JP2021062130A - コンパクト容器 - Google Patents

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和幸 神谷
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Abstract

【課題】利き手の違いによる使いにくさを解消でき、さらに片手で蓋を開けることができるコンパクト容器を提供する。【解決手段】ケース部1と、ケース部1と後端で枢動可能に連結している外蓋5と、化粧料が充填される化粧料収容皿7と、下面で前記化粧料収容皿7の上方を覆い、上面に塗布具が載置される中蓋6と、を備えるコンパクト容器9であって、ケース部1の外側面に、左右の操作部31Bが設けられ、左右の操作部31Bが操作されることで、外蓋5がケース部1に対して後方に開放し、中蓋6は当該コンパクト容器9の前方に開放可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、化粧用のコンパクト容器に関する。
近年、ファンデーションの多様化が進み、主流であったパウダリーファンデーション(揮発成分無し)からエマルジョンファンデーション、クッションファンデーション、テンションファンデーション等の揮発成分配合のものが増加してきたため、揮発成分の蒸発を防ぐ目的で、気密機構を有した中蓋付きの気密コンパクト容器が増えている。
気密コンパクト容器として、ファンデーションを塗布するためのパフ、ブラシ等の塗布具を収容部の隣に収容する並列型のコンパクト容器(例えば、特許文献1)と、塗布具を中蓋の上に収容する多段型のコンパクト容器(例えば、特許文献2)が存在する。
しかし、並列型のコンパクト容器では、塗布具とファンデーションとを並列して収容する構成のため、その分コンパクト容器が大きく、多段型のコンパクト容器の方が小さく持ち運びやすいため、気密コンパクト容器では、多段型のコンパクト容器が増えている。
また、特許文献2を含む中蓋を有する多くの多段型のコンパクト容器では、図1に示すように、中蓋は使用者から見て左側の真左又は左斜め上に開くものが多い。
特許第5753417号公報 特許第3790600号公報
しかし、使用者は右利きと左利きの両者がおり、中蓋が左側にしか開かない構成の場合、例えば左利きの人などが左手でパフを持つ場合に、図1に示すように、真横からパフにファンデーションをつけようとすると、中蓋が邪魔になるため、使いにくかった。
また、特許文献1、2に示すような蓋付きのコンパクト容器では前側に操作部が設けられているため、外蓋を開ける際に、コンパクト容器を掌で保持した後に、逆側の手でボタンを押して蓋を開けるという必要があり、使用者が片手で開けることができなかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、利き手の違いによる使いにくさを解消でき、さらに片手で蓋を開けることができる、コンパクト容器の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
ケース部と、
前記ケース部と後端で枢動可能に連結している外蓋と、
化粧料が充填される化粧料収容皿と、
下面で前記化粧料収容皿の上方を覆い、上面に塗布具が載置される中蓋と、を備えるコンパクト容器であって、
前記ケース部の外側面に、左右の操作部が設けられ、
前記左右の操作部が操作されることで、前記外蓋が前記ケース部に対して後方に開放し、
前記中蓋は、当該コンパクト容器の前方に開放可能である、
コンパクト容器、を提供する。
一態様によれば、コンパクト容器において、利き手の違いによる使いにくさを解消でき、さらに片手で蓋を開けることができる。
従来例のコンパクト容器における、中蓋の開放位置と、左利きの場合の、パフを持つ手の位置関係を示す図。 本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器をパクトケースとリフィルに分解した斜視図。 本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器の動きを示す上面図。 第1実施形態のコンパクト容器を部材毎に分解した斜視図。 図4に示すケース部を部品毎に分解した斜視図。 図4に示す外蓋の説明図。 図4に示す中蓋の説明図。 図4に示すリフィルとなる化粧料収容皿の説明図。 第1実施形態に係る本体部において、ケース部の枠部を取り外した、ケース部と外蓋との係合の説明図。 中蓋の動きについて説明する側面断面図。 本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器の外蓋を閉じた状態を示す図。 第1実施形態に係るコンパクト容器において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、下側ボディを取り外した背面図。 第1実施形態に係るコンパクト容器において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、図11のA面断面図。 第1実施形態に係るコンパクト容器において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、図11のB面断面図。 比較例に係るコンパクト容器、及び本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器における、外蓋開閉時の場合の、操作部の位置関係を示す図。 本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器における、中蓋の開放位置と、右利き及び左利きの場合の、パフを持つ手の位置関係を示す図。 本発明の第2実施形態に係る、リフィル側に中蓋を設けるコンパクト容器において、リフィルを取り外した図。 本発明の第3実施形態に係る、左右2つの係止フックを有するコンパクト容器の外蓋を開いた状態を示す図。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。下記、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
本発明におけるコンパクト容器(化粧料容器)は、多段型のコンパクト容器であって、例えば、揮発成分が配合された化粧料が収容される収容容器に適しているが、揮発成分が配合されていない化粧料にも適用可能である。
揮発成分が配合された化粧料とは、例えば、エマルジョンファンデーション、クッションファンデーション、テンションファンデーション、エマルジョンチークなどの液体化粧料、流動体又は半固形化粧料等である。本発明において、化粧料は、化粧料収容皿に予め充填されており、リフィル(レフィル、付け替え容器ともいう)として皿ごと交換により充填される。
<第1実施形態の全体構成>
まず、図2〜図4を用いて本発明の第1実施形態に係る化粧料コンパクト容器の概略構成について説明する。
図2は、第1実施形態のコンパクト容器をパクトケースとリフィルに分解した斜視図である。図3は、本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器の動きを示す上面図である。
本発明において、コンパクト容器9は、ケース部1と、外蓋5と、中蓋6と、化粧料収容皿7とを有する。
ケース部1は、使用者が把持する下側の部分である。ケース部1は、中央に開口部Oが形成されている。外蓋5は、ケース部1と後端で枢動可能に連結している。化粧料収容皿7は、化粧料が充填されている。中蓋6は、下面で化粧料収容皿7の上方を覆い、化粧料Fを気密状態にする。
本実施形態では、図2に示すように、ケース部1、外蓋5、及び中蓋6は、パクトケースCであり、化粧料収容皿7はリフィルRとして、パクトケースCのケース部1に対して着脱自在である。
図3(b)、図3(c)に示すように、ケース部1の外側面に、左右の操作部31A,31Bが設けられている。操作部31A,31Bは、操作ボタン、押しボタン、プッシュピースなどともよばれる。
図3(a)に示す状態から、操作部31A,31Bが押圧されて、外蓋5を回転させることで、図3(b)に示すように、外蓋5はケース部1の後方に開放する。
図3(b)の状態から、使用者が中蓋6を回転させることで、図3(c)に示すように中蓋6は、コンパクト容器9の前方に開放可能である。
図2、図3(b)、図3(c)に示すように、本実施形態では、中蓋6は、ケース部1の前端に対して枢動可能に連結している。図2、図3(c)に示すように、中蓋6が開いた状態で、化粧料収容皿7は、ケース部1、外蓋5及び中蓋6で構成されるパクトケースCに対して、リフィルRとして交換可能である。そして、交換されたリフィルRがパクトケースCに装着されると、リフィルRである化粧料収容皿7全体が、ケース部1の開口部Oに嵌合する。
図4は、第1実施形態のコンパクト容器9を構成要素毎に分解した斜視図である。
パクトケースCにおいて、中蓋6は、ケース部1の前端に対して枢動可能に連結され、外蓋5は、ケース部1の後端に対して枢動可能に連結されている。
図4に示すように、ケース部1は、外形が中央に開口部Oを有する略リング形状の枠部Wである。そして、枠部Wには、連結のために、後端には、上下に貫通する略コの字状の後端切欠き15が形成されており、前端には、略リングの内側面から帯状に上面を切り欠いた前端凹部14が形成されている。
外蓋5の側壁52の下端には、側壁52の他の部分よりも下側に突出した取付片53が設けられている。外蓋5は、ケース部1に対して、取付片53の下端が、後端切欠き15の側面に挟み込まれて係合することで、ケース部1に対して枢動可能に取り付けられる。
中蓋6は、下面で化粧料収容皿7の上方を覆い、上面にパフP等の塗布具が載置される蓋底面61を有している。また、中蓋6には、パフPを載置する部分である蓋底面61の、前方に延び出し、最前端が枢動軸となる軸支部63が設けられている。中蓋6の軸支部63がケース部1の前端凹部14の内側の側面に挟まれて、軸支部63の最前端がケース部1と係合することで、中蓋6は、ケース部1の枠部Wによって枢動可能に支持される。
化粧料収容皿7は、ケース部1の開口部Oに嵌め込まれて装着される。下記、各部材の構成について説明する。
<ケース部の構成>
図5は、図4に示すケース部1を部品毎に分解した斜視図である。
ケース部1は、上側ボディ10、下側ボディ20、左右2つの解除部材30A,30B、及びロック部材40を有している。
上側ボディ10と下側ボディ20により、中央に開口部Oを有する枠部Wの外形を構成している。
詳しくは、上側ボディ10は、ケース上面11と、内周壁12と、支持枠13とを有している。上側ボディ10は、中央の開口部Oを取り囲む、窓空き封止部材である。
ケース上面11には、前端部に前端凹部14が形成され、後端部に後端切欠き15が形成されている。前端凹部14は、上下方向には貫通せず、開口部Oの半径方向には貫通している。後端切欠き15は、開口部Oの半径方向には貫通せず、上下方向に貫通している。
前端凹部14は、図4に示す枠部Wの内側面から帯状に上面を切り欠いた部分、に相当する。前端凹部14は、対向する前端側面141A,141Bを有している。前端側面141A,141Bには、中蓋6と係合するための軸が挿入される下側が開口した枢動軸挿入溝142A,142B(不図示)が形成されている。
また、前端凹部14の下端には、固定用突起144が設けられている。固定用突起144は、ロック部材40の位置を固定し、ロック部材40の回転や傾きを規制している。
また、ケース上面11において、前端凹部14の枢動軸挿入溝142A,142Bの周囲は、軸を挿入するために上方に盛り上がった、盛り上がり部111A,111Bとなっている。
また、前端凹部14の奥側には、内周壁12の外側から上側に起立するリブ143が設けられている。
後端切欠き15には、対向する後端側壁151A,151Bと、切欠き凹部の底となる切欠き前側壁152によって構成されている。後端側壁151A,151Bには、外蓋5と連結するための軸が挿入されるように、左右に貫通している枢動軸挿入孔153A(不図示),153Bが形成されている。
また、切欠き前側壁152には、外蓋5の取付片53の下端の突起532(図6参照)と接触する、当接ゴム154(図13参照)が貼りつけられている。当接ゴム154が設けられていることで、係止フック54が解除された際に、外蓋5が少し浮き上がるようになる。
内周壁12には、左右2つの爪出没孔121A,121B(図14参照)と、複数のスナップ片122が形成されている。爪出没孔121A,121Bは、解除部材30A,30Bの気密解除爪32A,32Bが内周壁12の内側に対して出没する孔である。
スナップ片122は、ケース部1に対して化粧料収容皿7が装着された際に、装着の完了の手ごたえ及びカチッという音をもたらす。またスナップ片122の下端は、上側ボディ10と下側ボディ20との連結に使用される。
支持枠13には、回転規制リブ131が設けられている。化粧料収容皿7が装着されると、化粧料収容皿7が、ケース部1の枠部Wの内側である開口部Oに嵌め込まれ、支持枠13の上面と接触する。この際、化粧料収容皿7の下面の係止突起75(図8参照)と、支持枠13の回転規制リブ131とが係合することで、化粧料収容皿7のケース部1内の回転が規制される。
下側ボディ20は、外周壁21と、下面リング22とを有している。枠部Wの外側面となる外周壁21の左右には、操作部31A,31Bが嵌めこまれる左右切欠き23A,23Bが形成されている。
左右切欠き23A,23Bの下側面(下にある側壁)24A,24Bは、断面視で直線状であり(図14参照)、他の円周状の外周壁21に対して弦のように凹んだ平面形状となっている。下側面24A,24Bが平面形状であることで、操作部31A,31Bが押しやすくなる。
外周壁21の後端には、切り欠き25が形成されており、切欠き凹部の底面である前面には、起立片26が設けられている。切り欠き25及び起立片26は、上側ボディ10の後端切欠き15に対して後端側から係合する(図13(a)参照)。
外周壁21の前端には、外蓋5の係止フック54が嵌めこまれるように、内側が薄くなった係合凹部27が形成されている。外周壁21における係合凹部27の外側面の上端を、下側ボディ20の前側上端28と呼ぶ。
解除部材30Aは、操作部31Aと、気密解除爪32Aと、ロック解除アーム33Aと、固定アーム34Aとを有している。同様に、解除部材30Bも同様の構成を有している。左右の操作部31A,31Bは、ケース部1の下側ボディ20の左右切欠き23A,23Bから外側に露出する。
ロック部材40は、係止部41,42と、かまぼこ状に両側が傾斜したスライド側面43A(図12参照),43Bと、係止片44A,44Bとを有している。
解除部材30とロック部材40との係合及び係合解除の詳細については、図12〜図14とともに詳述する。
なお、図4では、ケース部1において、リフィルRである化粧料収容皿7を嵌め込むために、中央に化粧料収容皿7の側壁の外周に沿った開口部Oが形成されている構成例を示しているが、ケース部1において、リフィルRを嵌め込む部分として上下に貫通しない凹部が形成されていてもよい。あるいは、ケース部1において、リフィル嵌め込み部分としての凹部を形成し、その凹部の一部にリフィルRを外すために指で化粧料収容皿7の下面を押すための貫通孔が形成された構成であってもよい。
<外蓋の構成>
図6は、図4に示す外蓋5の説明図である。外蓋5は、天面51と、側壁52とを有している。側壁52には、後端側に取付片53が延び出しており、取付片53と対向するように、前端から垂下する係止フック54(係止片の一例)が設けられている。
側壁52において、後方側は、前方側より高さ方向が短くなっている面カット部521A,521Bが形成されている。
この構成により、ケース部1の左右の操作部31A,31Bと対向する部分から後方は、外蓋5をケース部1と係合した状態(図11参照)において、ケース部1の上端から隙間が空くことになる。
取付片53は、外蓋5を、ケース部1に連結するための第1の蝶番部である。取付片53では、下端には、左右方向に貫通する枢動孔531が形成されており、内側には、押さえ突起532が設けられている。
外蓋5の取付片53に形成された枢動孔531とケース部1の上側ボディ10の枢動軸挿入孔153A,153Bに対して軸が挿入されることで、外蓋5はケース部1に対し枢動可能に取りつけられる。
係止フック54には、内周側に突出する係止突起541が設けられている。係止フック54は、外蓋5が閉じると、ケース部1の下側ボディ20の係合凹部27と、ロック部材40との間に挟まれて係合する。より詳しくは、係止突起541は、ロック部材40の上端係止突起41と下段側の外側係止突起42との間に嵌り込んで係合する。外蓋5のケース部1に対するロック解除の詳細は、図13とともに後述する。
<中蓋の構成>
図7は、図5に示す中蓋6の説明図である。図7に示すように、中蓋6は、蓋底面61と、起立壁62と、軸支部63と、を有している。
蓋底面61は、上面が、不使用の際にパフPが載置される面であり、下面は、化粧料収容皿7の化粧をカバーする面である、
起立壁62は、蓋底面61の上面側に、載置されるパフPを取り囲むように上方に起立している。起立壁62が設けられていることで、中蓋6上のパフPの位置を規制し、外蓋5を閉じる際の、パフPの挟み込みを防止できる。
起立壁62の上端から外側に向けて延び出すように、外向きフランジ64が設けられている。外向きフランジ64を設けることで、使用者が中蓋6をよりつかみやすくなる。
起立壁62の蓋底面61の上面からの高さは、蓋底面61の上面に載置されるパフPよりも高いと好適である。この構成により、外蓋5を閉じる際に、外向きフランジ64の少なくとも一部が、外蓋5の天面の下面に設けられた鏡Mと接触することで、中蓋6は化粧料収容皿7に対して閉鎖される。
起立壁62の後端は、他の部分より低いことで、外向きフランジ64が凹んでいる(奥まっている)、フランジ凹部641となっている。このフランジ凹部641により、載置されるパフPの通気性をよくするとともに、使用者がつかみやすくなる(図9参照)。
軸支部63は、中蓋6を、ケース部1に連結するための第2の蝶番部である。軸支部63は、パフPを載置する部分である蓋底面61の前方に延び出している。軸支部63の最前端が枢動軸となるように、軸支部63の最前端は、左右に貫通する軸挿入孔632が形成された筒状端部631となっている。
図3(b)に示したように、中蓋6を閉じた状態では、中蓋6の最前端の軸支部63は、ケース部1の前端凹部14の内側の側面に挟まれる。
中蓋6の軸支部63の軸挿入孔632と、ケース部1の前端凹部14の枢動軸挿入溝142A,142Bに軸が挿入されることで、中蓋6は、軸支部63の前端の筒状端部631を中心として、ケース部1の前端に対して、前方に枢動することができる。
また、中蓋6の軸支部63の最前端の筒状端部631には、突起633,634が設けられている。
筒状端部の周囲の突起633と、上側ボディ10のリブ143の上端との接触により、中蓋6が所定の角度に開いた状態を維持可能となる。中蓋6の開放角度の詳細については、図10とともに後述する。
中蓋6の蓋底面61の下面には、化粧料収容皿7の外周溝74(図8参照)に挿入可能な環状リブ65が設けられている。中蓋6の環状リブ65と、外周溝74に嵌め込まれたパッキン80(図8参照)とが接触することで、化粧料収容皿7は、外蓋5を閉じた状態において、空気とは遮断された、気密状態になる。
また、中蓋6の蓋底面61の、パフPを載置する面と対向する裏側面に、ロゴデザイン66が設けられている。
中蓋6の裏面にロゴデザイン66を設けることで、中蓋6が正面側に開いた時の光の反射を抑え、使用者の違和感を軽減することができる。また、使用時には、中蓋6が手前に位置し、中蓋6がより強調されるため、ロゴデザイン66としてブランドロゴを設けることで、使用対象物を確認することができる。
また、中蓋6の蓋底面61の下面の外周面の左右に、持ち上げ溝67A(不図示),67Bが形成されている。
ケース部1の左右の操作部31A,31Bを押すことで、解除部材30A,30Bの気密解除爪32A,32Bが、上側ボディ10の爪出没孔121A,121Bを介して、持ち上げ溝67A,67Bに入り込むと、中蓋6は、気密状態を解除する。詳細は、図12、図14とともに説明する。
<リフィルの構成>
図8は、図4に示すリフィルとなる化粧料収容皿7の説明図である。図8において、(a)は化粧料収容皿7を分解した上方斜視図を示し、(b)は、化粧料収容皿7の下方斜視図である。
図8(a)に示すように、化粧料収容皿7は、化粧皿本体70と、パッキン80とを有している。
化粧皿本体70は、内側側壁72と外側側壁73の二重の側壁を有し、底面71と内側側壁72との間に化粧料Fが充填される。なお、図8(a)では、化粧料Fを削除して示している。
パッキン80は、エラストマーや、軟材質の弾性体で構成されている。パッキン80は、内側側壁72と外側側壁73との間の外周溝74に、嵌め込まれる。
パッキン80は、化粧皿本体70の外周溝74に嵌合する下側の厚肉嵌着部81と、中蓋6の環状リブ65と接触する上側の薄肉当接部82とを有している。
外蓋5が閉じるとき、中蓋6の環状リブ65が、外周溝74に嵌め込まれたパッキン80の薄肉当接部82と当接することで、化粧料Fは、気密状態になる。
また、図8(b)を参照して、化粧皿本体70の底面71の下面には、係止突起75が、形成されている。係止突起75は、リフィルRを装着する際、ケース部1の支持枠13の回転規制リブ131に係合するため、リフィル装着状態における、ケース部1に対する化粧料収容皿7の回転を規制する。
<ケース後端部の構成>
図9は、第1実施形態に係るコンパクト容器9において、下側ボディ20を取り外した、ケース部1と外蓋5との係合の説明図である。
外蓋5の取付片53の下端は、ケース部1の後端切欠き15の下部側で、枠部を構成する上側ボディ10と連結している。図9の例では、取付片53は、後端切欠き15の上下方向において、半分よりも下側で、上側ボディ10と連結している。
そのため、ケース部1において、後端切欠き15の上部側は、開放されており、この開放部分が指差し込み部Iとなっている。
中蓋6の外向きフランジ64の最後端は、点線で示すように、ケース部1の後端切欠き15の前側の面である切欠き前側壁152の位置と略等しい。
あるいは、中蓋6の外向きフランジ64のフランジ凹部641の最後端は、ケース部1の後端切欠き15の切欠き前側壁152よりも前側に位置している。
この構成により、中蓋6を開ける際に、指を後端切欠き15の上部側の指差し込み部I中に差し込んで外向きフランジ64の最後端を持ち上げることができるため、中蓋6をより開けやすくすることができる。
また、中蓋6の起立壁62の後端は、他の部分より低いことで、外向きフランジ64が奥まっているフランジ凹部641となっている。これにより、使用者が指の先端を後端切り欠き15に差し込んで中蓋6を持ち上げる際、外向きフランジ64のフランジ凹部641が、指のより先端側と接触するため、梃子の原理によって、使用者はより小さい力で中蓋6を開くことができる。
また、中蓋6の前端において、起立壁62は、軸支部63と連結する部分で切欠くように途切れている。即ち、起立壁62において、途切れ部Nが存在する。下記、図10で詳述するように、起立壁62に途切れ部Nが存在することで、中蓋6は、ケース部1にぶつからずに、180°以上、開くことができる。
<中蓋の動き>
図10は、中蓋6の動きについて説明する側面断面図である。図10において、(a)は、中蓋6を閉じた状態、(b)は中蓋6を90°開いた状態、(c)は、中蓋6を最大限開いた状態を示す。
図10(a)〜(c)に示すように、中蓋6の軸支部63の前端の筒状端部631に形成された軸挿入孔632と、ケース部1の上側ボディ10の枢動軸挿入溝142A,142B(図5参照)とに、軸が挿入されることで、中蓋6は、ケース部1の前端に対して枢動可能になる。
中蓋6の軸支部63の最前端の枢動中心となる筒状端部631の周囲には、突起633,634が設けられている。
図10(a)では、筒状端部631の突起633と、上側ボディ10のリブ143の上端とが非接触である。
図10(a)〜図10(b)の移行期間では、筒状端部631の突起633と、上側ボディ10のリブ143の上端とが非接触であるため、この非接触期間に相当する、例えば90°以下、中蓋6が開いている状態では、中蓋6は閉まる方向に回転する。
図10(b)に示す中蓋6が90°開いた位置で、閉鎖時に下側に位置していた突起633が、上側ボディのリブ143の上端と接触する。
中蓋6が90°以上開くと、突起633がリブ143の上端に接触しながら、150°以上で乗り越えることで、戻りにくくなり、使用途中の動作で、150°の位置から戻って中蓋6が閉まらないようになっている。
さらに、突起633と、リブ143の接触が終了する角度(例えば150°)を超えて、さらに中蓋6を開くと、重力により自動的に中蓋6は最大限まで回転し、中蓋6の回転が停止する。中蓋6が最大限開く回転角度は、例えば、210°であって、この際、中蓋6の軸支部63が、下側ボディ20の前側上端28に当接することで、回転が停止する。
図10(c)は、中蓋6が、最大限開いた状態を示している。図10(c)に示すように、中蓋6の開き角度を180°以上にすることができるため、使用時に、中蓋6をケース部1よりも下側にすることができる。これにより、中蓋6が正面側に開いた時に、使用者の視界において中蓋6によって鏡Mを遮らないため、使用者の違和感を軽減させることができる。
なお、本実施形態では、中蓋6の起立壁62は、前端において途切れ部Nにより途切れているため、中蓋6を180°以上に最大限開いても、中蓋6の起立壁62や外向きフランジ64は、ケース部1の外周壁21には衝突しにくい。
また最大限開いた状態では、軸支部63において、中蓋6が閉鎖時に下側ボディ20の前側上端28と接触するため、中蓋6の外向きフランジ64が、ケース部1の外周壁21の外側の面に接触する前に、中蓋6のそれ以上の開放を停止させることができる。
ここで、外向きフランジ64は、使用後にパフPを戻す際に化粧料Fが付着することも考えられるが、上記構成により中蓋6が開放しても、外向きフランジ64が、ケース部1に接触しないことで、汚れがコンパクト容器9の外側に付着することを回避できる。
なお、本例では、中蓋6の前端において起立壁62は完全に途切れている構成を示しているが、蓋底面61の前側において、中蓋6開放時に、ケース部1とぶつからない程度に低い、起立壁62を設けてもよい。
また、本構成では、中蓋6の軸支部63の筒状端部631に設けられる突起633,634は、下側ボディ20の前側上端28に当接することで、開き角度の制御を行ったが、上側ボディ10又はロック部材40に当接させて、同様の効果を得る構造にしてもよい。
<コンパクト容器閉鎖時>
図11は、本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器9の外蓋5を閉じた状態を示す全体図である。図11において、(a)は前方から見た上方斜視図であって、(b)は後方から見た下方斜視図である。
上述のように、外蓋5において、取付片53を除く、ケース部1の左右の操作部31A,31Bと対向する部分から後方は、側壁52の下端の位置が高くなっている面カット部521A,521Bである。
そのため、外蓋5を閉鎖した状態では、図11(a)に示すように、前方は外蓋5とケース部1とは隙間なく嵌合しているが、図11(b)に示すように、後方の面カット部521A,521Bの部分は、ケース部1の上端であるケース上面11から隙間Gが空いている。
このように外蓋5の形状を工夫し、外蓋5閉鎖時に、隙間Gが空くことによって、使用者が両サイドの操作部31A,31Bが奥まで押しやすくすることが可能なり、さらに隙間から空気が通るため、塗布具であるパフPの湿気による劣化を防ぐことができる。
<外蓋ロック解除動作>
次に、図12、図13を用いて外蓋5のロック解除のしくみについて説明する。図12は、第1実施形態に係るコンパクト容器9において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、ケース部1の下側ボディ20を取り外した背面図である。図13は、第1実施形態に係るコンパクト容器9において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、図11のA面断面図(側面断面図)である。
ケース部1には、左右の解除部材30A,30Bが設けられている。左右の解除部材30A(30B)は、外周側に露出した操作部31A(31B)、気密解除爪32A(32B)、ロック解除アーム33A(33B)、及び固定アーム34A(34B)を有している。
図12(a)、(b)に示すように、ロック解除アーム33A,33Bは、ロック部材40を左右から挟み込み、左右の操作部31A,31Bと共に移動する。
ロック部材40は、上端係止突起41と、外側係止突起42と、かまぼこ状に両側が傾斜したスライド側面43A,43Bと、係止片44A,44Bとを有している。上端係止突起41及び外側係止突起42が、係止フック54の係止突起541と係合する、係止部となる。
図13(a)、(b)に示すようにロック部材40は、上側ボディ10と下側ボディ20とで構成される枠部Wの内部において、開口部Oの半径方向の外側(前端側)であるロック位置(係合位置)と、内側である解除位置(係合解除位置)との間で移動可能である。
図12(a)、図13(a)に示す外蓋5を閉鎖した状態では、外蓋5の係止フック54は、ケース部1の下側ボディ20の係合凹部27と、ロック部材40との間に挟まれている。そして、係止フック54の係止突起541は、ロック部材40の上端係止突起41と、外側係止突起42との間に嵌り込んで係合している。
外蓋5を閉鎖した状態から、左右の操作部31A,31Bを両方とも押した場合に、図12(b)に示すように、左右のロック解除アーム33A,33Bが前端側に移動する際に、ロック部材40のスライド側面43A,43Bを後端側へ押す。これにより、図13(b)に示すように、ロック部材40が内側の解除位置に移動して、ロック部材40の係止部41,42と外蓋5の係止フック54との係止状態(係合)が解除される。
なお、左右の操作部31A,31Bのどちらか一方を押した場合に、左右のロック解除アーム33A,33Bの一方が移動しても、ロック部材40は解除位置までは移動せず、ロック部材40と外蓋5の係止フック54との係合が維持される。
この構成により、左右の操作部31A,31Bの両方を、一緒に押さないとロックが解除されず、外蓋5は開かないため、携帯中の誤作動によって外蓋5を開くことを防止することができる。
<気密解除動作>
図14は、第1実施形態に係るコンパクト容器9において、待機時と操作片押圧時の状態を示す、図11のB面断面図(正面断面図)である。
図12に示すように、ケース部1に設けられる左右の解除部材30A,30Bにおいて、開口部Oを取り囲む枠部Wの外側面である、下側ボディ20の外周壁21の左右切欠き23A,23Bから露出している部分が左右の操作部31A,31Bである。
そして、気密解除爪32A,32Bは、左右の操作部31A,31Bの露出面と反対側の背面から延び出し、枠部Wの内側面を構成する、上側ボディ10の内周壁12の爪出没孔121A,121Bから内側に出たり、内周壁12の中に入ったりできる。
詳しくは、図14(a)に示すように、閉鎖された状態では、ケース部1の解除部材30A,30Bの気密解除爪32A,32Bは、中蓋6と非接触であって、気密解除爪32A,32Bの先端は内周壁12の内側面と略同一面状に位置している。
そして、左右の操作部31A,31Bが操作されると、図14(b)に示すように、気密解除爪32A,32Bが、爪出没孔121A,121Bを超えて突出して、中蓋6の持ち上げ溝67A,67Bに入り込むことで、中蓋6が気密解除爪32に押圧されて持ち上がることで、中蓋6の化粧料収容皿7に対する気密状態が解除される。
反対に、外蓋5を閉じる際に、中蓋6の外向きフランジ64の少なくとも一部が、外蓋5の天面51の下面に設けられた鏡Mと接触することで、中蓋6は化粧料収容皿7に対して閉鎖されて、中蓋6の環状リブ65が化粧料収容皿7の外周溝74に挿入されてパッキン80と当接することで、化粧料収容皿7に収容される化粧料Fは、気密状態になる。
また、上述の図5に示したように、操作部31A,31Bが嵌めこまれる下側ボディ20の左右切欠き23A,23Bの下側面24A,24Bは平面状であることで、図14(a)、(b)に示すように、下側面24A,24Bは、操作部31A,31Bよりも凹んでいる。
この形状により、操作部31A,31Bは下側面24A,24Bよりも外側に膨らんでいるため、操作部31A,31Bが、より奥まで押しやすくなる。
<使用態様>
図15は、比較例に係るコンパクト容器90X、及び本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器9における、外蓋開閉時の場合の、操作部の位置関係を示す図である。
図15において(a)は比較例に係るコンパクト容器90Xを把持する手を示し、(b)は本発明に係るコンパクト容器9を把持する手を示している。
図15(a)に示す比較例の構成では、通常の使用動作であるコンパクト容器90Xを手のひらで保持した後に逆側の手でボタン2Xを押して蓋を開けるという行為が必要になる。
これに対して、図15(b)に本発明の構成では、コンパクト容器9の両側面に操作部が設けられているため、コンパクト容器9を握ったままの状態で、同じ手で両側面の操作部31A,31Bを押して、外蓋5のロック状態を解除することができる。
さらに、図11(b)に示したように、外蓋5の後方には、面カット部521A,521Bが設けられ、外蓋5の下端と、ケース部1のケース上面11との間に隙間Gが空いているため、外蓋5のロック解除時、その隙間Gに指を差し込みやすくすることで、外蓋5を容易に開放することができる。
このように、本発明の構成では、コンパクト容器9を把持している手の片方だけで、外蓋5のロック解除及び外蓋5の開放動作が可能になるため、開蓋行為をより簡便にすることができる。
図16は、本発明の第1実施形態に係るコンパクト容器9における、中蓋の開放位置と、右利き及び左利きの場合の、パフを持つ手の位置関係を示す図である。
詳しくは、図16において、(a)は右利きの人の場合、(b)は左利きの人の場合の位置関係を示す。
中蓋6は手前方向に開いているため、図16(a)、図16(b)のどちらの持ち方をしても、コンパクト容器9を持つ手の反対の手であるパフPを持つ手を、化粧料Fに横から近づけても中蓋6はぶつからない。
このように、中蓋6が正面側に開く方式にすることで右利きでも左利きでも中蓋が邪魔にならずに使うことができるため、利き手の違いによる使いにくさを解消することができる。
さらに、中蓋6が正面側に開いてコンパクト容器9のケース部1を保持する手の領域も増えることで、図1に示した構成に比べて、多くの指でコンパクト容器を握るため、掌で持った時の安定性が向上する。
<第2実施形態>
図17は、本発明の第2実施形態に係る、リフィル側に中蓋を設けるコンパクト容器9αにおいて、リフィルR1を取り外した図である。
本実施形態では、中蓋6αは、化粧料収容皿7αの前端に対して枢動可能に連結しているため、中蓋6α及び化粧料収容皿7αは、ケース部1α及び外蓋5に対して、リフィルR1として交換可能である。また、ケース部1α及び外蓋5が、繰り返し利用可能なパクトケースC1となる。
本実施形態においても、ケース部1αには、中央に開口部O1が形成されている。リフィルR1が装着されると、リフィルR1のうち化粧料収容皿7αが、ケース部1αの開口部O1に嵌め込まれる。他の構成は第1実施形態と同様である。
なお、図17では、ケース部1αにおいて、リフィルR1の一部である化粧料収容皿7αを嵌め込むために、中央に化粧料収容皿7αの側壁の外周に沿った開口部O1が形成されている構成例を示しているが、ケース部1αにおいて、化粧料収容皿7αを嵌め込む部分として上下に貫通しない凹部が形成されていてもよい。あるいは、ケース部1αにおいて、化粧料収容皿嵌め込み部分としての凹部を形成し、その凹部の一部にリフィルR1を外すために指で化粧料収容皿7αの下面を押すための貫通孔が形成された構成であってもよい。
<第3実施形態>
図18は、本発明の第3実施形態に係る、左右2つの係止フックを有するコンパクト容器9βの説明図である。図18において、(a)は外蓋5βが開いた状態を示し、(b)は中蓋6βが開いた状態を示す。
本実施形態では、ケース部1βの上面において、左右の操作部35A,35Bの上方に、左右2つのロック部材400A,400Bが設けられている。そして、外蓋5βの側壁には、左右のロック部材400A,400Bと対応する位置に、2つの係止フック55A,55Bが設けられている。
外蓋5βの閉鎖状態において、左右の操作部35A,35Bが押されることで、2つのロック部材400A,400Bと2つの係止フック55A,55Bとの係合が解除される。
図18では、操作部の真上であって、両サイドに約180°離れた位置に左右2つのロック部材400A,400B及び係止フック55A,55Bが設けられる例を示したが、本実施形態に係る、左右2つのロック部材400A,400B及び係止フック55A,55Bは、左右の操作部35A,35Bよりも手前側に設けてもよい。
なお、図16に示す第3実施形態のように、左右2つのロック部材400A,400Bと係止フック55A,55Bとを設けるコンパクト容器に対して、第1実施形態のように化粧料収容皿のみをリフィルRとして交換可能な機構を適用してもよいし、あるいは第2実施形態のように、中蓋と化粧料収容皿とを一緒にリフィルR1として交換可能な機構を適用してもよい。
いずれの実施形態においても、操作部31A,31B(35A,35B)は、コンパクト容器9(9α,9β)の左右の2箇所に設けられることで、使用者は、コンパクト容器9のケース部1を持つ手で、外蓋5(5β)を開くことができる。そのため、片手で外蓋のロック解除及び外蓋の開放動作が可能になるため、開蓋行為をより簡便にすることができ、外蓋の開閉する動作自体も使いやすくすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
例えば、上記実施形態では、化粧料収容皿において、固形、練状体などの化粧料のみを収容する例を示したが、化粧料収容皿において、化粧料以外のものを収容してもよい。
例えば、化粧料収容皿において、化粧料を含浸された弾性部材(クッション)を保持し、弾性部材を介して化粧料をパフに塗布するクッションファンデーションやクッションチークとしてもよい。
あるいは、化粧料収容皿の上面に網を張って、網を介して流体の化粧料をパフにつけるテンションファンデーションや、テンション型のチーク等としてもよい。
1,1α,1β,1γ ケース部
5,5β,5γ 外蓋
6,6α 中蓋
7,7α 化粧料収容皿
9,9α,9β,9γ コンパクト容器
10 上側ボディ(窓空き蓋)、枠部
11 ケース上面
12 内周壁
121A,121B 爪出没孔
13 支持枠
14 前端凹部
15 後端切欠き
151 後端側壁
152 切欠き前側壁
20 下側ボディ、枠部
21 外周壁(枠部の外側面)
23A,23B 左右切欠き
30 解除部材
31 操作部
32 気密解除爪
33 ロック解除アーム
34 固定アーム
40 ロック部材
41 上端係止突起(係止部)
42 外側係止突起(係止部)
43 スライド部
53 取付片
54 係止フック
55A,55B 係止フック
61 蓋底面
62 起立壁
63 軸支部
64 外向きフランジ
641 フランジ凹部
65 環状リブ
66 ロゴデザイン
67A,67B 持ち上げ溝
70 化粧皿本体
71 底面
72 内側側壁
73 外側側壁
74 外周溝
80 パッキン
C パクトケース
F 化粧料(ファンデーション)
G 隙間
N 途切れ部
R リフィル
O 開口部
P パフ(塗布具)
W 枠部

Claims (11)

  1. ケース部と、
    前記ケース部と後端で枢動可能に連結している外蓋と、
    化粧料が充填される化粧料収容皿と、
    下面で前記化粧料収容皿の上方を覆い、上面に塗布具が載置される中蓋と、を備えるコンパクト容器であって、
    前記ケース部の外側面に、左右の操作部が設けられ、
    前記左右の操作部が操作されることで、前記外蓋が前記ケース部に対して後方に開放し、
    前記中蓋は、当該コンパクト容器の前方に開放可能である、
    コンパクト容器。
  2. 前記中蓋は、前記ケース部の前端に対して枢動可能に連結しており、
    前記中蓋が開いた状態で、前記化粧料収容皿は、前記ケース部、前記中蓋及び前記外蓋に対して、リフィルとして交換可能であり、
    前記ケース部は、中央に開口部又は凹部が形成されており、
    前記リフィルが装着されると、前記リフィルのうち前記化粧料収容皿が、前記開口部又は前記凹部に嵌合する、
    請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記外蓋には、側壁の前端から垂下する係止フックが設けられており、
    前記ケース部は、中央に形成された開口部又は凹部を取り囲む枠部、およびロック部材を有しており、
    前記枠部の前端には、前記開口部又は前記凹部を取り囲む面から外側に帯状に上面を切り欠いた前端凹部が形成され、
    前記ロック部材は、前記枠部の前端凹部の中に配置され、前記係止フックと係合可能であり、
    前記外蓋の閉鎖状態において、前記左右の操作部が押されることで、前端の前記ロック部材と前記係止フックとの係止状態が解除される、
    請求項1又は2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記ケース部は、左右の解除部材を有しており、
    前記左右の解除部材は、
    前記左右の操作部と、
    前記ロック部材を左右から挟み込み、前記左右の操作部と共に移動するロック解除アームとを有しており、
    前記左右の操作部を両方とも押した場合に、前記左右のロック解除アームの移動により、前記ロック部材が係合解除位置に移動して、前記ロック部材と前記係止フックとの係止状態が解除され、
    前記左右の操作部のどちらか一方を押した場合に、前記左右のロック解除アームの一方が移動しても、前記ロック部材は前記係合解除位置までは移動せず、前記ロック部材と前記係止フックとの係止状態が維持される、
    請求項3に記載のコンパクト容器。
  5. 前記外蓋の側壁の後端の下端には、前記側壁の他の部分よりも下側に突出した取付片が設けられており、
    前記外蓋において、前記取付片を除く、前記ケース部の前記左右の操作部と対向する部分から後方は、側壁の下端の位置が高くなっており、前記外蓋の閉鎖状態において、前記ケース部の上端から隙間が空いている、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコンパクト容器。
  6. 前記中蓋の上面側には、載置される前記塗布具を取り囲むように上側に起立した起立壁と、前記起立壁の上端から外側に向けて延び出す外向きフランジが設けられており、
    前記起立壁の前記中蓋の上面からの高さは、前記中蓋の上面に載置された前記塗布具よりも高く、
    前記外向きフランジの最後端は他の部分よりも凹んでいる、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンパクト容器。
  7. 前記化粧料収容皿は、
    内側側壁と外側側壁の二重の側壁を有し、底面と前記内側側壁との間に化粧料が充填される化粧皿本体、及び
    前記内側側壁と前記外側側壁との間の外周溝に嵌め込まれる、弾性体で構成されるパッキンと、を備え、
    前記中蓋の下面には、前記化粧皿本体の前記外周溝と係合可能な環状リブが設けられ、
    前記中蓋の上面側には、載置される前記塗布具を取り囲むように上側に起立した起立壁と、前記起立壁の上端から外側に向けて延び出す外向きフランジが設けられており、
    前記起立壁の前記中蓋の上面からの高さは、前記中蓋の上面に載置された前記塗布具よりも高く、
    前記外蓋を閉じる際に、前記外向きフランジの少なくとも一部が、前記外蓋の天面の下面に設けられた鏡と接触することで、前記中蓋は前記化粧料収容皿に対して閉鎖され、前記中蓋の前記環状リブが前記化粧料収容皿の前記パッキンと当接することで、前記化粧料は、気密状態になる、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンパクト容器。
  8. 前記ケース部に設けられる左右の解除部材において、
    前記ケース部の開口部又は凹部を取り囲む枠部の外側面から露出している部分が前記左右のボタンであり、前記左右のボタンから前記枠部を貫通し、前記枠部の内側面から出没可能である気密解除爪を有しており、
    前記左右の操作部が操作されると、前記中蓋が前記気密解除爪に押圧されて持ち上がることで、前記中蓋の前記化粧料収容皿に対する気密状態が解除される、
    請求項7に記載のコンパクト容器。
  9. 前記中蓋は、前記化粧料収容皿の前端に対して枢動可能に連結しており、
    前記中蓋及び前記化粧料収容皿は、前記ケース部及び前記外蓋に対して、リフィルとして交換可能であり、
    前記ケース部は、中央に開口部又は凹部が形成されており、
    前記リフィルが装着されると、前記リフィルが、前記開口部又は前記凹部に嵌め込まれる、
    請求項1に記載のコンパクト容器。
  10. 前記ケース部の上面において、前記左右の操作部の上方又は、前記左右の操作部よりも前方に、左右、2つのロック部材が設けられており、
    前記外蓋の下面の前端には前記2つのロック部材と対応する位置に、2つの係止フックが設けられている、
    前記外蓋の閉鎖状態において、前記左右の操作部が押されることで、左右の、前記2つのロック部材と前記2つの係止フックとの係合が解除される、
    請求項1、2又は9に記載のコンパクト容器。
  11. 前記中蓋の、前記塗布具を載置する面と対向する裏側面に、ロゴデザインが設けられている、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコンパクト容器。
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