JP3892495B2 - 作業車両の油圧供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トラクタ等の作業車両における油圧供給装置に関するものである。より詳しくいうとこの発明は、機体に昇降可能に連結される作業機を昇降させるための油圧シリンダと車両に付設される複数個の他の油圧アクチュエータとに油圧を供給するための単一の油圧ポンプを備え、油圧リフトシリンダの作動を制御するための第1のコントロールバルブ装置に対する作動油の供給を、油圧アクチュエータの作動を制御するための第2のコントロールバルブ装置を介して得るように構成してあり、該第2のコントロールバルブ装置を、油圧リフトシリンダのシリンダケース上に設置してある油圧供給装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
トラクタ等の作業車両では一般に、機体後部に昇降可能に連結されるロータリ耕耘機等の作業機を昇降させるための油圧リフトシリンダが機体後部の上面位置に設置され、この油圧リフトシリンダに対する油圧の供給を制御することで該シリンダの作動を制御するコントロールバルブ装置は油圧リフトシリンダのシリンダケース上に、例えば実開昭52−104803号公報に開示されているようにシリンダケース上面上、実公平1−42970号公報に開示されているようにシリンダケース下面上、或は米国特許No.4,643,442とかNo.5,479,845に開示されているようにシリンダケースの一側面上、に設置されている。このような油圧リフトシリンダと、作業車両に付設される他の油圧アクチュエータ、例えばトラクタの前部に連結するフロントローダのバケットを昇降させるためのリフトシリンダとか同バケットを転回させるためのチルトシリンダ、とに対し単一の油圧ポンプにより油圧を供給すること、及び複数個の他の油圧アクチュエータに対する油圧の供給を制御することで該アクチュエータの作動を制御する第2のコントロールバルブ装置を、油圧リフトシリンダ用のコントロールバルブ装置と同様に油圧リフトシリンダのシリンダケース上に設置することも、例えば上記した2つの米国特許、及び特開昭57−146502号公報、実開昭57−158307号公報に開示されているように、公知である。
【0003】
これらの公知例のうち実開昭57−158307号公報に開示のものは油圧リフトシリンダの作動を制御するコントロールバルブ装置をリフトシリンダのシリンダケースの一側面上に設置し、該コントロールバルブ装置の外側面上に他の油圧アクチュエータ用の複数個のコントロールバルブを順次積層し、単一の油圧ポンプから圧油の供給を受けるポンプポートを油圧リフト用コントロールバルブ装置に設け、このコントロールバルブ装置を介して油圧アクチュエータ用の複数コントロールバルブに対し作動油を供給することとし、これらのコントロールバルブの油圧出力ポートは該バルブの背面側に設けている。また特開昭57−146502号公報のものは油圧リフトシリンダのシリンダケース前端部側面上に流量制御弁と油圧アクチュエータ用の複数コントロールバルブとカバー部材とを順次積層してなるアクチュエータ用コントロールバルブ装置を設置し、単一の油圧ポンプから圧油の供給を受けるポンプポートを流量制御弁に設けると共に、上記シリンダケースの下面に装着した油圧リフト用コントロールバルブ装置に対し作動油を供給するための油出口ポートを上記カバー部材に設けている。本公知例のものでは油圧アクチュエータ用コントロールバルブの個数が変更されるとカバー部材及びその油出口ポートの位置が車両横断方向で変更されることからして、カバー部材の油出口ポートと油圧リフト用コントロールバルブ装置間は油圧パイプによって接続することとしている。アクチュエータ用コントロールバルブ装置の油圧出力ポートは明示されていないが、同バルブ装置の上面側に設けられると認められる。
【0004】
上述した2つの公知例は油圧供給装置が油圧リフトシリンダのシリンダケースの一側面上に複数バルブを順次積層して設けた、いわゆるスタックバルブを備え、このスタックバルブがシリンダケースと一側後輪のフェンダ間の幅狭いスペースに配置されていることから、組立てと油圧配管とを著しく困難とする。米国特許No.4,643,442に開示の公知例はそのような問題点を解消しようとしたもので、油圧リフトシリンダのシリンダケースにおけるシリンダヘッドを利用し、該ヘッドの前面に鉛直な取付面を形成し、この取付面上に複数コントロールバルブと最前端のカバー部材とを順次積層してなるアクチュエータ用コントロールバルブ装置を、油圧アクチュエータに接続する油圧出力ポートをバルブ装置上面側に開口させて設置している。単一の油圧ポンプから圧油の供給を受けるポンプポートは上記カバー部材に、前方向きに開口させて設けられ、また油圧リフト用コントロールバルブ装置はシリンダケースの一側面上に設置されていて、アクチュエータ用コントロールバルブ装置からシリンダヘッドを含むシリンダケース内の油通路を介して作動油を供給される。
【0005】
上記米国特許に開示の公知例はシリンダケースにおけるシリンダヘッド前面側に存在する余裕スペースを有効に利用して、油圧アクチュエータ用コントロールバルブ装置を組立て容易な態様で設けているが、該バルブ装置におけるコントロールバルブの個数が変更されると最前端のカバー部材とそれに設けたポンプポート位置が前後に変更されることから、バルブ個数の変更に応じ油圧ポンプと上記ポンプポート間の油圧配管を変更する必要がある。またバルブ装置上面側に開口する油圧出力ポートは、シリンダケースの上方側に車両の座席を配置する車両では該座席とバルブ装置間での油圧配管を必要とすることから、小型の作業車両であると配管スペースの確保上で座席レベルを過度に高くするきらいがある。米国特許No.5,479,845に開示の公知例はそのような問題点を解消しようとしたもので、単一の油圧ポンプに接続するポンプポートを油圧リフトシリンダのシリンダケースにおけるシリンダヘッドに、該ヘッドの一側面に開口させて設ける一方、該ヘッドの前面に形成した鉛直な取付面に油圧アクチュエータ用の第2のコントロールバルブ装置を、その油圧出力ポートをバルブ装置前面側に開口させて、装着している。油圧リフト用の第1のコントロールバルブ装置はシリンダケースの一側面上に設置され、シリンダヘッドを含むシリンダケース内の油通路を介して第2のコントロールバルブ装置から作動油の供給を受ける。シリンダヘッドに設ける上記ポンプポートは第2のコントロールバルブ装置の仕様が変更されても位置が一定していて、該ポートと油圧ポンプ間の油圧配管を変更する必要を無くし、また第2のコントロールバルブ装置の前面側に開口する上記油圧出力ポートは座席には無関係に、油圧アクチュエータに対する油圧配管を容易とする。
【0006】
しかしながら米国特許No.4,643,442及びNo.5,479,845に開示の公知例のように油圧リフトシリンダのシリンダケースにおけるシリンダヘッドの前面に油圧アクチュエータ用の第2のコントロールバルブ装置を装着する構造、特に前者の特許のもののように前後幅大のスタックバルブを装着するとか後者の特許のもののようにバルブ装置前面側にさらに油圧配管を配置するとかいった構造は、小型の作業車両では決して好ましくない。すなわち小型車両は前後幅を極力圧縮したものに構成され、そのような車両でシリンダケースの前方側を油圧供給装置のためのスペースとして利用すると、座席と該座席前方のステアリング用のコラムとの間のフリーな空間の前後幅、したがってまた座席と上記コラム間で機体側面上に設けられるステップの有効な前後幅が大きくせばめられ、操縦者の乗り降りを困難とすると共に操縦者が足を前方向きに大きくのばしてステップ上に置くことから乗用性を不良とする。また油圧リフトシリンダを選択的に停止状態に維持するためのストップバルブは、例えば前掲の実開昭52−104803号公報とか実公平1−104803号公報に開示されているようにシリンダケースのシリンダヘッド内に、該ヘッドの前面外方に操作部を臨ませほぼ前後方向に沿わせて設けるのが一般的であるが、シリンダヘッドの前面に油圧アクチュエータ用の第2のコントロールバルブ装置を設置すると同構造は採用できない。したがって上記の各米国特許のものではストップバルブを横方向に沿わせてシリンダヘッド内に設け、該ストップバルブの操作を容易とすべく操作部を前後方向に沿わせるためには、屈曲したガイドスリーブ内に配した一連のボールを介してストップバルブを変位操作することとした複雑な操作機構を設けている。
【0007】
したがってこの発明の主な目的とするところは、油圧リフトシリンダの作動を制御するための第1のコントロールバルブ装置を該シリンダのシリンダケース上に設置してあるものにおいて、複数個の他の油圧アクチュエータの作動を制御するための第2のコントロールバルブ装置を上記シリンダケース上に、該シリンダケースの前後幅の範囲内におさめられるように、且つ、組立てと油圧配管を容易とするように、設置すると共に、装置内部の油圧配管を極力減らして、配管作業の手間を省略させると共にコンパクト化を図ってある油圧供給装置を、提供することにある。
【0008】
【発明の要約】
この発明は機体に昇降可能に連結される作業機を昇降させるための油圧リフトシリンダ(14)と車両に付設される複数個の他の油圧アクチュエータ(18,19)とに油圧を供給するための単一の油圧ポンプ(23)を備え、油圧リフトシリンダ(14)の作動を制御するための第1のコントロールバルブ装置(15)に対する作動油の供給を、油圧アクチュエータ(18,19)の作動を制御するための第2のコントロールバルブ装置(20)を介して得るように構成してあり、該第2のコントロールバルブ装置(20)を、油圧リフトシリンダ(14)のシリンダケース(13)上に設置してある作業車両の油圧供給装置に、係る。
【0009】
この発明の油圧供給装置は、車両機体の一部分を構成するミッションケース(7)の頂壁に形成してある開口(7a)を閉塞するように固定設置される前記シリンダケース(13)の下面に前記第1のコントロールバルブ装置(15)用のバルブケースを、前記開口(7a)を介して該ミッションケース(7)内に臨むように装着し、入口ポート(62)及び出口ポート(74)を前記シリンダケース(13)の下面に向けて開口するように該バルブケースに設け、前記シリンダケース(13)の一側面に略鉛直な取付面(52)を形成して、第2のコントロールバルブ装置(20)用のバルブケース(53)を該取付面(52)に装着し、前記複数個の油圧アクチュエータ(18,19)のうちの2個の油圧アクチュエータに対する作動油の供給を制御するための2個のコントロールバルブ(31,32)を、車両機体の長手方向に沿わせると共に上下方向で互いに位置をずらせて上記バルブケース(53)内に配置した2個のスプールに構成し、油入口ポート(26)が前記2個のスプールの一方(31)に対応した上下方向位置において前記取付面(52)に向いて開口し、第1のコントロールバルブ装置(15)方向に作動油を導くための油出口ポート(27)が前記2個のスプールの他方(32)に対応した上下方向位置において前記取付面(52)に向いて開口し、且つ、油ドレン用のタンクポート(30)が上下方向に関し前記油入口ポート(26)及び前記油出口ポート(27)の間において上記取付面(52)に向いて開口するように、該油入口ポート(26)、該油出口ポート(27)及び該タンクポート(30)を上記バルブケース(53)に設ける一方、前記2個の油圧アクチュエータ(18,19)に接続される油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)を上記バルブケース(53)に、該ケースの外側面に開口させて設け、前記シリンダケース(13)の前端に設けられたシリンダヘッド(13a)に、後端側が前記油圧リフトシリンダの油圧室(14a)に開口し且つ前端側が前方前向きに開口するバルブ設置孔(83)であって、前端側開口から前記油圧室への作動油の供給又は遮断を切り換える為のストップバルブ(43)が挿入されるバルブ設置孔(83)を形成し、さらに、該シリンダヘッド(13a)に、前記油圧ポンプからの吐出油を受けるポンプポート(24)を、前記バルブ設置孔よりも前記第2のコントロールバルブ装置(20)に近接する位置において前方前向きに開口するように形成し、前記ポンプポート(24)及び前記第2のコントロールバルブ装置の前記油入口ポート(26)を前記シリンダヘッドに形成した油路及び前記シリンダケースに形成した油路を介して連通し、前記第2のコントロールバルブ装置の前記出口ポート(27)及び前記第1のコントロールバルブ装置の前記油入口ポート(62)を前記シリンダケースに形成された油路を介して連通し、前記第1のコントロールバルブ装置の前記油出口ポート(74)及び前記バルブ設置孔(83)を前記シリンダケースに形成した油路及び前記シリンダヘッドに形成した油路を介して連通していることを、特徴としてなる。
【0010】
車両長手方向に沿う複数個のバルブスプールを内装するバルブケース(53)を、油圧リフトシリンダのシリンダケース一側面に形成した取付面(52)に装着してなる第2のコントロールバルブ装置(20)は、シリンダケース(13)の前後幅の範囲内で該シリンダケース上に難なく設置できる。それでありながら上記取付面(52)を略鉛直なものとしてあること、単一のバルブケース(53)を用いていること、そして特に前後方向に沿う複数個のバルブスプール(31,32)を上下方向で互いに位置をずらせてバルブケース(53)内に配置していることによって、バルブケースは横幅が小さなもので足り、第2のコントロールバルブ装置(20)の横幅が小さくて済む。したがってシリンダケース(53)の外側方には車輪フェンダが配置されているのが一般的であるのに対し、該フェンダと第2のコントロールバルブ装置間の間隔が大きく、組立てが容易であるのはもとより、バルブケースの外側面に開口させた油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)に対し油圧アクチュエータ(18,19)用の油圧配管を簡単に行い得ることになる。シリンダケース(13)の取付面(52)に向けて開口させてある油出口ポート(27)及びタンクポート(30)は対応する油通路をシリンダケース(13)内に、取付面(52)に開口させて形成しておくことにより、該取付面に対するバルブケース(53)の装着と同時に接続でき、配管の必要性を無くして組立ての容易さに寄与する。
【0011】
第2のコントロールバルブ装置(20)の油入口ポートはバルブケース(53)に、該ケースの外面に開口させて設けることもできる。しかし第2のコントロールバルブ装置の仕様が変更されてもポンプ配管は変更しなくても済むこととするために、第2のコントロールバルブ装置の油入口ポート(26)をバルブケース(53)に、前記取付面(52)に向け開口させて設ける一方、油圧ポンプ(23)に対し接続されるポンプポート(24)を前記シリンダケース(13)に設けて、これらのポンプポート(24)と油入口ポート(26)間を、シリンダケース(13)内の油通路(58,61)により連通させる構造を採用している。シリンダケース内の上記油通路は、取付面(52)に開口させておくことにより配管の必要なく油入口ポート(26)に対し接続でき、またシリンダケース(13)に設けるポンプポート(24)は、第2のコントロールバルブ装置の仕様が変更されても位置が不変であってポンプ配管を一定に維持する。このポンプポート(24)はシリンダケース(13)に、該ポートとそれに連らなる油通路を直線状としてその形成加工を容易とするようにシリンダヘッド(13a)の外端面に開口させて、設けることができる。
【0012】
ルブケース(53)の合せ面(53a)に、無端のシール部材(54)によって取囲まれたシール領域を形成し、上述した3個のポート(26,27,30)を該シール領域に開口させてバルブケース(53)に設けるのが好ましい。この構造によると、シリンダケース(13)とバルブケース(53)間のシール手段が単一の部材で済み、組立てが一層容易となる。シール領域に開口させるポートはそれに連らなる、バルブケース(53)の油通路の配置に応じ、例えば長溝穴等の任意の形状のものとできる。
【0013】
トラクタ等の作業車両では一般に、トランスミッション機構を内装するミッションケースによって車両機体の一部分を構成してあり、そのようなミッションケースの頂壁には該ケース内に歯車等のトランスミッション要素を組込むための開口を形成する場合が多い。そこでこの発明では車両機体の一部分を構成するミッションケース(7)の上面上に前記シリンダケース(13)を、ミッションケースの頂壁に形成してある開口(7a)を閉塞するように配して固定設置している。本構成によればシリンダケース(13)がミッションケース頂壁の開口(7a)を閉塞するための蓋に兼用される。前記タンクポート(30)を上記開口(7a)を介しミッションケース(7)内に連通させるための油通路(60)を、シリンダケース(13)内に設ければ、第2のコントロールバルブ装置(20)からのドレン油を低部に油を収容するミッションケース(7)内に、同ケースの開口(7a)を利用した単純な油系路で、歯車等のトランスミッション要素を潤滑させつつ排出させ得る。
【0014】
第1のコントロールバルブ装置(15)はシリンダケース(13)上に、該ケースの上面とか取付面(52)を形成した側壁とは反対側の側壁とかに装着して設置することもできるが、上述のようにシリンダケース(13)をミッションケース(7)の上面上に設置する構造で油路構造をより単純化する上で該第1のコントロールバルブ装置(15)を、シリンダケース(13)の下面に装着し前記開口(7a)を介して前記ミッションケース(7)内に臨ませる一方、前記油出口ポート(27)を該第1のコントロールバルブ装置(15)に対し接続するための油通路(59)を、シリンダケース(13)内に設けているので、シリンダケース一側面上の第2のコントロールバルブ装置(20)と同ケース下面上の第1のコントロールバルブ装置(15)間を接続する、シリンダケース(13)内の油通路(59)は短長のもので足り、またミッションケース(7)内に臨ませた第1のコントロールバルブ装置(15)からのドレン油はそのまま、歯車等のトランスミッション要素を潤滑させつつミッションケース内に排出させ得る。
【0015】
この発明は第2のコントロールバルブ装置(20)設置のために、シリンダケース(13)におけるシリンダヘッド(13a)の外端面は何ら利用していない。したがって油圧リフトシリンダ(14)を選択的に停止状態に維持するためのストップバルブを、シリンダヘッド(13a)内に略前後方向に沿わせて設けて単純な構造で操作の容易化を図ることができる。そこでこの発明においては第1のコントロールバルブ装置(15)から油圧リフトシリンダ(14)に対し作動油を導く油通路(75,76)をシリンダケース(13)内に設けて、該油通路を選択的にブロックするためのストップバルブ(43)を上記シリンダヘッド(13a)内に、該ヘッド(13a)の外端面外方に操作部(86a)を臨ませ車両機体の長手方向にほぼ沿わせて設ける。このストップバルブ(43)は油通路(75,76)のブロックにより、油圧リフトシリンダ(14)を停止状態に維持するよう機能する。
【0016】
油圧アクチュエータの作動を制御するための方向切換弁としてのコントロールバルブには、それが変位操作される間に油圧アクチュエータ側からの油逆流を防止するための逆止弁を付設される場合がある。そこでこの発明の一実施態様では第2のコントロールバルブ装置(20)における前記した複数個のコントロールバルブのうちの2個のコントロールバルブ(31,32)にそれぞれ、前記油入口ポート(26)から該2個のコントロールバルブ方向への油流れのみを許容する2個の逆止弁(34,35)を付設してある構造において、これらの逆止弁を前記バルブケース(53)内に一の逆止弁(34)はケース上面側から、他の逆止弁(35)はケース下面側から、それぞれ挿入設置する。このように2個の逆止弁を上下に振り分けてバルブケース(53)内に挿入設置する構造によって、該2個の逆止弁を設けたのにも拘らずバルブケースの横幅を拡大する必要が無くされ、第2のコントロールバルブ装置(20)の横幅が小さいことからする前述長所がそのまま生かされる。
【0017】
第2のコントロールバルブ装置(20)においてバルブケース(53)の外側面に開口させた油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)は、それに接続される油圧アクチュエータの配置に適応させてポート開口端方向を、該開口端から油圧アクチュエータに導く油圧配管を配置し易いように前方向き、後方向き、上方向き、下方向き、或は任意の斜め向きに変更できるとすれば、望ましいことである。そこでこの発明の一実施態様では該油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)に、該ポートの開口端方向を変更可能とする管接手(28a,28b,29a,29b)を装着する。
【0018】
この発明の一実施態様においては第2のコントロールバルブ装置(20)における前記した複数個のコントロールバルブのうち少なくとも2個のコントロールバルブ(31,32)の操作端(31a,32a)を前記バルブケース(53)の長手方向の一外端面から、前記シリンダケース(13)の上方に配置してある座席(10)の前端側に突出させ、これらのコントロールバルブ(31,32)を変位操作するための操作機構(96)を、座席(10)の前端部側方下方位置に配置して設ける。このような第2のコントロールバルブ装置用制御機構は、車両機体の長手方向において座席(10)の前端位置をはみ出す余分のスペースを要求せず、座席への乗り降りと座席上での乗用性を害しない。
【0019】
この発明の追加の実施態様では上記した操作機構(96)を、単一の制御レバー(95)による2個のコントロールバルブ(31,32)の択一的な変位操作及び同時変位操作を可能とするものに構成する。すなわち例えばフロントローダに設けられるバケット昇降用のリフトシリンダとバケット転回用のチルトシリンダのような、互いに相関連する2個の油圧アクチュエータは作業能率向上のために同時に作動させることにより或る作業状態を迅速に得たい場合があり、上述の操作機構によればそのような迅速な作業状態の達成を、2個の制御レバーの同時操作ではなく単一制御レバーのみの操作で行えることになる。
【0020】
この発明の他の特徴と長所は、添付図面を参照して行う以下の説明から明瞭に理解できる。
【0021】
【実施例】
図示の実施例はこの発明を、図1に示すようにフロントローダ1を装備するトラクタ型の作業車両において実施した例に係る。同車両は左右1対宛の前輪2及び後輪3を装備し、駆動源となるエンジン4(図5に模式的に示す。)は機体前部に搭載されエンジンボンネット5によってカバーされている。
【0022】
図1,図2に示すように左右の後輪3間には機体の後部を形成しているミッションケース7が配置され、左右の後輪車軸3aを支承する該ミッションケース7内へエンジンの動力を導いて、左右の後輪3の駆動により車両の走行を得ることとされている。ミッションケース7の上面には左右のリフトアーム8aを備える油圧リフト装置8を設置してあり、機体後部に連結しミッションケース7内から後方へ延出させたPTO軸9により駆動させるロータリ耕耘機等の作業機(図示せず)を、油圧リフト装置8によって上方の待機位置と下方の作業位置間で昇降可能としてある。座席10はミッションケース7の上方に配置して設けてある。座席10の前方にステアリングホイール11を配置してあり、車両の操向は該ホイール11によって左右の前輪2を旋回させて行うこととしてある。図1において6は、機体に取付けて設けた一側のステップである。
【0023】
油圧リフト装置8は図2−4に示すようにミッションケース7の上面に固定設置したシリンダケース13を有する、図5に図示の油圧リフトシリンダ14を備える。上記した座席10は、シリンダケース13の上面に固定したステー10aに支持させてある。油圧リフトシリンダ14に対する作動油の給排を制御するための第1のコントロールバルブ装置15は図3に示すように、シリンダケース13の下面に装着してミッションケース7内の上方位置に配置されている。
【0024】
図1に示すようにフロントローダ1は、機体に昇降回動可能に支持させた左右1対のリフトアーム16の先端にバケット17を転回可能に支持させたものに、構成されている。通例のように、バケット17を昇降させるためにはリフトアーム16と機体間に左右1対のリフトシリンダ18が配設され、バケット17を転回動させるためにはリフトアーム16とバケット17間にリンク機構を介し左右1対のチルトシリンダ19が配設されている。これらのシリンダ18,19に対する作動油の給排を制御するための第2のコントロールバルブ装置20は図2−4に示すように、シリンダケース13の一側面上に、該ケース13の前半部側で固定設置してある。
【0025】
ミッションケース7内の低部は図5に示す油タンク22に兼用させてあり、エンジン4によって駆動される単一の油圧ポンプ23により該油タンク22から上述の3個のシリンダ14,18,19に対し作動油を供給することとされている。図4に示すようにシリンダケース13前端のシリンダヘッド13aには前方向きに開口するポンプポート24を形成してあり、油圧ポンプ23の吐出油を給油管(図示せず)により該ポート24へと導き、第1及び第2のコントロールバルブ装置15,20を経てシリンダ14,18,19に対し作動油を供給するように図られている。
【0026】
図5に示すように第2のコントロールバルブ装置20は上記ポンプポート24(図4)に接続される入口ポート26、第1のコントロールバルブ装置15に対し接続される出口ポート27、リフトシリンダ18に対し接続される1対の油圧出力ポート28A,28B、チルトシリンダ19に対し接続される1対の油圧出力ポート29A,29B、及び油タンク22に対し接続されるタンクポート30を有する。この第2のコントロールバルブ装置20はリフトシリンダ18に対する作動油の給排を制御するリフトコントロールバルブ31、及びチルトシリンダ19に対する作動油の給排を制御するチルトコントロールバルブ32といった、2個の方向切換弁を含む。第2のコントロールバルブ装置20はこれらのコントロールバルブ31,32の各中立位置Nにおいて図示のように、該両コントロールバルブ内を介し入口ポート26を出口ポート27へと給油通路33を経て連通させ、第1のコントロールバルブ装置15に対し油を供給させるものに構成されている。
【0027】
各コントロールバルブ31,32のポンプポートは上記給油通路33に対し、該通路32方向への油逆流を阻止する逆止弁34,35を介して接続されている。リフトコントロールバルブ31は両油圧出力ポート28A,28Bをブロック状態とする上記中立位置Nの他、リフトシリンダ18を伸長動作させてバケット17を上昇動させる上昇作用位置U、リフトシリンダ18を縮小動作させてバケット17を下降動させる下降作用位置D、及びリフトシリンダ18の両油室から油をドレンさせてリフトアーム16をその下降させた状態におきフローティング状態とするフローティング位置Fを、備えている。他方チルトコントロールバルブ32は両油圧出力ポート29A,29Bをブロック状態とする上記中立位置Nの他、チルトシリンダ19を縮小動作させてバケット17をチルト回動させるチルト作用位置I、チルトシリンダ19を伸長動作させてバケット17をダンプ回動させるダンプ作用位置II、及びチルトシリンダ19の縮小作用油室からの戻り油も同シリンダ19の伸長作用油室に供給して該シリンダ19の急速な伸長動作によりバケット17を急速ダンプ回動させる急速ダンプ作用位置III を、備えている。
【0028】
同様に図5に示すように第1のコントロールバルブ装置15は通例のように、油圧リフトシリンダ14に対する油圧の給排を制御する方向切換弁37の他に、この切換弁37の中立位置Nと下降作用位置Dとで油圧ポンプ23から給送される油を低圧でアンロードするアンロード弁38、切換弁37の上昇作用位置Uでは開放し中立位置Nと下降作用位置Dでは閉鎖して油圧リフトシリンダ14からの油の逆流を防止するロードチェック弁39、及び切換弁37が下降作用位置Dに移されると連動して開放され油圧リフトシリンダ14からの迅速な排油を得させるアンロードチェック弁40を、備えている。
【0029】
第1のコントロールバルブ装置15と油圧リフトシリンダ14間には、最終バルブ機構42を介挿してある。この最終バルブ機構42は油圧リフトシリンダ14への油の給排を回路閉鎖により停止させ該シリンダ14を停止状態に維持するストップバルブ43、油圧リフトシリンダ14への給油を迅速に行わせるための逆止弁44と同シリンダ14からの排油をゆっくり行わせるための絞り度可変の絞り45とを互いに並列接続してなるスローリタンバルブ、及び油圧リフトシリンダ14への過剰油圧の作用を避けさせるためのオーバロードリリーフ弁46を、有する。
【0030】
同様に図5に示すように油圧ポンプ23の吐出回路に接続したリリーフ弁48と、第2のコントロールバルブ装置20内においてリフトシリンダ18の伸長作用油室に連らなる回路に接続したリリーフ弁49及びチルトシリンダ19の伸長作用油室に連らなる回路に接続したリリーフ弁50とが、設けられている。これらのリリーフ弁のうちリリーフ弁48は、前記給油通路33に成立する油圧を決定する。リリーフ弁49,50は、突発的な高圧力を逃がしてフロントローダ系を保護する安全目的のものである。このうちリリーフ弁49は例えばリフトコントロールバルブ31が下降作用位置Dに置かれている状態から急に中立位置Nに戻されたとき、リフトシリンダ18の伸長作用油室からの排油が急に停止されることで該油室に突発的に生じ得る高圧力を逃がすように働く。またリリーフ弁50は例えば、バケット17を下降させた状態でリフトコントロールバルブ31をフローティング位置Fに置き車両を前進させてバケット17に土砂をすくい上げさせている作業時に、該バケット17が障害物に当たってチルト回動方向に回動付勢されるときチルトシリンダ19の伸長作用油室に突発的に生じ得る高圧力を逃がすように働く。
【0031】
図4,6に示すようにシリンダケース13の一側壁外面には該ケース13の前端部付近で、ほぼ楕円形状の鉛直な取付面52を形成してある。第2のコントロールバルブ装置20は単一のバルブケース53を備え、このバルブケース53の内側面には図7に示すように、該ケース53の長さ方向の略中央部でほぼ楕円形の対応する鉛直な合せ面53aを設けてある。合せ面53aには円形の溝穴53bを形成してある。バルブケース53は図6−8及び図10,11に示すように溝穴53bに、無端シール部材の一例であるOリング54を嵌合した上で合せ面53aを取付面52に衝合させ、1対のボルト55によってシリンダケース13に対し締着されている。すなわちバルブケース53はその中程の一部分でのみシリンダケース13の一側壁外面に装着されているのであり、取付面52及び合せ面53aを外れた箇所では図12に示すように、シリンダケース13とバルブケース53間に隙間56が存在する。第2のコントロールバルブ装置20はこのようにして、図1に示すように一側の後輪3の内面側をカバーするフェンダ57の内方側に配置されている。
【0032】
図5について前述した第2のコントロールバルブ装置20の入口ポート26、出口ポート27及びタンクポート30は図7に示すように、溝穴53b中のOリング54で囲まれたシール領域内で合せ面53aに開口させてバルブケース53に形成されている。対応する油供給通路58、油移送通路59及び油ドレン通路60をシリンダケース13に、図6,10に示すようにこれらの通路58,59,60がバルブケース53のポート26,27,30に対し連通することとなる配置で取付面52に開口させて、形成してある。これらの通路のうち油供給通路58は図6に示すように、シリンダヘッド13a内の連通路61を介し該ヘッド13aの前記ポンプポート24へと連通させてある。また油移送通路59は図6に示すように、取付面52への開口端位置から適宜に屈曲させてシリンダケース13の下面へと開口させ、図示のように該下面に装着してミッションケース7内に、該ケース頂壁の開口7aから臨ませてある第1のコントロールバルブ装置15の入口ポート62へと連通させてある。油ドレン通路60は図12に示すように、油タンク兼用のミッションケース7内へと開口させてある。
【0033】
図5について前述した第2のコントロールバルブ装置20の油圧出力ポート28A,28B及び29A,29Bは図2,3,図8,9及び図11に示すようにポート28A,28Bは上方側で、ポート29A,29Bは下方側で、それぞれバルブケース53の側外面に前後に振り分けて開口させて該ケース53に形成してある。これらの油圧出力ポート28A,28B及び29A,29Bには、リフトシリンダ18及びチルトシリンダ19に対する油圧配管接続用の管接手28a,28b及び29a,29b(図2,3では図示省略)が装着されている。これらの管接手は何れもL字形のものに形成され、ポート28A,28B,29A,29Bに螺合して該ポートの開口端方向を変更可能とするように装着されており、図8,11に示すように上方側の管接手28a,28bはポート28A,28B開口端を上方向きとし下方側の管接手29a,29bはポート29A,29B開口端を前方向きとするように装着することもできるし、また図4に鎖線図示のように上方側の管接手28a,28bを、ポート28A,28B開口端を前方向きとするように装着することもできる。バルブケース53の側外面に開口させた油圧出力ポート28A,28B及び29A,29Bは何れも、このような管接手28a,28b及び29a,29bによって開口端方向を、それに接続すべき油圧アクチュエータ(図例ではリフトシリンダ28及びチルトシリンダ29)の配置に適応させて前方向き、後方向き、上方向き、下方向き、及び任意の斜め向きに変更できる。
【0034】
第2のコントロールバルブ装置20の具体構造を図8−12について説明すると、図5について述べたリフトコントロールバルブ31及びチルトコントロールバルブ32はそれぞれ、前後方向に沿わせたスプールでもって構成され、上下に配してバルブケース53に挿通されている。これらのバルブスプール31,32の操作端31a,32aは、バルブケース53の前面から前方へと突出させてある。バルブスプール31,32の後端はバルブケース53の背面に装着したカバー部材64内へと突出させてあり、カバー部材64内にはバルブスプール31,32を図8,9に図示の中立位置へと自動的に復帰させるためのスプリング機構65,66を設置してある。またバルブスプール31には図9に示すように、図5について前述したフローティング位置Fにおいて該スプールを拘束解除可能に位置拘束するためのデテント機構67も付設されている。このデテント機構67はスプリング67aによりボール67bを介して放射方向の外向きに移動付勢された1対のボール67cと、バルブスプール31のフローティング位置において該ボール67cが突入する、カバー部材64内に固定配置の環状体に形成した1対の凹溝67dとを備えている。
【0035】
図9に示すようにバルブケース53内には入口ポート26と出口ポート27間を連通させるための、図5について前述した給油通路33を上下方向に沿わせて設けてある。各バルブスプール31,32に向けて開口する前後1対宛のポンプポート31P1 ,31P2 及び32P1 ,32P2 を設けてあり、給油通路33はこれらのポンプポートに対し、図5について前述した逆止弁34,35を介して連通させてある。これらの逆止弁34,35は図9,10に示すようにそれぞれ、バルブケース53の上面側と下面側とから該ケース53内に挿入設置して、2個の逆止弁の並列配置によりバルブケース53の横幅が拡大することを避けてある。図9,10において34a,35aは逆止弁34,35の弁ばね、34b,35bは逆止弁設置穴の開口端を閉塞すると共に弁ばね34a,35a端を受ける螺栓である。
【0036】
図8,9に示すように給油通路33は、両バルブスプール31,32の図示中立位置で入口ポート26と出口ポート27間を連通させるように配置して設けられている。前後1対宛の油圧出力ポート28A,28B及び29A,29Bは図8,9及に図11に示すように、ポンプポート31P1 ,31P2 及び32P1,32P2 よりも前方側及び後方側でバルブスプール31,32に向けて開口するように配置されている。図8,9に示すように各バルブスプール31,32に向けて開口する前後1対宛のタンクポート31T1 ,31T2 及び32T1 ,32T2 を、油圧出力ポート28A,28B及び29A,29Bよりも前方側及び後方側に配置して設けてある。これらのタンクポートは図7に示すように前後幅が大きな溝穴に形成されている、バルブケース53のタンクポート30に対し、バルブケース53内で適宜に屈曲させてある油ドレン通路69によって連通させてある。
【0037】
図5について前述したリリーフ弁49,50は図9,12に示すようにそれぞれ、バルブケース53の上面側及び前面側から該ケース53内に挿入設置してある。これらのリリーフ弁49,50は、油圧出力ポート28A,29Aに連通させてある油路71,72からタンクポート31T1 ,32T2 に向けて油をリリーフさせるものに構成されている。図9,12において49a,50aはリリーフ弁49,50の弁ばね、49b,50bは弁49,50をガイドすると共に弁ばね49a,50a端を受ける螺杆、49c,50cはバルブケース53外面に取付けられて螺杆49b,50bを螺合するナット、49d,50dは螺杆49b,50bを進退させて弁ばね49a,50a力を調整するためのキャップ付き調整ナットである。
【0038】
バルブスプール31,32には上で説明したポート間を適宜に連通及び遮断して、図5につき前述したような油圧給排制御を行うランドが形成されている。
【0039】
図6について前述したように第2のコントロールバルブ装置20ないしそのバルブケース53の出口ポート27は、シリンダケース13内の油移送通路59によって第1のコントロールバルブ装置15の入口ポート62へと連通させてある。図13に示すように第1のコントロールバルブ装置15は入口ポート62同様にシリンダケース13の下面に向けて開口する出口ポート74を有し、この出口ポート74はシリンダケース13内の油通路75によって、シリンダヘッド13a内の油通路76へと連通させてある。第1のコントロールバルブ装置15は図5について前述したバルブ37−40を含む通例構造のもので、前記方向切換弁37を構成するスプールはバルブ装置15後方側へと突出されている。図示を省略するがバルブ装置15のタンクポートは、ミッションケース7内に直接に開口させて設けてある。
【0040】
図3及び図13に示すように切換弁スプール37はスプリング78によって後方向き突出方向に摺動付勢されており、該スプール37の後端面には図3に鎖線のブロックで示す周知のポジションコントロール用リンク機構79を係合させてある。リンク機構79に対し接続したリンク部材80を、横向き支点軸80aまわりで回動可能にシリンダケース13に支持させてあり、このリンク部材80を図1に示すように座席10の後寄り一側に設けてある油圧リフト操作レバー81と一側のリフトアーム8aとに対し、操作レバー81の操作量に対応した量だけ切換弁スプール37が変位せしめられ、それによってリフトアーム8aが相当量だけ回動されると、切換弁スプール37がリフトアーム8a側からのフィードバック制御により自動的に中立位置へと復帰せしめられるように、接続されている。かかるフィードバック制御機構も周知であり、リンク機構79対応のリンク機構及びフィードバック制御機構は、例えば前述した米国特許No.4,643,442に記載されている。
【0041】
図13,14に示すようにシリンダヘッド13a内には、図5について前述したリリーフ弁48と最終バルブ機構42を設けてある。すなわち第1のコントロールバルブ装置15の出口ポート74に連通する前記油通路76は、油圧リフトシリンダ14の油圧室14aへと開口するバルブ設置穴83へと連通させてある。またシリンダヘッド13aの前記ポンプポート24及び上記バルブ設置穴83をシリンダケース13内の前記油ドレン通路69に対し連通させる油通路84を、シリンダヘッド13a内に設けてある。最終バルブ機構42の前記オーバロードリリーフ弁46とリリーフ弁48はそれぞれ、油通路84中に互いに並列させてヘッド13a下面側から形成した上下方向の穴内に配置されている。
【0042】
シリンダヘッド13aの前面側から該ヘッド13aに螺合して支持させバルブ設置穴83内に臨ませた調整螺杆86を、設けてある。この調整螺杆86の内端にはばね受けスリーブ87が取付けられ、該スリーブ87に後端を受けさせたスプリング88により摺動付勢させた円錐状弁体89を、螺杆86上に摺動可能に設けてある。調整螺杆86の外端には、調整ハンドル86aを取付けてある。以上により図5について前述したストップバルブ43、及び逆止弁44と可変絞り45とから成るスローリタンバルブが構成されているのであり、先ずストップバルブ43はハンドル86a操作により調整螺杆86を大きく引出し方向に変位させ、ばね受けスリーブ87を弁体89に対し接当させ該弁体89を、バルブ設置穴83端の環状段部に対し油密に係合させることで、油通路76とバルブ設置穴83間の連通を遮断するものとして、提供されている。また逆止弁44は油通路76側から作用する油圧によって弁体89がスプリング88の付勢力に抗し後退することにより油路を開放すると共に、バルブ設置穴83側から作用する油圧とスプリング88力とによって弁体89が上記環状段部に対し係合することにより油路を遮断するものとして、提供されている。可変絞り45は弁体89と上記環状段部間に生じ得るクリアランスによって提供され、同クリアランスは螺杆86の進退調節によって変更調整可能である。以上に説明したストップバルブ兼スローリタンバルブ機構は、周知のものである。
【0043】
図13,14において、13bはシリンダケース13内にやや斜め後方向きに傾斜させて形成されたシリンダ穴、91は該シリンダ穴13b内に油密に嵌合されシリンダヘッド13aとの間で前記油圧室14aを区画形成するピストン、92は油圧リフトアーム8aを回動変位させるためにシリンダ穴13b内の後端部に配置してある作動アーム(図示せず)と上記ピストン91間を接続する連接棒である。
【0044】
図2に示すように第2のコントロールバルブ装置20の前方には座席支持ステー10aの前端部に支持させた支枠94を配設してあり、この支枠94内にバルブスプール31,32の前記操作端31a,32aを臨ませ、単一のフロントローダ制御レバー95によって両バルブスプール31,32を選択的に操作可能とする操作機構96を、支枠94内に設けてある。操作機構96は、図15−17に詳細に示してある。
【0045】
図15,16から明らかな通り支枠94は前壁94aと左右の側壁94bとを有する、平面視でコの字形のものに形成されている。前壁94aの上端付近には該前壁94aを前後に貫通する支筒体98を、溶着して取付けてある。図15−17に示すように支筒体98に回転変位可能に支承させる支軸部99aを有する回動枠99を支枠94内に設け、支軸部99a前端の螺杆部に螺合するナット100によって抜止めしてある。回動枠99は左右1対の立壁99bを有し、これらの立壁99bにはピン挿通穴99cを形成してある。制御レバー95の下端には回動枠99の両立壁99b間に挿入する回動金物101を溶着等で固定してあり、この回動金物101にもピン挿通穴101aを形成してある。そして回動金物101はピン挿通穴99c,101aに挿通支承させたピン102により、該ピン102まわりで回動可能に回動枠99に支持させてある。したがって制御レバー95を図15の矢印Lに沿い前後に変位操作すると回動金物101がピン102まわりで回動変位し、また図16の矢印Tに沿い左右方向に変位操作すると回動枠99が支軸部99aまわりで回動変位する。
【0046】
回動金物101には後方向きに張出す左右1対のアーム部101bを一体形成してあり、これらのアーム部101bにピン挿通穴101cを形成してある。支枠94の両側壁94bに中間のレベルで架渡して固定した支軸104に筒体105を回転変位可能に支承させてあり、この筒体105に前方向きに張出すアーム105aと下方向きに張出すフォーク105bとを、取付けてある。そして下端のフォーク106aでアーム105aを挟み該アーム105aに対しピン107により接続したロッド106の上端にボールジョイント106bを取付け、該ジョイント106bを回動金物101の両アーム101b間に臨ませて左右方向に沿うピン108により該アーム101bに対して接続する一方、フォーク105bでバルブスプール31の偏平な操作端31aを挟み左右方向に沿うピン109により該操作端31aに対し接続している。したがって図15の矢印Lに沿って制御レバー95を操作し回動金物101にピン102まわりでの回動変位を与えると、ロッド106が上下に変位せしめられて筒体105に回転変位が与えられ、これによりフォーク105bを介しバルブスプール31が前後に摺動変位せしめられることになる。
【0047】
回動枠99の一側の側壁99b端には側外方向きに張出すアーム99dを一体形成してあり、該アーム99dの先端部に前後方向に沿うピン99eを取付けてある。支枠94の両側壁94bに下端付近のレベルで架渡して固定した支軸111に筒体112を回転変位可能に支承させてあり、この筒体112に前方向きに張出すアーム112aと上方向きに張出すフォーク112bとを、取付けてある。そして下端のボールジョイント113aを左右方向に沿うピン114によりアーム112aに対し接続したロッド113の上端にボールジョイント113bを取付け、このジョイント113bの中心穴に回動枠99上の上記ピン99eを挿通してロッド113を回動枠99に接続する一方、フォーク112bでバルブスプール32の偏平な操作端32aを挟み左右方向に沿うピン115により該操作端32aに対し接続している。したがって制御レバー95を図16の矢印Tに沿い操作し回動枠99に支軸部99aまわりでの回動変位を与えると、アーム99dの上下回動によりロッド113が上下に変位せしめられて筒体112に回転変位が与えられ、これによりフォーク112bを介しバルブスプール32が前後に摺動変位せしめられることになる。
【0048】
以上のように操作機構96は、フロントローダ制御レバー95の前後方向(図15の矢印L方向)の操作によりリフトコントロールバルブ31を図5に図示の位置N,U,D,F間で変位させ、フロントローダ制御レバー95の左右方向(図16の矢印T方向)の操作によりチルトコントロールバルブ32を図5に図示の位置N,I,II,III 間で変位させるものとなっている。制御レバー95の操作力を解除するとリフトコントロールバルブ31は各位置U,Dからは図9に図示のスプリング機構65の作用で自動的に中立位置Nに戻され、またチルトコントロールバルブ32は各位置I,II,III から図8,9に図示のスプリング機構66の作用で自動的に中立位置Nに戻される。これらの各バルブ31,32の中立位置復帰によってはバルブ変位により逆に、制御レバー95が自動的に中立位置へと戻される。リフトコントロールバルブ31をフローティング位置Fに変位させた後、制御レバー95の操作力を解除すると該バルブ31は図9に図示のデテント機構67により同位置Fに留められる。この状態からバルブ31を変位させるためには、制御レバー95を再び操作する。
【0049】
操作機構96はこのように単一の制御レバー95による2個のコントロールバルブ31,32の択一的な変位操作を可能とする他、該レバー95による両コントロールバルブ31,32の同時変位操作も可能とする。すなわち前記ボールジョイント106b,113a,113bはそれぞれ、図18にジョイント106bについて拡大して示すように球面座122に支承させてあるボール121を備え、このボール121に前記ピン108を挿通支承させるためのピン挿通穴121aを形成してあるものに、構成されている。したがって図15,16の矢印L,Tに対し斜交する方向への制御レバー95の操作も、各ジョイント106b,113a,113b内でのボール121の転動によって許容される。そして制御レバー95を斜め方向に操作することによってはレバー変位量の矢印Lに沿う成分に相当するだけロッド106が進退変位され矢印Tに沿う成分に相当するだけロッド113が進退変位されるから、両コントロールバルブ31,32を任意の位置から同時に変位操作することができる。したがって例えば図19に示すように制御レバー95を斜め方向に操作して両コントロールバルブ31,32を互いに同一方向に変位させたり逆方向に変位させたりして下降及びダンプ作用位置D,II、下降及びチルト作用位置D,I、上昇及びダンプ作用位置U,II、上昇及びチルト作用位置U,Iを、迅速に得ることができる。このため例えば図1に示すバケット17から土砂を運搬車上又は地上に排出するとき下降及びダンプ作用位置D,IIを迅速に得るとか、バケット17中に土砂をすくい取った後で該土砂を運搬車に積込む作業の開始時に上昇及びチルト作用位置U,Iを迅速に得るとかして、フロントローダ1を用いる作業の能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を装備した作業車両の概略斜視図である。
【図2】図1に示した車両の一部分を示す一部縦断側面図である。
【図3】図2に示した油圧リフト装置と第2のコントロールバルブ装置、及びミッションケース内の第1のコントロールバルブ装置を示す一部省略側面図である。
【図4】図2,3に示した油圧リフト装置と第2のコントロールバルブ装置を示す平面図である。
【図5】図示作業車両に設けられた油圧回路を示す回路図である。
【図6】第2のコントロールバルブ装置を取除いた状態で画いた、油圧リフト装置の前半部と第1のコントロールバルブ装置とを示す一部縦断側面図である。
【図7】図4のVII−VII線にほぼ沿った断面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線にほぼ沿った拡大断面図である。
【図9】図8のIX−IX線にほぼ沿った断面図である。
【図10】図9のX−X線にほぼ沿った断面図である。
【図11】図9のXI−XI線にほぼ沿った断面図である。
【図12】図9のXII−XII線にほぼ沿った断面図である。
【図13】油圧リフト装置の前半部を、第1のコントロールバルブ装置と共に示す縦断側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線にほぼ沿った断面図である。
【図15】第2のコントロールバルブ装置の操作機構を示す縦断側面図である。
【図16】図15のXVI−XVI線にほぼ沿った断面図である。
【図17】図15,16に示す操作機構の数部材を示す分解斜視図である。
【図18】図15−18に示してあるボールジョイントの断面図である。
【図19】図15−18に示してある制御レバーによる、2個のコントロールバルブの変位操作態様を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ミッションケース
7a 開口
8 油圧リフト装置
10 座席
13 シリンダケース
13a シリンダヘッド
14 油圧リフトシリンダ
15 第1のコントロールバルブ装置
18 リフトシリンダ
19 チルトシリンダ
20 第2のコントロールバルブ装置
23 油圧ポンプ
24 ポンプポート
26 入口ポート
27 出口ポート
28A,28B 油圧出力ポート
28a,28b 管接手
29A,29B 油圧出力ポート
29a,29b 管接手
30 タンクポート
31 リフトコントロールバルブ(バルブスプール)
31a 操作端
32 チルトコントロールバルブ(バルブスプール)
32a 操作端
34,35 逆止弁
37 方向切換弁
43 ストップバルブ
52 取付面
53 バルブケース
53a 合せ面
54 Oリング
55 ボルト
57 フェンダ
58 油供給通路
59 油移送通路
60 油ドレン通路
61 連通路
62 入口ポート
74 出口ポート
75,76 油通路
86 調整螺杆
86a 調整ハンドル
89 弁体
94 支枠
95 制御レバー
96 操作機構
99 回動枠
101 回動金物
106b,113a,113b ボールジョイント

Claims (7)

  1. 機体に昇降可能に連結される作業機を昇降させるための油圧リフトシリンダと車両に付設される複数個の他の油圧アクチュエータとに油圧を供給するための単一の油圧ポンプを備え、油圧リフトシリンダの作動を制御するための第1のコントロールバルブ装置に対する作動油の供給を、前記複数個の他の油圧アクチュエータの作動を制御するための第2のコントロールバルブ装置を介して得るように構成してあり、該第2のコントロールバルブ装置を、油圧リフトシリンダのシリンダケース上に設置してある作業車両の油圧供給装置において、
    車両機体の一部分を構成するミッションケース(7)の頂壁に形成してある開口(7a)を閉塞するように固定設置される前記シリンダケース(13)の下面に前記第1のコントロールバルブ装置(15)用のバルブケースを、前記開口(7a)を介して該ミッションケース(7)内に臨むように装着し、入口ポート(62)及び出口ポート(74)を前記シリンダケース(13)の下面に向けて開口するように該バルブケースに設け、
    前記シリンダケース(13)の一側面に略鉛直な取付面(52)を形成して、第2のコントロールバルブ装置(20)用のバルブケース(53)を該取付面(52)に装着し、
    前記複数個の油圧アクチュエータ(18,19)のうちの2個の油圧アクチュエータに対する作動油の供給を制御するための2個のコントロールバルブ(31,32)を、車両機体の長手方向に沿わせると共に上下方向で互いに位置をずらせて上記バルブケース(53)内に配置した2個のスプールに構成し、
    油入口ポート(26)が前記2個のスプールの一方(31)に対応した上下方向位置において前記取付面(52)に向いて開口し、第1のコントロールバルブ装置(15)方向に作動油を導くための油出口ポート(27)が前記2個のスプールの他方(32)に対応した上下方向位置において前記取付面(52)に向いて開口し、且つ、油ドレン用のタンクポート(30)が上下方向に関し前記油入口ポート(26)及び前記油出口ポート(27)の間において上記取付面(52)に向いて開口するように、該油入口ポート(26)、該油出口ポート(27)及び該タンクポート(30)を上記バルブケース(53)に設ける一方、前記2個の油圧アクチュエータ(18,19)に接続される油圧出力ポート(28A,28B,29A,29B)を上記バルブケース(53)に、該ケースの外側面に開口させて設け、
    前記シリンダケース(13)の前端に設けられたシリンダヘッド(13a)に、後端側が前記油圧リフトシリンダの油圧室(14a)に開口し且つ前端側が前方前向きに開口するバルブ設置孔(83)であって、前端側開口から前記油圧室への作動油の供給又は遮断を切り換える為のストップバルブ(43)が挿入されるバルブ設置孔(83)を形成し、さらに、該シリンダヘッド(13a)に、前記油圧ポンプからの吐出油を受けるポンプポート(24)を、前記バルブ設置孔よりも前記第2のコントロールバルブ装置(20)に近接する位置において前方前向きに開口するように形成し、
    前記ポンプポート(24)及び前記第2のコントロールバルブ装置の前記油入口ポート(26)を前記シリンダヘッドに形成した油路及び前記シリンダケースに形成した油路を介して連通し、前記第2のコントロールバルブ装置の前記出口ポート(27)及び前記第1のコントロールバルブ装置の前記油入口ポート(62)を前記シリンダケースに形成された油路を介して連通し、前記第1のコントロールバルブ装置の前記油出口ポート(74)及び前記バルブ設置孔(83)を前記シリンダケースに形成した油路及び前記シリンダヘッドに形成した油路を介して連通していることを特徴とする油圧供給装置。
  2. 前記2個の油圧アクチュエータ(18,19)のうちの一方の油圧アクチュエータ(18)に対応した前記油圧出力ポート(28A,28B)は前記一方のスプール(31)に対応した上下方向位置において前記バルブケース(53)の外側面に開口し、前記2個の油圧アクチュエータ(18,19)のうちの他方の油圧アクチュエータ(19)に対応した前記油圧出力ポート(29A,29B)は前記他方のスプール(32)に対応した上下方向位置において前記バルブケース(53)の外側面に開口している請求項1の油圧供給装置。
  3. 前記第2のコントロールバルブ装置(20)用のバルブケース(53)には、前記油入口ポート(26)及び前記油出口ポート(27)の間を連通させる為に上下方向に沿って延びる給油油路(33)と、一の逆止弁(34)を介して前記給油油路(33)に連通し且つ前記一方のスプール(31)に向けて開口する前後一対のポンプポート(31P1,31P2)と、他の逆止弁(35)を介して前記給油油路(33)に連通し且つ前記方のスプール(32)に向けて開口する前後一対のポンプポート(32P1,32P2)とが形成されており、
    前記一方の油圧アクチュエータ(18)に対応した前記油圧出力ポートは、前記一方のスプール(31)に対応した前記前後一対のポンプポート(31P1,31P2)よりも前方側及び後方側に配置された前後一対の油圧出力ポート(28A,28B)を含み前記他方の油圧アクチュエータ(19)に対応した前記油圧出力ポートは、前記他方のスプール(32)に対応した前記前後一対のポンプポート(32P1,32P2)よりも前方側及び後方側に配置された前後一対の油圧出力ポート(29A,29B)を含んでいる請求項2の油圧供給装置。
  4. 前記一の逆止弁(34)及び前記他の逆止弁(35)は前記バルブケース(53)の上面側及び下面側から挿入設置される請求項3の油圧供給装置。
  5. 前記給油油路(33)は、前記一方のスプール(31)及び前記他方のスプール(32)が中立位置に位置する際に前記油入口ポート(26)及び前記油出口ポート(27)を連通するように配置されている請求項3又は4の油圧供給装置。
  6. 前記第2のコントロールバルブ装置(20)用のバルブケース(53)には、前記一方のスプール(31)に向けて開口する前後一対のタンクポート(31T1,31T2)であって、該一方のスプール(31)に対応した前記前後一対の油圧出力ポート(28A,28B)よりも前方側及び後方側に配置された前後一対のタンクポート(31T1,31T2)と、前記他方のスプール(32)に向けて開口する前後一対のタンクポート(32T1,32T2)であって、該他方のスプール(32)に対応した前記前後一対の油圧出力ポート(29A,29B)よりも前方側及び後方側に配置された前後一対のタンクポート(32T1,32T2)と、前記一方のスプール(31)に対応した前後一対のタンクポート(31T1,31T2)及び前記他方のスプール(32)に対応した前後一対のタンクポート(32T1,32T2)を前記タンクポート(30)に連通する油路とが形成されている請求項3から5の何れかに記載の油圧供給装置。
  7. 前記取付面(52)に対する、前記バルブケース(53)の合せ面(53a)に、無端のシール部材(54)によって取囲まれたシール領域を形成し、前記油入口ポート(26)、油出口ポート(27)及びタンクポート(30)を該シール領域に開口させて前記バルブケース(53)に設けてある請求項1から6の何れかに記載の油圧供給装置。
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