JPH0461963B2 - - Google Patents

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JPH0461963B2
JPH0461963B2 JP14103486A JP14103486A JPH0461963B2 JP H0461963 B2 JPH0461963 B2 JP H0461963B2 JP 14103486 A JP14103486 A JP 14103486A JP 14103486 A JP14103486 A JP 14103486A JP H0461963 B2 JPH0461963 B2 JP H0461963B2
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valve
hydraulic
chamber
hole
oil
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JP14103486A
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Sukehisa Kishizawa
Sadanori Nishimura
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、作業機を油圧駆動する油圧シリンダ
の制御に用いられる制御弁装置、特に油圧ポンプ
と油圧シリンダ間の油路に介装されて油圧シリン
ダの復動を停止させるチエツク弁と、油圧シリン
ダに過負荷が加わるのを回避する過負荷逃がし弁
とを少なくとも備えた制御弁装置の改良に関す
る。
(2) 従来の技術 従来、斯かる制御弁装置では、油圧ポンプ及び
油圧シリンダ間を結ぶ油路の途中にチエツク弁を
介装し、このチエツク弁と油圧シリンダ間の油路
から分岐して油タンクに至る逃し通路に過負荷逃
がし弁を介装している。
(3) 発明が解決しようとする問題点 上記のような制御弁装置では、共通のケーシン
グにチエツク弁及び過負荷逃がし弁を収納する場
合、各弁を個別に収納する弁室を設けなければな
らないため、ケーシングの小型化を図ろうとして
も限界がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、チエツク弁及び過負荷逃がし弁をケーシング
の同一弁孔に収納し得るようにしてケーシングの
小型化を可能にした前記制御弁装置を提供するこ
とを目的とする。
B 発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明によれば、ケ
ーシングの弁孔を仕切部材により軸方向に並ぶ第
1及び第2弁室に区画すると共に、その両弁室間
を、前記仕切部材に穿設した連通孔を介して連通
させ、前記第1弁室は、油圧ポンプに連通する弁
座を一端に有すると共に内部が油圧シリンダに連
通し、この第1弁室に、該第1弁室の前記弁座と
協働して該第1弁室及び油圧ポンプ間の連通部を
開閉し得る弁体とこの弁体を閉じる方向へ付勢す
る弁ばねとを収納してチエツク弁を構成し、前記
第2弁室内を油タンクに連通させると共に、該第
2弁室の、前記連通孔と連通する弁座を前記仕切
部材に設け、前記第2弁室に、該第2弁室の前記
弁座と協働して前記連通孔を開閉し得る弁体とこ
の弁体を閉じ方向へ付勢する弁ばねとを収納して
過負荷逃がし弁を構成する。
(2) 作用 上記構成によれば、チエツク弁及び過負荷逃が
し弁は、ケーシングの同一弁孔に収納される。
而して、油圧シリンダを作動すべく油圧ポンプ
から油圧が供給されるとチエツク弁の弁体は開
き、第1弁室を通してその油圧を油圧シリンダに
供給することができ、また油圧ポンプからの油圧
の供給が止ると、弁体は閉じて作動油の逆流を阻
止し、これにより油圧シリンダの復動を停止させ
ることができる。この状態で油圧シリンダに過負
荷が加われば、それに伴い増大する油圧シリンダ
の油圧は第1弁室及び仕切部材の連通孔を通して
過負荷逃がし弁の弁体に伝達されるので、その弁
体は開いて油圧の過剰分を第2弁室を通して油タ
ンクへ放出し、これにより過負荷が緩和される。
(3) 実施例 図面により本発明の一実施例について説明する
と、まず第1図において、1は農用トラクタを示
し、その車体フレーム2の前部にはエンジン3が
搭載されると共に左右一対の前輪5,5が操向可
能に懸架される。また車体フレーム2の後端には
伝動ユニツト4が取付けられ、この伝動ユニツト
4の下部に左右一対の後輪6,6が操向可能に懸
架される。また伝動ユニツト4上には作業者のた
めのシート7が設置される。
このシート7とエンジン3との中間位置でハン
ドルコラム8が車体フレーム2上に立設され、こ
れに前,後輪5,5;6,6の操向のためのハン
ドルホイール9が軸支される。
伝動ユニツト4はクラツチ10、変速機11及
び後部差動装置12を一体的に結合して構成さ
れ、そのクラツチ10の入力軸13に前記エンジ
ン3のクランク軸14が駆動軸15を介して連結
される。後部差動装置12は左右の後輪6,6を
駆動し得るようにそれらの間に配置される。また
左右の前輪5,5間にはこれらを駆動する前部差
動装置16が配設され、その入力部材は推進軸1
7を介して前記変速機11の出力部材に連結され
る。
したがつて、エンジン3の運転中、その動力
は、駆動軸15、クラツチ10、変速機11、後
部差動装置12を経て後輪6,6に伝達し、さら
に変速機11から推進軸17を経て前輪5,5に
伝達し、全ての車輪を同時に駆動することができ
る。
車体フレーム2の前端には、作業機を連結する
ためのヒツチボツクス20fを前端に備えた前部
昇降腕21fが上下揺動可能に軸支される。この
前部昇降腕21fには車体フレーム2上に設置さ
れた前部油圧シリンダ22fのピストン23fが
リンク機構24fを介して連結され、ピストン2
3fの油圧駆動により前部昇降腕21fを上昇さ
せ、油圧の解放により該昇降腕21fを自重降下
させるようになつている。
また、伝動ユニツト4の後端には、ヒツチボツ
クス20rを後端に備えた後部昇降腕21rが上
下揺動可能に軸支される。この後部昇降腕21r
には伝動ユニツト4上に設置された後部油圧シリ
ンダ22rのピストン23rがリンク機構24r
を介して連結され、ピストン23rの油圧駆動に
より後部昇降腕21rを上昇させ、油圧の解放に
より該昇降腕21rを自重降下させるようになつ
ている。
前、後部油圧シリンダ22f,22rの作動を
制御するための油圧制御ユニツト25が伝動ユニ
ツト4に取付けられる。この油圧制御ユニツト2
5は、それに隣接して設置された油タンク26に
吸入管27及び戻し管28(第9図参照)を介し
て連通され、また油圧導管29f,29rを介し
て前,後部油圧シリンダ22f,22rの油圧室
とも連通されていて、油タンク26から吸入した
作動油を各油圧シリンダ22f,22rに圧送し
たり、その作動油を油タンク26へ戻したりする
ことができる。
またこの油圧制御ユニツト25は、前記シート
7の横に配置される第1及び第2制御レバー3
1,32を備えており、第1制御レバー31の操
作により前,後部油圧シリンダ22f,22rの
作動を選択し、第2制御レバー32の操作により
選択された油圧シリンダ22fまたは22rへの
油圧の供給及び解除を制御することができる。
以下、この油圧制御ユニツト25について第2
図ないし第12図により詳しく説明する。
第2図及び第4図に示すように、油圧制御ユニ
ツト25はトラクタ1の左右方向に相互に隣接し
て配置された油圧ポンプ33及び制御弁装置34
から構成され、この両者33,34はユニツト化
のためにケーシング35を共通に使用する。この
ケーシング35を、伝動ユニツト4のケーシング
36前面に突設された複数のボス36a,36a
に複数のボルト37,37で固着することにより
油圧制御ユニツト25は伝動ユニツト4に取付け
られる。
油圧ポンプ33は、第6図に示すように、ケー
シング35の歯車室38に収容されて互いに噛合
する一対のポンプギヤ39,40を有する歯車型
に構成され、ポンプギヤ39,40の各軸39
a,40aの一端は、歯車室38の前面を閉じる
前部端板41に、また他端は、ポンプギヤ39,
40と共に歯車室38に嵌装された軸受ブロツク
42にそれぞれ支承され、この軸受ブロツク42
は、歯車室38の後面を閉じる後部端板板43と
嵌合して位置決めされる。そして両端板41,4
3は、複数本の通しボルト44,44によりケー
シング35を挟んで相互に結着される。
後部端板43の背面には、一方のポンプギヤ3
9の軸39aを内側に臨ませる連結筒43aが一
体に突設されており、この連結筒43aは、ケー
シング35を伝動ユニツト4に取付ける際、伝動
ユニツト4のケーシング36に開口する動力取出
口45にシール部材46を介して嵌入され、そし
て前記クラツチ10の入力部材に連動するポンプ
駆動軸47にポンプギヤ39の軸39aがジヨイ
ント48を介して連結される。このように伝動ユ
ニツト4においてクラツチ10の入力部材により
油圧ポンプ33を駆動するようにしたので、クラ
ツチ10の開閉状態に関係なくエンジン3の運転
中は常時油圧ポンプ33を作動状態に維持し、油
圧を確保することができる。
ケーシング35には、両ポンプギヤ39,40
の噛合部を挟んで歯車室38に開口する吸入ポー
ト50及び吐出ポート51が穿設される。これら
ポート50,51は油圧ポンプ33及び制御弁装
置34の配列方向に沿つて直線的に配置される。
このような配置は、ケーシング35の鋳造後、各
部のシエル中子をこれらポート50,51を通し
て容易に排出させる上で有効である。
吸入ポート50の入口には接続短管52が嵌着
され、これに前記吸入管27が接続される。
制御弁装置34は、第7図,第9図及び第12
図に示すように、前,後部油圧シリンダ22f,
22rの作動を選択する切換弁55、選択された
油圧シリンダ22fまたは22rへの油圧の供給
及び解除を制御するマニユアル弁56、各油圧シ
リンダ22f,22rの作動速度を調節する絞り
弁57、各油圧シリンダ22f,22rの復動を
停止させるチエツク弁58、油圧ポンプ33の吐
出圧力の上限を規定するリリーフ弁59、及び過
負荷を回避する過負荷逃がし弁60から構成さ
れ、これらは次のようにケーシング35に収容さ
れる。
即ち、第3図、第7図及び第8図に示すよう
に、ケーシング35には、油圧ポンプ33及び制
御弁装置34の配列方向と直角に延びる第1弁孔
61と、この第1弁孔61の上方でそれと平行に
延びる第2弁孔62と、この第2弁孔62の上方
で油圧ポンプ33及び制御弁装置34の配列方向
に延びる第3弁孔63と、この第3弁孔63の上
方でそれと平行に延びる第4弁孔64とが穿設さ
れ、第1弁孔61にはマニユアル弁56が、第2
弁孔62にはチエツク弁58及び過負荷逃がし弁
60が、第3弁孔63には絞り弁57が、第4弁
孔64には切換弁55がそれぞれ配設され、リリ
ーフ弁59はマニユアル弁56に内蔵される。
第9図において、第1弁孔61には油圧ポンプ
33の吐出ポート51の出口が直接開口し、これ
によつて油圧ポンプ33及び制御弁装置34は相
互に連通される。
また第1弁孔61には吐出ポート51の出口を
挟んで供給ポート65及び排出ポート66が開口
し、供給ポート65の出口は第2弁孔62に開口
する。第2弁孔62には高圧ポート67が、また
第4弁孔64には中央ポート68がそれぞれ開口
し、これらポート67,68間を結ぶ油路69の
中間部に第3弁孔63と同軸の絞り孔70が形成
される。さらに第4弁孔64には中央ポート68
を挟んで一対の前,後部出力ポート71f,71
rが開口し、これら出力ポート71f,71rの
出口に、前,後部油圧シリンダ22f,22rに
連なる前記油圧導管29f,29rがそれぞれ接
続される。
前記排出ポート66の出口は、ケーシング35
の前後両側部に形成される油室72,73に油路
74を介して連通し、前部の油室72に開口する
出口75に、油タンク26に連なる前記戻し管2
8が接続される。したがつて油室72,73に排
出された油は油タンク26に戻される。
上記油室72,73の各開放面は、ケーシング
35にボルト78,79で締着される前,後部端
板76,77によつてそれぞれ閉鎖される(第5
図参照)。
さて、上記各弁の構造を説明するに、先ず切換
弁55は、第7図及び第8図に示すように第4弁
孔64に回転可能に嵌合するコツク型に形成さ
れ、その回動によつて中央ポート68を前,後部
出力ポート71f,71rに選択的に連通させる
ことができる。この切換弁55は、一端をケーシ
ング35の右側面から突出させており、それに前
記第1制御レバー31が付設される。したがつて
第1制御レバー31の回転操作により切換弁55
は回動される。
この第1制御レバー31の回動範囲を規制する
規制板82がケーシング35にボルト83で固着
される(第5図参照)。この規制板82は切換弁
55の周溝84(第8図参照)に係合してその抜
止めの機能をも果す。
マニユアル弁56は、第9図に示すように、第
1弁孔61に摺動自在に嵌合するスプール型に形
成され、中央の停止位置A、一側の上昇位置B及
び他側の下降位置Cの3位置を取るようになつて
いる。このマニユアル弁56の、後部油室73に
突出した一端部側面にはピン87が突設され、こ
のピン87に、前記第2制御レバー32の回動軸
32aに固着されたフオーク88が係合される。
したがつて、第2制御レバー32の回動によつて
マニユアル弁56は摺動操作される。
マニユアル弁56には、第9図で左側から順に
第1ランド901,排出用の第1大グルーブ911
(第8図参照)、上昇絞り用の第1小グルーブ92
(第10図参照)、第2ランド902、下降絞り用
の第2小グルーブ922(第11図参照)、及び排
出用の第2大グルーブ912が設けられ、該弁5
6の停止位置Aでは第1大グルーブ911を介し
て吐出ポート51及び排出ポート66間を連通
し、また上昇位置Bでは第1ランド901により
吐出ポート51及び排出ポート66間を遮断する
と共に第2ランド902により供給ポート65及
び前部油室72間を遮断し、同時に第1大グルー
ブ911を介して吐出ポート51及び供給ポート
65間を連通し、また下降位置Cでは第2ランド
902により吐出ポート51及び供給ポート65
間を遮断すると第2大グルーブ912を介して供
給ポート65及び前部油室72間を連通するよう
になつている。また停止位置Aと、上昇位置B及
び下降位置Cとの各中間位置では、作動油の流路
に第1小グルーブ921または第2小グルーブ9
2が介入するようになつている。
上記各グルーブ911,912,921,922
は、マニユアル弁56の外周面の対向部に面取り
を施すことにより形成される。このようにすると
マニユアル弁56の外周に、その全長に亘り各グ
ルーブに寸断されることのない摺動面を残存させ
るので、該弁56の良好な摺動性が得られる。
マニユアル弁56には、その軸方向に延びる大
径の弁室93と、この弁室93の内端に同軸で連
なる小径の案内孔94と、弁室93に隣接して案
内孔94を前記第1大グルーブ911に連通する
通孔95と、弁室93を前部油室72に開放する
通孔96とが設けられ、弁室93の内端壁が弁座
97に形成される。弁室93には弁座97と協働
する円錐弁98と、該弁98を閉じ方向、即ち弁
座97側へ付勢する弁ばね99とが収納され、こ
れらによつて前記リリーフ弁59が構成される。
円錐弁98は、通孔95を横切つて延びる弁杆
98aと、この弁杆98aの先端に形成されて案
内孔94に摺合する小ピストン98bとを一体に
備えている。
前部油室72において、マニユアル弁56の一
端には、弁ばね99の固定端を支承するようにボ
ルト100が螺着され、その際、これらマニユア
ル弁56及びボルト100間に、後述するチエツ
ク弁58の開弁操作のための連動腕101が挟止
される。
第9A図に明示するように、チエツク弁58は
第2弁孔62に嵌合されて一端部が前記供給ポー
ト65と連通する弁筒105と、この弁筒105
内に配設されるカツプ状の主弁106と、この主
弁106内に配設される副弁107と、この副弁
107を閉じ方向に付勢する弁ばね108とから
構成される。弁筒105の前記一端部は主弁10
6と協働する主弁座109に形成され、この主弁
座109と反対側の主弁106の端部には、主弁
106の傾きを防止すべく弁筒105の内周面に
摺合するピストン106aが一体に連設される。
そしてこのピストン106aの前後において弁筒
105の内部を高圧ポート67に連通する通孔1
10,111が弁筒105に穿設される。
カツプ状の主弁106の端壁は副弁107と協
働する副弁座112に形成され、この副弁座11
2から離隔した位置で主弁106の内周面に摺合
するピストン107aが副弁107に一体に連設
され、これにより副弁107の傾きが防止され
る。このピストン107a及び副弁座112間で
主弁106の内部をその外周側と連通する通孔1
13が主弁106に穿設される。
副弁107には副弁座112を貫通する突軸1
14が一体に連設され、この突軸114は基端側
の大径部114aと先端側の小径部114bとか
ら2段形状をなしている。この突軸114の先端
に対向して開弁棒115が配設される。この開弁
棒115は、第2弁孔62と前部油室72間の隔
壁に摺動自在に支承されると共に前部油室72に
おいて前記連動腕101に連結され、前記マニユ
アル弁56が停止位置Aから下降位置Cへ操作す
る間に、突軸114及び主弁106を順次押動す
るようになつている。
前記弁筒105の一端を第2弁孔62の段部6
2aに押圧して固定するために、第2弁孔62に
は、弁筒105の他端に当接する仕切部材118
が嵌装されると共に、仕切部材118を固定する
中空のボルト119が螺着される。而して仕切部
材118により、第2弁孔62内は弁筒105に
対応する第1弁室と、後述する弁室121に対応
する第2弁室とに区画され、該仕切部材118に
は、その両弁室間を連通する連通孔118aが穿
設される。このボルト119の中空部は、その開
放端をねじ栓120で閉じて弁室121とされ、
この弁室121側で仕切部材118には弁筒10
5内と前記連通孔118aを介して連通する弁座
126が形成される。そして、この弁座126と
協働する球弁122と、この球弁122を前面の
円錐状凹部123aで支承するリテーナ123
と、このリテーナ123を介して球弁122を閉
じ方向に付勢する弁ばね124とが弁室121に
収納され、これらによつて前記過負荷逃がし弁6
0が構成される。
弁室121は、ボルト119に穿設された通孔
125を通して後部油室73に開放される。
上記構造において、チエツク弁58の弁筒10
5が本発明の第1弁室に、過負荷逃がし弁60の
弁室121が本発明の第2弁室にそれぞれ対応す
る。
再び第9図において、絞り弁57は第3弁孔6
3に螺装される。この絞り弁57の内端には絞り
孔70に挿入されるテーパ部57aが、また外端
には六角形の頭部57bがそれぞれ設けられてお
り、この頭部57bにスパナを嵌めて回転するこ
とにより、その回転方向に応じてテーパ部57a
を進退させ絞り孔70の開度を増減させることが
でき、またその前進限で絞り孔70を閉鎖するこ
とができる。
次にこの実施例の作用を説明すると、第9図は
マニユアル弁56を停止位置Aに置いた状態を示
す。この状態で油圧ポンプ33が作動していれ
ば、油圧ポンプ33により油タンク26から吸入
されて吐出ポート51へ吐出された作動油は、マ
ニユアル弁56の第1大グルーブ911、排出ポ
ート66、油路74及び前部油室72を経て油タ
ンク26に抵抗なく還流するので、吐出ポート5
1に高い油圧は発生しない。
このとき切換弁55が中央ポート68と後部出
力ポート71rとの連通位置に置かれていれば、
後部昇降腕21rの自重(実際にはこれに連結し
た作業機の重量も加わる)により後部油圧シリン
ダ22rの油圧室に発生する油圧が切換弁55、
絞り孔70及び高圧ポート67を介してチエツク
弁58の弁筒105内まで伝達し、主及び副両弁
106,107の背面に作用してこれらを閉弁状
態に保持するので、後部油圧シリンダ22rから
作動油は流出せず、後部昇降腕21rはそのとき
の位置を維持することができる。
この後部昇降腕21rのヒツチボツクス20r
に連結された作業機が作業中に下降方向の過負荷
を受けると、それに伴いチエツク弁58の弁筒1
05内の油圧が上昇し、過負荷逃がし弁60の球
弁122が前面にその油圧を受けて弁ばね124
を縮めながら開弁するので、その油圧の過剰分を
弁座126、弁室121及び通孔125を通して
後部油室73側へ放出し、作業機を過負荷から保
護することができる。
いま、後部昇降腕21rを上昇させるべく第2
制御レバー32の操作によりマニユアル弁56を
上昇位置Bへシフトしていくと、先ず第1ランド
901により吐出ポート51及び排出ポート66
間が遮断されると共に第2ランド902により供
給ポート65及び前部油室72間が遮断されるの
で、油圧ポンプ33により吐出ポート51に油圧
が発生される。そしてその吐出ポート51が第1
小グルーブ921を介して供給ポート65と連通
している段階では、上記油圧は第1小グルーブ9
1で絞り作用を受けつつ供給ポート65側へ伝
達し、そしてチエツク58の主弁106前面に作
用してこれを押し開き、主弁座109、弁筒10
5の通孔110、高圧ポート67、絞り孔70、
中央ポート68、切換弁55及び後部出力ポート
71rを経て後部油圧シリンダ22rの油圧室に
伝達し、この油圧によりピストン23rを駆動し
て後部昇降腕21rを上昇させることになるが、
その上昇速度は、主としてマニユアル弁56の第
1小グルーブ921の絞り作用により緩速に制御
される。この緩速上昇の速度は、絞り弁57によ
る絞り孔70の開度調節により、微量調節が可能
である。
マニユアル弁56が上昇位置Bまでシフトされ
ると、吐出ポート51及び供給ポート65間は第
1大グルーブ911を介して連通されるようにな
るので、油圧の伝達速度は増加し、後部昇降腕2
1rの上昇速度は速められる。しかし、この場合
でも絞り弁57が絞り孔70を程度に絞つて油圧
の伝達速度の上限を規制しているので、後部昇降
腕21rの急激な上昇は抑制される。
上記作用中、油圧ポンプ33の吐出圧力は通孔
95を通して、リリーフ弁59の円錐弁98前面
に作用しているので、その吐出圧力は弁ばね99
のセツト荷重により決定される規定値以上に上昇
すれば、弁ばね99の力に抗して円錐弁98は開
弁して吐出圧力の過剰分を弁室93及び通孔96
を通して前部油室72側へ放出する。この圧力の
放出により油圧ポンプ33の吐出圧力が規定値に
戻れば、円錐弁98は弁ばね99の力で閉弁状態
に復帰する。
このような円錐弁98の開閉作動中、それと一
体の小ピストン98bが案内孔94を摺動するこ
とにより円錐弁98の傾きを防止することができ
る。また小ピストン98bと案内孔94との摺動
間隙を通して流れる油によつて円錐弁98の乱調
をもを防止することができる。
次に後部昇降腕21rを下降させるべくマニユ
アル弁56を停止位置Aを越えて下降位置Cへシ
フトしていけば、先ず供給ポート65は、第2ラ
ンド902により吐出ポート51との間を遮断さ
れると共に、第2小グルーブ922を介して前部
油室72と連通され、次いで開弁棒115により
チエツク弁58における副弁107の突軸114
を押動して副弁107を開弁させる。この副弁1
07の弁筒105内に臨ませた受圧面積は比較的
小さく、したがつて弁筒105内の高油圧による
副弁107の閉弁力は比較的小さいので、開弁棒
115の軽い押力により副弁107を容易に開く
ことができる。
副弁107が開くと、後部油圧シリンダ22r
の油圧が切換弁55、絞り孔70、高圧ポート6
7、弁筒105の通孔110、主弁106の通孔
113、副弁座112、供給ポート65及び第2
小グルーブ922を順次経て前部油室72へと放
出されるので、後部昇降腕21rを下降させるこ
とができ、その下降速度は、副弁107及び第2
小グルーブ922の絞り作用により緩速に制御さ
れる。
而して、副弁107の開度は、開弁初期では突
軸114の大径部114aにより小さく制御さ
れ、開弁後期では小径部114bにより大きく制
御されるので、開弁棒115の前進に応じて副弁
107による絞り作用が強弱2段階に変化し、そ
れにより後部昇降腕21rの下降速度の緩速制御
を遅速2段階に行うことができる。更にその速度
は、絞り弁57による絞り孔70の開度調節によ
り、微量調節が可能である。
副弁107が開弁すると、主弁106の内外の
圧力差が減少するので、開弁棒115を更に前進
させて主弁106を押動すれば、これを軽快に開
弁させることができる。
主弁106が開弁すると、後部油圧シリンダ2
2rの油圧の放出は主弁座109を通して速やか
に行われるので、後部昇降腕21rの下降速度は
速められる。しかし、その際、第2小グルーブ9
2が尚も供給ポート65及び前部油室72間に
介在していれば、その絞り作用により後部昇降腕
21rの下降速度の上昇は適度に抑えられる。
マニユアル弁56が下降位置Cまでシフトされ
ると、供給ポート65及び前部油室72間は第2
大グルーブ912を介して連通するようになるの
で、後部油圧シリンダ22rからの油圧の放出速
度は更に速められ、後部昇降腕21rの下降速度
は最大となる。この下降最大速度は、絞り弁57
により調節された絞り孔70の開度により制限さ
れる。
以上、後部昇降腕21rの昇降について述べた
が、切換弁55の切換操作により、中央ポート6
8を前部出力ポート71fに連通させれば、上記
と同様の作用により前部昇降腕21fを昇降させ
ることができることは理解されよう。
前,後部両昇降腕21f,21rを適当な上昇
位置で停めてトラクタ1を長時間放置するような
場合には、絞り弁57を充分に締め込んで絞り孔
70を閉鎖する。このようにすると、例えば第9
図のように、後部油圧シリンダ22rに連なる後
部出力ポート71rが切換弁55を介して中央ポ
ート68と連通していても、油圧回路上過負荷逃
がし弁60と切換弁55との間に介入した絞り弁
57によつて後部油圧シリンダ22rからの油圧
放出が確実に阻止されるので、後部昇降腕21f
を、それに加わる荷重の大小に拘わらず長時間不
動状態に保持することができる。一方前部油圧シ
リンダ22fに連なる前部出力ポート71fは切
換弁55により閉鎖されているので、前部昇降腕
21fも、それに加わる荷重の大小に拘わらず長
時間不動状態に保持することができる。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、ケーシングの弁
孔を仕切部材により軸方向に並ぶ第1及び第2弁
室に区画すると共に、その両弁室間を、前記仕切
部材に穿設した連通孔を介して連通させ、前記第
1弁室は、油圧ポンプに連通する弁座を一端に有
すると共に内部が油圧シリンダに連通し、この第
1弁室に、該第1弁室の前記弁座と協働して該第
1弁室及び油圧ポンプ間の連通部を開閉し得る弁
体とこの弁体を閉じ方向へ付勢する弁ばねとを収
納してチエツク弁を構成し、前記第2弁室内を油
タンクに連通させると共に、該第2弁室の、前記
連通孔と連通する弁座を前記仕切部材に設け、前
記第2弁室に、該第2弁室の前記弁座と協働して
前記連通孔を開閉し得る弁体とこの弁体を閉じ方
向へ付勢する弁ばねとを収納して過負荷逃がし弁
を構成したので、チエツク弁及び過負荷逃がし弁
を、それぞれの本来の機能を何等損なうことなく
ケーシングの同一弁孔に収納することができ、従
つてケーシングの小型化、延いては油圧系全体の
小型化に大いに寄与することができる。しかも上
記弁孔を第1及び第2弁室に区画する仕切部材
が、その両弁室間の連通手段と第2弁室の弁座手
段とに兼用されるから、それだけ構造が簡素化さ
れ加工も容易となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は農用トラクタの側面図、第2図はその農用トラ
クタの油圧装置におけるユニツト化された油圧ポ
ンプ及び制御弁装置の平面図、第3図及び第4図
は第2図の−線及び−線断面図、第5図
は第2図の矢視図、第6図は第4図の−線
断面図、第7図は第3図の−線断面図、第8
図は第7図の−線断面図、第9図は制御弁装
置の縦断面図、第9A図は第9図の一部の拡大
図、第10図及び第11図は第9図の−線及
びXI−XI線断面図、第12図は油圧系の油圧回路
図である。 22f,22r…油圧シリンダ、33…油圧ポ
ンプ、34…制御弁装置、35…ケーシング、5
8…チエツク弁、60…過負荷逃がし弁、105
…第1弁室としての弁筒、106…弁体としての
主弁、108…弁ばね、109…弁座としての主
弁座、118…仕切部材、118a…連通孔、1
21…第2弁室、122…弁体としての球弁、1
24…弁ばね、126…弁座。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ケーシング35の弁孔62を仕切部材118
    により軸方向に並ぶ第1及び第2弁室105,1
    21に区画すると共に、その両弁室105,12
    1間を、前記仕切部材118に穿設した連通孔1
    18aを介して連通させ、前記第1弁室105
    は、油圧ポンプ33に連通する弁座109を一端
    に有すると共に内部が油圧シリンダ22f,22
    rに連通し、この第1弁室105に、該第1弁室
    105の前記弁座109と協働して該第1弁室1
    05及び油圧ポンプ33間の連通部を開閉し得る
    弁体106とこの弁体106を閉じ方向へ付勢す
    る弁ばね108とを収納してチエツク弁58を構
    成し、前記第2弁室121内を油タンク26に連
    通させると共に、該第2弁室121の、前記連通
    孔118aと連通する弁座126を前記仕切部材
    118に設け、前記第2弁室121に、該第2弁
    室121の前記弁座126と協働して前記連通孔
    118aを開閉し得る弁体122とこの弁体12
    2を閉じ方向へ付勢する弁ばね124とを収納し
    て過負荷逃がし弁60を構成したことを特徴とす
    る、制御弁装置。
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JPS62297507A JPS62297507A (ja) 1987-12-24
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