JPH09270323A - 電子デバイス、電子デバイスの製造方法、および平面インダクタ - Google Patents

電子デバイス、電子デバイスの製造方法、および平面インダクタ

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JPH09270323A
JPH09270323A JP7671496A JP7671496A JPH09270323A JP H09270323 A JPH09270323 A JP H09270323A JP 7671496 A JP7671496 A JP 7671496A JP 7671496 A JP7671496 A JP 7671496A JP H09270323 A JPH09270323 A JP H09270323A
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JP
Japan
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layer
heat
insulating material
glass transition
transition point
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Application number
JP7671496A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
Tetsuhiko Mizoguchi
徹彦 溝口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面インダクタ等の電子デバイスにおいて、
導体層の平坦化を適正な膜厚の絶縁材料層で実現すると
共に、絶縁材料層の体積収縮等による応力を緩和するこ
とが求められている。 【解決手段】 凹凸形状を有する導体層2と、この導体
層2の凸部2a間に埋め込まれつつ、導体層2の上部を
平坦化するように積層形成された絶縁材料層4とを具備
する電子デバイスにおいて、絶縁材料層4をその耐熱温
度より低いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料3で構
成する。絶縁材料層4は、耐熱性絶縁材料3の塗布層に
対してガラス転移点より高い温度で熱処理を施すことに
よって、耐熱性絶縁材料3の軟化により平坦化された上
面4aを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁材料による平
坦化を要する電子デバイスとその製造方法、およびそれ
を利用した平面インダクタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の小型化が盛んに進
められ、これに伴って各種電子デバイスは薄膜プロセス
を適用して作製されるようになってきている。例えば多
層積層構造配線を形成する際には、コイル、配線、電極
等を構成する導体層上に、さらに絶縁層を介して他の導
体層等を形成することが行われる。このような場合、ま
ず下側の導体層の凹部内に、SiO2 、Al2 3 、A
lN等の無機絶縁材料や、レジスト、ポリイミド樹脂等
の有機絶縁材料を埋め込み、導体層の凸部間の絶縁を確
保しつつ、このような絶縁材料を導体層上に積層形成
し、この絶縁材料層の上面を平坦化することが行われ
る。この絶縁材料層の平坦化は、その上部に積層形成さ
れる導体層等の信頼性や歩留りを向上させる上で重要と
なる。
【0003】平面インダクタを例として具体的に説明す
ると、まず基板上に設けられた第1の磁性層上に、第1
の絶縁層を介してコイル導体層を形成する。次いで、こ
のコイル導体層を構成する各凸部間(凹部内)に、例え
ばレジストやポリイミド樹脂等の有機絶縁材料を埋め込
つつ、この有機絶縁材料層をコイル導体層上に積層形成
した後、有機絶縁材料層の上面を平坦化する。この後、
平坦化した有機絶縁材料層上に第2の磁性層を形成し
て、平面インダクタが完成する。
【0004】従来、上記した有機絶縁材料層の上面の平
坦化は、 (1)気相法や液相法等によるエッチバック、
(2)ドライフィルムによる研磨、等により行われてき
た。しかし、これらの方法は、いずれも加工後の有機絶
縁材料層上面の平坦性を向上させるために、一旦表面が
平坦となるまで過剰な膜厚で有機絶縁材料層を形成する
必要があり、製造工数や製造コスト等の点で問題を有し
ていた。
【0005】また、平面インダクタのようにコイル導体
層を厚くしなければならず、必然的に凹凸部の段差が大
きくなる場合には、特に凹部内に埋め込んだ有機絶縁材
料の溶媒蒸発や熱硬化等に伴う体積収縮の影響が大きく
なり、この体積収縮により大きな応力が発生し、さらに
はこの応力が凹状となった部分等に集中して加わること
から、基板側に反りが発生するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、平面
インダクタのコイル導体層のように、導体層の凹凸段差
が大きい場合、従来の絶縁材料による埋め込み平坦化法
では、過剰な膜厚の絶縁材料層を形成する必要があるた
めに、製造工数や製造コスト等の増大を招くといった問
題や、溶媒蒸発や熱硬化等に伴う体積収縮により大きな
応力が発生すると共に応力集中が起こり、これらによっ
て基板側に反りが発生するという問題があった。
【0007】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、導体層の平坦化を適正な膜厚の絶縁
材料層で実現すると共に、絶縁材料層の体積収縮による
応力を緩和した電子デバイスおよびその製造方法、さら
にはそれを適用して特性の向上および製造工数や製造コ
ストの低減を図った平面インダクタを提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子デバイス
は、請求項1に記載したように、凹凸形状を有する導体
層と、前記導体層の凸部間に埋め込まれつつ、前記導体
層の上部を平坦化するように積層形成された絶縁層とを
具備する電子デバイスにおいて、前記絶縁層はその耐熱
温度より低いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料から
なり、かつ軟化により平坦化された上面を有することを
特徴としている。
【0009】本発明の電子デバイスは、さらに請求項2
に記載したように、凹凸形状を有する導体層と、前記導
体層の凸部間に埋め込まれつつ、前記導体層の上部を平
坦化するように積層形成された絶縁層とを具備する電子
デバイスにおいて、前記絶縁層はその耐熱温度より低い
ガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料からなると共に、
軟化により平坦化された上面を有する第1の絶縁材料層
と、第1の絶縁材料層上に設けられ、ガラス転移点を有
さないあるいは前記耐熱性絶縁材料より高いガラス転移
点を有する耐熱性絶縁材料からなる第2の絶縁材料層と
を有することを特徴としている。
【0010】また、本発明の電子デバイスの製造方法
は、請求項3に記載したように、凹凸形状を有する導体
層上に、その耐熱温度より低いガラス転移点を有する耐
熱性絶縁材料を、前記導体層の凸部間に埋め込みつつ塗
布する工程と、前記ガラス転移点より高く、かつ前記耐
熱温度より低い温度で前記耐熱性絶縁材料に熱処理を施
し、前記耐熱性絶縁材料層の上面を平坦化する工程とを
有することを特徴としている。
【0011】本発明の電子デバイスの製造方法は、さら
には請求項4に記載したように、前記耐熱性絶縁材料層
上に、さらにガラス転移点を有さないあるいは前記耐熱
性絶縁材料より高いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材
料層を形成する工程を有することを特徴としている。
【0012】さらに、本発明の平面インダクタは、請求
項5に記載したように、非晶質磁性体または結晶質磁性
体からなる磁性層と、前記磁性層に沿って形成されたコ
イル導体と、前記磁性層とコイル導体との間を電気的に
絶縁する絶縁層とを具備する平面インダクタにおいて、
前記コイル導体間およびその上方に設けられた前記絶縁
層は、前記非晶質磁性体の結晶化温度またはキュリー温
度、あるいは前記結晶質磁性体のキュリー温度、および
その耐熱温度より低いガラス転移点を有する耐熱性絶縁
材料からなり、かつ前記絶縁層の上方に位置する磁性層
は、前記耐熱性絶縁材料層の平坦化された上面上に配置
されていることを特徴としている。
【0013】本発明の平面インダクタは、さらに請求項
6に記載したように、前記コイル導体の上方に位置する
磁性層と前記耐熱絶縁材料層との間に、さらにガラス転
移点を有さないあるいは前記耐熱性絶縁材料より高いガ
ラス転移点を有する耐熱性絶縁材料層が介在されている
ことを特徴としている。
【0014】本発明においては、その耐熱温度より低い
ガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料により絶縁層を構
成しているため、このガラス転移点より高く、かつ耐熱
温度より低い温度による熱処理によって、絶縁材料とし
ての本来の機能を損うことなく、上面を軟化により効率
よく平坦化することができる。よって、適正な膜厚の耐
熱性絶縁材料層で平坦化が実現できると共に、耐熱性絶
縁材料は軟化して一旦応力が解放された後に固化した状
態となるため、体積収縮に伴う応力を大きく緩和するこ
とができる。
【0015】また、上記した耐熱性絶縁材料層上に、さ
らにガラス転移点を有さないか、あるいはこの耐熱性絶
縁材料より高いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料層
を形成することによって、その上に形成する機能材料層
が絶縁材料層の軟化に伴う変形等の影響を受けることが
なくなると共に、耐熱性絶縁材料層形成後の熱処理の温
度を、軟化により平坦化する耐熱性絶縁材料層のガラス
転移点を考慮することなく設定することが可能となる。
従って、プロセス上の自由度が広がる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0017】図1は、本発明の電子デバイスの製造方法
を平面型コイルの製造に適用した一実施形態の要部製造
工程を模式的に示す断面図である。
【0018】まず、図1(a)に示すように、基板上に
設けられた絶縁層や絶縁性支持基板等の支持基体1上
に、Cu等の良導体からなるコイル導体層2を形成す
る。このコイル導体層2は凹凸形状を有しており、具体
的にはコイル導体となる各凸部2a間に、それらを分離
するようにスペース部(凹部)2bが設けられている。
なお、図示を省略したが、コイル導体層2の各凸部2a
表面は、絶縁材料との反応を抑制するために、予めAl
膜等で覆われている。
【0019】上記したようなコイル導体層2は、支持基
体1の全面に形成したCu厚膜等をコイル導体形状(凸
部2a形状)となるようにエッチングしたり、あるいは
支持基体1上に形成したCu薄膜のコイル導体(凸部2
a)だけをメッキ法等で厚膜化し、その後コイル導体
(凸部2a)間をエッチングする等によって得られる。
ここで、コイル導体層2を構成する凸部2aの形状は限
定されるものではないか、凸部2aの高さが20μm 以上
で、スペース部2bの幅が40μm 以下というように、表
面凹凸が大きい場合に本発明は特に効果的である。これ
は、大きい表面凹凸を有するコイル導体層2では前述し
たように、スペース部(凹部)2bに埋め込む絶縁材料
の体積収縮に起因して大きな応力が発生するためであ
り、本発明によればこのような応力を有効に緩和するこ
とができる。
【0020】次に、図1(b)に示すように、コイル導
体層2のスペース部2b内に耐熱性絶縁材料3を埋め込
みつつ、コイル導体層2上に耐熱性絶縁材料3を塗布す
る。ここで、耐熱性絶縁材料3としては、ガラス転移点
を有し、かつこのガラス転移点がその耐熱温度より低い
絶縁材料、例えば有機絶縁材料が用いられる。具体的に
は、ポリアミド、ポリエステル等の無架橋無機ポリマ
ー、ポリエチレン、ポリアゾミン、フッ素系樹脂等を用
いることが好ましい。
【0021】上記した耐熱性絶縁材料3の塗布にあたっ
て、耐熱性絶縁材料3を凹凸形状を有するコイル導体層
2上に厚塗りする場合、数10Pa程度の粘度が必要となる
ため、凸部2a上にも多くの耐熱性絶縁材料3が付着す
る。また、このために耐熱性絶縁材料3の上面3aは、
図1(b)に示したように、大きな凹凸を有することに
なる。耐熱性絶縁材料3の塗布厚は、後に詳述するよう
に、ベタ膜塗布条件に換算して凸部2aの高さと同等以
上とすればよい。
【0022】耐熱性絶縁材料3のガラス転移点温度は、
後述する熱処理の点からは低い方が好ましいが、後に詳
述する熱処理後の耐熱性絶縁材料層4上に他の機能材料
層を形成する場合には、熱処理が可能な温度範囲内にお
いて比較的高い値を有することが好ましい。これは、耐
熱性絶縁材料3のガラス転移点温度があまり低すぎる
と、耐熱性絶縁材料層4上に他の機能材料層を形成する
際に、耐熱性絶縁材料層4との間で拡散反応等が生じた
り、また上部の機能材料層が変形等の影響を受けやすく
なるためである。なお、後に詳述するように耐熱性絶縁
材料層4上に、さらにガラス転移点を有さないか、ある
いは耐熱性絶縁材料3より高いガラス転移点を有する第
2の絶縁材料層を形成する場合には、この限りではな
い。
【0023】また、ここで言う耐熱性絶縁材料3の耐熱
性とは、後述する熱処理に耐え得るものを指し、具体的
には炭化開始温度(変質温度)等で表される耐熱温度が
473K以上であることが好ましい。この耐熱温度は熱処理
が可能な温度範囲を決定する一因となり、あまり低いと
熱処理による効果を十分に得ることができなくため、耐
熱温度は473K以上であることが好ましい。なお上記した
熱処理が可能な温度範囲とは、コイル導体層2および耐
熱性絶縁材料3だけでなく、これらを有する電子デバイ
ス全体の材料特性等に悪影響を及ぼさない温度範囲を示
すものである。この後、上述した耐熱性絶縁材料3に対
して、そのガラス転移点より高く、かつ耐熱温度より低
い温度で、さらには電子デバイス全体として熱処理が可
能な温度範囲内において熱処理を施す。このような温度
条件で耐熱性絶縁材料3に熱処理を施すことによって、
耐熱性絶縁材料3の本来の機能を損うことなく、耐熱性
絶縁材料3を軟化させることができる。そして、この耐
熱性絶縁材料3の軟化により粘度が低下するため、凸部
2a上に付着していた耐熱性絶縁材料3が凹状部に流れ
込み、耐熱性絶縁材料3の上面3aが平坦化される。
【0024】このようにして、図1(c)に示すよう
に、上面4aが平坦化された耐熱性絶縁材料層(絶縁
層)4が得られる。なお、図1(c)は本発明の電子デ
バイスの一実施形態の要部を示すものであって、凹凸形
状を有するコイル導体層2と、このコイル導体層2のス
ペース部2b内に埋め込まれつつ積層形成され、かつ上
面4aが軟化により平坦化された耐熱性絶縁材料層4と
を具備すると共に、この耐熱性絶縁材料層4を上述した
ガラス転移点を有し、かつこのガラス転移点がその耐熱
温度より低い耐熱性絶縁材料3で構成した平面型コイル
を示している。
【0025】上述した実施形態においては、ガラス転移
点がその耐熱温度より低い耐熱性絶縁材料3で絶縁層
(耐熱性絶縁材料層)4を構成しているため、塗布時の
粘度状態では凹部2a内に選択的に耐熱性絶縁材料3を
流し込めなかったものが、その後のガラス転移点より高
温での熱処理によって、耐熱性絶縁材料3が容易に軟化
して凹部2a内に入り込み、結果的に平坦化を効率よく
実現することができる。すなわち、上記実施形態では絶
縁層上面4aの平坦面は、エッチバックやドライフィル
ムによる研磨等の研磨面ではなく、耐熱性絶縁材料3に
よる材料面で直接的に実現しているため、従来法のよう
に過剰な膜厚で絶縁材料層を形成する必要がなくなり、
製造工数や製造コスト等の低減を図ることができる。
【0026】さらに、従来法では溶媒蒸発時に絶縁材料
の固形分量に対応した比率で体積収縮が起こり、さらに
熱硬化時に体積収縮が増大し、これら体積収縮に起因し
て支持基体1側に大きな応力が加わると共に、塗布時の
凹凸形状に起因して応力集中が起こっていたが、この実
施形態では耐熱性絶縁材料3をガラス転移点より高温で
の熱処理により再度軟化させ、一旦応力を解放すると共
に上面4a形状を平坦化した後に固化させているため、
体積収縮に伴う応力や形状に起因する応力集中を大きく
緩和することができ、最終的には材料の線熱膨張差に起
因した応力のみにまで応力を減少することができる。こ
れによって、支持基体1の反り等による特性低下を大幅
に抑制することが可能となる。この応力緩和効果は凸部
2aの高さが20μm 以上の場合により効果的に得ること
ができる。
【0027】本発明の電子デバイスおよびその製造方法
は、上述した耐熱性絶縁材料3のみで絶縁層を構成して
もよいが、耐熱性絶縁材料3のガラス転移点は比較的低
めに設定しているため、前述したようにその上に他の機
能材料層を形成する際に、絶縁層との間で拡散反応等が
生じたり、また上部の機能材料層が変形等の影響を受
け、各層の特性が低下するおそれがある。このような各
層の特性低下を防ぐためには図2に示すように、耐熱性
絶縁材料層4上に、さらにガラス転移点を有さないか、
あるいは耐熱性絶縁材料3より高いガラス転移点を有す
る耐熱性絶縁材料からなる第2の絶縁材料層5を形成す
ることが好ましい。
【0028】すなわち、コイル導体となる凸部2aとス
ペース部2bを有するコイル導体層2(図2(a))上
に、前述した実施形態と同様な工程を経て、熱処理によ
り上面4aを平坦化した耐熱性絶縁材料層4を形成する
(図2(b))。この耐熱性絶縁材料層4を第1の絶縁
材料層とする。次いで、この第1の絶縁材料層4上に、
ガラス転移点を有さないか、あるいは耐熱性絶縁材料3
より高いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料を塗布
し、この塗布層を熱硬化させて第2の絶縁材料層5を形
成する(図2(c))。
【0029】第2の絶縁材料層5を構成する耐熱性絶縁
材料としては、一般的なポリイミド樹脂等を用いること
ができ、このような材料からなる第2の絶縁材料層5は
熱硬化層として使用される。この際、第1の絶縁材料層
4の上面4aは平坦化されており、第2の絶縁材料層5
はこの平坦面にならうため、塗布厚が薄くても容易に平
坦化することができる。
【0030】そして、上記したように第2の絶縁材料層
5を構成する耐熱性絶縁材料が硬化する温度で熱処理を
行った場合には、これ以降に第1の絶縁材料層4を構成
する耐熱性絶縁材料3のガラス転移点以上の温度で熱処
理を施しても、第2の絶縁材料層5は十分に硬化してお
り、かつ十分高いガラス転移点を有するか、あるいはガ
ラス転移点を有しないため、その上部に形成する機能材
料層に拡散反応や変形等の悪影響を及ぼすことがなくな
り、各層の特性低下等を抑制することができる。従っ
て、プロセス上の熱処理温度や材料選択等に対する自由
度が広がる。
【0031】なお、上記した実施形態では、導体層とし
てコイル導体層を適用した場合の電子デバイスについて
説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるもので
はなく、電極や配線層等を構成する導体層についても適
用可能であり、特に例えば大電流を流す必要があり、そ
の高さを20μm 以上とするような場合に、より大きな効
果を発揮する。すなわち、本発明の電子デバイスは、少
なくとも凹凸を有する導体層と、この導体層の凹部内に
絶縁材料を埋め込みつつ、上面を平坦化した絶縁層とを
具備するものであれば、種々の電子デバイスに対して適
用可能である。次に、本発明の電子デバイスを平面イン
ダクタに適用した実施形態について、図3、図4および
図5を参照して説明する。
【0032】図3は、この実施形態の平面インダクタ1
0の平面図であり、図4は図1に示した第1の実施形態
を適用した場合の平面インダクタ10の断面図、図5は
図2に示した第2の実施形態を適用した場合の平面イン
ダクタ10の断面図である。まず、図3および図4に示
す平面インダクタ10について述べる。これらの図にお
いて、11はSi基板、Al2 3 基板等の基板であ
り、この基板11上には第1の軟磁性層12が設けられ
ている。この第1の軟磁性層12には、Fe−Co−B
−C系等の非晶質磁性体やFe−Al−Si系等の結晶
質磁性体が用いられる。第1の軟磁性層12上には、ス
パッタ法による窒化珪素膜や塗布法によるポリイミド膜
等からなる第1の絶縁層13が設けられている。
【0033】上記第1の絶縁層13上には、第1の軟磁
性層12に沿って、ダブルスパイラル型の平面型コイル
を構成するコイル導体層14が形成されている。コイル
導体14aは、例えばコイル導体(凸部)14aの高さ
を40μm 、幅を50μm 、スペース部の幅を20μm とされ
ている。ここで、平面インダクタの場合、直流抵抗の低
減を図るために、上記したように高さ40μm というよう
にコイル導体(凸部)14aの高さを20μm 以上とする
ことが好ましく、前述したように従来法では大きな応力
が発生する。従って、本発明が効果的である。
【0034】そして、コイル導体14a間に、前述した
実施形態で示した耐熱温度より低いガラス転移点を有す
る耐熱性絶縁材料(3)が埋め込まれつつ、コイル導体
層14上に熱処理により上面4aが平坦化された耐熱性
絶縁材料層4が第2の絶縁層として形成されている。耐
熱性絶縁材料層4の熱処理により平坦化された上面4a
上には、第1の軟磁性層12と同様な軟磁性材料からな
る第2の軟磁性層15が形成されている。言い換える
と、このコイル導体層14は、絶縁層13、4を介し
て、第1および第2の軟磁性層12、15で挟み込まれ
ており、これらによって平面インダクタ10が構成され
ている。
【0035】ここで、耐熱性絶縁材料層4の構成材料は
前述した通りであるが、上述したような平面インダクタ
10においては、軟磁性層12、15が非晶質磁性体か
らなる場合にはその結晶化温度またはキュリー温度を超
えた温度を経験すると、特性が大幅に低下してしまい、
また結晶質磁性体からなる場合にはそのキュリー温度を
を超えた温度を経験すると、特性が大幅に低下してしま
う。従って、耐熱性絶縁材料層4のガラス転移点は、上
記した結晶化温度またはキュリー温度より低い温度であ
ることが必要である。そして、耐熱性絶縁材料に対する
平坦化および応力緩和のための熱処理は、上記ガラス転
移点より高く、かつその耐熱温度および上記した結晶化
温度またはキュリー温度より低い温度で実施する。
【0036】このような平面インダクタ10において
は、コイル導体14a間に埋め込み形成される第2の絶
縁層、すなわち耐熱性絶縁材料層4の平坦化を、前述し
たように効率よく実現でき、製造工数や製造コスト等の
低減を図ることが可能となると共に、耐熱性絶縁材料層
4の体積収縮に伴う応力や形状に起因する応力集中を大
きく緩和することができるため、基板11の反り等によ
る特性低下や形状不良等の発生を大幅に抑制することが
できる。これらによって、平面インダクタ10の製造工
数や製造コスト等の低減および特性向上を図ることが可
能となる。
【0037】また、図5に示した平面インダクタ10
は、耐熱性絶縁材料層4と第2の軟磁性層15との間
に、さらに図2に示した第2の実施形態におけるガラス
転移点を有さないか、あるいは上記した耐熱性絶縁材料
より高いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料層5を介
在させており、これら 2つの耐熱性絶縁材料層4、5に
より第2の絶縁層を形成している。
【0038】このような構成の平面インダクタ10にお
いては、十分に硬化され、かつ軟化温度も高い耐熱性絶
縁材料層5が第2の軟磁性層15の形成部位となるた
め、第2の軟磁性層15を形成する際や軟磁性層12、
15に磁場中熱処理等を施す際に、第2の軟磁性層15
が絶縁層の変形や界面での拡散反応等の悪影響を受ける
おそれがなくなり、より一層特性やプロセス自由度の向
上を図ることができる。
【0039】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0040】実施例1 まず、図1(a)に示したコイル導体層2において、コ
イル導体(凸部)2aの高さを40μm 、幅を50μm 、ス
ペース部2bの幅を20μm として、Cuコイル導体層を
作製した。なお、Cuコイル導体の表面にはAlを被覆
した。
【0041】このようなコイル導体層2に対して、耐熱
性絶縁材料としてガラス転移点温度が381K、耐熱温度が
743K(10%熱分解温度)のフッ素系樹脂サイトップ(商品
名、旭ガラス社製)を用いて、図1に示した工程でコイ
ル導体2a間への埋め込みおよび熱処理による表面平坦
化処理を実施した。この際の熱処理温度は596Kとした。
また、フッ素系樹脂サイトップの線膨張係数は74×10-6
/Kである。
【0042】上記工程において、フッ素系樹脂サイトッ
プの塗布厚(べタ膜塗布条件換算)を変化させ、その際
の塗布厚と応力および絶縁層表面の凹凸との関係を調べ
た。これらの結果を図6および図7に示す。
【0043】また、本発明との比較例として、ガラス転
移点はなく、硬化(イミド化)温度が523Kであるポリイ
ミド樹脂CT-4150(商品名、東芝ケミカル社製)を絶縁材
料として用いる以外は、上記実施例と同様にして、コイ
ル導体2a間への埋め込みを実施した。このポリイミド
樹脂CT-4150 の熱硬化は、上記実施例と同様に596Kで行
った。なおポリイミド樹脂CT-4150 の線膨張係数は20×
10-6/Kである。
【0044】この比較例のポリイミド樹脂CT-4150 につ
いても、塗布厚(べタ膜塗布条件換算)を変化させ、そ
の際の塗布厚と応力および絶縁層表面の凹凸との関係を
調べた。これらの結果を図6および図7に併せて示す。
【0045】上記したように、線膨張係数は比較例のポ
リイミド樹脂CT-4150 より実施例のフッ素系樹脂サイト
ップの方が大きいため、平面上にこれらの絶縁層を形成
した場合には実施例の方が発生する応力は大きくなる。
しかし、図6に示すように、段差の大きい凸部間(凹部
内)に埋め込む場合には、実施例のフッ素系樹脂サイト
ップの方が応力は小さいことが分かる。これは、ガラス
転移点以上の温度による熱処理により軟化させて一旦応
力を解放しているためである。
【0046】また、図7に示すように、実施例のフッ素
系樹脂サイトップでは、凸部高さとほぼ同等の塗布膜厚
で平坦化された表面が得られているのに対して、比較例
のポリイミド樹脂CT-4150 では、塗布膜厚を凸部高さの
1.5倍以上の膜厚としなければ平坦化することができ
ず、製造工数や製造コスト等に対して実施例の方が有利
であることが分かる。
【0047】実施例2 上記実施例1において、フッ素系樹脂サイトップの塗布
厚(べタ膜塗布条件換算)を40μm で一定とした上で、
コイル導体の高さを種々変化(〜40μm )させる以外
は、実施例1と同様にしてコイル導体間への埋め込みお
よび熱処理による表面平坦化処理を行った。この際のコ
イル導体の高さ(コイル凹凸)と応力との関係を図8に
示す。なお、図8におけるコイル凹凸=0μm は、平坦な
基板上に絶縁層を形成した場合の結果である。
【0048】また、比較例1と同一のポリイミド樹脂CT
-4150 を用いて、上記実施例と同様にしてコイル導体の
高さ(コイル凹凸)と応力との関係を調べ、その結果を
図8に併せて示す。
【0049】図8に示すように、コイル導体の高さが低
い場合には平面上に形成した場合とあまり差がないた
め、線膨張係数が小さい比較例のポリイミド樹脂CT-415
0 の方が応力が小さいが、コイル導体の高さが20μm を
超えるような条件になると、逆に熱処理による軟化およ
び平坦化の効果が発揮され、実施例のフッ素系樹脂サイ
トップの方が応力が小さくなることが分かる。この応力
緩和効果はコイル高さが高いほど顕著となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子デバ
イスおよびその製造方法によれば、耐熱性絶縁材料を一
旦軟化させて平坦化しているため、適正な膜厚の絶縁材
料層で平坦化が実現できると共に、絶縁材料層の体積収
縮等に起因する応力を大幅に緩和することができる。従
って、凹凸形状を有する導体層の平坦化の低コスト化が
図れると共に、応力低減により基板側の反り等が抑制さ
れ、この変形に伴う問題を解消することが可能となる。
また、本発明の平面インダクタによれば、特性の向上や
製造コストの低減等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子デバイスおよびその製造方法の
一実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の電子デバイスおよびその製造方法の
他の実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態による平面インダクタの
平面図である。
【図4】 図3に示す平面インダクタの一構成例の断面
図である。
【図5】 図3に示す平面インダクタの他の構成例の断
面図である。
【図6】 本発明の実施例における耐熱性絶縁材料の塗
布膜厚と応力との関係を比較例の結果と共に示す図であ
る。
【図7】 本発明の実施例における耐熱性絶縁材料の塗
布膜厚と耐熱性絶縁材料層の表面凹凸との関係を比較例
の結果と共に示す図である。
【図8】 本発明の実施例におけるコイル導体の凹凸と
応力との関係を比較例の結果と共に示す図である。
【符号の説明】
1………支持基体 2、14……コイル導体層 2a、14a……コイル導体となる凸部 2b……スペース部 3………耐熱性絶縁材料 4………耐熱性絶縁材料層(第1の絶縁材料層) 4a……平坦化された上面 5………第2の絶縁材料層 10……平面インダクタ 12、15……軟磁性層 13……絶縁層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸形状を有する導体層と、前記導体層
    の凸部間に埋め込まれつつ、前記導体層の上部を平坦化
    するように積層形成された絶縁層とを具備する電子デバ
    イスにおいて、 前記絶縁層は、その耐熱温度より低いガラス転移点を有
    する耐熱性絶縁材料からなり、かつ軟化により平坦化さ
    れた上面を有することを特徴とする電子デバイス。
  2. 【請求項2】 凹凸形状を有する導体層と、前記導体層
    の凸部間に埋め込まれつつ、前記導体層の上部を平坦化
    するように積層形成された絶縁層とを具備する電子デバ
    イスにおいて、 前記絶縁層は、その耐熱温度より低いガラス転移点を有
    する耐熱性絶縁材料からなると共に、軟化により平坦化
    された上面を有する第1の絶縁材料層と、第1の絶縁材
    料層上に設けられ、ガラス転移点を有さないあるいは前
    記耐熱性絶縁材料より高いガラス転移点を有する耐熱性
    絶縁材料からなる第2の絶縁材料層とを有することを特
    徴とする電子デバイス。
  3. 【請求項3】 凹凸形状を有する導体層上に、その耐熱
    温度より低いガラス転移点を有する耐熱性絶縁材料を、
    前記導体層の凸部間に埋め込みつつ塗布する工程と、 前記ガラス転移点より高く、かつ前記耐熱温度より低い
    温度で前記耐熱性絶縁材料に熱処理を施し、前記耐熱性
    絶縁材料層の上面を平坦化する工程とを有することを特
    徴とする電子デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子デバイスの製造方法
    において、 前記耐熱性絶縁材料層上に、さらにガラス転移点を有さ
    ないあるいは前記耐熱性絶縁材料より高いガラス転移点
    を有する耐熱性絶縁材料層を形成する工程を有すること
    を特徴とする電子デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】 非晶質磁性体または結晶質磁性体からな
    る磁性層と、前記磁性層に沿って形成されたコイル導体
    と、前記磁性層とコイル導体との間を電気的に絶縁する
    絶縁層とを具備する平面インダクタにおいて、 前記コイル導体間およびその上方に設けられた前記絶縁
    層は、前記非晶質磁性体の結晶化温度またはキュリー温
    度、あるいは前記結晶質磁性体のキュリー温度、および
    その耐熱温度より低いガラス転移点を有する耐熱性絶縁
    材料からなり、かつ前記絶縁層の上方に位置する磁性層
    は、前記耐熱性絶縁材料層の平坦化された上面上に配置
    されていることを特徴とする平面インダクタ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の平面インダクタにおい
    て、 前記コイル導体の上方に位置する磁性層と前記耐熱性絶
    縁材料層との間に、さらにガラス転移点を有さないある
    いは前記耐熱性絶縁材料より高いガラス転移点を有する
    耐熱性絶縁材料層が介在されていることを特徴とする平
    面インダクタ。
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