JPH1037558A - 自動車のドアロック装置 - Google Patents

自動車のドアロック装置

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Publication number
JPH1037558A
JPH1037558A JP21532896A JP21532896A JPH1037558A JP H1037558 A JPH1037558 A JP H1037558A JP 21532896 A JP21532896 A JP 21532896A JP 21532896 A JP21532896 A JP 21532896A JP H1037558 A JPH1037558 A JP H1037558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
link
door
lock release
handle
Prior art date
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Pending
Application number
JP21532896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Taruno
英志 垂野
Masao Ishiyama
正雄 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Publication date
Application filed by Kanto Jidosha Kogyo KK, Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Jidosha Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車内側からインサイドハンドルを回動するだ
けで、ドアのロックを解除できるようにしたドアロック
装置の構成を簡素化する。 【解決手段】 インサイドハンドル9に規制ピン44を
突設し、車内側からインサイドハンドル9を回動操作し
たとき、その規制ピン44によってロックノブ10を回
動させ、これによってドアのロックを解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアロッ
ク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体には、運転席側のドアと助
手席側のドアがそれぞれ開閉自在に支持されており、こ
れらのドアを閉じたとき、当該ドアはドアロック装置に
よって車体に対してロックされる。
【0003】この種のドアロック装置は、ドアのインナ
パネルに固定されたロックベースに回動可能に枢支され
たロック爪を有し、ドアを閉じたとき、そのロック爪が
車体に固定されたストライカに係合し、これによってド
アがその閉位置にロックされる。またドアのインナパネ
ルに回動可能に支持されたインサイドハンドルを車室内
の乗員が回動操作し、当該ハンドルをハンドル待機位置
からハンドル作動位置へ回動させると、ロック爪がスト
ライカから外れ、これによってドアのロックが解除さ
れ、ドアを自由に開くことができる。またドアのアウタ
パネルに支持されたアウトサイドハンドルを車外から回
動操作してもドアのロックを解除してドアを開くことが
できる。
【0004】一方、この種のドアロック装置は、ドアの
インナパネルに回動可能に支持されたロックノブを有
し、このノブをロック解除禁止位置に作動させると、ア
ウトサイドハンドルを車外から回動操作しても、ドアの
ロックが解除されないように構成されている。ロックノ
ブをロック解除許容位置へ回動させれば、ドアロック装
置はロック解除可能状態となり、車外からアウトサイド
ハンドルを操作することによってもドアのロックを解除
でき、ドアを自由に開くことができる。
【0005】上述の如きドアロック装置は、運転席側の
ドアと助手席側のドアにそれぞれ設けられている。ここ
で、運転席に着座した乗員、すなわちドライバが、運転
席側のドアに設けられたドアロック装置のロックノブを
ロック解除禁止位置へ回動させて車外からドアを開くこ
とができないようにした後、再びそのドアを開放できる
ようにする際、先ずロックノブを操作し、これをロック
解除許容位置へ回動させてロックを解除できる状態にし
てから、インサイドハンドルを操作してドアのロックを
解除しなければならないとすれば、ドライバはロックノ
ブとインサイドハンドルを別々に回動操作しなければな
らず、その操作が煩雑なものとなる。
【0006】そこで、ロックノブがロック解除禁止位置
にある状態でドアを開くとき、ドライバがインサイドハ
ンドルを回動操作するだけで、ドアのロックを解除でき
るようにしたドアロック装置が従来より公知である。こ
の形式のドアロック装置によれば、ロックノブがロック
解除禁止位置にあるときも、ドライバはインサイドハン
ドルを操作するワンモーション操作を行うだけで、ドア
のロックを解除でき、しかもロックノブを自動的にロッ
ク解除許容位置へ回動させることができるのである。こ
のような動作を可能とする機構は、一般にワンモーショ
ン機構と称せられている。
【0007】ドライバは、自動車を運転する者であるか
ら、自動車の停止、発進、或いは走行状態を自ら充分に
認識しており、従って上述のようにインサイドハンドル
の操作だけでドアを開放できるように構成しても何ら問
題は生じない。
【0008】このように、運転席側のドアロック装置と
してワンモーション機構付きのものを採用すると、その
使い勝手が著しく向上する。ところが、従来のこの種の
ドアロック装置においては、そのワンモーション機構が
4リンク機構を含む複雑な構成となっていて、その部品
点数も多く、かかるワンモーション機構を有するドアロ
ック装置のコストが著しく上昇する欠点を免れなかっ
た。
【0009】一方、助手席側のドアに設けられるドアロ
ック装置には、ワンモーション機構付きの装置を採用す
ることはできない。助手席に着座した乗員は、自動車の
停止、発進、或いは走行状態の変化を充分には認識して
いないので、かかる乗員がインサイドハンドルを操作す
るだけでドアが開いてしまうと安全上問題があるからで
ある。従って、ドアのロック禁止状態にある助手席側の
ドアを開くには、先ずロックノブをロック解除許容位置
へ回動し、次いでインサイドハンドルを回動操作してド
アのロックを解除する必要がある。これによって乗員の
安全性が確保されるのである。
【0010】ところで、日本国内向けに販売される自動
車は、一般に右ハンドル車と称せられ、自動車の進行方
向に対して右側に運転席が配置され、その左側に助手席
が配置されている。これに対し、例えば欧米向けの自動
車は一般に左ハンドル車であり、運転席と助手席の左右
の配置状態は国内向けの自動車とは逆となる。従って、
国内向けと国外向けのいずれの自動車にも、その運転席
側ドアにワンモーション機構付きのドアロック装置を設
け、助手席側ドアにはワンモーション機構のないドアロ
ック装置を設けるものとすると、自動車の製造メーカで
は、互いに構成の異なる4種類のドアロック装置を用意
し、そのそれぞれを国内向けと国外向けの自動車の左右
のドアにそれぞれ組付ける必要がある。ところが、この
ように多種類のドアロック装置を用意しなければならな
いため、その全体のコストが上昇し、自動車の製造コス
トが高くなる欠点を免れない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記認識に基
きなされたものであって、その目的とするところは、従
来のような複雑なワンモーション機構を不要とし、コス
トの低減を図ることができると共に、従来のように多種
類のドアロック装置を用意する必要性をなくすことので
きる運転席側ドア用のドアロック装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、車体に開閉自在に支持された運転席側ドア
のインナパネルパネルに、ハンドル待機位置とハンドル
作動位置との間を回動可能に支持され、運転席に着座し
た車室内のドライバによって回動操作されるインサイド
ハンドルと、ロック解除を許容するロック解除許容位置
とロック解除を禁止するロック解除禁止位置との間を回
動可能に前記インナパネルに支持され、運転席に着座し
た車室内のドライバによって回動操作されるロックノブ
と、前記インサイドハンドル及びロックノブとは離間し
たインナパネル部分に固定されたロックベースと、車体
に固定されたストライカに係合してドアをロックするロ
ック位置とドアの開放を許容するようにストライカとの
係合を解除したロック解除位置との間を回動可能に前記
ロックベースに支持されたロック爪と、前記ロックベー
スに回動可能に支持され、その回動により前記ロック爪
をロック解除位置へ回動させるロック解除レバーと、リ
ンク待機位置とリンク作動位置との間を作動可能である
と共に、そのリンク作動位置への作動時に、前記ロック
解除レバーに係合してこれを回動させるロック解除可能
位置とリンク作動位置へ作動したときも前記ロック解除
レバーに係合しないロック解除不能位置との間を作動可
能に前記ロックベースに支持されたロック解除規制リン
クと、前記インサイドハンドルをそのハンドル待機位置
からハンドル作動位置へ回動させたとき、前記ロック解
除規制リンクがそのリンク待機位置からリンク作動位置
へと作動するように、インサイドハンドルの動きをロッ
ク解除規制リンクに伝達する伝達手段と、前記ロックノ
ブをそのロック解除許容位置からロック解除禁止位置へ
回動させたとき、前記ロック解除規制リンクがそのロッ
ク解除不能位置へ作動するように、ロックノブの動きを
ロック解除規制リンクに伝達すると共に、ロックノブを
そのロック解除禁止位置からロック解除許容位置へ回動
させたとき、前記ロック解除規制リンクがそのロック解
除可能位置へ作動するように、ロックノブの動きをロッ
ク解除規制リンクへ伝達する伝動手段と、ハンドル待機
位置にあるインサイドハンドルとロック解除禁止位置に
あるロックノブのうち、ロックノブのみをそのロック解
除許容位置へ回動させたとき、その動きがインサイドハ
ンドルに伝えらずに当該インサイドハンドルがハンドル
待機位置に留められ、かつインサイドハンドルをハンド
ル待機位置からハンドル作動位置へ回動させたとき、そ
れまでロック解除禁止位置にあったロックノブが、イン
サイドハンドルと共にロック解除許容位置へと回動する
ように、ロックノブを連行させる連行手段とを具備して
成る自動車のドアロック装置を提案する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0014】図1は、自動車のドアロック装置の配置状
態を説明するため、自動車を水平に切断して示した概略
断面説明図である。この図において、車体1の内部には
車室2が区画され、その車室内に運転席3と助手席3a
が配置されている。Xは自動車の前進方向を示し、その
前進方向Xにみて右側に運転席3が、その左側に助手席
3aがそれぞれ配置されており、図1に示した自動車は
国内向けの自動車である。
【0015】車体1の側部には、図示していないヒンジ
を介して、運転席側ドア4と、助手席側ドア4aがそれ
ぞれ矢印A方向に開閉自在に支持されている。各ドア
4,4aは、これらが閉じられた状態で車外側に位置す
るアウタパネル6,6aと、そのパネルに一体に固定さ
れたインナパネル8,8aをそれぞれ有し、インナパネ
ル8,8aの車室内側の面はドアトリム13,13aに
よって覆われている。これらのドア4,4aは、これら
が図1に示すように閉じられたとき、その各ドアに設け
られたドアロック装置5,5aによって閉位置にロック
される。
【0016】図2は図1の矢印II方向からドアロック装
置5を見た斜視図であり、図3は図2に示した要素が作
動したときの様子を示す斜視図である。また図4はドア
ロック装置5の各要素の配置状態の概略を明らかにする
ため、当該ロック装置5を図1の矢印IV方向から見た図
である。これらの図は、運転席側ドア4に設けられたド
アロック装置5を示しているが、このロック装置5の基
本構成は、助手席側ドアに設けられたドアロック装置5
aと、左右対称に構成されている点を除き変りはない。
そして、その基本構成自体は、従来より助手席側ドア用
のドアロック装置に採用されているものであり、それ自
体公知である。よって、運転席側ドア用のドアロック装
置5の基本構成については、以下にその概略のみを説明
する。
【0017】図4に示すように、ドアロック装置5は、
インサイドハンドル9とロックノブ10を有し、これら
は、図1に示した運転席3に着座した車室内のドライバ
によって回動操作されるように、車体1に開閉自在に支
持された運転席側ドア4のインナパネル8に回動可能に
支持されている。図示した例では、インサイドハンドル
9とロックノブ10が、次に説明するように、ベゼル1
1を介してインナパネル8に支持される。
【0018】図5はべゼル11がインナパネル8に組付
けられた状態での図4のV−V線拡大断面図であり、図
6はインサイドハンドル9とロックノブ10がベゼル1
1に組付けられた状態を示す斜視図、そして図7はこれ
らの分解斜視図である。これらの図から判るように、ベ
ゼル11はその底壁部12がインナパネル8にねじ止め
固定され、かかるベゼル11に固定された軸14にイン
サイドハンドル9が回動自在に嵌合している。これによ
り、インサイドハンドル9は、図4乃至図6、図8及び
図9に示したようにベゼル11に収容されたハンドル待
機位置と、図10に示したハンドル作動位置との間を、
軸14のまわりに自由に回動することができ、通常は図
示してないばねによってハンドル待機位置に保持されて
いる。
【0019】一方、ベゼル11に固定されたピン15
に、ロックノブ10の基端部に形成された孔16が回動
自在に嵌合し、これによってロックノブ10は、図4乃
至図6及び図8に示した位置と、図9及び図10に示し
た位置との間をピン15のまわりに自由に回動すること
ができる。図9及び図10に示したロックノブ10の位
置は、後述するように、ドア4のロック解除を許容する
位置であって、以降、この位置をロック解除許容位置と
称する。また図8に示したロックノブ10の位置は、後
述するように、ドア4のロック解除を禁止する位置であ
って、以降、この位置をロック解除禁止位置と称するこ
とにする。
【0020】上述のように、インサイドハンドル9は、
車体1に開閉自在に支持された運転席側ドア4のインナ
パネル8に、ハンドル待機位置(図8)とハンドル作動
位置(図10)との間を、ベゼル11を介して回動可能
に支持され、運転席3に着座した車室内のドライバによ
って回動操作されるように、ドア4の車室内側に配置さ
れている。同様にロックノブ10は、ドア4のロック解
除を許容するロック解除許容位置(図9及び図10)と
ドア4のロック解除を禁止するロック解除禁止位置(図
8)との間を、ベゼル11を介して回動可能にインナパ
ネル8に支持され、運転席3に着座した車室内のドライ
バによって回動操作されるようにドア4の車室内側に配
置されている。
【0021】なお、ロックノブ10には、図5、及び図
7乃至図10に示すように、ピン15の軸線を中心とし
て円弧状に延びる貫通孔22が形成され、ここに軸14
が相対摺動自在に貫通している。これにより、ロックノ
ブ10は軸14に邪魔されることなく回動することがで
きる。インサイドハンドル9とロックノブ10は、それ
ぞれ別々に回動できるように、ベゼル11を介してイン
ナパネル8に回動自在に支持されているのである。
【0022】一方、図1乃至図4に示すように、ドアロ
ック装置5は、インサイドハンドル9及びロックノブ1
0とは離間したインナパネル部分、図示した例ではドア
の後端壁を構成するインナパネル部分に固定されたロッ
クベース17を有し、このロックベース17は、インナ
パネル8とアウタパネル6によって区画されたドア4の
内部空間に配置されている。かかるロックベース17に
は、図1に概略のみを示したロック爪19が回動可能に
支持されている。このロック爪19は、それ自体周知な
ように、車体1に固定されたU字形の棒材より成るスト
ライカ18(図1)に係合してドア4をロックするロッ
ク位置と、ドア4の開放を許容するようにストライカ1
8との係合を解除したロック解除位置との間を回動可能
にロックベース17に支持されている。ドア4を開放状
態から図1に示したように閉じると、ロック爪19は自
動的にストライカ18に係合してドア4をロック状態に
する。
【0023】図2及び図3に示すように、ロックベース
17には、枢ピン20を介してロック解除レバー21が
回動可能に支持されている。このロック解除レバー21
は、図示していないばねによって図2及び図3における
時計方向に付勢されているが、通常は図示していないス
トッパに当接して図2及び図3に示した位置に保持され
ている。かかるロック解除レバー21が、図2及び図3
に示した位置から枢ピン20のまわりを矢印で示した反
時計方向に回動すると、その回動により、前述のロック
爪19(図1)がロック位置からロック解除位置へと回
動し、当該ロック爪19とストライカ18との係合が外
れ、ドア4のロックが解除される。このように、ロック
解除レバー21は、その回動により、ロック爪19をロ
ック解除位置へ回動させるものであり、この構成もそれ
自体従来より周知なものである。
【0024】図2及び図3に示すように、ロックベース
17にはピン23を介して回動リンク24が揺動自在に
枢支され、その回動リンク24の一端24aには、オー
プンリンク25の後端が枢着されている。このオープン
リンク25は、図1及び図4に示すように、回動リンク
24の側から前方に延び、その途中でインナパネル8に
形成された孔26を通して車室2側に出た後、さらに前
方に延び、図8乃至図10に示したようにインサイドハ
ンドル9に枢着されている。
【0025】また図2及び図3に示す如く、ロックベー
ス17にはピン27を介して中間リンク28が揺動自在
に枢支され、この中間リンク28は図示していないばね
によって時計方向に回動付勢され、通常はロックベース
17のストッパ29に当接して図2及び図3に示した位
置に保持されている。かかる中間リンク28の一端28
aは、前述の回動リンク24の他端24bに係合可能と
なっていて、当該中間リンク28の他端28bには、ピ
ン30を介してロック解除規制リンク31の上端が枢着
されている。ロック解除規制リンク31は、図2及び図
3に実線で示した最上方のリンク待機位置と、これより
も下方に下った鎖線で示したリンク作動位置との間を作
動可能に、上述の中間リンク28と次に説明するコント
ロールリンク33を介してロックベース17に支持され
ている。
【0026】ロックベース17には、ピン132を介し
て、ロック解除規制リンク31の位置をコントロールす
る上述のコントロールリンク33が揺動可能に枢支さ
れ、このリンク33は図2に示した位置と図3に示した
位置を占めることができ、当該リンク33がそのいずれ
の位置を占めたときも、図示していないばねによってそ
の位置にばね付勢されて保持される。かかるコントロー
ルリンク33の一端33aは、前述のロック解除規制リ
ンク31の下部に形成された上下に長い長孔32に摺動
自在に嵌合している。またコントロールリンク33の他
端33bには、ロックベース17にピン34を介して揺
動自在に支持された揺動リンク35の一端35aが枢着
され、その揺動リンク35の他端35bには、第1連結
リンク36の後端36aが枢着されている。
【0027】第1連結リンク36は、図1及び図4に示
すように、オープンリンク25と同様に揺動リンク35
より前方へ向けて延び、インナパネル8の孔26を通し
て車室内側へ出た後、その先端が図4に示すようにベル
クランク37の一端37aに枢着されている。ベルクラ
ンク37は、ピン38を介してインナパネル8に揺動自
在に枢支され、その他端37bには第2連結リンク39
の後端が枢着され、当該リンク39は前方に延び、その
前端が図8乃至図10に示すようにロックノブ10に枢
着されている。
【0028】図7に示すようにベゼル11には切欠46
が形成されているので、オープンリンク25と第2連結
リンク39がベゼル11に干渉することはない。
【0029】また、図2及び図3に示すように、前述の
中間リンク28とロック解除規制リンク31を枢着する
ピン30には、コネクティングリンク40の一端が枢着
され、このリンク40の他端は、ドア4のアウタパネル
6に枢支されて車外から操作される図示していないアウ
トサイドハンドルに連結されている。さらに、コントロ
ールリンク33をロックベース17に枢支するピン13
2には、規制リンク45の一端が嵌合し、このリンク4
5の他端側は作動リンク41の一端が枢着され、当該リ
ンク41の他端は、ドア4のアウタパネル6(図1)に
固定された図示していないシリンダ錠に連結されてい
る。このシリンダ錠は車外からキー操作され、これによ
って作動リンク41が作動すると共に、規制リンク45
が回動し、その回動によって、ロック解除規制リンク3
1が後述するように駆動される。
【0030】ここで、前述のように、ドア4を閉じる
と、図1に示したロック爪19が車体2に固定されたス
トライカ18に係合してドア4がロックされる。ロック
爪19がそのロック位置に保持され、そのロック爪19
とストライカ18との係合によってドア4が閉位置にロ
ックされるのである。このとき、ロックノブ10が図9
に示したロック解除許容位置を占めていると、ロック解
除規制リンク31は図2に示したリンク待機位置を占め
る。この状態で、図1に示した車室2内の運転席3に着
座したドライバがそれまで図9に示したハンドル待機位
置にあったインサイドハンドル9を引いて、これを図1
0に示したハンドル作動位置に回動させると、図2、図
4及び図10に示したオープンリンク25がこれらの図
に矢印Pで示した前方側に移動する。これによって、図
2に示した回動リンク24がピン23のまわりを矢印方
向に回動し、これに伴って中間リンク28が、ピン27
のまわりを、図示していないばねの作用に抗して矢印方
向に回動する。これにより、それまでリンク待機位置に
あったロック解除規制リンク31が下方に押され、図2
に鎖線で示したリンク作動位置へ移動する。このとき、
ロック解除規制リンク31の加圧部42が、ロック解除
レバー21の舌部43に係合してこれを押下する。これ
によってロック解除レバー21は枢ピン20のまわりを
矢印方向に回動し、この回動に伴って、図1に示したロ
ック爪19がロック解除位置へ回動し、これによってロ
ック爪19がストライカ18から外れる。このようにし
てドア4のロックが解除され、ドア4を図1に矢印Aで
示した方向に開くことができる。インサイドハンドル9
から手を離せば、前述の各ばねの作用により、インサイ
ドハンドル9は図9に示したハンドル待機位置に戻さ
れ、その他の要素も図2に実線で示した状態に戻され
る。
【0031】インサイドハンドル9を上述のように回動
操作する代りに、図示していないアウトサイドハンドル
を車外側から回動操作しても、図2に示したコネクティ
ングリンク40が下方へ作動し、これによって中間リン
ク28が矢印方向に回動し、ロック解除規制リンク31
がリンク作動位置へ下降する。これによってロック解除
レバー21が矢印方向に回動するので、ロック爪19が
ストライカ18から外れ、ドア4のロックが解除され
る。
【0032】このように、ロックノブ10がドア4のロ
ック解除を許容するロック解除許容位置(図9)にあ
り、これに伴ってロック解除規制リンク31が図2に示
した位置にあるときは、車室2の側からインサイドハン
ドル9を回動操作しても、また車外からアウトサイドハ
ンドルを回動操作しても、ドア4のロックを解除して、
当該ドア4を開くことができる。このときのロック解除
規制リンク31の位置がロック解除可能位置である。当
該リンク31がこの位置を占めているときは、このリン
ク31をリンク作動位置へ作動させるとき、当該リンク
31の加圧部42がロック解除レバー21の舌部43に
係合して、そのレバー21を回動させ、これによってロ
ック爪19がストライカ18から外れてドア4のロック
が解除されるのである。
【0033】一方、ドア4を閉じ、ロック爪19をスト
ライカ18に係合させてドア4をロックした状態で、運
転席3に着座したドライバが車室内にてロックノブ10
を、図9に示したロック解除許容位置から図8に示した
ロック解除禁止位置へ回動させると、これによって第2
連結リンク39は、図4及び図8に矢印Qで示したよう
に後方側へ作動する。従って、このリンク39にベルク
ランク37を介して連結された第1連結リンク36は、
図4及び図2に矢印Q1で示したように前方側へ作動す
る。これによって図2に示した揺動リンク35が矢印方
向に回動し、これによりコントロールリンク33が矢印
方向に回動し、図3に示した位置を占める。このため、
ロック解除規制リンク31は、ピン30のまわりを図2
における矢印方向に回動して図3に示した位置を占め
る。このときのロック解除規制リンク31の位置がロッ
ク解除不能位置である。
【0034】上述のようにドライバが車室内側からロッ
クノブ10をロック解除禁止位置へ回動させる代りに、
ドアを閉じてこれをロックした状態で、車外側から前述
のシリンダ錠にキーを差し込んでこれを回動することに
よってシリンダ錠を作動させても、図2に示した作動リ
ンク41が上方に移動し、これによって規制リンク45
が矢印方向に回動し、このリンク45に突設された図示
していない突起がコントロールリンク33に係合し、当
該コントロールリンク33を矢印方向に回動させる。こ
のため、ロック解除規制リンク31が図3に示したロッ
ク解除不能位置に作動する。このときのコントロールリ
ンク33の回動によって揺動リンク35は矢印方向に回
動し、その回動によって第1及び第2連結リンク36,
39がそれぞれ図4に矢印Q1,Qで示した方向に作動
し、ロックノブ10は図8に示したロック解除禁止位置
に回動する。
【0035】上述のようにロック解除規制リンク31を
図3に示したロック解除不能位置にもたらした状態で、
車外側からアウトサイドハンドルを回動操作すると、図
3に示したコネクティングリンク40が下降し、これに
よって中間リンク28が矢印方向に回動する。さらにロ
ック解除規制リンク31が図3に示したリンク待機位置
から下降して、同図に鎖線で示したリンク作動位置へと
移動するが、このときそのリンク31の加圧部42は、
ロック解除レバー21の舌部43に係合することはな
い。このように、ロックノブ10がロック解除禁止位置
を占め、ロック解除規制リンク31がロック解除不能位
置にあるときは、当該リンク31がリンク作動位置へ作
動しても、このリンク31はロック解除レバー21に係
合せず、このためロック解除レバー21が回動すること
はない。従って、ロック爪19もストライカ18に係合
したままロック位置に留まり、ドア4のロックが解除さ
れることはない。このように、車外からアウトサイドハ
ンドルを回動操作してもドア4を開くことはできない。
【0036】また、ドア4を閉じた状態で、ロックノブ
10を図8に示したロック解除禁止位置から図9に示し
たロック解除許容位置へ回動させると、第2連結リンク
39は矢印Qと反対向きに作動し、その動きがベルクラ
ンク37、及び第1連結リンク36を介して揺動リンク
35に伝えられ、これがピン34のまわりを回動して図
2に示した位置に戻り、これによってロック解除規制リ
ンク31が図2に示すロック解除可能位置へ移動する。
この状態では、先にも説明したように、車内側からイン
サイドハンドル9を回動操作しても、また車外側からア
ウトサイドハンドルを回動操作しても、ドア4のロック
を解除してこれを開くことができる。
【0037】上述のように、ロック解除規制リンク31
は、図2及び図3に実線で示したリンク待機位置と、同
図に鎖線で示したリンク作動位置との間を作動可能であ
ると共に、そのリンク作動位置への作動時に、ロック解
除レバー21に係合してこれを回動させるロック解除可
能位置(図2)とリンク作動位置へ作動したときもロッ
ク解除レバー21に係合しないロック解除不能位置(図
3)との間を作動可能に、ロックベース17に支持され
ている。
【0038】また前述したところから理解されるよう
に、図示した例では、オープンリンク25、回動リンク
24及び中間リンク28が、インサイドハンドル9をそ
のハンドル待機位置からハンドル作動位置へ回動させた
とき、ロック解除規制リンク31がそのリンク待機位置
からリンク作動位置へと作動するように、インサイドハ
ンドル9の動きをロック解除規制リンク31に伝達する
伝達手段を構成している。
【0039】同様に、第2連結リンク39、ベルクラン
ク37、第1連結リンク36、揺動リンク35及びコン
トロールリンク33が、ロックノブ10をそのロック解
除許容位置からロック解除禁止位置へ回動させたとき、
ロック解除規制リンク31がそのロック解除可能位置か
らロック解除不能位置へ作動するように、ロックノブ1
0の動きをロック解除規制リンク31に伝達すると共
に、ロックノブ10をそのロック解除禁止位置からロッ
ク解除許容位置へ回動させたとき、ロック解除規制リン
ク31がそのロック解除不能位置からロック解除可能位
置へ作動するように、ロックノブ10の動きをロック解
除規制リンク31へ伝達する伝動手段を構成している。
【0040】以上、運転席側ドア4に設けられたドアロ
ック装置5の基本構成を説明したが、先にも説明したよ
うに、この基本構成自体は、助手席側ドア4aに設けら
れたドアロック装置5aと、両者が左右対称である点を
除き変りはない。異なるところは、運転席側ドア4のド
アロック装置5には、図5及び図7乃至図10に示すよ
うにインサイドハンドル9に規制ピン44が突設されて
いるのに対し、助手席側ドア4aのドアロック装置5a
のインサイドハンドルにはかかる規制ピンが設けられて
いない点である。この規制ピン44の作用は以下の通り
である。
【0041】ドア4が閉じられ、ロック爪19がストラ
イカ18に係合してドア4がロックされた状態で、図8
に示すようにインサイドハンドル9が待機位置にあり、
ロックノブ10がロック解除禁止位置にあるとする。こ
のとき車室内のドライバが図9に示すようにロックノブ
10をロック解除許容位置へ回動させると、前述のよう
に車内のインサイドハンドル9の回動操作によっても、
また車外のアウトサイドハンドルの回動操作によって
も、ドア4のロックを解除できる状態となるが、このと
きのロックノブ10の回動は、インサイドハンドル9に
伝えられず、図9に示すようにインサイドハンドル9は
ハンドル待機位置に留められる。
【0042】一方、図8に示した状態において、車室内
のドライバがインサイドハンドル9をその待機位置から
図10に示したハンドル作動位置へ回動させたとする。
このとき、インサイドハンドル9には前述の規制ピン4
4が設けられているので、この規制ピン44はインサイ
ドハンドル9の回動に伴って、それまでロック解除禁止
位置にあってロックノブ10を押圧し、これを図10に
示すようにロック解除許容位置へ回動させる。インサイ
ドハンドル9をハンドル待機位置からハンドル作動位置
へ回動させたとき、それまでロック解除禁止位置にあっ
たロックノブ10が、インサイドハンドル9と共にロッ
ク解除許容位置へと回動するのである。
【0043】上述のようにロックノブ10がロック解除
許容位置へ回動すれば、先に説明したように、その動き
が図2に示したロック解除規制リンク31に伝えられ、
それまで図3に示したロック解除不能位置にあったロッ
ク解除規制リンク31が図2に示すロック解除可能位置
へ作動する。この動作と平行してインサイドハンドル9
が作動位置へ向けて回動するので、先に説明したよう
に、その動きがロック解除規制リンク31に伝えられ、
該リンク31が図2に実線で示したリンク待機位置から
鎖線で示したリンン作動位置へと作動する。このため、
ロック解除規制リンク31の加圧部42がロック解除レ
バー21の舌部43を押圧し、これによってロック解除
レバー21が図2の矢印方向に回動する。かかる動作に
よって、それまでロック位置にあったロック爪19(図
1)がロック解除位置へと回動し、ロック爪19とスト
ライカ18の係合が外れる。これにより、ドア4のロッ
クが解除され、ドア4を自由に開放できる状態となる。
インサイドハンドル9をハンドル待機位置からハンドル
作動位置へ向けて回動させたとき、規制ピン44がロッ
クノブ10を押圧してこれを回動させ、ロック解除規制
リンク31がロック解除可能位置へ作動した後、リンク
作動位置へ向けて作動するロック解除規制リンク31の
加圧部42がロック解除レバー21の舌部43を加圧し
てそのレバー21を回動させるように、規制ピン44の
取付け位置が設定されているのである。
【0044】上述のように、ロックノブ10がロック解
除禁止位置にあるときも、インサイドハンドル9をハン
ドル作動位置へ回動させれば、その操作だけで、ロック
ノブ10をロック解除許容位置へ回動させ、かつロック
解除規制リンク31をロック解除可能位置へ作動させる
ことができ、ロック爪19とストライカ18の係合を解
き、ドア4のロックを解除させることができる。
【0045】インサイドハンドル9に突設された規制ピ
ン44は、ハンドル待機位置にあるインサイドハンドル
9とロック解除禁止位置にあるロックノブ10のうち、
ロックノブ10のみをそのロック解除許容位置へ回動さ
せたとき、その動きがインサイドハンドル9に伝えらず
に当該インサイドハンドル9がハンドル待機位置に留め
られ、かつインサイドハンドル9をハンドル待機位置か
らハンドル作動位置へ回動させたとき、それまでロック
解除禁止位置にあったロックノブ10が、インサイドハ
ンドル9と共にロック解除許容位置へと回動するよう
に、ロックノブ10を連行させる連行手段を構成する。
【0046】従来はロックベースに支持された4リンク
機構などを含む多数の部品から成るワンモーション機構
を設け、これによってインサイドハンドルの回動操作に
よりロックノブをロック解除可能位置へ回動させ、かつ
ドアのロックを解除させるように構成されていたが、本
例のドアロック装置5によれば、インサイドハンドル9
に規制ピン44を設けるだけで、この動作が得られる。
規制ピン44だけでワンモーション手段を構成でき、従
来よりもドアロック装置の全体構成を著しく簡素化で
き、そのコストを低減できるのである。
【0047】一方、図1に示した助手席用ドア4aに設
けられたドアロック装置5aには規制ピンは設けられて
いない。従って、このドアロック装置5aにおいては、
そのインサイドハンドルが待機位置にあり、ロックノブ
がロック解除禁止位置にある状態で、そのうちのロック
ノブのみをロック解除許容位置へ回動させたとき、その
動きがインサイドハンドルに伝えられずに当該インサイ
ドハンドルがハンドル待機位置に留まるだけでなく、イ
ンサイドハンドルを待機位置からハンドル作動位置へ回
動させたときも、ロックノブはロック解除禁止位置に留
まる。このため、インサイドハンドルを回動操作させた
だけでは、ドア4aのロックを解除できず、乗員は先ず
ロックノブをロック解除可能位置へ回動させてロック解
除規制リンクをロック解除可能位置へ作動させてから、
インサイドハンドルを回動操作してドア4aのロックを
解除する必要がある。
【0048】ところで、従来の運転席側ドア用のドアロ
ック装置は、複雑な構成のワンモーション機構を有して
いたので、先にも説明したように、自動車の製造メーカ
では、国内向けの自動車と国外向けの自動車に対して構
成が大きく異なる4種類のドアロック装置を用意する必
要があった。すなわち、右ハンドルの国内向けの自動車
に対しては、その前進方向右側の運転席側ドア用の4リ
ンク機構を含むワンモーション機構付きのドアロック装
置と、左側の助手席側ドア用のワンモーション機構のな
いドアロック装置を用意すると共に、左ハンドルの国外
向けの自動車に対しては、その前進方向左側の運転席側
ドア用の4リンク機構を含むワンモーション機構付きド
アロック装置と、右側の助手席側ドア用のワンモーショ
ン機構のないドアロック装置を用意しなければならなか
ったのである。
【0049】これに対し、本例のドアロック装置は、運
転席側ドア用のドアロック装置5と助手席側ドア用のド
アロック装置5aの基本構成は、これらが互いに左右対
称に構成されていること以外は相違せず、規制ピン44
があるかないかが異なるだけである。このため、国内向
け自動車と国外向け自動車に対して、基本的に2種類の
ドアロック装置を用意するだけで足りる。すなわち、図
1に示したように国内向け自動車に対しては、運転席側
ドア用の規制ピンありのドアロック装置5と、これと対
称に構成され、かつ規制ピン44のないドアロック装置
5aを用意する。一方、国外向け自動車の運転席側ドア
用のドアロック装置としては、図1に示した国内向け自
動車の助手席側ドア用のドアロック装置5aに対して規
制ピン44を追加しただけのドアロック装置を用いるこ
とができ、また国外向け自動車の助手席側ドア用のドア
ロック装置としては、図1に示した国内向け自動車の運
転席側ドア用のドアロック装置5から規制ピンを取り除
いただけのドアロック装置を用いることができるのであ
る。規制ピンのあるインサイドハンドルとこのピンのな
いインサイドハンドルを、左右のドア用に4種類用意す
れば、あとの構成は国内用と国外用に同じ形態のドアロ
ック装置を用いることができ、基本的には2種類のドア
ロック装置を用意すれば足りる。
【0050】また規制ピン44をインサイドハンドルに
形成した取付穴に差し込んで取け付るようにすれば、規
制ピン44を除く2種類のドアロック装置を用意するだ
けでよい。すなわち、国内向け自動車の運転席側ドア用
の第1のドアロック装置5には、そのインサイドハンド
ル9の取付穴に後から規制ピンを差し込み固定したもの
を用い、助手席側ドア用の第2のドアロック装置5aに
はそのインサイドハンドルの取付穴に規制ピンを差し込
まずに使用する。また国外向けの自動車の助手席側ドア
用のドアロック装置としては、国内向け自動車の運転席
側ドア用の第1のドアロック装置5のインサイドハンド
ルに規制ピンを差し込まないものをそのまま使用でき
る。同様に国外向け自動車の運転席側ドア用のドアロッ
ク装置としては、国内向け自動車の助手席側ドア用のド
アロック装置5aのインサイドハンドルに形成された取
付穴に規制ピンを差し込み固定したものをそのまま使用
できるのである。
【0051】このようにして、ドアロック装置の全体の
コストを確実に低減することができる。
【0052】図示した例では、インサイドハンドル9に
突設した規制ピン44によって連行手段、すなわちワン
モーション手段を構成したが、ロックノブの方に、前述
のワンモーション機能が得られるように規制ピンを突設
し、これを連行手段とすることもできる。或いは、規制
ピン以外の各種構成によってかかる連行手段を構成する
ことも可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、ドアロック装置の構成
を従来よりも著しく簡素化でき、そのコストを低減で
き、しかも国内向け自動車と国外向け自動車に取付けら
れるドアロック装置の種類を減少でき、その全体のコス
トを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の車体を水平に切断して、ドアとドアロ
ック装置の配置状態を明らかにした断面説明図である。
【図2】図1の矢印II方向に見た拡大斜視図である。
【図3】図2に示したドアロック装置の要素が図2の状
態から作動したときの様子を示す、図2と同様な斜視図
である。
【図4】ドアロック装置の全体配置状態を明らかにする
ため、そのドアロック装置を図1の矢印IV方向に見た図
である。
【図5】ベゼルがドアのインナパネルに固定された状態
での図4のV−V線拡大断面図である。
【図6】ベゼルに組付けられたインサイドハンドルとド
アロックノブを示す斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】ハンドル待機位置にあるインサイドハンドルと
ロック解除禁止位置にあるロックノブの位置関係を説明
する平面図である。
【図9】ロックノブがロック解除許容位置に回動したと
きの様子を示す平面図である。
【図10】インサイドハンドルがハンドル作動位置に回
動し、ロックノブがロック解除許容位置へ回動したとき
の様子を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 車室 3 運転席 4 ドア 8 インナパネル 9 インサイドハンドル 10 ロックノブ 17 ロックベース 18 ストライカ 19 ロック爪 21 ロック解除レバー 31 ロック解除規制リンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に開閉自在に支持された運転席側ド
    アのインナパネルパネルに、ハンドル待機位置とハンド
    ル作動位置との間を回動可能に支持され、運転席に着座
    した車室内のドライバによって回動操作されるインサイ
    ドハンドルと、ロック解除を許容するロック解除許容位
    置とロック解除を禁止するロック解除禁止位置との間を
    回動可能に前記インナパネルに支持され、運転席に着座
    した車室内のドライバによって回動操作されるロックノ
    ブと、前記インサイドハンドル及びロックノブとは離間
    したインナパネル部分に固定されたロックベースと、車
    体に固定されたストライカに係合してドアをロックする
    ロック位置とドアの開放を許容するようにストライカと
    の係合を解除したロック解除位置との間を回動可能に前
    記ロックベースに支持されたロック爪と、前記ロックベ
    ースに回動可能に支持され、その回動により前記ロック
    爪をロック解除位置へ回動させるロック解除レバーと、
    リンク待機位置とリンク作動位置との間を作動可能であ
    ると共に、そのリンク作動位置への作動時に、前記ロッ
    ク解除レバーに係合してこれを回動させるロック解除可
    能位置とリンク作動位置へ作動したときも前記ロック解
    除レバーに係合しないロック解除不能位置との間を作動
    可能に前記ロックベースに支持されたロック解除規制リ
    ンクと、前記インサイドハンドルをそのハンドル待機位
    置からハンドル作動位置へ回動させたとき、前記ロック
    解除規制リンクがそのリンク待機位置からリンク作動位
    置へと作動するように、インサイドハンドルの動きをロ
    ック解除規制リンクに伝達する伝達手段と、前記ロック
    ノブをそのロック解除許容位置からロック解除禁止位置
    へ回動させたとき、前記ロック解除規制リンクがそのロ
    ック解除不能位置へ作動するように、ロックノブの動き
    をロック解除規制リンクに伝達すると共に、ロックノブ
    をそのロック解除禁止位置からロック解除許容位置へ回
    動させたとき、前記ロック解除規制リンクがそのロック
    解除可能位置へ作動するように、ロックノブの動きをロ
    ック解除規制リンクへ伝達する伝動手段と、ハンドル待
    機位置にあるインサイドハンドルとロック解除禁止位置
    にあるロックノブのうち、ロックノブのみをそのロック
    解除許容位置へ回動させたとき、その動きがインサイド
    ハンドルに伝えらずに当該インサイドハンドルがハンド
    ル待機位置に留められ、かつインサイドハンドルをハン
    ドル待機位置からハンドル作動位置へ回動させたとき、
    それまでロック解除禁止位置にあったロックノブが、イ
    ンサイドハンドルと共にロック解除許容位置へと回動す
    るように、ロックノブを連行させる連行手段とを具備し
    て成る自動車のドアロック装置。
JP21532896A 1996-07-26 1996-07-26 自動車のドアロック装置 Pending JPH1037558A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182401A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両用ドア開閉装置
JP2001182403A (ja) * 1999-12-22 2001-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両用リモートコントロール装置

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