JPH09290153A - 新規な複合体およびその製造方法、ならびに該複合体からなる一酸化炭素吸着剤 - Google Patents

新規な複合体およびその製造方法、ならびに該複合体からなる一酸化炭素吸着剤

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JPH09290153A
JPH09290153A JP9060167A JP6016797A JPH09290153A JP H09290153 A JPH09290153 A JP H09290153A JP 9060167 A JP9060167 A JP 9060167A JP 6016797 A JP6016797 A JP 6016797A JP H09290153 A JPH09290153 A JP H09290153A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、重要な化学工業原料である一酸化
炭素の分離に有用な一酸化炭素吸着剤としての用途を有
する新規な複合体を提供することを目的とする。 【構成】 本発明の複合体は、式1で示されるジアミン
化合物とハロゲン化銅(I)よりなる2成分錯体を活性
炭に担持してなることを特徴とする。 【化1】 ここで、nは2または3であり、nが2の場合には
1、R2、R3、R4のうち少なくとも2個が、またnが
3の場合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも1個
が炭素数1〜4のアルキル基であり、残りは水素であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な複合体およびそ
の製造法、ならびに該複合体からなる一酸化炭素吸着剤
に関する。更に詳しくは、本発明は、特定のジアミン化
合物およびハロゲン化銅(I)からなる錯体を活性炭に
担持してなる一酸化炭素吸着剤に関する。本発明の新規
な複合体は、特定のジアミン化合物とハロゲン化銅
(I)よりなる錯体をその溶媒に溶解して得られる溶液
に活性炭を接触させた後、溶媒を除去することにより製
造することができる。本発明はまた、この新規な複合体
からなる一酸化炭素吸着剤にも関し、この一酸化炭素吸
着剤を用いて、一酸化炭素を含む混合ガスより一酸化炭
素を吸着分離することができるのみならず、一酸化炭素
を吸着した複合体より一酸化炭素を脱着することによ
り、一酸化炭素濃度の高い混合ガスを得ることができ
る。また、操作上のミスなどによりこの吸着剤に空気な
どの酸素含有ガスが接触して一酸化炭素吸脱着能が低下
した劣化吸着剤となっても、還元性気体で処理すること
により該劣化吸着剤の低下した一酸化炭素吸脱着能を増
大させることができる。
【0002】
【従来の技術】一酸化炭素は、有機合成の原料、鉱石の
還元および燃料に用いられる。また、C1 化学の主原料
の一つである。一酸化炭素は、石炭、石油あるいは天然
ガスなどを原料として、部分酸化法や水蒸気改質法など
により合成ガスとして製造される。また、製鉄所の副生
ガスや石油精製のオフガスなどに含まれる。これらの場
合、一酸化炭素は、水素、窒素、二酸化炭素、メタン、
酸素などとの混合ガスとして得られる。これらの混合ガ
スは、いずれも多くの場合、水で飽和している。したが
って、一酸化炭素を化学工業原料として用いるために
は、混合ガスより分離することが必要である。混合ガス
より一酸化炭素を分離する方法としては、圧力スイング
吸着法と温度スイング吸着法がある。圧力スイング吸着
法とは、一酸化炭素吸着剤に一酸化炭素を含む混合ガス
を接触させて、一酸化炭素を該吸着剤に吸着させ、その
後、一酸化炭素を含有する該吸着剤を減圧処理にかけて
吸着した一酸化炭素を脱着させて、一酸化炭素と該吸着
剤を分離する方法である。温度スイング吸着法とは、一
酸化炭素吸着剤に一酸化炭素を含む混合ガスを接触させ
て、一酸化炭素を該吸着剤に吸着させ、その後、一酸化
炭素を含有する該吸着剤を加熱処理にかけて吸着した一
酸化炭素を脱着させて、一酸化炭素と該吸着剤を分離す
る方法である。
【0003】従来、この圧力スイング吸着法または温度
スイング吸着法により一酸化炭素含有混合ガスから一酸
化炭素を分離回収するための吸着剤として種々のものが
提案されている。例えば、ハロゲン化銅(I)または酸
化銅(I)を溶媒中で撹拌し、溶液または懸濁液とした
後、ここに活性炭を加え、しかる後に溶媒を減圧、留去
などの方法で除くことによって得られる固体を吸着剤と
して用いる方法が提案されている(特開昭58−156
517号公報、特開昭59−105841号公報参
照)。また、銅(II)塩あるいは酸化銅(II)を溶
媒中で撹拌し溶液とした後、これに活性炭を加え、しか
る後に溶媒を減圧、留去などの方法で除くことによって
得られる固体あるいは、これをさらに還元性気体を用い
て処理することにより得られる固体を吸着剤として用い
る方法が提案されている(特開昭59−69414号公
報、特開昭59−136134号公報参照)。同様に、
シリカやアルミナ、シリカアルミナに塩化銅(I)をそ
の溶媒に溶解させた溶液を接触させた後、溶媒を除去す
ることにより得られる固体を吸着剤として用いる方法が
提案されている(特開昭61−263635号公報、特
開昭62−113710号公報参照)。
【0004】また、塩化銅(I)およびハロゲン化アル
ミニウム(III)を溶媒中で撹拌し、溶液とした後、
ここに活性炭を加え、しかる後に溶媒を減圧、留去など
の方法で除くことによって得られる固体を吸着剤として
用いる方法が提案されている(特開昭58−12451
6号公報参照)。さらには、第1級、第2級及び第3級
アミノ基及びそれらの組み合わせから選ばれたアミノ基
を有するマクロレティキュラー型ポリスチレン系樹脂に
ハロゲン化銅(I)を溶媒に溶解させた溶液を接触させ
た後、溶媒を除去することにより得られる固体を吸着剤
として用いる方法が提案されている(特公平6−965
1号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法にはそれぞれ問題点がある。すなわち、上記ハロゲ
ン化銅(I)、酸化銅(I)、銅(II)塩あるいは酸
化銅(II)を活性炭に担持させた吸着剤を用いる方法
では、一酸化炭素の吸着量が小さいという欠点がある。
さらに、調製に溶媒として塩酸を用いるものは、調製装
置などの腐食が激しいという欠点がある。塩化銅(I)
をシリカやアルミナ、シリカアルミナに担持させた吸着
剤を用いる方法では、一酸化炭素の吸着量が小さいとい
う欠点がある。さらに、ハロゲン化銅を用いる場合調製
に溶媒として塩酸を用いるので、調製装置などの腐食が
激しいという欠点がある。また、使用する溶媒量を減ら
し、かつ、あらかじめ担体を加熱しておいた状態で担体
と塩化銅(I)溶液との接触を行うことによって得た吸
着剤は、一酸化炭素の吸着量は増加するが吸着した一酸
化炭素は減圧処理時に脱着しにくいという欠点がある。
【0006】塩化銅(I)と塩化アルミニウム(II
I)とから得られる錯体を、活性炭に担持させた吸着剤
を用いる方法では、塩化銅(I)と塩化アルミニウム
(III)とから得られる錯体が混合ガス中の水と緩慢
であるが、反応して失活するとともに、塩化水素を発生
するため、吸着剤床の前後に除湿剤床および脱塩化水素
塔を設置する必要があるという欠点を有している。第1
級、第2級及び第3級アミノ基及びそれらの組み合わせ
から選ばれたアミノ基を有するマクロレティキュラー型
ポリスチレン系樹脂と該マクロレティキュラー型ポリス
チレン系樹脂に固定されているハロゲン化銅(I)から
なる吸着剤を用いる方法では、該アミノ基を有する樹脂
の製造コストが高く、従ってそれから製造される吸着剤
は高価となる。また、そのアミノ基は高分子に結合して
いるので銅(I)イオンへの配位が困難であり、使用す
るハロゲン化銅(I)の量に対して吸着する一酸化炭素
の量が小さいという欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような状況下にあっ
て、本発明者らは、高い一酸化炭素吸脱着能を有する一
酸化炭素吸着剤を得るために鋭意研究を行った。その結
果、特定のジアミン化合物およびハロゲン化銅(I)よ
りなる錯体を、多孔性の活性炭に担持させてなる複合体
を得ることに成功し、この複合体は従来の吸着剤と比較
して、高い一酸化炭素吸着能を示すばかりでなく、吸着
された一酸化炭素が温和な条件下で容易に脱着され得る
ことを見出した。また、操作上のミスなどによりこの吸
着剤に空気などの酸素含有ガスが接触して一酸化炭素吸
脱着能が低下して劣化吸着剤となっても、還元性気体で
処理すると、劣化吸着剤の低下した一酸化炭素吸脱着能
を増大させることができることを見出した。本発明は上
記の知見に基づきなされたものである。
【0008】すなわち、本発明の1つの基本的な態様に
よれば、式1
【化1】(ここで、nは2または3であり、nが2の場
合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも2個が、ま
たnが3の場合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくと
も1個が炭素数1〜4のアルキル基であり、残りは水素
である。)で表わされるジアミン化合物およびハロゲン
化銅(I)よりなる錯体を活性炭に担持してなる複合体
が提供される。
【0009】本発明の複合体は、上記式1で示されるジ
アミン化合物とハロゲン化銅(I)とを、水酸基、シア
ノ基あるいはカルボニル基を有する溶媒またはハロゲン
化炭化水素溶媒中で撹拌することにより得られる、式1
で示されるジアミン化合物とハロゲン化銅(I)よりな
る錯体の溶液に、活性炭を浸漬した後、溶媒を除去する
ことにより製造することができる。
【0010】本発明において、ハロゲン化銅(I)と
は、例えば、塩化銅(I)、臭化銅(I)などである。
本発明において、上記式1で示されるジアミン化合物と
は、例えば、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,
2−エタンジアミン、N,N,N’−トリメチル−1,
2−エタンジアミン、N,N−ジメチル−1,2−エタ
ンジアミン、N,N,N’−トリエチル−1,2−エタ
ンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,
3−プロパンジアミン、N,N,N’−トリメチル−
1,3−プロパンジアミン、N,N−ジメチル−1,3
−プロパンジアミン、N,N’−ジメチル−1,3−プ
ロパンジアミン、N−メチル−1,3−プロパンジアミ
ンなどである。本発明における、水酸基、シアノ基ある
いはカルボニル基を有する溶媒とは、例えば、メタノー
ル、エタノール、アセトニトリル、プロピオニトリル、
アセトン、メチルエチルケトンなどである。また、ハロ
ゲン化炭化水素溶媒とは、例えば、塩化メチレン、1,
2−ジクロロエタンなどである。
【0011】本発明の複合体における、上記式1で示さ
れるジアミン化合物のハロゲン化銅(I)に対するモル
比は0.2〜5.0、好ましくは0.5〜1.5であ
る。このモル比は、本発明の複合体の製造の際に用いる
上記式1で示されるジアミン化合物とハロゲン化銅
(I)との量比を調整することにより達成することがで
きる。
【0012】活性炭としては、形状的には成形炭、およ
び破砕炭からなる粒状炭、および粉末炭が用いられる。
活性炭の原料としては、木材、ヤシ殻、石炭、および石
油系ピッチなどが用いられ、この付活方式には、薬品付
活方式、およびガス付活方式などが適用できる。
【0013】本発明による式1で示されるジアミン化合
物−ハロゲン化銅(I)錯体−活性炭複合体において、
該錯体の担持量は、銅(I)のモル量換算で表して、活
性炭1g当たり0.2〜10mmolである。
【0014】本発明の複合体の製造法においては、上記
式1で示されるジアミン化合物とハロゲン化銅(I)よ
りなる錯体をその溶媒に溶解して得られる溶液に活性炭
を接触させることにより、上記式1で示されるジアミン
化合物−ハロゲン化銅(I)錯体−活性炭複合体を調製
するが、以下、その方法について具体的に述べる。
【0015】以下のすべての操作は、窒素のような不活
性ガス雰囲気下で行う。まず、ハロゲン化銅(I)の溶
液(20〜2000mmol/l、淡黄色)を調製す
る。ここで用いられる溶媒として、アセトニトリル、メ
タノール、エタノール、プロピオニトリル、アセトン、
メチルエチルケトンなどが用いられる。この溶液に前記
式1で示されるジアミン化合物をハロゲン化銅(I)の
0.2〜5.0倍モル加え、0〜90oCで30分〜5
時間撹拌または振とうする。この際、淡黄色のハロゲン
化銅(I)溶液は無色透明もしくは薄青色、青色あるい
は橙色に変色し、式1で示されるジアミン化合物−ハロ
ゲン化銅(I)錯体が生成していることがわかる。この
錯体溶液を溶液の重量に対して1〜100重量%の黒色
の活性炭に加え、0〜90oCで30分〜24時間振と
うまたは撹拌する。その後、滅圧して溶媒を除去し、0
〜90oC、0.1〜10mmHgで30分〜5時間滅
圧乾燥して、黒色あるいは青紫色に着色した式1で示さ
れるジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)錯体−活性炭
複合体を得ることができる。
【0016】上記のようにして得られる式1で示される
ジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)錯体−活性炭複合
体について、式1で示されるジアミン化合物−ハロゲン
化銅(I)錯体の担持量の測定は、以下のようなチオシ
アン酸銅(I)法に従って行われる。すなわち、溶媒留
去により活性炭へ式1で示されるジアミン化合物−ハロ
ゲン化銅(I)錯体を担持する際、活性炭に担持されず
に容器内の表面に析出した式1で示されるジアミン化合
物−ハロゲン化銅(I)錯体を濃塩酸で溶解し、水を加
えて150〜300mlとする。酒石酸5gを加えた
後、アンモニア水で僅かにアルカリ性とし、次に硫酸
(1+1)を滴下して中和させ、さらにその約10ml
を過剰に加える。溶液に亜硫酸ナトリウムを加え、銅
(I)に還元し、60℃に昇温後、亜硫酸ナトリウムを
加えた10%チオシアン酸カリウム水溶液を、チオシア
ン酸銅(I)の沈澱が生じなくなるまで加える。1時間
60℃に保った後、放冷して沈澱を沈降させ、あらかじ
め重量を秤った濾紙(セルロース系メンブランフィルタ
ー)を用いて濾過し、1%硝酸アンモニウム溶液10m
lで5回、20%エタノール10mlで5回洗浄し、1
00oCで3時間乾燥し、チオシアン酸銅(I)として
秤量する。調製時に用いたハロゲン化銅(I)のモル量
とこのチオシアン酸銅(I)のモル量との差より、活性
炭に含有担持されている式1で示されるジアミン化合物
−ハロゲン化銅(I)錯体の担持量を求める。
【0017】前記したように、本発明による式1で示さ
れるジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)錯体−活性炭
複合体において、該錯体の担持量は、銅(I)のモル量
換算で表して、活性炭1g当たり0.2〜10mmol
である。この該式1で示されるジアミン化合物−ハロゲ
ン化銅(I)錯体−活性炭複合体は、一酸化炭素を含む
混合ガスと接触させると、該活性炭担持式1で示される
ジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)錯体に一酸化炭素
が配位し、吸着する。すなわち本発明の式1で示される
ジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)錯体を担持してな
る複合体は、優れた一酸化炭素吸着能を有し、一酸化炭
素吸着剤として有用である。具体的な利用方法として
は、本発明の一酸化炭素吸着剤に、一酸化炭素を含む混
合ガスを接触させて一酸化炭素を該吸着剤に吸着させる
ことにより、一酸化炭素を含む混合ガスから一酸化炭素
を分離することができる。
【0018】なお、前記したように、第1級、第2級及
び第3級アミノ基及びそれらの組み合わせから選ばれた
アミノ基を有するマクロレティキュラー型ポリスチレン
系樹脂と該マクロレティキュラー型ポリスチレン系樹脂
に固定されているハロゲン化銅(I)からなる吸着剤が
提供されているが、該アミノ基を有する樹脂は、製造コ
ストが高く、従ってそれから製造される吸着剤は高価と
なる。また、そのアミノ基は高分子に結合しているので
銅(I)イオンへの配位が困難であり、一酸化炭素吸着
能も低い。これに対し本発明における一酸化炭素吸着剤
は、製造コストが低く、上記式1で示されるジアミン化
合物−ハロゲン化銅(I)錯体自体が活性炭に担持され
ており、効果的に一酸化炭素を吸着できる。
【0019】また、本発明の一酸化炭素吸着剤に一酸化
炭素を含む混合ガスを接触させ、その後、一酸化炭素を
吸着含有する吸着剤を所定雰囲気下での40℃以上での
加熱処理、減圧雰囲気への暴露処理および貧一酸化炭素
雰囲気への暴露処理から選ばれる少なくとも1つの処理
にかけると、吸着した一酸化炭素を脱着する。この方法
により該処理雰囲気の一酸化炭素濃度を高めることがで
きる。上記の所定雰囲気は、特に限定されないが、その
例としては、窒素、少量の一酸化炭素を含有する窒素、
またはその他の貧一酸化炭素雰囲気を挙げることができ
る。
【0020】また、本発明によれば、本発明の吸着剤に
空気などの酸素含有ガスが接触して一酸化炭素吸脱着能
が低下して劣化吸着剤となっても、還元性気体で処理す
ることを包含する、劣化吸着剤の低下した一酸化炭素吸
脱着能を増大させる方法が提供される。詳細に説明すれ
ば、操作上のミスなどにより本発明の一酸化炭素吸着剤
に空気などの酸素含有ガスが接触すると、一酸化炭素吸
脱着能が低下して劣化吸着剤となる。これは、活性炭上
の「ジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)]錯体が酸素
により酸化され、その酸化された錯体は一酸化炭素を配
位しないためである。この酸素含有ガスが接触して劣化
した吸着剤は、一酸化炭素や水素などの還元性気体雰囲
気下1気圧で100〜150℃での加熱処理をした後、
0〜90℃、0.1〜10mmHgで減圧処理すること
により、酸化された錯体が水素や一酸化炭素などの還元
性気体により還元され酸素に接触する前の錯体に再生さ
れるため、その酸素含有ガスに接触して低下した一酸化
炭素吸脱着能が増大し、酸素含有ガスに接触する前と実
質的に同じ一酸化炭素吸脱着能まで再生することができ
る。また、酸素含有ガスが接触して劣化した吸着剤は、
仕込みのハロゲン化銅(I)の0.2〜6.0倍モルの
例えばヒドロキノン、フェノール、カテコール、クエン
酸ナトリウムなどの還元剤を含む溶液を加え、0〜90
℃で30分〜24時間撹拌または振とうした後、溶液を
除去し、0〜90℃で減圧乾燥することにより、酸素含
有ガスに接触して劣化した吸着剤の一酸化炭素吸脱着能
は増大し、酸素含有ガスに接触する前と実質的に同じ一
酸化炭素吸脱着能まで再生することができる。還元剤の
溶媒は例えばメタノール、アセトニトリル、ジエチルエ
ーテル、メチルエチルケトンなどである。
【0021】上記し、更に以下の実施例に示すとおり、
本発明による一酸化炭素吸着剤を0〜100oCで、
0.5〜10atmの一酸化炭素分率(一酸化炭素が占
める容積%)が1〜100%の混合ガスまたは一酸化炭
素ガスと接触せしめると、迅速に一酸化炭素を吸着す
る。吸着した一酸化炭素は、一酸化炭素吸着剤を50〜
150oCの範囲で昇温するか、0.1〜100mmH
gの範囲で減圧するか、あるいは一酸化炭素分圧を0〜
40%の範囲に減少せしめることにより容易に脱離放出
させることができる。また、これらの条件を組み合わせ
ることにより、一酸化炭素吸着剤に吸着した一酸化炭素
は、前述よりもさらに穏やかな昇温、減圧および一酸化
炭素分圧条件下で脱離放出させることが可能になり、雰
囲気中の一酸化炭素濃度はさらに高められる。
【0022】また、本発明による一酸化炭素吸着剤は、
固体であるため、取り扱いが容易であり、充填塔形式、
充填カラム形式、および流動層形式などの装置を一酸化
炭素分離の装置として用いることができる。本発明によ
る調製法では、塩酸を溶媒に用いるものと比較して、調
製装置等の腐蝕の危険性がない。また、溶媒に塩酸や水
を用いるものに比較して、本発明による調製法では、溶
媒に有機溶媒を用いており、蒸発潜熱が小さいことか
ら、加熱、減圧留去の際、エネルギー的に有利であり、
且つ、溶媒の回収、再利用が可能であることから省資源
的にも優れており、産業上の価値は高い。
【0023】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、以下の実施例において、温度条件を記述して
いない場合は20℃で、圧力条件を記述していない場合
は1気圧下で操作を行なった。
【0024】実施例1 塩化銅(I)は、関東化学株式会社製の特級試薬を濃塩
酸に溶解し得られた溶液を蒸留水中に滴下して再沈精製
し、エタノール、次いでエーテルで洗浄後、60℃で1
2時間、真空乾燥して使用した。N,N,N’,N’−
テトラメチル−1,2−エタンジアミンは、東京化成工
業株式会社製の特級試薬を水素化カルシウム(ナカライ
テスク株式会社製;一級)で脱水処理をした後、減圧蒸
留して使用した。アセトニトリルは、関東化学株式会社
製の特級試薬をモレキュラーシーブ4Aを用いて脱水処
理をした後、常圧蒸留して使用した。活性炭は呉羽化学
工業株式会社製BAC、G−70R(粒径約0.7m
m、黒色)を150℃、0.1mmHgで12時間真空
処理したものを用いた。一酸化炭素は、日本酸素株式会
社製の純一酸化炭素ボンベガス(99.95%以上)
を、使用直前にモレキュラーシーブ3Aの充填塔を通し
て乾燥精製した。また窒素は日本酸素株式会社製の純窒
素ボンベガス(純ガスB、99.9995%以上)をそ
のまま使用した。
【0025】50mlの一口ナスフラスコ内を窒素置換
した後、ここに0.38g(3.8mmol)の塩化銅
(I)を入れ、アセトニトリル7.5mlを加えて溶解
して淡黄色の溶液とした後、0.62ml(4.1mm
ol)のN,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−
エタンジアミン(無色)を加え、磁気撹拌器を用いて1
時間撹拌すると無色の溶液となった。この色の変化によ
り、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタ
ンジアミンと塩化銅(I)の2成分錯体が生成したこと
が明らかである。活性炭2.5gにこのN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,2−エタンジアミンと塩化銅
(I)の2成分錯体の溶液を加える。これを30oCで
1時間振とうした後、フラスコ内の圧力を減じ、溶媒を
除去する。その後、70oC、0.1mmHgで3時間
真空乾燥し、黒色のN,N,N’,N’−テトラメチル
−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭
複合体を得た。得られた複合体について、前記したチオ
シアン酸銅(I)法により、活性炭に含有担持されてい
るN,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタン
ジアミン−塩化銅(I)錯体の担持量を測定した。その
結果、複合体1.0gあたり該銅(I)錯体を1.10
mmol含有担持していることが分かった。
【0026】上記のようにして得た複合体3.3gを5
0ml一口ナスフラスコに入れ、30oCで0.1mm
Hgまで圧力を減じ、1気圧の純一酸化炭素600ml
を入れた容器と二方活栓(標準#15、プラグの孔径3
mm)を有する内径12mmのガラス管で連結し、該二
方活栓を開くことにより、一酸化炭素をフラスコ中に拡
散させ、30oCで一酸化炭素を吸着させた。一酸化炭
素の吸着量はガスビュレット法により測定した。本実施
例により得られた複合体3.3gによる一酸化炭素の吸
着は迅速で、1分で2.86mmol、3分で3.05
mmol、5分で3.09mmol、10分で3.11
mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。
複合体1.0gあたり10分で0.94mmolの一酸
化炭素を吸着したことになる。この一酸化炭素を吸着し
た複合体3.3gを入れた50ml一口ナスフラスコ
を、30oCで30分間、0.2mmHgまで圧力を減
じたところ、一酸化炭素を迅速に脱着した。このように
して一酸化炭素を脱着した複合体に、上記したのと同様
な方法で再び一酸化炭素を吸着させると、1分で2.3
6mmol、3分で2.46mmol、5分で2.47
mmol、10分で2.48mmolの一酸化炭素を吸
着し、平衡吸着量に達した。以後、この吸脱着の操作を
繰り返しても、一酸化炭素吸着速度、および吸着量に
は、ほとんど変化は見られなかった。
【0027】また、この一酸化炭素を吸着した複合体
3.3gの温度を1気圧下で120oCに昇温したとこ
ろ、一酸化炭素を迅速に脱着し、1分で1.61mmo
l、3分で1.63mmolの一酸化炭素を脱着して平
衡に達し、再び吸着剤温度を1気圧下で30oCに戻し
て、一酸化炭素を吸着させると、脱着した量と等しい量
(1.63mmol)の一酸化炭素を吸着した。以後、
この吸脱着の操作を繰り返しても、一酸化炭素吸着速度
および吸着量にはほとんど変化は見られなかった。
【0028】実施例2 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代りに、N,N,N’−トリメチル−1,2−
エタンジアミンを使用する以外は、実施例1と同様の操
作を繰返して、N,N,N’−トリメチル−1,2−エ
タンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を得
た。活性炭2.5g、塩化銅(I)3.8mmolおよ
びN,N,N’−トリメチル−1,2−エタンジアミン
(東京化成工業株式会社製の一級試薬)4.1mmol
を用い、実施例1と同様な方法で、黒色のN,N,N’
−トリメチル−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)
錯体−活性炭複合体を調製した。上記のようにして得た
複合体を用いて、実施例1と同じ方法で一酸化炭素の吸
着量を測定した。複合体は、1分で3.21mmol、
3分で3.44mmol、5分で3.51mmol、1
0分で3.56mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸
着量に達した。この一酸化炭素を吸着した複合体を入れ
た50ml一口ナスフラスコを、30oCで30分間、
0.3mmHgまで圧力を減じたところ、一酸化炭素を
迅速に脱着した。このようにして一酸化炭素を脱着した
複合体に、上記したのと同様な方法で再び一酸化炭素を
吸着させると、1分で2.79mmol、3分で2.9
8mmol、5分で3.00mmolの一酸化炭素を吸
着し、平衡吸着量に達した。以後、この吸脱着の操作を
繰り返しても、一酸化炭素吸着速度、および吸着量に
は、ほとんど変化は見られなかった。
【0029】実施例3 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代わりにN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−プロパンジアミンを使用する以外は、実施例1
と同様の操作を繰返して、N,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,3−プロパンジアミン−塩化銅(I)錯体
−活性炭複合体を得た。活性炭2.5g、塩化銅(I)
3.8mmolおよびN,N,N’,N’−テトラメチ
ル−1,3−プロパンジアミン(東京化成工業株式会社
製の特級試薬)4.1mmolを用い、実施例1と同様
な方法で、黒色のN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,3−プロパンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭
複合体を調製した。
【0030】上記のようにして得た複合体を用いて、実
施例1と同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。複
合体は、1分で2.77mmol、3分で3.02mm
ol、5分で3.05mmol、10分で3.07mm
olの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。この
一酸化炭素を吸着した複合体を入れた50ml一口ナス
フラスコを、30oCで30分間、0.3mmHgまで
圧力を減じたところ、一酸化炭素を迅速に脱着した。こ
のようにして一酸化炭素を脱着した複合体に、上記した
のと同様な方法で再び一酸化炭素を吸着させると、1分
で2.59mmol、3分で2.78mmol、5分で
2.79mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に
達した。以後、この吸脱着の操作を繰り返しても、一酸
化炭素吸着速度、および吸着量には、ほとんど変化は見
られなかった。
【0031】実施例4 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代わりに、N,N,N’−トリメチル−1,3
−プロパンジアミンを使用する以外は、実施例1と同様
の操作を繰返して、N,N,N’−トリメチル−1,3
−プロパンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体
を得た。活性炭2.5g、塩化銅(I)3.8mmol
およびN,N,N’−トリメチル−1,3−プロパンジ
アミン(Aldrich Chemical Comp
any, Inc.社製)4.1mmolを用い、実施
例1と同様な方法で、黒色のN,N,N’−トリメチル
−1,3−プロパンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性
炭複合体を調製した。上記のようにして得た複合体3.
3gを用いて、実施例1と同じ方法で一酸化炭素の吸着
量を測定した。複合体は、一酸化炭素を急速に吸着し、
1分で2.59mmol、3分で2.85mmol、5
分で2.91mmol、10分で2.98mmolの一
酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。
【0032】実施例5 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代わりにN,N−ジメチル−1,3−プロパン
ジアミンを使用する以外は、実施例1と同様の操作を繰
返して、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン
−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を得た。活性炭2.
5g、塩化銅(I)3.8mmolおよびN,N−ジメ
チル−1,3−プロパンジアミン(東京化成工業株式会
社製の一級試薬)4.1mmolを用い、実施例1と同
様な方法で、黒色のN,N−ジメチル−1,3−プロパ
ンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を調製し
た。上記のようにして得た複合体を用いて、実施例1と
同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。複合体は、
1分で2.27mmol、3分で2.43mmol、5
分で2.46mmol、10分で2.50mmolの一
酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。
【0033】実施例6 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代わりにN,N’−ジメチル−1,3−プロパ
ンジアミンを使用する以外は、実施例1と同様の操作を
繰返して、N,N’−ジメチル−1,3−プロパンジア
ミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を得た。活性炭
2.5g、塩化銅(I)3.8mmolおよびN,N’
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン(Aldric
h Chemical Company, Inc.社
製)4.1mmolを用い、実施例1と同様な方法で、
黒色のN,N’−ジメチル−1,3−プロパンジアミン
−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を調製した。上記の
ようにして得た複合体を用いて、実施例1と同じ方法で
一酸化炭素の吸着量を測定した。複合体は、1分で2.
67mmol、3分で2.96mmol、5分で3.0
5mmol、10分で3.14mmolの一酸化炭素を
吸着し、平衡吸着量に達した。
【0034】実施例7 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンの代わりに、N−メチル−1,3−プロパンジア
ミンを使用する以外は、実施例1と同様の操作を繰り返
して、N−メチル−1,3−プロパンジアミン−塩化銅
(I)錯体−活性炭複合体を得た。活性炭2.5g、塩
化銅(I)3.8mmolおよびN−メチル−1,3−
プロパンジアミン(東京化成工業株式会社製の一級試
薬)4.1mmolを用い、実施例1と同様な方法で、
均一に青紫色に着色したN−メチル−1,3−プロパン
ジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複合体を調製し
た。上記のようにして得た複合体を用いて、実施例1と
同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。複合体は、
1分で1.96mmol、3分で2.08mmol、5
分で2.10mmol、10分で2.11mmolの一
酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。
【0035】実施例8 実施例1で得たN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)−活性炭複合体
3.3gに、操作上のミスを想定して、大気圧の空気に
20oCで10秒間接触させた後、窒素下に保った。こ
の複合体を用いて、実施例1と同じ方法で一酸化炭素の
吸着量を測定した。空気に10秒間接触させた後の複合
体は、1分で2.39mmol、3分で2.62mmo
l、5分で2.67mmol、10分で2.69mmo
lの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。空気に
10秒間接触させた後の複合体の一酸化炭素吸着量は、
空気に接触させていない複合体の一酸化炭素吸着量の8
6.5%であり、複合体は空気に接触すると一酸化炭素
吸着量が減少することが分かった。空気に10秒間接触
させた後の複合体を、1気圧の一酸化炭素下、120o
Cで3時間加熱処理した後、70oCで3時間、0.1
mmHgまで圧力を減じた。この複合体を用いて実施例
1と同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。空気に
10秒間接触させた後一酸化炭素で処理した複合体は、
一酸化炭素を吸着し、1分で2.95mmol、3分で
3.11mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に
達した。空気に10秒間接触させた後一酸化炭素で処理
した複合体の一酸化炭素吸着量は、空気に接触させてい
ない複合体の一酸化炭素吸着量と同じであり、複合体は
空気に接触して一酸化炭素吸着量が低下しても、一酸化
炭素で処理することにより一酸化炭素吸着量を空気に接
触させていない複合体の一酸化炭素吸着量まで再生でき
ることが分かった。
【0036】実施例9 実施例1で得たN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)−活性炭複合体
3.3gに、1気圧の酸素(日本酸素社製;純ガスB、
99.9%以上)に20oCで30分間接触させた後、
窒素下に保った。この複合体を用いて、実施例1と同じ
方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。酸素に30分間
接触させた後の複合体は、1分で0.17mmol、3
分で0.18mmol、5分で0.19mmolの一酸
化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。酸素に30分間
接触させた後の複合体の一酸化炭素吸着量は、酸素に接
触させていない複合体の一酸化炭素吸着量の6.1%で
あり、複合体は酸素に接触すると一酸化炭素吸着量が減
少することが分かった。
【0037】酸素に30分間接触させた後の複合体を、
1気圧の一酸化炭素下、120oCで3時間加熱処理し
た後、70oCで3時間、0.1mmHgまで圧力を減
じた。この複合体を用いて実施例1と同じ方法で一酸化
炭素の吸着量を測定した。酸素に30分間接触させた後
一酸化炭素で処理した複合体は、1分で1.42mmo
l、3分で1.56mmol、5分で1.58mmo
l、10分で1.59mmolの一酸化炭素を吸着し、
平衡吸着量に達した。酸素に30分間接触させた後一酸
化炭素で処理した複合体の一酸化炭素吸着量は、酸素に
接触させていない複合体の一酸化炭素吸着量の51.1
%であり、一酸化炭素での処理により45.0%増大し
た。したがって、複合体は酸素に接触して一酸化炭素吸
着量が低下しても、一酸化炭素で処理することで一酸化
炭素吸着量を増大できることが分かった。
【0038】実施例10 実施例1で得たN,N,N’,N’−テトラメチル−
1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)−活性炭複合体
3.3gに、1気圧の酸素に20oCで30分間接触さ
せた後、窒素下に保った。この複合体を1気圧の水素
(日本酸素社製;99.99999%以上)下、120
oCで3時間加熱処理した後、70oCで3時間、0.1
mmHgまで圧力を減じた。この酸素に30分間接触さ
せた後水素で処理した複合体を用いて実施例1と同じ方
法で一酸化炭素の吸着量を測定した。酸素に30分間接
触させた後水素で処理した複合体は、1分で1.17m
mol、3分で1.30mmol、5分で1.32mm
ol、10分で1.33mmolの一酸化炭素を吸着
し、平衡吸着量に達した。酸素に30分間接触させた後
水素で処理した複合体の一酸化炭素吸着量は、酸素に接
触させていない複合体の一酸化炭素吸着量の42.8%
であり、水素での処理により36.7%増大した。した
がって、複合体は酸素に接触して一酸化炭素吸着量が低
下しても、水素で処理することで一酸化炭素吸着量を増
大できることが分かった。
【0039】実施例8、9、10から明らかなように、
式1で示されるジアミン化合物−ハロゲン化銅(I)−
活性炭複合体は、操作上のミスなどにより空気などの酸
素含有ガスが接触して一酸化炭素吸脱着能が低下して
も、還元性気体、あるいは還元剤を含む溶液で処理する
ことにより一酸化炭素吸脱着能を再生あるいは増大させ
ることができることが分かった。
【0040】実施例11 実施例1におけるアセトニトリルの代わりに、メタノー
ルを使用して、N,N,N’,N’−テトラメチル−
1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭複
合体を得た。塩化銅(I)は、関東化学株式会社製の特
級試薬を濃塩酸に溶解し得られた溶液を蒸留水中に滴下
して再沈精製し、エタノール、次いでエーテルで洗浄
後、60oCで12時間、真空乾燥して使用した。N,
N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジアミ
ンは、東京化成工業株式会社製の特級試薬を水素化カル
シウム(ナカライテスク株式会社製;一級)で脱水処理
をした後、減圧蒸留して使用した。メタノールは、関東
化学株式会社製の一級試薬を関東化学株式会社製のマグ
ネシウム(リボン状)を用いて脱水処理をした後、常圧
蒸留して使用した。活性炭は呉羽化学工業株式会社製B
AC,G−70R(粒径約0.7mm、黒色)を150
℃、0.1mmHgで12時間真空処理したものを用い
た。一酸化炭素は、日本酸素株式会社製の純一酸化炭素
ボンベガス(99.95%以上)を、使用直前にモレキ
ュラーシーブ3Aの充填塔を通して乾燥精製した。また
窒素は日本酸素株式会社製の純窒素ボンベガス(純ガス
B、99.9995%以上)をそのまま使用した。50
mlの一口ナスフラスコ内を窒素置換した後、ここに
0.38g(3.8mmol)の塩化銅(I)を入れ、
メタノール7.5mlを加えて白色懸濁液とした後、
0.62ml(4.1mmol)のN,N,N’,N’
−テトラメチル−1,2−エタンジアミン(無色)を加
え、磁気撹拌器を用いて1時間撹拌すると無色の透明な
溶液となった。この懸濁液から溶液への変化により、
N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンと塩化銅(I)の2成分錯体が生成したことが明
らかである。活性炭2.5gにこのN,N,N’,N’
−テトラメチル−1,2−エタンジアミンと塩化銅
(I)の2成分錯体の溶液を加えた。これを30oCで
1時間振とうした後、フラスコ内の圧力を減じ、溶媒を
除去した。その後、70oC、0.1mmHgで3時間
真空乾燥し、黒色のN,N,N’,N’−テトラメチル
−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)錯体−活性炭
複合体を得た。得られた複合体について、前記したチオ
シアン酸銅(I)法により、活性炭に含有担持されてい
るN,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタン
ジアミン−塩化銅(I)錯体の担持量を測定した。その
結果、複合体1.0gあたり該銅(I)錯体を1.01
mmol含有担持していることがわかった。上記のよう
にして得た複合体3.3gを50ml一口ナスフラスコ
に入れ、30oCで0.1mmHgまで圧力を減じ、1
気圧の純一酸化炭素600mlを入れた容器と二方活栓
(標準#15、プラグの孔径3mm)を有する内径12
mmのガラス管で連結し、該二方活栓を開くことによ
り、一酸化炭素をフラスコ中に拡散させ、30oCで一
酸化炭素を吸着させた。一酸化炭素の吸着量はガスビュ
レット法により測定した。本実施例により得られた複合
体3.3gによる一酸化炭素の吸着は迅速で、1分で
2.96mmol、3分で3.10mmol、5分で
3.12mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に
達した。複合体1.0gあたり5分で0.94mmol
の一酸化炭素を吸着したことになる。
【0041】比較例1 N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エタンジ
アミンを加えない以外は実施例1と同様の操作を繰り返
して、塩化銅(I)−活性炭複合体を得た。活性炭2.
5gおよび塩化銅(I)3.8mmolを用い、実施例
1と同様な方法で、黒色の塩化銅(I)−活性炭複合体
を調製した。前記したチオシアン酸銅(I)法により、
活性炭に含有担持されている塩化銅(I)の担持量を測
定した。その結果、複合体1.0gあたり塩化銅(I)
を0.49mmol含有担持していることが分かった。
上記のようにして得た複合体2.6gを用いて、実施例
1と同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定した。複合体
は、1分で1.03mmol、3分で1.13mmol
の一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量に達した。複合体
1.0gあたり3分で0.43mmolの一酸化炭素を
吸着したことになる。実施例1で得たN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,2−エタンジアミン−塩化銅
(I)錯体−活性炭複合体は、本比較例で得た塩化銅
(I)−活性炭複合体より、一酸化炭素を2.8倍吸着
し、一酸化炭素吸着能が高いことが分かった。
【0042】上述のように、式1で示されるジアミン化
合物−ハロゲン化銅(I)2成分錯体−活性炭複合体
は、ハロゲン化銅(I)−活性炭複合体よりも、一酸化
炭素吸脱着能が高いことが分かった。
【0043】比較例2 活性炭を加えない以外は実施例1と同様な操作を繰り返
して、N,N,N’,N’−テトラメチル−1,2−エ
タンジアミン−塩化銅(I)錯体を得た。塩化銅(I)
3.8mmolおよびN,N,N’,N’−テトラメチ
ル−1,2−エタンジアミン4.1mmolを用い、実
施例1と同様な方法で、白色のN,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)錯
体を調製した。上記のようにして得た錯体0.6gを用
いて、実施例1と同じ方法で一酸化炭素の吸着量を測定
した。錯体は、一酸化炭素をほとんど吸着せず、10分
で1.19mmolの一酸化炭素を吸着し、平衡吸着量
に達した。実施例1で得たN,N,N’,N’−テトラ
メチル−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)錯体−
活性炭複合体は、本比較例で得たN,N,N’,N’−
テトラメチル−1,2−エタンジアミン−塩化銅(I)
錯体より、一酸化炭素を2.6倍吸着し、一酸化炭素吸
着能が高いことが分かった。
【0044】上述のように、N,N,N’,N’−テト
ラメチル−1,2−エタンジアミン−ハロゲン化銅
(I)2成分錯体は、活性炭に担持してN,N,N’,
N’−テトラメチル−1,2−エタンジアミン−ハロゲ
ン化銅(I)2成分錯体−活性炭複合体とすることで、
高い一酸化炭素吸脱着能を発現することが分かった。
【0045】
【発明の効果】上記したように、式1で示される化合物
およびハロゲン化銅(I)よりなる2成分錯体を活性炭
に担持してなる本発明の複合体は、高い一酸化炭素吸脱
着能を有する。また、操作上のミスなどにより酸素含有
ガスが接触して一酸化炭素吸脱着能が低下しても、再生
させることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式1で示されるジアミン化合物およびハ
    ロゲン化銅(I)よりなる錯体を、活性炭に担持してな
    る複合体。 【化1】 ここで、nは2または3であり、nが2の場合には
    1、R2、R3、R4のうち少なくとも2個が、またnが
    3の場合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも1個
    が炭素数1〜4のアルキル基であり、残りは水素であ
    る。
  2. 【請求項2】 該錯体が銅(I)のモル量換算で表して
    活性炭1g当り0.2〜10mmol担持されてなる請
    求項1に記載の複合体。
  3. 【請求項3】 該錯体における式1で示されるジアミン
    化合物のハロゲン化銅(I)に対するモル比が0.2〜
    5.0である請求項1または2に記載の複合体。
  4. 【請求項4】 式1で示されるジアミン化合物およびハ
    ロゲン化銅(I)よりなる錯体を、その溶媒に溶解して
    得られた溶液に活性炭を接触させることを包含する、該
    錯体を活性炭に担持してなる複合体の製造法。 【化1】ここで、nは2または3であり、nが2の場合
    にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも2個が、また
    nが3の場合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも
    1個が炭素数1〜4のアルキル基であり、残りは水素で
    ある。
  5. 【請求項5】 式1で示されるジアミン化合物およびハ
    ロゲン化銅(I)よりなる錯体を、活性炭に担持してな
    る複合体よりなることを特徴とする一酸化炭素吸着剤。 【化1】ここで、nは2または3であり、nが2の場合
    にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも2個が、また
    nが3の場合にはR1、R2、R3、R4のうち少なくとも
    1個が炭素数1〜4のアルキル基であり、残りは水素で
    ある。
  6. 【請求項6】 該錯体が銅(I)のモル量換算で表して
    活性炭1g当り0.2〜10mmol担持されてなる請
    求項5に記載の一酸化炭素吸着剤。
  7. 【請求項7】 該錯体における式1で示されるジアミン
    化合物のハロゲン化銅(I)に対するモル比が0.2〜
    5.0である請求項5または6に記載の一酸化炭素吸着
    剤。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれかに記載の一酸化
    炭素吸着剤に一酸化炭素を含む混合ガスを接触させて、
    一酸化炭素を該吸着剤に吸着させることを包含する、一
    酸化炭素含有気体からの一酸化炭素の分離方法。
  9. 【請求項9】 請求項5〜7のいずれかに記載の一酸化
    炭素吸着剤に一酸化炭素含有混合ガスを接触させ、その
    後、一酸化炭素を含有する該吸着剤を所定雰囲気下での
    加熱処理、減圧雰囲気への暴露および貧一酸化炭素雰囲
    気への暴露処理から選ばれる少なくとも1つの処理にか
    けて、吸着した一酸化炭素を脱着させて該処理雰囲気で
    の一酸化炭素濃度を高めることを包含する、雰囲気中の
    一酸化炭素濃度を高める方法。
  10. 【請求項10】 請求項5〜7のいずれかに記載の一酸
    化炭素吸着剤に酸素含有ガスが接触して一酸化炭素吸脱
    着能の低下した劣化吸着剤を還元性気体あるいは還元剤
    を含む溶液で処理することを包含する、該劣化吸着剤の
    低下した一酸化炭素吸脱着能を増大させる方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011195340A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 Sumitomo Seika Chem Co Ltd 一酸化炭素ガスの精製方法
JP2013173622A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Nissan Motor Co Ltd 金属担持炭素材料およびこれを用いた水素吸蔵材料

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