JPH09268538A - 護岸の止水構造 - Google Patents

護岸の止水構造

Info

Publication number
JPH09268538A
JPH09268538A JP9768896A JP9768896A JPH09268538A JP H09268538 A JPH09268538 A JP H09268538A JP 9768896 A JP9768896 A JP 9768896A JP 9768896 A JP9768896 A JP 9768896A JP H09268538 A JPH09268538 A JP H09268538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water blocking
water
sheet
revetment
mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9768896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2992743B2 (ja
Inventor
Kanji Kuwabara
歓司 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GASON KK
Original Assignee
GASON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GASON KK filed Critical GASON KK
Priority to JP8097688A priority Critical patent/JP2992743B2/ja
Publication of JPH09268538A publication Critical patent/JPH09268538A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2992743B2 publication Critical patent/JP2992743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Revetment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 止水性能に対する信頼性が高く、しかも
簡易に施工できる、護岸の止水構造を提供する。 【解決手段】 仕切梁3の下半外周面を止水シート5で
覆い、溝4から露出する止水シート5の余長部51を遮
水マット6に重合させ、遮水マット6,6間を止水シー
ト5で接続して止水連続性を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製の
護岸ブロックや布団篭を用いた護岸の止水技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】堤体などの斜面に多数の護岸ブロックを
敷設するブロック製護岸は、斜面に仕切梁を現場で築
造する第1工程、地山の全面に遮水マットを布設する
第2工程、遮水マット上に多数の護岸ブロックを敷設
する第3工程、仕切梁と遮水マット間を止水処理する
第4工程で施工され、必要に応じて護岸ブロック群及
び仕切梁が隠れるまで緑化用盛土を覆土する第5工程が
追加される。また仕切梁と遮水マット間の止水処理につ
いては、図8に示すように細幅の止水シートaの一方を
仕切梁bの側面に接着剤等の薬剤によって接着すると共
に、止水シートaの他方を遮水マットcに重ね合わせて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、止水シ
ートaが薄いフィルム状であるため仕切梁bの側面の全
長に亘って、完全に貼着することが技術的に難しく皺が
出来やすい。止水シートaの一部に皺が発生すると他が
どんなに密着して貼着してあっても、皺の隙間より浸水
して堤体が決壊する危険がある。また止水シートaの貼
着は、止水シートa又は仕切梁bの側面に接着剤を塗布
する作業や、止水シートaの貼着作業を作業者の手作業
に頼るため、多くの労力と時間を必要とする。
【0004】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、止水性能に対する信頼性
が高く、しかも簡易に施工できる、護岸の止水構造を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1に係る
発明は、複数の護岸ブロックにより構成される護岸の布
設面に遮水マットが敷設され、複数の護岸ブロックの側
面に跨がってコンクリート製の梁体が構築され、前記梁
体の内方に位置する遮水マット上に護岸ブロックが敷設
されている、護岸の止水構造において、地山に開設した
溝とこの溝内に構築した梁体との間に止水シートが介挿
し、前記溝外へ延出させた止水シートの余長部と前記遮
水マットの端部とが重合し、止水シートが遮水マットの
間を連続的に止水することを特徴とする、護岸の止水構
造である。請求項2に係る発明は、複数の護岸ブロック
により構成される護岸の布設面に遮水マットが敷設さ
れ、複数の護岸ブロックの側面に跨がってコンクリート
製の梁体が構築され、前記梁体の内方に位置する遮水マ
ット上に護岸ブロックが敷設されている、護岸の止水構
造において、現場で場所打ちして構築される梁体の側面
に沿って止水シートの一方が連続して埋め込まれ、止水
シートの他方の余長部が遮水マットの端部と重合し、止
水シートが遮水マットと梁体の側面間を止水することを
特徴とする、護岸の止水構造である。請求項3に係る発
明は、請求項2において、止水シートの一方が溝内に位
置する梁体の側面に埋め込まれていることを特徴とす
る、護岸の止水構造である。請求項4に係る発明は、請
求項2において、止水シートの一方が地上に露出する梁
体の側面に埋め込まれていることを特徴とする、護岸の
止水構造である。 請求項5に係る発明は、請求項2〜
請求項4のいずれかにおいて、止水シートの一方が梁体
の側面に凹凸状に埋め込まれていることを特徴とする、
護岸の止水構造である。請求項6に係る発明は、請求項
1又は請求項2において、遮水マットが止水性のシート
のみ又は止水性のシートの片面に補強マットを付設して
構成することを特徴とする、護岸の止水構造である。
【0006】
【発明の実施の形態1】図1〜図3を参照しながら護岸
の止水構造について説明する。尚、本実施の形態では護
岸ブロックを用いる場合について説明する。 <イ>護岸 図1〜図3に護岸ブロック1を用いた護岸の概念図を示
す。護岸ブロック1は公知の各種コンクリート製のブロ
ックを含むものであり、図示した護岸ブロック1は矩形
のブロック体の左右の側面1a,1bに相互に嵌合可能
な継手を形成すると共に、上下の側面1ca,1bに継
手部を形成すると共に、その前後面1c,1dに湾曲す
る凹凸状の継手部を形成し、これらの継手部を嵌合させ
て敷設できる構造になっている。又、1eは護岸ブロッ
ク1の前後の側面に線材を挿通するための透孔である。
本発明は後述する梁体である仕切梁3と遮水マット6間
の止水構造に関するものであり、護岸ブロック1につい
ては詳しい説明を省略する。
【0007】<ロ>仕切梁 護岸ブロック1の敷設予定の堤体斜面の地山2に溝4を
開設する。溝4は仕切梁3を根入れするためのもので、
その形成方向は従来と同様である。これまでは溝4内に
コンクリートを打設して仕切梁3を構築していたが、本
発明では溝4内に止水シート5を布設して仕切梁3を構
築する。止水シート5は溝4の内壁全面を止水する止水
性のシートで、止水シート5の幅は少なくとも溝4の内
壁に這わせて布設したとき地上側に余長部51を形成す
る寸法であれば良く、また止水シート5の全長は溝4の
全長の長さがあればよい。 溝4内に止水シート5を布
設したら、地上側に型枠を組み立てた後コンクリートを
打設して仕切梁3を構築する。このようにして構築した
仕切梁3の下半外周面は止水シート4で覆われたことに
なる。余長部51はそのまま地表側に位置させておく。
【0008】<ハ>遮水マット 仕切梁3の構築後または構築と並行して、地山2の全面
に遮水マット6を布設する。遮水マット6は止水性を有
する一枚もののシートか、或いはシートの片面にフエル
トなどの補強マットを積層した積層物であってもよい。
【0009】<ニ>シートとマットの接続 図1に示すように仕切梁3の下半外周を覆う止水シート
5の余長部51と遮水マット6の端部を重ね合わせて接
合する。余長部51と遮水マット6の端部の接合には接
着剤を使用せず、護岸ブロック1の積載荷重を利用して
止水性を確保する。この重合部の止水性能は余長部51
と遮水マット6の重ね代に影響を受けるため、余長部5
1の長さを十分に確保しておくことが肝要である。止水
シート5の余長部51と遮水マット6の端部の重合が完
了したら、護岸ブロック1を設置して施工を完了する。
【0010】
【作用】つぎに護岸の止水性能について検討する。
【0011】仕切梁3を除いた護岸ブロック1の設置面
は、全面に布設した遮水マット6により確実に止水性が
確保されていることは従来と同様である。
【0012】また仕切梁3と遮水マット6間について
は、止水シート5が仕切梁3の下半外周を経て仕切梁3
の両側に位置する遮水マット6,6間を接続しているた
め、仮に仕切梁3と止水シート5の間に侵水しても、そ
の水は止水シート5で遮断され透過できない。したがっ
て、止水シート5が仕切梁3と遮水マット6間の止水性
を確保することになる。
【0013】
【発明の実施の形態2】図4は止水シート5の一方52
を仕切梁3の地下部の側面31に埋め込んだ実施の形態
について示す。尚、本実施の形態以降の説明に際し、既
述した実施の形態1と同一の部位は同一の符号を付して
説明を省略する。仕切梁3の側面31と対向する止水シ
ート5の一方52に予め凹凸形状の凹凸部53を設けて
おき、コンクリートを打設する際凹凸部53を仕切梁3
の側面31に埋め込む。また仕切梁3を構築する際、成
型面に凹凸を有する型枠を止水シート5の一方52共に
溝4内に設置することで、止水シート5の一方52を仕
切梁3の地下部の側面31に埋め込んでよい。本実施の
形態にあっては、止水シート5の一方52を仕切梁3の
地下部の側面31に埋め込んで接合できるので、接着剤
を用いずに止水シート5を仕切梁3に強固に付着できる
利点だけでなく、止水シート5と仕切梁3の接合面が凹
凸形状となるため、直線条に接面する場合に比べて高い
止水性能を確保できる利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態3】図5は止水シート5の一方52
を仕切梁3の地上部の側面32に埋め込んだ実施の形態
を示す。本実施の形態は前記した実施の形態2と比べて
止水シート5の一方52を埋め込む仕切梁3の側面32
位置が異なるだけで、他の基本構造は同様である。本実
施の形態にあっては、前記の実施の形態2と同様の利点
が得られることの他に、止水シート5の一方52の埋め
込み作業を地上側で仕切梁3の施工と同時に行える利点
がある。
【0015】
【発明の実施の形態4】以上は堤体斜面の地山2に構築
した仕切梁3と遮水マット6間を止水する構造について
説明したが、図6,7に示すように護岸の水平方向に現
場構築する基礎梁7と遮水マット6間の止水手段とし
て、既述した実施の形態2を適用することも可能であ
る。すなわち、溝8の地山2側の側面に止水シート5を
位置させて型枠を組み立てた後、型枠内にコンクリート
を打設して止水シート5の埋め込まれた基礎梁7を構築
する。脱型後、凹凸部53の形成されていない止水シー
ト5の上半の余長部51を剥離して地山2側へ布設す
る。剥離した止水シート5の上半の余長部51を遮水マ
ット6に重合させる。尚、図6中符号9は矢板で、基礎
梁7と一体に構築されている。このように構築すること
で、基礎梁7と遮水マット6間の止水が図れる。また堤
体斜面の地山2の途中に仕切梁1の直交方向に現場でコ
ンクリート製の梁体(図示せず)を構築する場合は、こ
の梁体と遮水マット6間を既述した実施の形態の止水構
造を適用してもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 <イ> 梁体の底部に止水シートを巻き込んで配置した
ため、梁体と止水シートとの間に浸水しても透水を確実
に阻止できる。そのため仕切梁と止水シート間の止水に
対する信頼性が高くなる。 <ロ> 梁体の側面に止水シートの一方を埋め込むこと
で、梁体と止水シート間を確実に止水することができ
る。 <ハ> 接着剤の塗布作業や、シートの貼着作業を省略
できるので、大幅な省力化と工期の短縮及び工費の低減
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 仕切梁と止水シート間の止水構造の説明図
【図2】 護岸ブロックを用いた護岸の概念図
【図3】 図2におけるIII −III の横断面図
【図4】 発明の実施の形態2に係る仕切梁の横断面図
【図5】 発明の実施の形態3に係る仕切梁の横断面図
【図6】 発明の実施の形態4に係る基礎梁の横断面図
【図7】 図6の一部の拡大図
【図8】 従来の仕切梁の止水構造の説明図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の護岸ブロックにより構成される
    護岸の布設面に遮水マットが敷設され、複数の護岸ブロ
    ックの側面に跨がってコンクリート製の梁体が構築さ
    れ、前記梁体の内方に位置する遮水マット上に護岸ブロ
    ックが敷設されている、護岸の止水構造において、 地山に開設した溝とこの溝内に構築した梁体との間に止
    水シートが介挿し、 前記溝外へ延出させた止水シートの余長部と前記遮水マ
    ットの端部とが重合し、 止水シートが遮水マットの間
    を連続的に止水することを特徴とする、 護岸の止水構造。
  2. 【請求項2】 複数の護岸ブロックにより構成される
    護岸の布設面に遮水マットが敷設され、複数の護岸ブロ
    ックの側面に跨がってコンクリート製の梁体が構築さ
    れ、前記梁体の内方に位置する遮水マット上に護岸ブロ
    ックが敷設されている、護岸の止水構造において、 現場で場所打ちして構築される梁体の側面に沿って止水
    シートの一方が連続して埋め込まれ、 止水シートの他方の余長部が遮水マットの端部と重合
    し、 止水シートが遮水マットと梁体の側面間を止水すること
    を特徴とする、 護岸の止水構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、止水シートの一方
    が溝内に位置する梁体の側面に埋め込まれていることを
    特徴とする、護岸の止水構造。
  4. 【請求項4】 請求項2において、止水シートの一方
    が地上に露出する梁体の側面に埋め込まれていることを
    特徴とする、護岸の止水構造。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかにおい
    て、止水シートの一方が梁体の側面に凹凸状に埋め込ま
    れていることを特徴とする、護岸の止水構造。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2において、遮水
    マットが止水性のシートのみ又は止水性のシートの片面
    に補強マットを付設して構成することを特徴とする、護
    岸の止水構造。
JP8097688A 1996-03-27 1996-03-27 護岸の止水構造 Expired - Lifetime JP2992743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8097688A JP2992743B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 護岸の止水構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8097688A JP2992743B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 護岸の止水構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09268538A true JPH09268538A (ja) 1997-10-14
JP2992743B2 JP2992743B2 (ja) 1999-12-20

Family

ID=14198907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8097688A Expired - Lifetime JP2992743B2 (ja) 1996-03-27 1996-03-27 護岸の止水構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2992743B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279920A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Okumura Corp 縦向き遮水部材と敷設遮水部材との間の遮水構造及びその施工法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010279920A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Okumura Corp 縦向き遮水部材と敷設遮水部材との間の遮水構造及びその施工法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2992743B2 (ja) 1999-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100416570B1 (ko) 수압구조물에대한불투과성보호막제작방법
JP2004183338A (ja) トンネル止水構造およびその施工方法
KR100930421B1 (ko) 콘크리트 역 타설 구간 방수시공방법
KR102072401B1 (ko) 금속사시트테이프를 이용한 방근방수시스템 및 이를 이용한 방근방수공법
JPH09268538A (ja) 護岸の止水構造
CN110295630A (zh) 多层约束防渗漏的后浇带结构
JPH08269984A (ja) 外防水工法地下室の構築法
JP3609657B2 (ja) 構造物の地下外壁およびその構築工法
JP2002212945A (ja) 山留め壁芯材用h形鋼及びこれを用いた地下構造物の構築工法
JP2001011837A (ja) 止水用膜状材の接続工法
JPH08120702A (ja) 地下室外壁の排水装置およびその施工法
KR20050117693A (ko) 사력제방의 차수구조 및 그 시공방법
JP3298100B2 (ja) シールドトンネル用防水セグメント及びその施工方法
JP3525122B2 (ja) 水中における遮水シートの修復方法
JP2001279737A (ja) 貯水工法及び貯水構造
JPH094393A (ja) トンネル内壁面の防水工法
CN220953555U (zh) 型钢混凝土地下剪力墙的施工缝防水结构
JPH0718169B2 (ja) 遮水膜壁の施工法
JPH03107099A (ja) 防水シート及びそれを用いた地下構造物のコンクリート施工方法
JP2876478B1 (ja) 亀裂誘発構造
JPH0310200Y2 (ja)
JP2000104248A5 (ja)
JPH11309426A (ja) 廃棄物処分場における止水シートと遮水壁の接合方法および接合構造
JPS62288216A (ja) 止水材およびそれによる止水工法
JP2001207444A (ja) 遮水壁及びその構築方法