JPS63126642A - 油圧ポンプおよび制御弁装置用ケ−シングの鋳型装置 - Google Patents

油圧ポンプおよび制御弁装置用ケ−シングの鋳型装置

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JPS63126642A
JPS63126642A JP27352886A JP27352886A JPS63126642A JP S63126642 A JPS63126642 A JP S63126642A JP 27352886 A JP27352886 A JP 27352886A JP 27352886 A JP27352886 A JP 27352886A JP S63126642 A JPS63126642 A JP S63126642A
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JP
Japan
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valve
pump
hydraulic
casing
control valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP27352886A
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English (en)
Inventor
Kiyotomi Maesaka
前坂 清富
Nobuo Yashima
八島 信雄
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Honda Motor Co Ltd
Asama Giken Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Asama Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A1発明の目的 (1)  産業上の利用分野 本発明は、油圧ポンプおよび制御弁装置用ケーシングの
鋳型装置、特に、ポンプ軸を備えた油圧ポンプを収容す
るポンプ収容部と、被駆動部材の油圧シリンダの作動を
制御すべく前記油圧ポンプの吐出ポートおよび前記油圧
シリンダ間に介装されて、前記ポンプ軸と平行なスプー
ル弁を備えた制御弁装置を収容する制御弁収容部とより
なるケーシングを鋳造するプこめの鋳型装置に関する。
(2)従来の技術 従来、油圧ポンプ用ケーシングと制御弁装置用ケーシン
グとは別々の鋳型を用いて鋳造されている。また油圧ポ
ンプ用ケーシングの鋳型はその型開き方向をポンプ軸の
軸線方向に設定されている。
(3)  発明が解決しようとする問題点しかしながら
、前記のように両ケーシングを別々に鋳造すると、それ
らの鋳型のコストが嵩み、また鋳造作業回数が2回とな
り、その上、両ケーシングの組立作業を必要とするとい
った問題がある。さらに、油圧ポンプ用ケーシングにお
ける鋳型の型開き方向を前記のように設定すると、その
型開き方向と交差する平面内にケーシングの両端板取付
面が配設されることになり、それら端板取付面にはシー
ル性の関係から肉抜き凹部を成形するわけにはいかない
ので、ケーシングの軽量化を図ることができないといっ
た問題もある。
そこで、ポンプ収容部と制御弁収容部とを一体に構成し
、しかもポンプ軸とスプール弁とを平行に配設すれば、
型開き方向を特定方向に選定することによってケーシン
グのポンプ収容部周壁に鋳造時肉抜き凹部を成形してケ
ーシングの軽量化を図り、その他の前記諸問題を解決す
ることができる。
本発明は前記観点に基づいて提案されたもので、油圧ポ
ンプおよび制御弁装置を収容すべく軽量化を図られたケ
ーシングを容易に得ることのできる、前記鋳型装置を提
供することを目的とする。
B1発明の構成 (1)問題点を解決するための手段 本発明は、ポンプ軸を備えた油圧ポンプを収容するポン
プ収容部と、被駆動部材の油圧シリンダの作動を制御す
べく前記油圧ポンプの吐出ポートおよび前記油圧シリン
ダ間に介装されて、前記ポンプ軸と平行なスプール弁を
備えた制御弁装置を収容する制御弁収容部とよりなるケ
ーシングを鋳造するための鋳型装置であって、型開き方
向を前記ポンプ軸の軸線と交差する平面内に位置させた
第1および第2型を備え、両型は、前記ポンプ収容部成
形用キャビティに臨み、且つ前記型開き方向と交差する
内面に、前記ポンプ収容部の周壁に肉抜き凹部を成形す
る突出部を有することを特徴とする。
(2)作 用 前記のように第1および第2型の型開き方向を特定する
と、ケーシングのポンプ収容部における両端板取付面が
型開き方向と平行に、また両端板取付面間の周壁の一部
が型開き方向と交差する関係にそれぞれ位置するので、
前記周壁の一部に前記突出部により肉抜き凹部を成形し
てケーシングの軽量化を図ることができる。
その上、ケーシングの鋳造作業が1回で済み、また組立
作業の不要なケーシングを提供することができる。
(3)実施例 第1図において、1は農用トラクタを示し、その車体フ
レーム2の前部にはエンジン3が搭載されると共に左右
一対の前輪5,5が操向可能に懸架される。また車体フ
レーム2の後端には伝動ユニット4が取付けられ、この
伝動ユニット4の下部に左右一対の後輪6.6が操向可
能に懸架される。また伝動ユニット4上には作業者のた
めのシート7が設置される。
このシート7とエンジン3との中間位置でハンドルコラ
ム8が車体フレーム2上に立設され、これに前、後輪5
,5;6,6の操向のためのハンドルホイール9が軸支
される。
伝動ユニット4はクラッチ10、変速機11および後部
差動装置12を一体的に結合して構成され、そのクラッ
チ10の入力軸13に前記エンジン3のクランク軸14
が駆動軸15を介して連結される。後部差動装置12は
左右の後輪6.6を駆動し得るようにそれらの間に配置
される。また左右の前輪5.5間にはこれらを駆動する
前部差動袋ff116が配設され、その入力部材は推進
軸17を介して前記変速機11の出力部材に連結される
したがって、エンジン3の運転中、その動力は、駆動軸
15、クラッチ10、変速機11、後部差動装置12を
経て後輪6,6に伝達し、さらに変速機11から推進軸
17を経て前輪5,5に伝達し、全ての車輪を同時に駆
動することができる。
車体フレーム2の前端には、作業機を連結するためのヒ
ツチボックス20fを前端に備えた、被駆動部材として
の前部昇降腕21fが上下揺動可能に軸支される。この
前部昇降腕21fには車体フレーム2上に設置された前
部油圧シリンダ22fのピストン23fがリンク機構2
4fを介して連結され、ピストン23fの油圧駆動によ
り前部昇降腕21fを上昇させ、油圧の解放により該昇
降腕21fを自重降下させるようになっている。
また、伝動ユニット4の後端には、ヒツチボックス2O
rを後端に備えた、被駆動部材としての後部昇降腕21
rが上下揺動可能に軸支される。
この後部昇降腕21rには伝動ユニット4上に設置され
た後部油圧シリンダ22rのピストン23rがリンク機
構24rを介して連結され、ピストン23rの油圧駆動
により後部昇降腕21rを上昇させ、油圧の解放により
該昇降腕21rを自重降下させるようになっている。
前、後部油圧シリンダ22f、22rの作動を制御する
ための油圧制御ユニット25が伝動ユニット4に取付け
られる。この油圧制御ユニット25は、それに隣接して
設置された油タンク26に吸入管27および戻し管28
 (第9図参照)を介して連通され、また油圧導管29
f、29rを介して前、後部油圧シリンダ22f、22
rの油圧室とも連通されていて、油タンク26から吸入
した作動油を各油圧シリンダ22f、22rに圧送した
り、その作動油を油タンク26へ戻したりすることがで
きる。
またこの油圧制御ユニット25は、前記シート7の横に
配置される第1および第2制御レバー31.32を備え
ており、第1制御レバー31の操作により前、後部油圧
シリンダ22f、22rの作動を選択し、第2制御レバ
ー32の操作により選択された油圧シリンダ22fまた
は22rへの油圧の供給および解除を制御することがで
きる。
以下、この油圧制御ユニット25について第2図ないし
第12図により詳しく説明する。
第2図および第4図に示すように、油圧制御ユニット2
5はトラクタ1の左右方向に相互に隣接して配置された
油圧ポンプ33および制御弁装置34から構成され、こ
の両者33.34はユニット化のために、本発明に係る
鋳型装置(後述)によって鋳造されたケーシング35を
共通に使用する。このケーシング35を、伝動ユニット
4のケーシング36前面に突設された複数のボス36a
36aに複数のポル1−37.37で固着することによ
り油圧制御ユニット25は伝動ユニット4に取付けられ
る。
油圧ポンプ33は、第6図に示すように、ケーシング3
5のポンプ収容部35aにおける歯車室38に収容され
て互いに噛合する一対のポンプギヤ39,40を有する
歯車型に構成され、ポンプギヤ39,40のポンプ軸と
しての各軸39a。
40aの一端は、歯車室38の前面を閉じる前部端板4
1に、また他端は、ポンプギヤ39,40と共に歯車室
38に嵌装された軸受ブロック42にそれぞれ支承され
、この軸受ブロック42は、歯車室38の後面を閉じる
後部端板43と嵌合して位置決めされる。そして両端板
41.43は、複数本の通しポル)44.44によりポ
ンプ収容部35aを挟んで相互に結着される。
後部端板43の背面には、一方のポンプギヤ39の軸3
9aを内側に臨ませる連結筒43aが一体に突設されて
おり、この連結筒43aは、ケーシング35を伝動ユニ
ット4に取付ける際、伝動ユニット4のケーシング36
に開口する動力取出口45にシール部材46を介して嵌
入され、そして前記クラッチ10の入力部材に連動する
ポンプ駆動軸47にポンプギヤ39の軸39aがジヨイ
ント48を介して連結される。このように伝動ユニット
4においてクラッチ10の入力部材により油圧ポンプ3
3を駆動するようにしたので、クラッチ10の開閉状態
に関係なくエンジン3の運転中は常時油圧ポンプ33を
作動状態に維持し、油圧を確保することができる。
ポンプ収容部35aには、両ポンプギヤ39゜40の噛
合部を挟んで歯車室38に開口する吸入ポート50およ
び吐出ポート51が穿設される。
これらポート50.51は油圧ポンプ33および制御弁
装置34の配列方向に沿って直線的に配置される。
吸入ポート50の入口には接続短管52が嵌着され、こ
れに前記吸入管27が接続される。
制御弁装置34は、第7図、第9図および第12図に示
すように、前、後部油圧シリンダ22f。
22rの作動を選択する切換弁55、選択された油圧シ
リンダ22fまたは22rへの油圧の供給および解除を
制御するスプール弁としてのマニュアル弁56、各油圧
シリンダ22f、22rの作動速度を調節する絞り弁5
7、各油圧シリンダ22f、22rの復動を停止させる
チェック弁5日、油圧ポンプ33の吐出圧力の上限を規
定する第1リリーフ弁59、および過負荷を回避する第
2リリーフ弁60から構成され、これらは次のようにケ
ーシング35の制御弁収容部35bに収容される。
即ち、第3図、第7図および第8図に示すように、制御
弁収容部35bには、油圧ポンプ33および制御弁装置
34の配列方向と直角、したがって油圧ポンプ33の各
軸39a、40aと平行に延びる第1弁孔61と、この
第1弁孔61の上方でそれと平行に延びる第2弁孔62
と、この第2弁孔62の上方で油圧ポンプ33および制
御弁装置34の配列方向に延びる第3弁孔63と、この
第3弁孔63の上方でそれと平行に延びる第4弁孔64
とが穿設され、第1弁孔61にはマニュアル弁56が、
第2弁孔62にはチェック弁58および第2リリーフ弁
60が、第3弁孔63には絞り弁57が、第4弁孔64
には切換弁55がそれぞれ配設され、第1リリーフ弁5
9はマニュアル弁56に内蔵される。
第9図において、第1弁孔61には油圧ポンプ33の吐
出ポート51の出口が直接開口し、これによって油圧ポ
ンプ33および制御弁装置34は相互に連通される。
また第1弁孔61には吐出ポート51の出口を挟んで供
給ポート65および排出ポート66が開口し、供給ポー
ト65の出口は第2弁孔62に開口する。第2弁孔62
には高圧ポート67が、また第4弁孔64には中央ポー
ト68がそれぞれ開口し、これらポート67.68間を
結ぶ油路69の中間部に第3弁孔63と同軸の絞り孔7
0が形成される。さらに第4弁孔64には中央ポート6
8を挟んで一対の前、後部出力ポードア1f、71rが
開口し、これら出カポ−)7]、f、71rの出口に、
前、後部油圧シリンダ22f、22rに連なる前記油圧
導管29f、29rがそれぞれ接続される。
前記排出ポート66の出口は、制御弁収容部35bの前
後両側部に形成される油室72.73に油路74を介し
て連通し、前部の油室72に開口する出ロア5に、油タ
ンク26に連なる前記戻し管28が接続される。したが
って油室72.73に排出された油は油タンク26に戻
される。
上記油室72.73の各開放面は、制御弁収容部35b
にポル)78.79で締着される前、後部端板76.7
7によってそれぞれ閉鎖される(第5図参照)。
さて、上記答弁の構造を説明するに、先ず切換弁55は
、第7図および第8図に示すように第4弁孔64に回転
可能に嵌合するコック型に形成され、その回動によって
中央ポート68を前、後部出力ポードア1f、71rに
選択的に連通させることができる。この切換弁55は、
一端を制御弁収容部35bの右側面から突出させており
、それに前記第1制御レバー31が付設される。したが
って第1制御レバー31の回動操作により切換弁55は
回動される。
この第1制御レバー31の回動範囲を規制する規制板8
2が制御弁収容部35bにポルト83で固着される(第
5図参照)。この規制板82は切換弁55の周溝84 
(第8図参照)に係合してその抜止めの機能をも果す。
マニュアル弁56は、第9図に示すように、第1弁孔6
1に摺動自在に嵌合され、中央の停止位置A、−側の上
昇位置Bおよび他側の下降位置Cの3位置を取るように
なっている。このマニュアル弁56の、後部油室73に
突出した一端部側面にはビン87が突設され、このピン
87に、前記第2制御レバー32の回動軸32aに固着
されたフォーク88が係合される。したがって、第2制
御レバー32の回動によってマニュアル弁56は摺動操
作される。
マニュアル弁56には、第9図で左側から順に第1ラン
ド901、排出用の第1大グループ91、(第8図参照
)、上昇絞り用の第1小グループ92I (第10図参
照)、第2ランド9o2、下降絞り用の第2小グループ
92□ (第11図参照)、および排出用の第2大グル
ープ91□が設けられ、該弁56の停止位IAでは第1
大グループ911を介して吐出ポート51および排出ボ
ーI・66間を連通し、また上昇位置Bでは第1ランド
901により吐出ポート51および排出ポート66間を
遮断すると共に第2ランド90zにより供給ポート65
および前部油室72間を遮断し、同時に第1大グループ
911を介して吐出ポート51および供給ポート65間
を連通し、また下降位JCでは第2ランド902により
吐出ポート5■および供給ポート65間を遮断すると共
に第2大グループ912を介して供給ポート65および
前部油室72間を連通ずるようになっている。また停止
位置Aと、上昇位WBおよび下降位置cとの各中間位置
では、作動油の流路に第1小グループ92.または第2
小グループ92□が介入するようになっている。
上記各グループ9L、、91□、92..922は、マ
ニュアル弁56の外周面の対向部に面取りを施すことに
より形成される。このようにするとマニュアル弁56の
外周に、その全長に亘り各グループに寸断されることの
ない摺動面を残存させるので、該弁56の良好な摺動性
が得られる。
マニュアル弁56には、その軸方向に延びる大径の弁室
93と、この弁室93の内端に同軸で連なる小径の案内
孔94と、弁室93に隣接して案内孔94を前記第1大
グループ9t、に連通ずる通孔95と、弁室93を前部
油室72に開放する通孔96とが設けられ、弁室93の
内端壁が弁座97に形成される。弁室93には弁座97
と協働する円錐弁98と、該弁98を閉じ方向、即ち弁
座97側へ付勢する弁ばね99とが収納され、これらに
よって前記第1リリーフ弁59が構成される。
円錐弁98は、通孔95を横切って延びる弁杆98aと
、この弁杆98aの先端に形成されて案内孔94に摺合
する小ピストン98bとを一体に備えている。
前部油室72において、マニュアル弁56の一端には、
弁ばね99の固定端を支承するようにポルI−100が
螺着され、その際、これらマニュアル弁56およびポル
)100間に、後述するチェック弁58の開弁操作のた
めの連動腕101が挟止される。
第9A図に明示するように、チェック弁58は第2弁孔
62に嵌合されて一端部が前記供給ポート65と連通ず
る弁筒105と、この弁筒105内に配設されるカップ
状の主弁106と、この主弁106内に配設される副弁
107と、この副弁107を閉じ方向に付勢する弁ばね
108とから構成される。弁筒105の前記一端部は主
弁106と協働する主弁座109に形成され、この主弁
座109と反対側の主弁106の端部には、主弁106
の傾きを防止すべく弁筒105の内周面に摺合するピス
トン106aが一体に連設される。
そしてこのピストン106aの前後において弁筒105
の内部を高圧ポート67に連通する通孔110.111
が弁筒105に穿設される。
カップ状の主弁106の端壁は副弁107と協働する副
弁座112に形成され、この副弁座112から離隔した
位置で主弁106の内周面に摺合するピストン107a
が副弁107に一体に連設され、これにより副弁107
の傾きが防止される。
このピストン107aおよび副弁座112間で主弁10
6の内部をその外周側と連通する通孔113が主弁10
6に穿設される。
副弁107には副弁座112を貫通する突軸114が一
体に連設され、この突軸114は基端側の大径部114
aと先端側の小径部114bとから2段形状をなしてい
る。この突軸114の先端に対向して開弁棒115が配
設される。この開弁棒115は、第2弁孔62と前部油
室72間の隔壁に摺動自在に支承されると共に前部油室
72において前記連動腕101に連結され、前記マニュ
アル弁56が停止位置Aから下降位置Cへ操作される間
に、突軸114および主弁106を順次押動するように
なっている。
前記弁筒105の一端を第2弁孔62の段部62aに押
圧して固定するために、第2弁孔62には、弁筒105
の他端に当接する仕切部材118が嵌装されると共に、
仕切部材118を固定する中空のボルト119が螺着さ
れる。このボルト119の中空部は、その開放端をねじ
栓120で閉して弁室121とされ、この弁室121側
で仕切部材118には弁筒105内と連通ずる弁座I2
6が形成される。そして、この弁座126と協働する球
弁122と、この球弁122を前面の円錐状凹部123
aで支承するリテーナ123と、このリテーナ123を
介して球弁122を閉じ方向に付勢する弁ばね124と
が弁室121に収納され、これらによって前記第2リリ
ーフ弁60が構成される。
弁室121は、ボルト119に穿設された通孔125を
通して後部油室73に開放される。
再び第9図において、絞り弁57は第3弁孔63に螺装
される。この絞り弁57の内端には絞り孔70に挿入さ
れるテーパ部57aが、また外端には六角形の頭部57
bがそれぞれ設けられており、この頭部57bにスパナ
を嵌めて回転することにより、その回転方向に応じてテ
ーパ部57aを進退させ絞り孔70の開度を増減させる
ことができ、またその前進限で絞り孔70を閉鎖するこ
とができる。
次に前記油圧装置の作用を説明すると、第9図はマニュ
アル弁56を停止位置Aに置いた状態を示す。この状態
で油圧ポンプ33が作動していれば、油圧ポンプ33に
より油タンク26から吸入されて吐出ボー)51へ吐出
された作動油は、マニュアル弁56の第1大グループ9
11、排出ポート66、油路74および前部油室72を
経て油タンク26に抵抗なく還流するので、吐出ポート
51に冑い油圧は発生しない。
このとき切換弁55が中央ポート68と後部出力ポード
ア1rとの連通位置に置かれていれば、後部昇降腕21
rの自重(実際にはこれに連結した作業機の重量も加わ
る)により後部油圧シリンダ22「の油圧室に発生する
油圧が切換弁55、絞り孔70および高圧ポート67を
介してチェック弁58の弁筒105内まで伝達し、主お
よび副両弁106,107の背面に作用してこれらを閉
弁状態に保持するので、後部油圧シリンダ22rから作
動油は流出せず、後部昇降腕21rはそのときの位置を
維持することができる。
この後部昇降腕21rのピッチボックス20rに連結さ
れた作業機が作業中に下降方向の過負荷を受けると、そ
れに伴いチェック弁58の弁筒105内の油圧が上昇し
、第2リリーフ弁60の球弁122が前面にその油圧を
受けて弁ばね124を縮めながら開弁するので、その油
圧の過剰分を弁座126、弁室121および通孔125
を通して後部油室73側へ放出し、作業機を過負荷から
保護することができる。
いま、後部昇降腕21「を上昇させるべく第2制御レバ
ー32の操作によりマニュアル弁56を上昇位HBヘシ
フトしていくと、先ず第1ランド901により吐出ポー
ト51および排出ポート66間が遮断されると共に第2
ランド90□により供給ポート65および前部油室72
間が遮断されるので、油圧ポンプ33により吐出ポート
51に油圧が発生される。そしてその吐出ポート51が
第1小グループ92.を介して供給ポート65と連通し
ている段階では、上記油圧は第1小グループ92.で絞
り作用を受けつつ供給ポート65側へ伝達し、そしてチ
ェック弁58の主弁106前面に作用してこれを押し開
き、主弁座109、弁筒105の通孔110、高圧ポー
ト67、絞り孔70、中央ポート6日、切換弁55およ
び後部出力ポードア1rを経て後部油圧シリンダ22r
の油圧室に伝達し、この油圧によりピストン23rを駆
動して後部昇降腕21rを上昇させることになるが、そ
の上昇速度は、主としてマニュアル弁56の第1小グル
ープ92.の絞り作用により緩速に制御される。この緩
速上昇の速度は、絞り弁57による絞り孔70の開度調
節により、微量調節が可能である。
マニュアル弁56が上昇位置Bまでシフトされると、吐
出ポート51および供給ポート65間は第1大グループ
91.を介して連通されるようになるので、油圧の伝達
速度は増加し、後部昇降腕21rの上昇速度は速められ
る。しかし、この場合でも絞り弁57が絞り孔70を適
度に絞って油圧の伝達速度の上限を規制しているので、
後部昇降腕21rの急激な上昇は抑制される。
上記作用中、油圧ポンプ33の吐出圧力は通孔95を通
して、第1リリーフ弁59の円錐弁98前面に作用して
いるので、その吐出圧力が弁ばね99のセット荷重によ
り決定される規定値以上に上昇すれば、弁ばね99の力
に抗して円錐弁98は開弁じて吐出圧力の過剰分を弁室
93および通孔96を通して前部油室72側へ放出する
。この圧力の放出により油圧ポンプ33の吐出圧力が規
定値に戻れば、円錐弁98は弁ばね99の力で閉弁状態
に復帰する。
このような円錐弁98の開閉動作中、それと一体の小ピ
ストン98bが案内孔94を摺動することにより円錐弁
98の傾きを防止することができる。また小ピストン9
sb(!:x内孔94との摺動間隙を通して流れる油に
よって円錐弁98の乱調をも防止することができる。
次に後部昇降腕21rを下降させるべくマニュアル弁5
6を停止位置Aを越えて下降位置Cヘシフトしていけば
、先ず供給ポート65は、第2ランド90.により吐出
ポート51との間を遮断されると共に、第2小グループ
92zを介して前部油室72と連通され、次いで開弁棒
115によりチェック弁58における副弁107の突軸
114を押動して副弁107を開弁させる。この副弁1
07の弁筒105内に臨ませた受圧面積は比較的小さく
、したがって弁筒105内の高油圧による副弁107の
閉弁力は比較的小さいので、開弁棒115の軽い押力に
より副弁107を容易に開くことができる。
副弁107が開くと、後部油圧シリンダ22rの油圧が
切換弁55、絞り孔70、高圧ポート67、弁筒105
の通孔110、主弁106の通孔113、副弁座112
、供給ポート65および第2小グループ92□を順次径
て前部油室72へと放出されるので、後部昇降腕21r
を下降させることができ、その下降速度は、副弁107
および第2小グループ922の絞り作用により緩速に制
御される。
而して、副弁1070開度は、開弁初期では突軸114
0大径部114aにより小さく制御され、開弁後期では
小径部114bにより大きく制御されるので、開弁棒1
15の前進に応じて副弁107による絞り作用が強弱2
段階に変化し、それにより後部昇降腕21rの下降速度
の緩速側で■を遅速2段階に行うことができる。更にそ
の速度は、絞り弁57による絞り孔70の開度調節によ
り、微量調節が可能である。
副弁107が開弁すると、主弁106の内外の圧力差が
減少するので、開弁棒115を更に前進させて主弁10
6を押動ずれば、これを軽快に開弁させることができる
主弁106が開弁すると、後部油圧シリンダ22rの油
圧の放出は主弁座109を通して速やかに行われるので
、後部昇降腕21rの下降速度は速められる。しかし、
その際、第2小グループ92□が尚も供給ポート65お
よび前部油室72間に介在していれば、その絞り作用に
より後部昇降腕21rの下降速度の上昇は適度に即えら
れる。
マニュアル弁56が下降位置Cまでシフトされると、供
給ポート65および前部油室72間は第2大グループ9
1□を介して連通ずるようになるので、後部油圧シリン
ダ22rからの油圧の放出速度は更に速められ、後部昇
降腕21rの下降速度は最大となる。この下降最大速度
は、絞り弁57により調節された絞り孔70の開度によ
り制限される。
以上、後部昇降腕21rの昇降について述べたが、切換
弁55の切換操作により、中央ポート68を前部出力ポ
ードア1fに連通させれば、上記と同様の作用により前
部昇降腕21fを昇降さ一仕ることができることは理解
されよう。
前、後部両昇隆腕21f、21rを適当な上昇位置で停
めてトラクタ1を長時間放置するような場合には、絞り
弁57を充分に締め込んで絞り孔70を閉鎖する。この
ようにすると、例えば第9図のように、後部油圧シリン
ダ22rに連なる後部出力ポードア1rが切換弁55を
介して中央ポート68と連通していても、油圧回路上第
2リリーフ弁60と切換弁55との間に介入した絞り弁
57によって後部油圧シリンダ22rからの油圧放出が
確実に阻止されるので、後部昇降腕21fを、それに加
わる荷重の大小に拘わらず長時間不動状態に保持するこ
とができる。一方面部油圧シリンダ22fに連なる前部
出力ポードア1fは切換弁55により閉鎖されているの
で、前部昇降腕21「も、それに加わる荷重の大小に拘
わらず長時間不動状態に保持することができる。
このような農用トラクタlの油圧系において、油圧ポン
プ33、並びに制御弁装置34を構成するマニュアル弁
56、チェック弁58、第2リリーフ弁60、絞り弁5
7および切換弁55を共通のケーシング35に収容した
ので、油圧ポンプ33および制御弁装置34をユニット
化し、コンパクトな油圧制御ユニット25を得ることが
できる。
また油圧ポンプ33および制411弁装置34間を連通
ずる油路として吐出ポート51を共通のケーシング35
に穿設したので、油圧導管を用いることなく油圧ポンプ
33から制御弁装置34へ高油圧を確実に供給すること
ができる。
次に前記ケーシング35の鋳型装置について説明する。
第13.第15図は、鋳造後であって機械加工前のケー
シング35を示し、そのケーシング35において、ポン
プ収容部35aと、制御弁収容部35bとは一体に構成
される。
ポンプ収容部35aの前、後部端板取付面127.12
8に、歯車室38を得るためにシェル中子により成形さ
れたダルマ孔形の空洞129が開口し、また両端板取付
面127,128間に挟まれる周壁130の上下面に補
強リブ131,132により囲まれた肉抜き凹部133
,134が後述するようにケーシング35の鋳造時に鋳
型装置により成形される。
制御弁収容部35bの両端面に前後部の油室72.73
を得るための空洞(図には一方のみ示す)135が、ま
た空洞135の内端壁136に第1弁孔61および油路
74を得るための小径孔部137,138が、さらに外
壁に第4弁孔64を得るための大径孔部139がそれぞ
れ開口し、それらはシェル中子を用いて成形される。ま
た第2弁孔62を得るための盲孔状小径孔部140が内
端壁136に後部空洞側からシェル中子を用いて成形さ
れる。
さらに吐出ポート51を得るために、ポンプ収容部35
aの空洞129と小径孔部137とを接続する小径孔部
144が同様にシェル中子を用いて成形される。
第15図はケーシング35を得るための鋳型装置を示し
、この図は第14図に対応する。鋳型装置は、型開き方
向を矢印aのように第15図上方、したがって油圧ポン
プ33の各軸39a、40aの軸線と交差する平面内に
位置させた、球状黒鉛鋳鉄等よりなる第1および第2型
141..141□を備えている。両型141+、14
1zにより互いに連通ずるポンプ収容部成形用キャビテ
ィC1と制御弁収容部成形用キャビティc2とが画成さ
れる。両型1411.141□はポンプ収容部成形用キ
ャビティC2に臨み、且つ矢印aの型開き方向と交差す
る内面に肉抜き凹部成形用突出部142,14.3を有
する。
両キャビティC,,C,に、空洞129,135および
小径孔部137,138,140,144を成形すべく
、各部145a〜145fを一体化したシェル中子14
5が配設され、また制御弁収容部成形用キャビティC2
に大径孔部139を成形するシェル中子146が配設さ
れる。
前記のように第1および第2型141..141□の型
開き方向を特定すると、ケーシング35のポンプ収容部
35aにおける両端板取付面127.128が型開き方
向と平行に、また両端板取付面127,128間の周壁
130の上下面が型開き方向と交差する関係にそれぞれ
位置するので、両キャビティC+ 、Ctに溶湯を注入
すると、周壁130の上下面に両突出部142,143
により肉抜き凹部133,134がそれぞれ成形され、
これにより軽量化を図られ、また組立作業を不要にしだ
ケーシング35を1回の鋳造作業によって得ることがで
きる。
C3発明の効果 本発明によれば、第1および第2型の型開き方向を前記
のように特定し、また両型の前記特定の内面に、ポンプ
収容部の周壁に肉抜き凹部を成形する突出部を備えたの
で、軽量化を図られ、また組立作業を不要にしたケーシ
ングを一回の鋳造作業によって得ることができる。
またポンプ収容部と制御弁収容部とを一体に構成したケ
ーシングを1台の合せ型、したがって第1、第2型によ
り鋳造するようにしたので、比較的コストの安い前記鋳
型装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1ないし第12図は本発明により得られたケーシング
を適用した農用トラクタを示し、第1図は農用トラクタ
の側面図、第2図はその農用トラクタの油圧装置におけ
るユニット化された油圧ポンプおよび制御弁装置の平面
図で第1図の■矢視図に対応し、第3図および第4図は
第2図の■−■線およびI’/−IV線断面図、第5図
は第2図の■矢視図、第6図は第4図のVl−Vl線断
面図、第7図は第3図の■−■線断面図、第8図は第7
図の〜l−■線断面図、第9図は制御弁装置の縦断面図
、第9A図は第9図の一部の拡大図、第10図および第
11図は第9図のX−X線およびXI−XI線断面図、
第12図は油圧系の油圧回路図、第13図は鋳造後のケ
ーシングの斜視図、第14図は第13図のX■〜XI′
v線断面図、第15図は第14図に対応する本発明の一
実施例の縦断面口である。 21f、21r・・・被駆動部材としての前、後部昇降
腕、22f、22r・・・前、後部油圧シリンダ、33
・・・油圧ポンプ、35・・・ケーシング、35a・・
・ポンプ収容部、35b・・・制御弁収容部、39a。 40a・・・ポンプ軸としての軸、51・・・吐出ポー
ト、56・・・スプール弁としてのマニュアル弁、13
0・・・周壁、133.134・・・肉抜き凹部、14
11.1412・・・第1.第2型、142.143・
・・突出部 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社代理人  
 弁理士 落  合     健第7図     ヒW も

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポンプ軸を備えた油圧ポンプを収容するポンプ収容部と
    、被駆動部材の油圧シリンダの作動を制御すべく前記油
    圧ポンプの吐出ポートおよび前記油圧シリンダ間に介装
    されて、前記ポンプ軸と平行なスプール弁を備えた制御
    弁装置を収容する制御弁収容部とよりなるケーシングを
    鋳造するための鋳型装置であって、型開き方向を前記ポ
    ンプ軸の軸線と交差する平面内に位置させた第1および
    第2型を備え、両型は、前記ポンプ収容部成形用キャビ
    ティに臨み、且つ前記型開き方向と交差する内面に、前
    記ポンプ収容部の周壁に肉抜き凹部を成形する突出部を
    有することを特徴とする油圧ポンプおよび制御弁装置用
    ケーシングの鋳型装置。
JP27352886A 1986-11-17 1986-11-17 油圧ポンプおよび制御弁装置用ケ−シングの鋳型装置 Pending JPS63126642A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0778096A2 (en) * 1995-12-09 1997-06-11 Daewoo Electronics Co., Ltd Pump housing and a manufacturing method therefor
CN104043787A (zh) * 2014-06-24 2014-09-17 南通华东油压科技有限公司 电磁阀铸件模具及其铸造工艺

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