JPH09272837A - 塗料用樹脂組成物 - Google Patents
塗料用樹脂組成物Info
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- JPH09272837A JPH09272837A JP8137796A JP8137796A JPH09272837A JP H09272837 A JPH09272837 A JP H09272837A JP 8137796 A JP8137796 A JP 8137796A JP 8137796 A JP8137796 A JP 8137796A JP H09272837 A JPH09272837 A JP H09272837A
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Abstract
食性有する塗料用樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 芳香族ジカルボン酸20〜100モル%
を含むポリエステル樹脂とこれと反応し得る硬化剤、コ
ロイダルシリカを主成分とする塗料用樹脂組成物。
Description
関するものである。さらに詳しくは加工性に優れ、かつ
耐酸性、耐食性等に優れた塗装金属板用プライマー塗料
組成物またはプライマーと上塗りを兼ねる裏面用塗料に
好適な樹脂組成物を提供するものである。
はその経済性、生産性、加工性などの利点をいかして屋
根材、壁材など建材分野、物置、ラジエターユニットな
どの屋外器物、VTR、洗濯機、冷蔵庫などの家電製品
に広く使用されている。塗装金属板として、まず第1に
要求される特性は折り曲げ加工性に優れていることであ
る。現在用いられている塗料用樹脂としてはアルキッド
樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等があるが、これら
は加工性に問題があり、高度の加工性を要求される分野
においては、高分子量ポリエステルが使用されているの
が現状である。
は、主としてエポキシ樹脂であるが、エポキシ樹脂は可
撓性に欠けるため高度の加工には耐えられず、加工部の
塗膜にクラックが発生し、容易に腐食するという欠点が
ある。また、エポキシ樹脂は一般に耐食性が良好である
と認識されているが、耐衝撃性に劣り、塗装金属板を切
断する際に端面に微小な塗膜のウキが生じるため端面の
耐食性に劣るという問題がある。上記問題のために高加
工用プライマーとしてはその利点が生かせないという重
大な欠点があり、また、加工性の良好な高分子量ポリエ
ステル樹脂を上塗りに用いた場合はプライマーと上塗り
の層間密着性が不良である問題もある。
特公昭62−5467号公報、特開平6−256712
号公報が知られており、また、発明者らは、特願平6−
250496号を出願しており、加工性と耐湿性、耐食
性、耐薬品性などをある程度両立させている。
求特性は厳しくなり、建材、家電を問わず加工性と硬
度、種々の耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐食性等の塗
膜物性の高度の両立が要求されている。さらには、端面
あるいは加工部の耐食性の保証、絞り加工性も要求され
るようになって来ており、上記の従来技術では加工性、
絞り加工性とクロスカット部および端面の耐食性、ある
いは加工性と耐薬品性が満たされなくなってきた。すな
わち、特公昭62−5467号公報では、ビスフェノー
ルAのアルキレンオキサイド付加物を共重合した芳香族
ポリエステルを提案しているが、こものもはエポキシ樹
脂と比較して良好な加工性と耐食性を有するが、スクラ
ッチ性が不充分であり、また、端面の耐食性が不充分で
ある。特開平6−256712号公報では、脂肪族ジカ
ルボン酸とビスフェノールAのアルキレンオキサイド付
加物を主成分とする低Tgのポリエステル樹脂を提案し
ているが、このものは優れた加工性と比較的良好な端面
耐食性を有するものの、基本的に芳香族成分の少ない柔
らかい樹脂のため、スクラッチ性、クロスカット部分の
耐食性が劣り、耐薬品性も劣っている。
リコールとビスフェノールAのアルキレンオキサイドを
主成分とした芳香族ポリエステル樹脂を提案している
が、このものも良好なコインスクラッチ性を得ようとす
るとガラス転移点温度を40℃以上にする必要があり、
この領域では良好なクロスカット部の耐食性が得られる
ものの、端面及び加工部の耐食性に劣る問題がある。こ
のように、加工性、クロスカット部耐食性、端面耐食
性、耐薬品性、スクラッチ性など種々の要求特性を両立
することは至難であり、特に、クロスカット部と端面の
耐食性を両立することは困難であった。このような要求
特性に対し上塗り用樹脂も鋭意検討されているものの加
工性とその他の塗膜物性の両立が不充分であり、従来技
術のプライマーとの組合せにおいては、未だ満足な特性
が得られておらず、従来に無い優れたプライマー用樹脂
の開発が要望されている。
題に鑑み、優れた加工性とクロスカット部および端面の
耐食性、耐薬品性を合わせもつプライマー塗料用樹脂に
ついて鋭意検討した結果、芳香族ジカルボン酸を必須成
分とした共重合ポリエステル樹脂にコロイダルシリカを
少量配合することにより、驚くべきことにポリエステル
樹脂の特性を損なうことなく、著しく耐食性、耐薬品性
が向上することを見いだし本発明に到達した。
ン酸20〜100モル%、脂肪族および/または脂環族
ジカルボン酸0〜80モル%とグリコール成分からなる
ポリエステル樹脂に、(B)前記ポリエステル樹脂
(A)と反応し得る硬化剤(C)とコロイダルシリカと
を(A)/(B)=95/5〜60/40(重量比)、
かつ(A)/(C)=99.9/0.1〜70/30
(重量比)の割合で配合することを特徴とする塗料用樹
脂組成物である。
において、共重合する酸成分は芳香族ジカルボン酸20
〜100モル%、脂肪族および/または脂環族ジカルボ
ン酸0〜80モル%である。芳香族ジカルボン酸が20
モル%未満では良好な耐食性、スクラッチ性、耐薬品性
が得られない。
合する芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸などが挙げられる。芳香族ジカルボン酸として
は塗膜物性と溶解性の面からテレフタル酸とイソフタル
酸を併用することが特に好ましい。
する脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、アゼ
ライン酸、ダイマー酸などが挙げられる。このうちアジ
ピン酸、セバシン酸が加工性、耐食性、耐薬品性の面か
ら特に好ましい。ポリエステル樹脂(A)に共重合する
脂環族ジカルボン酸としては1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジカ
ルボン酸が挙げられる。このうち、1,4−シクロヘキ
サンジカルボン酸が加工性の面より好ましい。
コール成分は任意であるが、一般式(I)で示されるビ
スフェノールAのエチレンオサイドおよび/またはプロ
ピレンオキサイドの付加物を10〜100モル%共重合
することが耐食性、加工性、耐薬品性、耐水性、金属板
への密着性の面から好ましく、特に好ましくは30〜7
0モル%である。
コール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチ
ル−プロパンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、トリシクロデカン(TCD)グリコール、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが
挙げられる。その他のグリコールは経済性、塗膜物性か
ら適宜選択されるが、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが特
に好ましい。
リメリット酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸ま
たはトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトールなどの多価ポリオー
ルを併用しても良い。このような3価以上のポリカルボ
ン酸またはポリオールを適量共重合することにより、さ
らに耐薬品性を向上できる。
おいて、スルホン酸金属塩基を含むジカルボン酸やグリ
コールを5モル%以下の範囲で使用しても良い。スルホ
ン酸金属塩基を含むジカルボン酸としては、スルホテレ
フタル酸、5−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタ
レン−2,7−ジカルボン酸、5〔4−スルホフェノキ
シ〕イソフタル酸などの金属塩を挙げることができる。
スルホン酸金属塩基を含むグリコールとしては2−スル
ホ1,4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−ス
ルホ−2,5−ヘキサンジオールなどの金属塩が挙げら
れる。金属塩としてはLi、Na、K、Mg、Ca、C
u、Feなどの塩が挙げられる。
ル、エポキシまたはウレタンで変性してもよい。アクリ
ル変性ポリエステル樹脂はポリエステル樹脂にフマル
酸、オレイン酸などの不飽和二重結合を含有するジカル
ボン酸を共重合してポリエステル樹脂中に不飽和二重結
合を導入し、この不飽和二重結合と(メタ)アクリル酸
エステル、スチレン、酢酸ビニルなどのビニル化合物を
溶液中でラジカル重合する方法、あるいは(メタ)アク
リル酸エステル、スチレンなどより合成される片末端に
ヒドロキシ基を2個含有するマクロモノマーを直接ポリ
エステルに共重合するなどの公知の方法により合成され
る。
テル樹脂の末端ヒドロキシ基に無水トリメリット酸、無
水フタル酸等の酸無水物を付加させて、末端カルボキシ
変性をした後、このカルボキシル基とエポキシ樹脂をト
リフェニルホスフィンなどの触媒の存在下でエポキシ変
性する方法などの公知の方法により合成できる。また、
鎖延長剤にジメチロールプロピオン酸のどのカルボキシ
ル基含有グリコールを用いることによりカルボキシル基
を導入しても良い。
のポリエステルジオールと必要により鎖延長剤を配合
し、ジイソシアネート化合物と反応させるなど公知の方
法により合成される。また、鎖延長剤にジメチロールプ
ロピオン酸などのカルボキシル基含有ジオールを用いて
カルボキシル基を側鎖に導入しても良い。
転移点温度が0〜80℃が好ましい。0℃未満では加工
性は良好であるが、スクラッチ性、耐薬品性、耐沸水性
などが低下し好ましくない。また、本発明のポリエステ
ル樹脂(A)は還元粘度で0.3〜0.7dl/g、数
平均分子量で5,000〜25,000であることが好
ましい。
樹脂(A)とこれと反応し得る硬化剤(B)とコロイダ
ルシリカ(C)とを配合することが必要である。硬化剤
(B)の配合量は(A)/(B)=95/5〜60/4
0(重量比)である。ポリエステル樹脂(A)の配合量
が95(A)/5(B)(重量比)を越えると良好な耐
薬品性、耐食性、スクラッチ性などの塗膜物性が不良と
なり、60(A)/40(B)未満(重量比)では良好
な加工性が得られない。コロイダルシリカ(C)の配合
量は(A)/(C)=99.9/0.1〜70/30
(重量比)、好ましくは99/1〜85/15(重量
比)である。ポリエステル樹脂(A)の配合量が99.
9(A)/0.1(C)(重量比)を越えると充分な耐
食性が得られず、また、耐薬品性も低下する。70
(A)/30(C)(重量比)未満では加工性、耐薬品
性が低下する。
剤としては、アルキルエーテル化アミノホルムアルデヒ
ド樹脂、エポキシ化合物およびイソシアネート化合物が
挙げられる。アルキルエーテル化アミノホルムアルデヒ
ド樹脂とは、たとえばメタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールなどの
炭素原子数1〜4のアルコールによってアルキルエーテ
ル化されたホルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデ
ヒドなどと尿素、N,N−エチレン尿素、ジシアンジア
ミド、アミノトリアジン等との縮合生成物であり、メト
キシ化メチロール−N,N−エチレン尿素、メトキシ化
メチロールジシアンジアミド、メトキシ化メチロールベ
ンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミ
ン、メトキシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロ
ールメラミン、メトキシ化/ブトキシ化混合型メチロー
ルメラミン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンな
どが挙げられるが、加工性の面から好ましいのは、メト
キシ化メチロールメラミン、ブトキシ化メチロールメラ
ミン、またはメトキシ化/ブトキシ化混合型メチロール
メラミンであり、それぞれ単独、または併用して使用す
ることができる。
のジグリシジルエーテルおよびそのオリゴマー、水素化
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソ
フタル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシ
ジルエステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステ
ル、テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘ
キサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸
ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステ
ル、セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジ
ルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテルおよびポリアルキレングリコールジグリシジルエ
ーテル類、トリメリット酸トリグリシジルエステル、ト
リグリシジルイソシアヌレート、1,4−ジグリシジル
オキシベンゼン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセ
ロールトリグリシジルエーテル、トリメチロールエタン
トリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリ
グリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付
加物のトリグリシジルエーテルなどを挙げることができ
る。
族、脂肪族のジイソシアネート、3価以上のポリイソシ
アネートがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれ
でもよい。たとえば、テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジイソ
シアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水素
化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソシアネ
ート化合物の3量体、およびこれらのイソシアネート化
合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンな
どの低分子活性水素化合物または各種ポリエステルポリ
オール類、ポリエーテルポリオール類、ポリアミド類の
高分子活性水素化合物などとを反応させて得られる末端
イソシアネート基含有化合物が挙げられる。
イソシアネートることが好ましい。イソシアネートブロ
ック化剤としては、例えばフェノール、チオフェノー
ル、メチルチオフェノール、エチルチオフェノール、ク
レゾール、キシレノール、レゾルシノール、ニトロフェ
ノール、クロロフェノールなどのフェノール類、アセト
キシム、メチルエチルケトオキシム、シクロヘキサノン
オキシムなそのオキシム類、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、エチレ
ンクロルヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノー
ルなどのハロゲン置換アルコール類、t−ブタノール、
t−ペンタノール、などの第3級アルコール類、ε−カ
プロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタ
ム、β−プロピロラクタムなどのラクタム類が挙げら
れ、その他にも芳香族アミン類、イミド類、アセチルア
セトン、アセト酢酸エステル、マロン酸エチルエステル
などの活性メチレン化合物、メルカプタン類、イミン
類、尿素類、ジアリール化合物類重亜硫酸ソーダなども
挙げられる。ブロック化イソシアネートは上記イソシア
ネート化合物とイソシアネートブロック化剤とを従来公
知の適宜の方法より付加反応させて得られる。
択された公知の硬化剤あるいは促進剤を併用することも
できる。
珪酸ソーダから作製される無水珪酸の超微粒子を水中ま
たは溶剤、エチレングリコールなどの有機化合物液体に
分散したコロイド溶液である。コロイダルシリカの粒子
径は一般には1〜100nmとされるが、5〜60nm
のものが好ましい。コロイダルシリカの形状は通常は球
状であるが、球状の一次粒子が連鎖状につながった特殊
な形状のものも使用できる。
塗料配合時に添加して使用することもできるが、配合後
のコロイダルシリカ溶液の安定性、耐食性の面からポリ
エステル樹脂(A)を重合する際に、そのエステル化時
またはエステル化終了時に添加してから重合することが
好ましい。コロイダルシリカを重合時に配合することに
より、コロイダルシリカの凝集を防ぎ、透明なワニスが
得られ、耐食性などの塗膜物性も塗料配合時に添加する
場合より良好なものになる。コロイダルシリカをポリエ
ステル樹脂の重合時に添加する場合はそのコロイド溶液
の分散媒は水またはエチレングリコールなどのグリコー
ル類が好ましい。
金属板の大きさ、厚さ、また焼き付け炉の能力、塗料の
硬化性などにより任意に選択される。塗料組成物の製造
にはロール練り機、ボールミル、サンドミル、ブレンダ
ーなどの混合機が用いられる。塗装に当たってはローラ
ー塗り、ロールコーター、スプレー塗装、静電塗装など
が適時選択される。
応じて酸化チタン、タルク、硫酸バリウム、などの体質
顔料、ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、
カルシウムクロメート等の防食顔料、公知の着色剤、シ
リカ、ワックスなどの添加剤、グラスファイバー等を配
合することができる。
解した形で使用されるものである。有機溶媒としては、
例えばトルエン、キシレン、ソルベッソ100、ソルベ
ッソ150、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカル
ビトール、ブチルカルビトール、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソル
ブアセテート、メチルカルビトールアセテート、ブチル
カルビトールアセテート、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、イソホロン、N−メチルピロリドン、二塩
基酸エステル等から溶解性、蒸発速度を考慮して適宜選
択される。
布焼付けしただけでも充分な性能を示すため、塗装金属
板の裏面コートなどに好適であるが、さらに、プライマ
ーとして使用することが好ましく、耐候性、耐汚染性、
耐アルカリ性などを向上する目的でトップコートとして
公知の上塗り塗料を塗布することもできる。
例中、単に部とあるのは重量部を示す。また、各測定項
目は以下の方法に従った。
ロエタン(重量比6/4)の混合溶媒25ccに溶か
し、30℃で測定した。
速度で測定した。サンプルは試料5mgをアルミニウム
押え蓋型容器に入れ、クリンプして用いた。
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬には、フェノールフタ
レインを用いた。
10倍のルーペで観察し判定した。2Tとは折り曲げ部
に同じ板厚のものを2枚挟んだ場合を示し、0Tは板を
挟まなくて180度折り曲げた場合を示す。
リスタ−の発生状態をASTM D714−56に準じ
て評価した。異常のない場合は10とした。
スタ−の発生状態をASTM D714−56に準じて
評価した。異常のない場合は10とした。
を実施し、ブリスターの発生状況を目視判定した。耐食
性はクロスカット部、端面(切断部)、2T加工部につ
いて実施した。尚、塩水噴霧時間は500時間と100
0時間で評価した。評価基準を以下に示す。 2T加工部 ◎:異常なし ○:ほとんどブリスターなし △:
ブリスター発生 ×:著しくブリスター発生 クロスカット部(ブリスターのふくれ幅) ◎:1mm以下 ○:1〜5mm △:5〜10mm
×:10mm以上 ×:ブリスター多数発生 端面(ブリスターのふくれ幅) ◎:1mm以下 ○:1〜5mm △:5〜10mm
×:10mm以上
ロン300 60固形部、バイロン200 40固形部
(何れも東洋紡績(株)製)、メチルエーテル化メチロ
ールメラミン スミマールM40S(不揮発分80%、
住友化学工業(株)製)31部、p−トルエンスルホン
酸の10%ベンジルアルコール溶液2.5部、酸価チタ
ン125部を加え、ガラスビーズ型高速振とう機で5時
間分散し上塗り塗料を作製した。尚、溶剤はシクロヘキ
サノン/ソルベッソ150=50/50(重量比)混合
品を適量使用した。
き鋼板にクロメート処理を施したものを基材とした。こ
の基材に所定のプライマーを乾燥膜厚が5μmになるよ
うに塗布し、210℃×50秒焼付けた。ついで、8.
で作製した上塗り塗料を乾燥膜厚が20μmになるよう
に塗布し、230℃×60秒焼付けて塗装鋼板を作製し
た。
レフタル酸174部、イソフタル酸110部、アジピン
酸188部、無水トリメリット酸5.8部、エチレング
リコール353部、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加物であるDA−350(日本油脂(株)製)2
88部、形状が球状で粒子径10〜20nmのコロイダ
ルシリカのエチレングリコール分散液(固形分20%)
19固形部、テトラブチルチタネート0.306部を仕
込み、窒素雰囲気加圧下で160℃から240℃まで、
4時間かけてエステル化反応を行った。ついで系内を徐
々に減圧していき、50分かけて5mmHgまで減圧
し、さらに0.3mmHg以下の真空下、260℃にて
60分間重縮合反応を行った。得られたポリエステル樹
脂(A)はNMR等の組成分析の結果、酸成分がモル比
でテレフタル酸/イソソフタル酸/アジピン酸/トリメ
リット酸=35/22/42/1であり、グリコール成
分がモル比でエチレングリコール/DA−350=68
/32であり、コロイダルシリカの含有量は得られたポ
リエステル樹脂中に2重量%であった。また、還元粘度
を測定したところ0.35dl/gであり、酸価15当
量/106 g、ガラス転移温度15℃であった。このポ
リエステル樹脂Aをシクロヘキサノン/ソルベッソ15
0(エクソン化学(株)製)=50/50(重量比)に
固形分40%で溶解したところ、透明な淡黄色のワニス
を得た。結果を表1に示す。
1〜表2に示す組成のポリエステル樹脂(B)〜(I)
を合成した。
酸/イソフタル酸/マレイン酸=50/42/8であ
り、グリコール成分がモル比でエチレングリコール/
1,6−ヘキサンジオール=40/60であり、還元粘
度が0.4dl/g、酸価が10当量/106 g、数平
均分子量が11,000のポリエステル樹脂を得た。つ
いで、得られたポリエステル樹脂175部をシクロヘキ
サノン/ソルベッソ150(エクソン化学(株)製)=
50/50(重量比)に固形分40%で溶解し、メタク
リル酸メチル20部、メタクリル酸ブチル10部を仕込
み、110℃に加熱し、カヤエステルO(化薬ヌーリー
(株)製)の10%キシレン溶液を50部を3時間かけ
て滴下した後、110℃で2時間反応させて固形分40
%のアクリル変性ポリエステル樹脂(J)を得た。
レフタル酸258部、イソフタル酸90部、セバシン酸
182部、エチレングリコール176部、ネオペンチル
グリコール173部、形状が球状で粒子径10〜20n
mのコロイダルシリカのエチレングリコール分散液(固
形分20%)94固形部、テトラブチルチタネート0.
306部を仕込み、窒素雰囲気加圧下で160℃から2
40℃まで、4時間かけてエステル化反応を行った。つ
いで、180℃に冷却し、ポリメタクリル酸メチルのマ
クロモノマHA−6(東亜合成(株)製)270部を仕
込み、系内を徐々に減圧していき、50分かけて5mm
Hgまで減圧し、さらに0.3mmHg以下の真空下、
260℃にて60分間重縮合反応を行った。得られたア
クリル変性ポリエステル(K)はやや白濁した淡黄色液
体であったが、これはアクリルとエステルの相溶性に起
因するものである。NMR等の組成分析の結果、酸成分
がモル比でテレフタル酸/イソソフタル酸/セバシン酸
=52/18/30であり、グリコール成分がモル比で
エチレングリコール/メオペンチルグリコール/HA−
6=53.5/45/1.5であり、コロイダルシリカ
の含有量は得られた変性ポリエステル樹脂中に10重量
%であった。また、還元粘度を測定したところ0.60
dl/gであり、酸価25当量/106 g、ガラス転移
温度15℃であった、数平均分子量18,000であっ
た。
レフタル酸174部、イソフタル酸110部、アジピン
酸188部、無水トリメリット酸5.8部、エチレング
リコール353部、ビスフェノールAのエチレンオキサ
イド付加物であるDA−350(日本油脂(株)製)2
88部、形状が球状で粒子径10〜20nmのコロイダ
ルシリカのエチレングリコール分散液(固形分20%)
55固形部、テトラブチルチタネート0.306部を仕
込み、窒素雰囲気加圧下で160℃から240℃まで、
4時間かけてエステル化反応を行った。ついで系内を徐
々に減圧していき、50分かけて5mmHgまで減圧
し、さらに0.3mmHg以下の真空下、260℃にて
60分間重縮合反応を行った。ついで、窒素雰囲気下で
200℃まで冷却し、無水トリメリット酸12部を仕込
み、30分付加反応させた。得られた共重合ポリエステ
ルはNMR等の組成分析の結果、酸成分がモル比でテレ
フタル酸/イソソフタル酸/アジピン酸/トリメリット
酸=35/22/42/1であり、グリコール成分がモ
ル比でエチレングリコール/DA−350=68/32
であり、還元粘度0.35dl/g、酸価130当量/
106 g、ガラス転移温度15℃であった。ついで、こ
のポリエステル樹脂100部をシクロヘキサノンに固形
分60%になるように溶解し、さらにエポキシ樹脂エピ
コート1004(油化シェルエポキシ(株)製)15部
を溶解し、窒素雰囲気下で120℃に加熱した。つい
で、トリフェニルホスフィン0.2部を仕込み4時間反
応させて、淡黄色透明のエポキシ変性ポリエステル樹脂
(L)を得た。変性ポリエステル(L)に含まれるコロ
イダルシリカの含有量は樹脂中に5重量%であった。こ
の樹脂の酸価は72当量/106 gであった。
酸/イソフタル酸=50/50であり、グリコール成分
がモル比でエチレングリコール/DA−350(ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド2.2モル付加物、日
本油脂(株)製)=45/55であり、還元粘度が0.
15dl/g、酸価が10当量/106g、数平均分子
量が2,000で、1次粒子径が10〜20nmの球状
の粒子が連鎖状につながった形状のコロイダルシリカが
6重量%含有するポリエステル樹脂を得た。ついで、こ
のポリエステル樹脂100部をシクロヘキサノンに固形
分が50%になるように溶解した後、鎖延長剤としてネ
オペンチルグリコール5部を仕込み溶解した。ついで窒
素雰囲気下で80℃に加熱し、ジメフェニルメタンジイ
ソシアネートを24部仕込み、3時間反応させ、ウレタ
ン変性ポリエステル樹脂(M)を得た。得られた変性ポ
リエステル樹脂は淡黄色透明で、還元粘度0.8dl/
g、数平均分子量25,000、酸価15当量/106
g、ガラス転移点温度80℃であった。変性後のコロイ
ダルシリカの含有量は5重量%であった。
エステル樹脂(N)〜(O)を合成した。
50部、ストロンチウムクロメート50部、メチルエー
テル化メチロールメラミン(商品名:スミマールM40
S、不揮発分80%、住友化学工業(株)製)20固形
部、p−トルエンスルホン酸の10%ベンジルアルコー
ル溶液2.5部を加え、ガラスビーズ型高速振とう機で
5時間分散しプライマー塗料を作製した。
布、焼付けして塗装鋼板を作製し、所定の試験をおこな
った。結果を表5に示す。このように、コロイダルシリ
カを配合しない同一組成のポリエステル樹脂と比較して
(比較例1)、耐食性がクロスカット部、端面、加工部
共に著しく向上していることがわかる。
して、実施例2〜13、比較例1〜8の塗料組成物を作
成し、塗布、焼付けを行った。得られた塗装鋼板の試験
結果を表4〜表8に示す。ただし、塗料の配合比は固形
分換算で表示した。いずれの実施例においても良好な耐
食性と耐薬品性を有し、相当するコロイダルシリカを配
合しない場合と比較して、そのポリエステル樹脂の特性
を損なうことなく耐食性が著しく向上していることが分
かる。
エステル樹脂にコロイダルシリカを配合することによ
り、ポリエステル樹脂の特性を損なうことなく著しく耐
食性、耐薬品性を向上することができる。また、コロイ
ダルシリカを特定のポリエステル樹脂を重合する際に配
合することにより透明なワニスが得られ、良好な塗膜外
観と耐食性が得られる。従って、本発明の塗料用樹脂を
プライマーに使用することにより、従来のポリエステル
樹脂あるいはエポキシ樹脂と比較して、クロスカット
部、加工部、端面を問わず優れた耐食性が得られるた
め、ポリエステル樹脂の組成を調整することにより、加
工性、スクラッチ性、耐薬品性などの塗膜物性と各種耐
食性とを高度に両立することが可能となる。また、加工
部および端面の耐食性が優れるため特に高度の耐食性が
要求される、建材、屋外器物はもとより、冷蔵庫、洗濯
機、エアコン室外機などの耐食性の必要な家電用途にも
幅広く使用することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)芳香族ジカルボン酸20〜100
モル%、脂肪族および/または脂環族ジカルボン酸0〜
80モル%とグリコール成分からなるポリエステル樹脂
に、(B)前記ポリエステル樹脂(A)と反応し得る硬
化剤(C)とコロイダルシリカとを(A)/(B)=9
5/5〜60/40(重量比)、かつ(A)/(C)=
99.9/0.1〜70/30(重量比)の割合で配合
することを特徴とする塗料用樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1のポリエステル樹脂(A)にお
いて、グリコール成分が下記一般式(I)で示されるビ
スフェノールAのエチレンオキサイドおよび/またはプ
ロピレングリコール10〜100モル%、その他のグリ
コールが0〜90モル%であることを特徴とする請求項
1の塗料用樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1 ,R2 は水素またはメチル基であり、m、
nはそれぞれ1以上の数であると同時に2≦m+n≦8
である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08137796A JP4582824B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
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---|---|---|---|
JP08137796A JP4582824B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09272837A true JPH09272837A (ja) | 1997-10-21 |
JP4582824B2 JP4582824B2 (ja) | 2010-11-17 |
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ID=13744621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08137796A Expired - Fee Related JP4582824B2 (ja) | 1996-04-03 | 1996-04-03 | 塗料用樹脂組成物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4582824B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000070843A (ja) * | 1998-06-18 | 2000-03-07 | Nkk Corp | 成形加工性に優れた1コ―トプレコ―ト鋼板及びその製造方法 |
US10745585B2 (en) | 2015-10-02 | 2020-08-18 | Resinate Materials Group, Inc. | High performance coatings |
WO2022251858A1 (en) * | 2021-05-26 | 2022-12-01 | Swimc Llc | Polyester copolymer and coating compositions therefrom having improved corrosion resistance |
-
1996
- 1996-04-03 JP JP08137796A patent/JP4582824B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP4582824B2 (ja) | 2010-11-17 |
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