JPH06131630A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06131630A
JPH06131630A JP20639992A JP20639992A JPH06131630A JP H06131630 A JPH06131630 A JP H06131630A JP 20639992 A JP20639992 A JP 20639992A JP 20639992 A JP20639992 A JP 20639992A JP H06131630 A JPH06131630 A JP H06131630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic pole
film
thin
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20639992A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Koshikawa
誉生 越川
Junzo Toda
順三 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP20639992A priority Critical patent/JPH06131630A/ja
Publication of JPH06131630A publication Critical patent/JPH06131630A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、磁気記録再生装置に用いる薄膜磁
気ヘッド及びその製造方法に関し、上部磁極形成過程に
おけるリード線間ショート発生やオーバーエッチングに
よる導体コイル露出を防止することのできる薄膜磁気ヘ
ッド及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。 【構成】 本発明の薄膜磁気ヘッド21は、層間絶縁層
24,ギャップ層26,記録再生用導体コイル23を挟
んで磁気回路を形成する2つの磁極22,25を有し、
浮上ヘッド等の基板の流出端側に設けられている。基板
側の一方の磁極22の飽和磁束密度と、他方の磁極25
のギャップ層26側の一部分25aの飽和磁束密度は、
磁極25の残りの部分25bより大きくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置,フ
ロッピィディスク装置等の磁気記録再生装置に用いる薄
膜磁気ヘッド及びその製造方法に関するものである。近
年、磁気記録再生装置の高記録密度化に伴い、高記録密
度化に適した高保磁力媒体に記録可能な高飽和磁束密度
を有する磁極を用いた薄膜磁気ヘッドの開発が要求され
ている。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の磁気ディスク装置に用いら
れる薄膜磁気ヘッドの構造概要説明図で、図4(A)は
正面図、図4(B)は側面図である。薄膜磁気ヘッド1
は、プロセス時の基板から成る浮上スライダ2の流出端
側(図4(A)の右側)に、下部磁極3,記録再生用導
体コイル4,層間絶縁層5,上部磁極6,端子パッド
7,リード線8(端子パッド7と導体コイル4を接
続),パターン保護用無機絶縁層9等を、薄膜プロセス
を用い形成して成る。10(図4(B)参照)は記録再
生用のギャップを形成するギャップ層である。磁極に
は、高保磁力媒体に記録を行うため、高飽和磁束密度を
有するFe系,CoZr系の磁性材料が用いられつつあ
る。
【0003】この薄膜磁気ヘッドの上部磁極についての
従来の一般的な製造工程を図5に示す。Fe系,CoZ
r系の材料を用いる場合には、まず、層間絶縁層5上に
図5(A)に示すように磁性層11を成膜し、次にその
上に、図5(B)に示すように、フォトレジストでエッ
チングマスク12を形成し、これを用いてイオンミリン
グ等でエッチングを行う。これにより、図5(C)に示
すように、磁極パターンすなわち上部磁極6が形成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにイオンミ
リング等でエッチングする際には、再付着を防止するた
めに、イオンビーム入射角度を傾けるのが一般的であ
る。しかし、そのため、上部磁極のパターン形成の際に
図6に示すように層間絶縁層5の外周部に沿ってエッチ
ング残り13が発生しやすく、リード線8,8間でショ
ートが発生したり、あるいはオーバーエッチングにより
導体コイルが露出したりするという問題があった。
【0005】本発明は、上部磁極をエッチングによりパ
ターン形成する際のリード線間ショート発生や、オーバ
ーエッチングによる導体コイル露出を防止することので
きる薄膜磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、層間絶縁層,ギャップ層,記録再生用
導体コイルを挟んで磁気回路を形成する少なくとも2つ
の磁極を有し、基板上に形成された薄膜磁気ヘッドにお
いて、前記基板側の一方の磁極の飽和磁束密度と、他方
の磁極の前記ギャップ層側の一部分の飽和磁束密度が、
該他方の磁極の残りの部分の飽和磁束密度より大きいこ
とを特徴とする構成(第1の構成)とする。
【0007】また、上記第1の構成の薄膜磁気ヘッドに
おいて、一方の磁極と、他方の磁極のギャップ層側の一
部分の飽和磁束密度が1.5T以上であり、他方の磁極
の残りの部分の飽和磁束密度が1Tであることを特徴と
する構成(第2の構成)とする。
【0008】また、上記第1の構成の薄膜磁気ヘッドに
おいて、他方の磁極の残りの部分がめっき形成可能な材
料から成ることを特徴とする構成(第3の構成)とす
る。
【0009】また、上記第1の構成の薄膜磁気ヘッドに
おいて、一方の磁極と、他方の磁極のギャップ層側の一
部分が、Fe系またはCoZr系のいずれかの磁性材料
から成り、該他方の磁極の残りの部分が、NiFe系磁
性材料から成ることを特徴とする構成(第4の構成)と
する。
【0010】また、上記第1の構成の薄膜磁気ヘッドに
おいて、他方の磁極のギャップ層側の一部分の厚さが
0.5〜1.5μmであることを特徴とする構成(第5
の構成)とする。
【0011】また、第1の構成の薄膜磁気ヘッドの製造
方法において、他方の磁極の下層部を成膜後、その上に
フォトレジストでマスクめっき用パターンを形成し、該
下層部の膜をめっき用導電膜として上層部の磁性膜を成
膜後、該マスクめっきした上層部の磁性膜をマスクにエ
ッチングを行って下層膜をパターニングすることを特徴
とする構成(第6の構成)とする。
【0012】
【作用】本発明では、平坦な基板上に形成するパターン
形成の容易な一方の磁極については全体を高飽和磁束密
度材料で形成し、製造上の困難が伴う他方の磁極につい
てはギャップ層側の一部分のみを高飽和磁束密度材料で
形成し、該他方の磁極の残りの部分についてはめっき形
成可能な低飽和磁束密度のNiFe系磁性材料を用いて
いる。従って、高い記録能力と製造性を両立することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図3に関連して本発明の実施
例を説明する。
【0014】図1は本例の薄膜磁気ヘッドの断面図で、
薄膜磁気ヘッド21は、下部磁極(一方の磁極)22,
記録再生用導体コイル23,層間絶縁層24,上部磁極
(他方の磁極)25等より成り、図示しない浮上スライ
ダの流出端側で該浮上スライダ上に形成されている。2
6はギャップ層で、該ギャップ層26は、記録再生用の
ギャップgを形成している。
【0015】下部磁極22は、飽和磁束密度BS が2T
のFeN,FeSi等のFe系あるいはCoZr,Co
ZrCr,CoZrNb等のCoZr系の磁性材料から
成り、上部磁極25については、ギャップ層26側の一
部分25aを下部磁極22と同様の材料で形成し、残り
の部分25bをマスクめっき等の適用が可能なNiF
e,NiFeCr等のNiFe系磁性材料で形成してい
る。この時、上部磁極のギャップ側の高BS 材部膜厚を
例えば0.5〜1.5μmとすることで、高い記録能力
と製造性を両立することが可能となる。このことは、図
2のグラフ(計算結果)に明らかである。
【0016】また、このグラフより次のことが分かる。 下部磁極(3μm) 上部磁極(3μm) 記録磁界強度 BS :1T BS :1T 3470 Oe BS :2T BS :2T×0.5μm 4570 Oe BS :1T×2.5μm BS :2T BS :2T 5120 Oe 本結果より、本例(真中の)の記録磁界強度が満足す
べき値(に近い)を示していることが分かる。
【0017】本例の薄膜磁気ヘッドの製造工程を図3
(図3(E)〜(H)は図3(A)〜(D)の断面図)
に示す。ヘッド製造に際しては、高飽和磁束密度の材料
による下部磁極形成,導体コイル,層間絶縁層等の形成
を終えた後、図3(A),(E)に示すように高飽和磁
束密度のFeN等の材料による上部磁極の下層部(ギャ
ップ層側の一部分25aになる部分)の磁性膜を成膜
し、その上に図3(B),(F)に示すようにマスクめ
っき用パターン27をフォトレジストにより形成する。
【0018】次に、図3(C),(G)に示すようにN
iFe等の上層部(残りの部分25bになる部分)の磁
性膜を成膜後、該NiFe膜をイオンミリングマスクと
してイオンミリングによりFeNの膜をパターニングす
る。図3(D),(H)はこの状態を示し、以上の工程
により、所望の性能の薄膜磁気ヘッドを容易に製造する
ことができる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
部磁極の大部分と下部磁極が高飽和磁束密度の磁性材料
で形成されているため、高保磁力媒体にも十分記録可能
な高い記録能力を有する薄膜磁気ヘッドを実現できる。
また、上部磁極の表面がNiFe系材料で形成されてい
てマスクめっき等パターン形成の容易な手法を適用でき
るため、製造は容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の薄膜磁気ヘッドの断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の記録磁界強度の上部磁極高B
S 部厚さ依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例の薄膜磁気ヘッドの製造工程図
で、図2(A),(E)はFeNの成膜工程を、図2
(B),(F)はマスクめっき用パターン形成工程を、
図2(C),(G)はNiFe成膜工程を、図2
(D),(H)はイオンミリング工程を、それぞれ示し
ている。
【図4】従来の薄膜磁気ヘッドの構造概要説明図で、図
3(A)は正面図、図3(B)は側面図である。
【図5】従来の上部磁極の製造工程図で、図4(A)は
磁性層形成工程を、図4(B)はエッチングマスク形成
工程を、図4(C)はイオンミリング工程を、それぞれ
示している。
【図6】従来の問題点説明図である。
【符号の説明】
21 薄膜磁気ヘッド 22 下部磁極(一方の磁極) 23 記録再生用導体コイル 24 層間絶縁層 25 上部磁極(他方の磁極) 25a ギャップ層側の一部分 25b 残りの部分 26 ギャップ層 27 マスクメッキ用パターン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の薄膜磁気ヘッドの断面図であ
る。
【図2】本発明の実施例の記録磁界強度の上部磁極高B
s部厚さ依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例の薄膜磁気ヘッドの製造工程
で、図(A),(E)はFeNの成膜工程を、図
(B),(F)はマスクめっき用パターン形成工程を、
(C),(G)はNiFe成膜工程を、図
(D),(H)はイオンミリング工程を、それぞれ示し
ている。
【図4】従来の薄膜磁気ヘッドの構造概要説明図で、図
(A)は正面図、図(B)は側面図である。
【図5】従来の上部磁極の製造工程図で、図(A)は
磁性層形成工程を、図(B)はエッチングマスク形成
工程を、図(C)はイオンミリング工程を、それぞれ
示している。
【図6】従来の問題点説明図である。
【符号の説明】 21 薄膜磁気ヘッド 22 下部磁極(一方の磁極) 23 記録再生用導体コイル 24 層間絶縁層 25 上部磁極(他方の磁極) 25a ギャップ層側の一部分 25b 残りの部分 26 ギャップ層 27 マスクメッキ用パターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層間絶縁層,ギャップ層,記録再生用導
    体コイルを挟んで磁気回路を形成する少なくとも2つの
    磁極を有し、基板上に形成された薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 前記基板側の一方の磁極の飽和磁束密度と、他方の磁極
    の前記ギャップ層側の一部分の飽和磁束密度が、該他方
    の磁極の残りの部分の飽和磁束密度より大きいことを特
    徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 一方の磁極と、他方の磁極のギャップ層側の一部分の飽
    和磁束密度が1.5T以上であり、他方の磁極の残りの
    部分の飽和磁束密度が1Tであることを特徴とする薄膜
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 他方の磁極の残りの部分がめっき形成可能な磁性材料か
    ら成ることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 一方の磁極と、他方の磁極のギャップ層側の一部分が、
    Fe系またはCoZr系のいずれかの磁性材料から成
    り、該他方の磁極の残りの部分が、NiFe系磁性材料
    から成ることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドにおい
    て、 他方の磁極のギャップ層側の一部分の厚さが0.5μm
    〜1.5μmであることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法において、 他方の磁極の下層部を成膜後、その上にフォトレジスト
    でマスクめっき用パターンを形成し、 前記下層部の膜をめっき用導電膜として上層部の磁性膜
    を成膜後、該マスクめっきした上層部の磁性膜をマスク
    にエッチングを行って下層膜をパターニングすることを
    特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
JP20639992A 1992-08-03 1992-08-03 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JPH06131630A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20639992A JPH06131630A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20639992A JPH06131630A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06131630A true JPH06131630A (ja) 1994-05-13

Family

ID=16522716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20639992A Pending JPH06131630A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06131630A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5774308A (en) * 1996-04-26 1998-06-30 Fujitsu Limited Thin film inductive head and magnetic writing/reading drive including the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5774308A (en) * 1996-04-26 1998-06-30 Fujitsu Limited Thin film inductive head and magnetic writing/reading drive including the same
KR100243629B1 (ko) * 1996-04-26 2000-02-01 아끼구사 나오유끼 박막자기헤드,그 제조방법 및 자기기록재생장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4860139A (en) Planarized read/write head and method
JP3394266B2 (ja) 磁気書込/読取ヘッドの製造方法
JPH06243427A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPS6142716A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH06131630A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPS61178710A (ja) 薄膜磁気ヘツド及びその製造方法
JP3364962B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2535819B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH064829A (ja) 薄膜磁気ヘッドとその製造方法
JPH06195637A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2814893B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2630380B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2861080B2 (ja) 非晶質合金磁性膜のパターン形成方法
JPH06314414A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH0520637A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPS5971124A (ja) 磁気抵抗効果型磁気ヘツド
JP3175277B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH0411311A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0320809B2 (ja)
JPH0524563B2 (ja)
JPH05143930A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPH05347012A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH0330105A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPS62143216A (ja) 複合型磁気ヘツド
JPH04129013A (ja) 薄膜滋気ヘツド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010529