JPH09273527A - 埋込み座金一体型ナット - Google Patents

埋込み座金一体型ナット

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JPH09273527A
JPH09273527A JP10631896A JP10631896A JPH09273527A JP H09273527 A JPH09273527 A JP H09273527A JP 10631896 A JP10631896 A JP 10631896A JP 10631896 A JP10631896 A JP 10631896A JP H09273527 A JPH09273527 A JP H09273527A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アンカーボルトが施行ミス等により所定の位
置よりも上方に埋設されて施行された場合でも、ナット
の締め付けが可能であり、又、締め付けに汎用工具が使
用でき、締め付けが容易であり作業効率の優れた、埋込
み座金一体型ナットを提供する。 【解決手段】 円形の皿状に形成された座金部2と、該
座金部2と一体に形成されている筒状のナット部3とか
ら構成され、上記座金部2とナット部3の径方向の略中
央に上下方向に貫通するボルト挿通孔4が設けられ、該
挿通孔4の内部にははアンカーボルトと螺合するネジ溝
が切られ、ボルト挿通孔4の上部周囲に六角形ナット状
の周囲壁5を設け、該周囲壁5の径方向外方周囲に、空
隙6を設けて、埋込み座金一体型ナット1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築において2部
材以上を締結するためのボルトの締め付けに用いられる
ナットに関し、座金とナットが一体に形成され、部材中
に埋込まれ該部材表面を面一に形成可能な、埋込み座金
一体型ナットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物において2部材以上を締結するた
めに各種ボルトが使用されている。例えば1例として、
建築物の布基礎と土台とを接合するのに、アンカーボル
トが用いられている。アンカーボルトは、生コンクリー
トを布基礎に打設後、コンクリートが固まらないうちに
植え込まれ、布基礎に固定される。固定されたアンカー
ボルトの布基礎から突出する部分が土台内部のアンカー
ボルト挿通孔を通り、該ボルト先端に設けられたネジ部
にナットを螺合してボルトを締結し、土台が布基礎に固
定される。
【0003】アンカーボルトは、先端のネジ部が土台上
面から突出するように植え込み、土台から突出した部分
に座金を挿通しナットで締め付ける場合もあるが、アン
カーボルトの先端が土台上面と面一となるように施工す
る場合がある。建築物の施工において、土台上面からア
ンカーボルトの先端が突出しないように、土台上面とア
ンカーボルトの先端とを面一とした場合、土台上面に他
の部材が直接乗る2×4工法、及び軸組み工法における
床パネル形成等の際、土台上面においてアンカーボルト
が突出していない為、ボルトの先端が邪魔にならず作業
効率がきわめて優れるといった利点がある。
【0004】従来、このように土台上面とアンカーボル
トの先端とを面一とする場合は、ナットの上面もアンカ
ーボルト先端と同様に土台表面と面一となるように、土
台のアンカーボルト挿通孔の上端部の周囲に、ナットが
嵌め込まれて収納される凹部を予め穿設する、いわゆる
座堀りが行われていた。
【0005】しかしながら、座堀りを行うことは、作業
自体が煩わしく、また土台の欠損を招くなどの不具合が
生じてしまうことがある。このように土台に欠損がある
と、アンカーボルトへのナットの締め付けが充分になさ
れなかったり、土台の上面への床張り等に支障を来して
しまう。そこで、本出願人は、このような問題を解決す
るために、筒状ナット付き埋め込み座金を用いることで
上記問題を解決できることを見出して、該筒状ナット付
き埋め込み座金を先に出願している(実開平2−602
78号公報)。
【0006】上記公報に記載の筒状ナット付き埋込み座
金80は、図8(a)に示すように、座金81と筒状ナ
ット82により構成され、上記座金81には浅い皿状凹
部83が形成され、該凹部83の底面に6角形の貫通穴
84が設けられ、該貫通孔84に筒状ナット82を上か
ら挿通して、図8(b)に示す状態で用いられる。ま
た、上記筒状ナット82は、同図(b)に示すように、
ネジ溝が設けられた貫通孔87を有し、該貫通孔87の
上端側に8同図(a)に示すように六角レンチを挿入可
能な六角形状凹部86が穿たれている。上記埋め込み座
金80は、筒状ナットの下端をアンカーボルトの上端に
差し込んで、貫通孔87をボルトに螺合して、筒状ナッ
ト及び座金部が土台内に埋没するまで回動することで、
切刃Fにより座金が埋め困れ流凹部が形成され、土台と
布基礎とを結合することができる。
【0007】また、図9(a)に示すように、上記の筒
状ナットと座金とを予め一体に形成して座金92とナッ
ト部91とを有するナット一体型座金90が公知であ
る。このナット一体型座金90は、同図(b)に示すよ
うに挿通孔97の上端に六角形状凹部96が穿たれ、ナ
ット部91と座金部92とが一体に形成されているた
め、図8に示すナットと座金とが別体に形成されたもの
と比較して、アンカーボルトと緊結する際、筒状ナット
を座金に嵌め込む手間が省けるといった利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の、筒状ナットを座金に嵌め込んで用いられる埋込み
座金80、及びナット一体型埋込み座金90のいずれ
も、ボルトを挿通する貫通孔87、97の上端側に設け
られている六角形状凹部86、96に六角レンチを挿入
してナットを回動させ、アンカーボルトを緊結するよう
に形成されていたため、以下の種々の不具合があった。
【0009】上記従来の座金を用いる場合、アンカーボ
ルトを布基礎に埋め込む際に、アンカーボルト上端が土
台の上面よりも若干低い位置となるようにする必要があ
る。すなわち、アンカーボルトは、座金の六角形状凹部
のレンチ挿入用の長さだけ、土台の上面よりも低く埋め
込まれる。アンカーボルトには所定の長さの位置に印が
付けられており、一定深さに埋め込まれるように形成さ
れているが、アンカーボルトが正確な位置からずれて埋
め込まれてしまうことが多々ある。特にボルトの上端が
所定の位置より上になってしまった場合、アンカーボル
トが六角形状凹部のレンチとぶつかってしまい凹部から
六角レンチが外れ、ナットの締め付けが不可能となる。
従って、アンカーボルトの施工ミス等により、アンカー
ボルトの位置がずれると、土台表面と座金の上面を面一
に形成することができなくなってしまう。
【0010】更に、締め付けに用いる六角レンチは、建
築用工具としては特殊工具の部類に入り、一々工具を準
備する必要がある。また、六角レンチはスパナやボック
スレンチ等と比較した場合に、ナットの締め付け力が小
さく、締め付けに手間がかかる等の問題があった。
【0011】本発明は上記従来技術の欠点を解決するた
めのものであり、アンカーボルトが施工ミス等により所
定の位置よりも上方に埋設されて施工された場合でも、
ナットの締め付けが可能であり、又、締め付けに汎用工
具が使用でき、締め付けが容易であり作業効率の優れ
た、埋込み座金一体型ナットを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)皿状の
座金部と筒状のナット部とが一体に形成され、径方向の
略中央にネジ溝を有するボルト挿通孔が設けられ、座金
部の底壁外側に切刃を有し、座金部のボルト挿通孔の上
端側に多角形状の周囲壁が設けられ、該周囲壁と座金の
径方向端部との間に工具が嵌合可能な空隙が形成されて
いることを特徴とする埋込み座金一体型ナット、(2)
周囲壁上端と座金部の周縁上端とが略同じ高さに形成さ
れている上記(1)記載の埋込み座金一体型ナットを要
旨とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。図1に示すように本発明の埋め込み座金一
体型ナット(以下、単にナットと略記する場合もある)
1は、円形の皿状に形成された座金部2と、該座金部2
と一体に形成されている筒状のナット部3とから構成さ
れ、図2に示すように上記座金部2とナット部3の径方
向の略中央に上下方向に貫通するボルト挿通孔4が設け
られ、該ボルト挿通孔4の内部にはアンカーボルトと螺
合するネジ溝が切られている。尚、上記ボルト挿通孔4
内部のアンカーボルトのネジ溝は内部の上端から下端ま
で全部に設けられていなくてもよく、要はボルトを締結
するのに十分なネジ溝があればよい。
【0014】座金部2には図3に示すように、ボルト挿
通孔4の上端側周囲に6角形ナット状の周囲壁5が設け
られ、該周囲壁5の径方向外方周囲に、空隙6が設けら
れている。この空隙6は図4に示すように、周囲壁に外
側嵌合してナットを回動可能な工具を嵌め込み可能なス
ペースを有するものである。また、座金部2の底壁面外
側には、切刃7(7a、7b、7c)が設けられてい
る。本発明ナットにおいて、座金部2の上面に設けられ
る周囲壁5は、六角形に限定されず多角形状であり、壁
の外側から工具を嵌合可能な形状であれば、三角形、四
角形、五角形、八角形等の形状に形成することができる
が、汎用工具が利用できる点からは、六角形状が最も好
ましい。
【0015】また、本発明ナットは、座金部2の上面
は、座金部2の周縁8上端の高さが、上記周囲壁5の上
端の高さと同じ高さとなるように形成するのが好まし
い。また同図2に示す例では空隙6が形成されている
が、この凹溝の深さと幅は、ボックスレンチ等の工具が
嵌合可能な大きさであればよい。また、図7は本発明の
ナットの他の例を示す断面図であるが、座金部2の上面
は同図に示すように必ずしも周囲壁5と座金端部とを面
一にせずに、周囲壁5のみが上方に突出するようにし該
周囲壁の外方の周縁8までを平坦に形成しても、又、周
囲壁よりも座金端部が高くなるようにしてもよいが、図
2に示すように面一又は略面一に形成するのが好まし
い。本発明ナットは、周囲壁と座金端部とを略同じ高さ
に形成した場合、該ナットの座金部の端部が完全に埋め
込まれた時点で表面が略平らになるため埋込みを容易か
つ確実に行うことができる。
【0016】上記座金部2は、特に円形の皿状に限定さ
れず、他の形状にも形成可能であるが、その目的(部材
中に埋設されることや、その際に回動して部材を切削し
ていく点等)に鑑みれば、上記形状がもっとも好まし
い。また座金部2の大きさも特に限定されず、使用され
るアンカーボルトのボルト直径等に応じて適宜決めるこ
とができる。
【0017】ナット部3のボルト挿通孔4は、図2に示
すように、ナット部3の下端の挿通孔内部の周囲を面取
りして、テーパー部9を設けるのが好ましい。テーパー
部9を設けることで、ナット1がアンカーボルトの先端
に容易に挿入される。すなわち、アンカーボルトが、若
干曲がって布基礎に埋設されてしまった際、テーパー部
が無い場合にはナットが斜めに挿入されてネジ山をつぶ
してしまう虞れがあるが、テーパー部9によってボルト
先端がボルト挿通孔4の内部に入り易くなるため、アン
カーボルトが土台のボルト挿通穴の内部で偏芯した状態
であっても、ナットをアンカーボルトにスムーズに挿入
可能であり、ナット締め付けを確実に行うことができ
る。
【0018】また、ナット部3の外側形状は、図7に示
すように座金部2との境界から下端までの太さが同一と
なるように形成してもよいが、図2に示すように、座金
部2との境界の太さに対し下端の太さが細くなるよう
に、先細状態に形成してもよい。このように形成した場
合、土台のアンカーボルト挿通孔への挿入が更に容易に
行える。
【0019】切刃7は、皿状の底面の外側のナット部と
の接合部付近から径方向の外方に向けて設けられる。該
切刃7は座金部2が回動する際に土台のボルト挿通孔の
周囲を自ら切削して座金部2が嵌合するための、椀状の
凹部を形成するために設けられている。切刃の数は、図
1に示す態様では3枚設けられているが本発明のナット
1において特にこれに限定されるものではなく、1枚で
あってもよいし、また2枚、4枚の偶数でもよいし、5
枚以上であってもよい。本発明ナットにおいて切刃7は
複数設けるのが望ましく、その場合、切刃7どうしの間
隔が等距離となるように設けるのが好ましい。
【0020】また、切刃7は、図4に示すようにナット
部3の付け根の部分から座金部2の径方向の外方に向か
う連続した状態に形成してもよいが、非連続状に形成し
てもよい。また、切刃7は図4に示すように、座金部3
の外周縁部11を残して形成するのが好ましい。外周縁
部11を残して切刃7を設けることで、座金部3が土台
を切削していく場合に生じる土台の削り屑が、切刃のな
い外周縁部11から逃げることができるため、スムーズ
なナットの締め付けが行える。更に土台にささくれが出
にくく締め付け後の外観が良好である。
【0021】本発明の埋込み座金一体型ナット1は、座
金部2とナット部3とをはじめから一体に形成する方法
と、別体で形成したものを接合してもいずれでもよい。
上記前者の場合、例えば埋込み座金一体型ナット1の形
状に対応した所定形状に形成した鋳型等に、溶解した鋳
鉄原料を流し込むことで製造できる。又、後者の場合
は、図10に示すようにナット部材10と座金部材20
とを、それぞれ鍛造又は鋳造等で別々に形成した部材ど
うしを固定して一体化することができる。
【0022】図10に示す埋込み座金一体型ナットは、
断面六角形状の筒状のナット部3と該ナット部よりもや
や径が大きく鍔状に形成された周囲壁5とが一体に形成
されたナット部材10と、浅い皿状の凹部を有し該凹部
の底面に上記ナット部3の大きさに対応した六角形の貫
通穴が設けられた座金部材20を別々に製造し、該貫通
孔にナット部材10を上から挿通して、カシメ用突起1
8(18a、18b、18c)とカシメ用爪19(19
a、19b、19c)を用いてナット部材10を皿状の
座金部材20に固定一体化されている。
【0023】図11は図1に示すナットの上面図である
が、同図に示すように、カシメ用爪(19a、19b、
19c)は座金部材20に等間隔に3個設けられてい
る。一方ナット部材10には図12に示すように、テー
パーのない断面6角形の筒形に形成され、上記カシメ用
爪に対応する位置にカシメ用突起18a、18b、18
cが設けられている。カシメはナット部材10に設けら
れた突起18にカシメ用爪19を押圧して行う。断面6
角形のナット部材が座金部材の6角形の貫通孔に嵌合し
てように挿通するため、ナットを回動させた場合に座金
も同時に回動することがなく、また、ナット部材の鍔部
により該ナット部材が貫通孔から抜け落ちたりすること
が防止され、締め付けを確実に行える。
【0024】尚、上記料部材の一体化は、かならずしも
強固に結合させる必要はない。即ち、埋込み座金一体型
ナットを運搬、保管及び使用の際に外れない程度に、ナ
ット部と座金部とが一体になっていれば良い。
【0025】このように、本発明埋込み座金一体型ナッ
ト1を、ナット部材と座金部材とを別別に製造して、両
者をカシメて一体化した場合、製造が容易であり安価に
提供することができる。また、カシメ以外にも溶接など
により上記部材の接合一体化を行ってもよい。
【0026】また、本発明の埋込み座金一体型ナット
は、その寸法等は特に限定されず、目的とするアンカー
ボルトの太さ等に応じて適宜製造することができる。図
1に示す形状のナットの寸法の1例を以下に示す。座金
部の上面の外側直径が45mm、皿状の厚みが10m
m、筒状のナット部の長さ(座金部との付け根から先端
まで)が20mm、ナット部の下端部の直径が16m
m、同部の座金部の付け根の部分の直径が18mm、ボ
ルト挿通孔の直径が12mm(ネジ径)とし、座金部の
上面側の周囲壁をM19の6角形状ナットとし、該周囲
壁の周辺外方の直径30.3mmまでを空隙とし、この
空隙にはM19のインパクトレンチのソケットを挿入可
能としている。また、座金部の底壁面外側には図4に示
す形状に周縁1.5mmを残して断面△形状の高さ3m
mの切刃を3枚等間隔に設ける。
【0027】以下、本発明の埋込み座金一体型ナット1
の使用例を説明する。図5に示すように、布基礎12に
予めアンカーボルト13を埋設しておいて、更にその上
にアンカーボルト用貫通孔14を形成しておいた土台1
5を載置して、本発明ナット1を土台上面の貫通孔14
の開口部から挿入し、アンカーボルト13に螺合させ
る。ナットの螺合にはボックスレンチ16等を装着した
電動工具17を使用することができる。図6に示すよう
に、本発明ナット1のボルト挿入孔4の周囲壁5外方の
空隙6にレンチ16の先端を挿入し回動させて、該ナッ
ト1をボルト13に螺合させると、座金底壁に設けた切
刃が土台15の貫通孔14の周囲を切削して座金部が埋
設される。そして、座金の上端が土台15の表面に達し
た時点で、完全に埋込み座金一体型ナットは土台内に完
全に埋設5され、土台の表面に座金やナットが表出しな
い。通常ボックスレンチ等の工具は、中央に空隙が形成
されているため、仮にアンカーボルト13の上端が所定
位置よりも上方に位置してしまった場合でも、アンカー
ボルトはボックスレンチの使用の邪魔にはならない。ま
た、工具として上記したボックスレンチ以外にも、メガ
ネレンチ、ラチェットレンチ、スパナ、モンキースパナ
等の汎用工具が利用できる。
【0028】以上は本発明の埋込み座金一体型ナットを
アンカーボルトのナットとして使用する場合を例として
説明したが、本発明の埋込み座金一体型ナットはアンカ
ーボルトの締結に限定されず、羽子板ボルト、六角ボル
トなどで複数の部材を締結する場合に用いることができ
る。特に、従来、座掘りを行って部材中に座金を埋込ん
でいた部位に、本発明埋込み座金一体型ナットは最適に
利用できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の埋込み座金
一体型ナットは、皿状の座金部と筒状のナット部とが一
体に形成され、径方向の略中央にネジ溝を有するボルト
挿通孔が設けられ、座金部の底壁外側に切刃を有し座金
部のボルト挿通孔の上端側に多角形状の周囲壁が設けら
れ、該周囲壁と座金の径方向端部との間に工具が嵌合可
能な空隙が形成されている構成を採用したことにより、
周囲壁の外方から締め付け工具を嵌合してナットを回動
させることができるため、従来の工具取付け部分がボル
ト挿通孔上方に六角形状凹溝として形成された座金一体
型ナットと比較して、アンカーボルトの埋設位置が所定
位置よりも上方に位置した場合であっても、ナットの締
め付けが可能であり、座金部を部材に完全に埋設するこ
とができる。
【0030】また本発明の埋込み座金一体型ナットは、
ソケットレンチやスパナ等の汎用工具が使用できるた
め、特殊な工具を準備する必要がない。また、これらの
工具は締め付け力が大きいため、ナットの締め付けの作
業性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋込み座金一体型ナットの1例の外観
を示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線縦断面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1の底面図である。
【図5】本発明の埋込み座金一体型ナットの使用方法を
説明するための図である。
【図6】図5の要部断面図である。
【図7】本発明の埋込み座金一体型ナットの他の例を示
す断面図である。
【図8】従来のナットと座金の1例を示し、(a)は分
解斜視図であり、(b)は(a)を組み立てた状態を示
す下方側から見た斜視図である。
【図9】従来のナット一体型座金の1例を示し、(a)
は上方側から見た斜視図であり、(b)は(a)を下方
側から見た斜視図である。
【図10】本発明の埋込み座金一体型ナットのその他の
例を示す断面図である。
【図11】図11の埋込み座金一体型ナットの上面図で
ある。
【図12】図11の埋込み座金一体型ナットのナット部
材の外観を示す正面図である。
【符号の説明】
1 埋込み座金一体型ナット 2 座金部 3 ナット部 4 ボルト挿通孔 5 周囲壁 6 空隙部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皿状の座金部と筒状のナット部とが一体
    に形成され、径方向の略中央にネジ溝を有するボルト挿
    通孔が設けられ、座金部の底壁外側に切刃を有し、座金
    部のボルト挿通孔の上端側に多角形状の周囲壁が設けら
    れ、該周囲壁と座金の径方向端部との間に工具が嵌合可
    能な空隙が形成されていることを特徴とする埋込み座金
    一体型ナット。
  2. 【請求項2】 周囲壁上端と座金部の周縁上端とが略同
    じ高さに形成されている請求項1記載の埋込み座金一体
    型ナット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106322A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kanai:Kk 座金付きナット・ボルトとカプラ−
KR200446223Y1 (ko) * 2009-03-19 2009-10-09 (주)대한하이텍건설 앵커볼트

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JP2003106322A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Kanai:Kk 座金付きナット・ボルトとカプラ−
KR200446223Y1 (ko) * 2009-03-19 2009-10-09 (주)대한하이텍건설 앵커볼트

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