JPS6253223B2 - - Google Patents

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JPS6253223B2
JPS6253223B2 JP58011739A JP1173983A JPS6253223B2 JP S6253223 B2 JPS6253223 B2 JP S6253223B2 JP 58011739 A JP58011739 A JP 58011739A JP 1173983 A JP1173983 A JP 1173983A JP S6253223 B2 JPS6253223 B2 JP S6253223B2
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JP
Japan
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carbon monoxide
adsorbent
copper
minutes
mmol
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JP58011739A
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JPS59136134A (ja
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Hidefumi Hirai
Makoto Komyama
Keiichiro Wada
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Individual
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Priority to GB08306759A priority patent/GB2117265B/en
Priority to FR8304146A priority patent/FR2522982B1/fr
Priority to US06/475,258 priority patent/US4587114A/en
Priority to AU19958/83A priority patent/AU547014B2/en
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、窒素、メタン、二酸化炭素および水
素などとともに一酸化炭素を含有する混合ガスか
ら、一酸化炭素を吸着し、圧力あるいは温度を変
えることにより、この吸着した一酸化炭素を脱着
することのできる固体を製造する方法に関する。
合成化学の基礎原料として重要な一酸化炭素
は、通常、混合ガスとして得られる。この混合ガ
スから、一酸化炭素を分離除去する方法として
は、一酸化炭素吸収剤または吸着剤を用いる方法
と深冷分離法とがあり、本発明は、前者に使用す
る吸着剤に関する。
液状の一酸化炭素吸収剤としては、これまで
に、塩酸酸性塩化銅()水溶液、アンモニアア
ルカリ性ギ酸銅()水溶液などが知られてい
る。しかるに、これらのうち、前者には装置の腐
食性の問題がある。また後者は一酸化炭素のみな
らず二酸化炭素に対する吸収能力も有するため
に、高純度の一酸化炭素を得るためには二酸化炭
素除去装置が必要であり、またアンモニアの損失
が問題である。
また、塩化銅()アルミニウムのトルエン溶
液は、混合ガス中に含まれる水素、二酸化炭素、
メタン、および窒素の影響を受けず、一酸化炭素
の吸収圧力が低いなどの長所を有するが、水とは
不可逆的に反応して吸収能力の劣化および沈澱物
の生成をきたし、塩酸を発生する。したがつて、
吸収工程の前に、混合ガス中の水分を1ppm以下
にする強力な脱水処理工程が必要となり、厳重な
管理が不可欠である。さらに、この吸収液を用い
ると、回収した一酸化炭素中に溶媒であるトルエ
ン蒸気が混入することが不可避であり、このトル
エンを除去する装置が必要であること、および液
体吸収剤を用いるためにプロセス上の制約を受け
るなどの短所を有する。
一方、固体の一酸化炭素吸着剤は、これまでに
ほとんど知られていない。米国特許4019879号に
よれば、ゼオライトに銅()イオンを吸着せし
めた後、高温で還元操作して得られる銅()ゼ
オライトは一酸化炭素吸着能を有する。しかる
に、この吸着剤は、調製温度が少くも300℃以上
と高温であること、および一酸化炭素吸着量の圧
力および温度依存性が比較的小さいという欠点を
有する。
これまでに知られている一酸化炭素の吸収液お
よび吸着剤はすべて銅()イオンあるいは銅
()塩を含むものであり、銅()イオンある
いは銅()塩を含むものは知られていなかつ
た。銅()イオンおよび銅()塩は不安定
で、空気によつても容易に銅()イオンあるい
は銅()化合物に酸化され、また、弱い還元剤
によつて容易に還元され、金属銅となることは良
く知られており、このため、銅()イオンある
いは銅()塩を含む吸収液および吸着剤の製造
および使用に際しては、特別の注意、条件および
装置を必要としている。
本発明者らは、永年にわたり一酸化炭素吸着剤
の研究を行なつてきたが、従来技術から見れば、
驚くべきことに、銅()塩あるいは酸化銅
()の溶液に活性炭を加え、しかる後に溶媒を
留去することにより、一酸化炭素吸脱着能の大き
い固体が得られることを発見し、鋭意研究の結
果、本発明を完成した。
本発明は、混合ガスから直接に一酸化炭素を分
離することを可能とする固体の一酸化炭素吸着剤
の簡便かつ経済的に有利な製造を実現したもので
ある。
本発明によつて得られる一酸化炭素吸着剤は、
銅()塩あるいは酸化銅()を溶媒中でかく
はんし溶液とした後、これに活性炭を加え、しか
る後に溶媒を減圧、留去などの方法で除くことに
よつて得られる固体、あるいは、これをさらに還
元性気体を用いて処理することにより得られる固
体である。
本発明における銅()のハライド塩として
は、たとえば塩化銅()、フツ化銅()、臭化
銅()、およびヨウ化銅()などがある。銅
()のカルボン酸塩としては、たとえば酢酸銅
()、およびギ酸銅()などがある。銅()
の塩基性塩としては、たとえば塩基性炭酸銅
()、塩基性酢酸銅()、および塩基性リン酸
銅()などがある。銅()のアンミン塩とし
ては、たとえば、銅()ヘキサアンミン塩化物
などがある。また、これらの銅()塩の代わり
に、酸化銅()を用いることもできる。
本発明に用いられる活性炭は、形状的には成形
炭、および破砕炭からなる粒状炭、および粉末
炭、あるいは繊維状活性炭などである。活性炭の
原料としては、木材、ヤシ殻、石炭、および石油
系ピツチ、セルロース繊維および化学繊維などが
用いられ、この付活方式には、薬品付活方式、お
よびガス付活方式などが適用できる。
本発明に用いられる溶媒は、たとえば、水、塩
酸性水溶液、ギ酸、酢酸、ベンゼン、トルエン、
プロピオニトリル、アセトニトリル、アンモニア
水、アンモニア性ギ酸水溶液、および炭素数1〜
7の一級または二級アルコールなどである。
本発明における銅()塩および酸化銅()
の溶媒との混合状態は、一部が懸濁状態でもさし
つかえない。
本発明による一酸化炭素吸着剤製造における活
性炭と銅()塩または酸化銅()との重量比
は、0.5〜60.0、好ましくは、2.0〜10.0である。
また、溶媒と銅()塩または酸化銅()との
重量比は、1〜200、好ましくは、3〜30であ
る。
本発明における、銅()塩または酸化銅
()の溶液の製造の際、およびここに活性炭を
加える際の雰囲気は、たとえば窒素下、ヘリウム
下、アルゴン下、および空気下などである。
本発明における銅()塩または酸化銅()
と溶媒とのかくはん時間は、1分から10時間、好
ましくは1〜3時間、かくはん温度は、10〜80
℃、好ましくは20〜30℃である。
本発明において、銅()塩または酸化銅
()の溶液に活性炭を加えた後に溶媒除去を開
始するまでの時間は、5分〜10時間、好ましくは
1〜3時間、その際の温度は、10〜80℃、好まし
くは20〜30℃である。この場合、銅()塩また
は酸化銅()の溶液をかくはんすることが望ま
しい。
本発明における溶媒除去の際の減圧度は、10-6
〜102mmHg、好ましくは10-2〜10mmHg、温度は、
10〜500℃、好ましくは80〜250℃である。
実施例に示す通り、上述の方法により製造され
る一酸化炭素吸着剤は、0〜40℃で1atmの混合
ガスと接触せしめると、迅速に一酸化炭素を吸着
する。吸着した一酸化炭素は、一酸化炭素吸着剤
を60℃以上に昇温するか、あるいは、一酸化炭素
分圧を減少せしめることにより容易に脱離放出さ
せることができる。
さらに、実施例4および5に示すように当該一
酸化炭素吸着剤を、還元性気体中、温和な条件下
で処理すると、その一酸化炭素吸脱着能を増大さ
せることができる。ここで還元性気体とは、たと
えば一酸化炭素および水素などであり、処理温度
は30〜250℃、好ましくは100〜200℃、処理時間
は3分〜20時間、好ましくは20分〜1時間であ
る。
また、実施例11に示すように減圧下で、実施例
12に示すように不活性気体中で、あるいは実施例
13に示すように空気中で、70〜250℃、好ましく
は110〜200℃に加熱処理することにより、その一
酸化炭素吸脱着能を増加させることができる。不
活性気体とは、たとえば窒素およびアルゴンなど
である。処理時間は10分〜20時間、好ましくは20
分〜2時間である。
実施例15に示すように、本発明により製造され
る一酸化炭素吸着剤は、混合ガス中の、含いおう
化合物に対して安定であり、これらを含有する混
合ガスから直接に、一酸化炭素を分離することが
できる。ここで、含いおう化合物とは、たとえ
ば、硫化水素、硫化カルボニルおよび二酸化いお
うなどである。
本発明により製造される一酸化炭素吸着剤は、
混合ガス中の水分に対して安定であり、水を含有
する混合ガスから、直接に、一酸化炭素を分離す
ることができる。また、分離された一酸化炭素
は、一酸化炭素吸着剤からの溶媒蒸気を含まず、
溶媒蒸気を回収する装置を必要としない。さら
に、本発明により調製される一酸化炭素吸着剤
は、腐蝕性ガスなどを発生することがない。
本発明により製造される一酸化炭素吸着剤は固
体であるため、取扱いも容易で、充填塔形式、充
填カラム形式、および流動層形式などの装置を一
酸化炭素の分離の装置として用いることができ
る。
本発明は手順も簡便であり、用いうる原料も多
岐にわたり、容易に有用な一酸化炭素吸着剤を調
製できる。
本発明を、さらに実施例によつて詳細に説明す
る。
実施例 1 塩化銅()は、小宗化学薬品株式会社製の特
級試薬二水塩:CuCl2・2H2O)を使用した。精
製水は、有限会社東京薬品工業所製を用いた。活
性炭は、呉羽化学工業株式会社製BAC、G−
70R、LOT、No.810117を減圧(6mmHg)下、180
℃にて4時間加熱保温したのち、乾燥窒素下で保
存したものを用いた。一酸化炭素ガスおよび窒素
ガスは、それぞれ高千穂化学株式会社製(純度
99.95%)および株式会社鈴木商館製(純度
99.999%)のボンベガスを、使用直前にモレキユ
ラーシーブ3A(日化精工株式会社製)の充填塔
を通過させて乾燥精製した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
2.6g(15.0mmol)の塩化銅()を入れ、精製
水15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかきまぜ
つつ、20℃で1時間放置した。このナスフラスコ
中に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1時間か
くはんを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧(6
mmHg)にして、100℃に加熱保温し、水を十分に
除去し、黒色粒を得た。これが一酸化炭素吸着剤
である。
100mlの二口ナスフラスコに一酸化炭素吸着剤
を入れ、1atmの一酸化炭素と窒素の混合ガス
(一酸化炭素分圧0.9atm、窒素分圧0.1atm)1.5
を入れた容器を結合し、磁気かくはん機を用いて
かきまぜつつ、20℃で一酸化炭素を吸着せしめ
た。吸着の初期の10分間は、株式会社イワキ製
BA−106T型エアーポンプを用いて、混合ガスを
循環して吸着剤の上を通過させた。一酸化炭素吸
着量はガスビユーレツト法により20℃で測定し
た。
一酸化炭素の吸着は迅速で、3分後には3.3m
molの一酸化炭素を吸着し、60分後の一酸化炭素
吸着量は4.3mmolとなり、ほぼ平衡吸着量に達し
た。
次に、真空ポンプを用いてこの二口ナスフラス
コ中を10分間、20℃で減圧(0.4mmHg)にして、
吸着した一酸化炭素を放出させた。
その後、この二口ナスフラスコを1atmの一酸
化炭素と窒素の混合ガス(一酸化炭素分圧
0.9atm、窒素分圧0.1atm)1.5を入れた容器と
結合し、エアーポンプで吸着剤の上を循環させ
て、磁気かくはん機を用いてかきまぜつつ、20℃
で、一酸化炭素を吸着させた。一酸化炭素の吸着
は迅速で、3分後に3.3mmolの一酸化炭素を吸着
し、60分後の一酸化炭素吸着量は4.3mmolとな
り、ほぼ平衡吸着量に達した。
その後、さらに、真空ポンプを用いてこの二口
ナスフラスコ中を10分間、20℃で減圧(0.4mm
Hg)にして、吸着した一酸化炭素を放出させ
た。
以後、この吸着放出の操作を繰り返しても、一
酸化炭素吸着速度および吸着量には変化は見られ
なかつた。
実施例 2 実施例1に記載した塩化銅()15.0mmolの
代わりに米山薬品工業株式会社製の臭化銅()
を、また精製水15mlの代わりに半井米学薬品株式
会社製特級試薬メタノールを用いた以外は、実施
例1に記載したと同一の試薬を使用した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
3.4g(15.0mmol)の臭化銅()を入れ、メタ
ノール15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかき
まぜつつ、20℃で1時間放置した。このナスフラ
スコ中に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1時
間かくはんを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧
(6mmHg)にして、100℃に加熱保温し、メタノ
ールを十分に除去し、黒色粒を得た。これが一酸
化炭素吸着剤である。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には2.8mmol、60分
後には5.7mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に5.7mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 3 用いた試薬は実施例1と同様である。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
2.6g(15.0mmol)の塩化銅()を入れ、精製
水15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかきまぜ
つつ、20℃で1時間放置した。このナスフラスコ
中に空気下で活性炭10gを加えて、1時間かくは
んを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧(6mm
Hg)にして、180℃に加熱保温し、水を十分に除
去し、黒色粒を得た。これが一酸化炭素吸着剤で
ある。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には6.9mmol、60分
後には8.6mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に8.6mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 4 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、一酸化炭素下、120℃で30分
間加熱処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用
いた。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には5.0mmol、60分
後には5.8mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に5.8mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 5 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、水素下、180℃で1時間加熱
処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用いた。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には5.0mmol、60分
後には7.9mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後には7.9mmolに達した。放出ガスをガスクロ
マトグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭
素であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 6 実施例4に記載したのと同様の操作により、
2.6g(15.0mmol)の塩化銅()、および10g
の活性炭よりなる一酸化炭素吸着剤を調製した。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には5.0mmolの一酸
化炭素を吸着し、60分後の一酸化炭素の吸着量は
5.8mmolとなり、ほぼ平衡吸着量に達した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱し、ガ
スの放出量をガスビユーレツト法により測定し
た。一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は10分
後に5.8mmolに達した。放出ガスをガスクロマト
グラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素で
あり、他の成分は検出されなかつた。
次に、別に、27mg(1.5mmol)の水を含有する
1atmの窒素ガス(水の濃度7400ppm)5を調
製した。この窒素ガスを入れた容器を100mlの二
口ナスフラスコに結合し、株式会社イワキ製BA
−106T型エアーポンプを用いて循環させて、磁
気かくはん機でかきまぜた吸着剤の上を、20℃で
10分間通過せしめた。
その後、この吸着剤を20℃で磁気かくはん機を
用いてかきまぜながら、1atmの一酸化炭素と窒
素の混合ガス(一酸化炭素分圧0.9atm、窒素分
圧0.1atm)1.5を入れた容器と結合し、エアー
ポンプを用いて吸着剤の上を循環させて、一酸化
炭素を吸着させた。
吸着は迅速で、60分後には5.8mmolの一酸化炭
素を吸着した。すなわち、一酸化炭素の吸着速度
および吸着量は、吸着剤を7400ppmの水を含む
ガスと接触させる前の値とほとんど変化が認めら
れなかつた。
実施例 7 実施例1に記載した塩化銅()15.0mmolの
代わりに米山薬品工業株式会社製の無水硫酸銅を
用いた以外は、実施例1に記載したのと同一の試
薬を使用した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
2.4g(15.0mmol)の無水硫酸銅を入れ、精製水
15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかきまぜつ
つ、20℃で1時間放置した。このナスフラスコ中
に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1時間かく
はんを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧(6mm
Hg)にして、100℃に加熱保温し、水を十分に除
去し、黒色粒を得た。これが一酸化炭素吸着剤で
ある。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には0.5mmol、60分
後には1.2mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に1.2mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 8 実施例1に記載した塩化銅()15.0mmolの
代わりにメルク社製酸化銅()を、また精製水
15mlの代わりに高橋藤吉商店製28%アンモニア水
を用いた以外は、実施例1と同一の試薬を使用し
た。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
1.2g(15.0mmol)の酸化銅()を入れ、アン
モニア水15mlを加えて磁気かくはん機を用いてか
きまぜつつ、20℃で1時間放置した。このナスフ
ラスコ中に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1
時間かくはんを続けたのち、ナスフラスコ内を減
圧(6mmHg)にして、100℃に加熱保温し、アン
モニア水を十分に除去し、黒色粒を得た。これが
一酸化炭素吸着剤である。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には0.9mmol、60分
後には1.8mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に1.8mmolに達した。放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 9 実施例1に記載した塩化銅()15.0mmolの
代わりに米山薬品工業株式会社製の無水硫酸銅
を、また精製水15mlの代わりに高橋藤吉商店製35
%塩酸を用いた以外は、実施例1に記載したのと
同一の試薬を使用した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
2.4g(15.0mmol)の無水硫酸銅を入れ、35%塩
酸15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかきまぜ
つつ、20℃で1時間放置した。このナスフラスコ
中に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1時間か
くはんを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧(6
mmHg)にして、100℃に加熱保温し、水および塩
化水素を十分に除去し、黒色粒を得た。これが一
酸化炭素吸着剤である。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分間には3.0mmol、60分
後には5.8mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に5.8mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 10 実施例1に記載した塩化銅()15.0mmolの
代わりにメルク社製酸化銅()を用い、また精
製水15mlの代わりに高橋藤吉商店製35%塩酸を精
製水(有限会社東京薬品工業所製)で5規定に希
釈して用いた以外は、実施例1と同一の試薬を使
用した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中に
1.2g(15.0mmol)の酸化銅()を入れ、5規
定塩酸15mlを加えて磁気かくはん機を用いてかき
まぜつつ、20℃で1時間放置した。このナスフラ
スコ中に乾燥窒素下で活性炭10gを加えて、1時
間かくはんを続けたのち、ナスフラスコ内を減圧
(6mmHg)にして、100℃に加熱保温し、水およ
び塩化水素を十分に除去し、黒色粒を得た。これ
が一酸化炭素吸着剤である。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には1.5mmol、60分
後には3.9mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後に3.9mmolに達した。放出ガスをガスクロマ
トグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素
であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 11 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、0.4mmHg、120℃で30分間加
熱処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用い
た。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には3.8mmol、60分
後には8.1mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後には8.1mmolに達した。放出ガスをガスクロ
マトグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭
素であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 12 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、窒素下、180℃で1時間加熱
処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用いた。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には4.1mmol、60分
後には8.5mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後には8.5mmolに達した。放出ガスをガスクロ
マトグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭
素であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 13 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、空気下、180℃で1時間加熱
処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用いた。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には3.5mmol、60分
後には4.8mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後には4.8mmolに達した。放出ガスをガスクロ
マトグラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭
素であり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 14 実施例1に記載した活性炭(BAC、G−70R)
の代わりに繊維状活性炭(東洋紡績株式会社製、
活性炭素繊維、KF−1500)を用いた以外は、実
施例1に記載したのと同一の試薬を使用した。
乾燥窒素下で、100mlの二口ナスフラスコ中
に、0.5g(3.0mmol)の塩化銅()を入れ、
精製水50mlを加えて磁気かくはん機を用いてかき
まぜつつ、20℃で1時間放置した。このナスフラ
スコ中に乾燥窒素下で繊維状活性炭2.0gを加え
て、1時間かくはんを続けたのち、ナスフラスコ
内を減圧(0.06mmHg)にして、100℃に加熱保温
し、水を十分に減圧留去して、黒色固体を得た。
これが一酸化炭素吸着剤である。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には0.3mmolの一酸
化炭素を吸着し、60分後の一酸化炭素の吸着量は
1.2mmolとなり、ほぼ平衡吸着量に達した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱し、ガ
スの放出量をガスビユーレツト法により測定し
た。一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は10分
後に1.2mmolに達した。放出ガスをガスクロマト
グラフで分析した結果、放出ガスは一酸化炭素で
あり、他の成分は検出されなかつた。
実施例 15 実施例1に記載したのと同様の操作により調製
した固体吸着剤を、一酸化炭素下、120℃で30分
間加熱処理し、これを一酸化炭素吸着剤として用
いた。
実施例1と同様の操作により、一酸化炭素吸着
量を測定したところ、3分後には5.0mmol、60分
後には5.8mmolの一酸化炭素を吸着した。
次に、この吸着剤を1atmで120℃に加熱する
と、一酸化炭素が迅速に放出され、放出量は、10
分後には5.8mmolに達した。
その後、この固体吸着剤を、1atmの硫化水素
下、20℃で16時間放置した。
その後、実施例1と同様の操作により、一酸化
炭素吸着量を測定したところ、3分後には1.6m
mol、10分後には5.8mmol、60分後には6.0mmol
の一酸化炭素を吸着した。
次に、真空ポンプを用いてこの二口ナスフラス
コ中を、10分間、20℃で減圧(0.4mmHg)にし
て、吸着した一酸化炭素を放出させた。
その後、実施例1と同様の操作により、一酸化
炭素吸着量を測定しところ、3分後には5.0m
mol、60分後には6.0mmolの一酸化炭素を吸着し
た。
従つて、硫化水素下で放置する以前と以後と
で、固体吸着剤の一酸化炭素吸着能には、ほとん
ど差異が認められなかつた。
実施例 16 実施例1と同様にして2.6gの塩化銅()と
10gの活性炭から吸着剤を調製した。の吸着剤を
100mlの二口ナスフラスコに入れ、1atmの一酸化
炭素と水素の1:1混合ガス1.5を入れた容器
を結合し、磁気かくはん機を用いてかきまぜつ
つ、20℃で一酸化炭素を吸着せしめた。吸着の初
期の10分間は、株式会社イワキ製BA−106TN型
エアーポンプを用いて、混合ガスを循環して吸着
剤の上を通過させた。一酸化炭素吸着量はガスビ
ユーレツト法により20℃で測定した。迅速に気体
が吸着されて、60分後の吸着量は3.7mmolとな
り、ほぼ平衡吸着量に達した。
次に吸着剤を80℃に加熱すると、気体が気相に
放出された。放出ガスをガスクロマトグラフイで
分析したところ、放出ガスは一酸化炭素であり、
水素は検出されなかつた。
実施例 17 実施例1と同様にして2.6gの塩化銅()と
10gの活性炭から吸着剤を調製した。この吸着剤
を100mlの二口ナスフラスコに入れ、1atmの一酸
化炭素とアルゴンの1:1混合ガス1.5を入れ
た容器を結合し、磁気かくはん機を用いてかきま
ぜつつ、20℃で一酸化炭素を吸着せしめた。吸着
の初期の10分間は、株式会社イワキ製BA−
106TN型エアーポンプを用いて、混合ガスを循環
して吸着剤の上を通過させた。一酸化炭素吸着量
はガスビユーレツト法により20℃で測定した。迅
速に気体が吸着されて、60分後の吸着量は3.9m
molとなり、ほぼ平衡吸着量に達した。
次に吸着剤を80℃に加熱すると、気体が気相に
放出された。放出ガスをガスクロマトグラフイで
分析したところ、放出ガスは一酸化炭素であり、
アルゴンは検出されなかつた。
実施例 18 実施例1と同様にして2.6gの塩化銅()と
10gの活性炭から吸着剤を調製した。この吸着剤
を100mlの二口ナスフラスコに入れ、1atmの一酸
化炭素とメタンの1:1混合ガス1.5を入れた
容器を結合し、磁気かくはん機を用いてかきまぜ
つつ、20℃で一酸化炭素を吸着せしめた。吸着の
初期の10分間は、株式会社イワキ製BA−106TN
型エアーポンプを用いて、混合ガスを循環して吸
着剤の上を通過させた。一酸化炭素吸着量はガス
ビユーレツト法により20℃で測定した。迅速に気
体が吸着されて、60分後の吸着量は4.8mmolとな
り、ほぼ平衡吸着量に達した。
次に吸着剤を80℃に加熱すると、気体が気相に
放出された。放出ガスをガスクロマトグラフイで
分析したところ、放出ガス中の一酸化炭素とメタ
ンの比は6:1であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 銅()のハライド塩、カルボン酸塩、硫酸
    塩、塩基性塩およびアンミン錯塩、あるいは酸化
    銅()の溶液に活性炭を加え、しかる後に溶媒
    を留去することにより、一酸化炭素を吸脱着する
    ことのできる固体を製造する方法、および、この
    固体を還元性気体で処理することにより一酸化炭
    素吸脱着能を増大させる方法。
JP58011739A 1982-03-13 1983-01-27 一酸化炭素吸着剤の製造法 Granted JPS59136134A (ja)

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JPS5447885A (en) * 1977-09-22 1979-04-14 Kureha Chem Ind Co Ltd Ethylene absorbent and production thereof

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