JPS5815558Y2 - 自動車用トランクリッドのロック装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車に使用されるトランクリッドのロック装
置の改良に関するもので、車室内からの遠隔操作により
、トランクリッドのロック解除が可能なロック装置であ
る。

自動車の車体に開閉自在に枢着したトランクリッドを開
くには、キーによりロックを解除する方式が一般的であ
るが、トランクリッドを開けるキーは通常エンジンキー
と共通になっているため、エンジンルームがかかつてい
る際、トランクルームから荷物等を出し入れしようとす
れば、−担エンジンを止めトランクのところまで行きキ
ーにより開かねばならないが、送迎などの場合の荷物の
積おろし等の時や、エンジンを暖気している状態の時は
車室内、特に運転席からの遠隔操作でトランクリッドを
開けられるのが望ましい。

しかし、これとは逆に自動車の修理等で他人に貸す場合
や、鍵付保管庫として使用されるホテルでの駐車の場合
等、トランクリッドを必要に応じて車室内がら開けるこ
とができない構造のものが必要となる。

本考案は上述の機能を簡単な構造で確実に果す自動車用
トランクリッドのロック装置を提供するものである。

本考案の一実施態様を示す第１図〜第４図により詳述す
る。

１０は車体（図示せず）に固着したストライカ。

１２はベース本体で、ベース１２’、 １２’から成り
、車体に開閉自在に枢着したトランクリッド（図示せず
）に止着されるとともにストライカ１０が出入自在な切
欠溝１２′ａから構成される。

１３はベース本体１２に軸３６で枢支され、ストライカ
１０と係脱するフォークレバーで、ストライカ１０を案
内するガイド溝１４と、後述するクローレバー１６と係
脱する保合端部１５から形成される。

１６はクローレバーでベース本体１２に軸３７で枢支さ
れ、フォークレバー１３と係脱自在な係止部１７と、駆
動体（図示せず）に連系した連系ロッド３１が出入自在
なる摺動切欠溝１９をもつ係合部１８から形成され、こ
の係合部１８には後記する作動片２０が軸３８で枢支さ
れている。

２０は作動片で、連係ロッド３１の端部３１ ａが摺動
自在な保合溝２１と、一方の端部３５をベース１２′に
掛合しＣ方向に付勢するスプリング３３の他方の端部３
４を掛合する掛合孔２２と、摺動切欠溝１９に係合した
連系ロッド３１を二位置に保持させる保持部２３ ａ
、２３ ｂを有する板バネ２３から形成される。

２５は一方の端部２６をベース１２″に掛合し、他方の
端部２７をフォークレバー１３に掛合し、フォークレバ
ー１３を常時Ａ方向に付勢する捩りコイルスプリングで
ある。

２８は一方の端部２９をベース１２″に掛合し、他方の
端部３０をクローレバー１６に掛合し、クローレバー１
６を常時Ｂ方向に付勢する捩りコイルスプリングである
。

３１は駆動体に連系した連系ロッドで、連系ロッド３１
の一部に操作つまみ３２と、操作つまみ３２を操作する
ことにより係合溝２１内を摺動する端部３１ ａが形成
されている。

この連系ロッド３１の端部３１ ａは保持部２３ Ｈに
保持された位置では摺動切欠溝１９に係合しており、保
持部２３ ｂに保持された位置では摺動切欠溝１９から
脱出している。

構成は上述の通りであるから、その作動について説明す
る。

連系ロッド３１の端部３１ ａが板バネ２３の保持部２
３ ａに保持された位置（第１図では実線で示した状態
）においては、連系ロッド３１をＥ方向に引圧操作すれ
ば、クローレバー１６は第３図のＤ方向に回転し、クロ
ーレバー１６の係止部１７とフォークレバー１３の係合
端部１５との係合が解除して、フォークレバー１３は自
由化するのでストライカ１０は離脱される（第３図の状
態）。

次に操作つまみ３２を操作し連系ロッド３１の端部３１
ａが板バネ２３の保持部２３ ｂに保持された位置（第
１図では２点鎖線で示した状態）においては、連系ロッ
ド３１を第１図のＥ方向に引圧操作しても、クローレバ
ー１６には作用せず、作動片２０のみＤ方向に回動する
だけで、フォークレバー１３とストライカ１０との保合
は維持したままとなるものである（第４図の状態）。

したがって、この状態に連系ロッド３１を変位させてお
けば、車室内がらのロック解除が不能になることは自明
である。

しがし、キー３９はクローレバー１６にいずれの場合に
おいても当接しているので、キー３９の操作によりロッ
ク解除がなされるものである。

一側に車体もしくは車体に開閉自在に枢着されたトラン
クリッドのいずれか一方にストライカ１０と係合するガ
イド溝１４を設は他側に突出した保合端部１５を有する
フォークレバー１３のこの係合端部１５に係合するクロ
ーレバー１６を有し、前記他方に固着し前記フォークレ
バー１３とクローレバー１６を軸支したベース１２を設
け、フォークレバー１３とストライカ１０を係脱させる
ようにした自動車用トランクリッドのロック装置におい
て、前記クローレバー１６のフォークレバー１３と係合
しない他側に軸支した作動片２０と、一端を車室内の駆
動体に連系し他端を前記クローレバー１６の前記作動片
２０が軸支される側の端部に形成した摺動切欠溝１９に
出入自在とするとともに前記作動片２０に設けた係合溝
２１．板ばね２３に支持され一体に設けた操作つまみ３
２を操作することでクローレバー１６と係合して共動す
る位置とクローレバー１６とは係合しない２つの位置に
選択変位する連系ロッド３１から構成したという簡単な
構造をもって、通常、連系ロッド３１を一方に位置した
場合において、トランクリッドのロックを開錠するには
、車室外からキーによるものと、車室内から遠隔操作に
よる２つの方法でできるが、時と場合によって、連系ロ
ッド３１を他方に位置した場合において、トランクリッ
ドのロックは車室外からキーによれば開錠できるが、車
室外がら遠隔操作では開錠できないという機能を確実に
果たし、トランク内の機密が保たれる利点がある。

また連系ロッド３１を直接操作してクローレバー１６と
の保合位置及び非保合位置を取り得るようにしたため、
構造が簡単となり機能も確実になる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係る装置の正面図、第２図は第１図の
Ｘ−Ｘ線に沿った断面図、第３図は連系ロッド３１がク
ローレバー１６と係合して共動する位置状態を示す正面
図、第４図は連系ロッド３１がクローレバー１６とは係
合しない位置状態を示す正面図。 １０はストライカ、１２はベース本体、１３はフォーク
レバー、１６はクローレバー、１９は摺動切欠溝、２０
は作動片、３１は連系ロッド。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一側に車体もしくは車体に開閉自在に枢着されたトラン
   クリッドのいずれか一方に設けたストライカと係合する
   ガイド溝を設は他側に突出した保合端部を有するフォー
   クレバーのこの保合端部に係合するクローレバーを有し
   、前記他方に固着し前記フォークレバーとクローレバー
   を軸支したベースを設け、フォークレバーとストライカ
   を係脱させるようにした自動車用トランクリッドのロッ
   ク装置において、 前記クローレバーのフォークレバーと係合しない他側に
   軸支した作動片と、一端を車室内の駆動体に連係し他端
   を前記クローレバーの前記作動片が軸支される側の端部
   に形成した摺動切欠溝に出入自在とするとともに前記作
   動片に設けた係合溝、板ばねに支持され一体に設けた操
   作つまみを操作することでクローレバーと係合して共動
   する位置とクローレバーとは係合しない２つの位置に選
   択変位する連系ロッドとからなることを特徴とする自動
   車用トランクリッドのロック装置。