JP3061674U - 建築用締付ボルトのナット - Google Patents

建築用締付ボルトのナット

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JP3061674U
JP3061674U JP1999000955U JP95599U JP3061674U JP 3061674 U JP3061674 U JP 3061674U JP 1999000955 U JP1999000955 U JP 1999000955U JP 95599 U JP95599 U JP 95599U JP 3061674 U JP3061674 U JP 3061674U
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JP1999000955U
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Inventor
征介 近江戸
Original Assignee
城東化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で、使用時に結露が発生しない建
築用締付ボルトのナットを提供する。 【解決手段】 ナット10は、全体が合成樹脂製の一体
成形物で、下部にネジ穴12を有する。ナット上部には
膨大部13があり、膨大部13の下部は逆円錐状の傾斜
面14になっていて、かつ、刃16が突出状に付いてい
る。膨大部13の上面には、工具結合部15を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、住宅などの建設に於いて、布基礎上に土台を固定する為のアンカー ボルトや、大引、根太、柱などを相互に固定する為のボルトなどの各種締付ボル トに用いるナットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の建築用締付ボルト、例えばアンカーボルトでは、先ずボルトを、その先 端が上方に突出するように布基礎に埋設固定しておき、次に、予め孔を開けた木 製の土台を、布基礎上に載置して、孔にボルトを嵌入させ、孔の上面に座金渡し て、ナットで締付固定する方式である。また、従来のナットは、全体が金属で作 られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記のように、従来の建築用締付ボルトとナットによる固定方式では、座金が 必要である為、部品点数が多くなり、現場での施工作業性が悪いという問題があ った。その上、従来品では、ナット及び座金が金属製である為、使用中に結露が 生じて、錆の発生や、木製の建材の腐朽を招くなどの問題があった。
【0004】 本考案はこのような点に鑑み、使用中に結露の生じない建築用締付ボルトのナ ットを提供するにある。また、本考案は、現場での施工作業性に優れた建築用締 付ボルトのナットを提供することにある。更に本考案は、製造が容易で、廉価に 市販可能な建築用締付ボルトのナットを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の建築用締付ボルトのナットの技術的手段は、全体が合成樹脂製の一体 成形物で、下部にはボルト先端と螺合するネジ穴12を有し、上部は膨大部13 になっていて、膨大部13の上面に工具結合部15が形成されていることにある 。
【0006】 また、膨大部の少なくとも下部を逆円錐状の傾斜面にして、この傾斜面に突出 状に刃を形成してもよい。また、この刃を設ける代わりに、ボルト挿通用の孔を 、膨大部の外形状に合わせて予め穿設形成しておくようにすることも可能である 。
【0007】
【考案の実施の形態】
本考案の建築用締付ボルトのナットの実施の形態を、図面のアンカーボルトに 於ける実施例に基づいて説明する。図1、図2に於いて、1はアンカーボルトで あり、その下部は布基礎2に埋設固定され、上部は上方に突出している。3はア ンカーボルト1の先端部に形成されたネジ部である。布基礎2には合成樹脂製の 基礎パッキン4を挟んで、木製の土台5を載置する。土台5には所定の位置に予 め貫通孔6が形成されていて、載置時にはこの孔6に、アンカーボルト1の上部 を嵌入させる。なお、前記基礎パッキン4の使用は自由である。
【0008】 10はナットで、全体が合成樹脂製の一体成形物である。ナットの下部11は 円柱状で、中心には下方にのみ開口した不貫通のネジ穴12が形成されている。 また、ナットの上部には膨大部13が形成され、その外面の下方部は逆円錐状の 傾斜面14になっている。更に、この膨大部13の上面には工具結合部15が設 けられている。図1、図2の実施例の工具結合部15は6角レンチを嵌入させる 為の6角穴になっている。ただし、6角穴に代えて、6角突部にすることも可能 である。
【0009】 膨大部13の側面には、複数(図示例では8本)の刃16が突出状に形成され ている。刃16の形状は自由で、ナットの回転によって、土台の孔壁を切削でき るものであればよい。また傾斜面14の傾斜角度は、切削がスムーズに進行する ように適宜定める。
【0010】 次に前記実施例の施行法について説明する。図2はナット結合前の状態で、載 置された土台5の孔6にはアンカーボルト1の先端が嵌入している。また、この 時点ででは、孔6は単なるストレートな孔である。次に孔6にナット10の下部 を嵌め込み、ネジ部3、12の先端を螺合させると共に、結合部15に適当な工 具を挿し込んで、ナット10に回転を加える。両ネジ部3、12が螺合している 為、この回転に伴ってナットは徐々に下方に移動し、ナットの膨大部13が孔6 の壁に当たると、刃16によって孔壁が削られる。膨大部13の下部は傾斜面1 4になっているので、この切削はスムーズに進行し、切り屑は刃の間から上方に 順次排出される。そして、ナット10の上端が、土台5の上面と面一になった時 点で、回転を止め、締付作業が完了する。このようにして、締付けた後は、膨大 部13が座金の役目を果たし、土台5は布基礎2にしっかりと固定保持される。
【0011】 図3は他の実施例であり、前記実施例との差異は、膨大部13の外面に刃を有 さないことと、工具結合部15が6角突部になっていることである。このナット を使用するには、図示のように土台5の孔6の穿設時に、膨大部13の形状に合 わせたナット着座部7を形成しておく必要がある。このナットによる締付施工は 、ナットを回転させ、膨大部13が着座部7に完全に嵌り込んだ締付状態で回転 を止める。
【0012】 なお、本考案は前記の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の 範囲の記載の範囲内で自由に変形実施可能である。特に、膨大部13の形状、刃 16の形状及び個数、工具結合部15の形状は自由である。また、本考案はアン カーボルトの他、建築用の各種締付ボルトにも利用可能である。
【0013】
【考案の効果】
本考案の建築用締付ボルトのナットは、全体が合成樹脂製の一体成形物である ため、使用時に結露の発生がなく、木質建材の耐久性を向上でき、かつ、製造が 容易で、廉価に提供可能である。また、ナット上部に膨大部が設けられているの で、座金が不要で、施工作業性がよい。
【0014】 請求項2のものでは、ナットに刃が付いていて、ナットの締付回転に伴って、 刃が被締付体である木質建材の孔壁を削り、ナットの着座部を自動的に形成する ので、建材側にはストレートな孔を開けておくだけでよく、施工に都合が良い。
【0015】 請求項3のものでは、建材側の孔を、膨大部に合わせて成形する必要はあるが 、締付作業が楽で、かつ、締付不良がなくて、確実な施工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】締付完了状態の断面図。
【図2】締付前の断面図。
【図3】他の実施例の締付前の断面図。
【符号の説明】
10 ナット 11 ナット下部 12 ネジ穴 13 膨大部 14 傾斜面 15 工具結合部 16 刃

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が合成樹脂製の一体成形物で、下部
    にはボルト先端と螺合するネジ穴12を有し、上部は膨
    大部13になっていて、膨大部13の上面に工具結合部
    15が形成されている建築用締付ボルトのナット。
  2. 【請求項2】 膨大部13の少なくとも下部が逆円錐状
    の傾斜面14になっていて、この傾斜面14に突出状に
    刃16が形成されている請求項1記載の建築用締付ボル
    トのナット。
  3. 【請求項3】 ナットの膨大部13に刃16を有さず、
    土台の孔6を、膨大部13の外形状に合わせて予め穿設
    形成する請求項1記載の建築用締付ボルトのナット。
JP1999000955U 1999-02-25 1999-02-25 建築用締付ボルトのナット Expired - Lifetime JP3061674U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019039516A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 オイレス工業株式会社 支承の固定構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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