JPH0668606U - コンパクトケース - Google Patents

コンパクトケース

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JPH0668606U
JPH0668606U JP1727093U JP1727093U JPH0668606U JP H0668606 U JPH0668606 U JP H0668606U JP 1727093 U JP1727093 U JP 1727093U JP 1727093 U JP1727093 U JP 1727093U JP H0668606 U JPH0668606 U JP H0668606U
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JP
Japan
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lid
end side
case body
case
hook
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Application number
JP1727093U
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English (en)
Inventor
鷹志 武政
Original Assignee
鐘紡株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 片方の手でケース本体を把持しつつ蓋体を簡
単に開くことができるようにし、蓋体の開放操作性を大
幅に向上させる。 【構成】 ケース本体1の後端側に蓋体5をヒンジ部5
Aを介して回動可能に連結し、ケース本体1の前端側に
は蓋体5の係止爪部5Bが係止するフック12等からな
るロック機構11を設けると共に、ケース本体1内には
金皿9の周囲に位置して前端側でロック機構11のフッ
ク12を駆動する弾性樹脂片を可動に内蔵し、この弾性
樹脂片の前,後端間に位置する各中間部にはケース本体
1から左右方向に突出する各押しボタン15を一体に設
ける。そして、当該コンパクトケースのユーザ等が片手
でケース本体1を左右方向から把持しつつ、指先で押し
ボタン15を押圧操作すれば、ケース本体1のフック1
2と蓋体5の係止爪部5Bとの係止状態を簡単に解除で
き、蓋体5の開閉操作を容易に行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばファンデーション、白粉等の化粧料を収納するのに好適に用 いられるコンパクトケースに関し、特に、蓋体の開閉操作を容易に行いうるよう にしたコンパクトケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、化粧料収容凹部を有し、前端側にロック機構が設けられたケース本体 と、該ケース本体を開閉すべく後端側が該ケース本体に回動可能に連結され、前 端側に前記ロック機構に係止する係止部が設けられた蓋体と、前記ケース本体の 前端側に設けられ、外部から押圧操作されることにより前記ロック機構を駆動し て、前記蓋体の係止部とロック機構との係止状態を解除する押圧操作部と、前記 ケース本体の化粧料収容凹部内に配設され、化粧料が充填される化粧料受皿とか らなるコンパクトケースは知られている。
【0003】 この種の従来技術によるコンパクトケースでは、例えばファンデーションや白 粉等の粉体化粧料が充填された化粧料受皿をケース本体内に収納し、蓋体を閉じ ることによって粉体化粧料を保護するようになっている。そして、化粧料受皿内 に充填した粉体化粧料を使用するときには、ユーザが片方の手でケース本体を左 右方向から把持しつつ、該ケース本体の前側からもう一方の手(指先等)で押圧 操作部を押圧することによりロック機構を解除し、ケース本体から蓋体を開くよ うになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、ケース本体の後端側に蓋体を開閉可能に連 結し、これと反対側でケース本体の前端側にロック機構と押圧操作部とを設けて いるから、ケース本体から蓋体を開くときには、片方の手でケース本体を左右方 向から把持しつつ、他方の指先等でケース本体の前側から押圧操作部を押圧する 必要が生じ、ユーザ等は両方の手を使用しない限り蓋体を簡単には開放できず、 蓋体の開放操作性が悪いという問題がある。
【0005】 また、無理に片方の手だけでケース本体から蓋体を開こうとすると、ケース本 体の把持が不十分となってコンパクトケースを落下させてしまう等の危険性があ り、例えばユーザが自分の利き腕だけを使って蓋体を簡単に開放操作することが できないという問題がある。
【0006】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は片方の手で ケース本体を把持しつつ蓋体を簡単に開くことができ、蓋体の開放操作性を大幅 に向上できるようにしたコンパクトケースを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本考案は、化粧料収容凹部を有し、前端側にロ ック機構が設けられたケース本体と、該ケース本体を開閉すべく後端側が該ケー ス本体に回動可能に連結され、前端側に前記ロック機構に係止する係止部が設け られた蓋体と、前記ケース本体の化粧料収容凹部内に配設され、化粧料が充填さ れる化粧料受皿と、前記化粧料収容凹部の外側に位置して前記ケース本体内に可 動に設けられ、前記ロック機構を駆動する駆動部を有した駆動部材と、前記ケー ス本体の前,後端間でケース本体から左右方向の外向きに突出するように該駆動 部材に設けられ、外部から押圧操作されることにより、該駆動部材の駆動部を介 して前記蓋体の係止部とロック機構との係止状態を解除する押圧操作部とからな る構成を採用している。
【0008】 この場合、前記駆動部材は、前記ケース本体内で化粧料収容凹部の周囲を外側 から取囲むように延び、前端側が互いに相対変位する駆動部となって前記ロック 機構を駆動するリング状の弾性樹脂片によって構成し、該弾性樹脂片の後端側に は前記ケース本体の後端側に軸支される連結部を設け、該連結部と駆動部との間 には前記ケース本体から左右方向に突出する前記押圧操作部を一体に設けてなる 構成とするのが好ましい。
【0009】 また、前記ロック機構は、下端側が前記ケース本体の前端側に揺動可能に取付 けられ、上端側が前記蓋体の係止部に係止して該蓋体を閉じた状態に保持するフ ックと、常時は該フックが前記蓋体の係止部に係止するように該フックを付勢し 、前記駆動部によって駆動されるときに該フックが前記蓋体の係止部から離脱す るのを許す付勢手段とから構成し、前記ケース本体と蓋体との間には該蓋体を常 時開く方向に付勢する弾性部材を設ける構成とするのが好ましい。
【0010】
【作用】
上記構成により、ケース本体の前,後端間でケース本体から左右方向の外向き に突出する押圧操作部は、ユーザ等が片方の手を使ってケース本体を左右方向か ら把持すると、このときに指先に当たって簡単に押圧操作されるので、駆動部材 (弾性樹脂片)の駆動部を介してロック機構を駆動でき、該ロック機構と蓋体の 係止部との係止状態を容易に解除できる。
【0011】 また、蓋体を常時開く方向に付勢する弾性部材をケース本体と蓋体との間に設 けることにより、押圧操作部でロック機構との係止を解除すれば、蓋体をケース 本体から自動的に片手による操作のみで開くことができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1ないし図4に基づき説明する。
【0013】 図において、1はコンパクトケースの本体を構成するケース本体を示し、該ケ ース本体1は合成樹脂材料等により、有底筒状の下枠2と後述の上枠3とに分割 可能に形成され、全体として円形状をなす浅底の容器を構成している。そして、 該ケース本体1の下枠2は図2に示す如く底部2Aと、該底部2Aの外周側から 上向きに突設された外壁部2Bと、該外壁部2Bの内側に位置して底部2Aから 上向きに突設され、該外壁部2Bよりも低い高さ寸法をもって形成された内壁部 2Cとからなり、該内壁部2Cの後端側にはその上端面から上向きに突出する小 径の軸部2Dが一体形成されている。
【0014】 また、下枠2の外壁部2Bにはその後端側に後述の蓋体5が90度程度の開き 角をもって開放されるのを許す切欠き2Eが形成され、前端側には所定の高さ位 置に後述する弾性樹脂片14の駆動部14Cが載置される段部2Fが形成されて いる。そして、該下枠2の前端側には外壁部2Bと内壁部2Cとの間に位置して 底部2Aから後述するフック12用の支持部2Gが立設され、該支持部2Gは段 部2Fよりも低い高さ寸法をもって形成されている。一方、下枠2の外壁部2B には図1に示す如く前,後端間に位置する左,右両側部位にコ字形状をなす一対 の凹部2H,2Hが形成され、該各凹部2Hは図3に示す如く外壁部2Bを内壁 部2Cに一体的に連結させている。
【0015】 3は下枠2と共にケース本体1を構成する段付筒状の上枠を示し、該上枠3は 図2に示す如く、外周側の縁取り部3Aが下枠2の外壁部2B上端に着脱可能に 嵌合した環状の上板部3Bと、該上板部3Bの内周側から下向きに延設され、そ の先端側外周が下枠2の内壁部2C内に嵌合することにより底部2Aとの間に化 粧料収容凹部4を形成した段付筒状の筒部3Cとからなり、該上枠3の上板部3 Bには前端側に位置して後述する蓋体5の係止爪部5Bをフック12に係止させ るための開口部3Dが矩形状に形成されている。
【0016】 また、該上枠3の上板部3Bには後端側に位置して後述する蓋体5のヒンジ部 5Aが挿入される挿入部3Eが形成され、該挿入部3Eの左,右両側には一対の ブラケット部3F(一方のみ図示)が上板部3Bから下向きに突設されている。 そして、該挿入部3Eの前側には筒部3Cの上端側外周に位置して押え部3Gが 形成され、該押え部3Gは下枠2の軸部2Dに対して弾性樹脂片14を抜止め状 態に保持している。一方、上枠3の上板部3Bには図1に示す如く下枠2の各凹 部3Hに対応してコ字形状をなす一対の凹窪部3H,3Hが形成され、該各凹窪 部3Hの下端側は図3に示す如く下枠2の内壁部2C上端面との間で後述する弾 性樹脂片14の各中間部14Bをスライド可能に保持している。
【0017】 5はケース本体1に開閉可能に設けられた蓋体を示し、該蓋体5はケース本体 1と同様の材料によってケース本体1を上側から覆うように形成され、その後端 側にはケース本体1の上枠3にヒンジ結合される二又状のヒンジ部5Aが設けら れている。そして、該蓋体5のヒンジ部5Aは上枠3の挿入部3E内に図2に示 す如く挿入され、各ブラケット部3F間にピン6を介して回動可能に連結されて いる。また、該蓋体5の前端側には係止部としての係止爪部5Bが下向きに突設 され、該係止爪部5Bは蓋体5を閉じたときにフック12と係止して、該蓋体5 をケース本体1上に閉じた状態に保持する。
【0018】 7は蓋体5を常時開く方向に付勢した弾性部材としてのスプリングを示し、該 スプリング7は蓋体5のヒンジ部5A内に位置してピン6の周囲に巻回され、そ の両端側が図2に示す如く上枠3の押え部3Gと蓋体5のヒンジ部5Aとに係合 することにより、蓋体5をケース本体1から自動的に開くように付勢している。 8は蓋体5に設けた鏡を示し、該鏡8は蓋体5のヒンジ部5Aと係止爪部5Bと の間に位置して蓋体5の下面側に貼着されている。
【0019】 9はケース本体1の化粧料収容凹部4内に収納された化粧料受皿としての金皿 を示し、該金皿9は例えばアルミニウム等の薄板をプレス成型することにより浅 底の円形状容器として形成され、下枠2の底部2A上で上枠3の筒部3C内に挿 入されている。なお、ケース本体1の下枠2は底部2Aの中央部が上げ底状に形 成され、下枠2の外壁部2B、内壁部2C間の空間Sと共に外部からの衝撃等が 金皿9に直接的に伝わるのを緩衝するようになっている。
【0020】 10は金皿9内に充填された化粧料を示し、該化粧料10は例えばファンデー ション、白粉等の粉体化粧料からなり、金皿9内に充填されるときにこの金皿9 内である程度の軟かさをもって固型化されている。そして、該化粧料10はパフ 等の塗布具(図示せず)を用いてユーザの顔等に塗布される。
【0021】 11はケース本体1の前端側に設けられたロック機構を示し、該ロック機構1 1は図2に示す如く、下枠2の支持部2Gに下端側の突起部12Aを介して揺動 可能に取付けられたフック12と、該フック12と下枠2の内壁部2Cとの間に 抜止め状態で配設され、該フック12を支持部2G側に向けて常時付勢した付勢 手段としてのコイルばね13とから構成され、フック12の上端側には蓋体5の 係止爪部5Bに係止する鉤部12Bが一体形成されている。また、該フック12 には下枠2の段部2Fと対応する高さ位置に略三角形状をなす凸部12Cが形成 され、該凸部12Cは弾性樹脂片14の駆動部14Cで図4中の矢示A方向に駆 動されることにより、蓋体5の係止爪部5Bとフック12の鉤部12Bとの係止 状態を解除させる。
【0022】 14は下枠2と上枠3との間に位置してケース本体1内に可動に配設された駆 動部材としての弾性樹脂片を示し、該弾性樹脂片14は弾性樹脂材料によって図 4に示す如く平板状の縮,拡径可能なリングとして形成され、化粧料収容凹部4 の周囲を外側から取囲むようにリング状に延びている。また、該弾性樹脂片14 の後端側には連結部としての小径穴14Aが穿設され、該小径穴14Aは下枠2 の軸部2Dに軸支された状態で、上枠3の押え部3Gにより上側から抜止めされ ている。そして、該弾性樹脂片14は下枠2の内壁部2C上にスライド可能に載 置され、左,右に離間した中間部14B,14Bは図3に示す如く下枠2の内壁 部2C上端面と上枠3の各凹窪部3H下端面との間でスライド可能に保持されて いる。
【0023】 また、該弾性樹脂片14の前端側は互いに相対変位可能に分離され上,下で摺 接する駆動部14C,14Cとなり、該各駆動部14Cは下枠2の前端側に位置 する段部2F上に図2に示す如く載置されている。そして、該各駆動部14Cは 略V字形状をなしてフック12の凸部12Cに係合し、該フック12を矢示A方 向に駆動するようになっている。また、該弾性樹脂片14の後端側には小径穴1 4Aの左,右両側に位置して一対の薄肉部14D,14Dが形成され、該各薄肉 部14Dは後述の押しボタン15を介して弾性樹脂片14が図4中の矢示B,B 方向に押圧されるときに、該弾性樹脂片14が小径穴14A(軸部2D)および 各薄肉部14Dの近傍部を中心として図4中の矢示C,C方向に弾性変形するの を補償している。
【0024】 さらに、15,15は弾性樹脂片14の前,後端間で中間部14B,14Bか ら左右方向に突出した押圧操作部としての押しボタンを示し、該各押しボタン1 5は平板上の各連結部15Aを介して弾性樹脂片14の各中間部14Bに一体化 され、上枠3の各凹窪部3Hおよび下枠2の各凹部2Hを介してケース本体1か ら左,右方向に僅かに突出している。そして、該各押しボタン15は図3に示す 如く断面略台形状に形成され、当該コンパクトケースのユーザ等が片手でケース 本体1を左右方向から把持したときには、このユーザの指先が各押しボタン15 のいずれか一方に当接し、該押しボタン15は矢示B方向に簡単に押圧操作され るようになっている。
【0025】 本実施例によるコンパクトケースは上述の如き構成を有するもので、次にその 作動について説明する。
【0026】 まず、蓋体5をケース本体1上に閉じる場合には、蓋体5をヒンジ部5Aのピ ン6を中心にして回動させるように、スプリング7に抗して蓋体5の前端側を下 向きに押動し、蓋体5の係止爪部5Bを上枠3の開口部3D内に押込んで、フッ ク12の鉤部12Bに係止爪部5Bを係止させる。このとき、フック12はコイ ルばね13に抗して一旦矢示A方向に揺動した後、再び該コイルばね13によっ て逆向きに押戻され、鉤部12Bが係止爪部5Bと係止した状態に保持されるか ら、これによって蓋体5をケース本体1に対して閉じた状態にロックでき、ケー ス本体1内の金皿9に充填した化粧料10を蓋体5によって保護し続けることが できる。
【0027】 次に、当該コンパクトケースのユーザ等がケース本体1内の化粧料10を使用 するためにケース本体1から蓋体5を開く場合には、ユーザがケース本体1の前 端側を手前にして左右方向から該ケース本体1を片方の手で把持し、このときに 指先を左,右の押しボタン15,15のうちいずれか一方の押しボタン15に当 て、該押しボタン15を矢示B方向に押圧操作すればよい。
【0028】 そして、押しボタン15が矢示B方向に押圧されることより、ケース本体1内 で弾性樹脂片14が図4中の矢示C方向に弾性変形して撓み、前端側の駆動部1 4Cがフック12の凸部12Cに押付けられ、該フック12を矢示A方向にコイ ルばね13に抗して押圧するから、これによって、該フック12は係止爪部5B との係止状態が解除され、蓋体5をスプリング7のばね力により自動的にケース 本体1から図1に示す如く開放することができる。
【0029】 かくして、本実施例によれば、ケース本体1の後端側に蓋体5のヒンジ部5A をピン6を介して回動可能に連結し、ケース本体1の前端側には蓋体5の係止爪 部5Bが係止するフック12およびコイルばね13からなるロック機構11を設 けると共に、ケース本体1の化粧料収容凹部4周囲には前端側の駆動部14Cで ロック機構11のフック12を駆動する弾性樹脂片14を可動に内蔵し、該弾性 樹脂片14の前,後端間に位置する各中間部14Bにはケース本体1から左右方 向に突出する各押しボタン15を一体に設けたから、前述の通りユーザ等が片手 でケース本体1を把持しつつ、指先で押しボタン15を押圧操作することによっ て、簡単に蓋体5を開放でき、蓋体5の開閉操作を容易に行うことができる。
【0030】 また、ケース本体1は下枠2と上枠3とを上,下で着脱可能に嵌合することに より形成し、該ケース本体1の下枠2と上枠3との間には化粧料収容凹部4の周 囲に位置してロック機構11を駆動する弾性樹脂片14を可動に配設したから、 該弾性樹脂片14を下枠2と上枠3との間でケース本体1にコンパクトに内蔵で き、該ケース本体1の外観を向上させることができる。
【0031】 さらに、弾性樹脂片14は弾性樹脂材料により薄いリング状に形成し、その後 端側にはケース本体1の下枠2に軸部2Dを介して軸支される小径穴14Aを穿 設し、前端側には互いに相対変位可能となって下枠2の段部2F上に載置され、 押しボタン15を矢示B方向に押圧操作したときに矢示C方向に弾性的に変位す る駆動部14C,14Cを設けたから、弾性樹脂片14の後端側を小径穴14A 等を介して下枠2の内壁部2Cと上枠3の押え部3Gとの間に抜止め状態で保持 できると共に、弾性樹脂片14の左,右の各中間部14Bを内壁部2Cの上面と 上枠3の凹窪部3Hとの間にスライド可能に保持でき、各中間部14Bから左右 方向に突出する各押しボタン15をケース本体1の外部から押圧操作することに より、駆動部14Cでフック12をコイルばね13に抗して矢示A方向に円滑に 駆動できる。
【0032】 一方、押しボタン15の押圧操作を解除したときには、駆動部14Cが弾性樹 脂片14自体の弾力性によって図4に例示する位置へと即座に復元するから、フ ック12はコイルばね13により図2に示す初期位置に押戻されて、鉤部12B が蓋体5の係止爪部5Bと係止可能な状態に確実に復帰でき、再び蓋体5を閉じ るときには該蓋体5の係止爪部5Bをフック12の鉤部12Bに係止させ、蓋体 5を確実にロックすることができる。
【0033】 従って本実施例では、当該コンパクトケースのユーザ等が片手でケース本体1 を把持しつつ、指先で押しボタン15を押圧操作することにより、簡単に蓋体5 を開放でき、蓋体5の開閉操作を容易に行うことができる上に、ケース本体1の 外観等を綺麗に保つことができ、商品価値を確実に高めることができる等、種々 の効果を奏する。
【0034】 なお、前記実施例では、弾性樹脂片14を弾性樹脂材料により薄いリング状に 形成し、ケース本体1の化粧料収容凹部4周囲を外側から取囲むようにするもの として述べたが、本考案はこれに限らず、例えば弾性樹脂片を円弧状または半円 形状に形成し、その一端側(後端側)を下枠2の軸部2Dに軸支される連結部と し、他端側(前端側)を下枠2の段部2F上でスライド可能に変位してフック1 2を駆動する単一の駆動部として形成するようにしてもよく、この場合には、弾 性樹脂片の中間部に単一の押圧操作部としての押しボタン等を右方向または左方 向に突出させて形成すればよい。
【0035】 また、前記実施例では、ロック機構11を構成するフック12と下枠2の内壁 部2Cとの間にコイルばね13を配設し、該コイルばね13によってフック12 を支持部2G側に向けて常時付勢する付勢手段を構成するものとして述べたが、 これに替えて、例えば皿ばねや厚肉のゴム等を用いて付勢手段を構成するように してもよい。さらに、フックを弾性樹脂材料によって形成し、このフックの下端 側を下枠2の支持部2Gに固定してフック自体を弾性的に撓み変形させるように してもよく、この場合には、フックのみによってロック機構を構成できる。
【0036】
【考案の効果】
以上詳述した通り本考案によれば、ロック機構を駆動する駆動部を有した駆動 部材を、化粧料収容凹部の外側に位置して前記ケース本体内に可動に設け、前記 ケース本体の前,後端間でケース本体から左右方向の外向きに突出するように該 駆動部材に押圧操作部を設け、該押圧操作部を外部から押圧することにより、駆 動部材の駆動部を介して前記蓋体の係止部とロック機構との係止状態を解除する 構成としたから、ケース本体の前,後端間でケース本体から左右方向の外向きに 突出する押圧操作部を、ユーザ等が片方の手を使ってケース本体を左右方向から 把持するときに、この指先で簡単に押圧操作でき、例えばリング状の弾性樹脂片 等からなる駆動部材の駆動部を介してロック機構を駆動することにより、蓋体の 係止部との係止状態を片手のみの操作で容易に解除できる。
【0037】 そして、蓋体を常時開く方向に付勢する弾性部材をケース本体と蓋体との間に 設けることにより、押圧操作部でロック機構と蓋体との係止を解除したときに、 該蓋体をケース本体から自動的に片手の操作のみで開くことができ、蓋体の開放 操作性を大幅に向上できる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるコンパクトケースを示す
斜視図である。
【図2】コンパクトケースの要部を示す図1中の矢示II
−II方向拡大断面図である。
【図3】図1中の矢示III −III 方向拡大断面図であ
る。
【図4】弾性樹脂片および各押しボタンを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 下枠 2A 底部 2B 外壁部 2C 内壁部 3 上枠 3B 上板部 3C 筒部 4 化粧料収容凹部 5 蓋体 5A ヒンジ部 5B 係止爪部(係止部) 6 ピン 7 スプリング(弾性部材) 9 金皿(化粧料受皿) 10 化粧料 11 ロック機構 12 フック 13 コイルばね(付勢手段) 14 弾性樹脂片(駆動部材) 15 押しボタン(押圧操作部)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧料収容凹部を有し、前端側にロック
    機構が設けられたケース本体と、該ケース本体を開閉す
    べく後端側が該ケース本体に回動可能に連結され、前端
    側に前記ロック機構に係止する係止部が設けられた蓋体
    と、前記ケース本体の化粧料収容凹部内に配設され、化
    粧料が充填される化粧料受皿と、前記化粧料収容凹部の
    外側に位置して前記ケース本体内に可動に設けられ、前
    記ロック機構を駆動する駆動部を有した駆動部材と、前
    記ケース本体の前,後端間でケース本体から左右方向の
    外向きに突出するように該駆動部材に設けられ、外部か
    ら押圧操作されることにより、該駆動部材の駆動部を介
    して前記蓋体の係止部とロック機構との係止状態を解除
    する押圧操作部とから構成してなるコンパクトケース。
  2. 【請求項2】 前記駆動部材は、前記ケース本体内で化
    粧料収容凹部の周囲を外側から取囲むように延び、前端
    側が互いに相対変位する駆動部となって前記ロック機構
    を駆動するリング状の弾性樹脂片によって構成し、該弾
    性樹脂片の後端側には前記ケース本体の後端側に軸支さ
    れる連結部を設け、該連結部と駆動部との間には前記ケ
    ース本体から左右方向に突出する前記押圧操作部を一体
    に設けてなる請求項1に記載のコンパクトケース。
  3. 【請求項3】 前記ロック機構は、下端側が前記ケース
    本体の前端側に揺動可能に取付けられ、上端側が前記蓋
    体の係止部に係止して該蓋体を閉じた状態に保持するフ
    ックと、常時は該フックが前記蓋体の係止部に係止する
    ように該フックを付勢し、前記駆動部によって駆動され
    るときに該フックが前記蓋体の係止部から離脱するのを
    許す付勢手段とから構成し、前記ケース本体と蓋体との
    間には該蓋体を常時開く方向に付勢する弾性部材を設け
    てなる請求項1または2に記載のコンパクトケース。
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Cited By (4)

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