JPH09278980A - 樹脂組成物 - Google Patents
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- JPH09278980A JPH09278980A JP8524996A JP8524996A JPH09278980A JP H09278980 A JPH09278980 A JP H09278980A JP 8524996 A JP8524996 A JP 8524996A JP 8524996 A JP8524996 A JP 8524996A JP H09278980 A JPH09278980 A JP H09278980A
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Abstract
高く、更に冷熱サイクルにおいてもめっき膜の膨れやク
ラックの発生等のない衝撃強度に優れためっき製品を得
ること。 【解決手段】 特定のゴム状重合体に、シアン化ビニル
系単量体、芳香族ビニル系単量体およびこれらと共重合
可能な他のビニル系単量体の少なくとも1種からなる単
量体混合物がグラフト重合されたグラフト共重合体であ
って、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合体の
重量平均粒子径が0.15〜0.40μmであり、グラ
フト率が15〜100%であることを特徴とするグラフ
ト共重合体(A)に25℃における粘度が5〜10,0
00センチストークスである有機ケイ素化合物を配合し
てなる樹脂組成物。
Description
物性バランスに優れた樹脂組成物に関し、より詳しくは
めっき特性、特に冷熱サイクル性および耐衝撃性に優れ
た樹脂組成物に関する。
来、ABS系樹脂はゴム状重合体にシアン化ビニル系単
量体、芳香族ビニル系単量体等の単量体がグラフト重合
された樹脂であるが、めっき外観が良い、めっき膜の密
着強度が高い、冷熱サイクル性が優れている等の特性か
らプラスチックのめっき用途において多量に使用されて
いる。
クル性の向上が要求されおり、例えば、−35℃×2時
間→85℃×2時間の冷熱サイクルを5〜15回行って
もめっき製品の外観に変化がないことが求められてい
る。
形状が複雑で大型化し、めっき膜にかかる応力が大きく
なっているため、従来のABS系樹脂ではめっき膨れを
生じ易くなってきている。
ル化等のためにエッチング液の温度を従来より高くする
こと等により、めっき条件が厳しくなっている。それ
故、オーバーエッチング現象によるアンカー効果の低下
から樹脂層とめっき膜との密着強度の低下による冷熱サ
イクル試験でのめっき膨れ等の問題も発生している。
ABS樹脂アロイに有機ケイ素化合物を添加してなるめ
っき用樹脂組成物が知られているが、このようなめっき
用樹脂組成物においては、物性バランスをとるのに限界
があり複雑な形状の大型製品ではめっき膨れやめっき膜
の割れが起る等の問題を有している。
題を解決するために鋭意検討した結果、特定のゴム状重
合体を用いて得られるグラフト共重合体を用い、また有
機ケイ素化合物を組み合わせることにより、優れた物性
バランスとめっき特性を有する樹脂組成物が得られるこ
とを見出し本発明に至った。
脂肪族共役ジエン系単量体30〜100重量部と、シア
ン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体および不飽
和カルボン酸エステル系単量体よりなる群から選ばれる
少なくとも1種の他の共重合可能な単量体70〜0重量
部(合計100重量部)を重合して得られるゴム状重合
体であって、トルエン可溶分の重量平均分子量が10
0,000以上、ゲル含有率が40重量%以上、膨潤度
が15〜50であるゴム状重合体(A−1)5〜70重
量部に、シアン化ビニル系単量体10〜40重量%、芳
香族ビニル系単量体60〜90重量%およびこれらと共
重合可能な他のビニル系単量体の少なくとも1種0〜2
0重量%(合計100重量%)からなる単量体混合物9
5〜30重量部がグラフト重合されたグラフト共重合体
であって、該グラフト共重合体における上記ゴム状重合
体(A−1)の重量平均粒子径が0.15〜0.40μ
mであり、グラフト率が15〜100重量%であるグラ
フト共重合体(A)5〜100重量部と芳香族ビニル系
単量体単位(B−1)60〜90重量%、シアン化ビニ
ル系単量体単位(B−2)10〜45重量%およびこれ
らと共重合可能な他のビニル系単量体単位(B−3)0
〜30重量%(ただし、(B−1)〜(B−3)成分の
合計を100重量%とする。)からなる共重合体(B)
0〜95重量部とからなる樹脂あるいは樹脂混合物10
0重量部に対して、(C)25℃における粘度が5〜1
0,000センチストークスである有機ケイ素化合物
0.01〜0.5重量部を配合してなる樹脂組成物にあ
る。
るのに用いられる単量体としては、脂肪族共役ジエン系
単量体単独、もしくは該脂肪族共役ジエン系単量体と、
シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単量体および
不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる群から選ば
れる少なくとも1種の他の共重合可能な単量体との混合
物が挙げられる。
例えば1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレン
等が挙げられ、耐衝撃性の面から1,3−ブタジエンの
使用が好ましい。
他の単量体の例としては、例えばアクリロニトリル、メ
タクリロニトリル等のシアン化ビニル系単量体;スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、p−メ
チルスチレン等の芳香族ビニル系単量体;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘキシル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の不飽和カ
ルボン酸エステル等が挙げられる。
共役ジエン系単量体と、上記共重合可能な他の単量体と
の使用割合は、脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
重量部に対し、共重合可能な他の単量体70〜0重量部
(合計100重量部)の範囲である。脂肪族共役ジエン
系単量体の使用量が30重量部未満の場合には、得られ
るグラフト共重合体の耐衝撃性が低下する傾向となる。
を用いて溶液重合し、これを乳化剤と水でホモジナイズ
して乳化分散したものや、乳化重合により得られるもの
を用いてもよく、その製造方法は限定されない。ゴム状
重合体の分散粒子径や分子量、ゲル含有率、膨潤度の制
御の容易さ、高性能な樹脂組成物を製造するための自由
度の大きさから、乳化重合が最適である。
1)は、トルエン可溶分の重量平均分子量が100,0
00以上であることが必要であり、更に好ましくは13
0,000以上であることが必要である。トルエン可溶
分の重量平均分子量が100,000未満では得られる
樹脂組成物の耐衝撃性が低下する傾向となる。
しては、いかなる方法であっても構わないが、重合開始
剤の種類および量、重合温度、メルカプタン類等の連鎖
移動剤の種類および量等を目的に応じて変更することに
より達成できる。
均分子量とは、乾燥したゴム状重合体0.5gをトルエ
ン60mlに30℃で48時間浸漬させた後、100メ
ッシュ金網で不溶分を除去し、トルエン溶液を乾固させ
た試料をテトラヒドロフランに溶解し(試料濃度2.4
mg/ml)、GPC((株)島津製作所、LC−6
A)のポリスチレン換算により求められる値をいう。
(A−1)は、ゲル含有率が40重量%以上、好ましく
は60重量%以上であり、更に膨潤度が15〜50、好
ましくは20〜40であることが必要である。ゲル含有
率が40重量%未満では、得られる樹脂組成物の耐衝撃
性および光沢が低下する傾向となる。更に膨潤度が15
未満では得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低下し、ま
た、50を超える場合には得られる樹脂組成物の曲げ弾
性率が低下し、光沢も悪くなる。
とは、乾燥したゴム状重合体0.5gをトルエン60m
lに30℃で48時間浸漬させた後、100メッシュの
金網で濾別し、メッシュ上の不溶分およびそれの乾燥後
の重量を測定し、下記の式(I)および(II)で求めた
値をいう。
状重合体の重量、M1は100メッシュの金網上に残っ
た不溶分の膨潤重量、M2 は不溶分の乾燥後の重量を表
わす。
調整は、公知の方法が利用でき、例えば、ジビニルベン
ゼン、メタクリル酸アリル、エチレングリコールジメタ
クリレート、ジアリルアジペート等の架橋性単量体の使
用、重合温度の調節、重合開始剤濃度の調節、重合転化
率の調節、メルカプタン類等の連鎖移動剤の使用等によ
って行うことができる。
体(A)は、上記のゴム状重合体に単量体混合物をグラ
フト重合すること、あるいは上記のゴム状重合体を下記
に示すような方法で肥大化させた肥大化ゴム状重合体
(A’−1)に単量体混合物をグラフト重合することに
より得られるグラフト共重合体から構成されるが、本発
明においては、グラフト共重合体におけるゴム状重合体
の重量平均粒子径が0.15〜0.40μm、好ましく
は0.20〜0.35μmの範囲にあることが重要であ
る。グラフト共重合体における重量平均粒子径が0.1
5μm未満では、得られる樹脂組成物の耐衝撃性、成形
性(流動性)が劣り、一方、0.40μmを超える場合
には、成形性は良好となるが、耐衝撃性および成形外観
(表面光沢)が悪くなる。
特に制限はなく、分散粒子径の異なるゴム状重合体を2
種以上併用してもよい。
って行うことも可能であるが、次の方法、例えば、ゴム
状重合体の重合中のアグロメーションによる肥大化、
0.1μm以下の比較的小さなゴム状重合体を予め製造
し、これを酸や塩、撹拌等による剪断応力によって肥大
化する方法、酸基を含有する共重合体ラテックスをゴム
状重合体ラテックスに添加する方法等が利用できる。
重合体(A)は、公知のグラフト重合によって製造する
ことが可能である。グラフト重合の方法としては、乳化
重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合、あるいはこれら
二種以上の組み合わせが使用できるが、ゴム状重合体が
乳化重合で容易に製造されることから、乳化重合が最適
である。例えば、乳化重合で得られた前記ゴム状重合体
に単量体混合物を添加し、公知の方法でグラフト重合さ
れる。
は、シアン化ビニル系単量体10〜40重量%、芳香族
ビニル系単量体60〜90重量%およびこれらと共重合
可能な少なくとも1種の他のビニル系単量体0〜20重
量%からなる単量体混合物(合計100重量%)であ
る。
系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、シアン化ビニリデン等が使用できるが、本発明の
樹脂組成物の原料としてはアクリロニトリルが好適であ
る。
フト重合される単量体混合物中、10〜40重量%、好
ましくは15〜35重量%である。10重量%未満では
得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低く、また40重量%
を超える場合には得られる樹脂組成物の流動性が低下す
る。
単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等のビニルトルエン類、p−ク
ロルスチレン等のハロゲン化スチレン類、p−t−ブチ
ルスチレン、ジメチルスチレン、ビニルナフタレン類等
が使用でき、スチレンまたはα−メチルスチレンが好ま
しい。これら、芳香族ビニル系単量体は、1種でまたは
2種以上を併用することができる。
トされる単量体混合物中、60〜90重量%、好ましく
は65〜85重量%である。60重量%未満では樹脂組
成物の流動性が低下し、また、90重量%を超えると樹
脂組成物の耐衝撃性が低下する。
のビニル系単量体としては、不飽和カルボン酸エステル
系単量体、不飽和ジカルボン酸無水物および不飽和ジカ
ルボン酸イミド化合物等が挙げられ、これらは1種で、
または2種以上を併用して使用することができる。
カルボン酸エステル系単量体としては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−ヘ
キシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等が
挙げられる。これらの不飽和カルボン酸エステル系単量
体は、1種で、または2種以上を併用することができ
る。
不飽和ジカルボン酸無水物としては、例えば無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙げられ
る。好ましくは無水マレイン酸である。
不飽和ジカルボン酸のイミド化合物としては、例えば、
マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイ
ミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマ
レイミド等が挙げられる。好ましくはN−フェニルマレ
イミドである。
は、グラフト重合に用いられる単量体混合物中、0〜2
0重量%の範囲であり、その使用量が20重量%を超え
ると樹脂組成物の耐衝撃性が低下する。
グリシジルメタクリレート、メタクリル酸、アクリル
酸、メタクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート等
の他の単量体を20重量%以下、好ましくは15重量%
以下の量を単量体混合物中に併用することも可能であ
る。
物の割合は、ゴム状重合体5〜70重量部に対して、単
量体混合物95〜30重量部、好ましくはゴム状重合体
10〜70重量部に対して、単量体混合物90〜30重
量部(合計100重量部)の範囲である。ゴム状重合体
の量が5重量部未満では得られる樹脂組成物の耐衝撃性
が低下する傾向となり、また、70重量部を超える場合
にはゴム状重合体へのグラフト率が低くなり、得られる
樹脂組成物中へのゴム状重合体の量を多くしても耐衝撃
性および光沢が低下する傾向となる。
合させる場合、単量体混合物を一度に加えても、また分
割添加や連続的に滴下してもよく、特にその添加方法に
は制限はない。
知の乳化剤、触媒および開始剤が使用され、その種類や
添加量、添加方法については特に限定されない。
は、通常のラテックスからのポリマー回収方法である酸
または塩による凝固、乾燥工程により粉末状の固体とし
て回収される。
(A)におけるグラフト率は15〜100重量%の範囲
にあることが重要であり、好ましくは20〜80重量%
である。グラフト率が15重量%未満では得られる樹脂
組成物の耐衝撃性および外観が悪くなり、一方、グラフ
ト率が100重量%を超えると得られる樹脂組成物の流
動性が低下する。
た粉末状のグラフト共重合体2.5gをアセトン60m
lに入れ、55℃で3時間加熱した後、不溶分を遠心分
離機で分離し、これを乾燥して不溶分の重量を測定し、
下記の式(III) で求めた値をいう。
ゴム状重合体の重量、S2 はアセトン不溶分の重量を表
わす。
香族ビニル系単量体単位(B−1)60〜90重量%、
シアン化ビニル系単量体単位(B−2)10〜45重量
%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体単位
(B−3)0〜30重量%(ただし、(B−1)〜(B
−3)成分の合計を100重量%とする。)からなるも
のである。この範囲以外の共重合体を用いると、衝撃強
さと外観が低下する傾向がある。
合物単位および芳香族ビニル化合物単位は、それぞれシ
アン化ビニル化合物および芳香族ビニル化合物から誘導
されるものであり、使用されるシアン化ビニル化合物お
よび芳香族ビニル化合物としては、グラフト共重合体
(A)において使用されるものが挙げられる。
体単位についても、グラフト共重合体(A)において使
用される他のビニル系単量体が使用することができる。
ロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ス
チレン−マレイミド系化合物三元共重合体、アクリロニ
トリル−α−メチルスチレン共重合体等が挙げられる。
制限はないが、懸濁重合あるいは溶液重合などが挙げら
れる。
は、グラフト共重合体(A)5〜100重量部と共重合
体(B)0〜95重量部((A)成分と(B)成分の合
計量100重量%)とからなる樹脂あるいは樹脂組成物
として使用される。
でも使用することができるが、上記共重合体(B)の他
に、目的に応じて他の熱可塑性樹脂と配合して使用する
ことも可能である。他の熱可塑性樹脂としては、例え
ば、ポリスチレン、スチレン−マレイン酸共重合体、ポ
リメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボ
ネート、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリアミド等が挙げら
れる。またその配合量は、グラフト共重合体(A)、ま
たはグラフト共重合体(A)および共重合体(B)10
0重量部に対して、0〜95重量部の範囲であり、95
重量部を超えると、得られる樹脂組成物から得られる成
形品の耐熱性が低下する。
れる各種安定剤や可塑剤、滑剤、金属石鹸、帯電防止剤
等を添加することができ、これらの混合にはヘンシェル
ミキサーやバンバリーミキサー、押出機、加熱ロール等
の装置が用いられ、また、更に射出成形や押出成形等様
々な成形方法で有用な成形品を得ることができる。
いられる有機ケイ素化合物は、25℃における粘度が5
〜10,000センチストークスであるものである。例
えば、下記の一般式(I)で示される繰り返し単位を有
するものである。
キル基、ポリエーテルアルキル基、エポキシアルキル
基、トリフルオロメチル基、カルボキシメチル基、フェ
ニル基から選ばれた1以上の基を示しnは1以上の正数
を示す。) 有機ケイ素化合物の具体例としては、ポリジメチルシロ
キサン、ポリメチルエチルシロキサン、ポリジエチルシ
ロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン等のポリシロ
キサン類、テトラエチルシラン、トリメチルヘキシルシ
ラン等のシラン類あるいは、トリエチルクロルシラン、
ジエチルジクロルシラン、フェニルトリクロルシラン、
ジフェニルクロルシラン等のハロシラン類が挙げられ
る。
囲は、25℃において5〜10,000センチストーク
スであり、好ましくは50〜5,000センチストーク
スである。有機ケイ素化合物(I)の粘度が5センチス
トークス未満では、射出成形時の揮発性成分が多いため
に金型を汚したり塗装時の塗料のはじきの原因になり、
一方、10,000センチストークスを超えると取り扱
い難い上に分散に大きなエネルギーが必要となり実用的
でない。
共重合体(A)と共重合体(B)との合計量100重量
部に対して0.01〜0.5重量部、好ましくは0.0
2〜0.3重量部である。有機ケイ素化合物(I)の量
が0.01重量部未満では、めっき品の冷熱サイクル性
の改良効果が小さく、一方、0.5重量部を超えると、
成形品表面にブリードしてきて金型汚れの原因になった
り、めっき膜の密着強度を低下させるため好ましくな
い。
素化合物の他に必要に応じて染顔料等の各種着色剤、光
または熱に対する安定剤類、無機または有機の粒状、粉
状または繊維状の充填剤、発泡剤等を添加することが出
来る。
出し成形等各種加工法によって形成された後、通常のA
BSめっき工程設備を用いてめっきすることができる。
に詳しく説明するが、これらは本発明を限定するもので
はない。実施例および比較例中の「部」は「重量部」
を、「%」は「重量%」をそれぞれ表わすが、表面光沢
における「%」は「重量%」ではない。
は以下の方法によって測定した。
た。
の条件で測定し、10分間あたりの流出量をg数で表示
した。
3mm(厚さ)、1箇所タブ付)にめっきを行い、荷測
定器上でめっき膜を垂直方向に引き剥してその強度を測
定した。
(CrO3 400g/l、H2 SO4 200cc/l
70℃×20分)→(4) 水洗→酸処理(常温1分)→
(5) 水洗→触媒化処理(25℃×3分)→(6) 水洗→活
性化処理(40℃×5分)→(7) 水洗→(8) 化学Niめ
っき(40℃×5分)→(9) 水洗→(10)電気銅めっき
(膜厚35μm 20℃×60分)→(11)乾燥 (10)冷熱サイクル試験 下記に示す工程でめっき用平板(200mm×600m
m×3mm(厚さ))にめっきを行い、[−35℃×2
時間→80℃×2時間]を1サイクルとして、15サイ
クルを行いめっき膜の状態を観察し、下記の判定基準に
より評価した。 めっき工程: (1) 脱脂(60℃×3分)→(2) 水洗→(3) エッチング
(CrO3 400g/l、H2 SO4 200cc/l
70℃×20分)→(4) 水洗→酸処理(常温1分)→
(5) 水洗→触媒化処理(25℃×3分)→(6) 水洗→
(7)触媒化処理(25℃×3分)→(8)水洗→(9)活性化
処理(40℃×5分)→(10) 水洗→(11) 化学Niめっ
き(40℃×5分)→(12) 水洗→(13)電気銅めっき
(膜厚20μm20℃×20分)→(14)水洗→(15)電気
Niめっき(膜厚10μm 55℃×15分)→(16)
水洗→(17)電気Crめっき(膜厚0.3μm 45℃×
2分) 判定基準: 〇:変化なし ×:ゲート近傍部のみ膨れ ××:ゲート近傍部およびゲート近傍部以外にも若干膨
れ ×××:ゲート近傍部およびゲート近傍部以外にもかな
り膨れ (実施例1) (1)ゴム状重合体ラテックス(A−1)の製造 10リットルのステンレス製オートクレーブに、脱イオ
ン水(以後、単に水と略称する。)2300部、ロジン
酸カリウム16.0部、オレイン酸カリウム16.0
部、水酸化ナトリウム1.0部、芒硝8.0部およびt
−ドデシルメルカプタン4.8部を仕込み、窒素置換し
た後、1,3−ブタジエン2000部を仕込み、60℃
に昇温した。次いで、過硫酸カリウム4.8部を水10
0部に溶解した水溶液を圧入して重合を開始した。重合
中、重合温度を65℃にコントロールして、12時間重
合させた後内圧が4.5kg/cm2 (ゲージ圧)とな
った時点で未反応のブタジエンを回収した。その後内温
を80℃にして1時間保持しゴム状重合体ラテックス
(A−1)を得た。重量平均粒子径は0.08μm、固
形分は41.0%、重合転化率は81.2%であった。
また、トルエン可溶分の重量平均分子量は157,00
0、ゲル含有率は75%、膨潤度は41であった。
1)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム30部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム15部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1275部、メタクリル
酸225部およびクメンハイドロパーオキシド6.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.08μmの酸基含有共重合体ラテックス
(B−1)を得た。
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記のゴム状重合体ラ
テックス(A−1)2489部(ゴム状重合体として1
000部)を入れ、次いで、撹拌下で上記の酸基含有共
重合体ラテックス(B−1)61部(固形分として20
部)を添加した後、引続き30分間撹拌し、重量平均粒
子径が0.28μm、固形分が40.7%の肥大化され
たゴム状重合体ラテックス(A−2)を得た。
ゴム状重合体ラテックス(A−2)2500部(ゴム状
重合体として1000部)、デキストローズ6.0部、
ピロリン酸ナトリウム1.0部および硫酸第一鉄七水塩
0.1部を仕込み、窒素置換した後60℃に昇温し、ア
クリロニトリル300部、スチレン700部、t−ドデ
シルメルカプタン12.0部およびクメンハイドロパー
オキシド3.0部からなる単量体混合物を200分かけ
て滴下し、その間、内温が65℃になる様にコントロー
ルした。
1.2部を添加し、更に70℃で1時間保持し、老化防
止剤(川口化学工業(株)製、アンテージW−400)
10部を添加した後、冷却した。このグラフト共重合体
ラテックス(C−1)を5%硫酸水溶液で凝固し、洗
浄、乾燥して乳白色粉末のグラフト共重合体(C−1)
1930部を得た。重合転化率は97%で、グラフト率
は46%であった。
37部と、AS樹脂(アクリロニトリル(AN)−スチ
レン(ST)共重合体、AN/ST重量比=30/7
0、メルトフローレート3.6g/10分)63部と有
機ケイ素化合物(日本ユニカー(株)製シリコーンオイ
ルL−45(粘度500センチストークス25℃))を
230℃にて二軸押出機を用いて配合し、ペレットとし
た後、射出成形にて各試験片を作成して、各種物性を評
価した。得られた結果を表1に示す。
00部、オレイン酸カリウム40部、炭酸水素ナトリウ
ム8.0部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート(ロンガリット)3.2部を仕込み、窒素置
換した後、1,3−ブタジエン1440部、スチレン1
60部、t−ドデシルメルカプタン2.4部およびジイ
ソプロピルベンゼンハイドロパーオキシド3.2部を仕
込んだ。次いで、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
0.072部および硫酸第一鉄七水塩0.025部を水
100部に溶解した水溶液を内温5℃で添加して、重合
を開始した。18時間重合させた後反応器内の圧力が
0.5kg/cm2 以下(ゲージ圧)になった時点で、
未反応のブタジエンを除去し、ゴム状重合体ラテックス
(A−3)を得た。重量平均粒子径は0.07μm、固
形分は39.2%、重合転化率は94.6%であった。
また、トルエン可溶分の重量平均分子量は593,00
0、ゲル含有率は82%、膨潤度は28であった。
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、使用するゴム状重合体ラテックス
(A−1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−3)
に変更した他は実施例1(3)と同様にして、重量平均
粒子径が0.27μm、固形分が39.0%である肥大
化されたゴム状重合体ラテックス(A−4)を得た。
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−4)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−2)を得た。重合転化率は96%で、グラフト
率は48%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
00部、水酸化ナトリウム0.2部、高級脂肪酸ナトリ
ウム40部、デキストローズ4.0部および無水硫酸ナ
トリウム4.0部を仕込み、窒素置換した後、1,3−
ブタジエン2000部、t−ドデシルメルカプタン2.
0部およびジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキシ
ド4.0部からなる単量体混合物のうち、まずそれの6
70部を仕込んだ後昇温し、内温35℃でピロリン酸ナ
トリウム6.0部および硫酸第一鉄七水塩0.04部を
水100部に溶解した水溶液を圧入し、重合を開始し
た。反応を開始して1時間後から、残りの単量体混合物
1336部を約6時間かけて滴下し、その間反応器の内
温を40℃にコントロールした。16時間重合させた
後、内圧が0.5kg/cm2 (ゲージ圧)以下になっ
たところで、未反応のブタジエンを除去し、ゴム状重合
体ラテックス(A−5)を得た。重量平均粒子径は0.
10μm、固形分は33.5%、重合転化率は98.6
%であった。また、トルエン可溶分の重量平均分子量は
272,000、ゲル含有率は92%、膨潤度は19で
あった。
の製造 5リットルのガラス製反応器に、上記のゴム状重合体ラ
テックス(A−5)3100部(ゴム状重合体として1
000部)およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム3.0g部を仕込み、これに5%リン酸水溶液800
部を3分かけて滴下し、滴下終了後すぐに10%水酸化
ナトリウム水溶液200部を添加し、固形分が26.4
%、重量平均粒子径が0.26μmである肥大化された
ゴム状重合体ラテックス(A−6)を得た。
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−6)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−3)を得た。重合転化率は95%で、グラフト
率は42%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
5)の製造において、1,3−ブタジエンの使用量20
00部を、1,3−ブタジエン1000部とアクリル酸
n−ブチル1000部とに変更した他は実施例3(1)
と同様にして重合を行い(ただし、重合時間は14時
間)ゴム状重合体ラテックス(A−7)を得た。重量平
均粒子径は0.08μm、固形分は33.1%、重合転
化率は96.9%であった。また、トルエン可溶分の重
量平均分子量は298,000、ゲル含有率は92%、
膨潤度は19であった。
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において用いるゴム状重合体ラテックス(A
−1)2489部を、上記のゴム状重合体ラテックス
(A−7)3050部に変更した他は実施例1(3)と
同様にして固形分が33.0%、重量平均粒子径が0.
27μmである肥大化されたゴム状重合体ラテックス
(A−8)を得た。
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(C−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−8)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−4)を得た。重合転化率は98%で、グラフト
率は39%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
ン酸カリウム25部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1328部、メタクリル
酸173部およびクメンハイドロパーオキシド8.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が99%で、重量平
均粒子径が0.05μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−2)を得た。
3)の製造 5リットルのガラス製反応器に、水3000部、オレイ
ン酸カリウム35部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム38部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1260部、メタクリル
酸240部およびクメンハイドロパーオキシド8.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.10μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−3)を得た。
の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、酸基含有共重合体ラテックス(B
−1)の使用量61部を上記の酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−2)40.6部と上記の酸基含有共重合体ラ
テックス(B−3)20.4部とに変更した他は実施例
1(3)と同様にして、固形分が40%、重量平均粒子
径が0.35μmと0.21μm二分散物からなる肥大
化されたゴム状重合体ラテックス(A−9)を得た。
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−9)に変更
した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合
体(C−5)を得た。重合転化率は98%で、グラフト
率は48%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
00部、ロジン酸カリウム40部、水酸化カリウム2.
0部、芒硝6.0部、t−ドデシルメルカプタン4.0
部、過硫酸カリウム6.0部および1,3−ブタジエン
2000部を仕込み、50℃で重合を開始した。更に重
合転化率に応じて反応温度を上げ、最終的には70℃
で、75時間重合を行い、未反応のブタジエンを除去し
てゴム状重合体ラテックス(A−10)を得た。固形分
は37.5%、重合転化率は87.9%、重量平均粒子
径は0.28μmであった。またトルエン可溶分の分子
量は218,000、ゲル含有率は82%、膨潤度は2
3であった。
製造において、使用するゴム状重合体ラテックス(A−
2)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−10)に変
更した他は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重
合体(C−6)を得た。重合転化率は97%で、グラフ
ト率は41%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表1に示す。
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタン量を
4.8部から9.6部に変更した他は実施例1(1)と
同様にして重合を行い(ただし、重合時間は14時
間)、ゴム状重合体ラテックス(A−11)を得た。重
量平均粒子径は0.08μm、固形分は40.7%、重
合転化率は80.3であった。またトルエン可溶分の分
子量は87,000、ゲル含有率は70%、膨潤度は4
1であった。
2)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−11)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして固形分が40.
5%、重量平均粒子径が0.29μmである肥大化され
たゴム状重合体ラテックス(A−12)を得た。
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−12)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−7)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は4
5%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
1)の製造において、重合終了時間を10時間にした他
は実施例1(1)と同様にして重合を行い、ゴム状重合
体ラテックス(A−13)を得た。固形分は35.5
%、重合転化率は63.9%、重量平均粒子径は0.0
7μmであった。また、トルエン可溶分の重量平均分子
量は159,000、ゲル含有率は35%、膨潤度は6
4であった。
4)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−13)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして重合を行い、固
形分が63.7%、重量平均粒子径が0.29μmであ
る肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−14)を
得た。
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−14)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−8)を得た。重合転化率は97%で、グラフト率は4
7%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
1)の製造において、1,3−ブタジエンの使用量を2
000部から1600部に変更し、重合終了時間を18
時間とした他は実施例1(1)と同様にして重合を行
い、ゴム状重合体ラテックス(A−15)を得た。固形
分は40.1%、重合転化率は98.3%、重量平均粒
子径は0.08μmであった。また、トルエン可溶分の
重量平均分子量は159,000、ゲル含有率は94
%、膨潤度は12であった。
6)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−15)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして、固形分が3
9.9%、重量平均粒子径が0.29μmである肥大化
されたゴム状重合体ラテックス(A−16)を得た。
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−16)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−9)を得た。重合転化率は97%で、グラフト率は4
1%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
1)の製造において、t−ドデシルメルカプタンの使用
量を無添加に変更した他は実施例1(1)と同様にして
重合を行い(重合時間12時間)、ゴム状重合体ラテッ
クス(A−17)を得た。重量平均粒子径は0.07μ
m、固形分は41.0%、重合転化率は81.3%であ
った。また、トルエン可溶分の重量平均分子量は12
3,000、ゲル含有率は98%、膨潤度は10であっ
た。
8)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−
1)を上記のゴム状重合体ラテックス(A−17)に変
更した他は実施例1(3)と同様にして、固形分が4
0.8%、重量平均粒子径が0.25μmである肥大化
されたゴム状重合体ラテックス(A−18)を得た。
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−18)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−10)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は
38%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−1)に変更した他は
実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C−
11)を得た。重合転化率は98%で、グラフト率は5
4%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
ン酸カリウム33部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム32部およびナトリウムホルムアルデヒド・スルホ
キシレート4.5部を仕込み、60℃に昇温し、その時
点から、アクリル酸n−ブチル1150部、メタクリル
酸350部およびクメンハイドロパーオキシド6.0部
からなる混合物を120分かけて連続的に滴下した後、
更に2時間熟成を行い、重合転化率が98%で、重量平
均粒子径が0.15μmである酸基含有共重合体ラテッ
クス(B−4)を得た。
9)の製造 実施例1(3)に記載のゴム状重合体ラテックス(A−
2)の製造において、使用する酸基含有重合ラテックス
(B−1)を上記の酸基含有共重合体ラテックス(B−
4)に変更した他は実施例1(3)と同様に行い、固形
分が40.7%、重量平均粒子径が0.52μmである
肥大化されたゴム状重合体ラテックス(A−19)を得
た。
造 実施例1(4)に記載のグラフト共重合体(C−1)の
製造において、ゴム状重合体ラテックス(A−2)を上
記のゴム状重合体ラテックス(A−19)に変更した他
は実施例1(4)と同様にして、グラフト共重合体(C
−12)を得た。重合転化率は96%で、グラフト率は
37%であった。
37部と、実施例1のAS樹脂63部とを実施例1と同
様に押出機を用いて配合し、ペレットとした後、射出成
形機にて各試験片を作成して物性を評価した。その結果
を表2に示す。
(C−7)50部と、実施例1のAS樹脂50部とを実
施例1と同様に押出機を用いて配合し、ペレットとした
後、射出成形機にて各試験片を作成して物性を評価し
た。その結果を表2に示す。 (比較例8)実施例1において、有機ケイ素化合物を配
合しない以外は同様にして、各種試験片を作成し物性を
測定した。結果を表1に示す。
素化合物を表1に示す量に変えた以外は同様にして、各
種試験片を作成し物性を測定した。結果を表1に示す。
イ素化合物を配合しない以外は同様にして、各種試験片
を作成し物性を測定した。結果を表1に示す。
イ素化合物を表1に示す量に変えた以外は同様にして、
各種試験片を作成し物性を測定した。結果を表1に示
す。
イ素化合物として日本ユニカー(株)製シリコーンオイ
ルL−45(粘度60,000センチストークス25
℃)を使用する以外は、同様にして、各種試験片を作成
し物性を測定した。結果を表1に示す。
合体から得られるグラフト共重合体を使用しているため
に、物性バランスが優れ、めっき膜の密着強度が高く、
更に冷熱サイクルにおいてもめっき膜の膨れやクラック
の発生等のない衝撃強度に優れためっき製品を得ること
ができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪族共役ジエン系単量体30〜100
重量部と、シアン化ビニル系単量体、芳香族ビニル系単
量体および不飽和カルボン酸エステル系単量体よりなる
群から選ばれる少なくとも1種の他の共重合可能な単量
体70〜0重量部(合計100重量部)を重合して得ら
れるゴム状重合体であって、トルエン可溶分の重量平均
分子量が100,000以上、ゲル含有率が40重量%
以上、膨潤度が15〜50であるゴム状重合体(A−
1)5〜70重量部に、シアン化ビニル系単量体10〜
40重量%、芳香族ビニル系単量体60〜90重量%お
よびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体の少なく
とも1種0〜20重量%(合計100重量%)からなる
単量体混合物95〜30重量部がグラフト重合されたグ
ラフト共重合体であって、該グラフト共重合体における
上記ゴム状重合体(A−1)の重量平均粒子径が0.1
5〜0.40μmであり、グラフト率が15〜100重
量%であるグラフト共重合体(A)5〜100重量部と
芳香族ビニル系単量体単位(B−1)60〜90重量
%、シアン化ビニル系単量体単位(B−2)10〜45
重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系単量体
単位(B−3)0〜30重量%(ただし、(B−1)〜
(B−3)成分の合計を100重量%とする。)からな
る共重合体(B)0〜95重量部とからなる樹脂あるい
は樹脂混合物100重量部に対して、(C)25℃にお
ける粘度が5〜10,000センチストークスである有
機ケイ素化合物0.01〜0.5重量部を配合してなる
樹脂組成物。 - 【請求項2】 グラフト共重合体(A)が、請求項1記
載のゴム状重合体(A−1)を肥大化した肥大化ゴム状
重合体(A’−1)5〜70重量部に、シアン化ビニル
系単量体10〜40重量%、芳香族ビニル系単量体60
〜90重量%およびこれらと共重合可能な他のビニル系
単量体の少なくとも1種0〜20重量%(合計100重
量%)からなる単量体混合物95〜30重量部がグラフ
ト重合されたグラフト共重合体であって、該グラフト共
重合体における上記ゴム状重合体(A’−1)の重量平
均粒子径が0.15〜0.40μmであり、グラフト率
が15〜100%であるグラフト共重合体であることを
特徴とする請求項1記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08524996A JP4004568B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08524996A JP4004568B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09278980A true JPH09278980A (ja) | 1997-10-28 |
JP4004568B2 JP4004568B2 (ja) | 2007-11-07 |
Family
ID=13853304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08524996A Expired - Lifetime JP4004568B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4004568B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005350566A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Umg Abs Ltd | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP08524996A patent/JP4004568B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005350566A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Umg Abs Ltd | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
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JP4004568B2 (ja) | 2007-11-07 |
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