JP2607939B2 - 乗用トラクタにおける油圧装置 - Google Patents

乗用トラクタにおける油圧装置

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JP2607939B2
JP2607939B2 JP28313788A JP28313788A JP2607939B2 JP 2607939 B2 JP2607939 B2 JP 2607939B2 JP 28313788 A JP28313788 A JP 28313788A JP 28313788 A JP28313788 A JP 28313788A JP 2607939 B2 JP2607939 B2 JP 2607939B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、車体前端に連結される作業機を昇降させる
前部リフトシリンダと、車体後尾に連結される作業機を
昇降させる後部リフトシリンダと、油圧源と、この油圧
源を前部リフトシリンダまたは後部リフトシリンダに圧
油を供給して上昇動作を与えるべく油圧源をこれらリフ
トシリンダに選択的に接続する前後切換弁と、前部リフ
トシリンダの下降動作時、該リフトシリンダからの油の
排出速度を規制する緩下降弁と、前部リフトシリンダ内
の油圧が過度に上昇したとき、その過剰分を放出する過
荷重逃し弁とを備えた、乗用トラクタにおける油圧装置
に関する。
(2) 従来の技術 従来のかゝる油圧装置では、後部リフトシリンダのシ
リンダヘッドに前後切換弁が設けられ、また前部リフト
シリンダのシリンダヘッドに緩下降弁及び過荷重逃し弁
が設けられている。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記のような従来構造では、後部リフトシリンダに設
けられた前後切換弁と前部リフトシリンダとの間を結ぶ
油圧ホースのほかに、前部リフトシリンダに設けられた
過荷重逃し弁から油溜に至る長い油戻しホースが必要と
なるので、配管が複雑となる。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、前部
リフトシリンダからの油戻しホースを不要とした、配管
構造の簡単な前記油圧装置を提供することを目的とす
る。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、油圧源に連な
る第1油路を有する分配ブロックを後部リフトシリンダ
の近傍部に設置し、この分配ブロックに、後部リフトシ
リンダに連なる第2油路を設け、分配ブロックに接合さ
れる前後切換ブロックには、該ブロック及び前部リフト
シリンダ間を結ぶ油圧ホースに連なる第3油路と、第1
油路を第2油路または第3油路に選択的に連通させる前
後切換弁と、第3油路に接続される緩下降弁と、同じく
第3油路に接続される過荷重逃し弁とを設けたことを特
徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、前後切換弁の操作により前部リフ
トシリンダまたは後部リフトシリンダを油圧源に連通さ
せ、これらリフトシリンダに選択的に上昇動作を与える
ことができる。
前部リフトシリンダの下降動作は、それからの油の排
出速度が緩下降弁により低速に制御されることによっ
て、緩徐に行われる。
前部リフトシリンダに過大な荷重が加わることによっ
て該シリンダ内の油圧が過度に上昇すると、その過剰分
は過荷重逃し弁から前後切換ブロックを通して油溜に放
出され、こうして過荷重は吸収される。而して、上記過
荷重逃し弁は前後切換ブロックに設けられているから、
前部リフトシリンダ及び前後切換ブロック間に油戻しホ
ースを配管する必要はない。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明す
る。
先ず第1図において、乗用型トラクタ1の車体フレー
ム2前部にはエンジン3が搭載されると共に左右一対の
前輪4が操向可能に懸架される。また車体フレーム2の
後端には伝動ユニット5が取付けられ、この伝動ユニッ
ト5の下部に左右一対の後輪6が操向可能に懸架され
る。また伝動ユニット5上方に作業者用シート7が配置
され、このシート7は、伝動ユニット5上面に固着され
たブラケット8に枢軸9を介して前端を支持され、通常
の使用位置(実線示位置)と前方へ傾倒した整備位置
(鎖線示位置)との間を回動し得るようになっている。
このシート7とエンジン3との中間位置でハンドルコ
ラム10が車体フレーム2上に立設され、これに前,後輪
4,6の操向のためのハンドルホイール11が軸支される。
伝動ユニット5は、エンジン3の動力を受けて後輪6
のみならず前輪4をも駆動し得るよう、クラッチ、変速
機、後部差動装置及び前輪駆動軸を備える。
車体フレーム2の前端には、作業機を連結するための
ヒッチボックス12を前端に備えた昇降腕13が上下揺動可
能に軸支される。この昇降腕13には車体フレーム2上に
設置された単動型前部リフトシリンダ14のピストン15が
リンク機構16を介して連結され、ピストン15の油圧駆動
により昇降腕13を上昇させ、油圧の解放により昇降腕13
を自重降下させるようになっている。
第1図及び第2図に示すように、シート7の直下にお
いて伝動ユニット5上に後部リフトシリンダ17が設置さ
れ、この後部リフトシリンダ17により昇降されるロータ
リ耕耘機等の作業機18がリンク機構19を介して伝動ユニ
ット5の後端に連結される。
前記リンク機構19は、伝動ユニット5に上下揺動可能
に枢支された一本のトップリンク20と、このトップリン
ク20の下方で伝動ユニット5に上下揺動可能に枢支され
た左右一対のロアリンク21,21とを備え、作業機18のト
ラクタ1に対する昇降及び左右傾動を許容するようにな
っている。さらにリンク機構19は、左右一対のリフトア
ーム22,22と、これらリフトアーム22,22を前記ロアリン
ク21,21にそれぞれ連結する左右一対のリフトロッド23,
23とを備え、上記リフトアーム22,22は、後部リフトシ
リンダ17のピストン24に連動した昇降駆動軸25に固着さ
れる。
而して、ピストン24の油圧駆動によるリフトアーム22
の上方揺動によれば、リンク機構19を介して作業機18を
上昇させることができ、油圧の解放によれば作業機18を
自重降下させることができる。
前記一対のリフトロッド23,23の一方、図示例では右
側のリフトロッド23′は、その一部を復動型の伸縮シリ
ンダ26で構成して伸縮可能になっており、その伸縮シリ
ンダ26の作動により作業機18をトラクタ1に対して左右
に傾動させて水平状態を保持することができる。
前記3つのシリンダ14,17,26及び外部油圧ローダ27へ
の圧油の供給を制御するための油圧制御装置28が後部リ
フトシリンダ17の一側面、図示例では右側面に設けられ
る。
第3図に示すように、この油圧制御装置28はシート7
の直下において、後部リフトシリンダ17の右側面にボル
トで着脱可能に接合される略立方体の分配ブロック29
と、この分配ブロック29の後面Rにボルトで着脱可能に
接合される前後切換ブロック30と、分配ブロック29の前
面Fに着脱可能に装着される水平制御ブロック31と、分
配ブロック29の外側面Sに着脱可能に装着される上昇制
御弁32及び下降制御弁33と、分配ブロック29の上面Tに
ボルトで着脱可能に接合される油圧取出ブロック34とか
ら構成される。
第4図に示すように、分配ブロック29には主リリーフ
弁35、分流弁36、アンロード弁37、一方向弁38及び下降
弁39が設けられる。主リリーフ弁35の入口に連なる油路
40には油圧ポンプ56により油溜57の油が圧送される。油
圧ポンプ56は前記伝動ユニット5に装着されてその内部
のクラッチ入力部材により駆動され、油溜57は前記伝動
ユニット5の底壁により構成される。
油圧ポンプ56から送られて主リリーフ弁35により調圧
された圧油は油路40、油圧取出ブロック34及び油路41を
経て分流弁36の入口36aに流入する。すると、分流弁36
では第1出口36bから一定流量の圧油を、また第2出口3
6cから残余の圧油をそれぞれ流出させ、第1出口36bか
らの圧油は油路42を経て水平制御ブロック31へ、また第
2出口36cからの圧油は油路43を経てアンロード弁37及
び一方向弁38の各入口37a,38aへ送られる。
一方向弁38は、その入口38aが出口38bより高圧になる
ときのみ開弁するもので、その出口38bは下降弁39の入
口39aと連通し、また油路44を介して前後切換ブロック3
0とも連通する。
下降弁39は、その入口39a及び出口39b間を開閉する弁
体58と、この弁体58を閉じ側に押圧する油圧を導入し得
る背圧室59とを有し、こと背圧室59は弁体58に設けられ
たオリフィス60を介して上記入口39aと連通する。また
上記出口39bは油溜57に開放され、背圧室59から延出す
る制御油路48は前記下降制御弁33を介して油溜57と連通
する。
アンロード弁37は、その入口37a及び出口37b間を開閉
する弁体61と、この弁体61を閉じ側に押圧する油圧を導
入し得る背圧室62とを有し、この背圧室62は弁体61に設
けられたオリフィス63を介して上記入口37aと連通す
る。また上記出口37bは油溜57に開放され、背圧室62か
ら延出する制御油路49は前記上昇制御弁32を介して油溜
57と連通する。
前記上昇制御弁32は常開型の電磁弁により構成され、
また前記下降制御弁33は常閉型の電磁弁により構成され
る。
而して、前部リフトシリンダ14または後部リフトシリ
ンダ17に上昇動作を与えるべく、下降制御弁33を閉じた
まゝで上昇制御弁32を閉じると、アンロード弁37では、
分流弁36の第2出口36cを出た圧油がオリフィス63を通
って背圧室62に保持されるため、その油圧を受けて弁体
61が入口37aを閉じる。また下降弁39でも、一方向弁38
を通過した圧油がオリフィス60を通って背圧室59に保持
されるため、その油圧を受けて弁体58が出口39bを閉じ
る。その結果、一方向弁38を通過した圧油が油路44及び
前後切換ブロック30を経て前記リフトシリンダ14または
後部リフトシリンダ17へ送られ、それらに上昇動作を与
えられる。
また前部リフトシリンダ14または後部リフトシリンダ
17に下降動作を与えるべく、上昇制御弁32を開いたまゝ
で下降制御弁33を開くと、アンロード弁37及び下降弁39
の背圧室62,59は上昇制御弁32及び下降制御弁33をそれ
ぞれ介して油溜57に開放されるため、アンロード弁37及
び下降弁39においてそれぞれの入口37a,39aの圧力で弁
体61,58が開き、分流弁36の第2出口36cを出た圧油はア
ンロード弁37を素通りし、即ちその出口37bから油溜57
へ還流する。また先に前部リフトシリンダ14または後部
リフトシリンダ17に送られた油は前後切換ブロック30を
経て下降弁39を素通りし、即ちその出口39bから油溜57
へ還流する。その結果、前部リフトシリンダ14または後
部リフトシリンダ17は、その負荷側の重量により下降動
作を行う。
前後切換ブロック30には、第1及び第2ポペット弁64
1,642、これらポペット弁641,642を開閉するカム軸65、
緩下降弁66及び過荷重逃し弁67が設けられる。
第1及び第2ポペット弁641,642はいずれも常閉型で
あり、カム軸65は、その所定角度の往復回動によりこれ
らポペット弁641,642を交互に開閉すべく位相を異にし
た一対のカム65a,65bを備えている。このカム軸65は、
その一端に固着された切換レバー68によって回動操作さ
れる。上記両ポペット弁641,642及びカム軸65によって
本発明の前後切換弁が構成される。
第1及び第2ポペット弁641,642の入口間は互いに連
通すると共に、前記油路44と連通する。また第1ポペッ
ト弁641の出口は、分配ブロック29内の油路45及び後部
リフトシリンダ17の壁体内を通る油路110を介して後部
リフトシリンダ17の油圧室70に接続され、第2ポペット
弁642の出口は、緩下降弁66の入口66aに連通される。
而して、カム軸65を一方向へ回動して第1ポペット弁
641のみを開けば、後部リフトシリンダ17のみが分配ブ
ロック29の油路44と連通され、上昇制御弁32及び下降制
御弁33の前述のような制御により昇降動作が可能とな
る。またカム軸65を他方向へ回動して第2ポペット弁64
2のみを開けば、後部リフトシリンダ17のみが油路44と
連通され、上昇制御弁32及び下降制御弁33の制御により
昇降動作が可能となる。
緩下降弁66は、入口66aから出口66bへ向かう油の流れ
を許容するが反対方向の流れは阻止しようとするチェッ
ク弁71と、このチェック弁71の最小開度を調節する調節
ボルト72とを備え、上記出口66bは油路47及び前後切換
ブロック30から延出する油圧ホース111(第1図参照)
を介して前部リフトシリンダ14の油圧室69に接続され
る。
したがって、第2ポペット弁642を通過した圧油が緩
下降弁66の入口66aに流入すると、チェック弁71が大き
く開くので、圧油は緩下降弁66を速やかに通過して前部
リフトシリンダ14の油圧室69に供給され、それに比較的
早い速度で上昇動作を与える。これと反対に下降動作時
には、油圧室69から排出される油が緩下降弁66の出口66
bから入口66aへ逆流するので、チェック弁71は調節ボル
ト72により最小開度に保持され、油の排出速度を規制す
る。その結果、前部リフトシリンダ14は緩速で下降動作
を行う。
過荷重逃し弁67は、その入口を緩下降弁66の出口66b
と前部リフトシリンダ14との間を結ぶ油路47の途中に連
通し、この油路47の圧力が過度に上昇したとき開弁し
て、その圧力の過剰分を油溜57に放出するようになって
いる。したがって、前部リフトシリンダ14により上昇さ
せられた作業機が例えば他物との衝突により過荷重を受
けても、その荷重を緩和することができる。
上記のように、前後切換ブロック30には第1,第2ポペ
ット弁641,642、カム軸65、緩下降弁66及び過荷重逃し
弁67を集合して設けたので、それらの点検整備は前後切
換ブロック30を分配ブロック29から外すことにより容易
に行うことができる。その際、分配ブロック29及び前後
切換ブロック30の分離面には比較的小径の油路が開口す
るのみであるから、塵埃等の侵入の惧れは極めて少な
い。また、緩下降弁66及び過荷重逃し弁67を前後切換ブ
ロック30に設けたことから、前部リフトシリンダ14の構
造の簡素化が図られると共に、前部リフトシリンダ14に
は一本の油圧ホース111を接続すれば足り、配管構造も
簡単になる。
第5図において、後部リフトシリンダ17のシリンダヘ
ッド73には緩下降弁74及び過荷重逃し弁75が設けられ
る。緩下降弁74は後部リフトシリンダ17の下降動作を緩
速で行わせるものであり、過荷重逃し弁75は後部リフト
シリンダ17に過荷重が作用してその油圧室70の圧力が過
度に上昇したとき、その過剰圧力を油溜57へ解放するも
のである。それらの構造は前記緩下降弁66及び過荷重逃
し弁67と基本的に同一であるから、それらの構造の説明
は省略する。
再び第4図において、水平制御ブロック31には切換弁
76、第1,第2電磁弁771,772、第1,第2オリフィス781,7
82及びリリーフ弁79を備える。
切換弁76はスプール80と、このスプール80を中立位置
に付勢する戻しばね81と、これらを収容するハウジング
82とからなり、そのハウジング82は、中央に入口83、そ
れの両側に一対の出口841,842、またそれの両側に一対
の逃し部851,852、さらにそれらの両側に一対の受圧室8
61,862を有する。入口83は油路51を介して前記分配ブロ
ック29の油路42と連通し、出口841,842は前記伸縮シリ
ンダ26の上,下部油室26a,26b(第8図)に一対の油圧
ホース87,87を介してそれぞれ接続される。また第1逃
し口851は第1オリフィス781及び油路53を介して第1受
圧室861と連通する一方、第1オリフィス781及び第1電
磁弁771を介して油溜57とも連通する。第2逃し口852
第2オリフィス782及び油路54を介して第2受圧室862
連通する一方、第2オリフィス782及び第2電磁弁772
介して油溜57とも連通する。さらに両逃し口851,852
リリーフ弁79を介して油溜57とも連通する。
第1,第2電磁弁771,772は、いずれも常開型である。
而して、トラクタ1に設置された傾斜センサ(図示せ
ず)がトラクタ1の右下りを感知すると、第1電磁弁77
1に閉弁信号が送られ、左下りを感知すると、第2電磁
弁772に閉弁信号が送られる。
第1電磁弁771が閉弁すると、切換弁76の第1受圧室8
61の圧力が上昇してスプール80を図で右動させる。スプ
ール80が右動すると、第1出口841は、第1逃し口851
遮断されて入口83と連通し、第2出口842は入口83と遮
断されて第2逃し口852と連通するので、分流弁36から
入口83に送られた圧油は第1出口841を経て伸縮シリン
ダ26の上部油室26aに供給される。一方、同下部油室26b
の油は第2出口842、第2逃し口852、第2オリフィス78
2及び第2電磁弁722を経て油溜57へ排出される。その結
果、伸縮シリンダ26は伸長して作業機18を左傾するトラ
クタ1に対して右傾させる。
また第2電磁弁772が閉弁すると、切換弁76の第2受
圧室862の圧力が上昇してスプール80を図で左動させ
る。スプール80が左動すると、第2出口842は第2逃し
口852と遮断されて入口83と連通し、第1出口841は入口
83と遮断されて第1逃し口851と連通するので、分流弁3
6から入口83に送られた圧油は第2出口842を経て伸縮シ
リンダ26の下部油室26bに供給される一方、同上部油室2
6aの油は第1出口841、第1逃し口851、第1オリフィス
781及び第1電磁弁771を経て油溜57に排出される。その
結果、伸縮シリンダ26は収縮して作業機18を右傾するト
ラクタ1に対して左傾させる。こうして、作業機18は常
に水平状態に保たれる。
作業機18が水平状態になると、両電磁弁771,772は共
に開き状態に戻り、第1,第2受圧室861,862の圧力は解
放されるので、スプール80は戻しばね81により中立位置
に保持される。スプール80の中立位置では、入口83が両
逃し口851,852と略等しく連通するので、それら逃し口8
51,852と連通する両オリフィス781,782の絞り抵抗によ
り、入口83に流入した圧油が伸縮シリンダ26の上,下部
油室26a,26bに圧力を略等しく作用させる。こうして、
伸縮シリンダ26はそのときの長さに固定される。
第8図に示されるように、水平制御ブロック31の外側
面には前記第1,第2出口841,842にそれぞれ連なる第1,
第2ホース接続管891,892が付設される。一方、伸縮シ
リンダ26の外側面には、上部油室26a及び下部油室26bに
それぞれ連なる第1,第2ホース接続管901,902が付設さ
れる。そして第1ホース接続管891,901同士間に前記一
方の油圧ホース87が接続され、第2ホース接続間892,90
2に前記他方の油圧ホース87の両端が接続される。
前記一対のホース87,87は、互いに略等長に形成され
ると共に、長手方向に一定距離Lを相互にずらした状態
でコイル部材91によって結束される。これに対応して水
平制御ブロック31では第1ホース接続管891の先端を第
2ホース接続管892の先端よりも上記距離Lだけ突出さ
せ、これと反対に伸縮シリンダ26では第1ホース接続管
901の先端を第2ホース接続管902の先端よりも上記距離
Lだけ後退させてある。
したがって、配管に際しては、両油圧ホース87,87の
一端と水平制御ブロック31の第1,第2ホース接続管891,
892との近接し合うもの同士を接続し、また両油圧ホー
ス87,87の他端と伸縮シリンダ26の第1,第2ホース接続
管901,902との近接し合うもの同士を接続すれば、必然
的に第1ホース接続管891,892同士、及び第2ホース接
続管901,902同士を接続することになり、例えば第1ホ
ース接続管891と第2ホース接続管902とを接続するよう
な誤接続を防止することができる。即ち、両油圧ホース
87,87の方向性のみならず、各ホース87の第1,第2ホー
ス接続管891,901;892,902との対応性を何等考慮する必
要がないから、配管作業を的確且つ迅速に行うことがで
きる。
再び第4図において、油圧取出ブロック34は、第1及
び第2ホース接続口921,922と、これらホース接続口9
21,922を分配ブロック29上面に開口する前記油路40,41
に連通する油路93,94とが形成され、その両油路93,94を
横断するようにコック95が配設される。
コック95は、その開き位置O(第7図参照)で油路9
3,94をそれぞれ導通させる一対の通孔96,97と,その閉
じ位置C(第7図参照)で両油路93,94間を短絡させる
凹溝98とを有する。
第1ホース接続口921には外部油圧ローダ99の高圧部
に連なる高圧ホース100が接続され、第2ホース接続口9
22には同低圧部に連なる低圧ホース101が接続される。
而して、外部油圧ローダ99を作動すべくコック95を開
き位置Oへ回動すれば、油圧ポンプ56から送られた圧油
が油路40,93及び高圧ホースを通して外部油圧ローダ99
へ供給され、それを作動し終えた圧油は低圧ホース101
及び油路94,41を通して分流弁36へ送られる。外部油圧
ローダ99の作動時には、通常、前,後部リフトシリンダ
14,17は不作動の状態に置かれるので、分流弁36の第2
出口36cを出た圧油はアンロード弁37を開いて油溜57へ
還流する。
外部油圧ローダ99の作動を停止すべくコック95を閉じ
位置Cへ回動すると、両油路93,94間が短絡され、外部
油圧ローダ99への圧油の供給が停止される。すると、油
路93,94の短絡により、前,後部リフトシリンダ14,17へ
の圧油の供給が可能になる。
第6図及び第7図に示すように、油圧取出ブロック34
は、これを分配ブロック29とシート7との間の小スペー
ス内に配置し得るよう扁平に形成され、またコック95は
水平に配置され、さらにホース接続口921,922は、高,
低圧ホース100,101がシート7に干渉されないよう油圧
取出ブロック34の左右両側面に設けられる。
コック95の外端には操作レバー102が軸支103される。
この操作レバー102は、コック95と同軸上に倒れる格納
位置と、コック95と直角に起立する使用位置との間を回
動し得るもので、この操作レバー102には、それを常時
格納位置に向って付勢する捩りコイルばね104が装着さ
れる。尚、105は油圧取出ブロック34からのコック95の
抜出しを防ぐ抜止め板である。
而して、コック95を操作する際には、先ずシート7を
枢軸9を支点として前方へ回動し(第1図鎖線示状
態)、油圧取出ブロック34の上面を開放し、次いで操作
レバー102を使用状態へ起立させれば、シート7に何等
邪魔されることなく操作レバー102を介してコック95を
開き位置Oまたは閉じ位置Cへの軽快に回動することが
できる。
操作後、操作レバー102から手を離せば、ばね104の力
で操作レバー102は格納位置に直ちに戻るので、シート
7を定位置にセットしても、シート7との干渉が回避さ
れる。
尚、第4図のブロック29,30,31において油溜57に開放
されるように示された油路は、実際にはすべて分配ブロ
ック29を経由するものである。
第9図は、前部リフトシリンダ14及び外部油圧ローダ
99を装備しない場合の例を示す。この場合には前後切換
ブロック30に代えて第1蓋板105が分配ブロック29の後
面Rに、また油圧取出ブロック34に代えて第2蓋板106
が分配ブロック29の上面Tにそれぞれボルトで接合され
る。第1蓋板105には油路44,45間を結ぶ連通路107が設
けられているので、上昇制御弁32及び下降制御弁33を前
述のように制御することにより後部リフトリシンダ17に
上昇、下降動作を与えることができる。また第2蓋板10
6には油路40,41間を結ぶ連通路108が設けられているの
で、分流弁36への圧油の供給を支障なく行うことができ
る。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、油圧源に連なる第1油
路を有する分配ブロックを後部リフトシリンダの近傍部
に設置し、この分配ブロックに、後部リフトシリンダに
連なる第2油路を設け、分配ブロックに接合される前後
切換ブロックには、該ブロック及び前部リフトシリンダ
間を結ぶ油圧ホースに連なる第3油路と、第1油路を第
2油路または第3油路に選択的に連通させる前後切換弁
と、第3油路に接続される緩下降弁と、同じく第3油路
に接続される過荷重逃し弁と、を設けたので、前後リフ
トシリンダには一本の油圧ホースを接続すれば足り、配
管構造の簡素化を図ると共に前部リフトシリンダの構造
の簡素化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は乗用ト
ラクタの側面図、第2図は後尾に作業機を連結した同ト
ラクタの後方斜視図、第3図は同トラクタにおける油圧
制御装置の斜視図、第4図は同トラクタを油圧回路図、
第5図は同トラクタにおける後部油圧シリンダの要部縦
断側面図、第6図は前記油圧制御装置の油圧取出ブロッ
ク横断平面図、第7図は第6図のVII矢視図、第8図は
前記油圧制御装置の水平制御ブロックと作業機の水平制
御用伸縮シリンダとの間の配管図、第9図は前記油圧制
御装置から前後切換ブロック及び油圧取出ブロックを外
した場合の油圧回路図である。 1……乗用トラクタ、14……前部リフトシリンダ、17…
…後部リフトシリンダ、29……分配ブロック、30……前
後切換ブロック、44……第1油路、45……第2油路、47
……第3油路、56……油圧源としての油圧ポンプ、641,
642,65……前後切換弁を構成する第1ポペット弁、第2
ポペット弁及びカム軸、66……緩下降弁、67……過荷重
逃し弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−243905(JP,A) 特開 昭59−82004(JP,A) 実開 平1−17203(JP,U) 実開 昭61−108662(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前端に連結される作業機を昇降させる
    前部リフトシリンダと、車体後尾に連結される作業機を
    昇降させる後部リフトシリンダと、油圧源と、この油圧
    源を前部リフトシリンダまたは後部リフトシリンダに圧
    油を供給して上昇動作を与えるべく油圧源をこれらリフ
    トシリンダに選択的に接続する前後切換弁と、前部リフ
    トシリンダの下降動作時、該リフトシリンダからの油の
    排出速度を規制する緩下降弁と、前部リフトシリンダ内
    の油圧が過度に上昇したとき、その過剰分を放出する過
    荷重逃し弁とを備えた、乗用トラクタにおける油圧装置
    において、油圧源に連なる第1油路を有する分配ブロッ
    クを後部リフトシリンダの近傍部に設置し、この分配ブ
    ロックに、後部リフトシリンダに連なる第2油路を設
    け、分配ブロックに接合される前後切換ブロックには、
    該ブロック及び前部リフトシリンダ間を結ぶ油圧ホース
    に連なる第3油路と、第1油路を第2油路または第3油
    路に選択的に連通させる前後切換弁と、第3油路に接続
    される緩下降弁と、同じく第3油路に接続される過荷重
    逃し弁とを設けたことを特徴とする、乗用トラクタにお
    ける油圧装置。
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