JPH09286026A - 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置 - Google Patents

物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置

Info

Publication number
JPH09286026A
JPH09286026A JP12649996A JP12649996A JPH09286026A JP H09286026 A JPH09286026 A JP H09286026A JP 12649996 A JP12649996 A JP 12649996A JP 12649996 A JP12649996 A JP 12649996A JP H09286026 A JPH09286026 A JP H09286026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
pair
base frame
support
posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12649996A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kitaura
一郎 北浦
Eiji Kitatani
栄治 北谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pascal KK
Original Assignee
Pascal KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pascal KK filed Critical Pascal KK
Priority to JP12649996A priority Critical patent/JPH09286026A/ja
Publication of JPH09286026A publication Critical patent/JPH09286026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の金型分割回動装置では、金型の分割回
動後、金型を補修可能な作業スペースへ移送しなければ
ならないこと、分割された金型を組み合わせる場合に位
置決め作業を必要とすること等より、作業負荷を低減
し、作業能率を向上することができない。 【解決手段】 金型分割回動装置1において、ベースフ
レーム2、ベースフレーム2立設された可動盤3及び固
定盤4、可動盤3を移動自在に夫々支持する案内機構
5、可動盤3を移動駆動する移動駆動機構6、可動盤3
及び固定盤4を鉛直姿勢と水平姿勢とに回動姿勢切換え
可能に支持する枢支機構7,8、可動盤3及び固定盤4
を鉛直姿勢と水平姿勢とに亙って回動駆動する1対の回
動駆動機構10,11等を設け、1対の金型W1,W2
を可動盤3と固定盤4に夫々固定した後、前記移動駆動
機構6及び回動駆動機構10,11により、1対の金型
W1,W2を分割し回動するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組み合わされた1
対の金型等の物品を分割し90度回動させる為に適用可
能な物品分割回動装置と、回転に供される物品の両端部
を支持した状態で水平な軸心回りに任意角度回転させる
物品回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレス用の上下1対の金型、横
型射出成形用の左右1対の金型は、組み合わされた状態
で保管場所に保管されており、これら金型を補修する際
には、1対の金型を分割するとともに、金型の合せ面を
上方へ向けた補修可能な姿勢にし、又、補修後1対の金
型を再び組み合わせる必要がある。従来、上下1対の金
型を補修する際、クレーンにより上側の金型を吊上げて
上下に分割するとともに、上側の金型を補修可能な姿勢
にする為に180度反転させる。一方、左右1対の金型
を補修する際、クレーン又は金型反転装置により、1対
の金型を一体的に90度反転させて合わせ面を水平方向
へ向けた後、前記プレス用の上下1対の金型と同様、ク
レーンにて上側の金型を吊上げて上下に分割し180度
反転させる。
【0003】しかし、従来の金型分割反転作業では、高
価なクレーン設備を必要としコスト的に不利であるとと
もに、危険を伴うことや分割された1対の金型を組合わ
せる際の位置決め作業が必要となること等により、作業
負荷が非常に大きく作業能率も非常に低い。一方、組み
合わされ1対の金型を分割するとともに補修可能な姿勢
に回動する種々の金型分割回動装置が実用化されてい
る。
【0004】例えば、本願出願人が提案した金型分割回
動装置(特願平6−334102号参照)においては、
金型を固定可能な固定板を有する回転ドラム、回転ドラ
ムを回転自在に支持する支持機構、回転ドラムを回転駆
動する回転駆動機構、回転ドラム内に回転ドラムと独立
に設けられた昇降台、昇降台を昇降駆動する昇降駆動機
構等を有し、上下1対の金型に適用する場合、1対の金
型を昇降台に載置して、昇降駆動機構により昇降台を上
昇させ上側の金型を水平姿勢の固定板に当接させて固定
した後、昇降台とともに下側の金型を下降させて1対の
金型を上下に分割した後、回転駆動機構により、回転ド
ラムとともに金型を補修可能な姿勢に180度回転させ
る。
【0005】左右1対の金型に適用する場合には、回転
ドラムを回転させて鉛直姿勢にした固定板に、昇降台に
載置された左右1対の金型の一方を横方向から当接させ
て固定し、昇降台を下降させた後、固定板が上端に位置
するまで回転ドラムとともに1対の金型を90度反転さ
せ、次に、昇降台を上昇させて下側の金型を載置し、1
対の金型を連結解除して、下側の金型とともに昇降台を
下降させて1対の金型を上下に分割した後、回転ドラム
とともに金型を補修可能な姿勢に180度回転させる。
【0006】一方、従来より、物品を90度回転させる
種々の物品回転装置が実用化されているが、物品を90
度回転させる物品回転装置においては、例えば、1対の
支持盤の端部を共通の水平軸心回りに回動自在に支持
し、水平姿勢と鉛直姿勢とに亙って回転駆動可能にし、
一方の支持盤を鉛直姿勢に他方の支持盤を水平姿勢にし
て、水平姿勢の支持盤上に物品を載置し、1対の支持盤
を開角90度の状態に保持したまま90度回動すること
により物品を90度反転させるように構成したものが実
用に供されている。
【0007】また、溶接や塗装等に供する種々の物品を
180度反転可能な物品回転装置においては、一般に、
軸心方向に所定の長さの回転体に、物品を収容する断面
矩形状の収容開口を形成し、回転体を複数のローラ部材
を介してベースフレームに回転自在に支持し、収容開口
に物品の一部を収容してボルトやクランプ具で固定した
状態で、回動駆動手段により、回転体を回転させること
で、物品を任意角度回転させるものが実用に供されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】しかし、前記金型分割回動装置では、金型
の分割回動後、金型を補修する為に少なくとも一方の金
型を補修可能な場所へ移送しなければならないこと、分
割された金型を組み合わせる場合に位置決め作業を必要
とすること、等より、作業負荷の低減及び作業能率の向
上をあまり図ることができなかった。一方、物品を90
度回転させる前記物品回転装置では、物品を90度しか
回転できないので、例えば溶接や塗装に供する物品を1
80度回転させるのに適用することができず、使用上の
制約がある。物品を180度回転可能な前記物品回転装
置では、回転に供する物品の一部を収容開口に収容させ
て保持するので、収容開口に収容可能な物品しか回転で
きないので、種々のサイズの物品を回転させることがで
きず汎用性に欠ける。
【0009】また、回転体を介して物品を回転させるの
で、物品だけでなく物品に比較して大型の回転体をも回
転させる必要があるので、回動駆動手段が大型化し高価
になる。また、物品の長さ方向の途中部を収容開口に収
容した状態で固定するので、収容開口に収容した物品の
途中部に対して溶接や塗装等の作業を施すことができな
いので、作業の未完成部分(未完成領域)が大きくな
る。本発明の目的は、作業負荷を低減し作業能率を著し
く向上できる物品分割回動装置と、溶接や塗装等に供す
る板状、盤状、ボックス状の各種物品等の非軸状物の略
全面を露出させた状態で任意角度回転させることがで
き、汎用性に優れ、回動駆動手段を小型化できる物品回
転装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の物品分割回動
装置は、組み合わされた1対の物品を分割し90度回動
させる為に適用可能な物品分割回動装置において、水平
方向へ延びるベースフレームと、このベースフレームの
両端側部分に相対向状に立設された1対の支持盤と、少
なくとも一方の支持盤をベースフレームの長さ方向へ平
行移動自在に支持する案内機構と、各支持盤を、鉛直姿
勢と支持盤の下端部を回動中心としてベースフレームの
長さ方向と直交する水平軸心回りに相手側の支持盤から
離隔する方向へ90度回動させた水平姿勢とに回動姿勢
切換え可能に支持する枢支機構と、1対の支持盤を鉛直
姿勢と水平姿勢とに亙って回動駆動する1対の回動駆動
手段とを備えたものである。
【0011】上下に組み合わされた1対の物品を分割し
90度回動させるのに適用する場合、先ず、1対の支持
盤を所定間隔離隔させ一方の支持盤を水平姿勢に切換え
た状態で、その支持盤上に上下1対の物品を載置して下
側の物品を固定し、回動駆動手段により物品を固定した
支持盤を回転駆動して水平姿勢から鉛直姿勢に切換え
る。次に、物品が固定されていない支持盤を鉛直姿勢に
切換えた状態で、案内機構により支持された少なくとも
一方の支持盤を相接近方向へ移動させ、1対の支持盤で
1対の物品を挟んだ状態にする。
【0012】次に、1対の支持盤に1対の物品を夫々固
定した状態にして1対の物品間の連結を解除し、案内機
構により支持された少なくとも一方の支持盤を相離隔方
向へ移動させると、1対の物品が左右に分割される。そ
の後、1対の回動駆動手段により、1対の支持盤を回転
駆動して鉛直姿勢から水平姿勢に夫々切換えると、1対
の物品は90度回動される。その後、水平姿勢の支持盤
に夫々載置されている1対の物品に、補修等の種々の作
業を施した後、前記の逆の作動により、1対の物品が組
合わされる。
【0013】左右に組み合わされた1対の物品を分割し
90度回動させるのに適用する場合、先ず、鉛直姿勢に
切換えられた1対の支持盤を所定間隔離隔させた状態
で、クレーンやフォークリフト等の外部搬送手段により
左右1対の物品を1対の支持盤間にセットし、案内機構
により支持された少なくとも一方の支持盤を相接近方向
へ移動させ、1対の支持盤で1対の物品を挟んだ状態に
して、1対の物品を1対の支持盤に夫々固定した後、前
記と同様にして1対の物品が左右に分割され90度回動
され、1対の物品に種々の作業を施した後に組合わされ
る。
【0014】即ち、この物品分割回動装置においては、
上下1対の物品でも左右1対の物品でも、1対の支持盤
に固定して簡単にセットすることができること、分割回
動された1対の物品を再び組み合わせる場合、位置決め
作業を必要としないこと等により、作業負荷の低減及び
作業能率の向上を図ることができる。特に、組み合わさ
れた1対の金型に適用した場合、1対の金型を分割して
90度回動させた状態では、十分な補修作業を実行可能
なスペースが確保できるので、1対の金型の分割回動
後、別の作業スペースに移送する必要もなく、作業負荷
の低減及び作業能率の向上を著しく図るこができる。
【0015】請求項2の物品分割回動装置は、請求項1
の発明において、各支持盤の相手側の支持盤に対向する
面に、物品の端部を固定解除可能に固定する固定手段を
設けたものである。即ち、固定手段により、1対の物品
の端部を1対の支持盤に夫々確実に固定することができ
る。その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0016】請求項3の物品分割回動装置は、請求項2
の発明において、ベースフレームの長さ方向へ平行移動
自在の支持盤を、ベースフレームの長さ方向へ移動駆動
する移動駆動手段を設けたものである。即ち、移動駆動
手段により、案内機構により平行移動自在に支持された
少なくとも一方の支持盤を、ベースフレームに沿って移
動駆動させることで、1対の支持盤間の間隔をセットさ
れる1対の物品の長さに応じて調節するのが容易になる
とともに、作業負荷を低減できる。その他請求項2と同
様の作用を奏する。
【0017】請求項4の物品分割回動装置は、請求項3
の発明において、ベースフレーム上に、物品を載置する
昇降可能なリフト式テーブルを設けたものである。即
ち、左右1対の物品を1対の支持盤間にセットする際に
おいて、リフト式テーブルにより1対の物品を所定高さ
位置に安定よく支持できるので、固定手段により1対の
物品端部を1対の支持盤に固定したり固定解除する作業
を、簡単・確実・能率的に実行可能になる。その他請求
項3と同様の作用を奏する。
【0018】請求項5の開閉式物品回転装置は、回転に
供される物品の両端部を支持した状態で水平な軸心回り
に任意角度回転させる物品回転装置において、水平方向
へ延びるベースフレームと、このベースフレームの両端
側部分に相対向状に立設された1対の支持盤と、少なく
とも一方の支持盤をベースフレームの長さ方向へ平行移
動自在に支持する案内機構と、少なくとも一方の支持盤
を、鉛直姿勢と支持盤の下端部を回動中心としてベース
フレームの長さ方向と直交する水平軸心回りに相手側の
支持盤から離隔する方向へ90度回動させた水平姿勢と
に回動姿勢切換え可能に支持する枢支機構と、回動姿勢
切換え可能な支持盤を鉛直姿勢と水平姿勢とに亙って回
動駆動する回動駆動手段と、1対の支持盤に回転自在に
設けられた1対の回転軸であって両支持盤が鉛直姿勢の
ときに水平向き且つ同心状になる1対の回転軸と、1対
の回転軸の少なくとも一方を回転駆動する軸回転駆動手
段と、1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設
けられ物品の端部をクランプして支持する1対のチャッ
ク装置とを備えたものである。
【0019】物品回転装置に物品をセットする場合、案
内機構により支持された少なくとも一方の支持盤を移動
させ、1対のチャック装置の間隔を物品の長さに適合さ
せた状態で、外部搬送手段により物品を1対のチャック
装置間に搬送して、チャック装置で物品の両端部をクラ
ンプしてセットしてもよいし、或いは、枢支機構により
支持された一方の支持盤を水平姿勢に切換えた状態で、
その支持盤のチャック装置に物品をセットして一端部を
固定した後、回動駆動手段により水平姿勢の支持盤を物
品とともに回転駆動して鉛直姿勢に切換え、案内機構に
より支持された少なくとも一方の支持盤を移動させて、
物品の他端部をもう一方のチャックでクランプしてセッ
トしてもよい。
【0020】1対のチャック装置により、物品の両端部
をクランプした後、軸回転駆動手段により1対の回転軸
の少なくとも一方を回転駆動すると、1対のチャック装
置、物品、1対の回転軸が一体的に回転して、物品が任
意角度回転される。即ち、この物品回転装置において
は、物品の両端部を1対のチャック装置で支持し固定す
るので、種々のサイズの物品を回転させることができ汎
用性に優れ、物品のほぼ全表面を露出させた状態のまま
回転できるので、物品に施す溶接や塗装等の作業をほぼ
完了することができ、回動駆動手段を小型化できる。更
に、一方の支持盤を水平姿勢に切換えた状態で、その支
持盤のチャック装置に物品をセットして一端部を固定で
きるので、物品の形状やサイズに応じて、物品をセット
する作業を簡単化することもできるし、この状態で物品
を鉛直軸心回りに回転させることも可能なことから、物
品に仮溶接等の種々の作業を容易に実行することもでき
る。
【0021】請求項6の開閉式物品回転装置は、請求項
5の発明において、各チャック装置が、対応する回転軸
の端部に固定されたチャック本体と、このチャック本体
の回転軸の軸心と直交する方向向きに設けられて物品の
端部の平面部を受止め可能なベース部と、このベース部
上に物品端部を固定解除可能に固定するクランプ手段と
を備えたものである。即ち、物品の1対の支持盤間にセ
ットする際、チャック本体の平面部に物品端部を受止め
た状態で、クランプ手段によりクランプできるので、セ
ットする際の物品のハンドリングが容易になり、作業負
荷の低減及び作業能率の向上を図ることができる。その
他請求項5と同様の作用を奏する。
【0022】請求項7の開閉式物品回転装置は、請求項
6の発明において、ベースフレームに移動自在に設けら
れた支持盤をベースフレームの長さ方向へ移動駆動する
移動駆動手段を設けたものである。即ち、移動駆動手段
により、案内機構により平行移動自在に支持された少な
くとも一方の支持盤を、ベースフレームに沿って移動駆
動させることで、1対の支持盤間の間隔をセットされる
物品の長さに応じて調節するのが容易になるとともに、
作業負荷を低減できる。その他請求項6と同様の作用を
奏する。
【0023】請求項8の開閉式物品回転装置は、請求項
7の発明において、ベースフレーム上に、物品を載置す
る昇降可能なリフト式テーブルを設けたものである。即
ち、物品を1対の支持盤間にセットする際において、リ
フト式テーブルにより物品を所定高さ位置に安定よく支
持できるので、クランプ手段により物品の両端部をクラ
ンプ又は解除する作業を、簡単・確実・能率的に実行可
能になる。その他請求項7と同様の作用を奏する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、組み合わさ
れた1対の金型を分割し90度回動させる為に適用可能
な金型分割回動装置に本発明を適用した場合の例であ
る。図1〜図4に示すように、金型分割回動装置1は、
水平方向へ延びるベースフレーム2、ベースフレーム2
の両端側部分に相対向状に立設された可動盤3及び固定
盤4(1対の支持盤に相当する)、可動盤3をベースフ
レーム2の長さ方向へ平行移動自在に夫々支持する案内
機構5、可動盤3をベースフレーム2の長さ方向へ移動
駆動する移動駆動機構6、可動盤3及び固定盤4を図1
の実線で示す鉛直姿勢と鎖線で示す水平姿勢とに回動姿
勢切換え可能に支持する枢支機構7,8、可動盤3及び
固定盤4を鉛直姿勢と水平姿勢とに亙って回動駆動する
1対の回動駆動機構10,11等で構成されている。
【0025】可動盤3と固定盤4、1対の枢支機構7,
8、1対の回動駆動機構10,11は左右対称の構造に
構成されているので、同一のものには同一の符号を付し
て、可動盤3、枢支機構7、回動駆動機構10について
説明し、固定盤4、枢支機構8、回動駆動機構11の説
明は省略する。可動盤3は側面視矩形状の支持体15の
右端部に支持板16を固定したもので、支持板16の固
定盤4に対向する面は金型の端部を固定する為の固定面
17に形成され、この固定面17に金型の端部を固定解
除可能に固定する固定機構18が設けられている。固定
機構18は、支持板16に形成された複数のT溝19、
これらT溝19に装着可能な複数のクランプ装置20を
有し、固定面17に金型の端面を当接させた状態で、金
型W1の固定部を複数のクランプ装置20でクランプし
て、可動盤3に金型W1を固定解除可能に固定すること
ができる。
【0026】図5に示すように、各クランプ装置20
は、T溝19に摺動自在に係合する脚部21aを有する
クランプ本体21、クランプ本体21に枢着されたクラ
ンプレバー22、クランプ本体21に設けられた油圧シ
リンダ23、復帰用のバネ24等を有し、油圧シリンダ
23に油圧が供給され、ピストン25の先端部でクラン
プレバー22の一端部が押圧されると、クランプレバー
22の出力部22aで金型W1の固定部Waがクランプ
される。
【0027】枢支機構7においては、支持体15の下端
左端部を、ベースフレーム2の長さ方向に直交する水平
方向のピン30にて、支持フレーム26の上端の左右方
向中央部に連結し、可動盤3を鉛直姿勢と前記ピン30
を回動中心として固定盤4から離隔する方向へ90度回
動させた水平姿勢とに回動姿勢切換え可能に支持するよ
うに構成してある。また、可動盤3の水平姿勢状態を保
持する為に、可動盤3と支持フレーム26とは、ピン3
0以外に固定ピン31により連結解除可能に連結するこ
とができる。
【0028】回動駆動機構10においては、油圧シリン
ダ32が設けられ、油圧シリンダ32の基端部を支持フ
レーム26の左端上部に連結し、ピストンロッド33の
先端部を支持体15の上端部に連結し、油圧シリンダ3
2のピストンロッド33を進出駆動することで可動盤3
を鉛直姿勢側へ回動駆動し、ピストンロッド33を後退
駆動することで可動盤3を水平姿勢側へ回動駆動するよ
うに構成してある。案内機構5においては、ベースフレ
ーム2上に左右方向に設けられたガイドレール34と、
支持フレーム26の下端部に固定されガイドレール34
に摺動自在に係合するガイドブロック35とで構成さ
れ、この案内機構5によりベースフレーム2に移動自在
に支持された支持フレーム26を介して、可動盤3はベ
ースフレーム2の長さ方向へ平行移動可能に支持されて
いる。尚、固定盤4が連結されている支持フレーム27
はベースフレーム2に固定されている。
【0029】移動駆動機構6においては、左右方向向き
に配設された油圧シリンダ37が設けられ、油圧シリン
ダ37の基端部をベースフレーム2の左端部に固定され
たブラケット39にピン結合し、ピストンロッド38の
先端部を支持フレーム26の左端下部にピン結合し、ピ
ストンロッド38の伸縮を介して、可動盤3をベースフ
レーム2の長さ方向へ移動駆動するように構成してあ
る。尚、固定機構18のクランプ装置20、回動駆動機
構10の油圧シリンダ32、移動駆動機構6の油圧シリ
ンダ37に油圧を供給する為の油圧ユニット9は、ベー
スフレーム2の右端部に設けられている。
【0030】金型分割回動装置1の作用について説明す
る。上下に組み合わされた1対の金型W1,W2に適用
する場合、図2に示すように、先ず、可動盤3と固定盤
4とを所定間隔離隔させ固定盤4を水平姿勢に切換えた
状態で、固定盤4上に上下1対の金型W1,W2を載置
し、固定機構18の複数のクランプ装置20で下側の金
型W1を固定盤4に固定する。次に、回動駆動機構11
により固定盤4を可動駆動して鉛直姿勢に切換え、その
後、移動駆動機構6により、鉛直姿勢の可動盤3を右方
向へ移動駆動し、図3に示すように、可動盤3と固定盤
4で1対の金型W1,W2を挟んだ状態にして、固定機
構18の複数のクランプ装置20で左側の金型W2を可
動盤3に固定した後、1対の金型W1,W2の連結を解
除する。
【0031】次に、図1に示すように、移動駆動機構6
により、可動盤3を左方向へ移動駆動して、1対の金型
W1,W2を左右に分割し、その後、図4に示すよう
に、1対の回動駆動機構10,11により、可動盤3及
び固定盤4を回動駆動して鉛直姿勢から水平姿勢に夫々
切換える。この状態において、1対の金型W1,W2の
補修作業が実行され、補修作業終了後、前記と逆の作動
により、1対の金型W1,W2は組み合わせされる。
【0032】また、左右に組み合わされた1対の金型に
適用する場合には、先ず、鉛直姿勢の可動盤3と固定盤
4を所定間隔離隔させた状態で、外部搬送手段により、
左右1対の金型を、可動盤3と固定盤4間にセットし、
移動駆動機構6により、可動盤3を左方向へ移動駆動し
た後、左側の金型W1を可動盤3に固定し右側の金型W
2を固定盤4に固定し、その後前記と同様の作動によ
り、1対の金型W1,W2が左右に分割されて90度回
動され、補修作業が施された後、組合わされる。
【0033】この金型分割回動装置1によれば、上下1
対の金型W1,W2でも左右1対の金型W1,W2で
も、可動盤3と固定盤4に固定して簡単にセットするこ
とができること、分割回動された1対の金型W1,W2
を再び組み合わせる場合、位置決め作業を必要としない
こと等により、作業負荷の低減及び作業能率の向上を図
ることができる。しかも、1対の金型W1,W2を2分
割して90度回動した状態においては、十分な補修作業
スペースが確保できることから、1対の金型W1,W2
の分割回動後、金型W1,W2を別の作業スペースに移
送する必要もなく、作業負荷の低減及び作業能率の向上
を著しく図るこができる。また、クランプ装置20を有
する固定機構18を設けたことにより、1対の金型W
1,W2の端部を可動盤3と固定盤4に確実に固定する
ことができる。
【0034】ここで、前記金型分割回動装置1におい
て、図6に示すように、ベースフレーム2上の長さ方向
略中央部に、金型を載置する昇降可能なリフト式テーブ
ル40を設けてもよい。このリフト式テーブル40は、
リンク機構41及び油圧シリンダ42により載置台43
を昇降するように構成してあり、特に、左右1対の金型
を可動盤3と固定盤4との間にセットする際、リフト式
テーブル40により、1対の金型W1,W2を所定高さ
位置に安定よく支持できるので、固定機構18により1
対の金型W1,W2を可動盤3と固定盤4に固定したり
固定解除する作業を、簡単・確実・能率的に実行可能に
なる。また、移動駆動機構6においては、油圧シリンダ
37の代わりに、支持フレーム3に電動モータを固定的
に設け、ラック・ピニオン機構により可動盤3を移動駆
動する等種々の移動駆動機構を採用可能である。尚、ガ
イドレール34をベースフレーム2の全長に延ばし、固
定盤4を可動盤3と同様に左右方向へ移動可能に構成し
てもよい。
【0035】次に、別実施形態について図面を参照して
説明する。別実施形態の開閉式物品回転装置は、回転に
供される物品の両端部を支持した状態で水平な軸心回り
に任意角度回転させる物品回転装置に、本発明を適用し
た場合の一例である。
【0036】図7に示すように、開閉式物品回転装置1
Aは、水平方向へ延びるベースフレーム50、ベースフ
レーム50の両端側部分に相対向状に立設された1対の
支持盤51,52、1対の支持盤51,52をベースフ
レーム50の長さ方向へ平行移動自在に支持する1対の
案内機構53,54、1対の支持盤51,52を鉛直姿
勢と水平姿勢とに回動姿勢切換え可能に支持する1対の
枢支機構55,56、1対の支持盤51,52を鉛直姿
勢と水平姿勢とに亙って夫々回動駆動する1対の回動駆
動機構57,58と、1対の支持盤51,52に回転自
在に設けられた1対の回転軸59,60であって両支持
盤51,52が鉛直姿勢のときに水平向き且つ同心状に
なる1対の回転軸59,60、左側の回転軸59を回転
駆動する軸回転駆動機構61、1対の回転軸59,60
の相対向する端部に夫々連結して設けられ物品Wの端部
をクランプして支持する1対のチャック装置62,63
等で構成されている。尚、支持盤51,52は手動にて
左右方向へ移動駆動するように構成してあるが、前記実
施形態のように、油圧シリンダ或いはラック・ピニオン
機構と電動モータを有する種々の移動駆動機構を設けて
もよい。
【0037】1対の支持盤51,52はボックス状に構
成され、1対の回動軸59,60は、支持盤51,52
に固定された支持部材51a,52aに軸受けを介して
回転自在に支持されている。左側の支持盤51の内部に
は、軸回転駆動機構61の減速機64a付きの駆動モー
タ64が設けられ、この減速機64aの出力軸に回転軸
59が直結されている。減速機64aの左端側には、回
転軸59に固定されたディスク板66と、ディスク板6
6に臨む光学センサ67からなる回転角検出機構65が
設けられている。一方、右側の支持盤52の内部には回
転軸60を90度間隔にて4つの回転位相位置に択一的
に停止させる為の停止用付勢規制機構68が設けられて
いる。
【0038】1対の案内機構53,54、1対の枢支機
構55,56、1対の回動駆動機構57,58、1対の
チャック装置62,63は左右対称の構造に構成されて
いるので、同一のものには同一の符号を付して、左側の
案内機構53、枢支機構55、回動駆動機構57、チャ
ック装置63について説明し、右側の案内機構54、枢
支機構56、回動駆動機構58、チャック装置63の説
明は省略する。先ず、枢支機構55について説明する
と、枢支機構55は、支持盤51の下端左端部をピン部
材71にて支持フレーム70の上端部に連結して、支持
盤51を鉛直姿勢とピン部材71を回動中心として相手
側の支持盤52から離隔する方向へ90度回動させた水
平姿勢とに回動姿勢切換え可能に支持するように構成さ
れている。
【0039】回動駆動機構57においては、油圧シリン
ダ72が設けられ、油圧シリンダ72の基端部を支持フ
レーム70の左端上部に連結し、ピストンロッド73の
先端部を支持盤51の上部左端部に連結し、油圧シリン
ダ72のピストンロッド73を進出駆動して支持盤51
を鉛直姿勢側へ回動駆動し、ピストンロッド73を退入
駆動して支持盤51を水平姿勢側へ回動駆動するように
構成してある。案内機構53においては、ベースフレー
ム50の側面部に形成されたガイド溝75に、支持フレ
ーム70に設けられボルト76に枢支された遊輪(図示
略)を転動させて、支持盤51を支持フレーム70を介
してベースフレーム50の長さ方向へ平行移動自在に支
持するように構成してある。
【0040】図8、図9に示すように、チャック装置6
2は、回転軸59の内端部に固定されたチャック本体7
5、回転軸59と反対側においてチャック本体75に回
転軸59の軸心と直交する方向向きに設けられて物品W
の端部の平面部を受け止め可能なベース部76aを有す
るベース部材76、ベース部材76と平行に対向して設
けられた可動部材77、ベース部材76と可動部材77
とを同速度で相接近離隔方向へ同期駆動する駆動機構7
8、ベース部材76に接近離隔可能に設けられベース部
76aから突出する1対の係止部材79及びそれら1対
の係止部材79を接近離隔方向へ移動駆動する為の係止
部材駆動機構80、可動部材77に接近離隔可能に設け
られベース部77aから突出する1対の係止部材81及
びそれら1対の係止部材81を接近離隔方向へ移動駆動
する為の係止部材駆動機構82等を有する。
【0041】ベース部材76と可動部材77は、係合脚
部76b,77bをチャック本体75に形成されたT溝
75aに摺動自在に係合させて、接近離隔する方向へ移
動自在にガイドされている。駆動機構78は、T溝75
a内に配設されてチャック本体75に回動自在に支持さ
れたスクリューシャフト85であって、長さ方向中央部
の両側に逆ネジに形成された1対のネジ部の各々が係合
脚部76b,77bに螺合されたスクリューシャフト8
5と、スクリューシャフト85を回動する電動モータ
(図示略)を有する駆動ユニット86とを有し、駆動ユ
ニット86によりスクリューシャフト85を正逆回動さ
せることで、ベース部材76と可動部材77とを、相接
近方向と相離隔方向へ同速度で同期駆動するように構成
してある。
【0042】ベース部材76側の1対の係止部材79
は、係合脚部79aをベース部材76に形成されたT溝
76cに摺動自在に係合させて、接近離隔する方向へ移
動自在にガイドされている。係止部材駆動機構80は、
T溝76c内に配設されてベース部材76に回動自在に
支持されたスクリューシャフト87であって、長さ方向
中央部の両側に逆ネジに形成された1対のネジ部の各々
が1対の脚部79aに螺合されたスクリューシャフト8
7と、スクリューシャフト87の一端部に装着された回
動用ノブ88とを有し、回動用ノブ88でスクリューシ
ャフト87を正逆回動させることで、1対の係止部材7
9を相接近方向と相離隔方向へ同速度で同期駆動するよ
うに構成してある。可動部材77側の1対の係止部材8
1及び係止部材駆動機構82は、ベース部材76側のも
のと同様の構造であるので説明を省略する。
【0043】このチャック装置62にワークWの一端部
をクランプして支持する場合、図10に示すように、ベ
ース部材76と可動部材77とを所定間隔離隔させた状
態で、また、1対の係止部材79及び1対の係止部材8
1を所定間隔離隔させた状態で、先ず、それらの略中央
部に物品Wの端部をセットし、1対の回動用ノブ88を
夫々回動すると、係止部材駆動機構80,82により1
対の係止部材79と1対の係止部材81が相接近方向へ
移動駆動され、図11に示すように、図示における物品
W端部の左右方向中心部が回転軸59の軸心の位置にセ
ンタリングされる。次に、駆動機構78により、ベース
部材76と可動部材77が相接近する方向へ移動駆動さ
れると、図12に示すように、図示における物品W端部
の上下方向中心部が回転軸59の軸心の位置に位置決め
されて、物品W端部は、係止部材79,81により左右
方向への移動を規制された状態で、ベース部材76と可
動部材77間に固定される。即ち、非軸状物や非円筒状
物等の物品であって端部に平面部を有する物品の端部を
安定的に支持できる。それ故、物品Wを回転駆動する負
荷が小さくなる。
【0044】以上説明した開閉式物品回転装置1Aの作
用について説明する。物品Wを開閉式物品回転装置1で
回転させる場合、1対のチャック装置62,63の1対
のベース部76aに物品Wの両端部を支持できるよう
に、1対の支持盤51,52を物品Wの長さに適合させ
た後、外部搬送手段により物品を搬送してきて1対のチ
ャック装置62,63で物品Wの端部を固定し、その
後、電動モータ64を駆動して回転軸59を回動させる
と、チャック装置62、物品W、チャック装置63、回
転軸60が一体的に所望の方向へ所望の角度回転され
る。ここで、物品回転装置1Aに物品Wをセットする場
合、一方の支持盤51,52を水平姿勢に切換えた状態
で、その支持盤51,52のチャック装置62,63に
物品Wを載置して一端部を固定した後、回動駆動機構5
7,58により物品Wとともに水平姿勢の支持盤51,
52を回転駆動して鉛直姿勢に切換え、物品Wの他端部
をもう一方のチャック装置62,63でクランプしてセ
ットしてもよい。
【0045】即ち、この開閉式物品回転装置1Aによれ
ば、支持盤51,52を左右方向に移動自在にしてある
ので、回転に供する物品Wの長さに応じて、チャック装
置62,63の間隔を適宜変更することができ、物品W
の端部をチャック装置62,63に固定できる限り、種
々の形状、大きさの物品Wを回転できるので、汎用性に
優れる。尚、支持盤51,52の高さの制約はあるが、
これらの高さを十分大きく構成することは容易である。
そして、各チャック装置62,63が物品Wの端部を支
持固定し得るだけの小型の構成であるので、物品W以外
に回転駆動される回転重量が小さくなるから、電動モー
タ64を小型化でき、製作コスト的に有利である。しか
も、物品Wの回転の為に1台の電動モータ64を設ける
だけなので、製作コスト的に有利である。
【0046】更に、一方の支持盤51,52を水平姿勢
に切換えた状態で、その支持盤51,52のチャック装
置62,63に物品Wを載置して一端部を固定できるの
で、物品Wの形状やサイズに応じて、物品Wをセットす
る作業を簡単化することもできるし、水平姿勢にした支
持盤51に固定した物品Wを鉛直軸心回りに回転させる
ことも可能であることから、物品Wに仮溶接等の種々の
作業を容易に実行することもできる。尚、ベースフレー
ム50上に、物品Wを載置する昇降可能なリフト式テー
ブルを設けてもよい。
【0047】次に、前記別実施形態の変形例について説
明する。但し、以下の支持盤90,91は、1対の支持
盤51,52に相当するものとする。 1〕図13に示すように、一方の支持盤90をベースフ
レームの長さ方向へ移動可能に且つ水平姿勢と鉛直姿勢
に回動切換え可能に構成してもよい。 2〕図14に示すように、一方の支持盤90をベースフ
レームの長さ方向へ移動可能に、他方の支持盤91を水
平姿勢と鉛直姿勢に回動切換え可能に構成してもよい。
【0048】3〕図15に示すように、一方の支持盤9
0をベースフレームの長さ方向へ移動可能に且つ水平姿
勢と鉛直姿勢に回動切換え可能に、他方の支持盤91を
水平姿勢と鉛直姿勢に回動切換え可能に構成してもよ
い。 4〕図16に示すように、一方の支持盤90をベースフ
レームの長さ方向へ移動可能に且つ水平姿勢と鉛直姿勢
に回動切換え可能に、他方の支持盤91をベースフレー
ムの長さ方向へ移動可能に構成してもよい。 5〕図17に示すように、両方の支持盤90,91をベ
ースフレームの長さ方向へ移動可能に且つ水平姿勢と鉛
直姿勢に回動切換え可能に構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1の物品分割回動装置によれば、
前記ベースフレーム、1対の支持盤、案内機構、枢支機
構、1対の回動駆動手段とを設けたので、上下1対の物
品でも左右1対の物品でも、1対の支持盤に固定して簡
単にセットすることができること、分割回動された1対
の物品を再び組み合わせる場合、位置決め作業を必要と
しないこと等により、作業負荷の低減及び作業能率の向
上を図ることができる。特に、組み合わされた1対の金
型に適用した場合、1対の金型を分割して90度回動さ
せた状態では、補修作業を実行可能な十分な作業スペー
スを確保できるので、1対の金型の分割回動後、別の作
業スペースに移送する必要もなく、作業負荷の低減及び
作業能率の向上を著しく図るこができる。
【0050】請求項2の物品分割回動装置によれば、請
求項1と同様の効果を奏するが、各支持盤の相手側の支
持盤に対向する面に、物品の端部を固定解除可能に固定
する固定手段を設けたので、1対の物品端部を1対の支
持盤に夫々確実に固定することができる。
【0051】請求項3の物品分割回動装置によれば、請
求項2と同様の効果を奏するが、ベースフレームの長さ
方向へ平行移動自在の支持盤を、ベースフレームの長さ
方向へ移動駆動する移動駆動手段を設けたので、移動駆
動手段により、案内機構により平行移動自在に支持され
た少なくとも一方の支持盤を、ベースフレームに沿って
移動駆動させることで、1対の支持盤間の間隔をセット
される1対の物品の長さに応じて調節するのが容易にな
るとともに、作業負荷を低減できる。
【0052】請求項4の物品分割回動装置によれば、請
求項3と同様の効果を奏するが、ベースフレーム上に、
物品を載置する昇降可能なリフト式テーブルを設けたの
で、左右1対の物品を1対の支持盤間にセットする際に
おいて、リフト式テーブルにより1対の物品を所定高さ
位置に安定よく支持できるので、固定手段により1対の
物品端部を1対の支持盤に固定したり固定解除する作業
を、簡単・確実・能率的に実行可能になる。
【0053】請求項5の開閉式物品回転装置によれば、
前記ベースフレーム、1対の支持盤、案内機構、枢支機
構、回動駆動機構、1対の回転軸、軸回転駆動手段、1
対のチャック装置とを設けたので、物品の両端部を1対
のチャック装置で支持し固定するので、種々のサイズの
物品を回転させることができ汎用性に優れ、物品のほぼ
全表面を露出させた状態のまま回転できるので、物品に
施す溶接や塗装等の作業をほぼ完了することができ、回
動駆動手段の小型化できる。更に、一方の支持盤を水平
姿勢に切換えた状態で、その支持盤のチャック装置に物
品を載置して一端部を固定できるので、物品の形状やサ
イズに応じて、物品をセットする作業を簡単化すること
もできるし、この状態で物品を鉛直軸心回りに回転させ
ることも可能なことから、物品に仮溶接等の種々の作業
を実行することもできる。
【0054】請求項6の開閉式物品回転装置によれば、
請求項5と同様の効果を奏するが、各チャック装置が、
対応する回転軸の端部に固定されたチャック本体と、こ
のチャック本体の回転軸の軸心と直交する方向向きに設
けられて物品の端部の平面部を受止め可能なベース部
と、このベース部上に物品端部を固定解除可能に固定す
るクランプ手段とを備えたので、物品の1対の支持盤間
にセットする際、チャック本体の平面部に物品端部を受
止めた状態で、クランプ手段によりクランプできるの
で、セットする際の物品のハンドリングが容易になり、
作業負荷の低減及び作業能率の向上を図ることができ
る。
【0055】請求項7の開閉式物品回転装置によれば、
請求項6と同様の効果を奏するが、ベースフレームに移
動自在に設けられた支持盤をベースフレームの長さ方向
へ移動駆動する移動駆動手段を設けたので、移動駆動手
段により、案内機構により平行移動自在に支持された少
なくとも一方の支持盤を、ベースフレームに沿って移動
駆動させることで、1対の支持盤間の間隔をセットされ
る物品の長さに応じて調節するのが容易になるととも
に、作業負荷を低減できる。
【0056】請求項8の開閉式物品回転装置によれば、
請求項7と同様の効果を奏するが、ベースフレーム上
に、物品を載置する昇降可能なリフト式テーブルを設け
ので、物品を1対の支持盤間にセットする際において、
リフト式テーブルにより物品を所定高さ位置に安定よく
支持できるので、クランプ手段により物品の両端部をク
ランプ又は解除する作業を、簡単・確実・能率的に実行
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る金型分割回動装置(1
対の金型が左右に分割された状態)の正面図である。
【図2】金型分割回動装置(1対の金型が固定盤に支持
された状態)正面図である。
【図3】金型分割回動装置(1対の金型が回動盤と固定
盤に固定された状態)正面図である。
【図4】金型分割回動装置(1対の金型が90度回動さ
れた状態)正面図である。
【図5】金型分割回動装置に設けられたクランプ装置の
拡大断面図である。
【図6】リフト式テーブルを有する金型分割回動装置の
正面図である。
【図7】別実施形態に係る開閉式物品回転装置の正面図
である。
【図8】前記開閉式物品回転装置に設けられたチャック
装置の縦断面図である。
【図9】前記チャック装置の部分切欠き側面図である。
【図10】チャック装置(物品セット時)の作動説明図
である。
【図11】チャック装置(物品端部センタリン時)作動
説明図である。
【図12】チャック装置(物品端部固定時)の作動説明
図である。
【図13】別実施形態の変更例1に係る開閉式物品回転
装置の正面図である。
【図14】別実施形態の変更例2に係る開閉式物品回転
装置の正面図である。
【図15】別実施形態の変更例3に係る開閉式物品回転
装置の正面図である。
【図16】別実施形態の変更例4に係る開閉式物品回転
装置の正面図である。
【図17】別実施形態の変更例5に係る開閉式物品回転
装置の正面図である。
【符号の説明】
W 物品 W1,W2 金型 1 金型分割回動装置 1A 開閉式物品回転装置 2,50 ベースフレーム 3 可動盤 4 固定盤 5,53,54 案内機構 6 移動駆動機構 7,8,55,56 枢支機構 10,11,57,58 回動駆動機構 18 固定機構 40 リフト式テーブル 51,52 支持盤 59,60 回転軸 61 軸回転駆動機構 62,63 チャック装置 75 チャック本体 76a ベース部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み合わされた1対の物品を分割し90
    度回動させる為に適用可能な物品分割回動装置におい
    て、 水平方向へ延びるベースフレームと、 このベースフレームの両端側部分に相対向状に立設され
    た1対の支持盤と、 少なくとも一方の支持盤をベースフレームの長さ方向へ
    平行移動自在に支持する案内機構と、 各支持盤を、鉛直姿勢と支持盤の下端部を回動中心とし
    てベースフレームの長さ方向と直交する水平軸心回りに
    相手側の支持盤から離隔する方向へ90度回動させた水
    平姿勢とに回動姿勢切換え可能に支持する枢支機構と、 1対の支持盤を鉛直姿勢と水平姿勢とに亙って回動駆動
    する1対の回動駆動手段と、 を備えたことを特徴とする物品分割回動装置。
  2. 【請求項2】 各支持盤の相手側の支持盤に対向する面
    に、物品の端部を固定解除可能に固定する固定手段を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の物品分割回動装
    置。
  3. 【請求項3】 ベースフレームの長さ方向へ平行移動自
    在の支持盤を、ベースフレームの長さ方向へ移動駆動す
    る移動駆動手段を設けたことを特徴とする請求項2に記
    載の物品分割回動装置。
  4. 【請求項4】 前記ベースフレーム上に、物品を載置す
    る昇降可能なリフト式テーブルを設けたことを特徴とす
    る請求項3に記載の物品分割回動装置。
  5. 【請求項5】 回転に供される物品の両端部を支持した
    状態で水平な軸心回りに任意角度回転させる物品回転装
    置において、 水平方向へ延びるベースフレームと、 このベースフレームの両端側部分に相対向状に立設され
    た1対の支持盤と、 少なくとも一方の支持盤をベースフレームの長さ方向へ
    平行移動自在に支持する案内機構と、 少なくとも一方の支持盤を、鉛直姿勢と支持盤の下端部
    を回動中心としてベースフレームの長さ方向と直交する
    水平軸心回りに相手側の支持盤から離隔する方向へ90
    度回動させた水平姿勢とに回動姿勢切換え可能に支持す
    る枢支機構と、 前記回動姿勢切換え可能な支持盤を鉛直姿勢と水平姿勢
    とに亙って回動駆動する回動駆動手段と、 1対の支持盤に回転自在に設けられた1対の回転軸であ
    って両支持盤が鉛直姿勢のときに水平向き且つ同心状に
    なる1対の回転軸と、 1対の回転軸の少なくとも一方を回転駆動する軸回転駆
    動手段と、 1対の回転軸の相対向する端部に夫々連結して設けられ
    物品の端部をクランプして支持する1対のチャック装置
    と、 を備えたことを特徴とする開閉式物品回転装置。
  6. 【請求項6】 前記各チャック装置が、対応する回転軸
    の端部に固定されたチャック本体と、このチャック本体
    に回転軸の軸心と直交する方向向きに設けられて物品の
    端部の平面部を受止め可能なベース部と、このベース部
    上に物品端部を固定解除可能に固定するクランプ手段と
    を備えたことを特徴とする請求項5に記載の開閉式物品
    回転装置。
  7. 【請求項7】 前記ベースフレームに移動自在に設けら
    れた支持盤をベースフレームの長さ方向へ移動駆動する
    移動駆動手段を設けたことを特徴とする請求項6に記載
    の開閉式物品分割回動装置。
  8. 【請求項8】 前記ベースフレーム上に、物品を載置す
    る昇降可能なリフト式テーブルを設けたことを特徴とす
    る請求項7に記載の開閉式物品回転装置。
JP12649996A 1996-04-22 1996-04-22 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置 Pending JPH09286026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12649996A JPH09286026A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12649996A JPH09286026A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09286026A true JPH09286026A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14936726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12649996A Pending JPH09286026A (ja) 1996-04-22 1996-04-22 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09286026A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030218A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Toyota Auto Body Co Ltd プレス装置
JP2011178546A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Daifuku Co Ltd 荷受台
KR200482952Y1 (ko) * 2016-10-21 2017-03-21 인성기공(주) 기계식 척
KR102155963B1 (ko) * 2019-05-23 2020-09-14 주식회사 미코명진 금형 테스트 및 유지보수용 금형 개폐기
CN112828833A (zh) * 2021-03-01 2021-05-25 山东润龙轴承有限公司 一种双斜面夹持伸缩式大型环形物料翻转装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007030218A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Toyota Auto Body Co Ltd プレス装置
JP2011178546A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Daifuku Co Ltd 荷受台
KR200482952Y1 (ko) * 2016-10-21 2017-03-21 인성기공(주) 기계식 척
KR102155963B1 (ko) * 2019-05-23 2020-09-14 주식회사 미코명진 금형 테스트 및 유지보수용 금형 개폐기
CN112828833A (zh) * 2021-03-01 2021-05-25 山东润龙轴承有限公司 一种双斜面夹持伸缩式大型环形物料翻转装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5560535A (en) Flexible body framing system
US20050134759A1 (en) Liquid crystal display panel turning device
US4181211A (en) Pallet exchange apparatus for machine tool
JPH09286026A (ja) 物品分割回動装置及び開閉式物品回転装置
JP3392401B2 (ja) ゴムブッシュの外筒絞り加工を行う設備
JPH09285928A (ja) チャック装置及び物品回転装置
CN216036996U (zh) 一种便于装卸货物的自动化托盘交换机
US5230908A (en) Multiple, hinged support core apparatus
CN214351605U (zh) 一种光学检验设备外壳加工用抛光设备
CN210213834U (zh) 一种转件托盘
JPH05177391A (ja) 溶接用ポジショナー
CN211162533U (zh) 一种适用于大直径薄壁容器的焊接装置
JP2584339Y2 (ja) ワークの反転位置変え搬送装置
CN113478468A (zh) 桁架机器人辅助自动化搬运系统
WO2021109304A1 (zh) 一种生产线用工装的快速移载定位机构
KR20040043522A (ko) 패널 회전장치
JPH0691459A (ja) ワーク位置決め保持装置
JPH06255781A (ja) 荷姿勢矯正装置
CN216188622U (zh) 一种货物翻转搬运装置
CN220863093U (zh) 一种翻转支架用的焊接设备
CN213106818U (zh) 助力机械手
CN112658768B (zh) 一种光疗设备生产加工用具有定位功能的夹持工装
JPS62173154A (ja) トランスフア装置
KR200241715Y1 (ko) 파레트 체인저의 파레트 분리장치
JPH01127246A (ja) パレット交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041026

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050307