JPH09277471A - ポリエステル系複合フィルム、ラミネート金属板および金属容器 - Google Patents

ポリエステル系複合フィルム、ラミネート金属板および金属容器

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JPH09277471A
JPH09277471A JP8641296A JP8641296A JPH09277471A JP H09277471 A JPH09277471 A JP H09277471A JP 8641296 A JP8641296 A JP 8641296A JP 8641296 A JP8641296 A JP 8641296A JP H09277471 A JPH09277471 A JP H09277471A
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polyester
film
layer
composite film
metal
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JP8641296A
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English (en)
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Hidemoto Igushi
英基 伊串
Hiromu Nagano
煕 永野
Katsuro Kuze
勝朗 久世
Tsutomu Isaka
勤 井坂
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷性、耐フレーバー性及び耐腐食性に優れ
た金属板ラミネート用フィルムを提供することにある。 【解決手段】 ポリエステル系フィルムにおいて80℃
でのフィルムと金属との動摩擦係数が0.45以下であ
るポリエステル層(A層)と、融点が180〜240℃
であるポリエステル層(B層)とよりなり、かつ、直径
0.1mmφ以上のピンホール数が0ケ/1,000m
2 以下であることを特徴とするポリエステル系複合フィ
ルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼飲料、ビー
ル、缶詰等の主として食料品用の金属材料にラミネート
されるポリエステル系複合フィルム、および該フィルム
がラミネートされたラミネート金属板、並びに該ラミネ
ート金属板を例えば缶状に成形してなる金属容器に関す
るものである。さらに詳しくは、製缶工程でのフィルム
の耐スクラッチ性が優れており、製缶の生産性が良好で
あるうえに、接着剤を用いることなく熱接着ができるの
で、接着剤に起因する残留溶剤による食料品の味や臭い
に対する悪影響が回避でき、かつ、レトルト処理等食品
充填後の加熱処理によりラミネートされたフィルムから
溶出するオリゴマー量が抑制された金属とのラミネート
用に好適なポリエステル系複合フィルム、および該フィ
ルムがラミネートされたラミネート金属板、並びに該ラ
ミネート金属板を缶状に成形してなる金属容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の内面および外面の腐食防
止には一般的には塗料が塗布され、その塗料としては熱
硬化性樹脂が使用されている。また、他の方法として、
熱可塑性樹脂フィルムを用いる方法がある。例えば、ポ
リプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム
を、加熱したティンフリースチールにラミネートするこ
とが試みられている。さらに、耐熱性の良好なポリエス
テル系フィルムを金属板にラミネートし、該ラミネート
金属板を金属缶に利用することが検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱硬化性樹脂塗料を塗
装する方法では、その多くは溶剤型塗料が用いられる。
その塗膜の形成には150〜250℃で数分という高温
・長時間加熱が必要であり、かつ焼き付け時に多量の有
機溶剤が飛散するため、工程の簡素化や公害防止等の改
良が要望されている。また、上記のような条件で形成さ
れる塗膜中には、少量の有機溶剤が残存することが避け
られず、例えば上記塗膜を形成させた金属缶に食料品を
充填した場合、有機溶剤が食料品に移行し、食料品の味
や臭いに悪影響を及ぼす。さらに、塗料中に含まれる添
加剤や架橋反応の不完全さに起因する低分子量物質が食
料品に移行し、上記残存有機溶剤と同様の悪影響を及ぼ
す。
【0004】熱可塑性樹脂フィルムを用いる方法によ
り、上記課題のうち、工程の簡素化や公害防止等の課題
は解決できる。しかし、熱可塑性樹脂フィルムのうち、
例えばポリエチレンやポリプロピレンのようなポリオレ
フィン系フィルムを用いた場合は、耐熱性が低くレトル
ト処理(加熱処理)により白色化し、ラミネート金属板
から剥離することがある。また、ポリオレフィン系フィ
ルムは柔らかいため、耐スクラッチ性が劣るという問題
がある。フィルムの耐スクラッチ性が劣ると、例えば製
缶工程でラミネート金属板の毎葉を移送する時や巻締め
加工等の加工工程で、フィルム表面にスクラッチ傷が発
生し、商品価値が低下するという問題がある。さらに、
ポリオレフィン系フィルムを用いる方法では、熱硬化性
樹脂塗料を用いる方法でみられた残留溶剤の移行による
問題点は解決されるけれども、成膜時に発生した低分子
量物質や熱安定剤等の添加剤の食料品への移行によっ
て、食料品の味や臭いに悪影響を及ぼす。また、ポリオ
レフィン系フィルムは、食料品中の香気成分を吸着し、
耐フレーバー性に劣る問題がある。一方、熱可塑性樹脂
フィルムとして、ポリエステル系フィルムを用いる方法
は、上記ポリオレフィン系フィルムが有する問題点が改
良され、最も好ましい方法である。
【0005】ポリエステル系フィルムは、ポリオレフィ
ン系フィルムに比べて耐スクラッチ性は良好であるが、
通常のポリエステル系フィルムでは、そのレベルが充分
ではなく、その改良が要望されていた。この耐スクラッ
チ性の改良方法として、ポリエステル系フィルムの表面
に、潤滑性や耐スクラッチ性に優れた有機被膜をコーテ
ィング法により形成させるコーティング被膜法が提案さ
れている。確かに、この方法によって耐スクラッチ性は
改良されるが、有機被膜形成過程で有機溶剤を使用する
必要があり、その溶剤の極く一部が該有機被膜層に残存
するため、このフィルムを用いて製造された金属容器に
食料品を充填した場合、当該有機溶剤が食料品の味や臭
いに悪影響を及ぼすという問題を有する。また、有機被
膜層から添加剤や低分子量物質が溶出し、残存有機溶剤
と同様の悪影響を及ぼすという問題を有する。
【0006】また、ポリエステル系フィルムは、耐熱性
が優れており熱安定剤等の添加剤が不要であり、かつ低
分子量物質の生成も少なく、上記ポリオレフィン系フィ
ルムに比べて該低分子量物質の移行による食料品の味や
臭いの問題は大幅に改良される。しかし、ポリエチレン
テレフタレートを主成分とするポリエステル系フィルム
には、重合工程や成膜工程で生成する低分子量化合物、
いわゆるエチレンテレフタレート環状三量体を主体とす
るオリゴマー(以下、オリゴマーということもある)が
含まれており、該オリゴマーがフィルムから溶出して食
料品に移行したり、ラミネートフィルム表面に析出して
外観を損ねるという問題があり、その解決が望まれてい
た。
【0007】さらに、前述のポリエチレンテレフタレー
トを主成分とするポリエステル系フィルムを金属板にラ
ミネートし、当該ラミネート金属板を金属缶に利用する
場合において、当該フィルムにピンホール(穴)が存在
していた場合、金属缶材に腐食現象が発生し、金属缶外
面においては錆の存在によって外観を著しく損ね、特に
金属缶内面においては金属缶材の酸化物(錆)が食料品
に移行し、食料品の味や臭い、さらには人の健康面から
も大きな悪影響を及ぼす。本発明の目的は、上記問題が
解決された耐スクラッチ性に優れ、オリゴマーの溶出が
抑制され、金属板に対して熱接着が可能で、かつ、ピン
ホールの無い、耐腐食性に優れたポリエステル系複合フ
ィルムを提供することである。また、本発明の他の目的
は、耐スクラッチ性に優れ、ピンホールが無く、耐腐食
性に優れ、かつ、製缶が容易になされるラミネート金属
板を提供することである。さらに、本発明のその他の目
的は、加熱処理されても充填された食料品にオリゴマー
が移行したり、ラミネートフィルム表面にオリゴマーが
析出することがなく、かつ、ピンホールが無く、耐腐食
性に優れた金属容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。即ち、本発明は、ポリエステル系複合フィルムにお
いて80℃での複合フィルム(A層)と金属との動摩擦
係数が0.45以下であるポリエステル層と、融点が1
80〜240℃であるポリエステル層(B層)とよりな
り、かつ、直径0.1mmφ以上のピンホール数が0ケ
/1,000m2 以下であることを特徴とするポリエス
テル系複合フィルムである。
【0009】このポリエステル系複合フィルム構成によ
れば、A層側表面の耐スクラッチ性を向上させることが
でき、また、B層側を金属板に熱接着することが可能に
なる。さらに好ましい実施態様は、上記ポリエステル系
複合フィルムのA層を構成するポリエステル中のエチレ
ンテレフタレート環状三量体含有量を、0.7重量%以
下に調整することである。この構成によれば、複合フィ
ルムが加熱されても該フィルムからオリゴマーの溶出が
大幅に抑制されるようになる。そして、直径0.1mm
φ以上のピンホール数が0ケ/10,000m2 以下で
あることが好ましく、直径0.1mmφ以上のピンホー
ル数が0ケ/100,000m2 以下であることがより
好ましい。また、本発明においては上記したピンホール
の数を高電圧印加方式によるピンホール検出器によって
検出することが好ましい実施態様である。また、本発明
は、上記複合フィルムのB層側を、ブリキやアルミニウ
ム等の金属板にラミネートしてなるラミネート金属板で
ある。このラミネート金属板の構成によれば、ラミネー
ト表面の耐スクラッチ性が向上し、また、加熱されても
該ラミネートフィルムからオリゴマーが溶出することが
抑制され、美麗な外観が保たれる。また、本発明は、上
記ラミネート金属板を使用して成形されてなる金属容器
である。この金属容器の構成によれば、ラミネート金属
板のラミネート表面の耐スクラッチ性が向上しているの
で、製缶におけるスクラッチ傷の発生が抑制され、金属
容器の生産性が向上するようになる。また、加熱されて
も該ラミネートフィルムからオリゴマーが溶出すること
が抑制され、容器内に充填される食料品の味や臭いが変
化することが大幅に抑制されるようになる。
【0010】本発明に用いられるポリエステルは、主と
してポリカルボン酸と多価アルコールが重縮合されてな
るものである。上記ポリカルボン酸成分としてはジカル
ボン酸が挙げられ、例えば、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニール
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等
が例示できる。上記のうち、耐フレーバー性の低下が少
ない点から、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸の使用が好まし
い。多価アルコール成分としてはグリコールが挙げら
れ、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、プロパンジオール、ブタ
ンジオール、ヘキサンジオール、ドデカンメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオール、
シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール、ビス
フェノール誘導体のエチレンオキサイド付加体等の芳香
族ジオール類等が例示される。好ましくは、エチレング
リコールである。また、当該ポリエステルにおいては、
構成成分のうち70モル%以上がエチレンテレフタレー
ト単位よりなることが好ましく、80モル%以上がより
好ましい。上記エチレンテレフタレート単位が70モル
%未満では、耐熱性が低下しやすく、例えば金属缶材に
ラミネートする場合の加工時にフィルムが伸びたり、熱
収縮による幅縮小や皺の発生等が起こりやすくなる傾向
があるため、ラミネート条件のマイルド化が必要となっ
たり、加工の生産性が低下することがあり、また、ポリ
エステルの原料費が高くなり経済的に不利になることが
ある。当該ポリエステルは、力学特性の点から、極限粘
度が0.5以上のものであることが好ましく、0.55
〜0.85程度がより好ましい。
【0011】本発明のポリエステル系複合フィルムは、
80℃におけるフィルムと金属との動摩擦係数が0.4
5以下であるポリエステル層(A層)と、融点が180
〜240℃であるポリエステル層(B層)とからなり、
かつ、直径0.1mmφ以上のピンホール数が0ケ/
1,000m2 以下である複合フィルムとしたことを特
徴とする。本発明では、ポリエステル層(A層)の動摩
擦係数は、好ましくは0.40〜0.20、より好まし
くは0.35〜0.20である。また、ポリエステル層
(B層)の融点は、好ましくは200〜230℃であ
る。
【0012】上記ポリエステル層(A層)の動摩擦係数
が0.45以下であれば、耐スクラッチ性が実用レベル
となり、製缶速度を早めても外観の良好な金属容器が得
られ、製缶の生産性を向上させることができる。
【0013】また、上記B層を構成するポリエステルの
融点が180℃未満では、耐熱性が低く、ラミネート加
工時にしわが発生したり、また、ラミネート金属板をレ
トルト処理等の加熱処理をすると、ラミネートフィルム
が白色化したり剥離したりするので好ましくない。逆に
240℃を越えると、熱接着性が低下し接着剤によるラ
ミネートが必要になり、接着剤に含まれる有機溶剤が残
存し食料品の味や臭いに悪影響を及ぼすので好ましくな
い。
【0014】上記A層の動摩擦係数は、ポリエステル樹
脂に無機微粒子または架橋高分子粒子あるいはポリエス
テルに非相溶の熱可塑性樹脂から選ばれた少なくとも1
種の成分を配合することで調整できる。本発明では、A
層のポリエステル樹脂の動摩擦係数を0.45以下にす
るために、上記成分をポリエステル全量に対する割合が
0.3〜5重量%となるように含有させればよい。上記
成分は単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良
いが、例えば無機微粒子と架橋高分子粒子やポリエステ
ルに非相溶の熱可塑性樹脂とを併用することが好まし
い。
【0015】無機微粒子としては、ポリエステルに不溶
性で、かつ不活性なものであれば特に制限はない。具体
例として、シリカ、アルミナ、ジルコニア、酸化チタン
等の金属酸化物、カオリン、ゼオライト、セリサイト、
セピオライト等の複合酸化物、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム等の硫酸塩、リン酸カルシウム、リン酸ジルコニ
ウム等のリン酸塩、炭酸カルシウム等の炭酸塩等を挙げ
ることができる。これらの無機粒子は天然品であっても
合成品であってもかまわない。粒子の形状も特に制限は
ない。また、該無機微粒子は単独で用いてもよいし2種
以上を併用しても良い。無機微粒子のみで対応する時は
凝集タイプの不定形シリカと球状のシリカやゼオライト
との併用系が特に好ましい。
【0016】架橋高分子粒子の材料としては、ポリエス
テルの溶融成形時の温度に耐えうる耐熱性を有するもの
であれば特に制限はない。たとえば、アクリル酸、メタ
アクリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エス
テル等のアクリル系単量体、スチレンやアルキル置換ス
チレン等のスチレン系単量体等とジビニルベンゼン、ジ
ビニルスルホン、エチレングリコールジメタアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメチルアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメチルアクリレート等の架
橋性単量体との共重合体や、メラミン樹脂系、ベンゾグ
アナミン樹脂系、フェノール樹脂系、シリコーン樹脂系
等が挙げられる。上記材料のうち、アクリル系単量体お
よび/またはスチレン系単量体と架橋性単量体との共重
合体が特に好ましい。
【0017】該架橋高分子粒子は単独で用いてもよいし
2種以上を併用してもよい。上記架橋高分子粒子は、従
来公知の乳化重合法や懸濁重合法等により製造すること
ができる。また、該架橋高分子の粒子径や粒径分布を調
整するために、粉砕とか分級等の手段を取り入れるのも
何ら制限を受けない。ポリエステルに非相溶の熱可塑性
樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリスルホン酸系樹脂、全芳香族ポ
リエステル系樹脂等が挙げられる。当該熱可塑性樹脂は
単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。ま
た、当該樹脂は粒子状である必要はない。
【0018】無機微粒子および架橋高分子粒子を用いる
場合は、平均粒径が0.5〜5μmを有するものが使用
され、好ましくは0.8〜4μmのものが使用される。
上記平均粒径が0.5μm未満では、高温でのフィルム
と金属との滑り性の向上効果が小さく耐スクラッチ性の
改良効果が発現されにくくなる傾向がある。逆に5μm
を越えると、高温でのフィルムと金属との滑り性の向上
効果が飽和したり、摩擦による微粒子の脱落が起こりや
すくなる。また、フィルムの製膜時にフィルムの破断を
引き起こしやすくなる傾向がある。A層のポリエステル
樹脂の動摩擦係数を0.45以下にするためには、上記
無機微粒子または架橋高分子粒子あるいはポリエステル
に非相溶の熱可塑性樹脂を、ポリエステル全量に対し
て、当該成分の合計量で0.3〜5重量%、好ましくは
0.5〜3重量%含有させればよい。上記含有量が0.
3重量%未満では、高温でのフィルムと金属との滑り性
の向上効果が小さくなり、耐スクラッチ性の改良効果が
発現されにくくなる傾向がある。逆に5重量%を越える
と、高温でのフィルムと金属との滑り性の向上効果が飽
和したり、フィルムの製膜性が低下する傾向がある。上
記無機微粒子、架橋高分子粒子、ポリエステルに非相溶
の熱可塑性樹脂の配合は、ポリエステルの製造工程で行
ってもよいし、ポリエステルに上記成分とを加えて溶融
混練してもよい。また、上記成分を高濃度に含むマスタ
ーバッチとして添加することもできる。
【0019】上記A層においては、重合工程や製造工程
で生成したエチレンテレフタレート環状三量体(オリゴ
マー)の含有量は、ポリエステル全量に対する割合で
0.7重量%以下であることが好ましく、より好ましく
は0.6重量%以下、特に好ましくは0.5重量%以下
である。このことによって該オリゴマーの溶出をより一
層抑制することができる。上記オリゴマーの含有量が
0.7重量%を越えると、上記ポリエステル系複合フィ
ルムをラミネートしたラミネート金属板を成形してなる
金属容器に食料品を充填した後、レトルト処理等による
加熱処理を行うと、フィルムからのオリゴマー溶出が多
くなり、該ラミネートフィルムが缶内面ラミネートフィ
ルムの場合は、食料品にオリゴマーが移行し食料品の味
や臭いに対して悪影響を及ぼすので好ましくない。ま
た、缶外面ラミネートフィルムの場合は、フィルム表面
にオリゴマーが析出し外観の美観が損なわれるので好ま
しくない。ポリエステル系フィルム中のオリゴマーの含
有量を0.7重量%以下に調整する方法には特に制限は
なく、例えばポリエステル系フィルムを製膜後に、フィ
ルムから水や有機溶剤でエチレンテレフタレート環状三
量体を抽出除去することで達成できる。また、エチレン
テレフタレート環状三量体含有量の少ないポリエステル
を原料として用いることにより達成できる。後者の方法
を採用するのが経済的であり推奨される。
【0020】上記エチレンテレフタレート環状三量体含
有量の少ないポリエステル原料を製造する方法も何ら制
限はなく、減圧加熱処理法、固相重合法、水や有機溶剤
による抽出法およびこれらの方法を組合せた方法等を挙
げることができる。特に固相重合法でエチレンテレフタ
レート環状三量体量を低減させた後、更に水で抽出しエ
チレンテレフタレート環状三量体を低減させる方法は、
原料ポリエステル中のエチレンテレフタレート環状三量
体含有量が少なく、かつ、製膜工程でのエチレンテレフ
タレート環状三量体の生成量が押さえられるので最も好
ましい方法である。
【0021】なお、上記A層を構成するポリエステルと
しては、ポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチ
レンテレフタレートにポリエーテル成分換算で0.6〜
6重量%のポリエステル−ポリオールブロック共重合体
を配合した系が特に推奨される。この構成とすることに
よって、レトルト処理等の熱水処理により発生するフィ
ルムの白化現象が抑制されるので好ましい。
【0022】一方、B層を構成するポリエステルの融点
の制御は、前記ポリエステルの共重合成分の種類や量を
選ぶことにより設定することができる。本発明では、経
済性の点よりポリエチレンテレフタレートとイソフタレ
ートの共重合体の使用が好ましい。なお、該ポリエステ
ルは、接着強度等の理由から、極限粘度で0.5以上の
ものであることが好ましい。
【0023】上記A層形成用およびB層形成用のポリエ
ステルには、必要に応じて、酸化防止剤、熱安定剤、紫
外線吸収剤、可塑剤、顔料、帯電防止剤、潤滑剤、結晶
核剤等を配合させることは何ら制限を受けない。また、
該ポリエステルの製造方法も何ら制限はなく、エステル
交換法あるいは直接重合法のどちらの製造法で製造され
たものであってもかまわない。また、分子量を高めるた
めに固相重合法で製造したものであってもかまわない。
固相重合法の採用は、前記したようにエチレンテレフタ
レート環状三量体の含有量を低くする意味で好ましい方
法である。
【0024】本発明のポリエステル系複合フィルムのA
層厚みは、3〜50μm、好ましくは5〜20μmの範
囲が好ましい。3μm未満では、フィルムの取扱い性が
難しくラミネート加工性が悪化したり、製缶工程等でピ
ンホールやクラック等の欠陥の発生により耐食性が悪く
なる危険があるので好ましくない。逆に、50μmを越
えると金属板の耐食性等の保護効果が飽和し経済的でな
く、フィルム自体の内部応力が大きくなり、接着性に対
して悪影響をおよぼす懸念があるので好ましくない。
【0025】一方、本発明の複合フィルムのB層厚み
は、1〜15μm、好ましくは2〜10μmの範囲が好
ましい。1μm未満では、金属板との密着性が不充分と
なるので好ましくない。逆に、15μmを越える場合
は、金属板との密着性が飽和し、かつ、耐熱性が低下す
るので好ましくない。上記A層およびB層からなるポリ
エステル系複合フィルムにおける各層の設け方として
は、上記の要件を満足できるフィルムが形成できれば特
に問題はなく、例えば多層押出し法、押出しラミネート
法等で製造される。本発明では、経済性の理由から多層
押出し法で製造するのが好ましい。
【0026】一方、本発明者らは前記した目的を達成す
るためにはピンホールの大きさとして0.1mmφ以上
あってはならないことを見い出した。即ち、0.1mm
φ未満のピンホールの場合であれば、例えば、金属板へ
の熱圧着によるラミネート時においてフィルムの熱履歴
による微小な寸法変化現象が結果としてラミネート直前
まで存在していたピンホールを閉塞させたり、当該フィ
ルムのA層と金属板間に存在する当該フィルムのB層の
ラミネート時における熱履歴による微小な流動現象が結
果としてラミネート直前まで存在していたピンホールを
閉塞させるために金属缶材の防錆特性が維持でき得るこ
とを見い出したものである。さらに、前記した目的を達
成するためには直径0.1mmφ以上のピンホールの数
が0ケ/1,000m2 以下でなければならない。0ケ
/10,000m2が好ましく、0ケ/100,000
2 がさらに好ましく、0ケ/∞m2 が最も好ましい実
施態様である。
【0027】そして、前記した目的を達成するためには
ポリエステル系複合フィルムの製造の際、フィルム製造
用原料を充分乾燥させることが必要であり、該原料中の
水分率が50ppm以下でなければならない。50pp
mを越えると、フィルム製造工程中に気泡が混入し、以
後の諸加工工程の経緯を経ていく際にこの気泡が破壊さ
れピンホールとなるので好ましくない。また、ポリエス
テル系複合フィルムの製造の際、フィルム状に成形する
ための樹脂溶融工程においては、樹脂劣化物やその他の
コンタミ成分を充分に取り除くことが必要であり、例え
ば、当該工程中においては少なくとも1ケ所以上にフィ
ルター機能を有する部位を導入しておかなければならな
い。フィルター機能を有する部位の無い樹脂溶融工程を
用いたポリエステル系複合フィルムを製造した場合、フ
ィルム中にコンタミ等の異物が核となる気泡が発生し、
前述の内容と同様にこの異物含んだ気泡が以後の諸加工
工程の経緯を経ていく際に破壊されピンホールとなるの
で好ましくない。さらに、ポリエステル系複合フィルム
の製造工程は常にクリーンな状態、即ち、該フィルム表
面に乗る、または付着するような浮遊異物の無い状態に
保つように注意をはらう必要がある。ポリエステル系複
合フィルムの製造工程に浮遊異物が特に多く存在するよ
うになると、該フィルムに浮遊異物が乗る、または付着
し、例えばフィルム巻取り工程において浮遊異物が該フ
ィルムと共に巻き込まれ、フィルム巻取り時におけるフ
ィルム張力および/または圧接力などによって浮遊異物
がフィルムに穴を開けてしまい、ピンホールとなるので
好ましくない。一方、後述のピンホール検出器を用い、
製品となるフィルムの品質検査をし、ピンホールの存在
個数等によって製品区分を実施することは前記目的を達
成するために必要である。
【0028】本発明のラミネート金属板は、上記ポリエ
ステル系複合フィルムを金属板にラミネートして得られ
るものである。用いられる金属板としては、ブリキ、テ
ィンフリースチール、アルミニウム等が挙げられる。上
記したポリエステル系複合フィルムを金属板にラミネー
トするときは、該複合フィルムのB層表面と金属面とを
合わせて行うことが重要である。該組合せとすることに
より、初めて本発明の効果を発現することができる。ラ
ミネート法としては、従来公知の方法が適用でき特に限
定されないが、本発明では、有機溶剤フリーが達成で
き、残留溶剤による食料品の味や臭いに対する悪影響が
回避できるサーマルラミネート法で行うことが好まし
い。なかでも、金属板の通電加熱によるサーマルラミネ
ート法が特に推奨される。なお、本発明では、接着剤を
用いて複合フィルムを金属板にラミネートできることは
いうまでもない。上記ポリエステル系複合フィルムのラ
ミネートは、金属板の片面であっても両面でもどちらで
もかまわない。また、両面ラミネートの場合は、同時に
ラミネートしても逐次でラミネートしてもよい。
【0029】また、本発明の金属容器は、上記ラミネー
ト金属板を用いて成形することによって得られる。上記
金属容器の成形方法は特に限定されるものではない。ま
た、その金属容器の形状も特に限定されるものではない
が、例えばレトルト食品やコーヒー飲料等の食料品を充
填するのに好適な天地蓋を巻締めて内容物を充填する、
いわゆる3ピース缶が好ましい。また、当該ポリエステ
ル系複合フィルムは高電圧印加方式によるピンホール検
出器によってピンホール検出することを特徴とし、該方
式により、0.1mmφ以上のピンホールはすべて検出
できるものであり、直径0.01mmφを越えるピンホ
ールをすべて検出できるものが好ましい実施態様であ
る。図1は本発明における高電圧印加方式のピンホール
検出器の一例を示すものである。1の巻出し軸部に取り
付けられた、ロール状に巻かれたフィルムサンプルロー
ルは2のガイドローラーに向けて巻出しされ、走行す
る。次の3における検出部ローラーとその上部に設定さ
れた、4の検出電極との間をフィルムが走行する際、ピ
ンホールがフィルムに存在していれば検出電極より放電
現象が発生し、8の高電圧発生装置およびピンホール検
出データ処理装置にてピンホールの存在を検知する仕組
みとなっている。以後フィルムは5のガイドローラーお
よび6の圧接ローラー間を走行し、7の巻取り軸部に取
り付けられたコアーに巻き取られる。このようなピンホ
ール検出器はフィルム製造工程に対してオンライン設置
であってもオフライン設置であっても構わないが、オン
ライン設置であるものがより好ましい実施態様である。
【0030】実施例 次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、
本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるもの
ではなく、前述の趣旨を逸脱しない限度において実施す
ることはいずれも本発明の技術的範囲に入る。実施例で
用いた各種方法は次の通りである。 (1)動摩擦係数の測定 50mm×70mmの接触面積を有する重量1.5kg
の滑走子に複合フィルムサンプルを、A層面が表面にな
るようにセットし、80℃のティンフリースチール板上
を速度250mm/分で滑走した時の動摩擦係数を測定
した。
【0031】(2)耐スクラッチ性試験 東洋精機(株)製の染色堅牢度摩擦試験機にて、複合フ
ィルムサンプルを、A層面が表面になるようにセット
し、荷重400gの摩擦子を80℃のティンフリースチ
ール板上を100mmの往復距離で30往復/分の条件
で1分間摩擦処理した後のフィルム表面の傷を肉眼観察
で評価した。なお、△以上は実用性がある。 ○:傷が殆ど認められない。 △:部分的に傷が認められる。 ×:全面に傷が認められる。
【0032】(3)エチレンテレフタレート環状三量体
の定量 ポリエステル系複合フィルムのA層側を安全カミソリで
削り取り、該削り取ったポリエステルをヘキサフルオロ
イソプロピルアルコール/クロロホルム=2/3(V/
V)に溶解し、メタノールでポリエステルを沈澱させ、
沈澱物を濾別する。濾液を蒸発乾固し、該蒸発乾固物を
ジメチルホルムアミドに溶解させる。該溶液を液体クロ
マトグラフィー法で展開し、該複合フィルムのA層中の
エチレンテレフタレート環状三量体量を定量した。
【0033】(4)オリゴマー溶出の判定 10cm角のラミネート鋼板を500ccの蒸留水とと
もに、120℃で30分間レトルト処理をする。処理後
のラミネート鋼板を風乾し、そのフィルム表面の状態を
ルーペで観察し、以下に示す基準に基づきオリゴマー溶
出の有無を判定した。 有:フィルム表面にオリゴマーの結晶が観察される。 無:フィルム表面にオリゴマーの結晶が観察されない。
【0034】(5)融点の測定 ポリエステル系複合フィルムを300℃で5分間加熱溶
融した後、液体窒素で急冷しその10mgを試料とし、
10℃/分の速度で昇温していった際に現れる結晶融解
に基づく吸熱ピーク温度を、示差走査型熱量計で測定し
た。
【0035】(6)ピンホールの検出方法(高電圧印加
方式) 図1に示したような装置を用い、検出部電極と検出部ロ
ーラーとの隙間0.2mm、印加電圧設定2.4kV、
走行速度50m/min.の条件で巾1,000mm、
長さ1,000mのロール状に巻かれたフィルムサンプ
ルロールを走行・検出検査を実施した。また、巻出し部
においてフィルムロールサンプルに各種サイズのピンホ
ールを鋭利な針を用いて予め作製しておき、同一の方法
で検出検査を行った結果、本発明におけるピンホール検
出器は少なくとも直径0.01mmφ以上のピンホール
を検出し得ることを見い出した。
【0036】(7)防錆性試験方法 (6)の検査方法にしたがって検査されたポリエステル
系複合フィルムを得た後、後述の方法にしたがってラミ
ネート金属板を作製し、さらに後述の方法によって金属
容器に成形加工した。缶内には1%NaCl水溶液を充
填し、1ケ月後の錆の発生状況観察及び缶の外観検査を
実施した。また、参考実施例として前述(6)の方法に
おける鋭利な針を用いてピンホールを作製する方法と同
一の方法でフィルム小片サンプルに各種サイズのピンホ
ールを作製し、後述の方法にしたがってラミネート金属
板を個々に得た。一方、ピンホールの存在しないフィル
ム小片サンプルにおいても同様のラミネート金属板を作
製し、これらのラミネート金属板を1%NaCl水溶液
にそれぞれ浸漬し、1ケ月後の錆発生の観察及びラミネ
ート金属板の外観検査を実施した。
【0037】実施例1 (複合フィルムの製造)A層用レジンとして、平均粒径
1.5μmの凝集タイプのシリカ0.1重量%および平
均粒径3.0μmのトリメチロールプロパントリメタア
クリレートで架橋した球状のポリメチルメタアクリレー
ト粒子1.0重量%を含み抽出法で低オリゴマー化した
極限粘度が0.70でエチレンテレフタレート環状三量
体量が0.33重量%のポリエチレンテレフタレート
(融点254℃)97重量部とポリエチレンテレフタレ
ート−ポリテトラメチレングリコールエーテルブロック
共重合体3重量部との混合物を用いた。一方、B層用レ
ジンとして、平均粒径1μmの球状シリカ0.1重量%
を含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル比83/1
7)とエチレングリコールからの共重合ポリエステル
(融点215℃)を用いた。上記A層用レジンおよびB
層用レジンをそれぞれ別々の押出し機で溶融させ、この
溶融体をダイ間で合流させた後、冷却ドラム上に押出し
無定形シートとした。この時、該押出し機を含む樹脂溶
融工程にはそれぞれ、A層用樹脂溶融工程においては孔
径20μm及び10μmの2段方式のメルトフィルター
を有し、かつ、B層用樹脂溶融工程においては孔径20
μmのメルトフィルターを有しいるものである。さら
に、その後、上記無定形シートを90℃で縦方向に3.
5倍、横方向に3.5倍延伸し、200℃で熱固定し
て、A層厚み9μmおよびB層厚み3μm(総厚み12
μm)のポリエステル系複合フィルムを得た。
【0038】(ラミネート金属板の製造)該複合フィル
ムのB層面を脱脂処理した冷延伸鋼板面に合わせ、23
0℃に加熱した金属ロールとゴムロールとの間を圧力1
960kPaで通過させてラミネート鋼板を得た。得ら
れたポリエステル系複合フィルムおよびラミネート鋼板
の特性を表1に示す。本実施例で得られたポリエステル
系複合フィルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィ
ルムと金属との滑り性が良好で耐スクラッチ性が優れて
おり、かつ、オリゴマーの溶出量も少なく金属ラミネー
ト用フィルムおよびラミネート鋼板として高品質であっ
た。
【0039】(金属容器の製造)本実施例で得たポリエ
ステル系複合フィルムを、缶胴内面および底蓋の内外面
にラミネートしたラミネート鋼板を用い、3ピース缶と
して製缶したところ、製缶過程で該複合フィルムの表面
にスクラッチ傷が入ることなく高速度で製缶できた。ま
た、該成形缶にコーヒーを充填しレトルト処理をした
が、上記複合フィルムからオリゴマーや有機溶剤等が移
行することなく、味や臭いに変化が無い商品価値の高い
ものであった。さらに、上記レトルト処理をしても底蓋
外面にオリゴマーの析出は認められなかった。
【0040】また、前記(6)の検査方法を用い、検査
結果として直径0.1mmφ以上のピンホール検出個
数、0ケ/20,000m2 であった上記ポリエステル
系複合フィルムに対して(7)の方法によって錆発生に
関する試験を実施した。その結果、錆の発生した缶の個
数は0ケ/1,000,000缶であり、すべての缶の
外観も美麗な状態を維持しており、該フィルムは商品価
値の高いものであった。
【0041】実施例2 A層用レジンとして、平均粒径1.5μmの凝集タイプ
シリカ0.3重量%と平均粒径3.0μmのほぼ単分散
の粒径分布を有する球状のゼオライト1.0重量%とを
含むポリエチレンテレフタレート97重量部を用いる以
外は、実施例1と同様にしてポリエステル系複合フィル
ムおよびラミネート鋼板を得た。これらの特性を表1に
示す。本実施例で得られたポリエステル系複合フィルム
およびラミネート鋼板は、実施例1と同様に高品質のも
のであった。また、実施例1と同様にして3ピース缶を
製造してコーヒーを充填しレトルト処理をしたが、味や
臭いに変化が無い商品価値の高いものであった。さらに
(7)の方法による、錆発生に関する試験においても、
実施例1と同様、商品価値の高いものであった。
【0042】実施例3 A層用レジンとして、架橋ポリメチルメタアクリレート
粒子に替えてポリスチレン樹脂を1重量%用いる以外
は、実施例1と同様にしてポリエステル系複合フィルム
およびラミネート鋼板を得た。これらの特性を表1に示
す。本実施例で得られたポリエステル系複合フィルムお
よびラミネート鋼板は、実施例1と同様に高品質のもの
であった。また、実施例1と同様にして3ピース缶とし
て製缶しコーヒーを充填しレトルト処理をしたが、味や
臭いに変化が無い商品価値の高いものであった。さらに
(7)の方法による、錆発生に関する試験においても、
実施例1と同様、商品価値の高いものであった。
【0043】比較例1 A層用レジンとして、架橋ポリメチルメタアクリレート
粒子を用いない以外は、実施例1と同様にしてポリエス
テル系複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。これ
らの特性を表1に示す。本比較例で得られたポリエステ
ル系複合フィルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフ
ィルムと金属との滑り性が悪く、耐スクラッチ性に劣る
ものであり金属ラミネート用フィルムおよびラミネート
鋼板として低品質であった。また、実施例1と同様にし
て3ピース缶として製缶したが、これはピンホールが無
く、錆の発生の無いものではあったが、製缶過程で該フ
ィルムの表面にスクラッチ傷が入り商品価値の低いもの
しか得られなかった。
【0044】比較例2 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレート97重量
部に替えて、平均粒径1.5μmの凝集タイプのシリカ
0.1重量%を含み溶融重合法で製造され、極限粘度が
0.65、エチレンテレフタレート環状三量体含有量が
1.0重量%であるポリエチレンテレフタレート97重
量部を用いる以外は、実施例1と同様にしてポリエステ
ル系複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。これら
の特性を表1に示す。本比較例で得られたポリエステル
系複合フィルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィ
ルムと金属との滑り性が悪く、耐スクラッチ性に劣り、
かつ、オリゴマー含有量が高く、またオリゴマー溶出量
が多く、金属ラミネート用フィルムおよびラミネート鋼
板として低品質であった。また、実施例1と同様にして
3ピース缶として製缶したところ、ピンホールの無い、
錆の発生も無いものではあったが、製缶過程で該フィル
ムの表面にスクラッチ傷が入り、また、缶にコーヒーを
充填しレトルト処理したところ、底蓋外面にオリゴマー
析出があり商品価値の低いものであった。
【0045】比較例3 実施例1において、B層用レジンに替えてA層用レジン
を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリエステル系
複合フィルムを得た。得られたフィルムを用いて実施例
1と同様にして鋼板にラミネートしたが、接着強度が低
く金属ラミネート用フィルムとしては実用性の低いもの
であった。
【0046】比較例4 実施例1において、A層用レジンに替えてB層用レジン
を用いた以外は、実施例1と同様にしてポリエステル系
複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。これらの特
性を表1に示す。本比較例で得られたポリエステル系複
合フィルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィルム
と金属との滑り性が悪く、耐スクラッチ性に劣り、か
つ、オリゴマー含有量が高く、またオリゴマー溶出量が
多く、金属ラミネート用フィルムおよびラミネート鋼板
として低品質であった。また、実施例1と同様にして3
ピース缶として製缶したところ、ピンホールの無い、錆
の発生も無いものではあったが、製缶過程で該フィルム
の表面にスクラッチ傷が入り、また、缶にコーヒーを充
填しレトルト処理したところ、底蓋外面にオリゴマー析
出があり商品価値の低いものであった。
【0047】比較例5 実施例1において、B層用レジンとして、平均粒径1μ
mの球状シリカ0.1重量%を含むテレフタル酸/イソ
フタル酸(モル比67/33)とエチレングリコールか
らの共重合ポリエステル(融点170℃;メトラー社の
融点測定装置で測定)を用いる以外は、実施例1と同様
にしてポリエステル系複合フィルムを得た。得られたフ
ィルムを用いて実施例1と同様にして鋼板にラミネート
したが、しわの発生があり金属ラミネート用フィルムと
しては実用性の低いものであった。
【0048】比較例6 実施例1において、A層用樹脂溶融工程において、孔径
80μm及び60μmの2段方式のメルトフィルターを
有し、かつ、B層用樹脂溶融工程においては孔径80μ
mのメルトフィルターを有しいるものを用い、その結
果、直径0.1mmφ以上のピンホール検出個数、1ケ
/1,000m2 であるポリエステル系複合フィルムで
ある以外は実施例1と同じ方法で金属板および金属容器
を得た。本比較例で得られたポリエステル系複合フィル
ムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィルムと金属と
の滑り性、耐スクラッチ性、オリゴマー含有量、オリゴ
マー溶出量、製缶過程での該フィルムの表面のスクラッ
チ傷、缶にコーヒーを充填しレトルト処理した後の底蓋
外面のオリゴマー析出は良好なものではあったが、錆の
発生した缶の個数が1ケ/50,000缶であり、不良
となった缶にはピンホールの存在が確認された。このよ
うに該フィルムはピンホールの存在が原因で金属缶材に
錆が発生し、外観を著しく劣化させるものであり、商品
価値の低いものであった。
【0049】比較例7 実施例1において、A層用樹脂溶融工程において、孔径
100μm及び80μmの2段方式のメルトフィルター
を有し、かつ、B層用樹脂溶融工程においては孔径10
0μmのメルトフィルターを有しいるものを用い、その
結果、直径0.1mmφ以上のピンホール検出個数、5
ケ/1,000m2 であるポリエステル系複合フィルム
である以外は実施例1と同じ方法で金属板および金属容
器を得た。本比較例で得られたポリエステル系複合フィ
ルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィルムと金属
との滑り性、耐スクラッチ性、オリゴマー含有量、オリ
ゴマー溶出量、製缶過程での該フィルムの表面のスクラ
ッチ傷、缶にコーヒーを充填しレトルト処理した後の底
蓋外面のオリゴマー析出は良好なものではあったが、錆
の発生した缶の個数が4ケ/50,000缶であり、不
良となった缶にはピンホールの存在が確認された。この
ように該フィルムはピンホールの存在が原因で金属缶材
に錆が発生し、外観を著しく劣化させるものであり、商
品価値の低いものであった。
【0050】参考実施例1 ピンホールの存在しないラミネート金属板サンプルにお
いて実施したところ、1ケ月後の錆の発生は認められ
ず、錆発生による外観の著しい劣化等の無い、商品価値
の高いものであった。 参考実施例2 直径0.05mmφのピンホールが存在するサンプルに
おいて実施したところ、1ケ月後の錆の発生は認められ
ず、錆発生による外観の著しい劣化等の無い、商品価値
の高いものであった。 参考実施例3 直径0.1mmφのピンホールが存在するサンプルにお
いて実施したところ、1ケ月後に錆の発生が認められ、
錆発生による外観の著しい劣化が確認され、商品価値の
低いものであった。 参考実施例4 直径0.2mmφのピンホールが存在するサンプルにお
いて実施したところ、1ケ月後に錆の発生が認められ、
錆発生による外観の著しい劣化が確認され、商品価値の
低いものであった。
【0051】実施例4 実施例1の方法において、A層用レジンとして平均粒径
2.5μmのほぼ単分散の粒度分布を有する球状のジビ
ニルベンゼンで架橋したポリスチレン粒子1.0重量%
を含むポリエチレンテレフタレートを用い、B層用レジ
ンとして平均粒径1.5μmの凝集タイプのシリカ0.
1重量%を含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル比8
8/12)と、エチレングリコールからの共重合ポリエ
ステル(融点225℃)を用いる以外は、実施例1と同
様にしてポリエステル系複合フィルムおよびラミネート
鋼板を得た。これらの特性を表1に示す。本実施例で得
られたポリエステル系複合フィルム、ラミネート鋼板お
よび金属缶は、実施例1と同様に高品質であった。
【0052】比較例8 比較例2において、A層用レジンとして、平均粒径1.
5μmの凝集タイプシリカに替えて実施例4で用いた架
橋ポリスチレン粒子0.1重量%を用いる以外は、比較
例2と同様にしてポリエステル系複合フィルムおよびラ
ミネート鋼板を得た。これらの特性を表1に示す。本比
較例で得られたポリエステル系複合フィルムおよびラミ
ネート鋼板は、比較例2のものと同様に低品質のもので
あった。また、3ピース缶として製缶しコーヒーを充填
したところ、比較例3のものと同様に商品価値の低いも
のであった。
【0053】実施例5 実施例1において、A層用レジンとして、平均粒径1.
5μmの凝集タイプのシリカ0.6重量%を含むポリエ
チレンテレフタレートを用いる以外は、実施例1と同様
にしてポリエステル系複合フィルムおよびラミネート鋼
板を得た。これらの特性を表1に示す。本実施例で得ら
れたポリエステル系複合フィルムおよびラミネート鋼板
は、高温でのフィルムと金属との滑り性が良好で耐スク
ラッチ性が実用レベルにあり、かつ、オリゴマーの溶出
量も少なく金属ラミネート用フィルムおよびラミネート
鋼板として高品質であった。さらに(7)の方法によ
る、錆発生に関する試験においても、実施例1と同様、
商品価値の高いものであった。
【0054】実施例6 実施例1において、A層レジンとして、平均粒径1.5
μmの凝集タイプのシリカ0.3重量%と低密度ポリエ
チレン1.0重量%を含むポリエチレンテレフタレート
を用いる以外は、実施例1と同様にしてポリエステル系
複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。これらの特
性を表1に示す。本実施例で得られたポリエステル系複
合フィルムおよびラミネート鋼板は、高温でのフィルム
と金属との滑り性が良好で耐スクラッチ性も優れてお
り、かつ、オリゴマーの溶出量も少なく金属ラミネート
用フィルムとして高品質であった。また、本実施例で得
たポリエステル系複合フィルムを用いて実施例1と同様
にして3ピース缶として製缶しコーヒーを充填したとこ
ろ、実施例1と同様に商品価値の高いものであった。さ
らに(7)の方法による、錆発生に関する試験において
も、実施例1と同様、商品価値の高いものであった。
【0055】実施例7 実施例4において、A層用レジンとして、平均粒径2.
4μmの凝集タイプのシリカ0.25重量%と平均粒径
2.0μmの球状ではば単分散の粒度分布を有するジビ
ニルベンゼンで架橋したブチルアクリレート/メチルメ
タクリレート/スチレンよりなる粒子1.0重量%を含
む固相重合法で製造した極限粘度が0.75でエチレン
テレフタレート環状三量体含有量が0.4重量%のポリ
エチレンテレフタレートを用いる以外は、実施例4と同
様にしてポリエステル系複合フィルムおよびラミネート
鋼板を得た。これらの特性を表1に示す。本実施例で得
られたポリエステル系複合フィルムおよびラミネート鋼
板は、実施例1と同様に高品質のものであった。また、
3ピース缶として製缶しコーヒーを充填したところ、実
施例1と同様に商品価値の高いものであった。さらに
(7)の方法による、錆発生に関する試験においても、
実施例1と同様、商品価値の高いものであった。
【0056】実施例8および9 実施例7において、ジビニルベンゼンで架橋したブチル
アクリレート/メチルメタクリレート/スチレンよりな
る粒子に替え、平均粒径2.0μmの球状でほぼ単分散
の粒度分布を有する、球状シリカ1.0重量%を用いた
(実施例8)、6ナイロン1.5重量%を用いた(実施
例9)以外は、実施例7と同様にしてそれぞれポリエス
テル系複合フィルムおよびラミネート鋼板を得た。これ
らの特性を表1に示す。本実施例で得られたポリエステ
ル系複合フィルム、ラミネート鋼板および金属缶は実施
例7と同様に高品質であった。
【0057】
【発明の効果】表1からも明らかなように、本発明のポ
リエステル系複合フィルムは、高温でのフィルムと金属
との滑り性に優れており、また、熱接着ができるので、
耐スクラッチ性に優れるラミネート金属板を容易に製造
でき、金属ラミネート用フィルムとして好適である。ま
た、ラミネート金属板は、耐スクラッチ性に優れるの
で、これを用いることによって、高速で製缶ができるよ
うになり、缶の生産性が向上する。また、ラミネート金
属板は、接着剤を使用しないので、接着剤に起因する残
留溶剤の溶出がなく、このラミネート金属板から製造さ
れる金属容器は、食料品を充填しても、食料品の味や臭
いに対する悪影響が回避できる。また、充填した食料品
をレトルト処理等の加熱処理を行っても、ポリエステル
系複合フィルムからのエチレンテレフタレート環状三量
体(オリゴマー)の溶出量が抑制されるので、該オリゴ
マーが食品へ移行したりフィルム表面に析出して表面外
観の低下が起こらない。さらに、金属缶材の錆を発生さ
せることによる外観の著しい劣化、美粧性の損失、錆成
分の食料品への移行による食料品の変質などの無い、極
めて美麗で、食料品の保護効果の高い美粧金属容器を提
供し得る。このように、本発明のポリエステル系複合フ
ィルムは、耐スクラッチ性に優れ、金属板との熱接着が
可能であり、加熱されてもオリゴマーの溶出が抑制さ
れ、かつ、ピンホールの存在による錆の発生の無いもの
であるので、ラミネート金属板や金属容器、特にレトル
ト食料品充填用金属容器に極めて有用である。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はフィルムのピンホールの検出装置及び検
出方法を表している。
【符号の説明】
1:巻出し軸部及びピンホール検出試験前フィルム 2:ガイドローラー 3:検出部ローラー 4:検出電極 5:ガイドローラー 6:圧接ローラー 7:巻取り軸部及びピンホール検出試験後フィルム 8:高電圧発生装置及びピンホール検出データ処理装置 9:ケーブル結線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井坂 勤 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系複合フィルムにおいて、
    80℃での複合フィルム(A層)と金属との動摩擦係数
    が0.45以下であるポリエステル層と、融点が180
    〜240℃であるポリエステル層(B層)とよりなり、
    かつ、直径0.1mmφ以上のピンホール数が0ケ/
    1,000m2 以下であることを特徴とするポリエステ
    ル系複合フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のポリエステル層(A層)
    を構成するポリエステル中のエチレンテレフタレート環
    状三量体含有量が、0.7重量%以下であることを特徴
    とする請求項1記載のポリエステル系複合フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のピンホール数が、0ケ/
    10,000m2 以下であることを特徴とするポリエス
    テル系複合フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のピンホール数が、0ケ/
    100,000m2以下であることを特徴とするポリエ
    ステル系複合フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のピンホールが高電圧印加
    方式ピンホール検出器によってピンホール検出すること
    を特徴とするピンホールの検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載のポリエステル系複
    合フィルムのB層側が、金属板にラミネートされてなる
    ものであるラミネート金属板。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のラミネート金属板を利用
    して成形されてなる金属容器。
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US6372326B1 (en) 1998-04-13 2002-04-16 Teijin Limited Biaxially oriented polyester film to be molded and laminated on metal sheet
JP2021124284A (ja) * 2020-01-31 2021-08-30 東レ株式会社 フィルムのピンホール検査方法、フィルム製造方法及びフィルムのピンホール検査装置

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