JP2557915Y2 - 上下階ユニットの接合構造 - Google Patents

上下階ユニットの接合構造

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JP2557915Y2
JP2557915Y2 JP5660291U JP5660291U JP2557915Y2 JP 2557915 Y2 JP2557915 Y2 JP 2557915Y2 JP 5660291 U JP5660291 U JP 5660291U JP 5660291 U JP5660291 U JP 5660291U JP 2557915 Y2 JP2557915 Y2 JP 2557915Y2
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floor unit
hole
unit
floor
screw
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祐司 玉川
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Misawa Homes Co Ltd
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  • Floor Finish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、少なくとも床パネルと
壁パネルを有して形成されたユニットを複数組み立てて
なるユニット住宅において、上階ユニットと下階ユニッ
トとを接合する際に採用されて好適な上下階ユニットの
接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工期の短縮化および現場施工の省
力化を図るために、ユニット住宅が普及しつつある。
【0003】ユニット住宅とは、工場等で、予め定めら
れた規格に基づいて製作されたユニットを、複数組み立
てて接合するという施工法によって構築されるものであ
る。また、各ユニットは、例えば、床や壁を構成する床
パネル、壁パネル等を箱状に組んで形成したものであ
る。
【0004】従来、このユニット住宅において、1階ユ
ニットと2階ユニットとを接合するに際しては、1階ユ
ニットの上に2階ユニットを載せ、2階ユニットの床パ
ネルから1階ユニットの壁パネル上部芯材へかけて、ボ
ルトを挿通し、1階ユニット側からナットで締結してな
るという接合構造が採用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
上下階ユニットの接合構造では、1階ユニットの上に2
階ユニットを載せた後、2階ユニット側からボルトを挿
通し、1階ユニット側からナット締め作業を行うという
手法が採られるため、作業員は2階ユニットと1階ユニ
ットとの間を行ったり来たりして作業を行わなくてはな
らない。このため、作業効率が悪いという問題がある。
【0006】また、このようにボルトのナット締めを1
階ユニット側から行うため、作業中の誤操作や搬送中の
振動などによりナットが落下した場合には、ナットが1
階ユニットの壁パネル内部に落ち込み、再び拾い上げる
ことが難しいという問題がある。
【0007】本考案は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、上階ユニットと下階ユニットの接合を
容易にかつ効率良く実施でき、しかも下階ユニット側か
らのナット締め作業を無くして壁パネル内へのナット落
下を防止できるような上下階ユニットの接合構造を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案では、下階ユニッ
トの壁パネルの上部芯材には、厚み方向に貫通する貫通
孔が設けられるとともに、該貫通孔には、外周に雄螺子
を有しかつ上下方向に貫通する雌螺子孔を有してなる管
状の固定具が、その下端を突出した状態に挿通され、該
固定具には、下端よりナット部材が螺合されるととも
に、このナット部材は下階ユニットの壁パネルの上部芯
材下面に係止され、また、上階ユニットの床パネルに
は、厚み方向に貫通する貫通孔が設けられるとともに、
該貫通孔には、螺子部材がその下端を突出した状態に挿
通され、前記下階ユニットの上に上階ユニットが載せら
れるとともに、上階ユニットに取り付けられた螺子部材
が、下階ユニットに取り付けられた固定具の雌螺子孔に
螺合されてなることを解決手段とした。
【0009】
【作用】本考案の上下階ユニットの接合構造によれば、
上階ユニットと下階ユニットとの接合を、上階ユニット
に取り付けられた螺子部材を、下階ユニットに取り付け
られた前記固定具の雌螺子孔に螺合して、上階ユニット
側からねじ回すだけの簡単な作業により実施することが
できる。
【0010】
【実施例】以下、図1および図2を参照して、本考案の
上下階ユニットの接合構造の一実施例について説明す
る。この実施例では、1階ユニットと2階ユニットとの
接合構造を例に挙げて説明する。
【0011】図中符号2は、1階ユニット1を構成する
壁パネルである。壁パネル2は、概略、芯材を四角枠状
に組んでなる枠体の両面に面材を貼設して構成されたも
のである。
【0012】この壁パネル2の上部芯材2aには、厚み
方向に貫通する貫通孔3が設けられている。貫通孔3は
断面円形状に形成されるとともに、その上部はより大径
の円形状に形成されて、上部芯材2a上面に開口してい
る。
【0013】この貫通孔3には、固定具4が挿通されて
いる。固定具4は、上下方向に貫通する雌螺子孔5を有
してなる管状のもので、概略、前記貫通孔3に密着状態
に挿通される円管状部分4aと、該円管状部分4aの上端
部に設けられて、貫通孔3の上部大径部分に嵌合される
大径の円板状部分4bとから構成されている。円管状部
分4aは、前記貫通孔3に挿通された際に、その下端が
該貫通孔3より下方に突出する長さに形成されている。
円管状部分4aの外周には、雄螺子6が形成されてい
る。なお、この雄螺子6の螺子山は、前記雌螺子孔5の
螺子山と反対方向に向けて形成されている。
【0014】この固定具4には、その下端よりナット部
材7が螺合されている。ナット部材7は、固定具4の雄
螺子6に螺合可能な螺子孔8を有し、上部には、より大
径の平板部7aが設けられている。この平板部7aには、
上方へ突起する複数本の爪片9,9…が設けられてお
り、平板部7aを前記壁パネル2の上部芯材2a下面に接
合させるとともに、これらの爪片9,9…を該上部芯材
2aの下面に突き刺すことで、このナット部材7は、上
部芯材2aに係止、固定されている。
【0015】また、符号11は、2階ユニットを示して
おり、この2階ユニット11の床パネル12には、厚み
方向に貫通する断面矩形状の貫通孔13が設けられてい
る。
【0016】この貫通孔13には、箱金具14が埋入、
固定されている。箱金具14は、底版部14aと側版部
14bと上版部14cとが略コの字型に組み立てられたも
のであって、底版部14aを前記貫通孔13の下部開口
面に配置させ、側版部14bを貫通孔13の側壁面に接
合させた状態で、この貫通孔13内に密着して挿入され
ている。上版部14cは、貫通孔13の上部開口面より
下方に没している。また、側版部14bと貫通孔13の
側壁面とは、釘打ちにより固定されている。このように
してなる箱金具14の上版部14cと底版部14aの中央
部には、両者を貫通する螺子孔15,15が形成されて
いる。これらの螺子孔15,15には、1本の螺子部材
16が、下端を底版部14aより下方へ突出させた状態
に挿通されている。
【0017】このようにして箱金具14と螺子部材16
が取り付けられた2階ユニット11は、前記固定具4と
ナット部材7が取り付けられた1階ユニット1の上に載
せられている。そして、螺子部材16が固定具4の雌螺
子孔5に螺合され、これによって1階ユニット1と2階
ユニット11とは、互いに接合、固定されている。
【0018】次に、本実施例の接合構造にしたがって、
1階ユニット1と2階ユニット11とを接合する方法に
ついて説明する。
【0019】工場等で、1階ユニット1、2階ユニット
11をそれぞれ製作する。1階ユニット1の製作時に
は、その壁パネル2の上部芯材2aに貫通孔3を、また
2階ユニット11には、床パネル12に貫通孔13を、
それぞれ形成しておく。また、1階ユニット1の貫通孔
3には、上方より固定具4を挿通し、壁パネル2の内側
から、この固定具4の下端にナット部材7を螺合する。
ナット部材7をねじ回して、壁パネル2の上部芯材2a
の下面に接合させると同時に、ナット部材7に突設され
た爪片9,9…を上部芯材2aに突き刺して固定し、これ
によって、固定具4の回り防止をする。また、2階ユニ
ット11の貫通孔13には、上方より箱金具14を嵌入
して固定し、さらに箱金具14の螺子孔15には螺子部
材16を螺合しておく。
【0020】こうして、固定具4とナット部材7が取り
付けられた1階ユニット1の上に、螺子部材16が取り
付けられた2階ユニット11を載せる。螺子部材16の
下端を、固定具4の雌螺子孔5の位置に合わせ、2階ユ
ニット11の床パネル12の上側から、螺子部材16を
ねじ回し、1階ユニット1の上面と2階ユニット11の
下面とが密着するまで、螺子部材16を雌螺子孔5内に
深く螺合する。
【0021】同様にして、他のユニットも適当に組み合
わせて接合し、所望のユニット住宅を構成する。次い
で、このユニット住宅を現場へ運び、既に構築された基
礎の上に施工する。
【0022】このように、本実施例の上下階ユニットの
接合構造によれば、1階ユニット1には固定具4とナッ
ト部材7を、2階ユニット11には螺子部材16を、そ
れぞれ予め取り付けておくことにより、螺子部材16を
固定具4の雌螺子孔5に螺合するだけの簡単な操作で、
1階ユニット1と2階ユニット11とを容易に固定する
ことができるので、施工の簡易化、省力化を図ることが
できる。また、このように、1階ユニット1と2階ユニ
ット11との接合を、2階ユニット11側からの作業だ
けで行うことができるので、従来のように1階ユニット
1と2階ユニット11との間を行ったり来たりする手間
を省いて、作業効率を向上させることができる。
【0023】また、1階ユニット1に予め固定具4とナ
ット部材7を取り付けておくことにより、1階ユニット
1と2階ユニット11の接合時には、ナット部材7の締
結作業を省くことができる。したがって、ナット部材7
の壁パネル2内への落下を防止して、施工の始終をスム
ーズに行うことができる。
【0024】しかもナット部材7は、その爪片9,9…
を壁パネル2の上部芯材2a下面に突き刺した状態で固
定されているので、螺子部材16の螺合操作時に加わる
外力や、ユニット住宅搬送時の振動などによっても、固
定具4は回りが防止され、ナット部材7と固定具4との
螺合は決して外れることがない。
【0025】また、前記のようにナット部材7の後施工
を無くしたことにより、次のような効果を奏する。すな
わち、工場で1階ユニット1を製作する際、1階ユニッ
ト1の壁を成す壁パネル2に面材を貼る作業より前に、
このナット部材7の締結作業を行ってしまえば、面材に
はナット部材締結作業用の穴を設ける必要がなくなる。
したがって、ナット部材締結の作業をやり易くし、また
穴を設ける手間および穴を塞ぐ手間を省略することもで
きる。
【0026】なお、本考案は、前記実施例に限定される
ことなく、固定具4、ナット部材7、螺子部材16等の
各部材の形状や施工手順などの具体的構成要件は、実施
に当たり適宜変更可能である。
【0027】例えば、前記実施例では、2階ユニット1
1に箱金具14を取り付け、この箱金具14の螺子孔1
5,15に螺子部材16を螺合して取り付けた例を示し
たが、場合によっては、箱金具14を省略し、2階ユニ
ット11の床パネル12に直接螺子孔を設けて、この螺
子孔に螺子部材16を螺合して取り付けるようにするこ
ともできる。
【0028】また、前記実施例では、工場で1階ユニッ
ト1と2階ユニット11とを接合して所望のユニット住
宅を製作し、このユニット住宅を現場へ搬送して施工し
た例を示したが、1階ユニット1に固定具4とナット部
材7を、2階ユニット11に螺子部材16をそれぞれ取
り付けた状態で、これらを別個に現場へ運び、現場でこ
れらを接合するという施工手順を採ることも可能であ
る。
【0029】なお、この上下階ユニットの接合構造は、
前記実施例のような1階ユニット1と2階ユニット11
の接合に適用する以外にも、他の上階ユニットと下階ユ
ニットとの接合、例えば2階ユニットと3階ユニットの
接合などに適用することももちろん可能である。
【0030】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の上下階ユ
ニットの接合構造によれば、上階ユニットと下階ユニッ
トとの接合を、上階ユニットに取り付けられた螺子部材
を、下階ユニットに取り付けられた前記固定具の雌螺子
孔に螺合して、上階ユニット側からねじ回すだけの簡単
な作業により実施できるので、接合作業の簡易化、省力
化および作業効率の向上を図ることができる。また、上
階ユニットと下階ユニットとの接合時には、下階ユニッ
ト側からのナット部材の締結作業を省略できるので、壁
パネル内へのナット部材の落下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の上下階ユニットの接合構造の一実施例
を示す側断面図である。
【図2】下階ユニットに取り付けられた固定具とナット
部材を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 1階ユニット(上階ユニット) 2 壁パネル 2a 上部芯材 3 貫通孔 4 固定具 5 雌螺子孔 6 雄螺子 7 ナット部材 11 2階ユニット(下階ユニット) 12 床パネル 13 貫通孔 16 螺子部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも床パネルと壁パネルとを有し
    て形成されたユニットを複数組み立ててなるユニット住
    宅において、上階ユニットと下階ユニットとを接合して
    なる上下階ユニットの接合構造であって、 下階ユニットの壁パネルの上部芯材には、厚み方向に貫
    通する貫通孔が設けられるとともに、該貫通孔には、外
    周に雄螺子を有しかつ上下方向に貫通する雌螺子孔を有
    してなる管状の固定具が、その下端を突出した状態に挿
    通され、該固定具には、下端よりナット部材が螺合され
    るとともに、このナット部材は下階ユニットの壁パネル
    の上部芯材下面に係止され、 また、上階ユニットの床パネルには、厚み方向に貫通す
    る貫通孔が設けられるとともに、該貫通孔には、螺子部
    材がその下端を突出した状態に挿通され、 前記下階ユニットの上に上階ユニットが載せられるとと
    もに、上階ユニットに取り付けられた螺子部材が、下階
    ユニットに取り付けられた固定具の雌螺子孔に螺合され
    てなることを特徴とする上下階ユニットの接合構造。
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JPH0514309U JPH0514309U (ja) 1993-02-23
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