JPH09279635A - 作業車両の油圧供給装置 - Google Patents

作業車両の油圧供給装置

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JPH09279635A
JPH09279635A JP8120943A JP12094396A JPH09279635A JP H09279635 A JPH09279635 A JP H09279635A JP 8120943 A JP8120943 A JP 8120943A JP 12094396 A JP12094396 A JP 12094396A JP H09279635 A JPH09279635 A JP H09279635A
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oil
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正久 河村
Hideki Amano
秀樹 天野
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧リフトシリンダ用の第1のコントロール
バルブ装置を同シリンダのシリンダケースに付設してあ
るものにおいて、他の複数油圧アクチュエータ用の第2
のコントロールバルブ装置をシリンダケース上に、該ケ
ース前方側のスペースを占有しないと共に配管容易であ
る態様で設置する。 【解決手段】 シリンダケース13の一側面に略鉛直な
取付面52を形成し、第2のコントロールバルブ装置の
バルブケース53を該取付面に装着した。バルブケース
は前後方向に沿っていて上下に振り分けて配置してある
複数バルブスプール31,32を内装すると共に、上記
取付面に向けてそれぞれ開口する入口ポート26、第1
のコントロールバルブ装置に対する給油用の出口ポート
27、及びタンクポート30と、ケース外側面に開口す
る油圧出力ポートとを、有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタ等の作
業車両における油圧供給装置に関するものである。より
詳しくいうとこの発明は、機体に昇降可能に連結される
作業機を昇降させるための油圧シリンダと車両に付設さ
れる複数個の他の油圧アクチュエータとに油圧を供給す
るための単一の油圧ポンプを備え、油圧リフトシリンダ
の作動を制御するための第1のコントロールバルブ装置
に対する作動油の供給を、油圧アクチュエータの作動を
制御するための第2のコントロールバルブ装置を介して
得るように構成してあり、該第2のコントロールバルブ
装置を、油圧リフトシリンダのシリンダケース上に設置
してある油圧供給装置に関する。
【0002】
【発明の背景】トラクタ等の作業車両では一般に、機体
後部に昇降可能に連結されるロータリ耕耘機等の作業機
を昇降させるための油圧リフトシリンダが機体後部の上
面位置に設置され、この油圧リフトシリンダに対する油
圧の供給を制御することで該シリンダの作動を制御する
コントロールバルブ装置は油圧リフトシリンダのシリン
ダケース上に、例えば実開昭52−104803号公報
に開示されているようにシリンダケース上面上、実公平
1−42970号公報に開示されているようにシリンダ
ケース下面上、或は米国特許No.4,643,442
とかNo.5,479,845に開示されているように
シリンダケースの一側面上、に設置されている。このよ
うな油圧リフトシリンダと、作業車両に付設される他の
油圧アクチュエータ、例えばトラクタの前部に連結する
フロントローダのバケットを昇降させるためのリフトシ
リンダとか同バケットを転回させるためのチルトシリン
ダ、とに対し単一の油圧ポンプにより油圧を供給するこ
と、及び複数個の他の油圧アクチュエータに対する油圧
の供給を制御することで該アクチュエータの作動を制御
する第2のコントロールバルブ装置を、油圧リフトシリ
ンダ用のコントロールバルブ装置と同様に油圧リフトシ
リンダのシリンダケース上に設置することも、例えば上
記した2つの米国特許、及び特開昭57−146502
号公報、実開昭57−158307号公報に開示されて
いるように、公知である。
【0003】これらの公知例のうち実開昭57−158
307号公報に開示のものは油圧リフトシリンダの作動
を制御するコントロールバルブ装置をリフトシリンダの
シリンダケースの一側面上に設置し、該コントロールバ
ルブ装置の外側面上に他の油圧アクチュエータ用の複数
個のコントロールバルブを順次積層し、単一の油圧ポン
プから圧油の供給を受けるポンプポートを油圧リフト用
コントロールバルブ装置に設け、このコントロールバル
ブ装置を介して油圧アクチュエータ用の複数コントロー
ルバルブに対し作動油を供給することとし、これらのコ
ントロールバルブの油圧出力ポートは該バルブの背面側
に設けている。また特開昭57−146502号公報の
ものは油圧リフトシリンダのシリンダケース前端部側面
上に流量制御弁と油圧アクチュエータ用の複数コントロ
ールバルブとカバー部材とを順次積層してなるアクチュ
エータ用コントロールバルブ装置を設置し、単一の油圧
ポンプから圧油の供給を受けるポンプポートを流量制御
弁に設けると共に、上記シリンダケースの下面に装着し
た油圧リフト用コントロールバルブ装置に対し作動油を
供給するための油出口ポートを上記カバー部材に設けて
いる。本公知例のものでは油圧アクチュエータ用コント
ロールバルブの個数が変更されるとカバー部材及びその
油出口ポートの位置が車両横断方向で変更されることか
らして、カバー部材の油出口ポートと油圧リフト用コン
トロールバルブ装置間は油圧パイプによって接続するこ
ととしている。アクチュエータ用コントロールバルブ装
置の油圧出力ポートは明示されていないが、同バルブ装
置の上面側に設けられると認められる。
【0004】上述した2つの公知例は油圧供給装置が油
圧リフトシリンダのシリンダケースの一側面上に複数バ
ルブを順次積層して設けた、いわゆるスタックバルブを
備え、このスタックバルブがシリンダケースと一側後輪
のフェンダ間の幅狭いスペースに配置されていることか
ら、組立てと油圧配管とを著しく困難とする。米国特許
No.4,643,442に開示の公知例はそのような
問題点を解消しようとしたもので、油圧リフトシリンダ
のシリンダケースにおけるシリンダヘッドを利用し、該
ヘッドの前面に鉛直な取付面を形成し、この取付面上に
複数コントロールバルブと最前端のカバー部材とを順次
積層してなるアクチュエータ用コントロールバルブ装置
を、油圧アクチュエータに接続する油圧出力ポートをバ
ルブ装置上面側に開口させて設置している。単一の油圧
ポンプから圧油の供給を受けるポンプポートは上記カバ
ー部材に、前方向きに開口させて設けられ、また油圧リ
フト用コントロールバルブ装置はシリンダケースの一側
面上に設置されていて、アクチュエータ用コントロール
バルブ装置からシリンダヘッドを含むシリンダケース内
の油通路を介して作動油を供給される。
【0005】上記米国特許に開示の公知例はシリンダケ
ースにおけるシリンダヘッド前面側に存在する余裕スペ
ースを有効に利用して、油圧アクチュエータ用コントロ
ールバルブ装置を組立て容易な態様で設けているが、該
バルブ装置におけるコントロールバルブの個数が変更さ
れると最前端のカバー部材とそれに設けたポンプポート
位置が前後に変更されることから、バルブ個数の変更に
応じ油圧ポンプと上記ポンプポート間の油圧配管を変更
する必要がある。またバルブ装置上面側に開口する油圧
出力ポートは、シリンダケースの上方側に車両の座席を
配置する車両では該座席とバルブ装置間での油圧配管を
必要とすることから、小型の作業車両であると配管スペ
ースの確保上で座席レベルを過度に高くするきらいがあ
る。米国特許No.5,479,845に開示の公知例
はそのような問題点を解消しようとしたもので、単一の
油圧ポンプに接続するポンプポートを油圧リフトシリン
ダのシリンダケースにおけるシリンダヘッドに、該ヘッ
ドの一側面に開口させて設ける一方、該ヘッドの前面に
形成した鉛直な取付面に油圧アクチュエータ用の第2の
コントロールバルブ装置を、その油圧出力ポートをバル
ブ装置前面側に開口させて、装着している。油圧リフト
用の第1のコントロールバルブ装置はシリンダケースの
一側面上に設置され、シリンダヘッドを含むシリンダケ
ース内の油通路を介して第2のコントロールバルブ装置
から作動油の供給を受ける。シリンダヘッドに設ける上
記ポンプポートは第2のコントロールバルブ装置の仕様
が変更されても位置が一定していて、該ポートと油圧ポ
ンプ間の油圧配管を変更する必要を無くし、また第2の
コントロールバルブ装置の前面側に開口する上記油圧出
力ポートは座席には無関係に、油圧アクチュエータに対
する油圧配管を容易とする。
【0006】しかしながら米国特許No.4,643,
442及びNo.5,479,845に開示の公知例の
ように油圧リフトシリンダのシリンダケースにおけるシ
リンダヘッドの前面に油圧アクチュエータ用の第2のコ
ントロールバルブ装置を装着する構造、特に前者の特許
のもののように前後幅大のスタックバルブを装着すると
か後者の特許のもののようにバルブ装置前面側にさらに
油圧配管を配置するとかいった構造は、小型の作業車両
では決して好ましくない。すなわち小型車両は前後幅を
極力圧縮したものに構成され、そのような車両でシリン
ダケースの前方側を油圧供給装置のためのスペースとし
て利用すると、座席と該座席前方のステアリング用のコ
ラムとの間のフリーな空間の前後幅、したがってまた座
席と上記コラム間で機体側面上に設けられるステップの
有効な前後幅が大きくせばめられ、操縦者の乗り降りを
困難とすると共に操縦者が足を前方向きに大きくのばし
てステップ上に置くことから乗用性を不良とする。また
油圧リフトシリンダを選択的に停止状態に維持するため
のストップバルブは、例えば前掲の実開昭52−104
803号公報とか実公平1−104803号公報に開示
されているようにシリンダケースのシリンダヘッド内
に、該ヘッドの前面外方に操作部を臨ませほぼ前後方向
に沿わせて設けるのが一般的であるが、シリンダヘッド
の前面に油圧アクチュエータ用の第2のコントロールバ
ルブ装置を設置すると同構造は採用できない。したがっ
て上記の各米国特許のものではストップバルブを横方向
に沿わせてシリンダヘッド内に設け、該ストップバルブ
の操作を容易とすべく操作部を前後方向に沿わせるため
には、屈曲したガイドスリーブ内に配した一連のボール
を介してストップバルブを変位操作することとした複雑
な操作機構を設けている。
【0007】したがってこの発明の主な目的とするとこ
ろは、油圧リフトシリンダの作動を制御するための第1
のコントロールバルブ装置を該シリンダのシリンダケー
ス上に設置してあるものにおいて、複数個の他の油圧ア
クチュエータの作動を制御するための第2のコントロー
ルバルブ装置を上記シリンダケース上に、該シリンダケ
ースの前後幅の範囲内におさめられるように、且つ、組
立てと油圧配管を容易とするように、設置してある新規
な油圧供給装置を、提供するにある。
【0008】付随する目的は装置内部の油圧配管を極力
減らして、配管作業の手間を省略させると共にコンパク
ト化を図ってある油圧供給装置を、提供することにあ
る。
【0009】他の付随する目的は油圧リフトシリンダを
選択的に停止状態に維持するためのストップバルブを該
シリンダのシリンダヘッド内に、車両機体の長手方向に
ほぼ沿わせて設けて単純な操作機構により操作可能とし
てある油圧供給装置を、提供するにある。
【0010】別の付随する目的は上記した第2のコント
ロールバルブ装置の制御機構を、車両機体の長手方向に
おいて余分のスペースを要求せず座席への乗り降りと座
席上での乗用性を害しないように設けてある油圧供給装
置を、提供するにある。
【0011】
【発明の要約】この発明は機体に昇降可能に連結される
作業機を昇降させるための油圧リフトシリンダ(14)
と車両に付設される複数個の他の油圧アクチュエータ
(18,19)とに油圧を供給するための単一の油圧ポ
ンプ(23)を備え、油圧リフトシリンダ(14)の作
動を制御するための第1のコントロールバルブ装置(1
5)に対する作動油の供給を、油圧アクチュエータ(1
8,19)の作動を制御するための第2のコントロール
バルブ装置(20)を介して得るように構成してあり、
該第2のコントロールバルブ装置(20)を、油圧リフ
トシリンダ(14)のシリンダケース(13)上に設置
してある作業車両の油圧供給装置に、係る。
【0012】この発明の油圧供給装置は、前記シリンダ
ケース(13)の一側面に略鉛直な取付面(52)を形
成して、第2のコントロールバルブ装置(20)用のバ
ルブケース(53)を該取付面(52)に装着し、前記
複数個の油圧アクチュエータ(18,19)に対する作
動油の供給を制御するための複数個のコントロールバル
ブ(31,32)を、車両機体の長手方向に沿わせると
共に上下方向で互いに位置をずらせて上記バルブケース
(53)内に配置した複数個のスプールに構成し、第2
のコントロールバルブ装置(20)における油入口ポー
ト(26)、第1のコントロールバルブ装置(15)方
向に作動油を導くための油出口ポート(27)、及び油
ドレン用のタンクポート(30)のうち、少なくとも油
出口ポート(27)及びタンクポート(30)を、上記
取付面(52)に向け開口させて上記バルブケース(5
3)に設ける一方、前記油圧アクチュエータ(18,1
9)に接続される油圧出力ポート(28A,28B,2
9A,29B)を上記バルブケース(53)に、該ケー
スの外側面に開口させて設けたことを、特徴としてな
る。
【0013】車両長手方向に沿う複数個のバルブスプー
ルを内装するバルブケース(53)を、油圧リフトシリ
ンダのシリンダケース一側面に形成した取付面(52)
に装着してなる第2のコントロールバルブ装置(20)
は、シリンダケース(13)の前後幅の範囲内で該シリ
ンダケース上に難なく設置できる。それでありながら上
記取付面(52)を略鉛直なものとしてあること、単一
のバルブケース(53)を用いていること、そして特に
前後方向に沿う複数個のバルブスプール(31,32)
を上下方向で互いに位置をずらせてバルブケース(5
3)内に配置していることによって、バルブケースは横
幅が小さなもので足り、第2のコントロールバルブ装置
(20)の横幅が小さくて済む。したがってシリンダケ
ース(53)の外側方には車輪フェンダが配置されてい
るのが一般的であるのに対し、該フェンダと第2のコン
トロールバルブ装置間の間隔が大きく、組立てが容易で
あるのはもとより、バルブケースの外側面に開口させた
油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)に
対し油圧アクチュエータ(18,19)用の油圧配管を
簡単に行い得ることになる。シリンダケース(13)の
取付面(52)に向けて開口させてある油出口ポート
(27)及びタンクポート(30)は対応する油通路を
シリンダケース(13)内に、取付面(52)に開口さ
せて形成しておくことにより、該取付面に対するバルブ
ケース(53)の装着と同時に接続でき、配管の必要性
を無くして組立ての容易さに寄与する。
【0014】第2のコントロールバルブ装置(20)の
油入口ポートはバルブケース(53)に、該ケースの外
面に開口させて設けることもできる。しかし第2のコン
トロールバルブ装置の仕様が変更されてもポンプ配管は
変更しなくても済むこととするために、第2のコントロ
ールバルブ装置の油入口ポート(26)をバルブケース
(53)に、前記取付面(52)に向け開口させて設け
る一方、油圧ポンプ(23)に対し接続されるポンプポ
ート(24)を前記シリンダケース(13)に設けて、
これらのポンプポート(24)と油入口ポート(26)
間を、シリンダケース(13)内の油通路(58,6
1)により連通させる構造を採用するのが好ましい。シ
リンダケース内の上記油通路は、取付面(52)に開口
させておくことにより配管の必要なく油入口ポート(2
6)に対し接続でき、またシリンダケース(13)に設
けるポンプポート(24)は、第2のコントロールバル
ブ装置の仕様が変更されても位置が不変であってポンプ
配管を一定に維持する。このポンプポート(24)はシ
リンダケース(13)に、該ポートとそれに連らなる油
通路を直線状としてその形成加工を容易とするようにシ
リンダヘッド(13a)の外端面に開口させて、設ける
ことができる。
【0015】第2のコントロールバルブ装置(20)の
油入口ポート(26)、油出口ポート(27)及びタン
クポート(30)を上述のようにシリンダケース上の取
付面(52)に向けて開口させる構造においては該取付
面に対する、バルブケース(53)の合せ面(53a)
に、無端のシール部材(54)によって取囲まれたシー
ル領域を形成し、上述した3個のポート(26,27,
30)を該シール領域に開口させてバルブケース(5
3)に設けるのが好ましい。この構造によると、シリン
ダケース(13)とバルブケース(53)間のシール手
段が単一の部材で済み、組立てが一層容易となる。シー
ル領域に開口させるポートはそれに連らなる、バルブケ
ース(53)の油通路の配置に応じ、例えば長溝穴等の
任意の形状のものとできる。
【0016】トラクタ等の作業車両では一般に、トラン
スミッション機構を内装するミッションケースによって
車両機体の一部分を構成してあり、そのようなミッショ
ンケースの頂壁には該ケース内に歯車等のトランスミッ
ション要素を組込むための開口を形成する場合が多い。
そこでこの発明の一実施態様では車両機体の一部分を構
成するミッションケース(7)の上面上に前記シリンダ
ケース(13)を、ミッションケースの頂壁に形成して
ある開口(7a)を閉塞するように配して固定設置し、
前記タンクポート(30)を上記開口(7a)を介しミ
ッションケース(7)内に連通させるための油通路(6
0)を、シリンダケース(13)内に設ける。本構成に
よればシリンダケース(13)がミッションケース頂壁
の開口(7a)を閉塞するための蓋に兼用されると共
に、第2のコントロールバルブ装置(20)からのドレ
ン油を低部に油を収容するミッションケース(7)内
に、同ケースの開口(7a)を利用した単純な油系路
で、歯車等のトランスミッション要素を潤滑させつつ排
出させ得る。
【0017】第1のコントロールバルブ装置(15)は
シリンダケース(13)上に、該ケースの上面とか取付
面(52)を形成した側壁とは反対側の側壁とかに装着
して設置することもできるが、上述のようにシリンダケ
ース(13)をミッションケース(7)の上面上に設置
する構造で油路構造をより単純化する上で該第1のコン
トロールバルブ装置(15)を、シリンダケース(1
3)の下面に装着し前記開口(7a)を介して前記ミッ
ションケース(7)内に臨ませる一方、前記油出口ポー
ト(27)を該第1のコントロールバルブ装置(15)
に対し接続するための油通路(59)を、シリンダケー
ス(13)内に設けるのが好ましい。シリンダケース一
側面上の第2のコントロールバルブ装置(20)と同ケ
ース下面上の第1のコントロールバルブ装置(15)間
を接続する、シリンダケース(13)内の油通路(5
9)は短長のもので足り、またミッションケース(7)
内に臨ませた第1のコントロールバルブ装置(15)か
らのドレン油はそのまま、歯車等のトランスミッション
要素を潤滑させつつミッションケース内に排出させ得
る。
【0018】この発明は第2のコントロールバルブ装置
(20)設置のために、シリンダケース(13)におけ
るシリンダヘッド(13a)の外端面は何ら利用してい
ない。したがって油圧リフトシリンダ(14)を選択的
に停止状態に維持するためのストップバルブを、シリン
ダヘッド(13a)内に略前後方向に沿わせて設けて単
純な構造で操作の容易化を図ることができる。そこでこ
の発明の一実施態様においては第1のコントロールバル
ブ装置(15)から油圧リフトシリンダ(14)に対し
作動油を導く油通路(75,76)をシリンダケース
(13)内に設けて、該油通路を選択的にブロックする
ためのストップバルブ(43)を上記シリンダヘッド
(13a)内に、該ヘッド(13a)の外端面外方に操
作部(86a)を臨ませ車両機体の長手方向にほぼ沿わ
せて設ける。このストップバルブ(43)は油通路(7
5,76)のブロックにより、油圧リフトシリンダ(1
4)を停止状態に維持するよう機能する。
【0019】油圧アクチュエータの作動を制御するため
の方向切換弁としてのコントロールバルブには、それが
変位操作される間に油圧アクチュエータ側からの油逆流
を防止するための逆止弁を付設される場合がある。そこ
でこの発明の一実施態様では第2のコントロールバルブ
装置(20)における前記した複数個のコントロールバ
ルブのうちの2個のコントロールバルブ(31,32)
にそれぞれ、前記油入口ポート(26)から該2個のコ
ントロールバルブ方向への油流れのみを許容する2個の
逆止弁(34,35)を付設してある構造において、こ
れらの逆止弁を前記バルブケース(53)内に一の逆止
弁(34)はケース上面側から、他の逆止弁(35)は
ケース下面側から、それぞれ挿入設置する。このように
2個の逆止弁を上下に振り分けてバルブケース(53)
内に挿入設置する構造によって、該2個の逆止弁を設け
たのにも拘らずバルブケースの横幅を拡大する必要が無
くされ、第2のコントロールバルブ装置(20)の横幅
が小さいことからする前述長所がそのまま生かされる。
【0020】第2のコントロールバルブ装置(20)に
おいてバルブケース(53)の外側面に開口させた油圧
出力ポート(28A,28B,29A,29B)は、そ
れに接続される油圧アクチュエータの配置に適応させて
ポート開口端方向を、該開口端から油圧アクチュエータ
に導く油圧配管を配置し易いように前方向き、後方向
き、上方向き、下方向き、或は任意の斜め向きに変更で
きるとすれば、望ましいことである。そこでこの発明の
一実施態様では該油圧出力ポート(28A,28B,2
9A,29B)に、該ポートの開口端方向を変更可能と
する管接手(28a,28b,29a,29b)を装着
する。
【0021】この発明の一実施態様においては第2のコ
ントロールバルブ装置(20)における前記した複数個
のコントロールバルブのうち少なくとも2個のコントロ
ールバルブ(31,32)の操作端(31a,32a)
を前記バルブケース(53)の長手方向の一外端面か
ら、前記シリンダケース(13)の上方に配置してある
座席(10)の前端側に突出させ、これらのコントロー
ルバルブ(31,32)を変位操作するための操作機構
(96)を、座席(10)の前端部側方下方位置に配置
して設ける。このような第2のコントロールバルブ装置
用制御機構は、車両機体の長手方向において座席(1
0)の前端位置をはみ出す余分のスペースを要求せず、
座席への乗り降りと座席上での乗用性を害しない。
【0022】この発明の追加の実施態様では上記した操
作機構(96)を、単一の制御レバー(95)による2
個のコントロールバルブ(31,32)の択一的な変位
操作及び同時変位操作を可能とするものに構成する。す
なわち例えばフロントローダに設けられるバケット昇降
用のリフトシリンダとバケット転回用のチルトシリンダ
のような、互いに相関連する2個の油圧アクチュエータ
は作業能率向上のために同時に作動させることにより或
る作業状態を迅速に得たい場合があり、上述の操作機構
によればそのような迅速な作業状態の達成を、2個の制
御レバーの同時操作ではなく単一制御レバーのみの操作
で行えることになる。
【0023】この発明の他の特徴と長所は、添付図面を
参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0024】
【実施例】図示の実施例はこの発明を、図1に示すよう
にフロントローダ1を装備するトラクタ型の作業車両に
おいて実施した例に係る。同車両は左右1対宛の前輪2
及び後輪3を装備し、駆動源となるエンジン4(図5に
模式的に示す。)は機体前部に搭載されエンジンボンネ
ット5によってカバーされている。
【0025】図1,2に示すように左右の後輪3間には
機体の後部を形成しているミッションケース7が配置さ
れ、左右の後輪車軸3aを支承する該ミッションケース
7内へエンジンの動力を導いて、左右の後輪3の駆動に
より車両の走行を得ることとされている。ミッションケ
ース7の上面には左右のリフトアーム8aを備える油圧
リフト装置8を設置してあり、機体後部に連結しミッシ
ョンケース7内から後方へ延出させたPTO軸9により
駆動させるロータリ耕耘機等の作業機(図示せず)を、
油圧リフト装置8によって上方の待機位置と下方の作業
位置間で昇降可能としてある。座席10はミッションケ
ース7の上方に配置して設けてある。座席10の前方に
ステアリングホイール11を配置してあり、車両の操向
は該ホイール11によって左右の前輪2を旋回させて行
うこととしてある。図1において6は、機体に取付けて
設けた一側のステップである。
【0026】油圧リフト装置8は図2−4に示すように
ミッションケース7の上面に固定設置したシリンダケー
ス13を有する、図5に図示の油圧リフトシリンダ14
を備える。上記した座席10は、シリンダケース13の
上面に固定したステー10aに支持させてある。油圧リ
フトシリンダ14に対する作動油の給排を制御するため
の第1のコントロールバルブ装置15は図3に示すよう
に、シリンダケース13の下面に装着してミッションケ
ース7内の上方位置に配置されている。
【0027】図1に示すようにフロントローダ1は、機
体に昇降回動可能に支持させた左右1対のリフトアーム
16の先端にバケット17を転回可能に支持させたもの
に、構成されている。通例のように、バケット17を昇
降させるためにはリフトアーム16と機体間に左右1対
のリフトシリンダ18が配設され、バケット17を転回
動させるためにはリフトアーム16とバケット17間に
リンク機構を介し左右1対のチルトシリンダ19が配設
されている。これらのシリンダ18,19に対する作動
油の給排を制御するための第2のコントロールバルブ装
置20は図2−4に示すように、シリンダケース13の
一側面上に、該ケース13の前半部側で固定設置してあ
る。
【0028】ミッションケース7内の低部は図5に示す
油タンク22に兼用させてあり、エンジン4によって駆
動される単一の油圧ポンプ23により該油タンク22か
ら上述の3個のシリンダ14,18,19に対し作動油
を供給することとされている。図4に示すようにシリン
ダケース13前端のシリンダヘッド13aには前方向き
に開口するポンプポート24を形成してあり、油圧ポン
プ23の吐出油を給油管(図示せず)により該ポート2
4へと導き、第1及び第2のコントロールバルブ装置1
5,20を経てシリンダ14,18,19に対し作動油
を供給するように図られている。
【0029】図5に示すように第2のコントロールバル
ブ装置20は上記ポンプポート24(図4)に接続され
る入口ポート26、第1のコントロールバルブ装置15
に対し接続される出口ポート27、リフトシリンダ18
に対し接続される1対の油圧出力ポート28A,28
B、チルトシリンダ19に対し接続される1対の油圧出
力ポート29A,29B、及び油タンク22に対し接続
されるタンクポート30を有する。この第2のコントロ
ールバルブ装置20はリフトシリンダ18に対する作動
油の給排を制御するリフトコントロールバルブ31、及
びチルトシリンダ19に対する作動油の給排を制御する
チルトコントロールバルブ32といった、2個の方向切
換弁を含む。第2のコントロールバルブ装置20はこれ
らのコントロールバルブ31,32の各中立位置Nにお
いて図示のように、該両コントロールバルブ内を介し入
口ポート26を出口ポート27へと給油通路33を経て
連通させ、第1のコントロールバルブ装置15に対し油
を供給させるものに構成されている。
【0030】各コントロールバルブ31,32のポンプ
ポートは上記給油通路33に対し、該通路32方向への
油逆流を阻止する逆止弁34,35を介して接続されて
いる。リフトコントロールバルブ31は両油圧出力ポー
ト28A,28Bをブロック状態とする上記中立位置N
の他、リフトシリンダ18を伸長動作させてバケット1
7を上昇動させる上昇作用位置U、リフトシリンダ18
を縮小動作させてバケット17を下降動させる下降作用
位置D、及びリフトシリンダ18の両油室から油をドレ
ンさせてリフトアーム16をその下降させた状態におき
フローティング状態とするフローティング位置Fを、備
えている。他方チルトコントロールバルブ32は両油圧
出力ポート29A,29Bをブロック状態とする上記中
立位置Nの他、チルトシリンダ19を縮小動作させてバ
ケット17をチルト回動させるチルト作用位置I、チル
トシリンダ19を伸長動作させてバケット17をダンプ
回動させるダンプ作用位置II、及びチルトシリンダ19
の縮小作用油室からの戻り油も同シリンダ19の伸長作
用油室に供給して該シリンダ19の急速な伸長動作によ
りバケット17を急速ダンプ回動させる急速ダンプ作用
位置III を、備えている。
【0031】同様に図5に示すように第1のコントロー
ルバルブ装置15は通例のように、油圧リフトシリンダ
14に対する油圧の給排を制御する方向切換弁37の他
に、この切換弁37の中立位置Nと下降作用位置Dとで
油圧ポンプ23から給送される油を低圧でアンロードす
るアンロード弁38、切換弁37の上昇作用位置Uでは
開放し中立位置Nと下降作用位置Dでは閉鎖して油圧リ
フトシリンダ14からの油の逆流を防止するロードチェ
ック弁39、及び切換弁37が下降作用位置Dに移され
ると連動して開放され油圧リフトシリンダ14からの迅
速な排油を得させるアンロードチェック弁40を、備え
ている。
【0032】第1のコントロールバルブ装置15と油圧
リフトシリンダ14間には、最終バルブ機構42を介挿
してある。この最終バルブ機構42は油圧リフトシリン
ダ14への油の給排を回路閉鎖により停止させ該シリン
ダ14を停止状態に維持するストップバルブ43、油圧
リフトシリンダ14への給油を迅速に行わせるための逆
止弁44と同シリンダ14からの排油をゆっくり行わせ
るための絞り度可変の絞り45とを互いに並列接続して
なるスローリタンバルブ、及び油圧リフトシリンダ14
への過剰油圧の作用を避けさせるためのオーバロードリ
リーフ弁46を、有する。
【0033】同様に図5に示すように油圧ポンプ23の
吐出回路に接続したリリーフ弁48と、第2のコントロ
ールバルブ装置20内においてリフトシリンダ18の伸
長作用油室に連らなる回路に接続したリリーフ弁49及
びチルトシリンダ19の伸長作用油室に連らなる回路に
接続したリリーフ弁50とが、設けられている。これら
のリリーフ弁のうちリリーフ弁48は、前記給油通路3
3に成立する油圧を決定する。リリーフ弁49,50
は、突発的な高圧力を逃がしてフロントローダ系を保護
する安全目的のものである。このうちリリーフ弁49は
例えばリフトコントロールバルブ31が下降作用位置D
に置かれている状態から急に中立位置Nに戻されたと
き、リフトシリンダ18の伸長作用油室からの排油が急
に停止されることで該油室に突発的に生じ得る高圧力を
逃がすように働く。またリリーフ弁50は例えば、バケ
ット17を下降させた状態でリフトコントロールバルブ
31をフローティング位置Fに置き車両を前進させてバ
ケット17に土砂をすくい上げさせている作業時に、該
バケット17が障害物に当たってチルト回動方向に回動
付勢されるときチルトシリンダ19の伸長作用油室に突
発的に生じ得る高圧力を逃がすように働く。
【0034】図4,6に示すようにシリンダケース13
の一側壁外面には該ケース13の前端部付近で、ほぼ楕
円形状の鉛直な取付面52を形成してある。第2のコン
トロールバルブ装置20は単一のバルブケース53を備
え、このバルブケース53の内側面には図7に示すよう
に、該ケース53の長さ方向の略中央部でほぼ楕円形の
対応する鉛直な合せ面53aを設けてある。合せ面53
aには円形の溝穴53bを形成してある。バルブケース
53は図6−8及び図10,11に示すように溝穴53
bに、無端シール部材の一例であるOリング54を嵌合
した上で合せ面53aを取付面52に衝合させ、1対の
ボルト55によってシリンダケース13に対し締着され
ている。すなわちバルブケース53はその中程の一部分
でのみシリンダケース13の一側壁外面に装着されてい
るのであり、取付面52及び合せ面53aを外れた箇所
では図12に示すように、シリンダケース13とバルブ
ケース53間に隙間56が存在する。第2のコントロー
ルバルブ装置20はこのようにして、図1に示すように
一側の後輪3の内面側をカバーするフェンダ57の内方
側に配置されている。
【0035】図5について前述した第2のコントロール
バルブ装置20の入口ポート26、出口ポート27及び
タンクポート30は図7に示すように、溝穴53b中の
Oリング54で囲まれたシール領域内で合せ面53aに
開口させてバルブケース53に形成されている。対応す
る油供給通路58、油移送通路59及び油ドレン通路6
0をシリンダケース13に、図6,10に示すようにこ
れらの通路58,59,60がバルブケース53のポー
ト26,27,30に対し連通することとなる配置で取
付面52に開口させて、形成してある。これらの通路の
うち油供給通路58は図6に示すように、シリンダヘッ
ド13a内の連通路61を介し該ヘッド13aの前記ポ
ンプポート24へと連通させてある。また油移送通路5
9は図6に示すように、取付面52への開口端位置から
適宜に屈曲させてシリンダケース13の下面へと開口さ
せ、図示のように該下面に装着してミッションケース7
内に、該ケース頂壁の開口7aから臨ませてある第1の
コントロールバルブ装置15の入口ポート62へと連通
させてある。油ドレン通路60は図12に示すように、
油タンク兼用のミッションケース7内へと開口させてあ
る。
【0036】図5について前述した第2のコントロール
バルブ装置20の油圧出力ポート28A,28B及び2
9A,29Bは図2,3、図8,9及び図11に示すよ
うにポート28A,28Bは上方側で、ポート29A,
29Bは下方側で、それぞれバルブケース53の側外面
に前後に振り分けて開口させて該ケース53に形成して
ある。これらの油圧出力ポート28A,28B及び29
A,29Bには、リフトシリンダ18及びチルトシリン
ダ19に対する油圧配管接続用の管接手28a,28b
及び29a,29b(図2,3では図示省略)が装着さ
れている。これらの管接手は何れもL字形のものに形成
され、ポート28A,28B,29A,29Bに螺合し
て該ポートの開口端方向を変更可能とするように装着さ
れており、図8,11に示すように上方側の管接手28
a,28bはポート28A,28B開口端を上方向きと
し下方側の管接手29a,29bはポート29A,29
B開口端を前方向きとするように装着することもできる
し、また図4に鎖線図示のように上方側の管接手28
a,28bを、ポート28A,28B開口端を前方向き
とするように装着することもできる。バルブケース53
の側外面に開口させた油圧出力ポート28A,28B及
び29A,29Bは何れも、このような管接手28a,
28b及び29a,29bによって開口端方向を、それ
に接続すべき油圧アクチュエータ(図例ではリフトシリ
ンダ28及びチルトシリンダ29)の配置に適応させて
前方向き、後方向き、上方向き、下方向き、及び任意の
斜め向きに変更できる。
【0037】第2のコントロールバルブ装置20の具体
構造を図8−12について説明すると、図5について述
べたリフトコントロールバルブ31及びチルトコントロ
ールバルブ32はそれぞれ、前後方向に沿わせたスプー
ルでもって構成され、上下に配してバルブケース53に
挿通されている。これらのバルブスプール31,32の
操作端31a,32aは、バルブケース53の前面から
前方へと突出させてある。バルブスプール31,32の
後端はバルブケース53の背面に装着したカバー部材6
4内へと突出させてあり、カバー部材64内にはバルブ
スプール31,32を図8,9に図示の中立位置へと自
動的に復帰させるためのスプリング機構65,66を設
置してある。またバルブスプール31には図9に示すよ
うに、図5について前述したフローティング位置Fにお
いて該スプールを拘束解除可能に位置拘束するためのデ
テント機構67も付設されている。このデテント機構6
7はスプリング67aによりボール67bを介して放射
方向の外向きに移動付勢された1対のボール67cと、
バルブスプール31のフローティング位置において該ボ
ール67cが突入する、カバー部材64内に固定配置の
環状体に形成した1対の凹溝67dとを備えている。
【0038】図9に示すようにバルブケース53内には
入口ポート26と出口ポート27間を連通させるため
の、図5について前述した給油通路33を上下方向に沿
わせて設けてある。各バルブスプール31,32に向け
て開口する前後1対宛のポンプポート31P1 ,31P
2 及び32P1 ,32P2 を設けてあり、給油通路33
はこれらのポンプポートに対し、図5について前述した
逆止弁34,35を介して連通させてある。これらの逆
止弁34,35は図9,10に示すようにそれぞれ、バ
ルブケース53の上面側と下面側とから該ケース53内
に挿入設置して、2個の逆止弁の並列配置によりバルブ
ケース53の横幅が拡大することを避けてある。図9,
10において34a,35aは逆止弁34,35の弁ば
ね、34b,35bは逆止弁設置穴の開口端を閉塞する
と共に弁ばね34a,35a端を受ける螺栓である。
【0039】図8,9に示すように給油通路33は、両
バルブスプール31,32の図示中立位置で入口ポート
26と出口ポート27間を連通させるように配置して設
けられている。前後1対宛の油圧出力ポート28A,2
8B及び29A,29Bは図8,9及び図11に示すよ
うに、ポンプポート31P1 ,31P2 及び32P1
32P2 よりも前方側及び後方側でバルブスプール3
1,32に向けて開口するように配置されている。図
8,9に示すように各バルブスプール31,32に向け
て開口する前後1対宛のタンクポート31T1 ,31T
2 及び32T1 ,32T2 を、油圧出力ポート28A,
28B及び29A,29Bよりも前方側及び後方側に配
置して設けてある。これらのタンクポートは図7に示す
ように前後幅が大きな溝穴に形成されている、バルブケ
ース53のタンクポート30に対し、バルブケース53
内で適宜に屈曲させてある油ドレン通路69によって連
通させてある。
【0040】図5について前述したリリーフ弁49,5
0は図9,12に示すようにそれぞれ、バルブケース5
3の上面側及び前面側から該ケース53内に挿入設置し
てある。これらのリリーフ弁49,50は、油圧出力ポ
ート28A,29Aに連通させてある油路71,72か
らタンクポート31T1 ,32T2 に向けて油をリリー
フさせるものに構成されている。図9,12において4
9a,50aはリリーフ弁49,50の弁ばね、49
b,50bは弁49,50をガイドすると共に弁ばね4
9a,50a端を受ける螺杆、49c,50cはバルブ
ケース53外面に取付けられて螺杆49b,50bを螺
合するナット、49d,50dは螺杆49b,50bを
進退させて弁ばね49a,50a力を調整するためのキ
ャップ付き調整ナットである。
【0041】バルブスプール31,32には上で説明し
たポート間を適宜に連通及び遮断して、図5につき前述
したような油圧給排制御を行うランドが形成されてい
る。
【0042】図6について前述したように第2のコント
ロールバルブ装置20ないしそのバルブケース53の出
口ポート27は、シリンダケース13内の油移送通路5
9によって第1のコントロールバルブ装置15の入口ポ
ート62へと連通させてある。図13に示すように第1
のコントロールバルブ装置15は入口ポート62同様に
シリンダケース13の下面に向けて開口する出口ポート
74を有し、この出口ポート74はシリンダケース13
内の油通路75によって、シリンダヘッド13a内の油
通路76へと連通させてある。第1のコントロールバル
ブ装置15は図5について前述したバルブ37−40を
含む通例構造のもので、前記方向切換弁37を構成する
スプールはバルブ装置15後方側へと突出されている。
図示を省略するがバルブ装置15のタンクポートは、ミ
ッションケース7内に直接に開口させて設けてある。
【0043】図3及び図13に示すように切換弁スプー
ル37はスプリング78によって後方向き突出方向に摺
動付勢されており、該スプール37の後端面には図3に
鎖線のブロックで示す周知のポジションコントロール用
リンク機構79を係合させてある。リンク機構79に対
し接続したリンク部材80を、横向き支点軸80aまわ
りで回動可能にシリンダケース13に支持させてあり、
このリンク部材80を図1に示すように座席10の後寄
り一側に設けてある油圧リフト操作レバー81と一側の
リフトアーム8aとに対し、操作レバー81の操作量に
対応した量だけ切換弁スプール37が変位せしめられ、
それによってリフトアーム8aが相当量だけ回動される
と、切換弁スプール37がリフトアーム8a側からのフ
ィードバック制御により自動的に中立位置へと復帰せし
められるように、接続されている。かかるフィードバッ
ク制御機構も周知であり、リンク機構79対応のリンク
機構及びフィードバック制御機構は、例えば前述した米
国特許No.4,643,442に記載されている。
【0044】図13,14に示すようにシリンダヘッド
13a内には、図5について前述したリリーフ弁48と
最終バルブ機構42を設けてある。すなわち第1のコン
トロールバルブ装置15の出口ポート74に連通する前
記油通路76は、油圧リフトシリンダ14の油圧室14
aへと開口するバルブ設置穴83へと連通させてある。
またシリンダヘッド13aの前記ポンプポート24及び
上記バルブ設置穴83をシリンダケース13内の前記油
ドレン通路69に対し連通させる油通路84を、シリン
ダヘッド13a内に設けてある。最終バルブ機構42の
前記オーバロードリリーフ弁46とリリーフ弁48はそ
れぞれ、油通路84中に互いに並列させてヘッド13a
下面側から形成した上下方向の穴内に配置されている。
【0045】シリンダヘッド13aの前面側から該ヘッ
ド13aに螺合して支持させバルブ設置穴83内に臨ま
せた調整螺杆86を、設けてある。この調整螺杆86の
内端にはばね受けスリーブ87が取付けられ、該スリー
ブ87に後端を受けさせたスプリング88により摺動付
勢させた円錐状弁体89を、螺杆86上に摺動可能に設
けてある。調整螺杆86の外端には、調整ハンドル86
aを取付けてある。以上により図5について前述したス
トップバルブ43、及び逆止弁44と可変絞り45とか
ら成るスローリタンバルブが構成されているのであり、
先ずストップバルブ43はハンドル86a操作により調
整螺杆86を大きく引出し方向に変位させ、ばね受けス
リーブ87を弁体89に対し接当させ該弁体89を、バ
ルブ設置穴83端の環状段部に対し油密に係合させるこ
とで、油通路76とバルブ設置穴83間の連通を遮断す
るものとして、提供されている。また逆止弁44は油通
路76側から作用する油圧によって弁体89がスプリン
グ88の付勢力に抗し後退することにより油路を開放す
ると共に、バルブ設置穴83側から作用する油圧とスプ
リング88力とによって弁体89が上記環状段部に対し
係合することにより油路を遮断するものとして、提供さ
れている。可変絞り45は弁体89と上記環状段部間に
生じ得るクリアランスによって提供され、同クリアラン
スは螺杆86の進退調節によって変更調整可能である。
以上に説明したストップバルブ兼スローリタンバルブ機
構は、周知のものである。
【0046】図13,14において、13bはシリンダ
ケース13内にやや斜め後方向きに傾斜させて形成され
たシリンダ穴、91は該シリンダ穴13b内に油密に嵌
合されシリンダヘッド13aとの間で前記油圧室14a
を区画形成するピストン、92は油圧リフトアーム8a
を回動変位させるためにシリンダ穴13b内の後端部に
配置してある作動アーム(図示せず)と上記ピストン9
1間を接続する連接棒である。
【0047】図2に示すように第2のコントロールバル
ブ装置20の前方には座席支持ステー10aの前端部に
支持させた支枠94を配設してあり、この支枠94内に
バルブスプール31,32の前記操作端31a,32a
を臨ませ、単一のフロントローダ制御レバー95によっ
て両バルブスプール31,32を選択的に操作可能とす
る操作機構96を、支枠94内に設けてある。操作機構
96は、図15−17に詳細に示してある。
【0048】図15,16から明らかな通り支枠94は
前壁94aと左右の側壁94bとを有する、平面視でコ
の字形のものに形成されている。前壁94aの上端付近
には該前壁94aを前後に貫通する支筒体98を、溶着
して取付けてある。図15−17に示すように支筒体9
8に回転変位可能に支承させる支軸部99aを有する回
動枠99を支枠94内に設け、支軸部99a前端の螺杆
部に螺合するナット100によって抜止めしてある。回
動枠99は左右1対の立壁99bを有し、これらの立壁
99bにはピン挿通穴99cを形成してある。制御レバ
ー95の下端には回動枠99の両立壁99b間に挿入す
る回動金物101を溶着等で固定してあり、この回動金
物101にもピン挿通穴101aを形成してある。そし
て回動金物101はピン挿通穴99c,101aに挿通
支承させたピン102により、該ピン102まわりで回
動可能に回動枠99に支持させてある。したがって制御
レバー95を図15の矢印Lに沿い前後に変位操作する
と回動金物101がピン102まわりで回動変位し、ま
た図16の矢印Tに沿い左右方向に変位操作すると回動
枠99が支軸部99aまわりで回動変位する。
【0049】回動金物101には後方向きに張出す左右
1対のアーム部101bを一体形成してあり、これらの
アーム部101bにピン挿通穴101cを形成してあ
る。支枠94の両側壁94bに中間のレベルで架渡して
固定した支軸104に筒体105を回転変位可能に支承
させてあり、この筒体105に前方向きに張出すアーム
105aと下方向きに張出すフォーク105bとを、取
付けてある。そして下端のフォーク106aでアーム1
05aを挟み該アーム105aに対しピン107により
接続したロッド106の上端にボールジョイント106
bを取付け、該ジョイント106bを回動金物101の
両アーム101b間に臨ませて左右方向に沿うピン10
8により該アーム101bに対して接続する一方、フォ
ーク105bでバルブスプール31の偏平な操作端31
aを挟み左右方向に沿うピン109により該操作端31
aに対し接続している。したがって図15の矢印Lに沿
って制御レバー95を操作し回動金物101にピン10
2まわりでの回動変位を与えると、ロッド106が上下
に変位せしめられて筒体105に回転変位が与えられ、
これによりフォーク105bを介しバルブスプール31
が前後に摺動変位せしめられることになる。
【0050】回動枠99の一側の側壁99b端には側外
方向きに張出すアーム99dを一体形成してあり、該ア
ーム99dの先端部に前後方向に沿うピン99eを取付
けてある。支枠94の両側壁94bに下端付近のレベル
で架渡して固定した支軸111に筒体112を回転変位
可能に支承させてあり、この筒体112に前方向きに張
出すアーム112aと上方向きに張出すフォーク112
bとを、取付けてある。そして下端のボールジョイント
113aを左右方向に沿うピン114によりアーム11
2aに対し接続したロッド113の上端にボールジョイ
ント113bを取付け、このジョイント113bの中心
穴に回動枠99上の上記ピン99eを挿通してロッド1
13を回動枠99に接続する一方、フォーク112bで
バルブスプール32の偏平な操作端32aを挟み左右方
向に沿うピン115により該操作端32aに対し接続し
ている。したがって制御レバー95を図16の矢印Tに
沿い操作し回動枠99に支軸部99aまわりでの回動変
位を与えると、アーム99dの上下回動によりロッド1
13が上下に変位せしめられて筒体112に回転変位が
与えられ、これによりフォーク112bを介しバルブス
プール32が前後に摺動変位せしめられることになる。
【0051】以上のように操作機構96は、フロントロ
ーダ制御レバー95の前後方向(図15の矢印L方向)
の操作によりリフトコントロールバルブ31を図5に図
示の位置N,U,D,F間で変位させ、フロントローダ
制御レバー95の左右方向(図16の矢印T方向)の操
作によりチルトコントロールバルブ32を図5に図示の
位置N,I,II,III 間で変位させるものとなってい
る。制御レバー95の操作力を解除するとリフトコント
ロールバルブ31は各位置U,Dからは図9に図示のス
プリング機構65の作用で自動的に中立位置Nに戻さ
れ、またチルトコントロールバルブ32は各位置I,I
I,III から図8,9に図示のスプリング機構66の作
用で自動的に中立位置Nに戻される。これらの各バルブ
31,32の中立位置復帰によってはバルブ変位により
逆に、制御レバー95が自動的に中立位置へと戻され
る。リフトコントロールバルブ31をフローティング位
置Fに変位させた後、制御レバー95の操作力を解除す
ると該バルブ31は図9に図示のデテント機構67によ
り同位置Fに留められる。この状態からバルブ31を変
位させるためには、制御レバー95を再び操作する。
【0052】操作機構96はこのように単一の制御レバ
ー95による2個のコントロールバルブ31,32の択
一的な変位操作を可能とする他、該レバー95による両
コントロールバルブ31,32の同時変位操作も可能と
する。すなわち前記ボールジョイント106b,113
a,113bはそれぞれ、図18にジョイント106b
について拡大して示すように球面座122に支承させて
あるボール121を備え、このボール121に前記ピン
108を挿通支承させるためのピン挿通穴121aを形
成してあるものに、構成されている。したがって図1
5,16の矢印L,Tに対し斜交する方向への制御レバ
ー95の操作も、各ジョイント106b,113a,1
13b内でのボール121の転動によって許容される。
そして制御レバー95を斜め方向に操作することによっ
てはレバー変位量の矢印Lに沿う成分に相当するだけロ
ッド106が進退変位され矢印Tに沿う成分に相当する
だけロッド113が進退変位されるから、両コントロー
ルバルブ31,32を任意の位置から同時に変位操作す
ることができる。したがって例えば図19に示すように
制御レバー95を斜め方向に操作して両コントロールバ
ルブ31,32を互いに同一方向に変位させたり逆方向
に変位させたりして下降及びダンプ作用位置D,II、下
降及びチルト作用位置D,I、上昇及びダンプ作用位置
U,II、上昇及びチルト作用位置U,Iを、迅速に得る
ことができる。このため例えば図1に示すバケット17
から土砂を運搬車上又は地上に排出するとき下降及びダ
ンプ作用位置D,IIを迅速に得るとか、バケット17中
に土砂をすくい取った後で該土砂を運搬車に積込む作業
の開始時に上昇及びチルト作用位置U,Iを迅速に得る
とかして、フロントローダ1を用いる作業の能率を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を装備した作業車両の概略
斜視図である。
【図2】図1に示した車両の一部分を示す一部縦断側面
図である。
【図3】図2に示した油圧リフト装置と第2のコントロ
ールバルブ装置、及びミッションケース内の第1のコン
トロールバルブ装置を示す一部省略側面図である。
【図4】図2,3に示した油圧リフト装置と第2のコン
トロールバルブ装置を示す平面図である。
【図5】図示作業車両に設けられた油圧回路を示す回路
図である。
【図6】第2のコントロールバルブ装置を取除いた状態
で画いた、油圧リフト装置の前半部と第1のコントロー
ルバルブ装置とを示す一部縦断側面図である。
【図7】図4のVII−VII線にほぼ沿った断面図であ
る。
【図8】図3のVIII−VIII線にほぼ沿った拡大断面図で
ある。
【図9】図8のIX−IX線にほぼ沿った断面図であ
る。
【図10】図9のX−X線にほぼ沿った断面図である。
【図11】図9のXI−XI線にほぼ沿った断面図であ
る。
【図12】図9のXII−XII線にほぼ沿った断面図であ
る。
【図13】油圧リフト装置の前半部を、第1のコントロ
ールバルブ装置と共に示す縦断側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線にほぼ沿った断面図で
ある。
【図15】第2のコントロールバルブ装置の操作機構を
示す縦断側面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線にほぼ沿った断面図で
ある。
【図17】図15,16に示す操作機構の数部材を示す
分解斜視図である。
【図18】図15−18に示してあるボールジョイント
の断面図である。
【図19】図15−18に示してある制御レバーによ
る、2個のコントロールバルブの変位操作態様を示す模
式図である。
【符号の説明】
7 ミッションケース 7a 開口 8 油圧リフト装置 10 座席 13 シリンダケース 13a シリンダヘッド 14 油圧リフトシリンダ 15 第1のコントロールバルブ装置 18 リフトシリンダ 19 チルトシリンダ 20 第2のコントロールバルブ装置 23 油圧ポンプ 24 ポンプポート 26 入口ポート 27 出口ポート 28A,28B 油圧出力ポート 28a,28b 管接手 29A,29B 油圧出力ポート 29a,29b 管接手 30 タンクポート 31 リフトコントロールバルブ(バルブスプー
ル) 31a 操作端 32 チルトコントロールバルブ(バルブスプー
ル) 32a 操作端 34,35 逆止弁 37 方向切換弁 43 ストップバルブ 52 取付面 53 バルブケース 53a 合せ面 54 Oリング 55 ボルト 57 フェンダ 58 油供給通路 59 油移送通路 60 油ドレン通路 61 連通路 62 入口ポート 74 出口ポート 75,76 油通路 86 調整螺杆 86a 調整ハンドル 89 弁体 94 支枠 95 制御レバー 96 操作機構 99 回動枠 101 回動金物 106b,113a,113b ボールジョイント

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に昇降可能に連結される作業機を昇
    降させるための油圧リフトシリンダと車両に付設される
    複数個の他の油圧アクチュエータとに油圧を供給するた
    めの単一の油圧ポンプを備え、油圧リフトシリンダの作
    動を制御するための第1のコントロールバルブ装置に対
    する作動油の供給を、油圧アクチュエータの作動を制御
    するための第2のコントロールバルブ装置を介して得る
    ように構成してあり、該第2のコントロールバルブ装置
    を、油圧リフトシリンダのシリンダケース上に設置して
    ある作業車両の油圧供給装置において、 前記シリンダケース(13)の一側面に略鉛直な取付面
    (52)を形成して、第2のコントロールバルブ装置
    (20)用のバルブケース(53)を該取付面(52)
    に装着し、 前記複数個の油圧アクチュエータ(18,19)に対す
    る作動油の供給を制御するための複数個のコントロール
    バルブ(31,32)を、車両機体の長手方向に沿わせ
    ると共に上下方向で互いに位置をずらせて上記バルブケ
    ース(53)内に配置した複数個のスプールに構成し、 第2のコントロールバルブ装置(20)における油入口
    ポート(26)、第1のコントロールバルブ装置(1
    5)方向に作動油を導くための油出口ポート(27)、
    及び油ドレン用のタンクポート(30)のうち、少なく
    とも油出口ポート(27)及びタンクポート(30)
    を、上記取付面(52)に向け開口させて上記バルブケ
    ース(53)に設ける一方、 前記油圧アクチュエータ(18,19)に接続される油
    圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)を上
    記バルブケース(53)に、該ケースの外側面に開口さ
    せて設けたことを特徴とする油圧供給装置。
  2. 【請求項2】 前記油入口ポート(26)を前記バルブ
    ケース(53)に、前記取付面(52)に向け開口させ
    て設ける一方、前記油圧ポンプ(23)に対し接続され
    るポンプポート(24)を前記シリンダケース(13)
    に設けて、これらのポンプポート(24)と油入口ポー
    ト(26)間を、シリンダケース(13)内の油通路
    (58,61)により連通させてある請求項1の油圧供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記ポンプポート(24)を前記シリン
    ダケース(13)のシリンダヘッド(13a)に、該ヘ
    ッドの外端面に開口させて設けてある請求項2の油圧供
    給装置。
  4. 【請求項4】 前記取付面(52)に対する、前記バル
    ブケース(53)の合せ面(53a)に、無端のシール
    部材(54)によって取囲まれたシール領域を形成し、
    前記油入口ポート(26)、油出口ポート(27)及び
    タンクポート(30)を該シール領域に開口させて前記
    バルブケース(53)に設けてある請求項2の油圧供給
    装置。
  5. 【請求項5】 車両機体の一部分を構成するミッション
    ケース(7)の上面上に前記シリンダケース(13)
    を、ミッションケースの頂壁に形成してある開口(7
    a)を閉塞するように配して固定設置し、前記タンクポ
    ート(30)を上記開口(7a)を介しミッションケー
    ス(7)内に連通させるための油通路(60)を、シリ
    ンダケース(13)内に設けてある請求項1の油圧供給
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のコントロールバルブ装置(1
    5)を、前記シリンダケース(13)の下面に装着し前
    記開口(7a)を介して前記ミッションケース(7)内
    に臨ませる一方、前記油出口ポート(27)を該第1の
    コントロールバルブ装置(15)に対し接続するための
    油通路(59)を、シリンダケース(13)内に設けて
    ある請求項5の油圧供給装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のコントロールバルブ装置(1
    5)から油圧リフトシリンダ(14)に対し作動油を導
    く油通路(75,76)を前記シリンダケース(13)
    内に設けて、該油通路を選択的にブロックするためのス
    トップバルブ(43)をシリンダケース(13)のシリ
    ンダヘッド(13a)内に、該ヘッド(13a)の外端
    面外方に操作部(86a)を臨ませ車両機体の長手方向
    にほぼ沿わせて設けてある請求項1又は5の油圧供給装
    置。
  8. 【請求項8】 前記した複数個のコントロールバルブの
    うちの2個のコントロールバルブ(31,32)にそれ
    ぞれ、前記油入口ポート(26)から該2個のコントロ
    ールバルブ方向への油流れのみを許容する2個の逆止弁
    (34,35)を付設してあり、これらの逆止弁を前記
    バルブケース(53)内に一の逆止弁(34)はケース
    上面側から、他の逆止弁(35)はケース下面側から、
    それぞれ挿入設置してある請求項1の油圧供給装置。
  9. 【請求項9】 前記油圧出力ポート(28A,28B,
    29A,29B)に、該ポートの開口端方向を変更可能
    とする管接手(28a,28b,29a,29b)を装
    着してある請求項1の油圧供給装置。
  10. 【請求項10】 前記した複数個のコントロールバルブ
    のうち少なくとも2個のコントロールバルブ(31,3
    2)の操作端(31a,32a)を前記バルブケース
    (53)の長手方向の一外端面から、前記シリンダケー
    ス(13)の上方に配置してある座席(10)の前端側
    に突出させ、これらのコントロールバルブ(31,3
    2)を変位操作するための操作機構(96)を、座席
    (10)の前端部側方下方位置に配置して設けてある請
    求項1の油圧供給装置。
  11. 【請求項11】 前記操作機構(96)を、単一の制御
    レバー(95)による2個のコントロールバルブ(3
    1,32)の択一的な変位操作及び同時変位操作を可能
    とするものに構成してある請求項10の油圧供給装置。
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