JPH0928450A - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JPH0928450A
JPH0928450A JP20287895A JP20287895A JPH0928450A JP H0928450 A JPH0928450 A JP H0928450A JP 20287895 A JP20287895 A JP 20287895A JP 20287895 A JP20287895 A JP 20287895A JP H0928450 A JPH0928450 A JP H0928450A
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Tsugio Katsumata
次夫 勝間田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円形の中皿に手指を掛けて取り外しが容易な
パフ捌きのよい安価なコンパクト容器にする。 【解決手段】 係着機構9を具備した円形の収納凹所2
を有する容器本体1と、この容器本体1の上面を被覆し
互いの後端部で蝶番部3を形成した蓋体10と、収納凹
所2の係着機構9と係合する係着機構21を有し収納凹
所2に着脱自在に収納され化粧料Kが充填された円形の
中皿20とを有してなるコンパクト容器において、化粧
料Kを囲んだ中皿20のフランジ面23の周縁部上面の
蝶番部3側に指掛け片25を突設し、この指掛け片25
を操作して中皿20を回動させることにより係着機構相
互9,21の係合を解除し、中皿20を収納凹所2から
取り外し可能としたことを特徴とすることで前記課題の
解決手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンデーション
や頬紅などの化粧料が充填された中皿を着脱自在に交換
可能としたコンパクト容器に関する。
【0002】
【従来の技術】フアンデーションや頬紅などの化粧料が
充填された中皿を装着し、化粧料を使いきったり、好み
の色に変える為に、中皿を自由に交換可能としたコンパ
クト容器は多数提案されており、中でも中皿の交換作業
が容易なものとして、例えば、実公昭63ー7141号
公報や実開昭 64ー40307号公報に開示されてい
るもののように、装着された中皿に直接手指を掛けて取
り出すタイプのものがよく知られている。
【0003】ところで、前記公報に開示されたコンパク
ト容器にあっては、容器内から中皿を取り外すときは、
中皿の前縁部やフランジの前端部分に手指を掛けなけれ
ばならず、手指を差し込んで取り外し操作ができるよう
に中皿が装着されている収納凹所に隣接した空間が必要
である。
【0004】従って、パフなどの化粧用具を中皿の上に
戴置して収納するために、中皿が収納凹所の周壁に隙間
なく囲まれて手指が差し込める空間が存在しない円形の
中皿のコンパクト容器には、上述した中皿に直接手指を
掛けて取り外しができる簡便な着脱機構の形態は採用さ
れていなかった。従って、円形の中皿を使用したコンパ
クト容器には、複雑な機構が採用されて高価になった
り、容器本体の底板に孔をあけてピンなどの治具を用い
て中皿を突き出す安価であるが使い勝手のわるい周知の
手段がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
に鑑みてなされたもので、手指が差し込める隣接した空
間が存在しない収納凹所内に装着された円形の中皿に直
接手指を掛けて取り外し操作を可能とし、中皿の脱着が
容易なパフ捌きのよい安価なコンパクト容器にすること
を課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明のコンパ
クト容器は、係着機構を具備した円形の収納凹所を有す
る容器本体と、前記容器本体の上面を被覆し互いの後端
部で番着部を形成した蓋体と、前記収納凹所の係着機構
と係合する係着機構を有し前記収納凹所に着脱自在に収
納され化粧料が充填された円形の中皿とを有してなるコ
ンパクト容器において、前記化粧料を囲んだ前記中皿の
フランジ面の周縁部上面の前記蝶番部側に指掛け片を突
設し、前記指掛け片を操作して前記中皿を回動させるこ
とにより前記係着機構相互の係合を解除し、前記中皿を
前記収納凹所から取り外し可能としたことで前記課題の
解決手段とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】図1乃至図5は、本発明に係るコンパクト
容器の好適な実施形態を示すもので、図1乃至図2に示
すように、円形の収納凹所2を有する容器本体1と、こ
の容器本体1の上面を被覆し互いの後端部で蝶番部3が
形成された蓋体10と、容器本体1の収納凹所2に着脱
自在に収納され化粧料Kが充填された中皿20とから構
成されている。尚、符合Pは中皿20に戴置されたパフ
である。
【0009】前記容器本体1は、AS、PS、ABSな
ど硬質の汎用合成樹脂材料が用いられ、底壁5の周縁に
周壁4を立設し上面を開放して形成した円形の収納凹所
2を有する扁平な箱体に形成されており、その周壁4の
後端部に蝶番部3を形成する凹所6が設けられ、周壁4
の前端部に蓋体10のフック11と係合する突起7を奥
正面に突設した凹所8が設けられている。
【0010】又、前記収納凹所2の内壁面には、容器本
体1前側の凹所8と蝶番部3とを結ぶ前後方向において
対向する一対の突起からなる容器本体1側の係着機構
9,9が設けられ、この係着機構9,9が中皿20側の
弾性片からなる係着機構21の横溝21aに嵌入して係
着機構9,21同志が弾性的に係合するようになってい
る。また、係着機構9、9の前方にあって底壁5から突
設された二つの突起5a,5aは、中皿20の係着機構
21の回動をガイドするとともに、外部から中皿20に
不用意に加わる衝撃によって係着機構9,21の係合が
外れないようにその係着強度を補強する為のものであ
る。
【0011】尚、この容器本体1と中皿20との係着機
構9,21の係合態様は、単純な凹凸関係でなされてい
るので、上述した説明の凹凸の組み合わせによる係合と
は反対に、容器本体1側の係着機構9を凹とし、中皿2
0側の係着機構21を凸とする構成にしてもよいことは
言うまでもない。
【0012】一方、蓋体10は、天板12の周縁から垂
設された周壁13に囲まれて容器本体1と相似した円形
の浅い皿状に形成され、周壁13の前端部にフック11
が垂設されているとともに、後端部には、容器本体1後
端部の凹所6内に軸着されて蝶番部3を形成する蝶番脚
14が垂設されており、天板12の裏面には化粧鏡15
が貼着されている。
【0013】また、中皿20は、化粧料Kが充填された
凹所22を囲んだフランジ面23の周縁から外周壁24
が垂設されて容器本体1の収納凹所2と相似形の薄い円
形の皿状に形成されているとともに、外周壁23の前端
部、即ち中皿の装着時に於ける容器本体1の前端側と、
後端部即ち蝶番部3側とには、外周壁24の下端から切
り込まれた二つの切り込みに挟まれた弾性片からなる係
着機構21が垂設され、この係着機構21には、容器本
体1の収納凹所2内の突起からなる係着機構9が嵌入す
る横溝21aが刻設されている。尚、係着機構9,21
を設ける方向は、上述した前後方向に限るものではな
く、左右方向に設けることも可能である。
【0014】そして、フランジ面23の上面後端部には
指掛け片25が突設され、この指掛け片25は、中皿2
0を回動させる操作部材であるとともに、中皿20を引
き抜くときの摘み部材となるもので、フランジ面23の
外周縁に沿って舌片状の山形に形成されており、化粧を
する際のパフ捌きの邪魔にならないように蝶番部3側に
設けられている。尚、指掛け片25は、蝶番部3の中央
前方位置に突設するものとは限らず、使用者のパフ捌き
の利き手や癖に合わせて左右にずらせた設計にしてもよ
いことは言う迄もない。
【0015】以上のような形態のコンパクト容器にあっ
ては、中皿20を容器本体1に装着するときは、図3に
示すの定着位置へ中皿20を直接押し込んで係着機構
9,21同志を強制的に係合させてもよく、或いは図4
に示すように、中皿20の定着位置を外して収納凹所2
内へ中皿20を押し込み、指掛け片25を操作して図3
の定着位置に回動させて係着機構9,21同志を係合さ
せてもよい。
【0016】上記の何れの装着方法に於いても、中皿2
0の弾性片からなる係着機構21が容器本体1の突起か
らなる係着機構9に圧接すると、中皿20の係着機構2
1は内側に撓み、横溝21aに容器本体1側の係着機構
9が嵌入して係合が完了すると係着機構21の撓み変形
は弾性的に復元する。このとき確かな手応えを伴うの
で、係着機構9,21同志の係合が完了したことを感知
することができる。
【0017】そして、係合が完了した係着機構9,21
は、弾性的に係着しているので、がたつきがないうえ
に、中皿20に衝撃を受けても、底壁51から突設され
た突起5aによって係合の補強がなされているので簡単
に解除されてしまうことがなく、中皿20は容器本体1
内の定位置に脱落不能に収納される。
【0018】また、中皿20を取り外すときは、指掛け
片25を手指で摘み、先ず、中皿20を引き抜く際に蓋
10が邪魔にならない図4に示す位置迄中皿20を回動
させて、係着機構9,21同志の係合を解除する。この
状態では、容器本体1側の突出した係着機構9が中皿2
0の外周壁24に弾性的に接しているので、係合が解除
された中皿20は、収納凹所2内から不用意に取り落と
すことのない仮止め状態に保持されており、これを上方
に引き抜いて取り外すものである。
【0019】以上のように、この実施形態のコンパクト
容器にあっては、中皿20は容器本体1の円形の収納凹
所2内にぴったり嵌入して収納凹所2の周壁4によって
隙間なく囲まれているが、操作し易いようにフランジ面
23の上面に突設した指掛け片25を回動して中皿20
の係合を解除させて抜き出し易くすることにより、手指
を使った中皿20の取り外しを可能としたものである。
【0020】次ぎに、図5は、本発明に係るコンパクト
容器の別の係着機構9,21を有する形態を示すもの
で、図において、上述したコンパクト容器と共通する部
分については同一符合を付してその説明を省略する。
【0021】このコンパクト容器は、容器本体1の収納
凹所2の左右方向の内壁に一対の逆L字形の突起からな
る係着機構9が対向して突設され、この係着機構9は、
装着された中皿20に対し、突起の縦部分が回動方向の
ストッパ9a、突起の横部分がガイドを兼ねた上方への
抜け出しのストッパ9bとなっている。
【0022】一方、中皿20は、フランジ面23の下面
に、その外径よりも短径の寸法の外周壁24が垂設さ
れ、この外周壁24には下端から切り込まれた二つの切
り込みに挟まれ突起21bを具備した弾性片からなる係
着機構21が前記容器本体1の係着機構9に対応して垂
設され、係着機構9,21同志が弾性的に係合するよう
になっている。 尚、係着機構9,21を設ける方向
は、上述した左右方向に限るものではなく、前後方向に
設けることも可能である。
【0023】前記中皿20を容器本体1に装着するとき
は、前述した実施形態のコンパクト容器と同様に図4で
示したように、中皿20の定着位置を外して収納凹所2
内へ中皿20を押し込み、指掛け片25を操作して、中
皿20の突起21bがストッパ9aへ突き当たるまで時
計回りに回動させ、図3で示した中皿20の定着位置で
係着機構9,21同志を係合させる。
【0024】そして、中皿20を取り外すときは、上記
の反対の操作をすればよく、中皿20の着脱に伴う回動
方向を一定にすることにより、螺子を操作するような自
然な感覚で中皿20の交換が確実にできるようにしたも
のである。
【0025】
【発明の効果】本発明のコンパクト容器によれば、化粧
料を囲んだ中皿のフランジ面の周縁部上面の蝶番部側に
指掛け片を突設し、この指掛け片を操作して中皿を回動
させることにより係着機構相互の係合を解除し、中皿を
摘んだまま引き抜いて収納凹所から取り外しできるよう
に構成したので、手指が差し込める空間のない丸形の中
皿のコンパクト容器であっても、中皿に直接手指を掛け
て容易且つ簡便に交換作業ができるパフ捌きのよいコン
パクト容器にすることができるとともに、表面積の小さ
なデザインにすることができる。そして、簡単な構成で
あるので安価に提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンパクト容器の実施形態を示す分解
斜視図であり、(a)はコンパクト容器、(b)は中
皿。
【図2】同コンパクト容器の断面図。
【図3】同コンパクト容器の斜視図。
【図4】同コンパクト容器の作動状態を示す斜視図。
【図5】本発明のコンパクト容器の別の実施形態を示す
分解斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体,2 収納凹所,3 蝶番部,9 係着機
構,10 蓋体,20中皿,21 係着機構,23 フ
ランジ面,25 指掛け片,K 化粧料,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係着機構を具備した円形の収納凹所を有
    する容器本体と、前記容器本体の上面を被覆し互いの後
    端部で蝶番部を形成した蓋体と、前記収納凹所の係着機
    構と係合する係着機構を有し前記収納凹所に着脱自在に
    収納され化粧料が充填された円形の中皿とを有してなる
    コンパクト容器において、前記化粧料を囲んだ前記中皿
    のフランジ面の周縁部上面の前記蝶番部側に指掛け片を
    突設し、前記指掛け片を操作して前記中皿を回動させる
    ことにより前記係着機構相互の係合を解除し、前記中皿
    を前記収納凹所から取り外し可能としたことを特徴とす
    るコンパクト容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103106A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Yoshino Kogyosho Co Ltd 化粧料容器
JP2005118399A (ja) * 2003-10-17 2005-05-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 化粧料容器
JP2010273977A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd コンパクト容器

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JP4489405B2 (ja) * 2003-10-17 2010-06-23 株式会社吉野工業所 化粧料容器
JP2010273977A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Yoshino Kogyosho Co Ltd コンパクト容器

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