JPH09271205A - 農作業機の水平制御装置 - Google Patents

農作業機の水平制御装置

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JPH09271205A
JPH09271205A JP8551496A JP8551496A JPH09271205A JP H09271205 A JPH09271205 A JP H09271205A JP 8551496 A JP8551496 A JP 8551496A JP 8551496 A JP8551496 A JP 8551496A JP H09271205 A JPH09271205 A JP H09271205A
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Kunihiko Iegi
邦彦 家木
Kazuhito Seki
毎仁 関
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農作業機に2Pヒッチと3Pヒッチの作業機
を容易に交換でき、しかもいずれの場合も水平制御が可
能な農作業機の水平制御装置を設けること。 【解決手段】 トラクタ本体2の後部に連結した車体前
後方向の軸回りに回動自在なブラケット10と該ブラケ
ット10に連結される一対のロアリンク62、62’を
持つ二点リンク方式の連結装置に対して、回動自在なブ
ラケット10をセンサブラケット70によりトラクタ本
体2に回動不能にボルト2bなどで固定し、またセンサ
ブラケット70に一対のロアリンク62、62’の車体
進行方向に対して左右方向の作業機傾斜角度を検出する
作業機傾斜角度検出センサ75を組付けて三点リンク方
式の連結装置する。そして、トラクタ本体2に設けられ
た農作業機本体の傾斜角度検出センサ(図示せず)と作
業機傾斜角度検出センサ75の各々検出値により、一方
のロアリンク62をリフトシリンダで上下動して作業機
の水平制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタなどの農作業
機後部に装着された作業機の左右方向の傾きを制御する
ための農作業機と作業機の連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクタ、例えば農業用トラクタと、作
業機、例えば農耕用耕耘機の接続には2点リンク方式
(以下2Pヒッチと呼ぶ)または3点リンク方式の連結
装置(以下3Pヒッチと呼ぶ)を設けて作業機の左右方
向の傾きを制御するとともに、ユニバーサルジョイント
などの動力伝達装置を備えたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トラクタと作
業機の接続を2Pヒッチから3Pヒッチに変更し、ま
た、その反対に3Pヒッチから2Pヒッチに変更する場
合には、それぞれ元の連結装置を取り外し、所用の連結
装置を取り付ける必要があった。この取り付け取り外し
には連結装置のリンク部材の取り替えが必要であり、や
っかいな作業を必要としていた。
【0004】さらに2Pヒッチ仕様のトラクタに3Pヒ
ッチの作業機を取り付ける場合、または3Pヒッチ仕様
のトラクタに2Pヒッチの作業機を取り付ける場合に
は、作業機の車体進行方向に対して左右方向の傾斜角度
を制御する水平制御のための制御プログラムは2Pヒッ
チと3Pヒッチとで別々の制御プログラムを用いる必要
があった。
【0005】そこで本発明の課題は農作業機に2Pヒッ
チと3Pヒッチの作業機を容易に交換でき、しかもいず
れの場合も水平制御が可能な農作業機の水平制御装置を
設けることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
構成によって達成される。すなわち、農作業機本体の後
部に連結した車体前後方向の軸回りに回動自在なブラケ
ットと該ブラケットに連結される一対のリンクを持つ二
点リンク方式のトラクタ本体に作業機を連結する連結装
置に対して、前記回動自在なブラケットを農作業機本体
に回動不能に固定するセンサブラケットと該センサブラ
ケットに一対のリンクの車体進行方向に対して左右方向
の作業機傾斜角度を検出する作業機傾斜角度検出センサ
を組付けて三点リンク方式の連結装置とし、農作業機本
体に設けられた農作業機本体の傾斜角度検出センサと前
記作業機傾斜角度検出センサの各々検出値により作業機
の水平方向制御を行うことを特徴とする農作業機の水平
制御装置である。
【0007】三点リンク方式の連結装置を用いる場合の
作業機傾斜角度検出センサの出力は、一対のリンクの相
対的移動量、すなわち作業機の農作業機本体に対する傾
きを示すので、たとえば作業機を水平に制御する場合に
は、農作業機本体に設けられる農作業機本体の傾斜角度
検出センサの読みと同じ大きさで反対方向の傾斜を作業
機傾斜角度検出センサが出力するまで、一方のリンクを
例えばリフトシリンダで上下動の制御をすればよい。
【0008】
【実施例】本発明の実施の形態を図面とともに説明す
る。図11ないし図16は本出願人の発明に係る特開昭
63−116605号公報に記載されたトラクタと作業
機の一例を示す図である。図11には自走式のトラクタ
本機2の後部に2Pヒッチ3を設けた側面図を示し、図
12は図11の2Pヒッチ3部分の斜視図、図13は図
11の2Pヒッチ3部分の車体後方から見た図(一部断
面図)、図14は図11の2Pヒッチ3部分の車体上方
から見た図(一部断面図)をそれぞれ示す。また、図1
5には自走式のトラクタ本機2の後部に3Pヒッチ5を
設けた側面図を示し、図16は図15の3Pヒッチ5部
分の主要部の斜視図をそれぞれ示す。
【0009】また、2Pヒッチ3を設けた場合の説明を
図11〜図14で説明する。2Pヒッチ3には作業機で
あるロータリ耕耘機5が装着されている。また、トラク
タ本機2には本機2の左右方向の傾斜を検出する傾斜セ
ンサー44が設けられている。
【0010】2Pヒッチ3は、トラクタ本機2の進行方
向に対し垂直な平面内で軸13(図14)の回りに回動
自在なブラケット10を備え、該ブラケット10に、左
右一対の作業機牽引用ドラフトリンク11,11(図1
2)が連結されるようになっている。ブラケット10は
基部10a(図14)と左右の取り付け部10b,10
bとを平面視コ字形に成形したものであり、基部10a
に穿設した円形穴10cをトラクタ本機のブラケット台
12から後ろ向きに突設されている軸13に回動自在に
嵌合させ、フランジ板14をボルト15で軸13の端面
に取り付けている。そして、前記の左右取り付け部10
b,10bの後端部には連結ピン16,16が設けられ
ており、この連結ピン16、16にドラフトリンク1
1,11の先端部を連結する。
【0011】トラクタ本機2は作業機昇降用のリフトア
ーム18,18を有し、該リフトアーム18,18の先
端部に取り付けたリフトロッド19(図示例では左側)
およびリフトシリンダ20(図示例では右側)が前記ド
ラフトリンク11,11の中間部に連結されている。
【0012】リフトアーム18,18は、トラクタ本機
2の機枠22(図13)の上部水平に設けた中空軸23
(図12)に一体に取り付けられており、図示を省略し
た油圧シリンダで中空軸23を回動させることにより、
リフトアーム18,18を上下に回動させるようになっ
ている。
【0013】この作業機昇降用の油圧シリンダ及び作業
機昇降用の前記リフトシリンダ20は、ともにトラクタ
本機2が具備する電気油圧式油圧装置25(図11)で
駆動される。
【0014】前記中空軸23の内部に回動軸30が中空
軸23に対して回動自在に設けられており、この回動軸
30の左右両突出端部にセンサーアーム31,31’が
それぞれ取り付けられている。前記リフトロッド19側
(左側)のセンサーアーム31にはセンサーロッド32
が、また前記リフトシリンダ20側(右側)のセンサー
アーム31’にはシリンダ式のストロークセンサー33
がそれぞれ取り付けられ、さらにこれらセンサーロッド
32の下端部がトラクタ本機2の外側面に形成されてい
る突起35に継手34によって連結されており、またス
トロークセンサー33の下端部が、前記ブラケット10
の取り付け部10bの外側面に形成されている突起3
5’に継手34’によって連結されている。回動軸30
にはセンサーアーム31の回動量を検出するセンサーア
ーム角センサ(図示を省略)が設けられており、このセ
ンサーアーム角センサーの検出値に基づいて作業機の昇
降制御が行われる。
【0015】つぎに、図15および図16に示すトラク
タ本機2に3Pヒッチを設けた場合の説明をする。ここ
で、図16にはトップリンク61の図示を省略してい
る。3Pヒッチ60は、1本のトップリンク61と左右
一対のロワリンク62,62’を備え、前記リフトロッ
ド19およびリフトシリンダ20がロワリンク62,6
2’の中間部62x,62x’に連結されている。作業
機であるロータリ耕耘機5は、取り付け枠64の上端部
をトップリンク61の後端部に連結するとともに、取り
付け枠64の下端部をロワリンク62,62’の後端部
62z,62z’に連結することにより、3Pヒッチ6
0に装着される。
【0016】また、リフトアーム18,18’はトラク
タ本機2の機枠2a(図15)の上部に水平に設けた中
空軸23(図16)に一体に取り付けられており、図示
を省略した油圧シリンダで中空軸23を回動させること
により、リフトアーム18,18’を上下に回動させ
て、それらの先端部に取り付けたリフトロッド19(図
示例では左側)およびリフトシリンダ20(図示例では
右側)を上下動させる。また、中空軸23の内部に回動
軸30が中空軸23に対して回動自在に設けられてお
り、この回動軸30の左右両突出端部にセンサーアーム
31,31’がそれぞれ設けられている。前記リフトロ
ッド19側(左側)のセンサーアーム31にはセンサー
ロッド32が、また前記リフトシリンダ20側(右側)
のセンサーアーム31’にはシリンダ式のストロークセ
ンサー33がそれぞれ取り付けられている。これらセン
サーロッド32およびストロークセンサー33の下端部
は左右のロワリンク62,62’の連結点P3,P3’
にそれぞれ連結されている。
【0017】従来例では、連結装置を3Pヒッチから2
Pヒッチに切り替える際には、3Pヒッチのリフトロッ
ド19およびリフトシリンダ20の下端部をロワリンク
62,62’からドラフトリンク11,11’に付け替
えるとともに、センサーロッド32およびストロークセ
ンサー33の下端部をロワリンク62,62’の連結点
P3,P3’から突起35,35’(図13)の連結点
P2,P2’に付け替えていた。また、連結装置を2P
ヒッチから3Pヒッチに切り替える際には、上記した付
け替えを逆にしていた。
【0018】しかし、本発明は、以下に説明する実施例
のように、部品の交換点数をすくなくして、しかも作業
機(ロータリ耕耘機)5の水平制御を容易にするもので
ある。以下の図面において従来例と同一の部分には同一
の番号を付し、その説明は省略した。また、本実施例の
図面に示していない部材で図11〜図16に示したもの
と同一の部材については、同一番号を付した。
【0019】図1(組み立て前)および図2(組み立て
後)に本実施例のトラクタと作業機の連結装置の要部の
斜視図を示す。なお、図1において、トップリンク61
は図示していない。
【0020】本実施例において、連結装置を2Pヒッチ
から3Pヒッチに切り替える際には、まず図12に示す
本体2に回転自在に取り付けられたコ字形のブラケット
10からドラフトリンク11、11’をとり外し、同時
にセンサーアーム31,31’に取り付けられていたセ
ンサーロッド32およびストロークセンサー33も取り
外す。次に図1および図2に示すように3Pヒッチ用の
ロワリンク62,62’の前端部62y,62y’(図
示では左側のみ示す)をトラクタ本機2の接続ピン2
y,2y’(図示では左側のみ示す)にそれぞれ連結す
る。
【0021】リフトロッド19およびリフトシリンダ2
0(図12参照)の下端部をドラフトリンク11,11
からロワリンク62,62’の中間部62x,62x’
に付け替えるとともに、3P用センサーロッド133,
133’の下端部134,134’をロワリンク62,
62’の連結点P3,P3’に取り付ける。ロワリンク
62,62’の後端部62z,62z’には作業機(図
示省略)を連結する。3P用センサー75はセンサー軸
123に固着される。
【0022】すなわち、センサー軸123はセンサーブ
ラケット70に設けられたセンサー軸ガイド130によ
り回動自在に軸支され断面L字状のセンサーブラケット
70はその一辺70yに設けられたボルト穴70a,7
0aにボルト2b,2bを挿入し、本機(シリンダーケ
ース)2の後部に設けたれたねじ穴2a,2aに螺着
し、センサーブラケット70の他の一辺70xに設けら
れたボルト穴70b,70bにボルト10b,10bを
挿入し、2Pブラケット10の上部に設けたれたねじ穴
10a,10aに螺着し,センサーブラケット70を介
して本機2と2P用のコ字形のブラケット10を固着し
て、3Pヒッチ使用時に2Pブラケット10が旋回する
のを防止するとともに、断面L字状のセンサーブラケッ
ト70の一辺70xの側部に一体的に固着されているセ
ンサー軸ガイド130の位置を規制する。
【0023】センサー軸ガイド130により回動自在に
軸支されたセンサー軸123の一端にはセンサーアーム
131’が固着され、センサー軸123の他端側に可動
アーム80を遊嵌し、さらにその外側の軸端にセンサー
ホールドヨーク76を嵌入し、センサー軸123に設け
られたピン穴123aにピン77を挿入してセンサーホ
ールドヨーク76とセンサー軸123を固着する。
【0024】センサー軸123の一端に固着されたセン
サーアーム131’の先端に3P用センサーロッド13
3’のセンサーアーム131’側の連結部135’を回
動自在に連結する支承穴131a’を設けて、センサー
アーム131’とセンサーロッド133’を接続し、ロ
ワーリンク62’の移動量をセンサー軸123に伝達さ
せる構成とする。
【0025】センサー軸123のセンサーアーム13
1’と反対側に遊嵌する可動アーム80は、センサー軸
123を貫挿するボス部80aの左右にへ字形のアーム
80c,80dを持ち、ボス部80aの中心に設けられ
た軸受け穴80bに支承されてセンサー軸123上を回
動することができる。
【0026】へ字形の可動アーム80の一辺80cに
は,3P用センサーロッド133の連結部135を回動
自在に連結する支承穴80eを設けて、これを接続し、
ロワーリンク62の移動量を可動アーム80に伝達させ
る構成とする。
【0027】センサー軸123の他端側に固着されたセ
ンサーホールドヨーク76には3P用センサーの一例と
して回転型ポテンシオメーター75を用い、ビス78に
よりこれはヨーク76に固着され、ポテンシオメーター
軸75aにはポテンシオメーター駆動ヨーク79が固着
され、ポテンシオメーター駆動ヨーク79はへ字形の可
動アーム80の他辺80dの端部に植設された駆動ピン
80fの移動によって回動される。
【0028】すなわち、3P用センサーである回転型ポ
テンシオメーター75の出力はロワーリンク62とロワ
ーリンク62’の相対的移動量、すなわち作業機5のト
ラクタ本機2に対する傾きを示すので、たとえば作業機
5を水平に制御する場合には、トラクタ本機2の傾斜セ
ンサー44(図11)の読みと同じ大きさで反対方向の
傾斜を3P用センサー75が出力するまでリフトシリン
ダ20(図12)を制御すればよい。
【0029】次に、本発明の他の実施例を図3のトラク
タと作業機の連結装置の要部上面図に示す。図3に示す
実施例は、2Pヒッチ水平仕様機(図11)に3Pヒッ
チを装着する時に、本機2側のスロープセンサー201
の代わりに作業機5側にスロープセンサ244を取り付
けたものである。
【0030】2Pヒッチ水平仕様機の水平制御は、トラ
クタ本機2に設けられた傾斜センサー44の出力をコネ
クタ44a,44bを通じてコントローラ200に入力
し、また2Pブラケット10の回動をリンクロッド20
3、リンク202を介してスロープセンサー201に伝
達し、その出力をコントローラ200に入力する。傾斜
センサー44の出力は水平に対するトラクタ本機2の傾
斜を示し、スロープセンサー201の出力は作業機5と
トラクタ本機2との相対的傾斜を示すので、二つの出力
をコントローラ200において演算することにより作業
機5を水平制御するための制御信号を得ることができ
る。
【0031】2Pヒッチ水平仕様機に3Pヒッチ作業機
を装着した時は、3Pヒッチ作業機を装着用のロアリン
ク62,62’が、その前端部62y,62y’でトラ
クタ本機2側の部分に接続され、ロアリンク62,6
2’が2Pブラケット10に接続されないために、作業
機5とトラクタ本機2との相対的傾斜を検出することが
できない。そのため、トラクタ本機2に設けられた傾斜
センサー44の出力だけでは作業機5の水平制御は行え
ない。
【0032】そこで、2Pヒッチ水平仕様機に3Pヒッ
チ作業機を装着し、これの水平制御を行う場合は、図
1、図2に示す実施例のように作業機5とトラクタ本機
2との相対的傾斜を検出する傾斜センサー(たとえば、
図1に示す回転型ポテンシオメーター75を設け、その
出力とトラクタ本機2に設けられた傾斜センサー44の
出力とを演算して作業機5の傾斜を水平制御していた。
【0033】しかし、図3に示す本実施例では作業機5
に傾斜センサー244を設け、コントローラコネクタ4
4bとトラクタ本機2に設けられた傾斜センサー44の
出力コネクタ44aとの接続を切り離し、傾斜センサー
244の出力をコネクタ244aを介してコントローラ
コネクタ44bに接続し、作業機5の傾斜を直接にコン
トローラ44に入力し、コントローラ44の制御信号に
より図示しない電気油圧式油圧装置を介してリフトシリ
ンダ20(図12)を駆動して作業機5を水平に制御す
るものである。
【0034】このようにして作業機5に設けた傾斜セン
サー244の出力を用いて、直接に作業機5の傾斜を水
平制御するようにしたので、コントローラ44は作業機
5の傾斜センサー244の出力とトラクタ本機2に設け
られた傾斜センサー44の出力とを演算するような複雑
な構成を必要としなくなった。
【0035】次に、図4ないし図8に示す実施例はトラ
クタ本機2から作業機5に動力を伝達するPTO軸30
0に関するものである。PTO軸300はトラクタ本機
2から作業機5に回転動力を伝達するものであるから、
トラクタ本機2と作業機5との間を伸縮、屈曲自在に、
かつ回転動力を伝達しつつ接続している。作業機5の交
換、たとえばロータリ耕耘機から、代掻き機に取り替え
る場合には、トラクタ本機2からロータリ耕耘機を取り
外し、代掻き機を取り付けるので、これに伴いPTO軸
300も必ず取り外した後、再び取り付けなくてはなら
ない。
【0036】PTO軸300はヨークシャフト301、
ジャーナルキッド302、スプラインヨーク303,3
05,ロックピン304,306などからなるユニバー
サルジョイント軸307とジョイントカバー310とか
らなり、このうちユニバーサルジョイント軸307はト
ラクタ本機2と作業機5との間を接続して伸縮、屈曲自
在に、かつ回転動力を伝達し、ジョイントカバー310
はユニバーサルジョイント軸307が動力を伝達するた
めの回転中にユニバーサルジョイント軸307に物体、
人体などが接触しても巻き込まれることを防止する安全
装置である。
【0037】ユニバーサルジョイント軸307はトラク
タ本機2と作業機5との間隔の変化に対応するためのス
プラインヨーク303,305を持ち、スプライン(図
示せず)に軸方向摺動可能で相対回転不能に遊嵌してい
る。ユニバーサルジョイント軸307のヨーク部分であ
るヨークシャフト301、ジャーナルキッド302など
はトラクタ本機2と作業機5との接続角度の変化に対応
するものである。
【0038】安全装置として設けたジョイントカバー3
10は、作業機5の交換時にはユニバーサルジョイント
軸307の取り外しに先立って取り外し、作業機5の交
換後は、ユニバーサルジョイント軸307を取り付けた
後に取り付けなくてはならない。
【0039】しかしながらジョイントカバー310は、
これを取り付けなくても、ユニバーサルジョイント軸3
07をトラクタ本機2と作業機5の間を接続すれば、ト
ラクタ本機2と作業機5の間で動力を伝達できるので、
ジョイントカバー310を取り付けないままトラクタを
使用することが多かった。
【0040】本発明は安全装置として設けたジョイント
カバー310を取り付けないと油圧式PTOクラッチ操
作電気回路がオンにならないようにして、ジョイントカ
バー310を取り付けない場合にはトラクタ本機2と作
業機5を運転できないようにし、安全運転、安全操作が
可能で、安全鑑定に合格させることを目的とする。
【0041】ジョイントカバー310はユニバーサルジ
ョイント軸307の外側を覆い、かつ軸方向に摺動して
伸縮自在なジョイントカバー外筒310aおよびジョイ
ントカバー内筒310bからなり、その両端にジョイン
トブーツ311,311の一端を嵌着し、ジョイントブ
ーツ311,311の他端はトラクタ本機2および作業
機5の図示しないジョイントブーツ被嵌着部に嵌着す
る。
【0042】このような構造によりジョイントカバー3
10は安全装置として作用するほかにユニバーサルジョ
イント軸307の防滴、防塵、潤滑油の漏洩防止の作用
も具備する。
【0043】ユニバーサルジョイント軸307の回転に
よってジョイントカバー310が連れ回りしないよう
に、ジョイントカバー310に設けたチェーン留め金3
20aにチェーン320の一端を接続し、チェーン32
0の他端に設けたチェーンホルダ321をトラクタ本機
2の一部、図示例ではトップリンクブラケット90に設
けたフック322に接続することは従来例通りである。
【0044】本発明では、フック322を図7に示すよ
うトップリンクブラケット90にフック回動軸323を
介して回動可能に取付け、フック322の他端を延長し
てリミットスイッチ325に対するプッシュアーム32
4となるよう構成する。フック回動軸323には図示し
ない渦巻きバネなどを巻回し、図示の場合には時計回り
方向に付勢して、フック322にチェーンホルダ321
を掛けない場合には、プッシュアーム324はリミット
スイッチ325のプッシュロッド325aを押圧しない
ようにして、リミットスイッチ325をOFFし、図示
しない油圧式PTOクラッチ操作電気回路をOFFし、
ジョイントカバー310の廻り止めチェーン320を固
定しないとPTO軸300が回らない構成にする。
【0045】図5および図8に示すようにジョイントカ
バー310を取り付けた後、廻り止めチェーン320の
チェーンホルダ321をフック322に掛けると、プッ
シュアーム324は反時計回りに回動して、プッシュア
ーム324がリミットスイッチ325のプッシュロッド
325aを押圧し、リミットスイッチ325をONし、
図示しない電気油圧式PTOクラッチ操作電気回路をO
NにしてPTO軸300を回転駆動することができるよ
うにする。
【0046】すなわち、本発明ではトラクタのトップリ
ンクブラケット部90に設けたジョイントカバーの廻り
止めチェーン320を掛けるフック322を利用してリ
ミットスイッチ325を作動させ、リミットスイッチ3
25で電気油圧式PTOクラッチ操作電気回路をON、
OFFし、ジョイントカバーの廻り止めチェーン320
を固定しないとPTO軸300が廻らない構成にしたの
で、安全装置を正規に組付、操作しないと、PTO軸3
00を廻すことができないようになり、安全運転、操作
の励行をうながすことができる効果がある。
【0047】図9ないし図10に示す実施例は、図7な
いし図8に示す実施例におけるリミットスイッチ325
のON、OFFによる油圧式PTOクラッチ操作電気回
路のON、OFFにかえて、フック322の他端をプッ
シュアーム324からケーブルアーム324aとし、ケ
ーブル330を牽引することにより、図示しないトラン
スミッション内の油圧式PTOクラッチのオイル通路に
設けたバルブを開閉して、ジョイントカバー310の廻
り止めチェーン320を固定しないとPTO軸300が
廻わらない構成としたので、上記と同等の効果をもたら
すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の3Pヒッチ連結装置の要
部分解斜視図である。
【図2】 図1の3Pヒッチ連結装置の要部組立斜視図
である。
【図3】 本発明の一実施例の3Pヒッチ連結装置の要
部組立平面図である。
【図4】 トラクタと作業機の3Pヒッチ連結装置の連
結装置のPTO軸を含む斜視図である。
【図5】 本発明の一実施例の連結装置の一部であるP
TO軸の一部切り欠き組立平面図である。
【図6】 図5の回り止めチェーンとチェーン留め金と
チェーンホルダーの斜視図である。
【図7】 図5のチェーン取付けフック付近の一部切り
欠き側面図である。
【図8】 図7のチェーン取付けフックにチェーンホル
ダを掛けた状態を示すフック付近の一部切り欠き側面図
である。
【図9】 図5のさらに別の実施例のチェーン取付けフ
ック付近の一部切り欠き側面図である。
【図10】 図9のチェーン取付けフックにチェーンホ
ルダを掛けた状態を示すフック付近の一部切り欠き側面
図である。
【図11】 連結装置として2Pヒッチを設けたトラク
タ本機と作業機の側面図である。
【図12】 図11の2Pヒッチの斜視図である。
【図13】 図11の2Pヒッチの一部省略背面図であ
る。
【図14】 図11の2Pヒッチの主要部の平面図であ
る。
【図15】 連結装置として3Pヒッチを設けたトラク
タ本機と作業機の側面図である。
【図16】 図15の3Pヒッチの斜視図である。
【符合の説明】
1 農作業機 2 トラクタ本
機 2a トラクタ本機ねじ穴 2b トラクタ
本機への取付ボルト 2y、2y’トラクタ本機接続ピン 3 2Pヒッチ 5 作業機 10 ブラケッ
ト 10a ブラケット基部 10b ブラケ
ット左右取付部 10c ブラケット基部円形穴 10d ブラケ
ット上部ねじ穴 10e ブラケット取付ボルト 11、11
ドラフトリンク 12 ブラケット台 13 軸 14 フランジ板 15 ボルト 16 連結ピン 18 作業機昇
降用リフトアーム 19 リフトロッド 20 リフトシ
リンダ 22 機枠 23 中空軸 25 電気油圧式油圧装置 30 回動軸 31、31’センサーアーム 32 センサー
ロッド 33 シリンダー式ストロークセンサー 34、34’継手 35、35’ブ
ラケット部外面突起 44 傾斜センサー 44a、44b
コネクタ 60 3Pヒッチ 61 トップリ
ンク 62、62’ロワリンク 62x、62
x’ロワリンク中間部 62y、62y’ロワリンク前端部 62z、62
z’ロワリンク後端部 P3、P3’ ロワリンクのセンサーロッド連結点 64 作業機取付枠 66、66’
取付片 70 センサーブラケット 70a、70b センサーブラケットボルト穴 70x センサーブラケット山形の一辺 70y センサーブラケット山形の他の辺 75 ポテンシオメーター(3P用センサー) 75a ポテンシオメーター軸 76 センサー
ホールドヨーク 77 センサーホールドヨーク固定ピン 78 ビス 79 ポテンシ
オメーター駆動ヨーク 80 可動アーム 80a 可動ア
ームボス部 80b 可動アームボス部軸受け穴 80c 可動アームへ字形アーム一辺 80d 可動アームへ字形アーム他の一辺 80e 可動アーム端部のセンサーロッド連結支承穴 80f 可動アームに植設されたポテンシオメーター駆
動ヨークを駆動するピン 90 トップリンクブラケット 123 センサ
ー軸 130 センサー軸ガイド 131’センサ
ーアーム 131a’センサーアームの3P用センサーロッド支承
部 133、133’3P用センサーロッド 134、134’3P用センサーロッド下端のロワリン
ク側連結部 135 3P用センサーロッドの可動アーム側連結部 135’3P用センサーロッドのセンサーアーム側連結
部 200 コントロラー 201 スロー
プセンサー 202 リンク 203 リンク
ロッド 244 作業機に設けた傾斜センサー 244a コネクタ 300 PTO
軸 301 ヨークシャフト 302 ジャー
ナルキッド 303、305 スプラインヨーク 304、306
ロックピン 307 ユニバーサルジョイント軸 310 ジョイ
ントカバー 310a ジョイントカバー外筒 310b ジョ
イントカバー内筒 311、311 ジョイントブーツ 320 回り止
めチェーン 320a チェーン留め金 321 チェー
ンホルダー 322 フック 323 フック
回動軸 324 プッシュアーム 324a ケー
ブルアーム 325 リミットスイッチ 325a リミットスイッチプッシュロッド 330 ケーブル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農作業機本体の後部に連結した車体前後
    方向の軸回りに回動自在なブラケットと該ブラケットに
    連結される一対のリンクを持つ二点リンク方式のトラク
    タ本体に作業機を連結する連結装置に対して、前記回動
    自在なブラケットを農作業機本体に回動不能に固定する
    センサブラケットと該センサブラケットに一対のリンク
    の車体進行方向に対して左右方向の作業機傾斜角度を検
    出する作業機傾斜角度検出センサを組付けて三点リンク
    方式の連結装置とし、農作業機本体に設けられた農作業
    機本体の傾斜角度検出センサと前記作業機傾斜角度検出
    センサの各々検出値により作業機の水平方向制御を行う
    ことを特徴とする農作業機の水平制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007075030A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd 作業車両
CN107211610A (zh) * 2017-06-29 2017-09-29 中国农业大学 一种丘陵山地拖拉机地面仿形悬挂机构
KR20200098023A (ko) * 2019-02-11 2020-08-20 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량

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