JPH09285928A - チャック装置及び物品回転装置 - Google Patents

チャック装置及び物品回転装置

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JPH09285928A
JPH09285928A JP12649896A JP12649896A JPH09285928A JP H09285928 A JPH09285928 A JP H09285928A JP 12649896 A JP12649896 A JP 12649896A JP 12649896 A JP12649896 A JP 12649896A JP H09285928 A JPH09285928 A JP H09285928A
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JP12649896A
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Ichiro Kitaura
一郎 北浦
Eiji Kitatani
栄治 北谷
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Pascal KK
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Pascal KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転に供する種々の物品の端部を安定的に把
持できるチャック装置及び物品の全表面を露出状態にし
たまま回転できる物品回転装置を提供する。 【解決手段】 ベースフレーム2、固定フレーム3、可
動フレーム4、両フレーム3,4に支持した回転軸5,
6、これら回転軸5,6の内端部に設けたチャック装置
8,9、回転軸5を回転駆動する電動モータ7等を有
し、金型、溶接や塗装に供する板状、盤状、ボックス
状、H形状、角筒状の種々の物品Wの両端部をチャック
装置8,9で把持した状態で電動モータ7で所望の角度
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転に供する物品
の端部をクランプして支持するチャック装置、回転に供
する物品を回転させる為の物品回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旋盤等の工作機械には、加工対象
の物品の端部を把持するチャック装置が主軸の軸端に設
けられている。この種のチャック装置では、通常、主軸
の軸端に固定された厚い円盤体に放射状に3本の係合溝
を形成し、それら係合溝に3つの爪部材を放射方向に位
置切換え可能に装備し、それら爪部材により部材の外周
部の3個所を把持するように構成してある。しかし、こ
の種のチャック装置は、専ら軸状部材を把持するのに適
用されるが、金型、溶接や塗装等に供する板状、盤状、
ボックス状の各種鋼構造物等の非軸状物や非円筒物を把
持するようには構成されていない。
【0003】従来より、金型等の物品を90度又は18
0度反転する種々の物品反転装置が実用化されている。
物品を90度反転させる物品反転装置においては、1対
の支持盤の端部を共通の水平軸心回りに回動自在に支持
し、これらの各支持盤を油圧シリンダや電動モータで水
平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回転駆動可能にし、一方の
支持盤を鉛直姿勢にし、他方の支持盤を水平姿勢にし、
水平姿勢の支持盤上に物品を載置し、1対の支持盤を開
角90度の状態に保持したまま90度回動することによ
り物品を90度反転させる。
【0004】また、金型等の物品を90度反転させる別
の物品反転装置においては、1対の支持盤を開角90度
にして3/4円状の2枚又は3枚のセクター部材に連結
し、それらセクター板を複数のローラ部材でベースフレ
ームに回転自在に支持し、何れかのセクター板を90度
往復回転駆動することで、物品を90度反転する。
【0005】一方、溶接や塗装等に供する種々の物品を
180度反転可能な物品回転装置においては、一般に、
軸心方向に所定の長さの回転体に、物品を収容する断面
矩形状の収容開口を形成し、回転体を複数のローラ部材
を介してベースフレームに回転自在に支持し、回転体を
回転駆動する回転駆動手段を設け、収容開口に物品の一
部を収容してボルトやクランプ具で固定した状態で、回
転体を回転させることで、物品を任意角度回転させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のチャック装置
は、軸状や円筒状の物品の端部を把持することを前提と
しているため、金型、溶接や塗装等に供する板状、盤
状、ボックス状の各種鋼構造物等の非軸状物や非円筒物
の端部を把持することができない。従来では、前記のよ
うな非軸状物や非円筒物を回転させる場合には、その種
の物品の端部をチャック装置で把持して回転させるので
はなく、その種の物品を反転装置や回転装置を介して回
転させるので、回転軸の端部にその種の物品の端部を把
持する為の大型の特殊なチャック装置は何ら提案されて
いないのが実情である。
【0007】前記物品を90度反転させる物品反転装置
では、物品を90度しか反転できないので、例えば溶接
や塗装に供する物品を180度回転させるのに適用する
ことができず、使用上の制約がある。前記物品回転装置
では、回転に供する物品の一部を収容開口に収容させて
保持するので、収容開口に収容可能な物品しか回転でき
ないので、種々のサイズの物品を回転させることができ
ず、装置の汎用性に欠ける。また、回転体を介して物品
を回転させるので、物品だけでなく物品に比較して大型
の回転体をも回転させる必要があるので、回転駆動手段
が大型化し高価になる。また、物品の長さ方向の途中部
を収容開口に収容した状態で固定するので、収容開口に
収容した物品の途中部に対して溶接や塗装等の作業を施
すことができないので、作業の未完成部分(未完成領
域)が大きくなる。
【0008】本発明の目的は、金型、溶接や塗装等に供
する板状、盤状、ボックス状の各種鋼構造物等の非軸状
物や非円筒物の端部を把持できるチャック装置、前記物
品の略全面を露出させた状態で任意角度回転させること
ができ、汎用性に優れ、回転駆動手段を小型化できる物
品回転装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のチャック装置
は、機枠に回転自在に支持された回転軸の端部に連結さ
れ、回転に供する物品の端部をクランプして支持するチ
ャック装置において、回転軸の端部に固定されたチャッ
ク本体と、チャック本体に回転軸の軸心と直交する方向
向きに設けられて、物品の端部の平面部を受け止め可能
なベース部と、ベース部上に物品端部を固定解除可能に
固定する複数のクランプ手段とを備えたものである。
【0010】ここで、物品の端部の平面部をチャック本
体のベース部で受け止めて、複数のクランプ手段により
ベース部上に固定解除可能に固定できるので、非軸状物
や非円筒状物等の物品であって端部に平面部を有する物
品の端部を安定的に支持して固定することができる。ベ
ース部を有するチャック本体と複数のクランプ手段から
なる簡単な構成にできるので、製作コストを著しく低減
することができる。
【0011】請求項2のチャック装置は、請求項1の発
明において、ベース部がチャック本体と一体的に構成さ
れ、クランプ手段が電磁石を有するものである。それ
故、電磁石により、ベース部に受け止められた物品の端
部の平面部を簡単に固定解除可能に固定でき、物品の端
部に1つの平面部さえあれば確実にクランプでき、クラ
ンプ手段の構成も簡単化できる。その他請求項1と同様
の作用を奏する。
【0012】請求項3のチャック装置は、請求項1の発
明において、ベース部がチャック本体と一体的に構成さ
れ、複数の油圧式クランプ手段が回転軸の軸心方向へ位
置切換え自在に設けられたものである。それ故、複数の
油圧式クランプ手段を所定の退避位置へ位置切換える
と、複数の油圧式クランプ手段と物品端部とが干渉しな
いので、物品端部をベース部上にセットでき、その後、
複数の油圧式クランプ手段を所定のクランプ位置に切換
えて、複数の油圧式クランプ手段により固定解除可能に
固定できる。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0013】請求項4のチャック装置は、請求項1の発
明において、ベース部がチャック本体と一体的に構成さ
れ、1対の油圧式クランプ手段が相対向状に且つ回転軸
の軸心と直交する方向へ位置切換え自在に設けられたも
のである。それ故、1対の油圧式クランプ手段を所定の
退避位置へ切換えると、それら油圧式クランプ手段と物
品端部とが干渉しないので、物品端部をベース部上にセ
ットでき、その後、1対の油圧式クランプ手段を所定の
使用位置に切換えて、1対の油圧式クランプ手段により
ベース部上に固定解除可能に固定できる。その他請求項
1と同様の作用を奏する。
【0014】請求項5のチャック装置は、請求項1の発
明において、ベース部がチャック本体と一体的に構成さ
れ、複数の油圧式クランプ手段がベース部の受け止め部
と直交する方向へ位置切換え自在に設けられたものであ
る。それ故、複数の油圧式クランプ手段を所定の退避位
置へ位置切換えた状態で、物品端部をベース部と複数の
クランプ手段間にセットでき、その後、複数の油圧式ク
ランプ手段を所定のクランプ位置に切換えて、複数の油
圧式クランプ手段により固定解除可能に固定できる。そ
の他請求項1と同様の作用を奏する。
【0015】請求項6のチャック装置は、請求項1の発
明において、ベース部は、回転軸の軸心方向へ位置切換
え自在の複数のベースブロックを備えたものである。そ
れ故、ベースブロックで物品の端部の平面部を受け止め
て、複数のクランプ手段により物品端部をベース部上に
固定解除可能に固定でき、また、物品を180度回転後
に、クランプ解除して複数のベースブロックを退避位置
へ切換えると、物品を上方へ取り出すことができる。そ
の他請求項1と同様の作用を奏する。
【0016】請求項7のチャック装置は、請求項6の発
明において、複数の油圧式クランプ手段が、複数のベー
スブロックに夫々対応するように設けられ、各油圧式ク
ランプ手段が回転軸の軸心方向へ位置切換え自在に設け
られたものである。それ故、複数の油圧クランプ手段を
退避位置に切換え、複数のベースブロックを使用位置に
保持した状態で、物品を上方からそれらベースブロック
上に支持して複数の油圧クランプ手段を使用位置に切換
えて物品端部をベースブロックに固定でき、その後、物
品を180度回転した状態では請求項6と同様にして物
品を上方へ取り出すことができる。
【0017】請求項8の物品回転装置は、回転に供する
物品の両端部を支持した状態で水平な軸心回りに任意角
度回転させる為の物品回転装置において、水平方向へ延
びるベースフレームと、ベースフレームの一端部に固定
的に立設された固定フレームおよびベースフレームの他
端側に固定フレームに接近・離隔自在に立設された可動
フレームと、固定フレームと可動フレームとに夫々回転
自在に設けられた1対の水平な同心状の回転軸と、1対
の回転軸の少なくとも一方を回転駆動する回転駆動手段
と、1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設け
られ物品の端部をクランプして支持する1対のチャック
装置とを備え、各チャック装置は、対応する回転軸の端
部に固定されたチャック本体と、このチャック本体に回
転軸の軸心と直交する方向向きに設けられて物品の端部
の平面部を受け止め可能なベース部と、このベース部上
に物品端部を固定解除可能に固定する複数のクランプ手
段とを備えたものである。
【0018】物品をセットする場合、可動フレームを移
動させて固定フレームと可動フレーム間の間隔を物品の
長さに適合させ、1対のチャック本体のベース部に物品
の両端部を載置支持させ、各チャック装置の複数のクラ
ンプ手段で物品の各端部をベース部に固定する。次に、
回転駆動手段で少なくとも一方の回転軸を回転させる
と、1対のチャック装置、物品、1対の回転軸が一体的
に回転する。
【0019】物品の両端部を1対のチャック装置で支持
し固定するので、物品のほぼ全表面を露出させた状態の
まま回転できるので、物品に施す溶接や塗装等の作業を
ほぼ完了することができる。また、チャック装置は、チ
ャック本体のベース部に物品端部の平面部を載置支持す
るので、複数のクランプ手段の構成如何で、物品のサイ
ズの制約がなく、汎用性に優れる。また、物品の大きさ
に対してチャック装置を比較的小型に構成できるため、
物品以外の回転重量を比較的小さくできるから、回転駆
動手段が大型化することもない。
【0020】請求項9の物品回転装置は、請求項8の発
明において、前記クランプ手段が油圧式クランプ手段で
あり、その油圧式クランプ手段へ油圧を供給・排出する
油路が回転軸内に形成された油路を含むものである。油
圧式クランプ手段を適用するため、クランプ手段を小型
化できるうえ、油圧式クランプ手段へ油圧を供給・排出
する油路が回転軸内に形成された油路を含むので、油圧
式クランプ手段へ油圧を供給・排出する油路の構成を簡
単化できる。その他請求項8と同様の作用を奏する。
【0021】請求項10の物品回転装置は、請求項8の
発明において、前記クランプ手段が電磁石を有し、その
電磁石へ通電する通電線が回転軸内に配設された通電線
を含むものである。前記クランプ手段が電磁石を有する
ので、クランプ手段の構成を簡単化できるうえ、その電
磁石へ通電する通電線が回転軸内に配設された通電線を
含むので、その電磁石へ通電する通電線の構成を簡単化
できる。その他請求項8と同様の作用を奏する。
【0022】請求項11の物品回転装置は、請求項8〜
請求項10の何れか1項の発明において、前記可動フレ
ームをベースフレームに沿って移動駆動する移動駆動手
段を設けたものである。移動駆動手段により、可動フレ
ームをベースフレームに沿って移動駆動させて、固定フ
レームと可動フレームとの間の間隔を回転させる物品の
長さに応じて調節するのが容易になる。その他請求項8
〜請求項10の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0023】請求項12の物品回転装置は、請求項11
の発明において、前記回転駆動手段で直接回転駆動され
ない従動側の回転軸を所定の複数の回転位相位置に択一
的に停止させる為の停止用付勢規制手段を設けたもので
ある。物品を装着していない状態では1対の回転軸が連
結されていないので、両者の回転位相位置がずれる可能
性があるが、停止用付勢規制手段により、従動側の回転
軸を所定の複数の回転位相位置に択一的に停止させるこ
とで、物品を装着していない状態でも1対の回転軸の回
転位相位置を一致させておくことができる。
【0024】請求項13のチャック装置は、機枠に回転
自在に支持された回転軸の端部に連結され、回転に供さ
れる物品の端部をクランプして支持するチャック装置に
おいて、回転軸の端部に固定されたチャック本体と、回
転軸と反対側においてチャック本体に回転軸の軸心と直
交する方向向きに設けられて物品の端部の平面部を受け
止め可能なベース面を有するベース部材と、ベース部材
と平行に対向し且つベース部材に対して接近離隔可能に
チャック本体に設けられた可動部材と、可動部材をベー
ス部材に対して接近離隔方向へ移動駆動する為の駆動機
構とを備えたものである。
【0025】物品の端部の平面部を、ベース部材のベー
ス面で受け止め、駆動機構により可動部材をベース部材
に対して接近離隔方向へ移動駆動することで、ベース部
材と可動部材間に固定解除可能に固定でき、非軸状物や
非円筒状物等の物品であって端部に平面部を有する物品
の端部を安定的に支持することができる。チャック本体
とベース部材と可動部材と駆動機構からなる簡単な構成
にできるので、製作コストを低減することができる。
【0026】請求項14のチャック装置は、請求項13
の発明において、ベース部材が、可動部材に対して接近
離隔方向に移動可能にチャック本体に設けられたもので
ある。即ち、チャック本体に対する物品の固定位置を前
記接近離隔方向に調節し、物品の偏心荷重が低減するよ
うに、物品端部をベース部材と可動部材間に固定するこ
とができる。その他請求項13と同様の作用を奏する。
【0027】請求項15のチャック装置は、請求項14
の発明において、駆動機構が、ベース部材を可動部材と
同速度で反対方向へ移動駆動可能に構成されものであ
る。ベース部材と可動部材を所定間隔離隔させた状態
で、ベース部材と可動部材間に物品端部をセットして、
駆動機構によりベース部材を可動部材と同速度で相接近
する方向へ移動駆動すると、前記接近離隔方向において
物品端部の中心がチャック本体の所定位置(中心位置)
に位置決めされて物品端部が固定される。つまり、物品
の偏心荷重が低減するように、物品端部をベース部材と
可動部材間に簡単・確実に固定することができる。その
他請求項14と同様の作用を奏する。
【0028】請求項16のチャック装置は、請求項13
〜請求項15の何れか1項の発明において、ベース部材
にそのベース面から突出する1対の係止部材を接近離隔
可能に設け、この1対の係止部材を接近離隔方向へ移動
駆動する為の係止部材駆動機構をベース部材に設けたも
のである。1対の係止部材を所定間隔離隔させた状態
で、物品端部をベース部材と可動部材間にセットし、係
止部材駆動機構により1対の係止部材を相接近する方向
へ移動駆動すると、1対の係止部材の接近離隔方向にお
いて物品端部がセンタリングされて、1対の係止部材に
より物品の両端部が係止される。その他請求項請求項1
3〜請求項15の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0029】請求項17のチャック装置は、請求項16
の発明において、可動部材にそのベース部材側の面から
突出する1対の係止部材を接近離隔可能に設け、この1
対の係止部材を接近離隔方向へ移動駆動する為の係止部
材駆動機構を可動部材に設けたものである。即ち、物品
のベース部材側においても、1対の係止部材と係止部材
駆動機構により、1対の係止部材の接近離隔方向におい
て物品端部がセンタリングされて、1対の係止部材によ
り物品の両端部が係止される。
【0030】請求項18の物品回転装置は、回転に供す
る物品の両端部を支持した状態で水平な軸心回りに任意
角度回転させる為の物品回転装置において、水平方向へ
延びるベースフレームと、ベースフレームの一端側部分
と他端側部分にその長さ方向へ移動自在に立設された1
対の可動フレームと、1対の可動フレームに夫々回転自
在に設けられた1対の水平な同心状の回転軸と、1対の
回転軸の少なくとも一方を回転駆動する回転駆動手段
と、1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設け
られ物品の端部をクランプして支持する1対のチャック
装置とを備え、各チャック装置は、対応する回転軸の端
部に固定されたチャック本体と、このチャック本体に回
転軸の軸心と直交する方向向きに設けられて物品の端部
の平面部を受け止め可能なベース部と、このベース部上
に物品端部を固定解除可能に固定するクランプ手段とを
備えたものである。
【0031】物品をセットする場合、1対の可動フレー
ムを移動させて、1対の可動フレーム間の間隔を物品の
長さに適合させ、1対のチャック装置本体のベース部に
物品の両端部を載置支持させ、各チャック装置の複数の
クランプ手段で物品の各端部をベース部に固定する。次
に、回転駆動手段で少なくとも一方の回転軸を回転させ
ると、1対のチャック装置、物品、1対の回転軸が一体
的に回転する。この物品回転装置においては、請求項1
と同様の作用を奏するが、1対の可動フレームを、ベー
スフレームの一端側部分と他端側部分にその長さ方向へ
移動自在に設けたので、1対の可動フレーム間にセット
される物品に対して、1対の可動フレームを移動させ
て、物品の両端部を各チャック装置の複数のクランプ手
段でベース部に固定解除可能に固定できる。即ち、物品
の両端部を1対のチャック装置で固定する際の、物品の
ハンドリングが容易になり、作業負荷を低減して作業能
率を向上できる。
【0032】請求項19の物品回転装置は、請求項18
の発明において、各可動フレームをベースフレームの長
さ方向に移動駆動する移動駆動手段を設けものである。
移動駆動手段により、1対の可動フレームをベースフレ
ームに沿って移動駆動させて、1対の可動フレームとの
間の間隔を回転させる物品の長さに応じて調節するのが
容易になる。その他請求項18と同様の作用を奏する。
【0033】請求項20の物品回転装置は、請求項8〜
請求項12及び請求項18〜請求項19の何れか1項の
発明において、ベースフレーム上に、回転に供する物品
を載置する昇降可動なリフト式テーブルを設けたもので
ある。即ち、リフト式テーブルにより、物品を所定の昇
降位置で載置支持した状態で、固定フレームと可動フレ
ーム、又は1対の可動フレームに設けられた1対のチャ
ック装置で物品の両端部を、安定よく固定解除可能に固
定することができる。尚、物品固定後、リフト式テーブ
ルを下降させておくことで、物品回転の際の物品とリフ
ト式テーブルとの相互干渉が防止される。その他請求項
8〜請求項12及び請求項18〜請求項19と同様の作
用を奏する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、金型、或
いは、溶接や塗装等の種々の作業を施す板状、盤状、ボ
ックス状、H形状、角筒状の種々の形状の物品であって
任意角度の回転に供する物品の両端部を支持した状態で
水平な軸心回りに任意角度回転させる為の物品回転装置
に、本発明を適用した場合の例であり、この物品回転装
置には1対のチャック装置を含むので、以下の説明には
チャック装置の説明も含まれている。
【0035】図1〜図4に示すように、物品回転装置1
は、水平方向へ延びるベースフレーム2と、ベースフレ
ーム2の一端部に固定的に立設された固定フレーム3
と、ベースフレーム2の他端側に固定フレーム3に接近
・離隔自在に立設された可動フレーム4と、両フレーム
3,4に夫々回転自在に設けられた1対の水平な同心状
の回転軸5,6と、固定フレーム3の回転軸5を回転駆
動する電動モータ7と、両回転軸5,6の相対向する内
端部に夫々連結して設けられ物品Wの端部をクランプし
て支持する1対のチャック装置8,9と、可動フレーム
4の回転軸6を所定の複数の回転位相位置に択一的に停
止させる為の停止用付勢規制機構10と、油圧供給ユニ
ット11と、回転軸5の回転角度を検出する回転角検出
機構12と、回転角検出機構12の検出信号を受け、図
示外の操作盤からの指令に基づいて電動モータ7を駆動
制御する図示外の制御装置及び操作盤等を有する。
【0036】ベースフレーム2は、左右方向に細長い矩
形状をなし、水平なベース板15と、その前後両端の立
板部材16等で構成され、ベースフレーム2の左端部に
固定フレーム3が固定的に立設され、固定フレーム3の
右側に対向する可動フレーム4がベースフレーム2の左
端側部分に左右方向に移動自在に立設されている。
【0037】固定フレーム3は、複数の板部材にてボッ
クス状に形成され、回転軸5は固定フレーム3の右端上
部の支持部材17に軸受けを介して回転自在に水平に支
持され、固定フレーム3の内部には、回転軸5を正逆回
転駆動する電動モータ7が設けられ、固定フレーム3の
後側には、油圧供給ユニット11が配設されている。
【0038】可動フレーム4は、複数の板部材にてボッ
クス状に形成され、可動フレーム4の前後両端部から下
方へ延びた各スカート部材18には小径の1対の遊輪1
9が装着され、ベースフレーム2の前後の立板部材16
のガイド溝20に転動自在に係合され、これら4つの遊
輪19により可動フレーム4が支持されて左右方向へ移
動自在になっている。可動フレーム4の下面に固着され
たガイド部材21が、ベースフレーム2のベース板15
の上面のガイド溝に摺動自在に係合され、可動フレーム
4が左右方向へ移動自在に案内されている。
【0039】可動フレーム4の下部には、前後1対の油
圧シリンダ22が設けられ、油圧シリンダ22のピスト
ンロッドは、可動フレーム4の下板を挿通して延び、そ
の先端部にはパッド23が固着されている。可動フレー
ム4を左右方向に移動して位置決めした状態で、1対の
油圧シリンダ22を伸長駆動すると、パッド23がベー
ス板15の上面に当接し、可動フレーム4がベースフレ
ーム2上に安定的に固定される。可動フレーム4の左端
上部の支持部材14に、回転軸6が軸受けを介して回転
自在に水平に支持され、可動フレーム4の内部には、回
転軸6を90度間隔の4つの回転位相位置に択一的に停
止させる為の停止用付勢規制機構10が設けられてい
る。
【0040】固定フレーム3側の回転軸5を回転駆動す
る電動モータ7について説明すると、この減速機付き電
動モータ7の出力軸は筒状をなし、回転軸5を筒状出力
軸に挿通させた状態で回転軸5が筒状出力軸に固定され
ている。この電動モータ7の回転角度を検出する回転角
検出機構12は、出力軸に固定されたディスク板12a
(多数のスリットを有する)と、そのディスク板12a
に臨む光学センサ12bとからなるロータリエンコーダ
で構成されている。
【0041】1対の回転軸5,6の相対向する内端部に
夫々連結して設けられ物品Wの端部を把持する1対のチ
ャック装置8,9について説明する。但し、1対のチャ
ック装置8,9は左右に対称の構造であるので、固定フ
レーム3側のチャック装置8について説明する。図4〜
図6に示すように、チャック装置8は、回転軸5の内端
部に固定されたチャック本体25と、チャック本体25
に回転軸5の軸心と直交する方向向きに設けられて、物
品Wの端部の平面部を受け止め可能なベース部26と、
ベース部26上に物品Wの端部を固定する複数のクラン
プ装置27を有する。
【0042】チャック本体25は、チャック本体部28
と、ベース部26を構成する4つのベースブロック29
とで構成され、チャック本体部28は、固定フレーム3
の前後長と略同じ長さで、チャック本体部28の長さ方
向中央部に回転軸5の左端部が固定され、チャック本体
部28の上面部と下面部には、4本のT溝30,31が
回転軸5の軸心方向向きに且つ前後方向等間隔おきに夫
々形成されている。チャック本体部28の下面部の4本
のT溝31には、4つのベースブロック29のT形の脚
部が、回転軸5の軸心方向へ位置切換え自在(左右方向
へ移動可能)に夫々係合され、これら4つのベースブロ
ック29の上面が同一面をなし、物品Wの端部の平面部
を受け止め得るように構成してある。尚、各ベースブロ
ック29がT溝31から外れてしまわないようにする規
制部材も設けてある。
【0043】チャック本体部28の上面部には4つの油
圧式クランプ装置27が配設され、チャック本体部28
の上面部の4本のT溝30には、4つのクランプ本体3
2の4つのT形の脚部が、回転軸5の軸心方向へ(左右
方向へ)位置切換え自在(左右方向へ移動自在)に夫々
係合され、4つのクランプ装置27は、4つのベースブ
ロック29の上側に夫々対応している。尚、各クランプ
本体32がT溝30から外れてしまわないように規制す
る規制部材も設けてある。 図4に示すように、各クラ
ンプ装置27において、クランプ本体32には立て向き
の復帰バネを備えた油圧シリンダ33が内装され、その
油室34に油圧を供給すると、出力ロッドであるクラン
プ部材35がクランプ本体32の下面外へ突出して物品
Wをベースブロック29に固定するように構成してあ
る。
【0044】4つのクランプ装置27へ油圧を供給・排
出する油路について説明すると、油圧供給ユニット11
から延びた油圧ホース40がベースフレーム2を通って
固定フレーム3の内部へ延び、この油圧ホース40が回
転軸5の左端部に装着されたスイベルジョイント41に
接続され、そのスイベルジョイント41の油路が回転軸
5内に形成された油路42に接続され、その油路42が
チャック本体部28内の油路43に接続され、その油路
43は、4つのクランプ装置27に対応する4個所おい
て4本の油圧ホース44を介して4つの油圧シリンダ3
3に夫々接続されている。
【0045】尚、油圧供給ユニット11から可動フレー
ム4側の4つの油圧式クランプ装置27へ油圧を供給す
る為の油圧ホース45は油圧供給ユニット11からベー
スフレーム2を通り、ケーブルベア46を介して可動フ
レーム4の内部へ延び、その油圧ホース45は回転軸6
の右端部に装着されたスイベルジョイント47に接続さ
れ、このスイベルジョイント47以降は前記と同様に4
つの油圧式クランプ装置27の4つの油圧シリンダ33
に接続されている。
【0046】可動フレーム4側の回転軸6を、4つの回
転位相位置に択一的に停止させる為の停止用付勢規制機
構10について説明すると、図8に示すように、回転軸
6に固着された円板48の外周部に周方向4等分位置で
V形の係合切欠き49が形成され、円板48の上側にお
いて可動フレーム4の内壁面には取付け金具50を介し
て圧縮バネを内蔵したバネシリンダ51が固定され、そ
のバネシリンダ51の出力ロッド52の先端の係合部5
2aが1つの係合切欠き49に係合され、円板48と回
転軸6とがその停止位置に規制解除可能に規制される。
【0047】本実施形態の物品回転装置1は、物品W
(例えば金型)を90度の整数倍の角度回転させればよ
いので、周方向4等分位置にV形の係合切欠き49を形
成してあるが、その他の物品を回転させる装置の場合に
は、回転軸6を停止させる必要のある複数の回転位相位
置に係合切欠き49を形成するものとする。
【0048】次に、以上説明した物品回転装置1の作用
について説明する。物品W(例えば金型)を物品回転装
置1で回転させる場合を例として説明すると、最初、固
定フレーム3側のチャック装置8と、可動フレーム4側
のチャック装置9とが図2、図5に示すような姿勢に保
持されている。次に、可動フレーム4を手動にて押動さ
せて、物品Wを左側の複数のベースブロック29と右側
の複数のベースブロック29とに両端支持させ得るよう
に、可動フレーム4の位置を設定してから、可動フレー
ム4の2つの油圧シリンダ22に油圧を供給して可動フ
レーム4を固定状態にする(図2の鎖線図示の状態)。
【0049】各チャック装置8,9において、4つのク
ランプ装置27を図2に鎖線で図示の退避位置に保持
し、4つのベースブロック29を図2に実線で図示の使
用位置に保持した状態で、例えば天井クレーンで吊持搬
送して来た物品Wを1対のチャック装置8,9の夫々4
つのベースブロック29で両端支持する。このとき、物
品Wの各端部の下面の平面部が4つのベースブロック2
9の上面に当接状態になる。次に、左右両方のクランプ
に供する各4つのクランプ装置27を実線で図示の使用
位置に手動にて切換えてから、それら両側の8つのクラ
ンプ装置27に油圧を供給すると、図4に示すように、
物品Wの左端部が左側の4つのクランプ装置27によっ
て4つのベースブロック29上に固定され、また、物品
Wの右端部が右側の4つのクランプ装置27によって4
つのベースブロック29上に固定される。
【0050】このように物品Wを両端支持し固定した状
態において、電動モータ7を駆動して回転軸5、チャッ
ク装置8、物品W、チャック装置9、回転軸6を一体的
に所望の方向へ所望の角度回転駆動することができる。
このとき、停止用付勢規制機構10の係合部52aは係
合切欠き49に係脱して回転が許容される。
【0051】例えば、物品Wを180度回転させた位置
で停止して物品Wを取り外す場合は、両側の8つのクラ
ンプ装置27をクランプ解除してから、左右両側のチャ
ック装置8,9において物品Wの上側にある各4つのベ
ースブロック29を図2に鎖線で図示の退避位置に手動
にて切換えれば、物品Wの上方がオープンになるので、
物品Wをクレーン等で上方へ取り外すことができる。
尚、以上のように180度回転させて停止した場合、停
止用付勢規制機構10の係合部52aが係合切欠き49
に係合しているので、物品Wを取り外しても回転軸6の
回転が規制されるから、右側のチャック装置9が自由に
回動することはなく、停止位置を保持する。但し、チャ
ック装置9を手動操作で回動させることも可能である。
【0052】この物品回転装置1では、可動フレーム4
を左右方向に移動自在にしてあるので、回転に供する物
品Wの長さに応じて可動フレーム4の位置を適宜変更す
ることができる。1対の油圧シリンダ22により可動フ
レーム4を固定可能にしたので、可動フレーム4を変更
した位置に安定的に固定できる。また、各チャック装置
8,9において、クランプ装置27とベースブロック2
9とを回転軸5,6の軸心方向へ位置切換え可能に構成
したので、物品Wを載置する作業と搬出する作業とが簡
単になる。
【0053】物品Wの端部をチャック装置8,9に固定
できる限り、種々の形状、大きさの物品Wを回転できる
ので、汎用性に優れる。尚、固定フレーム3と可動フレ
ーム4の高さの制約はあるが、これらのフレーム3,4
の高さを十分大きく構成することは容易である。そし
て、各チャック装置8,9が物品Wの端部を支持固定し
得るだけの小型の構成であるので、物品W以外に回転駆
動される回転重量が小さくなるから、電動モータ7を小
型化でき、製作コスト的に有利である。しかも、1台の
電動モータ7を設けるだけなので、製作コスト的に有利
である。
【0054】各チャック装置8,9の4つの油圧式クラ
ンプ装置27への油路の一部を回転軸5,6内に形成し
スイベルジョイント41,47を介して油圧ホース4
0,45に接続するため、油圧供給系が複雑化すること
もないし、また、油圧式クランプ装置27を適用するの
でクランプ手段を小型化でき、クランプとクランプ解除
を操作盤からの遠隔操作で行うことができる。停止用付
勢規制機構10を設けて、停止状態のときのチャック装
置9の位置を停止位置に保持できるので、1対のチャッ
ク装置8,9の姿勢がバラバラになることもない。
【0055】次に、前記実施形態を部分的に変更した変
更形態について説明する。 1〕図9、図10に示すように、可動フレーム4を左右
方向へ移動駆動する移動駆動機構60を設ける。即ち、
ベースフレーム2のベース板15の上面の中央部にラッ
ク部材61が左右方向へ延びるように固定的に設けら
れ、可動フレーム4には、そのラック部材61のラック
歯に噛合したピニオン62と、2つのギヤを介してこの
ピニオン62を回転駆動する電動モータ63とが設けら
れ、このラックピニオン機構を介して電動モータ63に
より可動フレーム4が左右に移動駆動される。この場
合、操作盤における押しボタン操作で可動フレーム4を
所望の位置へ移動させることができるので、作業負荷が
軽減され能率的になる。
【0056】2〕図11〜図14に示すように、各チャ
ック装置64,65において、チャック本体66が、回
転軸69,70の軸心と直交方向向きに延びるチャック
本体部67と、これに固着された同方向向きのベース部
材68とからなり、ベース部材68の上面部にはベース
部71が形成されている。ベース部71に対応する部位
において、ベース部材68に形成された角溝72にはリ
フタ付きローラユニット73が昇降自在に装着されてい
る。
【0057】このリフタ付きローラユニット73は、ロ
ーラ支持体74と、このローラ支持体74に枢着された
複数の適当間隔置きのローラ75と、ローラ支持体74
の両端側部分に装着された1対の油圧シリンダ76とを
有し、これら油圧シリンダ76に油圧を供給すると、ロ
ーラ支持体74が少し上昇して、複数のローラ75がベ
ース部71上へ突出し、物品Wの端部を移動自在に支持
する。
【0058】4組の油圧式クランプ装置77のクランプ
本体としてのクランプ本体部材78は、チャック本体部
67の上部の段部に固着され、このクランプ本体部材7
8には復帰バネを有する4つのクランプ用油圧シリンダ
79がベース部71に対向状に内装され、各油圧シリン
ダ79の出力部材であるクランプ部材80がクランプ本
体部材78の下面外へ突出して物品Wの端部をベース部
材68に固定するように構成してある。尚、クランプ本
体部材78には複数の遊転ローラ81も付設されてい
る。
【0059】固定フレーム3側のチャック装置64にお
ける4つの油圧シリンダ79と1対の油圧シリンダ76
とに油圧を供給・排出する油路は、前記同様の2本の油
圧ホース82,83、回転軸69に装着されたスイベル
ジョイント84、回転軸69内の2本の油路85,8
6、これら油路85,86から延びチャック本体部67
内に形成された油路87,88、油路87から延び4つ
の油圧シリンダ79に接続された油路、油路88から延
び1対の油圧シリンダ76に接続された油路等を有す
る。可動フレーム4側のチャック装置65における4つ
の油圧シリンダ79と1対の油圧シリンダ76とに油圧
を供給・排出する油路もほぼ同様である。
【0060】以上のチャック装置64,65を備えた物
品回転装置においては、左右両方のチャック本体66を
立て向き姿勢に保持し、全部の油圧シリンダ79をクラ
ンプ解除状態にし、左右両方のチャック装置64,65
のベース部材68内の全部の油圧シリンダ76に油圧を
供給した状態において、クレーンで吊持搬送して来た物
品Wの各端部を各チャック装置64,65におけるベー
ス部材68とクランプ本体部78間に挿入し、その後油
圧シリンダ76の油圧を抜いてからクランプ用油圧シリ
ンダ79に油圧を供給して固定する。その後は、前記同
様に電動モータ7で回転軸69を回転駆動し、回転軸6
9、チャック装置64、物品W、チャック装置65、回
転軸70を一体的に所望の角度回転させることができ、
所望の位置で停止することができる。
【0061】このチャック装置64,65においては、
ベース部材68を1本の部材で構成してあり、クランプ
本体部材78も1本の部材で構成してあるので、部材数
が少なく、製作コスト的に有利である。尚、図15に示
すように、前記油圧シリンダ76の代わりに圧縮バネ8
9を装着してもよい。ベース部材68をT溝90を介し
て回転軸69の軸心方向へ位置切換え自在に構成し、ク
ランプ本体部材78をT溝91を介して回転軸69の軸
心方向へ位置切換え自在に構成してもよい。
【0062】3〕図16、図17に示すように、各チャ
ック装置95において、チャック本体96が、回転軸9
7の軸心方向と直交する方向向きに細長い部材であって
長さ方向中央部において回転軸97に固着された部材で
構成され、そのチャック本体96の上面に平坦なベース
部98が連続的に形成され、チャック本体96の上面部
にはその長さの全長にわたるT溝99が形成され、チャ
ック本体96の上面部の両端側部分に相対向状に1対の
油圧式クランプ装置100が配設され、各クランプ装置
100のクランプ本体101のT形の脚部102がT溝
99に係合されている。
【0063】クランプ装置100は、クランプ本体10
1に枢着したクランプレバー103の一端部を油圧シリ
ンダ104で押上げ駆動することでクランプレバー10
3の出力部で物品Wの端部を固定するように構成してあ
る。尚、復帰バネ105も設けられている。尚、油圧供
給ユニット11から延びる油圧ホース106、スイベル
ジョイント107、回転軸97内の油路、チャック本体
96内の油路、この油路を油圧シリンダ104に接続す
る油圧ホース108とを介して油圧シリンダ104に油
圧が供給・排出される。
【0064】4〕図18、図19に示すように、各チャ
ック装置110において、チャック本体111が、回転
軸112の軸心方向と直交する方向向きに細長い部材で
あって長さ方向中央部において回転軸112に固着され
た部材で構成され、そのチャック本体111の上面に平
坦なベース部113が連続的に形成され、このチャック
本体111には、長さ方向適当間隔おきにクランプ手段
としての4つの電磁石114が組み込まれ、これら電磁
石114への通電線は、制御装置内の駆動回路から、通
電ケーブル115を介して回転軸112の端部に装備さ
れたブラシ式のロータリ通電器116に接続され、その
ロータリ通電器116から回転軸112内の通電線11
7と、チャック本体111内の通電線とを介して電磁石
114に接続されている。尚、左右両側の8つの電磁石
114により物品Wの全重量を十分に支持し得るよう
に、各電磁石114の吸引力が設定されている。
【0065】回転に供する物品W(金型、溶接や塗装に
供する板状、盤状、ボックス状の鋼構造体等)の端部の
平面部を各チャック装置110のベース部113に当接
させて複数の電磁石114で吸引固定した状態で、その
物品Wを回転させることになるが、物品Wの端部の一つ
の面に平面部があれば、物品Wの形状によらず吸引固定
できるので、汎用性に優れるうえ、クランプ手段の構成
も簡単化する。
【0066】5〕図20、図21に示すように、各チャ
ック装置120において、チャック本体121は正面視
L形で回転軸124の軸心と直交する方向向きに延び回
転軸124の端部に固着された部材であり、そのチャッ
ク本体121のベース壁部122の上面には軸心と直交
する方向向きに連続する平坦なベース部125が形成さ
れ、そのベース壁部125には4つの電磁石126が適
当間隔おきに組み込まれ、前記4つの電磁石114への
通電線と同様の通電線が設けられている。
【0067】チャック本体121の立壁部123内面部
にはベース部122と直交する方向向きの4つのT溝1
27が適当間隔おきに形成され、4つの油圧式クランプ
装置128の4つのクランプ本体129のT形の脚部
が、4つのT溝127に移動自在に夫々係合されてい
る。各クランプ装置128のクランプ本体129内に
は、立壁部123に対して直交方向向きの復帰バネ付き
油圧シリンダ130と、ベース部122に対して直交方
向向きの復帰バネ付き油圧シリンダ131とが設けら
れ、油圧シリンダ130に油圧を供給するとその出力ロ
ッドがT溝127の底壁を押してクランプ本体129を
立壁部123に固定し、また、油圧シリンダ131に油
圧を供給すると、その出力ロッドがクランプ本体129
の下方へ突出して物品Wの端部をベース壁部122に固
定するように構成してある。尚、本変更形態の場合、各
クランプ手段が1つの油圧クランプ装置128と1つの
電磁石126とを有する。
【0068】前記油圧式クランプ装置に油圧を供給・排
出する為の油路と同様に、油圧供給ユニット11から延
びる油圧ホース132、回転軸124の端部のスイベル
ジョイント133、回転軸124内の油路、立壁部12
3内の油路、油圧ホース134、油路接続具135、油
路136,137を介して油圧シリンダ130,131
に油圧が供給・排出される。尚、油圧供給時に、最初に
油圧シリンダ130が作動し、その後油圧シリンダ13
1が作動するように、油路137は油路136よりも十
分細く形成してある。
【0069】左右1対のチャック装置120により物品
Wの両端部を把持する場合、T溝127が水平姿勢とな
るように回転させ、図21に実線で図示のようにクラン
プ装置128を退避位置に保持した状態において、回転
に供する物品Wを上方から下方移動させて物品Wの端部
をベース部125とクランプ装置128間に位置させ、
次に4つの電磁石126に通電して吸引固定し、その後
4つのクランプ装置128を鎖線で図示の使用位置に切
換えてから油圧シリンダ130,131に油圧を供給す
ると、最初に油圧シリンダ130によりクランプ本体1
29が立壁部123に固定され、次に油圧シリンダ13
1により物品Wの端部が固定される。
【0070】このチャック装置120においては、立壁
部123の高さが大きく、クランプ装置128の移動範
囲が大きいので、大きな厚さの物品Wをも把持可能であ
り汎用性に優れる。例えば、溶接に供する大型のボック
ス状の鋼構造物等も把持することができる。電磁石12
6の吸引力が強力である場合には、クランプ装置128
のクランプ力は小さくてもよいし、また、クランプ装置
128によるクランプ力が十分に強固である場合には、
電磁石126を省略してもよい。
【0071】6〕図22に示すように、この物品回転装
置1Aにおいては、ベースフレーム2の一端側部分と他
端側部分に、1対の可動フレーム140,141がベー
スフレーム2の長さ方向へ移動自在に立設され、1対の
可動フレーム140,141の1対の回転軸5,6の相
対向する端部に、前記実施形態と同様の1対のチャック
装置8,9が夫々連結して設けられている。また、ベー
スフレーム2上に、回転に供する物品を載置する昇降可
動なリフト式テーブル145が設けられている。右側の
可動フレーム141と、その内部に設けられた停止用付
勢機構10等は前記実施形態と同様の構造である。
【0072】一方、左側の可動フレーム140は、その
下端部分以外は、前記実施形態の固定フレーム3と同様
の構造であるが、下端部分は右側の可動フレーム141
と左右対称構造に構成され、スカート部材18にボルト
19に枢着された遊輪を装着し、遊輪19をベースフレ
ーム2のガイド溝142に転動自在に係合させて、左右
方向に移動可能に構成してある。リフト式テーブル14
5は、載置台146、載置台146を高さ位置可変に支
持するリンク機構147、リンク機構147に付設され
た油圧シリンダ148等からなり、油圧シリンダ148
を駆動することで、リンク機構147を介して載置台1
46を実線位置と鎖線位置とに亙って昇降するように構
成してある。
【0073】この物品回転装置1Aにおいて、上下1対
の金型W1,W2を分割し上型W1を180度反転させ
る場合、1対の可動フレーム140,141を所定間隔
離隔させた状態で、先ず、上下1対の金型W1,W2を
外部搬送手段で載置台146に載置した後、上型W1の
固定部Waがクランプ装置27とベースブロック29間
に位置する高さ位置まで、リフト式テーブル145によ
り載置台146とともに1対の金型W1,W2を昇降駆
動する。次に、1対の可動フレーム140,141を相
接近する方向へ夫々移動駆動し、上型W1の固定部Wa
の両端部をチャック装置8,9の複数のクランプ装置2
7とベースブロック29間に挿入させ、前記実施形態同
様、複数のクランプ装置27を駆動して、1対のチャッ
ク装置8,9で上型Wの固定部Waを固定する。
【0074】その後、リフト式テーブル145により載
置台146とともに下型W2を所定ストローク下降駆動
してから、電動モータ7を駆動すると、回転軸5、チャ
ック装置8、上型W1、チャック装置9、回転軸6が一
体回転し、上型W1を下型W2と相互干渉させることな
く180度反転させることができる。尚、1対の金型W
1,W2の分割反転以外に、種々の物品の両端部を支持
した状態、物品を任意角度回転させる場合にも勿論適用
することができる。
【0075】この物品回転装置1Aによれば、前記実施
形態と同様の効果を奏するが、1対の可動フレーム14
0,141を、ベースフレーム2の一端側部分と他端側
部分にその長さ方向へ移動自在に設けたので、1対の可
動フレーム140,141間にセットされる物品に対し
て、1対の可動フレーム140,141を移動させるこ
とで、物品の両端部をチャック装置8,9の複数のクラ
ンプ装置27で固定することが可能になる。しかも、リ
フト式テーブル145を設けたので、物品を昇降台14
6で所定の昇降位置で載置支持した状態で、1対の可動
フレーム140,141に設けられた1対のチャック装
置8,9で物品の両端部を、安定よく固定解除可能に固
定することが可能になる。
【0076】特に、1対の金型W1,W2の分割・反転
に適用した場合、従来の金型分割反転装置に比べると、
非常に簡単な作動により作業を実行できるので、作業負
荷を低減し作業能率を向上できるとともに、その構造や
機構においても非常に簡単なものとなり、製作コスト的
にも有利である。尚、この物品回転装置1Aにおいて
は、1対の可動フレーム140,141を手動で駆動す
るように構成してもよいし、1〕のように駆動機構によ
り、1対の可動フレーム140,141を夫々移動駆動
するように構成してもよい。リフト式テーブル145に
おいては、載置台145を昇降駆動する機構として、リ
ンク機構147を採用せず、例えば、ベースフレーム2
に立設された縦向きの複数の油圧シリンダにより載置台
146を直接昇降する等、種々の機構を適用してもよ
い。
【0077】7〕図23に示すように、この物品回転装
置1Bは、前記物品回転装置1Aにおいて、1対の可動
フレーム140,141の1対の回転軸5,6の相対向
する端部に、1対のチャック装置150,151を夫々
連結し、又、リフト式テーブル145を省略して構成さ
れたものである。1対のチャック装置150,151は
左右に対称の構造であるので、左側の可動フレーム14
0側のチャック装置150について説明する。
【0078】図24、図25に示すように、チャック装
置150は、回転軸5の内端部に固定されたチャック本
体155、回転軸5と反対側においてチャック本体15
5に回転軸5の軸心と直交する方向向きに設けられて物
品Wの端部の平面部を受け止め可能なベース面157a
を有するベース部材157、ベース部材157と平行に
対向して設けられた可動部材159、ベース部材157
と可動部材159とを同速度で相接近離隔方向へ同期駆
動する駆動機構161、ベース部材157に接近離隔可
能に設けられそのベース面157aから突出する1対の
係止部材167及びそれら1対の係止部材167を接近
離隔方向へ移動駆動する為の係止部材駆動機構170、
可動部材159に接近離隔可能に設けられそのベース面
159aから突出する1対の係止部材169及びそれら
1対の係止部材169を接近離隔方向へ移動駆動する為
の係止部材駆動機構175等で構成されている。
【0079】ベース部材157と可動部材159は、係
合脚部158,160をチャック本体155に形成され
たT溝156に摺動自在に係合させて、接近離隔する方
向へ移動自在にガイドされている。駆動機構161は、
T溝156内に配設されてチャック本体155に回動自
在に支持されたスクリューシャフト162であって、長
さ方向中央部の両側に逆ネジに形成された1対のネジ部
の各々が係合脚部158,160に螺合されたスクリュ
ーシャフト162と、スクリューシャフト162を回動
する為のモータ(図示略)を有する駆動ユニット163
とを有し、駆動ユニット163によりスクリューシャフ
ト162を正逆回動させることで、ベース部材157と
可動部材159とを、相接近方向と相離隔方向へ同速度
で同期駆動するように構成してある。
【0080】ベース部材157側の1対の係止部材16
7は、係合脚部168をベース部材157に形成された
T溝165に摺動自在に係合させて、接近離隔する方向
へ移動自在にガイドされている。係止部材駆動機構17
0は、T溝165内に配設されてベース部材157に回
動自在に支持されたスクリューシャフト171であっ
て、長さ方向中央部の両側に逆ネジに形成された1対の
ネジ部の各々が1対脚部168に螺合されたスクリュー
シャフト171と、スクリューシャフト171の一端部
に装着された回動用ノブ172とを有し、手動により回
動用ノブ172を介してスクリューシャフト171を正
逆回動させることで、1対の係止部材167を相接近方
向と相離隔方向へ同速度で同期駆動するように構成して
ある。可動部材159側の1対の係止部材169及び係
止部材駆動機構175は、ベース部材157側のものと
同様の構造であるので説明を省略する。
【0081】このチャック装置150において、ワーク
Wの一端部をクランプして支持する場合、図26に示す
ように、ベース部材157と可動部材159とを、又1
対の係止部材167及び1対の係止部材169を所定間
隔離隔させた状態で、先ず、それらの略中央部に物品W
の端部をセットし、回動用ノブ172,176を夫々回
動すると、係止部材駆動機構170,171により1対
の係止部材167と1対の係止部材169が相接近方向
へ移動駆動され、図27に示すように、図示における物
品W端部の左右方向中心部が回転軸5の軸心の位置にセ
ンタリングされる。次に、駆動機構161により、ベー
ス部材157と可動部材159が相接近する方向へ移動
駆動されると、図28に示すように、図示における物品
W端部の上下方向中心部が回転軸5の軸心の位置に位置
決めされて、物品W端部は、係止部材167,169に
より左右方向への移動を規制された状態で、ベース部材
157と可動部材159間に固定される。それ故、物品
Wを回転させる為の負荷を小さくすることができる。
【0082】即ち、この物品回転装置1Bのチャック装
置150,151によれば、駆動機構161により、ベ
ース部材157と可動部材159を相接近する方向へ移
動駆動することで、物品端部をベース部材157と可動
部材159間に固定解除可能に固定できるので、非軸状
物や非円筒状物等の物品であって端部に平面部を有する
物品の端部を安定的に支持することができる。
【0083】また、ベース部材157に1対の係止部材
167を接近離隔可能に設け、可動部材159に1対の
係止部材169を接近離隔可能に設け、1対の係止部材
167と1対の係止169を接近離隔方向へ移動駆動す
る為の係止部材駆動機構170,175をベース部材1
57と可動部材159に夫々に設けたので、チャック本
体155に対する物品Wの固定位置を調節し、物品Wの
偏心荷重が低減する位置するように、物品W端部を簡単
に位置決めできるとともに、1対の係止部材167と1
対の係止部材169とで物品W端部を係止して確実に固
定することができる。
【0084】尚、このチャック装置150、151にお
いては、係止部材167,169を省略し、チャック本
体155、ベース部材157、可動部材159、駆動機
構161からなる簡単な構造に構成してもよい。この場
合、製作コストを低減できて、前記実施形態のチャック
装置8,9と同様の作用・効果が得られる。また、ベー
ス部材157側の1対の係止部材167又は可動部材1
59側の1対の係止部材169の一方を省略してもよ
く、この場合も略同様の作用・効果を得ることができ
る。また、ベース部材157と可動部材159一方をチ
ャック本体155に固定的に設けてもよい。
【0085】8〕その他の部分的変更例について説明す
ると、クランプ手段としては、ボルト、ナット等のクラ
ンプ機構、エア式のクランプ装置等も適用可能であり、
電動モータ7の代わりに油圧モータやエアモータ等も適
用可能であり、可動フレーム4を移動駆動するのにチェ
ーン式、ワイヤ式、ネジシャフト式、自走輪式の移動駆
動機構も適用できる。ベースフレーム2は一体構造であ
る必要はなく複数の構造体をボルト等で連結してもよ
い。また、ベースフレーム4を長さ可変に構成し可動フ
レーム4と一体的に移動させる構成にしてもよい。
【0086】チャック装置のチャック本体の回転時の安
定性を高める為に、チャック本体の両端部をリング状に
案内する案内機構を固定フレームや可動フレームに設け
ることもあり得る。また、物品を回転させる際、補助的
なパレットに物品を固定した状態で回転させる場合は、
それらの回転に供する物が物品に相当する。また、物品
回転装置は、物品のサイズに応じて小型又は大型に構成
される。
【0087】
【発明の効果】請求項1のチャック装置によれば、回転
軸の端部に固定されたチャック本体と、チャック本体に
回転軸の軸心と直交する方向向きに設けられて、物品の
端部の平面部を受け止め可能なベース部と、ベース部上
に物品端部を固定解除可能に固定する複数のクランプ手
段とを備え、物品の端部の平面部をチャック本体のベー
ス部で受け止めて、複数のクランプ手段によりベース部
上に固定解除可能に固定できるので、非軸状物や非円筒
状物等の物品であって端部に平面部を有する物品の端部
を安定的に支持して固定することができる。ベース部を
有するチャック本体と複数のクランプ手段からなる簡単
な構成にできるので、製作コストを著しく低減すること
ができる。
【0088】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、ベース部がチャック本体と一体的に
構成され、クランプ手段が電磁石を有するので、電磁石
により、ベース部に受け止められた物品の端部の平面部
を簡単に固定解除可能に固定でき、物品の端部に1つの
平面部さえあれば確実にクランプでき、汎用性に優れ、
クランプ手段の構成も簡単化できる。
【0089】請求項3の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、ベース部がチャック本体と一体的に
構成され、複数の油圧式クランプ手段が回転軸の軸心方
向へ位置切換え自在に設けられたので、複数の油圧式ク
ランプ手段を所定の退避位置へ位置切換えて、複数の油
圧式クランプ手段と物品端部とを干渉しない状態にして
物品端部をベース部上にセットでき、その後、複数の油
圧式クランプ手段を所定の使用位置に切換えて、複数の
油圧式クランプ手段により固定解除可能に固定できる。
【0090】請求項4の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、ベース部がチャック本体と一体的に
構成され、1対の油圧式クランプ手段が相対向状に且つ
回転軸の軸心と直交する方向へ位置切換え自在に設けら
れたので、1対の油圧式クランプ手段を所定の退避位置
へ切換え、それら油圧式クランプ手段と物品端部とが干
渉しない状態にして物品端部をベース部上にセットで
き、その後、1対の油圧式クランプ手段を所定のクラン
プ位置に切換えて、1対の油圧式クランプ手段によりベ
ース部上に固定解除可能に固定できる。物品の端部の前
後両端に把持可能な部分があれば固定できるので、例え
ばH形断面状のビームを固定できる等汎用性に優れるう
え、クランプ手段の所要台数も少なくてよい。
【0091】請求項5の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、ベース部がチャック本体と一体的に
構成され、複数の油圧式クランプ手段がベース部の受け
止め部と直交する方向へ位置切換え自在に設けられたの
で、複数の油圧式クランプ手段を所定の退避位置へ位置
切換えた状態で、物品端部をベース部と複数のクランプ
手段間にセットでき、その後、複数の油圧式クランプ手
段を所定のクランプ位置に切換えて、複数の油圧式クラ
ンプ手段により固定解除可能に固定できる。例えば、溶
接に供する大型のH形状やボックス状や角筒状の鋼構造
物の端部を把持するのに好適である。
【0092】請求項6の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、ベース部は、回転軸の軸心方向へ位
置切換え自在の複数のベースブロックを備えているの
で、ベースブロックで物品の端部の平面部を受け止め
て、複数のクランプ手段により物品端部をベース部上に
固定解除可能に固定でき、また、物品を180度回転後
に、クランプ解除して複数のベースブロックを退避位置
へ切換えると、物品を上方へ取り出すことができる。
【0093】請求項7の発明によれば、請求項6と同様
の効果を奏するが、複数の油圧式クランプ手段が、複数
のベースブロックに夫々対応するように設けられ、各油
圧式クランプ手段が回転軸の軸心方向へ位置切換え自在
に設けられたので、複数の油圧クランプ手段を退避位置
に切換え、複数のベースブロックを使用位置に保持した
状態で、物品を上方からそれらベースブロック上に支持
して複数の油圧クランプ手段を使用位置に切換えて物品
端部をベースブロックに固定でき、その後、物品を18
0度回転した状態では請求項6と同様にして物品を上方
へ取り出すことができる。
【0094】請求項8の物品回転装置によれば、ベース
フレームと、固定フレームおよび可動フレームと、1対
の水平な同心状の回転軸と、回転駆動手段と、1対のチ
ャック装置とを備え、各チャック装置は、チャック本体
と、このチャック本体に回転軸の軸心と直交する方向向
きに設けられて物品の端部の平面部を受け止め可能なベ
ース部と、このベース部上に物品端部を固定解除可能に
固定する複数のクランプ手段とを備えているので次の効
果が得られる。
【0095】物品の両端部を1対のチャック装置で支持
し固定するので、物品のほぼ全表面を露出させた状態の
まま回転できるので、物品に施す溶接や塗装等の作業を
ほぼ完了することができる。また、可動フレームを移動
自在に構成してあり、チャック装置は、チャック本体の
ベース部に物品端部の平面部を載置支持するので、複数
のクランプ手段の構成如何で、物品のサイズの制約がな
く、汎用性に優れる。また、物品の大きさに対してチャ
ック装置を比較的小型に構成できるため、物品以外の回
転重量を比較的小さくできるから、回転駆動手段が大型
化することもなく、製作コスト的に有利である。
【0096】請求項9の発明によれば、請求項8と同様
の効果を奏するが、クランプ手段が油圧式クランプ手段
であり、その油圧式クランプ手段へ油圧を供給・排出す
る油路が回転軸内に形成された油路を含むので、クラン
プ手段を小型化でき、クランプとクランプ解除の操作が
簡単化するうえ、油圧式クランプ手段へ油圧を供給・排
出する油路の構成を簡単化できる。
【0097】請求項10の発明によれば、請求項8と同
様の効果を奏するが、クランプ手段が電磁石を有し、そ
の電磁石へ通電する通電線が回転軸内に配設された通電
線を含むので、クランプ手段の構成が簡単化し汎用性が
高まるうえ、その電磁石へ通電する通電線の構成を簡単
化できる。
【0098】請求項11の発明によれば、請求項8〜請
求項10の何れか1項と同様の効果を奏するが、可動フ
レームをベースフレームに沿って移動駆動する移動駆動
手段を設けたので、移動駆動手段により、可動フレーム
をベースフレームに沿って移動駆動させて、固定フレー
ムと可動フレームとの間の間隔を回転させる物品の長さ
に応じて容易に調節するのが容易になる。
【0099】請求項12の発明によれば、請求項11と
同様の効果を奏するが、回転駆動手段で直接回転駆動さ
れない従動側の回転軸を所定の複数の回転位相位置に択
一的に停止させる為の停止用付勢規制手段を設けたの
で、停止用付勢規制手段により、従動側の回転軸を所定
の複数の回転位相位置に択一的に停止させることで、物
品を装着していない状態でも1対の回転軸の回転位相位
置を一致させておくことができる。
【0100】請求項13のチャック装置によれば、回転
軸の端部に固定されたチャック本体と、回転軸と反対側
においてチャック本体に回転軸の軸心と直交する方向向
きに設けられて物品の端部の平面部を受け止め可能なベ
ース面を有するベース部材と、ベース部材と平行に対向
し且つベース部材に対して接近離隔可能にチャック本体
に設けられた可動部材と、可動部材をベース部材に対し
て接近離隔方向へ移動駆動する為の駆動機構とを備え、
物品の端部の平面部を、ベース部材のベース面で受け止
め、駆動機構により可動部材をベース部材に対して接近
離隔方向へ移動駆動することで、ベース部材と可動部材
間に固定解除可能に固定できるので、非軸状物や非円筒
状物等の物品であって端部に平面部を有する物品の端部
を安定的に支持することができる。チャック本体とベー
ス部材と可動部材と駆動機構からなる簡単な構成にでき
るので、製作コストを低減することができる。
【0101】請求項14のチャック装置によれば、請求
項13と同様の効果を奏するが、ベース部材が、可動部
材に対して接近離隔方向に移動可能にチャック本体に設
けられているので、チャック本体に対する物品の固定位
置を前記接近離隔方向に調節し、物品の偏心荷重が低減
するように、物品端部をベース部材と可動部材間に固定
することができる。
【0102】請求項15のチャック装置によれば、請求
項14と同様の効果を奏するが、駆動機構が、ベース部
材を可動部材と同速度で反対方向へ移動駆動可能に構成
されているので、ベース部材と可動部材を離隔させた状
態で、ベース部材と可動部材間に物品端部をセットし、
駆動機構によりベース部材を可動部材と同速度で相接近
する方向へ移動駆動すると、前記接近離隔方向において
物品端部の中心がチャック本体の所定位置(中心位置)
に位置決めされて物品端部が固定される。つまり、物品
の偏心荷重が低減するように、物品端部をベース部材と
可動部材間に簡単・確実に固定することができる。
【0103】請求項16のチャック装置によれば、請求
項13〜請求項15の何れか1項と同様の効果を奏する
が、ベース部材にそのベース面から突出する1対の係止
部材を接近離隔可能に設け、この1対の係止部材を接近
離隔方向へ移動駆動する為の係止部材駆動機構をベース
部材に設けたので、1対の係止部材を所定間隔離隔させ
た状態で、物品端部をベース部材と可動部材間にセット
し、係止部材駆動機構により1対の係止部材を相接近す
る方向へ移動駆動すると、1対の係止部材の接近離隔方
向において物品端部がセンタリングされて、1対の係止
部材により物品の両端部を係止することができる。
【0104】請求項17のチャック装置は、請求項16
と同様の効果を奏するが、可動部材にそのベース部材側
の面から突出する1対の係止部材を接近離隔可能に設
け、この1対の係止部材を接近離隔方向へ移動駆動する
為の係止部材駆動機構を可動部材に設けので、物品のベ
ース部材側においても、1対の係止部材と係止部材駆動
機構により、1対の係止部材の接近離隔方向において物
品端部がセンタリングされて、1対の係止部材により物
品の両端部を係止することができる。
【0105】請求項18の物品回転装置によれば、ベー
スフレームと、1対の可動フレームと、1対の水平な同
心状の回転軸と、回転駆動手段と、1対のチャック装置
とを備え、各チャック装置は、チャック本体と、このチ
ャック本体に回転軸の軸心と直交する方向向きに設けら
れて物品の端部の平面部を受け止め可能なベース部と、
このベース部上に物品端部を固定解除可能に固定するク
ランプ手段とを備えたので、請求項1と同様の効果を奏
するが、1対の可動フレームを、ベースフレームの一端
側部分と他端側部分にその長さ方向へ移動自在に設けた
ので、1対の可動フレーム間にセットされる物品に対し
て、1対の可動フレームを移動させて、物品の両端部を
各チャック装置の複数のクランプ手段でベース部に固定
解除可能に固定でき、物品の両端部を1対のチャック装
置で固定する際の、物品のハンドリングが容易になり、
作業負荷を低減して作業能率を向上できる。
【0106】請求項19の物品回転装置によれば、請求
項18の発明と同様の効果を奏するが、各可動フレーム
をベースフレームの長さ方向に移動駆動する移動駆動手
段を設けので、移動駆動手段により、1対の可動フレー
ムをベースフレームに沿って移動駆動させて、1対の可
動フレームとの間の間隔を回転させる物品の長さに応じ
て調節するのが容易になる。
【0107】請求項20の物品回転装置によれば、請求
項8〜請求項12及び請求項18〜請求項19の何れか
1項と同様の効果を奏するが、ベースフレーム上に、回
転に供する物品を載置する昇降可動なリフト式テーブル
を設けたので、リフト式テーブルにより、物品を所定の
昇降位置で載置支持した状態で、固定フレームと可動フ
レーム、又は1対の可動フレームに設けられた1対のチ
ャック装置で物品の両端部を、安定よく固定解除可能に
固定することができる。尚、物品固定後、リフト式テー
ブルを下降させておくことで、物品回転の際の物品とリ
フト式テーブルとの相互干渉を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る物品回転装置の平面図
である。
【図2】物品回転装置の正面図である。
【図3】物品回転装置の右側面図である。
【図4】1対のチャック装置の一部切欠き縦断正面図で
ある。
【図5】1対のチャック装置の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面拡大図である。
【図8】停止用付勢規制機構の側面図である。
【図9】変更形態に係る物品回転装置の要部平面図であ
る。
【図10】図9の装置の右側面図である。
【図11】変更形態に係る1対のチャック装置の一部切
欠き縦断正面図である。
【図12】図11のチャック装置の平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線断面拡大図である。
【図15】図11のチャック装置の変更形態に係る図1
4相当図である。
【図16】変更形態に係るチャック装置の斜視図であ
る。
【図17】図16のチャック装置の油圧式クランプ装置
の縦断面図である。
【図18】変更形態に係るチャック装置の斜視図であ
る。
【図19】図18のXIX −XIX 線断面図である。
【図20】変更形態に係るチャック装置の斜視図であ
る。
【図21】図20のチャック装置の縦断面図である。
【図22】変更形態に係る物品回転装置の正面図であ
る。
【図23】別の変更形態に係る物品回転装置の正面図で
ある。
【図24】図23のチャック装置の縦断面図である。
【図25】図23のチャック装置の部分切欠き側面図で
ある。
【図26】図23のチャック装置(物品端部をセットし
た状態)の作動説明図である。
【図27】図23のチャック装置(物品端部がセンタリ
ングされた状態)の作動説明図である。
【図28】図23のチャック装置(物品端部が固定され
た状態)の作動説明図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 物品回転装置 2 ベースフレーム 3 固定フレーム 4,140,141 可動フレーム 5,6,69,97,112 回転軸 7 電動モータ 8,9,64,65,95,110,120,150,
151 チャック装置 10 停止用付勢規制機構 26,71,98,113,125 ベース部 29 ベースブロック 27,77,100,128 油圧式クランプ装
置 42,85 回転軸内の油路 60 移動駆動機構 114,126 電磁石 78 クランプ本体部材 68 ベース部材 145 リフト式テーブル 155 チャック本体 157 ベース部材 159 可動部材 161 駆動機構 167,169 係止部材 170,175 係止部材駆動機構

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機枠に回転自在に支持された回転軸の端
    部に連結され、回転に供する物品の端部をクランプして
    支持するチャック装置において、 前記回転軸の端部に固定されたチャック本体と、 前記チャック本体に回転軸の軸心と直交する方向向きに
    設けられて、物品の端部の平面部を受け止め可能なベー
    ス部と、 前記ベース部上に物品端部を固定解除可能に固定する複
    数のクランプ手段と、 を備えたことを特徴とするチャック装置。
  2. 【請求項2】 前記ベース部がチャック本体と一体的に
    構成され、前記クランプ手段が電磁石を有することを特
    徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  3. 【請求項3】 前記ベース部がチャック本体と一体的に
    構成され、複数の油圧式クランプ手段が回転軸の軸心方
    向へ位置切換え自在に設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載のチャック装置。
  4. 【請求項4】 前記ベース部がチャック本体と一体的に
    構成され、1対の油圧式クランプ手段が相対向状に且つ
    回転軸の軸心と直交する方向へ位置切換え自在に設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  5. 【請求項5】 前記ベース部がチャック本体と一体的に
    構成され、複数の油圧式クランプ手段がベース部の受け
    止め部と直交する方向へ位置切換え自在に設けられたこ
    とを特徴とする請求項1に記載にチャック装置。
  6. 【請求項6】 前記ベース部は、回転軸の軸心方向へ位
    置切換え自在の複数のベースブロックを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載のチャック装置。
  7. 【請求項7】 複数の油圧式クランプ手段が、複数のベ
    ースブロックに夫々対応するように設けられ、各油圧式
    クランプ手段が回転軸の軸心方向へ位置切換え自在に設
    けられたことを特徴とする請求項6に記載のチャック装
    置。
  8. 【請求項8】 回転に供する物品の両端部を支持した状
    態で水平な軸心回りに任意角度回転させる為の物品回転
    装置において、 水平方向へ延びるベースフレームと、 ベースフレームの一端部に固定的に立設された固定フレ
    ームおよびベースフレームの他端側に固定フレームに接
    近・離隔自在に立設された可動フレームと、 固定フレームと可動フレームとに夫々回転自在に設けら
    れた1対の水平な同心状の回転軸と、 1対の回転軸の少なくとも一方を回転駆動する回転駆動
    手段と、 1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設けられ
    物品の端部をクランプして支持する1対のチャック装置
    とを備え、 各チャック装置は、対応する回転軸の端部に固定された
    チャック本体と、このチャック本体に回転軸の軸心と直
    交する方向向きに設けられて物品の端部の平面部を受け
    止め可能なベース部と、このベース部上に物品端部を固
    定解除可能に固定する複数のクランプ手段とを備えた、 ことを特徴とする物品回転装置。
  9. 【請求項9】 前記クランプ手段が油圧式クランプ手段
    であり、その油圧式クランプ手段へ油圧を供給・排出す
    る油路が回転軸内に形成された油路を含むことを特徴と
    する請求項8に記載の物品回転装置。
  10. 【請求項10】 前記クランプ手段が電磁石を有し、そ
    の電磁石へ通電する通電線が回転軸内に配設された通電
    線を含むことを特徴とする請求項8に記載の物品回転装
    置。
  11. 【請求項11】 前記可動フレームをベースフレームに
    沿って移動駆動する移動駆動手段を設けたことを特徴と
    する請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の物品回
    転装置。
  12. 【請求項12】 前記回転駆動手段で直接回転駆動され
    ない従動側の回転軸を所定の複数の回転位相位置に択一
    的に停止させる為の停止用付勢規制手段を設けたことを
    特徴とする請求項11に記載の物品回転装置。
  13. 【請求項13】 機枠に回転自在に支持された回転軸の
    端部に連結され、回転に供される物品の端部をクランプ
    して支持するチャック装置において、 前記回転軸の端部に固定されたチャック本体と、 前記回転軸と反対側においてチャック本体に回転軸の軸
    心と直交する方向向きに設けられて物品の端部の平面部
    を受け止め可能なベース面を有するベース部材と、 前記ベース部材と平行に対向し且つベース部材に対して
    接近離隔可能にチャック本体に設けられた可動部材と、 前記可動部材をベース部材に対して接近離隔方向へ移動
    駆動する為の駆動機構と、 を備えたことを特徴とするチャック装置。
  14. 【請求項14】 前記ベース部材が、可動部材に対して
    接近離隔方向に移動可能にチャック本体に設けられたこ
    とを特徴とする請求項13に記載のチャック装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動機構が、ベース部材を可動部
    材と同速度で反対方向へ移動駆動可能に構成されたこと
    を特徴とする請求項14に記載のチャック装置。
  16. 【請求項16】 前記ベース部材にそのベース面から突
    出する1対の係止部材を接近離隔可能に設け、この1対
    の係止部材を接近離隔方向へ移動駆動する為の係止部材
    駆動機構をベース部材に設けたことを特徴とする請求項
    13〜請求項15の何れか1項に記載のチャック装置。
  17. 【請求項17】 前記可動部材にそのベース部材側の面
    から突出する1対の係止部材を接近離隔可能に設け、こ
    の1対の係止部材を接近離隔方向へ移動駆動する為の係
    止部材駆動機構を可動部材に設けたことを特徴とする請
    求項16に記載のチャック装置。
  18. 【請求項18】 回転に供する物品の両端部を支持した
    状態で水平な軸心回りに任意角度回転させる為の物品回
    転装置において、 水平方向へ延びるベースフレームと、 ベースフレームの一端側部分と他端側部分にその長さ方
    向へ移動自在に立設された1対の可動フレームと、 1対の可動フレームに夫々回転自在に設けられた1対の
    水平な同心状の回転軸と、 1対の回転軸の少なくとも一方を回転駆動する回転駆動
    手段と、 1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設けられ
    物品の端部をクランプして支持する1対のチャック装置
    とを備え、 各チャック装置は、対応する回転軸の端部に固定された
    チャック本体と、このチャック本体に回転軸の軸心と直
    交する方向向きに設けられて物品の端部の平面部を受け
    止め可能なベース部と、このベース部上に物品端部を固
    定解除可能に固定するクランプ手段とを備えたことを特
    徴とする物品回転装置。
  19. 【請求項19】 前記各可動フレームをベースフレーム
    の長さ方向に移動駆動する移動駆動手段を設けたことを
    特徴とする請求項18に記載の物品回転装置。
  20. 【請求項20】 前記ベースフレーム上に、回転に供す
    る物品を載置する昇降可動なリフト式テーブルを設けた
    ことを特徴とする請求項8〜請求項12及び請求項18
    〜請求項19の何れか1項に記載の物品回転装置。
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