JPH09267964A - 用紙仕分け方法およびその方法を用いる仕分け装置 - Google Patents

用紙仕分け方法およびその方法を用いる仕分け装置

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JPH09267964A
JPH09267964A JP7635196A JP7635196A JPH09267964A JP H09267964 A JPH09267964 A JP H09267964A JP 7635196 A JP7635196 A JP 7635196A JP 7635196 A JP7635196 A JP 7635196A JP H09267964 A JPH09267964 A JP H09267964A
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sheets
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JP7635196A
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Terunobu Onuma
輝信 大沼
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成後、排出される用紙の仕分けを行うた
めに仕分け枚数群毎にテープなどの消耗品や排出方向の
切り換えを行う場合、画像形成に直接関わらない部品の
増加や構造の複雑化を招かないようにする。 【解決手段】画像形成される用紙の繰り出し方向を変更
することなく、用紙に対する表示部の位置を仕分け枚数
群毎に異ならせるようにすることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙仕分け方法お
よびその方法を用いる仕分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙を仕分けることが必要とされる装置
の一つに画像形成装置があり、その画像形成装置の一つ
には、同じ原稿画像から大量の画像形成が行える印刷装
置がある。印刷装置の一例として孔版印刷装置があり、
この孔版印刷装置には、大量の印刷を連続的に実施する
場合に1種の孔版マスタを用いるだけで印刷を実行でき
るので、経済的な画像転写が行える利点がある。いま、
図20により、孔版印刷装置の構成の一例を説明する
と、次のとおりである。図20に示されている孔版印刷
装置100は、装置本体上部に配置されている原稿読み
取り手段101と、装置本体内に配置されてマスタへの
穿孔製版を実行する製版手段102と、穿孔製版された
孔版マスタへのインキの供給を行うためのインキ供給手
段103と、孔版マスタが外周面に装着される回転可能
な版胴104と、版胴104とほぼ等速で反対方向に回
転し、版胴104に印刷用紙105を押圧して画像転写
を行わせる圧胴106と、版胴104から印刷用紙10
5を剥離するための剥離爪107と、剥離された印刷用
紙105を排出するための排紙搬送手段108と、排出
された印刷用紙105を収容して積載するための排紙積
載手段109と、印刷時に上記版胴104と圧胴106
との間に印刷用紙105を供給するための給紙装置11
0等を備えている。
【0003】このような孔版印刷装置100では、印刷
を行うに際して、製版手段102により製版された孔版
マスタが版胴104の外周面に装着されると、版胴10
4が回転するとともにインキ供給手段103からインキ
が版胴104に装着されている孔版マスタに向け供給さ
れる。インキが孔版マスタに供給されると、圧胴106
が版胴104とほぼ等速で版胴104の回転方向と反対
方向に回転して版胴104に圧接され、この状態におい
て、版胴104に装着されている孔版マスタの画像位置
と画像を転写される位置とを整合させるための給紙タイ
ミングを設定されて給紙装置110から印刷用紙105
が版胴104と圧胴106との圧接位置に供給され、印
刷用紙105が版胴104に向け押圧されて画像転写が
行われる。画像転写後には、印刷用紙105が剥離爪1
07によって版胴104から剥離され、排紙搬送手段1
08によって排紙積載手段109に向け排出される。
【0004】印刷時、給紙装置110から印刷用紙10
5が供給される場合には、印刷用紙105が積載されて
いる給紙トレイ110Aが上昇し、その最上位に位置す
る印刷用紙105と接触する給紙ローラ110Bおよび
分離ローラ110Cとにより印刷用紙105の重送を防
止したうえで所定の給紙タイミングで給紙トレイ110
Aから1枚の印刷用紙105が給送される。給紙装置1
10から繰り出された印刷用紙105は、先端をフィー
ドローラ111により衝止されて給送が一旦中断される
ことにより上向きの撓みを生じさせられ、天地左右のレ
ジスト量を補正されたうえで版胴104と圧胴106と
の回転と同期するフィードローラ111の回転によって
版胴104の線速にあわせた搬送速度まで加速され、圧
胴106に設けられている用紙挾持部材106Aの作動
タイミングに合わせて搬送される。印刷用紙105の先
端が用紙挾持部材106Aに達すると、用紙挾持部材1
06Aによりその先端が挾持され、版胴104と圧胴1
06との回転に順じて印刷用紙が搬送されて孔版マスタ
からの画像が印刷用紙105上に転写される。
【0005】印刷を終えた印刷用紙105は、排紙積載
手段109に向け排出されるようになっているが、積載
される印刷用紙群の中で任意の枚数毎に仕分けられる場
合がある。このため、上記排紙積載手段109を含む印
刷用紙の排紙部には、任意の枚数毎に仕分けるための機
構が設けられている(例えば、特開平7ー1722号公
報、特公平6ー78151号公報)。前者公報には、仕
分け情報を記録したテープを仕分け枚数に達した印刷用
紙の表面に繰り出し、そのテープが次に仕分けされる印
刷用紙との間に挟み込まれるようにした構成が開示され
ている。
【0006】後者公報には、仕分け枚数毎に印刷用紙の
排出方向に沿った印刷用紙の排出方向の向きを90゜切
り換えるようにした構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の構成には、次のような問題がある。前者公報記載の構
成では、仕分けのために仕分け専用のテープを準備する
必要がある。このことは、印刷装置自体の構成にテープ
の繰り出しを行うための構成や仕分け情報を記録するた
めの構成を付加しなければならないばかりでなく、テー
プという印刷には関係のない消耗品が必要となり、コス
ト高を招くことになる。しかも、テープの形状が比較的
細くて長くなっているので、印刷用紙上面に向け落下す
る際の挙動が安定しにくく、仕分け情報が記録されてか
ら即座に印刷用紙上面に落下するようにはなっていな
い。このため、印刷用紙の排出動作のタイミングとテー
プの落下とが整合しないでテープを挟み込むべき箇所に
向け作動させて所定の位置にテープを位置させることが
できない。さらに加えて、排紙部に積載された印刷用紙
を取り出す際には印刷用紙間に挟まれているテープが脱
落したり破損したりする虞があるため、ユーザには慎重
な取り出し動作が要求される。
【0008】後者公報記載の構成では、排紙台の構造が
大掛かりなものとなり、これによりコストの上昇を招
く。また、積載される印刷用紙を仕分け枚数毎に方向切
り換えするので、積載量が多くなると重量増加によって
方向切り換えに必要な駆動力や時間が長大化し、高速印
刷を行うには不向きな構造となる。しかもサイドフェン
スとしての機能を用紙の4隅に対応させてある4本の軸
によって行うので、印刷用紙の端縁揃えが充分に行え
ず、仕分けられて積載されている印刷用紙の端縁が不揃
いな状態となる。
【0009】本発明の目的は、上記従来の画像形成装
置、特にその装置に用いられる用紙仕分け機構における
問題に鑑み、既存の給紙構成を用いることにより仕分け
が可能な用紙仕分け方法およびそれを用いた仕分け装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、排出される用紙を予め決め
られている部数の用紙群に仕分ける方法であって、上記
用紙の排出される方向を変化させることなく仕分け用紙
群同士で異なる形態を設定することを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の用
紙仕分け方法において、上記異なる形態として、上記用
紙の端縁に形成される表示部の位置を異ならせることを
特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の用
紙仕分け方法において、上記表示部は、上記用紙の給送
方向と直角な方向の上記用紙の端縁に形成されることを
特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項2記載の用
紙仕分け方法において、上記表示部は、上記用紙の給送
方向に平行な方向の上記用紙の端縁に形成されることを
特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2記載の用
紙仕分け方法において、上記表示部は、仕分け枚数分の
用紙の全てに形成されることを特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項2記載の用
紙仕分け方法において、上記表示部は、仕分け枚数に該
当する順番の用紙に対してのみ形成されることを特徴と
している。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項3記載の用
紙仕分け方法を用いる仕分け装置であって、上記用紙へ
の画像転写処理を実行する版胴の位置を上記用紙の給送
方向に対して直角な方向にずらす機構として、上記版胴
を軸方向に沿って変位させる画像位置左右方向調整機構
が用いられることを特徴としている。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項4記載の用
紙仕分け方法を用いる仕分け装置であって、上記用紙へ
の画像転写処理を実行する版胴を上記用紙の給送方向に
沿ってずらす機構として、上記版胴による画像転写開始
位置を変化させる天地位置調整機構が用いられることを
特徴としている。
【0018】
【実施例】以下、図面に示した実施例により本発明の詳
細を説明する。
【0019】図1は、請求項1乃至3および請求項5記
載の発明の実施例による用紙仕分け方法の原理を説明す
るための模式図である。なお、本実施例は、印刷を対象
とするものであることを前置しておく。画像を転写され
て印刷装置から排出される用紙1は、予め決められてい
る仕分け枚数群毎に給送方向(排出方向)を変更するこ
となく排出されるが、その給送形態が異なっている。
【0020】図1においては、用紙の給送形態として、
給紙装置(図示されず)からの用紙1の繰り出し方向に
相当する給送方向(図中、符号Fで示す方向)と直角な
方向の端縁の一つである給送方向前端側(排出方向下流
側)の端縁部にマーキングを施すことで表示部1Aを形
成し、その表示部1Aの位置を仕分け枚数群毎に異なら
せている。
【0021】つまり、図1(A)は、最初に排出された
第1の仕分け枚数群の用紙1を示しており、この仕分け
枚数群での用紙1には、給送方向前端縁において給送方
向と直角な方向に相当する用紙1の幅方向中央部に表示
部1Aが位置している。この場合の表示部1Aは、用紙
1上で画像そのものには重合しない位置にて画像形成領
域の一部に臨出する線によって構成され、かつ、第1の
仕分け枚数群の用紙1の全てについて設けられている。
【0022】一方、第1の仕分け枚数群に引き続いて版
胴に向け繰り出される第2の仕分け枚数群での用紙1’
には、図1(A)に示した第1の仕分け枚数群における
表示部1Aの位置に対して図1(B)に示すように、用
紙1’の幅方向中央よりもずれた位置(図1(B)中、
符号Lで示す量だけずれた位置)に表示部1A’が位置
付けられている。この表示部1A’は、第2の仕分け枚
数群に相当する用紙1’の全てに設けられる。
【0023】第2の仕分け枚数群での用紙1’が全て排
出されると、次の仕分け枚数群に相当する第3の仕分け
枚数群が存在している場合には、第3の仕分け枚数群の
用紙が版胴に向け繰り出されることになるが、この仕分
け枚数群の用紙に対する表示部の位置は、第2の仕分け
枚数群の用紙1’における表示部1A’の位置に対して
再度ずれた位置に位置決めされる。この場合の位置は、
第2の仕分け枚数群の用紙1’における表示部1A’の
位置に対してずれていればよいので、図1(C)に示す
ように、第1の仕分け枚数群の用紙1と同じ位置に位置
決めされ、第3の仕分け枚数群の用紙1の全てに設けら
れている。
【0024】図1(B)に示した用紙1’における表示
部1A’のずれ量は、転写画像が用紙1’から外れるこ
とがなく、かつ、図2に示すように、同一画像を転写さ
れた各仕分け枚数群同士を積載した際に表示部(1A、
1A’)の位置ずれが確認できる最低限の量にすること
が望ましく、3〜5mm程度が好ましい。これよりも大
きいずれ量とすると、仕分け枚数群の確認はしやすいも
のの、転写画像が用紙から外れたり転写画像のずれが拡
大されて転写不良として誤認される虞がある。
【0025】このように、仕分け枚数群での用紙に対す
る表示部の位置を異ならせる場合、仕分け枚数群毎に用
いるマスタの製版状態を異ならせる方法と、同一マスタ
を用いて画像転写位置を異ならせる方法とがある。
【0026】図3および図4は、上記表示部の位置を異
ならせる方法のうちで同一マスタを用いる場合の給送形
態を説明する図であり、この場合に用いられるマスタ2
は、図4(A)中、符号Wで示す原稿3の幅方向長さの
中心線位置(W1)を、図4(B)において符号Mで示
すマスタ2の幅方向長さの中心線位置(M1)に一致さ
せて原稿サイズに対応した画像転写領域3’の位置が位
置決めされる。
【0027】一方、マスタ2の製版に際しては、図4
(B)に示すように、マスタ2の給送方向Fにおける原
稿3の前端縁に対応させて表示部となる線画像(図中、
符号Pで示す黒線部)が形成され、その線画像Pの一部
が画像転写領域3’内に入り込んでいる。これにより、
マスタ2は、画像転写領域3’内の画像とともに表示部
となる線画像Pとが製版されて版胴に捲装される一方、
画像を印刷された用紙には、その画像転写領域3’の一
部に用紙側の表示部をなす線画像Pが形成されることに
なる。
【0028】上記のごとく製版されたマスタ2を捲装さ
れた版胴は、軸方向に移動することができる機構が採用
されている。このための移動機構に関しては、その詳細
は示さないが、版胴の軸方向両端部に位置する端板を版
胴の軸方向に移動可能に構成し、その端板の一方を版胴
内部に設けられている駆動部で駆動することによって端
板を介してマスタが捲装されている位置を版胴の軸方向
に変位させる画像位置左右方向調整機構が用いられる
(例えば、本願出願人の先願に係る特願平7ー2615
18号)。
【0029】上記の画像位置左右方向調整機構を用いた
場合には、図1(A)に示した第1の仕分け枚数群の用
紙1に対する印刷が行われる場合(図3(A)に示す状
態)と図1(B)に示した第2の仕分け枚数群の用紙
1’に対する印刷が行われる場合(図3(B)に示す状
態)とで用紙に対する版胴4の軸方向における画像転写
位置をずらすことにより、マスタ2に形成されている表
示部用の線画像Pの位置が用紙の幅方向でずらされる。
図3においては、図1に示した表示部1Aのずれ量に相
当する量として符号Lが用いられている。また、第2の
仕分け枚数群の用紙1’に対する印刷後、図1(C)に
示した第3の仕分け枚数群の用紙1に対する印刷が行わ
れる場合(図3(C)に示す状態)では、再度、第1の
仕分け枚数群の用紙1に対する印刷の場合と同様な版胴
4の位置決めが行われて第2の仕分け枚数群の用紙1’
における表示部1A’の位置と異ならせた位置に表示部
1Aが印刷される。
【0030】なお、上記実施例においては、表示部の位
置として、用紙の幅方向中心位置を設定したが、これに
限ることなく、幅方向端縁部とし、この端縁部を基準と
して版胴4の軸方向に沿った移動により幅方向に沿って
ずらすようにしてもよい。
【0031】次に、請求項4および5記載の発明の実施
例による用紙仕分け方法を説明する。本実施例は、前述
した表示部を用紙の給送方向に平行して形成することを
特徴としている。図5は、上記実施例における用紙仕分
け方法の原理を説明するための模式図であり、同図にお
いては、給送形態として、用紙10の給送方向(便宜
上、符号Fを用いる)に平行する端縁部である用紙10
の一方の端縁部にマーキングを施すことで表示部10A
を構成し、その表示部10Aの位置を仕分け枚数群毎で
上記給送方向に沿って異ならせている。
【0032】つまり、図5(A)は、版胴に対して最初
に繰り出された第1の仕分け枚数群の用紙10を示して
おり、この仕分け枚数群での用紙10には、給送方向に
平行する一方の端縁部で給送方向前端縁から給送方向に
沿った所定の位置(用紙10の給送方向前端側から距離
L1で示す位置)に表示部10Aが位置している。この
表示部10Aは、第1の仕分け枚数群の用紙10全てを
対象として設けられる。
【0033】一方、第1の仕分け枚数群の用紙10が全
て排出された後に繰り出される第2の仕分け枚数群での
用紙10’には、図5(A)に示した第1の仕分け枚数
群における表示部10Aの位置に対して、図5(B)に
示すように、図5(A)における表示部10Aの位置か
ら用紙10’の給送方向に沿ってずれた位置(図5
(B)中、符号L2で示す位置。但し、L2>L1)に
表示部10A’が位置付けられている。この表示部10
A’は、第2の仕分け枚数群の用紙10’全てを対象と
して設けられる。
【0034】第2の仕分け枚数群での用紙10’が全て
排出されると、次の仕分け枚数群に相当する第3の仕分
け枚数群が存在する場合には、その仕分け枚数群の用紙
が繰り出されることになるが、第3の仕分け枚数群の用
紙に対する表示部の位置は、第2の仕分け枚数群の用紙
10’における表示部10A’の位置に対して再度ずれ
た位置に位置決めされる。この場合の位置は、第2の仕
分け枚数群の用紙10A’における表示部10A’の位
置に対してずれていればよいので、図5(C)に示すよ
うに、第1の仕分け枚数群の用紙10と同じ位置に位置
決めされ、かつ、第3の仕分け枚数群の用紙10の全て
に設けられる。
【0035】図5(B)に示した用紙10’における表
示部10A’のずれ量は、転写画像が用紙10’から外
れることがなく、かつ、図6に示すように、同一画像を
転写された各仕分け枚数群同士を積載した際に表示部
(10A、10A’)の位置ずれが確認できる最低限の
量にすることが望ましい。これよりも大きいずれ量とす
ると、仕分け枚数群の確認はしやすいものの、転写画像
が用紙から外れたり転写画像のずれが拡大されて転写不
良と誤認することがある。
【0036】このように、仕分け枚数群での用紙に対す
る表示部の位置を異ならせる場合、図1に示した実施例
と同様に、仕分け枚数群毎に用いるマスタの製版状態を
異ならせる方法と、同一マスタを用いて画像転写位置を
異ならせる方法とがある。
【0037】図7および図8は、上記表示部の位置を異
ならせる方法のうちで同一マスタを用いる場合の給送形
態を説明する図である。
【0038】この場合に用いられるマスタ2’は、図7
(A)に示す原稿3の大きさに対して給送方向(便宜
上、図4に示した符号Fを用いる)に沿って、図7
(B)に示すように、原稿サイズに対応した画像の転写
領域3Aの給送方向前端縁から所定の距離Sを以て画像
転写領域3Aの給送方向に平行する方向の端縁部の位置
に線画像(便宜上、図4に用いた符号Pで示す黒線部)
からなる表示部が位置決めされる。
【0039】マスタ2’には、上記寸法に基づく位置に
表示部となる線画像Pが形成されるように製版される
が、その線画像Pは一部が画像の転写領域3A内に入り
込んでいる。これにより、用紙側での画像転写領域の一
部に表示部となる線画像Pの一部が形成されることにな
る。
【0040】上記のごとく表示部を位置決めされたマス
タ2’は、版胴に捲装されて印刷を実行される。
【0041】一方、マスタ2’を捲装された版胴には、
用紙の給送方向に沿った画像転写開始位置をずらすため
の機構が用いられている。この機構は、版胴に対して圧
胴を接離可能に配置した構成を前提とした場合、これら
各胴に装備されている歯車に噛み合う遊星歯車を備えた
遊星歯車機構を構成し、両胴が離間している時に圧胴側
の歯車に噛み合っている遊星歯車を転動させて版胴側の
遊星歯車を変位させることにより版胴側の歯車と圧胴側
の歯車との噛み合い開始位置を変化させる天地位置調整
機構が用いられる(例えば、本願出願人の先願に係る特
願平4ー284607号)。
【0042】上記の天地位置調整機構を用いた場合に
は、図5(A)に示した第1の仕分け枚数群の用紙10
に対する印刷が行われる場合(図8(A)に示す状態)
と図5(B)に示した第2の仕分け枚数群の用紙10’
に対する印刷が行われる場合(図8(B)に示す状態)
とで圧胴11に対する版胴(便宜上、図3に示した例と
同じく、符号4を用い、図8(B)に示す版胴には図8
(A)に示した状態と区別するために符号4’を用い
る)の周方向における画像転写開始位置が、図8(A)
において符号Tで示す位置から図8(B)において符号
T’で示す位置までずらすことにより、マスタ2’(図
7参照)に形成されている表示部Pの位置が用紙の給送
方向に沿ってずらされる。また、第2の仕分け枚数群の
用紙10’に対する印刷後、図5(C)に示した第3の
仕分け枚数群の用紙10に対する印刷が行われる場合
(図8(C)に示す状態)では、再度、第1の仕分け枚
数群の用紙10に対する印刷の場合と同様な版胴4の位
置決めが行われて第2の仕分け枚数群の用紙10’(図
5参照)における表示部10A’(図5参照)の位置と
異ならせた位置に表示部10Aが印刷される。
【0043】次に請求項6記載の発明の実施例による用
紙仕分け方法について説明する。
【0044】本実施例による用紙仕分け方法は、図1あ
るいは図5に示した実施例と同様に表示部を用いるもの
であるが、その表示部を仕分け枚数群の用紙全てを対象
として形成するのでなく、版胴に向け繰り出される用紙
のうちで仕分け枚数の値に相当する用紙のみを対象とし
て形成するようにしたことを特徴としている。
【0045】図9は、請求項6記載の発明の実施例によ
る用紙仕分け方法の原理を説明するための模式図であ
る。図9においては、給送形態として、仕分け枚数値に
該当する順番で版胴に向け繰り出される用紙20’にの
み表示部を形成するようになっている。
【0046】この場合に用いられる表示部は、用紙20
における画像形成領域外に形成されるようになってお
り、仕分け枚数値に該当する順番で版胴に向け繰り出さ
れる用紙以外の用紙においてはその表示部が現出しない
ようになっている。
【0047】図9(A)は、第1の仕分け枚数群の用紙
20を示しており、この用紙20には表示部が現出して
いない。これに対し、図9(B)は、第2の仕分け枚数
群の用紙のうち、版胴に向け最初に繰り出される用紙2
0’を示しており、この用紙20’には、画像形成領域
の近傍に表示部20Aが現出している。
【0048】図9(C)は、第2の仕分け枚数群の用紙
のうちで、図9(B)に示した最初に繰り出される用紙
20’以降に繰り出される用紙を示している。この用紙
は、図9(B)に示した用紙と違って表示部20Aは現
出していない。
【0049】第2の仕分け枚数群の用紙が全て排出され
た後、次の仕分け枚数群が存在している場合(以下、こ
れを第3の仕分け枚数群という)には、第3の仕分け枚
数群の用紙のうちで版胴に向け最初に繰り出される用紙
において、図9(B)に示したと同じように、表示部2
0Aが現出する。以下、仕分け枚数群があれば、その仕
分け枚数群毎に最初に繰り出される用紙において表示部
が現出し、2枚目以降に繰り出される用紙については、
仕分け枚数の最終値に該当する用紙まで表示部が現出し
ないようになっている。
【0050】各仕分け枚数群の用紙は、図10に示すよ
うに、幅方向端縁において仕分け枚数群の用紙20のう
ちで最初の用紙20’のみに表示部20Aが形成されて
いることが確認でき、積載されている状態から仕分け枚
数群の用紙を取り出す際には、表示部20Aが形成され
ている用紙を含めて次の仕分け枚数群の最初の用紙の前
に位置する用紙までを纏めることにより、仕分け枚数群
毎の用紙を取り出すことができる。特に、図11に示す
ように、積載されている用紙をアーチ状に湾曲させて用
紙の端縁部表面を見えやすくすると、用紙の表面に形成
されている表示部20Aを確認しやすくなる。
【0051】上記表示部20Aを用紙上に形成するに
は、仕分け枚数毎にマスタを製版しなおす方法や同一マ
スタを用いて用紙に対する画像転写位置をずらす方法と
がある。
【0052】本実施例では、図3、図4に示した例と同
様に、同一マスタを用いてそのマスタが捲装されている
版胴を軸方向に移動させる画像位置左右調整機構が用い
られる。
【0053】用紙に対する表示部の現出および非現出を
設定するために、マスタでの画像形成は、図12に示す
要領で行われる。図12(A)は、原稿を示し、その大
きさが原稿画像の形成領域となる。一方、その原稿を用
いて製版されるマスタ21は、図12(B)に示すよう
に、マスタ21上での画像形成領域外でその近傍に表示
部をなす線像部21Aが形成される。この線像部21A
は、マスタ21の幅方向中心と原稿の幅方向中心とが一
致している状態でマスタ21上での原稿の幅方向端部か
ら外れた位置に形成される。そして、線像部21Aは、
用紙20の給送方向Fに対して直角方向にある程度の長
さを持って延在している。これは、版胴22が後述する
ように軸方向に変位した時、位置誤差が生じても用紙2
0’(図9参照)の端面に表示部20A(図9参照)が
確実に現れるようにするためである。
【0054】製版されたマスタ21が捲装される版胴2
2は、図13に示すように、仕分け枚数群およびその仕
分け枚数群内での用紙の排出順序において、軸方向での
位置が変更される。
【0055】図13(A)は、第1の仕分け枚数群の用
紙を対象とした場合の版胴22の位置であり、この場合
には、版胴22の軸方向中心位置と用紙20の幅方向中
心位置とが一致している。これにより、マスタ21から
の画像を転写される用紙20は、その幅方向端部から外
れた位置に形成されている表示部をなす線像部21Aが
転写されない。この状態は、図9(A)に示す状態に対
応している。なお、マスタ21の幅方向内側に表示され
ている二点鎖線領域は、原稿の画像転写領域のうちの幅
方向領域を示している。
【0056】版胴22が軸方向で変位させられるとき
は、第2の仕分け枚数群以降の仕分け枚数群のうちで最
初に版胴22に向け繰り出される用紙が版胴22に押し
つけられるときである。
【0057】図13(B)はこの場合を示しており、版
胴22の軸方向中心位置が、用紙20’の幅方向中心位
置から符号Hで示す量だけずらされる。これにより、版
胴22に捲装されているマスタ21の画像形成領域はそ
の幅方向端部に位置して表示部となる線像部21Aが用
紙20’の幅内に入り込むので、表示部となる線像部2
1Aが用紙20’に転写されて図9に示した表示部20
Aを現出させることになる。この状態は図9(B)に示
す状態に対応している。
【0058】仕分け枚数群のなかで最初に繰り出された
用紙20’に後続して繰り出される用紙は、図13
(C)に示すように、版胴22の軸方向中心線位置に対
して幅方向中心位置が一致する関係を設定される。これ
により、用紙20には、図13(A)に示した場合と同
様に、用紙20の幅内には、表示部をなす線像部21A
が入り込まない。この状態は図9(C)に示す状態に対
応している。
【0059】ところで、上記した各実施例においては、
特に、同一マスタを用いて表示部の形成および表示部の
位置を異ならせるようになっているが、このための構成
として、図14に示す制御部30が用いられる。
【0060】図14において、制御部30は、演算制御
可能なマイクロコンピュータを主要部として備え、図示
されないI/Oインターフェースを介して入力側には操
作パネル31、用紙サイズ検知装置32、天地位置調整
量検知装置33、左右方向位置調整量検知装置34等が
接続され、出力側には製版装置35、天地位置調整機構
駆動部37、画像位置左右方向調整機構駆動部38、給
紙装置39および排紙装置40等が接続されている。
【0061】操作パネル31には、その詳細を図示しな
いが、仕分け枚数、仕分け枚数群の数(以下、これを仕
分け数という)を置数として入力するテンキー、仕分け
モードを設定するモードキーおよび用紙サイズを選択す
るための用紙サイズ選択キー等が設けられており、モー
ドキーにより仕分けモードが設定された場合と仕分け枚
数および仕分け数とを入力できるようになっている。モ
ードキーにより選択される仕分けモードとしては、図
1、図5および図9に示した方式が挙げられている。
【0062】用紙サイズ検知装置32は、現段階で選択
されている用紙サイズを検知するものであり、操作パネ
ル31において選択された用紙のサイズに該当する用紙
があるかどうかを検出することができる。
【0063】天地位置調整量検知装置33は、天地位置
の調整が行われた場合および現段階での天地位置を検知
するものであり、天地位置調整の際のフィードバック制
御および現段階での天地位置の確認が行えるようになっ
ている。
【0064】左右方向位置調整量検知装置34は、天地
位置調整量検知装置33と同様に、左右方向の位置調整
が行われた場合および現段階での左右方向位置を検知す
るものであり、左右方向位置調整の際のフィードバック
制御および現段階での左右方向位置を確認できるように
なっている。
【0065】制御部30では、仕分けを行わない場合と
仕分けを行う場合とを判別し、行わない場合には、選択
されたサイズの用紙に対する製版工程、印刷工程を実施
するようになっている(以下、この場合の印刷を通常印
刷という)。
【0066】一方、仕分けを行う場合には、操作パネル
31からの仕分けモードが入力されるのに合わせて仕分
け枚数群の数や仕分け枚数群での印刷枚数が入力される
と、仕分けモードに対応して出力側に接続されている各
機構駆動部および装置の動作態位が制御される。この場
合に用いられるマスタは、仕分け枚数群毎に製版するの
ではなく、いずれの仕分け枚数群の用紙に対しても適用
される同一マスタであることを前置きしておく。
【0067】表示部の位置は、マスタにおける製版領域
に対する用紙サイズに応じて画像位置左右方向調整量あ
るいは天地位置調整量を考慮して、用紙の大きさから外
れない位置に決められる。画像形成領域は、この領域に
形成される画像が転写される用紙サイズと同等若しくは
多少大きくなるように設定されている。
【0068】図15は、マスタ1110における画像形
成領域1111(二点鎖線で示す領域)と用紙112と
の位置関係を示している。図15において、表示部11
13(図15では、便宜上、一つの表示部に符号が付し
てある)の位置(図15中、太い黒線で示す位置)は、
マスタ1110の用紙給送方向と直角方向の端縁および
用紙給送方向と平行方向の端縁とを座標軸として見たて
た場合、画像形成領域1111の近傍に形成されること
になるが、その形成位置が仕分けモードによって、マス
タ1110の繰り出し方向(便宜上、符号Fを用いる)
と直角な方向に位置する画像形成領域1111の前端縁
側(図15において左側の端縁)かマスタ1110の繰
り出し方向に平行する画像形成領域1111の側端縁
(図15において下側の端縁)若しくはその端縁近傍
(図15において下側の端縁近傍)かに区別される。表
示部の形成位置のうち前者は、図1に示した例に該当
し、後者は、図5および図9に示した例に該当してい
る。
【0069】そこで、各仕分けモードに対応した表示部
1113の形成位置をマスタ1110の繰り出し方向前
端縁およびその縁部と直交する方向の縁部との交点を基
準として座標位置(X、Y)を用紙サイズに応じて割出
すことになるが、用紙1112に対する画像形成領域1
111は、画像位置左右方向調整や天地位置調整によっ
てY方向あるいはX方向に変位するので、これら各調整
が行われた場合でも用紙1112内に収ることが必要で
ある。このため、各調整量を参考にして調整が行われた
場合でも用紙1112から外れることがないように、画
像形成領域1111に対する表示部1113の位置
(X、Y)が割出される。
【0070】ここで、表示部1113の位置(X3
3)は画像形成領域外に位置し、あたかも用紙111
2内にその一部が臨出しないような印象を与える表し方
がなされているが、図9に示した実施例に該当し、図1
3で説明したように、版胴22をその軸方向にずらすこ
とによって表示部1113の一部を用紙1112内の一
部に臨出させることが可能である。また、表示部111
3の位置(X1、Y1)、(X2、Y2)についても、それ
ぞれ図1と図5に示した実施例に当てはめることができ
る。
【0071】表示部1113の位置に関する情報は、製
版装置35の書き込み部に対する位置情報として制御部
30に入力される。この場合の書き込み部は、サーマル
ヘッドが用いられ、その主走査方向および副走査方向で
の該当位置が穿孔されるようになっている。
【0072】制御部30は、図16乃至図19に示す手
順により仕分けのための制御を行う。なお、図16にお
いて、用紙の仕分け方式に関し、図1、図5、図9に示
した仕分け方式の略称を次の通りとする。図1に示した
ように、用紙の幅方向に沿って表示部の位置を異ならせ
る方式を横ずれ方式という。図5に示したように、用紙
の繰り出し方向に沿って表示部の位置を異ならせる方式
を縦ずれ方式という。図9に示したように、用紙の一部
に表示部を現出させる方式を現出方式という。
【0073】図16において、制御部30では、印刷指
令が出されると、仕分けモードが設定されているかどう
かが判別される(ST1)。仕分けモードが設定されな
い場合には、通常印刷に相当しているので、通常印刷が
実行され(ST2)、印刷枚数が設定枚数に達するまで
継続される(ST3)。
【0074】一方、ステップST1において仕分けモー
ドが選択された場合には、図17に示すように、選択さ
れた仕分けモードが横ずれ方式であるかどうかが判別さ
れる(ST4)。仕分けモードが図1に示した横ずれ方
式である場合には、用紙サイズが入力され(ST5)、
この方式を実施するための画像位置左右方向調整量およ
び天地位置調整量が入力されるのを受けて用紙サイズに
対応した表示部の位置が割出される(ST6)。
【0075】ステップST6において画像位置左右方向
調整および天地位置調整が行われた場合でも用紙1’
(図1参照)から外れることがないように表示部1A
(図1参照)の位置が、図15において説明した座標位
置に基づいて割出されると、製版が開始される(ST
7)。製版処理では製版装置35(図14参照)によ
り、画像とともに表示部1113が穿孔処理される。製
版処理が終了したかどうかが判別され(ST8)、終了
した場合にはマスタ1110が版胴に捲装されることに
より印刷準備が整うと印刷動作が開始されて給紙が開始
される(ST9)。
【0076】印刷処理が実行されると、印刷枚数に相当
する給紙枚数が仕分け枚数に一致したかどうかが判別さ
れ(ST10)、一致した場合には印刷処理が一旦停止
される(ST11)。印刷処理が停止されると、版胴ず
らし処理が実行される(ST12)。この場合の版胴ず
らし処理は、仕分けモードが横ずれモードであるので、
図3に示したように、版胴が画像位置左右方向調整機構
駆動部38(図14参照)によって軸方向に変位させら
れる。
【0077】版胴のずらし処理が終了すると、印刷処理
が再開される(ST13)。これにより、最初の仕分け
枚数群の用紙が全て印刷された後に繰り出される第2の
仕分け枚数群の用紙1’(図1参照)のうちで最初に繰
り出される用紙に対しては、図1(A)に示す状態から
図1(B)に示す状態のように、表示部の位置が第1の
仕分け枚数群の用紙1に対して幅方向にずれた状態で印
刷される。
【0078】印刷が再開されると、版胴がずらされた状
態での印刷枚数に相当する給紙枚数が仕分け枚数に一致
したかどうかが判別され(ST14)、一致した場合に
は、印刷処理が停止される(ST15)。印刷処理が停
止された際に、仕分け数が設定数に一致しているかどう
かが判別され(ST16)、一致していない場合には、
版胴を元の位置に復帰させてずらす(ST17)。
【0079】版胴が元の位置に復帰すると印刷処理が再
開され(ST18)、印刷枚数に相当する給紙枚数が仕
分け枚数に一致したかどうか判別される(ST19)。
ステップST16乃至19の処理は、図1(C)に示す
第3の仕分け枚数群の用紙1に対する印刷処理に対応し
ている。
【0080】ステップST19において、給紙枚数が仕
分け枚数に一致した場合には、印刷処理が一旦停止され
(ST20)、仕分け数が設定数に一致しているかどう
かが判別される(ST21)。仕分け数が設定数と一致
していない場合にはステップST12以降の処理が継続
され、版胴が再度ずらされた状態で印刷が再開される。
【0081】なお、ステップST11において、印刷処
理が一旦停止された場合、図示はしていないが、仕分け
数が設定数に一致しているかどうかを判別するようにす
ることも可能である。
【0082】ステップST4において、仕分けモードが
横ずれ方式でないと判断されると、図18に示すよう
に、縦ずれ方式であるかどうかが判別される(ST2
2)。縦ずれ方式である場合には、用紙サイズが入力さ
れ(ST23)、この方式を実施するために用いられる
天地位置調整量および画像位置左右方向調整量が入力さ
れるのを受けて用紙サイズに対応した表示部10A(図
5参照)の位置が図15において説明した座標位置に基
づいて割出される(ST24)。表示部10Aの位置が
決められると、製版装置35(図14参照)により画像
と共に表示部10Aが穿孔処理され(ST25)、その
マスタが版胴に捲装される。版胴にマスタが捲装される
と、印刷動作が開始され給紙が開始される(ST2
6)。なお、ステップST25における製版処理は、図
示はしていないが、図17に示したステップST8の処
理と同様に終了までを監視されて次の処理に移行する。
【0083】印刷が開始された後、印刷枚数に相当する
給紙枚数が仕分け枚数に相当しているどうか判別され
(ST27)、仕分け枚数に達するまで印刷が継続され
る。このような処理による用紙の状態は、図5(A)に
示す状態に対応している。
【0084】給紙枚数が仕分け枚数に達した場合には印
刷が一旦停止される(ST28)。印刷停止状態では、
版胴の天地ずらし処理が行われる(ST29)。この場
合のずらし処理は、縦ずれ方式であるので、図5乃至図
8において説明した方式を用いた天地位置調整によって
版胴に捲装されているマスタ側の画像形成領域先端に対
する用紙10(図5参照)側での画像転写開始位置が用
紙10の繰り出し方向に沿ってずらされ、その後、印刷
動作が再開されて給紙も再開される(ST30)。な
お、版胴の天地ずらし処理(ST29)は、予め設定さ
れている仕分け数に一致していない場合に行われるの
で、図示はしていないが、仕分け回数が設定値に一致し
ているかどうかの判別が行われたうえで実施することが
好ましい。但し、制御部30において、仕分け数が入力
されていることを受けて、第2の仕分け枚数群が存在し
ていることが明らかである場合には、第1の仕分け枚数
群の用紙に対する処理が終了した後、引続いて版胴ずら
しを行うようになっている。
【0085】再開後の給紙枚数が仕分け枚数に一致して
いるかどうかが判別され(ST31)、一致した場合に
は印刷が停止される(ST32)。この状態での用紙
は、図5(B)に示す状態に対応している。印刷停止
後、仕分け数が設定値に一致しているかどうか判別され
(ST33)、一致していない場合には版胴の天地ずら
し処理が実行される。この場合のずらし処理は、図5
(B)に示した状態の仕分け枚数群の用紙10’におけ
る表示部10Aに対して表示部の位置をずらす関係であ
ればよいので、図5(A)に示す用紙の状態に対応する
ように、元の位置に版胴が復帰される(ST34)。こ
の後、印刷動作が再開され給紙も再開される(ST3
5)。
【0086】印刷および給紙再開後、給紙枚数が仕分け
枚数に一致したかどうかが判別され(ST36)、一致
した場合には印刷が停止される(ST37)。印刷が停
止された時点で仕分け数が設定値に達しているかどうか
が判別され(ST38)、設定値に達していない場合に
は、ステップST29以降の処理が継続される。
【0087】上記ステップST22において、縦ずれ方
式でないと判断された場合には、図19に示すように、
現出方式であるかどうか判別される(ST70)。
【0088】ステップST22において、図12および
図13により説明した現出方式である場合には、用紙サ
イズが入力され(ST71)、次いで、用紙サイズに対
応してマスタの表示部が位置決めされる(ST72)。
この場合の表示部は、図15に示すように、マスタにお
ける画像領域外に位置決めされるが、その位置は、図1
7において説明した座標位置に基づいて割り出され、版
胴のその軸方向へのずらしによって用紙内に入り込むこ
とができる位置に設定される。
【0089】表示部を位置決めされたマスタは、製版処
理に供され(ST73)、製版が終了し、マスタが版胴
に捲装されて印刷の準備が整うと(ST74)、印刷動
作が開始され給紙も開始される(ST75)。
【0090】印刷枚数に相当する給紙枚数が仕分け枚数
に一致したかどうか判別され(ST76)、一致した場
合には印刷が一旦停止される(ST77)。印刷が停止
されると、仕分け数が設定値に達しているかどうか判別
され(ST78)、設定値に達していない場合には、画
像位置左右方向調整機構駆動部38によって版胴ずらし
が行われる(ST79)。版胴ずらし処理により、用紙
に対するマスタの位置は、図13(B)に示す関係とさ
れ、マスタ21の画像形成領域外にある表示部21Aが
用紙20’に転写できる状態とされる。
【0091】版胴ずらし処理が終了すると、次の仕分け
枚数群の最初の用紙のみを対象として印刷および給紙が
行われる(ST80)。最初の用紙に対する印刷が行わ
れると、再度印刷が停止され(ST81)、版胴が元の
位置に復帰される(ST82)。
【0092】版胴が元の位置に復帰されると、印刷を終
了した最初の用紙が含まれている仕分け枚数群の残りの
用紙に対する印刷および給紙が再開され、給紙枚数と仕
分け枚数とが比較される(ST83、ST84)。給紙
枚数が仕分け枚数に一致すると、印刷が停止され(ST
85)、仕分け数が設定値に一致しているかどうか判別
される(ST86)。設定値に対して仕分け数が一致し
ていない場合には、ステップST79以降の処理が継続
される。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載の発明によれば、仕分け枚数群毎に表示部を形成
し、その表示部の位置を仕分け枚数群毎に異ならせるよ
うにしたので、用紙の給送方向を変更することなく仕分
けを行うことが可能になる。
【0094】請求項3記載の発明によれば、用紙に形成
される表示部を用紙の給送方向と直角な方向の端縁に形
成し、その位置を仕分け枚数群毎に異ならせるようにし
ているので、用紙の給送方向を仕分け枚数群同士で共通
化した場合に区分けを確認しやすくすることができる。
これにより、仕分けのために用いられる表示部が既存の
製版行程によって形成できるので、仕分けのために特別
な構成の付加を必要とすることなく、正確に仕分けを行
わせることが可能になる。
【0095】請求項4記載の発明によれば、用紙の給送
方向と平行する端縁の位置に表示部を形成し、その表示
部の位置を給送方向に沿って異ならせるようにしたの
で、用紙の給送方向を仕分け枚数群毎で変更することな
く表示部の状態によって仕分け枚数群を区別することが
可能になる。これにより、表示部を既存の印刷行程にお
いて異なる位置に形成することができるので、仕分けの
ための特別な構成を付加することなく、用紙の仕分けが
可能になる。
【0096】請求項5記載の発明によれば、一つの仕分
け枚数群の用紙全てを対象として他の一つの仕分け枚数
群の用紙と表示部の位置を異ならせるようにしたので、
仕分枚数群の用紙を取り出す際の用紙の取り出し範囲を
容易に認識することができる。しかも、このような表示
部の形成が、既存の製版行程および印刷行程において行
えるので、簡単な構成による仕分けが可能になる。ま
た、版胴の左右方向または天地方向のずらし動作が行わ
れる回数が少ないので、トータルでの印刷時間が短くて
済む。
【0097】請求項6記載の発明によれば、仕分け枚数
群の用紙のうちで仕分け枚数に該当する順番の用紙に対
してのみ表示部を形成するようにしたので、確実に仕分
け枚数群の区別を可能にすることができるとともに、画
像以外の表示部が印刷されるのは各仕分け枚数群で1枚
のみであるので、それ以外の用紙には不要な表示部が印
刷されない。従って、各群に必要な印刷枚数+1枚だけ
印刷枚数設定を行い、印刷物の区分けが終わった後にこ
の1枚だけを抜けば最終的には必要な印刷物には一切不
要な表示部が印刷されないようにすることもできる。
【0098】請求項7および8記載の発明によれば、画
像形成装置に装備されている既存の構成を利用してその
動作を制御するだけの簡単な構成により、各仕分け枚数
群同士の区別を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至3および5記載の発明の実施例に
よる用紙仕分け方法の原理を説明するための模式図であ
り、(A)は第1の仕分け枚数群の用紙の状態を、
(B)は第2の仕分け枚数群の用紙の状態を、(C)は
第3の仕分け枚数群の用紙の状態をそれぞれ示してい
る。
【図2】図1において説明した原理により仕分けされた
状態の用紙の積載状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示した用紙の仕分け状態を得るための版
胴の動作状態を説明するための図であり、(A)は第1
の仕分け枚数群の用紙に対する版胴の位置を、(B)は
第2の仕分け枚数群の用紙に対する版胴の位置を、
(C)は第3の仕分け枚数群の用紙に対する版胴の位置
をそれぞれ示している。
【図4】図1に示した原理に基づく仕分け方法に用いら
れる表示部の製版状態を説明するための模式図であり、
(A)は原稿を、(B)は原稿に対する表示部の製版位
置を示す模式図である。
【図5】請求項1、2、4および5記載の発明の実施例
による用紙仕分け方法の原理を説明するための模式図で
あり、(A)は第1の仕分け枚数群の用紙の状態を、
(B)は第2の仕分け枚数群の用紙の状態を、(C)は
第3の仕分け枚数群の用紙の状態をそれぞれ示してい
る。
【図6】図5に示した原理により仕分けられた用紙の積
載状態を示す斜視図である。
【図7】図5に示した原理を実施するために用いられる
製版状態を示す模式図であり、(A)は原稿を、(B)
は原稿に対する表示部の製版位置を示す模式図である。
【図8】図5に示した各仕分け枚数群の用紙の状態を得
るために用いられる表示部の転写位置関係を示す模式図
であり、(A)は第1の仕分け枚数群を対象とした場合
の表示部の転写位置関係を、(B)は第2の仕分け枚数
群を対象とした場合の表示部の転写位置関係を、(C)
は第3の仕分け枚数群を対象とした場合の表示部の転写
位置関係をそれぞれ示している。
【図9】請求項6記載の発明の実施例による用紙仕分け
方法の原理を説明するための模式図であり、(A)は第
1の第1の仕分け枚数群の用紙の状態を、(B)は第2
の仕分け枚数群の用紙の状態を、(C)は第3の仕分け
枚数群の用紙の状態をそれぞれ示している。
【図10】図9に示した原理により仕分けられた用紙の
積載状態を示す斜視図である。
【図11】図9に示した原理により仕分けされた用紙の
積載状態の一例を説明するための斜視図である。
【図12】図9に示した原理を実施するために用いられ
る製版状態を示す模式図であり、(A)は原稿を、
(B)は原稿に対する表示部の製版位置を示す模式図で
ある。
【図13】図9に示した各仕分け枚数群の用紙の状態を
得るために用いられる表示部の製版位置関係を示す模式
図であり、(A)は第1の仕分け枚数群を対象とした場
合の表示部の製版位置関係を、(B)は第2の仕分け枚
数群を対象とした場合の表示部の製版位置関係を、
(C)は第3の仕分け枚数群を対象とした場合の表示部
の製版位置関係をそれぞれ示している。
【図14】請求項1乃至8記載の発明の実施例に用いら
れる印刷装置用制御部の構成を説明するためのブロック
図である。
【図15】用紙に形成される表示部の位置割出し原理を
説明するための模式図である。
【図16】図14に示した制御部によって実施される動
作内容のうちの基本的な仕分け手順を説明するためのフ
ローチャートである。
【図17】図14に示した制御部によって実施される動
作内容のうち、横ずれ方式の場合の仕分け手順を説明す
るためのフローチャートである。
【図18】図14に示した制御部によって実施される動
作内容のうち、縦ずれ方式の場合の仕分け手順を説明す
るためのフローチャートである。
【図19】図14に示した制御部によって実施される動
作内容のうち、現出方式の場合の仕分け手順を説明する
ためのフローチャートである。
【図20】画像形成装置の一例である孔版印刷装置の概
要図である。
【符号の説明】
1、1’、10、10’、20、20’
用紙 1A、1A’、10A、10A’、20A、21A
表示部 4、4’、22
版胴 30
制御部 36
レジストローラ駆動部 37
天地位置調整機構 38
画像位置左右方向調整機構 39
給紙装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排出される用紙を予め決められている部数
    の用紙群に仕分ける方法であって、 上記用紙の排出される方向を変化させることなく仕分け
    用紙群同士で異なる形態を設定することを特徴とする用
    紙仕分け方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の用紙仕分け方法において、 上記異なる形態として、上記用紙の端縁に形成される表
    示部の位置を異ならせることを特徴とする用紙仕分け方
    法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の用紙仕分け方法において、 上記表示部は、上記用紙の給送方向と直角な方向の上記
    用紙の端縁に形成されることを特徴とする用紙仕分け方
    法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の用紙仕分け方法において、 上記表示部は、上記用紙の給送方向に平行な方向の上記
    用紙の端縁に形成されることを特徴とする用紙仕分け方
    法。
  5. 【請求項5】請求項2記載の用紙仕分け方法において、 上記表示部は、仕分け枚数分の用紙の全てに形成される
    ことを特徴とする用紙仕分け方法。
  6. 【請求項6】請求項2記載の用紙仕分け方法において、 上記表示部は、仕分け枚数に該当する順番の用紙に対し
    てのみ形成されることを特徴とする用紙仕分け方法。
  7. 【請求項7】請求項3記載の用紙仕分け方法を用いる仕
    分け装置であって、 上記用紙への画像転写処理を実行する版胴の位置を上記
    用紙の給送方向に対して直角な方向にずらす機構とし
    て、上記版胴を軸方向に沿って変位させる画像位置左右
    方向調整機構が用いられることを特徴とする用紙仕分け
    装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の用紙仕分け方法を用いる仕
    分け装置であって、 上記用紙への画像転写処理を実行する版胴を上記用紙の
    給送方向に沿ってずらす機構として、上記版胴による画
    像転写開始位置を変化させる天地位置調整機構が用いら
    れることを特徴とする仕分け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001253158A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置

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