JPH09276223A - 曲率測定装置および曲率測定方法 - Google Patents

曲率測定装置および曲率測定方法

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JPH09276223A
JPH09276223A JP8091512A JP9151296A JPH09276223A JP H09276223 A JPH09276223 A JP H09276223A JP 8091512 A JP8091512 A JP 8091512A JP 9151296 A JP9151296 A JP 9151296A JP H09276223 A JPH09276223 A JP H09276223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角膜の中央部および周辺部の形状を測定する
ために用いられる曲率測定装置で、測定時に手持ち可能
となる、小型な曲率測定装置を提供する。 【解決手段】 従来の曲率測定装置で、4光束を投射す
る投射光学系で構成されていた、角膜の周辺部を測定す
るための投射光学系を、本発明では、2光束を投射する
ものとし、曲率測定装置と被検曲面との相対角度を変更
して、2回の測定を行う。中央部を測定した曲率情報に
基づき、2回の測定の間の角度変位を求め、また、2回
の測定の2光束の測定位置と、求めた角度変位とから、
周辺部の曲率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲面の曲率測定装
置を含む眼科装置に係り、特に、角膜、コンタクトレン
ズ等についての手持ち測定に適した曲率測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】円弧を、その平面内にあってその曲率中
心を通らない軸のまわりに回転させたときにできる曲面
(以下、トーリック面という)を含む被検曲面につい
て、二つの主経線方向、および、その方向での曲率半径
を測定するために、光標を投射し、その反射像の間隔か
ら曲率を求める曲率測定装置が、特に、角膜またはコン
タクトレンズの形状を測定するために用いられている。
例えば、円環状の指標、または、3個所以上(一般的に
は上下左右の4個所)の点光源を被検曲面に投影し、そ
の指標反射像の変位を検出して、曲率を測定するもので
ある。代表的には、特公平7−57218号公報に記載
される、曲率半径の測定装置が挙げられる。
【0003】角膜の形状測定は、角膜の中央部(多く
は、直径3mm位の部位)について、測定される。しか
し、コンタクトレンズのフィッティングにあたっては、
角膜の状態をより詳しく知る必要がある。このために、
中央部の部位と併せて、周辺部の部位における形状を測
定することが要求される。
【0004】このような周辺部の形状も測定できる従来
の測定装置としては、周辺部を測定する測定系、およ
び、中央部を測定する測定系を独立して備える形式と、
周辺部の測定、および、中央部の測定で測定系を兼用す
る形式との2つの形式がある。
【0005】具体的には、周辺部と中央部とで独立した
測定系を備える前者の形式の曲率測定装置は、円環状の
指標を複数有し、角膜における反射像をCCDカメラ等
で捉え、画像解析して計測する装置が知られている。
【0006】また、周辺部と中央部とで測定系を兼用す
る形式の曲率測定装置は、固視灯を被検眼に注視させ、
眼球を決まった角度だけ斜めの方向を向けさせることに
よって、角膜の周辺部の測定すべき部位が、機器の光軸
上に位置する状態にして測定を行う装置が知られてい
る。固視灯は、測定部位を選択するために、上下左右の
各方向に複数設けられ、いずれかを選んで点灯される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】様々な被検者に対応す
るために、手持ちで測定する曲率測定装置を開発するこ
とが進められている。
【0008】しかし、手持ちで測定する装置は、機器と
被検者とを固定するための、顎受けや額あてがないた
め、被検者の顔と固定されない、自由な状態で測定をお
こなう。従って、装置と被検者との相対位置がずれ易い
ため、所定の相対位置に固定しておくことが容易でな
い。
【0009】特に、角膜の周辺部を測定する場合は、曲
率測定装置と被検者との相対位置がずれ易い。このた
め、固視灯を被検眼に注視させて測定すべき部位を選択
するタイプの従来の曲率測定装置では、固視灯を被検眼
に注視させても、決まった角度に正確に固定することが
できない場合が多くなり、意図しない部位を測定してし
まう欠点がある。
【0010】周辺部と中心部とについて、独立に測定部
を設けるタイプであれば、被検者に眼を振ってもらう必
要が無いため、この測定部位のずれは生じないが、装置
が大きくなり、手持ちには好ましくない。
【0011】本発明の目的は、上記の課題を解決するた
めに、被検者が眼を振ることなく周辺部測定する装置に
おいて、手持ちの状態で角膜形状を測定可能な曲率測定
装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するのための手段】本発明の第一の態様に
よれば、対物レンズを含む測定光学系と、被検曲面の第
一領域に、所定のマークを投影する第一投影手段と、前
記測定光学系により形成される、前記所定のマークの前
記被検曲面の第一領域での反射像を受光し、受光した前
記反射像の位置を求め、前記反射像の位置から、前記第
一領域における被検曲面の形状を求める演算を行う測定
手段とを備える曲率測定装置において、被検曲面との間
の、前記対物レンズの光軸廻りの相対角度変位を検知す
る変位検知手段と、前記第一領域の外側の第二領域に、
一対の所定のマークを投影する第二投影手段とを有し、
前記測定手段は、前記測定光学系により形成される、前
記一対のマークの前記被検曲面の第二領域での反射像に
ついて第一のタイミングで求めた第一の位置と、前記一
対のマークの前記被検曲面の第二領域での反射像につい
て前記第一のタイミングと異なる第二のタイミングで求
めた第二の位置と、前記変位検知手段が検知した前記第
一のタイミングおよび第二のタイミングの間における前
記相対角度変位とに基づいて、前記被検曲面の第二領域
の形状を求める演算を行うことを特徴とする曲率測定装
置が提供される。
【0013】本発明の第二の態様によれば、少なくとも
三つの光束からなる第一光束群を、被検曲面に投射し、
前記第一光束群のそれぞれの光束が、被検曲面において
反射された方向に基づいて、被検曲面の二つの主経線方
向の主経線方位角と、前記二つの主経線方向の曲率とを
含む被検曲面の形状指数を求める曲率測定方法におい
て、被検曲面の主軸に対して前記第一光束群より外側の
領域から、少なくとも二つ光束からなる第二光束群を、
被検曲面に投射し、まず、前記第一光束群および第二光
束群の、被検曲面における第一の反射方向を測定し、さ
らに、前記第一光束群および第二光束群を、被検曲面の
主軸廻りに異なる方位角から投射し、被検曲面における
第二の反射方向を測定し、前記第一光束群について、第
一の反射方向および第二の反射方向のそれぞれに基づい
て、前記被検曲面の形状指数をそれぞれ求め、被検曲面
の二つの主経線方向のいずれかについて、前記それぞれ
もとめられる値の差から、被検曲面の主軸廻りの、相対
方位角変化を求め、前記第二光束群について、第一の反
射方向および第二の反射方向の一方の反射方向を、前記
求められた相対方位角変化だけ、測定の基準方向を変換
し、前記変換された反射方向と、他方の反射方向とか
ら、被検曲面の第二光束群が投射される領域の曲率を求
める曲率測定方法が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2に、本発明を適用
した曲率測定装置の基本的な構成を示す。図1および図
2は、本曲率測定装置の光学系の配設を示す説明図であ
る。図1において、紙面に一致する平面を平面π1
し、図2において、紙面に一致する平面を平面π2とす
る。ここで、平面π1と平面π2とは互いに直交する平面
である。本曲率測定装置の光学系の光路は、二つの直交
する平面π1、π2に沿って配設される。
【0015】以下に、本曲率測定装置の光学系の配設関
係、および、光学系によって形成される像について説明
する。
【0016】図1および図2を参照して、本発明による
曲率測定装置は、被検曲面1における測定部位を観察す
るための観察光学系20と、輝点I1、I2、I3、I4
5、I6を、それぞれ被検曲面1に投影するための投影
光学系31、32、33、34、35、36と、投影光
学系31、32、33、34、35、36によって被検
曲面にそれぞれ投影された輝点I1、I2、I3、I4、I
5、I6の反射像を形成するための測定光学系と、測定光
学系に形成された反射像I1*、I2*、I3*、I4*、I
5*、I6*の位置を測定するための光電変換装置と、光電
変換装置によって測定された情報に基づいて被検曲面の
形状を求める演算を行う演算部と、演算結果を表示する
ための表示装置とを備えて構成される。ここで、被検曲
面に投影される輝点については、Iに、その輝点を投影
した光学系の光軸と同じ添字をつけて示す。また、これ
らの輝点の測定光学系によって形成される像について、
I*のように更に*を付して表す。
【0017】図1に示されるように、観察光学系20
と、測定光学系40とにおいて、対物レンズ204を含
む光学系の一部が共有される。
【0018】以下に、図14および図15(a)を参照
して、投影光軸の位置関係について説明する。
【0019】図1に示される、投影光学系31、32
は、それぞれの投影光軸O1、O2を、対物レンズ204
の光軸(以下、主光軸という)Oを含む、平面π1内に
有し、かつ、それぞれの投影光軸O1、O2と主光軸Oと
が角θ1をそれぞれ成して、主光軸O上の点a1で交差す
るように配設される。このとき、主光軸Oに直交する平
面π3を投影基準面とし、主光軸Oと投影基準面との交
点を投影基準点O†とする。平面π3は、前出の平面π1
とπ2とに直交する。また、投影基準点O†から光源へ
の向きの、投影基準面への射影を投影方向とし、投影光
学系の投影方向を投影基準方向とする。
【0020】図2に示される、投影光学系33、34
は、それぞれの投影光軸O3、O4を、主光軸Oを含み、
平面π1と直交する平面π2内に有し、かつ、それぞれの
投影光軸O3、O4と、主光軸Oとが角θ2をそれぞれ成
して、主光軸O上の点a2で交差するように配設され
る。
【0021】図3に示される、投影光学系35、36
は、それぞれの投影光軸O5、O6を、主光軸Oを含み、
平面π1内に有し、かつ、それぞれの投影光軸O5、O6
と、主光軸Oとが角φをそれぞれ成して、主光軸O上の
点a3で交差するように配設される。
【0022】ここで、角θ1、θ2、φの大きさは、各θ
1およびθ2のいずれよりも角φが大きく、かつ、被検曲
面1の、輝点I1、I2、I3、I4、I5、I6が投射され
た点における法線と、主光軸Oとが成す角の倍の大きさ
に選ばれる。また、上記被検曲面1が球面の一部である
場合には、点a1、a2、a3は、主光軸O上の同一の点
に選ばれ、角θ1、θ2は、相等しい大きさに選ばれる。
従って、輝点I1、I2、I3、I4が、投影光学系31、
32、33、34によって被検曲面1に投影される領域
の外側の領域に、輝点I5、I6が、投影光学系35、3
6によって被検曲面1にそれぞれ投影される。
【0023】また投影光学系31、32、33、34、
35、36は、それぞれの光軸O1、O2、O3、O4、O
5、O6上にそれぞれ、照明光源311、321、33
1、341、351、361と、ピンホール板312、
322、332、342、352、362と、コリメー
ト光学系313、323、333、343、353、3
63とを有する。
【0024】観察光学系20と測定光学系40との光路
は、少なくとも対物レンズ204より後方において、ビ
ームスプリッタ205によって、測定光路と、観察光路
とに分岐される。観察光学系20の対物レンズ204
は、上記測定光路と観察光路とに共有される。
【0025】ビームスプリッタ205により分配される
光路の一方の、ビームスプリッタ205に反射された観
察光路上には、対物レンズ204と共にテレセントリッ
ク光学系を構成する再結像レンズ207が設けられる。
絞り206が、対物レンズ204の後側焦点面と、再結
像レンズ207の前側焦点面とが一致する面内に設けら
れる。対物レンズ204と再結像レンズ207とにより
焦点板208上に、被検曲面1でのマークの反射像I*
が形成され、この反射像I*が、接眼レンズ209を介
して、検者2に観察される。
【0026】ビームスプリッタ205により分配される
光路の他方の、ビームスプリッタ205を透過した測定
光路上には、対物レンズ204と共にテレセントリック
光学系を構成する再結像レンズ411が設けられる。上
述の観察光路と同様に、絞り410が、対物レンズ20
4の後側焦点面と、再結像レンズ411の前側焦点面と
が一致する面内に設けられる。この絞り410を十分小
さくすることによって、主光軸Oに平行な光線を選ぶこ
とができる。再結像レンズ411からの光軸は、ミラ4
12により度曲げられて、光電変換装置50に入射す
る。光電変換装置50は、その受光面513を、ミラ4
12で折り曲げられた光軸Oに垂直になるように配置さ
れる。図14および図15(b)において、光軸Oが受
光面513と交わる点を基準点O*とする。また、受光
面513上で、基準点O*を始点とする投影基準方向に
対応する向きを像基準方向xとする。y方向は、x方向
に直角な方向とする。受光面513には、被検曲面Iに
より反射された反射像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、
6*が形成される。
【0027】次に、上述のように配設された投影光学系
31、32、33、34、35、36によって、被検曲
面1にそれぞれ投影される輝点Iの、測定光学系40に
よって受光面513に形成される像I*の位置について
説明する。曲率測定装置における被検曲面1の測定は、
曲率測定装置の主光軸Oが、被検曲面1の中心を通る状
態で行われるものとする。特に、トーリック面等の非球
面の測定にあたっては、さらに、上記主光軸Oが、被検
曲面のいずれかの主経線を含む面内に含まれる状態にお
いて行われるものとする。
【0028】まず、被検曲面が球面である場合について
説明する。
【0029】球面である場合には、像I1*、I2*を結ぶ
方向と、像I3*、I4*を結ぶ方向と、像I5*、I6*を結
ぶ方向とは、それぞれ一定である。すなわち、投影光学
系31、32、33、34、35、36の各投影方向の
投影基準方向に対する角度(以下、投影方位という)の
それぞれと、像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*の
それぞれの像基準点O*からの向き(以下、像方位とい
う)のそれぞれとは相等しい。従って、π1とπ2とが直
交するならば、像I1*、I2*、I4*、I6*の各像方位
と、像I3*、I4*の各像方位とはそれぞれ直交する。
【0030】また、像I1*、I2*、I3*、I4*のそれぞ
れの像基準点O*との間隔は相等しく、かつ、像I5*、
6*のそれぞれの像基準点O*との間隔は相等しい。
【0031】被検曲面1の曲率半径が増減すると、像I
1*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*のそれぞれと像基準
点O*との間隔は、各曲率半径の変化に対応して増減す
る。
【0032】なお、被検曲面1の曲率半径によらず、像
1*、I2*のそれぞれと像基準点O*との間隔は、像I5
*、I6*のそれぞれと像基準点O*との間隔よりそれぞれ
小さい。
【0033】次に、被検曲面1がトーリック面の一部で
あり、かつ、主経線の一方(以下、第一の主経線とい
う)L1が平面π1内にあるときについて説明する。この
とき、トーリック面においては、二つの主経線は直交す
るので、他方の主経線(以下、第二の主経線という)L
2は平面π2内にある。
【0034】像I1*、I2*を結ぶ方向と、像I3*、I4*
を結ぶ方向と、像I5*、I6*を結ぶ方向とは、それぞれ
一定である。すなわち、投影光学系31、32、33、
34、35、36の各投影方向の投影基準方向に対する
角度(以下、投影方位という)のそれぞれと、像I1*、
2*、I3*、I4*、I5*、I6*の像基準点O*からの向
き(以下、像方位という)のそれぞれとは、相等しい。
【0035】従って、被検曲面が球面の場合における、
像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*の各像方位と、
本条件における像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*
の各像方位とは一致する。
【0036】また、第一の主経線L1の方向の曲率半径
(以下、第一の主曲率半径という)r1が、第二の主経
線L2の方向の曲率半径(以下、第二の主曲率半径とい
う)r2よりも大きいときには、像I1*、I2*と像基準
点O*との各間隔は、像I3*、I4*像基準点O*との各間
隔よりそれぞれ大きく、第一の主曲率半径r1が第二の
主曲率半径r2より小さいときには、像I1*、I2*と像
基準点O*との各間隔は、像I3*、I4*像基準点O*との
各間隔よりそれぞれ小さく、像I1*、I2*、I3*、I
4*、I5*、I6*と像基準点O*との各間隔は、各主曲率
半径に対応する。
【0037】次に、被検曲面1がトーリック面の一部で
あって、かつ、二つの主経線L1、L2のいずれも、平面
π1、π2のいずれの平面内にもない場合について説明す
る。
【0038】ここで、いずれか一方の主経線L1の方向
が平面π1と成す角がαの場合について説明する。この
とき、主経線L1とL2と、および、π1とπ2との直交性
により、他方の主経線L2の方向が平面π2と成す角もα
である。また、一方の主経線L1の方向の主曲率半径r1
が、他方の主経線L2の方向の主曲率半径r2より小さい
場合とする。
【0039】像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*の
各位置は、それぞれ、曲率半径が最小となる経線に近づ
く。すなわち、主経線L1の方向に対応する受光面51
3上の方向L*に近づくように圧縮される。このため、
それぞれ像の像方位は、被検曲面1が球面の一部である
場合の、それぞれの像方位からずれた方位に生じ、か
つ、それぞれの像と像基準点O*との間隔は、被検曲面
1の輝点I1、I2、I3、I4、I5、I6が投影された部
位における曲率にそれぞれ対応する。
【0040】次に、光電変換装置50について説明す
る。
【0041】光電変換装置50は、受光面513上に形
成された輝点の像I*について、像基準点O*と像I*と
の間隔の、像基準方向xへの射影距離をηx、受光面5
13上の像基準方向xと直交する方向yへの射影距離を
ηyとして出力する。すなわち、像I1*、I2*、I3*、
4*、I5*、I6*のそれぞれに対応して、xおよびy方
向への各射影距離(ηx1、ηy1)、(ηx2、ηy2)、
(ηx3、ηy3)、(ηx4、ηy4)、(ηx5、ηy5)、
(ηx6、ηy6)を出力する。
【0042】まず、第一のタイミングと、第二のタイミ
ングとの間に、被検曲面1に対して90度の相対角度変
位した場合について説明する。
【0043】本装置と被検曲面1との間に、主光軸Oの
廻りに90度の相対角度変位された場合は、投影光学系
31、32、33、34、35、36のそれぞれによ
り、被検曲面1に輝点I1’、I2’、I3’、I4’、I
5’、I6’がそれぞれ投影される。測定光学系40によ
って、これら投影された被検曲面1上の輝点I1’、
2’、I3’、I4’、I5’、I6’のそれぞれの像I1
*’、I2*’、I3*’、I4*’、I5*’、I6*’が、光
電変換装置50の受光面513上にそれぞれ形成され
る。
【0044】光電変換装置50は、受光面513上に形
成された、被検曲面1の輝点の像I*’についても同様
に、像基準点O*と像I*’との間隔の、像基準方向xへ
の射影距離をηx’、受光面513上の像基準方向xと
直交する方向yへの射影距離をηy’として出力する。
すなわち、像I1*’、I2*’、I3*’、I4*’、I
5*’、I6*’のそれぞれに対応して、xおよびy方向へ
の各射影距離(ηx1’、ηy1’)、(ηx2’、
ηy2’)、(ηx3’、ηy3’)、(ηx4’、ηy4’)、
(ηx5’、ηy5’)、(ηx6’、ηy6’)を出力する。
【0045】次に、演算部60における情報処理につい
て説明する。
【0046】演算部60は、像I1*とI2*との間隔の、
xおよびy方向への各射影距離h1およびΔ1と、像I3*
とI4*との間隔の、x方向への射影距離h2と、像I5*
とI 6*との間隔の、xおよびy方向への各射影距離h3
およびΔ2と、像I1*’とI2*’との間隔の、xおよび
y方向への各射影距離h1’およびΔ1’と、像I3*’と
4*’との間隔の、x方向への射影距離h2’と、像I5
*’とI6*’との間隔の、xおよびy方向への各射影距
離h3’およびΔ2’とに基づいて、被検曲面1の形状を
求める演算を行う。
【0047】すなわち、演算部60は、h1、h2、Δ1
に基づく、被検曲面1の輝点I1、I2、I3、I4が投射
される領域について、二つの主経線方向および各主経線
方向の曲率を求める演算、および、h1’、h2’、
Δ1’に基づく、被検曲面1の輝点I1’、I2’、
3’、I4’が投影される領域について、二つの主経線
方向および各主経線方向の曲率を求める演算のいずれか
を行う。演算部60は、さらに、h3、Δ2、h3’に基
づいて、被検曲面1の輝点I5、I6、I5’、I6’がそ
れぞれ投影される領域について、二つの主経線方向およ
び各主経線方向の曲率を求める演算を行う。
【0048】以下に、これらの演算について詳細に説明
する。
【0049】まず、第一のタイミングにおける、上記h
1、h2、h3、Δ1、Δ2は、光電変換装置50からの出
力(ηx1、ηy1)、(ηx2、ηy2)、(ηx3、ηy3)、
(ηx4、ηy4)、(ηx5、ηy5)、(ηx6、ηy6)によ
って、
【0050】
【数1】
【0051】と書ける。また、上記h1’、h2’、
3’、Δ1’、Δ2’は、出力(ηx1’、ηy1’)、
(ηx2’、ηy2’)、(ηx3’、ηy3’)、(ηx4’、
ηy4’)、(ηx5’、ηy5’)、(ηx6’、ηy6’)に
よって、
【0052】
【数2】
【0053】と書ける。
【0054】幾何光学において、トーリック面における
屈折作用は、基準となる球面による屈折作用と円柱面に
よる屈折作用とを分離して考えることができる。すなわ
ち、トーリック面における反射の屈折作用は、経線の方
位角によって屈折力が異なるので、一定の屈折力と、経
線による屈折力の変化分とを分離して考える。よって、
経線の方位角に依存しない屈折力は、球面における反射
の屈折作用に対応し、経線による屈折力の変化分は、円
柱面における屈折作用に対応し、トーリック面における
反射は、合成したものと考えることができる。
【0055】そして、図4(b)に示すように、被検曲
面1がトーリック面の一部であり、かつ、主経線の一方
(以下、第一の主経線という)L1が平面π1内にあると
きの、射影距離h1、h2、h3によって、射影距離H1
2、H3を、
【0056】
【数3】
【0057】とそれぞれ定義する。これら、射影距離H
1、H2、H3は、上述のように、二つの主経線のそれぞ
れの方向における曲率半径にそれぞれ対応する。
【0058】また、同様に、被検曲面1との間に90度
の相対角度変位した第二のタイミングにおいて、第一主
経線L1が平面π2内にあるときの、射影距離h1’、
2’、h3’によって、射影距離H1’、H2’、H3
を、
【0059】
【数4】
【0060】図3(c)および図4(c)のように、こ
こで、いずれか一方の主経線L1の方向が平面π1と成す
角がαの場合について説明する。
【0061】h1、h2、Δ1は、H1、H2、αにより、
【0062】
【数5】
【0063】
【数6】
【0064】
【数7】
【0065】と表される。これらの式において、H
2は、球面度数成分に対応し、(H1−H2)は、円柱度
数成分に対応するとみなせる。
【0066】(5)、(6)、(7)式は、1976年
1月発行のジャーナル・オブ・オプトメトリー・アンド
フィオロジカルオプティクス(Journal of Optometry a
nd Physiological Optics)第53巻第1号の27頁から
33頁に記載された「変位問題についての行列表現(A
Matrix Formalism for Decentration Problems)」に記
載される屈折力マトリックスとして知られた式から容易
に導き出されるものである。
【0067】そして、上記(5)、(6)、(7)式よ
りH1、H2、αを求めると、
【0068】
【数8】
【0069】
【数9】
【0070】
【数10】
【0071】となる。
【0072】反射面における法線に対して、入射角が成
す角と、出射角が成す角とは相等しいことから、被検曲
面1の主経線L1、L2に沿う曲率半径(以下、主曲率半
径という)をそれぞれr1、r2とし、測定光学系の倍率
をβとすると、投影光軸O1、O2と主光軸Oとが成す角
θ1、および、投影光軸O3、O4と主光軸Oとが成す角
θ2と、主光軸Oに平行な反射光の受光面513におけ
る像I1*、I2*の間隔H1、およびは、像I1*、I2*の
間隔H2との間には、
【0073】
【数11】
【0074】なる関係がある。ゆえに、上記(8)、
(9)、(10)式により、主曲率半径r1、r2およ
び、第一の主経線の方向と投影基準方向とが成す角αが
次のように与えられる。
【0075】
【数12】
【0076】
【数13】
【0077】
【数14】
【0078】また、同様に、h1’、h2’、Δ1’は、
1’、H2’、αにより、
【0079】
【数15】
【0080】
【数16】
【0081】
【数17】
【0082】と表される。(15)、(16)、(1
7)式よりH1’、H2’、αは、
【0083】
【数18】
【0084】
【数19】
【0085】
【数20】
【0086】と表される。
【0087】ここで、主経線L1は、平面π2内にあり、
主経線L2、平面π1内にあることから、H1’、H2
は、
【0088】
【数21】
【0089】と書けるから、被検曲面1の主曲率半径r
1、r2および、第一の主経線方向と投影基準方向との角
度αは、次のように与えられる。
【0090】
【数22】
【0091】
【数23】
【0092】
【数24】
【0093】次に、被検曲面1の輝点I5、I6、およ
び、輝点I5’、I6’が投影される領域について説明す
る。被検曲面1は、輝点I5、I6、および、輝点
5’、I6’が投影される領域と、輝点I1、I2
3、I4が投影される中央部位および、輝点I1’、
2’、I3’、I4’が投影される周辺部位の二つの部
位で、主経線方向、および、主曲率半径を、それぞれ独
立に有する非球面であるとする。そこで、輝点I5
6、および、輝点I5’、I6’が投影される周辺部位
における被検曲面1の2つの主経線方向をΛ1、Λ2、と
し、この領域のそれぞれの主経線方向の主曲率半径をρ
1、ρ2とし、主経線方向Λ1が平面π1と成す角をγと、
中央部位と独立に定義する。しかるに、h3、h3’、Δ
2は、H3、H3’、γにより、
【0094】
【数25】
【0095】
【数26】
【0096】
【数27】
【0097】と表されるから、(25)、(26)、
(27)式よりH3、H3’、γは、
【0098】
【数28】
【0099】
【数29】
【0100】
【数30】
【0101】ここで、反射における結像関係から、
【0102】
【数31】
【0103】であるから、
【0104】
【数32】
【0105】
【数33】
【0106】
【数34】
【0107】と求まる。
【0108】次に、本装置が、被検曲面1との間に、主
光軸Oの廻りにξの相対角度変位された場合について説
明する。
【0109】投影光学系31、32、33、34、3
5、36のそれぞれにより、被検曲面1に輝点I1”、
2”、I3”、I4”、I5”、I6”がそれぞれ投影さ
れる。測定光学系40によって、これら投影された被検
曲面上の輝点I1”、I2”、I3”、I4”、I5”、
6”のそれぞれの像I1*”、I2*”、I3*”、I
4*”、I5*”、I6*”が、光電変換装置50の受光面5
13上にそれぞれ形成される。
【0110】光電変換装置50は、受光面513上に形
成された、被検曲面1の輝点の像I*”についても同様
に、像基準点O*と像I*”との間隔の、像基準方向xへ
の射影距離をηx”、受光面513上の像基準方向xと
直交する方向yへの射影距離をηy”として出力する。
すなわち、像I1*”、I2*”、I3*”、I4*”、I
5*”、I6*”のそれぞれに対応して、xおよびy方向へ
の各射影距離(ηx1”、ηy1”)、(ηx2”、
ηy2”)、(ηx3”、ηy3”)、(ηx4”、ηy4”)、
(ηx5”、ηy5”)、(ηx6”、ηy6”)を出力する。
【0111】以下に、この場合における演算部60にお
ける情報処理について説明する。
【0112】演算部60は、像I1*とI2*との間隔の、
xおよびy方向への各射影距離h1およびΔ1と、像I3*
とI4*との間隔の、x方向への射影距離h2と、像I5*
とI6*との間隔の、xおよびy方向への各射影距離h3
およびΔと、像I1*”とI2*”との間隔の、xおよびy
方向への各射影距離h1”およびΔ1”と、像I3*”とI
4*”との間隔の、x方向への射影距離h2”と、像I
5*”とI6*”との間隔の、x方向への射影距離h3”と
に基づいて、被検曲面1の形状を求める演算を行う。
【0113】すなわち、演算部60は、h1、h2
Δ1、および、h1”、h2”、Δ1”にそれぞれ基づい
て、被検曲面1の輝点I1、I2、I3、I4、および、I
1”、I2”、I3”、I4”がそれぞれ投影される領域に
ついて、二つの主経線方向および各主経線方向の曲率を
それぞれ求める演算をそれぞれ行う。また、被検曲面1
の二つの主経線方向のいずれかについて、それぞれ求め
た方向の差から、被検曲面1との間の相対角度変位を求
める演算を行う。さらに、求めた相対角度変位と、
3、Δ2、h3”とに基づいて、被検曲面1の輝点I5
6、I5”、I6”がそれぞれ投影される領域につい
て、二つの主経線方向および各主経線方向の曲率を求め
る演算を行う。
【0114】以下に、これらの演算について詳細に説明
する。
【0115】まず、上述した、光電変換装置50からの
出力(ηx1”、ηy1”)、(ηx2”、ηy2”)、
(ηx3”、ηy3”)、(ηx4”、ηy4”)、(ηx5”、
ηy5”)、(ηx6”、ηy6”)によって、上記h1”、
2”、h3”、Δ1”は、
【0116】
【数35】
【0117】と書ける。
【0118】被検曲面1との間に角ξだけ相対角度変位
したときの、射影距離h1”、h2”、h3”によって、
射影距離H1”、H2”、H3”を、
【0119】
【数36】
【0120】とそれぞれ定義する。
【0121】図(c)および図4(c)のように、ここ
で、第一のタイミングとして、いずれか一方の主経線L
1の方向が平面π1と成す角がαの場合について、被検
曲面1の輝点I1、I2、I3、I4が投影される領域の二
つの主経線L1、L2の方向の主曲率r1、r2、および、
主経線方向L1が、平面π1と成す角αは、同様にして、
(12)、(13)、(14)によって求められる。
【0122】また、第二のタイミングとして、被検曲面
1との間に角ξだけ相対角度変位した場合について、h
1”、h2”、Δ1”は、H1”、H2”、α”により、
【0123】
【数37】
【0124】
【数38】
【0125】
【数39】
【0126】と表される。(37)、(38)(39)
式よりH”、H2”、α”は、
【0127】
【数40】
【0128】
【数41】
【0129】
【数42】
【0130】と表される。
【0131】反射における結像関係から、H1”、H2
は、
【0132】
【数43】
【0133】と書けるから、被検曲面の2つの主経線方
向のそれぞれでの曲率半径r1、r2および、主経線方向
と投影基準方向との角度αは、次のように与えられる。
【0134】
【数44】
【0135】
【数45】
【0136】
【数46】
【0137】被検曲面1の輝点I5、I6、I5”、I6
がそれぞれ投影される領域の2つの主経線方向をΛ1
Λ2、とし、それぞれの主経線方向の主曲率半径をρ1
ρ2とし、主経線方向Λ1が平面π1内と成す角をγとす
ると、さらに、h3、h3”、Δ2は、H、H3”、γによ
り、
【0138】
【数47】
【0139】
【数48】
【0140】
【数49】
【0141】と表されるから、(47)、(48)、
(49)式よりH3、H3”、γは、
【0142】
【数50】
【0143】
【数51】
【0144】
【数52】
【0145】と求まる。
【0146】反射における結像関係から、
【0147】
【数53】
【0148】であるから、
【0149】
【数54】
【0150】
【数55】
【0151】
【数56】
【0152】と求まる。
【0153】
【実施例】以下に、本発明を適用した眼科装置の例とし
て、角膜の形状を、中央部と周辺部とにおける曲率を併
せて手持ち測定する曲率測定装置の例について説明す
る。
【0154】(実施例1)まず、本発明の第一の実施例
について説明する。
【0155】本実施例は、角膜を被検曲面1とし、その
曲率を測定するためのオフサルモメータに本発明を適用
した一例である。
【0156】まず、図9を参照して、本実施例における
曲率測定装置の概略を説明する。
【0157】図9(a)は、本実施例における曲率測定
装置の外観を示す斜視図である。図10(a)におい
て、筐体80に、握り820が、曲率測定装置を横位置
に保持すべきときに長手方向が鉛直に沿うように設けら
れる。握り820には、測定を促す指示を受け付けるた
めの測定スイッチ650が設けられる。また、筐体80
の後部に、観察光学系20の接眼レンズ209を覗くた
めの接眼部840が設けられる。また、本実施例の曲率
測定装置では、測定の案内を表示し、また、測定された
角膜の曲率を表示するための表示部70が設けられる。
表示部70の外部表示装置740が、筐体80の上部に
設けられる。表示部70は、本実施例では、筐体80の
外から見える部位に、外部表示装置740を設けている
が、これに限られない。例えば、上記した外部表示装置
740の他に、または、外部表示装置740に代えて、
観察光学系20の観察視野に表示する視野内表示装置7
20を配設してもよい。この場合は、観察光学系20の
焦点板208に、表示すべき像を投影することにより、
角膜を観察しながら、測定に対する案内、および、測定
の結果を確認することができる。
【0158】さらに、本実施例の曲率測定装置において
は、角膜の中央部のみの曲率を測定するための中央部測
定モードと、角膜の中央部と周辺部との曲率を併せて測
定するための周辺部測定モードとを選択するための測定
範囲切替スイッチ640が設けられる。
【0159】図9(b)に、本実施例における曲率測定
装置の前面図を示す。本装置の前面には、各投影光学系
31、32、33、34、35、36からの光束を角膜
に照射し、また、角膜における反射光を観察し、かつ、
その像を測定するための開口が設けられる。
【0160】図10は、本実施例において、角膜を測定
している状態を示す説明図である。図10(a)に、握
り820の長手方向を被検者の両眼が並ぶ方向に垂直に
保持されて、測定が行われる状態を示す。また、図10
(b)に、曲率測定装置に設けられた握りの長手方向を
被検者の両眼が並ぶ方向に沿った状態に保持されて、測
定が行われる状態を示す。
【0161】図を参照して、本実施例における曲率測定
装置における、検査者が覗く観察光学系の視野について
説明する。
【0162】図11(a)は、図10(a)に示される
測定状態に対応する視野である。また図11(b)は図
10(b)に示される測定状態に対応する視野である。
本実施例においては、両眼が並ぶ方向に一致させるべき
方向が、視野の矢印対722、724によって表示され
る。これは、矢印対722、724のいずれかを強調す
る表示にすることによって行える。具体的には、両眼が
並ぶ方向に一致させるべき方向に沿ういずれかの矢印対
について、輝度、もしくは、色彩の差異により強調する
ことができる。単純には、いずれかの矢印対を高輝度に
表示することに表示することにより、強調できる。好ま
しくは、主光軸Oに対応すべき位置を示す表示を行うこ
とにより、被検曲面の中心を主光軸Oが通るような状態
に保持することが容易になる。
【0163】本実施例における曲率測定装置では、観察
光学系20の視野に、平面π1に沿う方向が示される。
また、測定光学系40と共用される対物レンズ204を
介して、被検眼1の像が見える。検査を行おうとする者
は、観察光学系20の視野に見える像によって、被検眼
1の検査対象とする部位を選択することができる。
【0164】平面π1を、両眼の並ぶ方向に沿わせるこ
とによって、角膜における主経線方向の一方に沿う部位
の付近に輝点を投影することが可能となる。
【0165】本実施例においては、横位置および縦位置
の測定のタイミングは、握り820に設けられた測定ス
イッチ650によって指示される。
【0166】本実施例においては、角膜の中央部に投射
された輝点の像の間隔に基づいて、角膜と曲率測定装置
との間の相対角度変位を求めるものである。
【0167】図16を参照して、本実施例の曲率測定装
置の構成の概要について説明する。本曲率装置は、測定
部10と演算部60と表示部70とを備えて構成され
る。
【0168】まず、角膜に輝点を投影し、その反射像の
情報を得るために、投影光学系、31、32、33、3
4、35、36と、観察光学系20、測定光学系40、
光電変換装置50からなる測定部10から情報が送られ
る。光学的な像の位置と、角膜の形状との関係は上述し
たとおりである。また、測定部10によって測定され
た、像の間隔について処理を行うために、演算部60が
設けられる。演算部60には演算処理を行うための演算
装置610と、演算装置610が、外部からの指示を受
け付けるための、測定スイッチ680と、測定範囲切替
スイッチ340が設けられる。また、演算装置610に
おいて、処理を行うCPU611と、CPU611が処
理する手順があらかじめ記憶されるプログラムメモリ6
12aと、処理を実行するときに読み込む、定数や、関
数テーブルなどがあらかじめ記憶される定数メモリ61
2bと、演算処理実行している間に、中間処理した情報
を一時記憶するための演算バッファ612cとが備えら
れる。
【0169】、次に、演算部60が行った演算の結果を
表示し、かつ、外部に、受け付けるべき指示を表示する
ための表示部70が設けられる。表示部70には、筺体
80の外面に表示するための外部表示装置740と、観
察光学系20の視野内に表示するための視野内表示装置
720とが備えられる。
【0170】図13に、本実施例における曲率測定装置
の検者が行うべき操作手順を示す。図13を参照して、
本曲率測定装置を用いた曲率の測定状態について説明す
る。
【0171】まず、検者は、曲率測定装置の電源を投入
(ステップ1001)し、イニシャライズ(ステップ1
002)されるのを待つ。ついで、測定範囲角度切替ス
イッチにより、角膜の中心部のみについて曲率測定を行
うか、角膜の中心部と周辺部とを併せて曲率測定を行う
かを選択する(ステップ1003)。
【0172】まず、角膜の中央部のみについて曲率を測
定する場合について説明する。
【0173】図1における平面π1を水平にして測定さ
れる状態が、視野内表示装置において、図11(a)に
示すように、矢印対722が強調表示されることによっ
て表示される(ステップ1020)。矢印対722を、
両眼が並ぶ方向に沿わせるように、装置を横位置に保持
する。
【0174】次に、観察光学系20によって形成される
被検眼1の像を観察して、曲率を測定しようとする部位
を選択する。視野内表示720が示す主光軸Oに対応す
る位置を、被検眼1の測定すべき部位の中心に合致させ
たら、測定スイッチ650をONの状態にする(ステッ
プ1021)。それに伴って、ステップ1022におい
て、被検曲面である被検眼の角膜における反射像Iが測
定される。すると、上記反射像の間隔に基づいて、二つ
の主経線の方向、および、それらの方向における曲率半
径が、演算部60によって演算され(ステップ102
3)、この演算の結果が、表示部70に表示される(ス
テップ)。かくして、検者は、この表示によって被検眼
1の二つの主経線方向と、それぞれの方向についての曲
率半径を知ることができる。
【0175】次に、ステップ1004において、測定範
囲切替スイッチ640によって、角膜の中心部と周辺部
とを併せて曲率測定を行うことが選択された場合につい
て説明する。
【0176】ステップ1005において、平面π1を水
平方向とするように、曲率測定装置を保持すべきことが
表示部70に表示される。すなわち、図11(a)にお
ける矢印対722を、両眼が並ぶ方向に沿わせるよう
に、装置を横位置に保持する。
【0177】観察光学系20によって、被検曲面1の測
定位置を選択したら、測定スイッチ650をON(ステ
ップ1005)にすることによって、被検曲面1におけ
る反射像が測定される(ステップ1006)。これに伴
い、ステップ1007において、表示部70に、曲率測
定装置を垂直方向に支持すべきことが表示される。すな
わち、図11(b)に示すように、視野内表示装置72
0の矢印対724が強調表示されるので、矢印対724
によって示される方向を、両眼が並ぶ方向に沿わせるよ
ううに装置を保持する。
【0178】測定スイッチをON(ステップ1008)
にすることにより、角膜における反射像が測定(ステッ
プ1009)される。これに伴い、ステップ1006お
よびステップ1009において、測定された角膜におけ
る反射像の情報に基づいて、演算部60において、角膜
の周辺部における二つの主経線方向、および、それぞれ
の方向の曲率半径が演算される(ステップ1010)。
この演算結果は、ステップ1011において、表示部7
0に表示される。かくして、検者は、被検眼1の周辺部
について、二つの主経線の方向、および、二つの主経線
方向の曲率半径を知ることができる。
【0179】次に、図17を参照して、演算部60が行
う演算処理を中心に説明する。
【0180】ステップ2001において、処理が開始さ
れると、ステップ2002の初期化において、演算バッ
ファ612cの記憶内容をクリアし、定数メモリ612
bに記憶される光学系の倍率βが読み込まれる。
【0181】ステップ2003において、視野内表示装
置720に、矢印対722を強調表示させる指示を与え
る。
【0182】ステップ2004において、測定スイッチ
650の状態を監視し、測定スイッチ650がオンの状
態になるまで、測定を促す指示を受け付ける、待ちルー
プに入る。測定スイッチ650がオンになると、次のス
テップ2005に進む。
【0183】ステップ2005において、光電変換装置
50から、図14に示す受光面513に測定光学系40
によって形成された像I1*、I2*、I3*、I4*、I5*、
6*の座標(ηx1、ηy1)、(ηx2、ηy2)、(ηx3
ηy3)、(ηx4、ηy4)、(ηx5、ηy5)、(ηx6、η
y6)を取得する。次にステップ2006において、
(1)式に依って、像の間隔の情報h1、h2、h3
Δ1、Δ2に変換し、(12)式、(13)式、(14)
式に従って、被検曲面1の第一主経線L1と、平面π1
の成す角α、および、第一主曲率r1、第二主曲率r2
求める演算を行う。このうちαについては、演算バッフ
ァ613cに記憶保持する。
【0184】次に、ステップ2007において、視野内
表示装置720に、矢印対724を強調表示させる指示
を与え、ステップ2008において、測定スイッチ65
0が押下されるタイミングを待つ。測定スイッチ650
が押下されると、ステップ2009として、測定部10
から、測定光学系40によって形成された像I1*’、I
2*’、I3*’、I4*’、I5*’、I6*’の座標
(ηx1’、ηy1’)、(ηx2’、ηy2’)、(ηx3’、
ηy3’)、(ηx4’、ηy4’)、(ηx5’、ηy5’)、
(ηx6’、ηy6’)を取得する。次にステップ2010
において、(2)式に依り、像の間隔の情報h1’、
2’、h3’、Δ1’、Δ2’に変換し、(46)式に従
って、被検曲面1の第一主経線L1と、平面π1との成す
角α’とを求める演算を行う。
【0185】ステップ2011において、ステップ20
06で求めたαと、ステップ2010で求めたα’との
差により、被検曲面1との間に生じた相対角度変位ξを
求める。
【0186】そして、ステップ2012において、相対
角度変位ξ、h3、Δ2、h3’に基づいて、(54)
式、(55)式、(56)式に従って、角膜周辺部にお
ける、被検曲面の第一主経線と平面π1との成す角γ
と、二つの主経線方向の曲率半径ρ1、ρ2を求める演算
を行う。
【0187】ステップ2013において、上記求めた
γ、ρ1、ρ2を表示する指令を表示部70に与える。
【0188】なお、ここでは、中心部における曲率半径
を、ステップ2006で求める例について説明したが、
ステップ2010において、式(44)、(45)に従
って求めることができる。
【0189】(実施例2)次に、図18および19を参
照して、本発明の第二の実施例について説明する。
【0190】本実施例は、曲率測定装置の鉛直軸に対す
る姿勢を検知するために、重力などによる姿勢センサ6
60を備えた曲率測定装置の例である。
【0191】まず、本実施例における測定の概略につい
て説明する。
【0192】姿勢センサ660は、曲率測定装置の姿勢
が所定の状態になった時点に、測定を促す信号を、演算
装置610に出力する。演算装置610は、この信号に
よって、反射像の情報を取得するタイミングを特定す
る。測定スイッチ650によって、検査者が、被検眼の
検査対象とする部位を、観察光学系20における所定の
視野と合致させていることを指示する。また、姿勢セン
サ650によって、鉛直軸が平面π1に平行となる姿勢
(以下、横位置という)と、鉛直軸が平面π1に直交す
る姿勢(以下、縦位置という)を検知する。測定は、測
定スイッチ650が、検査者からの測定を促す指示を受
け付けていて、かつ、姿勢センサ660が、本曲率測定
装置の姿勢が縦位置もしくは横位置であることを検知し
ているタイミングに行われる。
【0193】本実施例においては、角膜の測定対象とす
べき部位に、観察視野を合わせているときに、測定を促
す指示を受け付ける測定スイッチ650を操作すること
により、曲率測定装置の姿勢がちょうど、縦位置、もし
くは、横位置になったときに、反射像の情報が取得され
る。
【0194】次に図19を参照して、本実施例における
演算部60を中心とした処理の手順について説明する。
中央部の曲率を求める演算については、実施例1と同様
にして求められるので、それについての説明を省略す
る。
【0195】まず、ステップ3001において測定が開
始されると、ステップ3002において演算バッファ6
12cがクリアされ、また、光学系の倍率βが読み込ま
れる。
【0196】次に、ステップ3003において、表示部
70に対して、図11(a)のように、視野内表示装置
720の、矢印対722を強調表示させる指示を与え
る。
【0197】それから、ステップ3004において、測
定スイッチ650および姿勢センサ660が同時にオン
になる状態を待機するループに入る。これらの出力の論
理積がONになった場合に次のステップ3005に進
む。
【0198】ステップ3005において、像I5、I6
ついての受光面513における座標(ηx5、ηy5)、
(ηx6、ηy6)を取得する。
【0199】次に、ステップ3006において、表示部
70に対して、図11(b)のように、視野内表示装置
720の矢印対724を強調表示させる指示を与える。
【0200】ステップ3007において、測定スイッチ
650および姿勢センサ660からの出力の論理積を監
視し、これがONになるまで待機する。
【0201】論理積がONになると、次のステップ30
08において、像I5’、I6’の座標(ηx5’、
ηy5’)、(ηx6’、ηy6’)を、測定部10から取得
する。
【0202】それから、ステップ3010において、ス
テップ3005および3009において取得した、像I
5、I6、I5’、I6’の座標(ηx5、ηy5)、(ηx6
ηy6)、(ηx5’、ηy5’)、(ηx6’、ηy6’)か
ら、式(2)に依りh3、h3’Δ2を求め、式(3
2)、(33)、(34)に従って、周辺部における第
一主経線と、平面π1とが成す角γ、および、第一の主
曲率半径ρ1、第二の主曲率半径ρ2を求める演算を行
う。
【0203】ステップ3011において、出力部70に
対して、上記求めた結果を表示する指令を与える。
【0204】このようにして、表示部70に、被検曲面
1の周辺部における第一主経線の経線方向γ、および、
二つの主経線方向の曲率半径ρ1、ρ2を含む情報が表示
される。
【0205】(実施例3)次に、図20および図21を
参照して、本発明の第三の実施例について説明する。本
実施例は、上記第一の実施例において、曲率測定装置
が、姿勢変化した角度を知るための角度センサ670を
備えるものである 本実施例におけるブロック構成は、図20に示す構成と
なる。
【0206】角度センサ670は、鉛直軸に対する曲率
測定装置の角度を、上記第一のタイミングと第二のタイ
ミングとに測定することにより、これら測定した角度の
差から、曲率測定装置が姿勢変化した角度を求める。求
めた角度を、演算装置610に出力する。
【0207】実施例2と本実施例との差異は、実施例2
では、曲率測定装置の姿勢が、横位置、もしくは、縦位
置であることが検出されたときに測定が行われるのに対
して、本実施例においては、任意の二つのタイミングで
測定が行われ、その間に生じた姿勢変化を検出すること
にある。従って、本実施例においては、被検者の状態
が、時々刻々変化し、測定タイミングを優先して、測定
を行わなければならない場合に、特に好適である。
【0208】次に図21を参照して、本実施例における
演算部60を中心とした処理の手順について説明する。
中央部の曲率を求める演算については、実施例1と同様
であるので、説明を省略する。
【0209】まず、ステップ4001において測定が開
始されると、ステップ4002において演算バッファ6
12cがクリアされ、また、光学系の倍率βが読み込ま
れる。
【0210】次に、ステップ4003において、表示部
70に対して、図11(a)に示すように、視野内表示
装置720の、矢印対722を強調表示させる指示を与
える。
【0211】それから、ステップ3004において、測
定スイッチ650がオンになる状態を待機するループに
入る。測定スイッチ650がONになった場合に次のス
テップ4005に進む。
【0212】ステップ4005において、角度センサ6
70に、現在の曲率測定装置の姿勢について、角度をは
かる指令を出力し、ステップ4006において像I5
6についての受光面513における座標(ηx5
ηy5)、(ηx6、ηy6)を取得する。
【0213】次に、ステップ4007において、表示部
70に対して、視野内表示装置720の矢印対724を
強調表示させる指示を与える。
【0214】ステップ4008において、測定スイッチ
650からの出力を監視し、これがONになるまで待機
する。測定スイッチ650がONになると、ステップ4
009として、角度センサに、現在の曲率測定装置の姿
勢について、角度をはかる指令を出力する。
【0215】次のステップ4010において、像
5’、I6’の座標(ηx5’、ηy5’)、(ηx6’、η
y6’)を、測定部10から取得する。
【0216】また、ステップ4011において、角度セ
ンサ670から、ステップ4005およびステップ40
09の測定タイミングの間における姿勢変化した角度ξ
を取得する。
【0217】それから、ステップ4012において、ス
テップ4006および4010において取得した、像I
5、I6、I5’、I6’の座標(ηx5、ηy5)、(ηx6
ηy6)、(ηx5’、ηy5’)、(ηx6’、ηy6’)か
ら、(1)および(2)式に依り、h3、h3’Δ2を求
め、式(54)、(55)、(56)に従って、周辺部
における第一主経線と、平面π1とが成す角γ、およ
び、第一の主曲率半径ρ1、第二の主曲率半径ρ2を求め
る演算を行う。
【0218】ステップ3013において、出力部70に
対して、上記求めた結果を表示する指令を与える。
【0219】このようにして、被検曲面1の周辺部にお
ける第一の主経線の方向γ、および、二つの主経線方向
の曲率半径ρ1、ρ2が、表示部70に表示される。
【0220】
【発明の効果】本発明による曲率測定装置によれば、一
対の投射光学系を追加する構成とするだけで、被検曲面
の周辺部を測定することが可能になり、手持ち可能な小
型の装置とすることができる。
【0221】また、曲率測定装置を回転して測定を行う
際に、軸廻りの回転角を検出するため、手持ちで、装置
を回転させる操作を行っても測定精度を高く保つことが
できる。
【0222】従って、本発明によれば、手持ちで、角
膜、コンタクトレンズ等の形状を、中央部と周辺部とに
ついて測定するに好適な曲率測定装置を提供することが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した曲率測定装置の構成のうち
第一の平面に配設される構成を示す説明図。
【図2】 本発明を適用した曲率測定装置の構成のうち
第二の平面に配設される構成を示す説明図。
【図3】 本発明を適用した曲率測定装置を被検曲面側
から見た投影装置の構成の、第三の平面についての位置
関係を示す説明図。
【図4】 本発明の曲率測定装置による第一のタイミン
グ測定における被検曲面に投影された輝点の位置の説明
図。
【図5】 本発明の曲率測定装置による第二のタイミン
グ測定における被検曲面に投影された輝点の位置の説明
図。
【図6】 被検曲面がトーリック面である場合の、被検
曲面と曲率測定装置との相対位置関係を示す説明図。
【図7】 被検曲面が球面である場合の、光標の反射像
の説明図。
【図8】 本発明を適用した曲率測定装置の角度センサ
を備える実施例の説明図(第一の平面)。
【図9】 本発明を適用した眼科用の曲率測定装置の外
観を示し、(a)は斜視図、(b)は前面図。
【図10】 本発明を適用した眼科用の曲率測定装置の
角膜測定の状態を示し、(a)は縦位置に保持された状
態を示す説明図、(b)は横位置に保持された状態を示
す説明図。
【図11】 本発明を適用した眼科用の曲率測定装置の
観察光学系の視野の例を示し、(a)は縦位置に保持さ
れた状態を示す説明図、(b)は横位置に保持された状
態を示す説明図。
【図12】 本発明を適用した眼科用の曲率測定装置の
ブロック図。
【図13】 本発明を適用した眼科用の曲率測定装置の
測定手順のフロー図。
【図14】 投影基準面、および、像基準面についての
定義を示す説明図。
【図15】 投影基準面における投影基準方向、およ
び、像基準面における像基準方向についての定義を示す
説明図。
【図16】 本発明の第一の実施例における演算部を中
心としたブロック図。
【図17】 本発明の第一の実施例における曲率演算の
フロー図。
【図18】 本発明の第二の実施例における演算部を中
心としたブロック図。
【図19】 本発明の第二の実施例における曲率演算の
フロー図。
【図20】 本発明の第三の実施例における演算部を中
心としたブロック図。
【図21】 本発明の第三の実施例における曲率演算の
フロー図。
【符号の説明】
1、I2、I3、I4、I5、I6、I1’、I2’、
3’、I4’、I5’、I6’、I1”、I2”、I3”、
4”、I5”、I6”…被検曲面に投影される輝点、I1
*、I2*、I3*、I4*、I5*、I6*、I1*、I2*、I
3*、I4*、I5*、I6*、I1*’、I2*’、I3*’、I
4*’、I5*’、I6*’、I1*”、I2*”、I3*”、I
4*”、I5*”、I6*”…受光面における像、O*…像基
準点、x…像基準方向、y…像基準方向に垂直な方向、
O…主光軸、O1、O2、O3、O4、O5、O6…投影光
軸、π1、π2…主光軸を含む平面、π3…投影基準面、
1…被検曲面、2…検者、10…測定部、20…観察光
学系、31、32、33、34、35、36…投影光学
系、40…測定光学系、50…光電変換装置、60…演
算部、70…表示部、80…筐体、204…対物レン
ズ、205…ビームスプリッタ、206…絞り、207
…再結像レンズ、208…焦点板、209…接眼レン
ズ、311、321、331、341、351、361
…照明光源、312、322、332、342、35
2、362…ピンホール板、313、323、333、
343、353、363…コリメート光学系、410…
絞り、411…再結像レンズ、412…ミラ、513…
受光面、610…演算装置、611…CPU、612…
メモリ、612a…プログラムメモリ、612b…定数
メモリ、612c…演算値バッファ、640…測定範囲
切替スイッチ、650…測定スイッチ、660…姿勢セ
ンサ、670…角度センサ、680…角度切替スイッ
チ、720…視野内表示装置、722、724…矢印
対。740…外部表示装置、820…握り、840…接
眼部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズを含む測定光学系と、 被検曲面の第一領域に、所定のマークを投影する第一投
    影手段と、 前記測定光学系により形成される、前記所定のマークの
    前記被検曲面の第一領域での反射像を受光し、受光した
    前記反射像の位置を求め、前記反射像の位置から、前記
    第一領域における被検曲面の形状を求める演算を行う測
    定手段とを備える曲率測定装置において、 被検曲面との間の、前記対物レンズの光軸廻りの相対角
    度変位を検知する変位検知手段と、 前記第一領域の外側の第二領域に、一対の所定のマーク
    を投影する第二投影手段とを有し、 前記測定手段は、前記測定光学系により形成される、前
    記一対のマークの前記被検曲面の第二領域での反射像に
    ついて第一のタイミングで求めた第一の位置と、前記一
    対のマークの前記被検曲面の第二領域での反射像につい
    て前記第一のタイミングと異なる第二のタイミングで求
    めた第二の位置と、前記変位検知手段が検知した前記第
    一のタイミングおよび第二のタイミングの間における前
    記相対角度変位とに基づいて、前記被検曲面の第二領域
    の形状を求める演算を行うことを特徴とする曲率測定装
    置。
  2. 【請求項2】前記変位検知手段は、 前記第一投影手段によって投影されるマークの被検曲面
    での反射像の位置について、前記第一のタイミングおよ
    び前記第二のタイミングのそれぞれのタイミングにおけ
    る測定値にそれぞれ基づいて、被検曲面の経線方向を求
    める演算をし、 それぞれ求められる経線方向の差を被検曲面との相対角
    度変位とするものであることを特徴とする請求項1記載
    の曲率測定装置。
  3. 【請求項3】前記被検曲面は、角膜の面であり、 前記第一領域は、被検眼の角膜中央部であり、 前記第二領域は、前記被検眼の角膜周辺部であること 前記第二投影手段は、対を構成すべきマークをそれぞれ
    投影する二つのマーク投影要素を有し、 前記二つのマーク投影要素は、測定時に被検者の両眼が
    並ぶことが想定される方向に沿って、並べられることを
    特徴とする請求項1および2のいずれか一項に記載の曲
    率測定装置。
  4. 【請求項4】前記変位検知手段は、 前記第一のタイミングおよび第二のタイミングのそれぞ
    れのタイミングにおいて、曲率測定装置の鉛直方向から
    の角度偏差をそれぞれ検知し、 それぞれ検知される二つの角度偏差の差の、前記対物レ
    ンズの光軸廻りの成分から、被検曲面との間の該光軸廻
    りの相対角度変位を検知することを特徴とする請求項1
    記載の曲率測定装置。
  5. 【請求項5】前記変位検知手段は、前記対物レンズの光
    軸と直交する軸廻りに、予め設定された範囲を超える角
    度偏差を検知した場合に、検知不能を報知するものであ
    ることを特徴とする請求項4記載の曲率測定装置。
  6. 【請求項6】前記相対角度変位を検知する手段は、前記
    二つのマーク投影要素が並ぶ方向が、鉛直軸と平行な
    時、および、直交する時に、それぞれ測定を促す信号を
    発生するものであることを特徴とする請求項4および5
    のいずれか一項に記載の曲率測定装置。
  7. 【請求項7】前記第一のタイミングおよび第二のタイミ
    ングの少なくともいずれかを指示する操作を受け付ける
    ための操作部材を有することを特徴とする請求項1から
    6のいずれか一項に記載の曲率測定装置。
  8. 【請求項8】少なくとも三つの光束からなる第一光束群
    を、被検曲面に投射し、 前記第一光束群のそれぞれの光束が、被検曲面において
    反射された方向に基づいて、被検曲面の二つの主経線方
    向の主経線方位角と、前記二つの主経線方向の曲率とを
    含む被検曲面の形状指数を求める曲率測定方法におい
    て、 被検曲面の主軸に対して前記第一光束群より外側の領域
    から、少なくとも二つの光束からなる第二光束群を、被
    検曲面に投射し、 まず、前記第一光束群および第二光束群の、被検曲面に
    おける第一の反射方向を測定し、 さらに、前記第一光束群および第二光束群を、被検曲面
    の主軸廻りに異なる方位角から投射し、被検曲面におけ
    る第二の反射方向を測定し、 前記第一光束群について、第一の反射方向および第二の
    反射方向のそれぞれに基づいて、前記被検曲面の形状指
    数をそれぞれ求め、 被検曲面の二つの主経線方向のいずれかについて、前記
    それぞれ求められる値の差から、被検曲面の主軸廻り
    の、相対方位角変化を求め、 前記第二光束群について、第一の反射方向および第二の
    反射方向の一方の反射方向を、前記求められた相対方位
    角変化だけ、測定の基準方向を変換し、 前記変換された反射方向と、他方の反射方向とから、被
    検曲面の第二光束群が投射される領域の曲率を求めるこ
    とを特徴とする曲率測定方法。
  9. 【請求項9】眼科装置において、 被検眼を観察するための観察光学系と、 観察光学系の光軸廻りに予め定められる二つの角度位置
    について、これら二つ角度位置のいずれかを示す指標
    を、選択的に表示するための指標表示手段とを有するこ
    とを特徴とする眼科装置。
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