JPH09288962A - 電子放出素子およびその製造方法 - Google Patents

電子放出素子およびその製造方法

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JPH09288962A
JPH09288962A JP10235196A JP10235196A JPH09288962A JP H09288962 A JPH09288962 A JP H09288962A JP 10235196 A JP10235196 A JP 10235196A JP 10235196 A JP10235196 A JP 10235196A JP H09288962 A JPH09288962 A JP H09288962A
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JP
Japan
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type semiconductor
layer
insulating layer
electron
electrode
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JP10235196A
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Masatoshi Utaka
正俊 右高
Mitsuaki Morikawa
光明 森川
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Noritake Itron Corp
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Ise Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ先端部およびその表面形状に起因する
放射電流の安定化を達成し、電子放射特性の信頼性を向
上させる。 【解決手段】 n型シリコン基板1と、n型シリコン基
板1上に形成されたp型シリコン層1aと、p型シリコ
ン層1aに突出して形成された複数のチップ4aと、p
型シリコン層1a上にチップ4aを囲む周辺部に形成さ
れたシリコン絶縁層3と、シリコン絶縁層3上にチップ
4aの先端部に開口部6を近接して形成されたゲート電
極5と、シリコン絶縁層3上にこのシリコン絶縁層3を
貫通してp型シリコン層1aに一端を接続させて形成さ
れた電圧印加用電極11と、n型シリコン基板1の裏面
に形成された裏面電極12とを有し、n型シリコン基板
1とp型シリコン層1aとの接合部にバイアス電圧を印
加させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界放出を利用し
た電子放出素子およびその製造方法に係わり、特に電子
放出陰極の電極構造およびその形成方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来より提案されている電子
放出素子として例えばスピント型電子放出素子の構成を
説明する要部断面図である。図10において、寸法が約
2mm角の低抵抗n型シリコン基板1上には、そのほぼ
中央部分に断面が擂り鉢状の開口部2を有するシリコン
絶縁層3が形成され、この開口部2内の底部には、露出
したシリコン基板1上に同一のシリコン部材からなる微
小円錐状の突起(以下、チップという)4が突出して一
体的に形成されている。
【0003】また、このシリコン絶縁層3上の開口部2
の周辺部には、例えばMo材などからなるゲート電極5
がその開口部6をシリコン絶縁層3の開口部2に一致さ
せて形成されている。この場合、このゲート電極5は、
その開口部6の内径がシリコン絶縁層3の開口部2の開
口径よりも小さくし、開口部6の周縁部がチップ4の先
端部に1〜2μm程度の間隔で近接して形成される構造
となっている。
【0004】このように構成された電子放出素子は、こ
の電子放出素子の上方に配設される蛍光面形成用陽極電
極7とシリコン基板1との間にアノード電圧供給用直流
電源8を接続し、さらにゲート電極5とシリコン基板1
との間にゲート電圧供給用直流電源9を接続して陽極電
極7とシリコン電極1との間に陽極電極7が正電圧とな
る1KV程度のアノード電圧を印加し、ゲート電極5と
シリコン基板1との間にゲート電極5が正電圧となる5
0〜250V程度のゲート電圧を印加してチップ4の先
端部に電界を集中させ、これによってチップ4の先端部
から電子が真空中に放出されるとともに、陽極電極7の
方向に向かって放射され、この陽極電極7の表面に形成
される図示しない蛍光面を発光させる。
【0005】この電子放出現象は、量子力学的トンネリ
ング現象に基づいて電子を固体から真空中に放出させる
ものであり、フィールドエミッターまたはコールドエミ
ッターとも称されている。一般に金属または半導体中の
電子は、仕事函数qφ(eV)だけ真空レベルから低い
ために通常では真空中に飛び出すことができないが、こ
のフィールドエミッターのように外部から強い電界(1
9 V/m以上)を作用させると、ポテンシャルバリア
ーが極めて薄くなり、電子がその部分をトンネリング
し、真空中へ飛び出すことができ、この電子放出を利用
して例えば蛍光面に電子ビームを放出する光源用表示管
用電子放出素子を作製することができる。
【0006】このように構成される電子放出素子におい
て、電極材料として用いる半導体は仕事函数または電子
親和力(物質から電子を真空中まで取り出すのに必要な
エネルギー)が4〜6eVと比較的高いので、チップ4
から真空中に効率良く電子放出を起こさせるためには、
チップ4の先端部を例えば曲率半径10nm程度に鋭く
尖らせたり、ゲート電極5の開口部6の開口径を可能な
限り小さくしてその内周縁部をチップ4の先端部に極端
に近付ける必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成される電子放出素子は、例えば蛍光表示管の電
子放射源として用いる場合、シリコン基板1上に多数個
のチップ4を集積させた電界放射エミッタアレー(FE
A)構造が用いられが、シリコン基板1上にチップ4の
全てを同一(均一)寸法で形成することは技術的に極め
て困難であり、このために各チップ4の先端部およびそ
の表面形状のばらつきによる放射電流が変動し、これに
起因して電流放出特性のばらつきおよび不安定さが生じ
る。これらは個々に制御することできず、電子放射特性
の信頼性を低下させるという問題があった。
【0008】また、電子放出素子としてn型シリコンを
用いた場合、図11(a)にバンドエネルギー図で示す
ようにC.B(コンダクションバンド:伝導帯)に存在
する電子e- に4eV以上の高いエネルギーを付与しな
ければ、E.A(電子親和力)を超えることができな
い。しかし、高電圧を加えるとバンドが曲がり、内部電
子が薄くなったバリアーをトンネル効果で抜けて真空中
へ放出される。また、図11(b)に示すようにシリコ
ン表面に表面電荷が多いと、電子e-は空乏層より内部
に追いやられ、電子e- が空乏層を超えるための余分な
エネルギーを必要とする。このために必然的に高電圧印
加が必要となるとともに、チップ先端部の形状などにば
らつきのある各チップに均等に電子親和力を超えて電子
を真空中に引き出すのに必要な電界を加えることが困難
である。したがって、大きな放電電流を得ようとする
と、局部的な電流集中が起こり、チップ4が破損してし
まうという問題があった。なお、図11(a),(b)
において、V.Bはバレンスバンド(価電子帯)を示し
ている。
【0009】また、電界放出によるエミッション量は、
チップ4とゲート電極5との間の電位差,チップ4とゲ
ート電極5との間の距離,チップ4の先端部の先鋭度ま
たは電子が放出される半導体表面部分の表面準位の濃度
などのファクタによって決定され、より多くの放射電流
を得るためにには、各ファクタを最高に水準まで高める
必要があった。
【0010】したがって、本発明は、前述した従来の課
題を解決するためになされたものであり、その目的は、
チップ先端部およびその表面形状に起因する放射電流の
安定化を達成し、電子放射特性の信頼性を向上させるこ
とができる電子放出素子およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明による電子放出素子は、第1導電型の半
導体基板上に第2導電型の半導体層を設け、この第2導
電型の半導体層上に複数の錐状突起を一体的に突出して
一体的に設けて第1導電型の半導体基板と第2導電型の
半導体層との間に順方向のバイアス電圧を印加すること
により、その接合部を通して第2導電型の半導体層内に
電子が注入され、錐状突起に達し、その先端部から真空
中に電子が放出される。
【0012】また、本発明による電子放出素子の製造方
法は、第1導電型の半導体基板上に第2導電型の半導体
層を形成し、この第2導電型の半導体層上に第1の絶縁
層を形成し、この第1の絶縁層を所定の大きさの寸法に
加工して複数の絶縁層パターンを形成した後、この絶縁
層パターンをマスクとして2導電型の半導体層をエッチ
ングして錐状突起を形成し、絶縁層パターンおよび第2
導電型の半導体層上に所定の厚さを有する第2の絶縁層
を形成した後、錐状突起の表面に第3の絶縁層を形成
し、第2の絶縁層上にゲート電極層を形成した後、錐状
突起の表面を覆う第3の絶縁層をエッチング除去すると
ともに錐状突起上に形成された絶縁層パターン,第2の
絶縁層およびゲート電極層の積層構造をエッチング除去
し、第2の絶縁層上に第2導電型の半導体層に連通する
コンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に
第2導電型の半導体層に一端を接続する第1の電極を形
成した後、第1導電型の半導体基板に第2の電極を形成
するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について詳細に説明する。図1は、本発明による
電子放出素子の一実施の形態による構成を説明する要部
断面図であり、図10と同一部分には同一符号を付して
ある。図1において、図10と異なる点は、n型シリコ
ン基板1上にはp型シリコン層1aが形成され、このp
型シリコン層1aには微小円錐状に突出して多数個のチ
ップ4aが一体的に形成されている。
【0014】また、p型シリコン層1a上に形成された
シリコン絶縁層3の一部には、コンタクトホール10を
形成し、このコンタクトホール10内に一端部をp型シ
リコン層1aに接続させ、その他端側をシリコン絶縁層
3上に延在させて形成された電圧印加用電極11が形成
されている。また、このシリコン基板1の裏面側には負
電圧供給用の裏面電極12が形成されている。
【0015】このように構成された電子放出素子は、例
えば蛍光表示管内の真空中で蛍光面を形成した陽極電極
7に対向配置され、p型シリコン層1aに接続された電
圧印加用電極11と陽極電極7との間には直流電源8が
接続され、同様に電圧印加用電極11とゲート電極5と
の間には直流電源9が接続され、さらに電圧印加用電極
11と裏面電極12との間にはp型シリコン層1a側が
正電圧となるバイアス電圧供給用直流電源13が接続さ
れる。
【0016】このような構成においては、p型シリコン
層1a内では電子の濃度が低いので、この状態では、放
射電流は電子の濃度により低く抑えられている。この状
態において、電圧印加用電極11と裏面電極12との間
に直流電源13により順方向に数V程度のバイアスが印
加されることにより、n型シリコン基板1とp型シリコ
ン層1aとのpn接合部を通して電子が注入され、p型
シリコン層1aに供給されて各チップ4aまで達する。
ここで、各チップ4aとゲート電極5との間にはゲート
電圧が印加されているので、注入された電子が各チップ
4aの先端部から真空中に放出され、さらに陽極電極7
と電圧印加用電極11との間にはアノード電圧が印加さ
れているので、放出された電子は陽極電極7に向かって
放射されることになる。
【0017】この場合、n型シリコン基板1上のp型シ
リコン層1aに多数個形成されたチップ4aは、n型シ
リコン基板1の表面からp型シリコンチップ4aの先端
部までの高さaとし、隣接するp型シリコンるチップ4
a間の距離をbとしたときにa<Ln<b(Lnは電子
の拡散距離)の関係を持たせて形成されている。ここ
で、チップ4aの高さaを電子の拡散距離Lnよりも小
さくしないと、電子の拡散が大きくなって電子がチップ
4aの先端部に届かなくなり、また、距離bを電子拡散
距離Lnより大きくしないと、隣接側のpn接合部から
電子が注入されてしまうことになる。
【0018】このような構成によれば、各チップ4aの
電流は、各々のチップ4aに独立に注入された電子によ
って制御され、各チップ4aの先端部のばらつき,チッ
プ4aの表面状態のばらつきによる放射電流のばらつき
をほぼ一定の注入電流で一定化することが可能となる。
【0019】また、寸法が約2mm角のn型シリコン基
板1上に形成したp型シリコン層1aに約600個のチ
ップ4aを形成して電子放出素子を構成し、ゲート電極
5にゲート電圧約150V,陽極電極7にアノード電圧
約600Vを印加することにより、蛍光面発光可能なア
ノード電流20μAが得られるが、n型シリコン基板1
とp型シリコン層1aとの間に直流電源13から約1.
5Vのバイアス電圧を印加することにより、アノード電
流を約50μAに変化させることができた。
【0020】次にこのように構成された電子放出素子の
製造方法について説明する。図2〜図9は、本発明によ
る電子放出素子の製造方法の一実施の形態を説明するた
めの各工程における断面図である。まず、図2に示すよ
うに比抵抗が数Ω・cmのn型単結晶シリコン基板21
上にエピタキシャル成長法により厚さ約3μmのp型シ
リコン層22を形成する。
【0021】次にこのp型シリコン層22を熱酸化法に
より表面を酸化し、厚さ約0.4μmのSiO2 層を形
成した後、このSiO2 層を弗酸エッチャントにより直
径約4μmの大きさにフォトエッチングし、図3に示す
ように円板状のSiO2 膜23を形成する。
【0022】次いで図4に示すようにこの円板状のSi
2 膜23をエッチングマスクとしてp型シリコン層2
2をプラズマエッチングし、概ね円錐状に加工してp型
シリコンチップ24を形成する。このプラズマエッチン
グは、チップ24の先端部を形成するためのものであ
り、CF4+O2混合ガス中にて高周波プラズマを発生さ
せ、このプラズマ中のラジカルFがp型シリコン層22
と化学反応し、エッチングが進行して前述した円板形状
のSiO2 膜23下のp型シリコン層22の厚さのほぼ
2/3以上をチップ状に加工する。この場合、このプラ
ズマエッチングにより、チップ24は約1.5μmの高
さの原型が形成される。
【0023】次に図5に示すようにチップ24上のSi
2 膜23を含むp型シリコン層22の全面に電子ビー
ム蒸着法によりSiO2 層25を約1.2μmの厚さに
蒸着する。この場合、チップ2の表面にはSiO2 層2
3があるために蒸着法によるSiO2 層25は形成され
ない。このSiO2 層25は、図1におけるp型シリコ
ン層1aとゲート電極5との間のシリコン絶縁層3とし
て用いられる。
【0024】次に再度シリコン基板21の熱酸化を行っ
て図6に示すようにチップ24の表面に厚さ約1μmの
SiO2 膜26を形成する。次に図7に示すようにこの
SiO2 膜25上の主要面に電子ビーム蒸着法によりモ
リブデン(Mo)金属を約0.3μmの厚さに蒸着して
ゲート電極膜27を形成する。
【0025】次にHF系のエッチャントを用いてエッチ
ングを行うと、チップ24の表面に形成されているSi
2 膜26およびチップ24の先端部に載っているSi
2膜23,SiO2 膜25,ゲート電極膜27の多層
膜構造が溶解され、さらにチップ24の周縁部にあるS
iO2 層25の内側の側壁部が湾曲状にサイドエッチン
グされ、図8に示すように開口部28が形成されてゲー
ト電極構造が形成される。
【0026】次にp型シリコン層22上に形成されてい
るSiO2 膜25の一部をプラズマエッチング法または
弗酸と弗化アンモニウムとの溶液を用いたエッチング法
により除去してp型シリコン層22に連通するコンタク
トホール29を形成した後、このコンタクトホール29
を形成したSiO2 膜25上に蒸着法によりアルミニウ
ムを約0.3μmの厚さに蒸着して一端部をp型シリコ
ン層22に接続するバイアス電圧供給用電極30を形成
する。
【0027】最後に図9に示すようにシリコン基板21
の裏面側にも蒸着法によりアルミニウムを約0.3μm
の厚さに蒸着して負電圧供給用の裏面電極31を形成し
て完成する。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したように本発明による電子
放出素子によれば、第1導電型の半導体基板上に第2導
電型の半導体層を設け、この第2導電型の半導体層上に
複数の錐状突起を一体的に突出して形成し、第1導電型
の半導体基板と第2導電型の半導体層との間に順方向の
バイアス電圧を印加し、その接合部を介して第2導電型
半導体層に電子を供給するようにしたので、錐状突起の
先端部およびその表面形状に起因する放射電流の安定化
を達成でき、電子放射特性の信頼性を大幅に向上させる
ことができるという極めて優れた効果が得られる。
【0029】また、本発明による電子放出素子によれ
ば、第1導電型の半導体基板と複数の錐状突起を有する
第2導電型の半導体層との間に順方向のバイアス電圧を
印加してその接合部を介して第2導電型の半導体層に電
子を供給するようにした一種の定電流回路が形成される
構造となるので、各錐状突起からの電流値が制限され、
多くの電流が出る錐状突起からは電流を制限し、少しの
電流が出る錐状突起には電流を増加させることができ
る。したがって、電流が一部分に集中して錐状突起が破
壊されるということがなくなり、信頼性を大幅に向上さ
せることができるという極めて優れた効果が得られる。
【0030】また、本発明による電子放出素子によれ
ば、従来の第1導電型の半導体基板に錐状突起を設けた
構造に比べて電流放出量が数倍に増えるので、電子放射
がより効率良く行えるという極めて優れた効果が得られ
る。また、本発明による電子放出素子によれば、第1導
電型の半導体基板上に第2導電型の半導体層を設け、こ
の第2導電型の半導体層に複数の錐状突起を設けたこと
により、この第2導電型の半導体層のキャリア濃度によ
り電流の制限が広い範囲で可能となるので、放電電流の
制御が簡単にできるという極めて優れた効果が得られ
る。
【0031】また、本発明による電子放出素子の製造方
法によれば、第2導電型の半導体層に形成する複数の錐
状突起がその先端部および表面形状に影響されることな
く、形成することができるので、電子放出陰極構造が低
コストで生産性良く得られるという極めて優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電子放出素子の一実施の形態に
よる構成を示す断面図である。
【図2】 本発明による電子放出素子の製造方法の一実
施の形態を説明するスタートの工程を示す断面図であ
る。
【図3】 図2に引き続く工程の断面図である。
【図4】 図3に引き続く工程の断面図である。
【図5】 図4に引き続く工程の断面図である。
【図6】 図5に引き続く工程の断面図である。
【図7】 図6に引き続く工程の断面図である。
【図8】 図7に引き続く工程の断面図である。
【図9】 図8に引き続く工程の断面図である。
【図10】 従来の電子放出素子の構成を示す図であ
る。
【図11】 n型シリコンのバンドエネルギーおよびバ
ンドの曲がりを示す図である。
【符号の説明】
1…n型シリコン基板、1a…p型シリコン層、2…開
口部、3…シリコン絶縁層、4a…微小円錐状突起(チ
ップ)、5…ゲート電極、6…開口部、7…陽極電極、
8,9…直流電源、10…コンタクトホール、11…電
圧印加用電極、12…裏面電極、13…直流電源、21
…n型単結晶シリコン基板、22…p型シリコン層、2
3…円板状のSiO2 膜、24…p型シリコンチップ、
25…SiO2 層、26…SiO2 膜、27…ゲート電
極膜、28…開口部、29…コンタクトホール、30…
バイアス電圧供給用電極、31…裏面電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、 前記第1導電型の半導体基板上に形成された第2導電型
    の半導体層と、 前記第2導電型の半導体層に突出して形成された複数の
    錐状突起と、 前記第2導電型の半導体層上に前記錐状突起を囲む周辺
    部に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に前記錐状突起の先端部に開口部を近接し
    て形成されたゲート電極と、 前記絶縁層上に前記絶縁層を貫通して前記第2導電型の
    半導体層に一端を接続させて形成された第1の電極と、 前記第1導電型の半導体基板に形成された第2の電極
    と、を備え、 前記第1導電型の半導体基板と第2導電型の半導体層と
    の接合部にバイアス電圧を印加させることを特徴とする
    電子放出素子。
  2. 【請求項2】 第1導電型の半導体基板上に第2導電型
    の半導体層を形成する工程と、 前記第2導電型の半導体層上に第1の絶縁層を形成する
    工程と、 前記第1の絶縁層を所定の大きさ加工して複数の絶縁層
    パターンを形成する工程と、 前記絶縁層パターンをマスクとして前記第2導電型の半
    導体層をエッチングして複数の錐状突起を形成する工程
    と、 前記絶縁層パターンおよび第2導電型の半導体層上に所
    定の厚さを有する第2の絶縁層を形成する工程と、 前記錐状突起の表面に第3の絶縁層を形成する工程と、 前記第2の絶縁層上にゲート電極層を形成する工程と、 前記錐状突起の表面を覆う第3の絶縁層をエッチング除
    去するとともに前記錐状突起上に形成された前記絶縁層
    パターン,第2の絶縁層およびゲート電極層の積層構造
    をエッチング除去する工程と、 前記第2の絶縁層上に前記第2導電型の半導体層に連通
    するコンタクトホールを形成し、前記コンタクトホール
    内に前記第2導電型の半導体層に一端を接続する第1の
    電極を形成する工程と、 前記第1導電型の半導体基板に第2の電極を形成する工
    程と、を有することを特徴とする電子放出素子の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006228730A (ja) * 2005-02-14 2006-08-31 Agere Systems Inc 高密度電界放出素子および前記放出素子を形成するための方法
JP2020123751A (ja) * 2020-05-07 2020-08-13 キオクシア株式会社 ドレッサーの製造方法

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