴を形成するための開口部を有
するマスクをフォトレジストを用いて形成する。そし
て、開口部に露呈しているMR素子用薄膜23をエッチ
ングにより除去する。尚、ここでのエッチングは、ドラ
イ方式でもウェット方式でも構わないが、加工のしやす
さ等を考慮するとイオンエッチングが好適である。
【0031】次に、図9(A)、(B)に示すように、
MR素子用薄膜23が除去された部分の非磁性非導電性
薄膜33上にMR素子13の動作を安定化させるための
CoNiPtで成る永久磁石薄膜13aをスパッタリン
グによりMR素子用薄膜23の厚みと等しい厚さ成膜す
る。尚、永久磁石薄膜13aの材料としは、保磁力Hc
が1000〔Oe〕以上ある材料であれば、CoNiP
tの他にCoCrPt等を用いることができる。
【0032】ここで、各永久磁石薄膜13aは、各ヘッ
ド毎の非磁性非導電性薄膜33上であって、MR素子用
薄膜23内に収まっている必要がある。この例での各永
久磁石薄膜13aは、各ヘッド毎に分離された下層シー
ルド12aの横方向の中心線に対して対称となるよう
に、かつ下層シールド12aの上端から縦方向に30μ
m程度離れた位置に、例えば長軸方向の長さt1が約5
0μm、短軸方向の長さt2が約l0μm、間隔t3が
約5μmで形成されている。この間隔t3は、最終的に
は、MR素子13のトラック幅になる。尚、各永久磁石
薄膜13aの設置位置は、最終的にシールドとして残る
部分がMR素子13の磁束進入方向の幅(デプス)の5
倍程度以上あれば良い。
【0033】さらに、永久磁石薄膜13a上にMR素子
13の抵抗値を減少させてセンス電流を供給するための
例えばCrで成る低抵抗な導電性薄膜(低抵抗化膜)を
スパッタリングにより厚さ60nm成膜する。尚、低抵
抗化膜の材料としては、Crの他にTa等を用いること
ができる。また、低抵抗化膜の膜厚は、システムで必要
な抵抗値、MR素子13のトラック幅等で決定する。そ
の後、マスク上に成膜された永久磁石薄膜13a及び低
抵抗化膜とともにマスクを除去する。
【0034】次に、図10(A)、(B)に示すよう
に、各ヘッド毎のMR素子用薄膜23のうち、最終的に
MR素子13となる例えば幅t4が約7μmの部分と、
MR素子13にセンス電流を供給するための2つの端子
13bとなる例えば長さt5が約2mm、幅t6が約8
0μm、間隔t7が約40μmの部分を形成するための
開口部を有するマスクをフォトレジストを用いて形成す
る。
【0035】尚、MR素子13の幅t4は、最終的に
は、磁気テープ摺動面10a側の端部から他端までの長
さ、即ちデプス長に相当する。続いて、開口部に露呈し
ているMR素子用薄膜23をエッチングにより除去した
後、マスクを除去する。尚、ここでのエッチングは、ド
ライ方式でもウェット方式でも構わないが、加工のしや
すさ等を考慮するとイオンエッチングが好適である。
【0036】続いて、上記端子13bとなる部分に開口
部を有するマスクをフォトレジストを用いて形成する。
そして、開口部に露呈しているMR素子用薄膜23をエ
ッチングにより除去し、マスクをそのまま残した状態
で、Ti(10nm)/Cu(90nm)/Ti(10
nm)で成る、より電気抵抗の小さい導電膜をスパッタ
リングにより順次成膜する。その後、マスク上に成膜さ
れた導電膜とともにマスクを除去する。
【0037】次に、図11(A)、(B)に示すよう
に、MR素子13及び非磁性非導電性薄膜33等の上に
MR素子13の上層半ギャップとなるAl2 3 で成る
非磁性非導電性薄膜34をスパッタリングにより厚さ1
20nm程度成膜する。尚、この非磁性非導電性薄膜3
4の材料は、例えば絶縁特性や耐磨耗性等の観点から選
択し、膜厚は、記録信号の周波数等に応じて適切な値に
設定するようにする。
【0038】また、最終的にシステムに必要なシールド
シールド間距離(いわゆる再生ギャップ)をGとして、
G/2一(MR膜の厚さ/2+絶縁膜の厚さ)を非磁性
非導電性薄膜の膜厚と決定することで、MR素子13を
下層シールド12aと上層シールド12bの真中間に設
置することができる。
【0039】次に、図12(A)、(B)あるいは図1
3(A)、(B)に示すように、非磁性非導電性薄膜3
4上に上層シールド12bとなる部分を形成するための
開口部を有するマスクをフォトレジストを用いて形成す
る。このマスクは、上層シールド12bをリフトオフの
手法、即ちマスク上に成膜された材料とともにマスクを
除去し、マスクで覆われていない材料のみを残す手法に
より形成するために、開口部を形作るフォトレジスト膜
35aの端面の上方が下方より突出した逆テーパーもし
くは2層のフォトレジスト膜35b、35cで形成され
ている。この形状のマスクを用いることにより、成膜さ
れた材料が分断され、その分断部からマスクを除去する
ための溶剤が入り込むので、明瞭なパターニングが可能
となる。
【0040】逆テーパー構造の端面を持つマスクを形成
するには、逆テーパー用のフォトレジスト、例えば日本
ゼオン社製ZPN−1100やクライアント社製AZ5
214E等を用いて、通常のプリベーク・露光後に11
0°Cの温度で加熱(反転ベーキング)して過大露光
(反転露光)することで逆テーパー形状に形成できる。
また、2層構造の端面を持つマスクを形成するには、下
層に通常は反射防止膜として用いられるフォトレジス
ト、例えばBrewer Science社製ARC等
を用い、上層に一般に用いられるフォトレジスト、例え
ばクライアント社製AZ6108等を用いて、露光まで
は通常の手法で行い、現像のみ通常より長時間行うこと
で、下層のフォトレジストのみが除去され、上層のフォ
トレジストが突出された形状に形成できる。
【0041】次に、図14(A)、(B)に示すよう
に、開口部に露呈している非磁性非導電性薄膜34上に
上層シールド12bとなるCoZrNbTaで成る軟磁
性薄膜をスパッタリングにより成膜した後、リフトオフ
手法により上層シールド12bを形成する。尚、この軟
磁性薄膜の代わりに例えば厚さ0.28μmの磁性膜と
例えばSiO2 で成る厚さ5nmの非磁性膜を交互に1
0層ずつ堆積した厚さ3μm程度のいわゆる積層膜を成
膜することにより、より高周波特性に優れたものとする
ことができる。即ち、磁性膜がそれぞれ静磁気的な結合
となって磁壁が生じなくなる。そのため、磁壁移動に伴
う高周波への対応の遅れやノイズの発生を抑えることが
できる。また、磁性膜の下地にCr等を数nm程度堆積
させれば、磁性特性を安定させることができる。
【0042】次に、図15(A)、(B)に示すよう
に、端子13b上に外部回路と接続するための外部接続
端子13cとなる部分を形成するための開口部を有する
マスクをフォトレジストを用いて形成する。続いて、開
口部に露呈している非磁性非導電性薄膜34をエッチン
グにより除去し、端子13bの端部を露出させる。そし
て、マスクをそのまま残した状態で、Cuで成る導電膜
を硫酸銅溶液を用いた電解メッキにより厚さ6μm程度
成膜する。その後、マスク上に成膜された導電膜ととも
にマスクを除去し、例えば長さt8が約50μm、幅t
9が端子の幅t8と同じ約80μmの外部接続端子13
cを形成する。
【0043】次に、図16(A)、(B)に示すよう
に、上層シールド12b及び非磁性非導電性薄膜34等
の上にAl2 3 で成る保護膜35をスパッタリングに
より厚さ4μm程度成膜する。尚、保護膜35は、蒸着
により形成するようにしても良い。また、保護膜35
は、Al2 3 の代わりにSiO2 等で形成しても良
い。その後、保護膜35の表面を外部接続端子13cの
表面が露出するまで例えば粒径が約2μm程度のダイヤ
モンド砥粒で粗研磨した後、保護膜35等の表面が鏡面
状態になるまで例えばシリコン砥粒でバフ研磨する。続
いて、上層シールド12bを320°Cまで1時間で加
熱し、同温度で1時間保持した後に自然冷却させる。
【0044】次に、図17に示すように、多数のMR素
子13等が形成された基板21aを横方向にMR素子1
3等が並ぶ例えば幅t10が約2mmの短冊状のブロッ
ク36に切り分ける。尚、この例では便宜上、5個のM
R素子13等が横方向に並ぶブロック36としたが、生
産性を考慮するとMR素子13等ができる限り多く並ん
だブロックとした方が良い。
【0045】次に、図18に示すように、ブロック36
上にNiZnで成る厚さt11が約0.7mmの短冊状
のブロック37を例えば樹脂等の接着剤で貼り付ける。
このブロック37の幅t12はブロック36の幅t10
よりも短く形成されているので、外部接続端子13cが
露出することになり、外部回路との接続が容易となる。
【0046】次に、図19に示すように、MR素子13
の前端が磁気テープ摺動面10aに露呈するとともに、
MR素子13のデプス長が所定の長さとなるまで、接合
ブロック38の磁気テープ摺動面10aとなる面38a
を円筒研削加工により所定の円弧形状Rの曲面に形成す
る。尚、この磁気テープ摺動面10aの形状は、特に限
定されるものではなく、テープテンション等に応じた適
切な形状とすれば良い。
【0047】最後に、図20に示すように、接合ブロッ
ク38をシステムで要求されるアジマス角度θを付けて
一定間隔で切断し、複数のMRへッド10を作製する。
このMRへッド10は、チップベースに貼り付けられる
とともに、外部接続端子13cが、チップベースに設け
られた端子と電気的に接続される。そして、このチップ
ベースが、回転ドラムに取り付けられることにより、磁
気ヘッド装置として完成する。
【0048】尚、上述した実施形態では、MRヘッド1
0を構成する各部材、並びにその材料、大きさ及び膜厚
等について、具体的な例を挙げて説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、システムの要求等に応
じて適切なものを用いるようにする。例えば、ハードデ
ィスク装置等で実用化されているMRヘッドと同様な構
造を有する、いわゆるシールド型のSALバイアス方式
のMRヘッドを挙げているが、バイアス法等はこれに限
定されるものではない。また、ヘリカルスキャン方式の
磁気ヘッド装置のみならず、高速摺動する固定方式の磁
気ヘッド装置にも適用可能である。また、MR素子とし
ては、GMR(Giant MR)やスピンバルブ等の
抵抗変化率の大きい構造のものに対しても適用可能であ
る。
【0049】図21は、本発明の磁気ヘッドの実施形態
を備えた磁気ヘッド装置の一例を示す斜視図であり、図
22は、本発明の磁気テープ装置の実施形態を示す平面
図である。磁気ヘッド装置40は、固定ドラム41、回
転ドラム42、モータ等を備えており、磁気テープを情
報記録媒体としたヘリカルスキャン方式の磁気テープ装
置に搭載される回転磁気ヘッド装置である。磁気テープ
装置50は、磁気ヘッド装置40を備えた情報記録・再
生装置である。
【0050】図21に示すように、回転ドラム42は、
図1のMRヘッド10の構成で成る例えば2つの再生ヘ
ッドRH1、RH2と、インダクティブ型磁気ヘッドの
構成で成る例えば2つの記録ヘッドWH1、WH2を有
している。各再生ヘッドRH1、RH2及び各記録ヘッ
ドWH1、WH2は180度の位相差を有している。回
転ドラム42は、モータMの作動により、固定ドラム4
1に対して矢印R方向に回転する。
【0051】磁気テープTPは、固定ドラム41のリー
ドガイド部43に沿ってテープ走行方向Eに沿って入口
側INから出口側OUT側に斜めに送られる。即ち、図
22に示すように、磁気テープTPは、供給リール51
からローラ52a、52b、52cを経て、固定ドラム
41のリードガイド部43に沿って斜めに走行し、回転
ドラム42と固定ドラム41にほぼ180度分密着し、
ローラ52d、52e、52f、52gを経て巻取リー
ル53に巻取られる。これにより、記録ヘッドWH1、
WH2と再生MRヘッドRH1、RH2は、磁気テープ
TPに対してヘリカルスキャン方式で接触して案内され
る。また、ローラ52fに対応して、キャプスタン52
hが設けられており、このキャプスタン52hはキャプ
スタンモータM1により回転される。
【0052】図23は、本発明の磁気ヘッドと従来の磁
気ヘッドの偏磨耗量の経時変化を示す図であり、図25
は、それらの磨耗量の絶対値の経時変化を示す図であ
る。本発明の磁気ヘッドとしては、ヘッド基体の材料に
NiZnを用い、下層シールドの材料にセンダスト(厚
さ2.5μm)を用い、上層シールドの材料にCoZr
NbTa(厚さ3μm)を用いた。また、従来の磁気ヘ
ッドとしては、ヘッド基体の材料にアルチックを用い、
下層シールドの材料にセンダスト(厚さ2.5μm)を
用い、上層シールドの材料にパーマロイ(厚さ3μm)
を用いた。偏磨耗量は、図24に示すように、ヘッド基
体とシールドとの段差を計測することにより求めた。
【0053】図から明らかなように、本発明の磁気ヘッ
ドの方が従来の磁気ヘッドに比べ摩耗量は若干多いもの
の、偏摩耗量は極端に少なくなっており、システムとし
て成り立つための1000時間の走行で1μm(100
0nm)以内の偏磨耗量という条件を十分に満たしてい
る。さらに、従来の磁気ヘッドの走行後の磁気テープ摺
動面を観察したところ、ステインと呼ばれる物質が付着
していたのに対し、本発明の磁気ヘッドではそのような
付着物は観察されなかった。
【0054】図26(A)、(B)は、本発明の磁気ヘ
ッドと従来の磁気ヘッドにおけるヘッド基体内での出力
波形の非対称性の分布の測定結果を示す図である。本発
明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの構成は、図23、
図25のものと同一である。図から明らかなように、従
来の磁気ヘッドではヘッド基体内で出力波形の非対称性
が大きく出ているのに対し、本発明の磁気ヘッドでは出
力波形の非対称性は抑えられ、かつ非対称性が小さくな
っている。
【0055】この理由は、本発明の磁気ヘッドのヘッド
基体自体がシールドの役目を果たしており、上下のシー
ルドの多少の磁気特性の違いや物理的な厚み等の違いが
有っても、MR素子からは略上下同等の特性となってい
るためである。つまり、本発明の磁気ヘッドを用いるこ
とにより、シールドの多少の磁気特性の違いはカバーす
ることができる利点がある。
【0056】図27(A)、(B)は、本発明の磁気ヘ
ッドと従来の磁気ヘッドにおけるノイズの発生頻度の測
定結果を示す図である。本発明の磁気ヘッドの構成は、
図23、図25のものと同一であるが、従来の磁気ヘッ
ドは、NiZnで成るシールドを兼ねたヘッド基体を有
する磁気ヘッドとした。図から明らかなように、従来の
磁気ヘッドではノイズが極端に大きく、安定したものが
ほとんど得られないのに対し、本発明の磁気ヘッドでは
安定したものが得られる。
【0057】図28は、本発明の磁気ヘッドと従来の磁
気ヘッドの周波数特性の測定結果を示す図である。本発
明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの構成は、図27の
ものと同一である。図から明らかなように、本発明の磁
気ヘッドでは不安定性による影響も含まれているが、従
来の磁気ヘッドに比べて大きく改善されている。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低ノイ
ズ、高分解能、高信頼性、長寿命を併せ持つ磁気ヘッド
及び磁気テープ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの実施形態を示す斜視図。
【図2】図1の磁気へッドの製造方法を示す第1の概略
図。
【図3】図1の磁気へッドの製造方法を示す第2の概略
図。
【図4】図1の磁気へッドの製造方法を示す第3の概略
図。
【図5】図1の磁気へッドの製造方法を示す第4の概略
図。
【図6】図1の磁気へッドの製造方法を示す第5の概略
図。
【図7】図1の磁気へッドの製造方法を示す第6の概略
図。
【図8】図1の磁気へッドの製造方法を示す第7の概略
図。
【図9】図1の磁気へッドの製造方法を示す第8の概略
図。
【図10】図1の磁気へッドの製造方法を示す第9の概
略図。
【図11】図1の磁気へッドの製造方法を示す第10の
概略図。
【図12】図1の磁気へッドの製造方法を示す第11の
概略図。
【図13】図1の磁気へッドの製造方法を示す第12の
概略図。
【図14】図1の磁気へッドの製造方法を示す第13の
概略図。
【図15】図1の磁気へッドの製造方法を示す第14の
概略図。
【図16】図1の磁気へッドの製造方法を示す第15の
概略図。
【図17】図1の磁気へッドの製造方法を示す第16の
概略図。
【図18】図1の磁気へッドの製造方法を示す第17の
概略図。
【図19】図1の磁気へッドの製造方法を示す第18の
概略図。
【図20】図1の磁気へッドの製造方法を示す第19の
概略図。
【図21】本発明の磁気ヘッドの実施形態を備えた磁気
ヘッド装置の一例を示す斜視図。
【図22】本発明の磁気テープ装置の実施形態を示す平
面図。
【図23】本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの偏
磨耗量の経時変化を示す図。
【図24】図23の偏磨耗量を示す図。
【図25】本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの磨
耗量の絶対値の経時変化を示す図。
【図26】本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドにお
けるヘッド基体内での出力波形の非対称性の分布の測定
結果を示す図。
【図27】本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドにお
けるノイズの発生頻度の測定結果を示す図。
【図28】本発明の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの周
波数特性の測定結果を示す図。
【符号の説明】
10・・・MRヘッド、10a・・・磁気テープ摺動
面、11a、11b・・・ヘッド基体、12a・・・下
層シールド、12b・・・上層シールド、13・・・M
R素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 伸二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 齋藤 正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 印牧 洋一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D034 AA02 BA03 BA16 BA19 BB01 BB08 CA04 CA06 DA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体に記録されている情報を再
    生する磁気抵抗効果型の磁気ヘッドであって、 多結晶フェライトで成る一対のヘッド基体と、 前記各ヘッド基体に成膜された軟磁性薄膜で成るシール
    ドとを備え、 磁気抵抗効果素子が前記各ヘッド基体のシールド形成面
    で挟み込まれていることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁気記録媒体と摺動することによ
    り、前記磁気記録媒体に記録されている情報を再生する
    請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気テープを記録媒体としたヘリカルス
    キャン方式の磁気テープ装置の回転ドラムに搭載される
    磁気抵抗効果型の磁気ヘッドであって、 多結晶フェライトで成る一対のヘッド基体と、 前記各ヘッド基体に成膜された軟磁性薄膜で成るシール
    ドとを備え、 磁気抵抗効果素子が前記各ヘッド基体のシールド形成面
    で挟み込まれていることを特徴とする磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記シールドのデプス方向の透磁率が、
    前記ヘッド基体の透磁率よりも高い請求項1に記載の磁
    気ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気テープを記録媒体としたヘリカルス
    キャン方式の回転ドラムと、前記回転ドラムに搭載され
    ており、前記磁気テープと摺動することにより、前記磁
    気テープに記録されている情報を再生する磁気抵抗効果
    型の磁気ヘッドとを備えた磁気テープ装置であって、 前記磁気ヘッドは、多結晶フェライトで成る一対のヘッ
    ド基体と、前記各ヘッド基体に成膜された軟磁性薄膜で
    成るシールドとを備え、磁気抵抗効果素子が前記各ヘッ
    ド基体のシールド形成面で挟み込まれていることを特徴
    とする磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】 前記シールドのデプス方向の透磁率が、
    前記ヘッド基体の透磁率よりも高い請求項5に記載の磁
    気テープ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6746936B1 (en) 2002-12-09 2004-06-08 Hynix Semiconductor Inc. Method for forming isolation film for semiconductor devices

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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