JPH1061030A - 土台取付金具及び構造 - Google Patents

土台取付金具及び構造

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JPH1061030A
JPH1061030A JP21736796A JP21736796A JPH1061030A JP H1061030 A JPH1061030 A JP H1061030A JP 21736796 A JP21736796 A JP 21736796A JP 21736796 A JP21736796 A JP 21736796A JP H1061030 A JPH1061030 A JP H1061030A
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JP
Japan
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base
dish
foundation
shaped portion
mounting bracket
Prior art date
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Application number
JP21736796A
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English (en)
Inventor
Mikiya Takamasu
幹弥 高増
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座堀を施す必要なく、且つ土台上面に突出部
を形成させることなく、容易且つ確実に土台を固定する
ことのできる土台取付金具を提供すること。 【解決手段】 木造建築物における土台3を基礎2上に
固定する、棒状部11と棒状部11の一端に結合された
皿状部12とからなる土台取付金具1であって、棒状部
11の他端に、基礎2に埋設されたインサートナット2
1に螺合する雄ネジ部110が形成され、皿状部12の
上面にレンチ等の回動工具により回動される係止部12
1が形成され、且つ下面に皿状部12を土台3上面にめ
り込ませる放射状のタッピング突部122が形成されて
おり、棒状部11を土台3に貫通させて雄ネジ部110
をインサートナット21に螺合させ、皿状部12により
土台3を基礎2上に固定すると共に、皿状部12上端と
土台3上面とが面一となるようになしてあることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土台取付金具及び構
造、詳しくは、予め座堀を施す必要なく、且つ土台上面
に突出部を形成させることなく、容易且つ確実に基礎上
に土台を固定することのできる土台取付金具及び構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物におけるコンクリート
基礎上への土台の固定には、図4に示されるように、基
礎2にインサートナット21を埋設させ、該基礎2上に
載置された土台3を貫通させて両ネジボルト10の下端
を該インサートナット21に螺合させ、該両ネジボルト
10の上端に座金103を挿通してナット102を螺合
させて、上記基礎2上に上記土台3を固定していた。
尚、図中22は、その上端に上記インサートナット21
が結合されると共にコンクリート内に埋設固定され、該
インサートナット21が上記基礎2から容易に抜けない
ようにするためのボルトである。
【0003】あるいは、図5に示されるように、上記イ
ンサートナット21ではなく、アンカーボルト10’を
上記基礎2に埋設させておき、該アンカーボルト10’
を上記土台3に貫通させ、該土台3上に突出された該ア
ンカーボルト10’の先端に座金103を挿通してナッ
ト102を螺合させて、上記基礎2上に上記土台3を固
定する方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4又は図5
に示される方法によると、上記ナット102等が上記土
台3上面から突出した状態とされ、該土台3上に取り付
けられる根太や筋違と当接してしまう場合があるため、
これらの部材を切り欠いて上記ナット102等を避けな
くてはならず、余計な工程が必要となっていた。また、
上述した根太や筋違以外にも、サッシや該サッシを受け
る下地材とも当接する場合があるため、これらの対応に
も余計な工程が必要であった。
【0005】また、図6に示されるように、上記土台3
上に座堀31を形成させ、該座堀31内に上記ナット1
02等を配置させることも考えられるが、この場合も該
座堀31を形成させる手間がかかり、該座堀31により
上記土台3の強度が低下してしまう等の問題があった。
【0006】従って、本発明の目的は、予め座堀を施す
必要なく、且つ土台上面に突出部を形成させることな
く、容易且つ確実に基礎上に土台を固定することのでき
る土台取付金具及び構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、木造建築物における土台を基礎上に固定する、棒状
部と該棒状部の一端に結合された皿状部とからなる土台
取付金具であって、上記棒状部の他端に、上記基礎に埋
設されたインサートナットに螺合する雄ネジ部が形成さ
れ、上記皿状部の上面に、レンチ等の回動工具により回
動される係止部が形成され、且つ下面に該皿状部を上記
土台上面にめり込ませる放射状のタッピング突部が形成
されており、上記棒状部を上記土台に貫通させて上記雄
ネジ部を上記インサートナットに螺合させ、上記皿状部
により該土台を上記基礎上に固定すると共に、該皿状部
上端と上記土台上面とが面一となるようになしてあるこ
とを特徴とする土台取付金具を提供することにより、上
記目的を達成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、上記係止部が、上記皿状部の上
面に形成された凹部の中央に、ボックスレンチに嵌入さ
れる凸部が形成されてなる、ことを特徴とする土台取付
金具を提供するものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、上記係止部が、上記皿状部の上
面に形成された、棒レンチが嵌入される凹部である、こ
とを特徴とする土台取付金具を提供するものである。
【0010】更に、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の土台取付金具を用いた土台取付構造であって、
上記基礎が予め工場内で生産されるプレキャスト基礎で
あり、上記インサートナットが予め上記プレキャスト基
礎に埋設されていることを特徴とする土台取付構造を提
供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、請求項1及び2に記載の
発明の土台取付金具の一実施形態を図面を参照して説明
する。図1は本実施形態の側面図であり、(a) は取付後
状態、(b) は取付前状態であり、図2は本実施形態の要
部を示す斜視図であり、(a) は上方より、(b) は下方よ
り見た図である。
【0012】本実施形態の土台取付金具1は、図1及び
図2に示されるように、木造建築物における土台3を基
礎2上に固定する、棒状部11と該棒状部11の一端に
結合された皿状部12とからなっている。上記土台取付
金具1は、上記棒状部11の他端に、上記基礎2に埋設
されたインサートナット21に螺合する雄ネジ部110
が形成され、上記皿状部12の上面に、レンチ等の回動
工具により回動される係止部が形成され、且つ下面に該
皿状部12を上記土台3上面にめり込ませる放射状のタ
ッピング突部122,122・・が形成されている。上
記土台取付金具1は、上記棒状部11を上記土台3に貫
通させて上記雄ネジ部110を上記インサートナット2
1に螺合させ、上記皿状部12により該土台3を上記基
礎2上に固定すると共に、該皿状部12上端と上記土台
3上面とが面一となるようになしてある。本実施形態に
おいては、上記係止部は、上記皿状部12の上面に形成
された凹部120の中央に、ボックスレンチに嵌入され
る凸部121として形成されている。
【0013】本実施形態の土台取付金具1を更に詳しく
説明する。上記土台取付金具1は、上述したように、上
記棒状部11と上記皿状部12とからなっており、固定
すべき上記土台3の寸法に応じて複数種類の長さのもの
が用意される。上記棒状部11は、その先端に上記雄ネ
ジ部11が形成されており、上記土台3を貫通して上記
インサートナット22に該雄ネジ部11を螺合させるこ
とができる長さとされている。
【0014】上記棒状部11の一端に結合された上記皿
状部12は、その下面が球面状とされている。上記皿状
部12の上面には該皿状部12が椀状となるように上記
凹部120が形成されており、該凹部120の中央に上
記凸部121が形成されている。上記凸部121は、そ
の上面が上記皿状部12自体の上端と面一になるように
平坦とされており、その形状は該凸部121が嵌入され
るボックスレンチの形状に合わせた形状とされている。
また、上記皿状部12の下面には、複数の上記セルフタ
ッピング突部122,122・・が、上記棒状部11と
の結合部から渦巻き放射状に形成されている。
【0015】上記土台取付金具1の使用に際しては、上
記基礎2に上記インサートナット21を埋設させてお
く。上記インサートナット21の上記基礎2への埋設は
常法により行われる。図1には、上記基礎2内にボルト
22を仮固定し、該ボルト22の先端に上記インサート
ナット21を結合させ、その後に該基礎2を構成するコ
ンクリートを打設して該インサートナット21の上端が
該基礎2の上面に位置するようになされている。
【0016】そして、上記基礎2上に、上記インサート
ナット21に対応する貫通孔が予め形成された上記土台
3を載置し、該貫通孔に上記土台取付金具1の上記棒状
部11を挿入する。ボックスレンチの取り付けられたイ
ンパクトレンチ等により、該ボックスレンチに上記凸部
121を嵌入させて上記土台取付金具1を回転させ、上
記雄ネジ部110を上記インサートナット21に螺合さ
せる。
【0017】上記雄ネジ部110と上記インサートナッ
ト21との螺合が進むにつれて、上記皿状部12下面の
上記セルフタッピング突部122,122・・と上記土
台3の上面とが接触する。上記土台3の上面は上記セル
フタッピング突部122により削られ、上記土台取付具
1の上記皿状部12が該土台3の上面に埋め込まれる。
上記皿状部12が上記土台3の上面に埋め込まれた状態
となるため、該土台3の上面は突出した部分のない平坦
面とされる。
【0018】尚、上記基礎2は、予め工場内でブロック
状に生産され、建築現場にて該ブロックを連結させて配
設固定されるプレキャスト基礎であり、上記インサート
ナット21は、該プレキャスト基礎を工場内において製
造する際に埋設される。この点で、上述した図1に示さ
れる土台取付構造は、請求項4に記載の発明の実施形態
であるといえる。本実施形態の土台取付構造において
は、上記インサートナット21を予めプレキャスト基礎
内に埋設しておくため、その搬送時にその外面に突出す
る部位がなく、該プレキャスト基礎を取り扱いやすい。
また、外面に突出する部位がないため、上記プレキャス
ト基礎を効率よく生産できるという利点もある。そし
て、上記土台取付金具1は、このような上記インサート
ナット21が埋設される上記プレキャスト基礎に対して
用いるのに最適である。
【0019】次に、請求項1及び3に記載の発明の土台
取付金具の他の実施形態を図面を参照して説明する。図
3は本実施形態の要部を示す斜視図であり、(a) は上方
より、(b) は下方より見た図である。
【0020】本実施形態の土台取付金具1’は、上述し
た上記土台取付金具1とは、上記インサートナット21
に螺合させるためにレンチにより係止される部位の形状
が異なるのみであり、その他の部位に関しては上記土台
取付金具1と全く同様に構成されている。このため、上
述した上記土台取付金具1と同様の構成には同一の符号
を付してその詳しい説明を省略し、以下には上記土台取
付金具1と異なる部位についてのみ詳しく説明する。
【0021】本実施形態の土台取付金具1’において
は、上記皿状部12の上面に、棒スパナが嵌入される凹
部121’が形成されている。上記凹部121’は棒ス
パナの形状に合わせた形状とされており、棒スパナの取
り付けられたインパクトレンチ等により、該棒スパナを
上記凹部121’に嵌入させて上記土台取付金具1’を
回転させ、上記雄ネジ部110を上記インサートナット
21に螺合させる。
【0022】図1,2及び図3に示される実施形態の土
台取付金具1,1’は上述のように構成されており、上
記土台取付金具1,1’によれば、上記セルフタッピン
グ凸部122,122・・により上記皿状部12を上記
土台3に埋め込むことにより、該土台3の上面に突出部
を形成させないため、該土台3上面への根太等の施工時
に余計な作業が必要ない。また、上記土台3上面が平坦
であるため該土台3上に配設される部材との間に隙間等
を形成させてしまうことが無く、高気密・高断熱の施工
が可能である。更に、座堀のようなものを形成させるこ
となく、上記土台3の上面に上記皿状部12を埋め込む
だけであるので、該土台3の強度を低下させてしまうこ
とがない。部品点数も従来の両ネジボルト等による方法
より少なく、安価に済ませることができ、施工も行い易
い。そして、これらの上記土台取付金具1,1’は、上
述したようにプレキャスト基礎に対して好適に用いら
れ、上述した効果に加えて、該プレキャスト基礎の生産
・取り扱いを行い易くすることができる。
【0023】本発明の土台取付金具は、上記実施形態に
制限されることはない。例えば、上述の上記土台取付金
具1,1’において、上記凸部121及び上記凹部12
1’は、正6角形に形成されたが、使用されるボックス
レンチや棒スパナの形状に対応した正方形等の他の形状
であっても良い。また、複数の上記セルフタッピング突
部122,122・・は、下方から見て渦巻き状に形成
されたが、直線放射状に形成されても良い。更に、上記
皿状部12の下面は球面状に形成されたが、このように
球面状とすることによって上記凸部121や上記凹部1
21’の高さや深さを多く取り、ボックスレンチや棒ス
パナと確実に噛み合うようにすることが好ましいが、該
皿状部12の下面を円錐状に形成させても良い。
【0024】また、上記インサートナット21は、上記
実施形態においては上記基礎2のコンクリート打設時に
埋設されており、上記土台取付金具1,1’は、該イン
サートナット21に対して螺合された。しかし、上記イ
ンサートナット21は、コンクリート基礎の打設後に該
基礎上面に孔をあけて打ち込むいわゆるホールインアン
カーのようにして、上記基礎2に埋設されても良い。そ
の他の点に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない限り適
宜変更が可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明の土台取付金具及び構造によれ
ば、予め座堀を施す必要なく、且つ土台上面に突出部を
形成させることなく、容易且つ確実に基礎上に土台を固
定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土台取付金具(構造)の一実施形態の
側面図であり、(a) は取付後状態、(b) は取付前状態で
ある。
【図2】本発明の土台取付金具の一実施形態の要部を示
す斜視図であり、(a) は上方より、(b) は下方より見た
図である。
【図3】本発明の土台取付金具の他の実施形態の要部を
示す斜視図であり、(a) は上方より、(b) は下方より見
た図である。
【図4】従来の土台取付金具の図1相当図である。
【図5】従来のアンカーボルトによる土台固定方法を示
す、(a) 断面図、(b) 側面図である。
【図6】従来の土台取付方法における座堀を示す、(a)
斜視図、(b) 断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 土台取付金具 11 棒状部 110 雄ネジ部 12 皿状部 120 凹部 121 凸部(係止部) 121’凹部(係止部) 122 タッピング突部 2 基礎 21 インサートナット 22 ボルト 3 土台

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物における土台を基礎上に固定
    する、棒状部と該棒状部の一端に結合された皿状部とか
    らなる土台取付金具であって、 上記棒状部の他端に、上記基礎に埋設されたインサート
    ナットに螺合する雄ネジ部が形成され、 上記皿状部の上面に、レンチ等の回動工具により回動さ
    れる係止部が形成され、且つ下面に該皿状部を上記土台
    上面にめり込ませる放射状のタッピング突部が形成され
    ており、 上記棒状部を上記土台に貫通させて上記雄ネジ部を上記
    インサートナットに螺合させ、上記皿状部により該土台
    を上記基礎上に固定すると共に、該皿状部上端と上記土
    台上面とが面一となるようになしてあることを特徴とす
    る土台取付金具。
  2. 【請求項2】 上記係止部が、上記皿状部の上面に形成
    された凹部の中央に、ボックスレンチに嵌入される凸部
    が形成されてなる、請求項1に記載の土台取付金具。
  3. 【請求項3】 上記係止部が、上記皿状部の上面に形成
    された、棒レンチが嵌入される凹部である、請求項1に
    記載の土台取付金具。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の土台取付金具を用いた
    土台取付構造であって、上記基礎が予め工場内で生産さ
    れるプレキャスト基礎であり、上記インサートナットが
    予め上記プレキャスト基礎に埋設されていることを特徴
    とする土台取付構造。
JP21736796A 1996-08-19 1996-08-19 土台取付金具及び構造 Pending JPH1061030A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101242476B1 (ko) 2010-11-02 2013-03-12 도끼타미와 지상구축물의 기초구축 방법 및 기초구축용 부재
JP7052097B1 (ja) * 2021-01-18 2022-04-11 株式会社ポラス暮し科学研究所 木造建築物の施工方法とその施工方法に用いる締結ボルト

Cited By (2)

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