JPH09278980A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JPH09278980A
JPH09278980A JP8524996A JP8524996A JPH09278980A JP H09278980 A JPH09278980 A JP H09278980A JP 8524996 A JP8524996 A JP 8524996A JP 8524996 A JP8524996 A JP 8524996A JP H09278980 A JPH09278980 A JP H09278980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
parts
rubber
monomer
graft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8524996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4004568B2 (ja
Inventor
Hiroshi Sakai
比呂志 酒井
Takaaki Shiratori
高明 白鳥
Hideyuki Shigemitsu
英之 重光
Yasuaki Ii
康明 井伊
Yoshihiro Nakai
義博 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP08524996A priority Critical patent/JP4004568B2/ja
Publication of JPH09278980A publication Critical patent/JPH09278980A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4004568B2 publication Critical patent/JP4004568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物性バランスが優れ、めっき膜の密着強度が
高く、更に冷熱サイクルにおいてもめっき膜の膨れやク
ラックの発生等のない衝撃強度に優れためっき製品を得
ること。 【解決手段】 特定のゴム状重合体に、シアン化ビニル
系単量体、芳香族ビニル系単量体およびこれらと共重合
可能な他のビニル系単量体の少なくとも1種からなる単
量体混合物がグラフト重合されたグラフト共重合体であ
って、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合体の
重量平均粒子径が0.15〜0.40μmであり、グラ
フト率が15〜100%であることを特徴とするグラフ
ト共重合体(A)に25℃における粘度が5〜10,0
00センチストークスである有機ケイ素化合物を配合し
てなる樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、めっき特性および
物性バランスに優れた樹脂組成物に関し、より詳しくは
めっき特性、特に冷熱サイクル性および耐衝撃性に優れ
た樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ABS系樹脂はゴム状重合体にシアン化ビニル系単
量体、芳香族ビニル系単量体等の単量体がグラフト重合
された樹脂であるが、めっき外観が良い、めっき膜の密
着強度が高い、冷熱サイクル性が優れている等の特性か
らプラスチックのめっき用途において多量に使用されて
いる。
【0003】しかし、最近自動車分野を中心に冷熱サイ
クル性の向上が要求されおり、例えば、−35℃×2時
間→85℃×2時間の冷熱サイクルを5〜15回行って
もめっき製品の外観に変化がないことが求められてい
る。
【0004】また、近年、意匠面からめっき用成形品の
形状が複雑で大型化し、めっき膜にかかる応力が大きく
なっているため、従来のABS系樹脂ではめっき膨れを
生じ易くなってきている。
【0005】更に、めっき工程においては、ハイサイク
ル化等のためにエッチング液の温度を従来より高くする
こと等により、めっき条件が厳しくなっている。それ
故、オーバーエッチング現象によるアンカー効果の低下
から樹脂層とめっき膜との密着強度の低下による冷熱サ
イクル試験でのめっき膨れ等の問題も発生している。
【0006】めっき用樹脂として、一般にABS樹脂、
ABS樹脂アロイに有機ケイ素化合物を添加してなるめ
っき用樹脂組成物が知られているが、このようなめっき
用樹脂組成物においては、物性バランスをとるのに限界
があり複雑な形状の大型製品ではめっき膨れやめっき膜
の割れが起る等の問題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、特定のゴム状重
合体を用いて得られるグラフト共重合体を用い、また有
機ケイ素化合物を組み合わせることにより、優れた物性
バランスとめっき特性を有する樹脂組成物が得られるこ
とを見出し本発明に至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨とするところは、
脂肪族共役ジエン系単量体30〜100重量部と、シア
ン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体および不飽
和カルボン酸エステル系単量体よりなる群から選ばれる
少なくとも1種の他の共重合可能な単量体70〜0重量
部(合計100重量部)を重合して得られるゴム状重合
体であって、トルエン可溶分の重量平均分子量が10
0,000以上、ゲル含有率が40重量%以上、膨潤度
が15〜50であるゴム状重合体(A−1)5〜70重
量部に、シアン化ビニル系単量体10〜40重量%、芳
香族ビニル系単量体60〜90重量%およびこれらと共
重合可能な他のビニル系単量体の少なくとも1種0〜2
0重量%(合計100重量%)からなる単量体混合物9
5〜30重量部がグラフト重合されたグラフト共重合体
であって、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合
体(A−1)の重量平均粒子径が0.15〜0.40μ
mであり、グラフト率が15〜100重量%であるグラ
フト共重合体(A)5〜100重量部と芳香族ビニル系
単量体単位(B−1)60〜90重量%、シアン化ビニ
ル系単量体単位(B−2)10〜45重量%およびこれ
らと共重合可能な他のビニル系単量体単位(B−3)0
〜30重量%(ただし、(B−1)〜(B−3)成分の
合計を100重量%とする。)からなる共重合体(B)
0〜95重量部とからなる樹脂あるいは樹脂混合物10
0重量部に対して、(C)25℃における粘度が5〜1
0,000センチストークスである有機ケイ素化合物
0.01〜0.5重量部を配合してなる樹脂組成物にあ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明に使用されるゴム状重合体を製造す
るのに用いられる単量体としては、脂肪族共役ジエン系
単量体単独、もしくは該脂肪族共役ジエン系単量体と、
シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体および
不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の他の共重合可能な単量体との混合
物が挙げられる。
【0011】脂肪族共役ジエン系単量体の例としては、
例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン
等が挙げられ、耐衝撃性の面から1,3−ブタジエンの
使用が好ましい。
【0012】脂肪族共役ジエン系単量体と共重合可能な
他の単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体;スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メ
チルスチレン等の芳香族ビニル系単量体;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カ
ルボン酸エステル等が挙げられる。
【0013】ゴム状重合体を得るのに使用される脂肪族
共役ジエン系単量体と、上記共重合可能な他の単量体と
の使用割合は、脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
重量部に対し、共重合可能な他の単量体70〜0重量部
(合計100重量部)の範囲である。脂肪族共役ジエン
系単量体の使用量が30重量部未満の場合には、得られ
るグラフト共重合体の耐衝撃性が低下する傾向となる。
【0014】このゴム状重合体は、チーグラー系の触媒
を用いて溶液重合し、これを乳化剤と水でホモジナイズ
して乳化分散したものや、乳化重合により得られるもの
を用いてもよく、その製造方法は限定されない。ゴム状
重合体の分散粒子径や分子量、ゲル含有率、膨潤度の制
御の容易さ、高性能な樹脂組成物を製造するための自由
度の大きさから、乳化重合が最適である。
【0015】本発明に使用されるゴム状重合体(A−
1)は、トルエン可溶分の重量平均分子量が100,0
00以上であることが必要であり、更に好ましくは13
0,000以上であることが必要である。トルエン可溶
分の重量平均分子量が100,000未満では得られる
樹脂組成物の耐衝撃性が低下する傾向となる。
【0016】トルエン可溶分の分子量を調節する方法と
しては、いかなる方法であっても構わないが、重合開始
剤の種類および量、重合温度、メルカプタン類等の連鎖
移動剤の種類および量等を目的に応じて変更することに
より達成できる。
【0017】尚、本発明でいうトルエン可溶分の重量平
均分子量とは、乾燥したゴム状重合体0.5gをトルエ
ン60mlに30℃で48時間浸漬させた後、100メ
ッシュ金網で不溶分を除去し、トルエン溶液を乾固させ
た試料をテトラヒドロフランに溶解し(試料濃度2.4
mg/ml)、GPC((株)島津製作所、LC−6
A)のポリスチレン換算により求められる値をいう。
【0018】また、本発明に使用されるゴム状重合体
(A−1)は、ゲル含有率が40重量%以上、好ましく
は60重量%以上であり、更に膨潤度が15〜50、好
ましくは20〜40であることが必要である。ゲル含有
率が40重量%未満では、得られる樹脂組成物の耐衝撃
性および光沢が低下する傾向となる。更に膨潤度が15
未満では得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低下し、ま
た、50を超える場合には得られる樹脂組成物の曲げ弾
性率が低下し、光沢も悪くなる。
【0019】尚、本発明でいうゲル含有率および膨潤度
とは、乾燥したゴム状重合体0.5gをトルエン60m
lに30℃で48時間浸漬させた後、100メッシュの
金網で濾別し、メッシュ上の不溶分およびそれの乾燥後
の重量を測定し、下記の式(I)および(II)で求めた
値をいう。
【0020】 ゲル含有率(%)=[M2 /M0]×100 (I) 膨潤度=[(M1 −M2 )/M2] (II) ただし、上記式(I)および(II)中、M0 は乾燥ゴム
状重合体の重量、M1は100メッシュの金網上に残っ
た不溶分の膨潤重量、M2 は不溶分の乾燥後の重量を表
わす。
【0021】ゴム状重合体のゲル含有率および膨潤度の
調整は、公知の方法が利用でき、例えば、ジビニルベン
ゼン、メタクリル酸アリル、エチレングリコールジメタ
クリレート、ジアリルアジペート等の架橋性単量体の使
用、重合温度の調節、重合開始剤濃度の調節、重合転化
率の調節、メルカプタン類等の連鎖移動剤の使用等によ
って行うことができる。
【0022】次に、本発明に使用されるグラフト共重合
体(A)は、上記のゴム状重合体に単量体混合物をグラ
フト重合すること、あるいは上記のゴム状重合体を下記
に示すような方法で肥大化させた肥大化ゴム状重合体
(A’−1)に単量体混合物をグラフト重合することに
より得られるグラフト共重合体から構成されるが、本発
明においては、グラフト共重合体におけるゴム状重合体
の重量平均粒子径が0.15〜0.40μm、好ましく
は0.20〜0.35μmの範囲にあることが重要であ
る。グラフト共重合体における重量平均粒子径が0.1
5μm未満では、得られる樹脂組成物の耐衝撃性、成形
性(流動性)が劣り、一方、0.40μmを超える場合
には、成形性は良好となるが、耐衝撃性および成形外観
(表面光沢)が悪くなる。
【0023】尚、ゴム状重合体の分散粒子径の分布には
特に制限はなく、分散粒子径の異なるゴム状重合体を2
種以上併用してもよい。
【0024】ゴム状重合体の粒子径の調節は、重合によ
って行うことも可能であるが、次の方法、例えば、ゴム
状重合体の重合中のアグロメーションによる肥大化、
0.1μm以下の比較的小さなゴム状重合体を予め製造
し、これを酸や塩、撹拌等による剪断応力によって肥大
化する方法、酸基を含有する共重合体ラテックスをゴム
状重合体ラテックスに添加する方法等が利用できる。
【0025】本発明の樹脂組成物を構成するグラフト共
重合体(A)は、公知のグラフト重合によって製造する
ことが可能である。グラフト重合の方法としては、乳化
重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合、あるいはこれら
二種以上の組み合わせが使用できるが、ゴム状重合体が
乳化重合で容易に製造されることから、乳化重合が最適
である。例えば、乳化重合で得られた前記ゴム状重合体
に単量体混合物を添加し、公知の方法でグラフト重合さ
れる。
【0026】グラフト重合に使用される単量体混合物
は、シアン化ビニル系単量体10〜40重量%、芳香族
ビニル系単量体60〜90重量%およびこれらと共重合
可能な少なくとも1種の他のビニル系単量体0〜20重
量%からなる単量体混合物(合計100重量%)であ
る。
【0027】グラフト重合に用いられるシアン化ビニル
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、シアン化ビニリデン等が使用できるが、本発明の
樹脂組成物の原料としてはアクリロニトリルが好適であ
る。
【0028】シアン化ビニル系単量体の使用量は、グラ
フト重合される単量体混合物中、10〜40重量%、好
ましくは15〜35重量%である。10重量%未満では
得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低く、また40重量%
を超える場合には得られる樹脂組成物の流動性が低下す
る。
【0029】グラフト重合に用いられる芳香族ビニル系
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等のビニルトルエン類、p−ク
ロルスチレン等のハロゲン化スチレン類、p−t−ブチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレン類等
が使用でき、スチレンまたはα−メチルスチレンが好ま
しい。これら、芳香族ビニル系単量体は、1種でまたは
2種以上を併用することができる。
【0030】芳香族ビニル系単量体の使用量は、グラフ
トされる単量体混合物中、60〜90重量%、好ましく
は65〜85重量%である。60重量%未満では樹脂組
成物の流動性が低下し、また、90重量%を超えると樹
脂組成物の耐衝撃性が低下する。
【0031】グラフト重合に用いられる共重合可能な他
のビニル系単量体としては、不飽和カルボン酸エステル
系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物および不飽和ジカ
ルボン酸イミド化合物等が挙げられ、これらは1種で、
または2種以上を併用して使用することができる。
【0032】グラフト重合に用いることのできる不飽和
カルボン酸エステル系単量体としては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘ
キシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等が
挙げられる。これらの不飽和カルボン酸エステル系単量
体は、1種で、または2種以上を併用することができ
る。
【0033】また、グラフト重合に用いることのできる
不飽和ジカルボン酸無水物としては、例えば無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられ
る。好ましくは無水マレイン酸である。
【0034】更に、グラフト重合に用いることのできる
不飽和ジカルボン酸のイミド化合物としては、例えば、
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマ
レイミド等が挙げられる。好ましくはN−フェニルマレ
イミドである。
【0035】これらの他の共重合可能な単量体の使用量
は、グラフト重合に用いられる単量体混合物中、0〜2
0重量%の範囲であり、その使用量が20重量%を超え
ると樹脂組成物の耐衝撃性が低下する。
【0036】尚、本発明においては、更に必要に応じて
グリシジルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル
酸、メタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート等
の他の単量体を20重量%以下、好ましくは15重量%
以下の量を単量体混合物中に併用することも可能であ
る。
【0037】ゴム状重合体にグラフトさせる単量体混合
物の割合は、ゴム状重合体5〜70重量部に対して、単
量体混合物95〜30重量部、好ましくはゴム状重合体
10〜70重量部に対して、単量体混合物90〜30重
量部(合計100重量部)の範囲である。ゴム状重合体
の量が5重量部未満では得られる樹脂組成物の耐衝撃性
が低下する傾向となり、また、70重量部を超える場合
にはゴム状重合体へのグラフト率が低くなり、得られる
樹脂組成物中へのゴム状重合体の量を多くしても耐衝撃
性および光沢が低下する傾向となる。
【0038】ゴム状重合体に単量体混合物をグラフト重
合させる場合、単量体混合物を一度に加えても、また分
割添加や連続的に滴下してもよく、特にその添加方法に
は制限はない。
【0039】この乳化グラフト重合に際しては、通常公
知の乳化剤、触媒および開始剤が使用され、その種類や
添加量、添加方法については特に限定されない。
【0040】この様にして得られたグラフト共重合体
は、通常のラテックスからのポリマー回収方法である酸
または塩による凝固、乾燥工程により粉末状の固体とし
て回収される。
【0041】本発明に使用されるグラフト共重合体
(A)におけるグラフト率は15〜100重量%の範囲
にあることが重要であり、好ましくは20〜80重量%
である。グラフト率が15重量%未満では得られる樹脂
組成物の耐衝撃性および外観が悪くなり、一方、グラフ
ト率が100重量%を超えると得られる樹脂組成物の流
動性が低下する。
【0042】尚、本発明でいうグラフト率とは、乾燥し
た粉末状のグラフト共重合体2.5gをアセトン60m
lに入れ、55℃で3時間加熱した後、不溶分を遠心分
離機で分離し、これを乾燥して不溶分の重量を測定し、
下記の式(III) で求めた値をいう。
【0043】 グラフト率(%)=[(S2 −S1 )/S1 ]×100 (III) ただし、上記式(III) 中、S1 はグラフト共重合体中の
ゴム状重合体の重量、S2 はアセトン不溶分の重量を表
わす。
【0044】本発明に使用される共重合体(B)は、芳
香族ビニル系単量体単位(B−1)60〜90重量%、
シアン化ビニル系単量体単位(B−2)10〜45重量
%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体単位
(B−3)0〜30重量%(ただし、(B−1)〜(B
−3)成分の合計を100重量%とする。)からなるも
のである。この範囲以外の共重合体を用いると、衝撃強
さと外観が低下する傾向がある。
【0045】共重合体(B)におけるシアン化ビニル化
合物単位および芳香族ビニル化合物単位は、それぞれシ
アン化ビニル化合物および芳香族ビニル化合物から誘導
されるものであり、使用されるシアン化ビニル化合物お
よび芳香族ビニル化合物としては、グラフト共重合体
(A)において使用されるものが挙げられる。
【0046】共重合体(B)における他のビニル系単量
体単位についても、グラフト共重合体(A)において使
用される他のビニル系単量体が使用することができる。
【0047】共重合体(B)の具体例としては、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ス
チレン−マレイミド系化合物三元共重合体、アクリロニ
トリル−α−メチルスチレン共重合体等が挙げられる。
【0048】共重合体(B)の製造方法については特に
制限はないが、懸濁重合あるいは溶液重合などが挙げら
れる。
【0049】グラフト共重合体(A)と共重合体(B)
は、グラフト共重合体(A)5〜100重量部と共重合
体(B)0〜95重量部((A)成分と(B)成分の合
計量100重量%)とからなる樹脂あるいは樹脂組成物
として使用される。
【0050】グラフト共重合体(A)は、もちろん単独
でも使用することができるが、上記共重合体(B)の他
に、目的に応じて他の熱可塑性樹脂と配合して使用する
ことも可能である。他の熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリスチレン、スチレン−マレイン酸共重合体、ポ
リメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリアミド等が挙げら
れる。またその配合量は、グラフト共重合体(A)、ま
たはグラフト共重合体(A)および共重合体(B)10
0重量部に対して、0〜95重量部の範囲であり、95
重量部を超えると、得られる樹脂組成物から得られる成
形品の耐熱性が低下する。
【0051】また、本発明の樹脂組成物は、通常使用さ
れる各種安定剤や可塑剤、滑剤、金属石鹸、帯電防止剤
等を添加することができ、これらの混合にはヘンシェル
ミキサーやバンバリーミキサー、押出機、加熱ロール等
の装置が用いられ、また、更に射出成形や押出成形等様
々な成形方法で有用な成形品を得ることができる。
【0052】次に、本発明において(C)成分として用
いられる有機ケイ素化合物は、25℃における粘度が5
〜10,000センチストークスであるものである。例
えば、下記の一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するものである。
【0053】 −(−Si(R1)(R2)−O−)n− −−−(I) (一般式(I)中のR1 ,R2 は、アルキル基、アラル
キル基、ポリエーテルアルキル基、エポキシアルキル
基、トリフルオロメチル基、カルボキシメチル基、フェ
ニル基から選ばれた1以上の基を示しnは1以上の正数
を示す。) 有機ケイ素化合物の具体例としては、ポリジメチルシロ
キサン、ポリメチルエチルシロキサン、ポリジエチルシ
ロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等のポリシロ
キサン類、テトラエチルシラン、トリメチルヘキシルシ
ラン等のシラン類あるいは、トリエチルクロルシラン、
ジエチルジクロルシラン、フェニルトリクロルシラン、
ジフェニルクロルシラン等のハロシラン類が挙げられ
る。
【0054】かかる有機ケイ素化合物(I)の粘度の範
囲は、25℃において5〜10,000センチストーク
スであり、好ましくは50〜5,000センチストーク
スである。有機ケイ素化合物(I)の粘度が5センチス
トークス未満では、射出成形時の揮発性成分が多いため
に金型を汚したり塗装時の塗料のはじきの原因になり、
一方、10,000センチストークスを超えると取り扱
い難い上に分散に大きなエネルギーが必要となり実用的
でない。
【0055】有機ケイ素化合物(I)の量は、グラフト
共重合体(A)と共重合体(B)との合計量100重量
部に対して0.01〜0.5重量部、好ましくは0.0
2〜0.3重量部である。有機ケイ素化合物(I)の量
が0.01重量部未満では、めっき品の冷熱サイクル性
の改良効果が小さく、一方、0.5重量部を超えると、
成形品表面にブリードしてきて金型汚れの原因になった
り、めっき膜の密着強度を低下させるため好ましくな
い。
【0056】本発明の樹脂組成物においては、有機ケイ
素化合物の他に必要に応じて染顔料等の各種着色剤、光
または熱に対する安定剤類、無機または有機の粒状、粉
状または繊維状の充填剤、発泡剤等を添加することが出
来る。
【0057】最終的に得られた組成物は射出成形、押し
出し成形等各種加工法によって形成された後、通常のA
BSめっき工程設備を用いてめっきすることができる。
【0058】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、これらは本発明を限定するもので
はない。実施例および比較例中の「部」は「重量部」
を、「%」は「重量%」をそれぞれ表わすが、表面光沢
における「%」は「重量%」ではない。
【0059】尚、実施例および比較例における各種物性
は以下の方法によって測定した。
【0060】(1)ゴム状重合体の重量平均粒子径 透過型電子顕微鏡を用いて、重量平均粒子径をを求め
た。
【0061】(2)トルエン可溶分の重量平均分子量 上述した方法で測定した。
【0062】(3)ゲル含有率 上述した方法で測定した。
【0063】(4)グラフト率 上述した方法で測定した。
【0064】(5)アイゾット衝撃強度 ASTM D−256により測定した。
【0065】(6)メルトフローレート JIS K7210に従い、温度200℃、荷重5kg
の条件で測定し、10分間あたりの流出量をg数で表示
した。
【0066】(7)曲げ弾性率 ASTM D790により測定した。
【0067】(8)表面光沢 ASTM D523により測定した。
【0068】(9)密度強度 下記に示す工程でめっき用平板(50mm×90mm×
3mm(厚さ)、1箇所タブ付)にめっきを行い、荷測
定器上でめっき膜を垂直方向に引き剥してその強度を測
定した。
【0069】めっき工程: (1) 脱脂(60℃×3分)→(2) 水洗→(3) エッチング
(CrO3 400g/l、H2 SO4 200cc/l
70℃×20分)→(4) 水洗→酸処理(常温1分)→
(5) 水洗→触媒化処理(25℃×3分)→(6) 水洗→活
性化処理(40℃×5分)→(7) 水洗→(8) 化学Niめ
っき(40℃×5分)→(9) 水洗→(10)電気銅めっき
(膜厚35μm 20℃×60分)→(11)乾燥 (10)冷熱サイクル試験 下記に示す工程でめっき用平板(200mm×600m
m×3mm(厚さ))にめっきを行い、[−35℃×2
時間→80℃×2時間]を1サイクルとして、15サイ
クルを行いめっき膜の状態を観察し、下記の判定基準に
より評価した。 めっき工程: (1) 脱脂(60℃×3分)→(2) 水洗→(3) エッチング
(CrO3 400g/l、H2 SO4 200cc/l
70℃×20分)→(4) 水洗→酸処理(常温1分)→
(5) 水洗→触媒化処理(25℃×3分)→(6) 水洗→
(7)触媒化処理(25℃×3分)→(8)水洗→(9)活性化
処理(40℃×5分)→(10) 水洗→(11) 化学Niめっ
き(40℃×5分)→(12) 水洗→(13)電気銅めっき
(膜厚20μm20℃×20分)→(14)水洗→(15)電気
Niめっき(膜厚10μm 55℃×15分)→(16)
水洗→(17)電気Crめっき(膜厚0.3μm 45℃×
2分) 判定基準: 〇:変化なし ×:ゲート近傍部のみ膨れ ××:ゲート近傍部およびゲート近傍部以外にも若干膨
れ ×××:ゲート近傍部およびゲート近傍部以外にもかな
り膨れ (実施例1) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−1)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、脱イオ
ン水(以後、単に水と略称する。)2300部、ロジン
酸カリウム16.0部、オレイン酸カリウム16.0
部、水酸化ナトリウム1.0部、芒硝8.0部およびt
−ドデシルメルカプタン4.8部を仕込み、窒素置換し
た後、1,3−ブタジエン2000部を仕込み、60℃
に昇温した。次いで、過硫酸カリウム4.8部を水10
0部に溶解した水溶液を圧入して重合を開始した。重合
中、重合温度を65℃にコントロールして、12時間重
合させた後内圧が4.5kg/cm2 (ゲージ圧)とな
った時点で未反応のブタジエンを回収した。その後内温
を80℃にして1時間保持しゴム状重合体ラテックス
(A−1)を得た。重量平均粒子径は0.08μm、固
形分は41.0%、重合転化率は81.2%であった。
また、トルエン可溶分の重量平均分子量は157,00
0、ゲル含有率は75%、膨潤度は41であった。
【0070】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム30部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム15部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1275部、メタクリル
酸225部およびクメンハイドロパーオキシド6.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.08μmの酸基含有共重合体ラテックス
(B−1)を得た。
【0071】(3)ゴム状重合体ラテックス(A−2)
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記のゴム状重合体ラ
テックス(A−1)2489部(ゴム状重合体として1
000部)を入れ、次いで、撹拌下で上記の酸基含有共
重合体ラテックス(B−1)61部(固形分として20
部)を添加した後、引続き30分間撹拌し、重量平均粒
子径が0.28μm、固形分が40.7%の肥大化され
たゴム状重合体ラテックス(A−2)を得た。
【0072】(4)グラフト共重合体(C−1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水1500部、上記の
ゴム状重合体ラテックス(A−2)2500部(ゴム状
重合体として1000部)、デキストローズ6.0部、
ピロリン酸ナトリウム1.0部および硫酸第一鉄七水塩
0.1部を仕込み、窒素置換した後60℃に昇温し、ア
クリロニトリル300部、スチレン700部、t−ドデ
シルメルカプタン12.0部およびクメンハイドロパー
オキシド3.0部からなる単量体混合物を200分かけ
て滴下し、その間、内温が65℃になる様にコントロー
ルした。
【0073】滴下終了後、クメンハイドロパーオキシド
1.2部を添加し、更に70℃で1時間保持し、老化防
止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−400)
10部を添加した後、冷却した。このグラフト共重合体
ラテックス(C−1)を5%硫酸水溶液で凝固し、洗
浄、乾燥して乳白色粉末のグラフト共重合体(C−1)
1930部を得た。重合転化率は97%で、グラフト率
は46%であった。
【0074】次いで、このグラフト共重合体(C−1)
37部と、AS樹脂(アクリロニトリル(AN)−スチ
レン(ST)共重合体、AN/ST重量比=30/7
0、メルトフローレート3.6g/10分)63部と有
機ケイ素化合物(日本ユニカー(株)製シリコーンオイ
ルL−45(粘度500センチストークス25℃))を
230℃にて二軸押出機を用いて配合し、ペレットとし
た後、射出成形にて各試験片を作成して、各種物性を評
価した。得られた結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】(実施例2) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−3)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水23
00部、オレイン酸カリウム40部、炭酸水素ナトリウ
ム8.0部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート(ロンガリット)3.2部を仕込み、窒素置
換した後、1,3−ブタジエン1440部、スチレン1
60部、t−ドデシルメルカプタン2.4部およびジイ
ソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド3.2部を仕
込んだ。次いで、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
0.072部および硫酸第一鉄七水塩0.025部を水
100部に溶解した水溶液を内温5℃で添加して、重合
を開始した。18時間重合させた後反応器内の圧力が
0.5kg/cm2 以下(ゲージ圧)になった時点で、
未反応のブタジエンを除去し、ゴム状重合体ラテックス
(A−3)を得た。重量平均粒子径は0.07μm、固
形分は39.2%、重合転化率は94.6%であった。
また、トルエン可溶分の重量平均分子量は593,00
0、ゲル含有率は82%、膨潤度は28であった。
【0077】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−4)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、使用するゴム状重合体ラテックス
(A−1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−3)
に変更した他は実施例1(3)と同様にして、重量平均
粒子径が0.27μm、固形分が39.0%である肥大
化されたゴム状重合体ラテックス(A−4)を得た。
【0078】(3)グラフト共重合体(C−2)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−4)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−2)を得た。重合転化率は96%で、グラフト
率は48%であった。
【0079】次いで、このグラフト共重合体(C−2)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
【0080】(実施例3) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−5)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水39
00部、水酸化ナトリウム0.2部、高級脂肪酸ナトリ
ウム40部、デキストローズ4.0部および無水硫酸ナ
トリウム4.0部を仕込み、窒素置換した後、1,3−
ブタジエン2000部、t−ドデシルメルカプタン2.
0部およびジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキシ
ド4.0部からなる単量体混合物のうち、まずそれの6
70部を仕込んだ後昇温し、内温35℃でピロリン酸ナ
トリウム6.0部および硫酸第一鉄七水塩0.04部を
水100部に溶解した水溶液を圧入し、重合を開始し
た。反応を開始して1時間後から、残りの単量体混合物
1336部を約6時間かけて滴下し、その間反応器の内
温を40℃にコントロールした。16時間重合させた
後、内圧が0.5kg/cm2 (ゲージ圧)以下になっ
たところで、未反応のブタジエンを除去し、ゴム状重合
体ラテックス(A−5)を得た。重量平均粒子径は0.
10μm、固形分は33.5%、重合転化率は98.6
%であった。また、トルエン可溶分の重量平均分子量は
272,000、ゲル含有率は92%、膨潤度は19で
あった。
【0081】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−6)
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記のゴム状重合体ラ
テックス(A−5)3100部(ゴム状重合体として1
000部)およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム3.0g部を仕込み、これに5%リン酸水溶液800
部を3分かけて滴下し、滴下終了後すぐに10%水酸化
ナトリウム水溶液200部を添加し、固形分が26.4
%、重量平均粒子径が0.26μmである肥大化された
ゴム状重合体ラテックス(A−6)を得た。
【0082】(3)グラフト共重合体(C−3)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−6)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−3)を得た。重合転化率は95%で、グラフト
率は42%であった。
【0083】次いで、このグラフト共重合体(C−3)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
【0084】(実施例4) (1)ゴム状重合体(A−7)の製造 実施例3(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
5)の製造において、1,3−ブタジエンの使用量20
00部を、1,3−ブタジエン1000部とアクリル酸
n−ブチル1000部とに変更した他は実施例3(1)
と同様にして重合を行い(ただし、重合時間は14時
間)ゴム状重合体ラテックス(A−7)を得た。重量平
均粒子径は0.08μm、固形分は33.1%、重合転
化率は96.9%であった。また、トルエン可溶分の重
量平均分子量は298,000、ゲル含有率は92%、
膨潤度は19であった。
【0085】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−8)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において用いるゴム状重合体ラテックス(A
−1)2489部を、上記のゴム状重合体ラテックス
(A−7)3050部に変更した他は実施例1(3)と
同様にして固形分が33.0%、重量平均粒子径が0.
27μmである肥大化されたゴム状重合体ラテックス
(A−8)を得た。
【0086】(3)グラフト共重合体(C−4)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(C−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−8)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−4)を得た。重合転化率は98%で、グラフト
率は39%であった。
【0087】次いで、このグラフト共重合体(C−4)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
【0088】(実施例5) (1)酸基含有共重合体ラテックス(B−2)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム25部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1328部、メタクリル
酸173部およびクメンハイドロパーオキシド8.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が99%で、重量平
均粒子径が0.05μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−2)を得た。
【0089】(2)酸基含有共重合体ラテックス(B−
3)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム35部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1260部、メタクリル
酸240部およびクメンハイドロパーオキシド8.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.10μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−3)を得た。
【0090】(3)ゴム状重合体ラテックス(A−9)
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、酸基含有共重合体ラテックス(B
−1)の使用量61部を上記の酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−2)40.6部と上記の酸基含有共重合体ラ
テックス(B−3)20.4部とに変更した他は実施例
1(3)と同様にして、固形分が40%、重量平均粒子
径が0.35μmと0.21μm二分散物からなる肥大
化されたゴム状重合体ラテックス(A−9)を得た。
【0091】(4)グラフト共重合体(C−5)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−9)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−5)を得た。重合転化率は98%で、グラフト
率は48%であった。
【0092】次いで、このグラフト共重合体(C−5)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
【0093】(実施例6) (1)ゴム状共重合体ラテックス(A−10)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、水30
00部、ロジン酸カリウム40部、水酸化カリウム2.
0部、芒硝6.0部、t−ドデシルメルカプタン4.0
部、過硫酸カリウム6.0部および1,3−ブタジエン
2000部を仕込み、50℃で重合を開始した。更に重
合転化率に応じて反応温度を上げ、最終的には70℃
で、75時間重合を行い、未反応のブタジエンを除去し
てゴム状重合体ラテックス(A−10)を得た。固形分
は37.5%、重合転化率は87.9%、重量平均粒子
径は0.28μmであった。またトルエン可溶分の分子
量は218,000、ゲル含有率は82%、膨潤度は2
3であった。
【0094】(2)グラフト共重合体(C−6)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−10)に変
更した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重
合体(C−6)を得た。重合転化率は97%で、グラフ
ト率は41%であった。
【0095】次いで、このグラフト共重合体(C−6)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
【0096】(比較例1) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−11)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタン量を
4.8部から9.6部に変更した他は実施例1(1)と
同様にして重合を行い(ただし、重合時間は14時
間)、ゴム状重合体ラテックス(A−11)を得た。重
量平均粒子径は0.08μm、固形分は40.7%、重
合転化率は80.3であった。またトルエン可溶分の分
子量は87,000、ゲル含有率は70%、膨潤度は4
1であった。
【0097】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
2)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−11)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして固形分が40.
5%、重量平均粒子径が0.29μmである肥大化され
たゴム状重合体ラテックス(A−12)を得た。
【0098】(3)グラフト共重合体(C−7)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−12)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−7)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は4
5%であった。
【0099】次いで、このグラフト共重合体(C−7)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0100】(比較例2) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−13)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、重合終了時間を10時間にした他
は実施例1(1)と同様にして重合を行い、ゴム状重合
体ラテックス(A−13)を得た。固形分は35.5
%、重合転化率は63.9%、重量平均粒子径は0.0
7μmであった。また、トルエン可溶分の重量平均分子
量は159,000、ゲル含有率は35%、膨潤度は6
4であった。
【0101】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
4)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−13)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして重合を行い、固
形分が63.7%、重量平均粒子径が0.29μmであ
る肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−14)を
得た。
【0102】(3)グラフト共重合体(C−8)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−14)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−8)を得た。重合転化率は97%で、グラフト率は4
7%であった。
【0103】次いで、このグラフト共重合体(C−8)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0104】(比較例3) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−15)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、1,3−ブタジエンの使用量を2
000部から1600部に変更し、重合終了時間を18
時間とした他は実施例1(1)と同様にして重合を行
い、ゴム状重合体ラテックス(A−15)を得た。固形
分は40.1%、重合転化率は98.3%、重量平均粒
子径は0.08μmであった。また、トルエン可溶分の
重量平均分子量は159,000、ゲル含有率は94
%、膨潤度は12であった。
【0105】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
6)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−15)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして、固形分が3
9.9%、重量平均粒子径が0.29μmである肥大化
されたゴム状重合体ラテックス(A−16)を得た。
【0106】(3)グラフト共重合体(C−9)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−16)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−9)を得た。重合転化率は97%で、グラフト率は4
1%であった。
【0107】次いで、このグラフト共重合体(C−9)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0108】(比較例4) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−17)の製造 実施例1(1)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタンの使用
量を無添加に変更した他は実施例1(1)と同様にして
重合を行い(重合時間12時間)、ゴム状重合体ラテッ
クス(A−17)を得た。重量平均粒子径は0.07μ
m、固形分は41.0%、重合転化率は81.3%であ
った。また、トルエン可溶分の重量平均分子量は12
3,000、ゲル含有率は98%、膨潤度は10であっ
た。
【0109】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
8)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−17)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして、固形分が4
0.8%、重量平均粒子径が0.25μmである肥大化
されたゴム状重合体ラテックス(A−18)を得た。
【0110】(3)グラフト共重合体(C−10)の製
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−18)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−10)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は
38%であった。
【0111】次に、このグラフト共重合体(C−10)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0112】(比較例5) (1)グラフト共重合体(C−11)の製造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−1)に変更した他は
実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C−
11)を得た。重合転化率は98%で、グラフト率は5
4%であった。
【0113】次に、このグラフト共重合体(C−11)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0114】(比較例6) (1)酸基含有共重合体ラテックス(B−4)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム33部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム32部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1150部、メタクリル
酸350部およびクメンハイドロパーオキシド6.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.15μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−4)を得た。
【0115】(2)ゴム状重合体ラテックス(A−1
9)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、使用する酸基含有重合ラテックス
(B−1)を上記の酸基含有共重合体ラテックス(B−
4)に変更した他は実施例1(3)と同様に行い、固形
分が40.7%、重量平均粒子径が0.52μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−19)を得
た。
【0116】(3)グラフト共重合体(C−12)の製
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−19)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−12)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は
37%であった。
【0117】次に、このグラフト共重合体(C−12)
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
【0118】(比較例7)比較例1のグラフト共重合体
(C−7)50部と、実施例1のAS樹脂50部とを実
施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表2に示す。 (比較例8)実施例1において、有機ケイ素化合物を配
合しない以外は同様にして、各種試験片を作成し物性を
測定した。結果を表1に示す。
【0119】(比較例9)実施例1において、有機ケイ
素化合物を表1に示す量に変えた以外は同様にして、各
種試験片を作成し物性を測定した。結果を表1に示す。
【0120】(比較例10)実施例2において、有機ケ
イ素化合物を配合しない以外は同様にして、各種試験片
を作成し物性を測定した。結果を表1に示す。
【0121】(比較例11)実施例2において、有機ケ
イ素化合物を表1に示す量に変えた以外は同様にして、
各種試験片を作成し物性を測定した。結果を表1に示
す。
【0122】(比較例12)実施例1において、有機ケ
イ素化合物として日本ユニカー(株)製シリコーンオイ
ルL−45(粘度60,000センチストークス25
℃)を使用する以外は、同様にして、各種試験片を作成
し物性を測定した。結果を表1に示す。
【0123】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、特定のゴム状重
合体から得られるグラフト共重合体を使用しているため
に、物性バランスが優れ、めっき膜の密着強度が高く、
更に冷熱サイクルにおいてもめっき膜の膨れやクラック
の発生等のない衝撃強度に優れためっき製品を得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重光 英之 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内 (72)発明者 井伊 康明 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 (72)発明者 中井 義博 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
    重量部と、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単
    量体および不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる
    群から選ばれる少なくとも1種の他の共重合可能な単量
    体70〜0重量部(合計100重量部)を重合して得ら
    れるゴム状重合体であって、トルエン可溶分の重量平均
    分子量が100,000以上、ゲル含有率が40重量%
    以上、膨潤度が15〜50であるゴム状重合体(A−
    1)5〜70重量部に、シアン化ビニル系単量体10〜
    40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜90重量%お
    よびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体の少なく
    とも1種0〜20重量%(合計100重量%)からなる
    単量体混合物95〜30重量部がグラフト重合されたグ
    ラフト共重合体であって、該グラフト共重合体における
    上記ゴム状重合体(A−1)の重量平均粒子径が0.1
    5〜0.40μmであり、グラフト率が15〜100重
    量%であるグラフト共重合体(A)5〜100重量部と
    芳香族ビニル系単量体単位(B−1)60〜90重量
    %、シアン化ビニル系単量体単位(B−2)10〜45
    重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体
    単位(B−3)0〜30重量%(ただし、(B−1)〜
    (B−3)成分の合計を100重量%とする。)からな
    る共重合体(B)0〜95重量部とからなる樹脂あるい
    は樹脂混合物100重量部に対して、(C)25℃にお
    ける粘度が5〜10,000センチストークスである有
    機ケイ素化合物0.01〜0.5重量部を配合してなる
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 グラフト共重合体(A)が、請求項1記
    載のゴム状重合体(A−1)を肥大化した肥大化ゴム状
    重合体(A’−1)5〜70重量部に、シアン化ビニル
    系単量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60
    〜90重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系
    単量体の少なくとも1種0〜20重量%(合計100重
    量%)からなる単量体混合物95〜30重量部がグラフ
    ト重合されたグラフト共重合体であって、該グラフト共
    重合体における上記ゴム状重合体(A’−1)の重量平
    均粒子径が0.15〜0.40μmであり、グラフト率
    が15〜100%であるグラフト共重合体であることを
    特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
JP08524996A 1996-04-08 1996-04-08 樹脂組成物 Expired - Lifetime JP4004568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08524996A JP4004568B2 (ja) 1996-04-08 1996-04-08 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08524996A JP4004568B2 (ja) 1996-04-08 1996-04-08 樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09278980A true JPH09278980A (ja) 1997-10-28
JP4004568B2 JP4004568B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=13853304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08524996A Expired - Lifetime JP4004568B2 (ja) 1996-04-08 1996-04-08 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4004568B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350566A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Umg Abs Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005350566A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Umg Abs Ltd 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品

Also Published As

Publication number Publication date
JP4004568B2 (ja) 2007-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08259777A (ja) 肥大化ゴムラテックスおよびそれを用いたabs系樹脂組成物
JP4618692B2 (ja) ゴム含有グラフト重合体及び熱可塑性樹脂組成物
JP2000103935A (ja) Abs系樹脂組成物
JPH0791341B2 (ja) マレイミド系共重合体およびその製造方法
JPH08319327A (ja) ゴム状重合体およびそれを用いたabs系樹脂
JP2003327639A (ja) ゴム強化樹脂ならびにその樹脂組成物
JP3561088B2 (ja) ゴム含有樹脂組成物を用いてなるスチレン系樹脂組成物
JP3850504B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0649145A (ja) グラフト共重合体の製造法およびその組成物
JP4004568B2 (ja) 樹脂組成物
JP2692019B2 (ja) メッキ性、耐衝撃性及び大型成形性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JP3547943B2 (ja) 耐面衝撃性に優れた樹脂組成物
JP2003327779A (ja) 被塗装用熱可塑性樹脂組成物
JP3340631B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH08193162A (ja) めっき用樹脂組成物
JP3015707B2 (ja) グラフト共重合体の製造方法
JP3112849B2 (ja) スチレン系樹脂組成物
JP3516226B2 (ja) ゴム高含有mabs樹脂組成物及びゴム変性熱可塑性樹脂組成物
JP3200357B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH10298375A (ja) ゴム変性耐熱性スチレン系樹脂組成物
JP2000302936A (ja) 耐傷付き性に優れた熱可塑性樹脂組成物
JPH1143581A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びその製造方法
JP2000044747A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH09143340A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH10330565A (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050125

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070822

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term