JPH09293028A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09293028A
JPH09293028A JP8108183A JP10818396A JPH09293028A JP H09293028 A JPH09293028 A JP H09293028A JP 8108183 A JP8108183 A JP 8108183A JP 10818396 A JP10818396 A JP 10818396A JP H09293028 A JPH09293028 A JP H09293028A
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和彦 窪田
Atsushi Tokumitsu
淳 徳満
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 データの書き込み中に電源が遮断された場合
にも、記憶すべきデータを有効に保持し得る。 【解決手段】 記憶すべきデータを少くとも2つの記憶
領域に順次書込む、バックアップデータ及びそのミラー
データの組は、EEPROM24に30番地毎に記憶さ
れる。例えば、1番目のデータは0,1番地、30,3
1番地、及び60,61番地に記憶される。EEPRO
M24へのデータの書き込み処理は、これら6か所のア
ドレスに対して、それぞれ1回の書き込み命令により順
次行われる。このため、データ書き込み処理の実行中
に、EEPROM24への電源の供給が遮断されても、
書き込みデータ値が無効となるのは、当該書き込み処理
中のデータのみに限られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
係わり、特に、メモリセルの異常に対する措置が講じら
れた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CPUに備えられる半導体記憶
装置は、1ビットデータの記憶が可能な多数のメモリセ
ルがアレイ状に配置されて構成されている。メモリセル
に異常が生ずると、異常が生じたメモリセルに記憶され
たデータは消失する。メモリセルの異常を完全に排除す
ることは、半導体記憶装置の生産工程上困難であるた
め、従来より、メモリセルの異常に対する措置が講じら
れている。例えば、特開平7−192495号に開示さ
れる半導体記憶装置は、同一のデータを複数のメモリセ
ルに同時に記憶させ、読み出された各記憶値が互いに一
致するか否かを検出することにより、メモリセルに異常
がないか否かを判定している。上記従来の半導体記憶装
置によれば、異常のあるメモリセルが検出されると共
に、異常のないメモリセルの記憶値を正しいデータとし
て用いることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体記憶
装置として、電源が遮断されても記憶内容が保持される
不揮発性記憶装置がある。不揮発性記憶装置によれば、
電源のオン・オフにかかわらず、記憶されたデータを保
持することができる。しかしながら、不揮発性記憶装置
が、例えば、車載用制御装置に適用された場合、記憶装
置への電源は、運転者によりイグニッションスイッチが
オフされることにより遮断される。このため、電源の供
給が遮断されるタイミングを予測することは不可能であ
り、不揮発性記憶装置へのデータの書き込み中に、電源
の供給が遮断されることが起こり得る。この場合、デー
タの書き込み中であったメモリセルのデータは不正確な
値となり、このデータを有効な値として用いることはで
きない。
【0004】上記従来の半導体記憶装置においては、上
述の如く、データは複数のメモリセルへ同時に書き込ま
れる。このため、上記従来の半導体記憶装置が、車載用
制御装置における不揮発性記憶装置として用いられた場
合、データの書き込み中に電源の供給が停止されると、
これら複数のメモリセルに書き込まれたデータは全て不
正確な値となり、記憶すべきデータが失われてしまう。
この点、上記従来の半導体記憶装置は、データの書き込
み中に電源が遮断されることへの対策が十分ではなかっ
たことになる。
【0005】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、データの書き込み中に電源が遮断された場合に
も、記憶すべきデータを有効に保持し得る半導体記憶装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、それぞれ
1単位のデータを記憶しておく記憶領域を複数備えるデ
ータ記憶手段と、記憶すべきデータを前記データ記憶手
段の少なくとも2つの記憶領域に順次書き込むデータ書
込手段とを備える半導体記憶装置により達成される。
【0007】本発明において、記憶すべきデータはデー
タ書込手段により、データ記憶手段の少なくとも2つの
記憶領域に順次書き込まれる。従って、記憶すべきデー
タがある記憶領域に書き込まれている途中で半導体記憶
装置への電源が遮断されても、当該記憶領域よりも先に
前記記憶すべきデータが書き込まれた記憶領域には、該
データが記憶されている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例のシステ
ム構成図である。本システムにおいては、本発明に係わ
る半導体記憶装置が、車両のABS制御装置に適用され
ている。ABSは、制動力を制御することにより車輪の
ロックを防止するものである。図1において、ABS制
御装置20は電子制御ユニット(以下、ECUと称す)
22を備えている。ECU22がABS装置23に向け
て指令を発することにより、ABS制御が実行される。
【0009】ECU22は、その内部に備える記憶装置
に、ABS制御を実行する際に使用される15個のAB
Sパラメータを記憶している。ABSパラメータは、A
BS装置23の故障診断結果、ABS制御時に車輪回転
数及び車輪径から車速を推定する際の車輪径の補正値、
あるいは、ABS制御の動作テストに関する情報等を示
す、それぞれ1バイトの大きさを有するデータである。
ECU22には、電気的消去書き込み可能型ROM(以
下、EEPROMと称す)24がシリアル通信線25を
介して接続されている。EEPROM24は1Kビッ
ト、すなわち、128バイトの記憶容量を有している。
【0010】ECU22及びEEPROM24にはイグ
ニッションスイッチ(以下、IGSWと称する)26が
接続されている。IGSW26がオンされるとECU2
2及びEEPROM24に電源が供給され、IGSW2
6がオフされると、ECU22及びEEPROM24へ
の電源の供給は遮断される。ECU22が記憶するAB
Sパラメータの値は、電源の供給が遮断されると消失す
る。一方、EEPROM24が記憶するデータは、電源
の供給が遮断されても保持される。
【0011】上記したABSパラメータはABS制御の
実行時、あるいは、テスト時において更新されることが
あり、IGSW26がいったんオフとされ、再びオンと
された後にABS制御が実行される場合にも、前回まで
のABS制御実行時において更新された最新のABSパ
ラメータの値が保持されていなければならない。このた
め、ECU22はABSパラメータをEEPROM24
に記憶させることにより、ABSパラメータのバックア
ップを行う。即ち、IGSW26がオンされた直後に、
ECU22はEEPROM24に記憶されたABSパラ
メータを読み込む。そして、IGSW26がオンとされ
ている状態では、随時、EEPROM24に記憶された
データの内容が正しく保持されているか否かを、EEP
ROM24の各メモリセルの書き込み値と読み出し値が
一致しているか否かをチェックすることにより判定する
と共に、ABS制御の実行によりABSパラメータが更
新された場合には、この更新値をEEPROM24に記
憶させる。
【0012】図2は、ECU22によりEEPROM2
4に記憶されたABSパラメータのアドレス配置を示
す。本実施例のシステムにおいては、EEPROM24
のメモリセルの一部に異常が生じても、EEPROM2
4によるABSパラメータのバックアップ機能が維持さ
れるように、各ABSパラメータを複数のアドレスに記
憶させることとしている。図2に示す如く、EEPRO
M24の0番地には、1番目のABSパラメータの値D
1 が記憶され、1番地には、D1 がビット毎に反転され
たデータ(このようにビット毎に反転されたデータを、
以下、ミラーデータと称し、ビットが反転されない元の
データをミラーデータと区別して称する場合には、以
下、原データと称する)M1 が記憶される。同様に、2
〜29番地には、2〜15番目のABSパラメータが順
次、それぞれ、原データ、ミラーデータの順で記憶され
る。更に、30〜59番地、及び、60〜89番地に
は、それぞれ、0〜29番地と同様に、1〜15番目の
ABSパラメータが順次、それぞれ、原データ、ミラー
データの順で記憶される。従って、各ABSパラメータ
の原データ及びミラーデータは、それぞれ、30番地お
きに3か所に分散して記憶されることになる。即ち、n
番目のABSパラメータに対する原データDn は(2n
−2)番地、30+(2n−2)番地、及び、60+
(2n−2)番地に記憶され、Dn のミラーデータMn
は(2n−1)番地、30+(2n−1)番地、及び、
60+(2n−1)番地に記憶される。
【0013】ところで、一般に、EEPROMのメモリ
セルの異常は、連続するアドレスにわたって生ずること
が多い。また、このメモリセルの異常は、書き込まれた
ビット値にかかわらず、読み出された値が常に’1’ま
たは’0’のいずれか一方となるような症状として現れ
ることが多い。従って、例えば、書き込まれたビット値
にかかわらず’1’が読み出されようなメモリセルの異
常が生じている場合、このメモリセルに’1’を書き込
んだのでは、このメモリセルに異常が生じていることを
検出することはできない。
【0014】これに対して、本実施例においては、上述
の如く、原データとミラーデータとをEEPROM24
の隣接するアドレスに記憶させることにより、隣接する
アドレスの同じビット位置に対応するメモリセルに、互
いに反転した値を書き込むこととしている。これによ
り、隣接するアドレスの同一のビット位置に対するメモ
リセルに上述の如く読み出し値が常に’1’または’
0’のいずれか一方となるような異常が生じた場合に
も、かかる異常を確実に検出することが可能とされてい
る。
【0015】また、上述の如く、本実施例のシステムに
おいては、同一のABSパラメータに対する原データ及
びミラーデータの3つの組が、30番地毎に分散して記
憶される。このため、EEPROM24の隣接する複数
のアドレスにわたってメモリセルに異常が生じた場合
に、6つのデ−タのうちの過半数が、この異常が生じた
アドレス領域に含まれる可能性が低減される。これによ
り、連続するアドレスにわたってメモリセルに異常が生
じた場合にも、EEPROM24によるデータバックア
ップ機能が損なわれることが抑制されている。
【0016】次に、図3〜図8を参照して、ECU22
が、ABSパラメータをEEPROM24にバックアッ
プするために実行するバックアップルーチンの内容を説
明する。本バックアップルーチンはIGSW26がオン
とされると同時に起動され、以後、IGSW26がオフ
とされるまで実行される。図3はバックアップルーチン
のモジュール構成を示す。図3に示す如く、本ルーチン
は、初期読込モジュール100、チャージポンプチェッ
クモジュール200、及び、通常処理モジュール300
から構成されている。
【0017】バックアップルーチンが起動されると、先
ず、初期読込モジュール100が実行される。初期読込
モジュール100では、EEPROM24からECU2
2へのABSパラメータの読み込みが行われる。図4に
データ初期読込モジュール100のフローチャートを示
す。
【0018】図4に示す如く、初期読込モジュール10
0においては、先ず、ステップ102において、読み込
まれるABSパラメータの番号を示す変数nに1が代入
される。次に、ステップ104において、n番目のAB
Sパラメータの原データ、及びそのミラーデータに対す
るアドレス2n−2、30+(2n−2)、60+(2
n−2)、及び、2n−1、30+(2n−1)、60
+(2n−1)に記憶されたデータが、それぞれ、変数
n1、Dn2、Dn3、Rn1、Rn2、Rn3に読み込まれる。
ただし、ステップ104においては、アドレス2n−
1、30+(2n−1)、60+(2n−1)から読み
込まれたミラーデータのビットを反転させた後、Rn1
n2、Rn3に代入している。従って、上記ステップ10
4において、変数Rn1、Rn2、Rn3には、原データに復
元されたデータが格納される。
【0019】ステップ104の処理が終了されると、次
に、ステップ106の処理が実行される。ステップ10
6においては、Dn1、Rn1、及びDn2が互いに等しいか
否かが判別される。ステップ106において上記条件が
成立すると判別されると、上記互いに等しいデータ値は
ABSパラメータの正しいバックアップ値であると判断
されて、次に、ステップ108において、Dn1がn番目
のABSパラメータに対する初期値として採用される。
一方、ステップ106において、Dn1=Rn1=Dn2が成
立しないと判別されると、次に、ステップ110の処理
が実行される。
【0020】ステップ110では、Dn1、Rn1、Dn2
及び、Rn2のうち互いに等しいデータが3つあるか否か
が判別される。ステップ110において上記条件が成立
すると判別されると、上記互いに等しい3つのデータ値
はABSパラメータの正しいバックアップ値であると判
断されて、次に、ステップ112において、この互いに
等しいデータ値がn番目のABSパラメータに対する初
期値として採用される。一方、ステップ110におい
て、上記条件が成立しないと判別されると、次に、ステ
ップ114の処理が実行される。
【0021】ステップ114では、「Dn1、Rn1
n2、Rn2、及びDn3のうち互いに等しいデータが3つ
あり、かつ、この互いに等しい3つのデータがDn1、D
n2、Dn3ではない」が成立するか否かが判別される。ス
テップ114において上記条件が成立すると判別される
と、上記互いに等しい3つのデータ値はABSパラメー
タの正しいバックアップ値であると判断されて、次に、
ステップ116において、この互いに等しいデータ値
が、n番目のABSパラメータに対する初期値として採
用される。一方、ステップ114おいて、上記条件が成
立すると判別されると、次に、ステップ118の処理が
実行される。
【0022】ステップ118では、「Dn1、Dn2
n3、Rn1、Rn2、及び、Rn3のうち互いに等しいデー
タが3つあり、かつ、互いに等しい3つのデータが
n1、Dn2、Dn3ではなく、かつ、互いに等しい3つの
データがRn1、Rn2、Rn3ではない」が成立するか否か
が判別される。ステップ118において、上記条件が成
立すると判別されると、上記互いに等しい3つのデータ
値はABSパラメータの正しいバックアップ値であると
判断されて、次に、ステップ120において、上記した
互いに等しいデータ値が、n番目のABSパラメータに
対する初期値として採用される。一方、ステップ118
において、上記条件が成立しないと判別されると、EE
PROM24に記憶されたn番目のABSパラメータに
対するバックアップ値は何れも正しくないと判別され
て、次に、ステップ122において、予め定められたデ
フォルト値がn番目のABSパラメータに対する初期値
として採用される。
【0023】なお、上述の如く、あるメモリセルに’
1’又は’0’の何れか一方のみが書き込まれ、そのメ
モリセルからの読み出し値と、書き込み値とが一致した
としても、そのメモリセルに異常がないと断定すること
はできない。従って、特定のデータ、例えば、あるAB
Sパラメータの原データのみが互いに一致したとして
も、その記憶値が正しいと判断することはできない。
【0024】これに対して、本ルーチンにおいては、上
述の如く、ステップ114及び118において、3つの
原データDn1、Dn2、Dn3、あるいは、3つのミラーデ
ータRn1、Rn2、Rn3がそれぞれ互いに等しい値となっ
ても、これらの値をABSパラメータの初期データ値と
して採用しないこととしている。即ち、上記モジュール
においては、原データ及びミラーデータの双方を含む3
つのデータ値が一致した場合にのみ、その一致したデー
タ値がABSパラメータに対する初期値として採用され
る。これにより、EEPROM24から読み出されたデ
ータ値が正しいか否かの判断をより正確に行うことが可
能とされている。
【0025】上記した、ステップ108、112、11
6、120、122の処理が終了されると、次に、ステ
ップ124において、変数nがインクリメントされ、続
くステップ126において、n>15が成立するか否か
が判別される。ステップ126において上記条件が成立
すると判別されると、すべてのABSパラメータの読み
込みが終了されたと判断されて、初期読込モジュール1
00は終了される。一方、ステップ126において上記
条件が成立しないと判別されると、再びステップ104
以降の処理が実行される。
【0026】ところで、上述の如く、Dn1、Rn1
n2、Rn2、Dn3、Rn3は、この順でEEPROM24
の下位アドレスから上位アドレスに向けて記憶されてい
る。後述する如く、EEPROM24へのデータの書き
込み処理は、アドレスの下位側から順次行われる。従っ
て、バックアップルーチンの前回の実行時に、データの
書き込みの途中でIGSW26がオフされた場合、例え
ば、Dn2まで書き込まれた時点でIGSW26がオフさ
れた場合、Dn1、Rn1、Dn2は前回の実行時に更新され
たABSパラメータ値となり、Rn2、Dn3、Rn3は前回
の実行時に更新されなかったABSパラメータ値とな
る。この場合、上記したステップ106〜118におい
て、下位側アドレスに記憶されたデータから順に、互い
に等しい3つのデータが存在するか否かが判別されるこ
とにより、前回の実行時に更新されたABSパラメータ
値であるDn1、Rn1、Dn2をABSパラメータの初期デ
ータとして用いることができる。このように、本ルーチ
ンによれば、下位アドレスに記憶されたデータから順
に、一致・不一致を判別することにより、データ書き込
みの途中でIGSW26がオフされた場合にも、可能な
限り最新のバックアップ値をABSパラメータに対する
初期値として用いることが可能とされている。
【0027】初期読込モジュール100が終了される
と、次に、チャージポンプチェックモジュール200が
実行される。チャージポンプはEEPROM24内に設
けられ、EEPROM24にデータの書き込みを行う際
に必要とされる電荷の供給を行うものである。従って、
チャージポンプに異常が生ずるとEEPROM24へデ
ータを書き込むことが不可能となる。チャージポンプチ
ェックモジュール200では、EEPROM24のチャ
ージポンプチェック領域(90〜127番地)へ所定の
データを書き込んだ後、そのデータを読み出し、読み出
し値と書き込み値とが一致している場合に、チャージポ
ンプが正常であると判断している。
【0028】図5に、チャージポンプチェックモジュー
ル200のフローチャートを示す。チャージポンプチェ
ックモジュール200においては、先ず、ステップ20
2において、EEPROM24のアドレスを示す変数A
Dに、EEPROM24のチャージポンプチェック領域
の先頭番地である90が代入される。ステップ202の
処理が終了されると、次に、ステップ204の処理が実
行される。ステップ204では、EEPROM24のA
D番地から読み出されたデータが55hであるか否かが
判別される。ステップ204において上記条件が成立す
ると判別されると、次に、ステップ206において、E
EPROM24のAD番地にAAhが書き込まれる。一
方、ステップ204において上記条件が成立しないと判
別されると、次に、ステップ208の処理が実行され
る。ステップ208においては、EEPROM24のA
D番地から読み出されたデータがAAhであるか否かが
判別される。ステップ208において上記条件が成立す
ると判別されると、次に、ステップ210において、E
EPROM24のAD番地に55hが書き込まれる。一
方、ステップ208において上記条件が成立しないと判
別されると、次に、ステップ206の処理が実行され
る。従って、本モジュールによれば、バックアップルー
チンが、装置の組み付け後最初に実行される場合、及
び、EEPROM24の記憶値にエラーが生じた場合に
は、チャージポンプチェック領域の各アドレスに55h
が書き込まれ、それ以外の場合には、バックアップルー
チンが起動される毎、即ち、IGSW26がオンされる
毎に、AAhと55hとが交互に書き込まれることにな
る。このように、互いにビット反転された関係にあるA
Ahと55hとの書き込むことにより、EEPROM2
4の各メモリセルには’1’と’0’とが交互に書き込
まれ、これにより、チャージポンプの動作チェックがよ
り確実に行われる。
【0029】ステップ206あるいはステップ210の
処理が終了されると、次に、ステップ212の処理が実
行される。ステップ212においては、EEPROM2
4のAD番地から読み出された値が、上記ステップ20
6あるいは210において書き込まれたデータ値と一致
しているか否かが判別される。ステップ212におい
て、書き込み値と読み出し値とが一致していると判別さ
れると、データの書き込みが正常に行われ、従って、チ
ャージポンプは正常に動作していると判断されて、チャ
ージポンプチェックモジュール200は終了される。
【0030】一方、ステップ212において書き込み値
と読み出し値とが一致しないと判別されると、次に、ス
テップ214において、変数ADがインクリメントさ
れ、続くステップ216において、ADが、EEPRO
M24のチャージポンプチェック領域の最終番地である
127以下であるかが判別される。ステップ216にお
いてAD≦127が成立すると判別されると、EEPR
OM24にチャージポンプチェックのための空き領域が
残っていると判断されて、再び、ステップ204以降の
処理が実行される。一方、ステップ216において、A
D≦127が成立しないと判別されると、書き込み値と
読み出し値との不一致が、EEPROM24のチャージ
ポンプチェック領域の全てのアドレスにおいて生じてい
ることになる。この場合、かかるデータの不一致は、メ
モリセルの異常に起因するものではなく、チャージポン
プの異常に起因するものと判断される。チャージポンプ
に異常が生ずるとEEPROM24によるデータバック
アップ機能が失われるため、上記ステップ216におい
て、AD≦127が成立しないと判別されると、バック
アップルーチンは異常終了されて、ECU異常処理が行
われる。
【0031】チャージポンプチェックモジュール200
が終了されると、次に、通常処理モジュール300が実
行される。図6は通常処理モジュールのフローチャート
を示す。通常処理モジュール300においては、先ず、
ステップ302において、後述する常時チェック及びバ
ックアップ機能チェックの何れを実行するかを示す変数
swに1が代入される。ステップ302の処理が終了さ
れると、次に、ステップ304において、ABSパラメ
ータの何れかが更新されたか否かが判別される。なお、
ABSパラメータが更新される可能性があるのは、AB
S制御の実行時である。ABS制御は、ECU22が本
バックアップルーチンと並列にABS制御ルーチンを実
行することにより行われ、ABS制御ルーチンは、AB
Sパラメータが更新されると、その更新に関する情報を
本バックアップルーチンに向けて送信する。上記ステッ
プ304における判別は、かかる情報に基づいて行われ
る。
【0032】ステップ304において、ABSパラメー
タの何れかが更新されたと判別されると、次に、ステッ
プ306の処理が実行される。ステップ306では、更
新されたABSパラメータに対応するデータの書き込み
が行われる。このデータの書き込みは、原データ及びミ
ラーデータに対する計6か所のアドレスに対して、下位
側のアドレスから順次行われる。すなわち、ステップ3
04においてm番目のABSパラメータが更新されたこ
とが判別された場合、更新値Dm をEEPROM24
の(2m −2)番地に書き込み、Dm のミラーデータ
m を(2m−1)番地に書き込み、Dm を30+
(2m−2)番地に書き込み、Rm を30+(2m−
1)番地に書き込み、Dm を60+(2m−2)番地
に書き込み、Rm を60+(2m−1)番地に書き込
む、という順序で書き込み処理が行われる。
【0033】上述の如く、EEPROM24へのデータ
の書き込みは、ECU22からシリアル通信線25を介
してEEPROM24に書き込み命令を付与することに
より行われる。一般に、EEPROMに対して1回の書
き込み命令で複数バイトのデータを書き込むことが可能
である。データ書き込みの処理速度を向上させる意味で
は、1回の書き込み命令で複数のデータを書き込む方が
有利である。しかしながら、1回の書き込み命令による
複数バイトのデータの書き込みが実行されている途中で
IGSW26がオフされると、EEPROMへの電源の
供給が停止され、書き込み中のデータはすべて不正確な
値となる。従って、書き込み中であったABSパラメー
タの値は正しくバックアップされないことになる。
【0034】これに対して、本実施例においては、EC
U22は、上記〜の書き込み処理を、それぞれ1回
の書き込み命令を実行することにより行うこととしてい
る。これにより、EEPROM24へのデータの書き込
み中にIGSW26がオフされた場合にも、不正確とな
るデータの数を唯1つに抑制することができる。
【0035】例えば、上記の書き込み処理中にIGS
W26がオフとされた場合、EEPROM24の30+
(2m−1)番地に記憶されるデータ値は不正確な値と
なるが、既に、〜の書き込み処理は終了されている
ため、(2m−2)番地、(2m−1)番地、及び、3
0+(2m−2)番地には更新されたABSパラメータ
に応じた値が記憶される。上述の如く、初期読込モジュ
ール100においては、下位側のアドレスから順に、読
み出し値の一致・不一致を判別し、3つの読み出し値が
互いに一致した場合に、その値をABSパラメータに対
する初期値として採用している。従って、(2m−2)
番地、(2m−1)番地、及び、30+(2m−2)番
地の記憶値にエラーが生じていなければ、バックアップ
ルーチンが次回実行される際、今回更新されたABSパ
ラメータの値、即ち、最新の更新値をABSパラメータ
の初期値として用いることができる。
【0036】また、例えば、上記の書き込み処理中に
IGSW26がオフされた場合には、(2m−1)番
地、30+(2m−2)番地、30+(2m−1)番
地、60+(2m−2)番地、及び、60+(2m−
1)番地には前回の更新時に更新されたデータが記憶さ
れている。従って、バックアップルーチンが次回実行さ
れる際には、前回更新されたABSパラメータの値、即
ち、最新の更新より1回前の更新値がABSパラメータ
の初期値として用いられることになる。一般には、1度
の更新で大きな変更が加えられることは少ない。従っ
て、ABSパラメータの初期値として、最新の更新より
1回前の更新値を用いることにより、最新の更新値がか
なり反映されたデータ値をABSパラメータの初期値と
して用いることができる。
【0037】このように、本ルーチンによれば、EEP
ROM24へのデータの書き込み中にIGSW26がオ
フとされても、最新の更新値を有効なバックアップ値と
して保持できることがあり、また、最悪の場合でも、最
新の更新より1回前の更新値をバックアップ値として維
持することができる。
【0038】なお、本バックアップルーチンはABS制
御の実行とは独立に実行され、また、本ルーチンの実行
に対して車両の運転者は関与しない。従って、上述の如
くEEPROM24へのデータの書き込みを1回の書き
込み命令で1バイトずつ行うことにより処理時間が増大
しても、支障が生ずることはない。
【0039】ステップ306の処理が終了されると、再
び、ステップ304の処理が実行される。一方、ステッ
プ304において、ABSパラメータの何れも新されて
いないと判別されると、次に、ステップ308におい
て、sw=1が成立するか否が判別される。ステップ3
08において、sw=1が成立すると判別されると、次
に、常時チェックモジュール310が実行され、一方、
sw=1が成立しないと判別されると、次に、バックア
ップ機能チェックモジュール350が実行される。
【0040】常時チェックモジュール310において
は、EEPROM24のメモリセル異常に起因するデー
タ破壊の有無のチェック、及び、破壊されたデータの修
復の試行が行われる。図7に、常時チェックモジュール
310のフローチャートを示す。常時チェックモジュー
ルにおいては、先ず、ステップ312において、EEP
ROM24のアドレスを示す変数ADに、EEPROM
24の先頭番地である0が代入される。次に、ステップ
314において、EEPROM24のAD番地から読み
込まれたデータが、ECU22が記憶している、EEP
ROM24のAD番地に対応するABSパラメータの値
に一致しているか否かが判別される。ステップ314に
おいて上記条件が成立すると判別されると、AD番地の
記憶値は正しいと判断されて、以後、AD番地に対する
処理が実行されることなく、ステップ316の処理が実
行される。一方、ステップ314において上記条件が成
立しないと判別されると、AD番地の記憶値に誤りがあ
ると判断されて、次に、ステップ318の処理が実行さ
れる。
【0041】ステップ318においては、ECU22の
記憶している、EEPROM24のAD番地に対応する
ABSパラメータの値が、EEPROM24のAD番地
に書き込まれる。このステップ318の処理は、EEP
ROM24の記憶するデータ値の修復を試みるものであ
る。即ち、ステップ318の処理が実行されることによ
り、データのエラーが,メモリセルの異常に起因するも
のではなく、ノイズ等の一時的な現象に起因するもので
ある場合には、記憶値が正しい値に修復される。ステッ
プ318の処理が終了されると、次に、ステップ316
の処理が実行される。
【0042】ステップ316では変数ADのインクリメ
ントが行われ、続くステップ320において、ADが、
EEPROM24のABSパラメータ記憶領域の最終番
地である89以下であるか否かが判別される。ステップ
318において、AD≦89が成立すると判別される
と、再び、ステップ314以降の処理が実行される。一
方、ステップ320において、AD≦89が成立しない
と判別されると、EEPROM24のすべてのABSパ
ラメータ記憶アドレスについてのチェックが完了された
と判断されて、常時チェックモジュール300が終了さ
れる。
【0043】次にバックアップ機能チェックモジュール
350について説明する。バックアップ機能チェックモ
ジュール350においては、EEPROM24がABS
パラメータのバックアップ機能を正常に果たし得るか否
かの検査が行われる。上述の如く、データ初期読込モジ
ュール100においては、6つのバックアップデータの
うち、原データとミラーデータとを含む3つ以上のデー
タが一致していれば、この一致したデータ値がパラメー
タの初期値として用いられる。この場合、6つのバック
アップデータのうち4つ以上のデータが一致していれ
ば、原データとミラーデータとを含む3つ以上のデータ
が一致することになる。そこで、本バックアップ機能チ
ェックモジュール350では、1つのパラメータに対応
する6つの記憶値のうち4つ以上が一致していなけれ
ば、EEPROM24のバックアップ機能にエラーが生
じていると判断することとしている。
【0044】図8にバックアップ機能チェックモジュー
ル350のフローチャートを示す。バックアップ機能チ
ェックモジュール350においては、先ず、ステップ3
52において、ABSパラメータの番号を示す変数nに
1が代入される。次に、ステップ354において、n番
目のABSパラメータのデータDn 及びそのミラーデー
タMn が記憶されたアドレス2n−2、30+(2n−
2)、60+(2n−2)、及び、2n−1、30+
(2n−1)、60+(2n−1)から記憶値が、それ
ぞれ、変数Dn1、Dn2、Dn3、Rn1、Rn2、Rn3に読み
込まれる。ただし、ステップ354においては、アドレ
ス2n−1、30+(2n−1)、60+(2n−1)
から読み込まれたデータのビットを反転させた後、
n1、Rn2、R n3に代入している。従って、上記ステッ
プ354において、Rn1、Rn2、Rn3には、原データに
復元されたデータが格納される。
【0045】ステップ354の処理が終了されると、次
に、ステップ356の処理が実行される。ステップ35
6では、Dn1、Dn2、Dn3、Rn1、Rn2、Rn3のうち互
いに等しい値のものが4つ以上あるか否かが判別され
る。ステップ356において、Dn1〜Rn3のうち等しい
値のものが4つ以上ないと判別されると、次に、ステッ
プ358の処理が実行される。ステップ358では、バ
ックアップ機能のエラー判定がなされ、続く、ステップ
360において、バックアップ機能のエラー判定が連続
して255回発生したか否かが判別される。ステップ3
60において、バックアップ機能エラー判定が連続25
5回発生したと判別されると、EEPROM24による
バックアップ機能が失われていると判断される。この場
合、バックアップルーチンは異常終了され、ECU異常
処理が行われる。
【0046】一方、ステップ360において、バックア
ップ機能エラー判定は連続255回発生していないと判
別されると、EEPROM24のデータバックアップ機
能が失われていると断定するには及ばないと判断され
て、以後、何ら処理が行われることなくバックアップ機
能チェックモジュール350が終了される。
【0047】なお、EEPROM24によるデータバッ
クアップ機能が失われても、初期読込モジュール100
のステップ122において、デフォルト値がABSパラ
メータの初期値として採用されることにより、正常な状
態ではないながらもABS制御の実行は可能である。従
って、EEPROM24によるデータバックアップ機能
が失われても、車両の運転者に対して影響が及ぶことは
ない。このため、バックアップ機能チェックモジュール
350においては、上述の如く、バックアップ機能エラ
ー判定が連続255回発生した場合にのみ、EEPRO
M24によるバックアップ機能が失われていると判断す
ることで、かかる判断を慎重に行うこととしている。
【0048】上記ステップ356において、Dn1〜Rn3
のうち等しい値のものが4つ以上あると判別されると、
n番目のABSパラメータに対するバックアップ機能は
正常であると判断されて、次に、ステップ362の処理
が実行される。ステップ362では、nの値がインクリ
メントされ、続くステップ364において、n>15が
成立するか否かが判別される。ステップ358におい
て、n>15が成立すると判別されると、すべてのパラ
メータに対してバックアップ機能は正常に働いていると
判断されて、バックアップ機能チェックモジュールが終
了される。一方、ステップ358において、n>15が
成立しないと判別されると、再び、ステップ352以降
の処理が実行される。
【0049】図6に示す如く、上記した常時チェックモ
ジュール310、及び、バックアップ機能チェックモジ
ュール350が終了されると、次に、ステップ370の
処理が実行される。ステップ370においては、sw=
1−swなる演算、即ち、swの値の0と1とを反転さ
せる処理が行われる。ステップ370の処理が終了され
ると、再び、ステップ304以降の処理が実行される。
従って、常時チェックモジュール310とバックアップ
機能モジュール350とは、IGSW26がオフされる
まで、交互に繰り返し実行される。
【0050】なお、上記実施例においては、EEPRO
M24が上記したデータ記憶手段に、EEPROM24
の各アドレスが上記した記憶領域に、それぞれ相当して
おり、また、ECU22が上記バックアップルーチンの
ステップ306の処理を実行することにより、上記した
データ書込手段が実現されている。
【0051】上記説明から明らかな通り、本発明の望ま
しい実施態様として以下の態様を挙げることができる。 請求項1記載の半導体記憶装置において、同一種類の
データは少なくとも4つ以上の偶数の記憶領域に記憶さ
れるものであり、それら記憶された複数のデータのうち
半数以上のデータが一致するか否かを判定する一致判定
手段と、該一致判定手段によって一致すると判定された
場合に、該一致したデータを記憶データとして採用する
記憶データ採用手段とを備えたことを特徴とする半導体
記憶装置。
【0052】以下、上記の態様の利点について述べ
る。例えば、同一種類のデータを3つの記憶領域に記憶
するものにあっては、2番目の記憶領域へデータを書き
込んでいる際に電源が遮断された場合には、1番目の記
憶領域には今回の更新データが、2番目の記憶領域には
書き込み途中に電源遮断された不正確なデータが、3番
目のの記憶領域には前回の更新データが、それぞれ記憶
されることになる。この場合、3つのデータのうち、過
半数(2つ以上)のデータが一致した場合にそのデータ
を記憶データとして採用したのでは、1番目の記憶領域
には正確な今回の更新データが、3番目の記憶領域に正
確な前回の更新データが、それぞれ記憶されているにも
かかわらず、記憶データが正しくないものと認識されて
しまうのである。これに対して、上記の態様によれ
ば、電源の遮断が何れの記憶領域へのデータ書き込み中
になされたとしても、今回の更新データまたは前回の更
新データのうち何れかが半数以上記憶されているので、
可能な限り最新の記憶データを採用することができるの
である。
【0053】上記態様に記載の半導体記憶装置にお
いて、同一種類のデータを記憶する前記複数の記憶領域
の前記データ記憶手段における番地は、多くとも2つの
みの記憶領域の連続を許容して定められていることを特
徴とする半導体記憶装置。データ記憶手段の破壊による
記憶領域異常は、連続する複数の記憶領域にわたって生
ずることが多いのであるが、上記の態様によれば、デ
ータ記憶手段の破壊によって、同一種類のデータを記憶
する記憶領域の半数以上が一度に異常とされてしまうこ
とを抑制することができる。
【0054】上記態様に記載の半導体記憶装置にお
いて、前記記憶すべきデータは半数の記憶領域に非反転
データとして記憶され、残る半数の記憶領域に反転デー
タとして記憶されるものであって、前記一致判定手段は
前記反転データを更に反転させた二重反転データと非反
転データとを比較し、二重反転データと非反転データと
を少なくとも一つずつ含んで一致する場合に肯定判定す
るものであることを特徴とする半導体記憶装置。
【0055】上記の態様によれば、非反転データのみ
の一致や反転データのみの一致によっては記憶データが
採用されないので、全記憶領域のデータが同値となって
しまうような故障時に不正確な記憶データが採用される
ことを防止できる。 請求項1又は上記態様乃至に記載の半導体記憶装
置において、前記複数の記憶領域の前記データ記憶手段
における番地の、前記データ書込手段によるデータ書き
込み順と、記憶データの読み出し順とが一致されている
ことを特徴とする半導体記憶装置。
【0056】上記の態様によれば、可能な限り最新の
記憶データを採用することができる。
【0057】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、データ記
憶手段の記憶領域へのデータの書き込み中に電源が遮断
された場合に、記憶すべきデータが消失するのを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図2】本実施例のシステムにおけるEEPROMのア
ドレスマップである。
【図3】本実施例のシステムにおいてECUが実行する
バックアップルーチンのモジュール構成図である。
【図4】バックアップルーチンの初期読込モジュールの
フローチャートである。
【図5】バックアップルーチンのチャージポンプチェッ
クモジュールのフローチャートである。
【図6】バックアップルーチンの通常処理モジュールの
フローチャートである。
【図7】バックアップルーチンの常時チェックモジュー
ルのフローチャートである。
【図8】バックアップルーチンのバックアップ機能チェ
ックモジュールのフローチャートである。
【符号の説明】
22 ECU 24 EEPROM
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、それぞれ
1単位のデータを記憶しておく記憶領域を複数備えるデ
ータ記憶手段と、記憶すべきデータを前記データ記憶手
段の少なくとも4つの偶数の前記記憶領域に順次書き込
むデータ書込手段と、該データ書込手段により書き込ま
れた前記少なくとも4つのデータのうち半数以上のデー
タが一致するか否かを判定する一致判定手段と、該一致
判定手段によって肯定判定された場合に、当該一致した
データを記憶データとして採用する記憶データ採用手段
とを備える半導体記憶装置により達成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明において、記憶すべきデータはデー
タ書込手段により、データ記憶手段の少なくとも4つの
偶数の記憶領域に順次書き込まれる。従って、記憶すべ
きデータがある記憶領域に書き込まれている途中で半導
体記憶装置への電源が遮断された場合、当該記憶領域に
は書き込み中に電源が遮断された不正確なデータが、当
該記憶領域よりも先に記憶すべきデータが書き込まれる
記憶領域には今回更新されたデータが、当該記憶領域よ
りも後に記憶すべきデータが書き込まれる記憶領域には
前回更新されたデータが、それぞれ記憶されることにな
この場合、記憶すべきデータは少なくとも4つの偶
数の記憶領域に書き込まれるため、今回更新されたデー
タ又は前回更新されたデータの何れか一方は、半数以上
記憶されている。従って、一致判定手段により肯定判別
された場合に、記憶データ採用手段により一致したデー
タが記憶データとして採用されることで、最悪でも前回
更新されたデータが記憶データとして採用される。ま
た、上記の目的は、請求項2に記載する如く、請求項1
記載の半導体記憶装置において、前記データ書込手段に
より前記記憶すべきデータが書き込まれる前記記憶領域
の、前記データ記憶手段における番地の連続数は多くと
も2以下である半導体記憶装置によっても達成される。
本発明において、記憶すべきデータは複数の記憶領域の
番地の連続数は多くとも2以下である。即ち、記憶すべ
きデータが連続する3つ以上の記憶領域に書き込まれる
ことない。一般に、記憶領域の異常は連続する複数の記
憶領域にわたって生ずることが多い。従って、本発明に
よれば、かかる記憶領域の異常が生じた場合に、不正確
となるデータの数が抑制される。これにより、同一のデ
ータが記憶される記憶領域の半数以上が同時に異常とな
る可能性が抑制される。また、上記の目的は、請求項3
に記載する如く、請求項1記載の半導体記憶装置におい
て、前記データ書込手段は、前記記憶すべきデータの半
数をそのまま非反転データとして書き込むと共に、他の
半数をビット毎に反転させた反転データとして書き込
み、前記一致判定手段は、前記非反転データと前記反転
データを更にビット毎に反転させた二重反転データとを
比較し、前記非反転データと前記二重反転データとをそ
れぞれ少なくとも一つずつ含んで一致する場合に肯定判
定する半導体記憶装置によっても達成される。本発明に
おいて、データ書込手段は、記憶すべきデータの半数を
非反転データとして書き込むと共に他の半数を反転デー
タとして書き込む。従って、記憶すべきデータが書き込
まれる記憶領域に、読み出されたデータが常に1又は0
となるような異常が生じた場合、非反転データ及び反転
データの少なくとも一方は不正確なデータとなる。一致
判定手段は反転データのみの一致、及び、非反転データ
のみの一致によっては肯定判別しない。従って、記憶す
べきデータが書き込まれる記憶領域に、読み出されたデ
ータが常に1又は0となるような異常が生じた場合に不
正確なデータが記憶データとして採用されることが防止
される。更に、上記の目的は、請求項4に記載する如
く、請求項1乃至3に記載の半導体記憶装置において、
前記一致判定手段は前記記憶領域に記憶されたデータを
順次読み出しながら一致判定を行ない、かつ、前記複数
の記憶領域の前記データ記憶手段における番地の、前記
データ書込手段によるデータ書き込み順と、前記一致判
定手段によるデータの読み出し順とが一致している半導
体記憶装置によっても達成される。本発明において、デ
ータ書込手段によるデータ書き込み順と、一致判定手段
による記憶データの読み出し順とが一致している。従っ
て、半数のデータの書き込みが終了した後、その次のデ
ータが書き込まれる前に半導体記憶装置への電源が遮断
された場合には、今回書き込まれたデータ、即ち、最新
の更新データが記憶データとして採用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】なお、上記実施例においては、EEPRO
M24が上記したデータ記憶手段に、EEPROM24
の各アドレスが上記した記憶領域に、それぞれ相当して
おり、また、ECU22が上記バックアップルーチンの
ステップ306の処理を実行することにより上記したデ
ータ書込手段が、ステップ104、106、110、1
14、及び118の処理を実行することにより上記した
一致判定手段が、ステップ108、112、116、及
び120の処理を実行することにより上記した記憶デー
タ採用手段が、それぞれ実現されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、データ記憶手段の記憶領域へのデータの書き込み中
に電源が遮断された場合に、記憶すべきデータが消失す
るのを防止することができると共に、可能な限り最新の
データを記憶データとして採用することができる
た、請求項2記載の発明によれば、連続する複数の記憶
領域にわたって異常が生じた場合に、記憶すべきデータ
が消失する可能性を抑制することができる。また、請求
項3記載の発明によれば、記憶領域に読み出し値が常に
0又は1となるような異常が生じた場合に、不正確なデ
ータを記憶データとして採用してしまうのを防止するこ
とができる。更に、請求項4記載の発明によれば、半数
のデータの書き込み処理の直後に半導体記憶装置への電
源が遮断された場合に、最新のデータを記憶データとし
て採用することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ1単位のデータを記憶しておく
    記憶領域を複数備えるデータ記憶手段と、 記憶すべきデータを前記データ記憶手段の少なくとも2
    つの前記記憶領域に順次書き込むデータ書込手段とを備
    えることを特徴とする半導体記憶装置。
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