JPH09284773A - 動きベクトル探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索装置

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JPH09284773A
JPH09284773A JP8637996A JP8637996A JPH09284773A JP H09284773 A JPH09284773 A JP H09284773A JP 8637996 A JP8637996 A JP 8637996A JP 8637996 A JP8637996 A JP 8637996A JP H09284773 A JPH09284773 A JP H09284773A
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孝之 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スライス毎に参照画像データを一
時的に保持するバッファを設けることにより、画像デー
タ記憶手段から読出す参照画像データ量を削減すること
を目的とする。 【解決手段】 画像データ記憶手段10および探索手段
20を備え、探索手段20は入力部21、演算部22お
よびバッファ23を有し、バッファ23が入力部21お
よび演算部22と接続され、演算部22で使用するスラ
イスの参照画像ブロックデータの一部を一時的に保持す
るバッファ23が参照画像ブロックデータをスライス毎
に入力部21に出力するとともに、スライスの参照画像
ブロックデータを画像データ記憶手段10から入力部2
1に入力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の情報圧縮に適用される動きベクトル探索装置に係り、
特に、現画像の一部を構成する現画像ブロックの画素デ
ータと前符号化画像上のサーチウィンドウ内の複数の参
照画像ブロックの画素データとに基づいて算出されたそ
れぞれのディストーションによって動きベクトルを探索
する動きベクトル探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表わす。以
下、単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレ
ーム間予測符号化方式について説明する。
【0005】図71は単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像600の各画素デー
タと前符号化画像300の各画素データとの差分値を算
出し、この差分値を適当な閾値と比較して、有意画素デ
ータと非有意画素データとに識別する。有意画素データ
は、この差分値が閾値より大きい場合に相当し、前符号
化画像300から現画像600を予測する際に省略する
ことのできないデータである。一方、非有意画素データ
は、この差分値が閾値以下の場合に相当し、前符号化画
像300から現画像600を予測する際に削減すること
が可能なデータである。
【0006】なお、前符号化画像300は、現画像60
0よりも過去の画像であっても、未来の画像であっても
よいが、現画像600よりも時間的に先に符号化される
画像である。例えば、図71に示すように、前符号化画
像300における人物像1が現画像600において右方
向に移動してる場合、有意画素データを示す領域は、2
つの有意画素領域2および3によって示される。有意画
素領域2に位置的に対応する現画像600上の画素デー
タは、この画素データと有意画素領域2との差分値およ
び有意画素領域2によって表わすことができ、有意画素
領域3に位置的に対応する現画像600上の画素データ
は、この画素データと有意画素領域3との差分値および
有意画素領域3によって表わすことができる。残りの非
有意画素領域は、この非有意画素領域と位置的に対応す
る前符号化画像300の画素データそのものによって表
わすことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像600を前符号化画像300の同一位置
の画素データに基づいて予測するので、現画像600と
前符号化画像300との間の画像上の変化が小さいとき
には高い圧縮効率を実現することができるが、図72に
示されるように、画像の一部が画像上で大幅に移動する
ような場合には、単純フレーム間予測符号化方式よりも
次に説明する動き補償フレーム間予測符号化方式を用い
た方が圧縮効率は高くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図72に示されるように、人物像1が移動した場合、図
72に示される動きベクトルMVを算出する。動きベク
トルMVは、人物像1の移動方向および移動距離を表わ
し、この動きベクトルMVと前符号化画像300の人物
像1を形成する画素データとによって、現画像600上
の人物像1を予測する。前符号化画像300の人物像1
の裏の背景が前符号化画像300の背景から予測できる
場合、例えば人物像1の裏に木などが隠れていない場合
は有意画素領域はなくなる。また、前符号化画像300
の人物像1の裏の背景が前符号化画像300の背景から
予測できない場合、例えば人物像1の裏に木などが隠れ
ている場合は有意画素領域は2のみになる。したがっ
て、動き補償フレーム間予測符号化方式のほうが、有意
画素数を大幅に少なくすることができるので、画像情報
の圧縮効率を大幅に向上することができる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図73に示すよ
うに、現画像610を複数のブロックに分割し、その一
つのブロック(以下、現画像ブロックと呼ぶ)710に
類似した同一サイズの複数のブロック510(以下、参
照画像ブロックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ410
を前符号化画像310上で特定し、サーチウインド41
0内に含まれる複数の参照画像ブロック510と現画像
ブロック710とのディストーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各参照画
像ブロック510と現画像ブロック710との類似性を
表わすものであり、各参照画像ブロック内の位置的に対
応する画素データの差分値をそれぞれ求め、これらの差
分値が相殺されないように絶対値演算または二乗演算等
によって正数データに変換して累積した値で示される。
【0012】次に、算出されたディストーションの中か
ら最小の値をもつディストーションを特定し、この最小
ディストーションを有する参照画像ブロック510の位
置と現画像ブロック710との位置に基づいて動きベク
トルMVが算出される。さらに、現画像ブロック71
0、サーチウィンドウ410、参照画像ブロック510
の関係について説明する。図74(b)に示すように、
現画像ブロック710がN行M列の画素から構成され、
図74(a)に示すように、サーチウィンドウ410が
H行L列の画素から構成されるとすると、現画像ブロッ
ク710に類似した参照画像ブロック510は、サーチ
ウィンドウ410内に(H−N+1)×(L−M+1)
個存在する。
【0013】また、現画像610から取り出した現画像
ブロック710の左上角の画素データをa(0,0)で
表わすとすると、サーチウィンドウ410内でこの画素
データa(0,0)に位置的に対応する各参照画像ブロ
ック510の画素の取り得る範囲、すなわち探索領域
は、図74(a)の斜線領域で示される。ただし、a
(0,0)は現画像610の左上角の座標を示す絶対的
な座標ではなく、現画像ブロック内の左上角の座標を示
す相対的な座標を表している。
【0014】現画像ブロック710内の画素データと各
参照画像ブロック510内の画素データとの位置的な対
応関係を図75に示す。図75に示すように、現画像ブ
ロック710内の画素データa(m,n)に位置的に対
応する各参照画像ブロック510内の画素データは、サ
ーチウィンドウ410内の画素データb(l+m,h+
n)で表わされる。ここで、hおよびlはサーチウィン
ドウ410内の各参照画像ブロック510を特定する値
であり、サーチウィンドウ410内の画素データb
(l,h)は参照画像ブロック510の左上角の画素デ
ータであり、現画像ブロック710の左上角の画素デー
タa(0,0)に位置的に対応する。
【0015】図74および図75に示された現画像ブロ
ック710、サーチウィンドウ410および複数の参照
画像ブロック510において、現画像ブロック710と
各参照画像ブロック510とのディストーションをD
(l,h)とすると、D(l,h)は以下の式により表
わされる。
【0016】
【数1】
【0017】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表わされ、現画像ブロック710の画素データおよび
位置的に対応する各参照画像ブロック510の画素デー
タの差分値である局所ディストーションを示している。
ノルム演算は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用
いられるが、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最
も頻繁に用いられる。
【0018】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と前符号化画像をブロック単位で比較する方
法は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さら
に、サーチウィンドウ内に含まれる全ての参照画像ブロ
ックと現画像ブロックとを比較する場合には、フル・サ
ーチ・ブロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれ
ている。
【0019】この全点探索法を用いて動きベクトルを求
める方法および装置として、例えば、特開平2−213
291号公報の二次元アニメート画像の連続画像を表わ
すデータ信号を処理するための方法および回路が知られ
ている。この方法および回路においては、演算時間を短
縮するため、参照画像ブロックの数だけプロセッサエレ
メントを配置して、プロセッサエレメントに供給された
サーチウィンドウのデータを全体として上方向、下方向
および左方向に切り換えてスキャニングを行うことでデ
ィストーションを求めている。
【0020】すなわち、図76および図77に示すよう
に、lおよびhを l=0,1,2 h=0,1,2 で表わすとすると、まず、各プロセッサエレメントにサ
ーチウィンドウの画素データが入力されるとともに、現
画像ブロックの画素データa(0,0)が入力されたサ
イクル0では、各プロセッサエレメントでは、局所ディ
ストーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0021】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現画
像ブロックの画素データa(0,1)が入力されること
で局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0022】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,1)が入力される
ことで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0023】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現画像ブロックの画素データa(1,0)が入力される
ことで |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として配置したプロセッサエ
レメントと同数の9個の参照画像ブロックに対応する各
参照画像ブロックと現画像ブロックとのディストーショ
ンが計算される。
【0024】次いで、この9個のディストーションの中
から検出された最小ディストーションに基づいて動きベ
クトルが求められる。一般に、動きベクトルを探索する
処理は、ディストーションの演算と画像メモリへのアク
セスが大部分を占め、膨大な処理を行うために高速のL
SIが要求される。これに対し、上記動きベクトル探索
装置は、2次元のシストリックアレー構造を採用し、L
SIチップ内に複数のプロセッサエレメントを配置し
て、並列動作を行うことにより動きベクトル探索処理の
高速化を実現している。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル探索装置にあっては、例えば図2に示すよ
うに、ディストーションの算出のために参照画像の左端
から右端まで(すなわちスライス111、112および
113)を探索したサーチウィンドウ120Eが、1ス
ライス下の参照画像の左端から右端まで(すなわちスラ
イス112、113および114)を探索する際、スラ
イス112および113は共通な参照画像データである
にも係わらず、再度スライス112および113をフレ
ームメモリ10からアクセスする必要がある。このよう
に、1スライス下がる毎に前回使用した参照画像データ
を参照画像データが記憶されたフレームメモリ10から
再度アクセスする必要があるため、プロセッサエレメン
トによりディストーションを演算する時間より、入力す
べきサーチウィンドウの画素データをフレームメモリ1
0にアクセスする時間のほうが長くかかってしまい、フ
レームメモリ10への参照画像の画素データのアクセス
速度が全体の処理速度の向上を妨げる原因となってしま
うといった問題があった。
【0026】そこで、本発明は、1スライス下のサーチ
ウィンドウでの動きベクトル探索をする場合に共通する
スライスの参照画像データを、ディストーションの算出
に使用する際に保存しておくバッファ23(4000)
を設けることによって、入力部は再度フレームメモリ1
0からアクセスすることなく、共通するスライスの参照
画像データを出力することができる動きベクトル探索装
置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、現画像が複数の現画像ブロッ
クを含み、参照画像が前記現画像ブロックのサイズだけ
互いにずれて部分的に重複する複数のサーチウインドウ
を含み、各サーチウインドウが前記現画像ブロックと同
一サイズの複数の参照画像ブロックを含み、前記複数の
参照画像ブロックのうちの参照画像上で水平方向に並ぶ
参照画像ブロックによりスライスが構成され、Iを1よ
り大きい自然数または実数とすると、前記サーチウィン
ドウの縦幅がスライスの縦幅のI倍あり、各サーチウイ
ンドウに含まれた参照画像ブロックの中から各現画像ブ
ロックに最も類似した参照画像ブロックを選択すること
によって、各現画像ブロックの現画像上の位置と選択さ
れた各参照画像ブロックの参照画像上の位置とにより特
定される動きベクトルを探索する動きベクトル探索装置
であり、前記現画像ブロックを現画像上で横方向に順次
シフトする動作を縦方向に繰り返すとともに、サーチウ
インドウを参照画像上で横方向に順次シフトする動作を
縦方向に繰り返すことにより、現画像に含まれる全ての
現画像ブロックに対して動きベクトルを探索する動きベ
クトル探索装置であって、参照画像に含まれる参照画像
データを記憶する画像データ記憶手段と、JをIより小
さい自然数または実数とすると該画像データ記憶手段か
らJ個のスライス分毎に参照画像データを順次入力して
動きベクトルを探索する探索手段と、を備え、該探索手
段が、画像データ記憶手段からの参照画像データを入力
する入力部と、該入力部に入力された参照画像データに
基づいて動きベクトルを演算する演算部と、(I−J)
個のスライス分の参照画像データを演算部から入力し
て、一時的に保持するバッファと、を有し、前記画像デ
ータ記憶手段からのJ個のスライス分の参照画像データ
と同時に、該バッファに保持された(I−J)個のスラ
イス分の参照画像データが、前記入力部に入力されるこ
とを特徴とするものである。
【0028】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の動きベクトル探索装置におい
て、Jが1であることを特徴とするものである。請求項
3記載の発明は、上記課題を解決するため、請求項1記
載の動きベクトル探索装置において、入力部が、動きベ
クトル探索開始時の最初のI個のスライス分の参照画像
データを入力するときのみI個のスライスの参照画素デ
ータをすべて画像データ記憶手段から入力するよう選択
する入力セレクタを有することを特徴とするものであ
る。
【0029】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の動きベクトル探索装置におい
て、動きベクトル探索開始前にあらかじめ参照画像にお
いて最初の(I−J)個のスライスの参照画像データを
画像データ記憶手段から入力しバッファに一時的に保持
するよう選択する入力セレクタを有することを特徴とす
るものである。
【0030】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、請求項1記載の動きベクトル探索装置におい
て、バッファがRAMで構成され、該バッファが、スラ
イスの参照画像データを演算部で使われる列順に入力す
るとともに一時的に保持されているスライスの参照画像
データをスライス別に入力部に入力することを特徴とす
るものである。
【0031】
【発明の実施の形態】図1〜70は本発明に関わる図面
である。図1は、本発明に係わる動きベクトル探索装置
の機能ブロック図である。本発明は、フレームメモリ1
0と、探索手段20と、からなり、探索手段20は入力
部21、演算部22およびバッファ23とから構成され
ている。
【0032】図2は、参照画像100、参照画像ブロッ
ク130、サーチウィンドウ121、122、120
E、121NS1、スライス110、111、112、
113および114を示す図である。図3は、サーチウ
ィンドウ121、122、123、参照画像ブロック1
31、132、136および現画像ブロック141、1
42、143を説明する図である。参照画像100は参
照画像ブロック131、132および136のサイズだ
け互いにずれて部分的に重複するサーチウインドウ12
1、122、123および121NS1を含んでいる。
また、各サーチウインドウ121、122、123およ
び121NS1が参照画像ブロックを含んでおり、前記
複数の参照画像ブロックのうちの参照画像上で水平方向
に並ぶ参照画像ブロックにより図2のスライス110、
111、112、113および114が構成されてい
る。
【0033】図4は、本発明に係わる動きベクトル探索
装置の実施例の全体を説明するための図である。本発明
に係わる動きベクトル探索装置は、現画像に含まれる現
画像データを記憶出力する画像データ記憶手段10と、
該画像データ記憶手段から参照画像データを順次入力し
て動きベクトルを探索する探索手段20と、を備え、画
像データ記憶手段10は、本実施例の場合フレームメモ
リであり、探索手段20は、現画像ブロックデータ出力
手段1000と、参照画像に含まれる参照画像データを
出力する参照画像データ出力手段2000と、入力され
た参照画像データに基づいてディストーションを算出す
るディストーション算出手段3000と、動きベクトル
を演算するディストーション特定手段5000と、制御
信号を出力する信号出力ユニット6000と、からな
り、さらに複数個のスライス分の参照画像データをディ
ストーション算出手段3000から入力して一時的に保
持するバッファ4000(23)と、を有している。な
お、入力レジスタIR,第1の画素転送保持手段300
1を構成するプロセッサエレメントPEおよび第2の画
素転送保持手段3002を構成するサイドレジスタSR
は、図36の(a),(b)のような配置でもよい。
【0034】はじめに、各手段の概要について説明す
る。現画像ブロックデータ出力手段1000は、現画像
を部分的に構成する一つの現画像ブロックの画素データ
をディストーション算出手段3000に出力するもので
ある。現画像ブロックは任意のブロックサイズであって
よいが、以下の説明では図3に示されるように、第1現
画像ブロック141として、画素データa(0,0),
a(0,1),a(1,0),a(1,1)からなる2
×2画素サイズのブロックとする。
【0035】参照画像データ出力手段2000は、サー
チウィンドウ内の画素データをディストーション算出手
段3000に出力するために記憶するものである。サー
チウィンドウのサイズは、現画像ブロックより大きけれ
ば任意のサイズでよいが、以下の説明では図3に示され
るように、サーチウィンドウ121として、画素データ
b(0,0),b(0,1),b(0,2),b(0,
3),b(0,4),b(0,5),b(1,0),b
(1,1),b(1,2),b(1,3),b(1,
4),b(1,4),b(2,0),b(2,1),b
(2,2),b(2,3),b(2,4),b(2,
4),b(3,0),b(3,1),b(3,2),b
(3,3),b(3,4),b(3,4),b(4,
0),b(4,1),b(4,2),b(4,3)、b
(4,4),b(4,4),b(5,0),b(5,
1),b(5,2),b(5,3)、b(5,4)およ
びb(5,4)からなる6×6画素サイズとする。
【0036】ここで、ディストーション算出手段300
0を構成する入力レジスタIR,第1の画素転送保持手
段3001を構成するプロセッサエレメントPEおよび
第2の画素転送保持手段3002を構成するサイドレジ
スタSRは、入力された画素データを各レジスタおよび
各プロセッサエレメントPE間で繰り返し転送させ、各
レジスタおよび各プロセッサエレメントPEに保持させ
るものである。
【0037】図17の(a)、(b)はそれぞれ図4の
偶数番目、奇数番目の列のプロセッサエレメントPEを
示している。さらに図18に示すように、第1の画素転
送保持手段3001を構成するプロセッサエレメントP
Eは、入力ユニット3100、ディストーション算出ユ
ニット3500およびディストーション出力転送ユニッ
ト3600からなり、現画像ブロック内の各画素データ
をサーチウィンドウの各候補ブロック内の位置的に対応
する各画素データから減算したものを正数データに変換
し、正数変換後の各画素のディストーションすなわち局
所ディストーションをブロック単位に合計することによ
って、現画像上の現画像ブロックと参照画像上のサーチ
ウィンドウ内の各候補ブロックとの間の各ディストーシ
ョンをディストーション算出手段3000として算出
し、ディストーション特定手段5000へ出力転送する
ものである。
【0038】バッファ4000は、ディストーション算
出後、プロセッサエレメントPE(0,1),PE
(0,2),PE(0,3)およびPE(0,4)から
ディストーション算出後排出される参照画像データを入
力して一時的に保持しておき、再度そのデータを使って
1スライス下の動きベクトル探索を行う際に参照画像デ
ータ出力手段2000に出力するものである。
【0039】ディストーション特定手段5000は、デ
ィストーション算出手段3000より算出されたディス
トーションのうちの最小のディストーションを検出し
て、検出された最小ディストーションに対応するサーチ
ウィンドウ内の候補ブロックを特定し、動きベクトルを
算出するものである。信号出力ユニット6000は、現
画像ブロックデータ出力手段1000,参照画像データ
出力手段2000,ディストーション算出手段300
0,バッファ4000およびディストーション特定手段
5000の動作を制御するものである。
【0040】図5に示されるように、信号出力ユニット
6000は、第1〜第8信号出力端子P1〜P8を有し
ており、各信号出力端子P1〜P8から出力される各信
号は、本発明のタイムチャート図6〜16に示すよう
に、現画像ブロックデータ出力手段1000,参照画像
データ出力手段2000,第1の画素データ転送保持手
段3001,第2の画素データ転送保持手段3002,
バッファ4000,ディストーション算出手段3000
およびディストーション特定手段5000の各手段の動
作を制御するための信号であり、各手段に出力される。
制御信号は、クロックパルス信号が使われ、これらの信
号は2値のパルス信号である。以下信号出力ユニット6
000の各信号出力端子P1〜P8から出力される各信
号を、図6〜16にもとずいて説明する。
【0041】第1信号出力端子P1から出力される信号
は、クロックパルス信号CK1であり、本装置の基本と
なるクロックパルス信号であり、クロックパルス信号C
K1を基準として、全ての信号が制御され、さらに各信
号の動作が制御されるものである。第2信号出力端子P
2から出力される信号は、クロックパルス信号CK1と
同じパルス幅および同じ周期をもつクロックパルス信号
CK2である。本信号はそれぞれディストーション算出
手段3000およびディストーション特定手段5000
においてディストーション算出動作および動きベクトル
の特定動作を制御するための信号である。
【0042】第3信号出力端子P3から出力される信号
は、クロックパルス信号SLであり、クロックパルス信
号CK1の2倍のパルス幅および周期をもち、1クロッ
ク目の立ち上がりの前に出力され、偶数のクロックパル
ス信号CK1毎の立ち下がりに同期して出力される。本
信号は、第1の画素データ転送保持手段および第2の画
素データ転送保持手段において、画素データを右から左
に転送させるタイミングをとるためのものである。ま
た、現画像データ出力手段1000において画素データ
の転送方向を分岐するためのものである。
【0043】第4信号出力端子P4から出力される信号
は、クロックパルス信号SSであり、20クロック目の
パルス信号CK1の立ち下がりに同期して出力され、以
降”0”および”1”の2値信号のうち”1”の値を持
ち続ける。本信号は、参照画像データ出力手段2000
において、セレクタの出力端子がフレームメモリ、また
はバッファ4000からの参照画像データの入力を選択
するためのものである。
【0044】第5信号出力端子P5から出力される信号
は、クロックパルス信号LD1であり、クロックパルス
信号CK1の2倍のパルス幅をもち、10クロック目の
パルス信号CK1の立ち下がりに同期して出力され、ク
ロックパルス信号CK1の5倍の周期をもち、23クロ
ック目のパルス信号CK1の立ち下がりまで出力され
る。また、34クロック目のパルス信号CK1の立ち下
がりに同期して同様に出力される。本信号は、図18の
第3セレクタ3610が、算出したディストーションを
出力するか、または隣接する別のディストーション算出
手段3000で算出されたディストーションを転送する
かを選択するためのものである。
【0045】第6信号出力端子P6から出力される信号
は、クロックパルス信号LD2であり、クロックパルス
信号CK1の2倍のパルス幅をもち、12クロック目の
パルス信号CK1の立ち下がりに同期して出力され、ク
ロックパルス信号CK1の5倍の周期をもち、25クロ
ック目のパルス信号CK1の立ち下がりまで出力され
る。また、32クロック目のパルス信号CK1の立ち下
がりに同期して同様に出力される。本信号は、ディスト
ーション特定手段5000において、動きベクトルを求
めるための各機器の動作のタイミングをとるためのもの
である。
【0046】第7信号出力端子P7から出力される信号
は、クロックパルス信号CLであり、クロックパルス信
号CK1の2倍のパルス幅をもち、10クロック目のパ
ルス信号CK1の立ち下がりに同期して出力され、クロ
ックパルス信号CK1の5倍の周期をもち、23クロッ
ク目のパルス信号CK1の立ち下がりまで出力される。
また、34クロック目のパルス信号CK1の立ち下がり
に同期して同様に出力される。本信号は、ディストーシ
ョン算出手段3000において、ディストーションを算
出する際の積算値をクリアにするタイミングをとるため
のものである。
【0047】第8信号出力端子P8から出力される信号
は、クロックパルス信号SMV1であり、クロックパル
ス信号CK1の2倍のパルス幅をもち、17クロック目
のパルス信号CK1の立ち下がりに同期して出力され、
クロックパルス信号CK1の5倍の周期をもち、26ク
ロック目のパルス信号CK1の立ち下がりまで出力され
る。また、34クロック目のパルス信号CK1の立ち下
がりに同期して同様に出力される。本信号は、ディスト
ーション特定手段5000において、動きベクトルを算
出し、出力する準備をするものである。
【0048】動きベクトル探索装置の各手段を以下に説
明する。はじめに、各手段の構成について説明する。図
1における現画像ブロックデータ出力手段1000のブ
ロック図を図22に示す。図22に示すように、現画像
ブロックデータ出力手段1000はフリップフロップ1
110、1120、1210および1220と、セレク
タ1230からなる。フリップフロップ1110、11
20、1210および1220は、Dフリップフロップ
からなり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデ
ータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信
号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入力されて
いるデータをデータ出力端子Yにラッチするものであ
る。セレクタ1230は、第1データ入力端子A,第2
データ入力端子B,信号入力端子Sおよびデータ出力端
子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号が0のと
き第1データ入力端子Aに入力されているデータをデー
タ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに入力された
信号が”1”のとき第2データ入力端子Bに入力されて
いるデータをデータ出力端子Yから出力するものであ
る。
【0049】図4における参照画像データ出力手段20
00は、図35のようにバッファ4000およびフレー
ムメモリと接続しており、参照画像データを記憶して保
持するフレームメモリおよびバッファ4000からの参
照画像データを選択するセレクタを有している。ディス
トーション算出手段3000は、第1の画素データ転送
保持手段3001および第2の画素データ転送保持手段
3002から構成され、図4に示すように、25個のプ
ロセッサエレメント PE(0,0),PE(0,1),PE(0,2),P
E(0,3),PE(0,4),PE(1,0),PE
(1,1),PE(1,2),PE(1,3),PE
(1,4),PE(2,0),PE(2,1),PE
(2,2),PE(2,3),PE(2,4),PE
(3,0),PE(3,1),PE(3,2),PE
(3,3),PE(3,4),PE(4,0),PE
(4,1),PE(4,2),PE(4,3),PE
(4,4) 10個のサイドレジスタ SR(0,−1),SR(1,−1),SR(2,−
1),SR(3,−1),SR(4,−1),SR
(0,5),SR(1,5),SR(2,5),SR
(3,5),SR(4,5) 6個の入力レジスタ IR(5,0),IR(5,1),IR(5,2),I
R(5,3),IR(5,4),IR(5,5)を有し
ている。 x=0,1,2,3,4,5 y=−1,0,1,2,3,4,5 として、上述の各プロセッサエレメントPEをPE
(x,y),各サイドレジスタSRをSR(x,y),
各入力レジスタIRをIR(x,y)と表わすものとす
る。
【0050】偶数列のプロセッサエレメントの入出力端
子を図17(a)に示し、奇数列のプロセッサエレメン
トの入出力端子を図17(b)に示す。図17(a)に
示すように、偶数列の各プロセッサエレメントPE
(x,y)は、入力端子X,YDi,YLiおよびD
i、並びに、出力端子YDo,YLo,およびDoを有
し、さらに図示しない信号出力ユニット6000の各信
号(CK1,CK2,CL,LD1,SL)出力端子に
接続された入力端子を有している。また、図17(b)
に示すように、奇数列の各プロセッサエレメントPE
(x,y)は、YDi、YDoのかわりに出力端子YU
oおよび入力端子YUiを有している。
【0051】第1の画素データ転送保持手段3001を
構成する各プロセッサエレメントPE(x,y)の詳細
構成ブロック図を図18に示す。同図に示すように、各
プロセッサエレメントPE(x,y)は、セレクタ31
10,フリップフロップ3120,減算器3510,正
数変換器3520,加算器3530,フリップフロップ
3540,反転器3550,論理積演算器3560,セ
レクタ3610およびフリップフロップ3620を備え
ている。
【0052】第2の画素データ転送保持手段3002を
構成する各サイドレジスタSR(x,y)の構成例を図
19,図20に示す。図19に示す図は、奇数列の各サ
イドレジスタSR(x,y)を示す図であり、図20に
示す図は、偶数列の各サイドレジスタSR(x,y)を
示す図である。図19(a)に示すように、奇数列の各
サイドレジスタSR(x,y)は、入力端子YUi,Y
Liおよび出力端子YUo,YLoを有し、さらに図示
されない信号出力ユニット6000の各信号(CK1,
SL)出力端子に接続された入力端子を有している。ま
た、図20(a)に示すように、偶数列の各サイドレジ
スタSR(x,y)は、入力端子YDi,YLiおよび
出力端子YDo,YLoを有し、さらに図示されない信
号出力ユニット6000の各信号(CK1,SL)出力
端子に接続された入力端子を有している。
【0053】各サイドレジスタSR(x,y)は、図1
9(b)および図20(b)に示すように、セレクタ3
310、フリップフロップ3320からなる。セレクタ
3310は、第1データ入力端子A,第2データ入力端
子B,信号入力端子Sおよびデータ出力端子Yを有し、
信号入力端子Sの入力信号の状態により第1データ入力
端子A,第2データ入力端子Bとデータ出力端子Yとの
接続を切り換えるものである。
【0054】セレクタ3310は、信号入力端子Sに入
力された信号が”1”のときは、第2データ入力端子B
に入力されているデータをデータ出力端子Yから出力
し、また、信号入力端子S0に入力された信号が”0”
のときは、第1データ入力端子Aに入力されているデー
タをデータ出力端子Yから出力するようになっている。
フリップフロップ3320は、Dフリップフロップから
なり、データ入力端子A,信号入力端子Sおよびデータ
出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号の
パルスに同期して、データ入力端子Aに入力されている
データをデータ出力端子Yにラッチするようになってい
る。
【0055】なお、本実施例ではサイドレジスタSR
(x,y)は、現画像ブロックデータが2行2列である
ため、上方向または下方向からの入力がないため、図1
9(b)および図20(b)におけるセレクタ3310
が不要となる。現画像ブロックデータが3行以上となる
とき、このセレクタ3310は必要となる。図4におけ
る参照画像データ出力手段2000は、以下に示す機能
を有する。参照画像データ出力手段2000は、第2の
画素データ転送保持手段3002の入力レジスタIR
(5,1),IR(5,3)およびIR(5,5)のそ
れぞれ入力端子S1、S2、S3に1スライスずつサー
チウィンドウの画素データをb(0,0),b(0,
1),b(1,0),b(1,1)・・・,b(0,
2),b(0,3),b(1,2),b(1,3)・・
・およびb(0,4),b(0,5),b(1,4),
b(1,5)・・・のように、クロックパルス信号CK
1の1クロック毎に記載順に出力するようになってい
る。なお、入力レジスタIRの詳細図は図21に示され
ている。
【0056】ディストーション算出手段3000は、参
照画像データを転送させディストーションを各プロセッ
サーエレエント毎に算出し、各ディストーションをディ
ストーション特定手段5000に転送するようになって
いる。なお、参照画像データの転送順序については後述
する。図23はディストーション特定手段5000の詳
細構成ブロック図を示す。同図に示すようにディストー
ション特定手段5000は、最小ディストーション検出
ユニット5100、動きベクトル垂直成分検出ユニット
5200および動きベクトル水平成分検出ユニット53
00からなり、最小ディストーション検出ユニット51
00は、比較器5110,比較器5120,セレクタ5
130,フリップフロップ5140,論理和演算器51
50およびセレクタ付きフリップフロップ5180を備
え、動きベクトル垂直成分検出ユニット5200は、セ
レクタ5220,フリップフロップ5230,換算テー
ブル5240およびセレクタ付きフリップフロップ52
80を備え、動きベクトル水平成分検出ユニット530
0は、カウンタ5310,セレクタ5320,フリップ
フロップ5330,換算テーブル5340およびセレク
タ付きフリップフロップ5380を備えている。図24
はセレクタ付きフリップフロップ5180の詳細な回路
構成図を示している。
【0057】図25は、バッファ4000の構成を示し
ている。バッファ4000は、参照画像データを保存す
るための2行のシフトレジスタで構成されている。な
お、バッファ4000は最初に入力される参照画像デー
タを最初に出力するFIFO(First In Fi
rst Out)Memory、または書き込みおよび
読出しアドレスを制御して動作するRAM(Rando
m Access Memory)で構成されてもよ
い。
【0058】図35は参照画像データ出力手段2000
を示す回路図である。バッファ4000から出力される
参照画像データは図35の入力セレクタの入力端子Bか
ら入力される。また入力セレクタはフレームメモリから
参照画像データを入力する入力端子Aを有している。入
力セレクタは入力信号SSによって参照画像データを入
力端子Aまたは入力端子Bを選択する。すなわち、参照
画像データの入力をフレームメモリまたはバッファとで
選択することができる。
【0059】また図35のフリップフロップ回路は、今
回新規にフレームメモリから参照画像データを信号CK
1に同期して入力するためのものである。2つの入力セ
レクタおよびフリップフロップ回路から出力される参照
画像データはそれぞれ図4における入力端子SO,S
1,S2を介してそれぞれ入力レジスタIR(5,
1),IR(5,3),IR(5,5)に入力される。
【0060】次に、作用を説明する。最初に、現画像デ
ータ出力手段1000および参照画像データ出力手段2
000からディストーション算出手段3000に入力さ
れる画素データの流れを説明するとともに、第1の画素
データ転送保持手段3001および第2の画素データ転
送保持手段3002のデータ保持状態およびディストー
ション算出手段3000における演算処理について説明
する。
【0061】まず、参照画像データの転送順序について
簡単に説明する。最初の1スライス分の参照画像データ
で動きベクトル探索をする際、バッファ4000は、ま
だディストーションを算出していないのでスライスの参
照画像データは保時されていない。よって、ディストー
ションを算出するとき、入力部2000の2つの入力セ
レクタはともに制御信号SSの値が”0”をとることに
よって入力端子Aを選択し、フレームメモリから入力部
21を介して3画素の参照画像データずつディストーシ
ョン算出手段3000に入力する。
【0062】ディストーション算出手段3000におけ
る最初の1スライス分の参照画像データの転送状態は、
図37〜図66のディストーション算出手段3000に
おける参照画像データおよび現画像ブロックデータ出力
手段1000の現画像ブロックデータの転送の状態をク
ロック毎に示されている。図37〜図66の中央部に位
置するのがディストーション算出手段3000であり右
上に現画像ブロックデータ出力手段1000が位置して
いる。なお、便宜上、現画像ブロックデータa(x,
y)および参照画像データb(x,y)の座標のみを取
り出して記入している。
【0063】ディストーション算出手段3000の一番
左の列におけるPE(0,1)およびPE(0,3)に
保持される参照画像データがディストーション算出完了
後、それぞれ入力端子BI1およびBI2を介してバッ
ファ23に入力され一時的に保持される。このようにし
て、ディストーション算出完了後毎にPE(0,1),
およびPE(0,3)に保持されている参照画像データ
はそれぞれ入力端子BI,およびBI2を介してバッフ
ァ23に入力される。図26〜34は、それぞれバッフ
ァ23における13クロック〜21クロック目の参照画
像データの転送状態を示している。
【0064】また、次の現画像ブロックのスライスに対
する動きベクトルを探索するとき、すなわちサーチウィ
ンドウが参照画像の縦方向に1スライス下がるとき、ま
ず23〜30クロックまでディストーション算出の初期
化が行われる。図59〜図66にそのディストーション
算出手段3000における参照画像データおよび現画像
ブロックデータ出力手段1000の現画像ブロックデー
タの転送の状態が示されている。ここで、バッファ23
に保持されていた2スライス分の参照画像データがサー
チウインドウデータ出力手段2000に出力され、それ
ぞれスライス別に入力端子S0およびS1を介してディ
ストーション算出手段3000に入力される。また、サ
ーチウインドウデータ出力手段2000はフレームメモ
リから次の1スライス分の参照画像データをアクセスし
て読出すとともに入力端子S2を介してディストーショ
ン算出手段3000に入力する。
【0065】図67〜70はそれぞれ31〜34クロッ
ク目での参照画像データの転送状態を示しており、次の
1スライス分の参照画像データによってディストーショ
ンが同様に算出される。このようにして、フレームメモ
リから1スライス分のみアクセスして参照画像データを
読出して同様にして、現画像全部に対して参照画像の動
きベクトルの探索がなされる。
【0066】次にディストーション特定手段5000の
具体的な説明をする。図23は、ディストーション特定
手段5000の詳細なブロック構成図であり、同図にお
いて、ディストーション特定手段5000は、最小ディ
ストーション検出ユニット5100、動きベクトル垂直
成分検出ユニット5200および動きベクトル水平成分
検出ユニット5300からなり、最小ディストーション
検出ユニット5100は、比較器5110、比較器51
20、セレクタ5130、フリップフロップ5140、
論理和演算器5150、セレクタ付きフリップフロップ
5180からなる。
【0067】また、動きベクトル垂直成分検出ユニット
5200は、セレクタ5220、フリップフロップ52
30、換算テーブル5240、セレクタ付きフリップフ
ロップ5280からなり、動きベクトル水平成分検出ユ
ニット5300は、カウンタ5310、セレクタ532
0、フリップフロップ5330、換算テーブル534
0、セレクタ付きフリップフロップ5380からなる。
【0068】比較器5110は、データ入力端子A0、
A1、A2、A3、A4、データ出力端子MおよびYを
有し、データ入力端子A0、A1、A2、A3、A4に
入力されたデータの中で最小の値を持つデータを出力端
子Yから出力し、最小の値を持つデータの入力された入
力端子がA0ならば”0”を、A1ならば”1”を、A
2ならば”2”を、A3ならば”3”を、A4ならば”
4”をデータ出力端子Mから出力するものである。
【0069】比較器5120は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子Bおよび信号出力端子Yを有
し、データ入力端子Aに入力されたデータがデータ入力
端子Bに入力されたデータ以上の大きさであるとき、”
0”を表わす信号を信号出力端子Yから出力し、データ
入力端子Aに入力されたデータがデータ入力端子Bに入
力されたデータより小さいとき、”1”を表わす信号を
信号出力端子Yから出力するものである。
【0070】セレクタ5130は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が”0”を表わす信号のとき、データ入力端子Bに入力
されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号
入力端子Sに入力された信号が”1”を表わす信号のと
き、データ入力端子Aに入力されているデータをデータ
出力端子Yから出力するものである。
【0071】フリップフロップ5140は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。論理和演算器5150は、信号入力端子S、
データ入力端子Bおよびデータ出力端子Yを有し、信号
入力端子Sおよびデータ入力端子Bのいずれか一方に”
1”を表わす信号またはデータが入力された場合には、
データ出力端子Yに”1”を表わすデータを出力し、信
号入力端子Sおよびデータ入力端子Bの両入力端子に”
0”を表わす信号およびデータが入力された場合のみ、
データ出力端子Yに”0”を表わすデータを出力するも
のである。言い換えれば、信号入力端子Sに入力された
信号が”1”を表わす信号の場合には、”1”を表わす
信号をデータ出力端子Yに出力し、信号入力端子Sに入
力された信号が”0”である場合には、データ入力端子
Bに入力されているデータをデータ出力端子Yに出力す
るものである。
【0072】セレクタ付きフリップフロップ5180
は、データ入力端子I、信号入力端子E、Fおよびデー
タ出力端子Oを有し、図24に示されるように、セレク
タ5182およびフリップフロップ5181からなる。
セレクタ5182は、第1データ入力端子A、第2デー
タ入力端子B、信号入力端子Sおよびデータ出力端子Y
を有し、信号入力端子Sに入力された信号が”0”を表
わす信号のとき、データ入力端子Aに入力されているデ
ータをデータ出力端子Yから出力し、信号入力端子Sに
入力された信号が”1”を表わす信号のとき、データ入
力端子Bに入力されているデータをデータ出力端子Yか
ら出力するものである。
【0073】フリップフロップ5181は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。セレクタ5220は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が”0”を表わす信号のとき、データ入力端子Aに入力
されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号
入力端子Sに入力された信号が”1”を表わす信号のと
き、データ入力端子Bに入力されているデータをデータ
出力端子Yから出力するものである。
【0074】フリップフロップ5230は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。換算テーブル5240は、データ入力端子A
およびデータ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入
力されたデータを動きベクトルデータに換算し、データ
出力端子Yに出力するものである。
【0075】セレクタ付きフリップフロップ5280
は、データ入力端子I、信号入力端子E、Fおよびデー
タ出力端子Oを有し、図24に示されるように、第1セ
レクタ付きフリップフロップ5180と同様の構成であ
る。カウンタ5310は、信号入力端子CK、CLおよ
びカウント出力端子Qnを有し、信号入力端子CLに入
力された信号のパルスに同期してカウント出力端子Qn
の出力を”0”にリセットし、信号入力端子CK、EN
に入力された信号のパルスがともに”1”を表わす信号
のときにカウント出力端子Qnの出力カウントをカウン
トアップして、信号入力端子CKに入力された信号のパ
ルスに同期して出力するものである。
【0076】セレクタ5320は、第1データ入力端子
A、第2データ入力端子B、信号入力端子Sおよびデー
タ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力された信号
が”0”を表わす信号のとき、データ入力端子Aに入力
されているデータをデータ出力端子Yから出力し、信号
入力端子Sに入力された信号が”1”を表わす信号のと
き、データ入力端子Bに入力されているデータをデータ
出力端子Yから出力するものである。
【0077】フリップフロップ5330は、Dフリップ
フロップからなり、データ入力端子A、信号入力端子S
およびデータ出力端子Yを有し、信号入力端子Sに入力
された信号のパルスに同期して、データ入力端子Aに入
力されているデータをデータ出力端子Yにラッチするも
のである。換算テーブル5340は、データ入力端子A
およびデータ出力端子Yを有し、データ入力端子Aに入
力されたデータを動きベクトルデータに換算し、データ
出力端子Yに出力するものである。
【0078】セレクタ付きフリップフロップ5380
は、データ入力端子I、信号入力端子E、Fおよびデー
タ出力端子Oを有し、図24に示されるように、セレク
タ付きフリップフロップ5180と同様の構成である。
さらに、比較器5110のデータ入力端子A0は、プロ
セッサエレメントPE(0,0)のフリップフロップ3
620のデータ出力端子Yに、プロセッサエレメントP
E(0,0)の出力端子Doを介して電気的に接続さ
れ、データ入力端子A1は、プロセッサエレメントPE
(0,1)のフリップフロップ3620のデータ出力端
子Yに、プロセッサエレメントPE(0,1)の出力端
子Doを介して電気的に接続され、データ入力端子A2
は、プロセッサエレメントPE(0,2)のフリップフ
ロップ3620のデータ出力端子Yに、プロセッサエレ
メントPE(0,2)の出力端子Doを介して電気的に
接続され、データ入力端子A3は、プロセッサエレメン
トPE(0,3)のフリップフロップ3620のデータ
出力端子Yに、プロセッサエレメントPE(0,3)の
出力端子Doを介して電気的に接続され、データ入力端
子A4は、プロセッサエレメントPE(0,4)のフリ
ップフロップ3620のデータ出力端子Yに、プロセッ
サエレメントPE(0,4)の出力端子Doを介して電
気的に接続されている。
【0079】次に、ディストーション特定手段5000
の作用を図9〜16に従って説明する。ディストーショ
ン特定手段5000では、比較器5110に各データ入
力端子A0、A1、A2、A3、A4を介して、ディス
トーション算出手段3000によって求められたそれぞ
れのディストーションが入力される。
【0080】まず、期間c12において、パルス信号L
D2に同期して、論理和演算器5150に信号入力端子
Sを介して信号”1”が入力されるため、データ入力端
子Sに入力される値に関係なく、データ出力端子Yを介
してすべてのビットが1のデータ、すなわち、最大値が
出力されたことになる。また、カウンタ5310に信号
入力端子CLを介して、パルス信号LD2に同期して入
力された信号により、カウンタ5310からカウント出
力端子Qnを介して出力される出力カウントが”0”に
リセットされる。
【0081】次に、パルス信号CK2の13クロック目
に同期して、Dis(0,0)、Dis(0,1)、D
is(0,2)、Dis(0,3)、Dis(0,4)
が、比較器5110にデータ入力端子A0、A1、A
2、A3、A4を介してそれぞれ入力される。比較器5
110では、データ入力端子A0、A1、A2、A3、
A4を介してそれぞれ入力されたデータが比較され、そ
の中から最も小さいディストーションが選択されて、デ
ータ出力端子Yを介して最小のディストーションが出力
され、最小のディストーションに対応するデータ入力端
子をLMVyとし、”0”、”1”、”2”、”3”ま
たは”4”がデータ出力端子Mを介して出力される。本
実施例では、図9に示されるように最小のディストーシ
ョンはDis(0,0)であり、LMVyは0である。
【0082】フリップフロップ5140では、パルス信
号CK2のパルスに同期して、保持しているデータをデ
ータ出力端子Yを介して出力されるが、論理和演算器5
150では、信号入力端子Sを介して”1”が入力され
ているので、データ入力端子Bを介して入力されている
データによらずにデータ出力端子Yを介してすべてのビ
ットが1のデータ、すなわち、最大値のデータが出力さ
れる。
【0083】比較器5120では、第1データ入力端子
Aを介して入力されたDis(0,0)と、第2データ
入力端子Bを介して入力された上記最大値のデータを比
較し、Dis(0,0)の方が小さいため信号出力端子
Yを介して”1”が出力される。セレクタ5130で
は、信号入力端子Sを介して”1”が入力されるため、
データ入力端子Aを介して入力されているDis(0,
0)がデータ出力端子Yを介して出力され、フリップフ
ロップ5140に入力される。
【0084】セレクタ5220では、信号入力端子Sを
介して入力された信号”1”により、データ入力端子B
を選択して入力データLMVyすなわち”0”を入力
し、データ出力端子Yを介してフリップフロップ523
0に出力される。カウンタ5310では、CK2のパル
ス信号に同期して、信号入力端子CLに入力される信号
LD2によってリセットされたデータ”0”がカウント
出力端子Qnを介してCTxとして出力される。
【0085】次に、パルス信号CK2の14クロック目
に同期して、フリップフロップ5230では、Myとし
て入力データ”0”がデータ出力端子Yを介して出力さ
れ、フリップフロップ5330では、Mxとして入力デ
ータ”0”がデータ出力端子Yを介して出力される。次
に、パルス信号CK2の14クロック目に同期して、D
is(1,0)、Dis(1,1)、Dis(1,
2)、Dis(1,3)、Dis(1,4)が、比較器
5110にデータ入力端子A0、A1、A2、A3、A
4を介してそれぞれ入力される。比較器5110では、
データ入力端子A0、A1、A2、A3、A4を介して
それぞれ入力されたデータが比較され、その中で最も小
さいディストーションDis(1,2)がデータ出力端
子Yを介して出力され、Dis(1,2)が入力された
データ入力端子A2を表わす”2”が、データ出力端子
Mを介して出力される。
【0086】フリップフロップ5140では、パルス信
号CK2のパルスに同期して、Dis(0,0)がデー
タ出力端子Yを介して出力され、論理和演算器5150
では、信号入力端子Sを介して入力されている信号が”
0”なので、データ入力端子Bを介して入力されている
データDis(0,0)がそのままデータ出力端子Yを
介して出力される。
【0087】比較器5120では、第1データ入力端子
Aを介して入力されたDis(1,2)と、第2データ
入力端子Bを介して入力されたDis(0,0)を比較
し、Dis(0,0)の方が小さいため信号出力端子Y
を介して”0”が出力される。セレクタ5130では、
信号入力端子Sを介して”0”が入力されるため、デー
タ入力端子Bを介して入力されているDis(0,0)
がデータ出力端子Yを介して出力され、フリップフロッ
プ5140に入力される。
【0088】セレクタ5220では、信号入力端子Sを
介して入力された信号”0”により、データ入力端子A
を選択して入力データ”0”を入力し、データ出力端子
Yを介してフリップフロップ5230に出力される。カ
ウンタ5310では、CK2のパルス信号に同期して、
パルス信号CTEによりカウントアップされたデータ”
1”がカウント出力端子Qnを介してCTxとして出力
される。
【0089】次に、パルス信号CK2の15クロック目
に同期して、フリップフロップ5230では、Myとし
て入力データ”0”がデータ出力端子Yを介して出力さ
れ、フリップフロップ5330では、Mxとして入力デ
ータ”0”がデータ出力端子Yを介して出力される。次
に、パルス信号CK2の15クロック目に同期して、D
is(2,0)、Dis(2,1)、Dis(2,
2)、Dis(2,3)、Dis(2,4)が、比較器
5110にデータ入力端子A0、A1、A2、A3、A
4を介してそれぞれ入力される。比較器5110では、
データ入力端子A0、A1、A2、A3、A4を介して
それぞれ入力されたデータが比較され、その中で最も小
さいディストーションDis(2,1)がデータ出力端
子Yを介して出力され、Dis(2,1)が入力された
データ入力端子A1を表わす”1”が、データ出力端子
Mを介して出力される。
【0090】フリップフロップ5140では、パルス信
号CK2のパルスに同期して、Dis(0,0)がデー
タ出力端子Yを介して出力され、論理和演算器5150
では、信号入力端子Sを介して入力されている信号が”
0”なので、データ入力端子Bを介して入力されている
データDis(0,0)がそのままデータ出力端子Yを
介して出力される。
【0091】比較器5120では、第1データ入力端子
Aを介して入力されたDis(2,1)と、第2データ
入力端子Bを介して入力されたDis(0,0)を比較
し、Dis(2,1)の方が小さいため信号出力端子Y
を介して”1”が出力される。セレクタ5130では、
信号入力端子Sを介して”1”が入力されるため、デー
タ入力端子Aを介して入力されているDis(2,1)
がデータ出力端子Yを介して出力され、フリップフロッ
プ5140に入力される。
【0092】セレクタ5220では、信号入力端子Sを
介して入力された信号”1”により、データ入力端子B
を選択して入力データLMVyすなわち”1”を入力
し、データ出力端子Yを介してフリップフロップ523
0に出力される。カウンタ5310では、CK2のパル
ス信号に同期して、パルス信号CTEによりカウントア
ップされたデータ”2”がカウント出力端子Qnを介し
てCTxとして出力される。
【0093】次に、パルス信号CK2の16クロック目
に同期して、フリップフロップ5230では、Myとし
て入力データ”1”がデータ出力端子Yを介して出力さ
れ、フリップフロップ5330では、Mxとして入力デ
ータ”2”がデータ出力端子Yを介して出力される。次
に、パルス信号CK2の16クロック目に同期して、D
is(3,0)、Dis(3,1)、Dis(3,
2)、Dis(3,3)、Dis(3,4)が、比較器
5110にデータ入力端子A0、A1、A2、A3、A
4を介してそれぞれ入力される。比較器5110では、
データ入力端子A0、A1、A2、A3、A4を介して
それぞれ入力されたデータが比較され、その中で最も小
さいディストーションDis(3,4)がデータ出力端
子Yを介して出力され、Dis(3,4)が入力された
データ入力端子A4を表わす”4”が、データ出力端子
Mを介して出力される。
【0094】フリップフロップ5140では、パルス信
号CK2のパルスに同期して、Dis(2,1)がデー
タ出力端子Yを介して出力され、論理和演算器5150
では、信号入力端子Sを介して入力されている信号が”
0”なので、データ入力端子Bを介して入力されている
データDis(2,1)がそのままデータ出力端子Yを
介して出力される。
【0095】比較器5120では、第1データ入力端子
Aを介して入力されたDis(3,4)と、第2データ
入力端子Bを介して入力されたDis(2,1)を比較
し、Dis(2,1)の方が小さいため信号出力端子Y
を介して”0”が出力される。セレクタ5130では、
信号入力端子Sを介して”0”が入力されるため、デー
タ入力端子Aを介して入力されているDis(2,1)
がデータ出力端子Yを介して出力され、フリップフロッ
プ5140に入力される。
【0096】セレクタ5220では、信号入力端子Sを
介して入力された信号”0”により、データ入力端子A
を選択して入力データLMVyすなわち”1”を入力
し、データ出力端子Yを介してフリップフロップ523
0に出力される。カウンタ5310では、CK2のパル
ス信号に同期して、パルス信号CTEによりカウントア
ップされたデータ”3”がカウント出力端子Qnを介し
てCTxとして出力される。
【0097】次に、パルス信号CK2の17クロック目
に同期して、フリップフロップ5230では、Myとし
て入力データ”1”がデータ出力端子Yを介して出力さ
れ、フリップフロップ5330では、Mxとして入力デ
ータ”2”がデータ出力端子Yを介して出力される。次
に、パルス信号CK2の17クロック目に同期して、フ
リップフロップ5140では、入力データDis(2,
1)がデータ出力端子Yを介して出力され、フリップフ
ロップ5230では、入力データ”1”がMyとしてデ
ータ出力端子Yを介して出力され、換算テーブル524
0では、データ入力端子Aを介して入力されたデータ”
1”が動きベクトルに換算され、データ出力端子Yを介
して換算データ”1”が出力され、フリップフロップ5
330では、入力データ”2”がMxとしてデータ出力
端子Yを介して出力され、換算テーブル5340では、
データ入力端子Aを介して入力されたデータ”2”が動
きベクトルに換算され、データ出力端子Yを介して換算
データ”0”が出力される。
【0098】次に、パルス信号CK2の18クロック目
に同期して、セレクタ付きフリップフロップ5180で
は、入力信号SMV1が入力されるため、セレクタ51
82により選択されているDis(2,1)が、フリッ
プフロップ5181から出力され、ディストーションM
inDisFrとしてDis(2,1)がデータ出力端
子Oを介して出力され、セレクタ付きフリップフロップ
5280では、入力信号SMV1が入力されるため、セ
レクタ5282により選択されているデータ”1”が、
フリップフロップ5281から出力され、フレーム動き
ベクトル垂直成分MVFryとしてデータ”1”がデー
タ出力端子Oを介して出力され、セレクタ付きフリップ
フロップ5380では、入力信号SMV1が入力される
ため、セレクタ5281により選択されているデータ”
2”が、フリップフロップ5281から出力され、フレ
ーム動きベクトル水平成分MVFrxとしてデータ”
0”がデータ出力端子Oを介して出力される。
【0099】以上により、現画像フレームブロック11
0に対応する最小フレームブロックディストーションD
is(2,1)とフレーム動きベクトル(0,1)が求
まる。したがって、ディストーション特定手段5000
により、サーチウインドウ121内の全てのフレーム候
補ブロックと現画像フレームブロック141との間の最
小ディストーションMinDisFrおよび最小ディス
トーションに対応するフレーム動きベクトルMVFr
(x,y)が算出される。
【0100】同様にして、図9〜図16に例示するよう
に各サーチウインドウ内の全てのフレーム候補ブロック
と現画像フレームブロックとの間の最小ディストーショ
ンMinDisFrおよび最小ディストーションが求め
られ、次の3スライス分に関しても同様に算出される。
なお、本発明の実施として、I、Jを1より大きい自然
数または実数とすると、サーチウィンドウの縦幅がスラ
イスの縦幅のI倍あり、バッファが(I−J)個のスラ
イス分の参照画像データをディストーション算出手段3
000から入力して一時的に保持するとともに、フレー
ムメモリからJ個のスライス分の参照画像データと同時
に、バッファに保持された(I−J)個のスライス分の
参照画像データを入力部21に入力するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる動きベクトル探索装置の機能ブ
ロック図である。
【図2】参照画像のスライス、サーチウィンドウおよび
参照画像ブロックを説明する図である。
【図3】サーチウィンドウ、参照画像ブロックおよび現
画像ブロックを説明する図である。
【図4】本発明に係わる動きベクトル探索装置の実施例
の全体を説明するための図である。
【図5】図4に示された動きベクトル探索装置の信号出
力ユニットにおける各手段に対する信号経路を示す図で
ある。
【図6】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイム
チャートである。
【図7】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイム
チャートである。
【図8】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイム
チャートである。
【図9】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイム
チャートである。
【図10】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図11】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図12】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図13】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図14】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図15】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図16】本発明に係わる動きベクトル探索装置のタイ
ムチャートである。
【図17】図4に示された各プロセッサエレエントの入
出力端子の配置を示す図である。
【図18】図4に示された各プロセッサエレメントの詳
細な回路図である。
【図19】図4に示された奇数列のサイドレジスタの入
出力端子の配置およびその詳細な回路図を示す図であ
る。
【図20】図4に示された偶数列のサイドレジスタの入
出力端子の配置およびその詳細な回路図を示す図であ
る。
【図21】図4に示された入力レジスタの入出力端子の
配置およびその詳細な回路図を示す図である。
【図22】図4に示された現画像ブロックデータ出力手
段の詳細な回路図を示す図である。
【図23】図4に示されたディストーション特定手段の
詳細な回路図である。
【図24】図4に示されたセレクタ付きフリップフロッ
プの詳細な回路図である。
【図25】図4に示されたバッファの詳細な回路図であ
る。
【図26】13クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図27】14クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図28】15クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図29】16クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図30】17クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図31】18クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図32】19クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図33】20クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図34】21クロック目においてバッファに一時的に
保持されるデータを示す図である。
【図35】図4に示された参照画像出力手段の入力部を
示す回路図である。
【図36】図4に示された動きベクトル探索装置の入力
レジスタ、プロセッサエレメントおよびサイドレジスタ
の配置を示す図である。
【図37】クロックパルス信号CK1の1パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図38】クロックパルス信号CK1の2パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図39】クロックパルス信号CK1の3パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図40】クロックパルス信号CK1の4パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図41】クロックパルス信号CK1の5パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図42】クロックパルス信号CK1の6パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図43】クロックパルス信号CK1の7パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図44】クロックパルス信号CK1の8パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図45】クロックパルス信号CK1の9パルス目にお
けるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにおけ
るデータ転送位置を示す図である。
【図46】クロックパルス信号CK1の10パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図47】クロックパルス信号CK1の11パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図48】クロックパルス信号CK1の12パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図49】クロックパルス信号CK1の13パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図50】クロックパルス信号CK1の14パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図51】クロックパルス信号CK1の15パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図52】クロックパルス信号CK1の16パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図53】クロックパルス信号CK1の17パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図54】クロックパルス信号CK1の18パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図55】クロックパルス信号CK1の19パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図56】クロックパルス信号CK1の20パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図57】クロックパルス信号CK1の21パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図58】クロックパルス信号CK1の22パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図59】クロックパルス信号CK1の23パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図60】クロックパルス信号CK1の24パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図61】クロックパルス信号CK1の25パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図62】クロックパルス信号CK1の26パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図63】クロックパルス信号CK1の27パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図64】クロックパルス信号CK1の28パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図65】クロックパルス信号CK1の29パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図66】クロックパルス信号CK1の30パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図67】クロックパルス信号CK1の31パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図68】クロックパルス信号CK1の32パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図69】クロックパルス信号CK1の33パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図70】クロックパルス信号CK1の34パルス目に
おけるサーチウィンドウの画素データの各レジスタにお
けるデータ転送位置を示す図である。
【図71】従来の単純フレーム間予測を説明する図であ
る。
【図72】従来の動き補償フレーム間予測を説明する図
である。
【図73】従来の現画像ブロックとサーチウィンドウを
説明する図である。
【図74】従来の現画像ブロックと探索領域を説明する
図である。
【図75】従来の現画像ブロック内の画素と参照画像ブ
ロック内の画素との位置関係を説明する図である。
【図76】従来のディストーション算出方法と参照画像
データの転送過程を説明する図である。
【図77】従来のディストーション算出方法と参照画像
データの転送過程を説明する図である。
【符号の説明】
1 人物像 2 人物像 3 人物像 10 画像データ記憶手段 20 探索手段 21 入力部 22 演算部 23 バッファ 100 参照画像 110 スライス 111 スライス 112 スライス 113 スライス 114 スライス 120E サーチウィンドウ 121 サーチウィンドウ 121NS1 サーチウィンドウ 122 サーチウィンドウ 123 サーチウィンドウ 130 参照画像ブロック 131 参照画像ブロック 132 参照画像ブロック 136 参照画像ブロック 141 現画像ブロック 142 現画像ブロック 143 現画像ブロック 300 前符号化画像 310 前符号化画像 410 サーチウィンドウ 510 参照画像ブロック 600 現符号化画像 610 現画像 710 現画像ブロック 1000 現画像ブロックデータ出力手段 1100 奇数列現画像ブロックデータ出力手段 1110 フリップフロップ 1120 フリップフロップ 1200 偶数列現画像ブロックデータ出力手段 1210 フリップフロップ 1220 フリップフロップ 1230 セレクタ 2000 参照画像データ出力手段 3000 ディストーション算出手段 3001 第1の画素データ転送保持手段 3002 第2の画素データ転送保持手段 3100 画素データ入力転送ユニット 3110 第1セレクタ 3120 第1フリップフロップ 3310 セレクタ 3320 フリップフロップ 3500 ディストーション算出ユニット 3510 減算器 3520 正数変換器 3530 加算器 3540 第2フリップフロップ 3550 反転器 3560 論理積演算器 3600 ディストーション出力転送ユニット 3610 第3セレクタ 3620 第3フリップフロップ 4000 バッファ 4010 Dフリップフロップ 4020 セレクタ付きDフリップフロップ 5000 ディストーション特定手段 5100 最小ディストーション検出ユニット 5110 比較器 5120 比較器 5130 セレクタ 5140 フリップフロップ 5150 論理和演算器 5180 セレクタ付きフリップフロップ 5181 フリップフロップ 5182 セレクタ 5200 動きベクトル垂直成分検出ユニット 5220 セレクタ 5230 フリップフロップ 5240 換算テーブル 5280 セレクタ付きフリップフロップ 5300 動きベクトル水平成分検出ユニット 5310 カウンタ 5320 セレクタ 5330 フリップフロップ 5340 換算テーブル 5380 セレクタ付きフリップフロップ 6000 信号出力ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現画像が複数の現画像ブロックを含み、参
    照画像が前記現画像ブロックのサイズだけ互いにずれて
    部分的に重複する複数のサーチウインドウを含み、各サ
    ーチウインドウが前記現画像ブロックと同一サイズの複
    数の参照画像ブロックを含み、前記複数の参照画像ブロ
    ックのうちの参照画像上で水平方向に並ぶ参照画像ブロ
    ックによりスライスが構成され、Iを1より大きい自然
    数または実数とすると、前記サーチウィンドウの縦幅が
    スライスの縦幅のI倍あり、各サーチウインドウに含ま
    れた参照画像ブロックの中から各現画像ブロックに最も
    類似した参照画像ブロックを選択することによって、各
    現画像ブロックの現画像上の位置と選択された各参照画
    像ブロックの参照画像上の位置とにより特定される動き
    ベクトルを探索する動きベクトル探索装置であり、 前記現画像ブロックを現画像上で横方向に順次シフトす
    る動作を縦方向に繰り返すとともに、サーチウインドウ
    を参照画像上で横方向に順次シフトする動作を縦方向に
    繰り返すことにより、現画像に含まれる全ての現画像ブ
    ロックに対して動きベクトルを探索する動きベクトル探
    索装置であって、 参照画像に含まれる参照画像データを記憶する画像デー
    タ記憶手段と、 JをIより小さい自然数または実数とすると該画像デー
    タ記憶手段からJ個のスライス分毎に参照画像データを
    順次入力して動きベクトルを探索する探索手段と、を備
    え、 該探索手段が、 画像データ記憶手段からの参照画像データを入力する入
    力部と、 該入力部に入力された参照画像データに基づいて動きベ
    クトルを演算する演算部と、 (I−J)個のスライス分の参照画像データを演算部か
    ら入力して、一時的に保持するバッファと、を有し、 前記画像データ記憶手段からのJ個のスライス分の参照
    画像データと同時に、該バッファに保持された(I−
    J)個のスライス分の参照画像データが、前記入力部に
    入力されることを特徴とする動きベクトル探索装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、Jが1であることを特徴とする動きベクトル探索
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、入力部が、動きベクトル探索開始時の最初のI個
    のスライス分の参照画像データを入力するときのみI個
    のスライスの参照画素データをすべて画像データ記憶手
    段から入力するよう選択する入力セレクタを有すること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、動きベクトル探索開始前にあらかじめ参照画像に
    おいて最初の(I−J)個のスライスの参照画像データ
    を画像データ記憶手段から入力しバッファに一時的に保
    持するよう選択する入力セレクタを有することを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、バッファがRAMで構成され、該バッファが、ス
    ライスの参照画像データを演算部で使われる列順に入力
    するとともに一時的に保持されているスライスの参照画
    像データをスライス別に入力部に入力することを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
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WO2006103984A1 (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 動き検出装置
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