JPH09273632A - 回転軸シール - Google Patents
回転軸シールInfo
- Publication number
- JPH09273632A JPH09273632A JP8106297A JP10629796A JPH09273632A JP H09273632 A JPH09273632 A JP H09273632A JP 8106297 A JP8106297 A JP 8106297A JP 10629796 A JP10629796 A JP 10629796A JP H09273632 A JPH09273632 A JP H09273632A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- rotary shaft
- groove
- surface contact
- metal fitting
- Prior art date
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転中のポンピング作用を十分に働かせて、
流体洩れを防ぐ。 【解決手段】 自由状態では円環平板状で、装着状態で
は内径側が回転軸3の外周面4に面接触するように弯曲
して面接触シール部17を形成するシールエレメント9を
備えている。このシールエレメント9の螺旋溝25の深さ
寸法が、密封流体M側から低圧側へしだい減少する。
流体洩れを防ぐ。 【解決手段】 自由状態では円環平板状で、装着状態で
は内径側が回転軸3の外周面4に面接触するように弯曲
して面接触シール部17を形成するシールエレメント9を
備えている。このシールエレメント9の螺旋溝25の深さ
寸法が、密封流体M側から低圧側へしだい減少する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転軸シールに関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、カーエアコン用コンプレッサに
於て、密封流体として、冷媒(ガス状、及び油等に溶解
した液状)及び冷凍機油が用いられ、これらの密封のた
めに、図5に示すような回転軸シールが使用されてい
る。
於て、密封流体として、冷媒(ガス状、及び油等に溶解
した液状)及び冷凍機油が用いられ、これらの密封のた
めに、図5に示すような回転軸シールが使用されてい
る。
【0003】この回転軸シールは、(図5で明らかなよ
うに、)第一保持金具aと、第一シールエレメントb
と、第二保持金具cと、第二保持金具cと第一シールエ
レメントbとの間に挾持された第二シールエレメントe
と、を備え、同図のように、固定部材fの孔部と、回転
軸gの間の円筒状空間に、装着される。
うに、)第一保持金具aと、第一シールエレメントb
と、第二保持金具cと、第二保持金具cと第一シールエ
レメントbとの間に挾持された第二シールエレメントe
と、を備え、同図のように、固定部材fの孔部と、回転
軸gの間の円筒状空間に、装着される。
【0004】この第二シールエレメントeは、図6の
(イ)に示すように自由状態では円環平板状であって、
一面に螺旋溝jが形成され、装着状態では図5に示すよ
うに内径側が回転軸gの外周面に面接触するように(横
断面L字状に)弯曲して面接触シール部iを形成する。
つまり、螺旋溝jは図6の(イ)のように孔内周縁nか
ら外径側へ螺旋を描くように形成されて、図5に示す装
着状態での弯曲部pに相当する(半方向中間)位置まで
存在する。
(イ)に示すように自由状態では円環平板状であって、
一面に螺旋溝jが形成され、装着状態では図5に示すよ
うに内径側が回転軸gの外周面に面接触するように(横
断面L字状に)弯曲して面接触シール部iを形成する。
つまり、螺旋溝jは図6の(イ)のように孔内周縁nか
ら外径側へ螺旋を描くように形成されて、図5に示す装
着状態での弯曲部pに相当する(半方向中間)位置まで
存在する。
【0005】そして、図6の(ロ)は、同図(イ)の横
断面であって径方向Rは縮尺はそのままとして、厚さ方
向Tを特に数倍に拡大して描いた図であるが、この図に
於て、螺旋溝jの深さ寸法Hは全体にわたって一定であ
ることが判る。
断面であって径方向Rは縮尺はそのままとして、厚さ方
向Tを特に数倍に拡大して描いた図であるが、この図に
於て、螺旋溝jの深さ寸法Hは全体にわたって一定であ
ることが判る。
【0006】従来のこのような螺旋溝iでは、図6の
(ハ)に示す如く、装着状態で溝断面が、密封流体k側
から弯曲部p寄りにゆくにしたがって(同図の左から右
へゆくにしたがって)、シールエレメントeに働く曲げ
外力によって、しだいに拡開し、溝断面積は増大する。
逆に言えば、弯曲部p側から密封流体k側───螺旋溝
jの外径側から内径側───へゆくにしたがって、溝断
面積が徐々に減少している。
(ハ)に示す如く、装着状態で溝断面が、密封流体k側
から弯曲部p寄りにゆくにしたがって(同図の左から右
へゆくにしたがって)、シールエレメントeに働く曲げ
外力によって、しだいに拡開し、溝断面積は増大する。
逆に言えば、弯曲部p側から密封流体k側───螺旋溝
jの外径側から内径側───へゆくにしたがって、溝断
面積が徐々に減少している。
【0007】回転軸gの回転に伴って、螺旋溝j内の微
量の流体はその粘性で連れ廻されて、図5及び図6の
(ハ)に於ける右から左方へ、送り返される。即ち、ポ
ンピング作用にて密封流体k側に戻されようとする。こ
の時、従来の図5と図6に示したシールエレメントeで
は、同図の右から左方へしだいに溝断面積が減少し(溝
が徐々に閉じ)ているため、流体が戻り難い。
量の流体はその粘性で連れ廻されて、図5及び図6の
(ハ)に於ける右から左方へ、送り返される。即ち、ポ
ンピング作用にて密封流体k側に戻されようとする。こ
の時、従来の図5と図6に示したシールエレメントeで
は、同図の右から左方へしだいに溝断面積が減少し(溝
が徐々に閉じ)ているため、流体が戻り難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、上述のような
従来のシールエレメントeを有する回転軸シールでは、
軸gの回転時に、十分なポンピング作用が得られず、僅
かな(大気側mへの)流体洩れを生ずる虞があった。ま
た、密封流体k側から弯曲部p側へしだいに溝断面積が
増大し、流体が流れ易くなるので、軸gの静止時に、大
気側mへの流体洩れが生ずる虞もあった。
従来のシールエレメントeを有する回転軸シールでは、
軸gの回転時に、十分なポンピング作用が得られず、僅
かな(大気側mへの)流体洩れを生ずる虞があった。ま
た、密封流体k側から弯曲部p側へしだいに溝断面積が
増大し、流体が流れ易くなるので、軸gの静止時に、大
気側mへの流体洩れが生ずる虞もあった。
【0009】さらに、弯曲部pにも十分に大きい深さ寸
法Hの溝が存在するため、その部位の剛性が不足して、
高圧作用時に、第二保持金具cの孔を介して折れ曲がっ
て、弯曲部pが大気側mへはみ出してしまう虞もあっ
た。
法Hの溝が存在するため、その部位の剛性が不足して、
高圧作用時に、第二保持金具cの孔を介して折れ曲がっ
て、弯曲部pが大気側mへはみ出してしまう虞もあっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転軸シー
ルは、自由状態では円環平板状で、装着状態では内径側
が回転軸の外周面に面接触するように弯曲して面接触シ
ール部を形成するシールエレメントを備え、該シールエ
レメントの上記面接触シール部に形成される螺旋溝は、
密封流体側から弯曲部寄りにゆくにしたがって、上記装
着状態で溝断面積が減少するように構成されている。ま
た、螺旋溝の深さ寸法を、密封流体側から弯曲部寄りに
しだいに減少させて、装着状態での溝断面積を減少する
ように構成した。
ルは、自由状態では円環平板状で、装着状態では内径側
が回転軸の外周面に面接触するように弯曲して面接触シ
ール部を形成するシールエレメントを備え、該シールエ
レメントの上記面接触シール部に形成される螺旋溝は、
密封流体側から弯曲部寄りにゆくにしたがって、上記装
着状態で溝断面積が減少するように構成されている。ま
た、螺旋溝の深さ寸法を、密封流体側から弯曲部寄りに
しだいに減少させて、装着状態での溝断面積を減少する
ように構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を詳説する。図1に示した回転軸シールは、例え
ばコンプレッサのケース等のハウジング1の孔部2と、
回転軸3との間の、円環状の空間部に装着され、回転す
る回転軸3の外周面4に摺接して、例えば冷媒(ガス
状、及び油等に溶解した液状)及び冷凍機油等の密封さ
れるべき流体Mを、シールする。
の形態を詳説する。図1に示した回転軸シールは、例え
ばコンプレッサのケース等のハウジング1の孔部2と、
回転軸3との間の、円環状の空間部に装着され、回転す
る回転軸3の外周面4に摺接して、例えば冷媒(ガス
状、及び油等に溶解した液状)及び冷凍機油等の密封さ
れるべき流体Mを、シールする。
【0012】そして、この回転軸シールは、ハウジング
1の孔部2の内周面2aに形成した凹周溝に係止した止
め輪5によって、抜け止めされる。さらに、この回転軸
シールの具体的構成は、密封流体M側の一端縁に内鍔部
10を有する円環状の第一保持金具6と、第一保持金具6
に一体に固着された第一シールエレメント7と、第一保
持金具6に内嵌される倒立L字型断面の円環状第二保持
金具8と、第一保持金具6の(低圧側Lの)端縁のカシ
メにより第二保持金具8と第一シールエレメント7との
間に挾着された第二のシールエレメント9とを、備えて
いる。
1の孔部2の内周面2aに形成した凹周溝に係止した止
め輪5によって、抜け止めされる。さらに、この回転軸
シールの具体的構成は、密封流体M側の一端縁に内鍔部
10を有する円環状の第一保持金具6と、第一保持金具6
に一体に固着された第一シールエレメント7と、第一保
持金具6に内嵌される倒立L字型断面の円環状第二保持
金具8と、第一保持金具6の(低圧側Lの)端縁のカシ
メにより第二保持金具8と第一シールエレメント7との
間に挾着された第二のシールエレメント9とを、備えて
いる。
【0013】第一シールエレメント7は、回転軸3の外
周面4に接触するシールリップ部11と、孔部2の内周面
2aに圧接されると共に第一保持金具6の外周面を被覆
する外周当接片部12と、外周当接片部12とシールリップ
部11とを連結するV字型断面の連結片部13と、から成
る。この連結片部13は、第一保持金具6の内鍔部10を
(V字状に)被覆している。
周面4に接触するシールリップ部11と、孔部2の内周面
2aに圧接されると共に第一保持金具6の外周面を被覆
する外周当接片部12と、外周当接片部12とシールリップ
部11とを連結するV字型断面の連結片部13と、から成
る。この連結片部13は、第一保持金具6の内鍔部10を
(V字状に)被覆している。
【0014】シールリップ部11は、断面形状が略くの字
形で、その先端が回転軸3の外周面4に密に接触して、
流体Mを密封(シール)する。そして、第二のシールエ
レメント9は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)等の
ふっ素系樹脂から成り、自由状態では図2のように円環
平板状であって、装着状態では図1及び図3に示すよう
に、内径側が回転軸3の外周面4に面接触するように弯
曲して面接触シール部17を形成する。つまり、弯曲部21
にて(断面に於て)90°弯曲させて、回転軸3の外周面
4の長手方向に所定の幅をもって、面接触シール部17が
接触する。
形で、その先端が回転軸3の外周面4に密に接触して、
流体Mを密封(シール)する。そして、第二のシールエ
レメント9は、四ふっ化エチレン樹脂(PTFE)等の
ふっ素系樹脂から成り、自由状態では図2のように円環
平板状であって、装着状態では図1及び図3に示すよう
に、内径側が回転軸3の外周面4に面接触するように弯
曲して面接触シール部17を形成する。つまり、弯曲部21
にて(断面に於て)90°弯曲させて、回転軸3の外周面
4の長手方向に所定の幅をもって、面接触シール部17が
接触する。
【0015】図2はシールエレメント9の自由状態を示
し、同図(イ)は平面図で、同図(ロ)は厚さ方向Tを
径方向Rに対して大きな倍率に拡大して描いた断面図で
ある。この図2の(イ)(ロ)から明らかなように、円
環平板状のシールエレメント9にその孔部14から径方向
中間まで螺旋溝25が切込み形成されるが、この螺旋溝25
の深さ寸法Hは、孔部14近く(内径側)から外径側へ、
しだいに減少するように、形成される。
し、同図(イ)は平面図で、同図(ロ)は厚さ方向Tを
径方向Rに対して大きな倍率に拡大して描いた断面図で
ある。この図2の(イ)(ロ)から明らかなように、円
環平板状のシールエレメント9にその孔部14から径方向
中間まで螺旋溝25が切込み形成されるが、この螺旋溝25
の深さ寸法Hは、孔部14近く(内径側)から外径側へ、
しだいに減少するように、形成される。
【0016】言い換えれば、図1と図3に示すように、
装着状態で面接触シール部17となる部位に上記螺旋溝25
が形成されているが、この螺旋溝25の深さ寸法Hは、密
封流体M側から弯曲部21寄りにゆくにしたがって、しだ
いに減少させて、装着状態での溝断面積は(弯曲部21寄
りにゆくにしたがって)減少するようにした。逆に言え
ば、弯曲部21近くから、(内径側の)密封流体M側へし
だいに溝断面積が増大している。
装着状態で面接触シール部17となる部位に上記螺旋溝25
が形成されているが、この螺旋溝25の深さ寸法Hは、密
封流体M側から弯曲部21寄りにゆくにしたがって、しだ
いに減少させて、装着状態での溝断面積は(弯曲部21寄
りにゆくにしたがって)減少するようにした。逆に言え
ば、弯曲部21近くから、(内径側の)密封流体M側へし
だいに溝断面積が増大している。
【0017】図3の(イ)に於て、面接触シール部17に
はその弯曲部21よりも小寸法Wだけ手前の範囲には、螺
旋溝25が終了し、螺旋溝25の無い部分───平坦面部18
と呼ぶ───が形成され、軸3の静止時に、螺旋溝25を
通って密封流体Mが低圧側Lへ洩れるのを防止してい
る。
はその弯曲部21よりも小寸法Wだけ手前の範囲には、螺
旋溝25が終了し、螺旋溝25の無い部分───平坦面部18
と呼ぶ───が形成され、軸3の静止時に、螺旋溝25を
通って密封流体Mが低圧側Lへ洩れるのを防止してい
る。
【0018】なお、図3の(ロ)に示すように、螺旋溝
25を、弯曲部21に達するように形成しても良い。本発明
では、この弯曲部21の近傍では、溝深さ寸法Hは十分に
小さいから、静止時の洩れの問題は生じない。
25を、弯曲部21に達するように形成しても良い。本発明
では、この弯曲部21の近傍では、溝深さ寸法Hは十分に
小さいから、静止時の洩れの問題は生じない。
【0019】なお、上述の実施の形態では、螺旋溝25の
深さ寸法Hを、密封流体M側から弯曲部21寄りにしだい
に減少させて、装着状態下の溝断面積を減少させたが、
これに限らず、例えば、溝断面の形状や、切込幅(開口
幅)寸法等を、しだいに変化させても、好ましい(図示
省略)。
深さ寸法Hを、密封流体M側から弯曲部21寄りにしだい
に減少させて、装着状態下の溝断面積を減少させたが、
これに限らず、例えば、溝断面の形状や、切込幅(開口
幅)寸法等を、しだいに変化させても、好ましい(図示
省略)。
【0020】また、図2の(イ)に於て、螺旋溝25は等
ピッチである場合を例示したが、所望により不等ピッチ
としても良い。また、図1〜図3でも明らかなように、
螺旋溝25は、斜めに切込み形成されており、弯曲させて
装着すると開き気味となる。
ピッチである場合を例示したが、所望により不等ピッチ
としても良い。また、図1〜図3でも明らかなように、
螺旋溝25は、斜めに切込み形成されており、弯曲させて
装着すると開き気味となる。
【0021】図3を従来例の図6の(ハ)と比較すれ
ば、弯曲部21の近傍の螺旋溝は深さ寸法Hが小さい(浅
い)ので、その弯曲部21の強度・剛性が本発明のものは
大きくなり、密封流体M側が高圧時、シールエレメント
9のこの弯曲部21がさらに折れ曲がったり、低圧側Lへ
はみ出す現象を有効に防止出来ることが、判る。
ば、弯曲部21の近傍の螺旋溝は深さ寸法Hが小さい(浅
い)ので、その弯曲部21の強度・剛性が本発明のものは
大きくなり、密封流体M側が高圧時、シールエレメント
9のこの弯曲部21がさらに折れ曲がったり、低圧側Lへ
はみ出す現象を有効に防止出来ることが、判る。
【0022】本発明は上述の実施の形態以外にも種々変
形自由であって、例えば、図4の(イ)又は(ロ)のよ
うな断面を有する構造の回転軸シールとすることも好ま
しい。即ち、図4の(イ)に示す他の実施の形態では、
図1のゴム製のシールエレメント7を省略して、PTF
E製の(単体の)シールエレメント9のみで密封する構
成とした。この場合のシールエレメント9に形成された
螺旋溝25も、その深さ寸法が密封流体M側(内周側)か
ら弯曲部21寄り(外周側)へ、しだいに減少している。
形自由であって、例えば、図4の(イ)又は(ロ)のよ
うな断面を有する構造の回転軸シールとすることも好ま
しい。即ち、図4の(イ)に示す他の実施の形態では、
図1のゴム製のシールエレメント7を省略して、PTF
E製の(単体の)シールエレメント9のみで密封する構
成とした。この場合のシールエレメント9に形成された
螺旋溝25も、その深さ寸法が密封流体M側(内周側)か
ら弯曲部21寄り(外周側)へ、しだいに減少している。
【0023】また、図4の(ロ)に示す別の実施の形態
では、(同様に図1のゴム製のシールエレメント7を省
略して、)2枚のPTFE製シールエレメント9,9を
用いている。この場合、各シールエレメント9,9に
(図1と同様に)深さ寸法がしだいに低圧側Lへ減少す
る螺旋溝25を形成する。
では、(同様に図1のゴム製のシールエレメント7を省
略して、)2枚のPTFE製シールエレメント9,9を
用いている。この場合、各シールエレメント9,9に
(図1と同様に)深さ寸法がしだいに低圧側Lへ減少す
る螺旋溝25を形成する。
【0024】なお、図4の(ロ)に於て、2枚のシール
エレメント9,9の内の一方(特に低圧側Lのもの)の
螺旋溝25を省略して、静止時の密封性能を向上するも好
ましいことである。そして、用途としては、コンプレッ
サ以外の流体機器に用いるも好ましい。
エレメント9,9の内の一方(特に低圧側Lのもの)の
螺旋溝25を省略して、静止時の密封性能を向上するも好
ましいことである。そして、用途としては、コンプレッ
サ以外の流体機器に用いるも好ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述の構成にて次のような著大
な効果を奏する。
な効果を奏する。
【0026】 低圧側Lから密封流体M側へ、回転す
る軸3のポンピング作用により、螺旋溝25に沿って流体
が戻ろうとする際に、(溝部断面積が密封流体M側へし
だいに増加しているので)流体が還流する抵抗が小さ
く、円滑に戻る。これによって、回転中の流体洩れを一
層確実に防止出来る。 軸3の静止時の流体洩れを確実かつ安定して、密封
する優れたシール性能を発揮する。 高圧時に、エレメント9がその弯曲部21に於て折れ
曲がったり、低圧(大気)側Lへはみ出すことを、防止
出来る。 総合的にシール性能に優れ、かつ、耐久性を備えて
いる。
る軸3のポンピング作用により、螺旋溝25に沿って流体
が戻ろうとする際に、(溝部断面積が密封流体M側へし
だいに増加しているので)流体が還流する抵抗が小さ
く、円滑に戻る。これによって、回転中の流体洩れを一
層確実に防止出来る。 軸3の静止時の流体洩れを確実かつ安定して、密封
する優れたシール性能を発揮する。 高圧時に、エレメント9がその弯曲部21に於て折れ
曲がったり、低圧(大気)側Lへはみ出すことを、防止
出来る。 総合的にシール性能に優れ、かつ、耐久性を備えて
いる。
【図1】本発明の実施の一形態を示す断面図である。
【図2】シールエレメントの説明図である。
【図3】要部拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態を示す断面図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
【図6】従来例の要部の説明図である。
3 回転軸 4 外周面 9 シールエレメント 17 面接触シール部 21 弯曲部 25 螺旋溝 M 密封流体 H 深さ寸法
Claims (2)
- 【請求項1】 自由状態では円環平板状で、装着状態で
は内径側が回転軸の外周面に面接触するように弯曲して
面接触シール部を形成するシールエレメントを備え、該
シールエレメントの上記面接触シール部に形成される螺
旋溝は、密封流体側から弯曲部寄りにゆくにしたがっ
て、上記装着状態で溝断面積が減少するように構成され
ていることを特徴とする回転軸シール。 - 【請求項2】 螺旋溝の深さ寸法を、密封流体側から弯
曲部寄りにしだいに減少させて、装着状態での溝断面積
を減少するように構成した請求項1記載の回転軸シー
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8106297A JPH09273632A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 回転軸シール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8106297A JPH09273632A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 回転軸シール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09273632A true JPH09273632A (ja) | 1997-10-21 |
Family
ID=14430105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8106297A Pending JPH09273632A (ja) | 1996-04-02 | 1996-04-02 | 回転軸シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09273632A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001165327A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-22 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP2009508065A (ja) * | 2005-09-12 | 2009-02-26 | フェデラル−モーグル コーポレイション | ラジアルシールおよび製作方法 |
-
1996
- 1996-04-02 JP JP8106297A patent/JPH09273632A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001165327A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-22 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP2009508065A (ja) * | 2005-09-12 | 2009-02-26 | フェデラル−モーグル コーポレイション | ラジアルシールおよび製作方法 |
US8480092B2 (en) | 2005-09-12 | 2013-07-09 | Federal-Mogul World Wide, Inc. | Radial seal and method of making |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040910 |