JPH09287324A - 自動車用インサイドハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を改善し、優れた使用性を実現する自
動車用インサイドハンドルを提供する。 【解決手段】 インサイドハンドル１０は、サイドドア
１内側の所定位置に回動可能に支持したハンドル本体１
１と、サイドドア１内のドアロック機構を制御可能なロ
ッキングノブ１３とを備えており、ハンドル本体１１に
おける操作部位の至近位置にロッキングノブ１３を配置
し、ハンドル操作の際同時にロッキングノブ１３を操作
可能にする。ハンドル本体１１の操作部位に指掛部１１
ａを設定するように開口部１５を形成し、この開口部１
５内にロッキングノブ１３を配置する。ハンドル本体１
１の指掛部１１ａに指を掛けてハンドル操作を行う際、
開口部１５に指を進入させることで同時にロッキングノ
ブ１３を操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等の車両に
おけるサイドドア、特に好適にはドライバ席側サイドド
アの開閉操作を行うための自動車用インサイドハンドル
に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の車両におけるサイドドアでは、
図４に示されるようにサイドドア本体１の内側の所定位
置にドア開閉操作用のインサイドハンドル２を備えてい
る。このインサイドハンドル２は、図６（Ａ）に示され
るようにベゼル３内にて枢軸４のまわりに回動可能に支
持されたハンドル本体５と、サイドドア内のドアロック
機構（図示せず）を制御可能なロッキングノブ６とを備
えている。

【０００３】サイドドアの開閉操作において、例えば図
６（Ａ）のようにロッキングノブ６によってロックされ
ているサイドドアを開ける場合、先ずロッキングノブ６
を枢軸４のまわりに手前側に回す。なお、この場合サイ
ドドア本体１のドアトリムの適所に設けた集中ドアロッ
クスイッチ７（図５参照）を押すことで、ロックを解除
（アンロック）させることもできる。

【０００４】サイドドアをロック解除した後、図６
（Ｂ）のようにインサイドハンドル２のハンドル本体５
を手前に引いて、これによりサイドドアを開けることが
できる。このように、従来型のサイドドアでは、ロッキ
ングノブ６とハンドル本体５による２段階の操作によ
り、ロック状態のサイドドアを開けるようになってい
た。なお、所謂ワンモーション機構を備えたサイドドア
においては、ロック状態からインサイドハンドルのハン
ドル本体を引くだけの１段階操作でサイドドアを開ける
ことが可能であるが、ここではそのようなワンモーショ
ン機構を除外するものとする。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のインサイドハン
ドル２では、上述のようにサイドドアの開閉操作におい
て、ロッキングノブ６の操作とハンドル本体５の操作を
所定の順序で、しかも別々に行わざるを得ず、このよう
に少なくとも２段階の動作でサイドドアを開けるように
しているため手間がかかっていた。

【０００６】本発明は以上の点に鑑み、操作性を改善
し、優れた使用性を実現する自動車用インサイドハンド
ルを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の自動車用インサ
イドハンドルは、ドアロック機構を制御可能なロッキン
グノブを備えた自動車用インサイドハンドルであって、
ハンドル本体における操作部位の至近位置に前記ロッキ
ングノブを配置し、ハンドル操作の際同時に前記ロッキ
ングノブを操作可能にしたものである。

【０００８】また、本発明の自動車用インサイドハンド
ルにおいて、前記ハンドル本体の前記操作部位に指掛部
を設定するように前記ハンドル本体に開口部を形成し、
この開口部内に前記ロッキングノブを配置するようにし
てもよい。

【０００９】また、本発明の自動車用インサイドハンド
ルは、サイドドア内側の所定位置に回動可能に支持され
たハンドル本体と、サイドドア内のドアロック機構を制
御可能なロッキングノブとを備えた自動車用インサイド
ハンドルであって、ハンドル本体を概略額縁状に形成す
ると共に、このハンドル本体の内側開口部にロッキング
ノブを配置し、ハンドル本体の所定部位に設定した操作
用指掛部の至近位置にロッキングノブを設けることを特
徴とする。

【００１０】また、本発明の自動車用インサイドハンド
ルは、好ましくは、ドライバ席側サイドドアの所定位置
に配置構成される。

【００１１】本発明によれば、インサイドハンドルは、
サイドドア内側の所定位置に回動可能に支持されたハン
ドル本体と、ドアロック機構を制御可能なロッキングノ
ブとを備えている。ハンドル本体は操作用指掛部を有し
ており、この指掛部に指を掛けてドア開閉操作を行うこ
とができる。また、ロッキングノブは、ハンドル本体の
開口部内にて指掛部の至近位置に配置されている。した
がって、ハンドル本体の指掛部に指を掛けてハンドル操
作を行う際、開口部に指を進入させることで同時にロッ
キングノブを操作することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図３に基づき、従来
例と実質的に同一又は対応する部材には同一符号を用い
て、本発明による自動車用インサイドハンドルの好適な
実施の形態を説明する。

【００１３】図１は、この実施形態におけるインサイド
ハンドル１０の常態（サイドドアロック時）の斜視図で
ある。このインサイドハンドル１０は、サイドドアのサ
イドドア本体１の内側の所定位置に設けられる。なお、
この例では特にドライバ席側のサイドドアに適用するも
のとする。

【００１４】インサイドハンドル１０は、サイドドアの
内側の所定位置でベゼル３内にて枢軸１２のまわりに回
動可能に支持されたハンドル本体１１と、枢軸１４のま
わりに回動可能に支持され、サイドドア内のドアロック
機構を制御可能に構成されたロッキングノブ１３とを備
えている。この例では、ハンドル本体１１を概略額縁状
に形成し、この額縁の内側に開口部１５が開設される。
ハンドル本体１１の所定部位、即ち枢軸１２の反対側端
部に開閉操作用の指掛部１１ａが設定される。これによ
り、開口部１５を介してハンドル本体１１内側に手指を
進入させることによって、指掛部１１ａにその指を掛け
ることができるようになっている。

【００１５】ロッキングノブ１３は、ハンドル本体１１
の指掛部１１ａの至近位置、即ち開口部１５内に配置さ
れる。図１に示されるように常態では、ロッキングノブ
１３を設けていることにより該ハンドル本体１１とほぼ
面一化して開口部１５が塞がれるようになっている。

【００１６】上記構成で成る本発明によるインサイドド
ア１０の開閉操作において、例えば図１のようにインサ
イドハンドル１０におけるロッキングノブ１３よってロ
ックされているサイドドアを開ける場合、図１のように
指掛部１１ａに指を掛けるべくその指を指掛部１１ａに
向かって開口部１５に進入させる。するとロッキングノ
ブ１３がその指に押されて、図２（Ｂ）の矢印で示すよ
うに枢軸１４のまわりに回動し、これによりハンドル本
体１１の指掛部１１ａに指を簡単に掛けることができ
る。

【００１７】これと同時に、ロッキングノブ１３が枢軸
１４のまわりに回動することでサイドドアのロックが解
除される。そして、図３（Ｂ）の矢印で示すようにその
まま指掛部１１ａを手前に引くと、サイドドアを開ける
ことができる。このように、ハンドル本体１１の指掛部
１１ａに指を掛けて手前に引くだけの簡単な操作によ
り、サイドドアのロック解除動作からサイドドアを開け
るまでの一連の動作を円滑且つ的確に行うことができ
る。

【００１８】この実施形態においては、前述のようにイ
ンサイドハンドル１０は、特にドライバ席側サイドドア
に有効に適用される。つまり本発明におけるインサイド
ハンドル１０によれば、従来のものに比べて格段にサイ
ドドアの開閉操作を容易化したため、ドライバ席で使用
可能とすることで安全性を確保している。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種のサイドドアにおいて、開閉操作性を大幅に改善
し、優れた使用性を実現することができる。また、たと
えば、サイドドアガラスを閉め忘れて若干隙間があいて
いる場合、この隙間から針金等を差し込んでロック解除
しようとしても、本発明のロッキングノブはハンドル本
体の内側に配置されているため、これを操作することは
できない。このように、本発明によれば外部からアクセ
ス不可能とすることで高い盗難防止効果を得ることがで
きる。また、従来のワンモーション機構を備えたサイド
ドアに対しては、そのような複雑な構造のワンモーショ
ン機構を廃止して本発明を適用することにより、構造の
簡素化を図り、実質的にコストの低減を実現することが
できる等の利点を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による自動車用インサイドハンドルの実
施形態における常態時の様子を示し、（Ａ）は斜視図、
（Ｂ）は（Ａ）のＡ−Ａ線に沿う断面図である。

【図２】図１に示すインサイドハンドルの実施形態にお
けるアンロック時の様子を示すもので、（Ａ）は斜視
図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図３】図１に示すインサイドハンドルの実施形態にお
けるドアオープン時の様子を示すもので、（Ａ）は斜視
図、（Ｂ）は（Ａ）のＣ−Ｃ線に沿う断面図である。

【図４】従来の自動車用インサイドハンドルに係るサイ
ドドアの正面図である。

【図５】従来の自動車用インサイドハンドルに係る集中
ドアロックスイッチの例を示す斜視図である。

【図６】従来の自動車用インサイドハンドルにおけるド
アロック時及びドアオープン時の作動例を示すそれぞれ
斜視図である。

【符号の説明】

１ サイドドア本体 ２ ベゼル ３ ベゼル １０ インサイドハンドル １１ ハンドル本体 １１ａ 指掛部 １２，１４ 枢軸 １３ ロッキングノブ １５ 開口部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドアロック機構を制御可能なロッキング
   ノブを備えた自動車用インサイドハンドルであって、 ハンドル本体における操作部位の至近位置に前記ロッキ
   ングノブを配置し、ハンドル操作の際同時に前記ロッキ
   ングノブを操作可能にしたことを特徴とする自動車用イ
   ンサイドハンドル。
2. 【請求項２】 前記ハンドル本体の前記操作部位に指掛
   部を設定するように前記ハンドル本体に開口部を形成
   し、この開口部内に前記ロッキングノブが配置されるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の自動車用インサイドハ
   ンドル。
3. 【請求項３】 サイドドア内側の所定位置に回動可能に
   支持されたハンドル本体と、前記サイドドア内のドアロ
   ック機構を制御可能なロッキングノブとを備えた自動車
   用インサイドハンドルであって、 前記ハンドル本体を概略額縁状に形成すると共に、該ハ
   ンドル本体の内側開口部に前記ロッキングノブを配置
   し、前記ハンドル本体の所定部位に設定した操作用指掛
   部の至近位置に前記ロッキングノブを設けることを特徴
   とする自動車用インサイドハンドル。
4. 【請求項４】 ドライバ席側のサイドドアの所定位置に
   配置構成することを特徴とする請求項１乃至３のいずれ
   かに記載の自動車用インサイドハンドル。