JPH0716604B2 - 一酸化炭素吸着剤 - Google Patents

一酸化炭素吸着剤

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JPH0716604B2
JPH0716604B2 JP61146230A JP14623086A JPH0716604B2 JP H0716604 B2 JPH0716604 B2 JP H0716604B2 JP 61146230 A JP61146230 A JP 61146230A JP 14623086 A JP14623086 A JP 14623086A JP H0716604 B2 JPH0716604 B2 JP H0716604B2
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mmol
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Industrial Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一酸化炭素を含有する混合ガスからの一酸化
炭素分離に用いられる、一酸化炭素吸着剤に関する。
〔従来の技術〕
一酸化炭素は合成化学の基礎原料であり、コークス、石
炭から発生炉、水性ガス炉、ウインクラー炉、ルルギ炉
およびコツパース炉などを用いて製造される。また、天
然ガスおよび石油炭化水素から水蒸気改質法および部分
酸化法により製造される。これらの方法では、生成物
は、一酸化炭素、水素、二酸化炭素、メタンおよび窒素
などの混合ガスとして得られる。
たとえば、水性ガスの場合、一酸化炭素35〜40%、水素
45〜51%、二酸化炭素4〜5%、窒素4〜9%の組成を
もち、通常1000〜2000ppmの水を含んでいる。また、製
鉄所や製油所あるいは石油化学工場で副生する一酸化炭
素も、同様に、混合ガスとして得られる。
これらの一酸化炭素を合成化学原料として用いるために
は、混合ガスから一酸化炭素を分離することが必要であ
る。
一方、水素も化学工業における重要な原料であり、前述
の各種混合ガスあるいは、石油化学工場の廃ガス、たと
えば、炭化水素の脱水素工程の廃ガスから分離される
が、少量の一酸化炭素を含有することが多い。この一酸
化炭素は、水素を用いる反応の触媒に対して触媒毒とな
るので、分離除去する必要がある。また、これらの廃ガ
ス中には、少量の水が含まれるのが常である。
混合ガスから一酸化炭素を分離除去するには、通常、液
体吸収剤が用いられる。
銅液洗浄法は、ギ酸銅(I)のアンモニア性水溶液や塩
化銅(I)の塩酸懸濁液に、混合ガスを室温で150〜200
atmに加圧し吸収させて一酸化炭素を分離除去し、次
に、この銅液を減圧下で加熱することにより一酸化炭素
を放出させて分離し、銅液を再生させる方法であるが、
液体吸収剤取扱い操作の難しさ、装置の腐蝕、溶液損
失、沈殿物生成を防ぐための運転管理の難しさ、ならび
に高圧のため建設費が高いなどの短所を有している。
英国特許第1,318,790号によれば、銅アルミニウム四塩
化物{Cu(AlCl4)}のトルエン溶液は、25℃で一酸化
炭素30mol%を含む混合ガスと接触させると、一酸化炭
素を吸収し、これを80℃に加温すると、95%の一酸化炭
素が回収されるという。この吸収液は、混合ガス中に含
まれる水素、二酸化炭素、メタン、窒素および酸素の影
響を受けず、吸収圧力が低いなどの長所を有するが、水
とは不可逆的に反応して吸収能力の劣化および沈殿物の
生成をきたし、塩酸を発生する。工業的に実施するため
には、混合ガス中の水は1ppm以下に厳重に抑制しなけれ
ばならない。従つて、吸収工程の前に、混合ガスの強力
な脱水処理工程が必要となり、厳重な管理が不可欠であ
る。なお、銅アルミニウム四塩化物は、水と強く反応し
て一酸化炭素の吸収能を不可逆的に失うので、たとえ1p
pmの水を含有する混合ガスを接触させた場合でも、混合
ガスの処理量の増加とともに次第に失活量が増大して行
くばかりではなく、水との反応で生成する塩酸によつて
装置腐蝕が進行するという短所を有している。また、こ
の吸収液を用いた場合には、回収した一酸化炭素中にト
ルエン蒸気が混入することが不可避であり、このトルエ
ンを除去する装置が必要であること、および液体吸収剤
を用いるためにプロセス上の制約を受けるなどの短所を
有する。
高純度の一酸化炭素を大量に得る方法として深冷分離法
がある。これは、混合ガスを冷却液化し、−165〜−210
℃℃の低温で分留する方法であるが、複雑な冷凍・熱回
収システムが必要であり、高級材料を使用するため装置
が高価であり、また、動力消費が大きいなどの難点があ
る。さらに、混合ガス中に水および二酸化炭素などが含
まれていると、低温管システム内での閉塞事故が起きる
ので、前処理設備で水を1ppm以下にしておく必要があ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前述の、液体吸収剤を用いる方法や深冷分離法
による一酸化炭素分離技術の短所および難所が解消しう
る場合ガスから一酸化炭素を選択的に分離する新規な吸
着剤を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、一酸化炭素を選択的に吸着する物質を鋭
意探索した結果、ピリジル基を有する樹脂と、ハロゲン
化銅(I)および/またはチオシアン酸銅(I)とを構
成成分とする固体が混合ガス中の一酸化炭素の吸着分離
に極めて有効であることを見出し、本発明の完成に至つ
た。
すなわち、本発明は、ピリジル基を有する樹脂と、ハロ
ゲン化銅(I)および/またはチオシアン酸銅(I)と
を構成成分とすることを特徴とする、混合ガス中の一酸
化炭素の分離に有効な、新規な吸着剤に関する。
本発明の吸着剤は、ピリジル基を有する樹脂と、ハロゲ
ン化銅(I)および/またはチオシアン酸銅(I)とを
溶媒中で混合かくはんしたのち、溶媒を減圧、留去など
の方法で除くことによつて得られる。
該吸着剤の一酸化炭素吸着能の発現はピリジル基を有す
る樹脂と、ハロゲン化銅(I)および/またはチオシア
ン酸銅(I)との組合せに起因するものであり、比較例
に示すとおり、ピリジル基を有する樹脂、ハロゲン化銅
(I)、またはチオシアン酸銅(I)のみでは一酸化炭
素吸着能は認められない。
本発明の吸着剤の構成成分であるピリジル基を有する樹
脂は、たとえば、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン
などのビニルピリジンまたはビニルピリジン誘導体の重
合体、あるいはビニルピリジンまたはビニルピリジン誘
導体とエチレンまたはエチレン誘導体との共重合体など
の樹脂である。
また、本発明の吸着剤の構成成分であるハロゲン化銅
(I)は、たとえば、塩化銅(I)、フツ化銅(I)お
よび臭化銅(I)などである。
一方、本発明の吸着剤の調製に用いられる溶媒は、たと
えば、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジエチル
エーテルなどである。
本発明の吸着剤の組成について延べると、該吸着剤がハ
ロゲン化銅(I)またはチオシアン酸銅(I)のいずれ
か一方を構成成分とする場合には該吸着剤の構成成分と
する樹脂のピリジル基のモル数のハロゲン化銅(I)ま
たはチオシアン酸銅(I)のモル数に対する比は0.1〜3
0、好ましくは0.5〜3であり、該吸着剤がハロゲン化銅
(I)およびチオシアン酸銅(I)の両方を構成成分と
する場合には、該ピリジル基のモル数のハロゲン化銅
(I)のモル数とチオシアン酸銅(I)のモル数の総和
に対する比は0.1〜30、好ましくは0.5〜3であつて、ハ
ロゲン化銅(I)とチオシアン酸銅(I)の量的関係は
任意である。
本発明の吸着剤は、常温、常圧下で一酸化炭素を迅速に
吸着し、この吸着剤を加温するか、減圧にするか、ある
いは一酸化炭素分圧を下げることにより、吸着された一
酸化炭素を脱着させることができるので、混合ガスから
一酸化炭素を容易に分離することが可能である。
次に、本発明を実施例によつてさらに説明する。
〔実施例〕 実施例1 本発明の吸着剤を次のように調製した。まず、内容積10
0mlのなす形フラスコ中に塩化銅(I)5g(50.5mmo
l)、アセトニトリル20mlを入れ、磁気かくはん機を用
いて室温で混合した。次いで、このフラスコ内の混合物
に、5mmHgの減圧下において80℃で10時間の乾燥を行つ
た広栄化学工業(株)製の樹脂KEX−212(ピリジル基含
有量9.4〜10.3mmol/g・乾燥樹脂)5gを加え、フラスコ
を密栓して、フラスコ内容物を室温で6時間かくはんし
たのち、5mmHgの減圧下において80℃でかくはんしなが
らアセトニトリルを十分に留去し、灰緑色の粒状固体を
得た。これが一酸化炭素吸着剤である。
上記の吸着剤5gを内容積100mlのなす形フラスコ中に入
れ、5mmHgの減圧下で排気しながら80℃に1時間保つた
のち、減圧下で室温になるまで放置した。次いで、この
なす形フラスコを1気圧の一酸化炭素3lを入れた容器と
結合し、室温で、一酸化炭素を該吸着剤と接触させ、一
酸化炭素吸着量をガスビユーレット法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.38
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.85mmolに達した。
次に、真空ポンプを用いて、この一酸化炭素吸着剤の入
つたなす形フラスコ内を、室温において、5mmHgの減圧
下で20分間排気して、吸着された一酸化炭素を脱着させ
たのち、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素3lを
入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を吸着剤と接
触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.10
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.49mmolに達した。
以後、上記の操作を繰り返しても、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量に変化は見られなかった。
その後、この一酸化炭素吸着剤の入つたなす形フラスコ
を160mg(8.9mmol)の水を含有する1気圧の窒素ガス
(水の濃度11000ppm)20lを入れた容器と結合し、室温
で、この水を含む窒素ガスを該吸着剤と6時間接触させ
た。次いで、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素
3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を該吸着
剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.09
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.50mmolに達した。すなわち、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量は、吸着剤を11000ppmの水を含有するガ
スと接触させても、ほとんど変化しなかつた。
実施例2 実施例1と同様に調製した一酸化炭素吸着剤5gを内容積
100mlのなす形フラスコ中に入れ、5mmHgの減圧下で排気
しながら80℃に1時間保つたのち、減圧下で室温になる
まで放置した。次いで、このなす形フラスコを1気圧の
一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭
素を該吸着剤と接触させ、一酸化炭素吸着量をガスビユ
ーレット法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.38
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.85mmolに達した。
次に、この吸着剤を1気圧下で80℃に加温し、一酸化炭
素の脱着量をガスビユーレツト法により測定した。一酸
化炭素はすみやかに脱着され、脱着量は10分後に1.67mm
olに達した。脱着ガスをガスクロマトグラフで分析した
結果、脱着ガスは一酸化炭素のみであり、他の成分は検
出されなかつた。
その後、一酸化炭素を脱着させた吸着剤の入つたなす形
フラスコを、窒素を通じながら放冷したのち、1気圧の
一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭
素を吸着剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.24
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.67mmolに達した。
実施例3 実施例1に記述した塩化銅(1)5gの代わりにチオシア
ン酸銅(I)5g(41.1mmol)を使用した以外は実施例1
と全く同様の方法により一酸化炭素吸着剤を調製した。
上記の吸着剤5gを内容積100mlのなす形フラスコ中に入
れ、5mmHgの減圧下で排気しながら80℃に1時間保つた
のち、減圧下で室温になるまで放置した。次いで、この
なす形フラスコを1気圧の一酸化炭素3lを入れた容器と
結合し、室温で、一酸化炭素を該吸着剤と接触させ、一
酸化炭素吸着量をガスビユーレツト法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.05
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.72mmolに達した。
次に、真空ポンプを用いて、この一酸化炭素吸着剤の入
つたなす形フラスコ内を、室温において、5mmHgの減圧
下で20分間排気して、吸着された一酸化炭素を脱着させ
たのち、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素3lを
入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を吸着剤と接
触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には0.86
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.38mmolに達した。
以後、上記の操作を繰り返しても、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量に変化は見られなかつた。
その後、この一酸化炭素吸着剤の入つたなす形フラスコ
を160mg(8.9mmol)の水を含有する1気圧の窒素ガス
(水の濃度11000ppm)20lを入れた容器と結合し、室温
で、この水を含む窒素ガスを該吸着剤と6時間接触させ
た。次いで、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素
3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を該吸着
剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には0.86
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.39mmolに達した。すなわち、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量は、吸着剤を11000ppmの水を含有するガ
スと接触させても、ほとんど変化しなかつた。
実施例4 実施例3と同様に調製した一酸化炭素吸着剤5gを内容積
100mlのなす形フラスコ中に入れ、5mmHgの減圧下で排気
しながら80℃に1時間保つたのち、減圧下で室温になる
まで放置した。次いで、このなす形フラスコを1気圧の
一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭
素を該吸着剤と接触させ、一酸化炭素吸着量をガスビユ
ーレット法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.05
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.72mmolに達した。
次に、この吸着剤を1気圧下で80℃に加温し、一酸化炭
素の脱着量をガスビユーレツト法により測定した。一酸
化炭素はすみやかに脱着され、脱着量は10分後に1.55mm
olに達した。脱着ガスをガスクロマトグラフで分析した
結果、脱着ガスは一酸化炭素のみであり、他の成分は検
出されなかつた。
その後、一酸化炭素を脱着させた吸着剤の入つたなす形
フラスコを窒素を通じながら放冷したのち、1気圧の一
酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素
を吸着剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には0.95
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.55mmolに達した。
実施例5 実施例1に記述した塩化銅(1)5gの代わりに塩化銅
(I)2.5g(25.3mmol)とチオシアン酸銅2.5g(20.6mm
ol)とを併用した以外は実施例1と全く同様の方法によ
り一酸化炭素吸着剤を調製した。
上記の吸着剤5gを内容積100mlのなす形フラスコ中に入
れ、5mmHgの減圧下で排気しながら80℃に1時間保つた
のち、減圧下で室温になるまで放置した。次いで、この
なす形フラスコを1気圧の一酸化炭素を入れた容器と結
合し、室温で、一酸化炭素を該吸着剤と接触させ、一酸
化炭素吸着法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.24
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.80mmolに達した。
次に、真空ポンプを用いて、この一酸化炭素吸着剤の入
つたなす形フラスコ内を、室温において、5mmHgの減圧
下で20分間排気して、吸着された一酸化炭素を脱着させ
たのち、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素3lを
入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を吸着剤と接
触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.00
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.44mmolに達した。
以後、上記の操作を繰り返しても、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量に変化は見られなかつた。
その後、この一酸化炭素吸着剤の入つたなす形フラスコ
を160mg(8.9mmol)の水を含有する1気圧の窒素ガス
(水の濃度11000ppm)20lを入れた容器と結合し、室温
で、この水を含む窒素ガスを該吸着剤と6時間接触させ
た。次いで、このなす形フラスコを1気圧の一酸化炭素
3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭素を該吸着
剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.01
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.44mmolに達した。すなわち、一酸化炭素の吸着速
度および吸着量は、吸着剤を11000ppmの水を含有するガ
スと接触させても、ほとんど変化しなかつた。
実施例6 実施例5と同様に調製した一酸化炭素吸着剤5gを内容積
100mlのなす形フラスコ中に入れ、5mmHgの減圧下で排気
しながら80℃に1時間保つたのち、減圧下で室温になる
まで放置した。次いで、このなす形フラスコを1気圧の
一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭
素を該吸着剤と接触させ、一酸化炭素吸着量をガスビユ
ーレット法により測定した。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.24
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.80mmolに達した。
次に、この吸着剤を1気圧下で80℃に加温し、一酸化炭
素の脱着量をガスビユーレツト法により測定した。一酸
化炭素はすみやかに脱着され、脱着量は10分後に1.63mm
olに達した。脱着ガスをガスクロマトグラフで分析した
結果、脱着ガスは一酸化炭素のみであり、他の成分は検
出されなかつた。
その後、一酸化炭素を脱着させた吸着剤の入つたなす形
フラスコを、窒素を通じながら放冷したのち、1気圧の
一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、室温で、一酸化炭
素を吸着剤と接触させた。
一酸化炭素の吸着はすみやかに始まり、10分後には1.13
mmolの一酸化炭素が吸着され、60分後の一酸化炭素吸着
量は1.63mmolに達した。
比較例 実施例1と同様の乾燥を行つた樹脂KEX−212 5gの内容
積100mlのなす形フラスコ中に入れ、5mmHgの減圧下で排
気しながら80℃に1時間保つたのち、減圧下で室温にな
るまで放置した。次いで、このなす形フラスコを1気圧
の一酸化炭素3lを入れた容器と結合し、一酸化炭素を該
樹脂と接触させたが、一酸化炭素の吸着は認められなか
つた。
一方、上記と同様に、一酸化炭素を塩化銅(I)および
チオシアン酸銅(I)と接触させたが、一酸化炭素の吸
着は認められなかつた。
〔発明の効果〕
実施例の結果から明らかなように、本発明の吸着剤は、
常温、常圧下で迅速に一酸化炭素を吸着し、簡単な操作
で吸着した一酸化炭素を脱着させることができるので、
混合ガスから一酸化炭素を容易に分離できるし、吸着、
脱着を繰り返しても性能低下のない優れた吸着剤であ
る。
また、本発明の一酸化炭素吸着剤は固体であるので、充
填カラム形式充填塔形式および流動層形式などの装置を
一酸化炭素の吸着および脱着の装置として用いることが
できる。更に水分の存在下でも劣化しない吸着剤であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピリジル基を有する樹脂と、ハロゲン化銅
    (I)および/またはチオシアン酸銅(I)とを構成成
    分とすることを特徴とする一酸化炭素吸着剤。
JP61146230A 1986-06-24 1986-06-24 一酸化炭素吸着剤 Expired - Lifetime JPH0716604B2 (ja)

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